JP2002062520A - コレステリック液晶表示装置 - Google Patents

コレステリック液晶表示装置

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JP2002062520A
JP2002062520A JP2000248390A JP2000248390A JP2002062520A JP 2002062520 A JP2002062520 A JP 2002062520A JP 2000248390 A JP2000248390 A JP 2000248390A JP 2000248390 A JP2000248390 A JP 2000248390A JP 2002062520 A JP2002062520 A JP 2002062520A
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Japan
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liquid crystal
period
cholesteric liquid
voltage
crystal display
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Application number
JP2000248390A
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English (en)
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Naoki Hiji
直樹 氷治
Shigeru Yamamoto
滋 山本
Taketo Hikiji
丈人 曳地
Sadaichi Suzuki
貞一 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に書き換え可能なコレステリック液晶表
示装置を提供する。 【解決手段】 コレステリック液晶表示装置は、走査電
極群23とデータ電極群24との交差部で画素を形成す
るコレステリック液晶表示素子10、およびコレステリ
ック液晶表示素子に駆動電圧を順次印加して表示内容を
書き込む駆動回路とを備える。この駆動電圧は、コレス
テリック液晶を初期配向に遷移させるためのリセット期
間Tr、液晶の最終的な配向状態を決定するための選択
期間Ts、および最終的な配向状態への遷移を補助する
ための保持期間Thからなり、保持期間Thは、交互に
繰り返す高電圧印加期間Thhと低電圧印加期間Thl
よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の表示パ
ネルや画像の記録・表示媒体として用いられるコレステ
リック液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コレステリック液晶表示装置は、外光の
反射を利用して明るい表示ができること、電圧を切って
も表示内容が維持できるメモリー性を有すること、メモ
リー性を利用して単純マトリクス駆動で大容量表示がで
きること、駆動にアクティブマトリクスを必要としない
ため樹脂などのフレキシブル基板を利用可能なこと、な
どの特徴を有することから、近年、電子新聞や電子書籍
などの電子ペーパー用の表示装置として期待を集めてい
る。
【0003】コレステリック液晶は螺旋状に配向した棒
状分子からなり、螺旋ピッチに対応した波長の光を反射
する選択反射現象を示す。この現象を利用したものがコ
レステリック液晶表示装置であり、それは図16に断面
構造を示すように、透明電極21、22をそれぞれ設け
た2枚の基板11、12の間にコレステリック液晶30
を挟持したセルよりなり、セルの観察側と反対面に選択
反射波長を吸収する光吸収層41を設けたものである。
以下、光吸収層41は黒色であるものとして説明する。
【0004】コレステリック液晶の配向状態は、図15
に示すプレーナ(P)配向、フォーカルコニック(F)
配向、ホメオトロピック(H)配向の3種類を取りう
る。P配向は螺旋軸が基板面にほぼ垂直に配向した状態
であり、選択反射波長により呈色する。F配向は螺旋軸
が基板面にほぼ平行に配向した状態であり、これは無色
であるため光吸収層41の黒色が観測される。H配向は
螺旋構造が解けて分子が基板面と垂直に配向した状態で
あり、これも無色であるため光吸収層41の黒色が観測
される。
【0005】電極21、22間に電圧を印加した場合、
電圧がVT1以下ではP配向とF配向はともに安定に存
在し双安定性を示す。これより電圧を上げていくとF配
向には変化がないが、P配向は徐々にF配向に遷移し、
電圧VT2以上では完全にF配向に遷移する。さらに高
い電圧VT3以上を印加すると、H配向に遷移しはじ
め、電圧VT4以上では完全にH配向に遷移する。F配
向状態から電圧を急激に除去してもF配向が維持される
が、H配向状態から電圧を急激に除去するとP配向に遷
