JP2002039903A - 圧力発生器の制御方法及び圧力発生器並びに圧力発生器の圧力校正方法及び圧力校正手段を備えた圧力発生器 - Google Patents

圧力発生器の制御方法及び圧力発生器並びに圧力発生器の圧力校正方法及び圧力校正手段を備えた圧力発生器

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JP2002039903A JP2000226914A JP2000226914A JP2002039903A JP 2002039903 A JP2002039903 A JP 2002039903A JP 2000226914 A JP2000226914 A JP 2000226914A JP 2000226914 A JP2000226914 A JP 2000226914A JP 2002039903 A JP2002039903 A JP 2002039903A
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tank
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Takamasa Yonenaga
孝征 米長
Tadahiko Iinuma
忠彦 飯沼
Hirokazu Nagashima
裕和 永嶋
Hisahide Omura
久英 大村
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に空気の出力圧を生成する圧力発生器にお
いて、その出力圧を生成するにあたり、大きく変化する
時、小さく変化する時等の場合分けをして高精度な制御
方法及び機器を提供する。 【解決手段】 電磁弁の開閉によりタンク内の圧力を調
整する圧力発生器において、このタンクに供給する供給
圧を一定に維持し、その一定に維持された供給圧を調整
して所定の出力圧を生成するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力発生器の制御
方法及び圧力発生器並びに圧力発生器の校正方法及びこ
の校正方法を備えた圧力発生器に関するものであり、詳
しくは(1)、(2)圧力発生器における圧力調整バル
ブとその制御方法、(3)圧力発生器における圧力セン
サの校正方法、(4)圧力発生器の圧力制御部分の校正
及び制御方法、(5)圧力発生器におけるニードル弁に
おける圧力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における圧力発生器は、外部か
ら供給された圧力をパネル等により予め設定された圧力
値に調整して出力する装置であり、その圧力調整バルブ
はニードルバルブに代表されるような背圧を利用するバ
ルブと、電磁弁の開閉によって空気の出し入れを制御す
る方法がある。
【0003】(1)このような制御方法のうち電磁弁方
式を採用した圧力発生器は、図15に示すように、乾燥
空気を入力して所定の圧力のかかった空気を出力する圧
力制御部10と、圧力センサからの信号に応じて電磁弁
を制御して出力圧を制御する制御回路部20とから構成
されている。
【0004】圧力制御部10は、乾燥空気を入力する入
力ポート11と、この入力ポート11から入力した空気
に混入している粉塵を取り除くフィルタ12と、粉塵を
取り除いた空気を蓄積する第1のタンク13と、第1の
タンク13からの空気を制御する第1の電磁弁14と、
第1の電磁弁14の開閉により第1の配管15を介して
供給される空気を蓄積する第2のタンク16と、第2の
タンク16の空気圧を所定の圧力に制御するために第2
の配管17を介して排気を制御する第2の電磁弁18
と、第2のタンク16の空気圧を検出する圧力センサ1
9と、この圧力センサ19からの信号をデジタル信号に
変換するA/D変換器20と、第2のタンク16から所
定の圧力の空気を排出する出力ポート21とから構成さ
れている。
【0005】制御回路部20は、第1及び第2の電磁弁
14、18の弁開度を制御するコントローラ21と、圧
力センサ19からの信号を受信すると共に圧力設定部
(パネル)22からの信号、及び通信インターフェース
23からの信号に基づいて第1及び第2の電磁弁14、
18の弁開度を制御する演算処理部24とから構成され
ている。
【0006】このような構成において、空気の圧力を制
御するためには第1及び第2の電磁弁14、18を利用
した閉空間を使用して、圧力を上昇させる時には圧力供
給側に接続された第1の電磁弁14を開けて空気を送り
込み、圧力を下降させる時には大気解放側の第2の電磁
弁18を開けて空気を逃がすことによって圧力をコント
ロールする。この方式の特徴としては、次のようなもの
がある。閉空間のため、安定した環境のもとでは制御な
しでも極めて安定した圧力が得られ、且つ気体の消費量
が少ない。又、短所として高速にコントロールしようと
すると制御が粗くなり目的圧力に収束しにくい、反面、
細かな制御を行なおうとすると応答速度が遅くなる。
【0007】(2)このような長所及び短所を持つ電磁
弁を制御する手法には、次の2つの方法により制御する
ことができる。センサの値をフィードバックする方
式、その系の特性を把握し、電磁弁を何msec開閉
すればどのくらい出力圧が変動するかを計算した上で開
閉するオープンループ方式である。又、電磁弁の開閉方
法も単純な開閉(常時開の状態、常時閉の状態)と、電
磁弁に周波数パルスを加え、その周波数を変えることに
より流量を変化させる方法もある。
【0008】(3)又、圧力センサを校正する場合に
は、圧力発生器を構成するタンクに、外部から基準とな
る圧力を入力して圧力センサの校正を行う手法が一般的
に行われる校正手法である。
【0009】(4)ニードル弁に代表される背圧を利用
したバルブの開閉による圧力発生器は、図16に示すよ
うに、常に空気を送り続けて、その漏れ量を調節して発
生圧力を制御するものであり、電圧設定部30、ニード
ルバルブ方式のサーボ弁31及び圧力センサ32、制御
部33とから構成されている。制御部33によりダイヤ
ル設定された設定信号はパルス幅変調方式(PWM)に
よるパルス幅信号が生成され、電圧設定部30に入力さ
れD/A変換回路により直流基準電圧(設定電圧)を作
成する。この基準電圧と圧力センサ32からの帰還電圧
との差をサーボアンプ34で増幅し、サーボ弁31のモ
ータからなる駆動部35に入力する。サーボ弁31はニ
ードル弁36、弁座37及びモータ(駆動部35)によ
り回転するギヤトレイン38とからなる弁駆動機構を構
成する。供給圧Psはニードル弁36と弁座37の間隙
から放出される。ニードル弁駆動機構のモータ(駆動部
35)の回転はギヤトレイン38によって減速されスク
リュー軸が回転するとニードル弁36が矢印xの方向に
動き、弁座37の流出孔の流出面積を変えて出力圧Po
を制御する。この出力圧Poが圧力センサ32に入り、
圧力センサ32からの出力電圧をフィードバックし、設
定基準電圧と比較し偏差がゼロとなるようにニードル弁
36を移動させる。このようにしてダイヤル設定値に対
応する安定した出力空気圧が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における圧力発生器及びその制御方法におい
ては、以下に示す問題点がある。
【0011】(1)圧力タンクと供給圧や出力圧が直接
接続されている電磁弁方式の圧力発生器では、圧力タン
クと供給圧(基準圧)の圧力差が大きすぎるため、極僅
かな電磁弁の開放時間で多量の空気が流れ込んでしま
い、微少なコントロールができないため、電磁弁の遅れ
時間などに大きく影響され且つ供給圧の変動を直接受け
てしまうという問題がある。即ち、設定圧によって大き
く条件が変わってしまうのである。例えば、供給圧20
0kPa、基準圧0kPaの時の設定圧が100kPa
ならば圧力の差は共に100kPaとなる。しかし、設
定圧が10kPaの時は供給圧との差が190kPa、
基準圧との差が10kPaとなり、圧力上昇の時はほん
の少しの弁の開放で大きく動いてしまい、圧力を下げる
時は長時間開けたままにしなければならない。
【0012】従って、直接供給圧を出力圧タンクに供給
する際に微少な圧力制御を行う制御手法及びその装置に
解決しなければならない課題を有する。
【0013】(2)又、フィードバック方式の制御方法
では系、特にセンサの遅れが出力圧に反映してしまうと
いう問題もある。更に、空気の制御は系の特性の把握が
しにくいためオープンループ方式には不適当であり、特
に流量の少ない範囲では理論式と一致するが、特に流量
が大きい領域では空気の流れが乱流になり現状ではどの
ような挙動を示すか解析されていないという問題もあ
る。また、電磁弁をパルス周波数に応じて動かす方式で
は、弁によって空気の流出量が制御できるので系の特性
を定める要素が減るというメリットがある一方、電磁弁
の寿命が短くなるという問題がある。
【0014】従って、圧力発生器における圧力の制御に
おいて、設定値と現在の出力圧とからどの制御方法が最
適化を選択して制御方法を逐次切り替えていくことに解
決しなければならない課題を有する。
【0015】(3)又、圧力センサの校正に関しては、
圧力発生器自体に圧力基準となる機構を有していないた
め、機器を校正する場合には外部から基準となる圧力を
入力する必要があり校正に複雑な操作及び構成が必要で
あるという問題がある。
【0016】(4)また、ニードル弁方式における制御
においては、高速応答性、連続変化に追随できるという
長所がある反面、外乱、特に供給圧側の変動に弱く且つ
常に制御しているためにノイズが出やすくなり、供給空
気を常に使い続ける必要があるという問題がある。又、
電磁弁方式の制御においては、閉空間にした時の安定度
が高く且つ空気の使用量が少ないという長所がある反
面、基本的に電磁弁のオン/オフ制御であり、制御が粗
く目標圧力に収束しにくい。細かな制御を行うために
は、配管抵抗を上げて(配管を細くする、長くする)時
間に対する空気の出入りを減らす必要があるが、そうす
ることによって応答速度が極めて遅くなるという問題が
生じる。
【0017】(5)更に、ニードルバルブ方式のサーボ
弁の場合は、機械的な駆動部品から構成されているため
に故障し易く、又、様々な変換を行ってニードル弁を動
かすようにしているため応答が遅くなりフィードバック
制御に悪影響を与えやすいという問題がある。
【0018】従って、電磁弁を利用した空気の制御方
法、合理的な校正の手法に解決しなければならない課題
を有する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る圧力発生器の制御方法及びこの制御方
法を備えた圧力発生器並びに圧力発生器の校正方法及び
圧力発生器は、次に示す構成にすることである。
【0020】(1)電磁弁の開閉によりタンク内の圧力
を調整する圧力発生器の制御方法において、該タンクに
供給された圧力を一定に維持して供給圧を生成し、この
供給圧を前記タンクの後段にて調整して所定の出力圧を
生成するようにした圧力発生器の制御方法。 (2)上記(1)における圧力発生器の制御方法におい
て、前記供給圧を一定に維持するのは、電磁弁の開閉に
より圧力を調整するタンクによることを特徴とする圧力
発生器の制御方法。 (3)上記(1)又は(2)における圧力発生器の制御
方法において、予め設定した設定圧と現在の出力圧との
差を一定に維持すると共に、該差が設定可能な範囲の場
合には制御条件を同一にして制御することを特徴とする
圧力発生器の制御方法。 (4)上記(1)、(2)又は(3)における圧力発生
器の制御方法において、前記供給圧をプラスとマイナス
の供給圧に分離し、該分離した供給圧の差を一定に維持
することを特徴とする圧力発生器の制御方法。 (5)上記(4)における圧力発生器の制御方法におい
て、前記プラスとマイナスの供給圧に分離するのは、電
磁弁の開閉により圧力を調整するプラスのタンクとマイ
ナスのタンクであることを特徴とする圧力発生器の制御
方法。
【0021】(6)配管とタンクとの間に設けた電磁弁
の開閉によりタンク内の圧力を調整して所定の出力圧を
発生させる圧力発生器であって、該出力圧を発生させる
タンクの前段に前記タンクに供給する供給圧を一定に維
持する出力制御手段を設けたことを特徴とする圧力発生
器 (7)上記(6)における圧力発生器において、前記出
力制御手段は電磁弁の開閉により圧力を調整するタンク
であることを特徴とする圧力発生器。 (8)上記(6)又は(7)における圧力発生器におい
て、予め設定した設定圧と現在の出力圧との差を一定に
維持すると共に、該差が設定可能な範囲の場合には制御
条件を同一にすることを特徴とする圧力発生器。 (9)上記(6)、(7)又は(8)における圧力発生
器において、前記出力制御手段は、供給圧のうちマイナ
ス圧のタンクとプラス圧のタンクとを備え該両者のタン
クの圧力の差を一定に維持することを特徴とする圧力発
生器。
【0022】(10)配管とタンクとの間に設けた電磁
弁の開閉によりタンク内の圧力を調整して所定の出力圧
を発生させる圧力発生器であって、前記タンク内の圧力
の設定値と現在の出力圧を比較し、該比較した値に基づ
いて複数の制御方法のうち見合った制御方法を選択する
