JP2002058759A - 手操作誘導手段を有する打球具 - Google Patents

手操作誘導手段を有する打球具

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JP2002058759A
JP2002058759A JP2000289576A JP2000289576A JP2002058759A JP 2002058759 A JP2002058759 A JP 2002058759A JP 2000289576 A JP2000289576 A JP 2000289576A JP 2000289576 A JP2000289576 A JP 2000289576A JP 2002058759 A JP2002058759 A JP 2002058759A
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hand
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hands
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Hiroshi Nishimori
弘 西森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、実戦スイング、及び素振り練習に
おいて、左右、両手部、各々の操作感覚を喚起させ、且
つ、両手部に対して、常に、一定した、正しい「条件付
け」(スイング動作上の)が、行える打球具を提供す
る。 【解決手段】 手部の操作感覚に対応する手操作誘導手
段(1.一対の標示部、2.被封入体を移動自在に封入
した縦長中空部、3.開口部、4.ライ角度指標体、
5.打撃対象体)を有する打球具を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手部の操作感覚に
対応する、手操作誘導手段を有する打球具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】a.打球具の打撃面における、打撃点の
標示パターン。 従来より、打球具を使用する打球動作においては、打球
具のスィートスポット(撃芯位置)でインパクトするこ
とが、前提条件となる。ゆえに、ゴルフクラブ(ドライ
バー、パターなど)の打撃面の中央部表面上に、最適作
用点として、スィートスポット、もしくはスィートエリ
アを標示する、標示部が刻印されている。また、アイア
ンクラブ、或いは、野球バットなど、打撃面に、直接標
示されなくとも、レッスン書の図解などにより、スィー
トスポット・インパクトは、常識化され、固定イメージ
化されている。 b.素振り練習 従来より、打球競技の、基本練習法として、素振り練習
がある。そして、素振り練習用の練習具として、ゴルフ
クラブのシャフトの先端部に球体や円柱体の重り部を設
けたものや、クラブ全体のウエイトを、通常のものより
も重く設定したもの、或いは、シャフト部に円柱状の重
り体を貫通させ、移動自在に装着した、素振り練習具な
どがある。また、シャフトの前部に、スイング時の遠心
作用によって、構成部材同志の衝突音を発する手段を設
けたゴルフ用素振り練習具がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】a.従来の、ゴルフク
ラブの打撃面中央部表面上に刻印された、スィートスポ
ット、もしくは、スィートエリア標示部は、アドレスに
おいて、動作主体者に対する視覚刺激となり、打撃面に
対する一点集中を促す。このスィートスポット標示部に
対する一点集中、もしくは、そのイメージ化は、スィー
トスポットの物理的有効性に基づくものであるが、反
面、動作主体者の手操作における心理面に対しては、負
の影響をもたらす要素を含んでいる。
【0004】スィートスポットに対する一点集中は、イ
ンパクトにおいて、左手の操作感覚と、右手の操作感覚
を、同時に、同部所に対して、作用させるかたちにな
る。しかし、左手と右手のグリップ位置は、前後、内外
方向に、位置差を有する。そして、両手首の各関節部
は、スイング時、それぞれが、打撃面に対して、遠心作
用をもたらす、各支点となる。遠心(力)作用は、内か
ら外への、エネルギー伝達パターンであるから、グリッ
プ部内側に位置する左手が、グリップ部外側に位置する
右手より、先に、打撃面に対して、作用を及ぼす関係と
なる。(右利きの場合) この位置差がもたらす、両手部操作面における時間差感
覚が、インパクトのタイミングに大きく影響を与える。
ゆえに、インパクト動作の安定に関しては、この、両手
間のグリップ位置の差、そして、それによって生じる時
間差を、如何に忠実にインパクトで再現できるか、が重
要なポイントになってくる。(図2参照)
【0005】先述した、スィートスポットに対する、一
点集中パターンは、上記位置差、時間差が考慮されない
ため、左右の手の操作感覚が、インパクトにおいて、
「交錯状態」になる。(図4参照) 両手の操作感覚に対して、操作目標が、スイートスポッ
ト一点しか標示されないため、操作部と被操作部の関係
が、2対1の不均衡状態になり、インパクトで、どちら
か一方側の手の操作感覚が抑制され、低下する。
【0006】b.従来の素振り練習の場合、打撃対象と
なるボールを使用しないため、フェースコントロール
(打撃面に対する操作制御)に対する感覚が、なおざり
になりがちである。インパクトの瞬間において、ボール
は、動作主体者にとって、唯一の視覚情報となる。打撃
主体者は、ボールの形状を知覚、認識し、ボールの縦、
横、前後方向の幅を基準(目安)に、打撃面をアジャス
トさせようする。それゆえに、打撃対象物を意識しない
素振り練習の場合、ボールに打撃面を、正確にアジャス
トさせるための、手部の制御感覚が意識されにくい。手
部の制約が無い分、我流、自己流のスイングを行いやす
く、間違ったスイングフォームを固めてしまう懸念があ
