JP2002049089A - データ写し込み装置 - Google Patents

データ写し込み装置

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JP2002049089A
JP2002049089A JP2000237311A JP2000237311A JP2002049089A JP 2002049089 A JP2002049089 A JP 2002049089A JP 2000237311 A JP2000237311 A JP 2000237311A JP 2000237311 A JP2000237311 A JP 2000237311A JP 2002049089 A JP2002049089 A JP 2002049089A
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立男 ▲高▼梨
Tatsuo Takanashi
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データ写し込み光学系の構造が簡単であり、部
品点数と組立工数の削減によるコストの低減が可能なデ
ータ写し込み装置を提供する。 【構成】本データ写し込み装置は、画面切り換え可能な
カメラに組み込まれ、ランプ光源2と反射ミラー3とコ
ンデンサレンズ4と液晶表示体5からなる表示体部と、
画面切り換え用マスク(A)11に設けられる写し込み
結像光学系の対物レンズ6および反射面部11fで構成
される写し込み結像光学系とからなり、上記反射面部1
1fは、マスク(A)11に一体成形される鏡面状反射
面によって形成されている。上記マスク(A)11に連
動して上記写し込み結像光学系を移動させ、写し込みデ
ータをフィルム9上に結像させ、写し込みが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムにデータ
の写し込みを行うデータ写し込み装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラにおいても多機能化が進
み、撮影画面サイズ切り換えについても標準サイズ(2
4mm×36mm)/パノラマサイズ(13mm×36mm)の
切り換え可能なカメラの各種のものが市販されるように
なった。撮影画面サイズ切り換えに関連して、当然、各
撮影サイズ画面へのデータ写し込みが必要となるが、こ
のカメラのデータ写し込み装置について各種の提案がな
されている。
【0003】例えば、特開平5−34803号公報に開
示されたものは、フィルム面の画面サイズを標準サイズ
とパノラマサイズとに切換可能なカメラにおいて、液晶
表示体上の表示データをフィルム上に写し込むデータ写
し込み装置を内蔵するカメラに関するものである。上記
カメラにおいては、液晶表示とフィルム面との間に設け
られたデータ写し込み用結像光学系が、画面サイズの切
換に応動して移動し、上記液晶表示体からのデータ光
は、上記結像光学系を介して切り換えられた各サイズの
画面の所定の位置に結像され、写し込み行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の特開
平5−34803号公報に開示のカメラに適用されるデ
ータ写し込み装置では、上記データ写し込み用結像光学
系において、画面の所定の位置に写し込みデータを結像
せしめるためにマスク部材上に小さなミラー部材を配し
ている。このミラー部材はマスク部材に貼り付け等によ
り取り付ける必要があり、そのための工数を必要とし、
部品点数も多くなり、低コストのカメラを提供するには
支障になっていた。
【0005】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、上記従来のデータ写し込み装置
の欠点を解消して、機構的にも簡単な構成を有し、コス
トの低減が可能なデータ写し込み装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
データ写し込み装置は、データをフィルムに写し込むた
めのデータ写し込み装置において、データを表示するデ