ようにしたことを特徴とする圧力発生器の制御方法。 (11)上記(10)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記制御方法の切り替えは、前記タンク内の圧
力を大きく変化させる時にはフィードバック制御方法に
より行い、微少な圧力を制御する時にはオープンループ
制御方法により行うことを特徴とする圧力発生器の制御
方法。 (12)上記(11)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記フィードバック制御方法は、電磁弁の開閉
により圧力を制御する配管抵抗による制御方法、次にタ
ンク内容積を利用した容積利用による制御方法、次に2
個のタンクの圧力差を利用した圧力変化による制御方法
の順に行うことを特徴とする圧力発生器の制御方法。 (13)上記(11)又は(12)における圧力発生器
の制御方法において、前記オープンループ制御方法は、
前記設定値と現在の圧力値との差から電磁弁の開時間を
予め定めておき、該予め定めた開時間に基づいて前記電
磁弁の開閉を行うことである圧力発生器の制御方法。 (14)上記(10)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記タンク内の圧力の設定値と現在の圧力圧と
を比較し、該比較した値が設定可能な範囲の場合には、
その制御条件を同じくすることを特徴とする圧力発生器
の制御方法。 (15)上記(11)又は(12)における圧力発生器
の制御方法において、前記フィードバック制御方法とオ
ープンループ制御方法との切り替えは、複数のタンク内
の圧力差に基づいて行うことを特徴とする圧力発生器の
制御方法。 (16)上記(10)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記現在の出力圧の変化は複数のタンクのうち
前段のタンクの圧力を制御する電磁弁の開閉に基づくこ
とを特徴とする圧力発生器の制御方法。 (17)上記(10)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記現在の出力圧は、複数のタンクのうち前段
のタンクと電磁弁の開閉によるタンク内の容量を制御す
ることによることを特徴とする圧力発生器の制御方法。
【0023】(18)配管とタンクとの間に設けた電磁
弁の開閉によりタンク内の圧力を調整して所定の圧力を
発生させる圧力発生器であって、前記タンク内の圧力の
設定値と現在の出力圧を比較する比較手段と、該比較し
た値に基づいて複数の制御方法のうち見合った制御方法
を選択する選択手段とからなる圧力発生器。 (19)上記(18)における圧力発生器において、前
記選択手段は、前記タンク内の圧力を大きく変化させる
時にはフィードバック制御方法により行い、微少な圧力
を制御する時にはオープンループ制御方法により行うこ
とを特徴とする圧力発生器。 (20)上記(19)における圧力発生器において、前
記フィードバック制御方法は、電磁弁の開閉により圧力
を制御する配管抵抗による制御方法、次にタンク内容積
を利用した容積利用による制御方法、次に2個のタンク
の圧力差を利用した圧力変化による制御方法の順に行う
ことを特徴とする圧力発生器。 (21)上記(19)又は(20)における圧力発生器
において、前記オープンループ制御方法は、前記設定値
と現在の圧力値との差から電磁弁の開時間を予めてお
き、該予め定めた開時間に基づいて前記電磁弁の開閉を
行うことを特徴とする圧力発生器。 (22)上記(18)における圧力発生器において、前
記タンク内の圧力の設定値と現在の圧力圧とを比較し、
該比較した値が設定可能な範囲の場合には、その制御条
件を同じくすることを特徴とする圧力発生器。 (23)上記(19)又は(20)における圧力発生器
において、前記フィードバック制御方法とオープンルー
プ制御方法との切り替えは、複数のタンク内の圧力差に
基づいて行うことを特徴とする圧力発生器。 (24)上記(18)における圧力発生器において、前
記現在の出力圧の変化は複数のタンクのうち前段のタン
クの圧力を制御する電磁弁の開閉に基づくことを特徴と
する圧力発生器。 (25)上記(18)における圧力発生器において、前
記現在の出力圧は、複数のタンクのうち前段のタンクと
電磁弁の開閉によるタンク内の容量を制御することによ
り得ることを特徴とする圧力発生器。
【0024】(26)配管とタンクとの間に設けた電磁
弁の開閉によってタンク内の圧力を圧力センサで測定
し、該測定した圧力に基づいて所定の圧力に調整して出
力圧を生成する圧力発生器において、前記タンク内に基
準圧力を設定し、該設定した基準圧力に基づいて前記圧
力センサを校正するようにしたことを特徴とする圧力発
生器の圧力校正方法。 (27)上記(26)における圧力発生器の圧力校正方
法において、前記タンク内の基準圧力の設定は、熱によ
る気体膨張を利用したことである圧力発生器の圧力校正
方法。 (28)上記(26)又は(27)における圧力発生器
の圧力校正方法は、遠隔操作により校正できるようにし
たことを特徴とする圧力発生器の圧力校正方法。
【0025】(29)配管とタンクとの間に設けた電磁
弁の開閉によってタンク内の圧力を圧力センサで測定
し、該測定した圧力に基づいて所定の圧力に調整して生
成する圧力発生器において、前記タンク内に基準圧力を
設定する手段と、該設定された基準圧力に基づいて圧力
センサの測定値を校正する手段とを設けたことを特徴と
する圧力校正手段を備えた圧力発生器。 (30)上記(29)における圧力発生器において、前
記タンク内に基準圧力を設定する手段は、熱による気体
膨張を利用したことを特徴とする圧力校正手段を備えた
圧力発生器。 (31)上記(29)又は(30)における圧力発生器
において、圧力校正は遠隔操作により行うことを特徴と
する圧力校正手段を備えた圧力発生器。
【0026】(32)供給圧を入力する供給圧タンクと
出力圧を生成する出力圧タンクとの間の配管にニードル
弁と電磁弁とを備え、前記出力圧タンクへの圧力を大き
く動かす時にはニードル弁で制御し、前記出力圧タンク
の圧力がターゲット領域の圧力になった時には電磁弁で
制御することを特徴とする圧力発生器の制御方法。 (33)上記(32)における圧力発生器の制御方法に
おいて、ニードル弁からの供給圧を供給する電磁弁と、
供給圧タンクから直接に配管を介して圧力を制御する電
磁弁とを並列に配置したことを特徴とする圧力発生器の
制御方法。 (34)上記(32)における圧力発生器の制御方法に
おいて、ニードル弁からの供給圧を電磁弁により制御で
きるようにして前記出力圧タンクに供給するようにした
ことを特徴とする圧力発生器の制御方法。 (35)上記(32)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記供給圧タンクの圧力を制御するようにした
ことを特徴とする圧力発生器の制御方法。
【0027】(36)供給圧を入力する供給圧タンク
と、出力圧を生成する出力圧タンクと、前記供給圧タン
クと出力圧タンクとの間の配管に備えたニードル弁並び
に電磁弁と、前記出力圧タンクへの圧力を大きく動かす
時にはニードル弁で制御し、前記出力圧タンクの圧力が
ターゲット領域の圧力になった時には電磁弁で制御する
制御手段とからなる圧力発生器。 (37)上記(36)における圧力発生器において、前
記ニードル弁からの供給圧を供給する電磁弁と、前記供
給圧タンクから直接に配管を介して圧力を制御する電磁
弁とを並列に配置したことを特徴とする圧力発生器。 (38)上記(36)における圧力発生器において、前
記ニードル弁からの供給圧を電磁弁により制御できるよ
うにして前記出力圧タンクに供給するようにしたことを
特徴とする圧力発生器。 (39)上記(36)における圧力発生器において、前
記供給圧タンクの圧力を制御するようにしたことを特徴
とする圧力発生器。
【0028】(40)供給圧を分圧した背圧の漏れを調
整して出力圧を調整する圧力発生器において、該背圧に
よる漏れを調整するニードル弁を振動させてノズルから
の漏れを調整する圧力発生器の制御方法。 (41)上記(40)における圧力発生器の制御方法に
おいて、前記ニードル弁はピエゾ素子で形成したことを
特徴とする圧力発生器の制御方法。 (42)供給圧を分圧した背圧の漏れを調整して出力圧
の調整する圧力発生器において、背圧を導く流出孔と、
該流出孔の端部に設けたノズルと、該ノズルからの漏れ
を調整するニードル弁と、該ニードル弁を振動させる振
動駆動部とからなる圧力発生器。 (43)上記(42)における圧力発生器において、前
記ニードル弁はピエゾ素子で形成したことを特徴とする
圧力発生器。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧力発生器の
制御方法及びこの制御方法を備えた圧力発生器並びに圧
力発生器の校正方法及びこの校正方法を備えた圧力発生
器の種々の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0030】第1の実施の形態の圧力発生器は、図1に
示すように、供給圧を一定に維持した状態にしておき、
出力圧を調整する手法の圧力発生器であり、その構成
は、供給側の供給圧力を一定に維持する(出力制御手
段)第1のタンク50と所定の出力圧を生成する第2の
タンク60とから構成されている。
【0031】第1のタンク50は供給圧を2個の第1及
び第2の電磁弁51、52の開閉により供給すると共に
大気圧に開放するための2個の第3及び第4の電磁弁5
3、54と、供給圧の圧力を検出する第1のセンサ55
とを備えた構成になっている。
【0032】第2のタンク60は、第1のタンク50か
らの一定に維持された供給圧を2個の第5及び第6の電
磁弁61、62を介して入力すると共にタンク内部の圧
力を検出する第2のセンサ63を備え、所定の出力圧を
出力する構成となっている。
【0033】このような構成において、例えば出力圧が
100kPaの場合には、第5及び第6の電磁弁61、
62を開放した状態にしておき、第1〜第4の電磁弁5
1〜54を使用して圧力を100kPaに近づける。次
に、第5及び第6の電磁弁61、62を閉じ、出力圧が
小さければ第1のタンク50の圧力を出力圧より大きく
してから第5及び第6の電磁弁61、62を開閉して第
2のタンク60の圧力を制御する。出力圧が大きければ
第1のタンク50の圧力を出力圧より下げて第5及び第
6の電磁弁61、62を開閉して第2のタンク60の圧
力を調整する。このようにして第2のタンク60の前段
に第1のタンク50を設けて供給圧を一定に維持する制
御をして出力圧を生成する第2のタンク60に送り込む
ようにしたことによって、部品点数を多くしないで微少
圧力を効率よく制御できる圧力制御手法が実現できるよ
うになる。
【0034】次に、この第1の実施の形態の圧力発生器
における他の具体例について、図2を参照して説明す
る。
【0035】他の具体例の圧力発生器は、図2に示すよ
うに、前段のタンクにおいて設定圧の圧力差を一定に保
つことによって供給圧を一定に維持する状態で供給する
手法(出力制御手段)であり、その構成は、供給圧のう
ち差を持った圧力にする第1(プラス)及び第2(マイ
ナス)のタンク70、80と、出力圧を生成する第3の
タンク90とから構成されている。
【0036】第1のタンク70は設定圧又は第2のタン
ク80よりも高い圧力(プラス)に制御するものであ
り、供給圧を供給する第1及び第2の電磁弁71、72
と、大気開放する第3及び第4の電磁弁73、74と、
圧力を検出する第1のセンサ75とから構成されてい
る。
【0037】第2のタンク80は第1のタンク70より
も低い圧力(マイナス)に制御するものであり、供給圧
を供給する第5及び第6の電磁弁81、82と、大気開
放する第7及び第8の電磁弁83、84と、圧力を検出
する第2のセンサ85とから構成されている。
【0038】第3のタンク90は出力圧を生成するもの
であり、第1のタンク70と接続した第9及び第10の
電磁弁91、92と、第2のタンク80に接続した第1
1及び第12の電磁弁93、94と、圧力を検出する第
3のセンサ95とから構成されている。
【0039】このような構成において、例えば100k
Paの場合は、プラス側の第1のタンク70を第1〜第
4の電磁弁71〜74を使って110kPa(この出力
圧との差は設定による)に設定し、マイナス側の第2の
タンク80を第5〜第8の電磁弁81〜84を使って9
00kPaに設定する。その後、第9〜第12の電磁弁
91〜94を開閉して第3のタンク90の圧力を序々に
100kPaに近づくように制御する。プラス側の第1
のタンク70及びマイナス側の第2のタンク80はそれ
ぞれの設定圧からずれた場合は、逐次電磁弁(第1及び
第2の電磁弁71、72、第5及び第6の電磁弁81、
82)を使用して圧力を制御する。具体的には、第3の
タンク90の圧力が減った場合には第5及び第6の電磁
弁81、82を開けて制御し、増えた場合には第3及び
第4の電磁弁73、74を開けて制御する。このように
して出力圧とプラス側の第1のタンク70とマイナス側
の第2のタンク80との差を常に一定にしておくことに
より、より安定した制御が可能になる。
【0040】尚、それぞれの系に各2本の配管があるの
