JP2002048541A - 測量方法および測量システム - Google Patents

測量方法および測量システム

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JP2002048541A
JP2002048541A JP2000234686A JP2000234686A JP2002048541A JP 2002048541 A JP2002048541 A JP 2002048541A JP 2000234686 A JP2000234686 A JP 2000234686A JP 2000234686 A JP2000234686 A JP 2000234686A JP 2002048541 A JP2002048541 A JP 2002048541A
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gps
point
lightwave
coordinate
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JP2000234686A
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Yasushi Oura
寧 大浦
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OURA KOSOKU KK
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OURA KOSOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築現場の測量には使えないとされていたG
PSを測量に使えるようにした測量システムを提供す
る。 【解決手段】 本発明の測量方法は、特定するポイント
を記入した原図上に、原点と、この原点に直交する2軸
からなる原図座標系を設定する工程と、このポイントを
特定するポイント特定対象に、原図に設けた座標系に対
応する光波測量座標系を設ける工程と、ポイント特定対
象に、光波測量座標系を基準にして、光波測量を用いて
ポイントを特定する工程と、特定したポイントを、全地
球測位システム(GPS)で測定する工程とを実施する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、点の位置を決定
する技術、特に測量方法および測量システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建物の杭打ちポイントを特定す
るために、測量をする従来の方法について説明する。先
ず、原図となる設計図面に、原点になる位置と、この原
点に直交する座標軸であるx軸とy軸とを決める。次
に、施工現場などで、原図の原点に対応する位置を特定
するとともに、その原点位置に基準杭を打ち込む。さら
に、この現場には、原図上の座標軸であるx軸とy軸と
に対応するx軸とy軸とを設定するが、この現場でのx
軸とy軸とは、基準杭を原点にする。
【0003】上記のように現場での座標軸を特定した
ら、その座標軸を原図上の座標軸と一致させつつ、次の
ようにして原図上の杭打ちポイントの座標を現場に移し
替えていく。ただし、実際の測量現場では、杭打ちポイ
ントの座標ではなく、x軸からの回転角と原点からの距
離とを測定して、杭打ちポイントを特定している。この
ように回転角と原点からの距離を特定するためには、原
図上の杭打ちポイントの座標を、ピタゴラスの定理と三
角関数とを用いて換算するようにしている。
【0004】上記のように換算し終わったら、次に、現
場に定めたx軸から、上記回転角分だけ回転させたとこ
ろで、基準杭を通る仮想線を設定する。このように仮想
線を設定したら、その仮想線上における原点から杭打ち
ポイントまでの距離を、光波測距儀を用いて光波測量す
る。そして、この原点から測定した距離の位置に、基礎
杭を打ち込むポイントを特定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の測
量方法では、光波測量の際に人為的な測量ミスが発生す
ることがある。また、ピタゴラスの定理と三角関数とを
用いて換算する際にも、計算ミスが発生することがあ
る。いずれにしても、従来の測量方法では、人為的なミ
スが発生したとき、そのミスを確認する手段がなかっ
た。そのために、杭打ちポイントと原図上の位置とがず
れているにもかかわらず、その間違ったポイントに杭を
打ち込んでしまうことがあった。
【0006】建築物の基礎杭の位置を間違えているにも
かかわらず、そこに基礎杭を打ち込んでしまうと、場合