ータ表示体と、上記データ表示体からのデータ光を上記
フィルムに反射するため、合成樹脂からなる反射体部と
を有し、上記データ光は、上記反射体部にて反射されて
結像面上に結像される。
【0007】本発明の請求項2記載のデータ写し込み装
置は、上記反射体部の表面が鏡面状に仕上げられてい
る。
【0008】本発明の請求項3記載のデータ写し込み装
置は、上記反射体部がポリカーボネート樹脂からなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態であるデータ写し込み装置を内蔵する画面サイズ切
換カメラの要部構成を示す縦断面図である。この画面サ
イズ切換カメラは、画面サイズ切り換えに対応するデー
タ写し込み装置部を内蔵しており、切り換えられた各サ
イズの撮影画面の所定位置にデータ写し込みを可能とす
る。なお、撮影画面の切り換え画面には、通常撮影(以
下N撮影と称する)モード時の標準サイズ(以下Nサイ
ズと称する)の画面と、ハーフサイズ撮影時のハーフサ
イズの画面、あるいは、パノラマ撮影(以下P撮影と称
する)モード時のパノラマサイズ(以下Pサイズと称す
る)の画面とがあるが、本カメラの場合、N撮影時の標
準サイズの画面からP撮影時のパノラマサイズの画面へ
切り換え可能とする。
【0010】本実施形態のカメラは、主に撮影レンズ8
からのN,P撮影光束19a、19bがカメラ本体44
の開口部44d(図3参照)に位置するフィルム9上に
結像し撮影を行う被写体撮影部と、画面切り換え用マス
ク(A)11とそれに対向して位置するマスク(B)2
2を有する画面サイズ切換機構部と、データ写し込み装
置部とで構成される。
【0011】なお、上記データ写し込み装置部は、ラン
プ光源2と反射ミラー3とコンデンサレンズ4とデータ
表示体である液晶表示体5等を有する表示体部と、上記
液晶表示体5とフィルム9の面との間に設けられるデー
タ写し込み結像光学系(以下、写し込み結像光学系と記
載する)により構成される。
【0012】上記表示体部は、図2に示すように電気回
路基板1上に外部データ表示用液晶14,時計・液晶ド
ライバIC12,データ切換操作用スイッチ13,そし
て上記反射ミラー3,ランプ光源2,コンデンサレンズ
4および導電ゴムコネクタ10を介して取り付けられた
データ写し込み用液晶表示体5の各構成部材を一纏めに
したものであり、回路基板1と共にユニット化したもの
がカメラボディ20内の上部の外装上壁面に沿って配設
される(図7参照)。
【0013】上記表示体部においては、ランプ光源2の
光は、基板1に沿って後方に向けて照射せられ、反射ミ
ラー3で下方に向けて反射されて、コンデンサレンズ4
を通ってデータ表示体であるデータ写し込み用液晶表示
体5を透過する。そして、上記写し込み結像光学系に出
射される。なお、上記コンデンサレンズ4はランプ光源
2のフィラメントを上記対物レンズ6の位置に結像する
ように設定されている。
【0014】上記写し込み結像光学系は、画面切り換え
時に上下に移動する画面サイズ切換機構のマスク(A)
11のレンズ装着部11eに斜設される対物レンズ6
と、データ写し込み光束(データ光)をフィルム9の方
向に反射するために上記マスク(A)に一体的に成形さ
れた反射体部の反射面部11fとで構成される。上記反
射面部11fは、鏡面状の合成樹脂の成形面であって、
対物レンズ6の下方位置にあり、写し込み結像光学系の
光軸に対して傾斜する反射面であって、上記合成樹脂材
料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、あるい
は、アクリル樹脂等が適用される。
【0015】なお、本発明の実施形態における反射面部
では、必ずしもデータ表示体からのデータ光を鏡と同等
に反射できる訳もないが、フィルムの感光乳剤が感光可
能な光量分を反射すればよく、例えば、ランプ光量を調
整する等で対応できる。
【0016】また、上記対物レンズ6は、マスク(A)
11と一体的な構成部材として射出成形されたもので形
成してもよい。この場合は、マスク(A)11は、透明
材料で成形されるので、上記光束19aを透過させない
ためにマスク面11gに黒色塗装を施す。
【0017】上記写し込み結像光学系においては、上記
