JP2002052097A - ゴルフボールの製造方法及び販売方法、並びに、識別情報の選択が可能なゴルフボール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 余分な在庫を抱えることなく、ユーザーが希
望する識別情報を付与したゴルフボールを提供すること
を可能にしたゴルフボールの製造方法及び販売方法、並
びに識別情報の選択が可能なゴルフボールを提供する。 【解決手段】 ゴルフボール１を予め識別情報を付与す
ることなく製造しておき、ゴルフボール１の外表面の識
別情報付与領域Ｙにユーザーからの注文に応じて識別情
報を付与した後、そのゴルフボール１を販売する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールを製
造する方法、販売する方法、その製造方法又は販売方法
により提供されるゴルフボールに関し、さらに詳しく
は、余分な在庫を抱えることなく、ユーザーが希望する
識別情報を付与したゴルフボールを提供することを可能
にしたゴルフボールの製造方法及び販売方法、並びに、
識別情報の選択が可能なゴルフボールに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ゴルフボールにはプレー中のボ
ールを識別するために１〜８の数字が付与されている。
また近年では、ユーザーからの要望により、識別情報と
して２桁や３桁の数字を付与したものもある。

【０００３】しかしながら、上述のような識別情報はメ
ーカーが前もって設定したものであるため、ユーザーが
希望する番号がなかったり、或いはメーカーが多種類の
番号を用意した場合には、メーカー及び販売店が余分な
在庫を抱えることになってしまうという問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、余分
な在庫を抱えることなく、ユーザーが希望する識別情報
を付与したゴルフボールを提供することを可能にしたゴ
ルフボールの製造方法及び販売方法、並びに、識別情報
の選択が可能なゴルフボールを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のゴルフボールの製造方法は、ゴルフボールを
識別情報を付与することなく製造し、該ゴルフボールの
外表面にユーザーからの注文に応じて識別情報を付与す
ることを特徴とするものである。

【０００６】また、本発明のゴルフボールの販売方法
は、ゴルフボールを予め識別情報を付与することなく製
造しておき、該ゴルフボールの外表面にユーザーからの
注文に応じて識別情報を付与した後、該ゴルフボールを
販売することを特徴とするものである。

【０００７】更に、本発明の識別情報の選択が可能なゴ
ルフボールは、ボール外表面の識別情報付与領域にユー
ザーからの注文に応じて識別情報を付与したことを特徴
とするものである。

【０００８】本発明によれば、ゴルフボールを予め識別
情報を付与することなく製造しておき、該ゴルフボール
の外表面にユーザーからの注文に応じて識別情報を付与
した後、該ゴルフボールを販売するので、余分な在庫を
抱えることなく、ユーザーが希望する識別情報を付与し
たゴルフボールを提供することができる。

【０００９】識別情報としては、２桁以上の数字を用い
ることが好ましい。この識別情報は、単に他のボールと
の区別を目的とするものであるため複雑な形状の情報で
ある必要はないが、ユーザーの好みにより文字や数字の
代用となる図柄でも良い。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。

【００１１】図１は本発明の実施形態からなる識別情報
の選択が可能なゴルフボールを示すものである。本発明
では、図１に示すように、ゴルフボール１を合成樹脂等
から成形した後、ボール外表面のブランド付与領域Ｘに
ブランド名を印刷する一方で、その近傍の識別情報付与
領域Ｙには識別情報を付与しない状態にする。このよう
に識別情報のみを持たないゴルフボール１を予め製造し
ておき、ユーザーからの注文に応じてゴルフボール１の
外表面の識別情報付与領域Ｙに所望の識別情報を付与し
た後、そのゴルフボール１を販売するのである。なお、
ブランド付与領域Ｘと識別情報付与領域Ｙは、その位置
を図２のように入れ替えることも可能である。

【００１２】上記製造方法及び販売方法によれば、メー
カーが多種類の識別情報をカタログ等に用意した場合で
あっても、メーカー及び販売店は余分な在庫を抱える必
要がない。一方、ユーザーは希望する識別情報を付与し
たゴルフボールを得ることができる。特にユーザーとし
ては、特定の識別情報を常に選択することが可能である
ので、ゴルフプレー中にボールを間違えることを確実に
防止し、プレーに集中することができる。

【００１３】識別情報付与領域Ｙに付与する識別情報と
しては、２桁以上の数字を用いることが好ましい。数字
の桁数は特に限定されるものではないが、桁数が多過ぎ
ると識別し難くなるので、その上限は４桁とすることが
望ましい。また、数字以外の識別情報として、文字や数
字の代用となるような図柄（例えば、麻雀牌の図柄）等
を用いても良い。

【００１４】識別情報付与領域Ｙに識別情報を付与する
手段としては、印刷が好ましく、その中でもパッド印刷
が好ましい。インクジェットプリント印刷や転写テープ
印刷等も可能であるが、両者とも耐久性に問題がある。
また、転写テープ印刷はパッド印刷に比べて容易ではな
い。印刷以外の手段として、刻印等を採用することが可
能であるが、刻印の場合、ゴルフボール表面に傷を付け
ることになるので好ましくない。

【００１５】識別情報付与領域Ｙに識別情報を付与する
場所は、工場や販売店とすることができる。即ち、ゴル
フボールを予め識別情報を付与することなく製造してお
き、工場でゴルフボールの外表面にユーザーからの注文
に応じて識別情報を付与しても良く、或いは識別情報を
付与することなく製造したゴルフボールを販売店に出荷
し、該販売店においてゴルフボールの外表面にユーザー
からの注文に応じて識別情報を付与しても良い。

【００１６】本発明は、ゴルフボールの外表面に付与す
る識別情報に関するものであるので、その構造及び材質
は特に限定されるものではない。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゴ
ルフボールを識別情報を付与することなく製造し、該ゴ
ルフボールの外表面にユーザーからの注文に応じて識別
情報を付与した後、該ゴルフボールを販売するので、余
分な在庫を抱えることなく、ユーザーが希望する識別情
報を付与したゴルフボールを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態からなる識別情報の選択が可
能なゴルフボールを示す正面図である。

【図２】本発明の他の実施形態からなる識別情報の選択
が可能なゴルフボールを示す正面図である。

【符号の説明】

１ ゴルフボール Ｘ ブランド付与領域 Ｙ 識別情報付与領域

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフボールを識別情報を付与すること
   なく製造し、該ゴルフボールの外表面にユーザーからの
   注文に応じて識別情報を付与するゴルフボールの製造方
   法。
2. 【請求項２】 前記識別情報が２桁以上の数字である請
   求項１に記載のゴルフボールの製造方法。
3. 【請求項３】 ゴルフボールを予め識別情報を付与する
   ことなく製造しておき、該ゴルフボールの外表面にユー
   ザーからの注文に応じて識別情報を付与した後、該ゴル
   フボールを販売するゴルフボールの販売方法。
4. 【請求項４】 前記識別情報が２桁以上の数字である請
   求項３に記載のゴルフボールの販売方法。
5. 【請求項５】 ボール外表面の識別情報付与領域にユー
   ザーからの注文に応じて識別情報を付与したゴルフボー
   ル。
6. 【請求項６】 前記識別情報が２桁以上の数字である請
   求項５に記載のゴルフボール。