JP2002058382A - 海藻類育成用人工礁 - Google Patents

海藻類育成用人工礁

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JP2002058382A JP2000248254A JP2000248254A JP2002058382A JP 2002058382 A JP2002058382 A JP 2002058382A JP 2000248254 A JP2000248254 A JP 2000248254A JP 2000248254 A JP2000248254 A JP 2000248254A JP 2002058382 A JP2002058382 A JP 2002058382A
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seaweed
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Toshihisa Kususe
寿久 楠瀬
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MARINE PLANET KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海藻類の根や種子が付きやすい上、長期間に
亘る使用後でもアクが出ることがなく、海藻類の育成に
必要な鉄その他の栄養成分を経時的に供給することがで
きる海藻類育成用人工礁を提供することを目的とする。 【解決手段】 粘土に可燃性を有する木質系物質を所定
の割合で添加して混練し、上記粘土と木質系物質の混練
物を所定の形状に成形してから窯を用いて高温焼成する
ことにより、木質系物質の燃焼あるいは炭化により海藻
類の根が進入して活着可能な多孔質の成形体1でなる海
藻類育成用人工礁を得たことを基本構成としている。ま
た、上記多孔質の成形体1中に海藻類の育成に必要な栄
養剤2を充填,埋設或いは含浸して人工礁を作製する。
又、前記粘土と木質系物質の混練物に、粒状又は塊状の
セラミックスを添加して成形・焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は海底に繁茂する海藻
類育成用人工礁に関し、特には粘土に可燃性の木質系物
質を混練して所定形状に成形・焼成して、得られた成形
体に海藻類の生育に必要な栄養元素を充填,埋設或いは
含浸して作製した人工礁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から海洋での魚介類の生育を促進す
るため、コンクリート等で構成した人工漁礁を作製して
海底に沈める手段が知られている。これらの人工漁礁は
海藻類が育成可能な多孔質のコンクリート材を主構成材
料として、内方に魚介類が容易に進入可能な通路及び部
屋が上下多数段に形成され、魚介類の隠れ場所としても
適当な内部構造となっている。上記コンクリート材に代
えて自然石を加工したり、廃船となった漁船もしくはタ
ンカーを沈めて人工漁礁とした例もある。
【0003】上記の人工漁礁に海藻類を効率的に育成さ
せるための手段として、海藻類の苗をコンクリート材の
表面に植え付ける方法とか、コンクリート材に自然岩石
とか貝殻を混入したり貼り付ける方法があり、更にコン
クリート材からのアクの放散を防止するために該コンク
リート材の表面に合成樹脂材を塗着したり、コンクリー
ト材を有機物溶液の中に所定の期間浸漬して溶解成分を
除去してから海底に浸漬する方法が採られている。
【0004】また、海水中には海藻類が摂取可能な微量
元素として、窒素,リン,ケイ素,亜鉛,銅,コバル
ト,マンガンが含まれているが、海藻類が摂取すべき鉄
分がほとんど含まれていないという問題がある。これら
の鉄分は森林から採取される腐葉土中に多く含まれてい
るが、護岸工事とか植林、伐採の影響で鉄分が海水中に
流れにくい状況となっている。そこで人工漁礁とともに
海底に鉄塊を沈める方法とか鉄分をコンクリート材の表
面に塗布する方法、コンクリート材の内部に鉄分その他
