JP2002061722A - ブレードテンショナ - Google Patents

ブレードテンショナ

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JP2002061722A JP2000397946A JP2000397946A JP2002061722A JP 2002061722 A JP2002061722 A JP 2002061722A JP 2000397946 A JP2000397946 A JP 2000397946A JP 2000397946 A JP2000397946 A JP 2000397946A JP 2002061722 A JP2002061722 A JP 2002061722A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/0804Leaf springs

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードテンショナにおいて減衰性能を安定
させるようにする。 【解決手段】 チェーン摺動面を有するブレードシュー
61と、ブレードシュー61のチェーン摺動面と逆側に
積層配置されるとともに、ブレードシュー61にばね力
を作用させるための板ばね状の複数枚のブレードスプリ
ング62(B)と、隣り合う各ブレードスプリング62
(B)の間に配置されるとともに、対応するブレードス
プリング62(B)に対して、一定距離隔てられた少な
くとも2点で接触するスペーサ部材1aとからブレード
テンショナを構成する。この場合には、ブレードスプリ
ングBがスペーサ部材1aと一定スパンで接触するよう
になり、これにより、ブレードスプリング全体の減衰係
数を一定にして、ブレードテンショナの減衰性能を安定
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーン摺動面を
有するブレードシューと、これにばね力を作用させるた
めの板ばね状の複数枚のブレードスプリングとを備えた
ブレードテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】チェーンに緊張力を作用させるためのテ
ンショナとして、従来より、ブレードテンショナが用い
られている。ブレードテンショナの一例を図10に示
す。
【0003】図10に示すように、従来のブレードテン
ショナ100は、曲線状のチェーン摺動面101aを有
する樹脂製のブレードシュー101と、ブレードシュー
101のチェーン摺動面101aと逆側に積層配置され
るとともに、ブレードシュー101にばね力を作用させ
るための複数枚の金属製のブレードスプリング102と
から主として構成されている。板ばね状のブレードスプ
リング102の各端部は、ブレードシュー101の先端
部110および基端部112にそれぞれ形成された凹部
111,113内に挿入されている。
【0004】また、ブレードテンショナ100をエンジ
ン内に取り付けるためのブラケット120が設けられて
いる。ブラケット120には、取付用ボルトが挿入され
る穴121,122が形成されている。ブラケット12
0の先端には、ブレードシュー101の先端部110が
接触しつつスライドし得るスライド面125が形成され
ており、ブラケット120の中央には、ブレードシュー
101の基端部112を回動自在に支持するピン130
の一端が固定されている。
【0005】チェーンの運転時には、ブレードシュー1
01の摺動面101a上をチェーンが摺動しつつ走行
し、このとき、ブレードシュー101およびブレードス
プリング102の変形にともなう押付荷重がチェーンに
作用して、チェーンに一定の緊張力が維持されるように
なっている。また、チェーンのばたつきや張力変動によ
る弦振動は、ブレードシュー101を介してブレードシ
ュー101内の各ブレードスプリング102に伝搬さ
れ、このとき、各ブレードスプリング102が弾性変形
および戻り変形を繰り返す際に、隣り合う各ブレードス
プリング102が互いに摺動し合うことによって、チェ
ーンの弦振動が減衰されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレードス
プリングは、その曲率や長さなどに関して製品としての
ばらつきが結構大きく、このため、複数枚のブレードス
プリングを積層してブレードシュー内に装着したときに
は、図11に示すように、各ブレードスプリング102
間の接触位置(接点)C,C′や接触状態、隙間Tにば
らつきを生じる。
【0007】これにより、ブレードスプリング全体の減
衰係数にばらつきが生じて、ブレードテンショナの減衰
