JP2002058514A - ステッキ - Google Patents

ステッキ

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JP2002058514A
JP2002058514A JP2000247178A JP2000247178A JP2002058514A JP 2002058514 A JP2002058514 A JP 2002058514A JP 2000247178 A JP2000247178 A JP 2000247178A JP 2000247178 A JP2000247178 A JP 2000247178A JP 2002058514 A JP2002058514 A JP 2002058514A
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Hiroshi Miyazawa
洋 宮沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなストロークによって十分な起立補助作
用が得られ、しかも縮小時の操作力が小さくてすむ。 【解決手段】 下側の内筒1と上側の外筒2から成る伸
縮自在な筒体3内にピストン4を設けて両側ガス室C
1,C2を区画形成し、このピストン4に上向きに連結
したピストンロッド5の上端を、外筒上端部に設けた取
手7に固定することによりステッキ本体Aを構成する。
このステッキ本体Aのピストン4に、連通路8とこれを
開閉するスプール9を設け、操作レバー11でプッシュ
ロッド10を操作してこのスプール9を開くことにより
両側ガス室C1,C2を連通させてステッキ本体Aを伸
長させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用者が立ち上がる
ときの補助機能を備えたステッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、起立補助機能を備えたステッキと
して、特開平11−309007号公報に示されたもの
が公知である。
【0003】この公知技術においては、内筒と外筒から
成る伸縮自在な筒体内にピストンを設けてステッキ本体
を構成し、(イ)ピストン(オリフィス付き)の下方に
設けたコイルバネのバネ力をステッキ本体の伸長力(起
立補助力)として利用するコイルバネ方式、(ロ)ピス
トン(オリフィス無し)の下方に閉じ込めた空気の膨張
力をステッキ本体の伸長力として利用する空気バネ方式
の二通りが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(イ)
のコイルバネ方式によると、ステッキ本体の伸縮ストロ
ークが短く制限されるため、このストロークの点で起立
補助作用が不十分になる。なお、このストロークを大き
くしようとすれば、バネ定数も大きくなるため、スプリ
ングに抗してステッキ本体を縮小させるときの操作力が
過大となり、操作性が悪くなる。
【0005】また、(ロ)の空気バネ方式によっても、
同様に、ストロークが短く制限されるとともに、ステッ
キ本体を縮小させるときの空気の抵抗が大きくて、ステ
ッキを必要とする力の弱い老人等の使用に適しない。
【0006】そこで本発明は、十分な伸長ストロークを
確保でき、しかも縮小時の操作力が小さくてすむステッ
キを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒体
と、この筒体の内部を二つのガス室に区画するピストン
と、このピストンに一端が連結されたピストンロッドと
により、上記両側ガス室に封入された圧縮ガスの圧力を
上記ピストンで受けて伸長作動するステッキ本体が構成
され、かつ、上記両側ガス室を連通させる連通路と、こ
の連通路を開閉する開閉弁と、この開閉弁を操作するプ
ッシュロッドとが設けられたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、内筒と外筒が相対的にスライド自在に嵌合されて筒
体が構成されるとともに、上記内筒にピストンが設けら
れ、このピストンに一端が連結されたピストンロッドの
他端が内筒または外筒に連結されたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、連通路及び開閉弁がピストンに設けられるととも
に、ピストンロッドが中空軸として形成され、プッシュ
ロッドがこのピストンロッドの中空部を貫通して設けら
れたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項2の構成におい
