JP2002068277A - 結束紐 - Google Patents

結束紐

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JP2002068277A
JP2002068277A JP2000265809A JP2000265809A JP2002068277A JP 2002068277 A JP2002068277 A JP 2002068277A JP 2000265809 A JP2000265809 A JP 2000265809A JP 2000265809 A JP2000265809 A JP 2000265809A JP 2002068277 A JP2002068277 A JP 2002068277A
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JP2000265809A
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Kazuo Odamura
一夫 小田村
Toshimasa Harada
利正 原田
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NISSHIN DENKI KOJI KK
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NISSHIN DENKI KOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新聞古紙等を束ねて結束する際に、確実に締
めつけて弛まないように結束することができ結束作業の
作業性に優れるとともに、集荷された古紙を再生する際
に古紙を結束している結束紐を外さずそのまま再生装置
にに投入でき、再生のための処理工程における作業工数
を低減し作業性を向上させるとともに、省資源性に優れ
た結束紐を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明における結束紐は、一端側に筒状
結束部が形成された紙製の紐体と、一端部にくさび部
と、前記くさび部の鋭角部の先端部に延設又は一体形成
された紐部とを有し、前記筒状結束部に前記ひもたいの
他端側と逆方向に挿通される紙製のくさび部材と、を備
えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞古紙や雑誌、
書籍等の紙材や、段ボール等の紙箱を折り畳んだ紙材を
束ねて結束するのに有用な結束紐に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新聞古紙や雑誌、書籍等の紙材
や、段ボール等の紙箱を折り畳んだ紙材を束ねて結束す
る際に、ビニール紐等の結束紐を、新聞古紙等を束ねた
被結束物の外周に一周又は複数回周回させて縛るという
方法が一般的に用いられている。この作業時、被結束物
を確実に結束するために、結束紐の両端側を手で引き、
被結束物を結束紐で締めつけた状態を維持しながら結束
紐を結び、結束しなければならない。
【0003】また、近年、家庭内等で溜まった新聞古紙
を梱包し、集め、再生工場へ運んで処理し、再生紙にし
て再利用することが盛んに行われている。この際に、新
聞古紙を梱包する梱包材料として、ビニール紐等の紐又
はポリエチレン等の合成樹脂材料でシートを形成したも
のを用いるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では以下のような課題を有していた。 (1)結束紐の両端側を手で引き、新聞古紙等の被結束
物を結束紐で締めつけた状態を維持しながら結束紐を結
ぶ際に、締めつけが弛み易く作業性に欠けるとともに、
結束紐による締めつけが不十分な状態で結束紐を結んで
しまうと、被結束物を手で持って運ぶ際に結束紐からこ
ぼれ搬送性に欠けるという課題を有していた。 (2)上記梱包材料を用いて結束した新聞古紙等の被結
束物は、再利用するための処理工程において、目的の紙
と上記梱包材料とを選別する必要があり、選別作業が煩
雑で作業工数を要すという課題を有していた。 (3)選別された合成樹脂の梱包材料が、また産業廃棄
物となり省資源性に欠けるとともに、その搬送や処理に
エネルギーを要し省エネルギー性に欠けるという課題を
有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、新聞古紙等を束ねて結束する際に、確実に締めつけ
て弛まないように結束することができ結束作業の作業性
に優れるとともに、集荷された古紙を再生する際に古紙
を結束している結束紐を外さずそのまま再生装置に投入
でき、再生のための処理工程における作業工数を低減し
作業性を向上させるとともに、省資源性に優れた結束紐
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の結束紐は、a、一端側に筒状結束部が形成さ
れた紙製の紐体と、b、一端部にくさび部と、前記くさ
び部の鋭角部の先端部に延設又は一体形成された紐部と
を有し、前記筒状結束部に前記紐体の他端側と逆方向に