の必要成分を埋設する方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記コ
ンクリート材で構成した人工漁礁は、海底に沈めた後の
1〜2年間の短い期間内では緑藻類とか褐藻類が根付い
て魚介類の餌として利用されるが、3年以上の長期間経
過後はコンクリート材からアルカリ性のアクが出て緑藻
類とか褐藻類の育成が止まってしまい、石灰藻とか牡蠣
だけの生育にしか効果がない漁礁になってしまうという
課題が存在する。コンクリート材の表面に合成樹脂材を
塗着したり、コンクリート材を有機物溶液の中に浸漬し
て溶解成分を除去しても、アクの発生が遅くなる効果は
あるものの完全に防止することはできず、しかも人工漁
礁で生育中の牡蠣の表面に海底の海草及び海藻類の茎と
か葉が常時当たることによって牡蠣自体が損傷して満足
に生育することがない。
【0006】更に人工漁礁を構成するコンクリート材及
び自然石の表面密度が小さいため、多種類の海藻類の根
や種子が付きにくく、海藻類の摂取すべき鉄分を補給す
るために海底に鉄塊を沈めた場合には、長期間経過中に
鉄の酸化現象が進行して海藻類が鉄分を摂取できない状
態となりやすい。鉄分をコンクリート材の表面に塗布し
ても海藻類の育成に必要な鉄の絶対量が不足しており、
コンクリート材の内部に鉄分その他の成分を埋設しても
海藻類の根がコンクリート材の中から育成に必要とする
元素成分を摂取し難いという問題がある。
【0007】そこで本発明は上記の課題を解決して、海
藻類の根や種子が付きやすい上、長期間に亘る使用後で
もアルカリ性のアクが出ることがなく、海藻類の育成が
継続的に行われるとともに海藻類の育成に必要な鉄その
他の栄養成分を経時的に供給することができる海藻類育
成用人工礁を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、粘土に可燃性を有する木質系物質を所定の
割合で添加して混練し、上記粘土と木質系物質の混練物
を所定の形状に成形してから窯を用いて高温焼成するこ
とにより、木質系物質の燃焼あるいは炭化により海藻類
の根が進入して活着可能な多孔質の成形体でなる海藻類
育成用人工礁を得たことを基本構成としている。また、
上記多孔質の成形体中に海藻類の育成に必要な栄養剤を
充填,埋設或いは含浸して人工礁を作製する。
【0009】粘土と木質系物質の添加割合は、粘土を5
0〜90重量%、木質系物質を50〜10重量%の範囲
から選択する。可燃性を有する木質系物質として、木
片,オガクズ,ワラ,竹を用いる。前記粘土と木質系物
質の混練物に、粒状又は塊状のセラミックスを添加して
成形・焼成する。粒状又は塊状のセラミックスは5〜1
0重量%の範囲で添加する。
【0010】前記栄養剤は、窒素,リン,ケイ素,亜
鉛,銅,コバルト,マンガンから選択された一種又は複
数の元素に、エチレンジアミン四酢酸と鉄を結合させた
EDTA−Feを加えて水溶性の凝固剤中に混入して作
製する。その外にも完熟堆肥を水溶性の凝固剤で包み込
んで作製した栄養剤がある。更に粘土と木質系物質の混
練物を高温焼成して得た成形体を完熟堆肥もしくは液体
有機肥料の中に浸漬して肥料分を吸着・含浸させる手段
も用いる。
【0011】前記粘土と木質系物質の混練物を、自然石
に近い形状に成形・焼成して多孔質の成形体を作製し、
この成形体中に海藻類の生育に必要な栄養剤を充填す
る。使用方法として、多孔質のコンクリート材で構成さ
れて内方に魚介類が進入可能な通路と部屋が多数形成さ
れた人工漁礁の上面に、粘土と木質系物質の混練物を成
形してから窯を用いて高温焼成して作製した成形体でな
る人工礁を搭載して海底に沈める。
【0012】他の形状例として、粘土と木質系物質の混
練物を球状に成形・焼成して多孔質の成形体を作製し、
この成形体中に海藻類の生育に必要な栄養剤を埋設する
とともに各成形体の連結環を鎖を用いて連結する。
【0013】かかる海藻類育成用人工礁によれば、粘土
に木質系物質を添加混練してから所定の形状に成形・焼
成することにより、木質系物質が燃焼、あるいは炭化す
ることによって得られた成形体が多孔質となり、海藻類
