JP2002060759A - 廃プラスチック処理装置 - Google Patents
廃プラスチック処理装置Info
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- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/12—Heat utilisation in combustion or incineration of waste
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エネルギー効率が高く、ランニングコストが
小さい廃プラスチック処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の廃プラスチック処理装置は、電
力を利用して廃プラスチックを熱分解して分解油を生成
する分解油生成装置を備える。分解油は、燃焼器16に
て燃焼される。燃焼器16にて発生する燃焼ガスの熱エ
ネルギは、発電機20によって電力に変換される。発電
機20にて変換された電力は、出力制御装置25によっ
て、分解油生成装置で利用される電力として供給され
る。
小さい廃プラスチック処理装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の廃プラスチック処理装置は、電
力を利用して廃プラスチックを熱分解して分解油を生成
する分解油生成装置を備える。分解油は、燃焼器16に
て燃焼される。燃焼器16にて発生する燃焼ガスの熱エ
ネルギは、発電機20によって電力に変換される。発電
機20にて変換された電力は、出力制御装置25によっ
て、分解油生成装置で利用される電力として供給され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチックを
熱分解して処理する廃プラスチックの処理装置に関す
る。
熱分解して処理する廃プラスチックの処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックの利用が増加するに
つれ、廃棄されるプラスチックの量も膨大になり、埋立
て処分場の不足、焼却による有害ガスの発生等が環境問
題の一因になっている。
つれ、廃棄されるプラスチックの量も膨大になり、埋立
て処分場の不足、焼却による有害ガスの発生等が環境問
題の一因になっている。
【0003】そこで、廃プラスチック材料の再生処理と
して、熱分解油化や固形燃料化などの方法が提案されて
いる。特に、廃プラスチックを熱分解して燃料油として
再資源化する技術は、再生品である燃料油の価値が高い
ことなどから注目されている。
して、熱分解油化や固形燃料化などの方法が提案されて
いる。特に、廃プラスチックを熱分解して燃料油として
再資源化する技術は、再生品である燃料油の価値が高い
ことなどから注目されている。
【0004】図2に、従来の廃プラスチック処理装置の
全体系統構成図の一例を示す。図2に示すように、従来
の廃プラスチック処理装置50は、廃プラスチックが投
入される破砕機52と、破砕機52で破砕、細断された
廃プラスチック材料が供給されるホッパー53と、スク
リュー式脱塩素装置(以下、脱塩素装置と略す)54
と、を備えている。
全体系統構成図の一例を示す。図2に示すように、従来
の廃プラスチック処理装置50は、廃プラスチックが投
入される破砕機52と、破砕機52で破砕、細断された
廃プラスチック材料が供給されるホッパー53と、スク
リュー式脱塩素装置(以下、脱塩素装置と略す)54
と、を備えている。
【0005】脱塩素装置54には、有機物回収タンク5
5が接続されている。これにより、脱塩素装置54から
の塩素分が塩化水素ガスとして有機物回収タンク55に
送られるようになっている。有機物回収タンク55は、
更に塩酸回収塔56に接続されている。
5が接続されている。これにより、脱塩素装置54から
の塩素分が塩化水素ガスとして有機物回収タンク55に
送られるようになっている。有機物回収タンク55は、
更に塩酸回収塔56に接続されている。
【0006】また、脱塩素装置54には、一次分解装置
57が接続されている。これにより、脱塩素装置54に
おいて塩素分を除去された溶融プラスチックが一次分解
装置57に送られるようになっている。
57が接続されている。これにより、脱塩素装置54に
おいて塩素分を除去された溶融プラスチックが一次分解
装置57に送られるようになっている。
【0007】一次分解装置57には、二次分解装置58
が接続されており、一次分解装置57の熱分解残渣が二
