JP2002050752A - 光電変換装置およびこれを用いた撮像システム - Google Patents

光電変換装置およびこれを用いた撮像システム

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JP2002050752A
JP2002050752A JP2000233650A JP2000233650A JP2002050752A JP 2002050752 A JP2002050752 A JP 2002050752A JP 2000233650 A JP2000233650 A JP 2000233650A JP 2000233650 A JP2000233650 A JP 2000233650A JP 2002050752 A JP2002050752 A JP 2002050752A
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photoelectric conversion
line
mos transistor
conversion device
reset
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JP2000233650A
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Akira Okita
彰 沖田
Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線間の寄生容量を小さくする。 【解決手段】 光電変換素子101と、光電変換素子に
より光電変換された電荷を保持するフローティングディ
フュージョン領域と、電荷に応じた信号を増幅して出力
する増幅手段と、フローティングディフュージョン領域
と増幅手段の入力部とを接続する配線108と、を有す
る単位セルが複数個配列された光電変換装置において、
隣接する単位セルの配線どうし108、108′が隣り
合うように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換装置および
これを用いた撮像システムに係わり、特にフローティン
グディフュージョンアンプを有する増幅型光電変換装置
およびこれを用いた撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光電変換素子は1次元または2次
元に配列して画像信号を得ることができるので、イメー
ジセンサとして活用されビデオカメラや複写機、ファク
シミリなどに応用され今後も多様な方面に用いられるこ
とが予想される。
【0003】この光電変換素子の1例である増幅型光電
変換装置のうち、MOS(Metal oxide semiconducto
r)トランジスタを作成する工程との整合性が良いプロ
セスを用いて作ることができる光電変換素子としてCM
OS(complimentary MOS)型センサがある。
【0004】図7に従来のCMOS型センサの6つの単
位セルのレイアウト図、及び図8にエリアセンサの概要
を記した回路図を示す。1つの単位セルは1画素を構成
する。図7及び図8において、101は光電変換部であ
るところのフォトダイオード部、102は光電荷転送用
のMOSトランジスタ、103はソースフォロアを構成
するMOSトランジスタ、104はソースフォロアのゲ
ート電位をリセットするためのリセット用MOSトラン
ジスタである。なお図7においては、102〜104は
各MOSトランジスタのゲートを示している。105,
105−1〜105−3は転送ゲートを駆動するゲート
線、106,106−1〜106−3はリセットMOS
トランジスタを駆動するゲート線であり、107は変換
された光信号を出力する信号線、108は転送MOSト
ランジスタ及びリセットMOSトランジスタのドレイン
とソースフォロアのゲートをつなげているフローティン
グディフュージョン線(以下、FD線と呼ぶ。)であ
る。なお、転送MOSトランジスタのドレインはフロー
ティングディフュージョン(FD)領域100であり、
このFD領域100にフォトダイオード部101からの
電荷が転送され、保持される。そしてFD線108はこ
のFD領域100に接続される。
【0005】次に図8を用いて1つの単位セル(画素)
における光電荷の読み出しの動作を説明する。フォトダ
イオード部101はPN接合で形成されており、光電荷
蓄積前は前回の読み出し時に光電荷転送用のMOSトラ
ンジスタ102によってソースフォロア用MOSトラン
