JP2002048503A - 小径光学素子の球面曲率測定方法および装置 - Google Patents

小径光学素子の球面曲率測定方法および装置

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JP2002048503A JP2000236379A JP2000236379A JP2002048503A JP 2002048503 A JP2002048503 A JP 2002048503A JP 2000236379 A JP2000236379 A JP 2000236379A JP 2000236379 A JP2000236379 A JP 2000236379A JP 2002048503 A JP2002048503 A JP 2002048503A
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Kazuo Mizunaga
一男 水永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ等光学素子の小径化に対応して、操作
が容易でかつ短時間での測定を可能にする簡易球面計方
式での小径光学素子の球面曲率測定方法および球面曲率
測定装置を提供する。 【解決手段】 測定基準となる球面原器Woや被測定物
Wを搭載保持するX、YおよびZ方向に移動調整可能な
XYZステージ10と、XYZステージ10の上方でX
方向に移動可能に配置されて測定子1とリング2を分離
して個別に保持する測定具保持部材20と、測定子1と
リング2の球面原器Woあるいは被測定物Wとの接触位
置を計測する測長器27とを備え、球面原器Woの球面
の弦および頂点の基準位置を個々に設定し、球面原器W
oの弦の基準位置に対して被測定物Wの球面の弦の位置
を合致させたときの球面原器Woの頂点に対する被測定
物Wの頂点の相対位置(距離)によって、小径の被測定
物WのΔH測定をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやビデオカ
メラ等に用いられる球面レンズ等の球面形状を有する光
学素子の球面曲率を測定する球面曲率測定方法およびそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、凹球面や凸球面を有するレンズ等
の光学素子の曲率半径を測定する方法としては、図5に
図示するような簡易球面計を用いる方法が一般的であ
る。従来の一般的な簡易球面計は、軸方向に移動可能な
測定子101aを有するダイヤルゲージ101とダイヤ
ルゲージ101を保持して一端側に開放部102aを有
する円筒状のリング102とから構成され、リング10
2の径は、測定対象の径の70〜90%を目安に設定さ
れている。
【0003】この種の簡易球面計100の測定方法につ
いて、凸球面を有する被測定物の球面曲率を測定する場
合を例に挙げて図6を参照して説明する。なお、図6
は、従来の簡易球面計を用いて球面の曲率を測定する測
定方法を示す図であり、(a)および(b)はそれぞれ
球面原器による簡易球面計の基準合わせと測定対象とな
る被測定物のΔHの測定を説明するための概略図であ
る。
【0004】 簡易球面計の基準合わせは、図6の
(a)に示すように、基準となる曲率半径を有する球面
原器Wo上にリング102の開放部102aを接触させ
たときに、ダイヤルゲージ101の測定子101aが接
触するように調整し、その時のダイヤルゲージ101が
示す数値を読み取り、これを基準にする(通常は、ダイ
ヤルゲージ101を0にリセットし、0点調整を行
う)。
【0005】 次いで、基準合わせのできた簡易球面
計100を用いて、図6の(b)に示すように、簡易球
面計100のリング102を比較対象となる被測定物
(被測定レンズ)Wに接触させて、測定子101aを被
測定物Wに接触させ、ダイヤルゲージ101の数値を読
み取る。すなわち、このダイヤルゲージ101の数値と
基準合わせをした時の数値の差がΔHである。球面原器
Woの球面の基準となる弦から頂点までの高さをHo、
被測定物Wの基準となる弦から頂点までの高さをHとす
ると、ΔH=H−Hoとなる。
【0006】また、このときの測定対象である被測定物
Wの曲率は、次のように求めることができる。
【0007】基準となる球面原器Woの曲率をRo、簡
易球面計のリング径をφDとするとき、球面原器Woの
球面の頂点から弦までの高さHoは次の式(1)で算出
することができる。 Ho=Ro−{Ro2 −(D/2)21/2 ……(1) そして、基準となる球面原器Woと被測定物Wとの球面
の頂点から弦までの高さの差ΔHを読み取り、ΔH(=
H−Ho)が測定されると、被測定物Wの曲率Rは、次
