JP2002067471A - 改竄、変造防止対策を施した情報記録媒体 - Google Patents

改竄、変造防止対策を施した情報記録媒体

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JP2002067471A
JP2002067471A JP2000255944A JP2000255944A JP2002067471A JP 2002067471 A JP2002067471 A JP 2002067471A JP 2000255944 A JP2000255944 A JP 2000255944A JP 2000255944 A JP2000255944 A JP 2000255944A JP 2002067471 A JP2002067471 A JP 2002067471A
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Yasumasa Kawaguchi
泰正 川口
Yoshiaki Nagai
義明 永井
Takafumi Toyama
隆文 遠山
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Nippon Soda Co Ltd
National Printing Bureau
Original Assignee
Printing Bureau Ministry of Finance
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、有価証券、証明書などの重要
な記録媒体物が、インキ消し剤などの溶剤によって改竄
されることや、そこに施されるラミネートフィルムを剥
離して、前記記録媒体物の基板のみを差し替えて改竄、
変造を行うことを防止することを目的とする。 【解決手段】 ラミネートフィルムを熱または溶剤によ
り剥離して、ラミネートされた情報記録基材の差し替え
による改竄を防止するための情報記録媒体であって、カ
ラーの印刷インキ、プリンタに用いられるカラートナ
ー、または印字リボンに用いられる染料または顔料、あ
るいはラミネートフィルムのホットメルト材に含有する
染料または顔料に、溶剤または熱により色相が変化する
波長変換色素を用いることを特徴とする情報記録媒体に
より解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、有価証券、証明書な
どの重要な記録媒体物が、インキ消し剤などの溶剤によ
って改竄されることや、そこに施されるラミネートフィ
ルムを剥離して、前記記録媒体物の基板のみを差し替え
て改竄、変造を行うことを防止する技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平6−92048号公報において開
示される「被転写シート」は、耐熱性ベースフィルム1
1上に、このベースフィルムから剥離容易な剥離層1
2、ホログラム形成層13、該ホログラム形成層よりも
屈折率の大きい透明薄膜層14およびフィラーとガラス
転移点が50℃以上の熱可塑性樹脂からなる受像・接着
層16を順次積層してなる被転写シートであり、その受
像・接着層16に染料による画像パターンを形成後、転
写すれば画像の上に透明ホログラムが形成された画像形
成体が得られ、この画像パターンは、劣化(褪色)や熱
によるダメージが少なく、かつ、画像データの改竄がで
き難い画像表示体の作製に用いられるものであるとの説
明がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、有価証
券、証明書などの重要印刷物の記録媒体物が、インキ消
し剤などの溶剤によって改竄されることや、紙などの基
材(基板)上に印刷された記録情報の改竄を防止するた
めに貼り合わせるラミネートフィルムを剥離して、前記
記録媒体物の基材を差し替えて行う改竄を防止すること
が昨今急務となっている。すなわちこのラミネートフィ
ルムはエンボスなどの処理により、微細なパターンの凹
凸を形成したり、レーザ穿孔などによる偽造防止対策が
施されているが、このラミネートフィルムを剥離して、
それを変造に利用する手法の防止については解決されて
いない。この発明は前記のラミネートフィルムに、変造
のために使用される溶剤、あるいはラミネート温度より
高い温度で色相が変化する波長変換色素を付与し、前記
の変造のための溶剤を用いたり、あるいは熱によってこ
のラミネートフィルムを剥離し、記録媒体物の基材を差
し替えなどして、改竄、変造が行われた場合には、ラミ
ネートフィルムに付与された色相が変化する波長変換色
素により、改竄、変造されたことを即座に識別してそれ
を防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラミネートフ
ィルムを熱または溶剤により剥離して、ラミネートされ
た情報記録基材の差し替えによる改竄を防止するための
情報記録媒体であって、カラーの印刷インキ、プリンタ
に用いられるカラートナー、または印字リボンに用いら
れる染料または顔料、あるいはラミネートフィルムのホ
ットメルト材に含有する染料または顔料に、溶剤または
熱により色相が変化する波長変換色素を用いることを特
徴とする情報記録媒体であり、前記カラートナーまたは
インキに、N,N,N’,N’−テトラキス(2,4,
6−トリメチルベンジル)−3,6−ジアミノ−2,5
−ピラジンジカルボニトリルの波長変換色素を含むこと
を特徴とする前記記載の情報記録媒体である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の情報記録媒体に用いるこ
とが出来る色素は、溶剤または熱により色相が変化する
波長変換色素であり、具体的にはN,N,N’,N’−
テトラキス(2,4,6−トリメチルベンジル)−3,
6−ジアミノ−2,5−ピラジンジカルボニトリルが挙
げられる。本化合物は黄色結晶と赤色結晶の2種の結晶
構造をとることができ、常温で黄色である結晶が、高温
では赤色になる。また、黄色結晶は溶剤により赤色結晶
へと変化する。
【0006】本化合物はカラー印刷に使用される3原色
(赤、青、黄)の一つである黄色の色相を有する波長変
換色素であるため、赤色や青色素と混合することによ
り、他の色相のインキやトナー、印字リボンに用いられ
る染料または顔料、あるいはラミネートフィルムのホッ
トメルト材に含有する染料または顔料を自由に作成する
ことが可能である。具体的には、N,N,N’,N’−