ジスタ103とFD線108により構成されるフローテ
ィングディフュージョンアンプのゲートにそれまで蓄積
していた光電荷を転送しており、PN接合部にはキャリ
アがいない空乏化状態になっている。この状態からPN
接合受光部に画像情報である光子hνが入光し、光子の
量に応じて正孔と電子とが発生する。
【0006】今、フォトダイオード部101がPウエル
領域に形成されたN領域をもつ電子蓄積型のフォトダイ
オードである場合、Pウエル領域は接地電位(VSS)に
接続されており、光子hνの入光により発生した電子−
正孔対の内、正孔はPウエル領域の接地電位に引き付け
られ、残った電子がN領域のエネルギー準位の一番低い
レベルから蓄積されていく。
【0007】所定の時間の蓄積が終わると、蓄積前は空
乏状態であったN領域に光電子としての電子が蓄積され
保持された状態になっている。この時、ゲート線106
に印加されるリセットパルスφR(不図示)はアクティ
ブになっておりリセットMOSトランジスタ104はO
Nしており、またリセット電圧入力パルスφVRもアク
ティブにしMOSトランジスタ109をONにし、リセ
ット電圧パルスφVVRもHighレベルになっている。
これにより、信号線107−1〜107−4とリセット
MOSトランジスタ104を経てソースフォロア用MO
Sトランジスタ103のゲートの電位とFD線108の
電位はリセット電圧レベルに固定される。
【0008】フォトダイオード部101に蓄積された光
電荷を転送するためにリセット用MOSトランジスタ1
04とMOSトランジスタ109−1〜109−4をO
FFし、ソースフォロア用MOSトランジスタ103の
ゲート及びFD線108をフローティング状態にする。
次にゲート線105に印加されるパルスφTxをアクテ
ィブにして光電荷転送用のMOSトランジスタ102を
ONしフローティングディフュージョンアンプのゲート
及びFD線108にそれまで蓄積していた光電荷を転送
する。この時、フォトダイオード部101は再び空乏化
され次の蓄積に入る。
【0009】このとき転送された光電荷はFD線の容量
とソースフォロアMOSトランジスタのゲート容量とで
容量分割されソースフォロアのゲート電圧Vsfとして変
換される。この発生した電圧Vsfに応じた電圧が信号線
に出力され画素の電荷情報が読み出される。
【0010】読み出しが終了した後に再びリセットパル
スφRをアクティブにし、リセットMOSトランジスタ
104をONにする。またリセット電圧入力パルスφV
RもアクティブにしMOSトランジスタ109−1〜1
09−4をONにする。ただしリセット電圧パルスφV
VRをロウ(Low)にすることによりソースフォロアM
OSトランジスタ103を不活性化させる。これにより
次の行の電荷情報を読み出す際にこの行の出力と重なら
ないようにすることができる。この動作が終了したら、
リセットパルスφRをノンアクティブにし、リセットM
OSトランジスタ104をOFFにする。またリセット
電圧入力パルスφVRもノンアクティブにしMOSトラ
ンジスタ109−1〜109−4をOFFにし、1行分
の動作は終了し次行の読み出しを開始する。
【0011】次に再び図8を用いてエリアセンサ全体の
回路動作を説明する。点線で囲まれた画素ブロックB1
1〜B34はそれぞれCMOSセンサの1画素(単位セ
ル)を示しており、ここでは説明の便宜上CMOSセン
サを3×4の画素配列に並べたものを示しているが、こ
れに限ったものではない。垂直出力線107−1には画
素ブロックB11,B21,B31の出力、垂直出力線
107−2には画素ブロックB12,B22,B32の
出力、垂直出力線107−3には画素ブロックB13,
B23,B33の出力、垂直出力線107−4には画素
ブロックB14,B24,B34の出力がそれぞれ接続
されている。垂直走査回路1101は2次元センサ部の
第1、第2、第3ラインと順次水平方向に位置する画素
領域をアクティブにして同じ水平ラインに位置する画素
ブロックを読み出した後、次ラインの水平方向の画素領
域を読み出す。前記垂直出力線107−1から107−
4にはそれぞれ定電流源となる負荷MOSトランジスタ
111−1〜111−4が接続されている。各負荷MO
Sトランジスタ111−1〜111−4はトランジスタ
112と対になりカレントミラー回路を構成しておりト
ランジスタ112のドレインには電流源が接続されてい
る。
【0012】このエリアセンサにおいて、最初の走査で
垂直走査回路1101は2次元エリアセンサの第1ライ
ンを選択するためリセットゲート線のうち106−1の