の式(2)で表される。 R={(Ho+ΔH)2 +(D/2)2 }/2(Ho+ΔH)……(2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、簡易
球面計を用いて、基準となる球面原器Woと比較対象と
なる被測定物Wとの球面の頂点から弦までの高さの差で
あるΔHを読み取ることにより、被測定物Wの曲率半径
精度を測定することができ、その測定が容易でかつ手軽
であるために、球面レンズ等のほとんどの製造工程で使
用されている。そして、1つの製品部番に対し2〜数セ
ットの簡易球面計を必要とし、製品の精度管理のために
は不可欠なものである。
【0009】しかし、近年の製品のコンパクト化に伴う
レンズ等の光学素子の小径化により以下のような問題が
生じていた。
【0010】レンズ等の光学素子の小径化に対応し、Δ
H測定用のリング径が小さくなる(リング径は測定対象
の径の70〜90%が目安となる)ために、測定子をリ
ング内に組み込むことができず、従来型の簡易球面計が
使用できない場合が生じていた。
【0011】また、小径化された光学素子に対応する他
の測定方法として、断面形状測定器や光学式の曲率測定
器を考えた場合、価格が高くなり、測定に時間が掛か
り、さらに操作が難しく、設置環境や被測定物の条件が
限定されるなどの問題が多いために、頻繁にΔH測定が
必要な生産現場への対応は不可能である。
【0012】そこで、本発明は、前述した従来技術の有
する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、レン
ズ等光学素子の小径化に対応して、操作が容易でかつ短
時間での測定を可能にし、生産現場でも従来の簡易球面
計と同等の測定が可能な小径光学素子の球面曲率測定方
法および装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の小径光学素子の球面曲率測定方法は、小径
光学素子の球面曲率を、簡易球面計方式によって球面原
器との「球面の頂点から弦までの高さH」の差ΔHによ
り読み取る球面曲率測定方法において、球面原器の球面
の「弦」および「頂点」の基準位置を個々に設定し、前
記球面原器の「弦」の基準位置に対して被測定物の球面
の「弦」の位置を合致させたときの前記球面原器の「頂
点」に対する被測定物の「頂点」の相対位置または距離
によってΔHの測定をすることを特徴とする。
【0014】本発明の小径光学素子の球面曲率測定装置
は、測定基準となる球面原器の球面の弦とリングの接触
位置に対し、被測定物の球面の弦と前記リングの接触位
置を合致させるための位置出し手段と、個別に設置され
るリングと測定子を球面原器あるいは被測定物の球面に
対し一定の位置関係で接触させるための位置出し手段
と、リングおよび測定子の球面原器あるいは被測定物と
の接触位置を計測し表示する手段とを備えていることを
特徴とする。
【0015】また、本発明の小径光学素子の球面曲率測
定装置は、左右方向、前後方向および上下方向に移動調
整可能に設けられ測定基準となる球面原器あるいは被測
定物を搭載保持する保持ステージと、該保持ステージの
上方で左右方向に移動可能に配置されてリングと測定子
を分離して個別に保持する保持部材と、前記保持ステー
ジに搭載保持される球面原器あるいは被測定物に対する
前記リングおよび前記測定子の接触位置を計測する計測
手段とを備えていることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、リングと測定子を分離して個
別に設置して、球面原器の球面の弦と頂点の基準位置を
個々に設定し、球面原器の弦の基準位置に対して被測定
物の球面の弦の位置を合致させたときの球面原器の頂点
に対する被測定物の頂点の相対位置または距離を測定す
ることによって、従来の簡易球面計と同様に小径のレン
ズ等光学素子のΔH測定を行うことができ、被測定物の
径が小さくこれに相応して使用するリング径も小さくな
るために不可能とされていた簡易球面計方式での小径光
学素子のΔH測定を可能にする。
【0017】さらに、測定操作が容易でかつ簡単であ
り、短時間で測定できるために、生産現場においても従
来の簡易球面計と同様に小径光学素子のΔHの測定を行
うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0019】図1は本発明に係る簡易球面計方式での小
径光学素子の球面曲率測定装置の正面図であり、図2は
同じく小径光学素子の球面曲率測定装置の側面図であ
る。
【0020】本発明の球面曲率測定装置は、図1および
図2に図示するように、測定基準となる球面曲率を有す
る球面原器Woあるいは小径の光学素子等の被測定物W
を搭載保持するX方向(左右方向)、Y方向(前後方
向)およびZ方向(上下方向)に移動調整可能なXYZ
ステージ10と、測定子1およびリング2を分離して個
別に保持し、測定子1およびリング2をそれぞれXYZ