次分解装置58に送られるようになっている。二次分解
装置58は、熱分解炉等と残渣排出機構とを有し、残渣
排出機構に残渣回収槽59が接続されている。これによ
り、残渣回収槽59が二次分解装置57の熱分解残渣を
回収するようになっている。
が接続されており、一次分解装置57の熱分解残渣が二
次分解装置58に送られるようになっている。二次分解
装置58は、熱分解炉等と残渣排出機構とを有し、残渣
排出機構に残渣回収槽59が接続されている。これによ
り、残渣回収槽59が二次分解装置57の熱分解残渣を
回収するようになっている。
【0008】一方、一次分解装置57及び二次分解装置
58は、冷却器60を介して、生成油回収塔61に接続
されている。これにより、一次分解装置57及び二次分
解装置58で発生する油ガスを冷却して生成油回収塔6
1に送るようになっている。生成油回収塔61には、各
種の生成油回収タンク62a〜62cが設けられてお
り、生成油を沸点範囲によって異なる油成分に分類(蒸
留)できるようになっている。
58は、冷却器60を介して、生成油回収塔61に接続
されている。これにより、一次分解装置57及び二次分
解装置58で発生する油ガスを冷却して生成油回収塔6
1に送るようになっている。生成油回収塔61には、各
種の生成油回収タンク62a〜62cが設けられてお
り、生成油を沸点範囲によって異なる油成分に分類(蒸
留)できるようになっている。
【0009】一次分解装置57、生成油回収塔61及び
塩酸回収塔56は、更にスクラバー63を介して、分解
装置加熱器64に接続されている。これにより、一次分
解装置57、生成油回収塔61及び塩酸回収塔56から
の排出ガスを処理できるようになっている。
塩酸回収塔56は、更にスクラバー63を介して、分解
装置加熱器64に接続されている。これにより、一次分
解装置57、生成油回収塔61及び塩酸回収塔56から
の排出ガスを処理できるようになっている。
【0010】なお、図2において、56aは塩酸回収タ
ンクであり、56bは除害器である。
ンクであり、56bは除害器である。
【0011】次に、このような処理装置50の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0012】まず廃プラスチックが破砕機52に投入さ
れ、破砕機52で破砕、細断される。破砕、細断された
廃プラスチック材料は、ホッパー53を経て脱塩素装置
54に送られ、脱塩素装置54において350℃付近に
加熱処理される。この加熱処理により、廃プラスチック
に含まれるポリ塩化ビニル成分から塩素が分離される。
れ、破砕機52で破砕、細断される。破砕、細断された
廃プラスチック材料は、ホッパー53を経て脱塩素装置
54に送られ、脱塩素装置54において350℃付近に
加熱処理される。この加熱処理により、廃プラスチック
に含まれるポリ塩化ビニル成分から塩素が分離される。
【0013】脱塩素装置54で除去された塩素分は、塩
化水素ガスの形で、配管を経て有機物回収タンク55に
送られる。有機物回収タンク55は、塩化水素ガスに付
随して送られてくる無水フタル酸等の有機物成分を除
去、回収する。その後、塩化水素ガスは更に塩酸吸収塔
56に導かれ、水によって吸収され塩酸として回収され
る。
化水素ガスの形で、配管を経て有機物回収タンク55に
送られる。有機物回収タンク55は、塩化水素ガスに付
随して送られてくる無水フタル酸等の有機物成分を除
去、回収する。その後、塩化水素ガスは更に塩酸吸収塔
56に導かれ、水によって吸収され塩酸として回収され
る。
【0014】一方、脱塩素装置54からの溶融プラスチ
ックは一次分解装置57に送られ、一次分解装置57に
おいて420℃付近まで加熱・昇温される。これによ
り、溶融プラスチックは熱分解し、油ガスを発生する。
油ガスは冷却器60にて冷却され生成油回収塔61に導
かれ、沸点範囲の異なる油として分けられ、例えば、重
油相当、軽油相当、灯油相当等のそれぞれの生成油回収
タンク62a〜62cに回収される。
ックは一次分解装置57に送られ、一次分解装置57に
おいて420℃付近まで加熱・昇温される。これによ
り、溶融プラスチックは熱分解し、油ガスを発生する。
油ガスは冷却器60にて冷却され生成油回収塔61に導
かれ、沸点範囲の異なる油として分けられ、例えば、重
油相当、軽油相当、灯油相当等のそれぞれの生成油回収
タンク62a〜62cに回収される。
【0015】一次分解装置57で分解されずに残る熱分
解残渣は、一次分解装置57から二次分解装置58に排
出される。二次分解装置58は、一次分解装置57の熱
分解残渣から更に油ガスを発生させ、冷却器60を介し
