JP2002051933A - おしぼり形成装置 - Google Patents

おしぼり形成装置

Info

Publication number
JP2002051933A
JP2002051933A JP2000238238A JP2000238238A JP2002051933A JP 2002051933 A JP2002051933 A JP 2002051933A JP 2000238238 A JP2000238238 A JP 2000238238A JP 2000238238 A JP2000238238 A JP 2000238238A JP 2002051933 A JP2002051933 A JP 2002051933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
towel
rotation
sheet
towel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000238238A
Other languages
English (en)
Inventor
Daizo Sugiyama
大三 杉山
Tsutomu Onishi
勉 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000238238A priority Critical patent/JP2002051933A/ja
Publication of JP2002051933A publication Critical patent/JP2002051933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は純機械構成のおしぼり形成装置に関す
るものであり、電源設備のないところにおいて所期の品
質のおしぼりを安定的に供給しうることを目的とする。 【解決手段】原反ロールからのおしぼりシート11の繰出
しは繰出しローラ20の回転により行われる。水分付与ロ
ーラ16は貯水タンク12からの給水を受ける給水タンク
18に浸漬されており、水分付与ローラ16の回転により
おしぼりシート11に水分付与が行われる。回転カッタ22
の回転によりおしぼりシート11は所定長11´に切断され
る。繰出しローラ20、水分付与ローラ16、回転カッタ22
の回転は手動レバーの押し下げ操作を往復回転運動に変
換する機構により惹起される。回転運動のうち位置方向
の回転により繰出しローラの回転を行わせ、カッタ22に
よるおしぼりシート11の切断は反対方向の回転運動時に
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は原反ロールから繰
出されたおしぼりシートを所定長に切断すると共に、水
分付与することによりおしぼりを形成するための装置に
関するものであり、小型であるにもかかわらず純機械的
な要素のみで構成され電動部分を有しないため、設置場
所を問わずに使用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】おしぼり形成装置としはて各種のタイプ
のものが提案されているが、基本的な構造については同
様であり、原反ロールから繰出された不織布などのおし
ぼりシートに消毒液などの必要な薬液を混合した水を付
与した状態にて出口まで送り出し、送り出されてきたお
しぼりシートをミシン目を破って引き出すようにしたも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においてはお
しぼり形成装置は電動式であり原反ロールからのおしぼ
りシートの引き出しや、おしぼりシートへの水分付与
や、おしぼりシートへのミシン目の形成などの各工程は
電動モータやポンプや電動式の制御機構を使用すること
によりその制御が行われていた。電動式のものは機械的
な構造としては単純化されかつマイクロコンピュータな
どの使用に微妙な制御をなしうるため、均質なおしぼり
を安定的に提供できる利点があるが、コスト的には高く
なる欠点がある。また、電源がないところではそもそも
使用不能である。
【0004】この発明は以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、純機械的であるため電源設備のないところ
での使用が可能であるにもかかわらず所期の品質のおし
ぼりを安定的に供給しうることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、原反ロールと、原反ロールからおしぼりシートを繰
出すための繰出ローラと、原反ロールから繰出されたお
しぼりシートに接触することによりおしぼりシートに水
分を付与する水分付与ローラと、水分付与ローラへの給
