JP2002062114A - 管体測定方法 - Google Patents
管体測定方法Info
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- JP2002062114A JP2002062114A JP2000253580A JP2000253580A JP2002062114A JP 2002062114 A JP2002062114 A JP 2002062114A JP 2000253580 A JP2000253580 A JP 2000253580A JP 2000253580 A JP2000253580 A JP 2000253580A JP 2002062114 A JP2002062114 A JP 2002062114A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被測定管体の温度に依存することなく、その
特性を正確かつ迅速に非接触で測定することが可能な管
体測定方法を提供する。 【解決手段】 レーザ2から照射されたレーザ光5は、
角度θ1で石英管1の地点Fに入射する。入射したレー
ザ光5は、地点Fで反射してスクリーン3の地点A1に
スポットを形成するレーザ光5a、地点Gで反射してス
クリーン3の地点A2にスポットを形成するレーザ光5
c、地点Pで反射してスクリーン3の地点A3にスポッ
トを形成するレーザ光5e、地点Qから出射してスクリ
ーン4の地点B1にスポットを形成するレーザ光5hに
分岐する。石英管1を通過しないレーザ光5は、スクリ
ーン4の地点C1にスポットを形成する。各スポットを
撮像し、各スポット間の距離a、b、e及び角度θ1に
基づいて石英管1の内径d、肉厚t、外径Lを把握す
る。
特性を正確かつ迅速に非接触で測定することが可能な管
体測定方法を提供する。 【解決手段】 レーザ2から照射されたレーザ光5は、
角度θ1で石英管1の地点Fに入射する。入射したレー
ザ光5は、地点Fで反射してスクリーン3の地点A1に
スポットを形成するレーザ光5a、地点Gで反射してス
クリーン3の地点A2にスポットを形成するレーザ光5
c、地点Pで反射してスクリーン3の地点A3にスポッ
トを形成するレーザ光5e、地点Qから出射してスクリ
ーン4の地点B1にスポットを形成するレーザ光5hに
分岐する。石英管1を通過しないレーザ光5は、スクリ
ーン4の地点C1にスポットを形成する。各スポットを
撮像し、各スポット間の距離a、b、e及び角度θ1に
基づいて石英管1の内径d、肉厚t、外径Lを把握す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光透過性を有す
る管体の内径、肉厚、外径を測定するための管体測定方
法に関するものである。
る管体の内径、肉厚、外径を測定するための管体測定方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】管体の寸法を非接触で測定する測定方法
の従来例として、特開昭53−140054号公報記載
のものを挙げることができる。図3は、この測定方法を
示す説明図である。被測定対象となる石英管41は、図
による理解を容易とするため軸方向に沿ってその一部を
破断した状態で示している。レーザ42から出射され石
英管41に入射角度αで入射したレーザ光44は、石英
管41の外周面45で反射してカメラ43に向かうレー
ザ光47と、外周面45で屈折したのち石英内を進行す
るレーザ光48とに分かれる。石英内を進行したレーザ
光48は、石英管41の内周面46で反射したのち外周
面45で再び屈折し、カメラ43へ向かって出射され
る。従ってこのカメラ43では、距離sの間隔を置いて
2つの像が撮影されることになる。この距離sは、前記
入射角度α、石英管41の肉厚T、及び石英管41の屈
折率で決定される。従って前記2つの像の距離sを求
め、この距離sと入射角度α及び石英管41の屈折率と
して示された値から、石英管41の肉厚Tを求めること
ができる。
の従来例として、特開昭53−140054号公報記載
のものを挙げることができる。図3は、この測定方法を
示す説明図である。被測定対象となる石英管41は、図
による理解を容易とするため軸方向に沿ってその一部を
破断した状態で示している。レーザ42から出射され石
英管41に入射角度αで入射したレーザ光44は、石英
管41の外周面45で反射してカメラ43に向かうレー
ザ光47と、外周面45で屈折したのち石英内を進行す
るレーザ光48とに分かれる。石英内を進行したレーザ
光48は、石英管41の内周面46で反射したのち外周
面45で再び屈折し、カメラ43へ向かって出射され
る。従ってこのカメラ43では、距離sの間隔を置いて
2つの像が撮影されることになる。この距離sは、前記
入射角度α、石英管41の肉厚T、及び石英管41の屈
折率で決定される。従って前記2つの像の距離sを求
め、この距離sと入射角度α及び石英管41の屈折率と
して示された値から、石英管41の肉厚Tを求めること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような測定にお
いて被測定対象のひとつに挙げられる石英管は、製造過
程において約700℃程度の高温になり、その後にコン
ベア等で搬送されながら徐々に冷却されていく。従って
製造終了直後の石英管は室温よりもはるかに高温であ
り、またその温度は時間とともに変化していく状態にあ
るといえる。一方、石英材料等の光に対する屈折率は、
その測定温度を付記して表示されるように、温度依存性
を有するものである。そして通常は、室温付近で測定し
た値をもってその石英材料等の屈折率が示されている。
そのため、測定対象となっている石英管41が室温より
もはるかに高温であるような場合には、肉厚Tを算出す
るのに用いた屈折率が実際の屈折率と著しく相違してし
まい、正確な肉厚Tを求めることができないという問題
があった。従って、製造過程のある工程における石英管
41の肉厚Tを測定し、その値を利用してその工程やそ
の前後の工程にある製造機器をフィードバック制御また
はフィードフォワード制御することが困難であった。ま
た、製品完成後の検査においても、石英管41の温度が
室温付近で安定するのを待って肉厚Tを測定したので
は、製品完成後において迅速な検査ができないという問