て生成油回収塔61に送る。二次分解装置58において
残った固形分が、残渣として残渣回収槽59に回収され
る。
解残渣は、一次分解装置57から二次分解装置58に排
出される。二次分解装置58は、一次分解装置57の熱
分解残渣から更に油ガスを発生させ、冷却器60を介し
て生成油回収塔61に送る。二次分解装置58において
残った固形分が、残渣として残渣回収槽59に回収され
る。
【0016】残渣回収槽59に回収される最終的な熱分
解残渣は、低品位の石炭と同程度の燃焼カロリーを有す
る固形燃料として利用可能である。
解残渣は、低品位の石炭と同程度の燃焼カロリーを有す
る固形燃料として利用可能である。
【0017】一方、生成油回収塔61にて油として回収
されなかった低沸点のガス成分並びに一次分解装置57
及び塩酸回収塔56からの排出ガスは、スクラバー63
を経て、分解装置加熱器64に送られ、分解装置加熱器
64において1000℃程度で燃焼処理され、高温燃焼
排ガスとして無害化処理される。排ガスは、その後その
まま大気に放出されるか、或いは、一次分解装置57、
二次分解装置58及び図示しない前処理段階の乾燥機等
の加熱源として利用された後で、大気に放出される。
されなかった低沸点のガス成分並びに一次分解装置57
及び塩酸回収塔56からの排出ガスは、スクラバー63
を経て、分解装置加熱器64に送られ、分解装置加熱器
64において1000℃程度で燃焼処理され、高温燃焼
排ガスとして無害化処理される。排ガスは、その後その
まま大気に放出されるか、或いは、一次分解装置57、
二次分解装置58及び図示しない前処理段階の乾燥機等
の加熱源として利用された後で、大気に放出される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したような従
来の廃プラスチック処理装置では、破砕機52、スクリ
ュー式脱塩素装置54、一次分解装置57、二次分解装
置58、及び、図示しない各種ポンプ等において、大き
な電力を消費している。
来の廃プラスチック処理装置では、破砕機52、スクリ
ュー式脱塩素装置54、一次分解装置57、二次分解装
置58、及び、図示しない各種ポンプ等において、大き
な電力を消費している。
【0019】また、従来の廃プラスチック処理装置で
は、スクリュー式脱塩素装置54、一次分解装置57、
二次分解装置58、生成油回収塔61あるいはこれらを
連結する配管等を高温に保持する必要があり、このため
に多くの燃料を消費している。このため、廃プラスチッ
ク処理におけるエネルギー効率が低く抑えられている。
は、スクリュー式脱塩素装置54、一次分解装置57、
二次分解装置58、生成油回収塔61あるいはこれらを
連結する配管等を高温に保持する必要があり、このため
に多くの燃料を消費している。このため、廃プラスチッ
ク処理におけるエネルギー効率が低く抑えられている。
【0020】以上の理由により、従来の廃プラスチック
処理におけるランニングコストは、大きくなっている。
処理におけるランニングコストは、大きくなっている。
【0021】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、エネルギー効率が高く、ランニングコス
トが小さい廃プラスチック処理装置を提供することを目
的とする。
たものであり、エネルギー効率が高く、ランニングコス
トが小さい廃プラスチック処理装置を提供することを目
的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力を利用し
て廃プラスチックを熱分解して分解油を生成する分解油
生成装置と、前記分解油を燃焼させる燃焼器と、燃焼器
にて発生する燃焼ガスの熱エネルギを電力に変換する発
電機と、発電機にて変換された電力を分解油生成装置で
利用される電力として供給する出力制御装置と、を備え
たことを特徴とする廃プラスチック処理装置である。
て廃プラスチックを熱分解して分解油を生成する分解油
生成装置と、前記分解油を燃焼させる燃焼器と、燃焼器
にて発生する燃焼ガスの熱エネルギを電力に変換する発
電機と、発電機にて変換された電力を分解油生成装置で
利用される電力として供給する出力制御装置と、を備え
たことを特徴とする廃プラスチック処理装置である。
【0023】本発明によれば、廃プラスチックの油化工
程において必要な電力の一部を自給できるため、エネル
ギー効率が向上し、ランニングコストを低下させること
ができる。
程において必要な電力の一部を自給できるため、エネル
ギー効率が向上し、ランニングコストを低下させること
ができる。
