JP2002048064A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JP2002048064A
JP2002048064A JP2000237058A JP2000237058A JP2002048064A JP 2002048064 A JP2002048064 A JP 2002048064A JP 2000237058 A JP2000237058 A JP 2000237058A JP 2000237058 A JP2000237058 A JP 2000237058A JP 2002048064 A JP2002048064 A JP 2002048064A
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大成 小早川
裕文 ▲よし▼田
Hirofumi Yoshiden
Masahiro Tsubokawa
正浩 坪川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油流出がなく、組み立て性に優れ、低騒
音の密閉型電動圧縮機を提供する。 【解決手段】 板金プレス加工により製造される吐出マ
フラー曲面部外縁形状を、直線を含まない曲率の異なる
複数の曲線で構成することにより、複雑な形状でも平坦
部平面度が出せるようにして、冷媒ガスが密閉容器内を
隈なく循環して潤滑油の回収と吐出冷媒ガスの圧力脈動
除去を行う構成を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機や冷凍機
器などに使用される密閉型電動圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和機や冷凍機器などに使用される
従来の密閉圧縮機についてスクロール圧縮機を例に説明
する。スクロール圧縮機は、吸入管から吸入した冷媒ガ
スを、固定スクロールと旋回スクロールが噛み合って構
成される三日月形状の圧縮空間に導き、旋回スクロール
が自転を拘束された状態で円軌道運動することにより圧
縮空間が外周部から中心に向かって移動しながら容積を
減少させることで圧縮している。圧縮空間は中心に向か
って移動した結果、固定スクロールの中心に設けられた
スクロール吐出口に連通することになる。このとき高圧
に圧縮された冷媒ガスがスクロール吐出口から勢い良く
噴出するので吐出ガスには脈動が生じる。このような吐
出ガスの脈動は騒音・振動の原因となるため、吐出ガス
を一旦流路面積の大きい消音空間に放出し、しかる後再
度流路面積の小さな空間を通して吐出することで消音効
果を得る拡張室型マフラーを用いて静音化するという技
術が用いられていた。
【0003】以下に図面を用いて従来のスクロール圧縮
機の一例について説明する。図5は従来のスクロール圧
縮機の構成を示す断面図、図6(a)は従来の吐出マフ
ラー平面図、(b)は同断面図である。図5において1
00は密閉容器であり、吸入管110、吐出管120、
ガラス絶縁端子130を備え、内部にスクロール圧縮機
構200、電動機300、を収納し、底部は油溜り50
0になっている。図6において420は吐出マフラーで
板金プレス加工により製作されている。420は消音空
間を形成する曲面部、410はスクロール圧縮機構端面
と密着する平坦部である。吐出マフラー420が配置さ
れる上側空間には他に空間を占拠するものがないので、
吐出マフラーの形状は最もプレス加工がしやすい円筒カ
ップ形状になっている。
【0004】上記のように構成されたスクロール圧縮機
において、ガラス絶縁端子130に外部からの電源(図
示せず)が接続されて電線310を介して電動機300
に電流が供給されると回転子330に回転力が発生す
る。回転子330に発生した回転力は軸340を介して
旋回スクロール220に伝えられるが、旋回スクロール
220は軸340に対して偏芯して摺動自在に取り付け
られており、かつ自転防止部品によって自転しないよう
にされているので固定スクロール210と噛み合ったま
ま円軌道運動をする。旋回スクロール220と固定スク
ロール210はともに渦巻き形状の羽根を有しており、
それらが噛み合わされて三日月型の圧縮空間230を形
成している。圧縮空間230は旋回スクロールが自転を
伴わない円軌道運動をすることによりスクロール外周側
から中心側に向かって移動しながらその容積を減じてい
く。吸入管110から吸入された冷媒ガスは吸入口(図
示せず)を介してスクロール外周側に位置する圧縮空間
に導かれ、上記した動作によりスクロール中心側に移動
しながら圧縮されていく。このようにしてスクロールの
中心部に到達した圧縮冷媒ガスはスクロール吐出口24
0から消音空間430に吐出される。このときスクロー
ル吐出口240から吐出される冷媒ガスは不連続に吐出
されるため大きな圧力脈動を伴っているが、流路断面積