移する。
【0006】以上の遷移特性の結果として、図18に示
すように時間Tの間だけ電圧を印加して一定時間経過後
に反射率を測定すると、図19のような電圧−反射率特
性が得られる。すなわち、初期配向がP配向の場合、電
圧VT1以下では高反射率を示し、VT1以上VT2
下では徐々に反射率が低下し、VT2以上VT3以下で
は低反射率を示し、VT3以上VT4以下では反射率が
上昇し、VT4以上では初期配向と同じ高反射率を示
す。一方、初期配向がF配向の場合、電圧VT3以下で
は低反射率を示し、VT3以上VT4以下では反射率が
上昇し、VT4以上では高反射率を示す。
【0007】上記の電圧−反射率特性は電圧印加時間T
に依存して変化する。初期配向がP配向の場合、図21
に示すように、Tが短くなるにしたがって電圧−反射率
特性全体が高電圧側へシフトするとともに、VT2以上
T3以下の電圧範囲での反射率が上昇する。これはT
が短くなることでF配向への遷移が不完全になりF配向
とP配向が微視的に混合した状態となるためである。ま
た、初期配向がF配向の場合、図20に示すようにV
T4が高電圧側へシフトして、VT3以上VT4以下の
電圧範囲が拡大する。
【0008】上記の電圧−反射率特性を利用して、コレ
ステリック液晶表示装置は、走査電極とデータ電極の交
差部を画素とする単純マトリクス電極を用いて画像を書
き込むことができる。例として、図17に16×16画
素の単純マトリクス構成を示す。
【0009】特開平11−326871号公報には、は
じめに全走査電極にF配向に遷移させるためのリセット
電圧を印加した後に、一走査電極ずつ順次選択電圧を与
えるFCR(FocalConic Reset)法と
名付けられた書き込み方法が開示されている。例とし
て、走査電極本数が16本の場合の走査電極に与えられ
る電圧の時間変化を図13に示す。走査電極には、リセ
ット電圧としてはVT2以上VT3以下の電圧Vrfを
与えるか、または一旦VT4以上の電圧Vrhを与えて
H配向に遷移させた後にVT2以上VT3以下の電圧V
rfを与えてF配向へリセットする。走査電極には選択
電圧として(VT3+VT4)/2の電圧Vsを与え、
それに同期してデータ電極に(VT3−VT4)/2ま
たは(−V T3+VT4)/2をデータ電圧として与え
る。それにより画素には走査電圧とデータ電圧との差で
あるVT4またはVT3が印加されて、P配向またはF
配向に選択的に遷移させることができる。非選択走査電
極には電圧ゼロを与える。このとき非選択走査電極上の
画素には(VT3−VT4)/2または(−VT3+V
T4)/2が印加される。│(VT3−VT4)/2│
<VT1とすることで、すでに書き込んだ画素の反射率
を変化させることなく全画素に書き込むことができる。
走査線数をNとすると、全書き込み時間Tfは、
【0010】
【数1】Tf=Tr+N×Ts
【0011】とあらわされる。ここで、Trはリセット
期間、Tsは一走査線への選択期間である。別の書き込
み方法として、米国特許5,748,277号公報には
DDS(Dynamic Drive Scheme)
法と名付けられた方法が開示されている。DDS法にお
ける駆動電圧波形は図22に示すように、一連のリセッ
ト期間、選択期間、保持期間からなる。リセット期間の
印加電圧VrhはH配向に遷移させるための電圧であ
る。選択期間に印加する電圧Vsによって、H配向を維
持するか、P配向への遷移を開始するか選択する。保持
期間にはH配向を維持するとともに、P配向をF配向に
遷移させる電圧Vhを印加する。VsがH配向を維持す
るように選ばれた場合、保持電圧Vhを除去後にP配向
に遷移して高反射率となる。一方、VsがP配向への遷
移を開始するように選ばれた場合、保持期間中にF配向
に遷移し低反射率となる。Vs=0およびVs=Vhの
ときの電圧Vhに対する電圧−反射率特性を図23に示
す。Vs=0の場合の電圧−反射率特性は図19の初期
配向がP配向の場合に等しくなる。Vs=Vhの場合は
Vs=0の場合の電圧−反射率特性を低電圧側へシフト
した形状となる。VhはV 以上VT3以下に選ばれ
る。電圧Vsに対する電圧−反射率特性は図24のよう
になり、VT6からVT7の範囲で反射率を制御するこ
とができる。
【0012】この書き込み方法は単純マトリクスパネル
に適用できる。例として、走査電極本数が16本の場合
の走査電極に与えられる電圧のタイミング図を図14に
示す。走査電極にはリセット期間Tr、選択期間Ts、
保持期間Thに対応した駆動電圧を、選択期間Tsの長
さだけタイミングをずらして順次走査電極に印加する。
選択期間中には走査電極には電圧(VT6+VT7)/
2が与え、それに同期してデータ電極には電圧(VT6
−VT7)/2または−(VT6−VT7)/2を与え
る。それにより画素には走査電圧とデータ電圧との差で
あるVT6またはVT7が印加されてP配向またはF配
向に選択的に遷移させることができる。│(VT6−V
T7)/2│<VT1とすることで、すでに書き込んだ