て、内筒を上側にして筒体が構成され、上記内筒の内周
側に、両側ガス室をつなぐガス通路が形成されるととも
に、内筒の上部に、上記ガス通路に連通する連通路と開
閉弁を備えたバルブケースと、プッシュロッドが設けら
れたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの構成において、ステッキ本体を縮小させる方向の
推力が作用したときに開いて両ガス室を連通させるチェ
ック弁が設けられたものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかの構成において、ステッキ本体の上端部に取手が設
けられ、開閉弁が開く方向にプッシュロッドを操作する
操作手段がこの取手に設けられたものである。
【0013】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかの構成において、開閉弁が開く方向のプッシュロッ
ドの操作を阻止するロック手段が設けられたものであ
る。
【0014】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかの構成において、両側ガス室に対してガスを注入及
び排出するガス出し入れ口が設けられたものである。
【0015】上記構成によると、ステッキ全体がガスス
プリングとして構成され、プッシュロッドにより開閉弁
を操作して連通路を開くと、両側ガス室が連通して互い
の圧力が等しくなり、両側ガス室の断面積の差(ロッド
側のガス室の断面積が小さい)に基づきピストンに伸長
方向の推力が発生してステッキ本体が伸長する。
【0016】このステッキ本体の伸長作動により、使用
者の起立を助ける起立補助作用が得られる。
【0017】そして、連通路を閉じると、ピストンが両
側ガス室のガス圧の釣り合う位置で停止してステッキ本
体がそのときの長さに保持される。
【0018】また、連通路を開いた状態で、上記断面積
の差に基づく推力差に打ち勝つ外力(縮小操作力)が加
えられると、ステッキ本体が縮小する。
【0019】すなわち、コイルバネや空気バネを用いる
場合と比較して、大ストロークによる十分な起立補助作
用が得られ、しかも縮小操作力が小さくて老人等の力の
弱い人でも簡単に操作することができる。
【0020】とくに、請求項5の構成によると、縮小時
にチェック弁が自動的に開いて両側ガス室が連通するた
め、開閉弁を開かなくても楽に縮小操作することができ
る。あるいは、開閉弁も開き操作すれば、縮小操作がよ
り軽くてすむ。
【0021】請求項2の構成によると、内、外筒で筒体
を構成するため、ピストンロッドが外部に剥き出しにな
らず、同ロッドが損傷するおそれがない。
【0022】請求項3の構成によると、請求項4の構成
(内筒の内周側にガス通路を形成して、実質的に三重構
造の筒体を構成する場合)と比較して、筒体の構造が簡
単ですみ、コストが安く、かつ、筒体を小径にすること
ができる。
【0023】一方、請求項4の構成によると、プッシュ
ロッドが短くてすむため、軽量化が可能となる。
【0024】請求項6の構成によると、プッシュロッド
を操作する操作手段がステッキ本体の取手に設けられ、
手元で開閉弁を開き操作できるため、操作が簡便で使い
勝手が良いものとなる。
【0025】請求項7の構成によると、誤ってプッシュ
ロッドが操作されてステッキ本体が伸長するおそれがな
い。
【0026】請求項8の構成によると、ガス出し入れ口
からガスを注入し、また入れ替えることができるため、
伸長力や縮小操作力に関して使用者の所望に応じたガス
圧を選択することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】第1実施形態(図1〜図6参照) 1は内筒、2は外筒で、これらが内筒1を下側、外筒2
を上側にして相対的にスライド自在に嵌合されてテレス
コープ状に伸縮自在な筒体3が構成されている。
【0028】この筒体3には、ピストン4が、内筒1内
を第1及び第2両ガス室C1,C2に区画する状態で内
筒3に対してスライド自在に設けられるとともに、この
ピストン4に中空軸状のピストンロッド5が上向きに連
結されている。
【0029】このピストンロッド5の上端部は、外筒2
の上端部に設けられたロッドカバー6を貫通する状態
で、同じく外筒2の上端部に取付けられたT字形の取手
7の内部に固着されている。
【0030】こうして、筒体3と、ピストン4と、ピス
トンロッド5とによってステッキ本体Aが構成され、両
側ガス室C1,C2に封入された圧縮ガス(たとえば窒
素ガス)の圧力をピストン4で受けてこのステッキ本体