の大きな消音空間430に吐出された後再び流路断面積
の小さな吐出管に導かれることで平滑化される。このと
き冷媒ガスは消音空間に直接連通する吐出管から外部に
出て行くため、消音空間430は圧力脈動を平滑化する
のに充分な空間を確保する必要から大きなものが必要と
される。
【0005】一方、密閉容器底部の油溜り500に貯留
された潤滑油は電動機300の回転によるポンプ作用で
上方に向かって吸い上げられ、電動機300およびスク
ロール圧縮機構200の摺動部に供給される。摺動部の
潤滑に使われた潤滑油の多くは密閉容器100の外部に
出ることなく重力により再び油溜り500に戻ってくる
が、スクロール圧縮機構部200の潤滑に使われた潤滑
油の一部は冷媒ガスとともに吐出管120から冷凍サイ
クルに吐出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のス
クロール圧縮機においては、上記したように潤滑油の一
部が冷凍サイクルに出て行ってしまうことを防ぐのが困
難であった。その結果、冷凍サイクルのパイプ内壁に潤
滑油が付着して冷凍性能を低下させる、圧縮機内部に存
在する潤滑油の量が不十分となって機械損が増大し圧縮
機の効率を低下させ、極端な場合には摺動部の焼き付き
を起こす恐れもある等の不具合があった。
【0007】また、スクロール吐出口から吐出された冷
媒ガスは消音空間を通過したあとそのまま吐出管から圧
縮機外部に吐出されるので、消音効果を十分に持たせる
ためには消音空間を大きくとる必要があり、その結果圧
縮機の大きさを大きなものにせざるを得なかった。さら
に、ガラス絶縁端子の位置が密閉容器側面中央近傍とな
っているので、圧縮機を組み立てるときに電線とガラス
絶縁端子を接続する作業が狭い円筒空間の中で行わなけ
ればならず作業性が悪いものになっている。
【0008】その上、ガラス絶縁端子を取り付けるため
には密閉容器側面に平面部分を構成しなければならず、
円筒形状の密閉容器側面の一部をプレス加工により塑性
変形させて平面にしている。その結果、密閉容器の円筒
部分に歪が発生して寸法精度を低下させ、電動機やスク
ロール圧縮機構および軸受けなどの取り付け精度が悪く
なるなどの問題点も有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、板金プレス加
工で製造する吐出マフラー曲面部の外縁形状を、直線を
含まない複数の曲線で構成することにより、複雑な形状
の吐出マフラーでも平坦部の平面を容易に出せるように
したものであり、このマフラーを採用することにより上
記課題を解決する構成を可能としたものである。
【0010】すなわち、潤滑油が冷媒ガスとともに冷凍
サイクルに出て行くことを防止するため、密閉容器内を
上側空間と下側空間を仕切るように圧縮機構を配置し、
圧縮機構吐出口から消音空間に吐出された潤滑油を含ん
だ冷媒ガスを圧縮機構外周部に設けた連通孔により一度
下側空間に導き、電動機回転子に設けられたオイルセパ
レータにより潤滑油を分離した後、冷媒ガスのみを圧縮
機構外周部に設けた冷媒通路を通して上側空間へ導き、
吐出管から冷凍サイクルに吐出する構成としたものであ
る。
【0011】なお、この構成により圧縮機構吐出口から
吐出された冷媒ガスは、消音空間(広い)→連通孔(狭
い)→下側空間(広い)→冷媒通路(狭い)→上側空間
(広い)→吐出管(狭い)という具合に何段もの広い空
間と狭い空間を通過して行くので、より大きな消音効果
を得られる。
【0012】さらに、ガラス絶縁端子への電線接続作業
を容易にし、密閉容器の円筒精度を確保するためにガラ
ス絶縁端子を密閉容器上側端面の平面部に取り付けて密
閉容器側面への平面部加工を不要としたものである。
【0013】また、電動機とガラス絶縁端子を接続する
電線を通すためにスクロール圧縮機外周部に電線通路を
設けたものである。
【0014】そして上記構成を実現するためには、下側
空間と上側空間を連通する冷媒通路および電線通路を圧
縮機構外周部に設け、さらに上側空間には電線通路を介
して電動機固定子に接続されている電線が配線される必
要がある。このために吐出マフラーは冷媒通路および電
線通路の開口部および電線が配線される空間を確保しな
がら充分な容積の消音空間を確保する必要があるので、
従来例に示すような単純な円筒カップ形状では不可能で
あり、複雑な形状にならざるを得ない。特に曲面部外円
形状が直線部を含んでいるとその端部がコーナー部とな
り、コーナー部と直線部との間で絞り加工の塑性変形時
に材料の流れ速度差が生じるため平坦部に皺が出やすく
なる。そのため、板金プレス加工で吐出マフラーを製造
する際に平坦部の平面が出難くなるという課題がでてく
るが、本発明はこの課題を解決するため、吐出マフラー
曲面部外縁を直線が含まれない曲率の異なる複数の曲線
で構成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本願発明は、密閉容器内に収納さ
