JP2002055078A - 生体中の活性酸素量のセンサーと測定方法 - Google Patents
生体中の活性酸素量のセンサーと測定方法Info
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- JP2002055078A JP2002055078A JP2000275679A JP2000275679A JP2002055078A JP 2002055078 A JP2002055078 A JP 2002055078A JP 2000275679 A JP2000275679 A JP 2000275679A JP 2000275679 A JP2000275679 A JP 2000275679A JP 2002055078 A JP2002055078 A JP 2002055078A
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- Japan
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- active oxygen
- sensor
- oxygen
- amount
- measuring
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- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生体血液中の活性酸素量を測定するためのセ
ンサーを提供することと、生体血液中の活性酸素量を迅
速に測定するための測定方法を提供すること。 【解決手段】 固体電解質で隔てた酸素参照物質を鋭利
な先端を持つパイプ内部に設置することにより、活性酸
素センサーを注射針状にしたことを特徴とする。
ンサーを提供することと、生体血液中の活性酸素量を迅
速に測定するための測定方法を提供すること。 【解決手段】 固体電解質で隔てた酸素参照物質を鋭利
な先端を持つパイプ内部に設置することにより、活性酸
素センサーを注射針状にしたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生体血液中の活性酸
素量の測定に使用するセンサーと測定方法に関する。
素量の測定に使用するセンサーと測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生体血液中の活性酸素量を測定できるセ
ンサーが無いために血液の一部分を試料として体外に取
り出し、専門家が分析室内で化学的に長時間を要して分
析を行っている。
ンサーが無いために血液の一部分を試料として体外に取
り出し、専門家が分析室内で化学的に長時間を要して分
析を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、生体の活
性酸素量が迅速に測定できないため、活性酸素量を変化
させると考えられている食物添加物、ストレス、電磁波
などの影響を調査できないとという問題がある。
性酸素量が迅速に測定できないため、活性酸素量を変化
させると考えられている食物添加物、ストレス、電磁波
などの影響を調査できないとという問題がある。
【0004】そのため、活性酸素の増加が原因と考えら
れている病症、例えば癌の対策方法を研究できない状況
にある。
れている病症、例えば癌の対策方法を研究できない状況
にある。
【0005】以上に述べた課題を考慮して、この発明の
主目的は生体血液中の活性酸素量を迅速に測定するため
のセンサーを提供することにある。
主目的は生体血液中の活性酸素量を迅速に測定するため
のセンサーを提供することにある。
【0006】この発明のさらに目的とするところは、生
体血液中の活性酸素量を迅速に測定するための測定方法
を提供することにある。
体血液中の活性酸素量を迅速に測定するための測定方法
を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、この発明の活性酸素センサーは固体電解質で隔
てた酸素参照物質をパイプ内部に設置することにより、
本体を注射針状に構成してある。
ために、この発明の活性酸素センサーは固体電解質で隔
てた酸素参照物質をパイプ内部に設置することにより、
本体を注射針状に構成してある。
【0008】この発明によれば、前記活性酸素センサー
を生体の血管に挿入することができる。
を生体の血管に挿入することができる。
【0009】
【実施例】この発明の好ましい実施態様を添付図面につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0010】図1に示すように、この発明のセンサーは
鋭利な先端を持つステンレス製の中空の本体1から成
り、本体1の内部には、先端が閉じた中空のジルコニア
(ZrO2)製の固体電解質2が取り付けてあり、固体
電解質2の内部には酸素参照物質3として酸化ニッケル
(NiO2)が具備されている。
鋭利な先端を持つステンレス製の中空の本体1から成
り、本体1の内部には、先端が閉じた中空のジルコニア
(ZrO2)製の固体電解質2が取り付けてあり、固体
電解質2の内部には酸素参照物質3として酸化ニッケル
(NiO2)が具備されている。
【0011】酸素参照物質3には参照電極4が接続され
ており、本体1には測定電極5が接続されており、参照
電極4と測定電極5の他端は外部に設けた起電力計(図
に示してない)に接続するコネクター6として本体1の
後部に設けてある。
ており、本体1には測定電極5が接続されており、参照
電極4と測定電極5の他端は外部に設けた起電力計(図
に示してない)に接続するコネクター6として本体1の
後部に設けてある。
【0012】活性酸素量の測定を行うには、本発明セン
サー先端を生体の血管に挿入して発生した起電圧を計測
し、活性酸素量を次式により算出する。log a
(O)=8.62−〔13580−10.08(E+2
4)〕/T式中、a(O)は求める活性酸素量(pp
m)であり、Eは計測された起電圧(mV)であり、T
は酸素参照物質の温度である。この温度は体温と同一と
みなせることから定数である。
サー先端を生体の血管に挿入して発生した起電圧を計測
し、活性酸素量を次式により算出する。log a
(O)=8.62−〔13580−10.08(E+2
4)〕/T式中、a(O)は求める活性酸素量(pp
m)であり、Eは計測された起電圧(mV)であり、T
は酸素参照物質の温度である。この温度は体温と同一と
みなせることから定数である。
【0013】
【発明の作用と効果】本発明センサー先端を生体の血管
に挿入すると電気回路が形成される。
に挿入すると電気回路が形成される。