【0024】燃焼効率等の観点から、分解油生成装置は
軽質油を分離する蒸留部を有しており、燃焼器は軽質油
を燃焼させるようになっていることが好ましい。
軽質油を分離する蒸留部を有しており、燃焼器は軽質油
を燃焼させるようになっていることが好ましい。
【0025】また、好ましくは、分解油生成装置は、熱
エネルギをも利用するようになっており、燃焼器にて発
生する燃焼ガスの熱エネルギの一部は、直接的に分解油
生成装置で利用されるようになっている。この場合、エ
ネルギー効率がさらに向上する。
エネルギをも利用するようになっており、燃焼器にて発
生する燃焼ガスの熱エネルギの一部は、直接的に分解油
生成装置で利用されるようになっている。この場合、エ
ネルギー効率がさらに向上する。
【0026】さらにこの場合、発電機からの排ガスを再
燃する再燃器が設けられ、再燃器にて発生する燃焼ガス
の熱エネルギの少なくとも一部も、分解油生成装置で利
用されるようになっていることが好ましい。
燃する再燃器が設けられ、再燃器にて発生する燃焼ガス
の熱エネルギの少なくとも一部も、分解油生成装置で利
用されるようになっていることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る廃プラスチ
ック処理装置の一実施の形態を図1に基づいて説明す
る。
ック処理装置の一実施の形態を図1に基づいて説明す
る。
【0028】図1に示すように、本実施の形態の廃プラ
スチック処理装置1は、廃プラスチックが投入される破
砕機2と、破砕機2で破砕、細断された廃プラスチック
材料が供給されるホッパー3と、スクリュー式脱塩素装
置(以下、脱塩素装置と略す)4と、を備えている。
スチック処理装置1は、廃プラスチックが投入される破
砕機2と、破砕機2で破砕、細断された廃プラスチック
材料が供給されるホッパー3と、スクリュー式脱塩素装
置(以下、脱塩素装置と略す)4と、を備えている。
【0029】脱塩素装置4には、有機物回収タンク5が
接続されている。これにより、脱塩素装置4からの塩素
分が塩化水素ガスとして有機物回収タンク5に送られる
ようになっている。有機物回収タンク5は、更に塩酸回
収塔6に接続されている。
接続されている。これにより、脱塩素装置4からの塩素
分が塩化水素ガスとして有機物回収タンク5に送られる
ようになっている。有機物回収タンク5は、更に塩酸回
収塔6に接続されている。
【0030】また、脱塩素装置4には、一次分解装置7
が接続されている。これにより、脱塩素装置4において
塩素分を除去された溶融プラスチックが一次分解装置7
に送られるようになっている。
が接続されている。これにより、脱塩素装置4において
塩素分を除去された溶融プラスチックが一次分解装置7
に送られるようになっている。
【0031】一次分解装置7には、二次分解装置8が接
続されており、一次分解装置7の熱分解残渣が二次分解
装置8に送られるようになっている。二次分解装置8
は、熱分解炉等と残渣排出機構とを有し、残渣排出機構
に残渣回収槽9が接続されている。これにより、残渣回
収槽9が二次分解装置7の熱分解残渣を回収するように
なっている。
続されており、一次分解装置7の熱分解残渣が二次分解
装置8に送られるようになっている。二次分解装置8
は、熱分解炉等と残渣排出機構とを有し、残渣排出機構
に残渣回収槽9が接続されている。これにより、残渣回
収槽9が二次分解装置7の熱分解残渣を回収するように
なっている。
【0032】一方、一次分解装置7及び二次分解装置8
は、冷却器10を介して、生成油回収塔11に接続され
ている。これにより、一次分解装置7及び二次分解装置
8で発生する油ガスを冷却して生成油回収塔11に送る
ようになっている。生成油回収塔11には、各種の生成
油回収タンク12a〜12cが設けられており、生成油
を沸点範囲によって異なる油成分に分類(蒸留)できる
ようになっている。
は、冷却器10を介して、生成油回収塔11に接続され
ている。これにより、一次分解装置7及び二次分解装置
8で発生する油ガスを冷却して生成油回収塔11に送る
ようになっている。生成油回収塔11には、各種の生成
油回収タンク12a〜12cが設けられており、生成油
を沸点範囲によって異なる油成分に分類(蒸留)できる
ようになっている。
【0033】一次分解装置7、生成油回収塔11及び塩
酸回収塔6は、更にスクラバー13を介して、分解装置
加熱器14に接続されている。これにより、一次分解装
置7、生成油回収塔11及び塩酸回収塔6からの排出ガ
スを処理できるようになっている。
酸回収塔6は、更にスクラバー13を介して、分解装置