題を生じることになる。さらに、肉厚Tだけでなく内径
寸法や外形寸法まで非接触で正確に測定したいという要
望があった。
いて被測定対象のひとつに挙げられる石英管は、製造過
程において約700℃程度の高温になり、その後にコン
ベア等で搬送されながら徐々に冷却されていく。従って
製造終了直後の石英管は室温よりもはるかに高温であ
り、またその温度は時間とともに変化していく状態にあ
るといえる。一方、石英材料等の光に対する屈折率は、
その測定温度を付記して表示されるように、温度依存性
を有するものである。そして通常は、室温付近で測定し
た値をもってその石英材料等の屈折率が示されている。
そのため、測定対象となっている石英管41が室温より
もはるかに高温であるような場合には、肉厚Tを算出す
るのに用いた屈折率が実際の屈折率と著しく相違してし
まい、正確な肉厚Tを求めることができないという問題
があった。従って、製造過程のある工程における石英管
41の肉厚Tを測定し、その値を利用してその工程やそ
の前後の工程にある製造機器をフィードバック制御また
はフィードフォワード制御することが困難であった。ま
た、製品完成後の検査においても、石英管41の温度が
室温付近で安定するのを待って肉厚Tを測定したので
は、製品完成後において迅速な検査ができないという問
題を生じることになる。さらに、肉厚Tだけでなく内径
寸法や外形寸法まで非接触で正確に測定したいという要
望があった。
【0004】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、被測定管体の
温度に依存することなく、その特性を正確かつ迅速に非
接触で測定することが可能な管体測定方法を提供するこ
とにある。
めになされたものであって、その目的は、被測定管体の
温度に依存することなく、その特性を正確かつ迅速に非
接触で測定することが可能な管体測定方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の管体測定
方法は、所定位置に配置される管体に対し、その中心軸
を含む平面内において中心軸と斜めに交差する所定の入
射角度で光ビームを照射し、光透過性を有する被測定管
体を前記所定位置に配置した状態で、前記光ビームが被
測定管体の入射側向き表面に至る第1地点と、この第1
地点を通過して反入射側向き表面で反射し再び入射側向
き表面に至る第2地点との間の地点間距離、及び前記被
測定管体の反入射側外側面から出射された光ビームと前
記被測定管体を配置しない状態で照射された光ビームと
のビーム間距離を検出し、これら地点間距離、ビーム間
距離、及び前記入射角度に基づいて、前記被測定管体の
肉厚を把握することを特徴としている。
方法は、所定位置に配置される管体に対し、その中心軸
を含む平面内において中心軸と斜めに交差する所定の入
射角度で光ビームを照射し、光透過性を有する被測定管
体を前記所定位置に配置した状態で、前記光ビームが被
測定管体の入射側向き表面に至る第1地点と、この第1
地点を通過して反入射側向き表面で反射し再び入射側向
き表面に至る第2地点との間の地点間距離、及び前記被
測定管体の反入射側外側面から出射された光ビームと前
記被測定管体を配置しない状態で照射された光ビームと
のビーム間距離を検出し、これら地点間距離、ビーム間
距離、及び前記入射角度に基づいて、前記被測定管体の
肉厚を把握することを特徴としている。
【0006】ここで「入射側向き表面」とは、光ビーム
の入射側に向いた被測定管体の表面をいう。また「反入
射側向き表面」とは、光ビームの反入射側に向いた被測
定管体の表面をいう。いずれの「表面」にも、管体の外
周面及び内周面の双方が含まれる。さらに「反入射側外
側面」とは、被測定管体のうち中心軸よりも反光ビーム
入射側に存する管肉部の外側面をいう。
の入射側に向いた被測定管体の表面をいう。また「反入
射側向き表面」とは、光ビームの反入射側に向いた被測
定管体の表面をいう。いずれの「表面」にも、管体の外
周面及び内周面の双方が含まれる。さらに「反入射側外
側面」とは、被測定管体のうち中心軸よりも反光ビーム
入射側に存する管肉部の外側面をいう。
【0007】この管体測定方法では、温度依存性を有す
る屈折率を用いることなく被測定管体の肉厚を把握する
ことが可能となる。
る屈折率を用いることなく被測定管体の肉厚を把握する
ことが可能となる。
【0008】また前記第1地点を光ビームの被測定管体
への入射地点(図1に示す地点F)とし、前記第2地点
を、前記第1地点を通過した光ビームが入射側内側面で
反射して最初に入射側外側面に至る地点(地点H)とす
るか、又は前記第1地点を光ビームが被測定管体への入
射地点及び入射側内側面を順次に通過して最初に反入射
側内側面に至る地点(地点P)とし、前記第2地点を、
前記第1地点を通過した光ビームが反入射側外側面で反
射して最初に反入射側内側面に至る地点(地点R)とす
る一方、前記地点間距離を第1地点及び第2地点から入
射側へ向かう光ビームのビーム間距離に基づいて検知す
るとともに、被測定管体の反入射側外側面から出射され
た前記光ビームを前記入射地点から入射側内側面、反入
射側内側面及び反入射側外側面を順次に通過して被測定
管体から出射された光ビーム(5h)とすれば、測定に
必要な光ビームの光強度は不要な光ビームの光強度より
も顕著に高くなり、確実な測定を容易に行うことが可能
となる。
への入射地点(図1に示す地点F)とし、前記第2地点
を、前記第1地点を通過した光ビームが入射側内側面で
反射して最初に入射側外側面に至る地点(地点H)とす
るか、又は前記第1地点を光ビームが被測定管体への入
射地点及び入射側内側面を順次に通過して最初に反入射
側内側面に至る地点(地点P)とし、前記第2地点を、
前記第1地点を通過した光ビームが反入射側外側面で反
射して最初に反入射側内側面に至る地点(地点R)とす
る一方、前記地点間距離を第1地点及び第2地点から入
射側へ向かう光ビームのビーム間距離に基づいて検知す
るとともに、被測定管体の反入射側外側面から出射され
た前記光ビームを前記入射地点から入射側内側面、反入
射側内側面及び反入射側外側面を順次に通過して被測定
管体から出射された光ビーム(5h)とすれば、測定に
必要な光ビームの光強度は不要な光ビームの光強度より
も顕著に高くなり、確実な測定を容易に行うことが可能
となる。
【0009】ここで「入射側内側面」とは、被測定管体