水用の浸漬型給水手段と、おしぼりシートに切断線を形
成する回転型切断線形成手段と、手動操作レバーと、手
動操作レバーに連結され、手動操作レバーの操作によっ
て原反ロールからのおしぼりシートの所定長の繰出しに
相当する繰出ローラの回転を惹起せしめる第1の伝動機
構と、手動操作レバーに連結され、手動レバーの操作に
よって水分付与ローラの回転を惹起せしめる第2の伝動
機構と、手動操作レバーに連結され、手動操作レバーに
より所定長のおしぼりシートの繰出しが行われた時点に
おいておしぼりシートに切断線を形成するように回転型
切断手段の回転を惹起せしめる第3の伝動機構とを備え
たことを特徴とするおしぼり形成装置が提供される。
【0006】請求項1の発明の作用・効果を説明する
と、手動操作レバーの操作によって第1、第2、第3の
それぞれの伝導機構によって繰出ローラの回転、水分付
与ローラの回転及び回転型切断手段の回転が惹起され、
純機械的構成により原反からのおしぼりシートの繰出
し、おしぼりシートへの給水及びおしぼりシートへの切
断線の形成を行うことができる。また、水分付与ローラ
への給水は浸漬型の給水手段を採用しているため、液面
の深さなどの調節により安定かつ確実な給水を行うこと
ができる。
【0007】請求項2の発明によれば、原反ロールと、
原反ロールからおしぼりシートを繰出すための繰出ロー
ラと、繰出されたおしぼりシートに接触することにより
おしぼりシートに水分を付与する水分付与ローラと、水
分付与ローラへの給水手段と、おしぼりシートに切断線
を形成するための回転型切断線形成手段と、往復型の手
動操作レバーと、手動操作レバーの1方向への操作を所
定角度の回転揺動運動に変換する変換機構と、変換機構
における一方向の揺動回転運動のみを伝達するワンウエ
イ伝達手段と、ワンウエイ伝達手段に連結され、変換機
構における一方向の揺動回転運動によって原反ロールか
らのおしぼりシートの所定長の繰出しに相当する繰出ロ
ーラとこれと連動した水分付与ローラの回転を惹起せし
める第1の歯車伝動機構と、手動操作レバーに連結さ
れ、手動操作レバーの1方向への操作時であってかつ前
記変換機構が反対方向の揺動回転に移行後においておし
ぼりシートへの切断線の形成が行われるように回転型切
断手段の回転を惹起せしめる第2の歯車伝動機構とを備
えたことを特徴とするおしぼり形成装置が提供される。
【0008】請求項2に記載の発明の作用・効果を説明
すると、往復型の手動操作レバーの1方向への操作(例
えばレバーの押し下げ)は変換機構により揺動回転運動
に変換され、その揺動回転における1方向の回転がワン
ウエイ伝達手段を介して第1の歯車伝導機構により繰出
ローラの繰り出し方向の回転となっておしぼりシートの
繰り出しが行われる。回転型切断手段はレバーの押し下
げ(往復型の手動操作レバーの1方向への操作)開始と
同時に回転するが、回転型切断手段によるおしぼりシー
トへの切断線の形成は、前記変換機構が反対方向への揺
動回転に移行しワンウエイ伝達手段がフリーなためおし
ぼりシートが繰り出しを停止しているとき行われる。そ
のため、往復回転を惹起せしめる変換機構とワンウエイ
伝達手段とを採用した簡単な構成にもかかわらず手押し
操作レバーの押し下げの過程においてシートの送りと切
断との動作を確実に切り分けることができ、簡単な構成
であるにも関わらず装置の信頼性高い動作を期すことが
できる。
【0009】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
において、水分付与ローラへの給水手段は浸漬型給水手
段であることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明の作用・効果を説明する
と、浸漬型給水手段とすることにより請求項1の発明と
同様に簡単な構成であるにも関わらず確実な給水を行う
ことができる効果がある。
【0011】請求項4の発明によれば、請求項1から請
求項3のいずれかの発明において、繰出ローラの表面速
度は水分付与ローラの表面速度より多少大きくなるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0012】請求項4の装置の作用・効果を説明する
と、繰出ローラの表面速度を水分付与ローラの表面速度
より多少大きくなるようにすることにより水分付与ロー
ラに接触する際のシート張力が増し、確実な水分付与を
行うことができる。
【0013】請求項5の発明によれば、請求項請求項2
に記載の発明において、前記変換機構は操作レバーの1
方向の運動を所定角度の回転運動として取り出すラチェ
ット機構と、所定角度の前記回転運動を1完全回転運動
に変換する歯車機構と、この1完全回転運動を直線的往
復運動に変換するクランク機構と、クランク機構に連結