加熱器14に接続されている。これにより、一次分解装
置7、生成油回収塔11及び塩酸回収塔6からの排出ガ
スを処理できるようになっている。
【0034】なお、図1において、6aは塩酸回収タン
クであり、6bは除害器である。
クであり、6bは除害器である。
【0035】そして本実施の形態では、廃プラスチック
の加熱・溶融、熱分解、及び、生成した油の蒸留からな
る分解油生成工程によって得られた軽質油を燃料とし
て、発電を行うようになっている。すなわち、軽質油を
燃料とする燃焼器16と、圧縮機17と、タービン18
と、再生熱交換器19と、発電機20とで構成されるガ
スタービン発電装置15が設けられている。
の加熱・溶融、熱分解、及び、生成した油の蒸留からな
る分解油生成工程によって得られた軽質油を燃料とし
て、発電を行うようになっている。すなわち、軽質油を
燃料とする燃焼器16と、圧縮機17と、タービン18
と、再生熱交換器19と、発電機20とで構成されるガ
スタービン発電装置15が設けられている。
【0036】圧縮機17は、燃焼用の空気を圧縮するよ
うになっており、再生熱交換器19は、当該圧縮された
空気を後述のガスタービン排ガスと熱交換して高温にす
るようになっている。燃焼器16は、当該高温の圧縮空
気と共に、生成油回収塔11で生成された軽質油を燃焼
させて燃焼ガスを発生するようになっている。
うになっており、再生熱交換器19は、当該圧縮された
空気を後述のガスタービン排ガスと熱交換して高温にす
るようになっている。燃焼器16は、当該高温の圧縮空
気と共に、生成油回収塔11で生成された軽質油を燃焼
させて燃焼ガスを発生するようになっている。
【0037】タービン18は、燃焼器16からの900
℃程度の燃焼ガスによって回転され、当該回転力が発電
機20を介して電力として取出されるようになってい
る。得られた電力は、出力制御装置25を介して、分解
油生成装置の各部、すなわち、破砕機2、スクリュー式
脱塩素装置4、一次分解装置7、二次分解装置8、及
び、図示しない各種ポンプ等に供給され、所内動力とし
て消費されるようになっている。
℃程度の燃焼ガスによって回転され、当該回転力が発電
機20を介して電力として取出されるようになってい
る。得られた電力は、出力制御装置25を介して、分解
油生成装置の各部、すなわち、破砕機2、スクリュー式
脱塩素装置4、一次分解装置7、二次分解装置8、及
び、図示しない各種ポンプ等に供給され、所内動力とし
て消費されるようになっている。
【0038】一方、タービン18からのガスタービン排
ガスは、再生熱交換器19でその熱エネルギーを燃焼用
空気に与え、200−300℃まで温度低下した後、燃
焼装置(再燃器)21に流入するようになっている。そ
して、生成油回収塔11で生成された軽質油が燃焼装置
21にも供給されて、当該燃焼装置21にてガスタービ
ン排ガスと共に燃焼するようになっている。燃焼装置2
1からの燃焼ガスは、適当な温度に調整されて、分解油
生成装置の各部、すなわち、スクリュー式脱塩素装置
4、一次分解装置7、二次分解装置8、生成油回収塔1
1あるいはこれらを連結する配管等に送られ、いわゆる
熱源として利用されるようになっている。
ガスは、再生熱交換器19でその熱エネルギーを燃焼用
空気に与え、200−300℃まで温度低下した後、燃
焼装置(再燃器)21に流入するようになっている。そ
して、生成油回収塔11で生成された軽質油が燃焼装置
21にも供給されて、当該燃焼装置21にてガスタービ
ン排ガスと共に燃焼するようになっている。燃焼装置2
1からの燃焼ガスは、適当な温度に調整されて、分解油
生成装置の各部、すなわち、スクリュー式脱塩素装置
4、一次分解装置7、二次分解装置8、生成油回収塔1
1あるいはこれらを連結する配管等に送られ、いわゆる
熱源として利用されるようになっている。
【0039】次に、このような本実施の形態の廃プラス
チック処理装置1の作用について説明する。
チック処理装置1の作用について説明する。
【0040】まず廃プラスチックが破砕機2に投入さ
れ、破砕機2で破砕、細断される。破砕、細断された廃
プラスチック材料は、ホッパー3を経て脱塩素装置4に
送られ、脱塩素装置4において350℃付近に加熱処理
される。この加熱処理により、廃プラスチックに含まれ
るポリ塩化ビニル成分から塩素が分離される。
れ、破砕機2で破砕、細断される。破砕、細断された廃
プラスチック材料は、ホッパー3を経て脱塩素装置4に
送られ、脱塩素装置4において350℃付近に加熱処理
される。この加熱処理により、廃プラスチックに含まれ
るポリ塩化ビニル成分から塩素が分離される。
