JP2002065865A - 低周波治療器用セラミック導子 - Google Patents
低周波治療器用セラミック導子Info
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- JP2002065865A JP2002065865A JP2000260667A JP2000260667A JP2002065865A JP 2002065865 A JP2002065865 A JP 2002065865A JP 2000260667 A JP2000260667 A JP 2000260667A JP 2000260667 A JP2000260667 A JP 2000260667A JP 2002065865 A JP2002065865 A JP 2002065865A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 患部に多くの電流を流すことが可能で、患部
との接触が不均一となっても痛みや火傷などの不快感を
与えることがない低周波治療器用セラミック導子を提供
する。 【解決手段】 患部に接触させて低周波電流を印加する
低周波治療器用導子であって、アルミノケイ酸塩を５０
％以上、導電材としてのＳｉを２５〜４０％含有する導
電性セラミックからなる。当該導電性セラミックの比抵
抗は１〜４Ωｃｍであることが好ましい。
との接触が不均一となっても痛みや火傷などの不快感を
与えることがない低周波治療器用セラミック導子を提供
する。 【解決手段】 患部に接触させて低周波電流を印加する
低周波治療器用導子であって、アルミノケイ酸塩を５０
％以上、導電材としてのＳｉを２５〜４０％含有する導
電性セラミックからなる。当該導電性セラミックの比抵
抗は１〜４Ωｃｍであることが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、患部に接触させて
低周波電流を印加する低周波治療器用導子の改良に関す
る。
低周波電流を印加する低周波治療器用導子の改良に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】低周波治療器は、関節の痛みのある患部
に導子を通じて低周波電流を流すことにより抹消神経を
麻痺させて痛みを無くす作用があり、ある周波数の低周
波電流を人体に流した場合には筋肉を刺激し血行を良く
する作用もあるため、整形治療用の治療器として使用さ
れている。
に導子を通じて低周波電流を流すことにより抹消神経を
麻痺させて痛みを無くす作用があり、ある周波数の低周
波電流を人体に流した場合には筋肉を刺激し血行を良く
する作用もあるため、整形治療用の治療器として使用さ
れている。
【０００３】従来、低周波治療器の導子としては、一般
的に、金属や導電性エラストマーからなるものが使用さ
れている。金属製の導子は、固有抵抗が低いため電流の
ロスが無く患部に多くの電流を流すことができるという
特徴を有しており、とくに、一般業務用に使用される低
周波治療器用導子は、一般家庭用に販売されているもの
に比べて電流密度が大きく金属製のものが用いられる場
合が多い。また、導電性エラストマー製の導子は、柔軟
性があるため皮膚への密着性が良好であるという特徴を
有しており、いずれも導子として優れた特性をそなえて
いる。
的に、金属や導電性エラストマーからなるものが使用さ
れている。金属製の導子は、固有抵抗が低いため電流の
ロスが無く患部に多くの電流を流すことができるという
特徴を有しており、とくに、一般業務用に使用される低
周波治療器用導子は、一般家庭用に販売されているもの
に比べて電流密度が大きく金属製のものが用いられる場
合が多い。また、導電性エラストマー製の導子は、柔軟
性があるため皮膚への密着性が良好であるという特徴を
有しており、いずれも導子として優れた特性をそなえて
いる。
【０００４】しかしながら、金属製の導子においては、
皮膚への接触が均一であれば固有抵抗が低いため電流の
ロスが無く、患部に多くの電流を流すことが可能である
が、接触が不均一な場合には、接触抵抗の低い部分に電
流が集中して患部に痛みを生じ、最悪の場合には火傷を
引き起こすこともあることが経験されている。
皮膚への接触が均一であれば固有抵抗が低いため電流の
ロスが無く、患部に多くの電流を流すことが可能である
が、接触が不均一な場合には、接触抵抗の低い部分に電
流が集中して患部に痛みを生じ、最悪の場合には火傷を
引き起こすこともあることが経験されている。
【０００５】導電性エラストマー製の導子においては、
柔軟性を有しているため接触は均一になり易く、またあ
る程度高い固有抵抗をそなえているために、患部との接
触が不均一となっても集中する電流が制限され、火傷に
まで至ることはほとんど無いが、一方、導電性エラスト
マー製の導子は、通常、導電材としてのカーボンをゲル