され、所定角度の前記回転揺動運動をワンウエイ伝達手
段に歯車伝達するセクタ歯車とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】この構成により操作レバーの1方向への操
作(例えばレバーの押し下げ)をおしぼりシートの送り
とシートの送りを停止した状態でのおしぼりシートの切
断とにカムなどの機構を使用しない簡単な構造であるに
もかかわらず確実に切り分けおしぼりシートの繰出し
と、おしぼりシートの繰出し後の切断とを確実に行うこ
とができる効果がある。
【0015】請求項6の発明によれば、請求項1、3か
ら5のいずれかに記載の発明において、浸漬型給水手段
は水タンクと、タンク内に部分的に浸漬され、水面から
突出した外周がおしぼりシートと接触する水分付与ロー
ラとを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項6の作用・効果を説明すると、水タ
ンク内に水分付与ローラを浸漬した機構により液面調整
という簡単な手段により確実な給水を行うことができ
る。
【0017】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の発明において、水分付与ローラはベルトローラである
ことを特徴とするおしぼり形成装置。
【0018】請求項7の発明の作用・効果を説明する
と、ベルトを採用することによりその材質の選定により
保水性を高めることができ、装置の停止状態が長時間に
及んだ場合でも始動開始時点からおしぼりシートに必要
量の給水を行うことができる。
【0019】請求項8の発明によれば、請求項6に記載
の発明において、タンクの液面からおしぼりシートの通
過経路に向けて突出し、多孔性材料にて形成された保水
部材を具備したことを特徴とするおしぼり形成装置。
【0020】請求項8の発明の作用・効果を説明する
と、多孔性材料にて形成された保水部材は液面から毛細
管現象にて水を吸い上げるため比較的長時間停止後の作
動においても最初から十分な量の水を給水することがで
きる効果がある。
【0021】請求項9の発明によれば、請求項1から8
に記載の発明において、前記繰出しローラの送り方向と
反対方向の回転は拘束する回転ロック手段を更に具備し
たことを特徴とするおしぼり形成装置が提供される。
【0022】請求項9の発明の作用・効果を説明する
と、前記繰出しローラの送り方向と反対方向の回転をロ
ックする手段を更に設けることによりおしぼりシートの
逆流方向の操作を確実に防止し、作動の信頼性をより高
めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図面を参照にしながらこの発明の
実施形態におけるおしぼり形成装置を説明すると、図1
において、9はケーシング、10は原反ロール、11は
おしぼりシート、12は貯水タンク、14は加圧ロー
ラ、16は水分付与ローラ、18は給水タンク、20は
繰出ローラ、22は回転型カッタ、23は受板である。
加圧ローラ14はおしぼりシート11を挟んで水分付与
ローラ16と接触するように設けられる。繰出ローラ2
0は一対が母線同士で接触するように設けられ、おしぼ
りシート11は繰出ローラ20間を通過され、繰出ロー
ラ20からのおしぼりシートは回転型カッタ22とカッ
タ受板23との間を通過する際にミシン目のような切断
線を付与される。
【0024】原反ロール10は紙管24の回りに不織布
などより成るおしぼりシートをロール状に巻回して構成
される。原反ロール10からのおしぼりシート11は繰
出ローラ20の回転によって繰り出され、ガイドローラ
21を経て、加圧ローラ14と水分付与ローラ16との
間を通過することにより水分付与を受ける。即ち、水分
付与ローラ16は給水タンク18に浸漬されているた
め、水分付与ローラ16の回転によりその表面に付着せ
しめられた水分は加圧ローラ14の回りを巡らされる間
におしぼりシートに水分が付与される。水分を付与され
た後のおしぼりシート11は繰出ローラ20間を通過
し、回転するカッタ22によりミシン目を付与される。
即ち、カッタ22は半径方向に延びるブレード22Aを
所定角度位置に有しており、このブレード22Aは中心
軸線の方向(紙面に直交する方向)に間隔をおいた歯部
を形成している。そして、後述のように所定長さのおし
ぼりシート11の供給が完了し、おしぼりシート11が
停止した状態においてブレード22Aがおしぼりシート
11をその間に挟んで受板23に当接せしめられ、ブレ
ード22Aは軸線方向(紙面直交方向)に間隔をおいた
歯部を呈しているため、ブレード22Aが受板23と当
接時におしぼりシート11にミシン目が付与される。手
で引っ張ることによりミシン目を引き裂くことによりお
しぼりを取り出すことができる。図1で11´は分離さ
れた後のおしぼりを示す。
