JP2002046612A - 車両走行制御システムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents

車両走行制御システムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体

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JP2002046612A
JP2002046612A JP2000237810A JP2000237810A JP2002046612A JP 2002046612 A JP2002046612 A JP 2002046612A JP 2000237810 A JP2000237810 A JP 2000237810A JP 2000237810 A JP2000237810 A JP 2000237810A JP 2002046612 A JP2002046612 A JP 2002046612A
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vehicle
control system
stop control
signal device
control signal
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Application number
JP2000237810A
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Doo Kanayama
道王 金山
Shinichiro Nakazawa
新一郎 中沢
Izumi Miura
泉 三浦
Masaharu Matsuda
正治 松田
Masatoshi Toshimitsu
正敏 利光
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両走行制御システムを安価かつ単純にして
も、十分に過走防護を行うことができるような車両走行
制御システムを提供することを目的とする。 【解決手段】専用路線3側の複数の所定位置に停止制御
用の信号装置を設置するとともに、前記車両(2a1,
2a2)側に前記停止制御用の信号装置の設置位置を表
すマップを記憶させることによって、前記車両が走行中
に前記停止制御用の信号装置から本来信号を受けるべき
位置で信号を受けられなかった場合には、何らかの異常
が発生していると判断して停止する車両走行制御システ
ム1において、前記車両に記憶させるマップに、前記専
用路線3上で実際には停止制御用の信号装置が設置され
ていない所定の場所に、あたかも停止制御用の信号装置
(仮想アンテナ60)が存在するかの如く記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、途中に車両すれ違
い用の分岐路線部を有する単線状の路線上において複数
の車両を双方向に折り返し走行させる車両走行制御シス
テムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す車両走行制御システム100
は、例えば、空港や遊園地内の特定場所間、又は駅とシ
ョッピングセンタやホテルとの間等のように、2つの特
定場所間において2台の車両を折り返し走行させること
により、特定場所間で乗客を輸送するシステムに適用さ
れるものである。
【0003】即ち、車両走行制御システム100は、バ
ス、トラック、列車等の特定2台の車両2a1、2a2
を自動走行させるための専用路線3と、この専用路線3
上の両端部に設けられた車両2a1、2a2に対する乗
客乗降場としての駅部4a、4bとを備えている。
【0004】ここで、従来の車両走行制御システム10
0は、特願2000−237787に示されているた
め、以下に簡単に説明する。
【0005】車両2a1、2a2は、図5に示すよう
に、同一編成の2つの車両要素2bを機械的な連結器2
cにより連結して構築された2両編成車両となってお
り、例えば、車両要素2bの車両走行方向に沿った長さ
をxm、機械連結器2cの長さをymとする。
【0006】尚、車両2a1、2a2は、機械的連結に
限らず、2つの車両要素2bを非機械的かつ電子的に連
結して構築することも可能である。
【0007】また、図4に示すように、専用路線3は、
一端部に駅部4aを有する第1の単線部10と、この第
1の単線部10から分岐する第1及び第2の分岐線部
(11、12)と、第1及び第2の分岐線部(11、1
2)が合流する第2の単線部13とから構成されてお
り、第1及び第2の分岐線部(11、12)は、互いに