ステージ10に搭載された球面原器Woあるいは被測定
物Wに対して個別に当接させる測定具保持部材20と、
測定子1およびリング2の球面原器Woあるいは被測定
物Wに対する接触位置をそれぞれ計測する測長器27と
を備えている。
【0021】XYZステージ10は、ベース盤5上に配
設され、X方向(左右方向)に移動調整可能なX軸ステ
ージ11xとY方向(前後方向)に移動調整可能なY軸
ステージ11yとZ方向(上下方向)に移動調整可能な
Z軸ステージ11zとを有し、X軸ステージ11xは、
ベース盤5に設けられたX方向のガイド13xに沿って
移動可能に配置され、Xマイクロメータ12xにより移
動調整できるように構成され、Y軸ステージ11yは、
X軸ステージ11xに設けられたY方向のガイド13y
に沿って移動可能に配置され、Yマイクロメータ12y
により移動調整できるように構成され、また、Z軸ステ
ージ11zは、Y軸ステージ11yに設けられたZ方向
のガイド13zに沿って移動可能に配置され、Zマイク
ロメータ12zにより移動調整できるように構成されて
いる。ここで、XYZステージ10のZ軸ステージ11
zによるZ方向(上下方向)の移動調整について説明す
ると、Z軸ステージ11zは、Y軸ステージ11yに設
けられたZ方向のガイド13zに沿って移動可能に支持
され、Y軸ステージ12yの側面に突設されたブラケッ
ト14zにZマイクロメータ12zを取付け、そのZマ
イクロメータ12zの軸部材の先端部はZ軸ステージ1
1zの側面に突設された当接部材15zに当接されてい
る。また、Z軸ステージ11zの他方の側面にはZ軸ス
テージ11zをY軸ステージ11yに固定するための固
定ねじ16zが配置されている。したがって、Z軸ステ
ージ11zをY軸ステージ11yに対してZ方向(上下
方向)に移動調整する際には、固定ねじ16zを緩めて
Z軸ステージ11zを移動可能にした後に、Zマイクロ
メータ12zを作動させてその軸部材を伸縮させること
により、当接部材15を移動させてZ軸ステージ11z
をY軸ステージ11y上のガイド13zに沿ってZ方向
に移動させることができ、Z軸ステージ11zのZ方向
の位置を適宜調整することができる。また、X軸ステー
ジ11xおよびY軸ステージ11yにおいても、マイク
ロメータ12(x、y)およびガイド13(x、y)と
ともに、ブラケット14(x、y)、当接部材15
(x、y)および固定ねじ16(x、y)等を同様に備
え、XYZステージ10のX方向およびY方向の位置調
整は、Xマイクロメータ12x、Yマイクロメータ12
yを用いて同様に行うことができる。
【0022】そして、XYZステージ10におけるZ軸
ステージ11zの水平部片には、球面原器Woや被測定
物Wを取付け治具17aを介して保持するチャック17
が、ねじとナット等からなる固定手段18により着脱自
在に固定されている。したがって、チャック17に取付
け治具17aを介して保持される球面原器Woや被測定
物Wは、X軸ステージ11xとY軸ステージ11yとZ
軸ステージ11zから構成されるXYZステージ10に
搭載されていることから、それぞれのマイクロメータ1
2x、12y、12zを作動させることにより、球面原
器Woや被測定物Wの位置をX方向(左右方向)、Y方
向(前後方向)およびZ方向(上下方向)に移動調整す
ることができる。
【0023】測定子1およびリング2を分離して個別に
保持する測定具保持部材20は、ベース盤5の後方に立
設された側面視逆L字状の支持部材6の上方前端部に設
けられたX方向(左右方向)のリニアガイド23に沿っ
て移動可能に配設されており、測定具保持部材20は、
それぞれ独立した2個のデジタル測長器27のプローブ
21、22をX方向に所定の間隔(両プローブの中心間
距離)L1 (図1参照)をもって保持し、プローブ21
の先端部には測定子1が取り付けられ、プローブ22の
先端部にはリング2が取り付けられている。また、測定
具保持部材20は、リニアガイド23の左右両端部に取
り付けられている両ストッパ24、25の間をリニアガ
イド23に沿ってX方向に移動可能であり、プローブ保
持部材20が図1に図示するように右側のストッパ24
に突き当たる時に測定具保持部材20の左側端部と左側
のストッパ25との距離L2 (すなわち、プローブ保持
部材20の移動距離)は両プローブ21、22の間隔L
1 と同じになるように設定されている。これにより、測
定具保持部材20が図1に図示するように右側のストッ
パ25に突き当たっているときには、プローブ22の先
端部に取り付けられているリング2がXYZステージ1
0(XYZステージ10に保持される球面原器Woある
いは被測定物W)に対向するように設定され、そして、
プローブ保持部材20がX方向に移動して左側のストッ
パ25に突き当たるときには、プローブ21の先端部に
取り付けられている測定子1がXYZステージ10(X