中に分散させて製造されるため、固有抵抗のバラツキが
大きく、同一接触面での電流密度にバラツキが生じるた
め、患部に痛みなどの不快感を与える場合がある。
柔軟性を有しているため接触は均一になり易く、またあ
る程度高い固有抵抗をそなえているために、患部との接
触が不均一となっても集中する電流が制限され、火傷に
まで至ることはほとんど無いが、一方、導電性エラスト
マー製の導子は、通常、導電材としてのカーボンをゲル
中に分散させて製造されるため、固有抵抗のバラツキが
大きく、同一接触面での電流密度にバラツキが生じるた
め、患部に痛みなどの不快感を与える場合がある。
【０００６】発明者の検討によれば、人体に痛みなどの
不快感を与える原因は、皮膚組織の汗腺などにより接触
面の抵抗値が低くなる部分に電流が集中するためと考え
られ、電流を集中させないためには、接触面の抵抗値よ
り導子の抵抗値を高くする必要があると推察される。
不快感を与える原因は、皮膚組織の汗腺などにより接触
面の抵抗値が低くなる部分に電流が集中するためと考え
られ、電流を集中させないためには、接触面の抵抗値よ
り導子の抵抗値を高くする必要があると推察される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低周波治療
器の導子における上記従来の問題点を解消するために、
上記の観点を考慮し、さらに、導子接触面の抵抗値のバ
ラツキが小さく、人体に接触しても問題の無い導子用構
成材料を種々選択し、その特性と導子としての使用感と
の関係について多角的に実験、検討を行った結果として
なされたものであり、その目的は、患部に多くの電流を
流すことが可能で、患部との接触が不均一となっても痛
みや火傷などの不快感を与えることがない低周波治療器
用セラミック導子を提供することにある。
器の導子における上記従来の問題点を解消するために、
上記の観点を考慮し、さらに、導子接触面の抵抗値のバ
ラツキが小さく、人体に接触しても問題の無い導子用構
成材料を種々選択し、その特性と導子としての使用感と
の関係について多角的に実験、検討を行った結果として
なされたものであり、その目的は、患部に多くの電流を
流すことが可能で、患部との接触が不均一となっても痛
みや火傷などの不快感を与えることがない低周波治療器
用セラミック導子を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の請求項１による低周波治療器用セラミック導
子は、患部に接触させて低周波電流を印加する低周波治
療器用導子であって、アルミノケイ酸塩を５０％以上、
導電材としてのＳｉを２５〜４０％含有する導電性セラ
ミックからなることを特徴とする。
の本発明の請求項１による低周波治療器用セラミック導
子は、患部に接触させて低周波電流を印加する低周波治
療器用導子であって、アルミノケイ酸塩を５０％以上、
導電材としてのＳｉを２５〜４０％含有する導電性セラ
ミックからなることを特徴とする。
【０００９】請求項２による低周波治療器用セラミック
導子は、請求項１において、前記導電性セラミック導子
の比抵抗が１〜４Ωｃｍであることを特徴とする。
導子は、請求項１において、前記導電性セラミック導子
の比抵抗が１〜４Ωｃｍであることを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】低周波治療器用の導子部は、例え
ば図１に示すように、導子１、導子１に接合される導子
コネクタ２、導子コネクタ２に接続される導子コード３
から構成され、導子コード３は、図示しない低周波治療
器本体に接続されている。４は、導子１と導子コネクタ
２の接合を補助するための接着用塗料である。
ば図１に示すように、導子１、導子１に接合される導子
コネクタ２、導子コネクタ２に接続される導子コード３
から構成され、導子コード３は、図示しない低周波治療
器本体に接続されている。４は、導子１と導子コネクタ
２の接合を補助するための接着用塗料である。
【００１１】本発明においては、導子１として、アルミ
ノケイ酸塩を５０％以上、導電材としてのＳｉを２５〜
４０％含有してなるアルミノケイ酸塩の導電性セラミッ
クを使用することを特徴とする。このアルミノケイ酸塩
の導電性セラミックを導子として適用した場合、その抵
抗値が接触面の抵抗値より高くなり、固有抵抗のバラツ
キが小さく接触面での電流密度のバラツキが無くなり、
患部に痛みを生じたり火傷を引き起こすことがない。ま
た多くの電流を流すことが可能となる。
ノケイ酸塩を５０％以上、導電材としてのＳｉを２５〜
４０％含有してなるアルミノケイ酸塩の導電性セラミッ
クを使用することを特徴とする。このアルミノケイ酸塩
の導電性セラミックを導子として適用した場合、その抵
抗値が接触面の抵抗値より高くなり、固有抵抗のバラツ
キが小さく接触面での電流密度のバラツキが無くなり、
患部に痛みを生じたり火傷を引き起こすことがない。ま