表示体5からの透過光は、マスク(A)11の開口部1
1cから取り込まれ、対物レンズ6を透過し、反射面部
11fでフィルム9に向けて反射され、写し込みデータ
像を結像せしめる。なお、上記液晶表示体5,対物レン
ズ6,フィルム9は、反射面部11fを介した状態で共
軛な位置関係にあるので、液晶表示体5のデータ写し込
み文字はフィルム9の感光面に鮮明なデータ像を結像す
る。但し、N撮影時に対してP撮影時でのデータの結像
は、所定焦点深度の範囲内での結像とする。
【0018】上記写し込み結像光学系の各撮影状態に対
する作用を説明すると、まず、N撮影の場合、Pリング
33の切り換えツマミ15(図4参照)を操作すると、
マスク(A)11自体及びマスク(A)の装着部11e
に斜設される対物レンズ6と反射面部11fなどがN撮
影の撮影光束19aをケラない位置までマスク(A)1
1が上方に退避し、同時に、マスク(B)22も下方に
退避して、画面のNサイズへの切り換えが行われる。こ
の状態において、光源2の光がミラー3,コンデンサレ
ンズ4を介した後、液晶表示体5を透過し、マスク
(A)11の写し込み結像光学系の開口部11cを通っ
て、対物レンズ6を透過し、反射面部11fで反射さ
れ、フィルム9上の所定位置にデータ像が結像され、デ
ータの写し込みが行われる(図6の(A)参照)。
【0019】また、P撮影の場合、同様に、Pリング3
3の切り換えツマミ15を操作して、マスク(A)1
1,マスク(B)22を、それぞれの端面11d,22
d(図5参照)がPサイズの画面を規定する位置(図1
の11′,22′の位置)まで移動させ画面の切り換え
を行う。なお、その状態でも、対物レンズ6,反射面部
11fおよびその支持部等がP撮影の撮影光束19bを
ケラないように位置させる。
【0020】そして、データの写し込み動作は、N撮影
の場合と同様、光源2の光がミラー3,コンデンサレン
ズ4を介した後、液晶表示体5を透過し、対物レンズ6
を透過し、マスク(A)11の移動位置11′に対応し
た反射面部11f(図1上の位置11f′)で反射して
フィルム9上の所定位置にデータを結像し、データの写
し込みを行う(図6(B)参照)。
【0021】次に、上記写し込み結像光学系を支持し、
画面サイズの切り換えを行う画面サイズ切換機構部の構
成の詳細について、図3〜図5を用いて説明する。上記
機構部は、主にカメラ本体44の標準開口部44dの前
面部に配設され、撮影画面切り換え用の可動のマスク
(A)11,マスク(B)22と、軸方向が規制されて
本体44の嵌合部49aに回動自在に嵌合し、該マスク
11,22の開閉を操作するPリング33と構成され
る。
【0022】上記マスク(A)11,マスク(B)22
は、そのガイドピン11b,12bが本体44の直進案
内溝44cに案内されてそれぞれ上下に移動可能であ
る。そして、上記Pリング33の操作腕33fに固着さ
れたツマミ15を外部より操作し、Pリング33を回動
させると、上記マスク(A)11、マスク(B)22を
それぞれの画面サイズ切り換え位置に移動させることが
できる。すなわち、上記Pリング33の回動によりPリ
ング33の内周に設けられる切り欠き33a,33bに
摺動自在に嵌合する駆動ピン11a,22aを介して上
記マスク(A)11、マスク(B)22を上記画面サイ
ズ切り換え位置に移動する。
【0023】さらに、詳しく説明すると、Pリング33
を反時計回り(以下CCWと称する)に回動させると、
各マスクの端面11d,22dが、Nサイズに対しては
図4に示すように標準開口部44dに干渉しない位置に
移動し、Pサイズに対してはPリング33を時計回り
(以下CWと称する)に回動させ、図5に示すようにP
サイズ画面の高さを与える位置にそれぞれ移動する。
【0024】また、Pリング33の操作腕33fは、本
体44の長穴44jを貫通して挿入されている。また、
Pリング3の回動位置は、本体の突起部44bが挿入さ
れるPリング33のストッパ穴端面33d,33eに当
接することによって規制され、それぞれマスク(A)1
1,マスク(B)22のNサイズ位置とPサイズ位置を
与える(図4,5参照)。そして、各位置を保持するた
め本体44のクリック溝44g、または、44hにPリ