画素の反射率を変化させることなく全画素に書き込むこ
とができる。全書き込み時間Tfは、
【0013】
【数2】Tf=Tr+N×Ts+Th
【0014】で与えられる。FCR法、DDS法のいず
れも、コレステリック液晶のメモリー性を利用して、す
でに書き込んだ画素の反射率を変化させることなく次の
走査電極上の画素に書き込むことができる。このため、
走査電極の本数に制限がなく大容量表示が可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】FCR法、DDS法の
いずれも走査電極の本数が増大するにしたがって全書き
込み時間Tfが増加する。この場合、(数1)、(数
2)の第2項の寄与、すなわち選択時間の項N×Tsが
支配的となる。選択時間Tsは液晶の物性定数、セルパ
ラメータ、印加電圧等に依存するため一概には言えない
が、通常、FCR法で1〜10ms/line、DDS
法で0.3〜数ms/lineである。たとえば、走査
線数が1000本の場合、書き換え時間はFCR法で1
〜10秒、DDS法で0.3〜数秒となる。低温では液
晶の粘度上昇に起因してさらに数倍の時間がかかる。用
途によってはこの書き換え時間では必ずしも十分ではな
く、さらなる書き換え時間の短縮が望まれていた。
【0016】従って本発明の目的は、高速に書き換え可
能なコレステリック液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、コレステリ
ック液晶を初期配向に遷移させるためのリセット期間、
前記液晶の最終的な配向状態を決定するための選択期
間、および前記最終的な配向状態への遷移を補助するた
めの保持期間を備えた駆動電圧をコレステリック液晶表
示素子に順次印加して表示内容の書き込みを行うコレス
テリック液晶表示装置であって、前記保持期間が交互に
繰り返す高電圧印加期間と低電圧印加期間とを含むコレ
ステリック液晶表示装置により、達成される。ここで前
記低電圧印加期間は、0.1ms以下であることが好ま
しい。
【0018】また、上記目的は、コレステリック液晶を
プレーナ配向に遷移させるためのリセット期間、前記液
晶の最終的な配向状態を決定するための選択期間、およ
び前記最終的な配向状態への遷移を補助するための保持
期間を備えた駆動電圧をコレステリック液晶表示素子に
順次印加して表示内容の書き込みを行うコレステリック
液晶表示装置により、達成される。
【0019】本発明に係るコレステリック液晶表示装置
は、走査電極群とデータ電極群との交差部で画素を形成
するコレステリック液晶表示素子と、コレステリック液
晶を初期配向に遷移させるためのリセット期間、前記液
晶の最終的な配向状態を決定するための選択期間、およ
び前記最終的な配向状態への遷移を補助するための交互
に繰り返す高電圧印加期間と低電圧印加期間よりなる保
持期間を備えた駆動電圧を前記コレステリック液晶表示
素子に順次印加して表示内容を書き込む駆動回路とを有
する。ここで、前記選択期間および保持期間の駆動電圧
を選択期間の長さだけずらしたタイミングで順次印加す
ることができ、また、前記リセット期間、選択期間およ
び保持期間の駆動電圧を選択期間の長さだけずらしたタ
イミングで順次印加することもできる。
【0020】また、本発明に係るコレステリック液晶表
示装置は、走査電極群とデータ電極群との交差部で画素
を形成するコレステリック液晶表示素子と、コレステリ
ック液晶を初期配向に遷移させるためのリセット期間、
前記液晶の最終的な配向状態を決定するための選択期
間、および前記最終的な配向状態への遷移を補助するた
めの保持期間を備えた駆動電圧を前記コレステリック液
晶表示素子に順次印加して表示内容を書き込む駆動回路
とを有しており、前記駆動電圧は、前記リセット期間で
は高電圧およびそれに続く低電圧、前記選択期間では高
電圧、および前記保持期間では交互に繰り返す高電圧と
低電圧からなる。これらの駆動電圧は、走査電極群の複
数の走査電極に同時に印加してもよい。
【0021】本発明に係る画像書き込み装置は、コレス
テリック液晶を初期配向に遷移させるためのリセット期
間、前記液晶の最終的な配向状態を決定するための選択
期間、および前記最終的な配向状態への遷移を補助する
ための交互に繰り返す高電圧印加期間と低電圧印加期間
とを含む保持期間を備えた駆動電圧をコレステリック液
晶表示素子に順次印加するものである。また、本発明に
係る画像書き込み方法は、コレステリック液晶を初期配
向に遷移させるための電圧と、前記液晶の最終的な配向
状態を決定するための電圧と、前記最終的な配向状態へ
の遷移を補助するための高電圧および低電圧を交互に繰
り返す電圧とをコレステリック液晶表示素子に順次印加
して表示内容の書き込みを行うものである。
【0022】このように構成することにより、高速に書
き換え可能なコレステリック液晶表示装置を得ることが
できる。また、FCR法、DDS法のいずれもデータ電
極への印加電圧がVT1を超えるとすでに書き込んだ画
素の反射率を変化させてクロストークを生ずるおそれが
