JP2002036382A - 金属複合ホースの製造方法、金属複合ホース - Google Patents

金属複合ホースの製造方法、金属複合ホース

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JP2002036382A
JP2002036382A JP2000226180A JP2000226180A JP2002036382A JP 2002036382 A JP2002036382 A JP 2002036382A JP 2000226180 A JP2000226180 A JP 2000226180A JP 2000226180 A JP2000226180 A JP 2000226180A JP 2002036382 A JP2002036382 A JP 2002036382A
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resin
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JP2000226180A
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Tomoshige Hibino
委茂 日比野
Kazutaka Katayama
和孝 片山
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属薄膜層とその内周又は外周(特に好まし
くは外周)に設けた樹脂層とを含む金属複合ホース、特
に金属複合コルゲートホースの迅速かつ高品質な製造方
法を提供する。 【解決手段】 金属薄膜又は金属薄膜を含むラミネート
材を用いて構成された金属管を、流動浸漬法や埋め込み
法によって樹脂粉末と接触させつつ、誘導加熱法により
樹脂粉末の融点又はガラス転移点以上で分解温度以下の
温度に加熱して樹脂粉末を溶着させ、樹脂層を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車用の燃
料ホースや冷媒ホース等の流体配管に好ましく使用され
る金属複合ホースの製造方法と、この方法により製造さ
れた金属複合ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】旧来、例えば自動車用燃料ホース等にお
いて振動吸収性や組付け性(可撓性)に有利な各種のゴ
ムホースが一般的に用いられてきた。又、近年に至っ
て、環境への配慮からホースの燃料不透過性を重視する
見地より、ゴムよりも燃料バリア性の高い樹脂材を用い
ると共に、振動吸収性や組付け性に関してはホースの一
部に曲げ形状やコルゲート形状(蛇腹形状)を持たせて
対応したホース等の、新しいタイプのホースが注目され
ている。
【0003】しかしながら今後、燃料等の透過規制は一
層の強化が予想され、他面では炭酸ガス冷媒や燃料電池
で使用される水素ガス等の透過性の高い流体に対応する
必要もあるため、更に対策を進めて、極めて高度の流体
不透過性を期待できる金属層をバリア層とするホースを
考える必要がある。
【0004】金属層をバリア層とするホースにおいて
は、ホースの軽量性や振動吸収性又は可撓性の確保のた
めに金属層を非常に薄く形成する必要があり、又、コル
ゲート形状のホースとすることが有利である。しかしそ
の場合、金属層の強度,耐久性,耐傷性等が問題とな
る。例えば、振動によるホース締結部の変形、コルゲー
ト形状部の耐久強度の不足、ホース組付け時の取扱いや
外部衝撃に起因する傷やヘコミの発生等が懸念される。
これらの問題に対しては、適宜な厚さの樹脂層を金属層
の内周又は外周(特に外周)に形成して金属層を補強す
るようにした金属複合ホースが極めて有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】薄肉の金属層(金属
管)の内周や外周に樹脂層を形成するための従来の方法
としては、樹脂粉末を金属管に静電塗装する方法、樹脂
の溶射法、樹脂チューブを金属管に被覆する方法、金属
管の樹脂粉末に対する流動浸漬法等が考えられるが、次
に述べるように、いずれの方法にも不具合があった。
【0006】即ち、静電塗装法では、例えばコルゲート
形状のような複雑形状の金属管に対しても均一な膜厚の
樹脂層を形成できるものの、加工に長時間を要する。
又、1工程当たりの樹脂層の膜厚は20μm程度が限界
であるため、樹脂層をある程度以上厚膜化したい場合に
は静電塗装を繰り返し行う必要があり、生産タクトの面
で実用性に欠ける。溶射法では樹脂層の厚膜化は実用的
な加工時間内に可能であるものの、膜厚が不均一になり
易く、特に金属管がコルゲート形状のような複雑形状を
持つ場合には膜厚のムラが著しいので、樹脂層の金属管
に対する補強効果を確保できない恐れがある。流動浸漬
法では一般的にワークを予め加熱して浮遊樹脂粉末中に
投入するが、ワークたる金属管が薄肉である場合、加熱
しても直ちに放熱して冷却するため、樹脂粉末を溶融・
付着させることが困難である。
【0007】そこで本発明は、金属管が複雑形状であっ
