JP4851164B2 - 増幅型固体撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は増幅型固体撮像装置に関し、より詳しくは、増幅機能をもつ画素を行列状に備えた増幅型固体撮像装置に関する。
一般に、増幅型固体撮像装置としては、増幅機能をもつ画素と画素部の周辺に配置された走査回路とを有し、その走査回路により各画素から画素データを読み出すものが普及している。そのような増幅型固体撮像装置の一例としては、画素部を周辺の駆動回路および信号処理回路と一体化するのに有利なCMOS(コンプリメンタリ・メタル・オキサイド・セミコンダクタ)により構成されたAPS(Active Pixel Sensor;アクティブ画素センサ)型イメージセンサが知られている。APS型イメージセンサの中でも、近年は高画質が得られる4トランジスタ型が主流となりつつある。
図6に示すように、一般的な4トランジスタ型の画素100は、通常埋め込みフォトダイオードで構成される光電変換領域101と、光電変換領域101から電荷蓄積部103(FD;浮遊拡散部)へ信号電荷を転送する転送トランジスタ102と、電荷蓄積部103の電位をリセットするリセットトランジスタ104と、電荷蓄積部103の信号電荷を増幅する増幅トランジスタ105と、この画素100を選択するための選択トランジスタ106とを備えている。光電変換領域101から信号電荷が転送される前に、リセットトランジスタ104がリセット信号RSTによりオンとなって、電荷蓄積部103の電位はドレイン電圧Vdにリセットされる。次いで、転送トランジスタ102が転送信号TXによりオンとなって、光電変換領域101から電荷蓄積部103へ信号電荷が転送される。リセット後および信号電荷転送後の電荷蓄積部103の電位(信号)は、増幅トランジスタ105により増幅される。その増幅された信号Voutは、選択トランジスタ106(画素選択信号SELによりオンとなる)を介して読み出し信号線107へ読み出され、末端に接続された定電流負荷108で受けられて、後段へ出力される。
このような4トランジスタ型の画素100においては、1画素当たり4個のトランジスタが必要なため、画素サイズを縮小するのが課題となっている。例えば、非特許文献1(春日ら著、「1.75トランジスタ画素構成による1/4型200万画素CMOSイメージセンサ」、映像情報メディア学会技術報告、IST2004−19、2004年3月26日、p.31−34)では、次のように1画素当たりのトランジスタ数を削減する方式が提案されている。
この方式では、図7に示すように、画素領域200は、水平方向と垂直方向に行列状に配列された複数の光電変換領域201(図7において左上の2行2列の光電変換領域を符号201A,201B,201C,201Dで特定し、主にその4つの光電変換領域がなす組に着目して説明する。)と、各組の光電変換領域201のコーナー部が集中した領域(中央部)に設けられた1対の転送トランジスタ202A,202Bおよび1対の電荷蓄積部203A,203Bと、転送トランジスタ202A,202Bのゲートをそれぞれ水平方向に共通接続する駆動線204A,204B(図7中には、下側の別の組の光電変換領域につながる駆動線204C,204Dも併せて示す。)と、駆動線204A,204B,204C,204Dに駆動信号を順次印加する垂直走査回路205と、1対の電荷蓄積部203A,203Bからそれぞれ垂直方向反対向きに延びる結線206A,206Bと、各列の隙間に設けられ、結線206A,206Bからの信号を増幅するアンプ回路207A,207Bより成る。ここで、転送トランジスタ202Aは、垂直方向に隣り合う光電変換領域201A,201Cのコーナー部間にまたがって形成され、それらの光電変換領域201A,201C間で共通に用いられるようになっている。同様に、転送トランジスタ202Bは、垂直方向に隣り合う光電変換領域204B,204Dのコーナー部間にまたがって形成され、それらの光電変換領域204B,204D間で共通に用いられるようになっている。電荷蓄積部203Aは、水平方向に隣り合う光電変換領域201A,201Bのコーナー部間の隙間に形成され、それらの光電変換領域201A,201B間で共通に用いられるようになっている。同様に、電荷蓄積部203Bは、水平方向に隣り合う光電変換領域201C,201Dのコーナー部間の隙間に形成され、それらの光電変換領域201C,201D間で共通に用いられるようになっている。