によっては、それを打ち直さなければならない。それを
打ち直すためには、当然のこととして、すでに打ち込ん
だ杭を引き抜かなければならない。そして、基礎杭を引
き抜いた後に、もう一度測量し直し、それを正確な位置
に打ち込むようにする。しかし、この打ち直しのために
は、何千万円単位の費用がかかる場合があるので、従来
から基礎杭の打ち直しなど必要としない正確な測量方法
が求められていた。
【0007】また、このような人為的なミスを無くすた
めに、全地球測位システム(GPS)を用いることも考
えられる。GPSは、水平方向の障害物に関わりなく、
ポイントを正確に測定できる特性を持っている。しか
し、GPSの場合は、受信機の位置が決まれば、それを
正確に測定できるが、計測ポイントが定かでないときに
は、測定はほとんど不可能になる。言い換えると、受信
機を置くポジションが決まっていない限り、それを測定
できない。
【0008】上記の受信機を置くポジションとは、先の
例では、基礎杭を打ち込むポイントということになる。
しかし、基礎杭を打ち込む場合には、先ず、そのポイン
トを探し出さなければならない。それにもかかわらず、
ポイントが定かでないと測定できないGPSでは、当然
のこととして、基礎杭を打ち込むポイントを探し出すこ
とができない。したがって、基礎杭を打ち込むべきポイ
ントを探し出すための測量には、このGPSを使用する
ことができない。
【0009】結局、GPSは、ポジションさえ決まれ
ば、それを正確に測定できるが、ポジションが決まって
いない状況では測定不可能になってしまう。したがっ
て、この場合には、光波測量に頼らざるを得なくなる。
しかし、光波測量だけだと、計算ミスなどの人為的なミ
スによって、ポイントの特定を誤ってしまうことがあっ
た。
【0010】この発明の目的は、建築現場の測量には使
えないとされていたGPSを測量に使えるようにした測
量システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、特定する
ポイントを記入した原図上に、原点と、この原点に直交
する2軸からなる原図座標系を設定する工程と、上記ポ
イントを特定するポイント特定対象に、上記原図に設け
た座標系に対応する光波測量座標系を設ける工程と、上
記ポイント特定対象に、上記光波測量座標系を基準にし
て、光波測量を用いて上記ポイントを特定する工程と、
特定したポイントを、全地球測位システム(GPS)で
測定する工程とを施した点に特徴を有する。
【0012】第2の発明は、特定するポイントを記入し
た原図上に、原点と、この原点に直交する2軸からなる
原図座標系を設定する工程と、上記ポイントを特定する
ポイント特定対象に、上記原図に設けた座標系に対応す
る光波測量座標系を設ける工程と、上記ポイント特定対
象に、上記光波測量座標系を基準にして、光波測量を用
いて、原点以外の任意の基準点の座標を特定する工程
と、上記ポイント特定対象に、上記基準点を基準にし
て、光波測量を用いて上記ポイントを特定する工程と、
特定したポイントを、全地球測位システム(GPS)で
測定する工程とを施した点に特徴を有する。第3の発明
は、光波測量を用いて特定したポイントでのGPS測定
による経緯度座標を、光波測量座標系の座標に変換する
点に特徴を有する。
【0013】第4の発明は、操作入力部と、この操作入
力部に接続した原図座標記憶部およびGPS経緯度座標
記憶部と、この原図座標記憶部およびGPS経緯度座標
記憶部とに接続した演算部と、この演算部に接続した演
算結果記憶部と、この演算結果記憶部に接続した出力手
段とからなり、上記操作入力部から原図上の座標を入力
し、上記操作入力部からGPS経緯度座標を入力し、上
記演算部が、このGPS経緯度座標を読み込んでGPS
変換座標に変換し、このGPS変換座標と上記原図上の
座標とを上記出力手段に出力することを特徴としてい
る。第5の発明は、GPS変換座標と原図上の座標との
ずれに対する許容限度を演算結果記憶部に記憶し、演算
部が実際のGPS変換座標と原図上の座標とのずれを求
め、演算部はこのずれと上記許容限度とを比較すること
を特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】建物の杭打ちポイントを特定する
ための第1実施例について説明する。そして、図1は、
この実施例に用いる測量システムを示す図である。操作
入力部1に、原図座標記憶部2とGPS経緯度座標記憶
部3とを接続している。この操作入力部1からは、建物
の設計図面上に表された基礎杭の座標を入力するととも
に、それを原図座標記憶部2に記憶させる。なお、上記
設計図面には、原点とそれに直交するx、y軸を特定
