JP2002065706A - ラバーダムシート - Google Patents
ラバーダムシートInfo
- Publication number
- JP2002065706A JP2002065706A JP2000306852A JP2000306852A JP2002065706A JP 2002065706 A JP2002065706 A JP 2002065706A JP 2000306852 A JP2000306852 A JP 2000306852A JP 2000306852 A JP2000306852 A JP 2000306852A JP 2002065706 A JP2002065706 A JP 2002065706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- sheet
- dam
- ring
- clamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、従来の金属製ラバーダムクランプの
果たした機能をラバーダムシートそのものに具備させる
ことにより、ラバーダムシートの歯牙への装着と保持固
定における金属製ラバーダムクランプの使用を原則的に
避けることを可能とし、ラバーダム防湿法の実施に際し
て組織を障害せず、患者に不快感や疼痛を生じさせない
ラバーダムシートの開発を課題とするものである。 【手段】本発明は、ラバーダムシートを裂断することな
く患歯に装着し、装着後のラバーダムシートを患歯に固
定することを目的として、 ａ．伸縮性のあるゴム状体で形成されたリングでクラン
プ機能を代替させる。 ｂ．リングとシートの素材を同一にし、ラバーダムシー
トのシート部とリング部とを一体的形成体とする。 本発明は以上のことを手段とするものである。
果たした機能をラバーダムシートそのものに具備させる
ことにより、ラバーダムシートの歯牙への装着と保持固
定における金属製ラバーダムクランプの使用を原則的に
避けることを可能とし、ラバーダム防湿法の実施に際し
て組織を障害せず、患者に不快感や疼痛を生じさせない
ラバーダムシートの開発を課題とするものである。 【手段】本発明は、ラバーダムシートを裂断することな
く患歯に装着し、装着後のラバーダムシートを患歯に固
定することを目的として、 ａ．伸縮性のあるゴム状体で形成されたリングでクラン
プ機能を代替させる。 ｂ．リングとシートの素材を同一にし、ラバーダムシー
トのシート部とリング部とを一体的形成体とする。 本発明は以上のことを手段とするものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科治療におけるラバ
ーダム防湿法の実施において使用される、ラバーダムシ
ートに関するものである。
ーダム防湿法の実施において使用される、ラバーダムシ
ートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、歯牙に対する歯科処置を行うに当
たり、唾液による口腔内の湿潤環境から罹患部や根管内
を防湿し、患部の汚染を防止すると共に、各種薬剤や充
填材等の口腔内への漏出や、リーマ等、根管治療器具の
誤飲事故を予防する処置として、口腔内他所から患歯を
ラバーシートで隔離する、ラバーダム防湿法が推奨され
てきた。しかしながら従来の厚さが均一で平面状のラバ
ーダムシートでは、ラバーダムパンチで穴を開け、これ
を裂断することなく拡大して患歯に装着し同部に固定す
るには、必ず金属製のラバーダムクランプの使用を必要
としていたため、上下、前歯、臼歯と言った各歯牙の形
態と大きさに適合するような、多種多様なラバーダムク
ランプを揃え、これを患歯に応じて逐一選択して使い分
ける必要があった。さらに、かなりの強圧で生体組織よ
り高い硬度の金属製クランプが直接生体組織に作用する
ことから、歯周組織を障害し強い不快感や疼痛を生じる
恐れがあった。
たり、唾液による口腔内の湿潤環境から罹患部や根管内
を防湿し、患部の汚染を防止すると共に、各種薬剤や充
填材等の口腔内への漏出や、リーマ等、根管治療器具の
誤飲事故を予防する処置として、口腔内他所から患歯を
ラバーシートで隔離する、ラバーダム防湿法が推奨され
てきた。しかしながら従来の厚さが均一で平面状のラバ
ーダムシートでは、ラバーダムパンチで穴を開け、これ
を裂断することなく拡大して患歯に装着し同部に固定す
るには、必ず金属製のラバーダムクランプの使用を必要
としていたため、上下、前歯、臼歯と言った各歯牙の形
態と大きさに適合するような、多種多様なラバーダムク