れた圧縮機構の吐出口を覆うように取り付けられた吐出
マフラーを有する密閉型電動圧縮機であって、吐出マフ
ラーは圧縮機構端面との間で消音空間を形成する曲面部
と前記圧縮機構端面に密着して消音空間の気密を保つ平
坦部とが一体に構成されるようにプレス絞加工で製造さ
れ、前記曲面部の外縁形状は直線を含まない曲率R5〜
R80の複数の曲線で構成されているものであり、複雑
な形状の吐出マフラーでも板金プレス加工で平坦部の平
面を精度良く出すことができるという作用を有する。
【0016】また本願発明は、請求項1記載の密閉型電
動圧縮機であって、略円筒形状の上側端面にガラス絶縁
端子と吐出管とを配置した密閉容器と、密閉容器内部を
上側空間と下側空間に仕切るように収納された圧縮機構
と、圧縮機構の上側端面に取り付けられて消音空間を形
成する吐出マフラーと、圧縮機構の外周部に設けられて
消音空間と下側空間を連通する連通孔と、下側空間に配
置されて圧縮機構を駆動する電動機と、電動機の固定子
巻線とガラス絶縁端子とを接続する電線を通すために圧
縮機構の外周部に設けられた電線通路と、下側空間に導
かれた冷媒ガスを上側空間に導くために圧縮機構外周部
に設けられた吐出ガス通路とを有し、前記吐出マフラー
を電線通路および吐出ガス通路の反対側に偏らせて配置
したものであり、吐出マフラーが複雑な形状となって
も、平坦部の平面度が出やすいので、潤滑油が冷凍サイ
クルに流出するのを防止し、消音効果が大きく、密閉容
器円筒精度が高く、電線の結線作業が容易な密閉型電動
圧縮機を構成する事が可能になるという作用を有する。
【0017】また、本願発明は、密閉容器内に収納され
た圧縮機構の吐出口を覆うように取り付けられた吐出マ
フラーを有する密閉型電動圧縮機であって、吐出マフラ
ーは圧縮機構端面との間で消音空間を形成する曲面部と
前記圧縮機構端面に密着して消音空間の気密を保つ平坦
部とが一体に構成されるようにプレス絞加工で製造さ
れ、前記平坦部の一部を切り起こして爪状の電線保持部
を形成したものであり、特別な部品を必要とせずに容易
に電線を固定することができるという作用を有する。
【0018】また、本願発明は、上端平面部にガラス絶
縁端子を配置した略円筒形状の密閉容器と、密閉容器を
上側空間と下側空間に仕切るように配置した圧縮機構
と、圧縮機構の上側端面に取り付けられて消音空間を形
成する吐出マフラーと、下側空間に配置されて圧縮機構
を駆動する電動機と、電動機の固定子巻線とガラス絶縁
端子とを接続する電線と、電線を通すために圧縮機構の
外周部に設けた電線通路と、電線通路の開口部に設けた
テーパー部と、電線通路の反対側に偏らせて配置した吐
出マフラーと、吐出マフラーの圧縮機構端面に密着する
平坦部の一部を切り起こして形成した爪状の電線保持部
を有するものであり、テーパー部により電線に無理な曲
げやエッジとの摩擦といったストレスがかからないよう
にすることができるという作用がある。
【0019】また、本願発明は、爪状の電線保持部は根
本が他の部分に比べて細くなっているものであり、電線
を固定する際に爪状の電線保持部を小さな力で曲げるこ
とができるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図4を用いて説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明一実施の形
態における密閉型電動圧縮機の断面図を、図2(a)は
本発明の一実施形態における吐出マフラーを上から見た
平面図、(b)はA−A断面図を、図3は本発明一実施
の形態における圧縮機構に吐出マフラーを取り付けた状
態を示す斜視図を、図4は本発明一実施の形態における
電線を保持した状態を示す斜視図を示すものである。
【0022】図1において、10は略円筒形状の密閉容
器であり、側面に吸入管11を、上側端面に吐出管12
とガラス絶縁端子13を、底部には油溜り50を有して
いる。20はスクロール圧縮機構であり固定スクロール
部材21と旋回スクロール部材22が噛み合って三日月
型の圧縮空間を形成している。40は吐出マフラーであ
り、固定スクロール部材21の背面に密着して消音空間
43を形成している。24は固定スクロール部材の径方
向中心に設けられたスクロール吐出口であり、消音空間
43に開口している。25は連通孔であり消音空間43
と下側空間15を連通して冷媒ガスを消音空間43から
下側空間15に導く。33は電動機の回転子で軸方向に
貫通する回転子貫通孔34とオイルセパレータ35を有
している。32は電動機固定子で外周部に固定子貫通孔
36を有している。26は圧縮機構外周部に設けた冷媒
通路で下側空間15と上側空間14とを連通している。
27は電線通路で、圧縮機構外周部に設けられて電動機
30とガラス絶縁端子13を接続する電線31が配線さ
れている。