みをアクティブにし、リセットMOSトランジスタ10
4をONさせる。また、他のリセットゲート線106−
2,106−3をノンアクティブとする。さらにリセッ
ト電圧入力パルスφVRをアクティブにしMOSトラン
ジスタ109をONし、φVVRをHighレベルにする
ことによりリセットMOSトランジスタ104を通して
ソースフォロアMOSトランジスタ103をアクティブ
にすることができる。このようにして、第1ラインの画
素ブロックB11,B12,B13,B14のみがアク
ティブになり信号電荷を転送した後に、画素ブロックB
11は信号線107−1へ、画素ブロックB12は信号
線107−2へ画素ブロックB13は信号線107−3
へ、画素ブロックB14は信号線107−4へとそれぞ
れの画素ブロックで光電変換された画像情報をソースフ
ォロア103を通して一括して出力する。この信号は各
信号線107−1〜107−4に接続された信号保持手
段1102−1〜1102−4に保持される。信号保持
手段1102−1〜1102−4の出力は水平転送MO
Sトランジスタ1103−1〜1103−4を介して水
平出力線1104で共通接続され、電圧バッファアンプ
1105を介してVoutとして出力される。水平走査
回路1106からの制御信号により水平転送MOSトラ
ンジスタ1103−1〜1103−4を順次ONさせる
ことにより信号保持手段1102−1〜1102−4に
保持された第1ライン目の画像情報から順次時系列に読
み出すことで水平スキャンを実現し、Voutから各画
素の画像情報を得る。第1ラインの読み出しが終了する
とまず、リセットゲート線のうちリセットゲート線10
6−1のみをアクティブにし、リセットMOSトランジ
スタ104を再びONさせる。次にφVRをアクティブ
にしMOSトランジスタ109をONしφVVRをLow
にすることによりリセットMOSトランジスタ104を
通してソースフォロアMOSトランジスタ103をノン
アクティブにする。
【0013】第1ラインの走査が終了すると垂直走査回
路1101は第2ラインの読み出しを行うために第1ラ
イン及び第3ライン目のリセットゲート線105−1と
105−3をLowにし、第2ライン目のリセットゲー
ト線105−2をHighレベルにし、画素ブロックB
21,B22,B23,B24の画素を選択し前述の動
作と同様に読み出しを行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においてFD線の容量Cfdが大きくなると光電荷Q
が電圧Vsfに変換される効率が低下し、結果的に信号電
荷の読み出しの出力電圧が低下するという問題が生じて
しまう。
【0015】以下にその問題について具体的に述べる。
転送された光電荷がソースフォロアMOSトランジスタ
103のゲートに印加される電圧はFD線の容量に依存
するのであるが、FD線108に付随する容量は図9に
示す等価回路で表される。
【0016】図9中、Csfはソースフォロア用MOSト
ランジスタ103のゲートに主に起因する容量、Ctx
光電荷転送用のMOSトランジスタ102のドレインに
主に起因する容量、Cresはリセット用MOSトランジ
スタ104のドレインに主に起因する容量であり、C
parはFD線と基板間の容量などといった固定された電
位とFD線間に生じる寄生容量、CwireはFD線と信号
線107間に生じる寄生容量である。いま、
【0017】
【数1】 Csum=Csf+Ctx+Cres+Cpar (式1) とし、光電荷転送用のMOSトランジスタ102から転
送された光電荷をQ、信号線の電位をVsigとしたとき
ソースフォロアのゲートに印加される電圧Vsfは以下の
式で表される。
【0018】
【数2】 (式2)の第1項は、隣接する信号線の容量に対して並
列の容量が付加された状態を示しており、これにより電
圧Vsfは低下してしまう。また、第2項はVsigの電位
によりVsfが大きく影響を受けることを示しており、隣
接する画素からの出力電圧がCwireの容量結合により電
圧Vsfを変動させてしまうことを示している。従って容
量Cwireはできるだけ小さいことが望ましく、信号線1
07とFD線108との間の距離をできるだけ大きくす
ることが求められる。しかしながらこの間隔を広げると
レイアウトの制約からその分だけソースフォロアMOS
トランジスタ103のゲート幅が狭くなり駆動力の低下
が生じるなどといった他の部分への影響が発生してしま
うという問題がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換装置