のうち中心軸よりも光ビーム入射側側に存する管肉部の
内側面をいう。また「入射側外側面」とは、被測定管体
のうち中心軸よりも光ビーム入射側に存する管肉部の外
側面をいう。さらに「反入射側内側面」とは、被測定管
体のうち中心軸よりも反光ビーム入射側に存する管肉部
の内側面をいう。
のうち中心軸よりも光ビーム入射側側に存する管肉部の
内側面をいう。また「入射側外側面」とは、被測定管体
のうち中心軸よりも光ビーム入射側に存する管肉部の外
側面をいう。さらに「反入射側内側面」とは、被測定管
体のうち中心軸よりも反光ビーム入射側に存する管肉部
の内側面をいう。
【0010】そして被測定管体を前記所定位置に配置し
た状態で、さらに前記光ビームが被測定管体の入射側内
側面に至る第3地点と、この第3地点を通過して反入射
側内側面で反射し再び入射側内側面に至る第4地点との
間の地点間距離を検出すれば、この地点間距離と前記入
射角度とに基づいて、温度依存性を有する屈折率を用い
ることなく前記被測定管体の内径を把握することが可能
となる。さらにこの内径と前記肉厚とに基づいて、温度
依存性を有する屈折率を用いることなく前記被測定管体
の外径を把握することが可能となる。
た状態で、さらに前記光ビームが被測定管体の入射側内
側面に至る第3地点と、この第3地点を通過して反入射
側内側面で反射し再び入射側内側面に至る第4地点との
間の地点間距離を検出すれば、この地点間距離と前記入
射角度とに基づいて、温度依存性を有する屈折率を用い
ることなく前記被測定管体の内径を把握することが可能
となる。さらにこの内径と前記肉厚とに基づいて、温度
依存性を有する屈折率を用いることなく前記被測定管体
の外径を把握することが可能となる。
【0011】また前記第3地点を前記被測定管体に入射
した光ビームが最初にその入射側内側面に至る地点(地
点G)とするとともに、前記第4地点を前記第3地点を
通過した光ビームが反入射側内側面で反射して最初に入
射側内側面に至る地点(地点K)とし、前記地点間距離
を第3地点及び第4地点から入射側へ向かう光ビームの
ビーム間距離に基づいて検知するようにすれば、測定に
必要な光ビームの光強度は不要な光ビームの光強度より
も顕著に高くなり、確実な測定を容易に行うことが可能
となる。
した光ビームが最初にその入射側内側面に至る地点(地
点G)とするとともに、前記第4地点を前記第3地点を
通過した光ビームが反入射側内側面で反射して最初に入
射側内側面に至る地点(地点K)とし、前記地点間距離
を第3地点及び第4地点から入射側へ向かう光ビームの
ビーム間距離に基づいて検知するようにすれば、測定に
必要な光ビームの光強度は不要な光ビームの光強度より
も顕著に高くなり、確実な測定を容易に行うことが可能
となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明の管体測定方法の
具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。
具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。
【0013】図2は、上記管体測定方法を実施するため
の部材の配置を示す模式斜視図である。ここでの被測定
管体1は、光を透過させる透明又は半透明の材質から成
り、例えば石英から成る石英管である。レーザ2は、石
英管1の中心軸11を含む平面Z内において、この中心
軸11と斜めに交差する方向にレーザ光(光ビーム)5
を出射するよう設置されている。すなわち、レーザ光5
の進行方向に石英管1の中心軸11が存在するというこ
とである。なおレーザ2の光源として例えば半導体レー
ザを用いたような場合には、コリメータレンズ等を含め
てレーザ2を構成することができる。
の部材の配置を示す模式斜視図である。ここでの被測定
管体1は、光を透過させる透明又は半透明の材質から成
り、例えば石英から成る石英管である。レーザ2は、石
英管1の中心軸11を含む平面Z内において、この中心
軸11と斜めに交差する方向にレーザ光(光ビーム)5
を出射するよう設置されている。すなわち、レーザ光5
の進行方向に石英管1の中心軸11が存在するというこ
とである。なおレーザ2の光源として例えば半導体レー
ザを用いたような場合には、コリメータレンズ等を含め
てレーザ2を構成することができる。
【0014】同図では、レーザ光5が進行する前記平面
Zで石英管1を切断したときの管肉部19の断面をハッ
チングにて示している。管肉部19は、中心軸11を挟
んでレーザ光5の入射側管肉部12と反入射側管肉部1
5とに存することとなる。ここでは入射側管肉部12に
おける管肉部外周面を入射側外側面13と呼び、その内
周面を入射側内側面14と呼ぶ。また反入射側管肉部1
5における管肉部外周面を反入射側外側面16と呼び、
その内周面を反入射側内側面17と呼ぶ。さらに入射側
外側面13及び反入射側内側面17を、入射側に向いた
(入射側が外気等に接している)管肉部表面という意味
で入射側向き表面と呼び、入射側内側面14及び反入射
側外側面16を、反入射側に向いた(反入射側が外気等
に接している)管肉部表面という意味で反入射側向き表
面と呼ぶ。
Zで石英管1を切断したときの管肉部19の断面をハッ
チングにて示している。管肉部19は、中心軸11を挟
んでレーザ光5の入射側管肉部12と反入射側管肉部1
5とに存することとなる。ここでは入射側管肉部12に
おける管肉部外周面を入射側外側面13と呼び、その内
周面を入射側内側面14と呼ぶ。また反入射側管肉部1
5における管肉部外周面を反入射側外側面16と呼び、
その内周面を反入射側内側面17と呼ぶ。さらに入射側
外側面13及び反入射側内側面17を、入射側に向いた
(入射側が外気等に接している)管肉部表面という意味
で入射側向き表面と呼び、入射側内側面14及び反入射
側外側面16を、反入射側に向いた(反入射側が外気等
に接している)管肉部表面という意味で反入射側向き表
面と呼ぶ。
【0015】一方、前記石英管1の入射側及び反入射側
の側方には、前記レーザ光5がスポット(像)を形成で
きるスクリーン3、4が、それぞれ石英管1の中心軸1
1と平行に配置されている。そしてこのスクリーン3、
4のさらに反石英管側にはCCDカメラ(図示せず)が
配置され、このCCDカメラにはコンピュータ(図示せ
ず)が接続されている。