挿通される紙製のくさび部材と、を備えた構成を有して
いる。また、上記課題を解決するために本発明の結束紐
は、前記筒状部の代わりに、中央部に上下に貫通された
孔部と、前記孔部に前記紐体の挿通方向と直交状に配設
固定された紙製の架設体と、を有する枠状結束部を備え
た構成を有している。この構成により、新聞古紙等を束
ねて結束する際に、締めつけた状態を維持しながら紐を
結ぶ必要がなく、筒状結束部に紐体を通しくさび部で固
定するか、枠状結束部に紐体を通すだけで偶力により確
実に締めつけて弛まないように結束することができる結
束紐を提供することができる。また、古紙を再利用する
際に、結束紐が全て紙製なので古紙を結束している紐を
外す必要がなく、そのまま蒸解釜等に投入でき再生処理
工程における作業工数を低減するとともに従来のような
合成樹脂製の梱包材料の廃棄処理を要さず作業性を向上
させるとともに、従来のような廃棄物となる合成樹脂製
の梱包材料を使用する必要がないので省資源性に優れた
結束紐を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】この目的を達成するために本発明
の請求項1に記載の結束紐は、a、一端側に筒状結束部
が形成された紙製の紐体と、b、一端部にくさび部と、
前記くさび部の鋭角部の先端部に延設又は一体形成され
た紐部とを有し、前記筒状結束部に前記紐体の他端側と
逆方向に挿通される紙製のくさび部材と、を備えた構成
を有している。この構成により、以下のような作用が得
られる。 (1)新聞古紙等の被結束物を結束する際に、結束紐を
結ぶ必要がなく、結束紐を被結束物に巻回させた後、結
束紐とくさび部を反対方向に引くだけで結束することが
できるので、利便性に優れる。 (2)被結束物を束ねて結束する際に、締めつけた状態
を維持しながら紐を結ぶ必要がなく、結束紐とくさび部
を反対方向に引くだけで確実に締めつけて弛まないよう
に結束することができ結束作業の作業性に優れる。 (3)結束紐で確実に弛まないように固定しているの
で、新聞古紙等の束ねられた被結束物を手で持って運ぶ
際に新聞紙等が結束紐からこぼれることを防止できるの
で、運搬時の搬送性に優れる。 (4)くさび部材が紐部を備えていることにより、紐体
とくさび部材の紐部とを引っ張ることにより容易に締め
つけを行うことができ、さらに紐体と紐部を結ぶことに
より、取手部分を形成することができるので、利便性に
優れ又搬送性に優れる。 (5)結束紐がすべて紙製なので結束した被結束物をそ
のまま蒸解釜等に投入でき再生処理作業時の作業性に優
れる。 (6)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は使用後に廃棄物となるが、本発明の結束紐は素材が紙
材であることによって再生できるので廃棄物とならず、
省資源性に優れる。 (7)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は再生処理作業時に選別され廃棄される等の処理をされ
るが、本発明の結束紐は素材が紙材であることによっ
て、選別や処理をする必要がなく、選別や処理に必要な
エネルギーを節約できる省エネルギー性に優れる。
【0008】ここで、紐体の長さとしては、紐体は被結
束物の外周を一周又は複数周回させ、さらに運搬時に把
持する部分を形成するために必要な長さを考慮して、決
定される。また、紐体の素材としては、被結束物の重量
及び結束時の引っ張り強度に耐えられるだけの強度を有
する紙紐や紙製帯紐や紙を主原料とした半合成紙製のも
のや、烝解釜等に投入して再生処理する際に影響を有し
ない合成紙製の材料が用いられる。
【0009】筒状結束部の形状としては、円筒状、だ円
筒状、角筒状とするか、あるいはリング状又は中空の円
錐台状、角錐台状に形成される。紐体とくさび部材が挿
通されることを考慮して、筒状結束部は紐体とくさび部
材の紐部が挿通される程度の大きさを有するが、くさび
部が通過しない程度の大きさ、すなわち、筒状結束部に
挿通された状態の紐体及びくさび部材の紐部の長さ方向
に垂直な断面の形状を考慮して、紐体及びくさび部材が
挿通された筒状結束部内部の隙間を最小とする形状と大
きさに形成される。また、筒状結束部は、くさび部が挿
入される入口側の開口部ほうがその出口側の開口部より
大きくなるように形成される。これは、くさび部が当接
する筒状結束部内壁の当接面の面積を大きくし、その摩
擦力を大きくして、くさび部を筒状結束部に確実に楔着
させるためである。筒状結束部の素材としては、紙材や
蒸解可能な合成紙が用いられる。なお、筒状結束部は少
なくともくさび部との当接面が剪断応力が50N/cm
2 〜400N/cm2 を有するように形成される。これ
は、新聞古紙等の被結束物を結束し運搬する際に、筒状
結束部において紐体を固定しているくさび部により、筒
状結束部が破断されないために必要な剪断強さである。
具体的には高剪断性の紙材を用いるか、または、くさび
部との当接側の肉厚を厚くするように形成される。
【0010】筒状結束部を紐体に接続する方法として
は、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等の熱可塑