あるが、本発明では、電圧−反射率特性の急峻性が向上
され、データ電圧の低減によりクロストークを少なくす
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】<実施形態1>本発明の実施形態
1における画素への印加電圧波形の一例を図1に示す。
同図に示すように、印加電圧波形は、P配向へ遷移させ
るためのリセット期間Tr、選択期間Ts、および保持
期間Thからなる。
【0024】リセット期間Trでは、一旦H配向へ遷移
させた後にP配向へ遷移させるために、まずVT4以上
の電圧Vrhを時間Trh印加後、VT1以下の電圧V
rlを時間Trl印加する。Vrlはゼロでもよい。H
配向からP配向への遷移は、トランジェント・プレーナ
(TP)配向と呼ばれる長ピッチのP配向状態を経由す
ることが知られているが、TrlはH配向からTP配向
へ遷移するまでの時間以上とすればよく、P配向へ遷移
が完全に完了するまで待つ必要はない。
【0025】つぎに選択期間Tsでは、電圧Vsとして
T3以上VT4以下の電圧を印加して、H配向へ遷移
させるかF配向へ遷移させるかを選択する。選択期間T
sの長さはこの遷移に必要な時間とする。
【0026】保持期間Thは、交互に繰り返す高電圧印
加期間と低電圧印加期間とからなる。高電圧印加期間は
電圧Vhhを時間Thhの間、低電圧印加期間は電圧V
hlをThlの間印加する。VhlはVT1以下に設定
しゼロとしてもよい。VhhとVhlは、保持期間Th
における実効電圧がVT5以上VT3以下となるように
選ぶ。これによってH配向とF配向の双安定状態とな
り、H配向をH配向のまま、F配向をF配向のまま維持
するとともに、P配向をF配向へ遷移することができ
る。保持期間におけるH配向とF配向の双安定性を維持
するために、低電圧印加時間Thlは、H配向からTP
配向への遷移時間より短く設定する必要がある。液晶の
配向弾性定数、粘度、ピッチ等によって異なるため一概
に言うことはできないが、たとえば、Thh=Thlと
して測定した一例を図10に示す。同図のように、Th
lは少なくても1ms以下でなければ双安定性を得るこ
とはできず、0.1ms以下が好ましかった。一般にT
hlは0.1ms以下が望ましい。保持期間が終了後、
画素への印加電圧をゼロとする。これによってH配向の
画素はP配向へ、F配向の画素はF配向のままとなり、
画像表示ができる。
【0027】図1の印加波形は単純マトリクス構造を有
するコレステリック液晶表示素子10に適用できる。例
として、図17に示す走査電極数16の単純マトリクス
パネルに適用する場合の、走査電極群23への電圧印加
タイミングを図4に示す。本実施形態では、まず、リセ
ット期間Trは図2(b)に示すように、全走査電極に
同時にリセット電圧Vrhを印加しH配向に遷移させ、
つづいて電圧Vrlを印加してP配向へ遷移させる。こ
のときデータ電極への印加電圧はゼロとする。次に選択
期間Tsと保持期間Thよりなる駆動電圧を、図4に示
すように、選択期間の長さTsだけずらしたタイミング
で順次走査電極に印加する。選択期間中、走査電極には
走査電圧として電圧(VT6+VT7)/2を印加し、
これに同期してデータ電圧としてデータ電極に電圧(V
T6−VT7)/2または−(V T6−VT7)/2を
与える。それにより画素には走査電圧とデータ電圧との
差であるVT6またはVT7が印加されてP配向または
F配向に選択的に遷移させることができる。データ電極
に(VT6−VT7)/2と−(VT6−VT7)/2
の中間の電圧を印加することで階調表示を行うこともで
きる。│(VT6−VT7)/2│<VT1とすること
で、すでに書き込んだ画素の反射率を変化させることな
く全画素に書き込むことができる。
【0028】上記書き込み方法を実現する駆動回路のブ
ロック図を図12に例示する。フレームメモリ1は1画
面分の表示データを格納する。タイミング回路2の出力
に同期して、走査コントローラ8でリセット期間、選択
期間、保持期間に相当する駆動信号を生成する。走査電
極ドライバ9でこれをレベルシフトして駆動電圧を発生
し、コレステリック表示素子10の走査電極群23へ印
加する。一方、タイミング回路2の出力に同期して、フ
レームメモリ1から一走査線分ずつ表示データを読み出
し、データコントローラ6でデータ信号を生成し、デー
タ電極ドライバ7でレベルシフトして駆動電圧を発生
し、コレステリック表示素子10のデータ電極群24へ
印加する。
【0029】図9にFCR法における閾値電圧VT3
よびVT4、と本実施形態における閾値電圧VT6およ
びVT7とを比較して示す。本実施形態における閾値電
圧V T6とVT7は、それぞれFCR法における閾値電
圧VT3とVT4より低くく、またVT6とVT7の差
はVT3とVT4の差より小さい。このため選択電圧が
一定であれば、本実施形態の方がより短い選択電圧印加
時間で駆動できる。たとえば、選択電圧が最大で40V
に制限された場合、FCR法では選択時間Tsは4.6
ms以上にする必要があるが、本実施形態によれば1.