YZステージ10に保持される球面原器Woあるいは被
測定物W)に対向するように設定されている。
【0024】また、測長器27は、2個のプローブ2
1、22の先端部にそれぞれ取り付けられている測定子
1およびリング2の位置を計測し、その計測値をそれぞ
れの測長器ディスプレー部28、29に表示するデジタ
ル測長器であり、また、測長器ディスプレー部28、2
9のデジタル表示をそれぞれ「0」リセットすることが
できる機能を有するものである。
【0025】次に、以上のように構成される本発明の球
面曲率測定装置を用いて小径光学素子の球面曲率を測定
する手順について、図3も参照して説明する。なお、図
3は、凸形状の球面のΔHを測定する際の「測定基準の
設定」と「被測定物のΔH測定」における測定子1、リ
ング2および球面原器Wo、被測定物Wの相対位置関係
を示す説明図である。
【0026】(1) 準備 所定の測定子1およびリング2をデジタル測長器2
7にそれぞれ接続されるプローブ21、22の先端部に
それぞれ取り付ける。 測定子1およびリング2がチャック17の上方に位
置しないように測定具保持部材20を移動させる。
【0027】(2) 測定基準の設定 球面原器Woをチャック17に取付け治具17aを
介してセットする。 リング2が球面原器Woに衝突しないようにリング
2をやや持ち上げた状態で、測定具保持部材20を右側
のストッパ24に突き当たるまでX方向(横方向)に移
動させ、その後に、リング2を下降させて、リング2の
下方端部を球面原器Woに接触させる。 次いで、球面原器Woとリング2の中心を合わせ
る。すわなち、リング2の下方端部を球面原器Woに接
触させた状態で、測長器ディスプレー部28のリング用
表示Aの数値が最小になるように、XYZステージ10
のYマイクロメータ12yとXマイクロメータ12xを
調整して、XYZステージ10のY方向およびX方向の
位置を調整する。測長器ディスプレー部28のリング用
表示Aの数値が最小になる位置において、XYZステー
ジ10を固定する。 そして、測長器ディスプレー部28のリング用表示
Aを「0」リセットする。この状態を図3の(a)に図
示する。 次いで、リング2を球面原器Woとの接触状態から
やや持ち上げた状態で、前述と同様の要領で、測定具保
持部材20をX方向に移動させて、左側のストッパ26
に突き当てる。そして、測定子1を球面原器Woに接触
させて、測長器ディスプレー部29の測定子用表示Bを
「0」リセットする。この状態を図3の(b)に図示す
る。これにより、測定基準の設定が完了する。
【0028】(3) 被測定物のΔH測定 球面原器Woをチャック17から外した後に、被測
定物Wをチャック17に取付け治具17aを介してセッ
トする。 前述した球面原器Woの時と同じ要領で、被測定物
Wとリング2の中心出しを行う。 そして、測長器ディスプレー部28のリング用表示
Aの数値が「0」になるように、XYZステージ10の
Z方向(上下方向)の位置をZマイクロメータ12zで
調整する。この状態を図3の(c)に図示する。この操
作により、球面原器Woの球面の「弦」の基準位置と被
測定物Wの球面の「弦」の位置を合致させたことにな
る。 次いで、前述した球面原器Woの時と同じ要領で、
測定子1を被測定物Wに接触させ、測長器ディスプレー
部29の測定子用表示Bの数値を読み取る。この状態を
図3の(d)に図示する。この操作により、同じ「弦」
の測定基準で球面原器Woの「頂点」に対する被測定物
Wの「頂点」の相対位置(距離)ΔH(=H−Ho)を
計測することができる。
【0029】以上の作業手順により、小径のレンズ等光
学素子の球面曲率を測定することができる。このよう
に、小径光学素子の球面曲率の測定に際して、小径の光
学素子に相応してリング径を小さくする必要があるため
に、小径のリング内に測定子を取り付けられない場合で
も、従来の簡易球面計と同様に容易にΔHの測定を行う
ことができる。
【0030】また、凹形状の球面のΔHを測定する際の
手順についても、前述したと同様の手順で測定すること
ができ、図4に凹形状の球面のΔHを測定する際の「測
定基準の設定」と「被測定物のΔH測定」での測定子、
リングおよび球面原器、被測定物の相対位置関係を示
す。
【0031】なお、以上の説明においては、測長器とし
て、デジタル測長器を用いて説明したけれども、ダイヤ
ルゲージやその他の触針を用いて変位量を計測できる計
測器や光学スケールを用いた測長器を使用することもで
きる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リングと測定子を分離して個別に設置して、球面原器の
球面の弦と頂点の基準位置を個々に設定し、球面原器の
弦の基準位置に対して被測定物の球面の弦の位置を合致
させたときの球面原器の頂点に対する被測定物の頂点の
相対位置または距離を測定することによって、従来の簡