性接着剤や澱粉糊等の天然物系接着剤等の接着剤を用い
るか、又は糸状部材により縫着される。筒状結束部と紐
体は、結束され運搬される被結束物を運搬するのに十分
な材料的強度を有し接続される。特に、筒状結束部及び
紐体の材質が両者とも紙材である場合の接着には、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、澱粉糊等の接着剤
が好適に用いられるが、古紙の再生時に古紙と一緒に処
理工程に投入され再生処理されることを考慮すると天然
物系接着剤である澱粉糊を用いることが好ましい。接着
方法としては、筒状結束部の下面全体を紐体に接着する
か、筒状結束部の作製時に紐体の端部を巻き込んで接着
し、少なくとも80N〜120Nの引っ張り荷重に耐え
られるように接続される。
【0011】くさび部材の長さとしては、くさび部材を
筒状結束部の一端の開口部から他端の開口部までの長さ
より長くして、筒状結束部に紐体の他端側とともに挿通
した際にくさび部材の先端部の鋭角部が筒状結束部を通
り抜け、筒状結束部の外部に位置する構成とすると、筒
状結束部の内壁面とくさび部材の接触面積が大きくなり
両者間の摩擦力が増すので、くさび部材が抜けにくくな
るので好ましい。くさび部の後端部の厚みは材質にもよ
るが筒状結束部挿通部の入口側の開口幅よりも1.5〜
5倍に形成される。これにより材質の嵩密度が高くても
抜け出るのを防止できる。くさび部材の素材としては、
紙材や蒸解可能な合成紙が用いられる。くさび部材の紐
部の長さとしては、運搬時に把持する部分を作るために
必要な長さを考慮して、0.1m乃至0.3mであるこ
とが好ましい。くさび部材の紐部の素材としては、被結
束物の重量に耐えられるだけの強度を備えた紙材や蒸解
可能な合成紙が用いられる。また、紐部をくさび部材の
鋭角部の先端部に延設させる場合は、蒸解釜等に投入で
きるポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等の熱可塑
性接着剤、又は、澱粉糊等の天然物系接着剤等の接着剤
を用いて接着することにより延設される、又は糸状部材
により縫着される。また、くさび部材と紐部が一体形成
される場合は、紐部の端部を1回又は複数回折り返して
接着又は縫着等してくさび部とされる。なお、該端部を
輪状に折り返し、輪状の内部にくさび状に形成された紙
材を挿着してもよい。
【0012】ここで、素材である紙の組成としては、再
生紙を用いることが省資源性の面から好ましい。また、
結束紐が新聞古紙等を結束し運搬する目的で使用される
ため、紐体と筒状結束部、及び、くさび部材とくさび部
材の紐部は、新聞古紙等の被結束物を結束し運搬するの
に十分な強度を有した接合法により接合されることが必
要であるが、再利用可能でなければならないので、接着
剤には澱粉糊等の天然物系接着剤等の接着剤を用いる
が、接着の際に各部材を噛み合わせて接着したり、接合
部をさらに補強する等して強度を高めることが必要であ
る。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の結束紐であって、前記くさび部材と前記筒状
結束部が、前記筒状結束部の内壁面でスポット接着され
ている構成を有している。この構成により、以下のよう
な作用が得られる。 (1)くさび部材と筒状結束部がスポット接着されてい
ることにより、紐体が古紙束に十分に巻着していない状
態でくさび部材を紐体と逆方向に引っ張り古紙束を紐体
でくくる前にくさび部が筒状結束部に挿入され固定され
ることを防ぐことができる。 (2)くさび部材と筒状結束部がスポット接着されてい
ることにより、紐体とくさび部材が一体となっているの
で、使用前にどちらか一方が紛失することがなく使用性
に優れる。
【0014】ここで、スポット接着とは接着面積の小さ
い接着をいう。接着剤は、接着力が強力なものであって
も、締めつけの際の引っ張りによって接着のとける程度
の接着力を有するように、接着面積を小さくする等して
用いられる。特に、くさび部材と筒状結束部が紙材によ
り構成されている場合は、ポリ酢酸ビニル、ポリビニル
アルコール、澱粉糊等を用いることが好ましい。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の結束紐であって、前記筒状部の代わり
に、中央部に上下に貫通された孔部と、前記孔部に前記
紐体の挿通方向と直交状に配設固定された紙製の架設体
と、を有する枠状結束部を備えている構成を有してい
る。この構成により、以下のような作用が得られる。 (1)被結束物を結束する際に、結束紐を結ぶ必要がな
く、結束紐を引くだけで結束することができるので、利
便性に優れる。 (2)被結束物を束ねて結束する際に、締めつけた状態
を維持しながら紐を結ぶ必要がなく、結束紐を引くだけ
で確実に締めつけて弛まないように結束することができ
結束作業の作業性に優れる。 (3)結束紐で確実に弛まないように固定しているの
で、新聞古紙等の束ねられた被結束物を手で持って運ぶ
際に新聞紙等が結束紐からこぼれることを防止できるの
で、運搬時の搬送性に優れる。 (4)結束紐がすべて紙製なので結束した被結束物をそ