【0025】貯水タンク12はカートリッジ式であり、
バルブ付きのねじ蓋26を備え、充填時は図とは逆転さ
せ、蓋26を外し、消毒液を含有した水を充填する。水
の充填後に蓋26を装着してから下向きとするが、スプ
リング33はスプリング受け29を介してバブル32を
閉鎖位置させているため、水はこぼれない。そして、図
1のように蓋26をタンク受皿28に載せることによ
り、タンク受皿28の底から突出しているピン30によ
ってロッド31と一体なバルブ32はスプリング33に
抗して押し上げられ、バルブ32は開位置となる。一
方、タンク受皿28に着座する蓋26の底面には円周方
向に通気用切欠35が間隔をおいて形成される。給水タ
ンク18の液面とタンク受皿28の液面とは大気圧を受
け、Lのように同一面上(基準面)に位置する。基準面
が通気用切欠35より高く位置しているときは同切欠3
5からの空気の導入は行われない。そのため、貯水タン
ク12の液面位置は貯水タンク12の液面より上の空間
の負圧とバランスすることにより停止している。水分付
与ローラ16からおしぼりシート11への水分付与の継
続によって基準面は下がって行き、通気用切欠35が大
気に開口されるに至ると、切欠35より大気の導入が行
われる。大気は気泡となって貯水タンク12内を上昇
し、貯水タンク12内の液面より上方の空間に入り、こ
この負圧を降下せしめる。その結果、貯水タンク12の
液面は下がって行き(貯水タンク12内の空間の負圧は
上昇し)、基準面Lは再び上昇し、通気用切欠35より
高く位置するようになって内部圧力とバランスするた
め、同切欠35よりの大気のブリードは停止する。この
ような動作の繰返しによって貯水タンク12内の消毒液
含有水をホース34を介して徐々に給水タンク18に供
給することができる。
【0026】次ぎに、この発明における純機械式のおし
ぼりシート繰出し、水分付与及び切断機構について詳細
に説明すると、図2において、手動操作レバー36は装
置のケーシング9の外側に配置され、ケーシング9の手
前(おしぼりを取り出すため操作する者の側)に向けて
延びており、その自由端に握り38を有している。この
操作レバー36の握り38をつかみ操作レバー36を下
方に矢印f1のように押し下げるべく回動させることで
おしぼりを取り出すことができるようになっている。操
作レバー36の他端は操作軸40に固定され、この操作
軸40はその両端がケーシング9に図示しないメタルな
どの周知の手段により回転自在に取り付けられる。ケー
シング9に対する操作軸40の位置関係については図1
を参照されたい。ケーシング9の内部において操作軸4
0にはアーム42が固定され、アーム42の自由端にラ
チェット爪44が取り付けられている。操作軸40上に
ラチェットホイール46が回転自在に取り付けられ、ラ
チェットホイール46にはその外周に90度間隔で4個
の溝48が形成されている。操作レバー36を図3の矢
印f1の方向に押し下げることによりラチェット爪44
は溝48の一つに係合され、矢印gのように反時計方向
に90度回転し、この回転によって後述のように繰出ロ
ーラ20によるおしぼりシート11の1カット分の繰出
し、おしぼりシート11への水分の付与のための加圧ロ
ーラ14、水分付与ローラ16の回転、及びカッタ22
の回転が惹起される。これに対して、操作レバー36を
時計方向に矢印f2のように戻した場合はラチェット爪
44は溝48と係合しないため、ラチェットホイール4
6の回転は惹起されない。
【0027】操作軸40にはメイン駆動歯車50が回転
自在に取りつけられ、このメイン駆動歯車50はラチェ
ットホイール46と一体に回転するようになっている。
そして、このメイン駆動歯車50と噛合うように繰出ロ
ーラ・水分付与ローラ駆動歯車52が設けられ、この繰
出ローラ駆動歯車52はケーシング9に対して図示しな
いメタルなどによって軸支された繰出ローラ駆動軸54
上に固定されている。ケーシング9に対する繰出ローラ
駆動軸54の位置関係については図1を参照されたい。
メイン駆動歯車50と繰出ローラ駆動歯車52とのギヤ
比は4:1となっており、操作レバー36を押し下げた
ときのラチェットホイール及びメイン駆動歯車50の9
0度の回転によって繰出ローラ駆動歯車52は丁度36
0度回転されるようになっている。
【0028】図3に示すように、繰出ローラ駆動軸54
は操作レバー36の押し下げ時において揺動回転運動を
惹起させるための機構に連結される。この機構は繰出ロ
ーラ駆動軸54に固定されるクランクアーム56と、ク
ランクアーム56に一端がピン58にて枢着されるクラ
ンクロッド60と、クランクロッド60の他端にピン6
2にて枢着されるセクタギヤ64とから構成される。セ
クタギヤ64はその一端が揺動軸65に取りつけられ、
揺動軸65はその両端において図示しないメタルやベア