ランプを揃え、これを患歯に応じて逐一選択して使い分
ける必要があった。さらに、かなりの強圧で生体組織よ
り高い硬度の金属製クランプが直接生体組織に作用する
ことから、歯周組織を障害し強い不快感や疼痛を生じる
恐れがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の金属
製ラバーダムクランプの果たした機能をラバーダムシー
トそのものに具備させることにより、ラバーダムシート
の歯牙への装着と保持固定における金属製ラバーダムク
ランプの使用を原則的に避けることを可能とし、ラバー
ダム防湿法の実施に際して組織を障害せず、患者に不快
感や疼痛を生じさせないラバーダムシートの開発を課題
とするものである。
製ラバーダムクランプの果たした機能をラバーダムシー
トそのものに具備させることにより、ラバーダムシート
の歯牙への装着と保持固定における金属製ラバーダムク
ランプの使用を原則的に避けることを可能とし、ラバー
ダム防湿法の実施に際して組織を障害せず、患者に不快
感や疼痛を生じさせないラバーダムシートの開発を課題
とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラバーダムシ
ートを裂断することなく患歯に装着し、装着後のラバー
ダムシートを患歯に固定することを目的として、 ａ．伸縮性のあるゴム状体で形成されたリングでクラン
プ機能を代替させる。 ｂ．リングとシートの素材を同一にし、ラバーダムシー
トのシート部とリング部とを連続させた一体的な形成体
とする。 本発明は以上のことを手段とするものである。
ートを裂断することなく患歯に装着し、装着後のラバー
ダムシートを患歯に固定することを目的として、 ａ．伸縮性のあるゴム状体で形成されたリングでクラン
プ機能を代替させる。 ｂ．リングとシートの素材を同一にし、ラバーダムシー
トのシート部とリング部とを連続させた一体的な形成体
とする。 本発明は以上のことを手段とするものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態につ
いて説明する。
いて説明する。
【０００６】図１は、請求項１による一実施例を示すも
ので、ラバーダムシートの本体部を構成し上下に開口す
る漏斗状のシート部と、シート部の端にあって開口部を
構成する、断面が円形をしたリング状クランプ部とフレ
ーム部とからなり、ラテックスを主成分とするゴムにて
一体的に形成された本発明の正面図である。
ので、ラバーダムシートの本体部を構成し上下に開口す
る漏斗状のシート部と、シート部の端にあって開口部を
構成する、断面が円形をしたリング状クランプ部とフレ
ーム部とからなり、ラテックスを主成分とするゴムにて
一体的に形成された本発明の正面図である。
【０００７】図２は、上記実施例のリング状クランプ部
側から見た平面図を示すものである。リング状クランプ
部を伸展して開口部を拡大し、歯冠部に装着すると共
に、同様な方法でフレーム部にフレームを装着して使用
するものである。
側から見た平面図を示すものである。リング状クランプ
部を伸展して開口部を拡大し、歯冠部に装着すると共
に、同様な方法でフレーム部にフレームを装着して使用
するものである。
【０００８】図３は、ラバーダムシートを正中にて２分
割した断面側からの側面図である。リング状クランプ部
の断面を円形とした。
割した断面側からの側面図である。リング状クランプ部
の断面を円形とした。
【０００９】図４は、本発明の斜視図である。
【００１０】
【発明の作用並びに効果】ａ．咬合面が治療行為の対象
あるいは作業側となることの多い臼歯部では、ほとんど
の症例において、本発明によるラバーダムシートのみに
よってラバーダム防湿法を行うことができる。 ｂ．装着用器具であるクランプホーセップによって、リ
ング状クランプ部を直接内則から外側に伸展することに
より、同部の周囲長が増大してリング状クランプ部の太
さが減少すると共に、リング状クランプ部内に張力が発
生して、歯間隣接部接触圧に抗して狭小な歯間隣接部を
通過させることが可能となる。 ｃ．リング状クランプ部を歯間隣接部下方に通過させた
後、クランプホーセップを閉じて撤去し、外側への伸展
力を減少させることにより、同部の周囲長が減少してリ
ング状クランプ部の太さが増すと共に、同部内の張力が
減少して、リング状クランプ部が再び歯牙隣接部接触圧
に抗して歯間隣接部を上方に通過することができない状
態となり、歯間隣接部接触点下の位置にて保持される。 ｄ．歯茎部径よりも小さなリング状クランプ部開口部内
径のラバーダムシートを用いることにより、装着後も本