性能が一定しないという問題が発生し得る。
【0008】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、減衰性能を安定させることができるブ
レードテンショナを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、チェ
ーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナで
あって、チェーン摺動面を有するブレードシューと、前
記ブレードシューの前記チェーン摺動面と逆側に積層配
置されるとともに、前記ブレードシューにばね力を作用
させるための板ばね状の複数枚のブレードスプリング
と、隣り合う前記各ブレードスプリングの間に配置され
るとともに、対応するブレードスプリングに対して、一
定距離隔てられた少なくとも2点で接触するスペーサ部
材とを備えている。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、隣
り合う前記各ブレードスプリングの間に概略均等の隙間
が形成されていることを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2にお
いて、前記スペーサ部材が、スプリング長手方向に間隔
を隔てて配置された複数のスペーサ部と、前記各スペー
サ部を連結してスプリング長手方向に沿って延びる一対
のコネクタ部とから構成されていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項3において、前
記スペーサ部材が、円形状断面、楕円状断面または矩形
状断面を有していることを特徴としている。
【0013】請求項5の発明は、請求項3または4にお
いて、前記スペーサ部材の前記ブレードスプリングから
の抜け落ちを防止するための抜け止め部が、前記スペー
サ部の端部に形成されていることを特徴としている。
【0014】請求項6の発明は、請求項3または4にお
いて、前記コネクタ部が、前記スペーサ部材の前記ブレ
ードスプリングからの抜け落ちを防止するための抜け止
め機能を有している。
【0015】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかにおいて、前記スペーサ部材が、成形加工により
または帯綱のプレス打抜加工により形成されていること
を特徴としている。
【0016】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれかにおいて、前記スペーサ部材の前記ブレードスプ
リングとの接触面に摩擦材が設けられていることを特徴
としている。
【0017】請求項9の発明は、請求項1ないし8のい
ずれかにおいて、前記ブレードテンショナが、オーバヘ
ッドカムシャフトエンジンのカムシャフト駆動用チェー
ンに用いられていることを特徴としている。
【0018】請求項1の発明によれば、チェーンの運転
時には、ブレードシューのチェーン摺動面をチェーンが
摺動しつつ走行し、このとき、ブレードシューおよびブ
レードスプリングの変形による弾性反発力が押付荷重と
してチェーンに作用することにより、チェーンに一定の
緊張力が作用している。
【0019】しかも、この場合には、隣り合う各ブレー
ドスプリングの間にスペーサ部材が配置されており、こ
のスペーサ部材は、対応するブレードスプリングに対し
て、一定距離隔てられた少なくとも2点で接触してい
る。
【0020】すなわち、各ブレードスプリングは、不規
則な接触位置で互いに接触することなく、スペーサ部材
に対してその一定スパンの接点で接触している。これに
より、ブレードスプリング全体の減衰係数のばらつきを
なくして、ブレードテンショナの減衰性能を安定させる
ことができる。
【0021】請求項2の発明では、隣り合う各ブレード
スプリングの間に概略均等の隙間が形成されている。こ
の場合には、チェーンからの押し付け荷重の載荷時に、
変形したブレードスプリング同士の不均一な接触状態を
回避でき、これにより、接触状態の変化によるブレード
スプリング全体の減衰係数のばらつきの発生を防止でき
る。
【0022】請求項3の発明では、スペーサ部材が、ス
プリング長さ方向に間隔を隔てて配置された複数のスペ
ーサ部と、各スペーサ部を連結してスプリング長さ方向
に延びる一対のコネクタ部とから構成されている。
【0023】この場合には、各スペーサ部が、隣り合う
ブレードスプリング間のスペーサ機能を有しているの
で、これらスペーサ部により、ブレードスプリング間に
おいて、スプリング長手方向に沿ってほぼ均一の隙間を
形成できるようになる。これにより、各ブレードスプリ