リングによってケーシング9に回転自在に取り付けられ
ている。前述のように、操作レバー36を矢印f1のよ
うに押し下げたとき繰出ローラ駆動軸54は丁度1回転
し、従って、繰出ローラ駆動軸54に取り付けられたク
ランクアーム56も一回転し、クランクロッド60は矢
印h1, h2のように1往復する。このような1往復によっ
てセクタギヤ64は揺動軸65を中心に図4の矢印j1,
j2のように数10度の角度範囲において揺動的な往復運
動を行う。
【0029】次ぎに、セクタギヤ64の揺動的回転運動
により繰出ローラ20及び加圧ローラ14及び水分付与
ローラ16の回転を惹起させるための歯車伝動機構の構
成について説明する。図3に示すようにセクタギヤ64
はその自由端に歯部64Aを有しており、この歯部64
Aは歯車66に噛合いしている。歯車66は軸68にワ
ンウエイクラッチ70を介して取り付けられる。ワンウ
エイクラッチ70はセクタギヤの矢印j1方向の回転は
軸68に伝達し、軸68に固定された中間歯車72を矢
印kのように回転させるが、セクタギヤ64の矢印j2
方向の回転に際してはワンウエイクラッチ70はフリー
に回転するのみであり、軸68、換言すれば中間歯車7
2に回転は伝わらない。図3において図1の加圧ローラ
14及び水分付与ローラ16も図示されており、水分付
与ローラ16にはこれと一体に回転する歯車74が固定
され、歯車74が中間歯車72に噛合いする。また、歯
車75も水分付与ローラ16と一体に回転するように設
けられる。固定軸77は第2のワンウエイクラッチ79
を介して水分付与ローラ16に連結される。水分付与ロ
ーラ16と一体に回転する歯車75に加圧ローラ14と
一体に回転する歯車76及び繰出ローラ20と一体に回
転する歯車80と噛合する歯車78が噛合いしている。
第2のワンウエイクラッチ79は矢印t方向の回転につ
いては固定軸77に対しフリーであり、矢印t方向にお
ける歯車74の回転は歯車75より歯車76, 78に伝達さ
れ、おしぼりシート11の繰出し方向における水分付与
ローラ16、加圧ローラ14及び繰出ローラ20の回転
が得られる。矢印tと反対方向の回転(おしぼりシート
11の繰出し方向は反対方向の回転)については第2の
ワンウエイクラッチ79はこのような回転については固
定軸77に対してロックされる。そのため、繰出ローラ
20を繰出しと反対方向に手操作によって回そうとして
も回ることがないようになっている。歯車75, 76, 78,
80の歯数の設定は繰出ローラ20の表面速度に対して
加圧ローラ14及び水分付与ローラ16の表面速度が減
速となる設定である。このような減速によって加圧ロー
ラ14及び水分付与ローラ16に接するおしぼりシート
11を緊張せしめることができ、水分の付着を良好とす
ることができる。セクタ歯車64の歯部64A、歯車6
6, 72, 74, 75, 78, 80の歯数はセクタギヤ64の矢印
j1方向の全ストローク、即ち、図2の矢印f1のよう
な操作レバーの押し下げ時の全ストロークの半分のスト
ロークにおいておしぼりシート11の所定長(1単位
長)の繰出しが行われるように設定されている。即ち、
操作レバー36を押し下げて行くと駆動歯車52は丁度
半回転を実行し、クランクロッド60は図3のh1に示
すように上死点から下死点まで下降され(半分のストロ
ークを実施し)、セクタギヤ64は矢印j1のように時
計方向に回動され、この回動運動は第1のワンウエイク
ラッチ70により歯車72に伝達され、歯車72より歯
車74, 75, 78, 80を介して繰出しローラ80はおしぼり
シートの繰出し方向に回転され、所定長のおしぼりシー
ト11の繰り出しが実行されると同時に、歯車74, 75,
76を介して水分付与ローラ16、加圧ローラ14に伝達
され、おしぼりシート11への水分付与が行われる。操
作レバー36を中間から更に押し下げて行くと駆動歯車
52は残りの半回転を実行し、クランクロッド60は図
3のh2に示すように下死点から上死点まで上昇され
(残りの半分のストロークを実施し)、セクタギヤ64
は矢印j2のように反時計方向に回動され、この回動運
動はワンウエイクラッチ70を介して歯車72に伝達さ
れないため、繰出ローラ20は回転せずおしぼりシート
の繰出しは停止され、加圧ローラ14及び水分付与ロー
ラ16は共に回転せず、水分の付与も行われない。
【0030】次ぎに、所定長のおしぼりシートを繰り出
し後のおしぼりシートへのミシン目の付与を行わせる機
構について説明すると、図2において、操作レバー36
を矢印f1のように1回押し下げる毎に90度回転せし
められるメイン駆動歯車50はアイドラ歯車82, 84を介
してカッタ駆動歯車86に噛合いしている。カッタ駆動
歯車86の回転軸88はケーシング9に図示しないメタ
ル若しくは軸受けに軸支されており、この回転軸88上
