JP2002061265A - 濁水処理装置 - Google Patents

濁水処理装置

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JP2002061265A
JP2002061265A JP2000246453A JP2000246453A JP2002061265A JP 2002061265 A JP2002061265 A JP 2002061265A JP 2000246453 A JP2000246453 A JP 2000246453A JP 2000246453 A JP2000246453 A JP 2000246453A JP 2002061265 A JP2002061265 A JP 2002061265A
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JP
Japan
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gate
inflow
channel
water
outflow
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JP2000246453A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ishino
和男 石野
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開発前に発生していた最大濁度より高濃度な濁
水のみを処理し、環境への影響を効果的に軽減すること
ができる濁水処理装置を提供すること。 【解決手段】流入水路2及び流入ゲート3と、流出水路
4及び流出ゲート5を有する処理池1において、流入ゲ
ート3の上流に流入水路2に連接する分流口6を設け、
流出ゲート5の下流に流出水路4に連接する合流口7を
設け、前記分流口6と合流口7とを結んで形成する迂回
水路8と、分流口6に濁水を迂回水路8に迂回させる迂
回ゲート9とを備え、上記流入水路2の水濁度を濁度計
10で測定し、その測定値に基づき、流入と迂回ゲート
3,9の開閉を制御する。また、処理池内1の水濁度を
濁度計11で測定し、その測定値に基づき、流出ゲート
5の開閉を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濁水処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】農地、宅地、土取場等の開発地におい
て、例えば、降雨があると、雨水は微細土粒子を巻き込
みつつ地表面を流下することにより濁水が発生し、この
濁水が市街地、水田、道路、湖沼等に流下してこれらの
環境を害するとともに、流速が低下した場所では濁水に
よって運ばれた微細土砂が沈降し、濁水流下が収まった
後でも各所に堆積したままとなり、その処理に多くの人
手を要するなど、濁水による環境破壊が社会問題化して
いる。
【0003】そして、これらの地表面から濁水が発生す
るのを未然に防止する対策として、従来より、例えば、
上記開発地の下流側に流入水路と流出水路とを有する沈
砂池を造成し、この沈砂池内にフィルタ部又は濾過装置
を配設することにより、前記流入水路より流下した濁水
を前記沈砂池内に流入させて、フィルタ部によって(微
細)土粒子が沈降し、浄化された水を流出水路から流出
する等の技術が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術では、上記流入水路からの流入水はその濁度に関
係なくすべて沈砂池に導かれ、土砂等の異物を沈殿させ
て一括的に処理しているため、次のような問題点があ
る。 <イ>小降雨時には、通常、多くの土砂を巻き込んだ濃
い濁水は流下しない。この際、その濁水を処理すると、
川下に栄養分を含んだ土砂が流下できなくなるため、河
川生物等に悪影響を及ぼす恐れがある。 <ロ>また降雨が長時間に及ぶ時には、或いは降雨と次
の降雨との間隔が短い時には、先の降雨による貯留水が
沈砂池に残った状態で新たな雨水が流入する場合があ
り、この時には高濃度な濁水を河川等の公共水域へ直接
放流せざるを得ず、沈砂池としての機能を発揮すること
ができない。
【0005】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、開発前に
発生していた最大濁度より高濃度な濁水のみを効果的に
処理することができる濁水処理装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の濁水処理装置は、流入水路及び流