る。そして、打球動作の本質を、「目と手の協応動作」
であると考えた場合、視覚刺激(情報)のない、素振り
動作は、スイング毎の、成否の基準が曖昧になるため、
練習行為によるフィードバックが弱く、実戦に対する練
習効果を実感しにくい面がある。また、シャフト部に円
柱状の重り体を貫通させ、移動自在に装着した、素振り
練習具の場合、重り体の移動起点地は、グリップ部上端
あたりに設定されており、シャフトの前部に、スイング
動作の作用によって、構成部材同志の衝突音を発する手
段を設けた素振り練習具の場合は、その作用部が、シャ
フト前部にある。すなわち、両練習具に装着された、移
動体(重り体及び構成部材)の移動起点地は、右手グリ
ップ位置より先方に設定されている。(右利きの場
合)。この設定基準においては、右手より、内側に位置
し、スイング動作において、引き手の役割を果たす左手
の操作感覚が喚起されにくく、押し手の役割を果たす右
手の操作感覚が強調されやすくなるため、右手を主体と
した、手打ちスイングを固定化する懸念がある。さら
に、シャフト部に円柱状の重り体を貫通させ、移動自在
に装着した、素振り練習具の場合、貫通された円柱状の
重り体が、シャフトの外側(外周面上)を移動するかた
ちになっているため、右手部の外寄りに位置する、右手
踝をコネやすい。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち、請求項1記載の発明は、手部の操作
感覚に対応する、手操作誘導手段を有する打球具を提供
する。本発明のうち、請求項2記載の発明は、左右、各
々の手部の操作感覚に対して、視覚的誘導をもたらし、
且つ、左右、各々の手部の操作感覚を投影し得る、一対
の操作目標標示部を、打撃部に有する、ゴルフクラブ及
び野球バットを提供する。本発明のうち、請求項3記載
の発明は、本体内部に、中心軸線に沿って、本体長手方
向に延びる、縦長の中空部を形成し、前記中空部内に、
被封入体を、移動自在に封入した、もしくは、移動自在
に封入可能とする、野球バット体及び円筒体を提供す
る。本発明のうち、請求項4記載の発明は、手部の操作
感覚に対して、視覚的誘導をもたらす、開口部もしくは
窪み部を、打撃面部に有する打球具を提供する。本発明
のうち、請求項5記載の発明は、手部の操作感覚に対し
て、視覚的誘導をもたらす、ライ角度指標体を、打撃部
に有するゴルフクラブを提供する。請求項6記載の発明
は、打撃面正面側に、打撃対象体を有する打球具を提供
する。
【0008】請求項1記載の、「手操作誘導手段」は、
両手部によって操作される打球具の、打撃面などに設け
た、手部の操作感覚に対して、誘導効果をもたらす、平
面的、または立体的な形状部、及び、構成部のことをい
う。
【0009】また、請求項2、4、5記載の「視覚的誘
導」は、視覚刺激(情報)に対する、動作主体者の生理
的反応(瞬間知覚→反射反応)を利用するものである。
すなわち、目と手の、緻密な協応能力が要求される打球
動作において、打球具の打撃面などを介して、有効な視
覚情報を提供することにより、主体者のスイング動作に
対して、常に、一定の「条件付け」を可能とし、そし
て、その「条件付け」に対して、反射的、且つ、被誘導
的に反応される動作を反復することにより、練習効果を
導こうとするものである。
【0010】以下、ゴルフを例に、本発明の意義につい
て、詳しく説明する。
【0011】方向性、距離感が重視される、ゴルフの場
合、より精緻なフェースコントロールが求められるが、
実際のスイング動作において、ゴルファーが打撃面の向
きや位置を、視覚によって確認できるのは、アドレスか
らテークバック始動初期までの段階で、それ以降は、打
撃面を視覚することはできない。このことは、インパク
ト動作における、両手部の打撃面操作が、ボールという
視覚刺激に対する反射的動作である、と解釈できる。ま
た、該反射的動作(インパクト)は、アドレスからテー
クバック始動初期段階における、打撃面操作によって、
手部が知覚記憶した「条件付け」に対する反動反応とい
える。よって、アドレス及びテークバック始動初期段階
において、手部に対して、正しい「条件付け」を行うこ
とが、正しいインパクト動作を再現する上で、有効とな
る。
【0012】本発明の、視覚的「誘導手段」は、上記手
部に対する正しい「条件付け」を、視覚情報の提供によ
り、行うことを、その意義とする。
【0013】請求項2記載の、「一対の標示部」の「一
対」の意義は、左右、両の手の関係に対応するもので、
また、「標示部」は、左右、両の手の位置関係、さらに
は、各々の手部のグリップ状態(手のひらの向きなど)
を投影する目印部をいう。請求項2記載の発明は、左
右、各々の手部に対し、それぞれ、異なる操作目標位置
を、打撃面に印すことにより、打撃面に対する、各々の
手部独自の操作感覚を喚起させ、従来のスィートスポッ
ト一点標示パターンがもたらす、両手間の「交錯状態」
を解決するためのものである。(図2参照)
【0014】請求項3記載の「被封入体」は、縦長の中
空部内部に、移動自在に封入される、適宜液体、粒状
体、球体、円柱体などを意味する。「縦長の中空部」
は、移動自在に封入される前記被封入体の移動路とな
る。
【0015】請求項3記載の発明は、スイング動作によ
り、バットに生じる遠心的運動エネルギー伝達パターン
を、手部に対して誘導するものである。(図12参照)
【0016】請求項5記載の「ライ角度指標体」は、ア
ドレスにおいてセッティングされるゴルフクラブのシャ
フトの傾斜度を、ヘッド部側に投影する、傾斜状に設定
された、形状体をいう。
【0017】本来、ゴルフのスイング軌道は、シャフト
の傾斜度によって、条件付けられるが、ゴルフクラブの
場合、ヘッド部が、シャフトの軸線から外れているた
め、動作主体者は、ヘッド軌道とシャフトの軌道を調和
させる必要がある。しかし、一般的に、視線が集中する
ヘッド部側の軌道を、無意識的に、優先するケースが多
い。その結果、ヘッド部側の動きに、シャフトの軌道が