ングの曲率をほぼ均一にすることができ、その結果、ブ
レードスプリング全体の減衰係数を一定にして、ブレー
ドテンショナの減衰性能を安定させることができる。
【0024】しかも、この場合には、隣り合う各ブレー
ドスプリング間に概略一定の隙間が形成されることにな
るので、チェーンからの押し付け荷重の載荷時に、変形
したブレードスプリングがこれと接触するスペーサ部材
に対して均一に接触することができるようになり、これ
により、ブレードスプリング全体の減衰係数を安定させ
ることができる。また、この場合、スペーサ部材との接
触面の数が増加するので、ブレードテンショナとしての
減衰力を向上できる。
【0025】スペーサ部材は、請求項4の発明に記載さ
れているように、円形状断面、楕円状断面または矩形状
断面を有している。
【0026】請求項5の発明では、スペーサ部の端部に
形成された抜け止め部により、スペーサ部材のブレード
スプリングからの抜け落ちが防止されており、また請求
項6の発明では、コネクタ部が、スペーサ部材のブレー
ドスプリングからの抜け落ちを防止するための抜け止め
機能を有している。
【0027】スペーサ部材は、請求項7の発明に記載さ
れているように、成形加工により、または帯綱のプレス
打抜加工により形成されている。また、スペーサ部材の
ブレードスプリングとの接触面には、請求項8の発明に
記載されているように、摩擦材が設けられている。この
場合には、スペーサ部材による減衰力の増大を図ること
ができ、これにより、ブレードテンショナの減衰性能を
向上できる。
【0028】また、本発明に係るブレードテンショナ
は、請求項9の発明に記載されているように、オーバヘ
ッドカムシャフトエンジンのカムシャフト駆動用チェー
ンに用いるようにしてもよい。この場合には、ブレード
テンショナが、油圧テンショナなどに比べて低コストで
製造できることにより、カムシャフトタイミングシステ
ム全体のコストを低減できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施態様に
よるブレードテンショナが採用されたカムシャフトタイ
ミングシステムを示している。同図に示すように、この
カムシャフトタイミングシステム50は、クランクシャ
フト51に固定されたクランクスプロケット52と、カ
ムシャフト53に固定されたカムスプロケット54と、
これらのスプロケット間に巻き掛けられたタイミングチ
ェーン55とを備えている。
【0030】タイミングチェーン55の弛み側には、ブ
レードテンショナ60が配置されている。このブレード
テンショナ60は、弧状に湾曲する樹脂製のブレードシ
ュー61と、ブレードシュー61にばね力を作用させる
ための板ばね状の複数のブレードスプリング62と、ブ
レードシュー61を支持するブラケット64とから主と
して構成されている。
【0031】ブレードシュー61は、その基端側に形成
された穴61aを挿通するボルトまたはピン63に回動
自在に支持されており、該ピン63はブラケット64に
固定されている。また、ブレードシュー61の先端部6
1bは、ブラケット64先端の支持面64aに当接して
おり、該支持面64a上をスライドし得るようになって
いる。
【0032】なお、図1では、シングルオーバヘッドカ
ムシャフト(SOHC)型式のエンジンを例にとった
が、本発明によるブレードテンショナは、ダブルオーバ
ヘッドカムシャフト(DOHC)型式のエンジンにも同
様に適用できる。また、このようなタイミングチェーン
だけでなく、従来より使用されてきた、エンジンのオイ
ルポンプなどの補機を駆動するための補機駆動用チェー
ンにも同様に適用できる。
【0033】さらに、本発明によるブレードテンショナ
は、図1に示すような構成のものには限定されず、ブレ
ードシューのチェーン摺動面と逆側に複数枚のブレード
スプリングが積層配置されるようなブレードテンショナ
であれば、図10に示すもののほか、その他の任意のブ
レードテンショナに適用可能である。
【0034】次に、ブレードスプリングの詳細を図2を
用いて説明する。図2はブレードスプリングの側面拡大
図であって、同図に示すように、隣り合う各ブレードス
プリングB,Bの間には、一定スパンLだけ隔てられた
スペーサ部材Sが挿入されている。
【0035】これらスペーサ部材Sにより、各ブレード
スプリングBは、不規則な接触位置で互いに接触するこ
となく、一定距離隔てられた接点C1 ,C2 でスペーサ
部材Sと接触するようになる。これにより、ブレードス
プリング全体の減衰係数のばらつきをなくして、ブレー
ドテンショナの減衰性能を安定させることができる。
【0036】また、この場合には、隣り合う各ブレード