ングの突起33cが所定のデテント力をもって嵌入し位
置決めされる。また、マスク(A)11には前述したよ
うに写し込み結像光学系である対物レンズ6が固着さ
れ、反射面部11fが一体的に成形されていて、上記マ
スク(A)11の動きに合わせて上下に移動する。
【0025】次に、上記画面切換機構部の作動状態につ
いて説明する。PリングをCCW方向に回動させて、画
面を図4のN撮影状態とする。この状態では、マスク
(A)11とマスク(B)22は互いに離間しており、
本体44の標準開口部44dの範囲外に位置する状態で
あるので、その開口部44dにより実画面のNサイズ
(標準サイズ)が決まることになる。また、その状態で
はPリングの当接面33dが本体ストッパー44bに当
接しており、クリック突起33cがクリック溝44gに
嵌入している。この位置からPリングの操作腕33fを
CW方向に回転させると、Pリング33の切り欠き溝3
3a,33bによりマスク(A)11,(B)22のピ
ン11a,22aを駆動し、マスク(A)11,(B)
22は本体44のガイド溝44cに沿って下方向あるい
は上方向に移動する。
【0026】そして、当接面33eがストッパー44b
に当接し、図5に示されるように、Pリング33のクリ
ック突起33cがクリック溝44hに嵌入する。マスク
(A)11,(B)22の端面11dと22dは所定の
距離まで互いに接近し、Pサイズ(パノラマサイズ)の
画面サイズのエリアを形成する。
【0027】次に、N撮影モード時とP撮影モード時の
デート写し込み切り換え動作について説明する。N撮影
状態では、マスク(A)11,マスク(B)22,対物
レンズ6と反射面部11f等は、Nサイズの撮影光束1
9aをケラない位置にあり、例えば、図6(A)に示さ
れるような写し込み文字がNサイズ画面上に撮影され
る。
【0028】続いて、Pリング33のツマミ15を操作
して、P撮影状態に切り換えると、マスク(A)11,
マスク(B)22が互いに接近したPサイズ撮影位置ま
で移動する。上記対物レンズ6と反射面部11fもマス
ク(A)11と一体的に、P撮影光束19bをケラない
位置まで降下する。このとき、液晶表示体より結像位置
までの距離が僅か延びることになるが所定の焦点深度内
とする。そして、画面に写し込まれる文字は、上記Nサ
イズ撮影時よりも小さくなる。図6(B)は、この場合
の写し込みの一例を示す。
【0029】上述のようにこの第1実施形態のカメラに
よれば、N撮影画面およびP撮影画面に対して所望のデ
ータを写し込み可能であり、上記外部データ表示用液晶
14,データ切換操作用スイッチ13(図2参照)が基
板1上のランプ光源2と同じ側に配設されるので、図7
に示すように、カメラボディ20の上面20aに上記外
部データ表示用液晶14の表示窓14aおよびデータ切
換操作用スイッチ13の操作釦13aをそれぞれ配設す
ることができ、非常に見易く操作し易い。また、カメラ
保持の手指によって表示窓14aが覆われるようなこと
もない。更に、コンデンサレンズ4を用いているので、
液晶表示体5とランプ光源2との距離を短くすることが
でき、図2(A)に示す如く、基板1の、光軸に沿う前
後方向の寸法Lを小さくでき、基板1がコンパクトに形
成できるため、カメラボディ20内の上部に配設しても
カメラ全体の厚味が増加することはない。
【0030】また、P撮影モードへの切り換え操作に連
動して写し込み結像光学系も切り換えられるので、パノ
ラマ撮影切り換え検出用のスイッチ等は不要となる。更
に、Pサイズ画面への写し込み文字は、Nサイズ画面へ
の写し込み文字より小さくなるので、焼き付け時の拡大
率の大きいPサイズをプリントに対して、文字の大きさ
を抑える効果がある。更にまた、光源2,液晶表示体5
が従来のNサイズ専用のものと同様に1組でよくコスト
的に有利といえる。
【0031】さらに、反射面部11fがマスク(A)1
1に成形により設けられた合成樹脂の鏡面状の反射面で
形成されていることから前述した従来例のように専用の
全反射ミラーを取り付ける必要がなく、部品点数が削減
されるとともに組立工数も削減でき、コスト低減が実現
できる。
【0032】次に、本発明の第2実施形態を示すデータ
