JP2002064971A - 混成集積回路装置 - Google Patents

混成集積回路装置

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JP2002064971A
JP2002064971A JP2000247708A JP2000247708A JP2002064971A JP 2002064971 A JP2002064971 A JP 2002064971A JP 2000247708 A JP2000247708 A JP 2000247708A JP 2000247708 A JP2000247708 A JP 2000247708A JP 2002064971 A JP2002064971 A JP 2002064971A
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switching
switching semiconductor
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voltage
integrated circuit
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JP2000247708A
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Mitsuaki Otani
充昭 大谷
Takeshi Nakayama
健 中山
Takanari Nakajima
隆也 中島
Yasuo Hosaka
康夫 保坂
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子の電力損失及びインダクタ
による電力損失を低減すると共に動作可能時間の増大を
図れる混成集積回路装置を提供する。 【解決手段】 スイッチング速度が速いFET311と
オン抵抗の低いFET312を2つ以上用いて、これら
のFET3211,312の能動端子(ドレイン、ソー
ス)を並列接続し、これらのFET311,312を併
用して導電路の導通状態と非導通状態を切り替える。ス
イッチング制御回路313は、非導通状態から導通状態
への切り替え時には、最初にスイッチング速度の速いF
ET311をオンさせ、このFET311が飽和するタ
イミングで2つ目のFET312をオンさせる。同様に
導通状態から非導通状態への切り替え時には、FET3
12をオフさせた後に、FET311の飽和電圧付近で
FET311をオフさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混成集積回路装置
に関し、特に直列接続されたスイッチング半導体素子と
インダクタを有する混成集積回路装置のスイッチング効
率の向上を図った混成集積回路装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ノート型のパーソナルコンピュー
タや携帯電話、その他の携帯用電子機器等では、電池の
電圧を降圧型スイッチング電源回路からなるDC/DC
コンバータによって規定電圧に降圧して電子回路に供給
して駆動している。
【0003】この種のDC/DCコンバータは、一般に
ハイブリッドモジュールと称されている混成集積回路装
置として市場に流通し電子機器の製造の簡略化が図られ
ている。この一例としてDC/DCコンバータを混成集
積回路装置20とした例を図2及び図3に示す。図2は
混成集積回路装置20を示す外観斜視図、図3はその回
路図である。図に示すように、基板20aの上面に積層
インダクタ22や半導体IC29等の電子部品が実装さ
れ、基板20の周縁部には複数の接続端子21が形成さ
れ、一般の電子部品と同様に親回路基板に実装してDC
/DCコンバータとして動作するようになっている。
【0004】また、電子回路は、入力端子21aから入
力された電池からの入力電圧Vinをインダクタ22を介
して出力端子21bに出力する電界効果トランジスタ
(FET)からなる第1のスイッチング半導体素子(以
下スイッチング素子と称する)23と、出力端子21b
と接地間に接続された平滑コンデンサ24と、インダク
タ22と平滑コンデンサ24の直列回路に対して並列に
且つインダクタ22の電流を維持する極性に接続された
転流ダイオード25と、転流ダイオード25と並列に且
つ転流ダイオード25と同じ通電極性に接続されたFE
Tからなる第2のスイッチング素子26と、入力端子2
1aと接地間に接続された平滑コンデンサ27と、スイ
ッチング制御回路28とから構成されている。ここで、
コンデンサ24,27は親回路基板に実装するように構
成され、混成集積回路装置20には含まれていない。
【0005】また、スイッチング制御回路28は、出力
端子21bからの出力電圧Voutを監視し、この出力電
圧Voutが一定値となるように、第1及び第2のスイッ
チング素子23,26をオン・オフする。このとき、第
1のスイッチング素子23がオンのとき第2のスイッチ
ング素子26がオフとなるように制御する。
【0006】スイッチング素子23,26と転流ダイオ
ード25、スイッチング制御回路28の主要部分は半導
体IC29として形成されている。
【0007】前述の構成よりなる混成集積回路装置20
は次のようにして入力した直流電圧を異なる値の直流電
圧に変換して出力する。即ち、第1のスイッチング素子
23がオンのときは、入力端子21aに入力された電圧
Vinがインダクタ22及び平滑コンデンサ24によって
平滑され出力端子21bに出力される。また、第1のス
イッチング素子23がオフのときは第2のスイッチング
素子26がオンとされ、インダクタ22の電流は転流ダ
イオード25及び第2のスイッチング素子26によって
維持され、一定の電圧が出力端子21bに出力される。
【0008】このとき、スイッチング制御回路28で
は、出力端子電圧Voutの変化に応じて第1及び第2の
スイッチング素子23,26のオン・オフを制御するパ
ルス信号のパルス幅を変化させ、出力端子電圧Voutが
一定となるように帰還制御を行う。
【0009】さらに、スイッチング制御回路28は、第
1及び第2のスイッチング素子23,26が同時にオン
するクロスカレントを防止するため、図4に示すよう
に、第1或いは第2のスイッチング23,26がオンか
らオフ状態に移行した後、所定のデッドタイムtDET
設定し、このデッドタイムtDET経過後に、第2或いは
第1のスイッチング素子26,23をオン状態としてい
る。
【0010】これにより、出力端子21bに接続された
負荷(図示せず)への供給電流が大きい重負荷のときに
も、第1のスイッチング素子23がオフのとき、インダ
クタ22に蓄えられたエネルギーは、第2のスイッチン
グ素子26を介して放出されるので、転流ダイオード2
5による順方向電圧損失を生ずることが無く、効率の良
い同期整流を行うことができる。
【0011】さらに、上記のDC/DCコンバータで
は、出力電圧付近まで電池からの入力電圧が低下した際
に、スイッチング素子23をオン状態にすると共にスイ
ッチング素子26をオフ状態に設定し、スイッチング動
作を停止した導通状態を維持することにより出力電圧を
規定の電圧に維持して、電池による動作時間の拡大を図
っている。
【0012】前述した図3に示す混成集積回路装置20
は降圧同期整流型のDC/DCコンバータであるが、ス
イッチング素子26を除去した降圧チョッパ型のDC/
DCコンバータ(図5参照)も周知である。
【0013】この降圧チョッパ型DC/DCコンバータ
によれば、スイッチング素子23がオン状態のときは、
入力端子21aに入力された電圧Vinがインダクタ22
及び平滑コンデンサ24によって平滑され出力端子21
bに出力される。
【0014】また、スイッチング素子23がオフ状態の
ときはインダクタ22の電流は転流ダイオード25によ
って維持され、一定の電圧が出力端子21bに出力され
る。このとき、スイッチング制御回路28では、出力端
子電圧Voutの変化に応じてスイッチング素子23のオ
ン・オフを制御するパルス信号のパルス幅を変化させ、
出力端子電圧Voutが一定となるように帰還制御を行
う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
にトランジスタや電界効果トランジスタ等のスイッチン
グ半導体素子にはオフ状態とオン状態との切り替えにあ
る程度の時間がかかる。この時間を一般的にスイッチン
グ時間と称しているが、このスイッチング時間が長い
(スイッチング速度が遅い)場合には、スイッチングロ
スが大きくなる。例えば上記スイッチング素子23がオ
フ状態とオン状態の切り替わり時には、図6に示すよう
にスイッチング時間t1、t2の間において、スイッチ
ング素子23のドレイン・ソース間電圧Vdsとドレイン
電流Idとの積が電力損失となる。
【0016】さらに、スイッチング素子23が完全にオ
ン状態になった後も、素子自体のオン抵抗によってドレ
イン・ソース間電圧Vdsは飽和電圧Vsat以下には下が
らないので、これにより素子内で電力損失を生じてい
る。
【0017】トランジスタや電界効果トランジスタ等の
スイッチング半導体素子においては、一般的に、スイッ
チング速度(オフ状態とオン状態との切り替え速度)と
オン抵抗(飽和電圧)とがトレードオフの関係にあるの
で、一つの素子でスイッチング速度の高速化とオン抵抗
の低減を両立させることはできない。このため、通常は
スイッチング速度とオン抵抗(飽和電圧)のバランスの
とれたスイッチング半導体素子を用いて回路を構成して
いる。
【0018】また、スイッチング素子23を導通状態に
維持しても、入力端子21aと出力端子21bとの間に
はスイッチング素子23とインダクタ22が直列接続さ
れているので、これらの電気抵抗によって電圧降下が生
じ、出力電圧Vout を規定値に維持できなかった。
【0019】即ち、図7に示すように電池からの入力電
圧Vinが電子機器の駆動時間経過と共に徐々に低下し、
入力電圧Vinが電圧Va1に達した後は出力電圧Vout も
徐々に低下する。ここで、Va1=Vset+Vdrpであり、
Vsetは設定出力電圧、Vdrpはスイッチング素子23と
インダクタ22の直列抵抗による電圧降下である。
【0020】このため、入力電圧Vinが電圧Va1に達し
た後に電子回路の駆動電圧許容範囲の下限値Vminに達
したときに電子回路の駆動が停止する。従って、電池に
よる電子回路の駆動時間増大はこれが限界であった。
【0021】これらのことから電池駆動の携行型電子回
路装置、特に携帯電話やノート型パーソナルコンピュー
タでは電池の消耗低減に限界が生じ、電池による駆動時
間増大を図ることは限界に達していた。また、携帯電話
においては受信電波の状態に応じてDC/DCコンバー
タからの供給電力を瞬時に切り替える必要があるが、前
述したようにスイッチング半導体素子のスイッチング速
度とオン抵抗とがトレードオフの関係にあるので、高速
化を図ると電池による駆動時間が低下するという問題が
あった。
【0022】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、スイ
ッチング素子の電力損失及びインダクタによる電力損失
を低減すると共に動作可能時間の増大を図れる混成集積
回路装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、第1の工夫として、スイッチング半導体
素子の素子面積に基づくスイッチング速度(スイッチン
グ時間)とオン抵抗(飽和電圧)との関係を電力損失を
低減させるために利用した。ここで、前記オン抵抗に
は、例えばFETのオン抵抗、トランジスタの飽和電圧
に基づく等価的なオン抵抗などがある。
【0024】一般的に、トランジスタや電界効果トラン
ジスタ等のスイッチング半導体素子においては、スイッ
チング速度の速さとオン抵抗(飽和電圧)の大きさとは
反比例関係にある。これは、スイッチング半導体素子の
チップ面積が大きいとオン抵抗(飽和電圧)が低くな
り、また、スイッチング半導体素子のチップ面積が大き
いと該面積に基づく静電容量が大きくなり入出力信号波
形に鈍りが生じてスイッチング速度が遅くなるという関
係がある。
【0025】上記スイッチング速度の速さとオン抵抗
(飽和電圧)の大きさとの関係を利用して、2つ以上の
スイッチング半導体素子の能動端子を並列接続し、これ