9ms以上に設定すればよく、走査速度を2.4倍に向
上できる。また、同じ選択時間Tsでは選択電圧の変調
幅が約1/2に低減できるため、クロストークが低減さ
れて画質が向上できる。
【0030】<実施形態2>実施形態2のコレステリッ
ク液晶表示装置の画素への印加電圧波形は、F配向へ遷
移させるためのリセット期間Tr、選択期間Ts、保持
期間Thからなる。具体的には、リセット期間Trは、
図2(c)に示すように、 1)電圧Vrhを時間Trh印加してH配向へ遷移させ
る期間、 2)電圧Vrlを時間Trl印加してP配向への遷移を
開始させる期間、 3)電圧Vrfを時間Trf印加してF配向へ遷移させ
る期間、 4)電圧Vrlを時間Trl印加してF配向への遷移を
終了する期間、 の4つの期間よりなる。走査電極へ印加する駆動電圧
は、図5示すにタイミング図のようになる。期間1)、
2)は実施形態1と同様である。期間3)において電圧
VrfはVT2以上VT3以下とする。時間TrfはF
配向へ十分に遷移する時間をとり、数十ms以上に選ば
れる。
【0031】実施形態1ではリセット期間中に全画素が
明表示状態にリセットされ、その後、画面端から新しい
画像が順次書き込まれるが、本実施形態ではリセット期
間中に全画素が暗表示状態にリセットされ、その後、画
面端から新しい画像が順次書き込まれるという、別の表
示効果が得られる。
【0032】<実施形態3>実施形態3のコレステリッ
ク液晶表示装置における走査電極へ印加する駆動電圧
は、図6にタイミング図を示すように、P配向へ遷移さ
せるためのリセット期間Tr、選択期間Ts、保持期間
Thからなる。各期間内の電圧印加の仕方は実施形態1
と同様であるが、選択期間Tsの長さだけずらしたタイ
ミングで順次走査電極に駆動電圧を与えることが実施形
態1と異なる。実施形態1では一旦全画面がリセットさ
れた後に画面端から新しい画像が書き込まれるが、本実
施例によれば前の画像を残したまま画面端から新しい画
像が書き込まれるという、別の表示効果を得ることがで
きる。
【0033】<実施形態4>実施形態4のコレステリッ
ク液晶表示装置における走査電極へ印加する駆動電圧
は、図7にタイミング図を示すように、F配向へ遷移さ
せるためのリセット期間Tr、選択期間Ts、保持期間
Thからなる。各期間内の電圧印加の仕方は実施形態2
と同様であるが、選択期間Tsの長さだけずらしたタイ
ミングで順次走査電極に駆動電圧を与えることが実施形
態2と異なる。実施形態2では一旦全画面がリセットさ
れた後に画面端から新しい画像が書き込まれるが、本実
施例では前の画像を残したまま画面端から新しい画像が
書き込まれるという、別の表示効果を得ることができ
る。
【0034】<実施形態5>実施形態5のコレステリッ
ク液晶表示装置における走査電極へ印加する駆動電圧
は、図8にタイミング図を示すように、H配向へ遷移さ
せるためのリセット期間Tr、選択期間Ts、保持期間
Thからなる。リセット期間Trでは、一旦H配向へ遷
移させるために、図2(a)に示すように、VT4以上
の電圧Vrhを時間Tr印加する。つぎに選択期間では
電圧VsとしてVT6以上VT7以下の電圧を印加し
て、H配向へ遷移させるかTP配向に遷移させるかを選
択する。選択期間Tsの長さは、H配向からTP配向へ
の遷移時間以上とる。この時間は室温では通常1msも
とれば十分である。
【0035】保持期間Thは、交互に繰り返す高電圧印
加期間と低電圧印加期間とからなる。高電圧印加期間で
は電圧Vhhを時間Thhの間、低電圧印加期間では電
圧Vhlを時間Thlの間印加する。VhlはVT1
下に設定しゼロとしてもよい。VhhとVhlは保持期
間Thにおける実効電圧がVT5以上VT3以下となる
ように選ぶ。これによってH配向とF配向の双安定状態
となり、H配向をH配向のまま、F配向をF配向のまま
維持するとともにP配向をF配向へ遷移することができ
る。保持期間におけるH配向とF配向の双安定性を維持
するために、ThlはH配向からTP配向への遷移時間
より短く設定する必要がある。本実施形態よれば、一般
に実施形態1〜4より選択時間Tsを短く設定すること
が可能となり、書き換え時間を短縮することが可能であ
る。
【0036】<実施形態6>実施形態6のコレステリッ
ク液晶表示装置における走査電極へ印加する駆動電圧
は、図3に電圧波形を示すように、P配向へ遷移させる
ためのリセット期間Tr、選択期間Ts、保持期間Th
からなる。各期間内の電圧印加の仕方は基本的には実施
形態1と同様であるが、走査電極への印加電圧として、
リセット期間Trでは期間Trhで高電圧Vhを印加し
た後に期間Trlで低電圧Vlを印加し、選択期間Ts
では高電圧Vhを印加し、保持期間Thでは高電圧Vh
と低電圧Vlとを期間Thh、Thlで交互に印加する
ことが実施形態1と異なる。ここでVh=(VT6+V
