JP2002042366A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2002042366A
JP2002042366A JP2000217945A JP2000217945A JP2002042366A JP 2002042366 A JP2002042366 A JP 2002042366A JP 2000217945 A JP2000217945 A JP 2000217945A JP 2000217945 A JP2000217945 A JP 2000217945A JP 2002042366 A JP2002042366 A JP 2002042366A
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pickup device
optical pickup
photodetector
units
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JP2000217945A
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English (en)
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Hiroaki Matsumiya
寛昭 松宮
Kenji Nagashima
賢治 長島
Kazuo Momoo
和雄 百尾
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の発光部を有する光ピックアップ装置で
は、各発光部からの光が入射する光検出器をそれぞれ独
立に設ける必要があり、部品点数、調整個所が多くなっ
て、光ピックアップ装置の小型化、低コスト化の妨げと
なっていた。 【解決手段】 半導体レーザ10aおよび10bと、半
導体レーザ10a、10bからの光を光ディスク106
へ集光する光学系と、光検出部12a〜12fを有し、
光ディスク106で反射した光を検出する光検出器10
9とを備え、2つの光検出部12c、12dが、レーザ
光源101に搭載された半導体レーザ10a、10bの
2つの発光部からの光の各々の一部を検出する。同一の
光検出部が2つの発光部からの光の各々の一部を検出
し、光検出部を共有するため、光検出器の小型化、光検
出器に付随する回路の削減が可能となり、安価でより小
型な光ピックアップ装置の実現が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ等の光源を
用いて情報記録媒体に対して情報を光学的に記録あるい
は読み出しする光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクのフォーマットが多様化する
なかで、一つの光ピックアップ装置で異なる複数のフォ
ーマットの光ディスクに対して再生または記録を実現す
るために、複数のレーザ光源を用いる光ピックアップ装
置、例えばCD用の790nm(又は780nm)波長
帯の半導体レーザと、DVD用の650nm波長帯(又
は635nm)の半導体レーザとを有する光ピックアッ
プ装置が実現されている。
【0003】前記複数の異なるフォーマットの光ディス
クに対応する光ピックアップ装置には、図5に示すよう
な、共通の基板503上に二つの半導体レーザ501、
502を搭載した二波長対応の光源を用いる方式が提案
されている。図5によると、レーザ光源50は共通のパ
ッケージにDVD用半導体レーザ501とCD用半導体
レーザ502が共通の基板503に搭載され、二つの波
長の光がほぼ平行に出射される構成となっている。
【0004】このレーザ光源50を用いた、DVDとC
Dの二つのフォーマットに対応する従来の光ピックアッ
プ装置の光学系を図6(a)に示す。601はコリメー
トレンズ、602は偏光ビームスプリッタ、603は1
/4波長板、604は対物レンズ、605は光ディス
ク、606は集光レンズ、607は円筒レンズ、608
は波長選択性ビームスプリッタ、609はDVD用光検
出器、610はCD用光検出器である。
【0005】図6(b)に、光の入射方向から見たDV
D用光検出器609の光検出面61を、図6(c)に、
光の入射方向から見たCD用光検出器610の光検出面
62をそれぞれ示す。なお、DVD用光検出面61、C
D用光検出面62については拡大して示している。
【0006】この光学系では、レーザ光源50から出射
される光(DVD用光ビーム60a、CD用光ビーム6
0b)は、コリメートレンズ601を通過し、偏光ビー
ムスプリッタ602に入る。ここで、偏光ビームスプリ
ッタ602はレーザ光源50から出射された光に対して
は反射し、1/4波長板603を2度通過して入射する
光に対しては透過させる偏光膜を有すため、光は偏光ビ
ームスプリッタ602で反射され、1/4波長板603
を通り円偏光に変換され対物レンズ604によって集光
され、光ディスク605に照射される。
【0007】光ディスク605で反射された光は対物レ
ンズ604を通り、1/4波長板603を通過し円偏光
から直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ602
の偏光膜を透過し、集光レンズ606によって集光さ
れ、円筒レンズ607を通過した後、波長選択性ビーム
スプリッタ608に入射する。
【0008】ここで、入射する光に対してDVD用光ビ
ーム60aの波長に対しては高い効率で反射し、CD用
光ビーム60bの波長に対しては高い効率で透過するよ
うな特徴を持つ膜を波長選択性ビームスプリッタ608
に施してあるため、DVD用光ビーム60aは、波長選
択性ビームスプリッタ608で反射され、DVD用光検
出器609に入射し、DVD用光検出面61にDVD用
光スポット611を結ぶ。一方、CD用光ビーム60b
は波長選択性ビームスプリッタ608を透過し、CD用
光検出器610に入射し、CD用光検出面62にCD用
光スポット612を結ぶ。
【0009】ここで、DVD用光検出面61は4つの光
検出部61a〜61dに分割されており、それぞれ入射
した光に対して、光電変換を行い電気信号を出力する構
成となっている。そこで、DVD用光スポット611が
光検出部61a〜61dに入射することにより得られる
光検出部61a〜61dからの各出力を演算して、フォ
ーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号が得ら
れる構成となっている。また、CD用光検出面62は4
つの光検出部62a〜62dに分割されており、CD用
光スポット612が光検出部62a〜62dに入射する
ことにより得られる光検出部62a〜62dからの各出
力を演算してフォーカスエラー信号およびトラッキング
エラー信号が得られるように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(b)においては、DVD用光スポット611が光検出
部61a〜61dに入射して得られる光検出部61a〜
61dの各出力信号を演算して、フォーカスエラー信号
およびトラッキングエラー信号が得られるように構成さ
れているが、これらの信号を得るためには、光ディスク
605の情報記録面605aに対物レンズ604の焦点
を結ぶときにDVD用光検出面61に入射するDVD用
光スポット611がほぼ最小錯乱円になるような位置に
DVD用光検出器609を光軸上で調整する必要があ
る。
【0011】さらにDVD用光スポット611の中心が
4つの光検出部61a〜61dの中心とほぼ一致するよ
うにDVD用光検出器609を光検出面61面内で2軸
の調整を行う必要もある。同様の理由で、CD用光検出
器610についても、光軸上、CD用光検出面62面内
での2軸の調整が必要である。
【0012】このため、このような構成を備える光ピッ
クアップ装置においては、調整個所が多く、また光検出
部についても全部で8個と多いためそれらに付随する回
路も多くなり、構成部品が多くならざるを得ず、光ピッ
クアップ装置の小型化、低コスト化の妨げとなってい
た。
【0013】さらに、これらの点に関して、将来の光デ
ィスクのフォーマットの更なる多様化に対して、一つの
光ピックアップ装置で複数のフォーマットの光ディスク
の再生または記録を実現するためには、さらに多くの波
長の半導体レーザが搭載され、それに対応する複数の光
検出器を搭載することが必要と考えられる。
【0014】本発明は、以上の問題点に着目してなされ
たものであり、光検出器が複数の光検出部からなってお
り、複数の発光部からの光の各々の一部または全部を光
検出部に入射させることにより、複数の発光部に対して
光検出器の一部または全部を共有し、光検出器の光検出
面の総面積の削減を可能とし、簡素な構成の光検出器お
よび回路で複数の発光部を搭載しながらも安価でより小
型な光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0015】さらに、本発明は、光検出器が複数の光検
出部からなっており、複数の発光部からの光の各々の一
部または全部を光検出部に入射させるとともに、複数の
発光部に対して共有した光検出部からの出力の極性を切
替える手段を設けることにより、簡素な回路構成で複数
の発光部からの光に対して所望の信号を得ることを可能
とし、複数の発光部を搭載しながらも安価でより小型な
光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、第1の本発明(請求項1に対応)は、複数の発光部
と、前記発光部からの光を情報記録媒体へ集光する光学
系と、前記複数の発光部に対応する複数の光検出手段を
有し、前記情報記録媒体で反射した光を検出する光検出
器とを備え、前記光検出手段が複数の光検出部を有し、
前記光検出部の少なくとも一つが、前記複数の発光部の
うち少なくとも二つの発光部からの光の各々の少なくと
も一部を検出することを特徴とする光ピックアップ装置
である。
【0017】第2の本発明(請求項2に対応)は、同一
の前記光検出部に入射する少なくとも二つの前記発光部
からの光は波長が互いに異なることを特徴とする第1の
本発明に記載の光ピックアップ装置である。
【0018】第3の本発明(請求項3に対応)は、前記
複数の発光部全部が互いに波長の異なる光を出射するこ
とを特徴とする第1または第2の本発明に記載の光ピッ
クアップ装置である。
【0019】第4の本発明(請求項4に対応)は、前記
複数の発光部の少なくとも一部が波長の異なる光を出射
することを特徴とする第1または第2の本発明に記載の
光ピックアップ装置である。
【0020】第5の本発明(請求項5に対応)は、前記
複数の発光部のうちの隣り合うものが波長の異なる光を
出射することを特徴とする第4の本発明に記載の光ピッ
クアップ装置である。
【0021】第6の本発明(請求項6に対応)は、前記
複数の発光部が共通基板上に集積されていることを特徴
とする第1から第5のいずれかの本発明に記載の光ピッ
クアップ装置である。
【0022】第7の本発明(請求項7に対応)は、前記
複数の光検出部の少なくとも一部からの出力の極性を切
替える切替手段をさらに備えたことを特徴とする第1か
ら第6のいずれかの本発明に記載の光ピックアップ装置
である。
【0023】第8の本発明(請求項8に対応)は、前記
切替手段が前記光検出部の出力の差動信号の極性を切替
えることを特徴とする第7の本発明に記載の光ピックア
ップ装置である。
【0024】第9の本発明(請求項9に対応)は、前記
光検出器に入射する光の波長に対応して、前記切替手段
の切替動作が制御されることを特徴とする第8または第
9の本発明に記載の光ピックアップ装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0026】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態の光ピックアップ装置の構成図を図1(a)に示
す。
【0027】レーザ光源101には第1の波長の半導体
レーザ10aと第2の波長の半導体レーザ10bが搭載
されている。レーザ光源101から出射された第1の光
ビーム11aあるいは第2の光ビーム11bはコリメー
トレンズ102を通過し、偏光ビームスプリッタ103
に入り、偏光ビームスプリッタ103の偏光膜により反
射され、1/4波長板104を通り対物レンズ105に
よって集光され、光ディスク106に照射される。
【0028】光ディスク106で反射された光は対物レ
ンズ105を通り、再び1/4波長板104を通過し、
偏光ビームスプリッタ103の偏光膜を透過し、集光レ
ンズ107によって集光され、円筒レンズ108を通過
した後、光検出器109に入射し、図1(b)に示す光
検出器109の光検出面12に第1の光スポット110
aと第2の光スポット110bを形成する。なお、光検
出面12と第1の光スポット110a、第2の光スポッ
ト110bについては拡大して示してある。
【0029】このとき、光検出面12は6つに分割され
た光検出部12a〜12fから構成されており、レーザ
光源101から出射された第1の光ビーム11aおよび
第2の光ビーム11bがそれぞれ光ディスク106の情
報記録面106aに対物レンズ105の焦点を結ぶとき
に光検出面12に入射する第1の光スポット110aお
よび第2の光スポット110bがほぼ最小錯乱円になる
ように構成されている。
【0030】さらに、第1の光スポット110aの中心
が4つの光検出部12a〜12dの中心にほぼ一致し、
かつ第2の光スポット110bの中心が4つの光検出部
12c〜12fの中心にほぼ一致するように構成されて
おり、レーザ光源101から第1の光ビーム11aが出
射される場合には、光検出部12a〜12dの各出力
を、第2の光ビーム11bが出射される場合には、光検
出部12c〜12fの各出力を演算してフォーカスエラ
ー信号およびトラッキングエラー信号を得る。したがっ
て、第1の波長の半導体レーザ10aに対応する光検出
手段としては光検出部12a〜12dが該当し、第2の
波長の半導体レーザ10bに対応する光検出手段として
は光検出部12c〜12fが該当することになる。
【0031】この構成においては、光検出部12c、1
2dは第1の光スポット110aと第2の光スポット1
10bとのいずれに対しても光を検出して出力を行う。
すなわち、二つの光検出部12c、12dはレーザ光源
101に搭載された半導体レーザ10a、10bの二つ
の発光部からの光の各々の一部を検出する構成となって
いる。
【0032】このように本形態を用いることにより、同
一の光検出部が2つの発光部からの光の各々の一部を検
出し、光検出部を共有するため、必要とされる光検出器
の光検出面の総面積の削減による光検出器の小型化、お
よび光検出器に付随する回路の削減が可能となり、光ピ
ックアップ装置の小型化、低コスト化に対して、極めて
大きな効果を有する。
【0033】なお、本実施の形態では発光部からの光の
全部が6つの光検出部からなる1つの光検出面に入射す
る構成となっているが、発光部からの光の一部を前記光
検出面に入射させ、他の一部を別に設けた光検出部に入
射させる構成、例えば、発光部からの光の各々の一部を
本実施の形態で用いた6つの分割された光検出面に入射
させ、それらの出力からフォーカストラッキングエラー
信号やトラッキングエラー信号などの制御信号を得て、
その他の光を別に設けた非分割の光検出面に入射させ、
その出力から情報再生信号を得る構成であってもよく、
光学系の形態により光検出器の構成は自由であり、第1
の実施の形態のような構成に限定されるものではない。
【0034】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を示す。図1(a)に示す光学系を用い、
レーザ光源101として図2(a)に示すような同一パ
ッケージに9つの半導体レーザ21a〜21iを搭載し
たレーザ光源20を用いる実施の形態を示す。光検出器
109は図2(b)に示すような16の光検出部22a
〜22pに分割された光検出面22を持つ光検出器23
を用いる。
【0035】図2(b)に示す光スポット24a〜24
iは、半導体レーザ21a〜21iにそれぞれ対応す
る。このとき、図2(b)に示すように光スポット24
a〜24iはそれぞれ4つの光検出部のほぼ中心に入射
し、各光スポットが入射する各々の4つの光検出部から
の各出力を演算してフォーカスエラー信号およびトラッ
キングエラー信号を得る。
【0036】この構成においては、光検出部22f、2
2g、22j、22kは4つの光スポットに対して、光
検出部22b、22c、22e、22h、22i、22
k、22n、22oは2つの光スポットに対してそれぞ
れ光を検出して出力を行う。すなわち、光検出部22
f、22g、22j、22kはレーザ光源101に搭載
された9つの発光部のうちの4つの発光部からの光の各
々の一部を検出し、光検出部22b、22c、22e、
22h、22i、22k、22n、22oは9つの発光
部のうち2つの発光部からの光の各々の一部を検出する
構成となっている。
【0037】この構成では1つの光検出部に4つあるい
は2つの発光部からの光の各々の一部を入射させる構成
になっており、特に多数の発光部を有する光ピックアッ
プ装置に用いる光検出器の光検出面の総面積の削減、光
検出器に付属する回路の削減に効果的であり、光ピック
アップ装置の小型化に特に有利である。
【0038】また、本実施の形態において同時に2つ以
上の同じ波長の発光部からの光を検出する場合、例え
ば、図2(b)において光スポット24a、24c、2
4g、24iが同じ波長の発光部からの光である場合に
ついても本発明を適用可能である。このとき、それぞれ
の光スポットと隣り合う光スポット、例えば、光スポッ
ト24aについては光スポット24b、24d、24e
であるが、これらは光スポット24aに対応する発光部
の波長と異なる波長の発光部からの光スポットとなる構
成とする。
【0039】このような構成にすることにより、光検出
部を効率よく共有することが可能であり、光検出面の総
面積の削減による光検出器の小型化、回路の削減にさら
に有利であり、光ピックアップ装置のさらなる小型化を
実現する。
【0040】また、本実施の形態において前記9つの発
光部がすべて互いに異なる波長の光であってもよい。こ
の際には、前記の同時に2つ以上の同じ波長の発光部か
らの光を検出する場合の実施の形態と異なり、同じ波長
の光が検出器上に入射しないため、光検出面へ入射する
光スポットの配置が容易となり、極めて簡素な構成で光
検出器の小型化、回路の削減を実現し、光ピックアップ
装置の小型化を可能にする。
【0041】加えて、レーザ光源20に搭載される発光
部21a〜21iが同一基板上に集積されてあってもよ
いし、発光部と光検出部が同一基板上に集積されたもの
であってもよい。この場合、部品点数のさらなる削減お
よび回路の共通化による回路の削減が可能となり、さら
に光ピックアップ装置の小型化、低コスト化に有利とな
る。
【0042】(第3の実施の形態)さらに、本発明の第
3の実施の形態の構成図を図3に示す。
【0043】レーザ光源301には共通のパッケージ内
に第1の半導体レーザ30aと第2の半導体レーザ30
bの二つの発光部が搭載されている。レーザ光源301
から出射された第1の光ビーム31aあるいは第2の光
ビーム31bはコリメートレンズ302を通過し、偏光
ビームスプリッタ303の偏光膜により反射され、偏光
ホログラム304aへ入射する。
【0044】このとき、偏光ホログラム304aは1/
4波長板304bと一体化されており、光源の偏光方向
に対しては透過させ、その方向に対して直行する方向の
偏光方向に対しては回折させる特徴を持つ回折、集光さ
せる特徴を持つ回折格子を施してあるため、この入射光
は偏光ホログラム304aを透過し1/4波長板304
bを通り円偏光に変換され、対物レンズ305によって
集光され、光ディスク306に照射される。
【0045】光ディスク306で反射された光は対物レ
ンズ305を通過し、1/4波長板304bにより円偏
光から直線偏光に変換されるため、偏光ホログラム30
4aによって回折され、さらに偏光ビームスプリッタ3
03も透過して集光レンズ307によって集光され光検
出器308に至る。本実施の形態で用いる光学系は、第
1の光ビーム31aあるいは第2の光ビーム31bが光
ディスク306の情報記録面306aに対物レンズ30
5の焦点を結ぶ際に、偏光ホログラム304aが設けら
れていないとすると、光ディスク306からの反射光が
集光レンズ307により光検出面32上に焦点を結ぶよ
うに構成されている。
【0046】ここで、偏光ホログラム304aに施され
た回折格子は入射光に対して正の回折光には凸レンズと
して機能する特徴を持つため、第1の光ビーム31aあ
るいは第2の光ビーム31bが光ディスク306の情報
記録面306aに対物レンズ305の焦点を結ぶ際、偏
光ホログラム304aによる正の回折光は集光レンズ3
07によって集光され、光検出面32上から前方(光デ
ィスク306側)に微小な距離Lだけ離れた位置に焦点
を結ぶ。さらに、この回折格子によると、正負の回折光
が互いに共役であるため、回折格子は負の回折光には凹
レンズとして機能し、よって負の回折光は光検出面32
から後方(光ディスク306側と反対側)に微小な距離
Lだけ離れた位置に焦点を結ぶ。
【0047】従って、このとき、光検出面32に入射す
る正の回折光と負の回折光についてスポットサイズが互
いにほぼ同一となる。すなわち、図3(b)に示すよう
に、第1の光ビーム31aが出射される場合には正の一
次回折光スポット309aと負の一次回折光スポット3
10aのスポットサイズが、第2の光ビーム31bが出
射される場合は正の一次回折光スポット309bと負の
一次回折光スポット310bのスポットサイズが互いに
ほぼ同一となっており、第1の光ビーム31a、第2の
光ビーム31bが情報記録面以外で焦点を結ぶ場合に
は、正負の一次回折光スポットサイズは互いに異なる。
【0048】なお、本実施の形態で用いる方式は、SS
D法として広く用いられており、焦点誤差検出方式の一
つである。さらに、図3(b)に示すように、光検出面
32は6つの光検出部32a〜32fに分割されて構成
されており、回折光スポット309a、309b、31
0a、310bの中心が光検出部32b、32eの中心
を結ぶ直線上にほぼ並ぶような構成を有し、光スポット
309aおよび310aが入射する場合と、光スポット
309bおよび310bが入射する場合とのいずれの場
合においても光検出部32a〜32fの各出力を演算し
てフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号
を得る。
【0049】すなわち、すべての光検出部がレーザ光源
301に搭載された半導体レーザ30a、30bの二つ
の発光部からの光の各々の一部を検出する構成となって
いる。
【0050】このような構成によると、すべての光検出
部を共有することが可能であり、光検出面の総面積の削
減、回路の削減に対してさらに有利であり、光ピックア
ップ装置のさらなる小型化が実現可能となり、優れた効
果を有する。
【0051】また、本実施の形態において、偏光ホログ
ラムの回折格子として、正と負の回折光が互いに共役で
はない、各々所望の回折光が得られるような回折格子を
用いて、光スポット309aと309bが、光スポット
310aと310bとがほぼ一致するように構成するこ
とも可能である。このような構成をとることにより、す
べての光検出部を効率よく共有することが可能であり、
さらなる光検出面の面積の削減による光検出器の小型化
および光検出器に付随する回路の削減が可能となり、光
ピックアップ装置の飛躍的な小型化が可能となる。
【0052】なお、本実施の形態では発光部からの光の
全部が6つの光検出部からなる1つの光検出面に入射す
る構成となっているが、発光部からの光の一部を前記光
検出面に入射させ、他の一部を別に設けた光検出部に入
射させる構成、例えば、発光部からの光の各々の一部を
本実施の形態で用いた6つの分割された光検出面に入射
させ、それらの出力からフォーカストラッキングエラー
信号やトラッキングエラー信号などの制御信号を得て、
その他の光を別に設けた非分割の光検出面に入射させ、
その出力から情報再生信号を得る構成であってもよく、
光学系の形態により光検出器の構成は自由であり、上記
の実施の形態のような構成に限定されるものではない。
【0053】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を図4に示す。本実施の形態は、光学系に
ついては図示省略するが、第1の実施の形態と同様の装
置構成にて、光検出器の光検出面40は6つの光検出部
40a〜40fから構成され、第1の光スポット41、
第1の光スポットとは波長の異なる第2の光スポット4
2が入射している。
【0054】43、44は各々の入力信号の和をとる加
算器、45は入力の信号の差をとる演算器である。46
は入力信号の正負の極性を反転する反転器、47は入力
XあるいはYを切替える切替スイッチである。加算器4
3は光検出部40a、40d、40eからの出力を加算
し、演算器45へ入力する。また、加算器44は光検出
部40b、40c、40fからの出力を加算し、演算器
45へ入力する。
【0055】切替スイッチ47は演算器45からの出力
の直接の出力Xと、演算器45からの出力の正負の極性
を反転器46にて反転した出力Yとを切替え、出力48
が得られる構成となっている。
【0056】この構成では、検出部40a〜40fから
得られる出力をそれぞれa〜fとすると、演算器45の
出力は (a+d+e)−(b+c+f) となっているが、第1の光スポット41に対する非点収
差法によるフォーカスエラー(FE)信号FE1は、 FE1=a+d−(b+c) の演算式にて得られ、一方、第2の光スポット42に対
しての非点収差法によるFE信号FE2は、 FE2=c+f−(d+e) の演算式にて得られる。
【0057】ここで、光検出部42c、42dの出力
c、dはFE1、FE2の演算式のいずれにも含まれ、
異なる光スポットからのFE信号であるFE1、FE2
の演算式の中での正負の極性は互いに異なっている。
【0058】そこで、第1の光スポット41が入射する
際には、第1の発光部から光が出射された時に出力され
る制御信号の入力によってスイッチ47をXへ切替え
る。このとき光検出部40e、40fについては光を検
出しないためe=f=0となり、切替スイッチ47がX
に切り替わることによって演算器45の出力が直接出力
され、出力48は a+d−(b+c) となり、第1の光スポット41に対応するFE信号FE
1が得られる。
【0059】一方、第2の光スポット42が入射する際
には、第2の発光部から光が出射される時に出力される
制御信号の入力によってスイッチ47をYへ切替える。
このとき、光検出部40a、40bについては光を検出
しないため、a=b=0となり、切替スイッチ47がX
に切り替わることによって、演算器45の出力が反転器
46により正負の極性が反転されて出力され、出力48
は c+f−(d+e) となり、第2の光スポット42に対応するFE信号FE
2が得られる。
【0060】以上述べたように、光スポットに対応して
切替スイッチ47を切替えることにより、光検出部から
の出力の正負の極性の切替えを実現し、複数の発光部か
らの光を検出する光検出部の出力から演算を行い、簡素
な回路構成で所望のFE信号を得ることができるため、
このような構成によると、光検出器の光検出面の総面積
の削減とあいまって、回路構成も大幅に削減でき、光ピ
ックアップ装置の小型化、低コスト化に有利である。
【0061】なお、本実施の形態においては演算器45
の出力の極性を反転器46および切替スイッチ47によ
って切替える構成を有すが、演算器45が加算器43の
出力と加算器44の出力との差動信号をとるとともに、
正負の極性を切替える機能をも有す場合、例えば、加算
器43および44の入力の極性を切替える、あるいは前
記差動信号の極性を切替える機能をも有す場合には、反
転器46および切替スイッチ47が不要となるため、さ
らに簡素な回路構成が可能となり、光ピックアップ装置
の小型化、低コスト化にさらに有利である。
【0062】さらに、本実施の形態では、発光部が光を
出射する際に出力される制御信号に従って切替スイッチ
47の切替を行い、光検出部の出力の極性が切替えら
れ、所望の信号を得る構成となっている。この構成によ
れば、第1の光スポット41と第2の光スポット42が
互いに波長が異なる場合、発光する光の波長に応じて切
替スイッチ47を制御、すなわち光検出部に入射する光
の波長に応じて切替スイッチ47を制御し、出力の極性
を切り替え、所望の信号を得ることが可能となる。
【0063】したがってこの構成を用いることにより、
複数の波長の異なる光がそれぞれ入射する光検出部の出
力から入射する光スポットの波長に対応して、所望の信
号を得ることが可能となり、さらに簡素な回路構成が実
現可能であり、光ピックアップ装置の小型化、低コスト
化に極めて有利である。
【0064】なお、本実施の形態では、アナログ回路の
例を示したが、a〜fの出力をアナログ/デジタル変換
後、デジタル出力として処理する場合についても、出力
がFE1とFE2に対応するように演算処理を切替える
ことによって、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
光検出部のうち少なくとも一つの光検出部が少なくとも
二つの発光部からの光の各々の少なくとも一部を検出す
ることにより、簡素な光学系および回路構成で、複数の
発光部を搭載した小型で安価な光ピックアップ装置の実
現が可能である。
【0066】また、本発明によれば、複数の光検出部の
うち少なくとも一つの光検出部が少なくとも二つの発光
部からの光を検出し、光検出部に入射する光の波長に対
応して光検出部のからの出力の極性を切替えることによ
り、簡素な回路構成で複数の発光部からの光に対して所
望の信号を得ることを可能とし、複数の発光部を搭載し
ながら、安価で小型な光ピックアップ装置の実現が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):本発明の第1の実施の形態における光
学系を示す構成図 (b):本発明の第1の実施の形態における光検出面の
構成を示す構成図
【図2】(a):本発明の第2の実施の形態におけるレ
ーザ光源を示す斜視図 (b):本発明の第2の実施の形態における光検出面の
構成を示す正面図
【図3】(a):本発明の第3の実施の形態における光
学系を示す構成図 (b):本発明の第3の実施の形態における光検出面の
構成を示す正面図
【図4】本発明の第4の実施の形態における光検出器お
よびその出力の極性の切替手段の構成図
【図5】従来の2波長レーザ光源の一例を示す斜視図
【図6】(a):従来の光ピックアップ装置における光
学系を示す構成図 (b):従来の光ピックアップ装置における光検出面の
構成を示す正面図 (c):従来の光ピックアップ装置における光検出面の
構成を示す正面図
【符号の説明】
10a 第1の波長の半導体レーザ 10b 第2の波長の半導体レーザ 101,20,301,50 レーザ光源 102,302,601 コリメートレンズ 103,303,602 偏光ビームスプリッタ 104,304b,603 1/4波長板 105,305,604 対物レンズ 106,306,605 光ディスク 106a,306a,605a 光ディスクの情報記録
面 107,307,606 集光レンズ 108,607 円筒レンズ 109,23,308,609,610 光検出器 11a 第1の光ビーム 11b 第2の光ビーム 110a 第1の光スポット 110b 第2の光スポット 12,22,32,40,61,62 光検出面 12a〜12f,22a〜22p,32a〜32f,4
0a〜40f,61a〜61d,62a〜62d 光検
出部 21a〜21i 半導体レーザ 24a〜24i 光スポット 30a 第1の半導体レーザ 30b 第2の半導体レーザ 304a 偏光ホログラム 31a 第1の光ビーム 31b 第2の光ビーム 309a 第1の光の正の一次回折光スポット 309b 第2の光の正の一次回折光スポット 310a 第1の光の負の一次回折光スポット 310b 第2の光の負の一次回折光スポット 41 第1の光スポット 42 第2の光スポット 43,44 加算器 45 演算器 46 反転器 47 切替スイッチ 48 出力 501 DVD用半導体レーザ 502 CD用半導体レーザ 503 基板 608 波長選択性ビームスプリッタ 611 DVD用光スポット 612 CD用光スポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百尾 和雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA04 AA06 BA01 CA23 CD02 CD03 CF12 CG03 CG05 CG07 CG08 CG26 5D119 AA01 AA05 AA06 AA38 BA01 CA16 EA02 EA03 EC45 EC47 EC49 FA05 FA10 FA16 KA06 KA07 KA20 KA24 KA43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光部と、 前記発光部からの光を情報記録媒体へ集光する光学系
    と、 前記複数の発光部に対応する複数の光検出手段を有し、
    前記情報記録媒体で反射した光を検出する光検出器とを
    備え、 前記光検出手段が複数の光検出部を有し、 前記光検出部の少なくとも一つが、前記複数の発光部の
    うち少なくとも二つの発光部からの光の各々の少なくと
    も一部を検出することを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  2. 【請求項2】 同一の前記光検出部に入射する少なくと
    も二つの前記発光部からの光は波長が互いに異なること
    を特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の発光部全部が互いに波長の異
    なる光を出射することを特徴とする請求項1または2に
    記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の発光部の少なくとも一部が波
    長の異なる光を出射することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の発光部のうちの隣り合うもの
    が波長の異なる光を出射することを特徴とする請求項4
    に記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の発光部が共通基板上に集積さ
    れていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の光検出部の少なくとも一部か
    らの出力の極性を切替える切替手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光ピッ
    クアップ装置。
  8. 【請求項8】 前記切替手段が前記光検出部の出力の差
    動信号の極性を切替えることを特徴とする請求項7に記
    載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記光検出器に入射する光の波長に対応
    して、前記切替手段の切替動作が制御されることを特徴
    とする請求項8または9に記載の光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1376560A1 (en) * 2002-06-27 2004-01-02 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Optical pick-up unit
US7848210B2 (en) 2006-12-27 2010-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical head and optical disk apparatus

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EP1376560A1 (en) * 2002-06-27 2004-01-02 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Optical pick-up unit
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