らのスイッチング半導体素子を併用して能動端子間の導
通状態と非導通状態を切り替えるようにした。
【0026】このように2つ以上のスイッチング半導体
素子の能動端子を並列接続して併用する場合、例えば、
スイッチング半導体素子として電界効果トランジスタを
用いたときは各素子のドレインを接続すると共に各素子
のソースを接続して用い、またスイッチング半導体素子
としてトランジスタを用いたときは各素子のコレクタを
接続すると共に各素子のエミッタを接続して用いる。
【0027】ここで、オン状態に設定するスイッチング
半導体素子の数及びオン・オフ状態の切り替えタイミン
グを制御することにより、スイッチング半導体素子のチ
ップ面積に基づくオン抵抗(飽和電圧)及び静電容量を
調整することができる。例えば、オフ状態からオン状態
への切り替え当初に1つのスイッチング半導体素子のみ
をオン状態に設定することにより、該スイッチング半導
体素子単体の静電容量に基づくスイッチング速度でオフ
状態からオン状態へ切り替えることができる。同様にオ
ン状態からオフ状態への切り替えを行う時に1つのスイ
ッチング半導体素子のみがオン状態に設定されていれ
ば、該スイッチング半導体素子のみの静電容量に基づく
スイッチング速度でオン状態からオフ状態へ切り替える
ことができる。また、導通状態において2つ以上のスイ
ッチング半導体素子をオン状態に設定すれば、これらの
素子が並列接続されて全体としてのオン抵抗(飽和電
圧)が低下する。これにより、前記導電路に直列接続さ
れるオン抵抗(飽和電圧)は、前記スイッチング半導体
素子を単体で用いたときに比べて低下する。従って、前
記スイッチング半導体素子のオン状態におけるオン抵抗
(飽和電圧)による電力損失も低減できる。
【0028】また、オン抵抗(飽和電圧)の低いスイッ
チング半導体素子を併用することにより、導通状態時に
おいて該スイッチング半導体素子をオン状態に設定する
と、前記端子間飽和電圧の低いスイッチング半導体素子
よりもさらに低い端子間飽和電圧となる。
【0029】また、導通状態時において前記通電容量の
大きいスイッチング半導体素子をオン状態に設定する
と、該スイッチング半導体素子を含む2つ以上の素子に
電流が流れるので、通電容量が増大する。
【0030】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の中の1つのスイッチング半導体素子を
オン状態に設定することにより、該スイッチング半導体
素子のスイッチング時間で前記導電路を導通状態にする
ことができる。この後、他のスイッチング半導体素子を
オン状態に設定することにより、前記スイッチング半導
体素子を単体で用いたときに比べて前記導電路に直列接
続されるオン抵抗(飽和電圧)を低下することができ
る。
【0031】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の能動端子間を非導通状態から導通状態
にする時には、1つのスイッチング半導体素子をオン状
態に設定した後、2つ目以降のスイッチング半導体素子
のオフ状態からオン状態への切り替え設定を、この直前
にオン状態に設定したスイッチング半導体素子の端子間
電圧が該スイッチング半導体素子をオン状態に設定した
時点の端子間電圧の所定割合まで低下したときに行え
ば、最初にオン状態に設定したスイッチング半導体素子
のスイッチング速度によって導電路には急速に電流が流
れ該スイッチング半導体素子の端子間電圧は低下する。
この後、2つ目以降のスイッチング半導体素子のオフ状
態からオン状態への切り替え設定を、この直前にオン状
態に設定したスイッチング半導体素子の端子間電圧が該
スイッチング半導体素子をオン状態に設定した時点の端
子間電圧の所定割合まで低下したときに行うことによ
り、これらのスイッチング半導体素子の飽和電圧が低下
する。
【0032】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の能動端子間を導通状態から非導通状態
にする時には、他のスイッチング半導体素子よりもオン
状態からオフ状態へのスイッチング速度が速いスイッチ
ング半導体素子を最後にオフ状態に設定することによ
り、該スイッチング半導体素子の速いスイッチング速度
で導電路は非導通状態にされる。
【0033】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の能動端子間を導通状態から非導通状態
にする時には、1つを除いた他の全てのスイッチング半
導体素子をオフ状態に設定した後に最後の1つのスイッ
チング半導体素子をオフ状態に設定することにより、前
記導電路に直列接続されているスイッチング半導体素子
を、残る1つのスイッチング半導体素子のみにする。こ
れにより、残る1つのスイッチング半導体素子のチップ
面積による静電容量は最小値に設定されるので、前記導
電路を非導通状態にするときの制御信号は鈍ることが無
く、該スイッチング半導体素子のスイッチング速度で導
電路は非導通状態にされる。
【0034】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の能動端子間を導通状態から非導通状態
から導通状態に切り替えるときに最初にオン状態に設定
するスイッチング半導体素子として異なる素子を順番に
用いることにより、特定のスイッチング半導体素子にの
みストレスがかかることを防止できる。即ち、前記最初
のオン状態に設定するスイッチング半導体素子には他の
素子に比べてスイッチングのときの電力損失が大きくな
るので大きなストレスがかかる。しかし、前記最初にオ
ン状態に設定するスイッチング半導体素子として異なる
素子を順番に用いることにより、前記ストレスを各スイ
ッチング半導体素子に分散させることができる。
【0035】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の能動端子間を非導通状から導通状態に
する時に、他のスイッチング半導体素子よりもオフ状態
からオン状態へのスイッチング速度が速いスイッチング
半導体素子から順にオン状態に設定することにより、オ
フ状態からオン状態への移行が最小時間で行われる。
【0036】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子の能動端子間を非導通状態から導通状態
に設定するときは、導通状態になるまでに要する時間は
スイッチング速度の速いスイッチング半導体素子に依存
するので、全てのスイッチング半導体素子を同時にオン
状態に設定すれば、スイッチング速度の向上及び飽和電
圧の低下が図れる。
【0037】また、並列接続された2つ以上のスイッチ
ング半導体素子のしきい値レベルをそれぞれ異なる値に
設定することにより、同一の電圧形波によって各スイッ
チング半導体素子のオン・オフ制御が可能となる。これ
により、2つ以上のタイミングの異なる制御信号を生成
する必要が無くなる。前記電圧波形としては、例えば、
台形波、三角波、階段形状波、サイン波など、波形の立
ち上がり及び立ち下がりが所定値以上の時間を要し且つ
連続的或いは段階的にレベル変化する波形であればよ
い。
【0038】また、前記スイッチング半導体素子として
電界効果トランジスタを用い、電界効果トランジスタの
しきい値電圧レベルを異なる値に設定することにより、
同一の電圧波形によって各電界効果トランジスタのオン
・オフ制御が可能となる。これにより、2つ以上のタイ
ミングの異なる制御電圧を生成する必要が無くなる。
【0039】また、第2の工夫として、直列接続された
スイッチング半導体素子とインダクタに対して並列に電
流制御素子を接続し、入力側に印加される電圧が低下し
たときに電流制御素子を介して通電するようにした。
【0040】即ち、直列接続されたスイッチング半導体
素子とインダクタとが存在し、前記スイッチング半導体
素子だけがオンオフ状態を交互に繰り返してスイッチン
グ動作されるときは、前記スイッチング半導体素子のス
イッチング動作によって入力側から前記スイッチング半
導体素子及びインダクタを介して出力側に電流が供給さ
れる。また、前記スイッチング半導体素子の駆動に並行
して前記電流制御素子が駆動されるときは、前記電流制
御素子を介して前記制御信号に基づく量の電流が前記入
力端子から出力端子に供給される。このとき、前記スイ
ッチング半導体素子の等価抵抗とインダクタの抵抗成分
の直列抵抗と前記電流制御素子の抵抗成分が並列接続さ
れた状態になるので、出力端子への供給電流は前記電流
制御素子を動作させないときに比べて増加させることが
できる。また、前記入力端子へ電池を接続している場
合、前記スイッチング半導体素子のみの駆動を行ってい
て出力電圧が低下した場合、前記電流制御素子を動作さ
せて該電流制御素子を介して電流を流すことにより、前
記スイッチング素子の等価抵抗とインダクタの抵抗成分
の直列抵抗と前記電流制御素子の抵抗成分が並列接続さ
れた状態になるので、前記出力側への出力電圧値を前記
一定に維持できる時間が延長される。
【0041】また、前記スイッチング半導体素子のみの
駆動を行っていて出力電圧値が低下し、前記スイッチン
グ半導体素子がオンデューティー100%を維持するよ
うになったら、即ち前記スイッチング半導体素子を制御
するパルスのデューティー比が100%になったら前記
電流制御素子を動作させて該電流制御素子を介して電流
を流すことにより、前記スイッチング半導体素子のオン
抵抗とインダクタの抵抗成分の直列抵抗と前記電流制御
素子の抵抗成分が並列接続された状態にすることが効率
向上の点から好ましい。また、前記出力端子への出力電
圧値を前記一定に維持できる時間が延長され前記電子回
路の駆動時間が増大する。すなわち、負荷となる電子装
置の使用可能時間を長くすることが可能となる。
【0042】また、前記スイッチング半導体素子のスイ
ッチング動作に並行して前記電流制御素子を動作させる
ことにより前記スイッチング半導体素子のオン抵抗とイ
ンダクタの抵抗成分の直列抵抗と前記電流制御素子の抵
抗成分が並列接続された状態になるので前記出力側への
電流供給量を増やすことができると共に前記電流制御素
子を3端子レギュレータのようにシリーズ動作させるこ
とによって前記スイッチング半導体素子のみを動作させ
るときに比べて出力電圧の最大値を高めることができ
る。
【0043】また、前記スイッチング半導体素子から出
力される信号或いは前記スイッチング素子へ入力される
制御信号に基づいて前記スイッチング動作を制御するパ
ルスのデューティー比が100%になったことを判断す
ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0045】図1は、本発明の第1の実施形態における
混成集積回路装置として構成したDC/DCコンバータ
を示す回路図、図8はその外観斜視図である。図におい
て、12はインダクタ、13,14はコンデンサ、1
5,16は抵抗器、30Aは集積回路(以下、ICと称
する)で、これらによってDC/DCコンバータ回路が
構成されている。これらの構成のうちコンデンサ13,
14を除いた部分は混成集積回路装置10Aとして、図
8に示すようにセラミック基板17に実装されている。
セラミック基板17の表面には6つの外部端子11a〜
11fと抵抗器15,16及びIC30Aが実装され、
セラミック基板17の裏面にはインダクタ12が実装さ
れている。インダクタ12は、セラミック基板17に実
装可能な直方体形状を有する積層インダクタから成る。
コンデンサ13,14は積層インダクタ12の半分程度
の大きさを有するので、混成集積回路装置10Aを親回
路基板に実装する際に親回路基板上に実装されて接続さ
れる。尚、コンデンサ13,14をIC30A等と共に
基板上に実装した混成集積回路装置を構成しても良い。
【0046】また、外部端子11a〜11fのそれぞれ
は、抵抗器15,16とIC30Aの実装高さよりも大
きな高さを有し、IC30Aを親回路基板の部品実装面
に対向させて外部端子11a〜11fを親回路基板に接
続できるようになっている。このような構成にしたの
で、親回路基板への実装面積を削減でき電子機器の小型
化を図ることができる。
【0047】電池からの電圧Vinが印加される外部端子
11aはコンデンサ13を介して接地されると共にIC
30Aの端子30aに接続されている。また、負荷に接
続される外部端子11bはコンデンサ14を介して接地
されると共にインダクタ12を介してIC30Aの端子