上記構成により、まず駆動線204Aに駆動信号が印加されて転送トランジスタ202Aがオンすることにより、2つの光電変換領域201A,201Cからの信号電荷が同時に、それぞれ電荷蓄積部203A,203Bに転送される。次に、駆動線204Bに駆動信号が印加されて転送トランジスタ202がオンすることにより、2つの光電変換領域204B,204Dからの信号電荷が同時に、それぞれ電荷蓄積部203A,203Bに転送される。電荷蓄積部203A,203Bの信号電位は、それぞれ結線206A,206Bを介してアンプ回路207により増幅され、読出し線208A,208Bを介して外部へ読み出される。図7中に矢印で示したように、例えば1個のアンプ回路207Bは、水平・垂直方向に隣り合う4個の光電変換領域からの信号を共通に増幅する。
春日ら著、「1.75トランジスタ画素構成による1/4型200万画素CMOSイメージセンサ」、映像情報メディア学会技術報告、IST2004−19、2004年3月26日、p.31−34
しかしながら、図7の方式では、次のような問題がある。
(1) 転送トランジスタ202A,202Bをそれぞれ駆動する駆動線204A,204Bが2本近接するため、画素領域200のレイアウト上の制約が大きいという問題がある。
(2) 水平方向に同じ行に並ぶ光電変換領域201,201,…を1つ置きに読み出しているため、行単位の読出しができないという問題がある。なお、通常の固体撮像装置では、読出し走査は行単位が基準となっている。このため、図7に示した画素領域200の構成を採用した場合、2行分を一時に読み出すか、または1回目の読出し信号を2回目の信号読出しまで保持して後段の信号処理回路(図示せず)へ送る必要がある。これは、回路上の制約となる。
そこで、この発明の課題は、増幅機能をもつ画素を行列状に備えた増幅型固体撮像装置であって、1画素当たりのトランジスタ数を削減できる上、画素領域のレイアウトが容易で、かつ行単位の読出しが可能なものを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の増幅型固体撮像装置は、
水平方向と垂直方向に行列状に配列された複数の画素を備え、
上記各画素は、入射光を光電変換して信号電荷を発生する光電変換領域と、上記信号電荷を一時的に保持し得る電荷蓄積部と、上記光電変換領域からの信号電荷を上記電荷蓄積部へ転送する転送トランジスタとを含み、
2行2列の光電変換領域がなす組毎に、その組内で上記光電変換領域のコーナー部が集中した中央部に、その組のための二つの上記電荷蓄積部と二つの上記転送トランジスタとが配置された増幅型固体撮像装置において、
上記組内で、二つの上記電荷蓄積部は、互いに垂直方向に隣り合う光電変換領域に関して共通に用いられるように、垂直方向に隣り合う二つの光電変換領域の間の隙間にそれぞれ配置され、上記転送トランジスタは、互いに水平方向に隣り合う光電変換領域に関して共通に用いられるように、上記二つの電荷蓄積部の垂直方向に関してそれぞれ対応する端部同士にまたがって配置され、
上記各行毎に、水平方向に配列された複数の上記転送トランジスタを共通に接続する駆動線を備え
上記各列毎に、垂直方向に配列された複数の上記電荷蓄積部を共通に接続する結線を備えたことを特徴とする。
ここで、垂直方向に関して互いに逆の向きを「上側」「下側」と呼ぶものとする。このとき、電荷蓄積部は、垂直方向に関して上側の端部と下側の端部とを有する。これに伴って、電荷蓄積部の上側の端部同士にまたがって配置された転送トランジスタを「上側転送トランジスタ」と呼び、電荷蓄積部の下側の端部同士にまたがって配置された転送トランジスタを「下側転送トランジスタ」と呼ぶ。また、上記組内の2行2列の光電変換領域のうち上側の行に配置されたものを「上側光電変換領域」、下側の行に配置されたものを「下側光電変換領域」とそれぞれ呼ぶ。