T7)/2として、VlはVT1以下であればゼロでも
よい。本実施形態によれば、走査電極に印加する駆動電
圧をVhとVlの2値にできるため、走査電圧回路が簡
略化されて低コスト化できる。
【0037】図11に選択期間にデータ電極に印加する
データ電圧に対する反射率の変化を例示する。データ電
圧が−2Vから+2Vの範囲で良好に書き込むことがで
きた。Vh=38V、Vl=0である。選択期間Tsの
長さはVh=(VT6+V )/2となるように定
め、この場合、Ts=2msとした。同じコレステリッ
ク液晶表示素子10をFCR法で書き込んだ場合、実施
形態1で述べたようにTsは4.6ms必要なので、T
sは1/2.3に短縮できたことになる。
【0038】<実施形態7>実施形態7のコレステリッ
ク液晶表示装置は、コレステリック液晶をプレーナ配向
に遷移させるためのリセット期間、液晶の最終的な配向
状態を決定するための選択期間、および最終的な配向状
態への遷移を補助するための保持期間を備えた駆動電圧
を順次印加して、コレステリック液晶表示素子に表示内
容の書き込みを行う。図19に示されるように、閾電圧
T4は初期配向がF配向時よりP配向時の方が低い。
駆動電圧が等しければ閾電圧VT4が低いほど短い電圧
印加時間でH配向への遷移が可能となるので、初期配向
をP配向にすることによって書き換え時間の短縮が可能
となる。しかしながら、P配向からF配向への遷移時間
の方が、P配向からH配向への遷移時間より長いため、
書き換え時間を短縮しただけではF配向への遷移が不十
分となる。そこで選択期間の後に保持期間を設けて、こ
の間にF配向へ遷移させることで、F配向への遷移を確
実にしてかつ書き換え時間を短縮することを可能とす
る。
【0039】本発明に用いられるコレステリック液晶表
示素子は、走査電極群23とデータ電極群24をそれぞ
れ設けた2枚の基板11、12の間にコレステリック液
晶30を挟持してなり、観察側と反対面に選択波長を吸
収する光吸収層41を設けたものである。基板11、1
2としてはガラスや、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエーテルスルフォン、ポリオレフ
ィンなどの樹脂など透光性誘電体が使用できる。走査電
極群23とデータ電極群24としては、ITO(Ind
ium Tin Oxide)、SnO、ZnO:A
l等の導電性酸化物や、ポリピロールやポリアニリン等
の導電性樹脂など透光性導電部材を用いる。これらは蒸
着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、ゾ
ルゲル法、コーティング法、印刷法、電着法などで成膜
できる。透光性導電部材は印刷法などで成膜時にパター
ニングするが、成膜後、リソグラフィ法などを用いて所
望の形状に加工して用いる。
【0040】コレステリック液晶30は、シアノビフェ
ニル系、フェニルシクロヘキシル系、フェニルベンゾエ
ート系、シクロヘキシルベンゾエート系、アゾメチン
系、アゾベンゼン系、ピリミジン系、ジオキサン系、シ
クロヘキシルシクロヘキサン系、トラン系などのネマチ
ック液晶組成物に、コレステロール誘導体や2−メチル
ブチル基などの光学活性基を有する化合物からなるカイ
ラル化合物を添加したものや液晶性カイラル化合物を利
用できる。コレステリック液晶30は高分子マトリクス
中に分散したものや、高分子ゲル化したものや、カプセ
ル化したものでもよい。また、高分子液晶、中分子液
晶、低分子液晶のいずれでもよく、またこれらの混合物
でもよい。コレステリック液晶30の選択反射波長は4
00〜800nmの間の可視波長域にあるものだけでな
く、近赤外波長域にある散乱−透過型のコレステリック
液晶表示装置に対しても上記駆動方法は適用できる。セ
ルギャップは通常2〜20μmの範囲とする。セルギャ
ップdとコレステリック液晶30の螺旋ピッチPとの比
d/P=2〜30とする。
【0041】コレステリック液晶30と走査電極群21
とデータ電極群22との間にはポリイミドなどの樹脂、
SiOなどの無機蒸着膜、シラン系やアンモニア系表面
改質剤を配向膜として設けてもよい。光吸収層41は選
択反射波長帯を吸収するものを用いるが、その色調は表
示効果に鑑みて適宜選択できる。材料としては染料や顔
料を含む塗料や、金属や金属酸化膜などの蒸着膜を用い
ることができる。上記実施形態では一度に一走査電極だ
けを選択する例を示したが、走査電極群の複数の走査電
極を同時に選択することにより、書き換え時間をさらに
短縮することができる。
【0042】以上のように、本発明では、リセット期間
ではリセット電圧を印加して初期配向に遷移させて前の
画像を消去する。初期配向はP配向、F配向、H配向の
いずれでもよい。選択期間では最終的な配向状態を決定