30bに接続され、負荷に対して電圧Voutを出力す
る。また、外部端子11bは直列接続された抵抗器1
5,16によって接地されている。これらの抵抗器1
5,16によって出力電圧Voutは分圧され、帰還電圧
Vfdが生成される。この帰還電圧はIC30Aの端子3
0cに印加され、IC30Aが出力電圧Voutを帰還電
圧Vfdとして入力できるようになっている。
【0048】IC30Aは、2つのスイッチング回路3
1A,31Bと転流ダイオード32、スイッチング制御
回路33から構成されている。スイッチング回路31
A,31Bは同じ構成をなし、それぞれPチャネルの電
界効果トランジスタ(以下、FETと称する)311,
312と切替制御回路313から構成されている。
【0049】FET311は、FET312に比べてオ
ン・オフ状態の切り替え時間、即ちスイッチング時間が
短いものであり、FET312は、FET311に比べ
てオン抵抗が低いものである。これらのFET311,
312の能動端子すなわちドレインとソースは配列に接
続され、これら2つのFET311,312で1つの導
電路の開閉を行う。
【0050】スイッチング回路31AのFET311,
312のソースは端子30aを介して入力用の外部端子
11aに接続され、ドレインは端子30b及びインダク
タ12を介して出力用の外部端子11bに接続されてい
る。また、スイッチング回路31AのFET311,3
12のゲートはスイッチング回路31Aの制御回路31
3に接続されている。
【0051】スイッチング回路31BのFET311,
312のソースは接地され、ドレインは端子30bに接
続されている。さらに、スイッチング回路31BのFE
T311,312のゲートはスイッチング回路31Bの
制御回路313に接続されている。
【0052】転流ダイオード32のカソードは端子30
bに接続され、アノードは接地されている。
【0053】また、スイッチング回路31A,31Bの
それぞれの制御回路313は、スイッチング制御回路3
3から入力されるオン・オフ制御信号CS0に基づい
て、FET311,312のそれぞれのオン・オフ状態
を切り替える素子制御信号CS1,CS2を生成して、
FET311,312のゲートに出力する。
【0054】スイッチング制御回路33は、例えば図9
に示すように、誤差増幅器331、三角波発生回路33
2、コンパレータ333、NPN型のトランジスタ33
4、PNP型のトランジスタ335から構成されてい
る。
【0055】誤差増幅器331には、出力電圧Voutが
抵抗器15,16によって分圧された帰還電圧Vfdが印
加される。抵抗器15,16は直列接続され、その一端
は接地されると共に他端には帰還電圧Vfdが印加され、
出力電圧Voutを分圧した電圧Vfdを誤差増幅器331
に入力する。
【0056】誤差増幅器331は電圧Vfdを入力して、
この電圧Vfdがリファレンス電圧Vrefとほぼ同じにな
るようにこれらの差の電圧に対応した誤差電圧を出力す
る。
【0057】コンパレータ333は、三角波発生回路3
32から出力される三角波電圧と上記誤差電圧とを比較
して、三角波電圧より誤差電圧が大きいときはハイレベ
ルの信号を出力し、誤差電圧より三角波電圧が大きいと
きはローレベルの電圧を出力する。この出力電圧はトラ
ンジスタ334,335のベースに入力され、トランジ
スタ334,335はスイッチング動作を行い、このス
イッチング動作に伴ってスイッチング回路31A,31
BのFET311,312もスイッチング動作を行う。
【0058】これにより、スイッチング回路31AのF
ET311,312の能動端子(ドレイン・ソース)間
が導通状態のときにスイッチング回路31BのFET3
11,312の能動端子(ドレイン・ソース)間が非導
通状態になり、スイッチング回路31BのFET31
1,312の能動端子(ドレイン・ソース)間が導通状
態のときにスイッチング回路31AのFET311,3
12の能動端子(ドレイン・ソース)間が非導通状態に
なる。この動作が繰り返され、これらのスイッチング動
作に基づく連続したほぼ一定レベルの直流電圧が出力さ
れる。
【0059】さらに、各スイッチング回路31A,31
Bの動作を詳細に説明する。
【0060】ここでは、スイッチング回路31Aに関し
て説明するが、スイッチング回路31Bについても同様
の動作を行う。
【0061】制御回路313において生成される素子制
御信号CS1,CS2のそれぞれは、例えば図10に示
すような信号であることが好ましい。
【0062】即ち、オン・オフ制御信号CS0がオフ状
態のハイレベル(期間P1)からオン状態を指示するロ
ーレベル(期間P2〜P4)に変わると同時に一方のF
ET311に対する素子制御信号CS1もハイレベルか
らローレベルに変わり、スイッチング速度が速いFET
311をオン状態に設定する。
【0063】これにより、端子30aと端子30b間の
電位差(FET311のドレイン・ソース間電圧Vds)
はFET311のスイッチング時間に応じて急速に低下
し、端子30a,30b間には電流(FET311のド
レイン電流)Idが急速に流れ出す(期間P2)。
【0064】この後、端子30a,30b間の電位差が
FET311のオン抵抗に基づく飽和電圧に至る付近に
おいて、他方のFET312に対する素子制御信号CS
2をハイレベルからローレベルに切り替えて、他方のF
ET312をオン状態に設定する。これにより、端子3
0a,30b間に流れる電流はFET311,312の
双方を流れ、一方のFET311のオン抵抗に対して他
方のFET312のオン抵抗が並列接続され、端子30
a,30b間の電位差、即ち並列接続された2つのFE
T311,312のドレイン・ソース間電圧Vdsは、他
方のFET312のスイッチング速度に応じて低下し
(期間P3)、これら2つのFET311,312の合
成オン抵抗に基づく飽和電圧Vsat'に落ち着く(期間P
4)。
【0065】従って、導電路を導通状態にする際のター
ンオン時間ton(FET311のスイッチング時間)は
短くなり、このターンオン時間tonにおける電力損失も
低減される。
【0066】一方、オン・オフ制御信号CS0がオン状
態のローレベル(期間P2〜P4)からオフ状態を指示
するハイレベル(期間P5,P6,P1)に変わると同
時に他方のFET312に対する素子制御信号CS2を
ローレベルからハイレベルに変えて、他方のFET31
2をオフ状態に設定する。
【0067】これにより、端子30aと端子30b間の
電位差(FET311,312のドレイン・ソース間電
圧Vds)はFET312のスイッチング時間に応じて上
昇する(期間P5)。
【0068】この後、端子30a,30b間の電位差が
一方のFET311のオン抵抗に基づく飽和電圧に至っ
たら、このFET311に対する素子制御信号CS1を
ローレベルからハイレベルに切り替えて、FET311
をオフ状態に設定する。
【0069】これにより、端子30a,30b間に流れ
る電流はFET311のスイッチング時間に応じて急速
に低下し、端子30a,30b間の電位差は急速に上昇
し(期間P6)、端子30a,30b間が電気的に非導
通状態にされる(期間P1)。
【0070】また、導電路の導通状態時(期間P3〜P
5)においては、飽和電圧Vsat'を低くできるので、F
ET311,312のオン抵抗による電力損失も従来よ
り低減される。
【0071】従って、導電路を非導通状態にする際のタ
ーンオフ時間toff(FET11のスイッチング時間)
は短くなり、このターンオフ時間toffにおける電力損
失も低減される。
【0072】前述したように本実施形態の混成集積回路
装置10Aによれば、スイッチングにかかるターンオン
時間ton及びターンオフ時間toffを短くできるため高
周波数での駆動が容易に行えると共に電力損失を低減す
ることができる。
【0073】尚、上記他方のFET312に代えてオン
抵抗の低いFETをさらに併用すれば導電路の導通状態
時における合成オン抵抗をさらに低下させることがで
き、導通状態時における電力損失をさらに低減すること
ができる。
【0074】また、使用するFET311,312の特
性を適宜選択することにより、スイッチング時間のみを
変更することも可能であり、また入出力端子30a,3
0b間の飽和電圧のみを変更することも可能である。
【0075】また、他方のFET312に代えて複数の
FETの能動端子(ドレイン、ソース)を並列接続して
用いても、導電路の導通状態時における合成オン抵抗及
び電力損失をさらに低下させることができることは言う
までもない。
【0076】また、2つのFET311,312を交互
に最初にオンするFETにすれば、オフ状態からオン状
態に切り替わる際にFETにかかるストレスを各FET
311,312に分散することができる。3つ以上のF
ETの能動端子を並列接続して用いるときは、最初にオ
ンするFETを順番に代えることにより、FETにかか
るストレスを分散することができる。
【0077】また、本実施形態では、スイッチング速度
及びオン抵抗の異なるFET311,312を用いた
が、これらがほぼ同じFETを用いても良い。
【0078】さらに、非導通状態から導通状態に設定す
るときは、導通状態になるまでに要する時間はスイッチ
ング速度の速いFET311に依存するので、2つのF
ET311,312を同時にオン状態に設定しても同様
の効果が得られる。
【0079】また、本実施形態ではスイッチング半導体
素子としてFETを用いたが、これに限定されることは
なく、トランジスタ或いはこれ以外の半導体素子を用い
ても同様の作用効果を得ることができる。
【0080】次に、第1実施形態におけるスイッチング
回路31A,31Bの切替制御回路の詳細例を説明す
る。
【0081】図11は、第1実施例の切替制御回路を示
す構成図である。図において、313Aは切替制御回路
で、差動増幅器41、コンパレータ42、基準電圧発生
源43、ゲート駆動回路44,45から構成されてい
る。
【0082】差動増幅器41の2つの入力端子は並列接
続されたFET311,312のドレインとソースに接
続され、ドレイン・ソース間の電位差V1に対応した電
圧を出力する。コンパレータ42の非反転入力端子には
差動増幅器41の出力電圧が入力され、反転入力端子に
は基準電圧発生源43から出力される基準電圧Vthが印
加されている。
【0083】ここでは、基準電圧Vthは、FET311
のオン抵抗に基づく飽和電圧に設定されている。これに
より、コンパレータ42の出力信号DS1は、ドレイン
・ソース間の電位差V1が基準電圧Vth以上のときにハ
イレベルとなり、電位差V1が基準電圧Vthより低いと
きにローレベルとなる。
【0084】コンパレータ42の出力信号DS1及びオ
ン・オフ制御信号CS0はゲート駆動回路44,45の
それぞれに入力され、これらの信号に基づいて、ゲート
回路44では素子制御信号CS1が生成され、ゲート駆
動回路45では素子制御信号CS2が生成される。
【0085】前述の構成によれば、FET311がオン
状態に設定された後、ドレイン・ソース間の電位差V1
がFET311のオン抵抗に基づく飽和電圧に至ったと
きに他方のFET312をオン状態に設定することがで
きる。さらに、他方のFET312をオフ状態に設定し
た後にドレイン・ソース間の電位差V1がFET311
のオン抵抗に基づく飽和電圧に至ったときに、FET3
11をオフ状態に設定することができる。
【0086】図12は、第2実施例の切替制御回路を示
す構成図である。図において、前述した第1実施例と同
一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第2実施例態と第1実施例との相違点は、ゲ
ート駆動回路44,45に代えて2入力の論理和回路
(以下、OR回路と称する)46を設けたことである。
【0087】即ち、OR回路46の一方の入力端子はコ
ンパレータ42の出力端子に接続され、他方の入力端子
には制御信号CS0が入力されると共にFET311の
ゲートに接続されている。また、OR回路46の出力端
子はFET312のゲートに接続されている。
【0088】これにより、図13のタイミングチャート
に示すように、一方のFET311に対する素子制御信
号CS1はオン・オフ制御信号CS0と同一であり、他
方のFET312に対する素子制御信号CS2はハイレ
ベルからローレベルへの立ち下がりが信号DS1と同じ
タイミングになり、ローレベルからハイレベルへの立ち