Aが伸長作動する(この点の作用は後述する)。
【0031】ピストン4には、図2,5に示すように、
両側ガス室C1,C2を連通させる連通路8と、この連
通路8を開閉するスプール(開閉弁)9とが設けられ、
このスプール9を操作するプッシュロッド10がピスト
ンロッド5の中空部に通されて、図2〜図4に示すよう
にその上端部が取手7における水平な握り部分7aの中
間部で外部に突出している。
【0032】この取手握り部分7aの中間部には、プッ
シュロッド10を操作する操作手段としての操作レバー
11が設けられている。
【0033】この操作レバー11は、図3,4に詳しく
示すように、水平軸12を支点として回動可能に取付け
られ、力点側の一端部が手指で図3矢印イ方向に押し上
げられることにより、作用点側の端部がプッシュロッド
10を下向きに押す。
【0034】これにより、図5仮想線で示すようにスプ
ール9が下降して連通路8が開くようになっている。
【0035】なお、操作レバー11は、取手握り部分7
aを両手で握った状態で親指で押し上げ操作し易い位
置、長さ、向きで設けられている。
【0036】また、操作レバー11には、ロック手段と
してのくの字形のロック爪13が水平軸14を中心とし
て回動可能に取付けられている。
【0037】このロック爪13は、ゴム等の弾性材料か
ら成り、取手握り部分7aに設けられた凹部15に一端
部が弾性的に係合することによって図3に示すロック位
置に保持される。この状態では、操作レバー11の、図
3矢印イで示す上向き回動が阻止されるため、誤って同
レバー11が操作されてプッシュロッド10が押圧操作
される(スプール9が下降して連通路8が開く)おそれ
がない。
【0038】この状態からロック爪13を図3矢印ロ方
向に回動させて図4の状態とすると操作レバー11がフ
リーとなるため、同レバー11を操作することが可能と
なる。
【0039】また、ピストン4には、図5に示すように
チェック弁16が設けられている。
【0040】このチェック弁16は、連通路8とは別の
ルートで両側ガス室C1,C2を連通させる補助連通路
16aと、この補助連通路17を塞ぐボール16bから
成り、ステッキ本体Aに縮小方向の外力が加えられたと
きに、このボール16bが上向きの推力により押し上げ
られて補助連通路16aが開くようになっている。
【0041】一方、図2に示すように内筒1の下端部
(ステッキ下端の石突き部分)に、ガスを注入・排出す
るガス出し入れ口17が設けられている。図2中、18
は石突きカバー、19はガス出し入れ口17を外部に臨
ませるために同カバー18に設けられたガス出し入れ用
の穴である。
【0042】このガス出し入れ口17としては、自転車
のタイヤに使用されている空気出し入れ用のバルブ機構
と同じ、ガスボンベ等のノズルで押されて開き、離すと
閉じる構成のバルブ機構を使用することができる。
【0043】図6にこのステッキによる起立補助のステ
ップを示している。
【0044】同図左端の座姿勢で操作レバー11により
プッシュロッド10を操作してスプール9を開くと、両
側ガス室C1,C2が連通して同圧となり、第1ガス室
C1の断面積がピストンロッド5の分だけ第2ガス室C
2のそれよりも小さいことから、ピストン4の反ロッド
側面に働く推力がロッド側面に働く推力よりも大きくな
る。
【0045】これにより、ピストン4に上向きの推力が
作用し、その反力により内筒1が下降移動してステッキ
本体Aが伸び、図6の左から二番目、三番目、四番目、
右端の順で、このステッキに縋った使用者の起立を助け
ることができる。
【0046】起立後は、操作レバー11から手を離す
と、スプール9がガス圧で閉じて両側ガス室C1,C2
が再び遮断されるため、ピストン4がガス圧で釣り合っ
て停止ロックされ、ステッキ本体Aがそのときの長さに
保持される。
【0047】また、このステッキを歩行姿勢に適した長
さに縮めるときは、図6の右端の状態で上半身の体重を
掛けてステッキ本体Aを下向きに押す。
【0048】こうすれば、ステッキ本体Aに縮小方向の
外力が作用し、チェック弁16のボール16bがガス圧
で押し上げられてチェック弁16が開くため、両側ガス
室C1,C2が補助連通路16aを介して連通し、ステ
ッキ本体Aが縮小する。
【0049】すなわち、操作レバー11によってスプー
ル9を開く操作を行うまでもなくステッキ本体Aを小さ
な力で楽に縮小させることができる。
【0050】あるいは、このとき同時に操作レバー11
を操作してスプール9を開いておけばより小さな力で簡
単にステッキ本体Aを縮小させることができる。
【0051】上記のように、このステッキによると、ス
テッキ全体をガススプリングとして構成しているため、
