JP2002050987A - 干渉信号依存適応エコー抑制 - Google Patents

干渉信号依存適応エコー抑制

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JP2002050987A JP2001187889A JP2001187889A JP2002050987A JP 2002050987 A JP2002050987 A JP 2002050987A JP 2001187889 A JP2001187889 A JP 2001187889A JP 2001187889 A JP2001187889 A JP 2001187889A JP 2002050987 A JP2002050987 A JP 2002050987A
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Michael Walker
ミヒヤエル・バルカー
Detlef Hartmann
デトレフ・ハルトマン
Fritz Weinschenk
フリツツ・バインシエンク
Hans Juergen Dr Matt
ハンス・ユルゲン・マツト
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Alcatel Lucent SAS
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Alcatel CIT SA
Alcatel SA
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers

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  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の音響信号、特に人間の音声を送信する
ために、遠隔通信システムにおいてエコー信号を低減す
る方法を提供すること。 【解決手段】 現在使用されている遠隔通信チャネルに
おける雑音レベルNのパワー値が連続的に測定および/
または推定され、現在実施すべきエコー信号の低減の程
度が、事前定義された関数h(N)に従って、現在の雑
音レベルNに応じて、連続的かつ自動的に設定される。
それにより、従来の技術と比較して、雑音が比較的大き
く、はっきり聞き取ることができ、同時にエコー抑制の
ために、エコーが背景雑音に大きく低減されている場
合、一過性のエコーピークの出現が、そうでない場合に
は一様である背景雑音に「穴」を「あけ」させ、結果的
に、既知の方法の場合では、音声の休止において、送信
された遠隔通信信号の不快な変調として知覚されるとい
う欠点を回避するように、安価で最も簡単な手段で実行
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の音響信号、
特に人間の音声を送信するために、遠隔通信システムの
エコー信号を低減する方法であって、エコー信号の存在
が検出および/または予測され、検出および/または予
測されたエコー信号がその後、抑制または低減される方
法に関する。
【0002】そのような方法は、例えば、DE 42
29 912 Alから知られている。
【0003】
【従来の技術】エコーと雑音を抑制することは、電話の
送信が、しばしば、回線または音響エコーおよび背景雑
音による干渉によって明らかに影響される通信ネットワ
ークの通話品質にとって、増大しつつある重要性を担っ
ている。
【0004】コードレス電話、特に携帯電話は、ますま
す広く普及してきている。さらにより小さい寸法の、そ
の結果、拡声器からマイクロフォンへの音響結合が増大
するセットで通信の妥当な品質を達成するために、これ
らのセットは、通常、音響エコーを補償するための装置
を備える。エコー補償のための適応フィルタの技術は、
例えば、DE 44 30 189 Alに記載されて
いる。
【0005】しかし、より古い携帯電話、または簡単な
技術で構築されているより安い新しい携帯電話の場合で
は、膨大な音響エコーが生成され続けており、PSTN
(公衆交換電話網)に入り込み、そこで、他の固定電話
または携帯遠隔通信のユーザの通信と極度に干渉してい
る。したがって、携帯遠隔通信のオペレータは、競合者
の音質よりも優れていると主張することで、新しい顧客
を開拓するために、これらのエコーを除去する努力をし
ている。
【0006】安価な携帯電話では、音響エコーが生成さ