この発明の増幅型固体撮像装置では、2行2列の光電変換領域がなす組毎に、その組内で上記光電変換領域のコーナー部が集中した中央部に、その組のための二つの上記電荷蓄積部と二つの上記転送トランジスタとが配置されている。上記組内で、例えば、まず上側転送トランジスタがオンすることにより、二つの上側光電変換領域からの信号電荷が同時に、それぞれ対応する電荷蓄積部に転送される。これらの電荷蓄積部の信号電位は、例えば、上記電荷蓄積部の対の水平方向両側にそれぞれ配置された増幅回路でそれぞれ増幅されて、外部へ読み出される。次に、下側転送トランジスタがオンすることにより、二つの下側光電変換領域からの信号電荷が同時に、それぞれ対応する電荷蓄積部に転送される。これらの電荷蓄積部の信号電位は、例えば、上記電荷蓄積部の対の水平方向両側にそれぞれ配置された増幅回路でそれぞれ増幅されて、外部へ読み出される。
この結果、上記各行毎に水平方向に配列された転送トランジスタを共通の上記駆動線で駆動することによって、行単位の読出しが可能となる。したがって、従来例(図7)に比して、後段の回路上の制約が少ない。また、上側転送トランジスタと下側転送トランジスタとの間には電荷蓄積部が存在するため、上側転送トランジスタを駆動する駆動線と下側転送トランジスタを駆動する駆動線が近接することが無く、レイアウト上の制約が少ない。したがって、画素領域のレイアウトが容易になる。また、2行2列の光電変換領域がなす組毎に、垂直方向に隣り合う光電変換領域に関して電荷蓄積部が共通に用いられるとともに、水平方向に隣り合う光電変換領域に関して転送トランジスタが共通に用いられているので、1画素当たりのトランジスタ数を削減できる。
また、この増幅型固体撮像装置は、上記各列毎に、垂直方向に配列された複数の上記電荷蓄積部を共通に接続する結線を備えている。
これにより、この増幅型固体撮像装置では、上記各列毎に垂直方向に配列された複数の電荷蓄積部の電位が等しくなる。したがって、電荷蓄積部の信号電位を増幅する増幅回路の数を削減することができる。
一実施形態の増幅型固体撮像装置では、上記隣接する光電変換領域の間の隙間のうち上記電荷蓄積部が配置されている部分以外の部分に、隣り合う光電変換領域間を電気的に分離する素子分離層が設けられていることを特徴とする。
この一実施形態の増幅型固体撮像装置では、素子分離層によって、隣り合う光電変換領域間が電気的に分離される。
一実施形態の増幅型固体撮像装置では、上記素子分離層は不純物拡散層からなることを特徴とする。
この一実施形態の増幅型固体撮像装置では、上記素子分離層は不純物拡散層からなる。したがって、上記素子分離層にフィールド酸化膜を設ける必要が無く、素子分離層の幅(隣り合う光電変換領域と光電変換領域との間の隙間)を縮小することが可能となる。これにより、画素領域内に占める光電変換領域の割合(開口率)を高めることが可能となる。
一実施形態の増幅型固体撮像装置は、上記2行2列の光電変換領域がなす各組内で、上記垂直方向に隣り合う二つの光電変換領域の間の隙間で、かつ上記電荷蓄積部の対の水平方向両側にそれぞれ対応する電荷蓄積部の電位を増幅する増幅回路を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の増幅型固体撮像装置では、上記増幅回路は、上記2行2列の画素がなす各組内で、上記垂直方向に隣り合う光電変換領域と光電変換領域との間の隙間で、かつ上記電荷蓄積部の対の水平方向両側にそれぞれ設けられている。したがって、上記増幅回路(例えばトランジスタからなる)を設けることに伴う画素サイズ拡大が防止される。
以下、この発明の増幅型固体撮像装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の基礎となる参考例の増幅型固体撮像装置が有する画素領域10の基本的な構成(平面パターンレイアウト)を示し、図2はその画素領域10のより具体的な構成を示している。
図1に示すように、この増幅型固体撮像装置は、画素領域10に、水平方向と垂直方向に行列状に配列された複数の光電変換領域1(図1において左上の2行2列の光電変換領域を符号1A,1B,1C,1Dで特定し、主にその4つの光電変換領域がなす組に着目して説明するが、他の組も同じに構成されている。)と、各組の光電変換領域1のコーナー部が集中した領域(中央部)に設けられた1対の転送トランジスタ2A,2Bおよび1対の電荷蓄積部3A,3Bを備えている。