は、光電変換素子と、前記光電変換素子により光電変換
された電荷を保持するフローティングディフュージョン
領域と、前記電荷に応じた信号を増幅して出力する増幅
手段と、前記フローティングディフュージョン領域と前
記増幅手段の入力部とを接続する為の配線と、を有する
単位セルが複数個配列された光電変換装置において、隣
接する前記単位セルの前記配線どうしが隣り合うように
配置されていることを特徴とするものである。
【0020】また本発明の撮像システムは、上記本発明
の光電変換装置と、この光電変換装置へ光を結像する光
学系と、該光電変換装置からの出力信号を処理する信号
処理回路とを有することを特徴とするものである。
【0021】本発明は、FD線どうしが隣り合うように
配置することで、従来のFD線と信号線間に生じる寄生
容量より寄生容量を小さくし、それに伴い光電荷の変換
効率を向上することを可能としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて詳細に説明する。
【0023】[実施形態1]図1に本発明の光電変換装
置の第1の実施形態のレイアウト図、及び図2にその回
路図を示す。図1において、101は光電変換部である
ところのフォトダイオード部、102は光電荷転送用の
MOSトランジスタ、103はソースフォロアを構成す
るMOSトランジスタであり、そのドレイン側はスルー
ホール110を介してVDD電位に固定されている。10
4はソースフォロアのゲート電位をリセットするための
リセット用MOSトランジスタである。なお図1におい
ては、102〜104は各MOSトランジスタのゲート
を示している。105は転送ゲートを駆動するゲート
線、106はリセットMOSトランジスタを駆動するゲ
ート線であり、107,107−1〜107−4は変換
された光信号を出力する信号線、108は転送MOSト
ランジスタ及びリセットMOSトランジスタのドレイン
とソースフォロアを構成するMOSトランジスタ(増幅
手段となる)103のゲート(増幅手段の入力部とな
る)をつなげているFD線(配線)である。なお、転送
MOSトランジスタのドレインはフローティングディフ
ュージョン(FD)領域100として機能しており、こ
のFD領域100にフォトダイオード部101からの電
荷が転送され、保持される。そしてFD線108はこの
FD領域100に接続される。
【0024】このように、隣接する2つの単位セルは、
互いに鏡面対象なレイアウトになっており、ある1つの
単位セルのFD線は、左右いずれか一方の単位セルのF
D線と向き合うように隣合っている。
【0025】次に図2を用いて光電荷の読み出しの動作
を説明する。フォトダイオード部101はPN接合で形
成されており、光電荷蓄積前は前回の読み出し時に光電
荷転送用のMOSトランジスタ102によってソースフ
ォロア用MOSトランジスタ103とFD線108によ
り構成されるフローティングディフュージョンアンプの
ゲートにそれまで蓄積していた光電荷を転送しており、
フォトダイオード部の電荷発生・蓄積領域にはキャリア
がいない空乏化状態になっている。この状態からPN接
合受光部に画像情報である光子hνが入光し、光子の量
に応じて正孔と電子とが発生する。
【0026】今、フォトダイオード部101がPウエル
領域に形成されたN領域をもつ電子蓄積型のフォトダイ
オードである場合、Pウエル領域は接地電位(VSS)に
接続されており、光子hνの入光により発生した電子−
正孔対の内、正孔はPウエル領域の接地電位に引き付け
られ残った電子が電荷発生・蓄積領域であるN領域のエ
ネルギー準位の一番低いレベルから蓄積されていく。
【0027】所定の時間の蓄積が終わると、蓄積前は空
乏状態であったN領域に光電子としての電子が蓄積され
保持された状態になっている。この時ゲート線106−
1に印加されるリセットパルスφRはHighになって
おりリセットMOSトランジスタ104はONしてお
り、またリセット電圧入力パルスφVRもアクティブに
しMOSトランジスタ109をONにし、リセット電圧
φVVRもHighレベルになっている。これによりφV
VRの電位は信号線107とリセットMOSトランジスタ
104を経てソースフォロア用MOSトランジスタ10
3のゲートの電位とFD線108の電位はリセット電圧
レベルに固定される。
【0028】フォトダイオード部101に蓄積された光
電荷を転送するためにリセット用MOSトランジスタ1
04とMOSトランジスタ109−1〜109−4をO