リードされるかたちになり、内から外へという、効率的
かつ安定的な、遠心的運動エネルギー伝達パターンが実
行されず、前後方向の、直線的運動エネルギー伝達パタ
ーンになりやすい。このパターンは、運動エネルギー創
出の面においても、インパクトの安定度の面において
も、マイナス要素が大きい。「ライ角度指標体」は、ヘ
ッド部側に、ライ角度を投影する形状部を設けることに
より、手部の、ヘッド部に対する操作感覚と、シャフト
部に対する操作感覚が、自然に調和するように意図する
ものである。(図29参照)
【0018】請求項6記載の「打撃対象体」は、ゴルフ
クラブに対するゴルフボール、野球バットに対する野球
ボールなどの専用球を基本とするが、それらに限らず、
専用球と同形状で、材質の異なるものも含む。
【実施例】図1に例示したものは、第1の実施例であ
る。ゴルフクラブ(アイアン)の打撃面1表面上に、開
口部が、想定目標方向を向く小円弧hcと、開口部が、
想定目標方向に対して、反対方向を向く大円弧HCを刻
印してある。前記小円弧hcは、打撃面1表面上のスィ
ートスポット(撃芯点)ssを囲むように刻印してあ
る。前記大円弧HCは、前記小円弧hcの刻印位置に対
して、適宜下方(打撃面1下側寄り)且つ、適宜内側
(打撃面1ヒール寄り)にずらせて刻印してある。
【0019】打撃面1表面上に刻印された、小円弧hc
は、右手の操作目標位置を標示するもので、且つ、開口
部の向きは、右手のひらの向きを投影している。また、
大円弧HCは、左手の操作目標位置を標示するもので、
且つ、開口部の向きは、左手のひらの向きを投影してい
る。(動作主体者が右利きの場合)
【0020】このように、両手各々の操作目標位置、及
びグリップ状態を、打撃面上に標示することにより、各
手部の操作感覚を、打撃面1に対して、明確に投影する
ことができる。(図2参照) すなわち、触覚情報(グリップ感覚)と視覚情報(左手
と右手の各操作目標位置)のイメージが一致する。
【0021】以下、従来の技術との比較により、本発明
の意義を、さらに詳しく説明する。
【0022】図3は、テニスラケットを操作する場合
の、操作感覚伝達イメージ図である。テニスのように、
打球具を、主に、片手で操作する場合、操作部と操作目
標の関係が、1対1で、操作感覚の伝達パターンは、明
確である。しかし、野球のバッティングや、ゴルフのよ
うに、左右両方の手で、打球具を操作する場合、操作部
と操作目標の関係が、2対1となり、各手部の操作感覚
の伝達パターンが曖昧になりがちである。特に、図4に
例示したように、スィートスポット一点集中パターンの
場合、グリップ部において、位置差を有する左右の手部
の操作目標が、一点に重なるため、各手部の操作感覚
が、インパクトで「交錯状態」になる。この感覚的「交
錯状態」は、右手の操作感覚を、無意識的に優先させ、
一方、左手側の操作感覚は、相対的に、抑制されるケー
スが多い。(右利きの場合)そのため、左手の操作感覚
が喚起されにくい。
【0023】本来、体の回転、及び、打球具の遠心作用
を伴うスイング動作の場合、引き手の役目を果たす左手
にリードされるかたちで、左から右へ、内から外へと、
運動エネルギーが伝達されていく。本実施例のものは、
左右、各々の手部の操作感覚に対応する、各操作目標位
置を、打撃面に標示することにより、従来の、スィート
スポット一点集中イメージがもたらす、両手間の「感覚
交錯状態」を解決し、両手部各々の操作感覚を喚起さ
せ、左から右へ、内から外へという、本来的な運動エネ
ルギー伝達パターンを、その視覚的誘導をもって、習得
させることを目的とするものである。また、小円弧hc
と大円弧HCの大きさの差は、左手第五指と右手第二指
が、グリップ部において、知覚(触覚)する(右利きの
場合)、各接触部の、各半円周の差を投影している。
(図5参照) この円周差を意識すれば、さらに、精緻な操作感覚が身
につけられる。
【0024】本実施例のものは、右手の操作感覚を主と
し、左手の操作感覚を従とする場合の標示パターンで、
アプローチショットなど、右手の操作感覚を、より生か
したい場合に適している。
【0025】なお、前記両円弧の刻印位置の設定に関し
ては、図6例示の第2実施例のように、前記大円弧HC
が、スィートスポットssを囲むように刻印し、前記小
円弧hcを、第1実施例の刻印位置より、適宜外側(打
撃面トゥ側寄り)に、且つ、適宜上方(打撃面上側)
に、ずらせて刻印してもよい。この実施例のものは、左
手の操作感覚を強化するのに有効である。また、ボール
を、体の左側にセットし、左手のリード感覚が、より要
求されるロングアイアンやドライバーへの実施に適して
いる。ドライバーの場合、図7例示第3実施例のよう
に、ヘッド部上面に実施する。
【0026】また、図8例示の第4実施例ように、前記
小円弧hcの打撃面内側寄りの曲線部分hciと、前記
大円弧HCの打撃面外側寄りの曲線部分HCOが、スィ
ートスポットssに対し、打撃面上下、内外方向に、同
等間隔をもって、一対状に囲むように、刻印するパター
ンにしてもよい。この実施例のものは、ボールを、体の
中心線前方辺りにセットする、ミドルアイアンへの実施
に適している。スイングの基本となる、インサイドイン
のスイング軌道習得に有効であり、また、同時に、スラ
イス系、フック系の球筋矯正にも有効である。以上のよ
うに、各標示部の刻印位置の設定は、クラブの種類や球
筋など、条件に応じて、任意に調整し、設定すれば、よ
り効果的である。
【0027】なお、第1〜4実施例のものは、「一対の
標示部」を、打撃面1、もしくは、ヘッド部上面HU
に、「刻印」するかたちで標示してあるが、適宜塗料類
を使用して印すかたちにしても良い。また、操作誘導部
の標示パターンを、適宜シール手段の表面に実施し、打
撃面1表面に対して、裏面接着部を接着するかたちで印
してもよい。
【0028】「標示部」の形状パターンに関しては、円
弧状のものを、実施例として例示したが、それに限ら
ず、一対状のものであれば、半円形状、円形状、横寝U