上がりが信号CS0と同じになる。
【0089】従って、並列接続されたFET311,3
12のドレイン・ソース間を非導通状態から導通状態に
切り替えるときのターンオン時間tonの短縮化を図るこ
とができると共に、ターンオン時間内の電力損失と、導
通状態時のオン抵抗による電力損失を低減できる。しか
し、2つのFET311,312を同時にオフ状態にす
るため、ターンオフ時間toffは期間P5と期間P6の
和となり、ターンオフ時間の短縮化とこのときの電力損
失はあまり改善されない。
【0090】このターンオフ時間の短縮化とこのときの
電力損失を改善した切替制御回路が、図14に示す第3
実施例の切替制御回路313Cである。
【0091】図14において、前述した第2実施例と同
一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。切替制御回路313Cは、第2実施例の切替制御回
路313Bに対して2入力の論理積回路(以下、AND
回路と称する)47を設けたものである。このAND回
路47の一方の入力端子にはオン・オフ信号CS0が入
力され、他方の入力端子にはコンパレータ42の出力信
号DS1が入力されている。このAND回路47の出力
信号はFET312の素子制御信号CS2としてFET
312のゲートに入力されている。
【0092】上記構成により、図15のタイミングチャ
ートに示す素子制御信号CS1,CS2が生成され、前
述した理想的なオン・オフ切り替えができる。
【0093】従って、第3実施例の切替制御回路313
Cを用いたスイッチング回路31A,31Bを混成集積
回路装置10Aに設けることにより、ターンオン時間t
on及びターンオフ時間toffの短縮化を図ることができ
ると共に、ターンオン時間及びターンオフ時間内の電力
損失と、導通状態時のオン抵抗による電力損失を低減す
ることができる。
【0094】次に、第4実施例のスイッチング回路を説
明する。
【0095】図16は、第4実施例のスイッチング回路
31Cを示す構成図である。このスイッチング回路31
Cを前述のスイッチング回路31A,31Bに代えて用
いることができる。図において、311A,312Aは
Nチャネル型のFETで、前述の実施形態と同様にスイ
ッチング時間が短いものである。さらに、FET311
A,312Aは、それぞれターンオン、ターンオフする
しきい値電圧レベルが異なる値に設定されている。ここ
では、一方のFET311Aのしきい値電圧レベルはV
th1に設定され、他方のFET312Aのしきい値電圧
レベルはVth1よりも高いVth2(>Vth1)に設定され
ている。また、313Dは切替制御回路で、台形波発生
回路48から構成されている。
【0096】Nチャネル型FET311A,312A
は、ゲート電圧がローレベルのときオフ状態にあり、ハ
イレベルになるとオン状態になるので、オン・オフ制御
信号CS0’として前述のオン・オフ制御信号CS0を
反転した信号を用いれば良い。
【0097】台形波発生回路48は、オン・オフ制御信
号CS0’に基づいて、図17に示すような台形波の素
子制御信号CS0”を出力する。素子制御信号CS0”
は、オン・オフ制御信号CS0’がローレベルからハイ
レベルに変わると徐々に直線状に電圧が上昇し、オン・
オフ制御信号CS0’がハイレベルからローレベルに変
わると徐々に直線状に電圧が低下する信号である。ま
た、FET311A,312Aのしきい値電圧レベルV
th1,Vth2は素子制御信号CS0”の最小値と最大値の
中間に位置するように設定されている。
【0098】上記構成によれば、図17に示すように、
オン・オフ制御信号CS0’がローレベルからハイレベ
ルに変わり素子制御信号CS0”の電圧レベルが上昇
し、第1のしきい値電圧レベルVth1に達すると一方の
FET311Aがオン状態にされる。この後、素子制御
信号CS0”の電圧レベルがさらに上昇し、第2のしき
い値電圧レベルVth2に達すると他方のFET312A
がオン状態にされる。また、オン・オフ制御信号CS
0’がハイレベルからローレベルに変わり素子制御信号
CS0”の電圧レベルが低下して第2のしきい値電圧レ
ベルVth2に達すると他方のFET312Aがオフ状態
にされる。この後、素子制御信号CS0”の電圧レベル
がさらに低下して第1のしきい値電圧レベルVth1に達
すると一方のFET311Aがオフ状態にされる。
【0099】上記動作によってもターンオン時及びター
ンオフ時の電力損失及び導通状態時におけるオン抵抗に
基づく電力損失を低減することができる。
【0100】尚、台形波発生回路48によって発生され
る台形波(素子制御信号CS0”)の立ち上がり及び立
ち下がりの傾きは、FET311A,312Aそれぞれ
のスイッチング時間、飽和電圧及びしきい値電圧レベル
Vth1,Vth2を考慮して最適値に設定することが好まし
い。
【0101】次に、第5実施例のスイッチング回路を説
明する。
【0102】図18は、第5実施例のスイッチング回路
31Dを示す構成図である。このスイッチング回路31
Cを前述のスイッチング回路31A,31Bに代えて用
いることができる。図において、311,312は前述
と同じFETで、スイッチング時間が短く、オン抵抗が
高いものである。51はFETで、ターンオン時のスイ
ッチング時間がFET311,312よりも短く、ター
ンオフ時のスイッチング時間はFET11,12よりも
長いものである。52はFETで、ターンオフ時のスイ
ッチング時間がFET311,312よりも短く、ター
ンオン時のスイッチング時間はFET311,312よ
りも長いものである。ここで、FETのスイッチング速
度とオン抵抗の間には、前述したようにトレードオフの
関係がある。FET311,312,51,52は互い
に並列接続されて、それぞれのソース及びドレインは互
いに接続されている。
【0103】313Eは切替制御回路で、差動増幅器5
3、コンパレータ55a,55b、基準電圧発生源54
a,54b、OR回路56a〜56c及びAND回路5
7によって構成されている。
【0104】差動増幅器53の2つの入力端子は並列接
続されたFET311,312,51,52のドレイン
及びソースに接続され、ドレイン・ソース間の電位差V
1を出力する。
【0105】コンパレータ55aの非反転入力端子には
差動増幅器53の出力電圧が入力され、反転入力端子に
は基準電圧発生源54aから出力される第1の基準電圧
Vth-aが印加されている。ここでは、第1の基準電圧V
th-aは、FET51のオン抵抗に基づく飽和電圧に設定
されている。これにより、コンパレータ55aの出力信
号DSaは、入出力端子間の電位差V1が第1の基準電
圧Vth-a以上のときにハイレベルとなり、電位差V1が
第1の基準電圧Vth-aより低いときにローレベルにな
る。
【0106】コンパレータ55bの非反転入力端子には
差動増幅器53の出力電圧が入力され、反転入力端子に
は基準電圧発生源54bから出力される第2の基準電圧
Vth-bが印加されている。ここでは、第2の基準電圧V
th-bは、FET52のオン抵抗に基づく飽和電圧に設定
されている。これにより、コンパレータ55bの出力信
号DSbは、入出力端子間の電位差V1が第2の基準電
圧Vth-b以上のときにハイレベルとなり、電位差V1が
第2の基準電圧Vth-bより低いときにローレベルにな
る。
【0107】OR回路56aは、コンパレータ55aの
出力信号DSaとオン・オフ制御信号CS0を入力し、
これらを論理和した信号をFET311の素子制御信号
CSbとしてFET311のゲートに対して出力する。
【0108】OR回路56bは、コンパレータ55aの
出力信号DSaとオン・オフ制御信号CS0を入力し、
これらを論理和した信号をFET312の素子制御信号
CScとしてFET312のゲートに対して出力する。
【0109】OR回路56cは、コンパレータ55aの
出力信号DSaとオン・オフ制御信号CS0を入力し、
これらを論理和した信号を出力する。
【0110】AND回路57は、OR回路56cの出力
信号とコンパレータ55bの出力信号DSbを入力し、
これらを論理積した信号をFET52の素子制御信号C
SdとしてFET52のゲートに対して出力する。
【0111】また、オン・オフ制御信号CS0は、FE
T51に対する素子制御信号CSaとしてFET51の
ゲートに入力される。
【0112】次に、前述の構成よりなるスイッチング回
路31Dの動作を図19に示すタイミングチャートを参
照して説明する。
【0113】ここでは、各FET311,312,5
1,52のオン・オフ状態を切り替えることにより、導
電路の導通状態と非導通状態を切り替え、FETがオン
状態のときに導電路に所定の電流を流すものとして説明
する。
【0114】オン・オフ制御信号CS0がオフ状態のハ
イレベル(期間P1)からオン状態を指示するローレベ
ル(期間P2〜P4)に変わると同時にFET51に対
する素子制御信号CSaもハイレベルからローレベルに
変わり、FET51がオン状態に設定される。
【0115】これにより、並列接続されたFET31
1,312,51,52のドレイン・ソース間の電位差
(FET51のドレイン・ソース間電圧Vds)はFET
51のスイッチング時間に応じて急速に低下し、ドレイ
ン・ソース間には電流(FET51のドレイン電流)I
dが急速に流れ出す(期間P2)。
【0116】この後、ドレイン・ソース間の電位差がF
ET51のオン抵抗に基づく飽和電圧に至ると、FET
311,312,52に対する素子制御信号CSb,C
Sc,CSdがハイレベルからローレベルに変わり、F
ET311,312,52がオン状態に設定される。こ
れにより、ドレイン・ソース間に流れる電流は4つのF
ET51,311,312,52を流れ、双方のFET
51,311,312,52のオン抵抗が並列接続され
る。また、ドレイン・ソース間の電位差(電圧V1)
は、FET311,312,52のスイッチング速度に
応じて低下し(期間P3)、これら4つのFET51,
311,312,52の合成オン抵抗に基づく飽和電圧
Vsat'に落ち着く(期間P4)。
【0117】従って、導電路を導通状態にする際のター
ンオン時間ton(FET51のスイッチング時間)は短
くなり、このターンオン時間tonにおける電力損失が低
減される。
【0118】一方、オン・オフ制御信号CS0がオン状
態のローレベル(期間P2〜P4)からオフ状態を指示
するハイレベル(期間P5〜P7)に変わると同時にF
ET51,311,312に対する素子制御信号CS
a,CSb,CScがローレベルからハイレベルに変わ
り、FET51,311,312がオフ状態に設定され
る。これにより、ドレイン・ソース間の電位差(電圧V
1)はFET51,311,312のスイッチング時間
に応じて上昇する(期間P5)。
【0119】この後、ドレイン・ソース間の電位差(電
圧V1)がFET52のオン抵抗に基づく飽和電圧に至
ると、FET52に対する素子制御信号CSdがローレ
ベルからハイレベルに変化し、FET52がオフ状態に
設定される。これにより、ドレイン・ソース間に流れる
電流はFET52のスイッチング時間に応じて急速に低
下し、ドレイン・ソース間の電位差V1(Vds)は急速
に上昇して(期間P6)、ドレイン・ソース間が電気的
に非導通状態にされる(期間P7)。
【0120】従って、導電路を非導通状態にする際のタ
ーンオフ時間toff(FET52のスイッチング時間)
は短くなり、このターンオフ時間toffにおける電力損
失も低減される。
【0121】また、導電路の導通状態時(期間P3〜P
5)においては、飽和電圧Vsat'を従来よりも低くでき
るので、FET51,311,312,52の合成オン
抵抗による電力損失も従来より低減される。
【0122】前述したように本実施形態のスイッチング
回路31Dによれば、スイッチングにかかるターンオン
時間ton及びターンオフ時間toffを短くできると共に
電力損失を低減することができる。
【0123】尚、上記他方のFET311,312に代
えてオン抵抗の低いFETを用いれば導電路の導通状態
時における合成オン抵抗をさらに低下させることがで
き、導通状態時における電力損失をさらに低減すること
ができる。
【0124】また、他方のFET311,312に代え
て複数のFETの能動端子を並列接続して用いても、導
電路の導通状態時における合成オン抵抗及び電力損失を
さらに低下させることができることは言うまでもない。
【0125】また、ターンオンのスイッチング時間が短