の側方には、前記レーザ光5がスポット(像)を形成で
きるスクリーン3、4が、それぞれ石英管1の中心軸1
1と平行に配置されている。そしてこのスクリーン3、
4のさらに反石英管側にはCCDカメラ(図示せず)が
配置され、このCCDカメラにはコンピュータ(図示せ
ず)が接続されている。
【0016】まず石英管1を所定位置に配置した状態
で、レーザ2からレーザ光5を照射する。照射されたレ
ーザ光5は、石英管1の入射側外側面13に対し斜めに
入射する。図1のZ平面断面図に示すように、このとき
の入射角度、すなわち入射側外側面13と垂直に交差す
る垂線Mに対する角度をθ1とする。またレーザ光5の
石英管1への入射地点をFとする。石英管1に入射した
レーザ光5は、入射側外側面13で反射するレーザ光5
aと、大気と石英管1との相対屈折率nに応じて入射側
外側面13で屈折するレーザ光5bとに分かれる。反射
したレーザ光5aはスクリーン3の地点A1にスポット
を形成する一方、屈折角度、すなわちレーザ光5bと前
記垂線Mとが成す角度をθ2として屈折したレーザ光5
bは、石英管1の入射側管肉部12を進行して入射側内
側面14の地点Gに至る。
で、レーザ2からレーザ光5を照射する。照射されたレ
ーザ光5は、石英管1の入射側外側面13に対し斜めに
入射する。図1のZ平面断面図に示すように、このとき
の入射角度、すなわち入射側外側面13と垂直に交差す
る垂線Mに対する角度をθ1とする。またレーザ光5の
石英管1への入射地点をFとする。石英管1に入射した
レーザ光5は、入射側外側面13で反射するレーザ光5
aと、大気と石英管1との相対屈折率nに応じて入射側
外側面13で屈折するレーザ光5bとに分かれる。反射
したレーザ光5aはスクリーン3の地点A1にスポット
を形成する一方、屈折角度、すなわちレーザ光5bと前
記垂線Mとが成す角度をθ2として屈折したレーザ光5
bは、石英管1の入射側管肉部12を進行して入射側内
側面14の地点Gに至る。
【0017】地点Gに達したレーザ光5bは、さらにこ
こで反射するレーザ光5cと、地点Gで屈折して石英管
1内の中空部18を進行し反入射側内側面17の地点P
に至るレーザ光5dとに分かれる。地点Gで反射したレ
ーザ光5cは、石英管1の入射側管肉部12を進行して
入射側外側面13の地点Hに至り、この地点Hで屈折し
たのち石英管1から出射し、スクリーン3の地点A2に
スポットを形成する。
こで反射するレーザ光5cと、地点Gで屈折して石英管
1内の中空部18を進行し反入射側内側面17の地点P
に至るレーザ光5dとに分かれる。地点Gで反射したレ
ーザ光5cは、石英管1の入射側管肉部12を進行して
入射側外側面13の地点Hに至り、この地点Hで屈折し
たのち石英管1から出射し、スクリーン3の地点A2に
スポットを形成する。
【0018】地点Pに達したレーザ光5dは、ここで反
射するレーザ光5eと、地点Pで屈折して石英管1の反
入射側管肉部15を進行し反入射側外側面16の地点Q
に至るレーザ光5fとに分かれる。地点Pで反射したレ
ーザ光5eは、中空部18を進行し、入射側内側面14
の地点Kで屈折したのち入射側外側面13の地点Lに至
り、この地点Lで屈折したのち石英管1から出射し、ス
クリーン3の地点A3にスポットを形成する。
射するレーザ光5eと、地点Pで屈折して石英管1の反
入射側管肉部15を進行し反入射側外側面16の地点Q
に至るレーザ光5fとに分かれる。地点Pで反射したレ
ーザ光5eは、中空部18を進行し、入射側内側面14
の地点Kで屈折したのち入射側外側面13の地点Lに至
り、この地点Lで屈折したのち石英管1から出射し、ス
クリーン3の地点A3にスポットを形成する。
【0019】地点Qに達したレーザ光5fは、ここで反
射するレーザ光5gと、地点Qで屈折して石英管1の反
入射側に設けたスクリーン4の地点B1にスポットを形
成するレーザ光5hとに分かれる。地点Qで反射したレ
ーザ光5gは、反入射側管肉部15を進行して反入射側
内側面17の地点Rで屈折し、その後に中空部18を進
行して入射側内側面14の地点Mで屈折したのち入射側
外側面13の地点Nに至り、この地点Nで屈折したのち
石英管1から出射し、前記スクリーン3の地点A4にス
ポットを形成する。
射するレーザ光5gと、地点Qで屈折して石英管1の反
入射側に設けたスクリーン4の地点B1にスポットを形
成するレーザ光5hとに分かれる。地点Qで反射したレ
ーザ光5gは、反入射側管肉部15を進行して反入射側
内側面17の地点Rで屈折し、その後に中空部18を進
行して入射側内側面14の地点Mで屈折したのち入射側
外側面13の地点Nに至り、この地点Nで屈折したのち
石英管1から出射し、前記スクリーン3の地点A4にス
ポットを形成する。
【0020】ところでスクリーン3には、前記地点A1
〜A4以外に、例えば地点D1にもスポットが形成され
る。このスポットは、同図の破線で示すように、前記地
点Hから地点I、Jを経由してスクリーン3に至るレー
ザ光5iによるものである。つまりこのレーザ光5i
は、石英管1の表面で3回の反射を経たものだというこ
とである。従って入射角度θ1を適切に設定することに
より、石英管1の表面で1回の反射のみを経たレーザ光
5a、5c、5e、5gと比較して、その光強度を極端
に低くできる。例えば石英管1の表面が鏡面であると
し、入射角度θ1を約30°とすると、石英管1の表面
での反射率は約4%程度になる。すると3回反射したレ
ーザ光5iの光強度は1回のみ反射したレーザ光5a等
の約0.16%となるので、1回のみ反射したレーザ光
5a等との強度の差は顕著であり、このようなレーザ光
5iを容易かつ明確に区別できる。
〜A4以外に、例えば地点D1にもスポットが形成され
る。このスポットは、同図の破線で示すように、前記地
点Hから地点I、Jを経由してスクリーン3に至るレー
ザ光5iによるものである。つまりこのレーザ光5i
は、石英管1の表面で3回の反射を経たものだというこ
とである。従って入射角度θ1を適切に設定することに
より、石英管1の表面で1回の反射のみを経たレーザ光
5a、5c、5e、5gと比較して、その光強度を極端
に低くできる。例えば石英管1の表面が鏡面であると
し、入射角度θ1を約30°とすると、石英管1の表面
での反射率は約4%程度になる。すると3回反射したレ
ーザ光5iの光強度は1回のみ反射したレーザ光5a等
の約0.16%となるので、1回のみ反射したレーザ光