【0014】酸素参照物質の酸素濃度は血液中の酸素濃
度に比較すると高濃度であるため、両者は平衡状態にな
ろうとして高濃度側(酸素参照物質)の酸素イオン(O
2−)が固体電解質中を通過して低濃度側(血液中)に
移動する。
度に比較すると高濃度であるため、両者は平衡状態にな
ろうとして高濃度側(酸素参照物質)の酸素イオン(O
2−)が固体電解質中を通過して低濃度側(血液中)に
移動する。
【0015】その時、電子は逆に低濃度側の測定電極か
ら参照電極を通じて高濃度側に移動する。
ら参照電極を通じて高濃度側に移動する。
【0016】そこで、測定電極と参照電極の間に起電圧
計を配置しておくと、酸素参照物質の酸素イオン濃度と
血液中の酸素イオン濃度の差に比例した起電圧が測定さ
れる。
計を配置しておくと、酸素参照物質の酸素イオン濃度と
血液中の酸素イオン濃度の差に比例した起電圧が測定さ
れる。
【0017】この起電圧から活性酸素量を算出すること
ができる。このジルコニアを利用する酸素センサーは、
それ自体公知のものである。
ができる。このジルコニアを利用する酸素センサーは、
それ自体公知のものである。
【0018】現在、癌や糖尿病を始めとする多くの病気
の原因は体内における過剰の活性酸素によると考えられ
ている。
の原因は体内における過剰の活性酸素によると考えられ
ている。
【0019】本来、活性酸素は体内に侵入した菌を殺す
目的で体内で生成される。殺菌機構は生成した活性酸素
が体内に侵入した菌を酸化させることにより無害化する
ものである。
目的で体内で生成される。殺菌機構は生成した活性酸素
が体内に侵入した菌を酸化させることにより無害化する
ものである。
【0020】通常、そのために必要な活性酸素量は全酸
素中の2%といわれている。
素中の2%といわれている。
【0021】しかしながら、活性酸素量が2%を越える
と、体内の正常な細胞組織を酸化させてしまう。これが
癌細胞であると考えられている。
と、体内の正常な細胞組織を酸化させてしまう。これが
癌細胞であると考えられている。
【0022】本発明により、生体中の活性酸素量を迅速
に測定することができれば、現在、癌などに対して、体
がどのような状態にあるかを判定することができる。
に測定することができれば、現在、癌などに対して、体
がどのような状態にあるかを判定することができる。
【0023】また、本発明により生体中の活性酸素量を
迅速に測定することができれば、良くないと考えられて
いる食品添加物、ストレス、電磁波などと癌の関係、あ
るいは今後、良いと考えられる条件と癌との関係の研究
に利用することができる。
迅速に測定することができれば、良くないと考えられて
いる食品添加物、ストレス、電磁波などと癌の関係、あ
るいは今後、良いと考えられる条件と癌との関係の研究
に利用することができる。
【0024】このように、本発明は人間の健康に関する
極めて有効なものである。
極めて有効なものである。
【図1】この発明の一実施例を示す活性酸素センサー
の、使用状態における実施様態表示図である。
の、使用状態における実施様態表示図である。
【符号の説明】 1 センサー本体 2 固体電解質 3 酸素参照物質 4 参照電極 5 測定電極 6 コネクター
Claims (2)
- 【請求項1】鋭利な先端を持つステンレス製パイプの内
部に先端が閉じた中空のジルコニア製の固体電解質を取
り付けたことと、前記固体電解質の内部に酸素参照物質
を具備したことと、前記酸素参照物質に参照電極を接続
したことと、前記パイプに測定電極を接続したことと、
前記参照電極と前記測定電極の他端を外部の起電力計に
接続するコネクターを前記パイプの後端に設けたことか
ら成る活性酸素センサー。 - 【請求項2】前記活性酸素センサーを血管に挿入するこ
とを特徴とする活性酸素量の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000275679A JP2002055078A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 生体中の活性酸素量のセンサーと測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000275679A JP2002055078A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 生体中の活性酸素量のセンサーと測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002055078A true JP2002055078A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18761266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000275679A Pending JP2002055078A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 生体中の活性酸素量のセンサーと測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002055078A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004074828A1 (ja) * | 2003-02-24 | 2006-06-01 | 湯浅 真 | 活性酸素種等測定装置 |
US7554325B2 (en) | 2006-04-26 | 2009-06-30 | Tdk Corporation | Magnetic sensor with needle-shaped detecting part |
-
2000
- 2000-08-07 JP JP2000275679A patent/JP2002055078A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004074828A1 (ja) * | 2003-02-24 | 2006-06-01 | 湯浅 真 | 活性酸素種等測定装置 |
JP5053547B2 (ja) * | 2003-02-24 | 2012-10-17 | 真 湯浅 | 活性酸素種等測定装置 |
US7554325B2 (en) | 2006-04-26 | 2009-06-30 | Tdk Corporation | Magnetic sensor with needle-shaped detecting part |
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