【0041】脱塩素装置4で除去された塩素分は、塩化
水素ガスの形で、配管を経て有機物回収タンク5に送ら
れる。有機物回収タンク5は、塩化水素ガスに付随して
送られてくる無水フタル酸等の有機物成分を除去、回収
する。その後、塩化水素ガスは更に塩酸吸収塔6に導か
れ、水によって吸収され塩酸として回収される。
水素ガスの形で、配管を経て有機物回収タンク5に送ら
れる。有機物回収タンク5は、塩化水素ガスに付随して
送られてくる無水フタル酸等の有機物成分を除去、回収
する。その後、塩化水素ガスは更に塩酸吸収塔6に導か
れ、水によって吸収され塩酸として回収される。
【0042】一方、脱塩素装置4からの溶融プラスチッ
クは一次分解装置7に送られ、一次分解装置7において
420℃付近まで加熱・昇温される。これにより、溶融
プラスチックは熱分解し、油ガスを発生する。油ガスは
冷却器10にて冷却され生成油回収塔11に導かれ、沸
点範囲の異なる油として分けられ、例えば、重油相当、
軽油相当、灯油相当等のそれぞれの生成油回収タンク1
2a〜12cに回収される。
クは一次分解装置7に送られ、一次分解装置7において
420℃付近まで加熱・昇温される。これにより、溶融
プラスチックは熱分解し、油ガスを発生する。油ガスは
冷却器10にて冷却され生成油回収塔11に導かれ、沸
点範囲の異なる油として分けられ、例えば、重油相当、
軽油相当、灯油相当等のそれぞれの生成油回収タンク1
2a〜12cに回収される。
【0043】一次分解装置7で分解されずに残る熱分解
残渣は、一次分解装置7から二次分解装置8に排出され
る。二次分解装置8は、一次分解装置7の熱分解残渣か
ら更に油ガスを発生させ、冷却器10を介して生成油回
収塔11に送る。二次分解装置8において残った固形分
が、残渣として残渣回収槽9に回収される。
残渣は、一次分解装置7から二次分解装置8に排出され
る。二次分解装置8は、一次分解装置7の熱分解残渣か
ら更に油ガスを発生させ、冷却器10を介して生成油回
収塔11に送る。二次分解装置8において残った固形分
が、残渣として残渣回収槽9に回収される。
【0044】残渣回収槽9に回収される最終的な熱分解
残渣は、低品位の石炭と同程度の燃焼カロリーを有する
固形燃料として利用可能である。
残渣は、低品位の石炭と同程度の燃焼カロリーを有する
固形燃料として利用可能である。
【0045】生成油回収塔11にて油として回収されな
かった低沸点のガス成分並びに一次分解装置7及び塩酸
回収塔6からの排出ガスは、スクラバー13を経て、分
解装置加熱器14に送られ、分解装置加熱器14におい
て1000℃程度で燃焼処理され、高温燃焼排ガスとし
て無害化処理される。排ガスは、その後そのまま大気に
放出されるか、或いは、一次分解装置7、二次分解装置
8及び図示しない前処理段階の乾燥機等の加熱源として
利用された後で、大気に放出される。
かった低沸点のガス成分並びに一次分解装置7及び塩酸
回収塔6からの排出ガスは、スクラバー13を経て、分
解装置加熱器14に送られ、分解装置加熱器14におい
て1000℃程度で燃焼処理され、高温燃焼排ガスとし
て無害化処理される。排ガスは、その後そのまま大気に
放出されるか、或いは、一次分解装置7、二次分解装置
8及び図示しない前処理段階の乾燥機等の加熱源として
利用された後で、大気に放出される。
【0046】一方、ガスタービン発電装置15におい
て、燃焼用の空気は、圧縮機17で圧縮された後、再生
熱交換器19でガスタービン排ガスと熱交換して高温に
なり、燃焼器16に流入する。一方、生成油回収塔11
で生成された軽質油は、適当な温度に調整された後、燃
焼器16に供給される。燃焼器16は、供給された軽質
油を、高温圧縮空気と共に燃焼する。燃焼器16からの
900℃程度の燃焼ガスは、タービン18を回転させ、
発電機20によって電力を発生する。発生した電力は、
出力制御装置25を介して、分解油生成装置の各部(破
砕機2、スクリュー式脱塩素装置4、一次分解装置7、
二次分解装置8、及び、図示しない各種ポンプ等)に供
給され、所内動力として消費される。
て、燃焼用の空気は、圧縮機17で圧縮された後、再生
熱交換器19でガスタービン排ガスと熱交換して高温に
なり、燃焼器16に流入する。一方、生成油回収塔11
で生成された軽質油は、適当な温度に調整された後、燃
焼器16に供給される。燃焼器16は、供給された軽質
油を、高温圧縮空気と共に燃焼する。燃焼器16からの
900℃程度の燃焼ガスは、タービン18を回転させ、
発電機20によって電力を発生する。発生した電力は、
出力制御装置25を介して、分解油生成装置の各部(破
砕機2、スクリュー式脱塩素装置4、一次分解装置7、