5a等との強度の差は顕著であり、このようなレーザ光
5iを容易かつ明確に区別できる。
【0021】ところでこの測定方法においては、上述の
ように中心軸11に向けてレーザ光5を照射する必要が
ある。そして中心軸11に向けてレーザ光5が照射され
ていれば、スクリーン3の地点A1、A2、A3、A4
に形成された前記スポットが一直線上に並ぶことにな
る。そこでスクリーン3に形成された各スポットを検知
し、これらが一直線上に並ぶようにレーザ2の照射方向
を調整することにより、中心軸11に向けてレーザ光5
を照射することができる。
ように中心軸11に向けてレーザ光5を照射する必要が
ある。そして中心軸11に向けてレーザ光5が照射され
ていれば、スクリーン3の地点A1、A2、A3、A4
に形成された前記スポットが一直線上に並ぶことにな
る。そこでスクリーン3に形成された各スポットを検知
し、これらが一直線上に並ぶようにレーザ2の照射方向
を調整することにより、中心軸11に向けてレーザ光5
を照射することができる。
【0022】次に、CCDカメラによってスクリーン3
に映し出される各スポットを撮像し、その光学情報を電
気信号に変換して前記コンピュータに送信する。この光
電変換により、光強度の強弱は電気信号の大小(典型的
には電圧の大小)で表されることになる。コンピュータ
に入力された電気信号はディジタル信号に変換され、コ
ンピュータによる以降の処理はディジタル化されたデー
タを用いて行われる。このとき前述のように、1回の反
射のみを経たレーザ光によるスポット(地点A1、A
2、A3、A4)と3回以上の反射を経たレーザ光によ
るスポット(地点D1等)の光強度の差は顕著であるか
ら、コンピュータに送信される電気信号の大きさの相違
(電圧値の差)も顕著となる。従って、コンピュータに
入力されディジタル化された電気信号に適当なしきい値
を設定して2値化処理を施すことで、必要なスポットの
位置データ(A1、A2、A3、A4)だけを容易かつ
確実に検知できる。また前記電気信号の大きさの相違が
顕著であるため、前記しきい値も容易に設定できる。
に映し出される各スポットを撮像し、その光学情報を電
気信号に変換して前記コンピュータに送信する。この光
電変換により、光強度の強弱は電気信号の大小(典型的
には電圧の大小)で表されることになる。コンピュータ
に入力された電気信号はディジタル信号に変換され、コ
ンピュータによる以降の処理はディジタル化されたデー
タを用いて行われる。このとき前述のように、1回の反
射のみを経たレーザ光によるスポット(地点A1、A
2、A3、A4)と3回以上の反射を経たレーザ光によ
るスポット(地点D1等)の光強度の差は顕著であるか
ら、コンピュータに送信される電気信号の大きさの相違
(電圧値の差)も顕著となる。従って、コンピュータに
入力されディジタル化された電気信号に適当なしきい値
を設定して2値化処理を施すことで、必要なスポットの
位置データ(A1、A2、A3、A4)だけを容易かつ
確実に検知できる。また前記電気信号の大きさの相違が
顕著であるため、前記しきい値も容易に設定できる。
【0023】石英管1の内径dは、地点A2と地点A3
との間の距離bを用いて次式で表される。 d=b/(2tanθ1) ―――(1) ここでθ1は、石英管1とレーザ2のビーム出射方向と
から既定量として把握できる。そこでコンピュータで
は、位置データA2とA3とから距離bを把握し、上式
の計算を行うことによって石英管1の内径dを得ること
ができる。
との間の距離bを用いて次式で表される。 d=b/(2tanθ1) ―――(1) ここでθ1は、石英管1とレーザ2のビーム出射方向と
から既定量として把握できる。そこでコンピュータで
は、位置データA2とA3とから距離bを把握し、上式
の計算を行うことによって石英管1の内径dを得ること
ができる。
【0024】次にスクリーン4の地点B1に形成された
スポットを、他のCCDカメラによって撮像する。この
スクリーン4には、前記地点B1以外に、例えば地点E
1にもスポットが形成される。このスポットは、同図の
破線で示すように、前記地点Qから地点R、Sを経由し
てスクリーン4に至るレーザ光5jによるものである。
つまりこのレーザ光5jは、石英管1の表面で2回の反
射を経たものだということである。従って上記と同様に
入射角度θ1を適切に設定することにより、石英管1の
表面で1回の反射も経ないレーザ光5hと比較して、そ
の光強度を極端に小さくできる。そこで前述したのと同
様にCCDカメラに接続されたコンピュータ側で適当な
しきい値を設定して2値化処理を施すことにより、地点
B1の位置データのみを容易かつ確実に検知することが
できる。
スポットを、他のCCDカメラによって撮像する。この
スクリーン4には、前記地点B1以外に、例えば地点E
1にもスポットが形成される。このスポットは、同図の
破線で示すように、前記地点Qから地点R、Sを経由し
てスクリーン4に至るレーザ光5jによるものである。
つまりこのレーザ光5jは、石英管1の表面で2回の反
射を経たものだということである。従って上記と同様に
入射角度θ1を適切に設定することにより、石英管1の
表面で1回の反射も経ないレーザ光5hと比較して、そ
の光強度を極端に小さくできる。そこで前述したのと同
様にCCDカメラに接続されたコンピュータ側で適当な
しきい値を設定して2値化処理を施すことにより、地点
B1の位置データのみを容易かつ確実に検知することが
できる。
【0025】さらに同図に示されるような所定位置から
石英管1を取り除いた状態で、レーザ2からレーザ光5
を照射する。するとこのレーザ光5は大気中を直進し、
スクリーン4上の点C1にスポットを形成する。このス
ポットも前記CCDカメラで撮像し、光電変換を施して
前記コンピュータに送信し、地点C1の位置を検知す
る。
石英管1を取り除いた状態で、レーザ2からレーザ光5
を照射する。するとこのレーザ光5は大気中を直進し、
スクリーン4上の点C1にスポットを形成する。このス
ポットも前記CCDカメラで撮像し、光電変換を施して
前記コンピュータに送信し、地点C1の位置を検知す
る。
【0026】石英管1の肉厚をtとし、点Fにおける屈
折角度をθ2とすると、地点A1、A2間の距離aと地