ても、更には樹脂層をある程度以上厚膜化したい場合に
も、薄肉の金属管の内周や外周に均一な膜厚の樹脂層を
迅速に形成でき、従って、優れた金属複合ホース(とり
わけ、金属複合コルゲートホース)を迅速に生産できる
金属複合ホースの製造方法を提供することを、解決すべ
き課題とする。
【0008】本願発明者は、薄肉金属管の内/外周に樹
脂層を形成する上記各種の従来法の内、加工速度と樹脂
層の形成状態の良好さから流動浸漬法が最も好ましい、
との評価のもとに、かかる流動浸漬の場において、樹脂
粉末を直接に加熱することなく、その樹脂粉末中に位置
する薄肉の金属管のみを持続的にかつ自在な温度に加熱
できる加工システムの開発を目標として研究した結果、
流動浸漬の場に金属誘導加熱法を導入することに思い至
り、本願発明を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1発明の構成)上記
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、金属層と、その内周及び/又は外周に
設けた樹脂層とを含む金属複合ホースの製造方法であっ
て、金属薄膜又は金属薄膜を含むラミネート材からなる
金属管を、樹脂粉末に接触させつつ該樹脂粉末の融点又
はガラス転移点以上で分解温度以下の温度に誘導加熱す
ることにより、金属管の管壁部に樹脂粉末を溶着させて
前記樹脂層を形成する、金属複合ホースの製造方法であ
る。
【0010】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係る誘導加熱が高周波を用いた電磁誘導
加熱である、金属複合ホースの製造方法である。
【0011】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明に係る金属管を樹脂粉末に接
触させる手段が、金属管の樹脂粉末に対する流動浸漬又
は金属管の樹脂粉末中への埋め込みである、金属複合ホ
ースの製造方法である。
【0012】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明に係る金属管が、直管,曲がり
管又は少なくとも一部にコルゲート形状部を備えるコル
ゲート管である、金属複合ホースの製造方法である。
【0013】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第4発明に係る樹脂層の形成工程が次の
(1)〜(4)のいずれかに従う、金属複合ホースの製
造方法である。 (1)前記金属管の内周面及び外周面を樹脂粉末に接触
させることにより、金属管の内周及び外周に同時に樹脂
層を形成する。 (2)前記金属管の内周面又は外周面を選択的に樹脂粉
末に接触させることにより、金属管の内周又は外周のみ
に樹脂層を形成する。 (3)前記金属管の内周面を選択的に特定種類の樹脂A
の粉末に接触させて金属管の内周に樹脂Aの樹脂層を形
成する工程と、前記金属管の外周面を選択的に特定種類
の樹脂Bの粉末に接触させて金属管の外周に樹脂Bの樹
脂層を形成する工程とを行う。 (4)前記金属管の内周面及び/又は外周面に対して、
異なる種類の樹脂粉末を用いた樹脂層の形成工程を複数
回行うことにより、異なる種類の樹脂からなる複数の樹
脂層を形成する。
【0014】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第5発明に係る金属管を構成し、又は金
属管を構成するラミネート材に含まれる金属薄膜が、
鉄,鉄合金,アルミニウム,アルミニウム合金,ステン
レス鋼,銅又は銅合金からなる、金属複合ホースの製造
方法である。
【0015】(第7発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第6発明に係る樹脂粉末が、熱可塑性樹
脂であるPE(ポリエチレン),PP(ポリプロピレ
ン),PA6(ポリアミド6),PA6T(メチレンジ
アミン−テレフタレート共重合体),PA9T(ノナン
ジアミン−テレフタレート共重合体),PA11(ポリ
アミド11),PA12(ポリアミド12),PBT
(ポリブチレンテレフタレート),PBN(ポリブチレ
ンナフタレート),PEN(ポリエチレンナフタレー
ト),PVDF(ポリフッ化ビニリデン),ETFE
(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体),PT
FE(ポリテトラフルオロエチレン),PFA(テトラ
フルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテ
ルの共重合体),PPS(ポリフェニレンスルフィ
ド),PES(ポリエーテルスルフィド),PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン),PI(ポリイミド)
又はPEI(ポリエーテルイミド)の樹脂粉末、あるい
は、熱硬化性樹脂であるレゾール,ノボラックとヘキサ
メチレンテトラミンの混合物又はエポキシ系プレポリマ