し、上記基礎杭を打ち込むべきポジションを座標として
表示している。したがって、操作入力部1からは、設計
図面に表された基礎杭を打ち込むべきポジションの座標
をそのまま入力すればよい。
【0015】また、所定のポジションに受信機を置い
て、その位置をGPSで測定するが、その測定結果であ
る受信機の経緯度座標を、操作入力部1から入力し、そ
れをGPS経緯度座標記憶部3に記憶させるようにして
いる。
【0016】さらに、上記原図座標記憶部2とGPS経
緯度座標記憶部3とを、演算部4に接続している。この
演算部4は、GPS経緯度記憶部3に記憶したGPS経
緯度座標を読み込むとともに、演算部4にあらかじめ記
憶させた座標変換の演算式に基づいて、GPS経緯度座
標を後述の光波測量座標系の座標に変換する。また、原
図座標記憶部2に記憶した基礎杭の座標を、演算部4が
読み込むようにしている。
【0017】また、この演算部4には、演算結果記憶部
5を接続するとともに、この演算結果記憶部5には、出
力手段となるディスプレイ6とプリンタ7とを接続して
いる。そして、上記演算部4の演算結果を、演算結果記
憶部5に記憶させるようにしている。さらに、演算結果
記憶部5に記憶させた内容を、ディスプレイ6またはプ
リンタ7に出力するようにしている。
【0018】次に、上記測量システムを用いて、建物の
基礎杭を打ち込むべきポジションを特定する方法につい
て説明する。先ず、原図となる設計図面に、原点になる
位置と、この原点に直交する2つの座標軸とを特定す
る。そして、設計図面上に表された基礎杭の位置を、こ
の2つの座標軸によって特定する。このようにして特定
した基礎杭のポジションを、操作入力部1から入力する
とともに、それを原図座標記憶部2に記憶させる。な
お、基礎杭の座標を原図座標記憶部2に入力するのは、
作業者が手動で行なってもよいし、設計図面を記憶させ
たコンピューターから直接自動的に入力するようにして
もよい。また、上記設計図面が、この発明の原図に相当
する。したがって、この原図に表された座標系が、この
発明の原図座標系となる。
【0019】次に、基礎杭を打ち込む施工現場に、設計
図面と同じ座標系を以下のようにして設定する。施工現
場に、設計図面の原点に対応する位置を特定するととも
に、その原点位置に基準杭を打ち込む。そして、光波測
距儀を用いて、設計図上の座標軸に対応する座標軸を設
定するが、このときの座標軸は基準杭を原点にする。こ
のようにして施工現場に設定した座標軸を、この発明の
光波測量座標系とする。
【0020】そして、施工現場に基礎杭を打ち込むべき
ポジションを、以下のようにして特定する。先ず、設計
図面上に表された基礎杭を打ち込むべきポジションの座
標を、x軸からの回転角と原点からの距離とに換算す
る。次に、現場に定めたx軸から、上記回転角分だけ回
転させたところで、基準杭を通る仮想線を設定する。こ
のように仮想線を設定したら、その仮想線上における原
点から基礎杭を打ち込むポジションまでの距離を、光波
測距儀を用いて光波測量する。そして、この原点から測
定した距離の位置に、基礎杭を打ち込むポジションを特
定する。つまり、光波測量座標系の原点や座標軸を基準
にして光波測量を実施し、上記設計図面の基礎杭の座標
を施工現場に移し替える。
【0021】このようにして、施工現場に基礎杭の座標
を特定できたら、そのポジションにGPS受信機を置
く。つまり、この実施例では、光波測量を実施して、G
PSの受信機を置く位置、すなわち基礎杭を打ち込むべ
き位置を特定し、それを精度の高いGPSで測定できる
ようにした点に特徴を有する。
【0022】ただし、GPSで測定した結果が、設計図
面上の座標と一致しているかどうかは、GPSの測定結
果と設計図面とを対比させなければならない。しかも、
それらを対比させるためには、GPSの経緯度座標を、
光波測量座標に変換しなければならない。なぜなら、経
緯度座標と設計図面上の座標とは、座標系が異なるの
で、そのままでは両者を対比できないからである。一
方、光波測量座標と設計図面上の座標とは同じ座標系な
ので、両者を対比することはできる。そのため、経緯度
座標を光波測量座標に変換した座標と、設計図面上の座
標とを対比することができる。
【0023】ここで、このGPS経緯度座標を光波測量
座標に変換する演算式について説明する。図2は、2つ
の座標系を原点共通にして重ねた状態を示す図である。
図2に示すように、原点8を中心にして、XY座標軸を
図2に示す半時計回りにθ度回転させるとxy座標軸に
重なる。このことから、一般的に、以下の演算式で、X
Y座標系の座標をxy座標に変換することができる。 x=Xcosθ+Ysinθ …(1) y=―Xsinθ+Ycosθ …(2) これらの演算式(1)、(2)に、GPS測定による経