FFし、ソースフォロア用MOSトランジスタ103の
ゲート及びFD線108をフローティング状態にする。
次にゲート線105に印加されるパルスφTxをアクテ
ィブにして光電荷転送用のMOSトランジスタ102を
ONしフローティングディフュージョンアンプのゲート
及びFD線108にそれまで蓄積していた光電荷を転送
する。この時フォトダイオード部101は再び空乏化さ
れ次の蓄積に入る。
【0029】転送された光電荷がソースフォロアMOS
トランジスタ103のゲートに印加される電圧はFD線
108の容量に依存するのであるが、FD線108に付
随する容量は図3に示す等価回路で表される。図中Csf
はソースフォロア用MOSトランジスタ103のゲート
に主に起因する容量、Ctxは光電荷転送用のMOSトラ
ンジスタ102のドレインに主に起因する容量、Cres
はリセット用MOSトランジスタ104のドレインに主
に起因する容量であり、CparはFD線と基板間の容量
などといった固定された電位とFD線間に生じる寄生容
量、CwireはFD線108と隣接するFD線108′と
の間に生じる寄生容量である。いま、
【0030】
【数3】 Csum=Csf+Ctx+Cres+Cpar (式3) とし、光電荷転送用のMOSトランジスタ102から転
送された光電荷をQ、隣接する光電荷転送用のMOSト
ランジスタ102′から転送された光電荷をQ′とした
ときソースフォロアのゲートに印加される電圧Vsfは以
下の式で表される。
【0031】
【数4】 (式4)の第1項は、前述の(式2)に比べて隣接する
wireの影響を受けていないことを示している。また、
第2項はCwireの影響を受けているもののその影響はC
wire/(Csum2であり、通常Csumの方がCwireより
大きいことを考慮すれば影響を受けにくいことを示して
いる。すなわち、従来の信号線107がFD線108に
隣接しているレイアウトに比べ本実施形態で示したレイ
アウトの方が隣接画素の影響を受けにくいことを示して
いる。従ってレイアウトの制約を受けることなく、C
wireの容量を小さくすることができVsfの出力を大きく
することができる上に、隣接画素の影響を受けにくいと
いう効果がある。
【0032】ソースフォロアのゲート電圧として発生し
たVsfに応じた電圧が信号線107に出力され画素の電
荷情報が読み出される。読み出しが終了した後に再びリ
セットパルスφRをアクティブにし、リセットMOSト
ランジスタ104をONにする。またリセット電圧入力
パルスφVRもアクティブにしMOSトランジスタ109
をONにする、ただしリセット電圧φVVRをLowにす
ることによりソースフォロアMOSトランジスタ103
を不活性化させる。これにより次の行の電荷情報を読み
出す際にこの行の出力と重ならないようにすることがで
きる。この動作が終了したら、リセットパルスφRをノ
ンアクティブにし、リセットMOSトランジスタ104
をOFFにする。またリセット電圧入力パルスφVRも
ノンアクティブにしMOSトランジスタ109−1〜1
09−4をOFFにし、1行分の動作は終了し次行の読
み出しを開始する。
【0033】[実施形態2]図4に本発明の光電変換装
置の第2の実施形態のレイアウト図、及び図5にその回
路図を示す。それぞれ4つの単位セルのみを図示してい
るが、実際には、これらの単位セルが多数配列される。
【0034】201a,201b,201c,201d
は光電変換部であるところのフォトダイオード部、20
2a,202b,202c,202dは光電荷転送用の
MOSトランジスタ、203はソースフォロアを構成す
るMOSトランジスタ、204は該ソースフォロアのゲ
ート電位をリセットするためのリセット用MOSトラン
ジスタである。205a,205b,205c,205
dは転送ゲートを駆動するゲート線、206はリセット
MOSトランジスタを駆動するゲート線であり、207
は変換された光信号を出力する信号線、208は転送M
OSトランジスタ及びリセットMOSトランジスタのド
レインとソースフォロアのゲートをつなげているFD線
である。
【0035】ここでも、隣接する2つの単位セルは、互
いにほぼ鏡面対象なレイアウト(FD線とソースフォロ
アMOSトランジスタのゲートとのコンタクト部の位置
が多少ずれている)になっており、ある1つの単位セル
のFD線は、左右いずれか一方の単位セルのFD線と向
き合うように隣合っている。
【0036】次に図5を用いて光電荷の読み出しの動作
を説明する。基本的な回路動作は実施形態1と同じであ
る。異なる点は1つのソースフォロアアンプ203、及