【0023】このような構成とするために吐出マフラー
40は、ガラス絶縁端子と干渉しないように高さが制限
され、冷媒通路および電線通路を塞がないようにしなが
らスクロール吐出口と連通孔が開口する消音空間を形成
し、更には電線が配線される空間を上側空間に確保する
必要から図2に示すような複雑な形状とならざるを得な
い。通常この種の密閉型電動圧縮機の使用される吐出マ
フラーは板厚が0.8〜2.5mm、絞り深さが8〜30
mm、平坦部最大外周径が50〜200mmで使用されるも
のであり、このような複雑な形状であっても板金プレス
加工で平坦部の平面が出やすいように曲面部の外縁形状
が直線を含まない曲率がR5〜R80の複数の曲線で構
成されている。吐出マフラー40の形状を図2に、吐出
マフラー40をスクロール圧縮機構20に取り付けた状
態の斜視図を図3に示す。
【0024】さらに吐出マフラー40は板金プレス加工
にて製造され、圧縮機構端面と密着する平坦部を有して
いるので、板金プレス加工の際に平坦部に切り起こしを
設けることで爪状の電線保持部44が簡単に形成でき
る。また、爪状の電線保持部44の根本44Aを細く形
成することで少ない力で電線保持部44を折り曲げるこ
とができるので電線保持作業を行うときに不必要に大き
な力を加えて電線を傷つけることも避けられる。そし
て、スクロール圧縮機構の外周部に設けた電線通路の開
口部にテーパー29を設けることで電線をストレスの少
ない状態で配線保持することが可能となる。図4に電線
31を吐出マフラー40の平坦部に一体に設けた爪状の
電線保持部44で保持した状態を示す。
【0025】上記構成の密閉型電動圧縮機の動作を以下
に説明する。ガラス絶縁端子13を介して電流が供給さ
れて電動機が回転し、スクロール圧縮機構を駆動して吸
入管から吸入した冷媒ガスを圧縮すると同時に、密閉容
器底部の油溜りから汲み上げられた潤滑油が電動機およ
び圧縮機構の摺動部を潤滑する動作は従来例と同じであ
るので省略する。スクロール吐出口24から吐出された
潤滑油を含んだ高圧冷媒ガスは消音空間43で一度拡張
された後、狭い連通孔25を通ることによって圧力脈動
が低減される。連通孔25を通った冷媒ガスはガイド2
8により電動機回転子33に導かれて回転子貫通孔34
を通ったのち、オイルセパレータ35に衝突して冷媒ガ
スと潤滑油が分離される。分離された潤滑油は遠心力で
電動機固定子巻き線のコイルエンドに飛ばされた後、自
重で密閉容器底部の油溜りに向かって落下して行く。潤
滑油と分離された冷媒ガスは電動機固定子の外周部に設
けられた固定子貫通孔を通って密閉容器上方に向かい、
さらに圧縮機構外周部に設けられた冷媒通路を通って上
側空間に達し、最終的に吐出管12から冷凍サイクルに
出て行く。
【0026】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、板金プ
レス加工によって製造される吐出マフラーの曲面部外縁
形状を、直線を含まない曲率の異なる複数の曲線で構成
したので、複雑な形状でも平面部が出やすいという優れ
た効果を有する。
【0027】また、本願発明によれば、複雑な形状でも
平坦部の平面度が出やすい吐出マフラー形状とすること
で、潤滑油が流出しにくく、消音効果、組み立て性に優
れた密閉型圧縮機を得ることができる。
【0028】また、本願発明によれば、吐出マフラー平
坦部の一部を切り起こして爪状の電線保持部を形成した
ことで、特別な部品を必要とせずに容易にかつ確実に電
線を固定することができるので生産性に優れた密閉型圧
縮機を得ることができる。
【0029】また、本願発明によれば、電線通路の開口
部にテーパーを設け、電線通路の反対側に偏らせて配置
した吐出マフラーの平坦部の一部を切り起こして爪状の
電線保持部を形成することで、電線の配線が容易で、か
つ電線に無理なストレスがかからないようにすることが
でき、信頼性が高く、生産性の良い密閉型電動圧縮機を
得ることができる。
【0030】また、本願発明によれば、爪状の電線保持
部の根本を他の部分に比べて細くすることで、電線を固
定する際に爪状の電線保持部を小さな力で曲げることが
でき、作業性が良く電線を傷つけることのない信頼性の
高い密閉型電動圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態における密閉型電動圧
縮機の断面図
【図2】(a)本発明の一実施例における吐出マフラー
の平面図 (b)同A−A断面図
【図3】本願発明の一実施の形態における圧縮機構に吐
出マフラーを取り付けた状態を示す斜視図
【図4】本願発明の一実施の形態における電線を保持し
た状態を示す斜視図
【図5】従来のスクロール圧縮機の構成を示す断面図
【図6】(a)従来の吐出マフラー平面図 (b)同断面図
【符号の説明】