ーの樹脂粉末である、金属複合ホースの製造方法であ
る。
【0016】(第8発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第7発明に係る樹脂層を形成した後、金
属複合ホースを前記樹脂粉末の融点又はガラス転移点以
上で分解温度以下の温度での一定時間の後処理加熱に供
する、金属複合ホースの製造方法である。
【0017】(第9発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第9発明(請求項9に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第8発明に係る金属複合ホースの製造方
法により製造されたものである、金属複合ホースであ
る。
【0018】(第10発明の構成)上記課題を解決する
ための本願第10発明(請求項10に記載の発明)の構
成は、前記第9発明に係る金属複合ホースが自動車用の
低透過性流体輸送用ホースとして用いられるものであ
る、金属複合ホースである。
【0019】
【発明の作用・効果】(第1発明の作用・効果)第1発
明においては、金属管を樹脂粉末に接触させつつ該樹脂
粉末の融点又はガラス転移点以上で分解温度以下の温度
に誘導加熱するので、金属管が例えばコルゲート形状の
ような複雑形状であっても、樹脂粉末の静電塗装による
場合と同様に、金属管の内周や外周に均一な膜厚の樹脂
層を形成できる。しかも、静電塗装に比較して樹脂膜の
膜厚成長が極めて迅速であるため、樹脂層をある程度以
上厚膜化したい場合にも実用的な生産タクトを確保でき
る。
【0020】又、ワークたる薄肉の金属管を持続的に加
熱できるので、樹脂層形成中における放熱による金属管
の冷却を防止できる。更に、誘導加熱法の利点として金
属管を遠隔加熱できるので、金属管を樹脂粉末に対する
流動浸漬の場に設置したり、金属管を樹脂粉末中に埋め
込んだりした状態において加熱できる。しかも、樹脂粉
末を直接加熱することなく金属管のみを自在な温度に加
熱できるので、樹脂粉末が金属管以外の装置部材に溶着
することを防止できる。
【0021】又、金属管を構成する金属薄膜が誘導加熱
によって焼き鈍しの効果を受け、金属薄膜成形時より残
存していた歪みが解消されて、金属薄膜の柔軟性が向上
する効果が得られる場合もある。
【0022】なお、樹脂粉末が熱可塑性樹脂である場合
には、金属管の誘導加熱によって樹脂粉末が溶着して樹
脂層を構成し、処理の終了後に金属管が冷却することに
より樹脂層が硬化する。樹脂粉末が熱硬化性樹脂のプレ
ポリマーである場合には、金属管の誘導加熱によって樹
脂粉末が溶着して樹脂層を構成し、金属管の熱によりそ
のまま硬化する。
【0023】(第2発明の作用・効果)前記第1発明に
おける誘導加熱の代表的な実施形態として、高周波を用
いた電磁誘導加熱を挙げることができる。
【0024】(第3発明の作用・効果)前記第1発明に
おける金属管を樹脂粉末に接触させる手段として、金属
管の樹脂粉末に対する流動浸漬又は金属管の樹脂粉末中
への埋め込みを挙げることができる。
【0025】(第4発明の作用・効果)第1発明の方法
は、金属管が直管,曲がり管又は少なくとも一部にコル
ゲート形状部を備えるコルゲート管のいずれである場合
にも実施できる。そして前記したように、複雑形状の金
属管に対しても均一な膜厚の樹脂層を形成することがで
きる。金属管が前記コルゲート管である場合に、発明の
有利性が特に著しい。
【0026】(第5発明の作用・効果)第1発明におけ
る樹脂層の形成工程を前記(1)に従って行うことによ
り、一工程で、金属管の内周及び外周に樹脂層を形成す
ることができる。
【0027】第1発明における樹脂層の形成工程を前記
(2)に従って行うことにより、金属管の内周又は外周
のみに選択的に樹脂層を形成することができる。一般的
には、金属管の外周に樹脂層を形成することが、より好
ましい。
【0028】第1発明における樹脂層の形成工程を前記
(3)に従って行うことにより、金属管の内周と外周に
互いに異なる樹脂A,Bからなる樹脂層を形成すること
ができる。上記の樹脂Aからなる樹脂層の形成工程と樹
脂Bからなる樹脂層の形成工程とは、2工程に分けて行
うこともできる。又、適宜な手段により、金属管の内周
面には樹脂Aのみが接触し、金属管の外周面には樹脂B
のみが接触するように加工装置を構成すれば、樹脂Aか
らなる樹脂層の形成工程と樹脂Bからなる樹脂層の形成
工程とを同時に行うこともできる。
【0029】第1発明における樹脂層の形成工程を前記
(4)に従って行うことにより、金属管の内周面及び/
又は外周面に異なる種類の樹脂からなる複層の樹脂層を
形成することができる。
【0030】(第6発明の作用・効果)金属管の構成材
料たる金属薄膜、あるいは金属管の構成材料たるラミネ
ート材に含まれる金属薄膜の材料は、ホースのバリア層
として適当であり、かつ誘導加熱が可能な限りにおいて
限定されないが、第6発明のように、鉄,鉄合金,アル
ミニウム,アルミニウム合金,ステンレス鋼,銅又は銅
合金を好ましく用いることができる。