に回転型カッタ22が固定されている。カッタ駆動歯車
82, 86の歯数は同一であり、かつ繰出ローラ駆動歯車5
2の歯数と同一であり、そのため、操作レバー36の押
し下げによるラチェットホイール46の90度回転によ
って繰出駆動歯車52と同様にカッタ駆動歯車86も1
回転を行う。そして、カッタ22の切断刃22Aが受板
23と正対することによりおしぼりシート11にミシン
目を入れるタイミングは、クランクロッド60が矢印h
2のように上昇することによりセクタギヤ64が矢印j
2のように反時計方向に回動し、ワンウエイクラッチ7
0により空転が起こり、繰出ローラ20及び加圧ローラ
14が停止している間に設定されている。即ち、セクタ
ギヤ64が上向き(矢印j2方向)に揺動している中間
付近において刃部22Aが受板23に当接するように刃
部22Aを決めればよい。したがって、この実施形態で
はおしぼりシート11の繰出しと切断とはセクタギヤ6
4の回転方向j1, j2で完全に切り分けられ、セクタギヤ
がj2方向の回転中の適当な箇所で切断を行えばよく、
従って、切断タイミングの設定としてはあまりクリティ
カルな設定を要求されず、簡単な機構で確実な切断動作
を行うことができる効果がある。そのため、おしぼりシ
ート11が停止した状態においておしぼりシート11へ
のミシン目の形成を確実に行うことができるようになっ
ている。
【0031】図4はこの発明の装置の作動タイミングを
模式的に表しており、(イ)においては操作レバー36
の押し下げ、戻しが表され、(ロ)に示すようにラチェ
ットホイール46は操作レバー36の押し下げ時に回転
し、その回転角度は90度である。ラチェットホイール
46の90度回転により、繰出ローラ駆動歯車52は3
60度回転し、その間クランクロッド60が1往復し、
(ハ)に示すようにセクタギヤ64は所定角度の正転とそ
れに継続する逆転を行う。セクタギヤ64の正転の間に
ワンウエイクラッチ70は係合し、(ニ)で示すように繰
出ローラ20はおしぼりシート11を所定長繰出すため
の回転(例えば3回転)を実施する。繰出ローラ20の
回転と同期して(ホ)に示すように水分付与ローラ16も
回転する。回転型カッタ22はラチェットホイール46
の90度の回転の間、即ち操作レバー36の押し下げ
中、回転を継続し、丁度1回転を行うが、セクタギヤ6
4が(ハ)に示すように逆転に移行し、繰出ローラ20が
(ニ)に示すように停止している間に切断刃22Aによる
ミシン目の形成が行われる。図において矢印Pはセクタ
ギヤ64の逆転中における切断刃22Aがカッタ受板2
3に当接することによるミシン目の形成タイミングを示
している。
【0032】図5は給水タンク18からの水分付与方式
の変形構造を示している。水分付与ローラ90は給水タ
ンク18に浸漬されておらず、給水タンク18に浸漬さ
れたローラ92にベルト94によって連結される。この
実施形態においては、ベルトの材質として布帛製などの
吸水性及び保水性の良好なものを採用することにより水
分調節が容易になる効果がある。
【0033】図6は給水方式の更に別の実施形態を示し
ており、給水タンク18に不織布のような多孔質の水保
持性材料よりなる保水部材96を配置している。保水部
材96は適当な保持板など(図示しない)によって水面
から直立するように保持され、その先端はおしぼりシー
ト11に軽く接触するような位置に設けられる。保水性
の保水部材は毛細管現象により水分を保持しうるため装
置の比較的長時間の停止後に起動する場合において、水
分付与ローラ16からの給水量が不足するおそれある場
合において補助的な給水を行うことができる。必要あれ
ば、保水部材96を昇降可能に設け、常態では保水部材
96を下降位置させておき、所望のときのみ保水部材を
おしぼりシート11に接触せしめるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明のおしぼり形成装置の全体概略
図である。
【図2】図2は操作レバーによる手動操作部のギヤリン
グを示す図である。
【図3】図3はセクタギヤ及びワンウエイクラッチによ
るおしぼりシートの繰出部のギヤリングを示す図であ
る。
【図4】図4はこの発明のおしぼり形成装置の各部の作
動タイミングを示す図である。
【図5】図5は浸漬型級数方式の別の実施形態を示す図
である。
【図6】図6は浸漬型級数方式の更に別の実施形態を示
す図である。
【符号の説明】
9…ケーシング 10…原反ロール 11…おしぼりシート 12…貯水タンク 14…加圧ローラ 16…水分付与ローラ 18…給水タンク 20…繰出ローラ 22…回転型カッタ 22A…ブレード 36…手動操作レバー 38…握り 44…ラチェット爪 46…ラチェットホイール 50…メイン駆動歯車 52…繰出ローラ・給水ローラ駆動歯車 56…クランクアーム 60…クランクロッド 64…セクタギヤ 70…ワンウエイクラッチ 72…歯車 86…カッタ駆動歯車 90…水分付与ローラ 94…貯水ベルト 96…多孔性材料製保水部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反ロールと、原反ロールからおしぼり