は配管抵抗の大きなものと小さなものを組み合わせるこ
とによって、より微細なコントロールをするためであ
り、必要に応じて1本でもかまわないし、本数が増えて
もかまわない。又、電磁弁を使用しているが、これは電
磁弁方式が空気の消費量が少ないというメリットを持っ
ているため、他の方式、例えばニードルバルブと組み合
わせるとその特徴がなくなってしまうからである。しか
し、前段の供給圧を制御し、又はその差を想定通りの値
に保てるならば他の方式との組み合わせでもかまわな
い。
【0041】次に、本発明に係る第2の実施の形態の圧
力発生器の制御方法及び圧力発生器に関して図面を参照
して説明する。
【0042】先ず、圧力発生器における発生圧の応答を
予測するための圧力応答の時間関数は、図3に示す系に
おいて定義される種々の物理量を以下に示す記号を使用
して導くことができる。図3における圧力発生器の略示
的な構成は、供給圧を発生させる供給圧タンク100
は、容積Vs、供給圧Ps、この供給圧タンク100に
接続されている配管101は配管径D、配管超L、であ
り出力圧を生成する出力圧タンク102は容積Vo、出
力圧Poとする。
【0043】ここで圧力は、絶対圧での単位Torr、
容積はリットル、配管径と長さはcmを単位として使用
する。また、対象としている流体は、液体ではなく、条
件としては20°Cの空気としている。更に、系を簡単
化するためには、一律、粘性流領域として扱い、乱流領
域、中間領域、分子流領域は無視している。乱流領域で
は、流速が音速と同じく最大となるため、今回導き出し
た関数の結果に比べ応答が遅くなる。または、中間流領
域では、圧力差が極小さい場合に多少流量が増えるの
で、導き出した関数より応答が早くなるが結果として無
視できる程度である。
【0044】この系では、空気が供給される側の出力圧
タンク102に着目すると、ある微少時間当たりの流量
Q(t)と圧力の関係は、次の式で定義することができ
る。
【0045】{Po(t)*Vo+Q(t)}/Vo=
Po(t)+△Po(t)
【0046】即ち、単位時間当たりの圧力の勾配は、そ
の時点での流量を容積で割った値になる。
【0047】供給側が有限の場合は、 {Ps(t)*Vs+Po(t)*Vo}=Cons
t.(=M) である。
【0048】供給側が無限の場合は、 Ps(t)=const.(=Psc) である。
【0049】ここで、流量Q(t)は、 Q(t)=Con*{Ps(t)−Po(t)} で求めることができる。
【0050】ここで、Conは流体が配管を流れる場合
のコンダクタンスで、20°Cの空気の場合には、 Con=182*(D4/L)*{Ps(t)+Po
(t)/2} となる。
【0051】以上の関係を整理すると、次のような微分
方程式を得ることができる。供給源が有限の場合におい
て、VsとVoが等しくない場合の微分方程式は、 dPo(t)/dt=EPo(t)2+FPo(t)+
G である。
【0052】VsとVoが等しい場合の微分方程式は、 dPo(t)/dt=FPo(t)+G A=182*(D4/l)、C=A/(2*Vo) E=C{Vo2−Vs2)/Vs2} F=−2CMVVo/Vs2 G=CM2/Vs2、M=VoPo+VsPs である。
【0053】供給源が無限の場合の微分方程式は、 dPo(t)/dt=C(Psc2−Po(t)2) A=182*(D4/L)、C=A/(2*Vo) である。
【0054】このようにして微分方程式を元に各種関数
を導くことができる。この導かれた関数は、時間に対
する出力圧力応答、測定した出力圧に達するまでの所
要時間の算出、指定した圧力変化分に達する圧力値の
算出、指定した圧力変化分に達するための配管径、で
あり、以下その関数を示す。
【0055】時間に対する出力圧力応答は、供給源が
有限であり、VsとVoが異なる場合は、 Po(t)=(βIoea( β - α )t−α)/(1−Ioea( β -)t)・・・・式 1 α=M/(Vs−Vo)、β=−M/(Vs+Vo) M=VoPo+VsPs Io=(Po+α)/(Po+β) a=C(Vo2−Vs2)/Vs2 C=A/2Vo、A=182D4/L である。
【0056】供給源が有限であり、VsとVoが同じ場
合は、 Po(t)={Po(0)+(G/F)}eFt−(G/F)・・・・式2 F=−2CMVo/Vs2=−2CM/Vo G=CM2/VS2=CM2/Vo2、M=Vo(Po+Ps) C=A/2Vo、A=182D4/L である。
【0057】供給源が無限の場合は、 Po(t)=Psc(1+Woe-2CPsct)/(1−Woe-2CPsct)・・式3 Wo={Po(0)−Psc}/{Po(0)+Psc} C=A/2Vo、A=182D4/L である。
【0058】測定した出力圧に達するまでの所要時間
は、供給源が有限の場合で、VsとVoが異なる場合
は、 t=L/a(β−α)・・・・・・・・・式4 L=Ln[{(Po(t)+α)/(Po(t)+β)}/Io] α=M/(Vs−Vo)、β=−M/(Vs+Vo) M=VoPo+VsPs Io=(Po+α)/(Po+β) a=C(Vo2−Vs2)/Vs2 C=A/2Vo、A=182D4/L である。
【0059】供給源が有限の場合で、VsとVoが同じ
の場合は、 t=Q/F・・・・・・・・・・・・・式5 Q=Ln{(Po(t)+G/F)/(Po(0)+G/H)} F=−2CMVo/Vs2=−2CM/Vo G=CM2/Vs2=CM2/Vo2、M=Vo(Po+Ps) C=A/2Vo、A=182D4/L である。
【0060】供給源が無限の場合は、 t=−R/2CPsc・・・・・・・・・式6 R=Ln[{Po(t)−Psc)/(Po(t)+Psc)}/Wo] Wo={Po(0)−Psc}/{Po(0)+Psc} C=A/2Vo、A=182D4/L である。
【0061】指定した圧力変化分に達する圧力値の算
出は、即ち、指定圧が勾配に達する圧力であり、電磁弁
が無駄時間50msでの圧力変化分の指定を前提とした
場合の指定圧力勾配値は、 {dPo(t)/dt{(0.05/1) である。
【0062】この式をPo(t)について解けばよい。
最終目標値(Pe)、今回の制御目標値(Pt)とした
場合、 (Pe−Pt)/n={dPo(t)/dt}(0.0
01/1) である。
【0063】ここで、Po(t)=Ptとして、D(配
管径)について解けばよい。
【0064】上記説明した理想系の圧力発生応答(式1
〜式6)に基づく第2の実施の形態の圧力発生器は、図
4に示すように、配管を介して直列に配置した供給圧を
供給する第1のタンク110及び出力圧を生成する第2
のタンク111と、第1のタンク110に備えたアナロ
グセンサである第1のセンサ(FPセンサ)113と、
第2のタンク111に備えたデジタルセンサである第2
のセンサ(Dpharpセンサ)114と、圧力制御機
能を有しない第3のタンク112とから構成されてい
る。
【0065】第1のタンク110の配管に設けた電磁弁
は、空気圧力を供給する供給圧側からの2系統の供給用
電磁弁である第1及び第2の電磁弁115、116と、
タンク内部の圧力を調整する基準圧側からの2系統の基
準用電磁弁である第3及び第4の電磁弁117、118
と、大気開放をする1系統の開放用電磁弁である第8の
電磁弁119とから構成されている。
【0066】第2のタンク111の配管に設けた電磁弁
は、第1のタンク110側から供給する2系統の供給用
電磁弁である第5及び第6の電磁弁120、121と、
第3のタンク112に供給する1系統の排出用電磁弁で
ある第7の電磁弁122とから構成されている。
【0067】第1のセンサ(FPセンサ)113の出力
は、図示しないA/D変換器により所定の電圧値として
取り込み、この電圧を圧力に変換して圧力値P1に変換
する。この第1のセンサ(FPセンサ)113による圧
力レンジは200kPaレンジであり、圧力値0〜20
0kPaに対して電圧出力1〜5Vを出力する。この電
圧出力はA/D変換器にて−0.5Vのオフセットが加
わるため、0.5V〜4.5Vになる。ここでA/D変
換器の出力をVP1とすると、圧力値P’1は次の式で
表すことができる。
【0068】P’1=(200、000/(4.5−
0.5))×(VP1−0.5)
【0069】又、上記圧力発生における基準となるセン
サは第2のセンサ(Dpharpセンサ)114である
ため、この第1のセンサ(FPセンサ)113の出力値
を第2のセンサ(Dpharpセンサ)114の値に近
づけるための二次補正をかける必要がある。この二次補
正は、センサの特性と換算の負担を減らすための補正で
あり、次の式で補正をする。
【0070】P1=A×P’1^2+B×P’1+C (イニシャル値は、A=0、B=1、C=0である)
【0071】また、このようにして得られた圧力値は、
過去の圧力データとの平均値をとり、その時点での圧力
値とする(移動平均値)。その時点での圧力値をP1
(t)、その前のデータをP1(t−dt1)、P1
(t−2xdt1)で表すと、次の式で求めることがで
きる。
【0072】P1(t)={P1(t)+P1(t−d
t1)+P1(t−2xdt1)+・・・+P1
(t)}/(AVG1) 但し、AVG=1の時、P1(t)=P1(t)、イニ
シャル値AVG1=1とする。
【0073】この圧力値をサンプリングするタイムは、
センサデータの取り込み間隔をマニュアルで設定できる
ようになっている。イニシャル値はDT1=50mse
cである。
【0074】この圧力値の表示は、固定少数点2桁のk
Paを表示できるようになっており、圧力変化率の計算
は、1sec当たりの圧力の変化量、圧力の制御時に使
用するが、各サンプリング毎に次の式で計算しておくよ
うになっている。
【0075】PT(t)={P1(t)−P1(t−d
t1)}/dt1
【0076】第2のセンサ(Dpharpセンサ)11
4からはブレイン通信を介して圧力値として読み込まれ
る。このデータの取り込み方法における単位換算は必要
に応じて出力値の単位をPa換算する。例えば、第2の
センサ(Dpharpセンサ)114の出力単位を[m
mH20]とすると、 P2[kPa]=9.80665×P2[mmH2O] である。
【0077】又、移動平均は上記した第1のセンサ(F
Pセンサ)113で記述した移動平均と同じくサンプリ
ングタイムは第1のセンサ(FPセンサ)113と第2
のセンサ(Dpharpセンサ)114を独立して設定
できるようにする。このイニシャル値DT2=300m
secである圧力変化率の計算は第1のセンサ(FPセ
ンサ)113と同じく次の式で求めることができる。
【0078】PT2(t)={P2(t)−P2/(t
−dt1)}/dt2
【0079】このような構成からなる圧力発生器は、次
に示す制御方法により制御する構成となっている。
(1)配管抵抗による制御、(2)容積利用による制
御、(3)差圧による制御の3段階で設定圧力に近づけ
る。圧力が設定圧になったら差圧による制御に切り換え
るが近づける段階の方法とは若干異なる。以下制御の手
法について図面を参照して説明する。
【0080】(1)配管抵抗による制御 配管抵抗による制御は、第1及び第2の電磁弁115、
116或いは第3及び第4の電磁弁117、118を開
放した状態で第1のセンサ(FPセンサ)113及び第
2のセンサ(Dpharpセンサ)114からの圧力値
をモニタし、その値から電磁弁のオン/オフを判断す
る。具体的には、第5及び第7の電磁弁120、122
を開放状態にして第1のタンク110、第2のタンク1
11、第3のタンク112を一体と見なし被制御タンク
の圧力を直接変化させる場合と、後述する容積利用や圧
力差利用の際の第1のタンク110或いは第1及び第2
のタンク110、111のみの圧力を変化させる。この
場合、第5及び第6の電磁弁120、121とも閉であ
るため、高速での制御が可能であるが分解能が粗くオー
バーシュートし易いという欠点がある。以下、図4に示
す構成を参照して図5のフローチャートに基づいてその
制御の動作を説明する。
【0081】先ず、設定値を入力して、出力キーをオン
にして第5、第6、第7の電磁弁120、121、12
2を開の状態にする(ステップST10、ST11、S
T12)。この状態でしばらく待ち、圧力状態の場合分
けをする(ステップST13)。
【0082】圧力状態の場合分けは、圧力の現在値であ
るP2と設定値P_setとの差によって、安定領
域、差圧による制御を行うか、配管及び容積による
制御を以下の式の関係において行う(ステップST1
4)。
【0083】|P_set−P2|<P_stabi
lity・・・・安定領域 |P_set−P2|<P_diff_b・・・・差
圧による制御 |P_set−P2|>P_diff_b・・・・配
管及び容積による制御
【0084】配管及び容積による制御である|P_s
et−P2|>P_diff_bの場合は、配管及び容
積による制御を行うために、系の到達時間の計算が行わ
れる。
【0085】この系の到達時間の計算は、圧力値の上
昇、下降共各3種類の系があるが、設定圧までの到達時
間を予想し系の選択判断の基準とする。この選択判断す
る基準は次に示す条件によって決定される(ステップS
T15)。
【0086】P_set−P2>0の場合は、圧力を上
昇させるための系1(第1の電磁弁115)、系2(第