のまま蒸解釜等に投入でき再生処理作業時の作業性に優
れる。 (5)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は使用後に廃棄物となるが、本発明の結束紐は素材が紙
材であることによって再生できるので廃棄物がでること
はなく、省資源性に優れる。 (6)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は再生処理作業時に選別し処理されるが、本発明の結束
紐は素材が紙材であることによって、選別や処理をする
必要がなく、選別や処理に必要なエネルギーを節約でき
る省エネルギー性に優れる。
【0016】ここで、枠状結束部は複数の紙を重ね合わ
せて接着し、中央部に矩形の孔を穿設して形成される。
枠状結束部の形状としては、矩形の形状の紙を複数枚数
重ね合わせて接着又は紐体を複数回折り畳み接着し板状
としたのち、中央部に紐体を挿通できる程度の幅の矩形
の孔を穿設した形状とする。枠状結束部を紐体に接続す
る方法としては、紐体を折り畳みながら一体として形成
するか、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等の熱
可塑性接着剤や澱粉糊等の天然物系接着剤等の接着剤を
用いるか、又は糸状部材により縫着される。枠状結束部
と紐体は、結束され運搬される被結束物を運搬するのに
十分な材料的強度を有し接続される。特に、枠状結束部
及び紐体の素材が両者とも紙材である場合の接着には、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、澱粉糊等の接
着剤が好適に用いられる。具体的には、枠状結束部の上
面又は下面の孔が穿設されていない面に、紐体を接着又
は縫着するか、または、枠状結束部を形成する際の矩形
の紙を重ね合わせて接着するときに、重ね合わせた紙の
間に紐体の端部を挟んで接着され、少なくとも80N〜
120Nの引っ張り荷重に耐えられるように接続され
る。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至3の内いずれか1に記載の結束紐であって、前記
紐体及び前記くさび部材の前記紐部が複数の紙紐を接着
し帯状に加工された帯状紐であることを特徴とする構成
を有している。この構成により、以下のような作用が得
られる。 (1)紐体及びくさび部材の紐部が複数の紐を接着し帯
状にした帯状紐を加工して作られているので、耐久性に
優れる。 (2)紐体及びくさび部材の紐部が複数の紐を接着し帯
状にした帯状紐を加工して作られているので、紐体及び
くさび部材の紐部と、筒状結束部の内壁面との接触面積
が大きくなり、接触面においての摩擦力が強まり、結束
力に優れる。
【0018】ここで、帯状紐は2本以上の紙紐を接着し
て帯状にしたものである。紙紐は紙材を撚って形成さ
れ、断面の直径が1.5mm〜3mmとなるように形成
される。複数の紙紐を接着する接着剤には、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリビニルアルコール等の熱可塑性接着剤、又
は、澱粉糊等の天然物系接着剤等の接着剤を用いる。特
に、紐の材質が紙材である場合は、ポリ酢酸ビニル、ポ
リビニルアルコール、澱粉糊等が好適に用いられる。複
数の紙紐を接着する方法としては、紙紐を2〜6本横に
並べて接着剤によりその側部を帯状に接着する。このと
き、接着剤を過度に使用する等して、接着剤が帯状の紐
体又は紐部の表面において固まっている場合、紙やすり
等で削って固まった部分を取り除くか、または、接着剤
が紐体又は紐部の表面において固まらないように適量使
用する等して、固まった接着剤を紐体又は紐部の表面に
残さないことが必要である。これは、固まった接着剤に
より、筒状結束部と、紐体及びくさび部材との当接面に
おける摩擦力が低下するのを防ぎ、結束が弛まるのを防
止するためである。
【0019】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
結束紐の斜視図であり、図2(a)は実施の形態1にお
ける結束紐の締め付けが十分行われていない状態を示す
要部断面図であり、図2(b)は実施の形態1における
結束紐の締め付けが十分行われた状態を示す要部断面図
である。図1において、1は本発明の実施の形態1にお
ける結束紐、2は複数の紙紐2aを接着して帯状とした
帯紐で、その一端側に固定される筒状結束部3(後述)
を備えた紐体、3は紙を円筒状又は角筒状もしくは円錐
台状又は角錐台状の筒状に巻いて接着して形成され紐体
2の一端に固定される筒状結束部、4は複数の紙紐2a
の側部を接着して帯状とした帯紐により形成された紐部
5(後述)と、その端部を複数回数折り返して接着し形
成されたくさび部6(後述)とを有するくさび部材、5
は複数の紙紐の側部を帯状に接着し、被結束物を結束す
る際に紐体2の一部とともに把持する部分を形成する紐
部、6は紐部5の一端部を何度か折り曲げて接着するこ
とによりくさび状に形成されたくさび部である。
【0020】図2において、2は紐体、3は筒状結束