形状、矢印線状、直線状、コ形状などの形状を、任意に
選択してもよい。或いは、図9例示第5実施例の様に、
前記大円弧HCに下半円弧部が重なる、前記大円弧HC
と同半径の点線円DLと、前記小円弧hcに上半円弧部
が重なる、前記小円弧hcと同半径の点線円dlを、前
記大円弧HC、前記小円弧hcに対して、それぞれ重ね
合わせたパターンのものでもよい。また、実施例におい
ては、「同形状の、大小の組み合わせ」パターンを例示
したが、一対状のものであれば、「同形状の、同等の大
きさの組み合わせ」パターンのものでもよい。
【0029】図10に例示したものは、第6の実施例で
ある。透明体状の野球バットBSの内部に、略バット形
状の中空部BEを形成し、前記略バット形状中空部BE
の内部に、適宜大きさの球体blを、複数個、移動自在
に封入してある。略バット形状の中空部BEは、前記野
球バットBS本体の中心軸線clに沿って形成され、前
記野球バットBS本体下端部BUを起点とし、その上端
部ueはは、有効打点範囲HEのヘッド部側の境界線h
eに達する。そして、前記野球バットBS本体下端部B
Uは、開口状になっており、該開口部Mに対応する突部
Pを上面中央部に有するグリップエンド部GEを嵌合、
嵌着するようになっている。
【0030】バッティング動作に関して、熟練者は、引
き手である左手(右利きの場合)のリードにより、グリ
ップ側からヘッド側へと、遠心的運動エネルギー伝達パ
ターンによって、バット操作を行うが、技術未熟者の多
くは、ヘッド側から当てに行くパターン(ドアスイン
グ)になりがちである。(図11参照)
【0031】本実施のものは、前記透明体状の野球バッ
トBSの内部に形成した、略バット形状の中空部BE内
に封入した前記球体blが、前記略バット形状の中空部
BE内を、グリップ部側からヘッド部H側へと移動する
様子を、視覚的に把握できるように構成してある。これ
により、スイング動作における、遠心的運動エネルギー
伝達パターンを、イメージしやすくし、手部に対して、
視覚的誘導をもたらす。(図12参照) 前記被封入体が、バット下端部から前記略バット形状中
空部BEの上端部ueに達する時点に、タイミングを合
わせて、インパクト動作を繰り返すことにより、遠心的
運動エネルギー伝達パターンによるスイングが、自然に
身に付く。また、中空部内の被封入体を、グリップ側に
保つことにより、バットスイングにおける、「ため」の
感覚を身につける効果も有する。
【0032】なお、前記透明体状の野球バットBS本体
の材質は、硬質プラスティック、硬質ゴム質素材などが
好ましい。また、前記球体blの材質は、限定しない
が、金属製球体を内包する硬質プラスティック、或い
は、硬質ゴムなどが、より好適である。
【0033】本実施のものにおいては、被封入体が、複
数の球体のものを例示したが、その他のものとして、適
宜液体、粒状体のものを代替してもよい。単一の球体を
封入したものでもよいことは、勿論である。
【0034】図13に例示したものは、第7の実施例で
ある。透明体状の野球バットBS内部に、下端部内周面
が雌螺子状になっている円柱状中空部CAを形成し、該
円柱状中空部CAの下端部buの雌螺子状部fsに対応
する雄螺子部msを、上面中央部に突設させたグリップ
エンド部GEを、前記雌螺子部fsに前記雄螺子部ms
を螺合させることにより、前記円柱状中空部の前記下端
部buに対して、着脱自在に、固着させてある。前記円
柱状中空部CAは、透明体状野球バットBSの中心軸線
clに沿って形成されており、前記透明体状野球バット
BS下端部BUを起点とし、その上端部ueは、有効打
点範囲HEのヘッド部側の境界線heとグリップ部側の
境界線geの中間位置hecに達する。また、前記円柱
状中空部CAの上端部には、衝撃緩衝部csを設けてあ
る。そして、前記円柱状中空部CA内部には、色の異な
る、二本の、円柱体状の被封入体C1、C2を、移動自
在に封入してある。
【0035】本実施例のものは、前記円柱状中空部CA
の下側外郭線ulが、前記中心軸線clに対して、平行
状であるので、スイング時、「ヘッド部の落ち」を誘発
する、中心軸線clに対して、下方に傾斜する、バット
の下側外郭線bulの視覚的影響を受けずに、スイング
動作が行える。(図14参照) これにより、スイング時に生じる「ヘッド部の落ち」を
矯正できる。さらに、左手と右手、それぞれの操作感覚
に対応する、二本の円柱状被封入体C1、C2を、中空
部CAに内包させたことにより、バット操作における、
引き手と押し手のグリップ位置の差、そして、それによ
って生じる、両手部間の、筋肉出力における時間差を意
識した素振り練習ができる。
【0036】前記円柱体C1、C2の材質は、限定しな
いが、適度な重みを有する金属製円柱体、もしくは、金
属製円柱体を内包する硬質プラスティックが好適であ
る。また、金属製円柱体は、ステンレスのように、表面
の摩擦度の小さいものであれば、より好ましい。
【0037】なお、本実施のものは、前記円柱状の中空
部CA内部に、前記円柱体C1、C2を封入したものを
例示してあるが、グリップエンド部GEが、着脱自在に
固着されているので、被封入体を、適宜液体、粒状体、
複数の球体などを、任意に選択して、入れ替えることが
可能である。
【0038】前記円柱状中空部CAの上端ue位置の設
定は、任意に調整してよい。有効打点範囲HEのグリッ
プ側寄りの境界線ge位置に設定すれば、スイング幅が
コンパクトになり、また、引き手の操作感覚が、より喚
起される。或いは、有効打点範囲HEのヘッド部側の境
界線he位置に設定すれば、スイング幅が大きくなり、
押し手の操作感覚が喚起される。長打タイプ、短打タイ
プと打撃スタイルに応じて、任意に選択すれば、より効
果的である。
【0039】図15に例示したものは、第8の実施例で
ある。ドライバークラブの打撃面1中央部に、ゴルフボ
ール大の、円形状の開口部1Mを形成してある。本実施
例のものは、素振り練習用のゴルフクラブである。
【0040】以下、本実施例のものを使用して、素振り
