JP2002038520A - 残土の流通方法 - Google Patents

残土の流通方法

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JP2002038520A
JP2002038520A JP2000229823A JP2000229823A JP2002038520A JP 2002038520 A JP2002038520 A JP 2002038520A JP 2000229823 A JP2000229823 A JP 2000229823A JP 2000229823 A JP2000229823 A JP 2000229823A JP 2002038520 A JP2002038520 A JP 2002038520A
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reclaimed
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surplus
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Yoichi Hasegawa
洋一 長谷川
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業場所と残土再生工場との間の走行距離や
走行時間を短縮することができ、残土を効率良く流通さ
せて工期短縮及び経費節減を図ることができる残土の流
通方法を提供する。 【解決手段】 利用者が情報端末によって電気通信回線
を通じて業者名、作業場所、残土発生量及び残土搬入日
を含む作業情報を予めサーバーコンピュータに登録する
登録ステップS1と、登録された作業情報に基づいてサ
ーバーコンピュータ側で作業場所から距離的に近い条件
に合う残土再生工場を選出する選出ステップS2と、サ
ーバーコンピュータ側で選出された残土再生工場を情報
端末を介して利用者に紹介する紹介ステップS3とを含
む構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業現場で発生す
る残土を残土再生工場で再生して残土を流通する残土の
流通方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、市街地の土木工事現場では、図
7に示すように、パワーショベル91で基礎穴92を掘
ると、コンクリートガラや石を含む多量の残土94が掘
り出される。この掘り出された残土94の約半分は、掘
った基礎穴92に埋め戻されるが、残りは、トラック9
3で搬送して海や山の埋め立て地(最終処分地)に捨て
られることになる。
【0003】上記残土94には、土砂及び7立方cm以
下のコンクリートガラ等の他、7立方cm以上、例え
ば、15立方cm、30立方cm、50立方cm等のコ
ンクリートガラ等も含まれている。上記残土94を埋め
戻し土や宅地・道路の盛り土として使用するときは、土
砂のみでは地盤の締まりが悪いことから、土砂に対して
7立方cm以下のコンクリートガラ等が20〜30%程
度の割合で混合されているのが好ましい。
【0004】しかしながら、掘り出されたままの残土9
4には、土砂に7立方cm以下のコンクリートガラ等が
どの程度の割合で混合されているのかが不明であるう
え、7立方cm以上のコンクリートガラ等も含まれてい
るから、そのままでは埋め戻し土や盛り土として使用す
ることができないので、土木工事現場において、パワー
ショベル等により、熟練者が残土94を広げながら7立
方cm以上のコンクリートガラ等を取り除いたり、7立
方cm以下のコンクリートガラ等の混合割合を目視で確
認するという作業が必要であった。
【0005】また、残土94を埋め立て地に捨てるとき
は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」や所轄行政
官庁の条例等により、現状では15立方cm以上のコン
クリートガラ等を含む残土94は「産業廃棄物」扱いと
なるので、例えば大阪府では、府内には既に最終処分地
が全く無いことから、香川県や岡山県のような他県の最
終処分地に捨てるように義務づけられており、その費用
はトラック1台分(10トン)で約2万円も必要であ
る。しかも、他県の最終処分地も数年以内に無くなるこ
とは必定である。
【0006】そこで、コンクリートガラや石を含む残土
94の全てを「産業廃棄物」扱いとならないように再生
する残土再生工場が各業者で運営されるに至っている。
【0007】この残土再生工場は、例えば、土木工事現
場から離れた仮置き場において、掘り出されたコンクリ
ートガラや石を含む残土94を、土砂及び7立方cm程
度の塊寸法以下の再生用コンクリートガラ等と、7立方
cm程度の塊寸法以上の廃棄用コンクリートガラ等とに
ふるい分けると共に、ふるい分けた廃棄用コンクリート
ガラ等を粉砕して再びふるい分けながら、土砂に20〜
30%程度の比率で再生用コンクリートガラ等を混合し
て、掘り出された全ての残土94を埋め戻し土や盛り土
に再生する方法が採られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
残土再生工場は各業者が個別に運営する形態をとってい
るため、残土再生工場の数や場所は限られているので、
作業現場で発生する残土を残土再生工場に搬入する際
に、作業現場と残土再生工場が離れている場合もあり、
その場合には残土を搬送するトラックの走行距離と走行
時間が長くなり作業効率が低下するため、残土の流通が
悪く工期が長期化したり経費が嵩むという問題が生じて
いた。
【0009】本発明は、こうした従来技術の課題を解決
するものであり、作業場所と残土再生工場との間の走行
距離や走行時間を短縮することができ、残土を効率良く
流通させて工期短縮及び経費節減を図ることができる残
土の流通方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の残土の流通方法