いFET51と同等のものを複数並列接続して、これら
を交互に最初にオンするFETにすれば、オフ状態から
オン状態に切り替わる際にFETにかかるストレスを分
散することができる。3つ以上のFETの能動端子を並
列接続して用いるときは、最初にオンするFETを順番
に代えることにより、FETにかかるストレスを分散す
ることができる。
【0126】また、本実施形態ではスイッチング半導体
素子としてFETを用いたが、これに限定されることは
なく、トランジスタ或いはこれ以外の半導体素子を用い
ても同様の作用効果を得ることができる。
【0127】次に、第6実施例のスイッチング回路を説
明する。
【0128】図20は、第6実施例のスイッチング回路
31Eを示す構成図である。図において、前述した第3
実施例(図14)と同一構成部分は同一符号をもって表
しその説明を省略する。また、第6実施例と上記第3実
施例との相違点は、FET311,312よりもオン抵
抗の低いFET58,59をFET312に対して並列
接続し、これらのFET312,58,59のゲートに
素子制御信号CS2を入力して、オン・オフ制御するよ
うにしたことである。
【0129】このように、ターンオン期間及びターンオ
フ期間を除いた導通状態の期間にオン抵抗の低いFET
58,59をオン状態に設定することにより、導通状態
時におけるオン抵抗による電力損失を大幅に低減するこ
とができる。
【0130】次に、本発明の第2の実施形態における混
成集積回路装置を説明する。
【0131】図21は、第2の実施形態における混成集
積回路装置して構成したDC/DCコンバータを示す回
路図である。図において、前述した第1の実施形態と同
一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第2の実施形態における混成集積回路装置1
0Bは外部からの制御信号によって出力電圧Voutの設
定値を変化できるようにしすると共に出力電圧(設定電
圧)が高いときは低周波数におけるPWM(pulse widt
h modulation)によるスイッチング制御を行い、出力電
圧(設定電圧)が低いときはPFM(pulse frequency
modulation)によるスイッチング制御を行い、出力電圧
を設定値に維持するようにしたものである。上記出力電
圧(設定電圧)の最大値のほぼ1/2を境としてPWM
とPFMを切り替えている。これにより、外部から容易
に出力設定値を変更できるようにすると共に、出力設定
値に応じて変換効率の向上を図ることができる。
【0132】本実施形態では、図22に示すように、第
1の実施形態におけるスイッチング制御回路に対して抵
抗器336a,336bと、誤差増幅器337、互いに
連動するスイッチ回路338a〜338c、設定値制御
回路339及び電圧によって発振周波数を変化できるV
COを内蔵したを三角波発生回路332Bを設けたスイ
ッチング制御回路33Bを備えた。
【0133】設定値制御回路339は外部からディジタ
ル2ビットの出力制御信号を入力して3回路4接点のス
イッチ回路338a〜338cを切り替えて出力電圧の
設定値を4段階に切り替える。最も高い第1の出力設定
値のときは、帰還電圧Vfdが抵抗器336a,336b
によって分圧された電圧が誤差増幅器331に入力さ
れ、三角波発生回路332BのVCOには定電圧V11
が印加されこの電圧V11に基づく周波数の三角波電圧
が発生される。次に高い第2の出力設定値のときは、帰
還電圧Vfdが誤差増幅器331に入力され、三角波発生
回路332BのVCOには定電圧V11が印加されこの
電圧V11に基づく周波数の三角波電圧が発生される。
最大出力電圧値の1/2よりも小さい3番目に高い出力
設定値のときは定電圧V12が誤差増幅器331に入力
され、三角波発生回路332BのVCOには誤差増幅器
337の出力電圧が入力される。このとき誤差増幅器3
37はリファレンス電圧Vref1と帰還電圧Vfdを入力し
てこれらの誤差電圧を出力する。最も低い出力設定値の
ときは定電圧V12が誤差増幅器331に入力され、三
角波発生回路332BのVCOには誤差増幅器337の
出力電圧が入力される。このとき誤差増幅器337はリ
ファレンス電圧Vref2(Vref1と異なる)と帰還電圧Vfd
を入力してこれらの誤差電圧を出力する。
【0134】尚、上記構成は一例であって、出力制御信
号を1ビット或いは3ビット以上としても良いし、出力
制御信号をアナログ信号で入力しても良いし、また、1
ビットのシリアル信号で入力するようにしても良い。ま
た、設定値の可変方法として、誤差増幅器331のリフ
ァレンス電圧を切り替えるようにしても良い。また、三
角波発生回路332Bの発振周波数を可変する方法とし
て、発振回路の時定数を決定する抵抗器或いはコンデン
サを切り替えても良い。また、PWM或いはPFMの何
れか一方のみを用いて出力設定値を切り替えるようにし
ても良い。
【0135】また、上記第1の実施形態或いは第2の実
施形態において、図23に示すように転流ダイオード3
2に並列接続されたFETを1つのみとしてスイッチン
グ制御するIC30Cを用いた混成集積回路装置10C
によってDC/DCコンバータ回路を構成することも可
能である。さらに、図24に示すように転流ダイオード
32に並列接続されたFETを除去してスイッチング制
御するIC30Dを用いた混成集積回路装置10Dによ
ってDC/DCコンバータ回路を構成することも可能で
ある。これらのDC/DCコンバータによって上記第1
及び第2の実施形態と同様に効率の向上等を図ることが
できる。
【0136】次に、本発明の第3の実施形態における混
成集積回路装置として構成したDC/DCコンバータを
説明する。
【0137】図25は、第3の実施形態におけるDC/
DCコンバータを示す回路図である。図において、前述
した第1の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって
表しその説明を省略する。即ち、電池からの電圧Vinが
印加される外部端子11aはコンデンサ13を介して接
地されると共にIC30Eの端子30aに接続されてい
る。また、負荷に接続される外部端子11bは、IC3
0Eの端子30gに接続され、さらにコンデンサ14を
介して接地されると共にインダクタ12を介してIC3
0Eの端子30bに接続され、負荷に対して電圧Vout
を出力する。
【0138】また、外部端子11bは直列接続された抵
抗器15,16によって接地されている。これらの抵抗
器15,16によって出力電圧Voutは分圧され、帰還
電圧Vfdが生成される。この帰還電圧はIC30Eの端
子30cに印加され、IC30Eが出力電圧Voutを帰
還電圧Vfdとして入力できるようになっている。
【0139】IC30Eは、転流ダイオード32と、ス
イッチング制御回路33、Pチャネルの電界効果トラン
ジスタ(以下、FETと称する)33,36、Nチャネ
ルのFET35、駆動回路37とから構成されている。
【0140】FET34のソースは端子30aを介して
入力用の外部端子11aに接続され、ドレインは端子3
0bとインダクタ12を介して出力用の外部端子11b
に接続されている。FET34のゲートはスイッチング
制御回路33に接続されている。
【0141】FET35のソースは接地され、ドレイン
は端子30bに接続されている。さらに、FET35の
ゲートはスイッチング制御回路33に接続されている。
【0142】転流ダイオード32のカソードは端子30
bに接続され、アノードは接地されている。
【0143】FET36のソースは入力端子11aに接
続されドレインは出力端子11bに接続されている。ま
た、FET36のゲートは駆動回路37に接続されてい
る。
【0144】駆動回路37は、Nチャネル型のFET3
71と、抵抗器372、コンデンサ373、ダイオード
374から構成されている。FET371のソースは接
地され、ドレインはFET36のゲートに接続されてい
る。また、FET371のゲートは抵抗器372の一端
とダイオード374のアノードに接続されると共にコン
デンサ373を介して接地されている。抵抗器372の
他端とダイオード374のカソードはFET34のドレ
インに接続されている。
【0145】前述の構成よりなる混成集積回路装置によ
れば、図26に示すように、入力電圧Vinが電圧値Va1
に至るまでFET34はスイッチング制御回路33によ
りスイッチング動作されて出力電圧Voutは設定電圧値
Vsetに維持される。また、入力電圧Vinが電圧値Va1
に至るまではFET36はオフ状態を維持し、入力電圧
Vinが電圧値Va1に至るとFET36はそのオン抵抗が
最小になる完全なオン状態に設定される。
【0146】即ち、FET34がスイッチング動作して
いるときは、FET35がオフ状態の期間に抵抗器37
2を介してコンデンサ373に充電され、FET371
のゲート電圧VGが徐々に増加する。この後、FET3
5がオフ状態からオン状態に移るとコンデンサ373に
充電された電荷はダイオード374及びFET35を介
して放電され、FET371のゲート電圧VGは0Vま
で低下する。ここで、コンデンサ373への充電の時定
数は、FET35がオフ状態の間にFET371のゲー
ト電圧VGがFET371をオン状態にならないように
設定されている。これにより、FET371はオフ状態
を維持しているためFET36もオフ状態を維持する。
【0147】また、入力電圧Vinが電圧値Va1に至りF
ET34がオンデューティー100%(100%オン状
態)になると、FET35はオンデューティー0%(1
00%オフ状態)に設定される。このため、FET37
1のゲートは抵抗器372によってプルアップされた状
態になりFET371はオン状態に設定される。これに
より、FET36のゲートが接地されるのでFET36
はオン状態に設定され出力電圧VoutはVin−Vdrp1に
なり電力供給時間と共に徐々に低下する。ここで、電圧
Vdrp1はFET34とインダクタ12とFET36の合
成抵抗による電圧降下分である。この電圧降下分Vdrp1
は従来例の電圧降下分Vdrpよりも小さい。
【0148】即ち、FET34のオン抵抗をR1、イン
ダクタ12の抵抗RL、FET36のオン抵抗をR2とす
ると、従来例における電圧降下VdrpはFET34とイ
ンダクタ12の合成抵抗による電圧降下分であり、その
合成抵抗Ri1は次の(1)式によって表され、本実施形
態におけるはFET34とインダクタ12とFET36
の合成抵抗Ri2は次の(2)式によって表される。
【0149】 Ri1=R1+RL …(1) Ri2={(R1+RL)・R2}/{R1+RL+R2} …(2) 従って、Ri1>Ri2となって電圧降下分Vdrp1は従来例
の電圧降下分Vdrpよりも小さくなる。
【0150】このため、出力電圧Voutの電圧値が駆動
対象となる電子回路の駆動電圧許容範囲の下限値Vmin
に達するまでの時間が(t2−t1)だけ延長され、電子
回路の駆動可能時間を拡大することができる。ただし、
FET36がオン状態になったときの出力電圧Vout
(=Vin−Vdrp1)が駆動対象となる電子回路の駆動電
圧許容範囲の上限値Vmax以下でなくてはならない。
【0151】尚、本実施形態ではFET34がオンデュ
ーティー100%(100%オン状態)になったときに
FET36を動作させて駆動回路37を構成したが、入
力電圧Vinが所定値まで低下したときにFET36を動
作させて負荷の駆動可能時間を拡大する駆動回路を構成
しても良い。
【0152】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。
【0153】図27は第4の実施形態における混成集積
回路装置として構成したDC/DCコンバータを示す回
路図、図28はその出力電圧とスイッチング動作の関係
を説明するタイミングチャートである。図において、前
述した第3の実施形態と同一構成部分は同一符号をもっ
て表しその説明を省略する。また、第3の実施形態と第
4の実施形態との相違点は、駆動回路37に代えてシリ
ーズ駆動制御回路38を設けたことである。
【0154】シリーズ駆動制御回路38は、出力電圧V
outとFET34のゲート電圧を監視し、FET34が
オンデューティー100%(100%オン状態)に設定
されてからFET36を動作させる。
【0155】尚、図29に示すように前述した第3の実
施形態に用いた駆動回路37によってシリーズ駆動制御