するための電圧を印加し、H配向、F配向、またはTP
配向に遷移させる。つぎに保持期間では最終的な配向状
態への遷移を補助するための電圧を印加する。保持期間
ではH配向とF配向とを双安定状態にするバイアス電圧
を印加し、それによってH配向はH配向のまま、F配向
はF配向のまま維持し、TP配向はF配向へ遷移せしめ
る。保持期間のこの作用は従来のDDS法における保持
期間と同様であるが、その波形を従来の一定の波高値を
有する波形ではなく、高電圧印加期間と低電圧印加期間
とを交互に繰り返す波形とすることによって、双安定状
態の安定性を低下せしめ、それによってより低電圧で、
かつわずかな選択電圧の変調によって、H配向またはF
配向へ選択的に遷移させることが可能となる。これは、
選択電圧が一定であればより短い選択電圧印加時間で駆
動できることを意味し、これにより書き込み時間の短縮
が可能となる。また、選択電圧の変調幅が低減できるた
め、クロストークが低減でき画質を向上することができ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、低電圧で高速に書き換
え可能で、かつクロストークが少ないコレステリック液
晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における画素への印加電圧
波形を示す図である。
【図2】(a)〜(c)はそれぞれ本発明におけるリセ
ット電圧波形を示す図である。
【図3】本発明の実施形態6における走査電圧波形を示
す図である。
【図4】本発明の実施形態1における走査電圧の印加タ
イミング図である。
【図5】本発明の実施形態2における走査電圧の印加タ
イミング図である。
【図6】本発明の実施形態3における走査電圧の印加タ
イミング図である。
【図7】本発明の実施形態4における走査電圧の印加タ
イミング図である。
【図8】本発明の実施形態5における走査電圧の印加タ
イミング図である。
【図9】本発明と従来のFCR法における選択時間に対
する閾値電圧の変化を示す図である。
【図10】本発明における双安定性電圧領域の低電圧期
間の長さに対する依存性を示す図である。
【図11】本発明の実施形態6におけるデータ電圧−反
射率特性の一例を示す図である。
【図12】本発明のコレステリック液晶表示装置におけ
る駆動回路の一例をブロック図である。
【図13】従来のFCR法における走査電圧の印加タイ
ミング図である。
【図14】従来のDDS法における走査電圧の印加タイ
ミング図である。
【図15】(a)〜(c)はそれぞれコレステリック液
晶の配向状態を説明するための断面図である。
【図16】コレステリック液晶表示素子の一例を示す断
面図である。
【図17】単純マトリクスパネルの一例を示す平面図で
ある。
【図18】電圧−反射率特性を測定時の印加波形と測定
タイミングの説明図である。
【図19】コレステリック液晶の電圧−反射率特性を示
す図である。
【図20】初期配向がF配向時の電圧−反射率特性の電
圧印加時間による変化を説明するための図である。
【図21】初期配向がP配向時の電圧−反射率特性の電
圧印加時間による変化を説明するための図である。
【図22】従来のDDS法における印加電圧の時系列パ
ターンを示す図である。
【図23】初期配向がH配向およびP配向時の電圧−反
射率特性を示す図である。
【図24】DDS法における選択電圧−反射率特性を示
す図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ 2 タイミング回路 6 データコントローラ 7 データ電極ドライバ 8 走査コントローラ 9 走査電極ドライバ 10 コレステリック液晶表示素子 11、12 基板 21、22 透明電極 23 走査電極群 24 データ電極群 30 コレステリック液晶 41 光吸収層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曳地 丈人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 鈴木 貞一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H093 NA11 ND32 ND60 NE04 NF14 NF16 NF28 5C006 AA02 AA03 AC24 AF33 AF42 BA00 BA11 BB12 BB28 BC11 BF02 FA12 5C080 AA10 BB05 DD08 EE26 FF09 GG02 GG12 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレステリック液晶を初期配向に遷移さ
    せるためのリセット期間、前記液晶の最終的な配向状態
    を決定するための選択期間、および前記最終的な配向状