入ゲートと、流出水路及び流出ゲートを備えた濁水を処
理する処理池において、流入ゲートの上流に流入水路に
連接する分流口を設け、流出ゲートの下流に流出水路に
連接する合流口を設け、分流口と合流口とを介して形成
する迂回水路と、分流口に、濁水を迂回水路に迂回させ
る迂回ゲートとを備え、上記流入水路の水濁度に基づ
き、上記迂回と流入ゲートの開閉を制御することを特徴
とするものである。
【0007】ここで、流入水路には、濁度計を設置する
とともに、その測定値に基づき、迂回と流入ゲートの開
閉を制御することが可能である。また処理池内には、濁
度計を設置するとともに、その測定値に基づき、流出ゲ
ートの開閉を制御することもできる。
【0008】
【本発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発
明に係る濁水処理装置の実施の形態について説明する。
【0009】<イ>装置の全体構成 図1は本発明に係る濁水処理装置の一実施形態を示す概
略平面図である。図1において、前記濁水処理装置は、
流入水路2及び流入ゲート3と、流出水路4及び流出ゲ
ート5を有する処理池1と、分流口6と合流口7とを介
設する迂回水路8と迂回ゲート9とによって、主要部が
構成されている。ここで、流入水路2の水濁度に基づ
き、流入ゲート3と迂回ゲート9の開閉を制御すること
が可能である。また処理池1内の水濁度に基づき、流出
ゲート5の開閉を制御することもできる。以下各部につ
いて詳述する。
【0010】<ロ>処理池 処理池1は、処理対象となる濁水(原水)に含まれる土
砂等の濁質分を除去するために、農地、宅地、土取場等
の開発地からの流入水路2の終端部に造成される施設で
ある。その大きさは、濁水の流入処理量によって予め決
めておく。上記処理池1の入口には、流入ゲート3を開
閉自在に取付けてある。この流入ゲート3は、処理池1
内に濁水を導入するものであり、通常の低濁度時に閉門
されている。一方処理池1の出口には、流出ゲート5を
開閉自在に取付けてある。この流出ゲート5は、通常時
には閉門されているが、処理池1内の濁水が所定基準値
以下になるときに開門されており、浄化された水が流出
水路4へ放流されるようになっている。
【0011】<ハ>迂回水路 迂回水路8は、低濁度水を上記処理池内に流入せずに、
直接に流出水路に迂回させるための水路である。この迂
回水路8は、流入ゲート3の上流に流入水路2に連接す
る分流口6と、流出ゲート5の下流に流出水路4に連接
する合流口7とを介して、流入水路2と流出水路4とを
結んで形成される。さらに、上記分流口6は、低濁度水
を迂回水路8に導入させる迂回ゲート9を開閉自在に設
置してある。この迂回ゲート9は、通常時には開門され
ているが、流入水路の水濁度が所定基準値に達するとき
に閉門されるようになっている。
【0012】さらに、上記各ゲート及びその駆動手段に
関して説明する。本実施形態において、上記ゲート3、
5、9は、例えば、板体に形成され、ゲート本体の下端
側が水路の開口部を閉塞可能な閉塞位置と水路の開口部
を開放する開放位置との間で回動自在に枢着されてもよ
い。一方、上記各ゲートは、例えば、電動モータ等の公
知の駆動手段によって、閉塞位置又は全開放位置になる
ように開閉される。なお、各ゲートの開度を任意に設定
できるようにしても良い。また、ゲートは水路の開口部
縁部に密着しながら上下動する構成とし、駆動手段はこ
のゲートを上下に駆動可能な構成としても良い。
【0013】<ニ>ゲートの開閉制御 上記迂回ゲート9より上流に位置する流入水路2内に
は、図1のように、濁度計10を設置してある。この濁
度計10を用いて流入水路2からの水濁度を測定し、こ
の測定値を制御部Aに入力する。制御部Aは、前記濁度
計10によって得られる信号に基づいて、例えば電動モ
ータ等の公知の駆動手段を制御することで、前記流入ゲ
ート3と、迂回ゲート9の開閉制御が行われる。
【0014】一方、上記処理池1内には、濁度計11も
設置してある。この濁度計11を用いて処理池1の水濁
度を測定し、この測定値も上記制御部Aに入力する。
また制御部Aは、前述したように、前記濁度計11の測
定値に基づいて、前記流出ゲート5の開閉を制御するこ
とができる。
【0015】以下、本発明の濁水処理装置の作用につい
て説明する。
【0016】<イ>基準値の設定 農地、宅地等の開発地の下流の河川における降雨時の濁
度観測結果から、以下の事項が判明している。 小降雨時には濃い濁水は流下しない、大雨時には、
降雨のピーク時前後に濃い濁水が流下し、その後は、濁