写し込み装置について図8により説明する。なお、図8
(A)はN撮影時、図8(B)はP撮影時の写し込み結
像光学系の状態を示している。
【0033】第2実施形態のデータ写し込み装置は、第
1の実施形態の場合と同時に画面サイズ切換カメラに組
み込まれる。前記第1の実施形態のものでは、P撮影画
面の写し込み結像面は焦点深度内とするがその像の多少
のボケは避けられない。そこで、本実施例の写し込み装
置は、前記第1実施形態のものと異なり、写し込み結像
光学系である対物レンズ6をマスク(A)51とは別体
の保持部材52で支持し、N撮影,P撮影時ともに写し
込みデータ像を完全合焦像とするものである。
【0034】なお、本実施形態のデータ写し込み装置が
組み込まれるカメラは、その被写体撮影部および画面サ
イズ切換機構部とが第1実施例のものと同一とする。但
し、本実施形態でのマスク(A)51には、第1実施形
態のマスク(A)11が対応する。また更に、図8に図
示しない光源2,反射ミラー3、また、図示されるコン
デンサレンズ4,液晶表示体5,導電ゴムコネクタ1
0,Pリング33等も第1実施形態のものと同一の構成
のものを適用する。
【0035】本実施形態の写し込み装置では、N,P撮
影切り換えにより上下に移動するマスク(A)51に、
データ写し込み光束(データ光)をフィルム9の方向に
反射するための反射体部である反射面部51fが設けら
れている。上記反射面部51fは、マスク(A)51に
一体成形される鏡面状の合成樹脂成形面であって、対物
レンズ6の下方にて写し込み結像光学系の光軸に対して
傾斜する反射面である。
【0036】また、対物レンズ6は、マスク(A)51
とは別体の保持枠52に支持されている。上記保持枠5
2は、マスク(A)51の移動方向に摺動可能であり、
マスク(A)51との間は引張バネ53が懸架されてい
る。
【0037】N撮影時にはマスク(A)51と保持枠5
2は所定の相対間隔が維持された状態とする(図8
(A)参照)。P撮影状態に切り換えてマスク(A)5
1を下方に移動させ、その端面51dでP画面を形成す
るようにした場合、上記保持枠52はカメラ本体のスト
ッパ44kによりマスク(A)51との一体的移動が阻
止され、図8(B)に示す状態になる。この状態では、
Pサイズ画面上に写し込みデータをN撮影時の文字より
小さく、しかも合焦状態の像を結像せしめることができ
る。
【0038】次に、本発明の第3実施形態を示す写し込
み装置について図9により説明する。なお、図9(A)
はN撮影時、図9(B)はP撮影時の写し込み結像光学
系を示している。
【0039】本実施形態の写し込み装置は、前記第2実
施形態のものと同様に、写し込みデータの結像状態を改
善したものであって、写し込み結像光学系である対物レ
ンズ6と反射面部61fを有するマスク(A)61と液
晶表示体5とを一体的に支持する構造を有し、N撮影,
P撮影時ともに写し込み画像を完全な合焦像とするもの
である。
【0040】なお、本実施形態のデータ写し込み装置を
内蔵するカメラは、その被写体撮影部および画面サイズ
切換機構部は第1実施形態のものと同一とする。更に、
図9に図示しない光源2,反射ミラー3また撮影レンズ
8、また、図示されるコンデンサレンズ4,液晶表示体
5,導電ゴムコネクタ10,Pリング33等も第1実施
形態のものと同一のものを適用する。
【0041】本実施形態の写し込み装置は、N,P撮影
切り換えにより上下に移動するマスク(A)61には、
その支持部61eに対物レンズ6が固着され、さらに、
マスク61に一体成形され、対物レンズ下方にデータ写
し込み光束(データ光)をフィルム9の方向に反射する
ための反射体部である反射面部61fが設けられてい
る。上記反射面部61fは、対物レンズ6の下方に位置
し、写し込み結像光学系の光軸に対して傾斜する鏡面状
の合成樹脂成形面で形成される。
【0042】更に、マスク(A)61の上部のコンデン
サレンズ4側にマスク(A)61と一体の支持部61g
に液晶表示体5が支持される。従って、マスク(A)6
1が上下位置を変えても、液晶表示体5と対物レンズ6
と反射面部61fとフィルム9面との位置関係は不変と
なり、常に、フィルム9面上に合焦状態の写し込みデー