緯度座標系と光波測量座標系とをあてはめる。つまり、
GPS経緯度座標をXY座標とし、光波測量座標をxy
座標とする。なお、原点8は、光波測量座標系の原点と
する。
【0024】また、式(1)、(2)のcosθ 、sinθ
を、次のようにして求めることができる。図2に示す原
点8とy軸上に設けた基準点9とで、GPS経緯度座標
を測定する。また、測定した経緯度座標から、原点8と
基準点9間の距離を求め、この距離をLとする。これら
の測定結果と三角関数を用いて、次式により、cosθ 、
sinθを求めることができる。 cosθ=(原点8と基準点9との緯度の差を距離に換算した値)/L …(3) sinθ=(原点8と基準点9との経度の差を距離に換算した値)/L …(4) これらの式(3)、(4)の結果を演算式(1)、
(2)に代入し、演算部4に記憶させておく。
【0025】これらの演算式を演算部4に記憶させた上
で、施工現場に特定したポジションで、GPSを用いて
経緯度を測定する。そして、この経緯度測定結果を操作
入力部1から入力し、それをGPS経緯度座標記憶部3
に記憶させる。すなわち、光波測量を実施して、GPS
の受信機を置く位置、すなわち基礎杭を打ち込むべき位
置を特定し、それを精度の高いGPSで測定できるよう
にしている。そして、この精度の高いGPS測定結果を
GPS経緯度座標記憶部3に記憶させている。なお、経
緯度測定結果をGPS経緯度座標記憶部3に入力するの
は、作業者が手動で行ってもよいし、GPS受信機から
直接自動的に入力するようにしてもよい。
【0026】さらに、このようにしてGPS経緯度記憶
部3に記憶させたGPS経緯度座標は、演算部4が読み
込むとともに、演算部4にあらかじめ記憶させた座標変
換の演算式により、GPS経緯度座標を光波測量座標系
の座標に変換する。このように座標変換するのは、既に
述べたように、経緯度座標と設計図面上の座標とを対比
するためである。また、GPS経緯度座標を光波測量座
標系の座標に変換するが、この変換した座標が、この発
明のGPS変換座標である。
【0027】さらに、演算部4は、原図座標記憶部2か
ら基礎杭の設計図面の座標を読み込む。そして、基礎杭
を打ち込むべきポジションのGPS変換座標と、設計図
面上に表された座標とを演算結果記憶部5に記憶させ
る。この演算結果記憶部5の内容を、出力手段であるデ
ィスプレイ6またはプリンタ7に出力する。このとき、
基礎杭を打ち込むべきポジションのGPS変換座標と設
計図面の座標とを、それをそのまま出力してもよいし、
座標をプロットしたプロット図で出力してもよい。上記
のようにディスプレイ6またはプリンタ7に両座標を出
力すれば、それらの座標すなわちGPS変換座標と設計
図面の座標とのずれを、それらディスプレイ6またはプ
リンタ7で見ることができる。
【0028】また、演算部4は、基礎杭を打ち込むべき
ポジションのGPS変換座標と設計図面上の座標とのず
れを求め、このずれが許容限度内にあるか否かの判定を
する。なお、この許容限度は、あらかじめ演算結果記憶
部5に記憶させておくが、この許容限度は、一義的に決
めてもよいし、測量目的に応じてその都度調整してもよ
い。
【0029】もし、基礎杭を打ち込むべきポジションの
GPS変換座標と設計図面上の座標とのずれが許容限度
内であれば、光波測量で特定した上記ポジションが設計
図面上の座標の許容限度内にあることがわかる。このと
きには、この特定したポジションに、基礎杭を打ち込む
ことができる。
【0030】反対に、基礎杭を打ち込むべきポジション
のGPS変換座標と設計図面上の座標とのずれが許容限
度を超えるとき、光波測量で特定した上記ポジションが
間違った位置にあることがわかる。この場合には、再
度、光波測量を実施し、基礎杭を打ち込むべきポジショ
ンを特定し直す。たとえ、光波測量に人為的ミスがあっ
ても、光波測量を再度実施し直すことにより、基礎杭を
打ち込むべきポジションを正しい位置に特定できる。
【0031】以上のように、光波測量により、GPSの
受信機を置く位置、すなわち基礎杭を打ち込むべき位置
を特定し、それを精度の高いGPSで測定できるので、
再度ポジションを特定する必要があるか否かをより正確
に判断できる。
【0032】さらに、光波測量を何度実施し直しても、
上記GPS変換座標と設計図面上の座標とのずれが許容
限度を超えるときには、施工現場に設けた座標軸の測量
を再度実施し、座標軸が正しいかどうかをチェックす
る。なぜなら、施工現場に設定した光波測量座標系の座
標軸の測量に間違えがあることが考えられるからであ
る。このようにして、施工現場に設定した座標軸の測量
に間違えがあった場合にも、座標軸を再度測量し直し、