部、5は紐部、6はくさび部であり、これらは図1と同
様のものであるので同一の符号を付けて説明を省略す
る。7は筒状結束部4の内壁と紐部5をスポット接着し
ている接着部、8は筒状結束部3の広口側の開口部で、
紐体2が挿通される入口側の開口部、9は筒状結束部3
の狭口側の開口部で、紐体2が挿通される出口側の開口
部である。
【0021】なお、紐体2と紐部5は、断面が円形で直
径が1.5mm〜3mmの紙製の紐を2〜6本ならべて
その側部をパルプ製造時に蒸解され溶解する接着剤の一
つである澱粉糊により接着され帯紐状に形成されてい
る。また、帯紐の表面で固まった澱粉糊は紙やすり等に
よって取り除いてもよい。この場合、帯紐同士又は帯紐
と筒状結束部3の内壁面との摩擦力を大きくし結束の際
の締めつけを確実にすることができるので好ましい。筒
状結束部3は、幅20mmのクラフト紙等の引き裂き強
度に優れた紙材を円錐台状又は角錐台状の筒状に巻い
て、肉厚が0.5mm〜3mm、狭口側の内径が1mm
〜5mm、好ましくは1.5mm〜3mmとなるように
澱粉糊により接着し形成し、筒状結束部3に紐体2と紐
部5が隙間なく挿通されるように形成される。また、筒
状結束部3は、図に示すようにその外壁面において澱粉
糊で紐体2と接着され、その上からさらにクラフト紙等
の引き裂き強度に優れた紙材を筒状に巻き付け紐体2か
ら抜けないように接着されることにより、接合部を補強
するのが好ましい。くさび部6は、紐部5の端部を複数
回数折り返して澱粉糊で接着され形成されている。な
お、本実施の形態1においては、接着後に接着した部分
に圧力をかけることにより接着を強化している。
【0022】以上のように構成された本実施の形態1に
おける結束紐について、以下その動作を図を用いて説明
する。図3は、本発明の実施の形態1における結束紐の
古新聞等の被結束物を結束した状態を示す斜視図であ
る。図3において、1は本実施の形態における結束紐、
2は紐体、3は筒状結束部、4はくさび部材、5は紐
部、6はくさび部であり、これらは図1と同様のもので
あるので同一の符号を付けて説明を省略する。10は被
結束物である新聞紙や雑誌、折り畳んだ段ボール紙等の
紙製品を搬出し易い形状に束ねた古紙束である。
【0023】なお、結束される古紙束10は縦が約0.
4m、横が約0.27mとなるように折り畳まれた紙材
を、高さが0.2m〜0.3mとなるように重ねたもの
で、その重さは8kg〜12kgであった。紐体2の長
さは1m〜1.8m、紐部5の長さは0.1〜0.4m
である。よって、結束完了時に把持部を形成する紐体2
の長さは約0.25m、把持部を形成する紐部5の長さ
は約0.3mである。
【0024】まず、結束する動作を行う前に、くさび部
6を筒状結束部3の内壁面にスポット接着した場合につ
いて、その動作を図2(a)を用いて説明する。紐部5
のくさび部6を形成していない側の端部を開口部8より
挿入して挿通させる。そして、くさび部6が筒状結束部
3の内部に挿入されない程度まで、紐部5をAの方向へ
引っ張り、移動させる。そして、筒状結束部5の内壁の
上壁面と紐部5を筒状結束部5の内部で澱粉糊を用いて
スポット接着する。尚、紐体2の表面及び筒状結束部3
の少なくとも内壁が摩擦抵抗が低いものであれば、スポ
ット接着は要しない。
【0025】次に、古紙束10を結束する動作について
説明する。まず、筒状結束部3の内壁面にくさび部6が
スポット接着された結束紐1を古紙束10の中央部付近
に1回巻きつける。さらに、紐体2の筒状結束部3に接
続されていない側の端部を、筒状結束部3の内壁の下壁
面と紐部5の下面とに、筒状結束部3の内部で上下から
挟まれるように開口部10より挿入して挿通させる。紐
体2の紐状部4の筒状結束部5に接続されていない側の
端部と、くさび部材4の紐部6のくさび部7を形成して
いない側の端部とを、それぞれBの方向、Aの方向に引
っ張ることにより、環状となった紐体2の紐状部4を被
結束物である古紙束10に巻着させていき、古紙束10
の締めつけを行う。スポット接着された接着部7は、締
めつけが十分行われていない状態では、くさび部材4の
紐部5をAの方向に引っ張っても接着部7に力が加わら
ず接着が解けないため、くさび部6は筒状結束部3の内
部に挿入されないので、締めつけが不十分なままでくさ
び部6が筒状結束部3に楔着されてしまうことはない。
締めつけが十分行われた状態で、くさび部材4の紐部5
をAの方向に引っ張ると、接着部7に力が加わり、接着
が解けてくさび部6は筒状結束部3に楔着される。これ
により、紐体2は筒状結束部3の内部に固定されている
ので、B方向又はA方向に引いても筒状結束部3に対し
て滑ることはない、すなわち古紙束10を結束紐1によ
り締めつけた状態を維持でき、古紙束10は結束され
る。(図2(b)参照) さらに、運搬のための手で把持するための取手部分を形
成するために、紐体2の端部と、紐部5の端部とを筒状
結束部5の上方で結んで環状とし把持部とする。以上の
ように結束された古紙束10は、再生されるために集荷
され、再生処理工場に運搬され、再生処理されるが、結
束紐1は素材が紙材であるので、再生処理工程において
古紙束10を結束している結束紐1を外したりする必要