特開平11−309007号公報に示されているように
コイルバネや空気バネを用いる場合と比較して、伸長ス
トロークを大きくとって十分な起立補助作用を得ること
ができる。しかも、両側ガス室C1,C2を連通させる
ことにより、小さな力で縮小させることができるため、
老人等の力の弱い人でも簡単に操作することができる。
【0052】また、このステッキによると、内、外筒
1,2によって筒体3を構成しているため、単筒にロッ
ド付きピストンを設けた単純なシリンダ構造をとった場
合と比較して、ピストンロッド5が外部に剥き出しにな
らず、同ロッド5が損傷するおそれがない。
【0053】一方、プッシュロッド10を操作する操作
レバー11が取手7に設けられ、スプール9を手元で開
き操作できるため、操作が簡便で使い勝手が良いものと
なる。
【0054】さらに、このステッキによると、ガス出し
入れ口17からガスを随時、注入・排出できる構成とな
っているため、使用者の好みに応じた伸長力または縮小
操作力が得られるようにガス圧を選択し、あるいは入れ
替えることができる。
【0055】第2実施形態(図7,8参照) 第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0056】第2実施形態においては、内筒1を上側、
外筒2を下側にして筒体3が構成されるとともに、ピス
トンロッド5がピストン4に下向きに連結されてその下
端部が外筒2の下端部に取付けられている。
【0057】内筒1は、内周側に内側壁1aを備えた二
重構造とされてその内周側にガス通路20がほぼ全長に
亘って形成されている。
【0058】この内筒1内の上端部(取手7の下方)に
バルブケース21が設けられ、このバルブケース21
に、第1実施形態のピストン4に設けられた連通路8、
スプール9及びチェック弁16が設けられている。
【0059】連通路8は、一端側が第1ガス室C1に、
他端側がガス通路20の上端部にそれぞれ連通し、この
ガス通路20の下端部が第2ガス室C2に連通してい
る。
【0060】従って、スプール9が開くと、第1ガス室
C1−連通路8−ガス通路20−第2ガス室C2のルー
トで両側ガス室C1,C2が連通する。
【0061】スプール9を操作するプッシュロッド10
は、取手7を縦貫して設けられ、下端がスプール9に接
し、上端が操作レバー11の作用点側端部に臨んでい
る。
【0062】こうして、ステッキ全体が、三重の筒体3
を有するトリプルチューブ型のガススプリングとして構
成されている。
【0063】この第2実施形態においても、操作レバー
11を操作するとステッキ本体Aが伸長し、同レバー1
1を戻すと停止し、同本体Aを上から押すと縮小する、
という基本的な操作及び作用は第1実施形態の場合と同
じで、基本的に同じ作用効果を得ることができる。
【0064】また、この第2実施形態によると、プッシ
ュロッド10が第1実施形態の場合よりも遙かに短くて
すむため、軽量化が可能となる。
【0065】他の実施形態 (1)上記両実施形態では、スプール開閉用のプッシュ
ロッド10を操作する操作手段として回動式の操作レバ
ー11を採用したが、同レバー11に代えて、上下にス
ライドしてプッシュロッド10を操作するレバーを用い
てもよいし、プッシュロッドに直角方向に操作具を突設
して取手7から上下方向に長い長穴を介して外部に導出
し、この操作具を下降させてプッシュロッド10を下降
操作するように構成してもよい。
【0066】(2)上記両実施形態では、ガス出し入れ
口17によって随時ガスを注入・排出し得る構成をとっ
たが、このガス出し入れ口17を設けずに、ガスをステ
ッキ製作段階で封入し、その出し入れを不能に構成して
もよい。
【0067】(3)ピストンロッド5を保護しかつステ
ッキ本体Aの強度を高める意味で上記両実施形態のよう
に内、外筒1,2によって筒体3を構成するのが望まし
いが片側ロッド式シリンダ構造、すなわち、一つの筒体
内にピストンを設けて両側ガス室を形成し、このピスト
ンに連結したピストンロッドを筒体外に突出させてステ
ッキ本体を構成してもよい。
【0068】
【発明の効果】上記のように本発明のステッキによる
と、ガス圧によりステッキ本体を伸長させるガススプリ
ングとして構成したから、コイルスプリングや空気バネ
用いる公知のステッキと比較して、大ストロークによる
十分な起立補助作用が得られ、しかも縮小操作力が小さ
くて老人等の力の弱い人でも簡単に操作することができ
る。
【0069】とくに、請求項5の発明によると、縮小時
に自動的に開いて両側ガス室を連通させるチェック弁を
設けたから、開閉弁を開かなくても楽に縮小操作するこ