スプリングB,B間に形成される各隙間について、概略
均等の隙間T0 の形成が可能になる。これにより、チェ
ーンからの押し付け荷重の載荷時に、変形したブレード
スプリング同士の不均一な接触状態を回避でき、これに
より、接触状態の変化によるブレードスプリング全体の
減衰係数のばらつきの発生を防止できる。
【0037】図3は、本発明の一実施態様によるスペー
サ部材の斜視部分図である。図3に示すように、このス
ペーサ部材1は、それぞれブレードスプリングBの幅方
向(図2紙面垂直方向)に延びかつブレードスプリング
Bの長手方向に互いに間隔を隔てて配置された複数のス
ペーサ部10と、各スペーサ部10を連結してブレード
スプリングBの長手方向に延びる一対のコネクタ部11
とから構成されている。
【0038】この場合には、各スペーサ部10がブレー
ドスプリングB,B間のスペーサ機能をそれぞれ有して
いるので、これらスペーサ部10により、ブレードスプ
リングB,B間において、スプリング長手方向に沿って
ほぼ均一の隙間を形成できるようになる。これにより、
各ブレードスプリングBの曲率をほぼ均一にすることが
でき、その結果、ブレードスプリング全体の減衰係数を
一定にして、ブレードテンショナの減衰性能を安定させ
ることができる。
【0039】しかも、この場合には、隣り合う各ブレー
ドスプリングB,B間に概略均等の隙間T0 が形成され
ることになるので、チェーンからの押し付け荷重の載荷
時に、変形したブレードスプリングがこれと接触するス
ペーサ部材に対して均一に接触できるようになり、これ
により、ブレードスプリング全体の減衰係数を安定させ
ることができる。また、この場合、ブレードスプリング
のスペーサ部材との接触面数が増大するので、ブレード
テンショナとしての減衰力を向上できる。
【0040】また、これらスペーサ部材Sにより、各ブ
レードスプリングBが、一定距離隔てられた3つ以上の
接点でスペーサ部10と接触するようになるが、この場
合においても、各ブレードスプリングBがスペーサ部材
に対して一定のスパンで接触することに変わりはなく、
これにより、ブレードスプリング全体の減衰係数のばら
つきをなくして、ブレードテンショナの減衰性能を安定
させることができる。
【0041】なお、スペーサ部材1は、たとえば、合成
樹脂の成形加工品あるいはラバー素材の成形加工品であ
る。また、スペーサ部10の横断面は、図3に示すよう
な円形状に限らず、楕円状または矩形状であってもよ
い。
【0042】図4は、図3に示すスペーサ部材に抜け止
め機能を付加したものを示しており、図4において図3
と同一符号は同一または相当部分を示している。このス
ペーサ部材1aにおいては、各スペーサ部10の両端
に、該各スペーサ部10の外径よりも大径の抜け止め部
12がそれぞれ形成されている。これらの抜け止め部1
2は、スペーサ部材がブレードスプリングから抜け落ち
るのを防止するためのものである。
【0043】スペーサ部材1aがブレードスプリング
B,B間に装着された状態を図5に示す。図5に示すよ
うに、スペーサ部材1aの各スペーサ部10により、隣
り合う各ブレードスプリングB,B間には、スプリング
長手方向に沿ってほぼ均一の隙間がそれぞれ形成されて
いる。また、図6に明確に示されるように、抜け止め部
12がブレードスプリングBの両端に配置されており、
これにより、ブレードテンショナの組立て後に、スペー
サ部材1aがブレードスプリングBから抜け落ちるのが
防止されている。
【0044】図7は、図4と同様に、図3に示すスペー
サ部材に抜け止め機能を付加したものを示しており、図
7において図3と同一符号は同一または相当部分を示し
ている。このスペーサ部材1bにおいては、各スペーサ
部10を連結する一対のコネクタ部11′が抜け止め機
能を有している。
【0045】すなわち、この場合には、断面円形のスペ
ーサ部10の外径をdとし、薄板状のコネクタ部11′
の幅をtとするとき d<t の関係がある。また、この場合には、スペーサ部材1b
をブレードスプリング間に装着したときに、コネクタ部
11′がブレードスプリングBの両端に配置される。こ
れにより、ブレードテンショナの組立て後に、スペーサ
部材1bがブレードスプリングBから抜け落ちるのが防
止されている。
【0046】図8は、本発明の他の実施態様によるスペ
ーサ部材の斜視部分図である。図8に示すように、この
スペーサ部材2は、帯鋼に一定間隔で矩形穴25を打抜
き加工することにより形成されており、複数のスペーサ
部20と、各スペーサ部20を連結して長手方向に延び
る一対のコネクタ部21とから構成されている。
【0047】この場合には、各スペーサ部20により、