易球面計と同様に小径のレンズ等光学素子のΔH測定を
行うことができ、被測定物の径が小さく、これに相応し
て使用するリング径も小さくなるために不可能とされて
いた簡易球面計方式でのΔH測定を可能にする。
【0033】さらに、本発明の装置においては、安価で
あるため生産現場の需要に対応が容易であり、さらに、
測定操作が簡単で短時間で測定できるため、生産現場で
の使用に対応でき、また、装置がコンパクトで設置環境
や測定物の条件が限定されず、従来の簡易球面計のリン
グや測定子を採用することができる等の効果が挙げら
れ、小径のレンズ等光学素子のΔH測定にかかわる負荷
を大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る簡易球面計方式での小径光学素子
の球面曲率測定装置の正面図である。
【図2】本発明に係る簡易球面計方式での小径光学素子
の球面曲率測定装置の側面図である。
【図3】本発明による凸形状の球面のΔHを測定する際
の「測定基準の設定」と「被測定物のΔH測定」でのリ
ング、測定子、球面原器および被測定物の相対位置関係
を示す説明図である。
【図4】本発明による凹形状の球面のΔHを測定する際
の「測定基準の設定」と「被測定物のΔH測定」でのリ
ング、測定子、球面原器および被測定物の相対位置関係
を示す説明図である。
【図5】従来の簡易球面計の概略図である。
【図6】従来の簡易球面計を用いて球面の曲率を測定す
る測定方法を示す図であり、(a)および(b)はそれ
ぞれ球面原器を用いた基準合わせと被測定物のΔHの測
定を説明するための概略図である。
【符号の説明】
W 被測定物 Wo 球面原器 1 測定子 2 リング 5 ベース盤 10 XYZステージ 11x X軸ステージ 11y Y軸ステージ 11z Z軸ステージ 12x Xマイクロメータ 12y Yマイクロメータ 12z Zマイクロメータ 13(x、y、z) ガイド 14(x、y、z) ブラケット 15(x、y、z) 当接部材 16(x、y、z) 固定ねじ 17 チャック 17a 取付け治具 18 固定部材 20 測定具保持部材 21 (測定子取付け用)プローブ 22 (リング取付け用)プローブ 23 リニアガイド 24、25 ストッパ 27 デジタル測長器 28、29 測長器ディスプレー部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径光学素子の球面曲率を、簡易球面計
    方式によって球面原器との「球面の頂点から弦までの高
    さH」の差ΔHにより読み取る球面曲率測定方法におい
    て、 球面原器の球面の「弦」および「頂点」の基準位置を個
    々に設定し、前記球面原器の「弦」の基準位置に対して
    被測定物の球面の「弦」の位置を合致させたときの前記
    球面原器の「頂点」に対する被測定物の「頂点」の相対
    位置または距離によってΔHの測定をすることを特徴と
    する小径光学素子の球面曲率測定方法。
  2. 【請求項2】 測定基準となる球面原器の球面の弦とリ
    ングの接触位置に対し、被測定物の球面の弦と前記リン
    グの接触位置を合致させるための位置出し手段と、個別
    に設置されるリングと測定子を球面原器あるいは被測定
    物の球面に対し一定の位置関係で接触させるための位置
    出し手段と、リングおよび測定子の球面原器あるいは被
    測定物との接触位置を計測し表示する手段とを備えてい
    ることを特徴とする小径光学素子の球面曲率測定装置。
  3. 【請求項3】 左右方向、前後方向および上下方向に移
    動調整可能に設けられ測定基準となる球面原器あるいは
    被測定物を搭載保持する保持ステージと、該保持ステー
    ジの上方で左右方向に移動可能に配置されてリングと測
    定子を分離して個別に保持する保持部材と、前記保持ス
    テージに搭載保持される球面原器あるいは被測定物に対
    する前記リングおよび前記測定子の接触位置を計測する
    計測手段とを備えていることを特徴とする小径光学素子
    の球面曲率測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113670173A (zh) * 2021-09-16 2021-11-19 陕西航天时代导航设备有限公司 一种球类零件球径检测装置及其球类零件球径检测方法

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CN113670173A (zh) * 2021-09-16 2021-11-19 陕西航天时代导航设备有限公司 一种球类零件球径检测装置及其球类零件球径检测方法

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