はなく、そのまま蒸解釜等に投入することができる。
【0026】以上のように、本実施の形態における結束
紐は構成されているので、以下のような作用を有する。 (1)古紙束10を結束する際に、結束紐1を結ぶ必要
がなく、古紙束10に紐体2を巻きつけ、紐体2とくさ
び部材4の紐部5を反対方向に引くだけで結束すること
ができるので、利便性に優れるという作用を有する。 (2)被結束物である古紙束10の締めつけを行う際
に、紐体2が古紙束10に弛んだ状態で結束されること
を防止でき、また、確実に締めつけて弛まないように結
束することができるので、結束した後運搬するときに紐
体2が弛んで古紙束10の結束が解けてしまうことを防
ぐことができるという作用を有する。 (3)くさび部材4の紐部5と筒状結束部3とをスポッ
ト接着した場合は、紐体2が古紙束10を十分に締めつ
けてからスポット接着が外れ結束されるので、十分に締
めつける前に紐体2及びくさび部材4の紐部2が筒状結
束部3に固定されてしまうことを防ぐことができ、確実
に結束することができるという作用を有する。 (4)紐体2及びくさび部材4の紐部5が複数の紙紐を
接着して帯状に形成されているので、古紙束10を結束
し運搬する際の耐久性に優れるという作用を有する。 (5)紐体2及びくさび部材4の紐部5が複数の紙紐を
接着して帯状に形成されているので、紐体2及び紐部5
と筒状結束部3の内壁面との接触面積が大きくなり、接
触面においての摩擦力が強まり、結束力において優れる
という作用を有する。 (6)結束紐1の素材が紙材で作られているので、結束
紐1を用いて結束された新聞古紙等の古紙を再利用する
際に結束紐1を古紙束から外す必要がなくそのまま処理
工程に投入できるので、再利用のための処理工程におけ
る処理のためのコストを低減することができるという作
用を有する。 (7)結束紐1を古紙束と共に処理できるので、廃棄物
の発生がなく、省資源性に優れるという作用を有する。
【0027】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2における結束紐の斜視図であり、図5(a)は本発
明の実施の形態2における結束紐の締め付けが十分行わ
れていない状態を示す要部断面図であり、図5(b)は
本発明の実施の形態2における結束紐の締め付けが十分
行われた状態を示す要部断面図である。図中、11は本
発明の実施の形態2における結束紐、12は複数の紙紐
を接着して帯状とした帯紐であり、一端側に配設される
枠状結束部13(後述)を備えた紐体、13は複数の矩
形のクラフト紙等の引っ張り強度に優れた紙材を複数枚
数重ねて接着し中央部を穿孔し上下に貫通して形成さ
れ、紐体12の一端に接続された枠状結束部、14は枠
状結束部13の上面の開口部に架設され接着される、高
強度の紙材で円柱状に形成された架設体、15は枠状結
束部13と架設体14との接着点に形成された接着部、
16aは架設体14により2つに分割された枠状結束部
13に形成された上面の開口部のうち、紐体12が接続
されている枠状結束部13の一側面に近いほうの開口
部、16bは架設体14により2つに分割された枠状結
束部13に形成された上面の開口部のうち、紐体12が
接続されている枠状結束部13の一側面から遠いほうの
開口部、17は枠状結束部13に形成された下面の開口
部である。
【0028】枠状結束部13は、矩形の孔を有した矩形
のクラフト紙を澱粉糊で複数枚重ね合わせて接着し、中
央部に矩形の孔を穿設し形成されている。紐体12と枠
状結束部13とを接続する方法としては、枠状結束部1
3を形成する際の矩形の紙を重ね合わせて接着するとき
に、重ね合わせた紙の間に紐体12の端部を挟んで接着
して接続される。さらに、枠状結束部13の中央部に孔
を穿設して、枠状結束部13は形成される。架設体14
は、円柱状や角柱状に形成された紙で、その長さは枠状
結束部13に形成された矩形の孔の幅より長いので、枠
状結束部13の中央部に穿設された矩形の孔に架設で
き、枠状結束部13の幅の0.8倍〜1.2倍の長さを
有する。なお、本実施の形態2においては、接着後に接
着した部分に圧力をかけることにより接着を強化してい
る。
【0029】以上のように構成された実施の形態2にお
ける結束紐について、以下その動作を説明する。なお、
紐体12は、断面が円形で直径が2mmの紙製の紐を3
本ならべて澱粉糊により接着された帯紐により形成され
ている。また、帯紐の表面で固まった澱粉糊は紙やすり
等によって取り除き摩擦力を上げるようにした。また、
紐体12の長さは1.4mである。結束される被結束物
には実施の形態1に記載された古紙束10が用いられ、
古紙束10は縦が約0.4m、横が約0.27mとなる
ように折り畳まれた紙材を、高さが0.2m〜0.3m
となるように重ねたもので、その重さは8kg〜12k
gであった。
【0030】まず、結束する動作を行う前に、架設体1
4を枠状結束部13の上面にスポット接着する動作を説
明する。枠状結束部13の上面の開口部を2つの開口部
16a、16bに分割するように架設体14を枠状結束
部13に2点において接着し枠状結束部13に穿設され
た孔に架設する。ここで、接着には澱粉糊を用いてスポ