の根が進入して容易に活着可能な人工礁が得られる。そ
して得られた成形体中に海藻類の育成に必要な鉄分を含
む栄養剤を充填,埋設或いは含浸したことにより、海藻
類が容易に各種の栄養成分と鉄分とを摂取することがで
きて、各種魚介類の餌としての海藻類の育成を促進して
海藻類人工礁としての機能が高められるという作用をも
たらす。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る海藻類育成用人工礁の具体的な実施形態を説明する。
先ず人工礁の材料として、粘土と可燃性を有する木質系
物質、例えば木片,オガクズ,ワラ,竹等を用意する。
そして粘土に木質系物質を所定の割合で添加して充分に
混練する。添加割合は粘土を50〜90重量%、木質系
物質を50〜10重量%の範囲から選択する。上記の混
練物に、粒状又は塊状のセラミックスを5〜10重量%
の範囲で添加しても良い。
【0015】次に上記粘土と木質系物質の混練物を所定
の形状に成形してから窯を用いて高温焼成する。すると
粘土中の木質系物質が燃焼し、あるいは炭化して成形体
が多孔質となり、海藻類の根が進入して活着することが
可能な人工礁の成形体が完成する。尚、粘土と木質系物
質の混練物に粒状又は塊状のセラミックスを添加した場
合には、このセラミックスによって有機物による成形体
の経時的な酸化現象を防止することができる。
【0016】多孔質の成形体は、そのままでも海藻類育
成用の人工礁として使用可能であるが、本実施形態によ
れば、該成形体中に海藻類の育成に必要な栄養剤を充
填,埋設或いは含浸したことが大きな特徴となってい
る。図1は前記粘土と木質系物質の混練物を円筒形に成
形・焼成して得た成形体1中に、円柱状の栄養剤2を充
填した構造を示す斜視図、図2は同側面図、図3は同平
面図である。また、粘土と木質系物質の混練物を直接円
柱状に成形・焼成して成形体を作製し、人工礁として使
用することもできる。
【0017】栄養剤2は予め窒素,リン,ケイ素,亜
鉛,銅,コバルト,マンガンから選択された一種又は複
数の元素に、エチレンジアミン四酢酸と鉄を結合させた
EDTA−Feを加えて、寒天等の水溶性の凝固剤中に
混入して円柱状に凝固させて作製する。上記一種又は複
数の元素に代えて、完熟堆肥を水溶性の凝固剤で包み込
んで円柱状の栄養剤2としても良い。また、多孔質の成
形体1を完熟堆肥や液体有機肥料の中に浸漬して肥料分
を吸着・含浸させることも可能である。
【0018】前記エチレンジアミン四酢酸は人工的に合
成可能であり、工業的用途としてゴム、ビタミンCの酸
化防止剤として使用され、酵素を活性化させる作用があ
る。また、多くの金属と結合する特性があり、エチレン
ジアミン四酢酸と結合した鉄は水に溶けやすいため、海
藻類が容易に各種の栄養成分と鉄分とを摂取することが
できる。
【0019】完熟堆肥とはフルボ酸を含む土壌有機物で
ある。フルボ酸は人工的に合成することはできず、森林
で枯れ葉や枯れ枝が微生物によって分解された時に、硝
酸とか炭酸のような無機酸もしくはシュウ酸,酢酸等の
有機酸が鉱物に作用して分解物と混合すると腐食物質が
生成し、この腐食物質中の水に溶解する分子量が100
0程度の有機物が生成するので、この有機物をフルボ酸
と称している。このフルボ酸と鉄が結合したフルボ酸鉄
は海藻類の細胞を直接通過するので、海藻類の育成が早
くなるという特徴を有している。
【0020】図4は本発明にかかる円筒状の成形体1及
び円柱状の成形体1aでなる人工礁を搭載した多孔質の
コンクリート材で構成した人工漁礁3の一例を示す平面
図、図5は同底面図であり、図6は該人工漁礁3を海底
の自然石10,10間の適当な位置に設置した状態を示
す側面図である。前記したように円筒状の成形体1内に
は円柱状の栄養剤2が充填されている。人工漁礁3はそ
の底部に複数の円柱状の凸部7及び円弧状の凸溝6を有
しており、これらの円柱状の凸部7及び円弧状の凸溝6
が海底に設置する際の脚部となるとともに、図5の底面
図に示すように迷路状に配置されて魚介類が容易に進入
可能な通路や空間を多数形成している。
【0021】図7は前記粘土と木質系物質の混練物を、