点B1、C1間の距離eは、 a=2t・tanθ2 ―――(2) e=2t・(tanθ1―tanθ2) ―――(3) で表される。従って両式より、石英管1の肉厚tは、 t=(a+e)/(2tanθ1) ―――(4) で表すことができる。ここでθ1は、上述の通り既定量
として把握できる。そこでコンピュータでは、位置デー
タA1、A2から距離aを把握するとともに、位置デー
タB1、C1から距離eを把握し、上式(4)の計算を
行うことによって石英管1の肉厚tを得ることができ
る。さらに、前記内径dと肉厚tとを用いて、次式 L=2t+d ―――(5) より、石英管1の外径Lを得ることができる。
折角度をθ2とすると、地点A1、A2間の距離aと地
点B1、C1間の距離eは、 a=2t・tanθ2 ―――(2) e=2t・(tanθ1―tanθ2) ―――(3) で表される。従って両式より、石英管1の肉厚tは、 t=(a+e)/(2tanθ1) ―――(4) で表すことができる。ここでθ1は、上述の通り既定量
として把握できる。そこでコンピュータでは、位置デー
タA1、A2から距離aを把握するとともに、位置デー
タB1、C1から距離eを把握し、上式(4)の計算を
行うことによって石英管1の肉厚tを得ることができ
る。さらに、前記内径dと肉厚tとを用いて、次式 L=2t+d ―――(5) より、石英管1の外径Lを得ることができる。
【0027】さらに石英管1と大気との相対屈折率n
は、 n=sinθ1/sinθ2 ―――(6) で表される。前記式(1)と式(2)とから、θ2は、 θ2=tan−1((a/(a+e))tanθ1) ―――(7) で表されるから、式(7)で求めたθ2と前記θ1とを
式(6)に代入することにより、前記相対屈折率nを求
めることができる。
は、 n=sinθ1/sinθ2 ―――(6) で表される。前記式(1)と式(2)とから、θ2は、 θ2=tan−1((a/(a+e))tanθ1) ―――(7) で表されるから、式(7)で求めたθ2と前記θ1とを
式(6)に代入することにより、前記相対屈折率nを求
めることができる。
【0028】上記管体測定方法では、スクリーン3の地
点A2、A3に形成されるスポット間の距離bと入射角
度θ1とに基づいて、被測定対象となる石英管1の内径
dを得ることができる。またスクリーン3の地点A1、
A2に形成されるスポット間の距離aとスクリーン4の
地点B1、C1に形成されるスポット間の距離eと入射
角度θ1とに基づいて、前記石英管1の肉厚tを得るこ
とができる。そして内径dと肉厚tとから、石英管1の
外径Lを得ることができる。つまり、石英管1と大気と
の相対屈折率nを用いずに、石英管1の内径d、肉厚
t、外径Lを非接触で求めることができるということで
ある。しかも検知が必要なスポットの光強度は不要なス
ポットの光強度と比較して顕著に高いから、必要なスポ
ットだけを誤ることなく容易に検知することができる。
従って石英管1の温度に依存することなく、その各寸法
を非接触方式で正確に測定することができる。さらにそ
の時の温度状態における石英管1の屈折率nをも実測す
ることができる。
点A2、A3に形成されるスポット間の距離bと入射角
度θ1とに基づいて、被測定対象となる石英管1の内径
dを得ることができる。またスクリーン3の地点A1、
A2に形成されるスポット間の距離aとスクリーン4の
地点B1、C1に形成されるスポット間の距離eと入射
角度θ1とに基づいて、前記石英管1の肉厚tを得るこ
とができる。そして内径dと肉厚tとから、石英管1の
外径Lを得ることができる。つまり、石英管1と大気と
の相対屈折率nを用いずに、石英管1の内径d、肉厚
t、外径Lを非接触で求めることができるということで
ある。しかも検知が必要なスポットの光強度は不要なス
ポットの光強度と比較して顕著に高いから、必要なスポ
ットだけを誤ることなく容易に検知することができる。
従って石英管1の温度に依存することなく、その各寸法
を非接触方式で正確に測定することができる。さらにそ
の時の温度状態における石英管1の屈折率nをも実測す
ることができる。
【0029】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。上記ではスクリーン3の地点A1、A
2の間の距離aを用いてレーザ光5a、5cのビーム間
距離を検知し、これによってレーザ光が石英管1の入射
側向き表面(入射側外側面13)に至る地点(第1地
点)Fと、この地点Fを通過して反入射側向き表面(入
射側内側面14)で反射し再び入射側向き表面(入射側
外側面13)に至る地点(第2地点)Hとの間の地点間
距離を把握した。これは、スクリーン3の地点A3、A
4の間の距離によって、レーザ光が石英管1の入射側向
き表面(反入射側内側面17)に至る地点(第1地点)
Pと、この地点Pを通過して反入射側向き表面(反入射
側外側面16)で反射し再び入射側向き表面(反入射側
内側面17)に至る地点(第2地点)Rとの間の地点間
距離を把握するようにしてもよい。地点Pからスクリー
ン3に向かうレーザ光5eも、地点Rからスクリーン3
に向かうレーザ光5gも、ともに石英管1の表面では1
回のみ反射したものであるから、不要なレーザ光5i等
との間には顕著な光強度差を持たせることができ、CC
Dカメラに接続されたコンピュータ等において適切なし
きい値を容易に設定することができる。
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。上記ではスクリーン3の地点A1、A
2の間の距離aを用いてレーザ光5a、5cのビーム間
距離を検知し、これによってレーザ光が石英管1の入射
側向き表面(入射側外側面13)に至る地点(第1地
点)Fと、この地点Fを通過して反入射側向き表面(入
射側内側面14)で反射し再び入射側向き表面(入射側
外側面13)に至る地点(第2地点)Hとの間の地点間
距離を把握した。これは、スクリーン3の地点A3、A
4の間の距離によって、レーザ光が石英管1の入射側向
き表面(反入射側内側面17)に至る地点(第1地点)
Pと、この地点Pを通過して反入射側向き表面(反入射
側外側面16)で反射し再び入射側向き表面(反入射側
内側面17)に至る地点(第2地点)Rとの間の地点間
距離を把握するようにしてもよい。地点Pからスクリー
ン3に向かうレーザ光5eも、地点Rからスクリーン3
に向かうレーザ光5gも、ともに石英管1の表面では1
回のみ反射したものであるから、不要なレーザ光5i等