正しい位置に座標軸を特定することができる。
【0033】なお、上記演算部4が、基礎杭を打ち込む
べきポジションのGPS変換座標と設計図面上の座標と
のずれを求め、このずれが許容限度内にあるか否かの判
定をしている。基礎杭を打ち込むべきポジションのGP
S変換座標と設計図面上の座標とのずれが許容限度内に
あるか否かを、作業者が、ディスプレイ6またはプリン
タ7の出力結果を見て、判定するようにしてもよい。
【0034】以上のように、光波測量により、GPSの
受信機を置く位置を特定し、それを精度の高いGPSで
測定できるので、より精度の高いGPSの機能を有効に
利用できる。したがって、光波測距儀を用いた測量に人
為的ミスがあっても、GPS測定結果を基にして、正し
い位置を特定できる。例えば、打ち込むべき基礎杭の位
置について、光波測距儀を用いた測量に人為的ミスがあ
っても、GPS測定結果を基にして、基礎杭を打ち込む
前に正しい位置を特定できる。そして、その正しい位置
に基礎杭を打ち込むことができる。
【0035】次に、第2実施例について説明する。図3
に示すように、原点20と基礎杭を打ち込むべきポイン
ト21との間に障害物22があるときには、次のように
して上記原点20とは別の基準点23を決めて測量す
る。先ず、原点20から見て障害物22を越えた任意の
点を基準点23とするとともに、この基準点23の座標
を特定する。このように座標が決まれば、この座標を基
準にして、基礎杭を打ち込むべきポイント21を光波測
量で特定する。
【0036】上記のようにして特定された基礎杭の正確
性を測るために、前記した実施例と同様にGPSを用い
る。つまり、基礎杭のところに受信機を置いて、そのポ
ジションの経緯度を測定する。GPSを用いて測定した
経緯度座標を、図1に示す測量システムのGPS経緯度
座標記憶部3に記憶させる。この記憶させたGPS座標
を演算部4が読み込み、演算部4にあらかじめ記憶させ
た座標変換の演算式によりGPS経緯度座標をGPS変
換座標に変換する。
【0037】上記のようにGPS変換座標に変換してし
まえば、前記した第1実施例と同様にして、設計図面上
の座標と上記GPS変換座標とを対比して、両者間にず
れがあるかどうかを判定する。そして、上記のずれが、
許容限度内にあれば、基礎杭を打ち込むべきポイント2
1を正しく特定できたものとして測量を終了する。も
し、上記ずれが許容限度を超えているならば、例えば、
任意の点23の座標を計り直したり、この基準点23か
ら上記ポイント21までの距離を計り直したりする。つ
まり、許容限度を超えているときには、上記ずれが許容
限度内に収まるまで、何度でも計り直しをする。
【0038】したがって、基準点23を特定する際に、
たとえ、測量ミスや計算間違えなどの人為的ミスがあっ
ても、それをそのまま見過ごしてしまうことがない。そ
して、最終的には、ポイント21を高精度に特定できる
ことになる。
【0039】また、上記したいずれの実施例も、平面的
な位置である基礎杭を打ち込むべきポイントを特定する
場合について説明した。しかし、この発明は、基礎杭を
打ち込むべきポイントを特定するだけでなく、いろいろ
な建造物の位置を正確に特定する場合のすべてに適用で
きる。そして、上記建造物を測る場合には、その高さも
測定しなければならないことがあるが、この発明では、
その高さも正確に測定できる。
【0040】例えば、高さを測るべきポイントに受信機
を設定し、それをもとにして、GPSで高さを測ること
ができる。結局、この発明では、二次元的な測定および
三次元的な測定のいずれにも対応できる。
【0041】なお、上記したいずれの実施例において
も、特定するポイントを、基礎杭を打ち込むべきポジシ
ョンとしたが、位置を特定するものであればこの実施例
に限られない。また、ポイント特定対象は、施工現場に
限られず、施工する土地そのものや建物など測量に利用
することができる対象であればよい。さらに、特定する
ポイントを記入した原図を、設計図面としたが、基にな
る原図などであればよい。
【0042】
【発明の効果】第1の発明によれば、光波測量を実施し
て、GPSの受信機を置く位置を特定し、それを精度の
高いGPSで測定できるので、より精度の高いGPSの
機能を有効に利用できる。このように測定精度を上げら
れるので、例えば杭打ちポイントを間違えて、それを打
ち直すといった問題など生じない。杭を打ち直すことが
なくなるので、その打ち直しのために必要とした無駄な
費用を支出しなくてもよくなる。
【0043】第2の発明によれば、光波測量を実施し
て、原点以外の基準点の座標を特定し、この基準点から
GPSの受信機を置く位置を特定し、それを精度の高い