2の電磁弁116)、系1+系2(第1及び第2の電磁
弁115、116)の3種類がある。
【0087】P_set−P2<0の場合は、圧力を下
降させるための系3(第3の電磁弁117)、系4(第
4の電磁弁118)、系3+系4(第3及び第4の電磁
弁117、118)の3種類がある。
【0088】この計算は、圧力の上昇及び下降に基づく
計算であり、上述した理想系における圧力発生応答の式
6を使い、それぞれの定数に次の値を代入してtの値を
求める。 Psc=P_supply P0(0)=P2 P0(t)=P_set V0=V1+V2+V3
【0089】 上昇ならば、系1 A=182×(D1^4/L1) 系2 A=182×(D2^4/L2) (系1+系2)A=182×(D1^4/L1+D2^4/L2) 下降ならば、系3 A=182×(D3^4/L3) 系4 A=182×(D4^4/L4) (系3+系4)A=182×(D3^4/L3+D4^4/L4) となり、値は3種類とも求めておく。
【0090】系の到達時間の計算を行った後には系の選
択を行う(ステップST16)。これは、気体の制御の
遅れが大きく、高速に変化させるほど効率的になるわけ
ではないからである。到達時間のチエック値を定め、そ
の到達時間以上の時間がかかり、しかもその中で最も早
い系を選択する。この場面でのチェック時間をT_ch
oice_r(sec)とする。全て、T_choic
e_r以下の場合は容量による制御へと移る。
【0091】次に、選択した電磁弁の開放を行う(ステ
ップST17)。即ち、配管抵抗を利用する圧力変化で
は第1及び第2及び第3のタンク110、111、11
2を一体のタンクとして見なして制御するため第5及び
第6及び第7の電磁弁120、121、122は開の状
態に維持しておいて、選択した電磁弁を開くことにな
る。
【0092】つぎに、圧力の現在値であるP2の判定を
行う(ステップST18)。この判定は、次に示す条件
を満たすまで選択した電磁弁を開放しておく。
【0093】バルブ開放後、ある時間がたっているこ
とである。バルブの位置からセンサの位置まで距離があ
るため、電磁弁を開けてすぐには圧力変化が起きない。
この状態での誤判定を防ぐための無駄時間を取り除く。
この時間はT_late_r(sec)である。
【0094】圧力を上昇(又は下降)させているのに
下降(又は上昇)していることである。この場合、ER
RORを出力し制御をストップする。但し、センサ振動
は±10Pa程度であるため無視できる圧力である。
【0095】圧力変化率が所定の値になった時に、予
め定めてある圧力変化率よりも変化量が小さくなった場
合には、 |PT|<PT_check_r OUT の処理をする。
【0096】圧力値が所定の設定圧に達した場合、即
ち、 上昇の場合にはP_set<P2、 下降の場合にはP_set>P2 となった場合である。ここで、空気の遅れやオーバーシ
ュート防止のために手前で止めるために所定の定数T_
check_r(sec)とすると 上昇の場合には、P_set<P2+(T_check
_r×PT)、 下降の場合には、P_set>P2+(T_check
_r×PT) となる。この、、のいずれかの条件を満足した時
にループから抜ける。
【0097】上記、、のループから抜けると、次
に第7の電磁弁122のみを開けたままで、他の全ての
電磁弁を閉める(ステップST19)。第7の電磁弁1
22を閉めた後において気体が安定するまで待つ(WA
IT)(ステップST20)。この待つ時間は、圧力
変化率|PT2|<PT_PT_check_r又は
待ち時間がT_wait_r以上経過した時であり、こ
の待ち時間を終了すると、場合分けしたステップに戻
り、場合分けした条件による処理を行う。
【0098】(2)容積利用による圧力設定 次に、容積利用による圧力設定について、図4を参照に
して図6に示すフローチャートに基づいて説明する。容
積利用による圧力設定は、ボイルの法則PV=PV’よ
り、第1のタンク110と第2及び第3のタンク11
1、112との容量を利用して正確に圧力を変化させる
ことができる。メリットは気体の総量が決まっているた
めにオーバーシュートの可能性が低いことである、例え
ば、第1のタンク110の容量が1×10-33、第2
及び第3のタンク111、112の容量が1×10 3
3であり、圧力がそれぞれ100kPa、0kPaとす
ると第5の電磁弁120の開放後は50kPaとなる。
第1のセンサ113と第2のセンサ114の値から第1
のタンク110に必要な圧力値を計算し、先ず第1のタ
ンク110の圧力を変化させ、その後に第5の電磁弁1
20を開放して被制御タンクの圧力値をコントロールす
る。以下。図6のフローチャートに沿って説明する。
【0099】先ず、第1のタンク110の必要な圧力を
求める(ステップST30)。第1のタンク110と第
2及び第3のタンク111、112の間の電磁弁を開け
た時に設定圧となるようなP1の値を求める。その時の
値をP1_setとすると、 P1_set={P_set×(V1+V2+V3)−
P2×(V2+V3)}/V1
【0100】P1_setがP_supply以上又は
P_ref以下になった場合には、 P1_set=RATE_up×P_supply(P
1_set<P_supply) P1_set=RATE_down×P_ref(P1
_set<P_ref) とする。ここで率を乗算しているのは、P1_set=
P_supplyあるいはP1_set=P_refと
するのには長時間かかるためである。
【0101】設定圧P1_setの値を求めた次には、
系の到達時間の計算をする(ステップST31)。この
計算は上述した配管抵抗における系の到達時間の計算と
同様の処理を行う。
【0102】この系の到達時間の計算は、圧力値の上
昇、下降共各3種類の系があるが、設定圧までの到達時
間を予想し系の選択判断の基準とする。この選択判断す
る基準は次に示す条件によって決定される。
【0103】P_set−P2>0の場合は、圧力を上
昇させるための系1(第1の電磁弁115)、系2(第
2の電磁弁116)、系1+系2(第1及び第2の電磁
弁115、116)の3種類がある。P_set−P2
<0の場合は、圧力を下降させる系3(第3の電磁弁1
17)、系4(第4の電磁弁118)、系3+系4(第
3及び第4の電磁弁117、118)の3種類がある。
【0104】この圧力の上昇及び下降に基づく計算は、
上述した理想系の式6を使い、それぞれの定数に次の値
を代入してtの値を求める。 Psc=P_supply P0(0)=P2 P0(t)=P1_set V0=V1
【0105】 上昇ならば、系1 A=182×(D1^4/L1) 系2 A=182×(D2^4/L2) (系1+系2)A=182×(D1^4/L1+D2^4/L2) 下降ならば、系3 A=182×(D3^4/L3) 系4 A=182×(D4^4/L4) (系3+系4)A=182×(D3^4/L3+D4^4/L4) となり、値は3種類とも求めておく。
【0106】このようにして系の到達時間を求めてお
き、次に系の選択を行う(ステップST32)。系の選
択は上述した配管抵抗における系の選択と同様の手法に
より行う。即ち、気体の制御は遅れが大きく、高速に変
化させるほど効率的になるわけではないからである。到
達時間のチェック値を定め、その到達時間以上の時間が
かかり、しかもその中で最も早い系を選択する。但し、
チエック時間をT_choice_r(sec)とした
場合に、到達時間がT_choice_r以下となった
場合、最も到達時間の遅い系を選ぶようにする(ステッ
プST33)。
【0107】次に、第5の電磁弁120及び第6の電磁
弁121は閉めたままで選択した電磁弁を開く(ステッ
プST34)。そして、設定圧P1の判定を行う(ステ
ップST35)。このP1の判定は上述した配管抵抗の
場合と同様の内容である。即ち、判定は、次に示す条件
を満たすまで選択した電磁弁を開放しておくことにより
行われる。但し、判定すべき圧力値は第1のセンサ11
3の出力値を利用して行い、待ち時間、圧力変化率、遅
れ時間の定数は個別の値となる。
【0108】バルブ開放後、ある時間がたっている。
バルブの位置から第1のセンサ113の位置まで距離が
あるため、電磁弁を開けてすぐには圧力変化が起きな
い。この状態での誤判定を防ぐための無駄時間を取り除
く。この時間はT_late_r(sec)である。
【0109】圧力を上昇(又は下降)させているのに
下降(又は上昇)している。この場合ERRORを出力
し制御をストップする。但し、第1のセンサ113の振
動は±10Pa程度であるため無視できる圧力である。
【0110】圧力変化率が所定の値になった時に、予
め定めてある圧力変化率よりも変化量が小さくなった場
合には、 |PT|<PT_check_r OUT の処理をする。
【0111】圧力値が所定の設定圧に達した場合、即
ち、 上昇の場合にはP_set<P2、 下降の場合にはP_set>P2 となった場合である。ここで、空気の遅れやオーバーシ
ュート防止のために手前で止めるために所定の定数T_
check_r(sec)とすると、 上昇の場合には、P_set<P2+(T_check
_r×PT)、 下降の場合には、P_set>P2+(T_check
_r×PT) となる。この、、のいずれかの条件を満足した時
に判定は終了しループから抜ける。
【0112】判定が終了した後に、選択した電磁弁を閉
める(ステップST36)。この選択した電磁弁を閉め
た後において気体が安定するまで待つ(WAIT)(ス
テップST37)。この待つ時間は、圧力変化率|P
T2|<PT_PT_check_r又は待ち時間が
T_wait_r以上経過した時である。
【0113】この待ち時間(WAIT)が終了すると、
第1のタンク110と第2及び第3のタンク111、1
12の合計圧の計算を行う(ステップST38)。この
合計圧の計算は、実際の得られた圧力から第1のタンク
110と第2及び第3のタンク111、112の間の電
磁弁を開けた時の圧力を、次の式により求める。
【0114】P1=P2={P2(t)×(V2+V
3)+P1(t)×V1}/(V1+V2+V3)
【0115】上記式により求めた値が設定値をオーバー
シュートするかしないかの場合分けを行う。
【0116】オーバーシュートしない場合は、第5の電
磁弁120を開け、第2のセンサ114の出力の判定を
行い、第5の電磁弁120を閉じて、待ち時間(WAI
T)を経て最初の場合分けへジャンプする(ステップS
T39、ST40、ST42)。P2の判定値、及び待
ち時間(WAIT)の設定値は個別に設定する。
【0117】ステップ38において、オーバーシュート
する場合は、オーバーシュートする量によって2つの処
理に分ける。その量をP_overとするとオーバー
シュートする量がP_over以内の場合は、オーバー
シュートしない場合の処理と同様に第5の電磁弁120
を開け、第2のセンサ114の出力判定を行い、待ち時
間(WAIT)を経て最初の場合分けした項へジャンプ
する(ステップST40)。
【0118】オーバーシュートする量がP_over
以上の場合は、再度弁を開けて第1のタンク110の圧
力値を調節する。ここではフィードバックは用いず計算
値から弁の開放時間を求め実行する。系2(第2の電磁
弁116;圧力を上昇)、系4(第4の電磁弁118;
圧力を下降)を使用してP1_setとなる時間を計算
する(ステップST43、ST44)。上述した理想系
の圧力発生応答の式6を用いて、それぞれの定数を以下
のようにする。 D=D2(圧力を上昇)、D4(圧力を下降) L=L2(圧力を上昇)、L4(圧力を下降) V0=V1 Psc=P_supply(圧力を上昇)、P_ref
(圧力を下降) P0(0)=P1 P0(t)=P1_set
【0119】計算より算出された時間のみ電磁弁を開閉
する(ステップST45)。ここでは圧力値によるチェ
ックは行わない。
【0120】(3)第1のタンク110と第2のタンク
111との圧力差を利用した圧力変化第1のタンク11
0と第2のタンク111との圧力差を利用した圧力変化
について、図4を参照にして、図7に示すフローチャー
トに基づいて説明する。
【0121】容積利用のように第1のタンク110の圧
力を変化させた後に、第1のタンク110と被制御タン
クの間の配管を開放することによって圧力を制御する。
容積利用とは違い、第1のタンク110と被制御タンク
の気体の総量は設定圧力を越え、第1のセンサ110の
圧力値をモニタしながら電磁弁のオフタイミングを決定
する。第6の電磁弁121の配管を利用し微流量を被制
御タンクへ入出させる方法、即ち、必要な圧力勾配から
第1のタンク110の圧力値を求める方法と、第1のタ
ンク110と被制御タンクの気体総量を若干大きめ、下
降時は小さめに設定しておき、電磁弁を開放する方法が
ある。
【0122】圧力勾配を2段階に分け、その圧力勾配を
得られるP1の値を定めてP2の値をゆっくりとP_s
etに近づける。
【0123】P1_setの求め方は、供給圧が有限の
場合であり、上述の理想系の圧力発生応答の式1又は式
2を使用して求め、系6(第6の電磁弁121)を使用
して固定する。設定した圧力勾配をPT_diffとす
る。この値は1secの後に、 P2(t+1)=P2(t)+PT_diff/1 の圧力変化が起こることを表すので式1又は式2に以下