れ、しかも完全には抑制されないので、一般に、ネット
ワークオペレータには、次の交換センタでエコーを抑制
することを試みる他に選択肢はない。通常の適応フィル
タを使用し、フィルタを正確に設定して、実際に生じて
いるエコーをシミュレーションする回線エコーをモデル
化する。次いで、モデル化した回線エコーを、エコーに
よって影響された遠隔通信の信号から削除する。しか
し、携帯電話に向かう当初の音声は、音声がコード化さ
れており、携帯電話のエコーは、さらに音声のコード化
を受けるので、適応フィルタの技術は、携帯電話のエコ
ーの場合には、うまく使用することができない。このた
め、「センタクリッパ」、制御された減衰器、またはN
LPなど、より新しく非線形の方法のみが、携帯電話の
音響エコーの抑制に適している。適応フィルタは、固定
電話の音響エコーには適しているが、一般には比較的高
価である。
【0007】エコーと雑音を低減する方法が導入された
とき、当初、この方法は、音声信号との干渉の重大さを
考慮に入れていなかった。例えば、妥当な中位のレベル
の信号対雑音比で可能な限り良好な聴覚を生成するため
に、最も可能性のある利得でスペクトル減算を実施する
か、または、エコーと雑音の低減の程度が、最も可能性
の高い値に設定されていた。しかし、これらの方法はす
べて、劣悪な信号対雑音比または所望の信号が弱い場合
に、はっきり聞き取ることができる干渉を生成する。
【0008】既知の方法の場合の明らかな欠点は、雑音
が比較的大きく、はっきり聞き取ることができ、同時に
エコー抑制のために、エコーが背景雑音に大きく低減さ
れている場合、一過性エコーのピークの出現が、そうで
なければ一様である背景雑音に「あけ」られる「穴」を
生じ、結果的に、音声の休止時において、送信された遠
隔通信信号の不快な変調として知覚される、ということ
になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、対照
的に、初めに説明した特徴を有する方法を提示すること
であり、その特徴により、エコー信号の低減を、可能な
限り安価で最も簡単な手段で実施することができ、人間
の耳に可能な限り快適に聞こえる送信された遠隔通信信
号の全体的な音響知覚を生成する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、次の如く、簡単および効果的に達成される、すな
わち、現在使用されている遠隔通信チャネルにおける雑
音レベルNのパワー値が連続的に測定および/または推
定され、現在実行されているエコー信号の低減の程度
が、現在の雑音レベルNに応じて、事前定義された関数
h(N)に従って、連続的かつ自動的に設定される。
【0011】したがって、エコー低減またはエコー抑制
の程度は、雑音の現在生じているパワー値Nによって自
動的におよび同時に制御され、電話チャネルの現在の雑
音値に整合され、所定の、定義された方式で補正され
る。結果的な信号全体の主観的知覚も、関数h(N)の
選択により調節することができる。過剰なエコー抑制に
よる背景雑音における「穴」の出現は、本発明による方
法によって効果的に回避される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による方法を使用すること
によって、入力側の雑音信号Nは、式N=N*h
(N)により、ファクタh(N)を乗ずることによっ
て、値Nまで、有利に低減される。
【0013】本発明による方法の好ましい実施形態は、
Nが増大するにつれて、関数h(N)が増大し、その
際、h(N<<0dB)=hmin=一定およびh
(N≒0dB)=hmax>hminとなることを特
徴とする。
【0014】遠隔通信信号の特に好ましい音響心理学的
聴覚は、−50dB<hmin<−20dB、好ましく
は−45dB≦hmin≦−35dB、および、−20
dB<hmax<0dB、好ましくは−12dB≦h
max≦−6dBである場合、本発明によるエコー低減
の実施に従い、達成される。
【0015】事前定義された関数h(N)が、信号対雑
音比、すなわち、送信すべき所望の信号の信号レベルS
のパワー値と、雑音レベルNのパワー値からの商S/N
に依存する関数k(S/N)である、または、事前定義
された関数h(N)が、この商の逆数N/S、好ましく
はN/(N+S)に依存する関数k’(N/S)である
ということを特徴とする本発明による方法の変形形態が
特に好ましい。
【0016】より簡単に、実地に実現するという理由