との間には顕著な光強度差を持たせることができ、CC
Dカメラに接続されたコンピュータ等において適切なし
きい値を容易に設定することができる。
【0030】また、きわめて高出力のレーザやきわめて
高感度のCCDカメラ等を用いたような場合であって、
スクリーン上に形成された各スポットを明瞭に識別でき
るような場合に、各表面13、14、16、17の間で
多数回(例えば3回以上)反射したレーザ光がスクリー
ン3又はスクリーン4に形成するスポットを用いて前記
地点間距離を把握することも、この発明の範囲内であ
る。
高感度のCCDカメラ等を用いたような場合であって、
スクリーン上に形成された各スポットを明瞭に識別でき
るような場合に、各表面13、14、16、17の間で
多数回(例えば3回以上)反射したレーザ光がスクリー
ン3又はスクリーン4に形成するスポットを用いて前記
地点間距離を把握することも、この発明の範囲内であ
る。
【0031】同様に、上記ではスクリーン3の地点A
2、A3の間の距離bを用いてレーザ光5c、5eのビ
ーム間距離を検知し、これによってレーザ光が石英管1
の入射側内側面14に至る地点(第3地点)Gと、この
地点Gを通過して反入射側内側面17で反射し再び入射
側内側面14に至る地点(第4地点)Kとの間の地点間
距離を把握した。これについても、きわめて高出力のレ
ーザやきわめて高感度のCCDカメラ等を用いたような
場合であって、スクリーン上に形成された各スポットを
明瞭に識別できるような場合に、各表面13、14、1
6、17の間で多数回(例えば3回以上)反射したレー
ザ光がスクリーン3又はスクリーン4に形成するスポッ
トを用いて前記地点間距離を把握することも、この発明
の範囲内である。
2、A3の間の距離bを用いてレーザ光5c、5eのビ
ーム間距離を検知し、これによってレーザ光が石英管1
の入射側内側面14に至る地点(第3地点)Gと、この
地点Gを通過して反入射側内側面17で反射し再び入射
側内側面14に至る地点(第4地点)Kとの間の地点間
距離を把握した。これについても、きわめて高出力のレ
ーザやきわめて高感度のCCDカメラ等を用いたような
場合であって、スクリーン上に形成された各スポットを
明瞭に識別できるような場合に、各表面13、14、1
6、17の間で多数回(例えば3回以上)反射したレー
ザ光がスクリーン3又はスクリーン4に形成するスポッ
トを用いて前記地点間距離を把握することも、この発明
の範囲内である。
【0032】さらに複数の石英管1を被測定対象として
各石英管1を順次に測定する場合等においては、各石英
管1の測定ごとに地点C1の位置を把握するようにして
もよいが、レーザ光5の出射方向は一定であるので、予
め地点C1の位置をコンピュータで把握しておき、石英
管1ごとにはA1〜A4、B1等の測定だけをするよう
にしてもよい。また上記ではスクリーン3、4を中心軸
11と平行に設置したが、地点A4又は地点C1側ほど
レーザ2側よりも中心軸11との間隔が広くなるよう又
は狭くなるよう所定の既定角度に傾斜させてスクリーン
3、4を配置してもよい。さらに上記ではそれぞれ単一
のスクリーン3、4に各スポットを形成させたが、互い
の位置関係が予め把握されていれば、各スポットに対応
して分割構成されたスクリーンを設けるようにしてもよ
い。
各石英管1を順次に測定する場合等においては、各石英
管1の測定ごとに地点C1の位置を把握するようにして
もよいが、レーザ光5の出射方向は一定であるので、予
め地点C1の位置をコンピュータで把握しておき、石英
管1ごとにはA1〜A4、B1等の測定だけをするよう
にしてもよい。また上記ではスクリーン3、4を中心軸
11と平行に設置したが、地点A4又は地点C1側ほど
レーザ2側よりも中心軸11との間隔が広くなるよう又
は狭くなるよう所定の既定角度に傾斜させてスクリーン
3、4を配置してもよい。さらに上記ではそれぞれ単一
のスクリーン3、4に各スポットを形成させたが、互い
の位置関係が予め把握されていれば、各スポットに対応
して分割構成されたスクリーンを設けるようにしてもよ
い。
【0033】またスクリーン3、4を設けずに前記ビー
ム間距離a、b、e又は地点間距離F−H、G−K、P
−Rが把握できるのであれば、スクリーン3、4を設け
ずにこれらを測定してもよい。
ム間距離a、b、e又は地点間距離F−H、G−K、P
−Rが把握できるのであれば、スクリーン3、4を設け
ずにこれらを測定してもよい。
【0034】また、光ビームの入射角度θ1は、測定に
必要な光ビーム(又はスポット)の光強度と測定には不
要な光ビーム(又はスポット)の光強度との差が顕著に
なるように設定すればよい。例えば、被測定管体表面に
おける光の反射率が20%以下になるように入射角θ1
を設定することが望ましい。反射率が20%以下であれ
ば、光ビームの伝送や散乱などの損失を無視すると、必
要な光ビームの強度が不要な光ビームの強度の10倍以
上になる。従って、これらの光ビームを互いに容易かつ
確実に区別することができる。
必要な光ビーム(又はスポット)の光強度と測定には不
要な光ビーム(又はスポット)の光強度との差が顕著に
なるように設定すればよい。例えば、被測定管体表面に
おける光の反射率が20%以下になるように入射角θ1
を設定することが望ましい。反射率が20%以下であれ
ば、光ビームの伝送や散乱などの損失を無視すると、必
要な光ビームの強度が不要な光ビームの強度の10倍以
上になる。従って、これらの光ビームを互いに容易かつ
確実に区別することができる。
【0035】さらに被測定管体は光透過性を有すればよ
く、従って石英管1に限るものでないのは勿論である。
く、従って石英管1に限るものでないのは勿論である。
【0036】
【発明の効果】本発明の管体測定方法では、相対屈折率
を用いることなく被測定管体の特性を把握することがで
きる。従って被測定管体の温度に依存することなく、そ
の特性を非接触方式にて正確かつ迅速に測定することが
可能となる。
を用いることなく被測定管体の特性を把握することがで
きる。従って被測定管体の温度に依存することなく、そ
の特性を非接触方式にて正確かつ迅速に測定することが
可能となる。
【図1】この発明の一実施形態の管体測定方法を説明す
るための模式断面図である。
るための模式断面図である。
【図2】上記管体測定方法を説明するための模式斜視図
である。
である。
【図3】従来例の管体測定方法を示す説明図である。