GPSで測定している。このように、原点から直接測量
しなくても、別の基準点からGPS受信機を置く位置を
特定できるので、光波測距儀と測定ポイントとの間に障
害物があっても、当該ポイントを正確に測ることができ
る。
【0044】第3の発明によれば、GPS経緯度座標を
光波測量座標系に変換するようにしている。そのため、
GPS経緯度座標を光波測量座標に変換した座標と原図
上の座標とのずれを比較することができる。第4の発明
によれば、原図上の座標およびGPS経緯度座標を入力
するとともに、原図上の座標とGPS変換座標とを出力
するようにしている。このように、原図上の座標とGP
S変換座標とを出力するようにしているので、同じ座標
系で比較することができる。
【0045】第5の発明によれば、GPS変換座標と原
図上の座標とのずれに対する許容限度と、GPS変換座
標と原図上の座標との実際のずれとを演算部が比較する
ようにしている。このように、GPS変換座標と原図上
の座標とのずれと、このずれに対する許容限度とを演算
部が比較するようにしているので、演算部または作業者
は、光波測量をし直すか否かの判定をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】測量システムの図である。
【図2】2つの座標系を重ねた図である。
【図3】第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 操作入力部 2 原図座標記憶部 3 GPS経緯度座標記憶部 4 演算部 5 演算結果記憶部 6 ディスプレイ 7 プリンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定するポイントを記入した原図上に、
    原点と、この原点に直交する2軸からなる原図座標系を
    設定する工程と、 上記ポイントを特定するポイント特定対象に、上記原図
    に設けた座標系に対応する光波測量座標系を設ける工程
    と、 上記ポイント特定対象に、上記光波測量座標系を基準に
    して、光波測量を用いて上記ポイントを特定する工程
    と、 特定したポイントを、全地球測位システム(GPS)で
    測定する工程とを施すことを特徴とした測量方法。
  2. 【請求項2】 特定するポイントを記入した原図上に、
    原点と、この原点に直交する2軸からなる原図座標系を
    設定する工程と、 上記ポイントを特定するポイント特定対象に、上記原図
    に設けた座標系に対応する光波測量座標系を設ける工程
    と、 上記ポイント特定対象に、上記光波測量座標系を基準に
    して、光波測量を用いて、原点以外の任意の基準点の座
    標を特定する工程と、 上記ポイント特定対象に、上記基準点を基準にして、光
    波測量を用いて上記ポイントを特定する工程と、 特定したポイントを、全地球測位システム(GPS)で
    測定する工程とを施すことを特徴とした請求項1記載の
    測量方法。
  3. 【請求項3】 光波測量を用いて特定したポイントでの
    GPS測定による経緯度座標を、光波測量座標系の座標
    に変換することを特徴とする請求項1または2記載の測
    量方法。
  4. 【請求項4】 操作入力部と、この操作入力部に接続し
    た原図座標記憶部およびGPS経緯度座標記憶部と、こ
    の原図座標記憶部およびGPS経緯度座標記憶部とに接
    続した演算部と、この演算部に接続した演算結果記憶部
    と、この演算結果記憶部に接続した出力手段とからな
    り、上記操作入力部から原図上の座標を入力し、上記操
    作入力部からGPS経緯度座標を入力し、上記演算部
    が、このGPS経緯度座標を読み込んでGPS変換座標
    に変換し、このGPS変換座標と上記原図上の座標とを
    上記出力手段に出力することを特徴とする測量システ
    ム。
  5. 【請求項5】 GPS変換座標と原図上の座標とのずれ
    に対する許容限度を演算結果記憶部に記憶し、演算部が
    実際のGPS変換座標と原図上の座標とのずれを求め、
    演算部はこのずれと上記許容限度とを比較することを特
    徴とする請求項3記載の測量システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010223757A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Sumitomo Forestry Co Ltd 建物の建築位置確認方法
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