で、(S+N)/Nまたは(S+N)/Sの関数も使用
することができる。デジタル信号プロセッサ(=DS
P)を使ってこの方法を実現するために特に実用的であ
るのは、範囲が0と1の間である関数k’[N/(N+
S)]を使用することである。
【0017】上記の方法の変形形態の利点は、一群の電
話チャネルで、所望の信号レベルSが大きく変化する場
合、エコーを低減するために、常に正確な設定が見つけ
られるということである。逆数N/SまたはN/(N+
S)に関して比例してエコー低減が制御される場合で
は、N/SまたはN/(N+S)に対して、好ましくは
0<N/SまたはN/(N+S)<1である数の範囲
は、雑音低減を制御するために適切または有用であるの
で、関数k’は、特に簡単なソフトウェアを使用するこ
とにより、例えば16ビットの固定コンピュータワード
長を有するDSP上に、容易に実装することができる。
【0018】通常の人間対人間の通信では、話された音
声の振幅は、一般に、音響の環境に自動的に適応され
る。しかし、離れた位置の間での音声通信の場合では、
会話のパートナは、同じ音響環境にはおらず、したがっ
て、双方とも他の会話パートナの位置における音響状況
を認識しない。したがって、パートナの一方が、音響環
境によって非常に大きな声で話すことを強制され、静か
な音響環境にいる他のパートナが、低振幅の音声信号を
生成する場合、特に悪化した問題が生じる。これに加え
て、問題となるのは、「電子的に生成された」雑音も、
また通信チャネル上で生成され、背景として同時に所望
の信号に送信されるということである。さらに、望まし
くない背景雑音(通りの雑音、工場の雑音、オフィスの
雑音、食堂の雑音、飛行機の雑音など)など干渉信号を
低減または抑制することが有利である。電話の際の聴覚
の快適さを向上するために、一般に、すべての種類の雑
音を最小限に保つことが追求されている。
【0019】本発明によるエコー認識および低減の他
に、遠隔通信チャネルの雑音信号が抑制または低減され
ることが好ましい。したがって、聴覚的に適応された雑
音低減は、雑音低減とは独立に機能するエコー低減と組
合わせることができることが有利である。
【0020】初めに引用したDE42 29 912
Alなどに記載されている、既知のコンパンダの方法の
場合では、雑音低減の程度は、一組の事前定義された伝
達関数に従って決定される。
【0021】まず、コンパンダは、入力から出力へ、事
実上変更されないで所定の(事前設定した)「通常の音
声信号レベル」(正常の音の大きさと呼ばれることがあ
る)で音声信号を伝達するという特性を有する。
【0022】しかし、例えば1つのスピーカがマイクロ
フォンに近過ぎるために、入力信号がたまたま大き過ぎ
る場合、入力の音の大きさが増大するにつれて、コンパ
ンダの現在の利得を線形に低減することにより、動的圧
縮器が、出力レベルを事実上通常の場合とほぼ同じ値に
制限する。この特性により、コンパンダシステムの出力
における音声は、入力の音の大きさのゆらぎの程度に関
係なく、ほぼ同じ音の大きさのままである。
【0023】他方、信号が、通常のレベルより低いレベ
ルでコンパンダに入力される場合、信号は、可能な限
り、減衰された背景雑音のみが送信されるように、利得
を低減することにより、追加の減衰を受ける。したがっ
て、コンパンダは、通常のレベルより大きいかまたはそ
れに等しい音声信号レベルのための圧縮器と、通常のレ
ベルより小さい信号レベルのための伸張器の2つの副機
能を備える。
【0024】現在実施すべき雑音レベルNの低減の程度
が、現在の雑音レベルNに応じて、事前定義された関数
f(N)、またはg(S/N)、またはg’(N/
S)、好ましくはg’(N/[N+S])に従って、連
続的かつ自動的に設定される、本発明による方法の上記
実施形態の変形形態が特に好ましい。したがって、雑音
低減の程度は、特定の状況により決定され、雑音の抑制
を制御するために使用される。これにより、簡単な手段
によって、人間の耳にとって可能な限り快適であり、好
みによる個々の要求に適応することができる、全体の音
響認識を生成することが可能になる。
【0025】この特に好ましい方法の変形形態に関する
他の利点は、たとえば国際交換センタ間など、電話チャ
ネルの一群の場合では、当然チャネル毎に非常に大きく
変動することがあり得る雑音状況を自動的に設定して、
それぞれ別々のチャネルで個別に最適化することができ
るということである。
【0026】特に良好な結果は、N<<0dBに対し