練習を行った場合の「効果」について説明する。
【0041】ゴルフスイングは、シャフトを「振る」動
作と、ヘッド部でボールを「打つ」動作、この二つの要
素を含んでいる。「振る」動作は、引き手である左手の
リードを要し、「打つ」動作は、主に、押し手である右
手が受け持つ。(動作主体者が右利きの場合) そして、「振る」と「打つ」の調和が、ゴルフスイング
の理想とされる。しかし、平均的ゴルファーの多くは、
シャフトを「振る」動作より、ヘッド部でボールを「打
つ」動作を強調する傾向がある。よって、相対的に、引
き手の操作感覚が劣る。
【0042】「打つ」感覚は、右手の平で、打撃面を、
ボールに対して、押し込むイメージが強調される。ボー
ルを使用しない素振り練習においては、図16例示のよ
うに、打撃面で、抵抗となる空気を押し込むかたちにな
る。本実施例のものを使用した素振り練習の場合、図1
7例示のように、打撃面が開口状になっているため、空
気を、押し込む感覚ではなく、開口部を通して、ヘッド
内部に、空気を「捕まえる」感覚が喚起される。この
「捕まえる」感覚が、引き手である左手の操作感覚を喚
起させ、さらに、連鎖的に、体の回転動作をリードし、
「振る」動作を誘導する。
【0043】なお、本実施例においては、円形状のもの
を例示したが、開口部1Mの形状は、図18に例示した
第9の実施例のように、打撃面1と同形状の、適宜縮小
状の形状の開口部1Mを形成したものでもよく、その
他、縦楕円形状、横楕円形状、三角形状のものでもよ
い。また、アイアンクラブに実施する場合、は図19に
例示した第10の実施例のように、開口部1Mが、貫通
状になったものや、或いは、図20例示の、第11実施
例のように、打撃面1に、開口部1Mの代わりに、窪み
部1Hを形成したものでもよい。
【0044】図21に例示したものは、第12の実施例
である。ドライバークラブの打撃面1のスィートスポッ
トss位置を境にして、内側と外側に、適宜大きさの、
円形状開口部1Maと1Mbを、二か所形成してある。
本実施例のものは、実施例7〜9の効果に加え、左手と
右手、各々の手部の操作感覚を投影できるようになって
いる。
【0045】なお、一対の開口部1Maと1Mbの形成
位置は、図22例示第13実施例、図23例示第14実
施例のように、任意に、打撃面トウ側、もしくは、ヒー
ル側にずらせたパターンに設定してもよい。また、両開
口部の間隔も、任意に設定してよい。さらに、両開口部
の大きさは、同等でなくとも、一方が他方より大きく設
定したものでもよい。これらの設定要件は、各人の課題
(例.スライスやフックの球筋の矯正、ドロー系、フェ
ード系の球筋習得など)に応じて、任意に設定すれば、
より効果を奏し、好適である。
【0046】図24、及び図25に例示したものは、第
15の実施例である。ゴルフクラブの打撃面1スィート
エリア内任意位置より、ネジ棒状体2を、打撃面1正面
方向に、且つ、水平状に延設し、前期ネジ棒状体2に対
応するネジ孔部3を有し、且つ、平面部ffが、斜め上
方、打撃面トウ側を向く、略半球形状のライ角度指標体
3Rを、前記ネジ棒状体2に前記ネジ孔部3を螺合さ
せ、打撃面1に対して、固着させてある。前記略半球状
のライ角度指標体3Rの平面部ffは、打撃面1正面側
から見て、シャフト軸線sfに対して平行状に、且つ、
ヘッド部H上面側から見て、想定目標線olに対して、
平行状になるように設定されている。
【0047】前記ライ角度指標体3Rは、アドレス時に
おいて、動作主体者が、ゴルフクラブのライ角度(シャ
フトの傾斜度)を、視覚により知覚し得るようにするた
めの指標体で、その、手部に対する視覚的誘導効果によ
り、アドレス時にセットされた、シャフトの傾斜角度
を、両手部に条件付るものである。
【0048】以下、ライ角度指標体3Rの意義につい
て、詳しく説明する。
【0049】図26は、野球のバットとゴルフクラブの
特徴を比較したものである。野球バットの場合、打撃点
が、バットの中軸線上にあり、シャフト部とヘッド部の
操作方向(角度)が一致するため、「振る」動作と「打
つ」動作を同調させやすい。一方、ゴルフクラブの場
合、ヘッド部が、シャフト中軸線から外れ、操作方向
(角度)が異なるため、「振る」動作と「打つ」動作を
同調させにくい。初心者や、平均的ゴルファーの多く
は、「振る」動作より、「打つ」動作を、無意識的に、
優先する傾向が強い。そのため、「振る」ためのシャフ
トより、「打つ」ためのヘッド部に意識が集中する。
【0050】しかし、インパクト動作を安定させるため
には、図27に示すように、スイング中、シャフトの傾
斜角度は、アドレス時にセッティングされた角度に対し
て、忠実であることが望ましい。それにより、スイング
中、手首の角度が、一定に保たれ、インパクト動作にお
いて、腰の回転と腕の振りを同調させやすくなる。
【0051】ヘッドで「打つ」意識が、極端に強調され
ると、図28例示のように、テーククバックからトップ
にかけて、シャフトの角度が、アドレス時より、鋭角に
なったり、鈍角になったりし、インパクトで、手部の尻
合わせ的な動作が入りやすくなり、腰の回転と腕の振り
の同調が難しくなる。
【0052】このように、スイング動作においては、両
手部の微妙な操作感覚が、体全体の動きを誘導する関係
にある。プロや上級者の場合、正しい手部の動きに、意
識的に、体の動きを同調させようとするが、平均的ゴル
ファーの場合、誤った手部の動きに、無意識的に、体を
同調させるかたちになるケースが多い。この、手部の動
き(操作角度)と体の同調動作は、生理的(神経)要素
が強く、「条件付け」に対する「反射的反応」動作と考
えられる。よって、アドレスからテークバック始動初期
段階における、手部に対する、正しい「条件付け」が、
正しいスイング動作を誘導する上で、有効と言える。そ
して、正しい「条件付け」の基準となるのが、アドレス
時にセッティングされた、シャフトのライ角度である。
【0053】本実施例のものを使用して素振り練習を行
