JP2002047169A - 植物由来の美白化粧料 - Google Patents

植物由来の美白化粧料

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JP2002047169A
JP2002047169A JP2000232993A JP2000232993A JP2002047169A JP 2002047169 A JP2002047169 A JP 2002047169A JP 2000232993 A JP2000232993 A JP 2000232993A JP 2000232993 A JP2000232993 A JP 2000232993A JP 2002047169 A JP2002047169 A JP 2002047169A
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plant
whitening
test
skin
cosmetic
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JP2000232993A
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Toru Kimura
透 木村
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Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 植物由来の美白効果を有する化粧料の提供。 【解決手段】 プラント・グロス・レギュレーター(P
GR)すなわち植物成長調節物質なるホルモンを含有す
る美白化粧料。植物成長ホルモンとしては、オーキシ
ン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸等が挙
げられる。特に、サイトカイニンの一種であるカイネチ
ンが有効。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物由来の美白化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、「美白化粧品」が評判になってい
るが、もともと「美白」とは、昭和55年に制定された
法律上で「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」効果に
限定されており、アルブチン、コウジ酸、アスコルビン
酸リン酸マグネシウム塩及び胎盤抽出液が医薬部外品と
して認可されている。
【0003】しかし、一般的には、メラニン産生を抑制
し既存のシミ・ソバカスの改善を目指した研究がなされ
ている。この研究はいずれも基本的にはチロシンを出発
とするメラニン産生を直接抑制するものである。従来、
この美白を目的とした化粧料としては、上述のようなア
スコルビン酸類、コウジ酸類等が主要成分であったが、
この他にマメ科、ユリ科、キク科、イネ科等の植物体あ
るいは藻類、動物、微生物等も利用できることがわかっ
てきている。
【0004】しかし、アスコルビン酸は酸化されやす
く、化粧料の変色、変臭を招く恐れがあるし、コウジ酸
は、少量では皮膚の黒化を防止する効果が小さいこと
と、甲状腺の腫瘍を招く恐れがある。また、藻類、動
物、微生物についても、はかばかしい効果を上げること
ができていない。
【0005】すなわち、従来より知られているこれらの
メラニン生成抑制物質は、効果の点で不十分であった
り、安全性の点で問題があった。一方、植物体を利用し
た美白剤については、安全性の点でも、美白効果の点で
も他の材料に比べ優れていることから、多くの研究がな
されており、特許出願も美白剤の30〜40%が植物由
来である。
【0006】例えば、甘草より抽出したリクイチンを有
効成分とする色素沈着症治療剤(特開平4−82835
号公報)、ヒスパグラブリジンA、Bを配合した美白化
粧料(特開平5−194176号公報)、ユリ科植物の
抽出物を含有する美白化粧料組成物(特開平5−345
718号公報)、米の抽出物を含有する化粧料(特開平
6−192061号公報)、チョウジの抽出物を含有す
る美白化粧料(特開平5−155735号公報)及びウ
ーロン茶とユキノシタ、ジンコウ等の抽出物を配合した
美白化粧料等がある。
【0007】また、ハイドロキノンを投与する方法もあ
るが、過剰な美白効果を奏し、メラニンが消失して白子
のようになり(白斑状態)、好ましい状態とは言えな
い。以上のように、美白に寄与する成分としては、上記
のような2、3の成分を除いてはいずれも明確になって
いない。植物由来の美白剤の有効成分が明確になれば、
その効果も増大し安全性も確保でき、化粧業界としては
期待されているところである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、植物
由来の美白効果を奏する成分を見出すことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意努力した結果、プラント・グロス・レ
ギュレーター(PGR)すなわち植物成長調節物質なる
ホルモンが、植物由来の美白剤の根本をなす有効成分で
あることを見出した。すなわち、本発明は(1)植物成
長ホルモンを含有することを特徴とする美白化粧料、
(2)植物成長ホルモンがカイネチンであることを特徴
とする(1)記載の美白化粧料に関する。
【0010】植物成長ホルモンの代表的なものとして
は、オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシ
ジン酸等が挙げられる。本発明における美白化粧料は、
クリーム状、ローション、軟膏、シップ薬あるいは噴霧
等の任意の使用形態がある。また、賦活剤、結合剤、希
釈剤等の製剤化用補助成分を混合することが可能であ
る。以下に本発明の実施例を示しより具体的に説明する
こととする。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施例)Mexican hairless dog
由来ヘアレス犬は、顕著に皮膚の加齢性変化を示し、紫
外線照射に対して敏感に色素沈着を起こす実験動物であ
る。ヘアレス犬は、年齢が進むにつれてヒトの老人性色
素班や老人性疣に類似した皮膚病変をも表す。 1. 試験犬 試験犬として、紫外線照射試験を繰り返し行い、皮膚に
光老化を示した3頭のN2ヘアレス犬(雄、10歳)を
用いた。
【0012】2. 試験方法;背部皮膚に左右5対の試
験区画(1区画:5×5cm)を設け、左側にはサイト
カイニンの一種であるカイネチン溶液を毎日1回、10
0日間連続投与した。カイネチン溶液の濃度は、10、10
0、1000、10000μM及び2%ととし、投与量は4μl/
cm2とした。右側の試験区画には基材のみを投与し、
対照とした(図1)。試験部位の皮膚の性状及び色調の
変化を毎日観察するとともに、病理組織学的検査を試験
開始前及び試験開始後50日目と100日目に実施し
た。
【0013】3. 観察結果 試験開始10〜20日後から、カイネチン溶液はヘアレ
ス犬の光老化した皮膚の色素沈着を軽減し始めた。試験
開始50日後には、濃度依存的に過剰な色素沈着、色素
班及び皺の改善が観察された。(図2) 100日後は、濃度にかかわりなく美白効果がみられ
た。(図3) 高濃度を投与した部位でも逆反応は一切見られなかっ
た。
【0014】4.病理組織学的検査結果 試験開始前の皮膚には、表皮層にメラニン顆粒が多量に
沈着し、真皮層の膠原線維や弾性線維は太く、配列が乱
れていた。試験開始50日後、表皮層に沈着していたメ
ラニン顆粒は減少し、正常な分布に復していた。角質層
に傷害はなく、表皮細胞にも異常は見られなかった。真
皮層の線維成分は、細かく密に走行していた。すなわ
ち、若い人の皮膚に近づく、いわゆる皮膚の若返り効果
が見られた。2%カイネチン投与部位にも異常な変化は
観察されなかった。基材投与部位は、試験開始前と同様
の組織所見であった。
【0015】5.皮膚色の測定 色彩色差計により、皮膚色を測定したところ、カイネチ
ン投与開始100日後、明度L値の明らかな上昇を認
め、色素沈着の軽減が明らかとなった(図4)。また、
赤色方向の変化を示すa値に変化を全く認めなかったこ
とから、炎症反応などの逆反応が起きていないことも明
らかであった(図5)。
【0016】更に、黄色方向の変化を示すb値について
も、上昇していることから、美白効果が認められた(図
6)。なお、明度L値は、数値が大きくなると薄く明る
い色となり、a値は、赤色方向を示す値で、数値が大き
くなると色鮮やかになる。また、b値も、黄色方向を示
す値で、a値と同様数値が大きくなると色鮮やかにな
る。
【0017】6.結果 植物成長ホルモンは、低濃度で過剰な色素沈着を正常化
し、ヘアレス犬の光老化した皮膚の構造を改善する作用
があることがわかった。また、植物成長ホルモンは、皮
膚への逆反応も見られず、安全性の高い物質であること
も確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明により、美白効果が優れ、かつ安
全性の面からも有効な美白化粧料を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘアレス犬の背部皮膚上の試験区画を示す図。
【図2】試験開始後12日目の、カイネチン溶液濃度別
の犬の皮膚の状態を示す図。(左から10、100、1000、1
0000μM及び2%)
【図3】試験開始後100日目の、カイネチン溶液濃度
別の犬の皮膚の状態を示す図。(左から10、100、100
0、10000μM及び2%)
【図4】カイネチン投与後100日目のL値の、コント
ロールとの関係を示す図。
【図5】カイネチン投与後100日目のa値の、コント
ロールとの関係を示す図。
【図6】カイネチン投与後100日目のb値の、コント
ロールとの関係を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物成長ホルモンを含有することを特徴
    とする美白化粧料。
  2. 【請求項2】 植物成長ホルモンがカイネチンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の美白化粧料。
JP2000232993A 2000-08-01 2000-08-01 植物由来の美白化粧料 Pending JP2002047169A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005068070A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Noevir Co Ltd 皮膚外用剤
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DE102009039393A1 (de) 2009-08-31 2010-06-10 Henkel Ag & Co. Kgaa Antifalten-Kosmetikum mit einem Extrakt aus Sommer-Knotenblumen

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