度が低下する。ここで、これらの開発地点では、開発以
前でも降雨時に河川に濁水が流下している。このため、
降雨時に開発後に発生した濁水の内、開発前に発生して
いた最大濁度よりも濃い濁水のみを、処理池で沈降させ
ることが効果的である。従って、本発明において、濁水
を処理池内に流入させる基準値は、開発前に発生してい
た濁度の値とする。
【0017】<ロ>低濁度の場合 まず、通常の低濁度の場合について説明する。例えば、
流入水路2より流下した濁水の濁度が、上記基準値より
小さいときは、前記流入ゲート3は閉門されている。一
方、迂回ゲート9は開門されているので、低濁度の濁水
は、処理池1内に流入せずに、迂回水路8を経由して流
出水路4へ流れる。
【0018】<ハ>高濁度の場合 次に、高濁度水が流入水路2に流下して、所定基準値に
達する場合、流入水路2に設置した濁度計10を通じて
濁度計10の出力に基づきゲートの開閉を制御する制御
部Aが作動して、迂回ゲート9は閉門される。一方、流
入ゲート3は開門され、高濁度水は、処理池1に流入さ
せる。なお、流入水路2の水濁度が所定基準値より小さ
くなると、濁度計10を通じて、濁度計10の出力から
前記制御部Aが作動して、流入ゲート3は閉門される。
一方、迂回ゲート9は開門され、低濁度水は処理池1内
に流入させずに、迂回水路8から流出水路4に流下させ
る。
【0019】<ニ>処理池の放流 一方、処理池1内において、濁水が一時貯留され、土砂
等の異物が沈降される。そして、水濁度が上記基準値以
下になる時には、処理池内の濁度計11を通じて濁度計
11の出力からゲートの開閉を制御する制御部Aが作動
して、流出ゲート5が開放され、処理池1内の貯留水
は、流出水路4へ放流される。
【0020】
【本発明の効果】本発明の濁水処理装置は以上説明した
ように、上記流入水路の水濁度に応じて、水濁度が基準
値より低いときには、流入ゲートを閉鎖し、迂回ゲート
を開放し、濁水を処理池に流入させず迂回水路に流す。
一方、水濁度が基準値より高いときには、迂回ゲートを
閉め、流入ゲートを開放し、濁水を処理池に流入させて
処理するようにしている。従って、高濃度な濁水を下流
域へ直接放流することがなくなるとともに、下流域に低
濃度な濁水を流下させ、環境への影響を効果的に軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る濁水処理装置の実施形態を示す概
略平面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02B 3/00 ZAB E02B 3/00 ZAB

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入水路及び流入ゲートと、流出水路及び
    流出ゲートを備えた濁水を処理する処理池において、 流入ゲートの上流に流入水路に連接する分流口を設け、 流出ゲートの下流に流出水路に連接する合流口を設け、 分流口と合流口とを介して形成する迂回水路と、 分流口に、濁水を迂回水路に迂回させる迂回ゲートとを
    備え、 上記流入水路の水濁度に基づき、上記迂回と流入ゲート
    の開閉を制御することを特徴とする、 濁水処理装置。
  2. 【請求項2】流入水路には、濁度計を設置するととも
    に、その測定値に基づき、迂回と流入ゲートの開閉を制
    御することを特徴とする、 請求項1に記載の濁水処理装置。
  3. 【請求項3】処理池内には、濁度計を設置するととも
    に、その測定値に基づき、流出ゲートの開閉を制御する
    ことを特徴とする、 請求項1又は請求項2に記載の濁水処理装置。
JP2000246453A 2000-08-15 2000-08-15 濁水処理装置 Pending JP2002061265A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104652579A (zh) * 2015-02-03 2015-05-27 韩少鹏 一种建筑物排水设施
JP2016148140A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 中川 武志 分散型貯水工法
CN107954536A (zh) * 2016-10-14 2018-04-24 有限会社灏源 支流水处理方法
KR102063259B1 (ko) * 2019-07-01 2020-01-07 서울대학교산학협력단 모듈형 수처리 시스템

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