えば、視覚により知覚される、前記ライ角度指標体3R
の平面部ffの傾斜角度と、手部が、触覚により知覚す
る、シャフト部の傾斜角度が、一致するため、ヘッド部
側とシャフト部側に対する操作角度を同調させやすくな
り、目と手の協応感覚が喚起され、正しい条件付けを誘
導する。(図29参照)
【0054】なお、この実施例においては、ライ角度指
標体3Rが、略半球形状のものを例示したが、平面部を
有するものであれば、本実施例のものより、球形に近い
もの(図30例示の第16実施例)でもよく、また、略
1/4球形状体や略3/4球形状体のものでもよい。略
1/4球形状体のものを実施する場合は、図31例示
の、第17実施例ように、斜め上方、打撃面トウ側を向
く半円形平面部hffの円弧状外郭線部側colが、打
撃面1側に近接するかたちにする。略3/4球形状体の
ものを実施する場合も同様に、図32例示の、第18実
施例のように、斜め上方、打撃面トウ側を向く半円形平
面部hffの円弧状外郭線部側colが、打撃面1側に
近接するかたちで固着させる。この場合、ライ角度知覚
効果に加えて、前側半球部が、左の壁をイメージさせ、
上体の突っ込み防止に有効である。
【0055】図33、及び図34例示のものは、第19
の実施例である。この実施例のものは、打撃面1スィー
トエリア内任意位置から、ネジ棒状体2を、前記打撃面
1正面方向に、且つ、水平状に延設し、前記ネジ棒状体
2に対応するネジ孔部3を、半径方向に有する半円板状
のライ角度指標体3Rを、前記ネジ棒状体2に前記ネジ
孔部3を螺合させ、打撃面1に対して、固着させてあ
る。前記略半円板状のライ角度指標体3Rは、半円形平
面部hffの円弧状外郭線部側colが、打撃面1側に
近接するかたちで固着され、前記半円形平面部hff
が、打撃面正面側から見て、シャフト軸線sfに対して
平行状に、且つ、ヘッド部H上面側から見て、想定目標
線olに対して、平行状になるように設定してある。
【0056】なお、この実施例においては、ライ角度指
標体3Rが、半円板状のものを例示したが、板状であれ
ば、円形状板、楕円形状板、横長半円形状板、台形状
板、三角形状板、その他の角形状板でもよく、或いは、
前記ネジ棒状体2を、一対の同形状の板で、上下方向か
ら挟む形態のもの(図35例示の第20実施例参照)で
もよい。
【0057】各板状のライ角度指標体3Rの厚みは、任
意に設定してよい。
【0046】図36例示のものは、第21の実施例であ
る。本実施例のものは、基本的形態は、第19実施例の
ものと同一であるが、前記半円形平面部hffの表面上
に、両手部の操作感覚を投影する、一対の標示部をを設
けてある。
【0058】図37例示のものは、第22の実施例であ
る。この実施例のものは、打撃面1スィートエリア内任
意位置から、ネジ棒状体2を、前記打撃面1正面方向
に、且つ、水平状に延設し、前記ネジ棒状体2に対応す
るネジ孔部3を内包する筒状体3rを、上面中間部、且
つ横幅方向に有する長方形板状のライ角度指標体3R
を、前記ネジ棒状体2に前記ネジ孔部3を螺合させ、打
撃面1に対して、固着させてある。前記長方形板状のラ
イ角度指標体3Rは、長方形状の平面部rffが、打撃
面正面側から見て、シャフト軸線sfに対して平行状
に、且つ、ヘッド部H上面側から見て、想定目標線ol
に対して、平行状になるように設定してある。
【0059】この実施例のものは、ライ角度指標体3R
の長方形状の平面部rffが、ネジ棒状体2の下方に位
置するように実施してある。これは、引き手のリード感
覚、右利きであれば、左手の抜けを良くすることを意図
してある。
【0060】図38に例示したものは、第23の実施例
である。この実施例のものは、打撃面1スィートエリア
内任意位置から、ネジ棒状体2を、前記打撃面1正面方
向に、且つ、水平状に延設し、前記ネジ棒状体2に対応
するネジ孔部3を内包する筒状体3rを、中心部、且つ
横幅方向に有する半円枠体状のライ角度指標体3Rを、
前記ネジ棒状体2に前記ネジ孔部3を螺合させ、打撃面
1に対して、固着させてある。前記半円枠体状のライ角
度指標体3Rの、斜め上方、且つ、打撃面トウ側を向
く、上側長方形状平面部urffは、打撃面正面側から
見て、シャフト軸線sfに対して平行状に、且つ、ヘッ
ド部H上面側から見て、想定目標線olに対して、平行
状になるように設定してある。
【0062】図39に例示したものは、第24の実施例
である。この実施例のものは、ライ角度指標体3Rの形
状が、長方形状の枠体のものを実施してある。固着方法
は、第15実施例のものと同じである。
【0062】図40例示のものは、第25の実施例であ
る。この実施例のものは、ライ角度指標体3Rの形状
が、半丸棒状のものである。固着方法は、第15実施例
のものと同じである。なお、棒状体を用いる場合、半丸
棒に限らず、丸棒、または、角棒状のものを使用しても
よい。
【0063】図41、図42及び図43に例示したもの
は、第26の実施例である。ドライバークラブのヘッド
上面部HUの、ヘッド重心位置を投影する位置Gより、
打撃面1ヒール側に傾く、丸棒状のライ角度指標体3R
を、斜め上方に向けて、延設してある。前記丸棒状のラ
イ角度指標体3Rは、打撃面1正面側から見て、シャフ
ト軸線sfに対して平行状に設定されており、且つ、ヘ
ッド部上面HU側から見ても、同様に、シャフト軸線s
fに対して、平行状になるように設定されている。
【0064】なお、本実施例のライ角度指標体3Rは、
丸棒状のものを例示したが、その他半丸棒状、角棒状、
或いは、縦長板状のものを、任意に選択してよい。
【0065】図44及び図45に例示したものは、第2
7の実施例である。ゴルフクラブの打撃面1スィートエ
リア内任意位置に、ネジ孔部1Aを設け、前記打撃面1
背面側に、前記ネジ孔部1Aと同半径のネジ孔部aを有
し、且つ、前記ネジ孔部1Aに対して、同軸状に連なる
筒状突出部1aを設け、前記ネジ孔部1A、及び前記ネ
ジ孔部aに対応する頭付きネジ棒状体2を、前記ネジ孔