【0031】(第7発明の作用・効果)樹脂層の構成材
料たる樹脂粉末の種類は、金属管の補強材として適当で
あり、かつ誘導加熱された金属管に溶融付着できるもの
である限りにおいて限定されないが、一般的には、熱可
塑性樹脂であるPE,PP,PA6,PA6T,PA9
T,PA11,PA12,PBT,PBN,PEN,P
VDF,ETFE,PTFE,PFA,PPS,PE
S,PEEK,PI又はPEIの樹脂粉末、あるいは、
熱硬化性樹脂であるレゾール,ノボラックとヘキサメチ
レンテトラミンの混合物又はエポキシ系プレポリマーの
樹脂粉末を好ましく用いることができる。
【0032】(第8発明の作用・効果)本発明に係る金
属複合ホースの製造方法において、金属管の内周及び/
又は外周に樹脂層を形成した後、樹脂の融点又はガラス
転移点以上で分解温度以下の温度での一定時間の後処理
加熱に供することが、より好ましい。この後処理加熱に
よって、樹脂層が一層滑らかに均一化し、樹脂層に存在
するかも知れない細孔を消滅させる効果を期待すること
ができる。
【0033】(第9発明の作用・効果)第9発明に係る
金属複合ホースは、コルゲート形状のような複雑形状を
持つ場合であっても、薄肉の金属層に対して均一な膜厚
の樹脂層を伴うので、金属層の強度,耐久性,耐傷性等
に関して樹脂層の有効な補強効果が得られる。従って、
振動によるホース締結部の変形、コルゲート形状部の耐
久強度の不足、ホース組付け時の取扱いや外部衝撃に起
因する傷やヘコミの発生等を有効に防止することができ
る。
【0034】又、金属層が誘導加熱によって実質的な焼
き鈍しを受けているので、金属層の柔軟性が一層優れ、
可撓性や流体不透過性の優れたホースとなる。
【0035】更に、樹脂を被覆することにより金属層の
腐食からの保護も期待することができる。
【0036】(第10発明の作用・効果)上記第9発明
に係る金属複合ホースは、自動車用の低透過性流体輸送
用ホースとして、特に好ましく用いられる。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第10発明の実
施の形態について説明する。以下において単に「本発
明」と言うときは第1発明〜第10発明を一括して指し
ている。
【0038】〔金属複合ホース〕本発明に係る金属複合
ホースは、薄肉の金属層と、その内周及び/又は外周に
設けた樹脂層とを含む積層構造のホースであるが、最内
層の金属層とその外周に設けた樹脂層とを含む構成が最
も好ましい。必要により、上記各層の外周に任意の種々
な構成の層構造を備えることができる。
【0039】金属複合ホースには、ストレートな管形状
を有する直管状金属複合ホース、曲がり形状を有する曲
がり管状金属複合ホース、一部分又は大部分がコルゲー
ト形状でその他の部分が直管又は曲がり管とされた金属
複合コルゲートホース、のいずれもが含まれる。とりわ
け、金属複合コルゲートホースが好ましい。
【0040】金属複合ホースは、特に好ましくは種々の
流体(液体あるいは気体)の輸送用に使用されるもので
あって、例えば、自動車用の燃料(ガソリン)輸送ホー
スやフィラーホース、燃料電池車用の水素ガス又はメタ
ノール輸送用ホース、家庭用等に用いるガソリン,アル
コール,水素ガス,天然ガス,プロパンガスその他の燃
料用ホース、フロン,炭酸ガスその他の冷媒用ホース、
自動車用エアホースやクーラーホース等に任意に使用す
ることができる。
【0041】〔金属層〕金属層は、極めて流体不透過性
の高いバリア層として、通常は金属複合ホースの最内層
を構成する。
【0042】金属層は金属薄膜からなり、又は金属薄膜
を含むラミネート材からなる。具体的には、例えば、金
属のシーム管,シームレス管もしくはシーム管に引き抜
きをかけたセミシーム管を用いて金属層を構成すること
ができる。又、金属薄膜を、あるいは金属薄膜に樹脂フ
ィルムを被着させたラミネート材を、縦沿え巻きもしく
は螺旋巻きして管状としたものを用いて金属層を構成す
ることもできる。これらの場合には、縦沿え巻きや螺旋
巻きの重合部分を接着又は溶接することが好ましい。
又、上記のように管状とした金属層の一部を、更に液圧
バルジ成形等の加工手段によりコルゲート形状としても
良い。
【0043】金属薄膜の構成材料は限定されないが、
鉄,鉄合金,アルミニウム,アルミニウム合金,ステン
レス鋼,銅又は銅合金等が好ましく、強度性,耐腐食性
に優れるステンレス鋼が特に好適である。
【0044】金属薄膜の厚さは限定されないが、ピンホ
ールの存在が懸念される6μm未満の厚さは好ましくな
い。一般的には、少なくとも6μm以上、特に20μm
以上、金属複合コルゲートホースにおいては150μm
〜300μm程度とすることが好ましい。
【0045】〔樹脂層〕樹脂層は、主として金属層の補
強層として、金属層の外周に設けられる。樹脂層の補強
効果は多面的であり、ホース取付け時等に管形状を保持
するためのホース強度の付与、特にコルゲート形状部分
における金属層の疲労破壊に対する保護、金属層の腐食
からの保護等を期待できる。
【0046】樹脂層の構成材料は限定されないが、好ま