来の開口部内径より大きな歯茎部径によって、リング状
クランプ部が内則より外側に伸展され続ける状態となる
ので、リング状クランプ部内に生じる適度な張力が、シ
ート部の固定保持力と歯茎部の密閉力となる。 ｅ．クランプホーセップによる装着時の伸展には、ラバ
ーダムシートのリング状クランプ部が伸展してこれに耐
えるので、シート部には大きな張力が発生せず、装着操
作にてシート部を裂断することがない。 ｆ．シート部とリング状クランプ部とが一体的に形成さ
れてなるものであり、移行部の強度が高く、しかも製造
コストを抑制することができる。 ｇ．クランプ機能を伸縮性のあるゴム製のリング構造で
果たすので、歯茎部の大きさや形態の多様性には、数種
のクランプ側開口部内径の大きさを選択するのみでフレ
キシブルな対応が可能となり、多種多様なクランプを使
い分ける必要がない。 ｈ．同様に、クランプ機能を果たすリング構造がゴム状
弾性体であるので、組織との接触部が柔らかく柔軟性が
あり、歯肉の擦過裂傷やセメント質の破壊、象牙質の障
害等を生じさせることがなく、恐怖心や不快感、疼痛の
発生等を抑制することができる。 ｉ．著しい歯冠の崩壊があったり歯間乳頭の付着位置が
高い症例で、クランプの使用が必要とされる場合でも、
その目的が補助的であり、金属製クランプのような強度
なものを使用する必要が無く、金属製クランプのエッジ
部に樹脂を採用したり、金属製スプリング以外を樹脂製
とした洗濯バサミ様ラバーダムクランプでも、十分に機
能することができ、歯周組織の障害を防ぐことがより容
易になる。 ｊ．パッキング機能を果たすゴム製リングの断面が円形
をしているので、リング状クランプ部と歯牙歯茎部との
接触が線状接触状態に近似しやすく、リング状クランプ
部が伸展されて生じる張力が、狭い類線状接触面に作用
して、単位面積当たり大きな接触圧となって強力な密閉
効果を発揮する。
あるいは作業側となることの多い臼歯部では、ほとんど
の症例において、本発明によるラバーダムシートのみに
よってラバーダム防湿法を行うことができる。 ｂ．装着用器具であるクランプホーセップによって、リ
ング状クランプ部を直接内則から外側に伸展することに
より、同部の周囲長が増大してリング状クランプ部の太
さが減少すると共に、リング状クランプ部内に張力が発
生して、歯間隣接部接触圧に抗して狭小な歯間隣接部を
通過させることが可能となる。 ｃ．リング状クランプ部を歯間隣接部下方に通過させた
後、クランプホーセップを閉じて撤去し、外側への伸展
力を減少させることにより、同部の周囲長が減少してリ
ング状クランプ部の太さが増すと共に、同部内の張力が
減少して、リング状クランプ部が再び歯牙隣接部接触圧
に抗して歯間隣接部を上方に通過することができない状
態となり、歯間隣接部接触点下の位置にて保持される。 ｄ．歯茎部径よりも小さなリング状クランプ部開口部内
径のラバーダムシートを用いることにより、装着後も本
来の開口部内径より大きな歯茎部径によって、リング状
クランプ部が内則より外側に伸展され続ける状態となる
ので、リング状クランプ部内に生じる適度な張力が、シ
ート部の固定保持力と歯茎部の密閉力となる。 ｅ．クランプホーセップによる装着時の伸展には、ラバ
ーダムシートのリング状クランプ部が伸展してこれに耐
えるので、シート部には大きな張力が発生せず、装着操
作にてシート部を裂断することがない。 ｆ．シート部とリング状クランプ部とが一体的に形成さ
れてなるものであり、移行部の強度が高く、しかも製造
コストを抑制することができる。 ｇ．クランプ機能を伸縮性のあるゴム製のリング構造で
果たすので、歯茎部の大きさや形態の多様性には、数種
のクランプ側開口部内径の大きさを選択するのみでフレ
キシブルな対応が可能となり、多種多様なクランプを使
い分ける必要がない。 ｈ．同様に、クランプ機能を果たすリング構造がゴム状
弾性体であるので、組織との接触部が柔らかく柔軟性が
あり、歯肉の擦過裂傷やセメント質の破壊、象牙質の障
害等を生じさせることがなく、恐怖心や不快感、疼痛の
発生等を抑制することができる。 ｉ．著しい歯冠の崩壊があったり歯間乳頭の付着位置が
高い症例で、クランプの使用が必要とされる場合でも、
その目的が補助的であり、金属製クランプのような強度
なものを使用する必要が無く、金属製クランプのエッジ
部に樹脂を採用したり、金属製スプリング以外を樹脂製
とした洗濯バサミ様ラバーダムクランプでも、十分に機
能することができ、歯周組織の障害を防ぐことがより容
易になる。 ｊ．パッキング機能を果たすゴム製リングの断面が円形
をしているので、リング状クランプ部と歯牙歯茎部との