テトラキス(2,4,6−トリメチルベンジル)−3,
6−ジアミノ−2,5−ピラジンジカルボニトリルを公
知のグリーン系色素(フタロシアニングリーン等)ある
いは青色系色素(フタロシアニンブルー等)と混合する
ことによりグリーン系の改竄防止用の色素を作成するこ
とが出来る。これらの色素は公知の方法で作成すること
ができる。
【0007】また、情報記録媒体は、例えば以下のよう
に作成することが出来る。本発明の波長変換色素を図1
に示すように、ラミネートフィルム(1)において接着
層を形成するホットメルト材に混合して、波長変換色素
混合接着層(2)を形成する。これを基材(A)となる
紙またはプラスチックシート上に、前記波長変換色素
(V)の融点より低い温度で接着する。この波長変換色
素(V)は前記波長変換色素混合接着層(2)のホット
メルト材に使用されている合成樹脂材によって包み込ま
れるため、この波長変換色素混合接着層(2)にあるホ
ットメルト材が溶融しない溶剤には反応しないが、この
ホットメルト材が溶融するような溶剤を用いた場合に
は、直接、その溶剤に曝され変色することとなる。また
波長変換色素(V)が反応する温度でラミネートフィル
ム(1)の剥離を行えば変色することとなる。なお図2
はラミネートフィルム(1)に波長変換色素(V)を直
接練り込んで、ラミネートフィルム(1’)とし、別
途、ホットメルト材による接着層(4)を設けたもので
ある。
【0008】また別の方法としては、本発明に係る波長
変換色素を用いて、図3に示すように、ラミネートフィ
ルム(1)にパターン[印刷情報、彩紋などを含む]
(3)を付与する。付与したパターン(3)上にホット
メルト材を塗布して塗布接着層(4’)とする。これを
基材(A)となる紙またはプラスチックシート上に、前
記波長変換色素(V)の融点より低い温度で接着する。
この波長変換色素(V)はホットメルト材が溶融しない
溶剤には反応しないが、ホットメルト材が溶解するよう
な溶剤を用いた場合には、直接その溶剤に曝され変色す
ることとなる。また波長変換色素(V)が反応する温度
で、ラミネートフィルム(1)の剥離を行えば変色する
ことになる。
【0009】さらには、本発明に係る波長変換色素を用
いて作製した熱転写プリンタ用インキリボンを用い、印
字ヘッド(6)を使用して図4(イ)、(ロ)に示すよ
うに、ラミネートフィルム(1)の裏面のホットメルト
材による接着層(4)にパターン(3)を付与する。こ
れを基材(A)[図示せず]となる紙またはプラスチッ
クシート上に、前記波長変換色素(V)の融点より低い
温度で接着する。この波長変換色素(V)は前記同様な
溶剤を用いた場合には変色する。また波長変換色素
(V)が反応する温度で、ラミネートフィルム(1)の
剥離を行えば変色することとなる。
【0010】
【発明の効果】この発明の改竄、変造防止対策を施した
情報記録媒体は、紙などの基材上に印刷された情報の改
竄を防止するように覆われるラミネートフィルムに、変
造に用いられる溶剤や、またはこのラミネートフィルム
のラミネート温度より高い温度で色相が変化する前記の
波長変換色素を、ラミネートフィルムまたはそれに付属
するホットメルト材による接着層などに付与する。また
電子写真によりラミネートフィルムに情報を付与する場
合には、電子写真に用いるトナーなどに前記波長変換色
素を付与する。そして故意にラミネートフィルムを溶
剤、または熱により剥離しようとしたとき、前記のホッ
トメルト材、電子写真のトナーなどに含まれる前記の波
長変換色素が変色し、改竄、変造が行われたことが明白
となり、直ちにそれが判明するので、改竄、変造防止対
策としてまことに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報記録媒体の例を示す図。
【図2】この発明の情報記録媒体の例を示す図。
【図3】この発明の情報記録媒体の例を示す図。
【図4】この発明の情報記録媒体の例を示す図。
【符号の説明】
(A) 基材 (V) 波長変換色素 (1),(1’) ラミネートフィルム (2) 波長変換色素混合接着層 (3) パターン (4) ホットメルト材による接着層 (4’) [ホットメルト]塗布接着層 (5) インキリボン (6) 印字ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/09 G03G 9/08 361 4J039 (72)発明者 遠山 隆文 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 日 本曹達株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA04 HB10 JB40 KA25 2H005 AA21 CA21 2H111 AA07 AA26 AA33 BA03 BA38 BA74 2H113 CA39 4F100 AH02C AH02H AH03C AH03H AK01A AK01G AT00B BA03 CA13 CA13C CB00C CB03 DG10 GB90 HB31C JL00 JN28 JN28C JN28H 4J039 BC60 BC76 BC77 BE02 GA06 GA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネートフィルムを熱または溶剤によ
    り剥離して、ラミネートされた情報記録基材の差し替え
    による改竄を防止するための情報記録媒体であって、カ
    ラーの印刷インキ、プリンタに用いられるカラートナ
    ー、または印字リボンに用いられる染料または顔料、あ
    るいはラミネートフィルムのホットメルト材に含有する
    染料または顔料に、溶剤または熱により色相が変化する
    波長変換色素を用いることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記カラートナーまたはインキに、N,
    N,N’,N’−テトラキス(2,4,6−トリメチル
    ベンジル)−3,6−ジアミノ−2,5−ピラジンジカ
    ルボニトリルを含むことを特徴とする請求項1記載の情
    報記録媒体。
JP2000255944A 2000-08-25 2000-08-25 改竄、変造防止対策を施した情報記録媒体 Withdrawn JP2002067471A (ja)

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