は、管理者側のサーバーコンピュータに登録され複数の
業者が共同で運営する複数の残土再生工場を、電気通信
回線を通じて利用者側の情報端末によって照会して所望
の残土再生工場を選択し、作業現場で発生する残土を該
残土再生工場で再生して残土を流通する方法であって、
利用者が情報端末によって業者名、作業場所、残土発生
量及び残土搬入日を含む作業情報を予めサーバーコンピ
ュータに登録する登録ステップと、登録された作業情報
に基づいてサーバーコンピュータ側で作業場所から距離
的に近い条件に合う残土再生工場を選出する選出ステッ
プと、サーバーコンピュータ側で選出された残土再生工
場を情報端末を介して利用者に紹介する紹介ステップと
を含む構成からなる。
【0011】この構成によれば、登録ステップで利用者
が残土を発生する作業情報を予めサーバーコンピュータ
に登録すると、選出ステップで登録された作業情報に基
づいてサーバーコンピュータ側で作業場所から距離的に
近い条件に合う残土再生工場が選出され、紹介ステップ
でその残土再生工場が情報端末を介して利用者に紹介さ
れる。
【0012】このように、作業現場で発生する残土を残
土再生工場に搬入するに際し、複数の業者が共同で運営
する複数の残土再生工場の中より作業場所から距離的に
近い条件に合う残土再生工場が選出されるので、各業者
が個別に運営する限られた残土再生工場の中から残土再
生工場を選択する場合に比べ、作業場所と残土再生工場
との間の距離が短縮されるため、残土を効率良く流通さ
せて工期短縮及び経費節減を図ることが可能となる。
【0013】上記の残土の流通方法における登録ステッ
プにおいて、利用者が情報端末によって業者名、作業場
所、再生土の搬出量及び搬出日を含む作業情報を予めサ
ーバーコンピュータに登録するようになっており、上記
選出ステップ及び紹介ステップによって所望の残土再生
工場を選択し、該残土再生工場から再生土を搬出し必要
とする作業現場に搬入することにより残土を流通する構
成とする。
【0014】この構成によれば、登録ステップで利用者
が再生土を使用する作業情報を予めサーバーコンピュー
タに登録すると、選出ステップで登録された作業情報に
基づいてサーバーコンピュータ側で作業場所から距離的
に近い条件に合う残土再生工場が選出され、紹介ステッ
プでその残土再生工場が情報端末を介して利用者に紹介
される。
【0015】このように、残土再生工場の再生土を作業
現場で利用するに際し、複数の業者が共同で運営する複
数の残土再生工場の中より作業場所から距離的に近い条
件に合う残土再生工場が選出されるので、各業者が個別
に運営する限られた残土再生工場の中から残土再生工場
を選択する場合に比べ、残土再生工場と作業現場との間
の距離が短縮されるため、再生土を効率良く流通させて
工期短縮及び経費節減を図ることが可能となる。そし
て、残土再生工場と作業現場における残土の再生と再生
土の利用をバランスさせることが可能となり、残土の流
通がスムーズに行われるようになる。
【0016】また、上記登録ステップでサーバーコンピ
ュータに登録した作業情報を利用者が情報端末によって
変更する作業変更ステップを含み、変更された作業情報
に基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直
す処理を行う構成とする。
【0017】この構成によれば、現場における実際の作
業の進捗に応じて残土発生量や残土搬入日に変更が生じ
たり、作業計画の変更により作業場所が変わったりした
場合にも、作業変更ステップで利用者が情報端末によっ
てサーバーコンピュータに登録した作業情報を変更し、
それに基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをや
り直す処理を行うため、再選出された残土再生工場にお
いて残土の再生処理を滞りなく行うことが可能となる。
【0018】また、残土再生工場が先に受注した再生処
理の計画を変更する場合に、電気通信回線を通じて残土
再生工場側の情報端末によって、サーバーコンピュータ
に登録された残土再生工場における再生処理の計画を変
更する再生変更ステップを含み、変更された再生処理計
画に基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり
直す処理を行う構成とする。
【0019】この構成によれば、残土再生工場における
再生処理の進捗に応じて先に受注した再生処理の計画を
変更する場合に、再生変更ステップで残土再生工場側の
情報端末によって、サーバーコンピュータに登録された
先に受注した残土再生工場における再生処理の計画を簡
単に変更することができる。そして、変更された再生処
理計画に基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップを
やり直す処理を行うため、残土再生工場の利用者に対し
再生処理の計画に変更が生じる旨を通知すると共に、再
選出された残土再生工場において残土の再生処理を滞り
なく行うことが可能となる。
【0020】更には、作業現場の残土を残土再生工場に
搬入するに当たって又は残土再生工場の再生土を搬出す
るに当たって、事前にその旨を情報端末によってサーバ
ーコンピュータに通知する通知ステップを含み、この通
知を受けた時点における交通情報を考慮して上記選出ス
テップ及び紹介ステップをやり直し、作業場所と残土再
生工場との間の走行時間及び走行距離が短くなる残土再
生工場を利用可能とする構成とする。
【0021】この構成によれば、作業現場の残土を残土
再生工場に搬入するに当たって又は残土再生工場の再生
土を搬出するに当たって、通知ステップで事前にその旨
を情報端末によってサーバーコンピュータに通知する
と、この通知を受けた時点における交通情報を考慮して
上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直し、作業場
所と残土再生工場との間の走行時間及び走行距離が短く
なる残土再生工場が選出され、その残土再生工場が利用
可能となる。このため、事故や工事による交通渋滞、交
通規制等による情況変化にフレキシブルに対応し、作業
効率の低下を抑制することができる分、工期短縮及び経
費節減を図ることが可能となる。
【0022】また、作業場所と残土再生工場との間の経
路をカーナビゲーションシステムで誘導する構成にすれ
ば、現場周辺の地理に不案内な者であっても走行時間及
び走行距離が短くなる経路で作業場所と残土再生工場と
の間を確実に移動することが可能となる。
【0023】また、複数の残土再生工場を共同で運営す
る複数の業者が組合を結成していて、管理者側のサーバ
ーコンピュータに電気通信回線を通じて情報端末によっ
て、この組合への入会の手続きが可能になっている構成
にすると、組合への入会の手続きが容易となり、それに
起因して組合に入会する業者が増えるにつれて、使用で
きる残土再生工場の数と地域が拡大するため、その分更
に作業場所から距離的に近い条件に合う残土再生工場を
選出することが可能となり、それにより工期短縮及び経
費節減を図ることが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。
【0025】本発明の残土の流通方法は、管理者側のサ
ーバーコンピュータに登録され複数の業者が共同で運営
する複数の残土再生工場を、電気通信回線を通じて利用
者側の情報端末によって照会して所望の残土再生工場を
選択し、作業現場で発生する残土を該残土再生工場で再
生して残土を流通するものである。
【0026】例えば、図1に示すように、複数の業者が
出資して残土再生組合Uを結成し複数の残土再生工場A
〜Eを共同で運営し、大阪府全域の作業現場をカバーす
る形態をとっている。
【0027】具体的には、図2に示すように、残土再生
工場Aは大阪府の北部に位置し、所定半径の地域RAに
ある作業現場を対象としており、例えば図中の作業現場
a1〜a4で発生する残土が運び込まれ再生処理が行わ
れる。残土再生工場Bは大阪府の北東部に位置し、所定
半径の地域RBにある作業現場を対象としており、例え
ば図中の作業現場b1〜b7で発生する残土が運び込ま
れ再生処理が行われる。残土再生工場Cは大阪府の中央
部に位置し、所定半径の地域RCにある作業現場を対象
としており、例えば図中の作業現場c1〜c6で発生す
る残土が運び込まれ再生処理が行われる。残土再生工場
Dは大阪府の南東部に位置し、所定半径の地域RDにあ
る作業現場を対象としており、例えば図中の作業現場d
1〜d6で発生する残土が運び込まれ再生処理が行われ
る。残土再生工場Eは大阪府の南西部に位置し、所定半
径の地域REにある作業現場を対象としており、例えば
図中の作業現場e1〜e6で発生する残土が運び込まれ
再生処理が行われる。
【0028】このように、複数の残土再生工場A〜Eに
よって、大阪府全域の作業現場をカバーできるようにし
ている。そして、各作業現場で発生するコンクリートガ
ラ・アスファルトガラを各作業現場から近い位置にある
残土再生工場に運び、各残土再生工場内でコンクリート
ガラ・アスファルトガラを再生し、再生土、再生砕石を
埋め戻し土、盛土として各作業現場に運び出して残土を
流通する。尚、各残土再生工場で再生した再生土、再生
砕石は商品として一般に販売することも可能であり、商
品として残土を全国に流通することもできる。
【0029】図3に示すように、上記残土再生工場A〜
Eにはパソコン等の情報端末21〜25がそれぞれ設置
されていて、これらの情報端末21〜25と残土再生組
合Uのサーバーコンピュータ10とは電気通信回線を通
じてそれぞれ接続可能になっている。更に、複数の利用
者の各情報端末(31−1)〜(31−n)と残土再生
組合Uのサーバーコンピュータ10とは電気通信回線を
通じてそれぞれ接続可能になっている。
【0030】次に、本発明の残土の流通方法における実
際の処理手順について図4に基づいて説明する。
【0031】利用者が残土再生組合Uに予め情報端末
(例えば、31−1)によって業者名、作業場所、残土
発生量及び残土搬入日を含む作業情報を連絡すると(作
業情報の連絡M11)、その作業情報がサーバーコンピ
ュータ10に登録される(ステップS1)。
【0032】次に、登録された作業情報に基づいてサー
バーコンピュータ10側で作業場所から距離的に近い条
件に合う残土再生工場が選出される(ステップS2)。
【0033】次に、照会した利用者にサーバーコンピュ
ータ10側で選出された残土再生工場が情報端末31−
1を介して紹介される(ステップS3)。
【0034】より詳しくは、例えば、利用者である土木
業者は、その土木業者のパソコンで、残土再生組合Uの
サーバーコンピュータ10に、インターネットを通じ
て、土木業者名、現場の位置、搬入開始日と搬入終了
日、搬入土数(日別の搬入土数と全日の搬入土数)を連
絡する。
【0035】残土再生組合Uは、現場の位置から最短距
離にある第1残土再生工場を選択して、残土再生組合の
サーバーコンピュータ10で、第1残土再生工場のパソ
コンに、インターネットを通じて、土木業者名、現場の
位置、搬入開始日と搬入終了日、搬入土数を連絡する。
【0036】第1残土再生工場は、搬入開始日と搬入終
了日、搬入土数を検討して、残土再生工場のパソコン
で、残土再生組合Uのサーバーコンピュータ10に、イ
ンターネットを通じて、その「可否」を連絡する。
【0037】その「可否」の連絡には、搬入開始日と搬
入終了日、搬入土数のいずれもが「可」又は「否」であ
ること、搬入開始日と搬入終了日の間のいずれかの日が
「可」又は「否」であることと「可」の日の搬入可能土
数を含むものとする。
【0038】残土再生組合Uは、その連絡が搬入開始日
と搬入終了日、搬入土数のいずれもが「可」であれば、
その土木業者にその旨を連絡する。
【0039】残土再生組合Uは、その連絡が搬入開始日
と搬入終了日、搬入土数のいずれもが「否」であれば、
その土木業者にその旨を連絡するとともに、現場の位置
から次に最短距離にある第2残土再生工場を選択して、
残土再生組合Uのサーバーコンピュータ10で、第2残
土再生工場のパソコンに、インターネットを通じて、土