タ像が結像され、良好なデータの写し込みが可能とな
る。
【0043】以上、説明した各実施形態の画面サイズ切
換カメラは、P撮影可能なカメラでデータ表示可能とす
るものであれば、単焦点カメラにもズームカメラにも適
用可能である。また、各実施形態のものではマスク
(A)の動きに写し込み結像光学系が連動する機構を採
用したが、本発明では、その他に、P撮影切り換え操作
ツマミ15に連動させて写し込み結像光学系の対物レン
ズ6と反射面部11f,51f,61fを移動させるよ
うな機構を採用してデータの写し込みを行うようにして
もよい。
【0044】上述した実施形態に基づいて、 (1) データをフィルムに写し込むためのデータ写し
込み装置において、データを表示するデータ表示体と、
上記データ表示体からのデータ光を上記フィルムに反射
するため、合成樹脂からなる反射体部と、を有すること
を特徴とするカメラのためのデータ写し込み装置を提案
することができる。
【0045】(2) 上記反射体部は、その表面が鏡面
状に仕上げられていることを特徴とする上記(1)記載
のカメラのためのデータ写し込み装置を提案することが
できる。
【0046】(3) 上記反射体部は、ポリカーボネー
ト樹脂、または、アクリル樹脂などからなることを特徴
とする上記(1)記載のカメラのためのデータ写し込み
装置を提案することができる。
【0047】
【発明の効果】上述したように本発明のデータ写し込み
装置によると、前述した従来のデータ写し込み装置で写
し込み結像光学系に配設された別部材の全反射ミラーを
必要とせず、マスク部材に一体成形される反射体部を設
けようにしたので、部品点数の削減と、組立工数の削減
が実現でき、低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のデータ写し込み装置を
内蔵する画面サイズ切換カメラの要部の構成を示す図。
【図2】上記第1実施形態の画面サイズ切換カメラにお
けるデータ写し込み装置部の表示体部におけるプリント
基板配置図であり、図2(A)はその平面図、図2
(B)は図2(A)のX−X断面図、図2(C)は図2
(A)のY−Y断面図である。
【図3】上記第1実施形態の画面サイズ切換カメラにお
ける画面サイズ切換機構の分解斜視図。
【図4】上記第1実施形態の画面サイズ切換カメラにお
ける画面サイズ切換機構のN撮影状態での正面図。
【図5】上記第1実施形態の画面サイズ切換カメラにお
ける画面サイズ切換機構のP撮影状態での正面図。
【図6】上記第1実施形態の画面サイズ切換カメラにお
けるデータ写し込みの一例を示す図であって、図6
(A)はN撮影画面でのデータ写し込み状態、図6
(B)はP撮影画面でのデータ写し込み状態を示す。
【図7】上記第1の実施形態の画面サイズ切換カメラの
外観図。
【図8】本発明の第2実施形態を示すデータ写し込み装
置の要部の構成を示す図であって、図8(A)はN撮影
状態を、図8(B)はP撮影状態をそれぞれ示す。
【図9】本発明の第3実施形態を示すデータ写し込み装
置の要部の構成を示す図であって、図9(A)はN撮影
状態を、図9(B)はP撮影状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
5……液晶表示体(データ表示体) 9……フィルム 11f,51f,61f……反射面部(反射体部) 代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをフィルムに写し込むためのデー
    タ写し込み装置において、 データを表示するデータ表示体と、 上記データ表示体からのデータ光を上記フィルムに反射
    するため、合成樹脂からなる反射体部と、 を有することを特徴とするデータ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 上記反射体部は、その表面が鏡面状に仕
    上げられていることを特徴とするデータ写し込み装置。
  3. 【請求項3】 上記反射体部は、ポリカーボネート樹脂
    からなることを特徴とするデータ写し込み装置。
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