二次分解装置8、及び、図示しない各種ポンプ等)に供
給され、所内動力として消費される。
【0047】ガスタービン18から出た排ガスは、再生
熱交換器19でその熱エネルギーを燃焼用空気に与え、
200−300℃まで温度低下した後、燃焼装置21に
流入する。燃焼装置21でも、生成油回収塔11で生成
された軽質油が供給され、燃焼し、適当な温度の燃焼ガ
スとなって分解油生成装置の各部(スクリュー式脱塩素
装置4、一次分解装置7、二次分解装置8、生成油回収
塔11あるいはこれらを連結する配管等)に送られ、熱
源として利用される。
熱交換器19でその熱エネルギーを燃焼用空気に与え、
200−300℃まで温度低下した後、燃焼装置21に
流入する。燃焼装置21でも、生成油回収塔11で生成
された軽質油が供給され、燃焼し、適当な温度の燃焼ガ
スとなって分解油生成装置の各部(スクリュー式脱塩素
装置4、一次分解装置7、二次分解装置8、生成油回収
塔11あるいはこれらを連結する配管等)に送られ、熱
源として利用される。
【0048】以上説明したように、本実施の形態は、廃
プラスチックを熱分解処理して生成した軽質油を燃料と
して発電するガスタービン発電装置15を有し、この発
電装置15で発電した電力で装置の所内動力の一部を賄
う構成となっている。従って、エネルギー効率が向上
し、ランニングコストを低下させることができる。
プラスチックを熱分解処理して生成した軽質油を燃料と
して発電するガスタービン発電装置15を有し、この発
電装置15で発電した電力で装置の所内動力の一部を賄
う構成となっている。従って、エネルギー効率が向上
し、ランニングコストを低下させることができる。
【0049】さらに、本実施の形態では、発電装置15
の排ガス熱を再燃して適当な温度の燃焼ガスを生成し、
この燃焼ガス熱を利用して、廃プラスチックの加熱、熱
分解、生成した油の蒸留、あるいは、装置の保温等を行
う構成となっている。従って、エネルギー効率がさらに
向上している。
の排ガス熱を再燃して適当な温度の燃焼ガスを生成し、
この燃焼ガス熱を利用して、廃プラスチックの加熱、熱
分解、生成した油の蒸留、あるいは、装置の保温等を行
う構成となっている。従って、エネルギー効率がさらに
向上している。
【0050】なお、燃焼効率等の観点からは、本実施の
形態のように軽質油を燃焼させた発電が好ましいが、他
の油成分を用いて発電してもよい。
形態のように軽質油を燃焼させた発電が好ましいが、他
の油成分を用いて発電してもよい。
【0051】また、燃焼器16にて発生する燃焼ガスの
熱エネルギの一部を、廃プラスチックの加熱、熱分解、
生成した油の蒸留、あるいは、装置の保温等に利用する
ように構成してもよい。
熱エネルギの一部を、廃プラスチックの加熱、熱分解、
生成した油の蒸留、あるいは、装置の保温等に利用する
ように構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃プラス
チック処理装置では、廃プラスチックの分解油生成工程
(脱塩素、熱分解、油生成、排ガス処理など)における
エネルギー効率が向上すると共に、購入する外部電力が
減少するので、ランニングコストを低下させることがで
きる。
チック処理装置では、廃プラスチックの分解油生成工程
(脱塩素、熱分解、油生成、排ガス処理など)における
エネルギー効率が向上すると共に、購入する外部電力が
減少するので、ランニングコストを低下させることがで
きる。
【図1】本発明の一実施の形態を示す廃プラスチック処
理装置の構成概略図。
理装置の構成概略図。
【図2】従来の廃プラスチック処理装置の構成概略図。
1 廃プラスチック処理装置 2 破砕機 3 ホッパー 4 スクリュー式脱塩素装置(脱塩素装置と略す) 5 有機物回収タンク 6 塩酸回収塔 7 一次分解装置 8 二次分解装置 9 残渣回収槽 10 冷却器 11 生成油回収塔 12a〜12c 生成油回収タンク 13 スクラバー 14 分解装置加熱器 15 ガスタービン発電装置 16 燃焼器 17 圧縮機 18 タービン 19 再生熱交換器 20 発電機 21 燃焼装置 25 出力制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/46 ZAB F23G 5/46 ZABZ 4H029 (72)発明者 小 川 斗 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 3G081 BA11 DA22 3K061 AA24 AB02 AC13 BA06 FA07 FA21 3K065 AA24 AB02 AC13 BA06 JA05 JA11 3K078 AA06 BA03 CA01 CA21 4F301 AA11 AA21 CA09 CA25 CA41 CA53 CA67 CA72 4H029 CA12 CA14 CA16