た多くの電流を流すことが可能となる。
【００１２】本発明の導電性セラミック導子は、成分の
溶出、変質などが無く人体への影響も無い。導電材のＳ
ｉの添加量によって比抵抗を０．１〜１００Ωｃｍ程度
まで容易に調整することができ、抵抗値のバラツキは±
１０％程度と小さい。Ｓｉの含有量が２５％未満では比
抵抗が小さくなって患部に多くの電流を流すことができ
るが、金属製の導子と同様、接触が不均一となった場
合、接触抵抗の低い部分に電流が集中して痛みを生じた
り火傷を引き起こす。Ｓｉの含有量が４０％を越える
と、比抵抗が大きくなって所望の実効電流値が得られな
くなる。
溶出、変質などが無く人体への影響も無い。導電材のＳ
ｉの添加量によって比抵抗を０．１〜１００Ωｃｍ程度
まで容易に調整することができ、抵抗値のバラツキは±
１０％程度と小さい。Ｓｉの含有量が２５％未満では比
抵抗が小さくなって患部に多くの電流を流すことができ
るが、金属製の導子と同様、接触が不均一となった場
合、接触抵抗の低い部分に電流が集中して痛みを生じた
り火傷を引き起こす。Ｓｉの含有量が４０％を越える
と、比抵抗が大きくなって所望の実効電流値が得られな
くなる。
【００１３】本発明における導子の比抵抗は１〜４Ωｃ
ｍの範囲とするのが好ましく、導電材としてのＳｉの含
有量を調整すると共に、低周波治療器で使用する実効電
流およびピーク電流から比抵抗がこの範囲の値になるよ
うな形状に導子を加工することが望ましい。導子の比抵
抗が１Ωｃｍ未満では電流の集中が生じ、人体の不快感
を与え易くなり、４Ωｃｍを越えると実効電流値が小さ
くなり効果的でなくなる。
ｍの範囲とするのが好ましく、導電材としてのＳｉの含
有量を調整すると共に、低周波治療器で使用する実効電
流およびピーク電流から比抵抗がこの範囲の値になるよ
うな形状に導子を加工することが望ましい。導子の比抵
抗が１Ωｃｍ未満では電流の集中が生じ、人体の不快感
を与え易くなり、４Ωｃｍを越えると実効電流値が小さ
くなり効果的でなくなる。
【００１４】本発明による導電性セラミック導子の製造
について説明すると、ベントナイト、ボールクレイなど
の粘土粉体と、ケイ酸塩ガラス、ホウケイ酸ガラスなど
の石英ガラスや石英など、ガラス成分の粉体と、導電材
としてＳｉ粉末とを配合し、混合機により乾式混合し
て、得られた混合物に水を添加して湿式混合し捏合物と
する。得られた捏合物を、金型などの型を用いて、例え
ば円盤状に成形し、成形されたものを乾燥して、得られ
た成形乾燥品を窒素ガス雰囲気などの不活性ガス雰囲気
中で高温焼成することにより、ケイ酸塩の珪素の一部が
アルミニウムで置換され、アルミノケイ酸塩導電性セラ
ミックが得られる。得られた円盤状アルミノケイ酸塩導
電性セラミックの表面を、例えばサンドブラスト処理し
て黒皮を除去し、片面に金属を溶射して導子コネクタ接
続用の電極を形成し、セラミック導子とする。
について説明すると、ベントナイト、ボールクレイなど
の粘土粉体と、ケイ酸塩ガラス、ホウケイ酸ガラスなど
の石英ガラスや石英など、ガラス成分の粉体と、導電材
としてＳｉ粉末とを配合し、混合機により乾式混合し
て、得られた混合物に水を添加して湿式混合し捏合物と
する。得られた捏合物を、金型などの型を用いて、例え
ば円盤状に成形し、成形されたものを乾燥して、得られ
た成形乾燥品を窒素ガス雰囲気などの不活性ガス雰囲気
中で高温焼成することにより、ケイ酸塩の珪素の一部が
アルミニウムで置換され、アルミノケイ酸塩導電性セラ
ミックが得られる。得られた円盤状アルミノケイ酸塩導
電性セラミックの表面を、例えばサンドブラスト処理し
て黒皮を除去し、片面に金属を溶射して導子コネクタ接
続用の電極を形成し、セラミック導子とする。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。これらの実施例は本発明の一実施態様を示すも
のであり、本発明はこれに限定されるものではない。
明する。これらの実施例は本発明の一実施態様を示すも
のであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【００１６】実施例１ ボールクレイ粉末３５％、ベントナイトクレイ粉末５
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末１０％、Ｓ
ｉ粉末２５％を配合した混合粉末を混合機により乾式混
合し、得られた混合物に水を添加してミキサーで湿式混
合し、捏合物とした。
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末１０％、Ｓ
ｉ粉末２５％を配合した混合粉末を混合機により乾式混
合し、得られた混合物に水を添加してミキサーで湿式混
合し、捏合物とした。
【００１７】この捏合物を、円盤状に金型成形し、乾燥
させた後、成形乾燥品を窒素ガス雰囲気中、１２６０℃