隣り合うブレードスプリング間において、スプリング長
手方向に沿ってほぼ均一の隙間が形成される。
【0048】図9は、図8に示すスペーサ部材に抜け止
め機能を付加したものを示しており、図9において図8
と同一符号は同一または相当部分を示している。このス
ペーサ部材2aにおいては、各コネクタ部21の外側縁
部に、スペーサ部20の配設方向と交差する方向に立ち
上がる複数の立壁部22が形成されている。ブレードス
プリングへの装着時には、これらの立壁部22がブレー
ドスプリングBの両端に配置されることにより、ブレー
ドテンショナの組立後に、スペーサ部材2aがブレード
スプリングから抜け落ちるのが防止されている。
【0049】なお、前記各実施態様において、スペーサ
部材の各スペーサ部10,20のブレードスプリングと
の接触個所に摩擦材を接着またはモールド成形等により
取り付けるようにしてもよく、この場合には、ブレード
スプリング変形時のスペーサ部材に対する摺動抵抗を増
大でき、これにより、ブレードスプリングによる減衰力
を増大でき、その結果、ブレードテンショナの減衰性能
を向上できる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係るブレードテンショナによれば、隣り合う各ブレード
スプリングの間にスペーサ部材を配置し、対応するブレ
ードスプリングに対して、スペーサ部材を一定距離隔て
られた少なくとも2点で接触させるようにしている。こ
れにより、各ブレードスプリングがスペーサ部材に対し
て一定スパンの接点で接触するようになり、その結果、
ブレードスプリング全体の減衰係数のばらつきをなくし
て、ブレードテンショナの減衰性能を安定させることが
できる効果がある。
【0051】請求項2の発明では、隣り合う各ブレード
スプリングの間に概略均等の隙間を形成するようにした
ので、チェーンからの押し付け荷重の載荷時に、変形し
たブレードスプリング同士の不均一な接触状態を回避で
き、これにより、接触状態の変化によるブレードスプリ
ング全体の減衰係数のばらつきの発生を防止できる効果
がある。
【0052】請求項3の発明では、スペーサ部材を、ス
プリング長さ方向に間隔を隔てて配置された複数のスペ
ーサ部と、各スペーサ部を連結してスプリング長さ方向
に延びる一対のコネクタ部とから構成するようにしたの
で、スペーサ機能を有する各スペーサ部により、ブレー
ドスプリング間において、スプリング長手方向に沿って
ほぼ均一の隙間を形成できるようになる。これにより、
各ブレードスプリングの曲率をほぼ均一にすることがで
き、その結果、ブレードスプリング全体の減衰係数を一
定にして、ブレードテンショナの減衰性能を安定させる
ことができる効果がある。
【0053】しかも、この場合には、隣り合う各ブレー
ドスプリング間に概略一定の隙間が形成されることにな
るので、チェーンからの押し付け荷重の載荷時に、変形
したブレードスプリングがこれと接触するスペーサ部材
に対して均一に接触することができるようになり、これ
により、ブレードスプリング全体の減衰係数を安定させ
ることができる。また、この場合、スペーサ部材との接
触面の数が増大するので、ブレードテンショナとしての
減衰力を向上できる。
【0054】請求項4の発明では、スペーサ部材を円形
状断面、楕円状断面または矩形状断面から形成するよう
にしており、これにより、スペーサ部材の製作が容易に
なる。
【0055】請求項5の発明では、スペーサ部の端部に
抜け止め部を設けたことにより、また請求項6の発明で
は、コネクタ部に抜け止め機能を持たせたことにより、
スペーサ部材のブレードスプリングからの抜け落ちを防
止できる効果がある。
【0056】請求項7の発明では、スペーサ部材を、成
形加工によりまたは帯綱のプレス打抜加工により形成す
るようにしており、これにより、スペーサ部材の製作が
容易になる。
【0057】請求項8の発明では、スペーサ部材のブレ
ードスプリングとの接触面に摩擦材が設けるようにした
ので、スペーサ部材による減衰力の増大を図ることがで
き、ブレードテンショナの減衰性能を向上できる効果が
ある。
【0058】請求項9の発明では、ブレードテンショナ
をオーバヘッドカムシャフトエンジンのカムシャフト駆
動用チェーンに用いるようにしており、これにより、カ
ムシャフトタイミングシステム全体のコストを低減でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブレードテンショナを採用したカ
ムシャフトタイミングシステムの全体構成図である。
【図2】本発明によるブレードテンショナに適用される
ブレードスプリング組立体の側面図である。
【図3】本発明の一実施態様によるスペーサ部材の斜視