部a及び前記ネジ孔部1Aに対し、前記打撃面1背面側
から挿通させ、該先端部を、打撃面1正面側に突出さ
せ、前記ネジ棒状体2に対応するネジ孔部3を、中心軸
線上に有するゴルフボール3Bを、前記ネジ棒状体2と
前記ネジ孔部3を螺合させることにより、前記打撃面1
正面側に固着させてある。そして、さらに、前記ゴルフ
ボール3Bの上面部表面上には、開口部が想定目標方向
を向く小円弧hcと、開口部が想定目標方向に対して、
反対方向を向く大円弧HCを印してある。前記小円弧h
cは、前記ゴルフボール3B後半部外側(打撃面1トウ
側)寄りに印してあり、前記大円弧HCは、前記小円弧
hcに対して、適宜前方に、且つ適宜内側(打撃面1ヒ
ール側)寄りに、ずらせて、印してある。
【0066】本実施のものは、上記のように構成したこ
とにより、打撃対象となるゴルフボール3Bを意識した
状態で、素振り練習が行える。ゴルフボール3Bと打撃
面1が固着されているため、常に、インパクトの瞬間を
イメージできる。さらに、ゴルフボール3B上面表面上
に、両手の操作感覚を投影する、一対の標示部を印した
ことにより、両手部の操作感覚が喚起され、インパクト
の精度を高めるのに有効である。
【0067】なお、本実施パターンにおいて、ゴルフボ
ール3の替わりに、同形状の球体を、代替体として用い
てもよい。また、該球体が、重り状のものでもよい。さ
らに、ゴルフボール3上面表面上に印す標示部の標示パ
ターンは、一対の円弧以外の、一対の矢印線、一対の半
円形状、一対の円形状、或いは、一対の、略く形状及び
略逆く形状の組み合わせによるものでもよい。
【0068】なお、ゴルフボール3B、及び、その他代
替球体の打撃面1に対する固着方法は、前記方法以外の
ものでもよい。 例1.ゴルフクラブの打撃面1スィートエリア内任意位
置に、ネジ孔部1Aを設け、前記打撃面1背面側に、前
記ネジ孔部1Aと同半径のネジ孔部aを有し、且つ、前
記ネジ孔部1Aに対して、同軸状に連なる筒状突出部1
aを設け、前記ネジ孔部1A、及び前記ネジ孔部aに対
応する頭付き突出ネジ棒部2pを有するゴルフボール3
Bを、前記ネジ孔部1A、及び前記ネジ孔部aに対し
て、前記頭付き突出ネジ棒部2pを、打撃面1正面側か
ら貫通させ、該頭付き突出ネジ棒部2p先端部に、打撃
面1背面側から、ナットNをねじ込み、螺合させること
により、打撃面1に対して、固着させるパターンでもよ
い。(図46参照) 例2.ゴルフクラブの打撃面1スィートエリア内任意位
置に、ネジ孔部1Aを設け、前記打撃面1背面側に、前
記ネジ孔部1Aと同半径のネジ穴部aを有し、且つ、前
記ネジ孔部1Aに対して、同軸状に連なる筒状突出部1
aを設け、前記ネジ孔部1A、及び前記ネジ穴部aに対
応する頭付き突出ネジ棒部2pを有するゴルフボール3
Bを、前記ネジ孔部1A、及び前記ネジ穴部aに対し
て、前記頭付き突出ネジ棒部2pを、打撃面1正面側か
ら挿入させ、螺合させることにより打撃面1に対して、
固着させるパターンでもよい。(図47参照) また、第14実施例と同様に、打撃面1スィートスポッ
トss位置より、ネジ棒状体2を、打撃面1正面側に、
且つ、水平状に延設し、前記ネジ棒状体2に対応するネ
ジ孔部3を中心軸線上に有するゴルフボール3Bを、前
記ネジ棒状体2に前記ネジ孔部3を挿入、螺合させるこ
とにより、打撃面1に固着させるパターンでもよいこと
は、勿論である。
【0069】代替球体の材質が、プラスティックやゴム
質材など、軽量素材の場合、適宜シール手段と代替球体
を一体化したパターンを用いてもよい。(図48参照)
その他、適宜嵌合、嵌着手段を用いてもよい。
【0070】なお、上記各固着方法を、ライ角度指標体
の、打撃面に対する固着方法に適用してもよいことも、
勿論である。
【0071】
【発明の効果】本発明は、「誘導効果」をもたらす、形
状、及び形状体を、打球具の打撃部に設けることによ
り、打撃主体者の意識に対して、すなわち、手部の操作
感覚に対して、常に、一定した、且つ、具体的な条件付
けを与えるものである。
【0072】条件付けが、打撃主体者の内的刺激(レッ
スン書などのスイング理論に基づく)に頼る場合、経験
の乏しい初心者などの場合、正しい条件付けが難しく、
スイング毎に、条件付けが違ったり、無意識的に、悪い
フォームを固定化させてしまうケースが多い。
【0073】本発明の場合、外的刺激による条件付けで
り、形状知覚、及び形状認識による、手部操作に対する
誘導効果を利用するものであるため、ほぼ自動的に、且
つ、常に一定した、条件付けが可能となる。よって、練
習課題を持たない初心者や、或いは、手部の制御感覚を
持ちにくい素振り練習などに対しても、効果的な条件付
けができる。また、形状知覚は、イメージ化が容易であ
るため、記憶しやすく、練習効率面においても、メリッ
トがある。さらに、視覚による形状知覚は、瞬間的知覚
であるため、瞬間集中が要求される実戦時におけるプレ
ーにも適している。
【0074】以下、請求項2〜6の効果について説明す
る。
【0075】請求項2記載の発明は、一対の標示部を、
ゴルフクラブの打撃面に設けたことにより、左右、各々
の手部の操作目標が明確になり、両手部間の「交錯状
態」を解決し、且つ、両手部間の、内外、前後の位置差
を視認することにより、その位置差によって生じる、両
手操作における時間差を意識できる。それにより、遠心
的運動エネルギー伝達パターンに対応する、手操作感覚
が身につき、特に、引き手の操作感覚が喚起され、ボー
ルの「捕まり」がよくなり、インパクトが安定する。請
求項3記載の発明は、透明体状の野球バット内部に、液
体、粒状体、球体、円柱体などを封入する、縦長の中空
部を設けたことにより、使用時、その被封入体が、前記
縦長中空部内を、グリップ側からヘッド側へと移動する
様子が、視覚的に把握でき、通常、視覚的に把握できな
い、スイング動作における、遠心的運動エネルギー伝達
パターンをイメージ化できる。円柱体状の中空部を設け
たものは、スイング時、「ヘッドの落ち」を誘発する、