    シートを繰出すための繰出ローラと、原反ロールから繰
    出されたおしぼりシートに接触することによりおしぼり
    シートへの水分付与を行う水分付与ローラと、水分付与
    ローラへの給水用の浸漬型給水手段と、おしぼりシート
    に切断線を形成する回転型切断線形成手段と、手動操作
    レバーと、手動操作レバーに連結され、手動操作レバー
    の操作によって原反ロールからのおしぼりシートの所定
    長の繰出しに相当する繰出ローラの回転を惹起せしめる
    第1の伝動機構と、手動操作レバーに連結され、手動レ
    バーの操作によって水分付与ローラの回転を惹起せしめ
    る第2の伝動機構と、手動操作レバーに連結され、手動
    操作レバーにより所定長のおしぼりシートの繰出しが行
    われた時点においておしぼりシートに切断線を形成する
    ように回転型切断手段の回転を惹起せしめる第3の伝動
    機構とを備えたことを特徴とするおしぼり形成装置。
  2. 【請求項2】 原反ロールと、原反ロールからおしぼり
    シートを繰出すための繰出ローラと、繰出されたおしぼ
    りシートに接触することによりおしぼりシートに水分を
    付与する水分付与ローラと、水分付与ローラへの給水手
    段と、おしぼりシートに切断線を形成するための回転型
    切断線形成手段と、往復型の手動操作レバーと、手動操
    作レバーの1方向への操作を所定角度の回転揺動運動に
    変換する変換機構と、変換機構における一方向の揺動回
    転運動のみを伝達するワンウエイ伝達手段と、ワンウエ
    イ伝達手段に連結され、変換機構における一方向の揺動
    回転運動によって原反ロールからのおしぼりシートの所
    定長の繰出しに相当する繰出ローラとこれと連動した水
    分付与ローラの回転を惹起せしめる第1の歯車伝動機構
    と、手動操作レバーに連結され、手動操作レバーの1方
    向への操作時であってかつ前記変換機構が反対方向の揺
    動回転に移行後においておしぼりシートへの切断線の形
    成が行われるように回転型切断手段の回転を惹起せしめ
    る第2の歯車伝動機構とを備えたことを特徴とするおし
    ぼり形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、水分付
    与ローラへの給水手段は浸漬型給水手段であることを特
    徴とするおしぼり形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の発明において、繰出ローラの表面速度は水分付与ロー
    ラの表面速度より多少大きくなるように構成されている
    ことを特徴とするおしぼり形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の発明において、前記変
    換機構は操作レバーの1方向の運動を所定角度の回転運
    動として取り出すラチェット機構と、所定角度の前記回
    転運動を1完全回転運動に変換する歯車機構と、この1
    完全回転運動を直線的往復運動に変換するクランク機構
    と、クランク機構に連結され、所定角度の前記回転揺動
    運動をワンウエイ伝達手段に歯車伝達するセクタ歯車と
    を備えたことを特徴とするおしぼり形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、3から5のいずれかに記載の
    発明において、浸漬型給水手段は水タンクと、タンク内
    に部分的に浸漬され、水面から突出した外周がおしぼり
    シートと接触する水分付与ローラとを備えたことを特徴
    とするおしぼり形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発明において、水分付
    与ローラはベルトローラであることを特徴とするおしぼ
    り形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の発明において、タンク
    の液面からおしぼりシートの通過経路に向けて突出し、
    多孔性材料にて形成された保水部材を具備したことを特
    徴とするおしぼり形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8に記載の発明において、