の温度で焼成し、直径２０ｍｍ、厚さ３ｍｍのアルミノ
ケイ酸塩導電性セラミックを作製した。得られたアルミ
ノケイ酸塩導電性セラミックの表面をサンドブラスト処
理して黒皮を除去し、片面に金属を溶射して導子コネク
タ接続用電極を形成し、導電性セラミック導子とした。
させた後、成形乾燥品を窒素ガス雰囲気中、１２６０℃
の温度で焼成し、直径２０ｍｍ、厚さ３ｍｍのアルミノ
ケイ酸塩導電性セラミックを作製した。得られたアルミ
ノケイ酸塩導電性セラミックの表面をサンドブラスト処
理して黒皮を除去し、片面に金属を溶射して導子コネク
タ接続用電極を形成し、導電性セラミック導子とした。
【００１８】この導電性セラミック導子について比抵抗
を測定し、さらに、ピーク電圧３００Ｖｐ、パルス幅１
００μｓ、周波数１Ｈｚ〜１ｋＨｚ、実効電流２０ｍＡ
の通電条件で人体皮膚への刺激性を確認した。結果を表
１に示す。
を測定し、さらに、ピーク電圧３００Ｖｐ、パルス幅１
００μｓ、周波数１Ｈｚ〜１ｋＨｚ、実効電流２０ｍＡ
の通電条件で人体皮膚への刺激性を確認した。結果を表
１に示す。
【００１９】実施例２ ボールクレイ粉末３５％、ベントナイトクレイ粉末５
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末５％、Ｓｉ
粉末３０％を配合した混合粉末を使用し、実施例１と同
様に処理、成形、乾燥および焼成して直径２０ｍｍ、厚
さ３ｍｍのアルミノケイ酸塩導電性セラミックを作製し
た。得られたアルミノケイ酸塩導電性セラミックの表面
をサンドブラスト処理して黒皮を除去し、片面に金属を
溶射して導子コネクタ接続用電極を形成し、導電性セラ
ミック導子とした。
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末５％、Ｓｉ
粉末３０％を配合した混合粉末を使用し、実施例１と同
様に処理、成形、乾燥および焼成して直径２０ｍｍ、厚
さ３ｍｍのアルミノケイ酸塩導電性セラミックを作製し
た。得られたアルミノケイ酸塩導電性セラミックの表面
をサンドブラスト処理して黒皮を除去し、片面に金属を
溶射して導子コネクタ接続用電極を形成し、導電性セラ
ミック導子とした。
【００２０】この導電性セラミック導子について比抵抗
を測定し、さらに、実施例１と同一の通電条件で人体皮
膚への刺激性を確認した。結果を表１に示す。
を測定し、さらに、実施例１と同一の通電条件で人体皮
膚への刺激性を確認した。結果を表１に示す。
【００２１】比較例１ ボールクレイ粉末３５％、ベントナイトクレイ粉末５
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末１２％、Ｓ
ｉ粉末２３％を配合した混合粉末を使用し、実施例１と
同様に処理、成形、乾燥および焼成して直径２０ｍｍ、
厚さ３ｍｍのアルミノケイ酸塩導電性セラミックを作製
した。得られたアルミノケイ酸塩導電性セラミックの表
面をサンドブラスト処理して黒皮を除去し、片面に金属
を溶射して導子コネクタ接続用電極を形成し、導電性セ
ラミック導子とした。
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末１２％、Ｓ
ｉ粉末２３％を配合した混合粉末を使用し、実施例１と
同様に処理、成形、乾燥および焼成して直径２０ｍｍ、
厚さ３ｍｍのアルミノケイ酸塩導電性セラミックを作製
した。得られたアルミノケイ酸塩導電性セラミックの表
面をサンドブラスト処理して黒皮を除去し、片面に金属
を溶射して導子コネクタ接続用電極を形成し、導電性セ
ラミック導子とした。
【００２２】この導電性セラミック導子について比抵抗
を測定し、さらに、実施例１と同一の通電条件で人体皮
膚への刺激性を確認した。結果を表１に示す。
を測定し、さらに、実施例１と同一の通電条件で人体皮
膚への刺激性を確認した。結果を表１に示す。
【００２３】比較例２ ボールクレイ粉末３５％、ベントナイトクレイ粉末５
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末１％、Ｓｉ
粉末３４％を配合した混合粉末を使用し、実施例１と同
様に処理、成形、乾燥および焼成して直径２０ｍｍ、厚
さ３ｍｍのアルミノケイ酸塩導電性セラミックを作製し
た。得られたアルミノケイ酸塩導電性セラミックの表面
をサンドブラスト処理して黒皮を除去し、片面に金属を
溶射して導子コネクタ接続用電極を形成し、導電性セラ
ミック導子とした。
％、ホウケイ酸ガラス粉末２５％、石英粉末１％、Ｓｉ
粉末３４％を配合した混合粉末を使用し、実施例１と同
様に処理、成形、乾燥および焼成して直径２０ｍｍ、厚
さ３ｍｍのアルミノケイ酸塩導電性セラミックを作製し
た。得られたアルミノケイ酸塩導電性セラミックの表面
をサンドブラスト処理して黒皮を除去し、片面に金属を
溶射して導子コネクタ接続用電極を形成し、導電性セラ