上記2行2列の光電変換領域1A,1B,1C,1Dがなす組内で、電荷蓄積部3Aは、互いに垂直方向に隣り合う光電変換領域1A,1Cに関して共通に用いられるように、光電変換領域1Aと光電変換領域1Cとの間の隙間に配置されている。電荷蓄積部3Bは、互いに垂直方向に隣り合う光電変換領域1B,1Dに関して共通に用いられるように、光電変換領域1Bと光電変換領域1Dとの間の隙間に配置されている。
また、上記2行2列の画素がなす組内で、転送トランジスタ2Aは、互いに水平方向に隣り合う光電変換領域1A,1Bに関して共通に用いられるように、二つの電荷蓄積部3A,3Bの上側の端部同士にまたがって配置されている。転送トランジスタ2Bは、互いに水平方向に隣り合う光電変換領域1C,1Dに関して共通に用いられるように、電荷蓄積部3A,3Bの下側の端部同士にまたがって配置されている。以下、適宜、転送トランジスタ2Aを上側転送トランジスタと呼び、転送トランジスタ2Bを下側転送トランジスタと呼ぶ。また、適宜、光電変換領域1A,1Bを上側光電変換領域と呼び、光電変換領域1C,1Dを下側光電変換領域と呼ぶ。
画素領域10には、さらに、各行毎に、水平方向に配列された複数の転送トランジスタ2A,2A,…のゲートを水平方向に共通接続する駆動線4A、水平方向に配列された複数の転送トランジスタ2B,2B,…のゲートを水平方向に共通接続する駆動線4Bが設けられている(図2中には、下側の別の組の光電変換領域につながる駆動線4C,4Dも併せて示す。)。これらの駆動線4A,4B,4C,4Dに対しては、垂直走査回路5によって順次駆動信号が印加される。
図2中に示すように、上記2行2列の光電変換領域1A,1B,1C,1Dがなす組内で、垂直方向に隣り合う光電変換領域1Aと光電変換領域1Cとの間の隙間で、かつ左側の電荷蓄積部3Aの左側に相当する箇所に増幅回路7Aが設けられている。また、垂直方向に隣り合う光電変換領域1Bと光電変換領域1Dとの間の隙間で、かつ右側の電荷蓄積部3Bの右側に相当する箇所に増幅回路7Bが設けられている。これらの増幅回路7A,7Bは、それぞれ対応する電荷蓄積部3A,3Bに配線で接続され、それぞれ対応する電荷蓄積部3A,3Bの電位を増幅するようになっている。
また、各列毎に、垂直方向に配列された増幅回路7A,7A;7B,7B;…の出力を共通に読み出すための信号読出し線8A,8B;8A,8B;…が設けられている。
この参考例の増幅型固体撮像装置では、2行2列の光電変換領域1A,1B,1C,1Dがなす組内で、例えば、まず垂直走査回路5によって駆動線4Aに駆動信号が印加されて、上側転送トランジスタ2Aがオンする。これにより、二つの上側光電変換領域1A,1Bからの信号電荷が同時に、それぞれ対応する電荷蓄積部3A,3Bに転送される。これらの電荷蓄積部3A,3Bの信号電位は、矢印20A,20Bに示すようにそれぞれ増幅回路7A,7Bへ伝達され、増幅回路7A,7Bでそれぞれ増幅されて、垂直方向に延びる読出し信号線8A,8Bを介して外部へ読み出される。次に、垂直走査回路5によって駆動線4Bに駆動信号が印加されて、下側転送トランジスタ2Bがオンする。これにより、二つの下側光電変換領域1C,1Dからの信号電荷が同時に、それぞれ対応する電荷蓄積部3A,3Bに転送される。これらの電荷蓄積部3A,3Bの信号電位は、矢印20C,20Dに示すようにそれぞれ増幅回路7A,7Bへ伝達され、増幅回路7A,7Bでそれぞれ増幅されて、垂直方向に延びる読出し信号線8A,8Bを介して外部へ読み出される。
この結果、各行毎に水平方向に配列された転送トランジスタを共通の駆動線4A,4B,…で駆動することによって、行単位の読出しが可能となる。また、信号読出し線8A,8Bのお蔭で、列単位での読出しが可能となる。したがって、従来例(図7)に比して、後段の回路上の制約が少ない。また、上側転送トランジスタ2Aと下側転送トランジスタ2Bとの間には電荷蓄積部3A,3Bが存在するため、駆動線4A,4B,…が近接することが無く、レイアウト上の制約が少ない。したがって、画素領域10のレイアウトが容易になる。また、2行2列の光電変換領域1A,1B,1C,1Dがなす組毎に、互いに垂直方向に隣り合う光電変換領域に関して電荷蓄積部3A,3Bが共通に用いられるとともに、互いに水平方向に隣り合う光電変換領域に関して転送トランジスタ2A,2Bが共通に用いられているので、1画素当たりのトランジスタ数を削減できる。