1 スクロール圧縮機 10 密閉容器 11 吸入管 12 吐出管 13 ガラス絶縁端子 14 上側空間 15 下側空間 20 スクロール圧縮機構 21 固定スクロール部材 22 旋回スクロール部材 23 圧縮空間 24 スクロール吐出口 25 連通孔 26 冷媒通路 27 電線通路 28 ガイド 30 電動機 31 電線 32 固定子 33 回転子 34 回転子貫通孔 35 オイルセパレータ 36 固定子貫通孔 37 軸 38 潤滑油通路 40 吐出マフラー 41 平坦部 42 曲面部 43 消音空間 44 電線保持部 50 油溜り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 29/06 F04C 29/06 E (72)発明者 坪川 正浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB03 AC03 BA03 CD02 CF02 CF03 CF04 3H029 AA02 AA14 AB03 BB21 BB31 BB32 CC25 CC27 CC28 3H039 AA03 AA06 AA12 BB02 CC29 CC33 CC34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に収納された圧縮機構の吐出
    口を覆うように取り付けられた吐出マフラーを有する密
    閉型電動圧縮機であって、吐出マフラーは圧縮機構端面
    との間で消音空間を形成する曲面部と前記圧縮機構端面
    に密着して消音空間の気密を保つ平坦部とが一体に構成
    されるようにプレス絞加工で製造され、前記曲面部の外
    縁形状は直線を含まない曲率がR5〜R80の複数の曲
    線で構成されていることを特徴とする密閉型電動圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 略円筒形状の上側端面にガラス絶縁端子
    と吐出管とを配置した密閉容器と、密閉容器内部を上側
    空間と下側空間に仕切るように収納された圧縮機構と、
    圧縮機構の上側端面に取り付けられて消音空間を形成す
    る吐出マフラーと、圧縮機構の外周部に設けられて消音
    空間と下側空間を連通する連通孔と、下側空間に配置さ
    れて圧縮機構を駆動する電動機と、電動機の固定子巻線
    とガラス絶縁端子とを接続する電線を通すために圧縮機
    構の外周部に設けられた電線通路と、下側空間に導かれ
    た冷媒ガスを上側空間に導くために圧縮機構外周部に設
    けられた吐出ガス通路とを有する密閉型電動圧縮機であ
    って、前記吐出マフラーを電線通路および吐出ガス通路
    の反対側に偏らせて配置したことを特徴とする請求項1
    記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内に収納された圧縮機構の吐出
    口を覆うように取り付けられた吐出マフラーを有する密
    閉型電動圧縮機であって、吐出マフラーは圧縮機構端面
    との間で消音空間を形成する曲面部と前記圧縮機構端面
    に密着して消音空間の気密を保つ平坦部とが一体に構成
    されるようにプレス絞加工で製造され、前記平坦部の一
    部を切り起こして爪状の電線保持部を形成したことを特
    徴とする密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 略円筒形状の上端平面部にガラス絶縁端
    子を配置した密閉容器と、密閉容器を上側空間と下側空
    間に仕切るように配置した圧縮機構と、圧縮機構の上側
    端面に取り付けられて消音空間を形成する吐出マフラー
    と、下側空間に配置されて圧縮機構を駆動する電動機
    と、電動機の固定子巻線とガラス絶縁端子とを接続する
    電線と、電線を通すために圧縮機構の外周部に設けた電
    線通路と、電線通路の開口部に設けたテーパー部と、電
    線通路の反対側に偏らせて配置した吐出マフラーと、吐
    出マフラーの圧縮機構端面に密着する平坦部の一部を切
    り起こして形成した爪状の電線保持部を有することを特
    徴とする請求項3記載の密閉型電動圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の密閉型電動圧縮
    機であって、爪状の電線保持部は根本が他の部分に比べ
    て細くなっていることを特徴とする密閉型電動圧縮機。
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JP2011241780A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動圧縮機およびその組立方法

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