部分図である。
【図4】抜け止め部が設けられたスペーサ部材の斜視部
分図であって、図3のスペーサ部材の変形例を示してい
る。
【図5】スペーサ部材(図4)を含むブレードスプリン
グ組立体の側面図である。
【図6】図5のVI-VI 線断面図である。
【図7】抜け止め機能を有するスペーサ部材の斜視部分
図であって、図3のスペーサ部材の変形例を示してい
る。
【図8】本発明の他の実施態様によるスペーサ部材の斜
視部分図である。
【図9】抜け止め機能を有するスペーサ部材の斜視部分
図であって、図8のスペーサ部材の変形例を示してい
る。
【図10】一般的なブレードテンショナの側面図であ
る。
【図11】従来のブレードテンショナにおけるブレード
スプリング組立体の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1: スペーサ部材 1a: スペーサ部材 1b: スペーサ部材 10: スペーサ部 11: コネクタ部 11′:コネクタ部 12: 抜け止め部 2: スペーサ部材 2a: スペーサ部材 20: スペーサ部 21: コネクタ部 22: 立壁部 50: カムシャフトタイミングシステム 55: タイミングチェーン 60: ブレードテンショナ 62: ブレードスプリング B: ブレードスプリング S: スペーサ部材 L: スパン T0 : 隙間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンに緊張力を作用させるためのブ
    レードテンショナであって、 チェーン摺動面を有するブレードシューと、 前記ブレードシューの前記チェーン摺動面と逆側に積層
    配置されるとともに、前記ブレードシューにばね力を作
    用させるための板ばね状の複数枚のブレードスプリング
    と、 隣り合う前記各ブレードスプリングの間に配置されると
    ともに、対応するブレードスプリングに対して、一定距
    離隔てられた少なくとも2点で接触するスペーサ部材
    と、を備えたブレードテンショナ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 隣り合う前記各ブレードスプリングの間に概略均等の隙
    間が形成されている、ことを特徴とするブレードテンシ
    ョナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記スペーサ部材が、スプリング長手方向に間隔を隔て
    て配置された複数のスペーサ部と、前記各スペーサ部を
    連結してスプリング長手方向に沿って延びる一対のコネ
    クタ部とから構成されている、ことを特徴とするブレー
    ドテンショナ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記スペーサ部が、円形状断面、楕円状断面または矩形
    状断面を有している、ことを特徴とするブレードテンシ
    ョナ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 前記スペーサ部の端部には、前記スペーサ部材の前記ブ
    レードスプリングからの抜け落ちを防止するための抜け
    止め部が形成されている、ことを特徴とするブレードテ
    ンショナ。
  6. 【請求項6】 請求項3または4において、 前記コネクタ部が、前記スペーサ部材の前記ブレードス
    プリングからの抜け落ちを防止するための抜け止め機能
    を有している、ことを特徴とするブレードテンショナ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、 前記スペーサ部材が、成形加工によりまたは帯綱のプレ
    ス打抜加工により形成されている、ことを特徴とするブ
    レードテンショナ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、 前記スペーサ部材の前記ブレードスプリングとの接触面
    には、摩擦材が設けられている、ことを特徴とするブレ
    ードテンショナ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、 前記ブレードテンショナが、オーバヘッドカムシャフト
    エンジンのカムシャフト駆動用チェーンに用いられてい
    る、ことを特徴とするブレードテンショナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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