自然石に近い形状に成形・焼成して多孔質の成形体8を
作製し、この成形体8中に海藻類の生育に必要な栄養剤
2,2を充填した実施形態を示している。得られた成形
体8はそのまま海底に沈めて人工礁として使用すること
ができる。
【0022】図8は本実施形態にかかる前記混練物を球
状に成形・焼成して多孔質の成形体9を作製し、この成
形体9中に海藻類の生育に必要な栄養剤を埋設して、鎖
11,11を用いて各成形体9の連結環12,12を連
結し、自然石10,10間の適当な位置に配置した例を
示している。具体的には球状の成形体9を4個組み合わ
せて鎖11,11を用いて繋ぎ止めることにより、4個
の成形体9の重量が均等に分散されてバランスが良くな
り、成形体9の積み重ねる使用形態を採ることもでき
る。
【0023】図9は球状成形体9の断面図であって、こ
の成形体9の内部には栄養剤2が埋設され、該成形体9
の外面には鎖11,11が挿通される前記連結環12,
12が固定されている。図10に示したように成形体9
に円錐状の孔部13,13を形成して、この孔部13,
13内に栄養剤2を充填しても良い。
【0024】以上説明したように、本発明によれば粘土
に木質系物質を所定の割合で添加して混練してから所定
の形状に成形・焼成することにより、木質系物質が燃
焼、あるいは炭化するため、得られた成形体が多孔質と
なり、海藻類の根が進入して容易に活着することができ
る人工礁が得られる。得られた成形体中に海藻類の育成
に必要な栄養剤を充填,埋設或いは含浸したことによ
り、海藻類が容易に各種の栄養成分と鉄分とを摂取する
ことができて、各種魚介類の餌としての海藻類の育成速
度を高めて海藻類人工礁としての機能を充分に果たすこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば粘土に木質系物質を添加混練してから所定の形状に
成形・焼成することによって成形体が多孔質となり、木
質系物質の大きさによって様々な大きさの孔部が形成さ
れるため、各種の海藻類の根が進入して容易に活着可能
な従来にない画期的な人工礁を得ることができる。ま
た、成形体の表面密度は海藻類の根の大きさと形状に適
合させることができるため、大型もしくは小型の海藻類
の何れも活着可能となる。
【0026】成形体中に添加した粒状又は塊状のセラミ
ックスと残存する炭化物により、有機物による成形体の
経時的な酸化現象を防止することができるため、海底に
沈めてから長期間が経過してもアクの発生による海藻類
の育成が停止する惧れは生じない。また、成形体の形状
と大きさは自由に変更可能であり、自然石に近い形状に
成形したり、従来から用いられているコンクリート材で
構成された人工漁礁の上面に搭載して併用することもで
きる。
【0027】成形体には各種栄養剤を充填,埋設或いは
含浸することが可能であり、特に栄養剤として窒素,リ
ン,ケイ素,亜鉛,銅,コバルト,マンガンから選択さ
れた一種又は複数の元素にエチレンジアミン四酢酸と鉄
を結合させたEDTA−Feを加えることにより、海藻
類が容易に各種の栄養成分と鉄分とを摂取することがで
きて、各種魚介類の餌としての海藻類の育成を促進して
海藻類人工礁としての機能が高められるという大きな効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘土と木質系物質の成形体中に栄養剤を充填し
た構造を示す斜視図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】人工漁礁の一例を示す平面図。
【図5】図4の底面図。
【図6】本発明にかかる人工礁を人工漁礁に海底に設置
した状態を示す側面図。
【図7】自然石に近い形状に成形・焼成した成形体の外
観図。
【図8】球状に成形・焼成して成形体を海底に沈めた状
態を示す外観図。
【図9】球状成形体の断面図。
【図10】球状成形体の他の構成例を示す断面図。
【符号の説明】
1,1a,8,9…成形体 2…栄養剤 3…人工漁礁 6…円弧状の凸溝 7…円柱状の凸部 10…自然石 11…鎖 12…連結環 13…孔部 整理番号 P3116