て、関数f(N)、g(S/N)、g’(N/S)、ま
たはg’([N/N+S])の各々が、それぞれ、一定
の最大値fmax、またはgmax、またはg’max
≒1(0dBに対応)で始まり、それぞれN=−15d
から−10dBの範囲にあり、好ましくはNまた
はS/N≒−12dBに対して、最小値fmin、また
はgmin、またはg’minまで減少し、次いで、N
≒0dBを経て、すなわちf、g、g’ <1
(0dBに対応)であり、好ましくは0.35<f
、g’<0.75(−12dB<f、g
g’<−3dBの間隔に対応)であるf
min、またはg>gmin、またはg’>g’
minの一定の値までそれぞれ上昇する場合に、この雑
音低減方法の変形形態で達成される。
【0027】音響聴覚テストでは、S/N=0dBの場
合、音声がすでに干渉によって非常に影響されているの
で、全体的な音響知覚が、音声の自然さに関して損なわ
れないように、−5と−10dBの間、好ましくは−6
と−8dBの間の値f、g の値によって、雑音を相
対的にのみ低減することができることが示されている。
信号対雑音比がS/N<0dBであるより好ましくない
値の場合では、各々をさらに雑音低減することは、全体
の知覚を損なうだけなので、fまたはgの値を維持
することしかできない。
【0028】これらの研究によれば、より大きな雑音低
減は、S/Nが中程度のレベルである場合に実施するこ
とができる。最小は、10dBから15dBの範囲で獲
得される。雑音低減値fminまたはgminは、−3
dBと−30dBの間に設定することができ、最高では
−12dBと−30dBの間、好ましくは約−18dB
にあるべきである。
【0029】非常に良好な信号対雑音比S/N>40d
Bの場合では、可能な限り送信された音声の自然さを維
持するために、0と−3dBの間の最小の低減のみが設
定されるべきである。エコーキャンセラに関するITU
−T G.168によれば、S/N>40dBの雑音
は、変えるべきでなく、これは、数値fmaxまたはg
max=1(0dBに対応)に対応している。
【0030】音声の音と了解度は、関数h(N)、f
(N)、k(S/N)、g(S/N)、またはk’(N
/S)、およびg’(N/S)が、上記で議論した3つ
の範囲を超えて、連続的に1つに接続され、NまたはS
/Nの急速な変化が、フィルタ操作により有利に滑らか
にされている場合、特に良好である。
【0031】比較的簡単なハードウェアおよび/または
ソフトウェアの実現は、前記関数h(N)、f(N)、
k(S/N)、g(S/N)、またはk’(N/S)、
およびg’(N/S)が、上述した3つの動作点の間
で、直線的な特性部分によって近似されている(区分的
線形近似)場合に達成される。
【0032】多少より複雑であるが、より良好なトーン
の応答をもたらす、本発明による方法の変形形態の場合
では、3つの議論した範囲で、連続関数h(N)、f
(N)、k(S/N)、g(S/N)、またはk’(N
/S)、およびg’(N/S)を実施するために、多項
式関数を使用し、一種の非対称的な釣鐘形の関数をもた
らす。
【0033】複雑さとトーン応答との満足できる妥協の
ために、上述した関数の定義したセクションを、直線的
特性部分によって実現し、他のセクションを、多項式関
数によって実現することができる。
【0034】雑音レベルNの低減が、人間の聴覚スペク
トルの音響心理学的平均値によって聴覚的に適応される
ように、関数h(N)、f(N)、k(S/N)、g
(S/N)、またはk’(N/S)、およびg’(N/
S)が選択されている、本発明による方法の変形形態が
特に好ましい。この場合、Sおよび/またはNに対する
値は、瞬間的なパワー値からだけでなく、SまたはNの
加重平均したスペクトルの推移からも決定され、聴覚的
に適応された雑音低減、すなわち音響心理学的に快適に
聞こえる雑音低減は、このようにして獲得された関数に
より、全体的に達成される。容易に表すことができる音
響的に快適に聞こえる雑音低減の尺度が存在しないの
で、(音声コードの場合と同様な方式で)評価基準を獲
得するために、すべての品質評価は、目的に合わせて最
適化した統計学的方法によって評価される包括的な音響
テストに委ねられる。
【0035】雑音レベルを良好に推定するには、良好な
音声休止検出器が必要であり、それは実際に頻繁に生じ
るように、干渉している雑音のみが、雑音と音声の裾と
の混合ではなく、音声休止の間隔に存在することが明ら
かになるからである。