対称的な構造を有している。
【0008】更に、第1の車両2a1は、駅部4aから
スタートして、予め定められたコース、即ち、第1の分
岐線部11を介して第2の単線部13を走行して駅部4
bに到着し、折り返し走行時においては、駅部4bから
スタートして第2の単線部13を介して第2の分岐線部
12を介して第1の単線部4aに到着し、以下、順次駅
部4a〜4b間を折り返し走行するようになっている。
【0009】同様に、専用路線3上を自動走行する第2
の車両2a2は、駅部4bからスタートして、第2の分
岐線部12を介して第1の単線部10を走行して駅部4
aに到着し、折り返し走行時においては、駅部4aから
スタートして第1の単線部10を介して第1の分岐線部
11を介して第2の単線部4bに到着し、以下、順次駅
部4b〜4a間を折り返し走行するようになっている。
【0010】そして、車両走行制御システム100は、
図4及び図6に示すように、各車両2a1、2a2に搭
載された車両自動運転用の車載ユニット20と、専用路
線3上に一定間隔毎に連続的に埋設された車両自動操舵
用の磁気ネイル(図示せず)と、駅部(4a,4b)に
設けられ、駅部(4a,4b)に位置する車両2a1、
2a2を検出し、検出車両の車載ユニットと通信して検
出車両に対して出発/停止制御信号を送信可能な第1お
よび第2の出発/停止用通信ユニットとしての駅部ルー
プアンテナ(1C,2C)と、第1および第2の分岐線
部(11,12)の車両進入側に設けられており、第1
および第2の単線部(10,13)を経由して第1およ
び第2の分岐線部(12,13)へ進入してくる第1お
よび第2の車両(2a1,2a2)を検出し、その検出
車両の車載ユニット20と通信可能な第1および第2の
進入側通信ユニットとしての進入側ループアンテナA1
CおよびB2Cとを備えている。
【0011】さらに、車両走行制御システム100は、
第1および第2の分岐線部(11,12)の車両進出側
に対して、第1および第2の進入側ループアンテナ(A
1C,B2C)から第1の衝突防止区間z1〔m〕(メ
ートル)以上空けて設けられており、第1および第2の
進入側ループアンテナA1CおよびB2Cを通過してく
る第1および第2の車両(2a1,2a2)を検出し、
その検出車両の車載ユニット20と通信可能な第1およ
び第2の進出側通信ユニットとしての進出側ループアン
テナ(A2C,B1C)とを備えている。
【0012】そして、車両走行制御システム100は、
第2の分岐線部12に対して、進出側ループアンテナB
1Cおよび第1の単線部10との分岐点P1からそれぞ
れ第2の衝突防止区間z2〔m〕および第3の衝突防止
区間z3〔m〕以上空けて設けられており、第1の単線
部10を経由して第2の分岐線部12へ進入する第1あ
るいは第2の車両(2a1,2a2)の車載ユニット2
0に対して停止制御信号を送信するための第1の異線進
入防止用通信ユニットとしての異線進入防止用ループア
ンテナBCと、第1の分岐線部11に対して、進出側ル
ープアンテナA2Aおよび第2の単線部13との分岐点
P2からそれぞれ第4の衝突防止区間z4〔m〕および
第5の衝突防止区間z5〔m〕以上空けて設けられてお
り、第2の単線部13を経由して第1の分岐線部11へ
進入する第1あるいは第2の車両(2a1,2a2)の
車載ユニット20に対して停止制御信号を送信するため
の第2の異線進入防止用通信ユニットとしての異線進入
防止用ループアンテナACと、駅部4aおよび4bの車
両出発側とは反対側の端部に設けられ、常時停止制御信
号を送信するための第1および第2の過走防止用通信ニ
ットとしての過走防止用ループアンテナ(C1,C2)
とを備えている。
【0013】なお、各衝突防止区間z1〔m〕〜z5
〔m〕は、上記各車両2a1、2a2の隊列長(=2x
+y)に基づいて、車両2a1および2a2が衝突しな
いように定められたものであり、例えば、第1の衝突防
止区間z1〔m〕は、進入側ループアンテナA1C、B
2Cで停車する車両と進出側ループアンテナA2C、B
1Cで停車する車両とが衝突しないように定めれらてお
り、また、第4の衝突防止区間z4〔m〕は、進出側ル
ープアンテナA2Cで停車する車両と異線進入防止用ル
ープアンテナACで停車する車両とが衝突しないように
定めれらている。
【0014】同様に、駅部ループアンテナ2Cおよび分
岐点P2間も、車両衝突防止用の一定距離が定められて
いる。
【0015】そして、車両走行制御システム100は、
路車間通信用の各ループアンテナ(1C,2C,A1
C,B2C,A2C,B1C,BC,AC,C1,C
2)にそれぞれ接続された光ケーブル等の有線/無線通