の値を代入し、Ps=P1_setを求める。 t=1 D=D6 L=L6 V0=V2+V3 Vs=V1 P0=P2 P0(t)=P2(t)+PT_diff/1
【0124】これらから差の大きい場合と小さい場合の
2段階に分けて、それぞれの圧力勾配を設定する。
【0125】P_set・P2>P_diff_sなら
ばPT_diff_b P_set・P2<P_diff_sならばPT_di
ff_s
【0126】又、P1_setがP_supply以
上、又は、P_ref以下になった場合には、 P1_set=RATE_up×P_supply(P
1_set>P_Supply) P1_set=RATE_down×P_ref(P1
_set<P_ref) とする(ステップST50、ST51)。
【0127】設定圧P1_setの値を求めた次には、
系の到達時間の計算をする(ステップST52)。この
計算は上述した(1)配管抵抗による制御及び(2)容
積利用による圧力設定における系の到達時間の計算と同
様の処理を行う。
【0128】この系の到達時間の計算は、圧力値の上
昇、下降共各3種類の系があるが、設定圧までの到達時
間を予想し系の選択判断の基準とする。この選択判断す
る基準は次に示す条件によって決定される。
【0129】P_set−P2>0の場合は、圧力を上
昇させるための系1(第1の電磁弁115)、系2(第
2の電磁弁111)、系1+系2(第1及び第2の電磁
弁110、111)の3種類がある。
【0130】P_set−P2<0の場合は、圧力を下
降させる系3(第3の電磁弁117)、系4(第4の電
磁弁118)、系3+系4(第3及び第4の電磁弁11
7、118)の3種類がある。
【0131】この圧力の上昇及び下降に基づく計算は、
上述の理想系における式6を使い、それぞれの定数に次
の値を代入してtの値を求める。 Psc=P_supply P0(0)=P2 P0(t)=P1_set V0=V1
【0132】 上昇ならば、系1 A=182×(D1^4/L1) 系2 A=182×(D2^4/L2) (系1+系2)A=182×(D1^4/L1+D2^4/L2) 下降ならば、系3 A=182×(D3^4/L3) 系4 A=182×(D4^4/L4) (系3+系4)A=182×(D3^4/L3+D4^4/L4) となり、値は3種類とも求めておく。
【0133】このようにして系の到達時間を求めてお
き、次に系の選択を行う(ステップST53)。系の選
択は上述した配管抵抗における系の選択と同様の手法に
より行う。即ち、気体の制御は遅れが大きく、高速に変
化させるほど効率的になるわけではないからである。到
達時間のチエック値を定め、その到達時間以上の時間が
かかり、しかもその中で最も早い系を選択する。但し、
チェック時間をT_choice_r(sec)とした
場合に、到達時間がT_choice_r以下となった
場合、最も到達時間の遅い系を選ぶようにする(ステッ
プST54)。
【0134】次に、第5の電磁弁120及び第6の電磁
弁121は閉めたままで選択した電磁弁を開く(ステッ
プST55)。そして、設定圧P1の判定を行う(ステ
ップST56)。このP1の判定は上述した(1)配管
抵抗及び(2)容積利用の場合と同様の内容である。即
ち、判定は、次に示す条件を満たすまで選択した電磁弁
を開放しておくことにより行われる。但し、判定すべき
圧力値は第1のセンサ113の出力値を利用して行い、
待ち時間、圧力変化率、遅れ時間の定数は個別の値とな
る。
【0135】バルブ開放後、ある時間がたっている。
バルブの位置から第1のセンサ113の位置まで距離が
あるため、電磁弁を開けてすぐには圧力変化が起きな
い。この状態での誤判定を防ぐための無駄時間を取り除
く。この時間はT_late_r(sec)である。
【0136】圧力を上昇(又は下降)させているのに
下降(又は上昇)している。この場合ERRORを出力
し制御をストップする。但し、第1のセンサ113の振
動は±10Pa程度であるため無視できる圧力である。
【0137】圧力変化率が所定の値になった時に、予
め定めてある圧力変化率よりも変化量が小さくなった場
合には、 |PT|<PT_check_r OUT の処理をする。
【0138】圧力値が所定の設定圧に達した場合、即
ち、 上昇の場合にはP_set<P2、 下降の場合にはP_set>P2 となった場合である。ここで、空気の遅れやオーバーシ
ュート防止のために手前で止めるために所定の定数T_
check_r(sec)とすると、 上昇の場合には、P_set<P2+(T_check
_r×PT)、 下降の場合には、P_set>P2+(T_check
_r×PT) となる。この、、のいずれかの条件を満足した時
に判定は終了しループから抜ける。
【0139】判定が終了した後に、選択した電磁弁を閉
める(ステップST57)。この選択した電磁弁を閉め
た後において気体が安定するまで待つ(WAIT)(ス
テップST58)。この待つ時間は、圧力変化率|P
T2|<PT_PT_check_r、又は、待ち時
間がT_wait_r以上経過した時である。
【0140】この待ち時間(WAIT)が終了すると、
第6の電磁弁121を開放する(ステップST59)。
次に、上記配管抵抗の制御と同様にP2の判定を行う
(ステップST60)。P2の判定後、第6の電磁弁を
開にして、待ち時間(WAIT)を経て場合分けに戻る
(ステップST61、ST62)。
【0141】(4)圧力安定時の制御方法 圧力があるレンジ内に入った時にコントロールする方法
であり、前述の方法は現状の値を読み、その値からバル
ブのオン/オフを判断するという全てがフィードバック
を基本としている。この制御方法では設定値との差から
弁の閉時間を予め定めてから弁のオン/オフを行う。先
ず、2つのレンジ範囲を定める。1つは電磁弁の動作を
行うかどうかを定める範囲、もう1つは圧力安定時の制
御から、前述の圧力設定時の制御に戻るか否かを定める
範囲である。そして、一旦安定したにも関わらず異常が
発生するのは何か外乱があったと判断する。以下、図4
を参照にして図8に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0142】先ず、現状の圧力値が定められた範囲にな
っているかをチェックする。しかし、弁の開き期間中で
もこの場合分けにより別のルーチンへ飛ぶ。
【0143】P2がP_stability以内であ
る(P2(t)>|P_stability|)(ステ
ップST65)。第5及び第6の電磁弁120、121
の開閉は行わないが、その値が上昇傾向なのか下降傾向
なのかを判断し第1のタンク110の圧力値を先に調整
しておく(ステップST66)。この判断は現時点で決
定していないが仮に以下の方法により定めておく。P_
setよりマイナスの値がn回以上続けば下降傾向、P
_setよりプラスの値がn回以上続けば上昇傾向であ
ると判断する。
【0144】上昇傾向の場合には、第1のタンク110
の圧力を、 P_set−P_stab_d の値にしておく(ステップST67)。
【0145】ここで、P_set−P_stab_dの
許容範囲は±P_stab_dとする。
【0146】系2(第2の電磁弁116)を使用して、
圧力値が P_set−P_stab_d となる開時間T_v2openを計算する(ステップS
T68)。この計算は、再度弁を開けて第1のタンク1
10の圧力値を調節する。系2(第2の電磁弁116;
圧力を上昇)、系4(第4の電磁弁118;圧力を下
降)を使用してP1_setとなる時間を計算する(ス
テップST69)。上述の理想系の圧力発生応答の式6
を用いて、それぞれの定数を以下のようにする。 D=D2(圧力を上昇) L=L2(圧力を上昇) V0=V1 Psc=P_supply(圧力を上昇) P0(0)=P1 P0(t)=P1_set+P_stab_d
【0147】これらの値から弁の開時間tを求める(T
_V2open)。この求めた開時間T_v2open
だけ、第2の電磁弁の開閉を行う。第2の電磁弁の開閉
後は、P2(t)がレンジ内かどうかのチェックを行
う。
【0148】ステップST66に戻って、下降傾向だっ
た場合には、第1のタンク110の圧力をP_set+
P_stab_dの値にしておき、P2の値がレンジ外
になった時に準備しておく。
【0149】下降傾向の場合は、第1のタンク110の
圧力を、 P_set+P_stab_d の値にしておく(ステップST70)。ここで、P_s
et+P_stab_dの許容範囲は±P_stab_
dとする。
【0150】系4(第4の電磁弁118)を使用して、
圧力値がP_set+P_stab_dとなる開時間T
_v4openを計算する(ステップST71)。この
計算は、再度弁を開けて第1のタンク110の圧力値を
調節する。系4(第4の電磁弁118;圧力を下降)を
使用してP1_setとなる時間を計算する。式6を用
いて、それぞれの定数を以下のようにする。 D=D4(圧力を下降) L=L4(圧力を下降) V0=V1 Psc=P_ref(圧力を下降) P0(0)=P1 P0(t)=P_set−P_stab_u
【0151】これらの値から弁の開時間tを求める(T
_v4open)(ステップST72)。この求めた開
時間T_v4openだけ、第4の電磁弁118の開閉
を行う。第4の電磁弁118の開閉後は、P2(t)が
レンジ内かどうかのチェックを行うため、ステップST
65に戻る。
【0152】ステップST65において、P2(t)が
レンジから外れた場合には、上に外れているか下に外れ
ているかを確認し、上に外れている場合には上昇傾向で
あると判断して、レンジ内での上昇傾向と同じ計算等を
行う(ステップST72)。即ち、上昇傾向の場合に
は、第1のタンク110の圧力を、 P_set−P_stab_d が許容範囲(±P_stab_e)内であるかどうかを
判断する(ステップST74)。
【0153】許容範囲内でない場合には、系2(第2の
電磁弁116)を使用して、圧力値が、 P_set−P_stab_d となる開時間T_v2openを計算する(ステップS
T75)。この計算は、再度弁を開けて第1のタンク1
10の圧力値を調節する。系2(第2の電磁弁116;
圧力を上昇)を使用してP1_setとなる時間を計算
する。理想系の圧力発生応答の式6を用いて、それぞれ
の定数を以下のようにする。 D=D2(圧力を上昇) L=L2(圧力を上昇) V0=V1 Psc=P_supply(圧力を上昇) P0(0)=P1 P0(t)=P1_set+P_stab_d
【0154】これらの値から弁の開時間tを求める(T
_v2open)(ステップST76)。この求めた開
時間T_v2openだけ、第2の電磁弁116の開閉
を行う。第2の電磁弁116の開閉後は、 P1(t)=P_set−P_stab_d が許容範囲(±P_stab_e)になっているかどう
かを判断し、この範囲でない場合には再度同様の系2
(第2の電磁弁116)の開閉時間を計算して第2の電
磁弁116の開閉を行い、許容範囲(±P_stab_
e)になるまで繰り返し行う(ステップST76、ST
74,ST75)。
【0155】ステップST73に戻って、P2(t)が
レンジから下に外れている場合には、下降傾向であると
判断して、レンジ内での下降傾向と同じ計算等を行う。
即ち、下降傾向の場合には、第1のタンク110の圧力
を、 P_set+P_stab_d が許容範囲(±P_stab_e)内であるかどうかを
判断する(ステップST77)。
【0156】許容範囲内でない場合には、系4(第4の
電磁弁118)を使用して、圧力値が、 P_set+P_stab_d となる開時間T_v4openを計算する(ステップS
T78)。この計算は、再度弁を開けて第1のタンク1
10の圧力値を調節する。系4(第4の電磁弁118;
圧力を下降)を使用してP1_setとなる時間を計算
する。上述の理想系の圧力発生応答の式6を用いて、そ
れぞれの定数を以下のようにする。 D=D4(圧力を下降) L=L4(圧力を下降) V0=V1 Psc=P_supply(圧力を上昇) P0(0)=P1 P0(t)=P1_set−P_stab_d
【0157】これらの値から弁の開時間tを求める(T
_v4open)。この求めた開時間T_v4open
だけ、第4の電磁弁118の開閉を行う(ステップST
79)。第4の電磁弁118の開閉後は、 P1(t)=P_set+P_stab_d が許容範囲(±P_stab_e)になっているかどう
かを判断し、この範囲でない場合には再度同様の系4
(第4の電磁弁118)の開閉時間を計算して第4の電
磁弁118の開閉を行い、許容範囲(±P_stab_
e)になるまで繰り返し行う(ステップST79、ST
77、ST78)。
【0158】ステップST74及びステップST77に
おいて、上昇傾向及び下降傾向の場合において、P1
(t)が許容範囲(±P_stab_e)である場合に
は、系6(第6の電磁弁121)を利用して圧力値がP
_setとなる開時間(T_v6open)を計算する
(ステップST80)。この開時間(T_v6ope
n)の計算は、上述した理想系の圧力発生応答の式4又
は式5を用いて次の定数を代入してtの値を算出する。 D=D6 L=L6 V0=V2+V3 Vs=V1 P0=P2 Ps=P1 P0(t)=P_set