とができる。あるいは、開閉弁も併せて開き操作すれ
ば、縮小操作がより軽くてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるステッキの斜視
図である。
【図2】同ステッキの縦断面図である。
【図3】図2におけるステッキ上部の拡大図である。
【図4】図3の状態から操作レバーによりプッシュロッ
ドを押してスプールを開いた状態の図である。
【図5】図2におけるステッキ中間部の拡大図である。
【図6】このステッキの起立補助作用を説明するための
図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかるステッキの図3
相当図である。
【図8】同ステッキの図5相当図である。
【符号の説明】
1 内筒 2 外筒 3 筒体 4 ピストン 5 ピストンロッド 7 取手 8 連通路 9 スプール(開閉弁) 10 プッシュロッド 11 操作レバー(操作手段) 13 ロック爪(ロック手段) 15 チェック弁 17 ガス出し入れ口 20 ガス通路 21 バルブケース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体と、この筒体の内部を二つのガス室
    に区画するピストンと、このピストンに一端が連結され
    たピストンロッドとにより、上記両側ガス室に封入され
    た圧縮ガスの圧力を上記ピストンで受けて伸長作動する
    ステッキ本体が構成され、かつ、上記両側ガス室を連通
    させる連通路と、この連通路を開閉する開閉弁と、この
    開閉弁を操作するプッシュロッドとが設けられたことを
    特徴とするステッキ。
  2. 【請求項2】 内筒と外筒が相対的にスライド自在に嵌
    合されて筒体が構成されるとともに、上記内筒にピスト
    ンが設けられ、このピストンに一端が連結されたピスト
    ンロッドの他端が内筒または外筒に連結されたことを特
    徴とする請求項1記載のステッキ。
  3. 【請求項3】 連通路及び開閉弁がピストンに設けられ
    るとともに、ピストンロッドが中空軸として形成され、
    プッシュロッドがこのピストンロッドの中空部を貫通し
    て設けられたことを特徴とする請求項2記載のステッ
    キ。
  4. 【請求項4】 内筒を上側にして筒体が構成され、上記
    内筒の内周側に、両側ガス室を連通させるガス通路が形
    成されるとともに、内筒の上部に、上記ガス通路に連通
    する連通路と開閉弁を備えたバルブケースと、プッシュ
    ロッドが設けられたことを特徴とする請求項2記載のス
    テッキ。
  5. 【請求項5】 ステッキ本体を縮小させる方向の推力が
    作用したときに開いて両ガス室を連通させるチェック弁
    が設けられたことを特徴とする請求項1乃至4のいずか
    れに記載のステッキ。
  6. 【請求項6】 ステッキ本体の上端部に取手が設けら
    れ、開閉弁が開く方向にプッシュロッドを操作する操作
    手段がこの取手に設けられたことを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載のステッキ。
  7. 【請求項7】 開閉弁が開く方向のプッシュロッドの操
    作を阻止するロック手段が設けられたことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載のステッキ。
  8. 【請求項8】 両側ガス室に対してガスを注入及び排出
    するガス出し入れ口が設けられたことを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載のステッキ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106885A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Kao Corp 伸縮自在な棒状具
JP2011055888A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Toso Co Ltd
CN108451112A (zh) * 2018-03-23 2018-08-28 黄国彬 一种可伸缩智能手杖
JP2021078613A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 株式会社青電舎 伸縮杖

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