信媒体30と、有線/無線通信用媒体30に接続されて
おり、各ループアンテナ(1C,2C,A1C,B2
C,A2C,B1C,BC,AC,C1,C2)を介し
て専用路線3上の車両(2a1,2a2)から送信され
た車両存在を示す信号{自車両識別番号(自車両ID)
等、以下、車両IDとする}を受信し、かつ専用路線3
上の車両(2a1,2a2)に対して各ループアンテナ
(1C,2C,A1C,B2C,A2C,B1C,B
C,AC,C1,C2)を介して走行制御信号(進行/
停止制御信号、出発/停止制御信号)を送信するための
衝突防止制御装置31とを備えている。
【0016】一方、車載ユニット20は、図6に示すよ
うに、専用路線3上を走行している自車両(2a1,2
a2)に対して走行方向に沿った前方の車両と通信可能
な車車間通信機40と、専用路線3上のループアンテナ
(1C,2C,A1C,B2C,A2C,B1C,B
C,AC,C1,C2)に対してスポット通信可能な路
車間通信機41と、専用路線3上において磁気ネイルが
発する磁界を検出する磁気センサ42と、車車間通信機
40、路車間通信機41および磁気センサ42にバス、
LAN等のインタフェース43を介して通信可能に接続
され、自車両の絶対位置認識処理および走行制御処理を
行う車両制御装置44と、自車両IDおよび自車両の進
行方向等の走行情報を保持して管理する管理装置45と
を備えている。
【0017】車両制御装置44は、CPUおよびメモリ
を有した演算処理回路を有しており、メモリに記憶され
た処理プログラム、および磁気ネイルから発せられ磁気
センサ42を介して検出された磁界に応じて求められた
自車両の走行距離および走行位置(絶対位置)に基づい
て、自車両の走行制御を行う機能と、ループアンテナ
(1C,2C,A1C,B2C,A2C,B1C,B
C,AC,C1,C2)を介して送信され路車間通信機
41を介して受信された走行制御信号に基づいて、自車
両の走行駆動制御(進行制御、停止制御、出発制御等)
を行う機能とを備えている。
【0018】なお、上述したように、車両2a1の車両
制御装置44は、自車両2a1を第1の単線部10→第
1の分岐線部11→第2の単線部13→第2の分岐線部
12→第1の単線部10→・・・のように折り返し運転
させるようになっており、車両2a2の車両制御装置4
4は、自車両2a2を第2の単線部13→第2の分岐線
部12→第1の単線部10→第1の分岐線部11→第2
の単線部13→・・・のように折り返し運転させるよう
になっている。
【0019】また、図4に示す衝突防止制御装置31
は、コンピュータシステムとして構築されており、その
中は図7に示すように、有線/無線通信媒体30および
後述する制御部間の信号送受信用のインタフェース機能
を有する送受信部50と、予め処理プログラムを内蔵す
る記憶媒体{半導体メモリ(ROM、RAM等)、磁気
メモリ(ハードディスク、DVD等)}としてのメモリ
51と、このメモリ51に記憶された処理プログラムに
従って動作することにより、有線/無線通信媒体30お
よび送受信部50を介して送信された車両IDを受信す
るとともに、ループアンテナ(1C,2C,A1C,B
2C,A2C,B1C,BC,AC,C1,C2)に対
して走行制御信号(進行/停止制御信号、出発/停止制
御信号)を送信する機能を有するCPU等の制御部52
とを備えている。
【0020】以上のような構成の車両走行制御システム
100において、駅部(4a,4b)にそれぞれ停車し
ている車両(2a1,2a2)は、出発制御信号に従っ
て出発し、それぞれ第1の単線部10、第2の単線部1
3を同一の速度で進行する。そして、車両(2a1,2
a2)は、それぞれ分岐点(P1,P2)において、予
め定められたコース、すなわち、第1の分岐線部11お
よび第2の分岐線部12にそれぞれ分岐して進入側ルー
プアンテナ(A1C,B2C)にそれぞれ到達する。そ
の後、車両(2a1,2a2)は、それぞれループアン
テナ(A2C,B1C)、ループアンテナ(AC,B
C)を通り、分岐点(P2,P1)を通って、最終的に
駅部(4b,4a)のループアンテナ(2c,1c)に
到着する。
【0021】そして、車両(2a1,2a2)は、駅部
(4b,4a)に到着すると、上記と逆のコースで折り
返し走行を開始する。
【0022】ところで、車両(2a1,2a2)は、自
己保安機能を有している。すなわち、車両(2a1,2
a2)は、全てのループアンテナの設置位置のマップを
記憶しており、停止制御用の信号装置(通信機、ループ
アンテナなど)が故障している場合等、本来信号を受信
すべき位置に到達しても、信号を受けられなかったとき
は、何らかの異常が発生していると判断して停止する。