ット接着を利用し接着強度の低い接着を行う。
【0031】次に、古紙束10を結束する動作について
図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。まず、枠
状結束部13に架設体14がスポット接着された結束紐
11を古紙束10に1回巻きつける。次に、紐体12の
枠状結束部13が接続されていない側の端部を枠状結束
部13の開口部17から挿入して開口部16aを挿通さ
せ、紐体12を枠状結束部13にに穿設された孔に挿通
させ、さらに同端部を開口部16bから挿入して開口部
17へ挿通させて紐体12を枠状結束部13に挿通させ
る。紐体12をC方向に引くと紐体12は架設体14に
巻着し、さらに紐上部14をC方向に引くと、紐体12
は架設体14に巻着している状態を保ちながら架設体1
4を回動させる。紐体12の枠状結束部13に接続され
ていない側の端部をCの方向に引っ張ることにより、紐
体12を被結束物である古紙束10に巻着させていき、
古紙束10の締めつけを行う。このとき、手で枠状結束
部13を固定させて、紐体12を引っ張っても移動しな
いようにする。さらに、紐体12をC方向に引くと紐体
12は古紙束10を締めつけ、結束が行われる。十分締
めつけがなされた後、引っ張っていた紐体12を離して
引っ張ることを止めても、紐体12の巻着が弛み結束が
解けることはない。以上のように結束された古紙束10
は、再生されるために集荷され、再生処理工場に運搬さ
れ、再生処理されるが、結束紐11は素材が紙材である
ので、再生処理工程において古紙束10を結束している
結束紐11を選別する必要はなく、そのまま蒸解釜等に
投入することができる。
【0032】以上のように、本実施の形態における結束
紐は構成されているので、以下のような作用を有する。 (1)古紙束10を結束する際に、結束紐11を結ぶ必
要がなく、古紙束10に紐体11を巻きつけ、紐体12
を引くだけで結束することができるので、利便性に優れ
るという作用を有する。 (2)被結束物である古紙束10の締めつけを行う際
に、紐体12が古紙束10に弛んだ状態で結束されるこ
とを防止でき、また、確実に締めつけて弛まないように
結束することができるので、結束した後運搬するときに
紐体12が弛んで古紙束10の結束が解けてしまうこと
を防ぐことができるという作用を有する。 (3)架設体14が枠状結束部13に穿設された孔に架
設されスポット接着されていることにより、紐体12が
古紙束10を十分に締めつけてからスポット接着が外れ
結束が行われるので、十分に締めつける前に結束される
ことを防ぐことができ、確実に結束することができると
いう作用を有する。 (4)紐体12が複数の紙紐を接着して帯状に形成され
ているので、古紙束10を結束し運搬する際の耐久性に
優れるという作用を有する。 (5)古紙を再利用する際に、古紙束10を結束してい
る結束紐11を外す必要がなく、再利用のための処理工
程における処理のためのコストを低減することができる
という作用を有する。
【0033】なお、本実施の形態において、枠状結束部
に穿設された孔に1本の架設体を架設したが、これは1
本に限られるものではなく、2本乃至複数本を架設して
もよい。このとき、架設体は枠状結束部の上面側だけで
なく下面側にも架設され、紐体はそれぞれの架設体に巻
きつくように枠状結束部に挿通される。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の結束紐によれば、
以下のような有利な効果が得られる。請求項1に記載の
発明によれば、以下のような効果が得られる。 (1)被結束物を結束する際に、結束紐を結ぶ必要がな
く、結束紐とくさび部材の紐部を反対方向に引くだけで
結束することができるので、利便性に優れた結束紐を提
供することができる。。 (2)被結束物を束ねて結束する際に、締めつけた状態
を維持しながら紐を結ぶ必要がなく、結束紐とくさび部
材の紐部を反対方向に引くだけで確実に締めつけて弛ま
ないように結束することができ結束作業の作業性に優れ
た結束紐を提供することができる。 (3)結束紐が弛まないように枠状結束部において固定
されているので、新聞古紙等の束ねられた被結束物を手
で持って運ぶ際に新聞紙等が結束紐からこぼれることを
防止でき、運搬時の搬送性に優れた結束紐を提供するこ
とができる。 (4)くさび部材が紐部を備えていることにより、紐体
とくさび部材の紐部とを引っ張ることにより容易に締め
つけを行うことができ、さらに紐体とくさび部材の紐部
を結び、取手部分を形成することができるので、利便性
に優れ又搬送性に優れた結束紐を提供することができ
る。 (5)結束紐がすべて紙製なので結束した被結束物をそ
のまま蒸解釜等に投入でき再生処理作業時の作業性に優
れた結束紐を提供することができる。 (6)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は使用後に廃棄物となるが、本発明の結束紐は素材が紙
材であることによって再生でき、廃棄物となることはな
いので、省資源性に優れた結束紐を提供することができ