【0036】効果的な雑音低減を達成するために、送信
すべき信号のパワー値は、音声の休止中に指数関数に従
って低減されることが好ましい。実質的な雑音低減は、
すでにこの手段によって達成されている。音声間隔中
は、雑音は、音声自体によって少なくとも部分的にマス
クされており、したがって、全体的には余り目立たな
い。さらに、音声休止中の雑音低減により聴力に課され
る緊張は、大きな音を聞いた後の難聴効果を大幅に低減
することによって、明らかに、少なくなる。音声が再開
された際に、耳は、より優れた感受性で反応し、より優
れた正確さで聴くことができる。
【0037】また、音声休止検出器において、入力信号
xから、短期出力信号sam(x)を短期レベル推定装
置によって形成し、中期出力信号mam(x)を中期レ
ベル推定装置によって形成し、長期出力信号lam
(x)を長期レベル推定装置によって形成し、3つの出
力信号sam(x)、mam(x)、lam(x)が、
入力信号xが純粋な雑音信号である場合にほぼ同じ大き
さであるように、適切な利得係数によって設定され、s
am(x)<mam(x)<lam(x)の場合、3つ
の出力信号sam(x)、mam(x)、lam(x)
が、コンパレータによってモニタされ、sam(x)と
mam(x)がそれぞれ当初よりlam(x)より大き
くなる場合は、音声信号の存在が入力信号xとして仮定
され、sam(x)および/またはmam(x)がその
後lam(x)より小さくなる場合は、音声休止の存在
が仮定されることを特徴とする本方法の変形形態が特に
好ましい。
【0038】時間信号の異なる平均値を形成するこれら
の比較的簡単な方法によって、極少ない計算努力を必要
とする驚くほど良好な音声休止検出を実施することが、
すでに可能である。
【0039】この方法の変形形態の開発は、音声休止を
推定するために、異なる入力信号xを有する複数のシナ
リオで訓練された神経ネットワークに適用されている3
つの出力信号sam(x)、mam(x)、lam
(x)を備えている。神経ネットワークは、入力パラメ
ータの大きな量と所望の出力値との線形および非線形の
関係をマップすることができることが有利である。この
ために必要な条件は、神経ネットワークが、十分な量の
入力値と関連する出力値で、一度訓練されていることで
ある。この理由により、神経ネットワークは、異なる干
渉雑音が存在する中で、音声休止を検出することに特に
適している。
【0040】雑音とエコーは、互いに独立して生じ、ま
た一般に完全に異なる物理的原因を有するので、雑音低
減制御とエコー低減制御を分離することは当を得たこと
である。しかし、雑音とエコーの両方に対する、信号レ
ベルの低減を記述する一般的な低減関数Rを数学的に述
べることが可能である。
【0041】R(S、N、ES、τ、ERL、thr
s)〜g(S/N)・d(N、ES、τ、ERL、t
hrs) 上式で、g(S/N)は、上述した雑音低減を表し、d
(…)は、推定したエコー信号が、事前定義された閾値
thrsを超える場合、独立して追加的に適用される雑
音に依存するエコー低減を表す。
【0042】エコー低減期間中に、人工的な雑音信号も
また所望の信号に追加される、変形方法が特に有利であ
る。雑音レベルが一定であるとき、雑音低減も同様に一
定である。音声のリズムに突然生じる追加のエコー低減
もまた、(少なくとも短い時間間隔の)音声リズムの雑
音低減を意味する。これにより、自然には聞こえない、
パルス化した背景雑音がもたらされる。したがって、追
加のエコー低減の瞬間に、正常の背景雑音の大きさのオ
ーダである適切な雑音生成装置の合成雑音を、処理した
信号に追加することが有利である。この目的は、聞く人
にとって可能な限り一様である背景雑音を中継すること
である。したがって、上記で議論したエコー低減による
背景雑音の「穴」は、少なくとも部分的に「ふさぐ」こ
とができる。
【0043】雑音生成装置は、人工的な雑音信号が、音
響的に快適な雑音(=快適雑音)として音響心理学的に
知覚される信号シーケンスを備えるように設計すること
ができる。
【0044】しかし、合成背景雑音の代わりに、整合し
た強度で、以前に記録した実際の背景雑音の部分をエコ
ー時間間隔に挿入することも可能である。追加された雑
音は、以前の雑音と実質的に区別不可能であり、したが
って、聞く人にとって、音響的に干渉する変化はほとん
ど生じないことになる。交換センタにおいてのみ、当初
の雑音と追加された雑音との間で、非常に短く不一致が
生じることがある。