【0023】また、インフラ側も同じく保安機能を有し
ている。すなわち、図4の両端に示すように、駅部(4
a,4b)の末端部など、それ以上進むと危険な箇所な
どには、過走防護のために、停止制御用の信号装置(6
0a,60b)を設置している。この停止制御用の信号
装置(ループアンテナ等)には、常時「停止」信号が出
されていて、ここを通過した車両は直ちに停止制御を行
う仕組みになっている。これにより、車両(2a1,2
a2)が万一ループアンテナ(2c,1c)を超えても
停車するように、二重の安全対策を図っている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
車両走行制御システム100では、駅部(4a,4b)
の末端部などで二重の安全対策を図るために、停止制御
用の信号装置60aを設けているため、システム全体と
してコスト的に問題が生じる。
【0025】また、停止制御用の信号装置(60a,6
0b)の信頼度を向上させるため、更に安全装置を加え
ると、車両走行制御システム100が複雑になるという
問題も生じる。
【0026】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、車両走行制御システムを安価かつ単純にして
も、十分に過走防護を行うことができるような車両走行
制御システムを提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、第1および第2の単線部、ならびに前記第1
の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する第1
および第2の分岐線部を含む専用路線上において少なく
とも2つの第1および第2の車両を双方向に折り返し走
行させ、更に、前記専用路線側の複数の所定位置に停止
制御用の信号装置を設置するとともに、前記車両側に前
記停止制御用の信号装置の設置位置を表すマップを記憶
させることによって、前記車両が走行中に前記停止制御
用の信号装置から本来信号を受けるべき位置で信号を受
けられなかった場合には、何らかの異常が発生している
と判断して停止する車両走行制御システムにおいて、前
記車両に記憶させるマップに、前記専用路線上で実際に
は停止制御用の信号装置が設置されていない所定の場所
に、あたかも停止制御用の信号装置が存在するかの如く
記憶させることを特徴とする車両走行制御システムであ
る。
【0028】請求項2に記載の発明は、前記専用路線上
で停止制御用の信号装置が設置されていない所定の場所
とは、専用路線の末端部であることを特徴とする請求項
1に記載の車両走行制御システムである。
【0029】請求項3に記載の発明は、前記専用路線上
で停止制御用の信号装置が設置されていない所定の場所
とは、専用路線の第1および第2の分岐線部上であり、
更に、この場合には、前記第1の分岐線部上に前記停止
制御用の信号装置が存在し、前記第2の分岐線部上の前
記停止制御用の信号装置が存在しないように、前記マッ
プに記憶させることを特徴とする請求項1に記載の車両
走行制御システムである。
【0030】請求項4に記載の発明は、前記車両に搭載
するコンピューターに読み取られることによって、前記
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両走行制御シ
ステムが動作可能なプログラムを記録した記録媒体であ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕以下、本発明
に係る車両走行制御システムの第1の実施形態について
添付図面を参照して説明する。
【0032】図1は本発明に係る車両走行制御システム
1の全体構成を示す図である。尚、本実施形態の車両走
行制御システム1のうち、従来の車両走行制御システム
と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0033】本実施形態の車両走行制御システムの特徴
は、インフラ側の停止制御用の信号装置の場所に何も設
置せず、その代わりに、車両(2a1,2a2)の保安
機能を改良したものである。すなわち、車両(2a1,
2a2)のマップ(ループアンテナの設置位置のマッ
プ)に、「停止制御用の信号装置が存在する(この装置
を仮装信号装置(使用する装置がアンテナの場合は、
「仮装アンテナ2」となる)と定義する)」と設定し、
以下に示す方法で車両(2a1,2a2)を停止させ
る。
【0034】図2(a)に示すように、車両(2a1)
は、仮装アンテナ60に差し掛かると、自己のマップを
基にして、停止制御用の信号装置であるループアンテナ
が存在していると認識しているにもかかわらず、実際に
は存在しないため、仮装アンテナ60からの信号を受信
することができない。すなわち、車両に記憶させるマッ
プに、前記専用路線上で実際には停止制御用の信号装置
が設置されていない所定の場所に、あたかも停止制御用
の信号装置が存在するかの如く記憶させる。これによ
り、車両(2a1)は、上記自己保安機能が働き、無信
号と判断して停止する。
【0035】以上のように、本実施形態によれば、停止
制御用の信号装置を減らすことによって、システム全体
のコストを削減すると同時に、複雑な構成を必要とせず
に安全を確保することができるという効果を奏する。
【0036】尚、本実施形態出で説明した用途は、過走
防護用に限らず、「常時停止」の役割を持つ信号装置全
般にも適用することができる。
【0037】〔第2の実施形態〕続いて、本発明に係る
車両走行制御システムの第2の実施形態について添付図
面を参照して説明する。
【0038】図3は本実施形態に係る車両走行制御シス
テム1´の全体構成を示す図である。尚、本実施形態の
車両走行制御システム1´のうち、従来の車両走行制御
システム100と同一の構成については、同じ符号を付
してその説明を省略する。
【0039】停止制御用の信号装置は、異線進入防止の
ために、すれ違い部である分岐線部(11,12)に設
置されているものもある。
【0040】そこで、図3を用いて、停止制御用の信号
装置(アンテナX、アンテナY)について説明する。
【0041】アンテナX及びアンテナYは、車両(2a
2)(車両(2a1)でも可)が本来進むべき方向と逆
に分岐してしまった場合に、車両(2a2)を停止させ
るため、常時「停止」信号が出ている。
【0042】本実施形態では、停止制御用の信号装置
(アンテナX、アンテナY)を実際には設置を行わない
仮想信号装置とする。その代わり、図3の右側に進行す
る車両(2a2)のマップにはアンテナYを仮想信号装
置として登録し(アンテナXは正しい方向なので登録は
行わない)、左側に進行する車両(2a1)のマップに
はアンテナXを仮想信号装置として登録する(同様にア
ンテナYは登録しない)。これにより、万一右側に進行
すべき車両(2a2)がアンテナYの方に進んでしまっ
た場合であっても、無信号の状態となり停止するため、
安全を確保することができる。
【0043】〔その他〕本車両走行制御システム1にお
いては、車両の持つマップの安全性および信頼性が非常
に重要な位置づけにある。すなわち、マップが間違って
いれば、安全上問題があるため、マップに誤りを見つけ
た時点で車両を停止させることはもちろんだが、逆に、
車両自体は正確に移動しているにもかかわらず、マップ
に異常があるだけで車両が走行できなくなってしまうの
も問題である。そのため、以下の方法によって、マップ
の安全性及び信頼性を確保することが考えられる。
【0044】マップの妥当性を、常時広域無線によって
チェックする。すなわち、広域無線でマップデータを送
信し、全ての車両は常にそのマップとの比較照合を行
う。尚、データ量の問題で全てのマップを送れない場合
は、その車両の近辺のマップのみを送ることも考えられ
る。
【0045】車両(2a1,2a2)が専用路線3内の
所定の位置を通過した時点で、全体若しくは車両(2a
1,2a2)の近辺のマップを受信し、車両内のマップ
との妥当性をチェックする。尚、この際に用いる装置
は、無電源タグのように、固定されたデータでもよく、
又、アンテナを用いて中央から伝送してもよい。
【0046】基本的には、車両(2a1,2a2)のマ
ップによって走行するが、ある地点において、次駅(若
しくはある地点)までのマップを駅部などに設置された
アンテナから送信することによって、仮に車両(2a
1,2a2)側のマップが壊れている状態でも走行を可
能とする。また、特殊なコードを付加することによっ
て、地上から送ったマップを優先することも可能とす
る。
【0047】上記技術を応用し、全ての(又は変動要素
を持つ一部の情報に関する)マップについて、地上から
受信したデータを使用することも可能である。これによ
り、従来、アンテナが故障している場合は、車両(2a
1,2a2)側で無信号として停止してしまっていたの
だが、そのアンテナがないものとして閉塞区間を構成
し、車両に送るマップからそのアンテナを除くことで、
走行を続行することも可能となり、システム運用上のメ
リットがある。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の車両走行制御シス
テムによれば、車両側の自己保安機能を利用して、車両
側のマップの方にのみ停止制御用の信号装置が存在する
ように設定することで、従来設置されていた停止制御用
の信号装置を設置せずに済むため、本発明の車両走行制
御システムを安価かつ単純にしても、十分に過走防護を
行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両走行制御システ
ムの全体構成図。
【図2】本発明の実施形態における車両走行制御システ
ムの要部を示した図。
【図3】本発明の別のその他の実施形態における車両走
行制御システムの全体構成図。
【図4】従来の車両走行制御システムの全体構成図。
【図5】図4に示す車両の隊列構成を示す図。
【図6】車両に搭載された車載ユニットの概略構成を示
すブロック図。
【図7】図4に示す衝突防止制御装置の概略構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1 車両走行制御システム 2a1 車両 2a2 車両 3 専用路線 4a 駅部 4b 駅部 10 単線部 11 分岐線部 12 分岐線部 13 単線部 30 有線/無線通信媒体 31 衝突防止制御装置 60 仮想アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 泉 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 松田 正治 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 利光 正敏 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝トランスポートエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 3D046 AA07 BB02 BB17 HH00 HH20 JJ24 5H161 AA01 AA02 CC05 CC13 DD11 DD12 EE04 JJ34 NN07 5H180 AA27 BB04 CC19 LL01 LL04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の単線部、ならびに前記
    第1の単線部から分岐して前記第2の単線部に合流する
    第1および第2の分岐線部を含む専用路線上において少
    なくとも2つの第1および第2の車両を双方向に折り返
    し走行させ、更に、前記専用路線側の複数の所定位置に
    停止制御用の信号装置を設置するとともに、前記車両側
    に前記停止制御用の信号装置の設置位置を表すマップを
    記憶させることによって、前記車両が走行中に前記停止
    制御用の信号装置から本来信号を受けるべき位置で信号
    を受けられなかった場合には、何らかの異常が発生して
    いると判断して停止する車両走行制御システムにおい
    て、 前記車両に記憶させるマップに、前記専用路線上で実際
    には停止制御用の信号装置が設置されていない所定の場
    所に、あたかも停止制御用の信号装置が存在するかの如
    く記憶させることを特徴とする車両走行制御システム。
  2. 【請求項2】 前記専用路線上で停止制御用の信号装置
    が設置されていない所定の場所とは、専用路線の末端部
    であることを特徴とする請求項1に記載の車両走行制御
    システム。
  3. 【請求項3】 前記専用路線上で停止制御用の信号装置
    が設置されていない所定の場所とは、専用路線の第1お
    よび第2の分岐線部上であり、更に、この場合には、前
    記第1の分岐線部上に前記停止制御用の信号装置が存在
    し、前記第2の分岐線部上の前記停止制御用の信号装置
    が存在しないように、前記マップに記憶させることを特
    徴とする請求項1に記載の車両走行制御システム。
  4. 【請求項4】 前記車両に搭載するコンピューターに読
    み取られることによって、前記請求項1乃至3のいずれ
    か一項に記載の車両走行制御システムが動作可能なプロ
    グラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013146430A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 日本信号株式会社 自動折返制御装置
JP2014522339A (ja) * 2011-06-14 2014-09-04 タレス・カナダ・インコーポレイテッド 沿線の連動装置が不要な自動車両制御

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