    態への遷移を補助するための保持期間を備えた駆動電圧
    をコレステリック液晶表示素子に順次印加して表示内容
    の書き込みを行うコレステリック液晶表示装置であっ
    て、前記保持期間が交互に繰り返す高電圧印加期間と低
    電圧印加期間とを含むことを特徴とするコレステリック
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記低電圧印加期間が0.1ms以下で
    あることを特徴とする請求項1記載のコレステリック液
    晶表示装置。
  3. 【請求項3】 コレステリック液晶をプレーナ配向に遷
    移させるためのリセット期間、前記液晶の最終的な配向
    状態を決定するための選択期間、および前記最終的な配
    向状態への遷移を補助するための保持期間を備えた駆動
    電圧をコレステリック液晶表示素子に順次印加して表示
    内容の書き込みを行うことを特徴とするコレステリック
    液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 走査電極群とデータ電極群との交差部で
    画素を形成するコレステリック液晶表示素子と、コレス
    テリック液晶を初期配向に遷移させるためのリセット期
    間、前記液晶の最終的な配向状態を決定するための選択
    期間、および前記最終的な配向状態への遷移を補助する
    ための交互に繰り返す高電圧印加期間と低電圧印加期間
    よりなる保持期間を備えた駆動電圧を前記コレステリッ
    ク液晶表示素子に順次印加して表示内容を書き込む駆動
    回路とを有することを特徴とするコレステリック液晶表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記選択期間および保持期間の駆動電圧
    が、選択期間の長さだけずらしたタイミングで順次印加
    されることを特徴とする請求項4記載のコレステリック
    液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記リセット期間、選択期間および保持
    期間の駆動電圧が、選択期間の長さだけずらしたタイミ
    ングで順次印加されることを特徴とする請求項4記載の
    コレステリック液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 走査電極群とデータ電極群との交差部で
    画素を形成するコレステリック液晶表示素子と、コレス
    テリック液晶を初期配向に遷移させるためのリセット期
    間、前記液晶の最終的な配向状態を決定するための選択
    期間、および前記最終的な配向状態への遷移を補助する
    ための保持期間を備えた駆動電圧を前記コレステリック
    液晶表示素子に順次印加して表示内容を書き込む駆動回
    路とを有するコレステリック液晶表示装置であって、前
    記駆動電圧が、前記リセット期間では高電圧およびそれ
    に続く低電圧、前記選択期間では高電圧、および前記保
    持期間では交互に繰り返す高電圧と低電圧からなること
    を特徴とするコレステリック液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動電圧が、前記走査電極群の複数
    の走査電極に同時に印加されることを特徴とする請求項
    4〜7のいずれかに記載のコレステリック液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】 走査電極群とデータ電極群との交差部で
    画素を形成するコレステリック液晶表示素子に画像を書
    き込む画像書き込み装置であって、コレステリック液晶
    を初期配向に遷移させるためのリセット期間、前記液晶
    の最終的な配向状態を決定するための選択期間、および
    前記最終的な配向状態への遷移を補助するための交互に
    繰り返す高電圧印加期間と低電圧印加期間とを含む保持
    期間を備えた駆動電圧を前記コレステリック液晶表示素
    子に順次印加することを特徴とするの画像書き込み装
    置。
  10. 【請求項10】 コレステリック液晶を初期配向に遷移
    させるための電圧と、前記液晶の最終的な配向状態を決
    定するための電圧と、前記最終的な配向状態への遷移を
    補助するための高電圧および低電圧を交互に繰り返す電
    圧とをコレステリック液晶表示素子に順次印加して表示
    内容の書き込みを行うことを特徴とする画像書き込み方
    法。
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