【0045】互いに正確に整合されている場合、効果の
目的をもった音響マスキングのために雑音を追加するこ
とと、雑音とエコーを別々に処理する手段により、「困
難な」環境の場合(エコーと雑音が存在する場合)で
も、特にわかりやすく快適な音声知覚がもたらされる。
【0046】また、上記の本発明による方法を支援する
ためのサーバユニットと、方法を実行するためのコンピ
ュータプログラムが、本発明の範囲内に含まれている。
この方法は、ハードウェア回路として、およびコンピュ
ータプログラムの形態の両方で実現することができる。
今日では、既存のハードウェアに基づいて、ソフトウェ
アを変更することによって、新しい知識と追加の機能を
より容易に実施することができるので、強力なDSPの
ためのソフトウェアプログラミングが好ましい。しか
し、遠隔通信端末装置または電話装置においてなど、ハ
ードウェアモジュールとして方法を実施することもでき
る。
【0047】本発明の他の利点は、記述と図面によって
開示されている。また、上述した特徴および以下で記述
する特徴は、それぞれ、本発明により、単一でまたは任
意に組み合わせて複合的に適用することができる。図示
し記述した実施形態は、限定的なリストとして理解され
るのではなく、本発明を説明するための例示的な性格を
持っている。
【0048】本発明は、図面に表されており、実施形態
の例を参照することにより、より完全に説明される。
【0049】図は、関数k’[N/(N+S)]とg’
[N/(N+S)]に対する実際の実施形態の例を示
す。
【0050】例:g’(・)とk’(・)の対の計算 i)雑音低減のための所望の関数g’(・)=NLA
(・)は、例えば、直線部分を多項式関数の部分と組み
合わせることによって記述することができる。例えば、
最も簡単な場合では、n次(2<n<5)の多項式と直
線によって記述することができる。したがって、雑音低
減ファクタNLA(利得値として)は、式(1)により
獲得される。
【0051】
【数1】 多項式の係数{a、an−1、…、a、a}と直
線の係数{m、c}は、所望の点Aで一致するように計
算される。
【0052】ii)また、エコーダンピングERLE
[N/(N+S)]=k’(・)の関連する関数も、例
えば、直線部分と多項式関数の部分を組み合わせること
によって記述することができる。この例では、式(2)
により、特定の状況に適切に整合するように選択されて
いる2つの直線部分からなることが好ましい。
【0053】
【数2】 この式では、g’(A)は、点「A」でのg’(・)の
数値(実)を表し、Δは、関数k’(・)が、距離Δを
置いて関数g’(・)と平行であるようにこの値を低減
するファクタを表す。
【0054】Rec.ITU−T G.168によれ
ば、エコーキャンセラの入力で−40dBのレベルまで
の雑音は変更されていない、すなわち、同じレベルで送
信される。この機能は、式(1)によれる、g’(・)
に対する第1条件によって満たされる。
【0055】これは、点Aの位置において、hmin
大きさと2つの関数g’とk’の間の距離Δを、自由に
選択し、特定の場合における実際の要件により、設定す
ることができる場合、特に有利である。点Aを変位させ
れば、関数k’は、変更された関数g’に対して自動的
に調節されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】関数k’[N/(N+S)]とg’[N/(N
+S)]に対する実際の実施形態の例を示す図である。
【符号の説明】
N 雑音レベル S 信号レベル x 入力信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリツツ・バインシエンク ドイツ国、73773・アイヒバルト、エンデ アスバハー・シユトラーセ・12 (72)発明者 ハンス・ユルゲン・マツト ドイツ国、71686・レムゼツク、シユーマ ンシユトラーセ・6 Fターム(参考) 5K027 AA11 BB03 BB07 DD10 DD18 EE00 5K046 AA09 BB01 HH02 HH77 HH79

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の音響信号、特に人間の音声を送信
    するために、遠隔通信システムにおいてエコー信号を低
    減する方法であって、エコー信号の存在が検出および/
    または予測され、検出および/または予測されたエコー
    信号がその後、抑制または低減され、 現在使用されている遠隔通信チャネルにおける雑音レベ