【0159】このようにして求められた開時間(T_v
6open)に基づいて、第6の電磁弁121の開閉を
行い待ち時間(WAIT)経過後に、安定時の制御であ
るP2(t)がレンジ内外における所定の処理を繰り返
し行う(ステップST81、ST82)。
【0160】このように、大きく圧力を変化させる時に
は高速に行い(配管抵抗による制御及び容積利用による
制御及びタンクの差圧による制御)、小さく圧力を変化
させる時には正確に圧力を制御(圧力安定時の制御)で
きるようになるのである。
【0161】次に、本発明に係る第3の実施の形態の圧
力発生器、即ち、圧力発生器の圧力校正方法及び圧力校
正手段を備えた圧力発生器について、図面を参照して説
明する。
【0162】第3の実施の形態の圧力校正手段を備えた
圧力発生器は、タンクの温度上昇とこの上昇温度による
配管とタンク内の上昇圧力は比例すること、及びタンク
内の圧力を検出する圧力センサの出力値は入力した圧力
値に比例するという原理に基づいており、ゲージ圧を測
定する圧力センサのオフセット誤差とゲイン誤差の校正
が主要な校正となっている。
【0163】このような原理に基づく圧力発生器の圧力
校正手段である基準圧力発生装置は、図9に示すよう
に、値付け用の基準となる圧力を供給する値付け用圧力
計130と、この値付け用圧力計130と配管140を
介して接続する圧力計本体150とから構成されてい
る。
【0164】圧力計本体150は、値付け用圧力計13
0に接続されている配管140に接続して開閉する電磁
弁151と、電磁弁151と配管140を介して接続さ
れているタンク152と、タンク152内部の圧力を測
定する圧力センサ153と、タンク152の周囲に配設
したヒータ154と、タンク152の一部に配設した熱
電対155と、値付け用圧力計130からの測定値及び
圧力センサ153からの測定値により単位時間当たりの
発熱量を制御する制御回路156とから構成されてい
る。
【0165】このような構成からなる圧力校正手段であ
る基準圧力発生装置において、圧力センサ153は通常
は配管を介して入力される圧力を測定するものであり、
測定値を制御回路156に伝え、ヒータ154は制御回
路156により単位時間当たりの消費電力、即ち、発熱
量が制御可能である。タンク152に取り付けてある熱
電対155は、タンク152の温度を測定することがで
きる。
【0166】次に、このような構成及び機能を有する圧
力校正手段である圧力基準発生装置における圧力校正の
手順について以下説明する。
【0167】先ず、タンク152、ヒータ154、熱電
対155、制御回路156からなる基準圧力発生装置の
値付けを行う。この値付けは、電磁弁151を適当な時
間開放し、配管140及びタンク152内の圧力が大気
圧と等しくなるようにする。又、熱電対155でタンク
152の温度tc1を測定する。配管151の圧力入力
口に基準となる値付け用圧力計130を接続する。タン
ク152の温度が温度tc2で安定したら、圧力計13
0により配管140及びタンク152内のゲージ圧を測
定する。測定が終了したら、測定結果である上昇温度t
cd=tc2−tc1とゲージ圧力値Pcを制御回路1
56の不揮発性の記憶装置に記憶する。
【0168】尚、圧力値Pcはボイルーシャルルの法則
P1V1/T1=P2V2/T2において、V1=V2
とおいたときのP1、P2、T1及びT2の関係を利用
しており、ヒータ通電前の大気の絶対圧をPairとす
ると、 Pe=(tc2/tc1)×Pair・・・・式7 となる。
【0169】次に、圧力センサ153による校正法を以
下に示す。制御回路156は、外部からの校正開始の操
作及び電気信号を確認すると、電磁弁151を適当な時
間開放し、配管140及びタンク152内の圧力が大気
圧と等しくなるようにする、熱電対155でタンク15
2の温度t1を測定し、圧力計130の値を取り込む。
この時の値をPofsとする。次に電磁弁151を閉
め、制御回路156からヒータ154に電力を供給し、
熱電対155でタンク152の温度を測定する。タンク
152の温度が温度tcd+t1で安定したら圧力セン
サ153の値Pfsを取り込む。この時、タンク152
の温度上昇は基準圧力発生装置の値付け時と同じであ
り、圧力センサ153には圧力Pcが入力されているこ
とになる。測定が終了したら、ヒータ154への電力供
給を止め、圧力センサ153の出力値PofsとPfs
を制御回路156の不揮発性の記憶装置に記憶する。
【0170】圧力測定時は、制御回路156の不揮発性
の記憶装置に記憶されているこれらの測定結果を基に、
圧力センサ153の出力値に補正をかけて表示する。
又、圧力測定時においては、制御回路156は電磁弁1
51を開放し、配管140の入力圧力を圧力センサ15
3で測定する。この時の値をPinとすると、圧力セン
サ153のオフセット及びゲイン誤差を考慮した圧力計
130の出力値Poutは次の式8で求めることができ
る。 Pout=(Pc/(Pfs−Pofs))×Pin−Pofs・・・式8
【0171】上記式8の右辺の第1項はゲイン補正を、
第2項はオフセット補正を示している。
【0172】図10は式8による補正をグラフに示した
ものである。横軸は圧力計130の入力圧力値を、縦軸
は圧力センサ153の出力圧力及び各補正による出力値
を示している。第1の線L1は圧力センサ153の圧力
入力と圧力センサ153の出力Pinの関係を示してい
る。第1の線L1は式8の右辺の第2項のオフセット補
正により第2の線L2に写像され、更に式8の右辺の第
2項のオフセット補正により第2の線L2に写像され、
更に式8の右辺の第1項のゲイン補正により第3の線L
3に写像される。この第3の線L3が式8の補正の結果
Poutを示している。
【0173】このようにして、圧力の基準となるものを
機器本体内に内蔵することにより、機器本体のみで校正
が可能になり、遠隔操作による校正も可能になる。又、
ヒータによる基準圧力を発生させる構成にすると、機械
的要素が少ないため、経年変化が少なくなるというメリ
ットがある。
【0174】尚、本例では、本発明の要点を理解し易く
するために簡略化したが現実的にはタンク152の温度
と配管140とタンク152内の圧力との関係や圧力セ
ンサ153の出力値と入力圧力値の関係には非線形な成
分が含まれているため、これらの関数を求めて補正を行
う必要がある。この校正法では、工場出荷時は勿論のこ
と、出荷後においても場所と時間を選ばず、圧力センサ
153の校正を行うことができる。
【0175】次に、本発明に係る第4の実施の形態の圧
力発生器の制御方法及びこの制御方法を備えた圧力発生
器について図面を参照して説明する。
【0176】第4の実施の形態の圧力発生器は、図11
に示すように、供給圧を制御して出力圧を生成する圧力
制御部200と、圧力制御部200からの圧力状態を検
出して電磁弁及びニードル弁を制御する制御回路部22
0とから構成されている。
【0177】圧力制御部200は、供給空気を洗浄する
ためののフィルタ201と、フィルタ201を介した空
気を蓄積する供給圧タンク202と、供給圧タンク20
2の圧力を測定するアナログセンサである第1の圧力セ
ンサ203と、供給圧タンク202からの空気を制御す
るニードル弁204と、このニードル弁204を開閉さ
せて空気の漏れ調整をする駆動部205と、供給圧タン
ク202からの空気を流入する出力圧タンク206と、
出力圧タンク206の圧力を測定するデジタルセンサで
ある第2の圧力センサ207と、出力圧タンク206の
空気を第1の配管208を介して排気する第1の電磁弁
209と、供給圧タンク202からの空気を出力圧タン
ク206に第2の配管210を介して送り込む第2の電
磁弁211と、ニードル弁204からの空気を出力圧タ
ンク206に送り込む第3の電磁弁212とから構成さ
れている。この第3の電磁弁212はニードル弁204
で調整された空気を取り込む構成となっている。
【0178】供給側の第1の圧力センサ203は、高精
度が要求されず高速性が要求されるため高速なアナログ
センサが好ましい。出力側の第2の圧力センサ207
は、安定時に使用するため、応答速度の速くないデジタ
ルセンサを使用することができる。又、第1及び第2の
配管208、210は、内径が細くて長い(実施例にお
いては、例えば第1の配管208は径が0.05m、第
2の配管210は径が0.5〜1m程度)ものであり、
配管抵抗の大きいものを使うことにより、微少な圧力コ
ントロールができるようにしておく。又、第1及び第2
の配管208、210に関しては例えばスポンジ状のも
のを詰めて配管抵抗を増す方法もある。フィルタ201
は供給空気の洗浄用、供給圧タンク202及び出力圧タ
ンク206は空気の乱流を防ぎ、圧力の微少なノイズの
減少を目的として設置されている。
【0179】制御回路部220は、第1の圧力センサ2
03からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換器
221と、外部からの遠隔操作をする通信インターフェ
ース222と、手動で圧力を設定するパネルからなる圧
力設定部223と、所定のパルスを設定して駆動部20
5に送るパルスジェネレータ224と、第1〜第3の電
磁弁209、211、212の開閉制御をするコントロ
ーラ225と、これらA/D変換器221、通信インタ
ーフェース222、圧力設定部223、パルスジェネレ
ータ224、コントローラ225からの信号を演算処理
する演算処理部226とから構成されている。この演算
処理部226は、供給圧タンク202への空気の流入及
び第1〜第3の電磁弁209、211、212の開閉制
御により、出力圧タンク206へのニードル弁204を
制御して空気の供給或いは第1及び第2の電磁弁20
9、211を制御して供給圧タンクの圧力状態を一定に
維持する制御をする。
【0180】このような構成からなる圧力発生器の動作
は、先ず、圧力制御部200において目標とする圧力値
を設定する。次に、高速なアナログセンサである第1の
圧力センサ203によって供給圧が測定され、演算処理
部226にデータが送られる。演算処理部226は供給
圧と設定圧との関係からニードル弁204のおよその位
置を計算してパルスジェネレータ224からパルス信号
を駆動部205に送りニードル弁204を動作させる。
その後、第3の電磁弁212を開放して出力圧タンク2
06へ空気を送り込む。次に、デジタルセンサである第
2の圧力センサ207に切り替え、第2の圧力センサ2
07の値が設定値のターゲット領域に入るまでニードル
弁204のフィードバック制御を行う。そして、設定値
のターゲット領域に入った時には第3の電磁弁212を
閉じ、排気弁である第1の電磁弁209と供給弁である
第2の電磁弁211とのオン/オフ制御を開始する。こ
のようにして供給圧タンク202内の圧力が安定した状
態になったら、第3の電磁弁212を閉状態にしてニー
ドル弁204からの供給を閉じ、その後は第1及び第2
の電磁弁209、211の開閉によりコントロールする
ようにして緻密な圧力制御をする。これは供給圧タンク
202内の閉じた空間での圧力変動要因は温度とリーク
のみであり、急激な変動は殆ど考えられない。もし、新
規の圧力設定が行われたり、リーク等が許容範囲以上で
大きな圧力変動が発生する場合は、電磁弁でのコントロ
ールを終了してニードル弁204での制御に切り替えれ
ばよい。
【0181】次に、上記第4の実施の形態の圧力発生器
の制御方法及び圧力発生器における他の具体例につい
て、図面を参照して説明する。
【0182】第4の実施の形態の他の具体例の圧力発生
器は、上述した具体例の構成において供給圧(大気圧)
の値が一定であるため、出力圧によって微妙に開放時間
を変更する必要があり、この開放時間は計算により求め
ることになるが使用条件により正確な値を求めることは
不可能であり誤差要因となるという欠点を改良したもの
である。その構成は、図12に示すように、ニードル弁
204からの供給圧をセンサで検出してニードル弁の制
御と電磁弁の制御とを切り替えるものであり、その構成
は、供給圧を制御して出力圧を生成する圧力制御部20
0Aと、圧力制御部200Aからの圧力状態を検出して
電磁弁及びニードル弁を制御する制御回路部220Aと
から構成されている。
【0183】圧力制御部200Aは、供給空気を洗浄す
るためののフィルタ201と、フィルタ201を介した
空気を蓄積する供給圧タンク202と、供給圧タンク2
02からの空気を制御するニードル弁204と、ニード
ル弁204の開閉度に伴う空気圧を測定するアナログセ
ンサである第1の圧力センサ203と、このニードル弁
204を開閉させて空気の漏れ調整をする駆動部205
と、供給圧タンク202からの空気を流入する出力圧タ
ンク206と、出力圧タンク206の圧力を測定するデ
ジタルセンサである第2の圧力センサ207と、ニード
ル弁204から出力する圧力を制御する第1の電磁弁2
09と、この第1の電磁弁209からの圧力を制御する
第2及び第3の電磁弁211、212と、第2及び第3
の電磁弁211、212からの供給圧を出力圧タンク2
06に供給する第1及び第2配管208、210とから
構成されている。この第1及び第2の配管208、21
0はその配管抵抗が異なる配管で構成することができ