木業者名、現場の位置、搬入の開始日と終了日、搬入土
数を連絡する。
【0040】第2残土再生工場は、搬入の開始日と終了
日、搬入土数とを検討して、残土再生工場のパソコン
で、残土再生組合Uのサーバーコンピュータ10に、イ
ンターネットを通じて、その「可否」を連絡する。
【0041】残土再生組合Uは、その連絡が搬入の開始
日と終了日、搬入土数のいずれもが「可」であれば、そ
の土木業者にその旨を連絡し、搬入の開始日と終了日、
搬入土数のいずれもが「否」であれば、その土木業者に
その旨を連絡するとともに、その連絡が「可」になるま
で、先に選択した第1、第2残土再生工場を除いて、現
場の位置から次に最短距離にある順で第3、第4、第5
の残土再生工場を選択することを繰り返す。
【0042】残土再生組合Uは、全ての残土再生工場A
〜Eからの連絡が搬入の開始日と終了日、搬入土数のい
ずれもが「否」であれば、その土木業者にその旨を連絡
するとともに、全ての残土再生工場を対象として、搬入
開始日と搬入終了日の間のいずれかの日が「可」である
か、「可」の日の搬入可能土数を比較して、搬入の開始
日と終了日の間の「可」の日と搬入可能土数とを全ての
残土再生工場に振り分けて、現場の位置から最短距離に
ある順で第1〜第5の残土再生工場を選択して、その連
絡を該当する第1〜第5の残土再生工場とその土木業者
とに連絡する。それでも振り分けできない場合には、他
の土木業者との関係で、緊急度に応じて、全ての残土再
生工場を対象として振り分ける。
【0043】このように、作業現場で発生する残土を残
土再生工場に搬入するに際し、複数の業者が共同で運営
する複数の残土再生工場A〜Eの中より作業場所から距
離的に近い条件に合う残土再生工場が選出されるので、
従来のように各業者が個別に運営する限られた残土再生
工場の中から残土再生工場を選択する場合に比べ、作業
場所と残土再生工場との間の距離が短縮されるため、残
土を効率良く流通させて工期短縮及び経費節減を図るこ
とができる。
【0044】尚、上記では、作業現場で発生する残土を
残土再生工場に搬入し、そこで残土を再生して再生土と
することにより残土を流通する方法について説明した
が、それとは逆の流れとなる残土再生工場から再生土を
搬出し必要とする作業現場に搬入することにより残土を
流通する場合にも、本発明を適用することができる。
【0045】すなわち、上記の残土の流通方法における
作業情報の登録ステップS1において、利用者が情報端
末によって業者名、作業場所、再生土の搬出量及び搬出
日を含む作業情報を予めサーバーコンピュータ10に登
録するようにし、上記選出ステップS2及び紹介ステッ
プS3によって所望の残土再生工場を選択し、該残土再
生工場から再生土を搬出し必要とする作業現場に搬入す
ることにより残土を流通する構成とする。
【0046】この構成によれば、登録ステップS1で利
用者が再生土を使用する作業情報を予めサーバーコンピ
ュータ10に登録すると、選出ステップS2で登録され
た作業情報に基づいてサーバーコンピュータ10側で作
業場所から距離的に近い条件に合う残土再生工場が選出
され、紹介ステップS3でその残土再生工場が情報端末
を介して利用者に紹介される。
【0047】このように、残土再生工場の再生土を作業
現場で利用するに際し、複数の業者が共同で運営する複
数の残土再生工場の中より作業場所から距離的に近い条
件に合う残土再生工場が選出されるので、各業者が個別
に運営する限られた残土再生工場の中から残土再生工場
を選択する場合に比べ、残土再生工場と作業現場との間
の距離が短縮されるため、再生土を効率良く流通させて
工期短縮及び経費節減を図ることができる。そして、残
土再生工場と作業現場における残土の再生と再生土の利
用をバランスさせることが可能となり、残土の流通がス
ムーズに行われるようになる。
【0048】(作業情報の変更処理)利用者から作業情
報の変更通知(M12)を受けた場合は、図5に示すよ
うに、作業情報に変更があるのでステップS12に移り
(ステップS11)、サーバーコンピュータ10に登録
された作業情報が変更される(ステップS12)。そし
て、再生処理計画に変更はないのでステップS15に移
り(ステップS13)、変更された作業情報に基づいて
残土再生工場が再選出され(ステップS15)、その再
選出された残土再生工場が情報端末31−1を介して紹
介される(ステップS16)。
【0049】より詳しくは、利用者である土木業者は、
残土搬入の開始・終了予定日や発生予想土数に変更があ
るときは、その土木業者のパソコンで、残土再生組合の
サーバーコンピュータ10に、インターネットを通じ
て、土木業者名、現場の位置、変更がある残土搬入の開
始・終了予定日や発生予想土数を連絡する。
【0050】残土再生組合Uは、残土再生組合Uのサー
バーコンピュータ10で、既に選択した残土再生工場の
パソコンに、インターネットを通じて、土木業者名、現
場の位置、変更がある残土搬入の開始・終了予定日や発
生予想土数を連絡する。
【0051】その残土再生工場は、変更がある残土搬入
の開始・終了予定日や発生予想土数を検討して、残土再
生工場のパソコンで、残土再生組合Uのサーバーコンピ
ュータ10に、インターネットを通じて、その「可否」
を連絡する。
【0052】残土再生組合Uは、残土再生組合Uのサー
バーコンピュータ10で、連絡してきた土木業者に、イ
ンターネットを通じて、その連絡が「可」であれば、そ
の旨を連絡し、「否」であれば、その旨を連絡するとと
もに、その連絡が「可」になるまで、先に選択した残土
再生工場を除いて、現場の位置から次に最短距離にある
残土再生工場を選択することを繰り返す。
【0053】残土再生組合は、全ての残土再生工場から
の連絡が「否」であれば、連絡してきた土木業者にその
旨を連絡する。
【0054】ここで、具体例として、図2中のK地点を
作業現場とする場合について説明する。
【0055】図中のK地点を作業現場とする場合は、残
土再生工場Aと残土再生工場Bが距離的に近いため、残
土再生組合Uから残土再生工場A又は残土再生工場Bが
紹介される。そこで、利用者が残土再生組合Uに残土再
生工場Aを使用することを予約していたとする。ところ
が、現場における実際の作業の進捗に応じて残土発生量
や残土搬入日に変更が生じたため、利用者が作業情報を
変更する旨の通知を残土再生組合Uに行った。その結
果、残土発生量や残土搬入日の変更により残土再生工場
Aで対応できないこととなった場合には、残土再生工場
Bに変更して再生処理を行う旨の連絡が、残土再生組合
Uから利用者の情報端末に入る。これによって、予定し
ていた残土の再生処理を滞りなく計画どおり行うことが
できる。
【0056】このように、現場における実際の作業の進
捗に応じて残土発生量や残土搬入日に変更が生じたり、
作業計画の変更により作業場所が変わったりした場合に
も、作業情報の変更通知M12、作業変更ステップS1
2で利用者が情報端末によってサーバーコンピュータ1
0に登録した作業情報を変更し、それに基づいて残土再
生工場の再選出(ステップS15)、再選出された残土
再生工場の紹介(ステップS16)の処理を行うため、
再選出された残土再生工場において残土の再生処理を滞
りなく行うことができる。
【0057】尚、上記では、作業現場で発生する残土を
残土再生工場に搬入し、そこで残土を再生して再生土と
することにより残土を流通する場合において、残土を発
生する作業情報の変更処理について説明したが、それと
は逆の流れとなる残土再生工場から再生土を搬出し必要
とする作業現場に搬入することにより残土を流通する場
合において、再生土を使用する作業情報の変更処理につ
いても、上記と同様である。
【0058】すなわち、現場における実際の作業の進捗
に応じて必要とする再生土の搬出量及び搬出日に変更が
生じたり、作業計画の変更により作業場所が変わったり
した場合にも、作業情報の変更通知M12、作業変更ス
テップS12で利用者が情報端末によってサーバーコン
ピュータ10に登録した再生土を使用する作業情報を変
更し、それに基づいて残土再生工場の再選出(ステップ
S15)、再選出された残土再生工場の紹介(ステップ
S16)の処理を行うことにより、再選出された残土再
生工場から再生土を搬出して作業現場における工事を再
生土を用いて滞りなく行うことができる。
【0059】(再生処理計画の変更処理)残土再生工場
A〜Eの情報端末21〜25によって再生処理計画の変
更通知(M13)を受けた場合は、図5に示すように、
作業情報に変更がないのでステップS13に移り(ステ
ップS11)、再生処理計画に変更があるのでステップ
S14に移り(ステップS13)、サーバーコンピュー
タ10に登録された再生処理計画が変更される(ステッ
プS14)。そして、変更された作業情報に基づいて残
土再生工場が再選出され(ステップS15)、その再選
出された残土再生工場が情報端末31−1を介して紹介
される(ステップS16)。
【0060】より詳しくは、例えば、残土再生工場は、
先に「可」と連絡した残土搬入の開始・終了予定日や再
生土数に変更を希望するときは、その残土再生工場のパ
ソコンで、残土再生組合Uのサーバーコンピュータ10
に、インターネットを通じて、土木業者名、現場の位
置、変更を希望する残土搬入の開始・終了予定日や再生
土数を連絡する。
【0061】残土再生組合Uは、その連絡があれば、そ
の残土再生工場のパソコンで、土木業者のパソコンに、
インターネットを通じて、その旨を連絡するとともに、
その変更の希望が、残土搬入の開始・終了予定日以外で
あるときは、現場の位置から次に最短距離にある残土再
生工場を選択して、残土再生組合Uのサーバーコンピュ
ータ10で、その残土再生工場のパソコンに、インター
ネットを通じて、土木業者名、現場の位置、残土搬入の
開始・終了予定日、発生予想土数を連絡する。
【0062】その残土再生工場は、工事の開始・終了予
定日と発生予想土数とを検討して、残土再生工場のパソ
コンで、残土再生組合Uのサーバーコンピュータ10
に、インターネットを通じて、その「可否」を連絡す
る。
【0063】残土再生組合Uは、その連絡が「可」であ
れば、連絡してきた土木業者にその旨を連絡し、「否」
であれば、連絡してきた土木業者にその旨を連絡すると
ともに、その連絡が「可」になるまで、先に選択した残
土再生工場を除いて、現場の位置から次に最短距離にあ
る残土再生工場を選択することを繰り返す。
【0064】残土再生組合は、全ての残土再生工場から
の連絡が「否」であれば、連絡してきた土木業者にその
旨を連絡する。
【0065】ここで、具体例として、図2中のL地点を
作業現場とする場合について説明する。
【0066】図中のL地点を作業現場とする場合は、残
土再生工場Aと残土再生工場Bと残土再生工場Cが距離
的に近いため、残土再生組合Uから残土再生工場A〜C
のいずれかが紹介される。そこで、利用者が残土再生組
合Uに残土再生工場Aを使用することを予約していたと
する。ところが、残土再生工場Aから再生処理計画の変
更通知が入り、残土再生工場Aでは予定していた残土搬
入日に予定していた残土発生量を処理できないことにな
ったとする。この場合には、残土再生工場Aで処理でき
ない分の残土を残土再生工場B又は残土再生工場Cに変
更して再生処理を行う旨の連絡が、残土再生組合Uから
利用者の情報端末に入る。また、発生する残土量が多い
場合には残土再生工場Bと残土再生工場Cの両方で並行
して再生処理を行う旨の連絡が入る。これによって、予
定していた残土の再生処理を滞りなく計画どおり行うこ
とができる。
【0067】このように、残土再生工場における再生処
理の進捗に応じて先に受注した再生処理の計画を変更す
る場合に、再生処理計画の変更通知M13、再生変更ス
テップS14で残土再生工場側の情報端末によって、サ
ーバーコンピュータ10に登録された先に受注した残土
再生工場における再生処理の計画を簡単に変更すること
ができる。そして、変更された再生処理計画に基づいて
残土再生工場の再選出(ステップS15)、再選出され
た残土再生工場の紹介(ステップS16)の処理を行う
ため、残土再生工場の利用者に対し再生処理の計画に変
更が生じる旨を通知すると共に、再選出された残土再生
工場において残土の再生処理を滞りなく行うことができ
る。
【0068】(交通情報に基づく計画変更処理)残土再
生工場を利用して実際に残土の再生をしたり又は残土再
生工場から再生土を搬出するに当たって、交通情報に基
づいて計画の見直しが必要となる場合がある。
【0069】図6に示すように、作業現場の残土を残土
再生工場に搬入するに当たって又は残土再生工場の再生
土を搬出するに当たって、事前にその旨を情報端末31
−1によってサーバーコンピュータ10に通知するよう
にすると(事前通知M14)、この通知を受けた時点に
おける交通情報がVICS(道路交通情報通信システ
ム:Vehicle Information and Communication System)
を利用してサーバーコンピュータ10側で受信され(ス
テップS21)、その交通情報に基づいて計画の見直し
が必要か否かが判断される(ステップS22)。計画の
見直しが必要と判断された場合には、残土再生工場の選
出条件が変更され(ステップS23)、変更された選出
条件に基づいて残土再生工場を再選出し(ステップS2
4)、再選出された残土再生工場を紹介する(ステップ
S25)処理を行うため、作業場所と残土再生工場との
間の走行時間及び走行距離が短くなる残土再生工場が利
用可能となる。また、ステップS22で計画の見直しが
必要ないと判断された場合には、利用者の情報端末31
−1に当初の計画どおりでOKの連絡が入れられる。
【0070】ここで、具体例として、図2中のM地点を
作業現場とする場合について説明する。
【0071】図中のM地点を作業現場とする場合は、残
土再生工場Dと残土再生工場Eが距離的に近いため、残
土再生組合Uから残土再生工場D又は残土再生工場Eが
紹介される。そこで、利用者が残土再生組合Uに残土再
生工場Dを使用することを予約していたとする。そし
て、残土再生工場Dを実際に使用するに当たって、事前
にその旨を携帯型情報端末によって残土再生組合Uに通
知したところ、作業現場Mと残土再生工場Dの間が事故
による交通渋滞が発生しているとの交通情報が得られた
とする。この場合には、残土再生組合Uから利用者の携
帯型情報端末に使用を予約していた残土再生工場Dを残
土再生工場Eに変更する旨の連絡が入る。これによっ
て、予定していた残土の再生処理又は再生土の搬出を滞
りなく計画どおり行うことができる。
【0072】従って、事故や工事による交通渋滞、交通
規制等による情況変化にフレキシブルに対応し、作業効
率の低下を抑制することができる分、工期短縮及び経費
節減を図ることができる。
【0073】特に、作業場所と残土再生工場との間の経
路をカーナビゲーションシステムで誘導する構成にすれ
ば、現場周辺の地理に不案内な者であっても走行時間及
び走行距離が短くなる経路で作業場所と残土再生工場と
の間を確実に移動することができる。
【0074】また、複数の残土再生工場A〜Eを共同で
運営する複数の業者が残土再生組合Uを結成していて、
管理者側のサーバーコンピュータ10に電気通信回線を
通じて情報端末によって、この残土再生組合Uへの入会
の手続きが可能になっている構成にすると、残土再生組
合Uへの入会の手続きが容易となり、それに起因して残
土再生組合Uに入会する業者が増える。これによって、
使用できる残土再生工場の数と地域が拡大するため、そ
の分更に作業場所から距離的に近い条件に合う残土再生
工場を選出することが可能となり、それにより工期短縮
及び経費節減を図ることができる。
【0075】更には、上述した残土の流通方法によれ
ば、工期短縮及び経費節減により生じる資金によって、
残土再生組合Uによる複数の残土再生工場を共同で運営
することが可能となる。
【0076】例えば、10トントラックに5立米の残土
を搭載すると仮定すると、従来のように各業者が個別に
運営する限られた残土再生工場を利用していた場合に
は、通常では作業現場と残土再生工場の移動時間が片道
1時間程で1日4往復することができたので、1台のト
ラックで1日に40立米の残土を処理することができ
た。しかし、作業現場と残土再生工場が遠いと、移動時
間が片道2時間程で1日2往復が限界であったため、1
台のトラックで1日に20立米の残土しか処理すること
ができなかった。
【0077】これに対し、本発明の残土の流通方法によ
れば、作業現場と残土再生工場が近くなり、移動時間が
片道30分程で1日8往復することが可能となり、1台
のトラックで1日に80立米の残土を処理することがで
きる。
【0078】ここで、例えば、残土の運賃と投棄量で1
立米4,000円ぐらいの費用が必要であると仮定する
と、10トントラックに5立米の残土を搭載して、通常
で片道20,000円ぐらいの費用が必要になる。
【0079】80立米の残土を処理する場合を想定する
と、従来の方法では、通常では1台のトラックで1日に
40立米の残土しか処理することができなかったため、
80立米の残土を処理するのに2日を必要とし、その費
用として160,000円を要した。また、作業現場と
残土再生工場が遠いと1台のトラックで1日に20立米
の残土しか処理することができなかったため、80立米
の残土を処理するのに4日を必要とした。
【0080】これに対し、本発明では、80立米の残土
を1日で処理することができる。
【0081】上記の試算のように、本発明によれば従来
に比べ1台のトラックで1日に2〜4倍の残土を処理す
ることができるため、それにより工期短縮と経費節減を
図ることができる。
【0082】そこで、元請け会社が所定額で受けた残土
処理を下請け会社に発注する際に、本発明の残土の流通
方法により生じる工期短縮と経費節減による差額分を差
し引いた額で下請け会社に受注させる。この差額分の資
金によって、残土再生組合Uによる複数の残土再生工場
を共同で運営することが可能となる。
【0083】以上、本発明の残土の流通方法は、上記し
た実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、必
要に応じ適宜構成や処理ステップを変形、追加又は削除
した構成としてもよいことは言うまでもない。
【0084】例えば、上記では、情報端末としてパソコ
ンを用いる例を示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、携帯電話やモバイルコンピュータ等の他の
情報端末を用いてもよい。
【0085】また、上記では管理者側のサーバーコンピ
ュータを残土再生組合に設置する構成例を示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、残土再生組合と
してサーバーコンピュータを所有せず、コンピュータ管
理会社に設置されたサーバーコンピュータを利用し、電
気通信回線を通じて残土再生組合のパソコンを介してサ
ーバーコンピュータを管理する形態としてもよい。
【0086】また、利用者や残土再生工場の各情報端末
とサーバーコンピュータとの情報のやりとりは、インタ
ーネットにより直接行う方法に限定されるものではな
く、電子メール機能や電話機等を利用して間接的に情報
のやりとり行う方法としてもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の残土の流
通方法によれば、登録ステップで利用者が残土を発生す
る作業情報を予めサーバーコンピュータに登録すると、
選出ステップで登録された作業情報に基づいてサーバー
コンピュータ側で作業場所から距離的に近い条件に合う
残土再生工場が選出され、紹介ステップでその残土再生
工場が情報端末を介して利用者に紹介される。このよう
に、作業現場で発生する残土を残土再生工場に搬入する
に際し、複数の業者が共同で運営する複数の残土再生工
場の中より作業場所から距離的に近い条件に合う残土再
生工場が選出されるので、各業者が個別に運営する限ら
れた残土再生工場の中から残土再生工場を選択する場合
に比べ、作業場所と残土再生工場との間の距離が短縮さ
れるため、残土を効率良く流通させて工期短縮及び経費
節減を図ることができる。
【0088】更には、本発明の残土の流通方法によれ
ば、工期短縮及び経費節減により生じる資金によって、
複数の残土再生工場を共同で運営することが可能とな
る。
【0089】上記登録ステップにおいて、利用者が情報
端末によって業者名、作業場所、再生土の搬出量及び搬
出日を含む作業情報を予めサーバーコンピュータに登録
するようになっており、上記選出ステップ及び紹介ステ
ップによって所望の残土再生工場を選択し、該残土再生
工場から再生土を搬出し必要とする作業現場に搬入する
ことにより残土を流通する構成にすると、残土再生工場
の再生土を作業現場で利用するに際し、残土再生工場と
作業現場との間の距離が短縮されるため、再生土を効率
良く流通させて工期短縮及び経費節減を図ることができ
る。そして、残土再生工場と作業現場における残土の再
生と再生土の利用をバランスさせることが可能となり、
残土の流通をスムーズに行うことができる。
【0090】上記登録ステップでサーバーコンピュータ
に登録した作業情報を利用者が情報端末によって変更す
る作業変更ステップを含み、変更された作業情報に基づ
いて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直す処理
を行う構成にすると、現場における実際の作業の進捗に
応じて残土発生量や残土搬入日に変更が生じたり、作業
計画の変更により作業場所が変わったりした場合にも、
作業変更ステップで利用者が情報端末によってサーバー
コンピュータに登録した作業情報を変更し、それに基づ
いて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直す処理
を行うため、再選出された残土再生工場において残土の
再生処理を滞りなく行うことができる。
【0091】また、残土再生工場が先に受注した再生処
理の計画を変更する場合に、電気通信回線を通じて残土
再生工場側の情報端末によって、サーバーコンピュータ
に登録された残土再生工場における再生処理の計画を変
更する再生変更ステップを含み、変更された再生処理計
画に基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり
直す処理を行う構成にすると、残土再生工場における再
生処理の進捗に応じて先に受注した再生処理の計画を変
更する場合に、再生変更ステップで残土再生工場側の情
報端末によって、サーバーコンピュータに登録された先
に受注した残土再生工場における再生処理の計画を簡単
に変更することができる。そして、変更された再生処理
計画に基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをや
り直す処理を行うため、残土再生工場の利用者に対し再
生処理の計画に変更が生じる旨を通知すると共に、再選
出された残土再生工場において残土の再生処理を滞りな
く行うことができる。
【0092】更には、作業現場の残土を残土再生工場に
搬入するに当たって又は残土再生工場の再生土を搬出す
るに当たって、事前にその旨を情報端末によってサーバ
ーコンピュータに通知する通知ステップを含み、この通
知を受けた時点における交通情報を考慮して上記選出ス
テップ及び紹介ステップをやり直し、作業場所と残土再
生工場との間の走行時間及び走行距離が短くなる残土再
生工場を利用可能とする構成にすると、作業現場の残土
を残土再生工場に搬入するに当たって又は残土再生工場
の再生土を搬出するに当たって、通知ステップで事前に
その旨を情報端末によってサーバーコンピュータに通知
すると、この通知を受けた時点における交通情報を考慮
して上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直し、作
業場所と残土再生工場との間の走行時間及び走行距離が
短くなる残土再生工場が選出され、その残土再生工場が
利用可能となる。このため、事故や工事による交通渋
滞、交通規制等による情況変化にフレキシブルに対応