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘土に可燃性を有する木質系物質を所定
    の割合で添加して混練し、上記粘土と木質系物質の混練
    物を所定の形状に成形してから窯を用いて高温焼成する
    ことにより、木質系物質の燃焼あるいは炭化により海藻
    類の根が進入して活着可能な多孔質の成形体でなる人工
    礁を作製したことを特徴とする海藻類育成用人工礁。
  2. 【請求項2】 粘土に可燃性を有する木質系物質を所定
    の割合で添加して混練し、上記粘土と木質系物質の混練
    物を所定の形状に成形してから窯を用いて高温焼成する
    ことにより海藻類の根が進入して活着可能な多孔質の成
    形体を得て、得られた成形体中に海藻類の育成に必要な
    栄養剤を充填,埋設或いは含浸して人工礁を作製したこ
    とを特徴とする海藻類育成用人工礁。
  3. 【請求項3】 粘土と木質系物質の添加割合は、粘土を
    50〜90重量%、木質系物質を50〜10重量%の範
    囲から選択することを特徴とする請求項1又は2に記載
    の海藻類育成用人工礁。
  4. 【請求項4】 可燃性を有する木質系物質として、木
    片,オガクズ,ワラ,竹を用いたことを特徴とする請求
    項1,2又は3に記載の海藻類育成用人工礁。
  5. 【請求項5】 前記粘土と木質系物質の混練物に、粒状
    又は塊状のセラミックスを添加したことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の海藻類育成用人工礁。
  6. 【請求項6】 前記粘土と木質系物質の混練物に、粒状
    又は塊状のセラミックスを5〜10重量%の範囲で添加
    したことを特徴とする請求項1,2又は5に記載の海藻
    類育成用人工礁。
  7. 【請求項7】 前記栄養剤は、窒素,リン,ケイ素,亜
    鉛,銅,コバルト,マンガンから選択された一種又は複
    数の元素に、エチレンジアミン四酢酸と鉄を結合させた
    EDTA−Feを加えて水溶性の凝固剤中に混入して作
    製したことを特徴とする請求項2,3,4,5又は6に
    記載の海藻類育成用人工礁。
  8. 【請求項8】 前記栄養剤は、完熟堆肥を水溶性の凝固
    剤で包み込んで作製したことを特徴とする請求項2,
    3,4,5又は6に記載の海藻類育成用人工礁。
  9. 【請求項9】 前記粘土と木質系物質の混練物を高温焼
    成して得た成形体を完熟堆肥もしくは液体有機肥料の中
    に浸漬して肥料分を吸着・含浸させることを特徴とする
    請求項2,3,4,5又は6に記載の海藻類育成用人工
    礁。
  10. 【請求項10】 前記粘土と木質系物質の混練物を、自
    然石に近い形状に成形・焼成して多孔質の成形体を作製
    し、この成形体中に海藻類の生育に必要な栄養剤を充填
    したことを特徴とする請求項2,3,4,5,6,7,
    8又は9に記載の海藻類育成用人工礁。
  11. 【請求項11】 多孔質のコンクリート材で構成されて
    内方に魚介類が進入可能な通路と部屋が多数形成された
    人工漁礁の上面に、粘土と木質系物質の混練物を成形し
    てから窯を用いて高温焼成して作製した成形体でなる人
    工礁を搭載して構成したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の海藻類育成
    用人工礁。
  12. 【請求項12】 前記粘土と木質系物質の混練物を球状
    に成形・焼成して多孔質の成形体を作製し、この成形体
    中に海藻類の生育に必要な栄養剤を埋設するとともに各
    成形体の連結環を鎖を用いて連結したことを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の
    海藻類育成用人工礁。
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