しくは一定の熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が用いられ
る。熱可塑性樹脂としては、耐熱性,機械的物性及び柔
軟性等のバランスから、PE,PP,PA6,PA6
T,PA9T,PA11,PA12,PBT,PBN,
PEN,PVDF,ETFE,PTFE,PFA,PP
S,PES,PEEK,PI又はPEIが好ましい。高
温の水蒸気に接触する使用環境においては、樹脂層には
変性ポリエチレン,PVDF,ETFE,PTFE,P
FA,PPS,PESやPA11,PA12.芳香族ナ
イロン等の低吸水ナイロン等が好ましい。熱硬化性樹脂
としては、レゾール,ノボラックとヘキサメチレンテト
ラミンの混合物又はエポキシ系プレポリマーの樹脂粉末
を熱硬化させたものが好ましい。
【0047】樹脂層の肉厚は限定されないが、例えば5
0〜1500μm程度、好ましくは100〜1000μ
m程度とすることができる。
【0048】樹脂層を構成するために使用する樹脂粉末
の粒径は任意に設定すれば良いが、通常は平均粒径を5
〜300μm程度、好ましくは30〜100μm程度と
することができる。
【0049】〔金属複合ホースの製造方法〕本発明に係
る金属複合ホースの製造方法は、前記金属層を構成する
薄肉の金属管を予め成形しておき、これを樹脂粉末に接
触させつつ、該樹脂粉末の融点又はガラス転移点以上で
分解温度以下の温度に誘導加熱することにより、金属管
の内周及び/又は外周の管壁部に樹脂粉末を溶着させて
樹脂層を形成するものである。
【0050】〔樹脂粉末の接触手段〕金属管を樹脂粉末
に接触させる手段は限定されないが、空気流によって樹
脂粉末が流動する場に金属管を投入する流動浸漬法や、
樹脂粉末の堆積中に金属管を埋め込む埋め込み法が代表
的である。これらの方法を実施する際、例えば金属管の
両端部を開口させたまま処理すれば、金属管の内周及び
外周に同時に樹脂層を形成できる。例えば金属管の両端
開口部を耐熱材料製のキャップで塞いでおけば、金属管
の外周面のみに樹脂層を形成できる。又、流動浸漬法に
おいて金属管の内周部のみに空気流が導入されるように
構成したり、埋め込み法において金属管の内周部のみに
樹脂粉末を充填することにより、金属管の内周面のみに
樹脂層を形成できる。
【0051】〔誘導加熱〕金属管に対する誘導加熱とし
ては、周知の高周波による電磁誘導加熱を利用すること
ができる。誘導加熱による金属管の加熱温度は、樹脂粉
末の融点又はガラス転移点以上で分解温度以下の温度で
ある必要がある。
【0052】より具体的に言えば、熱可塑性樹脂におい
ては、樹脂粉末が金属管に対して有効に溶着でき、かつ
分解しない温度であり、熱硬化性樹脂においてはプレポ
リマー粉末が硬化前に有効に溶着し、かつ熱硬化する温
度である。但し、熱硬化性樹脂の樹脂層に対して後述の
後処理加熱を行う場合には、プレポリマー粉末が有効に
溶着するが十分には熱硬化しない程度の温度であっても
良い。加熱温度が樹脂の分解温度以下でなければ、樹脂
の熱劣化を招く恐れがある。具体的な加熱温度は樹脂の
種類によって異なるので、一律に規定することができな
い。誘導加熱の処理時間は、樹脂粉末の静電塗装の場合
と比較し、同一の樹脂層の膜厚当たり非常に短い。例え
ば、樹脂の種類にもよるが、0.2mm〜0.5mm程
度の膜厚の樹脂層であれば、数分間〜20分間程度で十
分である。
【0053】〔樹脂層の形成〕金属管の内周及び/又は
外周に樹脂層を形成するに当たり、(1)金属管の内周
面及び外周面を樹脂粉末に接触させることにより、金属
管の内周及び外周に同時に樹脂層を形成したり、(2)
金属管の内周面又は外周面を選択的に樹脂粉末に接触さ
せることにより、金属管の内周又は外周のみに樹脂層を
形成したり、(3)金属管の内周面を選択的に特定種類
の樹脂Aの粉末に接触させて金属管の内周に樹脂Aの樹
脂層を形成する工程と、前記金属管の外周面を選択的に
特定種類の樹脂Bの粉末に接触させて金属管の外周に樹
脂Bの樹脂層を形成する工程とを行ったり、(4)金属
管の内周面及び/又は外周面に対して、異なる種類の樹
脂粉末を用いた樹脂層の形成工程を複数回行うことによ
り、異なる種類の樹脂からなる複数の樹脂層を形成した
りすることができる。
【0054】〔後処理〕上記のように、金属管の内周及
び/又は外周に樹脂層を形成した後、これを流動浸漬や
樹脂粉末中への埋め込み等の樹脂層形成工程の場から取
り出して、一定時間の後処理加熱に供することも好まし
い。この後処理加熱は、金属複合ホースの樹脂層を、そ
の構成樹脂の融点又はガラス転移点以上で分解温度以下
の温度で処理するものである。これらの温度の具体的な
意味は、前記「誘導加熱」の項で述べた処と同じであ
る。この処理により、樹脂層を一層平滑なものとするこ
とができる。又、樹脂層が熱硬化性樹脂からなる場合に
おいて、上記樹脂層の形成工程において十分に熱硬化し
ていなかった場合には、その熱硬化を完成させることが
できる。
【0055】
【実施例】〔金属コルゲート管の作製〕SUS304の
スチール製セミシーム管からなり、肉圧0.15mm,
素管径19mm,長さ150mmの薄肉直管状金属管を
液圧バルジ成形に供し、金属管の略中央部に高さ3m
m,山ピッチ6mmのコルゲート形状を成形した。従っ
て、作製された金属コルゲート管において、コルゲート
形状部のパイプ径は、最大値25mm、最小値19mm
である。
【0056】〔金属複合コルゲートホースの製造〕図1
に示すように、直径100mm、高さ250mmの非導
電性材料からなる流動浸漬槽1を準備した。図2に示す
ように、流動浸漬槽1の内部では、下方からのエア流に
より、樹脂粉末3が破線の矢印で示すように上向きのラ
ンダムな軌跡に従って流動することができるように構成
されている。
【0057】一方、流動浸漬槽1の外周には、容器壁に
対して5mmの隙間を保って、流動浸漬槽1に投入され
た金属コルゲート管2を誘導加熱するための高周波加熱
用のコイル4を10mmピッチで巻いている。高周波加
熱装置の出力は12kHz,2kWに固定し、金属コル
ゲート管2が目標の加熱温度に達した時点で、そのまま
の温度を保持できるようにしてある。
【0058】(実施例1)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PEが流動
する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によって
200°Cに加熱して5分間保持し、金属コルゲート管
の外周に粉末状PEを溶着させた。その後、炉中で17
0°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コルゲート
管の外周に膜厚0.5mmのPE樹脂層を形成した。
【0059】(実施例2)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PPが流動
する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によって
250°Cに加熱して7分間保持し、金属コルゲート管
の外周に粉末状PEを溶着させた。その後、炉中で22
0°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コルゲート
管の外周に膜厚0.4mmのPP樹脂層を形成した。
【0060】(実施例3)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PA11が
流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によ
って250°Cに加熱して7分間保持し、金属コルゲー
ト管の外周に粉末状PA11を溶着させた。その後、炉
中で210°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コ
ルゲート管の外周に膜厚0.3mmのPA11樹脂層を
形成した。更に、上記の工程をもう1回繰り返し、金属
コルゲート管の外周に合計膜厚0.5mmのPA11樹
脂層を形成した。
【0061】(実施例4)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PA12が
流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によ
って250°Cに加熱して7分間保持し、金属コルゲー
ト管の外周に粉末状PA12を溶着させた。その後、炉
中で210°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コ
ルゲート管の外周に膜厚0.3mmのPA12樹脂層を
形成した。更に、上記の工程をもう1回繰り返し、金属
コルゲート管の外周に合計膜厚0.5mmのPA12樹
脂層を形成した。
【0062】(実施例5)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PBTが流
動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によっ
て300°Cに加熱して7分間保持し、金属コルゲート
管の外周に粉末状PBTを溶着させた。その後、炉中で
250°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コルゲ
ート管の外周に膜厚0.4mmのPBT樹脂層を形成し
た。
【0063】(実施例6)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PBNが流
動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によっ
て320°Cに加熱して7分間保持し、金属コルゲート
管の外周に粉末状PBNを溶着させた。その後、炉中で
260°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コルゲ
ート管の外周に膜厚0.4mmのPBN樹脂層を形成し
た。
【0064】(実施例7)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PVDFが
流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によ
って250°Cに加熱して5分間保持し、金属コルゲー
ト管の外周に粉末状PVDFを溶着させた。その後、炉
中で220°Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コ
ルゲート管の外周に膜厚0.3mmのPVDF樹脂層を
形成した。
【0065】(実施例8)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状ETFEが
流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によ
って350°Cに加熱して10分間保持し、金属コルゲ
ート管の外周に粉末状ETFEを溶着させた。その後、
炉中で300°Cにおいて25分間後処理加熱し、金属
コルゲート管の外周に膜厚0.4mmのETFE樹脂層
を形成した。
【0066】(実施例9)上記金属コルゲート管の両端
開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PTFEが
流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によ
って480°Cに加熱して20分間保持し、金属コルゲ
ート管の外周に粉末状PTFEを溶着させた。その後、
炉中で450°Cにおいて25分間後処理加熱し、金属
コルゲート管の外周に膜厚0.2mmのPTFE樹脂層
を形成した。
【0067】(実施例10)上記金属コルゲート管の両
端開口部をキャップで閉止したものを、粉末状PPSが
流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波誘導加熱によ
って450°Cに加熱して20分間保持し、金属コルゲ
ート管の外周に粉末状PPSを溶着させた。その後、炉
中で410°Cにおいて15分間後処理加熱し、金属コ
ルゲート管の外周に膜厚0.2mmのPPS樹脂層を形
成した。
【0068】(実施例11)上記金属コルゲート管の両
端開口部をキャップで閉止したものを、ノボラックBス
テージ粉末が流動する上記流動浸漬槽に投入し、高周波
誘導加熱によって200°Cに加熱して10分間保持
し、金属コルゲート管の外周にノボラックBステージ粉
末を溶着させた。その後、炉中で150°Cにおいて1
5分間後処理加熱し、金属コルゲート管の外周に膜厚
0.5mmのフェノール樹脂層を形成した。
【0069】(実施例12)上記金属コルゲート管の両
端開口部をキャップで閉止したものを、PI粉末が流動
する上記流動浸漬槽に投入して、高周波誘導加熱によっ
て400°Cに加熱して5分間保持し、金属コルゲート
管の外周にPIを溶着させた。その後、炉中で350°
Cにおいて10分間後処理加熱し、金属コルゲート管の
外周に膜厚0.2mmのPI樹脂層を形成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた高周波加熱装置付き流動浸漬槽
の概念化した斜視図である。
【図2】図1の高周波加熱装置付き流動浸漬槽の中央縦
断面図である。
【符号の説明】
1 流動浸漬槽 2 金属コルゲート管 3 樹脂粉末 4 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA02 BA03 BA04 BA05 BA15 CA42 CA52 DA09 DB08 DB19 EA12 EA16 4F100 AB01B AB02B AB04B AB10B AB17B AB31B AB33B AK01A AK01C AK04A AK04C AK07A AK07C AK17A AK17C AK18A AK18C AK19A AK19C AK33A AK33C AK42A AK42C AK46A AK46C AK48A AK48C AK49A AK49C AK53A AK53C AK54A AK54C AK56A AK56C AK57A AK57C BA03 BA06 BA10A BA10C DA11 DD12 EH762 EH902 EJ461 GB32 JB13A JB13C JB16A JB16C JD01 JL00 JM02B 4F213 AC04 AD03 AD20 AG03 AG08 AG10 AH17 AK11 WA53 WA58 WA83 WB01 WF24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層と、その内周及び/又は外周に設
    けた樹脂層とを含む金属複合ホースの製造方法であっ
    て、 金属薄膜又は金属薄膜を含むラミネート材からなる金属
    管を、樹脂粉末に接触させつつ該樹脂粉末の融点又はガ
    ラス転移点以上で分解温度以下の温度に誘導加熱するこ
    とにより、金属管の管壁部に樹脂粉末を溶着させて前記
    樹脂層を形成することを特徴とする金属複合ホースの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記誘導加熱が高周波を用いた電磁誘導
    加熱であることを特徴とする請求項1に記載の金属複合
    ホースの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金属管を樹脂粉末に接触させる手段
    が、金属管の樹脂粉末に対する流動浸漬又は金属管の樹
    脂粉末中への埋め込みであることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の金属複合ホースの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金属管が、直管,曲がり管又は少な
    くとも一部にコルゲート形状部を備えるコルゲート管で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の金属複合ホースの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂層の形成工程が次の(1)〜
    (4)のいずれかに従うことを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれかに記載の金属複合ホースの製造方法。 (1)前記金属管の内周面及び外周面を樹脂粉末に接触
    させることにより、金属管の内周及び外周に同時に樹脂
    層を形成する。 (2)前記金属管の内周面又は外周面を選択的に樹脂粉
    末に接触させることにより、金属管の内周又は外周のみ
    に樹脂層を形成する。 (3)前記金属管の内周面を選択的に特定種類の樹脂A
    の粉末に接触させて金属管の内周に樹脂Aの樹脂層を形
    成する工程と、前記金属管の外周面を選択的に特定種類
    の樹脂Bの粉末に接触させて金属管の外周に樹脂Bの樹
    脂層を形成する工程とを行う。 (4)前記金属管の内周面及び/又は外周面に対して、
    異なる種類の樹脂粉末を用いた樹脂層の形成工程を複数
    回行うことにより、異なる種類の樹脂からなる複数の樹
    脂層を形成する。
  6. 【請求項6】 前記金属管を構成し、又は金属管を構成
    するラミネート材に含まれる金属薄膜が、鉄,鉄合金,
    アルミニウム,アルミニウム合金,ステンレス鋼,銅又
    は銅合金からなることを特徴とする請求項1〜請求項5
    のいずれかに記載の金属複合ホースの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂粉末が、熱可塑性樹脂であるP
    E(ポリエチレン),PP(ポリプロピレン),PA6
    (ポリアミド6),PA6T(メチレンジアミン−テレ
    フタレート共重合体),PA9T(ノナンジアミン−テ
    レフタレート共重合体),PA11(ポリアミド1
    1),PA12(ポリアミド12),PBT(ポリブチ
    レンテレフタレート),PBN(ポリブチレンナフタレ
    ート),PEN(ポリエチレンナフタレート),PVD
    F(ポリフッ化ビニリデン),ETFE(エチレン−テ
    トラフルオロエチレン共重合体),PTFE(ポリテト
    ラフルオロエチレン),PFA(テトラフルオロエチレ
    ンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合
    体),PPS(ポリフェニレンスルフィド),PES
    (ポリエーテルスルフィド),PEEK(ポリエーテル
    エーテルケトン),PI(ポリイミド)又はPEI(ポ
    リエーテルイミド)の樹脂粉末、あるいは、熱硬化性樹
    脂であるレゾール,ノボラックとヘキサメチレンテトラ
    ミンの混合物又はエポキシ系プレポリマーの樹脂粉末で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに
    記載の金属複合ホースの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記樹脂層を形成した後、金属複合ホー
    スを前記樹脂粉末の融点又はガラス転移点以上で分解温
    度以下の温度での一定時間の後処理加熱に供することを
    特徴とする請求項請求項1〜請求項7のいずれかに記載
    の金属複合ホースの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    金属複合ホースの製造方法により製造されたものである
    ことを特徴とする金属複合ホース。
  10. 【請求項10】 前記金属複合ホースが自動車用の低透
    過性流体輸送用ホースとして用いられるものであること
    を特徴とする請求項9に記載の金属複合ホース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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