回路38’を起動するようにしても良い。この図29に
示すシリーズ駆動制御回路38’は、図27のシリーズ
駆動制御回路38と基本的に同じ動作であるが、スイッ
チング制御回路33の出力信号の代わりに駆動回路37
の出力信号に応じてFET36のオン状態とオフ状態と
を切り換える。
【0156】図27に示すシリーズ駆動制御回路38
は、3端子レギュレータで行われているような一般にシ
リーズ動作と称されている動作をFET36に行わせ
る。即ち、シリーズ駆動制御回路38は、出力電圧Vou
tを設定電圧値Vsetに維持するようにFET36のゲー
ト電圧を変化させてFET36のオン抵抗(飽和電圧)
を制御する。これにより、FET36を介して出力端子
11bへ供給される電流量が制御され、出力電圧Vout
は設定電圧値Vsetに維持される。
【0157】シリーズ駆動制御回路38によってFET
36のオン抵抗が最下限値に設定されたとき(時間t
3)にFET36は完全なオン状態となり、この後は第
1の実施形態と同様に出力電圧VoutはVin−Vdrp1に
なり電力供給時間と共に徐々に低下して時間t4に駆動
対象となる電子回路の駆動電圧許容範囲の下限値Vmin
に達する。
【0158】このため、出力電圧Voutの電圧値が駆動
対象となる電子回路の駆動電圧許容範囲の下限値Vmin
に達するまでの時間が(t4−t1)だけ延長され、電子
回路の駆動可能時間を拡大することができる。
【0159】第4の実施形態では、FET34がオンデ
ューティー100%(100%オン状態)になった後は
FET36をシリーズ動作させることによって出力電圧
Voutが設定電圧値Vsetに維持されるので、第3の実施
形態のような制限はない。また、この方がオンデューテ
ィー100%になる前にFET36をシリーズ動作させ
るよりも効率が向上する点で好ましい。
【0160】尚、FET34がスイッチング動作を行っ
ているときにこれと並行してFET36をシリーズ動作
させれば、出力電圧Voutの許容範囲すなわち最大出力
電圧を高めることができる。即ち、図30に示すよう
に、従来例では電圧降下分Vdrpを考慮したVin−Vdrp
が出力電圧Voutの設定可能電圧の最大値であったが、
本実施形態では電圧降下分Vdrp1を考慮したVin−Vdr
p1が出力電圧Voutの設定可能電圧の最大値となる。ま
た、出力電圧を一定とすれば、入力電圧について動作範
囲が広くなる。
【0161】上記実施形態は、同期整流タイプのスイッ
チング電源部を含む場合であったが、非同期整流タイプ
のスイッチング電源部を含む場合でも良い。即ち、図3
1に示すように、FET35を除去してなる非同期整流
タイプであっても良い。
【0162】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。
【0163】図32は第5の実施形態における混成集積
回路装置として構成したDC/DCコンバータを示す回
路図である。図において、前述した第1乃至第4の実施
形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を
省略する。本実施形態では、第1実施形態と第3実施形
態を組み合わせたDC/DCコンバータを構成した。即
ち、本実施形態の混成集積回路装置10Jに用いたIC
30Jはスイッチング回路31A,31Bと、転流ダイ
オード32、スイッチング制御回路33、電流制御用の
FET36及びその駆動回路37を備えている。これに
より、変換効率の向上を図ることができると共に負荷と
なる電子回路の駆動可能時間を拡大することができる。
【0164】尚、第5の実施形態と同様に前述した第1
乃至第4実施形態及びその各実施例を組み合わせて、ま
た組み合わせ方を変えてDC/DCコンバータを構成し
ても同様の優れた効果を奏する。
【0165】次に、本発明の第6の実施形態を説明す
る。
【0166】第6の実施形態では携帯型電話機や携帯型
無線通信機に使用される高周波電力増幅回路と前述した
DC/DCコンバータ回路とからなる混成集積回路装置
を構成した。図33はこの混成集積回路装置を用いた携
帯電話機60を示す外観斜視図、図34はその電子回路
基板62の要部斜視図、図35は要部側断面図、図36
はその電子回路構成を示すブロック図、である。図に示
すように、携帯型電話機60は携帯に適した小型のケー
シング61を備え、このケーシング61内に電子回路基
板62及び電池(図示せず)が収納されている。回路基
板61には前述した混成集積回路装置10AからなるD
C/DCコンバータ76と、高周波電力増幅回路とDC
/DCコンバータ回路とからなる混成集積回路装置8
0、及びその他の回路素子が実装されている。
【0167】また、第6の実施形態では、図22に示し
たスイッチング制御回路33Bを備えたDC/DCコン
バータの出力電圧を高周波電力増幅器に供給し、出力制
御信号によってDC/DCコンバータの出力電圧を変化
させることにより送信出力を変化できる混成集積回路装
置80を構成した。
【0168】図36において、71は低周波部、72は
高周波部、73は操作部、74は表示部、75は制御
部、76,77はDC/DCコンバータ、78は電池で
ある。
【0169】低周波部71は、マイク711とスピーカ
ー712、及びこれらのマイク711とスピーカー71
2と制御部75との間に設けられた音声入出力回路71
3から構成されている。
【0170】高周波部72は、アンテナ721、アンテ
ナ切替器722、受信回路723、信号強度検出回路7
24、送信回路725、高周波電力増幅器726から構
成されている。アンテナ721はアンテナ切替器722
を介して受信回路723の入力側と高周波電力増幅器7
26の入力側に接続されている。受信回路723の出力
信号は制御部75に入力され、制御部75を介して受信
情報がスピーカー712又は表示部74に出力される。
また、受信回路723によって受信した信号は信号強度
検出回路724に入力される。
【0171】信号強度検出回路724は、入力した信号
強度を互いに異なる3つのしきい値と比較して4段階の
ランクの何れに該当するかを判別して該当ランクを表す
ディジタル2ビットの出力制御信号を出力する。
【0172】送信回路725は制御部75から入力した
送信信号を高周波信号に変換して高周波電力増幅器72
6に入力する。
【0173】高周波電力増幅器726はDC/DCコン
バータ77から供給される電圧に対応し他増幅率で入力
した高周波信号を増幅してアンテナ711に出力する。
【0174】操作部73はキーボードからなり複数のス
イッチの信号を制御部75に出力する。表示部74は、
表示器と表示制御回路からなり制御部75から入力した
表示信号に基づく情報を表示する。
【0175】制御部75は、マイク711或いは操作部
73から入力した送信対象の情報を送信信号に変換して
送信回路725に出力すると共に、受信回路723の出
力信号を入力して、受信情報をスピーカー712又は表
示部74に出力する。
【0176】DC/DCコンバータ76は前述した混成
集積回路装置10Aからなり、電池78から入力した電
圧を所定の電圧に変換して高周波電力増幅器726を除
く全ての回路に供給する。
【0177】DC/DCコンバータ77は、図22に示
したスイッチング制御回路33Bを備えたDC/DCコ
ンバータであり、その出力電圧を高周波電力増幅器72
6のみに供給する。ここで、高周波電力増幅器726と
DC/DCコンバータ77によって混成集積回路装置8
0が構成されている。
【0178】図37は混成集積回路装置80を示す外観
斜視図、図38はその電気系回路を示すブロック図であ
る。
【0179】図において、前述した各実施形態と同一構
成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。図
において、80は混成集積回路装置で回路基板81の表
面には10個の外部端子82a〜82jと抵抗器15,
16及びIC30Kが実装され、セラミック基板81の
裏面にはインダクタ12及び高周波電力増幅器726が
実装されている。インダクタ12は、セラミック基板8
1に実装可能な直方体形状を有するセラミック積層イン
ダクタから成る。
【0180】尚、本実施形態では、DC/DCコンバー
タの入出力における平滑用コンデンサ13,14は積層
インダクタ12の半分程度の大きさを有するので、混成
集積回路装置80を親回路基板に実装する際に親回路基
板上に平滑用コンデンサ13,14を実装して接続す
る。また、コンデンサ13,14をIC30K等と共に
基板上に実装した混成集積回路装置を構成しても良い。
【0181】また、外部端子82a〜82jのそれぞれ
は、抵抗器15,16とIC30Kの実装高さよりも大
きな高さを有し、IC30Kを親回路基板の部品実装面
に対向させて外部端子82a〜82jを親回路基板に接
続できるようになっている。
【0182】電池からの電圧Vinが印加される外部端子
82cはIC30Kの端子30aに接続されている。ま
た、外部端子82hはインダクタ12を介してIC30
Kの端子30bに接続されると共にIC30Kの端子3
0g及び高周波電力増幅器726のドレインバイアス回
路833に接続されている。さらに、端子82hは直列
接続された抵抗器15,16を介して接地され、これら
の抵抗器15,16によって出力電圧Voutが分圧され
た帰還電圧VfdがIC30Kの端子30cに印加されて
いる。
【0183】外部端子82aは高周波電力増幅器726
の入力側整合回路831を介してFET832のゲート
に接続され、FET832のドレインにはドレインバイ
アス回路833から電流が供給される。また、FET8
32のドレインは出力側整合回路834を介して外部端
子82jに接続され、ソースは接地されている。
【0184】その他の外部端子82b,82f,82
g,82iは接地端子である。
【0185】IC30Kは、前述したIC30Jに図2
2に示したスイッチング制御回路33Bを備えたもの
で、外部から入力した出力制御信号によってDC/DC
コンバータの出力電圧Voutを変化できるものである。
【0186】高周波電力増幅器726は、図39に示す
ように、アルミナ(ε=9.6)からなる第1及び第2
セラミック基板84a,84bを積層してなるセラミッ
ク多層回路基板(以下、多層回路基板と称する)84の
上面にFET832及び他の電子部品を実装することに
より構成されている。多層回路基板84の寸法は、約
7.0mm×7.0mmで厚さ0.8mmである。
【0187】上層に設けられた第1セラミック基板84
aの上面には、電力増幅用のFET832がほぼ中央部
に実装されると共に、FET832を境とした一方の側
に入力側整合回路831が形成され、他方の側に出力側
整合回路834が形成されている。
【0188】さらに、第1セラミック基板84aの上面
に形成された導体配線パターン上にチップ部品(C、
R、L等)が実装されると共に、FET832は半導体
チップであるため、ワイヤーボンディング或いはフリッ
プチップ等で搭載されている。
【0189】ここで、多層回路基板84上の導体配線パ
ターンは銅(Cu)で形成されているが、銀(Ag)、
銀パラジウム(AgPd)、或いは銀プラチナ(AgP
t)を用いて形成しても良い。
【0190】一方、下層の第2セラミック基板84bの
上面には、出力側整合回路834の形成位置と重なる領
域内にドレインバイアス回路833が形成され、DC/
DCコンバータ77からバイアス回路833を介して通
電することによりFET832のドレインがバイアスさ
れる。
【0191】さらに、第2セラミック基板84bの下
面、即ち多層回路基板84の底面には、周縁部を除くほ
ぼ全面に接地導体85が形成されている。
【0192】これらの第1及び第2セラミック基板84
a,84bを積層することにより、ドレインバイアス回
路833が内層に形成された多層回路基板84が構成さ
れる。
【0193】また、多層回路基板84の側面には複数の
リードレス電極86が設けられ、これらのリードレス電
極86のそれぞれが、増幅対象となる高周波信号を入力
側整合回路831に入力するための入力端子、FET8
32によって増幅され出力側整合回路834によってイ
ンピーダンス整合された信号を外部に出力するための出
力端子、ドレインバイアス回路833に電源を接続する
電源端子及び接地端子となり、回路基板81上への面実
装に対応した構造となっている。
【0194】さらに、図中に記載してないが、多層回路