ミック導子とした。
【００２４】この導電性セラミック導子について比抵抗
を測定し、さらに、実施例１と同一の通電条件で人体皮
膚への刺激性を確認した。結果を表１に示す。
を測定し、さらに、実施例１と同一の通電条件で人体皮
膚への刺激性を確認した。結果を表１に示す。
【００２５】
【表１】
【００２６】表１に示すように、本発明に従う実施例１
〜２の導電性セラミック導子においては、適正な実効電
流値が得られ、人体皮膚への刺激も無く、低周波治療器
用導子として優れた特性をそなえていることが確認され
た。これに対して、比較例１のセラミック導子は、導電
材のＳｉ粉末の配合量が少ないため比抵抗値が大きくな
って実効電流が得られず、比較例２のセラミック導子
は、Ｓｉ粉末の配合量が多いため比抵抗値が小さく、使
用中、電流の集中が生じて刺し痛刺激が感じられた。
〜２の導電性セラミック導子においては、適正な実効電
流値が得られ、人体皮膚への刺激も無く、低周波治療器
用導子として優れた特性をそなえていることが確認され
た。これに対して、比較例１のセラミック導子は、導電
材のＳｉ粉末の配合量が少ないため比抵抗値が大きくな
って実効電流が得られず、比較例２のセラミック導子
は、Ｓｉ粉末の配合量が多いため比抵抗値が小さく、使
用中、電流の集中が生じて刺し痛刺激が感じられた。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、患部に多くの電流を流
すことが可能で、患部との接触が不均一となっても痛み
や火傷などの不快感を与えることがない低周波治療器用
セラミック導子が提供される。
すことが可能で、患部との接触が不均一となっても痛み
や火傷などの不快感を与えることがない低周波治療器用
セラミック導子が提供される。
【図１】低周波治療器の導子を示す略式断面図である。
１ 導子 ２ 導子コネクタ ３ 導子コード ４ 接着用塗料
Claims (2)
- 【請求項１】 患部に接触させて低周波電流を印加する
低周波治療器用導子であって、アルミノケイ酸塩を５０
％（質量％、以下同じ）以上、導電材としてのＳｉを２
５〜４０％含有する導電性セラミックからなることを特
徴とする低周波治療用セラミック導子。 - 【請求項２】 前記導電性セラミック導子の比抵抗が１
〜４Ωｃｍであることを特徴とする請求項１記載の低周
波治療器用セラミック導子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000260667A JP2002065865A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 低周波治療器用セラミック導子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000260667A JP2002065865A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 低周波治療器用セラミック導子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002065865A true JP2002065865A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18748642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000260667A Withdrawn JP2002065865A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 低周波治療器用セラミック導子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002065865A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007083764A1 (ja) * | 2006-01-20 | 2007-07-26 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | 足用シート及びこれを用いた履物用中敷 |
-
2000
- 2000-08-30 JP JP2000260667A patent/JP2002065865A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007083764A1 (ja) * | 2006-01-20 | 2007-07-26 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | 足用シート及びこれを用いた履物用中敷 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |