JP2002039295A - ラチェット式テンショナ - Google Patents

ラチェット式テンショナ

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JP2002039295A
JP2002039295A JP2000225208A JP2000225208A JP2002039295A JP 2002039295 A JP2002039295 A JP 2002039295A JP 2000225208 A JP2000225208 A JP 2000225208A JP 2000225208 A JP2000225208 A JP 2000225208A JP 2002039295 A JP2002039295 A JP 2002039295A
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JP
Japan
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ratchet
sleeve
rack teeth
type tensioner
tensioner
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JP2000225208A
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English (en)
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Masaichi Wada
政一 和田
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラック歯およびラチェットの強度を低下させ
ることなく戻り量を小さくできるラチェット式テンショ
ナを提供する。 【解決手段】 テンショナハウジング4のスリーブ収容
穴4eに摺動自在に嵌挿され、ばね4fで先端部が外部
に突出するよう付勢され、側面に複数のラック歯3a,
3bが形成されたスリーブ3と、前記テンショナハウジ
ング4にラチェット軸4a,4bにより揺動自在に支持
されそのラチェット爪1c,2cをスリーブ3側面の各
ラック歯3a,3bに係合させたラチェット1,2と
で、ラチェット係合部B,Cを複数設け、これらラチェ
ット係合部B,Cは交互にラック歯3a,3bにラチェ
ット爪1c,2cが係合し且つ離脱するようスリーブ3
軸方向で互に異なる位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動用チェーン
(ベルト)に適正な張力を付与するため等に用いられる
ラチェット式テンショナに関し、特に、チェーン(ベル
ト)の緩み調整をきめ細かく行えるラチェット式テンシ
ョナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】チェーン伝動装置において、チェーン
(ベルト)の弛み側に適正な張力を付与してチェーンの
走行時に生じる振動を抑止するために、実用新案登録第
2516271号公報や特開平11−344086号公
報に示すようなラチェット式テンショナが考案され、従
来から用いられている。
【0003】これらのラチェット式テンショナは、エン
ジンのクランクシャフトとカムシャフトとの間で回転を
伝達するチェーン伝動装置のタイミングチェーンに用い
られている。即ち、テンショナハウジングのスリーブ収
容穴に先端部が外部に突出するようにばね付勢されて摺
動自在に嵌挿されたスリーブと、前記テンショナハウジ
ングに設けられたラチェット軸に揺動自在に軸支された
ラチェットを備え、前記ラチェットに形成されたラチェ
ット爪をスリーブ側面に刻設されたラック歯に噛合わせ
てスリーブの後退変位を阻止するようにしたものであ
る。
【0004】そして、チェーンに伸びが生ずると、スリ
ーブがラック歯の間隔により決まるバックラッシュの範
囲を超えてさらに突出方向へ変位し、ラチェット爪は後
方にあった新たなラック歯と噛合い、スリーブはチェー
ンの伸びに追従して新たに前進した後退阻止位置を得て
チェーンのテンションを調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来のラチェット式テンショナにあっては、スリーブの
後退阻止位置はラック歯の間隔(ピッチ)に対応して段
階的に与えられるため、チェーンの伸びによりスリーブ
が前進して新たなラック歯とラチェット爪との噛合いが
なされるまでは従前の後退阻止位置に戻される。この戻
り量の最大値はラック歯のピッチに相当し、そして、こ
のラック歯のピッチ間ではテンションの振れを抑制でき
ない。この戻り量を少なくするためにはラック歯のピッ
チを小さくすることも考えられるが、ラック歯のピッチ
を小さくするとラック歯およびラチェットの強度が低下
するという問題があった。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、ラック歯およびラチェットの強度を低下さ
せることなく戻り量を小さくできるラチェット式テンシ
ョナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、テンショ
ナハウジングのスリーブ収容穴に摺動自在に嵌挿されし
かもばねで先端部が外部に突出するよう付勢されたスリ
ーブと、前記テンショナハウジングにラチェット軸によ
り揺動自在に支持されたラチェットからなり、前記ラチ
ェットに形成されたラチェット爪をスリーブ側面に形成
したラック歯に係合させてスリーブの所定以上の後退変
位を阻止するようにしたラチェット式テンショナにおい
て、スリーブ側面に形成されるラック歯とこのラック歯
に係合するラチェット爪よりなるラチェット係合部を複
数設け、これらラチェット係合部はスリーブの変位に対
してラック歯にラチェット爪が係合する位置が互に異な
るように配置されることを特徴とする。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
ラチェット係合部は、スリーブを挟んで互に対向して配
置された2個のラチェットと、これらのラチェットのラ
チェット爪に夫々係合する2個のラック歯とから形成さ
れたことを特徴とする。
【0009】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記ラチェット係合部は、ラチェット爪がスリー
ブの軸方向同一位置に配置された2個のラチェットと、
これらのラチェット爪に夫々係合し軸方向に山および谷
がラック半ピッチ分ずれた2個のラック歯とから形成さ
れたことを特徴とする。
【0010】第4の発明は、第3の発明において、前記
ラック歯は、スリーブの外周の内少なくとも対向した部
分に設けられる螺旋状の谷および山で形成されることを
特徴とする。
【0011】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記ラチェット係合部は、ラチェット爪がスリー
ブに対し軸方向にラック歯の半ピッチ分ずれた位置に配
置された2個のラチェットと、山および谷がスリーブ軸
方向同一位置にあり前記ラチェット爪に夫々係合する2
個のラック歯とから形成されたことを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】したがって、第1の発明では、スリーブ
の変位に対して複数のラチェット係合部を交互に作動す
るようにしたため、ラック歯およびラチェット爪の強度
を低下させることなくラック歯のピッチ以下のバックラ
ッシュを得ることができる。従って、スリーブはチェー
ン(ベルト)の伸びに追従してきめ細かな後退阻止位置
を得てチェーン(ベルト)のテンションをより微細に調
整することができ、その騒音を一層低減できる。
【0013】第2の発明では、2個のラチェット係合部
をスリーブの両側に配置しているため、ラチェット式テ
ンショナ全体を薄く形成でき、チェーン(ベルト)周り
特にチェーン(ベルト)の両側に充分なスペースが取れ
ない場合であっても他の部品と干渉することなく配置で
きる。
【0014】第3の発明では、2個のラチェット係合部
を設ける際、2個のラック歯を軸方向に山および谷がラ
ック半ピッチ分ずらして配置するのみで形成できるた
め、構成が簡単化できる。
【0015】第4の発明では、2個のラック歯を半ピッ
チずらせて形成する際、スリーブの外周に螺旋状の山・
谷によるラック歯としたため、ラック歯の形成が容易で
製造性が向上する。また、スリーブの回転位置を調整す
ることで初期バックラッシュを調整できる。
【0016】第5の発明では、一方のラチェットの軸を
半ピッチ分だけずらすだけのため、例えば、軸穴の加工
位置をずらすのみで形成でき、構成が簡単化できる。
【0017】また、ラック歯は旋盤による削り出し等で
加工容易である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明のラチェット式テンショナ
Aを示す要部断面図であって、第1,第2ラチェット
1,2とこの第1,第2ラチェット1,2間に配置され
外周面に軸方向に延びるラック歯3a,3bを有するス
リーブ3とこれらを支持するテンショナハウジング4と
から構成されている。
【0020】第1,第2ラチェット1,2はテンショナ
ハウジング4に夫々固定されしかもスリーブ3を挟んで
対称の位置に配置されたラチェット軸4a,4bに夫々
の軸孔1a,2aが外嵌されて、このラチェット軸4
a,4bを中心に揺動自在に支持されている。そして、
テンショナハウジング4に形成されているバネ保持穴4
c,4dに一部が挿入されて保持されるラチェットばね
5a,5bの突出側端部5c,5dにばね受け面1b,
2bで当接し、このラチェットばね5a,5bの弾発力
によって、図1におけるラチェット軸4a,4bを中心
とした時計方向(第1ラチェット1)および反時計方向
(第2ラチェット2)の回動付勢力を夫々付与される。
【0021】また、第1,第2ラチェット1,2はスリ
ーブ3のラック歯3a,3bに対面してメインラチェッ
ト爪1c,2cとサブラチェット爪1d,2dを備えて
いる。これらメインラチェット爪1c,2cとサブラチ
ェット爪1d,2dは前記ラチェットばね5a,5bに
よる回動付勢力により、第1ラチェット1のメインラチ
ェット爪1cをスリーブ3のラック歯3aに係合させる
第1ラチェット係合部Bと、第2ラチェット2のメイン
ラチェット爪2cをスリーブ3のラック歯3bに係合さ
せる第2ラチェット係合部Cが構成され、これらの係合
部B,Cによりスリーブ3の後退方向への変位を阻止し
ている。
【0022】なお、サブラチェット爪1d,2dは、メ
インラチェット爪1c,2cがラック歯3a,3bと噛
合っている位置からスリーブ3が前進変位して隣のラッ
ク歯3a,3bに噛合うまでの間におけるバックラッシ
ュ量を調整するために設けられており、主にスリーブ3
の後退方向への変位は前記メインラチェット爪1c,2
cで阻止している。
【0023】スリーブ3は、テンショナハウジング4に
開口するスリーブ収容穴4e内に摺動自在に嵌挿されて
いて、スリーブばね4fによってテンショナハウジング
4から突出する方向に常時付勢されている。また、前記
スリーブ3の外周面の軸方向に延びて多数刻設されるラ
ック歯3a,3bは個々の歯を同一のピッチで形成し、
しかもラック歯3a,3b同士ではその位相が略半ピッ
チ分p/2だけ軸方向にずらして設けられている。図示
状態では各ラック歯3a,3bはスリーブ3に一体に設
けられているがスリーブ3とは別体に形成して各々をス
リーブ3に半ピッチだけずらせて止めるようにすること
もできる。
【0024】従って、第1,第2ラック歯3a,3bの
位相が半ピッチp/2だけずらされていることにより、
これに係合する第1,第2ラチェット1,2のラチェッ
ト爪1c,2cとの第1ラチェット係合部Bと第2ラチ
ェット係合部Cとは半ピッチp/2だけずれた部分で各
々係合を行うことになる。
【0025】なお、スリーブ収容穴4e内には潤滑油等
の作動液で満たされておりスリーブ3がスリーブ収容穴
4eから出没するときこの作動液が当該スリーブ収容穴
4eとスリーブ3との間の環状隙間を通過して出入りす
ることでスリーブ3の出没方向のダンピングを行う。さ
らに、スリーブ3が衝撃荷重を受けたときにこれを緩和
するため、図示していないがテンショナハウジングのス
リーブ収容穴4e内部にボールチェック弁を用いた周知
の油圧緩衝機構を組込むことが望ましいが、このような
油圧緩衝機構は省いて構造を簡略化してもよい。
【0026】以上の構成からなるラチェット式テンショ
ナAは、例えば、図2で示す部位に適用される。
【0027】図2はエンジンのクランクシャフト6aと
カムシャフト6b,6cとの間で回転を伝達するチェー
ン伝動装置6およびクランクシャフト6aとエンジンの
バランサーシャフト7aとの間で回転を伝達するチェー
ン伝動装置7を示している。エンジンのクランクシャフ
ト6aで回転される駆動側スプロケット6eとカムシャ
フト6b,6cに固定されている被駆動側スプロケット
6f,6gの間およびクランクシャフト6aの駆動側ス
プロケット7eとバランスシャフト7bに固定されてい
る被駆動側スプロケット7fとの間に夫々掛け渡されて
いるチェーン(タイミングチェーン)6d,7dが設け
られている。そして、それらチェーン6d,7dの弛み
側に前記ラチェット式テンショナAは取り付けられる。
ラチェット式テンショナAのテンショナハウジング4か
ら突出したスリーブ3の先端が支軸8aでエンジン本体
側に揺動自在に支持されているテンショナレバー8の背
面を押圧することにより、前記テンショナレバー8のシ
ュー面がチェーン6d,7dの弛み側に摺動接触して張
力を付与するように構成される。
【0028】以下にこの態様の作動を説明する。本ラチ
ェット式テンショナAはテンショナレバー8の背面にス
リーブばね4fにより付勢されてスリーブ3の先端が接
触押圧してチェーンに適正な張力を付与してチェーンの
走行時に生じる振動を抑止する。
【0029】そして、上記スリーブばね4fによりスリ
ーブ3が突出変位するとき、第1,第2ラック歯3a,
3bの新たなラック歯3a,3bへラチェット爪1c,
2cが次々と係合して行くが、この係合は第1ラチェッ
ト1と第1ラック歯3aとで構成される第1ラチェット
係合部Bと第2ラチェット2と第2ラック歯3bとで構
成される第2ラチェット係合部Cとで半ピッチの突出毎
に交互に行われる。
【0030】詳述すれば、例えば第1ラチェット係合部
Bで新たなラック歯3aへラチェット爪1cが係合する
とき、第2ラチェット係合部Cでは現在ラチェット爪2
cが係合しているラック歯3bと次に係合するラック歯
3bとの中間位置(半ピッチ位置)にあり、この時点ま
では第2ラチェット係合部Bがバックラッシュ調整をし
ていた。しかし、次のバックラッシュ調整は第1ラチェ
ット係合部Aが交代して行うこととなり、次の半ピッチ
突出の時点では再び第2ラチェット係合部Cが第1ラチ
ェット係合部Bと交代して行う。
【0031】そして、スリーブ3がチェーンから反発力
等で押戻される場合、最も直近にバックラッシュ調整を
している第1,第2ラチェット係合部B,Cのラック歯
3a,3bと第1,第2ラチェット爪1c,2cとが噛
合ってスリーブ3の後退を阻止する位置、言い換えれ
ば、第1,第2ラチェット係合部B,Cの何れかでバッ
クラッシュ調整を開始したスリーブ3の位置まで戻され
る。その戻り量はラック歯3a,3bのピッチの半分
(半ピッチ)p/2以内に抑えられる。即ち、バックラ
ッシュの最大値は、従来のラック歯の一ピッチに相当し
ていたものに対し、本例ではラック歯のピッチの半分
(半ピッチ分)p/2となる。
【0032】従って、チェーンの経時的な伸びによっ
て、スリーブ3が半ピッチ分のバックラッシュ量を超え
て前進変位すると、第1,第2ラチェット爪1c,2c
の内、今までバックラッシュ調整に寄与していたものに
代わって他方の第1,第2ラチェット爪1c,2cが一
つ後方のラック歯3a,3bに噛合い、新たな噛合い位
置から後方へのスリーブ3の後退を阻止する。
【0033】本実施態様にあっては、複数組のラチェッ
ト係合部B,Cを交互に作動するようにしているため、
ラック歯3a,3bおよびラチェット爪1c,2cのピ
ッチを小さくすることなく、したがってその強度を低下
させることなくラック歯3a,3bのピッチ以下のバッ
クラッシュを得ることができる。従って、スリーブ3は
チェーンの伸びに追従してきめ細かな後退阻止位置を得
てチェーンのテンションを調整することができ、その騒
音をより低減できる。
【0034】また、第1,第2ラチェット1,2と第
1,第2ラック歯3a,3bよりなる第1,第2ラチェ
ット係合部B,Cをスリーブ3の両側に配置しているた
め、ラチェット式テンショナ全体を薄く形成でき、チェ
ーン周り特にチェーン前後に充分なスペースが取れない
場合であっても他の部品と干渉することなく配置でき
る。
【0035】また、2個のラチェット係合部B,Cを設
ける際、2個のラック歯3a,3bを軸方向に山および
谷がラック半ピッチ分ずらして配置するのみで形成でき
るため、構成が簡単化できる。
【0036】図3はラック歯を有するスリーブの変形例
を示す。図3に示すスリーブ3はラック歯が設けられる
外周部分に螺旋状の山・谷からなる螺旋状のラック歯を
形成したものであり、外周の180°離れた対角部分を
第1,第2ラック歯3a,3bとして用いる。この第
1,第2ラック歯3a,3bは図に示すように位相が半
ピッチp/2分ずれて形成される。
【0037】なお、螺旋状にスリーブ3の全周にラック
歯3a,3bを形成したものを図示したが、例えば、対
角部分の外周部を半径方向に突出させ(或いは、対角部
分以外の外周部を陥没させ)この突出部にのみに螺旋状
のラック歯を形成することもできる。
【0038】本変形態様にあっては、2個のラック歯3
a,3bを半ピッチずらせて形成する際、スリーブ3の
外周に螺旋状の山・谷によるラック歯3a,3bとした
ため、ラック歯3a,3bの形成が容易で製造性が向上
する。また、スリーブ3の回転位置を調整することで初
期バックラッシュを調整できる。
【0039】図4は図1に示すラチェット式テンショナ
Aの他の実施態様を示す。図1と同一部分には同一の符
号を付して説明する。
【0040】図4に示すラチェット式テンショナAは、
図1のラチェット式テンショナAに対し、スリーブ3の
外周に軸方向に延びるラック歯3a,3bが設けられて
いるが、これら第1,第2ラック歯3a,3bは同一ピ
ッチで形成されると共に同一の位相を軸方向に持つよう
に構成されている点で相違する。
【0041】また、第1,第2ラチェット1,2はテン
ショナハウジング4に対してスリーブ3の軸方向に半ピ
ッチp/2だけずらせたラチェット軸4a,4bに軸穴
1a,2aが外嵌されて、このラチェット軸4a,4b
を中心に揺動自在に支持されている構成でも図1のラチ
ェット式テンショナAと相違し、他の構成は同じであ
る。
【0042】本実施態様においても、第1ラチェット1
のメインラチェット爪1cをスリーブ3のラック歯3a
に係合させる第1ラチェット係合部Bと、第1ラチェッ
ト係合部Bと半ピッチp/2ずれた部分において、第2
ラチェット2のメインラチェット爪2cをスリーブ3の
ラック歯3bに係合させる第2ラチェット係合部Cが構
成されることは、図1の実施態様と同じであり、図1の
実施態様と同様に作動する。
【0043】本実施態様にあっては、一方のラチェット
1,2のラチェット軸4a,4bを半ピッチ分p/2だ
けずらすのみ、例えば、軸穴の加工位置をずらすのみで
形成でき、構成が簡単化できる。
【0044】なお、以上の各実施態様において、第1,
第2ラチェット係合部B,Cをスリーブ3の両側に夫々
設けた第1,第2ラック歯3a,3bと第1,第2ラチ
ェット1,2で形成するものについて説明したが、図示
しないが、スリーブの片側にこれらの第1,第2ラック
歯3a,3bと第1,第2ラチェット1,2を配置して
第1,第2ラチェット係合部B,Cを形成してもよく、
この場合には、第1,第2ラック歯は位相を同じにして
一体に形成し、第1,第2ラチェットを半ピッチだけず
らせて、例えば、スリーブ軸方向の前後に配置するよう
にしてもよい。
【0045】また、ラチェット係合部を2個もつ形態に
ついて説明したが、図示しないが、3個のラチェット係
合部を持つようにして3分の一ピッチp/3ずつバック
ラッシュが調整できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様であるラチェット式テンシ
ョナの断面図。
【図2】本発明のラチェット式テンショナの適用部位の
一例を示す概略図。
【図3】本発明の他の実施態様であるラックの図。
【図4】本発明の更に他の実施態様であるラチェット式
テンショナの概略図。
【符号の説明】
A ラチェット式テンショナ B,C ラチェット係合部 1,2ラチェット 1c,2c メインラチェット爪 1d,2d サブラチェット爪 3 スリーブ 3a,3b ラック歯 4 テンショナハウジング 4a,4b ラチェット軸 4e スリーブ収容穴 4f スリーブばね 5a,5b ラチェットばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンショナハウジングのスリーブ収容穴
    に摺動自在に嵌挿されしかもばねで先端部が外部に突出
    するよう付勢されたスリーブと、前記テンショナハウジ
    ングにラチェット軸により揺動自在に支持されたラチェ
    ットからなり、前記ラチェットに形成されたラチェット
    爪をスリーブ側面に形成したラック歯に係合させてスリ
    ーブの所定以上の後退変位を阻止するようにしたラチェ
    ット式テンショナにおいて、 スリーブ側面に形成されるラック歯とこのラック歯に係
    合するラチェット爪よりなるラチェット係合部を複数設
    け、これらラチェット係合部はスリーブの変位に対して
    ラック歯にラチェット爪が係合する位置が互に異なるよ
    うに配置されることを特徴とするラチェット式テンショ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記ラチェット係合部は、スリーブを挟
    んで互に対向して配置された2個のラチェットと、 これらのラチェットのラチェット爪に夫々係合する2個
    のラック歯とから形成されたことを特徴とする請求項1
    に記載のラチェット式テンショナ。
  3. 【請求項3】 前記ラチェット係合部は、ラチェット爪
    がスリーブの軸方向同一位置に配置された2個のラチェ
    ットと、 これらのラチェット爪に夫々係合し軸方向に山および谷
    がラック半ピッチ分ずれた2個のラック歯とから形成さ
    れたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ラチェット式テンショナ。
  4. 【請求項4】 前記ラック歯は、スリーブの外周の内少
    なくとも対向した部分に設けられる螺旋状の谷および山
    で形成されることを特徴とする請求項3に記載のラチェ
    ット式テンショナ。
  5. 【請求項5】 前記ラチェット係合部は、ラチェット爪
    がスリーブに対し軸方向にラック歯の半ピッチ分ずれた
    位置に配置された2個のラチェットと、 山および谷がスリーブ軸方向同一位置にあり前記ラチェ
    ット爪に夫々係合する2個のラック歯とから形成された
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラチ
    ェット式テンショナ。
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