基板84の上面は金属ケースによって覆われ、これによ
りシールドされている。
【0195】また、入力端子82aに入力された増幅対
象となる高周波信号は入力側整合回路831を介してF
ET832のゲートに入力される。入力側整合回路83
1は、入力端子82aの前段に接続される高周波信号源
のインピーダンス、即ち前段回路の出力インピーダンス
とFET832のゲートの入力インピーダンスとの整合
をとる。
【0196】上記混成集積回路装置80を使用する際に
は、DC/DCコンバータの入出力用平滑コンデンサ1
3,14を親回路基板に実装して接続する必要がある。
これらのコンデンサ13,14を一体化した混成集積回
路装置を構成しても良いことは言うまでもない。
【0197】また、DC/DCコンバータ77の出力電
圧を他の電子回路或いは回路素子に供給したいときは外
部端子82hを介して供給することができる。
【0198】前述の混成集積回路装置80によれば、高
周波電力増幅器83へ駆動電圧を供給する配線が短くな
るのでノイズの重畳を大幅に低減することができる。こ
のため、ノイズ除去用としてバイパスコンデンサを設け
る必要がなくなる。また、高周波出力電力を切り替える
ためにDC/DCコンバータ77から高周波電力増幅器
726へ供給する駆動電圧を切り替えるときに、高速応
答が可能になり、高い周波数での切替も容易に行うこと
ができる。さらに、前述したDC/DCコンバータ77
を用いているので、損失を低減して効率向上を図れると
共に電池による駆動時間を増大することができる。
【0199】また、DC/DCコンバータ77は、信号
強度検出回路724から出力される出力出力制御信号に
よって出力電圧を変化させる。これにより、高周波電力
増幅器726から出力される高周波電力は、前記出力制
御信号に対応して変化する。即ち、受信電波の信号強度
が低い(弱い)ときは相手方の送信地点が現地点から遠
い地点或いは電波伝搬状態が悪い地点であるとして、送
信する高周波電力を増大することにより円滑な交信を行
えるようにする。また、受信電波の信号強度が高い(強
い)ときは相手方の送信地点が現地点に近い地点或いは
電波伝搬状態が良い地点であるとして、送信する高周波
電力を低下することにより消費電力を低減し、電池78
の寿命を延ばして駆動可能時間を増大させる。
【0200】従って、上記の混成集積回路装置80を用
いた携帯型電話機によればDC/DCコンバータ77に
よる変換効率が従来よりも向上し電池による駆動可能時
間を増大することができる。さらに、高周波電力増幅器
726の安定動作を図ることができると共に高周波電力
増幅器726への電源ラインにおけるバイパスコンデン
サを削除することができる。
【0201】尚、前述した各実施形態のDC/DCコン
バータ素子10A〜10Jの何れを用いてDC/DCコ
ンバータ77を形成しても同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0202】また、前述した各実施形態では、DC/D
Cコンバータを構成する混成集積回路装置或いは出力制
御信号によってDC出力電圧を変化できるDC/DCコ
ンバータと高周波電力増幅器とを一体化した混成集積回
路装置を構成したが、これに限定されることはなく、前
述したスイッチング半導体素子やインダクタを備えた他
の混成集積回路装置であっても、前述同様にスイッチン
グ半導体素子やインダクタによる電力損失を従来よりも
大幅に低減することができる。
【0203】また、本実施形態では信号強度検出回路7
24から出力される出力制御信号を2ビットのディジタ
ル信号としたがこれに限定されることはなく、アナログ
信号、1ビットのディジタル・シリアル信号、1ビット
のディジタル信号、3ビット以上のディジタル信号の何
れであっても良い。この出力制御信号の形態に対応して
DC/DCコンバータ77の入力インタフェースを形成
すれば良い。
【0204】また、前述した各実施形態および各実施例
は本発明の一具体例に過ぎず、本発明がこれらの実施形
態及び実施例のみに限定されることはない。これらの実
施形態及び実施例の全ての組み合わせを別の実施形態と
して記載せずとも当業者であれば本願発明を十分に理解
できるであろう。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
至請求項26に記載の混成集積回路装置によれば、2つ
以上のスイッチング半導体素子の能動端子を並列接続し
て併用することにより、導電路に直列接続されるオン抵
抗(飽和電圧)がスイッチング半導体素子を単体で用い
たときに比べて低下し、前記スイッチング半導体素子の
オン状態におけるオン抵抗(飽和電圧)による電力損失
が低減される。さらに、スイッチング時間を短くするこ
とができ、該スイッチング時間に生ずる電力損失が低減
される。また、スイッチング素子の駆動に並行して電流
制御素子を駆動することにより、前記スイッチング素子
のオン抵抗とインダクタの抵抗成分の直列抵抗と前記電
流制御素子の抵抗成分が並列接続された状態になるの
で、前記電流制御素子を動作させないときに比べて出力
端子への供給電流を増加させることができ、出力電圧の
最大値を高めることができる。また、電池から電力の供
給を受ける場合においては、スイッチング素子のみの駆
動を行っていて出力電圧が低下してスイッチング素子が
オンデューティー100%(100%オン状態)を維持
するようになったら電流制御素子を動作させて該電流制
御素子を介して電流を流すことにより、出力端子への出
力電圧値を前記一定に維持できる時間を延ばすことがで
き電子回路の動作時間を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における混成集積回路
装置を示す回路図
【図2】従来例の混成集積回路装置を示す回路図
【図3】従来例の混成集積回路装置を示す回路図
【図4】従来例のDC−DCコンバータ回路におけるス
イッチング動作を説明するタイミングチャート
【図5】他の従来例の混成集積回路装置を示す回路図
【図6】従来例のDC−DCコンバータ回路におけるス
イッチング動作を説明するタイミングチャート
【図7】従来例における電池動作による出力電圧の変移
を説明する図
【図8】本発明の第1の実施形態における混成集積回路
装置を示す外観図
【図9】本発明の第1の実施形態におけるスイッチング
制御回路を示す回路図
【図10】本発明の第1の実施形態におけるスイッチン
グ動作を説明するタイミングチャート
【図11】本発明の第1の実施形態における第1実施例
の切替制御回路を示す回路図
【図12】本発明の第1の実施形態における第2実施例
の切替制御回路を示す回路図
【図13】本発明の第1の実施形態における第2実施例
の切替制御回路のスイッチング動作を示すタイミングチ
ャート
【図14】本発明の第1の実施形態における第3実施例
の切替制御回路を示す回路図
【図15】本発明の第1の実施形態における第3実施例
の切替制御回路のスイッチング動作を示すタイミングチ
ャート
【図16】本発明の第1の実施形態における第4実施例
のスイッチング回路を示す回路図
【図17】本発明の第1の実施形態における第4実施例
のスイッチング回路のスイッチング動作を示すタイミン
グチャート
【図18】本発明の第1の実施形態における第5実施例
のスイッチング回路を示す回路図
【図19】本発明の第1の実施形態における第5実施例
のスイッチング回路のスイッチング動作を示すタイミン
グチャート
【図20】本発明の第1の実施形態における第6実施例
のスイッチング回路を示す回路図
【図21】本発明の第2の実施形態における混成集積回
路装置を示す回路図
【図22】本発明の第2の実施形態におけるスイッチン
グ制御回路を示す回路図
【図23】本発明の第2の実施形態における他の混成集
積回路装置の構成例を示す回路図
【図24】本発明の第2の実施形態における他の混成集
積回路装置の構成例を示す回路図
【図25】本発明の第3の実施形態における混成集積回
路装置を示す回路図
【図26】本発明の第3の実施形態における出力電圧と
スイッチング動作の関係を説明するタイミングチャート
【図27】本発明の第4の実施形態における混成集積回
路装置を示す回路図
【図28】本発明の第4の実施形態における出力電圧と
スイッチング動作の関係を説明するタイミングチャート
【図29】本発明の第4の実施形態における混成集積回
路装置の他の構成例を示す回路図
【図30】本発明の第4の実施形態に係る他の動作例を
説明する図
【図31】本発明の第4の実施形態における混成集積回
路装置の他の構成例を示す回路図
【図32】本発明の第5の実施形態における混成集積回
路装置を示す回路図
【図33】本発明の第6の実施形態における携帯型電話
機を示す外観斜視図
【図34】本発明の第6の実施形態における電子回路基
板の要部を示す斜視図
【図35】本発明の第6の実施形態における要部を示す
側断面図
【図36】本発明の第6の実施形態における携帯型電話
機の電子回路構成を示すブロック図
【図37】本発明の第6の実施形態における混成集積回
路装置を示す外観斜視図
【図38】本発明の第6の実施形態における混成集積回
路装置の電気系回路を示すブロック図
【図39】本発明の第6の実施形態における高周波電力
増幅器を示す分解斜視図
【符号の説明】
10A〜10J…混成集積回路装置、11a〜11f…
外部端子、12…インダクタ、13,14…コンデン
サ、15,16…抵抗器、17…セラミック基板、30
A〜30K…IC、31A〜31E…スイッチング回
路、32…転流ダイオード、33,33B〜33D…ス
イッチング制御回路、34,35…FET、36…FE
T(電流制御素子)、37…駆動回路、311,31
2、311A,312A…FET(スイッチング半導体
素子)、313,313A〜313D…切替制御回路、
331…誤差増幅器、332,332B…三角波発生回
路、333…コンパレータ、334…NPN型トランジ
スタ、335…PNP型トランジスタ、336a,33
6b…抵抗器、337…誤差増幅器、338a〜338
c…スイッチ回路、339…設定値制御回路、371…
Nチャネル型のFET、372…抵抗器、373…コン
デンサ、374…ダイオード、38,38’…シリーズ
駆動制御回路、41…差動増幅器、42…コンパレー
タ、43…基準電圧発生源、44,45…ゲート駆動回
路、46…OR回路、47…AND回路、48…台形波
発生回路、51,52,58,59…FET(スイッチ
ング半導体素子)、53…差動増幅器、54a,54b
…基準電圧発生源、55a,55b…コンパレータ、5
6a〜56c…OR回路、57…AND回路、60…携
帯型電話機、61…ケーシング、62…回路基板、71
…低周波部、72…高周波部、73…操作部、74…表
示部、75…制御部、76,77…DC/DCコンバー
タ、78…電池、711…マイク、712…スピーカ
ー、713…音声入出力部、721…アンテナ、722
…アンテナ切替器、723…受信回路、724…信号強
度検出回路、725…送信回路、726…高周波電力増
幅器、80…混成集積回路装置、81…回路基板、82
a〜82j…外部端子、831…入力側整合回路、83
2…FET、833…ドレインバイアス回路、834…
出力側整合回路、84…多層回路基板、84a,84b
…セラミック基板、85…接地導体、86…リードレス
電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 隆也 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 保坂 康夫 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA07 AA14 AA16 AS01 BB13 BB57 DD04 DD13 DD26 DD32 FD01 FF02 FG05 ZZ04 ZZ11 ZZ12 ZZ15

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された第1スイッチング半導体
    素子とインダクタとを有し且つ前記第1スイッチング半
    導体素子をスイッチング動作させて前記直列接続された
    第1スイッチング半導体素子とインダクタの入力側に印
    加された電圧を所定の電圧に変換して出力するスイッチ
    ング回路を備えた混成集積回路装置において、 前記第1スイッチング半導体素子の能動端子に対して能
    動端子が並列接続された1個以上の第2スイッチング半
    導体素子を設けると共に、 前記第1及び第2スイッチング半導体素子のオン・オフ
    状態を切り替え制御する切替制御手段を設けたことを特
    徴とする混成集積回路装置。
  2. 【請求項2】 直列接続されたスイッチング半導体素子
    とインダクタを有し且つ前記第1スイッチング半導体素
    子をスイッチング動作させて前記直列接続された第1ス
    イッチング半導体素子とインダクタの入力側に印加され
    た電圧を所定の電圧に変換して出力するスイッチング回
    路を備えた混成集積回路装置において、 前記第1スイッチング半導体素子とインダクタに対して
    並列に接続され且つ制御信号に基づいて入力側から出力
    側への通電電流量を変化させる電流制御素子を設けると
    共に、 前記電流制御素子の通電電流量を制御する駆動制御手段
    を設けたことを特徴とする混成集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第1スイッチング半導体素子とイン
    ダクタに対して並列に接続され且つ制御信号に基づいて
    入力側から出力側への通電電流量を変化させる電流制御
    素子を設けると共に、 前記電流制御素子の通電電流量を制御する駆動制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の混成集積回
    路装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動制御手段は、前記第1スイッチ
    ング半導体素子のスイッチング動作を制御するパルスの
    デューティー比が100%になってから前記電流制御素
    子を動作させて通電することを特徴とする請求項2又は
    請求項3に記載の混成集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動制御手段は、前記第1スイッチ
    ング半導体素子から出力される信号に基づいて前記第1
    スイッチング半導体素子のスイッチング動作を制御する
    パルスのデューティー比が100%になったことを判断
    することを特徴とする請求項4に記載の混成集積回路装
    置。
  6. 【請求項6】 前記駆動制御手段は、前記第1スイッチ
    ング半導体素子へ入力される制御信号に基づいて前記第
    1スイッチング半導体素子のスイッチング動作を制御す
    るパルスのデューティー比が100%になったことを判
    断することを特徴とする請求項4に記載の混成集積回路
    装置。
  7. 【請求項7】 前記電流制御素子としてトランジスタを
    備え、 前記駆動手段は、前記トランジスタのベース電流を制御
    して前記トランジスタの飽和電流を変化させることを特
    徴とする請求項2又は請求項3に記載の混成集積回路装
    置。
  8. 【請求項8】 前記電流制御素子として電界効果トラン
    ジスタを備え、 前記駆動手段は、前記電界効果トランジスタのゲート電
    圧を制御して前記電界効果トランジスタのオン抵抗を変
    化させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の混成集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記第1スイッチング半導体素子と1個
    以上の第2スイッチング半導体素子のうちの少なくとも
    1個のスイッチング半導体素子は、他のスイッチング半
    導体素子よりもスイッチング速度が速い値を示すスイッ
    チング半導体素子であることを特徴とする請求項1に記
    載の混成集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記第1スイッチング半導体素子と1
    個以上の第2スイッチング半導体素子のうちの少なくと
    も1個のスイッチング半導体素子は、他のスイッチング
    半導体素子よりも端子間飽和電圧が低い値を示すスイッ
    チング半導体素子であることを特徴とする請求項1に記
    載の混成集積回路装置。
  11. 【請求項11】 前記第1スイッチング半導体素子と1
    個以上の第2スイッチング半導体素子のうちの少なくと
    も1個のスイッチング半導体素子は、他のスイッチング
    半導体素子よりも通電容量の大きいスイッチング半導体
    素子であることを特徴とする請求項1に記載の混成集積
    回路装置。
  12. 【請求項12】 前記切替制御手段は、前記制御信号に
    基づいて前記入出力間を導通状態にするときに、前記第
    1スイッチング半導体素子と1個以上の第2スイッチン
    グ半導体素子の中で他のスイッチング半導体素子よりも
    オフ状態からオン状態へのスイッチング速度が速いスイ
    ッチング半導体素子を最初にオン状態に設定する手段を
    有していることを特徴とする請求項1に記載の混成集積
    回路装置。
  13. 【請求項13】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて導通状態にするときに、
    該第1及び第2スイッチング半導体素子の中の1つのス
    イッチング半導体素子をオン状態に設定した後に、該ス
    イッチング半導体素子の端子間電圧がほぼ飽和した時点
    に他のスイッチング半導体素子をオン状態に設定する手
    段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の混成
    集積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて導通状態にするときに、
    該第1及び第2スイッチング半導体素子の中の1つのス
    イッチング半導体素子をオン状態に設定した後、2つ目
    以降のスイッチング半導体素子のオフ状態からオン状態
    への切り替え設定を、この直前にオン状態に設定したス
    イッチング半導体素子の端子間電圧が該スイッチング半
    導体素子をオン状態に設定した時点の端子間電圧の所定
    割合まで低下したときに行う手段を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の混成集積回路装置。
  15. 【請求項15】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて非導通状態にするとき
    に、該第1及び第2スイッチング半導体素子の中で他の
    スイッチング半導体素子よりもオン状態からオフ状態へ
    のスイッチング速度が速いスイッチング半導体素子を最
    後にオフ状態に設定する手段を有していることを特徴と
    する請求項9記載の混成集積回路装置。
  16. 【請求項16】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて非導通状態にするとき
    に、該第1及び第2スイッチング半導体素子の中で1つ
    を除いた他の全てのスイッチング半導体素子をオフ状態
    に設定した後に最後の1つのスイッチング半導体素子を
    オフ状態に設定する手段を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の混成集積回路装置。
  17. 【請求項17】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて導通状態にするときに、
    該第1及び第2スイッチング半導体素子の中で端子間飽
    和電圧が他の素子よりも低い値を示すスイッチング半導
    体素子を2つ目以降にオン状態に設定する手段と、前記
    第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端子間
    を非導通状態にするときに前記端子間飽和電圧が他の素
    子よりも低い値を示すスイッチング半導体素子を前記最
    後の1つのスイッチング半導体素子よりも前にオフ状態
    に設定する手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の混成集積回路装置。
  18. 【請求項18】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて非導通状態から導通状態
    に切り替えるときに、該第1及び第2スイッチング半導
    体素子の中で最初にオン状態に設定するスイッチング半
    導体素子として、異なる素子を順番に用いる手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の混成集積回路
    装置。
  19. 【請求項19】 前記切替制御手段は、前記並列接続さ
    れた第1及び第2スイッチング半導体素子の前記能動端
    子間を前記制御信号に基づいて導通状態にするときに、
    該第1及び第2スイッチング半導体素子の中で他のスイ
    ッチング半導体素子よりもオフ状態からオン状態へのス
    イッチング速度が速いスイッチング半導体素子から順に
    オン状態に設定する手段を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載の混成集積回路装置。
  20. 【請求項20】 前記並列接続された第1及び第2スイ
    ッチング半導体素子のそれぞれは、制御電流或いは制御
    電圧のレベルとしきい値レベルとの比較によってオン状
    態とオフ状態が切り替わり且つ前記オフ状態とオン状態
    の切り替え順序に対応して異なるしきい値レベルが設定
    されており、 前記切替制御手段は、複数のしきい値レベルをもつ第1
    及び第2スイッチング半導体素子を該しきい値レベルの
    違いを利用して個別にオン状態とオフ状態を切り替えら
    れる波形の前記制御電流或いは制御電圧を前記第1及び
    第2スイッチング半導体素子に対して出力することを特
    徴とする請求項1に記載の混成集積回路装置。
  21. 【請求項21】 前記並列接続された第1及び第2スイ
    ッチング半導体素子のそれぞれが電界効果トランジスタ
    であり、 前記切替制御手段は、前記電界効果トランジスタのゲー
    ト端子に複数のしきい値をもつ第1及び第2スイッチン
    グ半導体素子を該しきい値の違いを利用して個別にオン
    状態とオフ状態を切り替えられる波形の制御電圧を入力
    して前記入出力間の導通状態と非導通状態を切り替える
    ことを特徴とする請求項20記載の混成集積回路装置。
  22. 【請求項22】 前記インダクタが積層インダクタであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の混成
    集積回路装置。
  23. 【請求項23】 前記スイッチング回路はパッケージに
    収納された半導体集積回路からなることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の混成集積回路装置。
  24. 【請求項24】 配線基板を備え、該配線基板の一方の
    面に前記インダクタが実装され他方の面に前記制御回路
    及びその他の回路と外部接続端子が形成されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の混成集積回
    路装置。
  25. 【請求項25】 前記外部接続端子は前記制御回路及び
    その他の回路を構成する電子部品よりも大きな高さ寸法
    を有していることを特徴とする請求項24に記載の混成
    集積回路装置。
  26. 【請求項26】 外部から出力可変制御信号を入力し、
    該出力可変制御信号に基づいて前記出力電圧の設定値を
    変更する設定値変更手段を備えたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の混成集積回路装置。
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