    ルNのパワー値が、連続的に測定および/または推定さ
    れ、現在実施すべきエコー信号の低減の程度が、現在の
    雑音レベルNに応じて、事前定義された関数h(N)に
    従って、連続的かつ自動的に設定されることを特徴とす
    る遠隔通信システムにおいてエコー信号を低減する方
    法。
  2. 【請求項2】 Nが増加するにつれて、関数h(N)が
    増加し、その際、h(N<<0dB)=hmin=一
    定、h(N≒0dB)=hmax>hmi となるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 −50dB<hmin<−20dB、好
    ましくは−45dB≦hmin≦−35dBであり、 −20dB<hmax<0dB、好ましくは−12dB
    ≦hmax≦−6dBであることを特徴とする請求項2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 事前定義された関数h(N)が、信号対
    雑音比、すなわち送信すべき所望の信号の信号レベルS
    のパワー値と雑音レベルNのパワー値の商S/Nに依存
    する関数k(S/N)であるか、あるいは事前定義され
    た関数h(N)が、この商の逆数N/S、好ましくはN
    /(N+S)に依存する関数k’(N/S)であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 エコー信号の認識および低減の他に、雑
    音信号も抑制または低減され、現在実施すべき雑音レベ
    ルNの低減の程度が、現在の雑音レベルNに応じて、事
    前定義された関数f(N)、またはg(S/N)、また
    はg’(N/S)、好ましくはg’(N/[N+S])
    に従って、連続的かつ自動的に設定されることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 N<<0dBに対して、各関数f
    (N)、g(S/N)、g’(N/S)、またはg’
    (N/[N+S])が、それぞれ、一定の最大値f
    max、またはgmax、またはg’max≒0で始ま
    り、特に、それぞれN=−15dBと−10dB
    範囲にある、好ましくはNまたはS/N≒−12dB
    に対して、設定可能な値、好ましくは最小値fmin
    min、g’ inまで減少し、次いで、N≒0dB
    まで、すなわちf、g、g’<0である一定値
    >fmin、g>gminまたはg’>g’
    minまで上昇し、f≦−5dB、g≧−10dB
    で、好ましくはf≦−6dB、g≧−8dBであ
    り、fmin≦−20dB、gmin≧−30dBで、
    好ましくはfmin、gmin≒−25dBであること
    を特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 関数h(N)および/またはf(N)、
    およびk(S/N)および/またはg(S/N)、およ
    びk’(N/S)および/またはg’(N/S)が、少
    なくとも部分的に、好ましくはすべてのサブセクション
    において、それぞれN、S/N、N/S、およびN/
    (N+S)について線形であることを特徴とする請求項
    1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 関数h(N)および/またはf(N)、
    およびk(S/n)および/またはg(S/N)、およ
    びk’(N/S)および/またはg’(N/S)が、多
    項式から構築され、それぞれN、S/N、およびN/S
    に対して、非対称的な釣鐘形の曲線を描くことを特徴と
    する請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 雑音レベルNを認識するために音声休止
    検出器(SPD)が使用され、さらに、音声休止中に、
    送信すべき信号のパワー値が指数関数に従って低減され
    ることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記
    載の方法。
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