1 石英管 2 レーザ 3 スクリーン 4 スクリーン 5 レーザ光 11 中心軸 12 入射側管肉部 13 入射側外側面 14 入射側内側面 15 反入射側管肉部 16 反入射側外側面 17 反入射側内側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東田 泰斗 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社エレクトロニクス技術研究所内 Fターム(参考) 2F065 AA22 AA26 AA27 AA30 BB08 FF04 GG04 HH12 JJ26 QQ05 QQ31 UU01
Claims (6)
- 【請求項1】 所定位置に配置される管体に対し、その
中心軸を含む平面内において中心軸と斜めに交差する所
定の入射角度で光ビームを照射し、光透過性を有する被
測定管体を前記所定位置に配置した状態で、前記光ビー
ムが被測定管体の入射側向き表面に至る第1地点と、こ
の第1地点を通過して反入射側向き表面で反射し再び入
射側向き表面に至る第2地点との間の地点間距離、及び
前記被測定管体の反入射側外側面から出射された光ビー
ムと前記被測定管体を配置しない状態で照射された光ビ
ームとのビーム間距離を検出し、これら地点間距離、ビ
ーム間距離、及び前記入射角度に基づいて、前記被測定
管体の肉厚を把握することを特徴とする管体測定方法。 - 【請求項2】 前記第1地点は、光ビームの被測定管体
への入射地点であり、前記第2地点は、前記第1地点を
通過した光ビームが入射側内側面で反射して最初に入射
側外側面に至る地点であって、前記地点間距離は、第1
地点及び第2地点から入射側へ向かう光ビームのビーム
間距離に基づいて検知するとともに、被測定管体の反入
射側外側面から出射された前記光ビームは、前記入射地
点から入射側内側面、反入射側内側面及び反入射側外側
面を順次に通過して被測定管体から出射された光ビーム
であることを特徴とする請求項1の管体測定方法。 - 【請求項3】 前記第1地点は、光ビームが被測定管体
への入射地点及び入射側内側面を順次に通過して最初に
反入射側内側面に至る地点であり、前記第2地点は、前
記第1地点を通過した光ビームが反入射側外側面で反射
して最初に反入射側内側面に至る地点であって、前記地
点間距離は、第1地点及び第2地点から入射側へ向かう
光ビームのビーム間距離に基づいて検知するとともに、
被測定管体の反入射側外側面から出射された前記光ビー
ムは、前記入射地点から入射側内側面、反入射側内側面
及び反入射側外側面を順次に通過して被測定管体から出
射された光ビームであることを特徴とする請求項1の管
体測定方法。 - 【請求項4】 被測定管体を前記所定位置に配置した状
態で、さらに前記光ビームが被測定管体の入射側内側面
に至る第3地点と、この第3地点を通過して反入射側内
側面で反射し再び入射側内側面に至る第4地点との間の
地点間距離を検出し、この地点間距離と前記入射角度と
前記肉厚とに基づいて、前記被測定管体の外径を把握す
ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの管
体測定方法。 - 【請求項5】 光透過性を有する被測定管体に対し、そ
の中心軸を含む平面内において中心軸と斜めに交差する
所定の入射角度で光ビームを照射し、この光ビームが前
記被測定管体の入射側内側面に至る第3地点と、この第
3地点を通過して反入射側内側面で反射し再び入射側内
側面に至る第4地点との地点間距離を検知し、この地点
間距離と前記入射角度とに基づいて、前記被測定管体の
内径を把握することを特徴とする管体測定方法。 - 【請求項6】 前記第3地点は、前記被測定管体に入射
した光ビームが最初にその入射側内側面に至る地点であ
り、また前記第4地点は、前記第3地点を通過した光ビ
ームが反入射側内側面で反射して最初に入射側内側面に
至る地点であって、前記地点間距離は、第3地点及び第
4地点から入射側へ向かう光ビームのビーム間距離に基
づいて検知することを特徴とする請求項4又は請求項5
の管体測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000253580A JP2002062114A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 管体測定方法 |
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---|---|---|---|
JP2000253580A JP2002062114A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 管体測定方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002062114A true JP2002062114A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18742651
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2002062114A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012107978A (ja) * | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Pulstec Industrial Co Ltd | 透光性管状物体の厚さ測定装置 |
CN113790674A (zh) * | 2021-08-06 | 2021-12-14 | 河北光兴半导体技术有限公司 | 用于玻璃制品的测量方法、处理器和测量装置 |
CN117804357A (zh) * | 2024-03-01 | 2024-04-02 | 中北大学 | 基于激光反射的深孔检测装置与检测方法 |
-
2000
- 2000-08-24 JP JP2000253580A patent/JP2002062114A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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