びリセットMOSトランジスタ204に対してフォトダ
イオード201a〜201d、及び転送MOSトランジ
スタ202a〜202dがそれぞれ4つずつ配置され
て、4つの画素で1つの単位セルを構成していることに
ある。つまり、単位セル内でソースフォロアアンプ20
3、及びリセットMOSトランジスタ204が共用され
ている。これにより単位画素あたりのMOSトランジス
タの数が6/4=1.5個に削減することができ、その
分だけ単位画素あたりの開口率を向上することができ
た。回路動作それ自体はフォトダイオード201a、光
電荷転送用のMOSトランジスタ202a、ソースフォ
ロアを構成するMOSトランジスタ203、該ソースフ
ォロアのゲート電位をリセットするためのリセット用M
OSトランジスタ204、を1単位として実施形態1と
同様に駆動すればよい。次にフォトダイオード201
b、光電荷転送用のMOSトランジスタ202b、ソー
スフォロアを構成するMOSトランジスタ203、該ソ
ースフォロアのゲート電位をリセットするためのリセッ
ト用MOSトランジスタ204、を1単位として駆動す
るというように順次駆動することにより回路動作はほぼ
実施形態1と同様に行うことができる。
【0037】本実施形態では複数画素を共通のソースフ
ォロアMOSトランジスタとリセットMOSトランジス
タで駆動することにより単位画素あたりの開口率は向上
するもののFD線208の長さが長くなってしまうため
にFD線の隣接する画素との寄生容量Cwireが実施形態
1に比べて大きくなってしまう。従って本発明のごとく
複数画素を共通のソースフォロアアンプで増幅する場
合、FD線同士を隣接するように配置することにより、
より効果的にFD線の寄生容量を小さく抑えると同時に
隣接する信号線の影響を受けにくくすることができるよ
うになる。
【0038】[実施形態3]図6は本発明の光電変換装
置の第3の実施形態を示す回路図である。本実施形態で
は各画素に用いているソースフォロア型の増幅器をソー
スコモン型のMOS型増幅器として用いている例を示し
た。この型の増幅器を用いると、例えば特開平09−2
00614号公報に見るように信号線107の出力は反
転MOSトランジスタ103のゲートの電圧に対して反
転したものになるが、その動作については基本的に実施
形態1に示した回路と変わることがない。
【0039】具体的なレイアウト図は省略するが、ここ
でも、隣接する2つの単位セルは、互いにほぼ鏡面対象
なレイアウト(上記実施形態と同じようにFD線とソー
スフォロアMOSトランジスタのゲートとのコンタクト
部の位置が多少ずれていてもかまわない)になってお
り、ある1つの単位セルのFD線は、左右いずれか一方
の単位セルのFD線と向き合うように隣合っている。こ
の型の増幅器を用いると、例えば特開平09−2006
14号公報に見るように信号線107の出力は反転MO
Sトランジスタ103のゲートの電圧に対して反転した
ものになるが、その動作については基本的に実施形態1
に示した回路と変わることがない。また、図2と同様に
フローティングディフュージョン容量を低減する効果が
ある。従って本発明のごとく反転アンプで増幅する場合
についても、FD線同士を隣接するように配置すること
により、効果的にFD線の寄生容量を小さく抑えると同
時に隣接する信号線の影響を受けにくくすることができ
るようになる。
【0040】図10に上記光電変換装置を用いた撮像シ
ステム概略図を示す。同図に示すように、光学系71を
通って入射した画像光は本発明に係わる光電変換装置で
あるCMOSセンサー72上に結像する。CMOSセン
サー72上に配置されている画素アレーによって光情報
は電気信号へと変換される。その電気信号は信号処理回
路73によってホワイトバランス補正、ガンマ補正、輝
度信号形成、色信号形成、輪郭補正処理等予め決められ
た方法によって信号変換処理され、出力される。信号処
理された信号は、記録系、通信系74により情報記録装
置により記録、あるいは情報転送される。記録、あるい
は転送された信号は再生系77により再生される。CM
OSセンサー72、信号処理回路73はタイミング制御
回路75により制御され、光学系71、タイミング制御
回路75、記録系・通信系74、再生系77はシステム
コントロール回路76により制御される。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ローティングディフュージョン容量が低減され、それに
伴い単位画素での光電変換をゲインを向上させ高感度化