し、作業効率の低下を抑制することができる分、工期短
縮及び経費節減を図ることができる。
【0093】また、作業場所と残土再生工場との間の経
路をカーナビゲーションシステムで誘導する構成にすれ
ば、現場周辺の地理に不案内な者であっても走行時間及
び走行距離が短くなる経路で作業場所と残土再生工場と
の間を確実に移動することができる。
【0094】また、複数の残土再生工場を共同で運営す
る複数の業者が組合を結成していて、管理者側のサーバ
ーコンピュータに電気通信回線を通じて情報端末によっ
て、この組合への入会の手続きが可能になっている構成
にすると、組合への入会の手続きが容易となり、それに
起因して組合に入会する業者が増えるにつれて、使用で
きる残土再生工場の数と地域が拡大するため、その分更
に作業場所から距離的に近い条件に合う残土再生工場を
選出することが可能となり、それにより一層の工期短縮
及び経費節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残土の流通方法において、組合を結成
して複数の残土再生工場を共同で運営する形態の一例を
示す図である。
【図2】本発明の残土の流通方法において、複数の残土
再生工場を共同で運営し大阪府全域の作業現場をカバー
する形態の一例を示す図である。
【図3】本発明の残土の流通方法において、電気通信回
線を通じて組合のサーバーコンピュータと、複数の残土
再生工場の各情報端末及び複数の利用者の各情報端末を
接続して利用可能とする構成例を示す図である。
【図4】本発明の残土の流通方法における通常の処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の残土の流通方法における作業情報又は
再生処理計画の変更の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の残土の流通方法において、交通情報に
基づく計画の見直しを行う場合の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図7】土木工事現場で発生する残土の説明をするため
の説明図である。
【符号の説明】
10 サーバーコンピュータ 21〜25 残土再生工場A〜Eの情報端末 (31−1)〜(31−n) 利用者の情報端末 A〜E 残土再生工場 U 残土再生組合

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理者側のサーバーコンピュータに登録
    され複数の業者が共同で運営する複数の残土再生工場
    を、電気通信回線を通じて利用者側の情報端末によって
    照会して所望の残土再生工場を選択し、作業現場で発生
    する残土を該残土再生工場で再生して残土を流通する残
    土の流通方法であって、 利用者が情報端末によって業者名、作業場所、残土発生
    量及び残土搬入日を含む作業情報を予めサーバーコンピ
    ュータに登録する登録ステップと、 登録された作業情報に基づいてサーバーコンピュータ側
    で作業場所から距離的に近い条件に合う残土再生工場を
    選出する選出ステップと、 サーバーコンピュータ側で選出された残土再生工場を情
    報端末を介して利用者に紹介する紹介ステップとを含む
    ことを特徴とする残土の流通方法。
  2. 【請求項2】 上記登録ステップにおいて、利用者が情
    報端末によって業者名、作業場所、再生土の搬出量及び
    搬出日を含む作業情報を予めサーバーコンピュータに登
    録するようになっており、上記選出ステップ及び紹介ス
    テップによって所望の残土再生工場を選択し、該残土再
    生工場から再生土を搬出し必要とする作業現場に搬入す
    ることにより残土を流通する請求項1記載の残土の流通
    方法。
  3. 【請求項3】 上記登録ステップでサーバーコンピュー
    タに登録した作業情報を利用者が情報端末によって変更
    する作業変更ステップを含み、変更された作業情報に基
    づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直す処
    理を行う請求項1又は請求項2記載の残土の流通方法。
  4. 【請求項4】 残土再生工場が先に受注した再生処理の
    計画を変更する場合に、電気通信回線を通じて残土再生
    工場側の情報端末によって、サーバーコンピュータに登
    録された残土再生工場における再生処理の計画を変更す
    る再生変更ステップを含み、変更された再生処理計画に
    基づいて上記選出ステップ及び紹介ステップをやり直す
    処理を行う請求項1〜請求項3のいずれかに記載の残土
    の流通方法。
  5. 【請求項5】 作業現場の残土を残土再生工場に搬入す
    るに当たって又は残土再生工場の再生土を搬出するに当
    たって、事前にその旨を情報端末によってサーバーコン
    ピュータに通知する通知ステップを含み、この通知を受
    けた時点における交通情報を考慮して上記選出ステップ
    及び紹介ステップをやり直し、作業場所と残土再生工場
    との間の走行時間及び走行距離が短くなる残土再生工場
    を利用可能とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の残土の流通方法。
  6. 【請求項6】 作業場所と残土再生工場との間の経路を
    カーナビゲーションシステムで誘導する請求項1〜請求
    項5のいずれかに記載の残土の流通方法。
  7. 【請求項7】 複数の残土再生工場を共同で運営する複
    数の業者が組合を結成していて、管理者側のサーバーコ
    ンピュータに電気通信回線を通じて情報端末によって、
    この組合への入会の手続きが可能になっている請求項1
    〜請求項6のいずれかに記載の残土の流通方法。
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