接触が線状接触状態に近似しやすく、リング状クランプ
部が伸展されて生じる張力が、狭い類線状接触面に作用
して、単位面積当たり大きな接触圧となって強力な密閉
効果を発揮する。
【００１１】
【発明の効果】ａ．口腔内の軟組織や硬組織を障害する
ことなく、極めてソフトにラバーダム防湿法の施術が可
能となり、同処置が患者に与えてきた歯根膜の圧迫感や
不快感、疼痛等を除くことができる。 ｂ．臨床現場に於いてラバーダム防湿法を実施しやすく
なり、普通処置や充填処置、歯髄処置、根管治療処置等
の治療精度が高まり、効率の良い歯科医療が可能とな
る。 ｃ．薬剤の漏出や誤飲による事故を防ぐことができるの
で、治療の安全性が高まる。
ことなく、極めてソフトにラバーダム防湿法の施術が可
能となり、同処置が患者に与えてきた歯根膜の圧迫感や
不快感、疼痛等を除くことができる。 ｂ．臨床現場に於いてラバーダム防湿法を実施しやすく
なり、普通処置や充填処置、歯髄処置、根管治療処置等
の治療精度が高まり、効率の良い歯科医療が可能とな
る。 ｃ．薬剤の漏出や誤飲による事故を防ぐことができるの
で、治療の安全性が高まる。
【００１２】
【図１】請求項１の一実施例を示す本発明の正面図であ
る。
る。
【図２】本発明の平面図である。
【図３】本発明を正中で割断した側面図（断面側の図）
である。
である。
【図４】本発明の斜視図である。
１．シート部 ２．リング状クランプ部 ３．フレーム部 ４．開口部 ５．開口部 ６．リング状クランプ部割断面 ７．フレーム部割断面
Claims (1)
- 【請求項１】ゴム状樹脂にて、シート部とリング状クラ
ンプ部とが一体的に形成されて成ることを特徴とする、
ラバーダムシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000306852A JP2002065706A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | ラバーダムシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000306852A JP2002065706A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | ラバーダムシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002065706A true JP2002065706A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18787464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000306852A Withdrawn JP2002065706A (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | ラバーダムシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002065706A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101328550B1 (ko) * | 2012-03-29 | 2013-11-13 | (주)오성엠앤디 | 치과용 러버 댐 클램프 |
| EP3375402A1 (en) * | 2017-03-15 | 2018-09-19 | Coltène/Whaledent AG | Method for scanning an abutment and kit of parts |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000306852A patent/JP2002065706A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101328550B1 (ko) * | 2012-03-29 | 2013-11-13 | (주)오성엠앤디 | 치과용 러버 댐 클램프 |
| EP3375402A1 (en) * | 2017-03-15 | 2018-09-19 | Coltène/Whaledent AG | Method for scanning an abutment and kit of parts |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |