JP2002041319A - 電源異常検出回路及びインサーキット・エミュレータ - Google Patents

電源異常検出回路及びインサーキット・エミュレータ

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JP2002041319A
JP2002041319A JP2000224439A JP2000224439A JP2002041319A JP 2002041319 A JP2002041319 A JP 2002041319A JP 2000224439 A JP2000224439 A JP 2000224439A JP 2000224439 A JP2000224439 A JP 2000224439A JP 2002041319 A JP2002041319 A JP 2002041319A
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Susumu Hosaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無調整で電源電圧の絶対レベルに依存せずに電
源電圧の異常を検出することができる電源異常検出回路
及びその電源異常検出回路を備えたインサーキット・エ
ミュレータを提供すること。 【解決手段】クランプ手段1と、比較電圧生成手段2
と、比較器3とを備え、比較電圧生成手段2は、電源異
常検出の対象となる電源電圧信号31の電圧を保持し、
保持電圧を分圧した比較電圧信号32を出力し、クラン
プ手段1は、比較電圧信号32を一定のクランプ電圧3
4にクランプし、比較器3は、電源電圧信号31と比較
電圧信号32とを電圧比較し、前記比較結果を電源異常
信号33として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源異常検出回路
及びインサーキット・エミュレータに関し、特に低電源
電圧であるとき有効な電源異常検出回路及びインサーキ
ット・エミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、開発支援対象外部装置(以下ター
ゲットと記す)のユーザ回路及びプログラムのデバッグ
を行うためのインサーキット・エミュレータの標準的構
成例として、図9に示す特許第2716274号公報に
開示されたインサーキット・エミュレータが知られてい
る。
【0003】図9に示す従来例のインサーキット・エミ
ュレータは、電源異常検出回路101と、初期化回路1
02と、制御部103と、エミュレータCPU104
と、信号制御回路105と、電源端子151と、初期化
端子152と、信号群端子153とを備えている。
【0004】電源端子151と、初期化端子152と、
信号群端子153とは接続器に収容され、接続器により
ターゲットのユーザ回路に搭載されたCPUと差し替え
られ、ユーザ回路に接続される。
【0005】信号群端子153から入力される信号群
は、信号制御回路105を介してエミュレータCPU1
04において対応する信号群に接続され、制御部103
は、制御信号群205と実行中断状態信号206とを信
号制御回路105に送出し、プログラムの実行中断及び
実行再開の制御作用を含む制御機能を有している。
【0006】電源端子151からは電源電圧信号201
が電源異常検出回路101に入力され、電源電圧信号2
01に異常が生じた場合には、電源異常検出回路101
より電源異常信号203が出力され、制御部103と初
期化回路102とに入力される。
【0007】また、初期化回路102においては、接続
器の初期化端子152から入力される初期化信号202
と、制御部103から送られてくる内部初期化信号20
4と、電源異常検出回路101から送られてくる電源異
常信号203の入力に対応して、その何れかの初期化信
号が要求状態になると、CPU初期化信号207が出力
されてエミュレータCPU104に送出される。
【0008】なお、プログラムの実行中断中に、接続器
からの初期化信号202が、不用意に入力されるような
事態においては、制御部103より出力される実行中断
状態信号206を介して、CPU初期化信号207がエ
ミュレータCPU104に送出されないように制御され
る。
【0009】また、プログラムの実行中断中に、電源端
子151から入力される電源電圧信号201として電源
異常を示す信号が供給された場合には、制御部103よ
り実行中断状態信号206が入力されている限り、CP
U初期化信号207がエミュレータCPU104に送出
されるように制御される。
【0010】上述の構成により、プログラムの実行中に
おいては、電源異常が発生しても、ターゲットにおける
ユーザ回路の電源が遮断した状態と同じ状態であるもの
と考えられ、ユーザ回路の電源を再投入することによ
り、ターゲットから初期化端子152を介して入力され
る初期化信号202により、エミュレータCPU104
が再起動され、また、プログラムの実行中断中において
は、電源電圧信号201によりターゲットのユーザ回路
の電源が異常状態であると予想される場合には、エミュ
レータCPU104が強制的に初期化され、再起動さ
れ、エミュレータCPU104の暴走が防止されるよう
になっている。
【0011】以上のように、電源異常検出回路101
は、インサーキット・エミュレータ及びユーザ回路の誤
動作を防ぐため、ユーザ回路の電源電圧がエミュレータ
CPU104の最低動作電源電圧未満となった状態を異
常として検出し初期化を促すために備えられ、従来の電
源異常検出回路の標準的構成例は、図10に示すよう
に、インサーキット・エミュレータの電源電圧ICEV
を抵抗106と抵抗107とにより分圧してエミュレー
タCPU104の最低動作電源電圧と等しい基準電圧2
08を生成し、比較器108により電源電圧信号201
と基準電圧208とを比較し電源異常信号203を出力
するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11は、
エミュレーションシステムの要部構成図であるが、本来
インサーキット・エミュレータは、ターゲット109の
ユーザ回路111〜11n(以下nは自然数とする)が
接続されない状態であっても単独動作できるように、電
源電圧ICEVは、ユーザ回路電源110の電源電圧U
SRVとは独立しているので、ユーザ回路111〜11
nが接続された状態において、電源電圧ICEVは印加
されているが、ユーザ回路電源110は遮断されている
状態が起こり得る。このとき、ユーザ回路111〜11
nのそれぞれの入力部には静電気破壊(以下ESDと記
す)保護ダイオード121〜12n及び131〜13n
が設けられているので、インサーキット・エミュレータ
の信号制御回路105内の電源電圧ICEVにより駆動
される出力ポート141〜14nから論理Hレベルの出
力電流が、信号群端子153及びESD保護ダイオード
121〜12nを経由してユーザ回路111〜11nに
回り込み、電源電圧USRVを上昇させてしまう現象が
発生する。
【0013】しかし、従来、ユーザ回路電源110の電
源電圧USRVが5V程度であれば問題にはならなかっ
たが、近年、動作クロックの高速化やバッテリー駆動に
対応するため、電源電圧USRVが5Vから1.8Vま
で低下してきたことにより、回り込み電流による電源電
圧USRVの上昇分が電源電圧USRVに対して大きな
割合となり、特に、論理Hレベルの出力ポート数が多い
場合に顕著となり、図12に示すように、電源電圧US
RVが1.8Vであって、エミュレータCPU104の
最低動作電源電圧が1Vであるとき、時間t0において
異常により電源電圧USRVが0Vまで下がる途中、時
間t1において電源電圧USRVが回り込み電流により
上昇してしまうため、電源異常検出回路101におい
て、電源電圧信号201は基準電圧208より高いレベ
ルに留まり、したがって電源異常信号203が出力され
なくなってしまう。
【0014】電源異常信号203が出力されるようにす
るには、図13に示す従来例の他の電源異常検出回路1
01aのように、可変抵抗161により基準電圧208
を調整することで可能ではあるが、エミュレーションに
おいてターゲット109に合せて電源電圧USRVの設
定を変更するたびに、最終調整をユーザが行わなければ
ならないという問題がある。
【0015】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、無調整で電源電圧の絶対レベルに依存せ
ずに電源電圧の異常を検出することができる電源異常検
出回路及びその電源異常検出回路を備えたインサーキッ
ト・エミュレータを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電源異常検出回
路は、電源異常検出の対象となる電源電圧信号の電圧を
保持し、前記保持電圧を分圧した比較電圧信号を出力す
る比較電圧生成手段と、前記電源電圧信号と前記比較電
圧信号とを電圧比較し、前記比較結果を電源異常信号と
して出力する比較器とを備えることを特徴とする。
【0017】また、前記比較電圧生成手段において、前
記電源電圧信号によりコンデンサが充電されて前記保持
が行われることを特徴とする。
【0018】また、前記コンデンサが整流手段を介して
充電されることを特徴とする。
【0019】また、前記コンデンサが抵抗を介して充電
されることを特徴とする。
【0020】また、本発明のインサーキット・エミュレ
ータは、開発支援対象外部装置のユーザ回路に搭載され
たCPUと差し替えて前記CPUの疑似的実行を行うエ
ミュレータCPUと、前記エミュレータCPUのプログ
ラムの実行中断及び実行再開の制御を行う制御部と、前
記ユーザ回路の電源電圧信号の異常を検出し電源異常信
号を出力する電源異常検出回路と、前記電源異常信号を
受け前記エミュレータCPUの初期化を行う初期化回路
とを備えるインサーキット・エミュレータであって、前
記電源異常検出回路は、前記電源電圧信号の電圧を保持
し、前記保持電圧を分圧した比較電圧信号を出力する比
較電圧生成手段と、前記電源電圧信号と前記比較電圧信
号とを電圧比較し、前記比較結果を前記電源異常信号と
して出力する比較器とを備えることを特徴とする。
【0021】また、前記一定電圧は、前記エミュレータ
CPUの最低動作電源電圧以上に設定されることを特徴
とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の電源
異常検出回路の構成を図面を参照して説明する。図1
は、本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路の構
成図である。図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態の電源異常検出回路は、クランプ手段1と、比較電
圧生成手段2と、比較器3とを備えている。
【0023】比較電圧生成手段2は、電源異常検出の対
象となる電源電圧信号31の電圧を保持し、保持電圧を
分圧した比較電圧信号32を出力する。
【0024】クランプ手段1は、比較電圧信号32を一
定のクランプ電圧34にクランプする。
【0025】比較器3は、電源電圧信号31と比較電圧
信号32とを電圧比較し、前記比較結果を電源異常信号
33として出力する。即ち、電源電圧信号31の電圧が
比較電圧信号32の電圧未満になると電源異常信号33
は有効状態を示すハイレベルとなり、また、電源電圧信
号31の電圧が比較電圧信号32の電圧以上になると電
源異常信号33は無効状態を示すローレベルとなる。
【0026】図2は、クランプ手段1の具体的な構成図
である。クランプ手段1は、抵抗11と、抵抗12と、
ダイオード13とから構成され、電源電圧ICEVが抵
抗11と抵抗12とにより分圧され、分圧電圧が整流手
段である順方向のダイオード13(順方向電圧降下V
f)を介してクランプ電圧34として出力される。そし
て、電源電圧ICEVは正電圧であるので、クランプ手
段1の出力は、最低電圧であるクランプ電圧34に制限
される。
【0027】また、クランプ手段1は、図3に示すクラ
ンプ手段1aのように、図2におけるダイオード13
を、ベース端子が抵抗11と抵抗12とによる分圧点に
接続され、コレクタ端子が電源電圧ICEVに接続さ
れ、エミッタ端子からクランプ電圧34が出力されるエ
ミッタフォロワとしてのトランジスタ14に変更しても
よく、低出力インピーダンス化によりクランプ駆動能力
を増大させることができる。
【0028】図4は、比較電圧生成手段2の具体的な構
成図である。比較電圧生成手段2は、整流手段であるダ
イオード21と、電圧保持手段であるコンデンサ22
と、分圧手段である抵抗23と、抵抗24とにより構成
され、電源電圧信号31がダイオード21のアノード端
子に入力され、ダイオード21のカソード端子はコンデ
ンサ22の一端及び抵抗23の一端に接続され、コンデ
ンサ22の他端は電源電圧ICEV及び電源電圧信号3
1の基準電位としての0Vラインに接続され、抵抗23
の他端は抵抗24の一端に接続され、抵抗24の他端は
0Vラインに接続されている。
【0029】そして、電源電圧信号31は正電圧である
ので、電源電圧信号31により順方向のダイオード21
(順方向電圧降下Vf)を介してコンデンサ22が充電
され、コンデンサ22の端子間電圧が抵抗23と抵抗2
4とにより分圧され比較電圧信号32として出力され
る。
【0030】また、電源電圧信号31の電圧が変動し低
下するとダイオード21は逆バイアス状態となり、比較
電圧信号32の電圧は、コンデンサ22の容量値と、抵
抗23及び抵抗24の直列抵抗値との積である時定数に
基づき放電され、低下して行く。
【0031】また上記の構成において、例えば電源電圧
信号31が1.8V系電源電圧信号であるとき、クラン
プ電圧34は、電源電圧信号31とは独立した電源電圧
ICEV(例えば1.8V)から生成され、抵抗11及
び抵抗12の分圧比により、電源電圧信号31の正常電
圧(1.8V)より低い任意の電圧(例えば1V)に設
定され、比較電圧信号32の電圧は、抵抗23及び抵抗
24の分圧比により、電源電圧信号31の正常電圧
(1.8V)より低く、クランプ電圧34(1V)より
高い任意の電圧(例えば1.5V)となるように設定さ
れる。
【0032】次に動作を説明する。図5は、本発明の第
1の実施の形態の電源異常検出回路の電源遮断時の動作
説明図である。横軸は時間(t)、縦軸は電圧(V)で
ある。
【0033】先ず、電源異常が発生する時間t0以前に
おいては、電源異常検出の対象となる電源電圧信号31
の電圧は正常状態であるため、安定したレベル(1.8
V)であり、したがって比較電圧信号32も安定したレ
ベル(1.5V)となっている。また、クランプ電圧3
4は常時1V一定である。
【0034】このとき、電源電圧信号31の電圧>比較
電圧信号32の電圧>クランプ電圧34の状態であるか
ら、電源異常信号33は無効状態(ローレベル)となっ
ている。
【0035】次に、時間t0において電源異常即ち電源
遮断が発生すると、電源電圧信号31は直ちに0Vに向
けて低下し始めるが、時間t0以前の電源電圧信号31
の電圧はコンデンサ22により保持されており、その時
定数が十分大きいため、比較電圧信号32の電圧低下の
速度は電源電圧信号31と比べて極めて遅い。
【0036】したがって、時間t1において電源電圧信
号31の電圧<比較電圧信号32の電圧の状態となる
と、電源異常信号33が有効状態(ハイレベル)に転
じ、時間t2において電源異常信号33が確定する。
【0037】次に、時間t3において電源電圧信号31
は0Vに達し、時間t4において比較電圧信号32の電
圧=クランプ電圧34(1V)の状態となり、クランプ
状態が保持される。
【0038】クランプ電圧34は、電源電圧信号31と
は独立した電源電圧ICEVから生成されているため、
電源電圧信号31と比較電圧信号32とが0V付近で接
近することによる比較器3の誤動作が防止される。
【0039】次に、電源が再投入されたときの動作につ
いて説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態の電
源異常検出回路の電源再投入時の動作説明図である。横
軸は時間(t)、縦軸は電圧(V)である。
【0040】先ず、図5における時間t4の後、時間t
5において電源が再投入されると、電源電圧信号31は
直ちに1.8Vに向けて上昇し始めるが、時間t6にお
いて電源電圧信号31の電圧=クランプ電圧34(1
V)の状態となり電源異常信号33が無効状態(ローレ
ベル)に転じ、時間t7において電源異常信号33が確
定する。
【0041】次に、時間t8において電源電圧信号31
は1.8Vに達し、時間t6から遅れて比較電圧信号3
2の電圧が上昇を始め、時間t9において比較電圧信号
32の電圧は1.5Vに達し、電源投入直後において
も、電源電圧信号31と比較電圧信号32とが接近する
ことによる比較器3の誤動作は発生しない。
【0042】上述の説明においては、電源電圧信号31
を1.8V系としたが、3.3V系、又は5V系であっ
ても全く同様である。
【0043】以上説明したように、電源異常を比較電圧
生成手段2の放電時定数に基づく一定時間(例えば1m
sec.)における電源電圧信号31の電圧変化量(例
えば1.8V−1.5V=0.3V)として検出するこ
とにより、無調整で電源電圧の絶対レベルに依存せずに
電源電圧の異常を検出することができるという効果が得
られる。
【0044】さらに、電源電圧の絶対レベルに依存しな
いことにより、比較電圧生成手段2の放電時定数に基づ
く一定時間を超える緩やかな電源電圧変動に対しても自
動追従し、電源電圧の異常を常に検出することができる
という効果が得られる。
【0045】次に、図7は、本発明の第2の実施の形態
の電源異常検出回路における比較電圧生成手段2aの構
成図である。本発明の第2の実施の形態の電源異常検出
回路は、クランプ手段1と、比較電圧生成手段2aと、
比較器3とを備え、即ち、図1に示す本発明の第1の実
施の形態の電源異常検出回路における図4に示す比較電
圧生成手段2を比較電圧生成手段2aに変更した構成で
あり、他部分については同じであるので、その詳細説明
を省略する。
【0046】比較電圧生成手段2aは、電圧保持手段で
あるコンデンサ22と、コンデンサ22と共に積分回路
部を形成する抵抗25と、逆流防止ダイオード26と、
分圧手段である抵抗23と、抵抗24とにより構成さ
れ、電源電圧信号31が抵抗25の一端に入力され、抵
抗25の他端はコンデンサ22の一端及びダイオード2
6のアノード端子に接続され、ダイオード26のカソー
ド端子は抵抗23の一端に接続され、コンデンサ22の
他端は電源電圧ICEV及び電源電圧信号31の基準電
位としての0Vラインに接続され、抵抗23の他端は抵
抗24の一端に接続され、抵抗24の他端は0Vライン
に接続されている。
【0047】そして、電源電圧信号31により抵抗25
を介してコンデンサ22が充電され、コンデンサ22の
端子間電圧がダイオード26(順方向電圧降下Vf)を
介して、抵抗23と抵抗24とにより分圧され比較電圧
信号32として出力される。
【0048】ダイオード26は、電源電圧信号31の電
圧が低下したときに、クランプ電圧34が電源電圧信号
31側に逆流しないように設けられているが、抵抗23
と抵抗24との分圧出力端に設けても差し支えない。
【0049】本構成により、電源電圧信号31の電圧変
動に対するコンデンサ22の充電時定数と放電時定数が
同じになるので、電源電圧信号31の電圧変動が大きい
場合であっても、電源異常検出回路として安定動作でき
るという効果が得られる。
【0050】また、抵抗25とコンデンサ22とは、ロ
ーパスフィルタでもあるので、特に電源電圧信号31に
重畳された高周波ノイズ成分が多い場合であっても安定
動作できるという効果が得られる。
【0051】次に、図8は、本発明の第3の実施の形態
のインサーキット・エミュレータの構成図である。本発
明の第3の実施の形態のインサーキット・エミュレータ
は、電源異常検出回路4と、初期化回路102と、制御
部103と、エミュレータCPU104と、信号制御回
路105と、電源端子151と、初期化端子152と、
信号群端子153とを備えている。
【0052】エミュレータCPU104は、ターゲット
のユーザ回路に搭載されたCPUと差し替えてユーザ回
路に搭載されたCPUの疑似的実行を行い、制御部10
3は、エミュレータCPU104のプログラムの実行中
断及び実行再開の制御を行い、電源異常検出回路4は、
ユーザ回路の電源電圧信号31の異常を検出し電源異常
信号33を出力し、初期化回路102は、電源異常信号
33を受けエミュレータCPU104の初期化を行う。
【0053】電源異常検出回路4は、本発明の第1の実
施の形態の電源異常検出回路が適用される。
【0054】即ち、本発明の第3の実施の形態のインサ
ーキット・エミュレータは、図9に示す従来例のインサ
ーキット・エミュレータにおける電源異常検出回路10
1を電源異常検出回路4に変更した構成であり、図8に
おける電源電圧信号31が図9における電源電圧信号2
01に相当し、図8における電源異常信号33が図9に
おける電源異常信号203に相当する。他部分について
は同じであるので、同一部分には同一符号を付し、その
詳細説明を省略する。
【0055】電源異常検出回路4は、ユーザ回路電源1
10の電源電圧USRVの絶対レベルに依存せずに電源
電圧USRVの異常を検出し、電源異常信号33が有効
状態となると、エミュレータCPU104は初期化され
る。
【0056】そして、信号制御回路105に含まれる全
ての出力ポート141〜14nはハイインピーダンス状
態となるので、ユーザ回路111〜11nへの回り込み
電流も消滅し、電源電圧USRVは0Vに収束する。
【0057】本構成により、エミュレーションにおいて
ターゲット109に合せて電源電圧USRVの設定を変
更するたびに最終調整をユーザが行う必要がなく、無調
整で電源電圧USRVの異常検出を行うことができると
いう効果が得られる。
【0058】また、本発明のインサーキット・エミュレ
ータがターゲット109のユーザ回路111〜11nに
接続された状態において、電源電圧USRVが例えば
1.8Vのように低い場合であっても、ユーザ回路電源
110が遮断されたときに発生する回り込み電流に起因
する電源電圧USRVの上昇に影響されずに、電源電圧
USRVの異常検出を行うことができるという効果が得
られる。
【0059】また、クランプ手段1のクランプ電圧34
をエミュレータCPU104の最低動作電源電圧以上に
設定しておくことにより、少なくとも電源電圧信号31
が最低動作電源電圧未満であるとき必ず電源異常信号3
3が有効状態となるので、エミュレータCPU104の
暴走を確実に防止することができる効果が得られる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源異常
検出回路による第1の効果は、無調整で電源電圧の絶対
レベルに依存せずに電源電圧の異常を検出することがで
きることであり、第2の効果は、比較電圧生成手段の放
電時定数に基づく一定時間を超える緩やかな電源電圧変
動に対しても自動追従し、電源電圧の異常を常に検出す
ることができることであり、第3の効果は、電源電圧変
動が大きい場合であっても、安定動作できることであ
り、第4の効果は、電源電圧に重畳された高周波ノイズ
成分が多い場合であっても安定動作できることである。
さらに、本発明のインサーキット・エミュレータによる
第1の効果は、ユーザ回路の電源電圧の設定を変更する
たびに最終調整をユーザが行う必要がなく、無調整でユ
ーザ回路の電源電圧の異常検出を行うことができること
であり、第2の効果は、ユーザ回路の電源電圧が低い場
合であっても回り込み電流に起因するユーザ回路の電源
電圧の上昇に影響されずに、ユーザ回路の電源電圧の異
常検出を行うことができることであり、第3の効果は、
エミュレータCPUの暴走を確実に防止することができ
ることである。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路
の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路
におけるクランプ手段の構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路
におけるクランプ手段の他の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路
における比較電圧生成手段の構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路
の電源遮断時の動作説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の電源異常検出回路
の電源再投入時の動作説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の電源異常検出回路
における比較電圧生成手段の構成図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のインサーキット・
エミュレータの構成図である。
【図9】従来例のインサーキット・エミュレータの構成
図である。
【図10】従来例の電源異常検出回路の構成図である。
【図11】従来例のインサーキット・エミュレータとタ
ーゲットとを含むエミュレーションシステムの要部構成
図である。
【図12】従来例の電源異常検出回路の動作説明図であ
る。
【図13】従来例の電源異常検出回路の他の構成図であ
る。
【符号の説明】
1、1a クランプ手段 2、2a 比較電圧生成手段 3 比較器 4 電源異常検出回路 11、12 抵抗 13 ダイオード 14 トランジスタ 21 ダイオード 22 コンデンサ 23、24、25 抵抗 26 ダイオード 101、101a 電源異常検出回路 102 初期化回路 103 制御部 104 エミュレータCPU 105 信号制御回路 106、107 抵抗 108 比較器 109 ターゲット 110 ユーザ回路電源 111〜11n ユーザ回路 121〜12n、131〜13n ESD保護ダイオ
ード 141〜14n 出力ポート 151 電源端子 152 初期化端子 153 信号群端子 161 可変抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源異常検出の対象となる電源電圧信号
    の電圧を保持し、前記保持電圧を分圧した比較電圧信号
    を出力する比較電圧生成手段と、前記電源電圧信号と前
    記比較電圧信号とを電圧比較し、前記比較結果を電源異
    常信号として出力する比較器とを備えることを特徴とす
    る電源異常検出回路。
  2. 【請求項2】 前記比較電圧生成手段において、前記電
    源電圧信号によりコンデンサが充電されて前記保持が行
    われることを特徴とする請求項1記載の電源異常検出回
    路。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサが整流手段を介して充電
    されることを特徴とする請求項2記載の電源異常検出回
    路。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサが抵抗を介して充電され
    ることを特徴とする請求項2記載の電源異常検出回路。
  5. 【請求項5】 開発支援対象外部装置のユーザ回路に搭
    載されたCPUと差し替えて前記CPUの疑似的実行を
    行うエミュレータCPUと、前記エミュレータCPUの
    プログラムの実行中断及び実行再開の制御を行う制御部
    と、前記ユーザ回路の電源電圧信号の異常を検出し電源
    異常信号を出力する電源異常検出回路と、前記電源異常
    信号を受け前記エミュレータCPUの初期化を行う初期
    化回路とを備えるインサーキット・エミュレータであっ
    て、前記電源異常検出回路は、前記電源電圧信号の電圧
    を保持し、前記保持電圧を分圧した比較電圧信号を出力
    する比較電圧生成手段と、前記電源電圧信号と前記比較
    電圧信号とを電圧比較し、前記比較結果を前記電源異常
    信号として出力する比較器とを備えることを特徴とする
    インサーキット・エミュレータ。
  6. 【請求項6】 前記一定電圧は、前記エミュレータCP
    Uの最低動作電源電圧以上に設定されることを特徴とす
    る請求項5記載のインサーキット・エミュレータ。
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