る。 (7)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は再生処理作業時に選別し処理されるが、本発明の結束
紐は素材が紙材であることによって、選別や処理をする
必要がなく、選別や処理に必要なエネルギーを節約でき
る省エネルギー性に優れた結束紐を提供することができ
る。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果に加え以下のような効果が得られる。 (1)くさび部材と筒状結束部がスポット接着されてい
ることにより、紙紐が新聞古紙を十分に締めつけてから
スポット接着が外れ結束されるので、緩く巻着したまま
筒状結束部に紐体が固定されることを防ぐことができ、
搬送時に新聞紙束の結束が解けることを防ぐことがで
き、使用性に優れた結束紐を提供することができる。 (2)くさび部材と筒状結束部がスポット接着されてい
ることにより、紐体とくさび部材が一体となっているの
で、使用前にどちらか一方が紛失することがなく使用性
に優れた結束紐を提供することができる。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の効果に加え、以下のような有利な効果が
得られる。 (1)被結束物を結束する際に、結束紐を結ぶ必要がな
く、結束紐を引くだけで結束することができるので、利
便性に優れた結束紐を提供することができる。 (2)被結束物を束ねて結束する際に、締めつけた状態
を維持しながら紐を結ぶ必要がなく、結束紐を引くだけ
で確実に締めつけて弛まないように結束することができ
結束作業の作業性に優れた結束紐を提供することができ
る。 (3)結束紐で確実に弛まないように固定しているの
で、新聞古紙等の束ねられた被結束物を手で持って運ぶ
際に新聞紙等が結束紐からこぼれることを防止でき るので、運搬時の搬送性に優れた結束紐を提供すること
ができる。(4)結束紐がすべて紙製なので結束した被
結束物をそのまま蒸解釜等に投入でき再生処理作業時の
作業性に優れた結束紐を提供することができる。 (5)他の再生することのできない素材を用いた結束紐
は使用後に廃棄物となるが、本発明の結束紐は素材が紙
材であることによって再生できるので廃棄物となること
はないので、省資源性に優れた結束紐を提供することが
できる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3のいずれか1に記載の効果に加え、以下のような
効果が得られる。 (1)紐体及びくさび部材の紐部が、複数の紐を接着し
帯状にした帯状紐により形成されているので、耐久性に
優れる結束紐を提供することができる。 (2)紐体及びくさび部材の紐部が、複数の紐を接着し
帯状にした帯状紐を加工して作られているので、紐体及
びくさび部材と筒状結束部の内壁面との接触面積が大き
くなり、接触面においての摩擦力が強まり、結束力にお
いて優れる結束紐を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における結束紐の斜視図
【図2】(a)本発明の実施の形態1における結束紐の
要部断面図 (b)本発明の実施の形態1における結束紐の要部断面
【図3】本発明の実施の形態1における、被結束物を結
束した状態の結束紐の斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における結束紐の斜視図
【図5】(a)本発明の実施の形態2における結束紐の
要部断面図 (b)本発明の実施の形態2における結束紐の要部断面
【符号の説明】
1、11 結束紐 2、12 紐体 2a 紙紐 3 筒状結束部 4 くさび部材 5 紐部 6 くさび部 7、15 接着部 8、9、16a、16b、17 開口部 10 古紙束 13 枠状結束部 14 架設体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a、一端側に筒状結束部が形成された紙製
    の紐体と、 b、一端部にくさび部と、前記くさび部の鋭角部の先端
    部に延設又は一体形成された紐部とを有し、前記筒状結
    束部に前記紐体の他端側と逆方向に挿通される紙製のく
    さび部材と、 を備えたことを特徴とする結束紐。
  2. 【請求項2】前記くさび部材と前記筒状結束部が、前記
    筒状結束部の内壁面でスポット接着されていることを特
    徴とする請求項1に記載の結束紐。
  3. 【請求項3】前記筒状結束部の代わりに、中央部に上下
    に貫通された孔部と、前記孔部に前記紐体の挿通方向と
    直交状に配設固定された紙製の架設体と、を有する枠状
    結束部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の結束紐。
  4. 【請求項4】前記紐体及び前記くさび部材の前記紐部が
    複数の紙紐を接着し帯状に加工された帯状紐であること
    を特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の
    結束紐。
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