を実現するとともに隣接する信号線からの容量結合によ
る信号ノイズが低減された固体撮像素子を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置の第1の実施形態のレイ
アウト図である。
【図2】上記第1の実施形態の光電変換装置の回路図で
ある。
【図3】FD線に付随する容量を示す等価回路である。
【図4】本発明の光電変換装置の第2の実施形態のレイ
アウト図である。
【図5】上記第2の実施形態の光電変換装置の回路図で
ある。
【図6】本発明の光電変換装置の第3の実施形態を示す
回路図である。
【図7】従来のCMOS型センサの画素レイアウト図で
ある。
【図8】エリアセンサの概要を記した回路図である。
【図9】従来例によるFD線に付随する容量の等価回路
図である。
【図10】本発明による撮像システムを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
101 フォトダイオード部 102 光電荷転送用のMOSトランジスタ 103 ソースフォロアを構成するMOSトランジスタ 110 スルーホール 104 リセット用MOSトランジスタ 105 ゲート線 106 ゲート線 107 信号線 108 FD線 201a,201b,201c,201d フォトダイ
オード部 202a,202b,202c,202d 光電荷転送
用のMOSトランジスタ 203 ソースフォロアを構成するMOSトランジスタ 204 リセット用MOSトランジスタ 205a,205b,205c,205d ゲート線 206 ゲート線 207 信号線 208 FD線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA01 AB01 BA14 CA03 FA06 FA33 FA42 FA50 5C024 AX01 CX11 CX41 CY47 GX03 GX16 GY39 GZ16 GZ19 HX17 HX40 HX41

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子と、前記光電変換素子によ
    り光電変換された電荷を保持するフローティングディフ
    ュージョン領域と、前記電荷に応じた信号を増幅して出
    力する増幅手段と、前記フローティングディフュージョ
    ン領域と前記増幅手段の入力部とを接続する為の配線
    と、を有する単位セルが複数個配列された光電変換装置
    において、 隣接する前記単位セルの前記配線どうしが隣り合うよう
    に配置されていることを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光電変換装置におい
    て、前記単位セル内の前記光電変換素子は複数であり、
    これら複数の光電変換素子と一つの前記フローティング
    ディフュージョン領域との間に複数のスイッチ手段が設
    けられていることを特徴とする光電変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光電変換装置におい
    て、前記配線は前記フローティングディフュージョン領
    域をリセットするリセット手段に接続され、前記単位セ
    ル内に前記リセット手段が設けられていることを特徴と
    する光電変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項の請求項に
    記載の光電変換装置において、前記増幅手段がMOS型
    増幅器であることを特徴とする光電変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光電変換装置におい
    て、前記MOS型増幅器はソースフォロア増幅器である
    ことを特徴とする光電変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の光電変換装置におい
    て、前記MOS型増幅器が反転増幅器であることを特徴
    とする光電変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項の請求項に
    記載の光電変換装置と、この光電変換装置へ光を結像す
    る光学系と、該光電変換装置からの出力信号を処理する
    信号処理回路とを有することを特徴とする撮像システ
    ム。
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