る。例えば、第1の配管208は配管抵抗が少なくなる
ように広い径の配管を使用するようにしてもよい。この
ような構成の第1及び第2の配管208、210を使用
した第1及び第2の電磁弁209、211の制御は、高
速応答が必要な場合には第1の配管209に接続されて
いる第1の電磁弁209を制御し、高精度な制御が必要
な場合には第2の配管210に接続されている第2の電
磁弁211を制御するようにすればよい。
【0184】制御回路部220Aは、第1の圧力センサ
203からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器221と、外部からの遠隔操作をする通信インターフ
ェース222と、手動で圧力を設定するパネルからなる
圧力設定部223と、所定のパルスを設定して駆動部2
05に送るパルスジェネレータ224と、第1〜第3の
電磁弁209、211、212の開閉制御をするコント
ローラ225と、これらA/D変換器221、通信イン
ターフェース222、圧力設定部223、パルスジェネ
レータ224、コントローラ225から信号を処理する
演算処理部226とから構成されている。この演算処理
部226は、供給圧タンク202への空気の流入及び第
1〜第3の電磁弁209、211、212の開閉制御に
より、出力圧タンク206へのニードル弁204からの
空気の供給或いは第1及び第2の電磁弁209、211
を制御して供給圧タンク202の圧力状態を一定に維持
する制御をする。
【0185】このような構成からなる圧力発生器におい
ては、ニードル弁204と電磁弁とを独立した構成にし
ているが第3の電磁弁212の手前にニードル弁204
を配置している。このような構成にすると、配管抵抗を
利用した電磁弁方式においては、流入流量は発生圧力側
の圧力と供給側の圧力の差によって決まる。即ち、Q=
C×(Pout−Pin)で決まる。
【0186】このように電磁弁の手前にニードル弁20
4を配置した構成にしたことにより、第1〜第3の電磁
弁209、211、212で制御する供給圧がニードル
弁204の出力であるため、ニードル弁204の出力側
の制御が可能となり、供給圧側と出力圧側の差を一定に
保持することができるため、コントロールの精度を上げ
ることができる。
【0187】例えば、出力圧力が100kPaの時に
は、出力圧を下げる時に予めニードル弁204の出力を
90kPa(その差;+10kPa)にした状態で第3
の電磁弁212を開き、又、出力圧を上げる時にはニー
ドル弁204の出力圧110kPa(その差;+10k
Pa)にした状態で第3の電磁弁212を開くといった
コントロールを行えば良い。出力圧力が80kPaの時
には、ニードル弁204の出力圧を70kPa/90k
Paにしておけば常に電磁弁入力側と出力側の圧力差を
一定に保持して、より高精度な制御が行えるのである。
又、このようにニードル弁204の出力先に配管抵抗の
大きい管がついているためニードル弁204の高速性が
損なわれるという問題がある。その対策として、上述し
たように第1の配管208と第2の配管210との配管
抵抗を変え、第1の配管208では抵抗が低いものを使
用し高速応答の必要な時には第1の配管208に接続し
てある第1の電磁弁209を使用して制御し、高精度制
御の時には第2の配管210に接続されている第2の電
磁弁211を使用して制御させることによって対応する
ことができる。
【0188】尚、基本動作は、上述の実施例と同じであ
り、圧力変化量が大きい時には第1の電磁弁209を開
放した状態にしておきニードル弁204の制御を行い、
圧力を微少に動かす時にはニードル弁204の出力をコ
ントロールしながら電磁弁制御を行えばよい。
【0189】次に、本発明に係る第5の実施の形態の圧
力発生器の制御方法及びこの制御方法を備えた圧力発生
器について図面を参照して説明する。
【0190】第5の実施の形態の圧力発生器は、図13
に示すように、供給圧を入力して所定の出力圧にして流
す流通配管250と、配管内の流量を測定するオリフィ
ス251と、流通配管250に連通した流出孔252
と、流出孔252の先端に設けたノズル253と、ノズ
ル253を塞いで空気の流出を調整するニードル弁25
4と、流通配管250の圧力を検出する圧力センサ25
5と、圧力センサ255の信号及び設定された設定値と
から周波数パルス信号を発生させる演算処理部256
と、演算処理部256からの周波数パルス信号を増幅す
るアンプ257とから構成されている。この演算処理部
256とアンプ257とでニードル弁254を振動させ
る振動駆動部を形成する。ニードル弁254は、ノズル
253に対して遮蔽する方向に振動する積層ピエゾ素子
で構成され、演算処理部256で作成された周波数パル
ス信号により振動数が制御される。
【0191】このような構成において、ニードル弁25
4に周波数パルス信号を加え、ニードル弁254を振動
させてノズル253からの漏れ量を制御する。周波数を
高くすれば単位時間あたりの周波数パルス信号が多くな
りニードル弁254の振動数が多くなることにより漏れ
量は減り出力圧を上昇させることができる。逆に、単位
時間あたりの周波数パルス信号を少なくすれば、ニード
ル弁254の振動数は少なくなり、漏れ量を増大させて
出力圧は下降させることができる。
【0192】第5の実施の形態の圧力発生器の他の具体
例は、図14に示すように、供給圧を入力して所定の出
力圧にして出力する流通配管250と、配管内部の流量
を測定するオリフィス251と、流通配管250に連通
した流出孔252と、流出孔252の先端に設けたノズ
ル253と、ノズル253を塞いで空気の流出を調整す
るニードル弁254と、流通配管250の圧力に基づい
た周波数のパルス信号を出力するシリコン・レゾナント
・センサ260と、このセンサ260からのパルス信号
を分周して周波数パルス信号を生成する分周回路26
1、分周回路261からの信号を増幅するアンプ257
とから構成されている。
【0193】このような構成において、ニードル弁25
4に周波数パルス信号を加え、ニードル弁254を振動
させてノズル253からの漏れ量を制御する。周波数を
高くすれば単位時間あたりの周波数パルス信号が多くな
りニードル弁254の振動数が多くなることにより漏れ
量は減り出力圧を上昇させることができる。逆に、単位
時間あたりの周波数パルス信号を少なくすれば、ニード
ル弁254の振動数は少なくなり、漏れ量を増大させて
出力圧は下降させることができる。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による圧力
発生器の制御方法及び圧力発生器及び圧力発生器の校正
方法及びこの校正方法を備えた圧力発生器は、次に示す
ような効果を発生する。
【0195】(1)タンクに供給する供給圧を一定に維
持し、その一定に維持された供給圧を調整して所定の出
力圧を生成するようにしたことにより、微少圧力のコン
トロールができるようになるという効果がある。又、供
給圧側のタンクを1個にすることにより構成要素を減ら
しても微少圧力のコントロールが可能であり、コストダ
ウンを図った圧力制御手法を提供することができるとい
う効果がある。
【0196】(2)又、圧力発生器における圧力の制御
において、設定値と現在の出力圧とからどの制御方法が
最適化を選択して制御方法を逐次切り替えていくことに
より、大きく圧力を変化させる時にはフィードバック制
御方法により高速に行うことができ、小さく圧力を変化
させる時にはオープンループ制御方法により正確に圧力
が制御できるという効果がある。
【0197】(3)又、圧力発生器の基準となる圧力を
設定する手段を本体に内蔵したことにより、外部から基
準となる圧力を設定する必要がなくなり、本体自身で校
正ができ、これは遠隔操作による校正が容易となり、必
要な時に簡単な操作で校正ができるという効果がある。
又、基準となる圧力は、熱膨張により発生させるため、
機械的な要素が少ないので経年変化による誤差を少なく
することができるという効果もある。
【0198】(4)出力圧タンクに供給する供給圧をニ
ードル弁と電磁弁との制御方法を切り替えるようにした
ことによって、高速でしかも安定した圧力制御を行うこ
とができるという効果がある。特に、ニードル弁と電磁
弁の並列配置の場合にはニードル弁の供給圧側の圧力を
モニタすることにより高速化を図ることができ、更に、
供給圧側の圧力からにニードル弁の位置の予想がつくた
め、ニードル弁の動作をリニアに行うことができる。
又、ニードル弁と電磁弁とが直列配置の場合は、電磁弁
制御の供給圧と出力圧の差がコントロールすることがで
きるため、不確定要素がなくなり、より高精度な制御が
可能になる。
【0199】(5)更に、ニードルバルブ方式の圧力発
生器においては、ニードル弁を振動させて漏れ量を調整
するようにしたことにより、簡単な構成にすることがで
きると共に制御がし易くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の圧力発生器を
略示的に示した説明図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の圧力発生器の
他の具体例を略示的に示した説明図である。
【図3】理想系のタンクの圧力関係を示した説明図であ
る。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の圧力発生器を
略示的に示した説明図である。
【図5】同配管抵抗による制御を示したフローチャート
である。
【図6】同容積利用による制御を示したフローチャート
である。
【図7】同差圧による制御を示したフローチャートであ
る。
【図8】同安定時における制御を示したフローチャート
である。
【図9】本発明に係る第3の実施の形態の圧力発生器を
略示的に示した説明図である。
【図10】同タンクの圧力値と入力圧力との関係を示し
たグラフである。
【図11】本発明に係る第4の実施の形態の圧力発生器
を略示的示したブロック図である。
【図12】本発明に係る第4の実施の形態の圧力発生器
の他の具体例を略示的に示したブロック図である。
【図13】本発明に係る第5の実施の形態の圧力発生器
を略示的に示したブロック図である。
【図14】本発明に係る第5の実施の形態の圧力発生器
の他の具体例を略示的に示したブロック図である。
【図15】従来技術における電磁弁方式の圧力発生器を
示したブロック図である。
【図16】従来技術におけるニードル弁方式の圧力発生
器を示したブロック図である。
【符号の説明】
50 第1のタンク 51 第1の電磁弁 52 第2の電磁弁 53 第3の電磁弁 54 第4の電磁弁 55 第1のセンサ 60 第2のタンク 61 第5の電磁弁 62 第6の電磁弁 63 第2のセンサ 70 第1のタンク(プラス) 71 第1の電磁弁 72 第2の電磁弁 73 第3の電磁弁 74 第4の電磁弁 80 第2のタンク(マイナス) 81 第5の電磁弁 82 第6の電磁弁 83 第7の電磁弁 84 第8の電磁弁 90 第3のタンク 91 第9の電磁弁 92 第10の電磁弁 93 第11の電磁弁 94 第12の電磁弁 95 第3のセンサ 100 供給圧タンク 101 配管 102 出力圧タンク 110 第1のタンク 111 第2のタンク 112 第3のタンク 113 第1のセンサ 114 第2のセンサ 115 弁1(系1;第1の電磁弁) 116 弁2(系2;第2の電磁弁) 117 弁3(系3;第3の電磁弁) 118 弁4(系4;第4の電磁弁) 119 弁8(系8;第8の電磁弁) 120 弁5(系5;第5の電磁弁) 121 弁6(系6;第6の電磁弁) 122 弁7(系7;第7の電磁弁) 130 値付け用圧力計 140 配管 150 圧力計本体 151 電磁弁 152 タンク 153 圧力センサ 154 ヒータ 155 熱電対 156 制御回路 200 圧力制御部 200A 圧力制御部 201 フィルタ 202 タンク 203 圧力センサ 204 ニードル弁 205 駆動部 206 タンク 207 圧力センサ 208 第1の配管 209 第1の電磁弁 210 第2の配管 211 第2の電磁弁 212 第3の電磁弁 220 制御回路部 220A 制御回路部 221 A/D変換器 222 通信インターフェース 223 圧力設定部 224 パルスジェネレータ 225 コントローラ 226 演算処理部(CPU) 250 流通配管 251 オリフェス 252 流出孔 253 ノズル 254 ニードル弁 255 圧力センサ 256 演算処理部 257 アンプ 260 シリコン・レゾナント・センサ 261 分周回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 久英 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC60 DD20 EE40 FF45 GG49 HH01 3H086 AA24 AB04 AE06 AE41 AF04 AF14

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁弁の開閉によりタンク内の圧力を調整
    する圧力発生器の制御方法において、該タンクに供給さ
    れた圧力を一定に維持して供給圧を生成し、この供給圧