また、増幅回路7A,7Bは、上記2行2列の光電変換領域1A,1B,1C,1Dがなす組内で、垂直方向に隣り合う上側光電変換領域と下側光電変換領域との間の隙間で、かつ電荷蓄積部3A,3Bの対の水平方向両側にそれぞれ設けられている。したがって、増幅回路7A,7B(例えばトランジスタからなる)を設けることに伴う画素サイズ拡大が防止される。
図3は、この発明の一実施形態の増幅型固体撮像装置を示している。
この図3では、図1におけるのと同様に左上の2行2列の光電変換領域1を符号1A,1B,1C,1Dで特定し、その下側に隣り合う2行2列の光電変換領域1を符号1E,1F,1G,1Hで特定している。その2行2列の光電変換領域1E,1F,1G,1Hがなす組では、上側転送トランジスタを符号2C、下側転送トランジスタを符号2D、左側の電荷蓄積部を符号3C、右側の電荷蓄積部を符号3Dでそれぞれ特定している。
この図3の増幅型固体撮像装置では、図2の構成に対して、各列毎に、垂直方向に配列された二つの電荷蓄積部が結線6A,6Bによって共通に接続されている点が異なっている。具体的には、垂直方向に配列された二つの電荷蓄積部3A,3Cが結線6Aによって共通に接続され、垂直方向に配列された二つの電荷蓄積部3B,3Dが結線6Bによって共通に接続されている。これにより、垂直方向に配列された二つの電荷蓄積部3A,3Cの電位、垂直方向に配列された二つの電荷蓄積部3B,3Dの電位がそれぞれ等しくなる。この結果、図3中に示すように、増幅回路の数を図2の場合に比べ半減することができる。具体的には、垂直方向に配列された4個の光電変換領域1A,1C,1E,1Gからの信号電荷は、図3中に矢印21A,21B,21C,21Dに示すように、電荷蓄積部3Aまたは3Cを介して1個の増幅回路7Aへ伝達され、その増幅回路7Aで増幅される。また、垂直方向に配列された4個の光電変換領域1B,1D,1F,1Hからの信号電荷は、図3中に矢印22D,22C,22B,22Aに示すように、電荷蓄積部3Bまたは3Dを介して1個の増幅回路7Bへ伝達され、その増幅回路7Bで増幅される。このように、この例では増幅回路の数を二つに削減することができる。したがって、画素サイズの縮小化に一層有利となる。また、図2の場合と同様に、行単位の読出しが可能であるとともに、信号読出し線8A,8Bのお蔭で列単位での読出しが可能である。
図3に示す構成では、1つの光電変換領域の水平方向サイズLH、垂直方向サイズLVとすると、LH>LVとなっている。この理由は、垂直方向に隣り合う光電変換領域間の隙間に電荷蓄積部を設けているので、その隙間を比較的広くしているからである。これに対して、従来例(図7)では、1つの光電変換領域の水平方向サイズLH、垂直方向サイズLVとすると、LH<LVとなっている。この違いによる利点を、図4A〜図4Cを用いて次に説明する。
図4A,図4Bはそれぞれ、受光領域10全域へ光Lが入射する態様を示している。図4Aは受光領域10のアスペクト比が4:3の場合、図4Bは受光領域10のアスペクト比が16:9の場合をそれぞれ示している。ここで、EPは結像レンズの射出瞳の位置を表し、θHは水平方向端での入射角、θVは垂直方向端での入射角をそれぞれ表している。これより明らかなように、いずれの場合もθH<θVとなる。また、図4Cは、各画素(光電変換領域1)へ光Lが入射する態様を示している。増幅型固体撮像装置では、一般的に、各光電変換領域1に対して上方に離間した位置に遮光メタルMが設けられている。その開口率は100%とはならない。従って、斜め入射光の場合、光電変換領域1の開口寸法(水平方向の開口寸法をLHとし、垂直方向の開口寸法をLVとする。)が小さい程、集光率、従って感度が低下する。上記のように通常の増幅型固体撮像装置では、θH<θVの関係となることから、光電変換領域1の開口寸法は、LH>LVとなっているのが望ましい。即ち、図7に示す従来例より、図3に示す構成の方がこの点で優れている。
図5は、図3に示した増幅型固体撮像装置変形例を示している。