    前記繰出しローラの送り方向と反対方向の回転は拘束す
    る回転ロック手段を更に具備したことを特徴とするおし
    ぼり形成装置。
JP2000238238A 2000-08-07 2000-08-07 おしぼり形成装置 Pending JP2002051933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000238238A JP2002051933A (ja) 2000-08-07 2000-08-07 おしぼり形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000238238A JP2002051933A (ja) 2000-08-07 2000-08-07 おしぼり形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002051933A true JP2002051933A (ja) 2002-02-19

Family

ID=18729972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000238238A Pending JP2002051933A (ja) 2000-08-07 2000-08-07 おしぼり形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002051933A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101729542B1 (ko) * 2015-05-27 2017-04-24 (주) 드로잉홈 티슈공급장치
CN112471949A (zh) * 2020-12-11 2021-03-12 内蒙古工业大学 火灾应急防护湿巾装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101729542B1 (ko) * 2015-05-27 2017-04-24 (주) 드로잉홈 티슈공급장치
CN112471949A (zh) * 2020-12-11 2021-03-12 内蒙古工业大学 火灾应急防护湿巾装置
CN112471949B (zh) * 2020-12-11 2022-05-17 内蒙古工业大学 火灾应急防护湿巾装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8282033B2 (en) Web change mechanism for a paper towel dispenser
NO325504B1 (no) Dispenser for hygienepapir
EP1525794A3 (en) Spinning-reel reciprocating device
JP2002051933A (ja) おしぼり形成装置
HRP20040500A2 (en) Hygienic paper dispenser
JP2006519644A (ja) 湿潤紙と乾燥紙を選択的に取り出すことができる給紙装置
US2335954A (en) Duplicating machine
US3749014A (en) Printing machine blanket cylinder cleaning device
JPS6010976B2 (ja) 印刷機の給紙時機調整装置
US3398863A (en) Actuating device for aerosol dispenser having timing control
JP2006326824A (ja) 電動モーター式墨つぼ
US1061005A (en) Hair-planting instrument.
US1976775A (en) Device for feeding sheet material
KR970025955A (ko) 스크린 인쇄에 사용되는 스크린 판의 세척 장치
US1449062A (en) Paper-dispensing apparatus
JP3795065B1 (ja) おしぼり製造装置
JPH0219112Y2 (ja)
US2936706A (en) Roll tensioning means for duplicating machines
JP3737887B2 (ja) 孔版印刷機用版胴装置及びその運転方法
JPH0346931Y2 (ja)
JPH06269374A (ja) 使い捨て殺菌タオルのディスペンサ
JPH0344049Y2 (ja)
KR200220258Y1 (ko) 좌변기용 위생시트 권취장치
JPH0556729B2 (ja)
US1133640A (en) Vending-machine.