バットの下側の、下向き傾斜状外郭線の影響を受けるこ
となく、バットの中心軸線を意識した、スイング動作を
身につけるのに有効である。中空部に二本の被封入体を
封入した実施例のものは、引き手と押し手、各々の操作
感覚が喚起され、手が、体の回転動作に同調するスイン
グが身につく。また、被封入体は、バット内部を移動す
るので、手首のコネが生じない。請求項4記載の発明
は、打撃面に開口部、もしくは窪み部を設けたことによ
り、スイング動作における、引き手の操作感覚が喚起さ
れる。また、逆に、押し手側の過度な使用を矯正するの
に効果的である。請求項5記載の発明は、打撃部にライ
角度指標体を設けたことにより、アドレスにおいて「条
件付け」られた、シャフトの傾斜角度に対して忠実なス
イング動作が身につく。請求項6記載の発明は、打撃面
正面側に、打撃対象体を設けたことにより、実打に近い
感覚で、素振り練習が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の正面図である。
【図2】第1実施例の実施効果に関する説明図である。
【図3】テニススイング(片手操作)時の操作感覚伝達
イメージ図である。
【図4】スィートスポット一点集中時の「交錯状態」イ
メージ図である。
【図5】第1実施例のグリップ部円周差知覚効果に関す
る説明図である。
【図6】第2実施例の正面図である。
【図7】第3実施例の平面図である。
【図8】第4実施例の正面図である。
【図9】第5実施例の正面図である。
【図10】第6実施例の側面図である。
【図11】ドアスイングのイメージ参考図である。
【図12】第6実施例の使用効果に関する説明図であ
る。
【図13】第7実施例の側面図である。
【図14】第7実施例の使用効果に関する説明図であ
る。
【図15】第8実施例の正面図である。
【図16】従来のクラブを使用した素振り時の、クラブ
ヘッドと空気の動きに関する参考イメージ図である。
【図17】第8実施例のものを使用した素振り時の、ク
ラブヘッドと空気の動きに関する参考イメージ図であ
る。
【図18】第9実施例の正面図である。
【図19】第10実施例の断面図である。
【図20】第11実施例の断面図である。
【図21】第12実施例の正面図である。
【図22】第13実施例の正面図である。
【図23】第14実施例の正面図である。
【図24】第15実施例の側面図である。
【図25】第15実施例の正面図である。
【図26】バットとゴルフクラブの打点位置の比較説明
図である。
【図27】理想的スイング軌道に関する参考イメージ図
である。
【図28】オフ・プレーンスイングに関する参考イメー
ジ図である。
【図29】第15実施例の使用効果に関する説明図であ
る。
【図30】第16実施例の正面図である。
【図31】第17実施例の平面図である。
【図32】第18実施例の平面図である。
【図33】第19実施例の正面図である。
【図34】第19実施例の側面図である。
【図35】第20実施例の正面図である。
【図36】第21実施例の側面図である。
【図37】第22実施例の正面図である。
【図38】第23実施例の正面図である。
【図39】第24実施例の正面図である。
【図40】第25実施例の側面図である。
【図41】第26実施例の正面図である。
【図42】第26実施例の側面図である。
【図43】第26実施例の平面図である。
【図44】第27実施例の断面図である。
【図45】第27実施例の平面図である。
【図46】第28実施例の断面図である。
【図47】第29実施例の断面図である。
【図48】第30実施例の側面図である。
【符号の説明】
1.打撃面 hc.小円弧 HC.大円弧 hci.小円弧内側寄り曲線部 HCO.大円弧外側
寄り曲線部 ss.スィートスポット BS.透明体状野球バット BE.略バット形状中空部 bl.球体 cl.中
心軸線 BU.野球バット下端部 ue.中空部上端部 HE.有効打点範囲 he.ヘッド部側境界線
M.開口部 P.突部 GE.グリップエンド CA.円柱状中空部 bu.中空部下端部 fs.
雌螺子状部 ms.雄螺子部 ge.グリップ部側境界線 hec.有効打点範囲中間位置 cs.衝撃緩衝部 C.円柱体 bul.バットの下側外郭線 1M.
開口部 1H.窪み部 2.ネジ棒状体 3.ネジ孔部 ff.ライ角度指標体平面部 3R.ライ角度指標体
H.ヘッド部 sf.シャフト軸線 hff.半円形平面部 co
l.円弧状外郭線部 ol.想定目標線 3r.筒状体 rff.長方形
状平面部 urff.上側長方形状平面部 HU.ヘッド上面
G.重心位置 1A.ネジ孔部 a.ネジあな部 1a.突出部 3B.ゴルフボール 2p.突出ネジ棒部 N.ナ
ット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手部の操作感覚に対応する、手操作誘導手
    段を有する打球具。
  2. 【請求項2】左右、各々の手部の操作感覚に対して、視
    覚的誘導をもたらし、且つ、左右、各々の手部の操作感
    覚を投影し得る、一対の操作目標標示部を、打撃面部に
    有する、ゴルフクラブ及び野球バット。
  3. 【請求項3】本体内部に、中心軸線に沿って、本体長手
    方向に延びる、縦長の中空部を形成し、前記中空部内
    に、被封入体を、移動自在に封入した、もしくは、移動
    自在に封入可能とする、野球バット体及び円筒体。
  4. 【請求項4】手部の操作感覚に対して、視覚的誘導をも
    たらす、開口部、もしくは窪み部を、打撃面部に有する
    打球具。
  5. 【請求項5】手部の操作感覚に対して、視覚的誘導をも
    たらす、ライ角度指標体を、打撃部に有するゴルフクラ
    ブ。
  6. 【請求項6】打撃面正面側に、打撃対象体を有する打球
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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