    を前記タンクの後段にて調整して所定の出力圧を生成す
    るようにした圧力発生器の制御方法。
  2. 【請求項2】上記請求項1における圧力発生器の制御方
    法において、前記供給圧を一定に維持するのは、電磁弁
    の開閉により圧力を調整するタンクによることを特徴と
    する圧力発生器の制御方法。
  3. 【請求項3】上記請求項1又は2における圧力発生器の
    制御方法において、予め設定した設定圧と現在の出力圧
    との差を一定に維持すると共に、該差が設定可能な範囲
    の場合には制御条件を同一にして制御することを特徴と
    する圧力発生器の制御方法。
  4. 【請求項4】上記請求項1、2又は3における圧力発生
    器の制御方法において、前記供給圧をプラスとマイナス
    の供給圧に分離し、該分離した供給圧の差を一定に維持
    することを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  5. 【請求項5】上記請求項4における圧力発生器の制御方
    法において、前記プラスとマイナスの供給圧に分離する
    のは、電磁弁の開閉により圧力を調整するプラスのタン
    クとマイナスのタンクであることを特徴とする圧力発生
    器の制御方法。
  6. 【請求項6】配管とタンクとの間に設けた電磁弁の開閉
    によりタンク内の圧力を調整して所定の出力圧を発生さ
    せる圧力発生器であって、該出力圧を発生させるタンク
    の前段に前記タンクに供給する供給圧を一定に維持する
    出力制御手段を設けたことを特徴とする圧力発生器
  7. 【請求項7】上記請求項6における圧力発生器におい
    て、前記出力制御手段は電磁弁の開閉により圧力を調整
    するタンクであることを特徴とする圧力発生器。
  8. 【請求項8】上記請求項6又は7における圧力発生器に
    おいて、予め設定した設定圧と現在の出力圧との差を一
    定に維持すると共に、該差が設定可能な範囲の場合には
    制御条件を同一にすることを特徴とする圧力発生器。
  9. 【請求項9】上記請求項6、7又は8における圧力発生
    器において、前記出力制御手段は、供給圧のうちマイナ
    ス圧のタンクとプラス圧のタンクとを備え該両者のタン
    クの圧力の差を一定に維持することを特徴とする圧力発
    生器。
  10. 【請求項10】配管とタンクとの間に設けた電磁弁の開
    閉によりタンク内の圧力を調整して所定の出力圧を発生
    させる圧力発生器であって、前記タンク内の圧力の設定
    値と現在の出力圧を比較し、該比較した値に基づいて複
    数の制御方法のうち見合った制御方法を選択するように
    したことを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  11. 【請求項11】上記請求項10における圧力発生器の制
    御方法において、前記制御方法の切り替えは、前記タン
    ク内の圧力を大きく変化させる時にはフィードバック制
    御方法により行い、微少な圧力を制御する時にはオープ
    ンループ制御方法により行うことを特徴とする圧力発生
    器の制御方法。
  12. 【請求項12】上記請求項11における圧力発生器の制
    御方法において、前記フィードバック制御方法は、電磁
    弁の開閉により圧力を制御する配管抵抗による制御方
    法、次にタンク内容積を利用した容積利用による制御方
    法、次に2個のタンクの圧力差を利用した圧力変化によ
    る制御方法の順に行うことを特徴とする圧力発生器の制
    御方法。
  13. 【請求項13】上記請求項11又は12における圧力発
    生器の制御方法において、前記オープンループ制御方法
    は、前記設定値と現在の圧力値との差から電磁弁の開時
    間を予め定めておき、該予め定めた開時間に基づいて前
    記電磁弁の開閉を行うことである圧力発生器の制御方
    法。
  14. 【請求項14】上記請求項10における圧力発生器の制
    御方法において、前記タンク内の圧力の設定値と現在の
    圧力圧とを比較し、該比較した値が設定可能な範囲の場
    合には、その制御条件を同じくすることを特徴とする圧
    力発生器の制御方法。
  15. 【請求項15】上記請求項11又は12における圧力発
    生器の制御方法において、前記フィードバック制御方法
    とオープンループ制御方法との切り替えは、複数のタン
    ク内の圧力差に基づいて行うことを特徴とする圧力発生
    器の制御方法。
  16. 【請求項16】上記請求項10における圧力発生器の制
    御方法において、前記現在の出力圧の変化は複数のタン
    クのうち前段のタンクの圧力を制御する電磁弁の開閉に
    基づくことを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  17. 【請求項17】上記請求項10における圧力発生器の制
    御方法において、前記現在の出力圧は、複数のタンクの
    うち前段のタンクと電磁弁の開閉によるタンク内の容量
    を制御することによることを特徴とする圧力発生器の制
    御方法。
  18. 【請求項18】配管とタンクとの間に設けた電磁弁の開
    閉によりタンク内の圧力を調整して所定の圧力を発生さ
    せる圧力発生器であって、前記タンク内の圧力の設定値
    と現在の出力圧を比較する比較手段と、該比較した値に
    基づいて複数の制御方法のうち見合った制御方法を選択
    する選択手段とからなる圧力発生器。
  19. 【請求項19】上記請求項18における圧力発生器にお
    いて、前記選択手段は、前記タンク内の圧力を大きく変
    化させる時にはフィードバック制御方法により行い、微
    少な圧力を制御する時にはオープンループ制御方法によ
    り行うことを特徴とする圧力発生器。
  20. 【請求項20】上記請求項19における圧力発生器にお
    いて、前記フィードバック制御方法は、電磁弁の開閉に
    より圧力を制御する配管抵抗による制御方法、次にタン
    ク内容積を利用した容積利用による制御方法、次に2個
    のタンクの圧力差を利用した圧力変化による制御方法の
    順に行うことを特徴とする圧力発生器。
  21. 【請求項21】上記請求項19又は20における圧力発
    生器において、前記オープンループ制御方法は、前記設
    定値と現在の圧力値との差から電磁弁の開時間を予め定
    めておき、該予め定めた開時間に基づいて前記電磁弁の
    開閉を行うことを特徴とする圧力発生器。
  22. 【請求項22】上記請求項18における圧力発生器にお
    いて、前記タンク内の圧力の設定値と現在の圧力圧とを
    比較し、該比較した値が設定可能な範囲の場合には、そ
    の制御条件を同じくすることを特徴とする圧力発生器。
  23. 【請求項23】上記請求項19又は20における圧力発
    生器において、前記フィードバック制御方法とオープン
    ループ制御方法との切り替えは、複数のタンク内の圧力
    差に基づいて行うことを特徴とする圧力発生器。
  24. 【請求項24】上記請求項18における圧力発生器にお
    いて、前記現在の出力圧の変化は複数のタンクのうち前
    段のタンクの圧力を制御する電磁弁の開閉に基づくこと
    を特徴とする圧力発生器。
  25. 【請求項25】上記請求項18における圧力発生器にお
    いて、前記現在の出力圧は、複数のタンクのうち前段の
    タンクと電磁弁の開閉によるタンク内の容量を制御する
    ことにより得ることを特徴とする圧力発生器。
  26. 【請求項26】配管とタンクとの間に設けた電磁弁の開
    閉によってタンク内の圧力を圧力センサで測定し、該測
    定した圧力に基づいて所定の圧力に調整して出力圧を生
    成する圧力発生器において、前記タンク内に基準圧力を
    設定し、該設定した基準圧力に基づいて前記圧力センサ
    を校正するようにしたことを特徴とする圧力発生器の圧
    力校正方法。
  27. 【請求項27】上記請求項26における圧力発生器の圧
    力校正方法において、前記タンク内の基準圧力の設定
    は、熱による気体膨張を利用したことである圧力発生器
    の圧力校正方法。
  28. 【請求項28】上記請求項26又は27における圧力発
    生器の圧力校正方法は、遠隔操作により校正できるよう
    にしたことを特徴とする圧力発生器の圧力校正方法。
  29. 【請求項29】配管とタンクとの間に設けた電磁弁の開
    閉によってタンク内の圧力を圧力センサで測定し、該測
    定した圧力に基づいて所定の圧力に調整して生成する圧
    力発生器において、前記タンク内に基準圧力を設定する
    手段と、該設定された基準圧力に基づいて圧力センサの
    測定値を校正する手段とを設けたことを特徴とする圧力
    校正手段を備えた圧力発生器。
  30. 【請求項30】上記請求項29における圧力発生器にお
    いて、前記タンク内に基準圧力を設定する手段は、熱に
    よる気体膨張を利用したことを特徴とする圧力校正手段
    を備えた圧力発生器。
  31. 【請求項31】上記請求項29又は30における圧力発
    生器において、圧力校正は遠隔操作により行うことを特
    徴とする圧力校正手段を備えた圧力発生器。
  32. 【請求項32】供給圧を入力する供給圧タンクと出力圧
    を生成する出力圧タンクとの間の配管にニードル弁と電
    磁弁とを備え、前記出力圧タンクへの圧力を大きく動か
    す時にはニードル弁で制御し、前記出力圧タンクの圧力
    がターゲット領域の圧力になった時には電磁弁で制御す
    ることを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  33. 【請求項33】上記請求項32における圧力発生器の制
    御方法において、ニードル弁からの供給圧を供給する電
    磁弁と、供給圧タンクから直接に配管を介して圧力を制
    御する電磁弁とを並列に配置したことを特徴とする圧力
    発生器の制御方法。
  34. 【請求項34】上記請求項32における圧力発生器の制
    御方法において、ニードル弁からの供給圧を電磁弁によ
    り制御できるようにして前記出力圧タンクに供給するよ
    うにしたことを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  35. 【請求項35】上記請求項32における圧力発生器の制
    御方法において、前記供給圧タンクの圧力を制御するよ
    うにしたことを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  36. 【請求項36】供給圧を入力する供給圧タンクと、出力
    圧を生成する出力圧タンクと、前記供給圧タンクと出力
    圧タンクとの間の配管に備えたニードル弁並びに電磁弁
    と、前記出力圧タンクへの圧力を大きく動かす時にはニ
    ードル弁で制御し、前記出力圧タンクの圧力がターゲッ
    ト領域の圧力になった時には電磁弁で制御する制御手段
    とからなる圧力発生器。
  37. 【請求項37】上記請求項36における圧力発生器にお
    いて、前記ニードル弁からの供給圧を供給する電磁弁
    と、前記供給圧タンクから直接に配管を介して圧力を制
    御する電磁弁とを並列に配置したことを特徴とする圧力
    発生器。
  38. 【請求項38】上記請求項36における圧力発生器にお
    いて、前記ニードル弁からの供給圧を電磁弁により制御
    できるようにして前記出力圧タンクに供給するようにし
    たことを特徴とする圧力発生器。
  39. 【請求項39】上記請求項36における圧力発生器にお
    いて、前記供給圧タンクの圧力を制御するようにしたこ
    とを特徴とする圧力発生器。
  40. 【請求項40】供給圧を分圧した背圧の漏れを調整して
    出力圧を調整する圧力発生器において、該背圧による漏
    れを調整するニードル弁を振動させてノズルからの漏れ
    を調整する圧力発生器の制御方法。
  41. 【請求項41】上記請求項40における圧力発生器の制
    御方法において、前記ニードル弁はピエゾ素子で形成し
    たことを特徴とする圧力発生器の制御方法。
  42. 【請求項42】供給圧を分圧した背圧の漏れを調整して
    出力圧の調整する圧力発生器において、背圧を導く流出
    孔と、該流出孔の端部に設けたノズルと、該ノズルから
    の漏れを調整するニードル弁と、該ニードル弁を振動さ
    せる振動駆動部とからなる圧力発生器。
  43. 【請求項43】上記請求項42における圧力発生器にお
    いて、前記ニードル弁はピエゾ素子で形成したことを特
    徴とする圧力発生器。
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