この図5の構成では、光電変換領域1と光電変換領域1との間の隙間のうち電荷蓄積部3A,3Bが配置されている辺に沿った部分以外の部分に、隣り合う光電変換領域1,1間を電気的に分離する素子分離層9が設けられている。
これにより、素子分離層9によって、隣り合う光電変換領域1,1間が電気的に分離される。この結果、光電変換領域1,1間の隙間にトランジスタ等の素子を設けて電気的に分離する必要が無くなり、この隙間の面積を削減することが可能となる。
素子分離層9は、例えば不純物をイオン注入して形成された不純物拡散層からなるものとするのが望ましい。そのようにした場合、素子分離層9にフィールド酸化膜を設ける必要が無く、素子分離層9の幅(隣り合う光電変換領域と光電変換領域との間の隙間)をさらに縮小することが可能となる。これにより、画素領域10内に占める光電変換領域1の割合(開口率)を高めることが可能となる。
なお、素子分離層9は、図3の場合に限らず、図2や他の場合にも適用することが可能である。
本発明の基礎となる参考例の増幅型固体撮像装置の構成を示す平面パターン図である。 上記増幅型固体撮像装置の構成を具体的に示す平面パターン図である。 本発明の一実施形態の増幅型固体撮像装置示す平面パターン図である。 受光領域のアスペクト比が4:3の場合に、受光領域全域へ光が入射する態様を示す図である。 受光領域のアスペクト比が16:9の場合に、受光領域全域へ光が入射する態様を示す図である。 各画素(光電変換領域)へ光が入射する態様を示す図である。 図3の増幅型固体撮像装置変形例を示す平面パターン図である。 従来の増幅型固体撮像装置の画素の構成を示す回路図である。 従来の別の増幅型固体撮像装置の構成を示す平面パターン図である。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H 光電変換領域
2A,2B,2C,2D 転送トランジスタ
3A,3B,3C,3D 電荷蓄積部
4A,4B,4C,4D 駆動線
5 垂直走査回路
7A,7B 増幅回路
8A,8B 読出し線
9 素子分離層
10 画素領域

Claims (4)

  1. 水平方向と垂直方向に行列状に配列された複数の画素を備え、
    上記各画素は、入射光を光電変換して信号電荷を発生する光電変換領域と、上記信号電荷を一時的に保持し得る電荷蓄積部と、上記光電変換領域からの信号電荷を上記電荷蓄積部へ転送する転送トランジスタとを含み、
    2行2列の光電変換領域がなす組毎に、その組内で上記光電変換領域のコーナー部が集中した中央部に、その組のための二つの上記電荷蓄積部と二つの上記転送トランジスタとが配置された増幅型固体撮像装置において、
    上記組内で、二つの上記電荷蓄積部は、互いに垂直方向に隣り合う光電変換領域に関して共通に用いられるように、垂直方向に隣り合う二つの光電変換領域の間の隙間にそれぞれ配置され、上記転送トランジスタは、互いに水平方向に隣り合う光電変換領域に関して共通に用いられるように、上記二つの電荷蓄積部の垂直方向に関してそれぞれ対応する端部同士にまたがって配置され、
    上記各行毎に、水平方向に配列された複数の上記転送トランジスタを共通に接続する駆動線を備え
    上記各列毎に、垂直方向に配列された複数の上記電荷蓄積部を共通に接続する結線を備えたことを特徴とする増幅型固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の増幅型固体撮像装置において、
    上記隣接する光電変換領域の間の隙間のうち上記電荷蓄積部が配置されている部分以外の部分に、隣り合う光電変換領域間を電気的に分離する素子分離層が設けられていることを特徴とする増幅型固体撮像装置。
  3. 請求項に記載の増幅型固体撮像装置において、
    上記素子分離層は不純物拡散層からなることを特徴とする増幅型固体撮像装置。
  4. 請求項1に記載の増幅型固体撮像装置において、
    上記2行2列の光電変換領域がなす各組内で、上記垂直方向に隣り合う二つの光電変換領域の間の隙間で、かつ上記電荷蓄積部の対の水平方向両側にそれぞれ対応する電荷蓄積部の電位を増幅する増幅回路を備えたことを特徴とする増幅型固体撮像装置。
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