Claims (4)
- 【請求項1】電力を利用して、廃プラスチックを熱分解
して分解油を生成する分解油生成装置と、 前記分解油を燃焼させる燃焼器と、 燃焼器にて発生する燃焼ガスの熱エネルギを電力に変換
する発電機と、 発電機にて変換された電力を、分解油生成装置で利用さ
れる電力として供給する出力制御装置と、を備えたこと
を特徴とする廃プラスチック処理装置。 - 【請求項2】分解油生成装置は、軽質油を分離する蒸留
部を有しており、 燃焼器は、軽質油を燃焼させるようになっていることを
特徴とする請求項1に記載の廃プラスチック処理装置。 - 【請求項3】分解油生成装置は、熱エネルギをも利用す
るようになっており、 燃焼器にて発生する燃焼ガスの熱エネルギの一部は、直
接的に分解油生成装置で利用されるようになっているこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の廃プラスチッ
ク処理装置。 - 【請求項4】発電機からの排ガスを再燃する再燃器が設
けられ、 再燃器にて発生する燃焼ガスの熱エネルギの少なくとも
一部は、分解油生成装置で利用されるようになっている
ことを特徴とする請求項3に記載の廃プラスチック処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250989A JP2002060759A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 廃プラスチック処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000250989A JP2002060759A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 廃プラスチック処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002060759A true JP2002060759A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18740472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000250989A Withdrawn JP2002060759A (ja) | 2000-08-22 | 2000-08-22 | 廃プラスチック処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002060759A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005330437A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | City Net:Kk | 廃プラスチック処理方法およびシステム、並びに廃プラスチックを用いたガス発電システム |
WO2014087864A1 (ja) * | 2012-12-03 | 2014-06-12 | 東京博善株式会社 | 火葬システム |
-
2000
- 2000-08-22 JP JP2000250989A patent/JP2002060759A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005330437A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | City Net:Kk | 廃プラスチック処理方法およびシステム、並びに廃プラスチックを用いたガス発電システム |
WO2014087864A1 (ja) * | 2012-12-03 | 2014-06-12 | 東京博善株式会社 | 火葬システム |
JP5579346B1 (ja) * | 2012-12-03 | 2014-08-27 | 東京博善株式会社 | 火葬システム |
US9822972B2 (en) | 2012-12-03 | 2017-11-21 | Tokyo Hakuzen Co., Ltd. | Cremation system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |