JP2002035761A - 油脂類の分散性に優れた水 - Google Patents

油脂類の分散性に優れた水

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JP2002035761A
JP2002035761A JP2001151670A JP2001151670A JP2002035761A JP 2002035761 A JP2002035761 A JP 2002035761A JP 2001151670 A JP2001151670 A JP 2001151670A JP 2001151670 A JP2001151670 A JP 2001151670A JP 2002035761 A JP2002035761 A JP 2002035761A
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利光 服部
Kazuhiro Matsushita
和弘 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油脂類の分散性に優れ、医薬品、食品、化粧
料分野に有用な水を提供すること。 【解決手段】 純水のクラスターを磁化処理等の処理に
より小さくする。得られた水は、医薬組成物、食品組成
物、化粧料、点眼用組成物、洗眼用組成物、コンタクト
レンズ洗浄液、写真現像液組成物、コンクリート組成物
等の用途に用いられる。特に医薬組成物は、薬剤の分散
を容易にするのみならず、皮膚、粘膜、あるいは腸間膜
からの薬剤の吸収性に優れ、精製水を用いた場合に比べ
て、迅速に薬剤を運搬できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油脂類の分散性に優
れた水に関する。更に詳しくは、精製水に比べて少なく
とも約1.5倍量のオレイン酸トリグリセライドを分散
し得る水、その用途、およびその水の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水は、種々の分野の産業に使用される重
要な物質である。特に、医薬品、食品、化粧品あるいは
洗剤等の分野において、水は溶媒として使用される場合
が多い。しかし、水に対する溶解性が低い物質を水に溶
解あるいは分散させる場合、または、乳化物を製造する
場合に、水に可溶性の溶媒あるいは界面活性剤等を使用
する場合が多い。
【0003】しかし、上記医薬品、食品、化粧品の分野
においては特に安全性の問題から、溶媒あるいは界面活
性剤等の使用が好ましくない場合が多いにもかかわら
ず、特別な解決策は見出せていない。従って、溶媒ある
いは界面活性剤等を使用しなくとも、水に溶解し難い物
質を水に溶解あるいは分散させる方法が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
鋭意研究をすすめた結果、特定の処理をして得られた水
が、油脂類の分散性を高め得ることを見出し、本発明に
到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、精製水よりも少なく
とも約1.5倍以上のオレイン酸トリグリセライドを分
散し得る水を提供することにより、上記目的が達成され
る。
【0006】本発明は、精製水よりも少なくとも約1.
5倍以上のオレイン酸トリグリセライドを分散し得る水
に関する。
【0007】好適な実施態様においては、本発明の水
は、精製水よりも少なくとも約2倍以上のオレイン酸ト
リグリセライドを分散し得る。さらに好適な実施態様に
おいては、本発明の水は、純水をクラスター処理して得
られた水である。又、好適な実施態様においては、純水
を磁化処理して得られた水である。
【0008】本発明は、また、精製水よりも少なくとも
約1.5倍以上、好ましくは約2倍以上のオレイン酸ト
リグリセライドを分散し得る水の製造方法であって、純
水をクラスター処理することを含む、方法に関する。好
適な実施態様においては、クラスター処理が磁化処理で
ある。
【0009】本発明はまた、精製水よりも少なくとも約
1.5倍以上のオレイン酸トリグリセライドを分散し得
る水を含む組成物に関する。好適な実施態様において、
本発明の組成物は、精製水よりも少なくとも約2倍以上
のオレイン酸トリグリセライドを分散し得る水を含有す
る。好適な実施態様においては、本発明の組成物は、純
水をクラスター処理して得られた水を含む組成物であ
る。好適な実施態様においては、クラスター処理が磁化
処理である。
【0010】好適な実施態様においては、本発明の組成
物は、医薬組成物、化粧料、食品組成物、点眼用組成
物、洗眼用組成物、コンタクトレンズ洗浄液、農薬組成
物、写真現像液組成物、またはコンクリート組成物であ
る。
【0011】好適な実施態様においては、前記医薬組成
物が、経皮、粘膜あるいは腸間膜から吸収される速度が
精製水を用いたときの速度より大きい医薬組成物であ
る。また、好適な実施態様においては、前記医薬組成物
が、精製水を用いたときよりも大きい速度で薬剤を運搬
する医薬組成物である。
【0012】また、好適な実施態様においては、前記食
品組成物が飲料(ジュース)である。
【0013】また、好適な実施態様においては、前記化
粧料が、化粧クリーム、化粧水、ファンデーション、シ
ャンプー、トリートメント、または整髪料である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の水は、純水をクラスター
処理することにより得られる。本発明において、純水と
は、通常の水を脱塩して得られる純粋の水に近い水をい
い、電気抵抗値で50Ω・cm程度以上の比抵抗を有する
ものをいう。超純水も含む。
【0015】クラスターとは、水が水素2個と酸素1個
とからなる分子が分子間に働く電気的な力(酸素と水素
間の水素結合)により形成する集団のことをいい、本発
明においてクラスター処理とはこのクラスターを小さく
することを意味する。
【0016】クラスター処理に供する水には、純水、日
本薬局方にいう精製水、水道水、イオン交換水等が用い
られるが、本発明においては、純水をクラスター処理す
ることにより、極めて優れた性質の水が得られる。純水
をクラスター処理して得られる水は、上記のように油脂
類の分散性がきわめて優れる他、溶解した物質の吸収性
を高めるという性質を有する。その結果、薬剤等の運搬
性等に優れるという従来の水にはない性質を有する。こ
れは精製水、水道水、イオン交換水等には、ミネラル分
(金属イオン)等が存在し、十分にクラスターが小さく
ならないためと考えられる。
【0017】本発明におけるクラスター処理の方法は、
磁力線処理、微弱電流処理、電場処理、セラミック板処
理、遠赤外線処理、高周波(電磁波)処理、機械的処
理、超音波処理、起電力処理、レーザー光線処理、また
は天然鉱石処理のいずれかを単独でまたは組み合わせて
行われ得る。
【0018】磁力線処理は、通常、0.07T(テス
ラ:1テスラは10,000ガウス)程度以上の磁界強
度を有する磁石(マグネット装置)の間隙に、水を一定
の流速以上で通過させて行う。0.3T以上の磁力線で
処理することが好ましい。特に1.2T以上が好まし
い。
【0019】微弱電流処理は、絶縁されない内部電極と
外部電極との空隙に水を流し、数十ミリアンペアの微弱
電流を流して行う。
【0020】電場処理は、水槽内の水に1,000ボル
ト以上の直流もしくは交流電圧をかけて行う。電気伝導
度をあげるために、例えば、木炭等を浸漬させ得る。
【0021】セラミック板処理は、波長が6〜14μm
の遠赤外線を放射する素材で作製されたセラミック板を
水槽内に浸漬させる方法である。
【0022】遠赤外線処理には、遠赤外線を放射するセ
ラミックフィルターを通過させる方法、あるいは遠赤外
線ヒーターからの出力を水にあてる方法がある。セラミ
ックフィルターを通過させる方法は、セラミック板処理
とほぼ同じ原理である。
【0023】高周波(電磁波)処理は、超音波よりも高
い周波数を水にあてる方法である。電子レンジのような
マイクロ波処理が該当する。
【0024】機械的処理は、水を高速で回転させる方法
である。
【0025】超音波処理は、20〜40KHz程度の周
波数の超音波を水にあてる方法である。宝石あるいはガ
ラス器具の洗浄に利用する高出力のものと、酒の熟成を
促進させる微弱な出力のもののいずれをも、使用し得
る。
【0026】起電力処理は導電性の異種材料間に水を流
し、そのイオン化電圧差で水のクラスターを小さくする
方法である。
【0027】天然鉱石処理は、積層した天然の鉱石層を
適切な圧力で水を通過させてクラスターを小さくする方
法である。
【0028】レーザー光線処理は、レーザー光線を発振
する種々の媒体を用いて行い得る。例えば、気体レーザ
ー(H2の109.8nmから重クロロホルム(CDC1
3)の1990.75μm)、液体レーザー、固体レー
ザー(YAGレーザー、ガラスレーザー、ルビーレーザ
ー等)を照射して水を処理する。
【0029】以下、本発明の水の製造方法(クラスター
処理)について磁化処理による方法を説明するが、本発
明の水の製造方法は、この磁化処理に限定されるもので
はない。本発明において、磁化処理は断面スリット状の
非磁性体からなる貯水層あるいは水路と、該水路を挟ん
で前記断面の長辺側に異なる磁極が対向して配置された
磁石(マグネット装置)とを備えた水槽あるいは水路に
水を循環させて行うことが好ましい。
【0030】処理水を循環させて磁力線照射処理する方
法によれば、マグネット装置にて発生させた、水流と概
略直角な方向の磁力線を、水流に照射して水の磁力線照
射処理をすることができる。マグネット装置としては、
永久磁石、電磁石の何れであってもよく、後述する磁石
交換の利便性の点では、永久磁石が好ましく、より強力
な磁力を容易に発生させ得る点では、電磁石が好まし
い。
【0031】磁力線照射水を調製する際に好ましく用い
られる磁力線照射水製造装置としては、下記のようなも
のが挙げられる。 (1)処理する水を溜めるための水槽と、この水槽から
水を送り出すポンプと、送り出された水を前記水槽に戻
すための循環水路と、循環水路の途中に設けられ水流と
概略直角な磁力線を発生させるマグネット装置と、を備
えた磁力線照射水製造装置:または (2)前記循環水路に複数個の前記マグネット装置を並
列または直列に配置した磁力線照射水製造装置。
【0032】このような磁力線照射水製造装置に設けら
れる上記磁力線照射水製造用マグネット装置としては、
水路の一部を構成し断面が細長い形状(スリット状)で
非磁性体からなる水路本体と、水路本体を挟んで前記断
面の長辺側に異なる磁極が対向して配置される磁石と、
水路本体と磁石を一体に保持する押え板と、をそなえた
ものが好ましい。スリット幅は特に限定されないが、約
0.1〜20mm、好ましくは約0.5〜10mm、更に好
ましくは約2mm程度である。
【0033】処理すべき純水の水温、処理圧等は特に限
定されないが、通常、強度が0.07T〜15T、好ま
しくは0.3T〜3T、より好ましくは0.8T〜2T
の磁力線、例えば1.2Tの磁力線を、温度10〜30
℃で、例えば25℃で、通常、常圧下に5〜120時
間、好ましくは10〜50時間、例えば24時間、照射
して水の磁力線照射処理を行う。
【0034】また、例えば、相異なる磁極(N−S)が
対向するように水槽(貯水槽)内に磁石を配置し、これ
らの磁極の間に水を張り、その水を磁力線照射処理して
もよい。
【0035】このような装置の例および磁化処理水の製
造方法は、例えば、特開平8−197064号公報に記
載されている。
【0036】得られた水の分散性の測定は、以下のよう
にして行う。クラスター水、および精製水の各10mlに
オレイン酸トリグリセライド(和光純薬製:純度99%
以上)をそれぞれ43.5mg添加し、128rpmで5分
間振とうした後、直ちに4ml採取し試料とする。各試料
0.54mlをΦ5mmのNMR試料管に採取して、内部標
準(基準物質)として濃度10mM TSP−d4重水
溶液0.06mlを添加する。TSP−d4の最終濃度を
1mMとし、1H−NMR測定に供する。水中に分散し
たオレイン酸トリグリセライド濃度は、オレイン酸トリ
グリセライドのメチレン基の信号強度とTSP−d4の
メチルプロトンの信号強度比から計算する。なお、精製
水は和光純薬社製の精製水(日本薬局方に基づく)を用
いた。
【0037】本発明の水は、油脂類の分散性等に優れる
のみならず、溶解した物質の吸収性を高める、即ち、薬
剤等の運搬性等に優れるという従来の水にはない種々の
効果を有している。本発明の水は、純水を出発材料とし
ているが、純水には精製水等に含まれるミネラル(金属
イオン)等がほとんど含まれていないので、クラスター
が小さくなりやすく、そして小さくなったクラスターが
凝集しにくく、従ってクラスターが大きくなりにくいの
で、精製水をクラスター処理したものに比べても、油脂
類の分散性が高いと考えられる。そして、この性質によ
り、医薬用途、化粧料用途、食品用途等に好適に用いら
れる。
【0038】上記の性質から、本発明の水は以下に述べ
る種々の用途に用いられる。本発明の水は、水の蒸散を
防止する単なる保湿効果だけではなく、組織への吸収
性、浸透性に優れることが見出された。従って、化粧料
としてのみならず、経皮吸収剤、粘膜吸収剤等の溶媒と
して用いられると通常の水(精製水)等と比較して、薬
剤を溶解しやすくするとともに組織にすばやく吸収さ
れ、その結果、薬剤が迅速に運搬(伝達)されるという
効果が生じる。例えば、(口腔)粘膜、皮膚、腸間膜か
らの薬剤の吸収および運搬が迅速に行われる。また、血
中への水および薬剤の移行が迅速に行われる。
【0039】医薬組成物用途として、本発明の水は、薬
剤の成形のために用いられ得る。そして、上記効果を発
揮し得る。本発明の水は、例えば、内用薬および外用薬
の乳化剤、分散剤および可溶化剤、軟膏または座薬の水
溶性基材または乳化型基材、リポソーム、難吸収性薬物
の吸収性促進剤、麻酔剤、人工透析用水、診断用試薬、
人工血液用水、点眼治療剤等の水成分として用いられ
る。また、例えば、漢方薬等の有効成分の抽出水として
も使用され得る。さらには、種々の生体内反応を活性化
するための使用がある。
【0040】化粧料用途としては、洗浄を目的とする化
粧品(洗顔剤、脂とり紙、石鹸、抗菌石鹸)、基礎化粧
品(化粧水、クリーム、乳液、パック等)、仕上げ化粧
品(ファンデーション、口紅、頬紅、おしろい等)、頭
髪用化粧料(育毛剤、整髪料等)、浴用洗浄・ケア剤
(石鹸、ボディーシャンプー、シャンプー、リンス、ト
リートメント等、および口腔衛生品(歯磨き剤、洗口
剤、およびうがい液等)等が挙げられる。
【0041】食品組成物用途としては、乳化食品、油性
食品、スープ類(例えばラーメンのつゆ)、乳化剤、分
散剤、乳化食品の安定化剤、消泡剤、粘度低下剤、乳漿
の分離防止剤、展着剤、果実・野菜類の表皮の被膜剤、
安定化剤、老化防止剤、粘着防止剤、バッター抱気剤、
ブルーミング防止剤、ドウ調整剤および改良剤、吸油性
の減少、香料・香辛料の分散剤、組織改良剤、日当り改
良剤、可溶化剤、柔軟性改良剤、容積改良剤、ホイッピ
ング剤、清涼飲料水(例えば、缶コーヒー、野菜ジュー
ス等)および飲料水等が挙げられる。
【0042】さらに、本発明の水は、例えば、点眼用組
成物、洗眼用組成物、コンタクトレンズ洗浄液、繊維工
業、農林水産業、紙・パルプ工業、クリーニング工業、
金属・機械・貴金属・宝石工業、鉱業、皮革工業、ゴム
・プラスチック工業、顔料・塗料・インキ等の色材工
業、土木・建築、セラミック、石炭・石油・燃料工業、
写真工業、発酵工業、研究用試薬等の用途に使用され
る。
【0043】点眼用組成物の用途としては、眼病の治療
等が挙げられ、洗眼用組成物の用途としては、洗眼剤が
挙げられる。
【0044】コンタクトレンズ洗浄液はソフトおよびハ
ードコンタクトレンズに適用される。
【0045】繊維工業用途としては、紡績油剤、編立油
剤、糊付油剤、精錬洗浄剤、マーセル化処理剤、ポリエ
ステル繊維のアルカリ処理剤、漂白剤、化炭剤、縮絨
剤、染色助剤、染料分散剤、浴中柔軟剤、染色後のソー
ピング剤、脱色剤、仕上げ剤、柔軟剤、樹脂加工用柔軟
剤、発水柔軟剤、発水発油剤、防汚剤、帯電防止剤、お
よび褪色防止剤等が挙げられる。
【0046】農林水産業用途としては、農薬組成物、乳
化型農薬、固結防止剤、粉末型農薬(粉砕型)、展着
剤、肥料用添加剤、消泡剤、植物調整剤、缶詰工業、養
殖用水、水質浄化剤(好気性細菌等の活性化)、および
鑑賞魚飼育用水等が挙げられる。
【0047】紙・パルプ工業用途としては、蒸解助剤、
脱インキ剤、ピッチコントロール剤、消泡剤、フェルト
洗浄剤、紙力増強剤、顔料分散剤、サイズ剤、ろ水性向
上剤、剥離剤、柔軟剤、スライムコントロール剤、帯電
防止剤、カーリング防止剤、および抄紙粘剤等が挙げら
れる。
【0048】クリーニング工業用途としては、洗剤組成
物、ランドリー用洗剤、ランドリー用柔軟剤、ドライク
リーニング用溶剤、ウエットクリーニング用溶剤、およ
び特殊クリーニング用溶剤等が挙げられる。
【0049】金属・機械・貴金属・宝石工業用途として
は、酸洗浄剤あるいはアルカリ洗浄剤等の表面洗浄剤、
乳化溶剤あるいは乳剤等の溶剤、洗浄剤、錆止め剤、精
密機械の洗浄剤、および半導体の洗浄剤等が挙げられ
る。
【0050】鉱業用途としては、起泡剤、補収剤あるい
は補収剤の吸着等の浮遊選鉱剤、粉塵除去剤、鉱石など
の表面処理剤、発火防止剤、および選鉱選炭における重
液安定剤等が挙げられる。
【0051】皮革工業用途としては、準備工程(塩蔵、
水漬け、石灰漬け、脱灰・ベーチング、および脱脂等)
における使用、なめし工程(植物タンニンなめし、クロ
ムなめし、および混合なめし等)における使用、染色・
加脂工程における使用、および仕上げ工程(ワックスつ
や出し剤に顔料を混合するときの分離剤等)における使
用が挙げられる。
【0052】ゴム・プラスチック工業用途としては、合
成ゴムラテックス、防着剤、離型剤、滑剤、無機補強
剤、並びに乳化重合剤、懸濁重合剤および塊状重合等の
重合剤、形成工程における滑剤(例えば、流動改善のた
めの外部活剤、内部活剤)、フィラーの分散剤、使用時
の帯電防止剤、プラスチック成型品の表面改質剤(防曇
剤、スリッピング剤、粘着防止剤、アンチブロッキング
剤等)等が挙げられる。
【0053】顔料・塗料・インキ等の色材工業用途とし
ては、顔料における表面改良剤、親水処理剤、親油処理
剤、塗料における親水性顔料の分散剤、親油性顔料の分
散剤、発色改良剤、褪色防止剤並びにこれらの助剤、添
加剤等が挙げられる。
【0054】土木・建築用途としては、セメント混和剤
(例えば空気進行剤(AE剤)その助剤、湿潤剤、分散
剤、流動性改良剤、発泡剤等)、カットバックアスファ
ルト(例えば剥離防止剤等)、アスファルト乳剤、乳化
剤、粉塵抑制剤、沈降凝集剤、土壌改良剤、速乾剤等が
挙げられる。
【0055】セラミック用途としては、粉砕助剤、分散
剤、バインダー(結合剤)、可塑剤等の添加剤、うわぐ
すり・絵付用の添加剤、油滑剤、保護コロイド剤、消泡
剤等が挙げられる。
【0056】石炭・石油・燃料工業用途としては、COM
用添加剤、CWS用添加剤、炭塵防止剤、石油採掘用海面
活性剤、原油乳化破壊剤、および重油添加剤等が挙げら
れる。
【0057】写真工業用途としては、感光乳剤(カプラ
ーの乳剤)、帯電防止剤(現像主薬に添加する:写真乳
剤中の水不溶性添加剤(カプラー、防腐剤)の分散)、
乾燥ムラ防止剤、現像液、および定着液の溶剤等が挙げ
られる。
【0058】発酵工業用途としては、殺菌・消毒剤、消
泡剤、生産性(収率)の向上剤、熟成促進剤、発酵促進
剤等が挙げられる。
【0059】研究用試薬用途としては、遺伝子工学およ
びタンパク質工学用試薬、生体材料抽出用試薬、有機合
成反応用試薬、各種分析用試薬等が挙げられる。
【0060】以下、医薬組成物、化粧品(化粧クリー
ム、化粧水、整髪料、ファンデーション、歯磨剤)、シ
ャンプーおよび/またはトリートメント、点眼用組成
物、洗眼用組成物、コンタクトレンズ洗浄液、および写
真工業への用途について説明するが、本発明はこれに限
定されない。
【0061】まず、本発明の医薬組成物について説明す
る。本発明の医薬組成物は分散性に優れた水を使用する
ので、薬剤が水に分散されやすくなるばかりでなく、組
織へ吸収されやすくなり、そして、薬剤が迅速に運搬
(伝達)されるという効果を有する。従って、本発明の
医薬組成物に用いられる薬剤は、制限されない。
【0062】本発明の医薬組成物は、経口投与(胃腸
管)、粘膜適用(眼、口腔粘膜、咽喉、鼻腔、気管支・
肺、腸、下部体腔)、体表適用(皮膚、体腔・外傷面)
および血管内または組織内投与(静脈内、筋肉内、およ
び皮下)の投与・適用形態に適合した剤形とし得る。
【0063】経口投与に適した剤形としては、散剤、顆
粒剤、内服錠、カプセル剤、丸剤、エルキシル剤、シロ
ップ剤、リモナーデ剤、芳香水剤、乳剤、懸濁剤、浸
剤、煎剤、内用チンキ剤、エキス剤、流エキス剤が挙げ
られる。
【0064】粘膜適用に適した剤形としては、眼の場合
は点眼剤あるいは眼軟膏剤等、口腔粘膜の場合は、舌下
剤、バッカル錠およびトローチ剤等、咽喉の場合は含そ
う剤、鼻腔の場合はスプレー剤、気管支・肺の場合はエ
アゾール剤および吸入剤等、腸の場合は浣腸剤等、下部
体腔の場合は坐剤および腟剤等が挙げられる。
【0065】体表適用に適した剤形としては、皮膚の場
合は、軟膏剤、硬膏剤、リニメント剤、ローション剤、
パスタ剤、パップ剤、液剤、酒精剤、および外用チンキ
剤等が挙げられる。また、体腔・外傷面の場合は、潅注
剤等が挙げられる。
【0066】血管内投与または組織内投与に適した剤形
として、皮下、筋肉内、静脈内等および皮下組織の場合
は注射剤、皮下組織の場合は植込剤等が用いられ得る。
【0067】上記剤形を形成するために、通常、医薬品
の製造に用いられる賦形剤、補助剤、および添加剤等が
添加され得るが、これらの賦形剤、補助剤、添加剤等の
水成分として、本発明の水が用いられ得る。
【0068】賦形剤としては、溶剤、基剤、希釈剤、増
量剤、充填剤、補形剤等が挙げられる。
【0069】補助剤としては、溶解補助剤、可溶化剤、
緩衝剤、等張化剤、乳化剤、懸濁化剤、分散剤、増粘
剤、ゲル化剤、硬化剤、吸収剤、粘着剤、弾性剤、可塑
剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、徐放化
剤、および噴射剤等が挙げられる。
【0070】添加剤としては、抗酸化剤、保存剤、保湿
剤、遮光剤、光沢剤、帯電防止剤、芳香剤、甘味剤、着
香剤、着色剤、緩和剤、および無痛化剤等が挙げられ
る。
【0071】本発明の医薬組成物に適した薬剤として
は、例えば、強心剤、昇圧剤、抗不整脈剤、狭心症治療
剤、血管拡張剤、降圧剤、利尿剤および抗高脂血症剤等
の循環器系の薬剤、気管支拡張剤、呼吸促進剤、気管支
喘息治療剤、鎮咳剤および去痰剤等の呼吸器系の薬剤、
健胃消化剤、消化性潰瘍治療剤、整腸止痢剤、下剤、大
腸症治療剤、痔疾治療剤等の消化器系の薬剤、肝臓ある
いは膵臓疾患治療剤、解毒剤、利胆剤等の肝臓・膵臓・
胆嚢疾患治療剤、腎臓疾患治療剤等の泌尿器・生殖器に
作用する薬剤、睡眠剤、鎮静剤、解熱鎮痛剤、抗てんか
ん剤、向精神剤、脳代謝賦活剤、自律神経作用剤、パー
キンソン病治療剤、筋弛緩剤等の神経系に作用する薬
剤、造血剤、止血剤、抗血栓剤等の血液系の薬剤、副腎
皮質ステロイド剤、非ステロイド抗炎症剤、消炎酵素
剤、抗リウマチ剤、抗ヒスタミン剤等の炎症・アレルギ
ーに作用する薬剤、糖尿病治療剤および痛風治療剤等の
代謝系に作用する薬剤、病原微生物に対する薬剤、眼科
用、耳鼻科用および皮膚科用の感覚器官の薬剤、免疫抑
制剤、骨代謝改善剤、ホルモン剤、ビタミン剤、および
漢方薬等が挙げられる。
【0072】医薬組成物の剤形は、当業者に公知の方法
で、目的に応じて形成される。
【0073】次に、本発明の化粧クリームについて説明
する。本発明の化粧クリームは、精製水よりも少なくと
も約1.5倍以上の、好ましくは少なくとも約2倍以上
の、純水をクラスター処理して得られる水を含んでい
る。
【0074】化粧クリームには、通常、エモリエントク
リーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、
メイクアップクリーム、サンスクリーンクリーム、ヘア
クリーム、デオドラントクリーム、シェイビングクリー
ム、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディークリ
ーム等、用途、機能、塗布部位等の相違に基づく種々の
称呼のものが含まれるが、本発明では、これら全てを包
含する。
【0075】化粧クリームには、前記水の他に、通常化
粧クリームに配合される油性成分、水性成分、乳化剤等
の各種成分が含まれ得る。
【0076】油性成分としては、動植物系、鉱物系の天
然の油性成分および合成の油性成分のいずれもが用いら
れ得る。
【0077】動植物系の油性成分としては、例えば、ミ
ツロウ、水ロウ、カルナパロウ、キャンデリラウロ、カ
カオ脂、セチルアルコール(1−ヘキサデカノール)、
ステアリン酸アルキルエステル、ラノリン、オリーブ
油、椿油、ヒマシ油、綿実油、9−オクタデセン−1−
オール(オレイルアルコール)、オレイン酸、スクアラ
ン等が挙げられる。
【0078】鉱物系の油性成分としては、固形パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリン、ワックス、ワセ
リン、流動パラフィン、シリコンオイル等が挙げられ
る。
【0079】合成の油性成分としては、合成エステル
油、合成ポリエーテル油等が挙げられる。
【0080】上記油性成分は、例えば、約10〜80重
量%程度の量で含まれ得る。その範囲は、油性、弱油
性、中性等の化粧クリームのタイプによって異なり、適
宜決定され得る。
【0081】水性成分としては、保湿剤、粘液剤、アル
コール等が用いられる。
【0082】保湿剤は、角質層の保湿、使用感等に寄与
し、具体的には、例えば、グリセリン、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、ポリエチレングリコール、多価アルコール、
糖類、アミノ酸類等が挙げられる。これらの保湿剤は、
通常約20重量%、好ましくは約15重量%より少ない
量添加される。
【0083】粘液剤(増粘剤)は、保湿性、安定性、使
用感等に寄与し、具体的には、例えば、クインスシート
(クインスシードゴム)、トラガントガム、ペクチン、
アルギン酸塩、セルロース誘導体(例えば、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム)、アクリル酸系ポリマ
ー、ビーガム、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0084】アルコールは、清涼感、殺菌、配合成分の
溶解等に寄与し、例えば、エタノール、イソプロパノー
ル等が挙げられる。
【0085】本発明の化粧料に用いる水は分散性に優れ
ているので、上記保湿剤、粘液剤、アルコール等の添加
量は減少され得る。
【0086】その他の成分として、本発明の化粧料は、
柔軟剤(エモリアント剤)、角質軟化剤、可溶化剤、緩
衝剤、各種薬剤、香料、防腐剤、染料、褪色防止剤、紫
外線吸収剤、金属イオン封鎖剤等を適量含み得る。
【0087】柔軟剤(エモリアント剤)は、保湿、使用
感等に寄与し、例えば、エステル油、高級アルコール等
が挙げられる。
【0088】角質軟化剤としては、水酸化カリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ類が挙げられる。
【0089】乳化剤(可溶化剤、界面活性剤)として
は、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、オクチルド
デカノール、親油性モノステアリン酸グリセリン、自己
乳化型プロピレングリコールモノステアレート、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウリン酸エステル等が挙げられる。乳化
剤、例えばオクチルドデカノールは、通常約2〜8重量
%、好ましくは約3〜5重量%の量で添加され得る。本
発明の化粧料に用いる水は分散性に優れているので、乳
化剤の添加量は減少され得る。
【0090】薬剤としては、p−フェノールスルホン酸
亜鉛等の収斂剤、ベンザルコニウム塩酸塩等の殺菌剤、
ビタミン・アミノ酸誘導体等の栄養剤等が挙げられる。
【0091】緩衝剤(pH調整剤)としては、クエン酸
およびその塩等が挙げられる。
【0092】本発明の化粧クリームは上記のように保湿
性に優れる。保湿力は、被験者の前腕屈側に、試料を一
定料、例えば、1.25μl/cm2の塗布密度で均一
に塗布し、一定時間後に角層の水分含有量を高周波角質
水分計で測定して求められ得る。
【0093】本発明のシャンプーおよびトリートメント
は、本発明の水の他に、約1〜40重量%の界面活性剤
と、増泡剤、ハイドロトロープ(可溶化剤)、乳濁剤、
コンディショニング剤、アルコール、フケ取り剤、殺菌
剤、トニック剤、柔軟剤(エモリエント剤)、角質軟化
剤、粘液剤、キレート化剤、各種薬剤、香料、防腐剤、
染料、褪色防止剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤等
を適量含み得る。
【0094】界面活性剤としては、陰イオン性、陽イオ
ン性、両イオン性、非イオン性のいずれの界面活性剤で
も用いられ得る。界面活性剤は、約1〜40重量%の量
で含まれ得る。本発明のシャンプーおよびトリートメン
トに用いる水は分散性に優れているので、界面活性剤の
添加量は減少され得る。
【0095】陰イオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキル硫酸塩(AS)、アルキルエーテル硫酸塩(A
ES)、α−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、石
鹸、グリセリンモノアルキルエステルモノ硫酸塩、蛋白
・脂肪酸縮合物、アルキルリン酸エステル塩類等が挙げ
られる。
【0096】陽イオン界面活性剤は、特にヘアリンスの
主成分としても用いられる。例えば、塩化アルキルトリ
メチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニ
ウム、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム等が
挙げられる。
【0097】両イオン界面活性剤としては、例えば、イ
ミダゾリン型、アルキルベタイン型、アルキルスルホン
ベタイン型等の界面活性剤等が挙げられる。
【0098】非イオン性界面活性剤としては、例えば、
アルカノールアミド、アミンオキサイド等が挙げられ
る。
【0099】増泡剤は、シャンプー基材としての界面活
性剤の起泡性を高めるのに寄与し、脂肪酸アルカノール
アミド、脂肪酸、高級アルコール、水溶性高分子等が挙
げられる。
【0100】粘液剤(増粘剤)は、保湿性、安定性、使
用感等に寄与し、具体的には、例えば、クインスシート
(クインスシードゴム)、トラガントガム、ペクチン、
アルギン酸塩、セルロース誘導体(例えば、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム)、アクリル酸系ポリマ
ー、ビーガム、ポリビニルアルコールおよび電解質(例
えば塩化ナトリウム、塩化カリウム)等が挙げられる。
【0101】ハイドロトロープは、洗髪剤の低温安定
性、界面活性剤の溶解性向上に寄与する。例えば、殺菌
剤としても用いられ得るエタノール、プロピレングリコ
ール、保湿剤としても用いられるグリセリン等のアルコ
ール類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の非イオ
ン性可溶化剤、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、キシレ
ンスルホン酸ナトリウム、および尿素等が挙げられる。
【0102】乳濁剤は、シャンプーを乳濁化し、高級
感、マイルド感、クリーム感の付与に寄与する。例え
ば、スチレンポリマー、ポリ酢酸ビニル等が挙げられ
る。ステアリン酸マグネシウム、エチレングリコールモ
ノステアレート、エチレングリコールジステアレート、
ステアリルアルコール、魚鱗箔、雲母チタン等は、真珠
光沢剤として使用され得る。
【0103】コンディショニング剤は、櫛通り、ぱさつ
きの改善、髪のしなやかさ、まとまりやすさ、毛髪強化
等に寄与する。例えば、コラーゲン加水分解物、アミノ
酸、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、ミル
クカゼイン、卵アルブミン、レシチン、パンテノール
(ビタミンB複合体)等の化学吸着性のもの、ラノリン
およびその誘導体、スクワラン、流動パラフィン、ワセ
リン、脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコン油
およびその誘導体、油脂(例えば、ヒマシ油、オリーブ
油)等の油性の物理吸着性のもの、陽イオン変性セルロ
ースエーテル誘導体、ポリビニルピロリドン誘導体四級
アンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウ
ムポリマー、アルキルポリエチレンイミン等のイオン性
吸着タイプの陽イオン性高分子等が挙げられる。
【0104】アルコールは、清涼感、殺菌、配合成分の
溶解等に寄与する。例えば、エタノール、イソプロパノ
ール等が挙げられる。
【0105】フケ取り剤としては、例えば、硫黄、硫化
セレン、Zpt等の硫黄および硫黄系化合物の他に、メ
ントール類、トリクロサンハロカルバン、アラントイ
ン、およびサリチル酸等が挙げられる。
【0106】保湿剤は、角質層の保湿、使用感等に寄与
する。例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
ポリエチレングリコール、多価アルコール、糖類、アミ
ノ酸類、およびソルビット等が挙げられる。
【0107】柔軟剤(エモリアント剤)は、保湿、使用
感等に寄与し、例えば、エステル油、高級アルコール等
が挙げられる。
【0108】角質軟化剤としては、水酸化カリウム、炭
酸カリウム等のアルカリ類が挙げられる。
【0109】薬剤としては、p−フェノールスルホン酸
亜鉛等の収斂剤、ベンザルコニウム塩酸塩等の殺菌剤、
ビタミン・アミノ酸誘導体等の栄養剤等が挙げられる。
【0110】その他、緩衝剤(pH調整剤)が用いられ
る。例として、クエン酸およびその塩が挙げられる。
【0111】本発明の化粧料に用いる水は分散性に優れ
ているので、上記保湿剤、粘液剤、アルコール等の添加
量は減少され得る。なお、本発明の化粧料、シャンプー
および/またはトリートメント、ならびに整髪料の製造
には、公知の方法が使用され得る。
【0112】次に、点眼用組成物について説明する。本
発明の点眼用組成物には本発明の分散性の高い水の他
に、通常、洗眼剤に配合される各種成分が含まれ得る。
このような成分としては、血管収縮剤、ビタミン剤、細
胞賦活剤、副交換神経興奮剤、消炎剤、抗ヒスタミン
剤、サルファー剤、角膜保護剤、涙成分、消毒剤、透明
維持剤等が挙げられる。通常、点眼用組成物は水を約9
9重量%、涙成分を約1.0%含み、その他の成分が添
加される。
【0113】血管収縮剤としては、例えば、塩酸エフェ
ドリン、塩酸ナファゾリンが挙げられる。
【0114】ビタミン剤としては、例えば、ビタミンB
2複合体、ビタミンB6配合体、ビタミンB12配合体、パ
ントテン酸およびその誘導体、およびビタミンEが挙げ
られる。
【0115】細胞賦活剤としては、例えば、L−アスパ
ラギン酸、アラントイン、タウリン等が挙げられる。
【0116】副交換神経興奮剤としては、例えば、メチ
ル硫酸ネオスチグイン等が挙げられる。消炎剤はアレル
ギー反応を抑制し、例えば、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、塩酸テトラヒドロゾリン、塩化リゾチーム、アズレ
ンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。
【0117】角膜保護剤としては、例えば、コンドロイ
チン硫酸ナトリウムが挙げられる。涙成分は炎症を抑制
し、眼球および角膜を保護する作用を有する。このよう
な涙成分としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、塩化カルシウムが挙げられる。塩化ナトリウムは
約0.5重量%〜約0.75重量%、塩化カリウムは約
0.07重量%〜約0.2重量%を含み得、この2成分
を合計で約0.7重量%〜約1.0重量%含み得る。
【0118】抗ヒスタミン剤としては、例えば、マレイ
ン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、および塩酸ジフェンヒドラミンが挙げられる。
【0119】サルファー剤は、消炎・抗菌作用を有し、
ものもらい、ただれ目、目やにに効果を有する。サルフ
ァー剤としては、スルファトメトキサゾール、スルファ
トキサゾールナトリウム、スルフィソミジンナトリウム
等が挙げられる。
【0120】消毒剤としては、ポリビニルアルコールが
挙げられる。本発明の点眼用組成物は、薬剤の浸透性、
吸収性に優れるので、眼病治療の効果が高くなるという
優れた効果を有する。
【0121】つぎに、コンタクトレンズ洗浄液について
説明する。コンタクトレンズ洗浄液には、水の他に、タ
ンパク質分解酵素等の酵素類、界面活性剤、消毒剤、そ
の他の添加物が含まれる。好ましい態様では、本発明の
分散性に優れた水を約80〜99.9重量%、タンパク
質分解酵素およびその他の必要な成分を含有する。好ま
しいその他の成分としては、塩化ナトリウムは約0.5
重量%〜約0.75重量%、塩化カリウムは約0.07
重量%〜約0.2重量%を含み得、この2成分を合計で
約0.7重量%〜約1.0重量%含み得る。本発明のコ
ンタクトレンズ洗浄液は、それに含まれる各種成分の親
和性に優れ、沈澱を生じる事なく、長期保存可能であ
る。
【0122】酵素類は、タンパク質沈積物分解酵素を含
み、各種プロテアーゼ、パパイン等のタンパク質分解酵
素、ムチン分解酵素、リパーゼ等の脂質分解酵素、ヒア
ルロニダーゼ等のヒアルロン酸分解酵素が挙げられる。
【0123】界面活性剤としては、非イオン系の界面活
性剤が好適に用いられる。また、消毒剤としては、ポリ
エチレングリコール等が挙げられる。
【0124】その他の添加剤としては、EDTA−2N
a、食塩、ホウ酸、ホウ砂、無水炭酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウム、および無水クエン酸等が挙げられる。本
発明のコンタクトレンズ洗浄剤は、分散性に優れた水を
含有するので、界面活性剤、消毒剤等の添加物の添加量
を減少させることができ、更に、酵素の作用が良くなる
という効果を有する。
【0125】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、
本発明はこの実施例により限定されるものではない。
【0126】(実施例1:本発明の水の製造)スリット
間隙幅2mm、水流流速約15m/分、磁力線強度1.2
Tにて、純水および精製水をそれぞれ24時間循環させ
て磁力線照射水を得た。得られた純水からのクラスター
水、精製水からのクラスター水および精製水の17O−
NMRを日本電子(株)製のJNM EX−270を用
いて測定した。17O−NMRシグナルの半値幅を以下
に示す。 純水からのクラスター水 56.3Hz 精製水からのクラスター水 83.7Hz 精製水 142.4Hz
【0127】(実施例2:オレイン酸トリグリセライド
の分散性)純水および精製水からのクラスター水、並び
に精製水の各10mlにオレイン酸トリグリセライドをそ
れぞれ43.5mg添加し、128rpmで5分間振とうし
た後、直ちに4ml採取し試料とする。各試料0.54ml
をΦ5mmのNMR試料管に採取して、内部標準として濃
度10mM TSP−d4重水溶液0.06mlを添加し
た。TSP−d4の最終濃度を1mMとし1H−NMR
測定を行った。この測定において、1H−NMRスペク
トルは、水による巨大な1H信号が不要であるため、1
H−Homo Gated Decoupling(H
MG)法を利用して抑制し、128回の積算測定を行っ
た。水中に分散したオレイン酸トリグリセライド濃度
は、オレイン酸トリグリセライドのメチレン基の信号強
度と内部標準であるTSP−d4のメチルプロトンの信
号強度比から計算した。なお、測定は日本電子(株)製
JNM LA-400 FT-NMR Spectrometerを用いて行った。
【0128】測定の結果、純水からのクラスター水に分
散しているオレイン酸トリグリセライドの相対強度は、
精製水の場合の相対強度の約2倍であることが分かっ
た。また、精製水からのクラスター水は、精製水の場合
の相対強度の約1.1倍であることも分かった。この事
実は、クラスター水の方が精製水よりトリオレイン酸の
分散性に優れていることを示している。
【0129】(実施例3:オレイン酸モノグリセライド
の分散性)オレイン酸モノグリセライドをオレイン酸ト
リグリセライドと同じ条件で純水からのクラスター水、
精製水からのクラスター水および精製水に分散させ、目
視観察した。この結果、精製水の場合は5分後には相分
離したが、純水からのクラスター水および精製水からの
クラスター水はそれぞれ24時間、および2時間相分離
することなくエマルジョン状態を維持していることが分
かった。このことは本発明のクラスター水は油の分散性
が高いことを示している。
【0130】(実施例4:エタノールの吸収性試験)7
週齢の15匹の成熟ラット(ウイスター系)を準備し
た。他方で、本発明の純水から製造したクラスターの小
さい水にエタノールを16%となるように溶解した(実
施例のアルコール液)。また、比較として、精製水から
製造したクラスターの小さな水にエタノールを16%と
なるように溶解した(比較例のアルコール液)。コント
ロールとして、精製水にエタノールを16%となるよう
に溶解したもの(コントロールのアルコール液)を用い
た。それぞれ5匹のラットに0.5g/kgの割合で実施
例のアルコール液、比較例のアルコール液およびコント
ロールのアルコール液をそれぞれ、腹腔内投与し、30
分、60分、90分、150分、および210分に採血
して、血清を調製し、1H−NMRでアルコール濃度を
測定した。
【0131】NMRの測定には、JEOL EX400(400MHz、
9.3T)FT-NMRを用い、内部標準物質としては1mMのジ
メチルスルホキシド(DMSO)を用いて、エタノール
濃度(mM)を算出した。蛋白質による幅広い1H−N
MR信号は、T2測定用のCarr−Purcell−
Meiboom−Gillパルス系列を用いて抑制、水
の信号はHomo Gated Decoupling
法を併用して抑制し、インターバル100ミリ秒、繰り
返し15秒、30℃にて16回積算した。
【0132】図1に結果を示した。図1において、〇、
●、および□は、それぞれ、実施例のアルコール液、比
較例のアルコール液、およびコントロールのアルコール
液を表す。この結果は、純水からのクラスターの小さな
水に溶解したエタノールは、精製水に比べて約1.3倍
も速く吸収されること、および精製水からのクラスター
の小さな水よりも約1.2倍速く吸収されることを示し
ている。
【0133】(実施例5)下記配合組成の化粧品クリー
ム(クリームタイプ)を以下のように調製した。実施例
1で得られた水に、グリセリンとプロピレングリコール
と水酸化カリウムとを加えて、加熱下(70℃)、撹拌
−混合した。他方で、ステアリン酸、ステアリン酸ブチ
ル、ステアリルアルコール、ステアリン酸ブチルを混合
し、加熱融解して得られた油性成分を70℃に保存し、
香料、防腐剤、酸化防止剤を加えて、撹拌・混合した。
次いで、この融解した油性成分液と前記水含有物とを7
0℃で撹拌・混合した。
【0134】 得られた化粧クリームは、製造後1年経過後でも配合成
分が良好に乳化分散されており、皮膚に塗布したとこ
ろ、べたつかず、滑らかであり、しっとりとしており、
使用感は良好であった。保湿力も優れていた。
【0135】(実施例6)下記配合組成の化粧クリーム
(クリームタイプ)を以下のようにして調製した。実施
例1で得られた水に、グリセリン、プロピレングリコー
ル、トリエタノールアミンを加えて溶解した。他方で、
ミツロウ、スクワラン、ステアリン酸、ステアリルアル
コールを混合し、得られた油性成分を70℃に保存し、
この油性成分に香料、防腐剤、酸化防止剤を加えて同温
度で撹拌・混合した。次いで、この油性成分液と前記水
含有物とを70℃で撹拌・混合し、化粧クリームを得
た。
【0136】 <化粧クリームの配合組成>(数字は重量%である) 水 : 57.5% アルカリ:トリエタノールアミン 1% 油性成分:ミツロウ 2% ステアリン酸 8% ステアリルアルコール 5% スクワラン 10% 保湿剤 :プロピレングリコール 8% グリセリン 4% 乳化剤 :自己乳化型プロピレングリコールモノステアレート 3% ポリオキシエチレンセチルエーテル 1% 香料、防腐剤、酸化防止剤等 少量 (合計100%) 得られた化粧クリームは、製造後1年経過後でも配合成
分が良好に乳化分散されており、皮膚に塗布したとこ
ろ、べたつかず、滑らかであり、しっとりとしており、
使用感は良好であった。保湿力も優れていた。
【0137】(実施例7)下記配合組成の化粧クリーム
(クリームタイプ)を以下のようにして調製した。実施
例1で得られた水にホウ砂を加えて撹拌、混合し、加熱
して70℃に保持した。他方で、ミツロウと流動パラフ
ィンを混合し加熱溶融して油性成分を得、70℃に保存
した。次いで、該油性成分液と前記水含有成分とを同温
度で混合・撹拌して化粧クリームを得た。
【0138】 得られた化粧クリームは、製造後1年経過後でも配合成
分が良好に乳化分散されており、皮膚に塗布したとこ
ろ、べたつかず、滑らかであり、しっとりとしており、
使用感は良好であった。保湿力も優れていた。
【0139】(実施例8)下記配合組成の化粧クリーム
(乳液タイプ)を以下のようにして調製した。実施例1
で得られた水にグリセリン、プロピレングリコール、ト
リエタノールアミンを加えて撹拌、混合し、得られた水
含有水性成分を加熱し、70℃に保持した。他方、ステ
アリン酸、セタノール、ワセリン、ラノリンアルコー
ル、流動パラフィンを混合し、加熱溶融して油性成分を
得、70℃に保存し、香料、防腐剤、酸化防止剤を加え
て混合・撹拌し、油性成分含有液を得た。次いで、この
油性成分含有液と前記水含有水性成分とを70℃で混合
・撹拌して化粧クリーム(乳液タイプ)を得た。
【0140】 得られた化粧クリームは、製造後1年経過後でも配合成
分が良好に乳化、分散されており、皮膚に塗布したとこ
ろ、べたつかず、滑らかであり、しっとりとしており、
使用感は良好であった。
【0141】(比較例1)実施例5において、精製水を
用いた以外は、実施例5と同様にして化粧クリームを調
製した。得られた化粧クリームは、製造後30日経過後
に観察したところ、配合成分の分散状態は悪く、液体が
分離する傾向がみられた。
【0142】(実施例9)実施例1で得られた水にグリ
セリン、プロピレングリコール、および紫外線吸収剤を
加えて室温(25℃)で撹拌・混合した。他方で、エタ
ノールに柔軟剤(エモリエント剤)、界面活性剤、防腐
剤、香料を適量加えて混合し、前記混合液と混合し、化
粧水を調製した。
【0143】 <化粧水の組成>(数字は重量%である) 水 : 79.7% 保湿剤 :グリセリン 6% プロピレングリコール 4% 柔軟剤 :オレイルアルコール 0.1% 界面活性剤:ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1% エタノール: 10% 香料、防腐剤、酸化防止剤等 各適量 (合計100%) 得られた化粧水を皮膚に塗布したが、べたつきはなく、
しっとりとしており使用感は良好であった。
【0144】(実施例10)実施例1で得られた水を用
いて、下記配合組成のファンデーション(クリームタイ
プ)を調製した。 <ファンデーションの組成>(数字は重量%である) 水 54.5% トリエタノールアミン 1.2% ソルビット 2% パラオキシ安息香酸メチル 少量 顔料(酸化チタン、タルク、カオリン)および香料 15.5% ステアリン酸 5% 親油性モノステアリン酸グリセリン 2.5% セトステアリルアルコール 1% モノラウリン酸プロピレングリコール 3% 流動パラフィン 7% ミリスチン酸イソプロピル 8% パラオキシ安息香酸ブチル 少量 (合計100%)
【0145】このファンデーションを皮膚に塗布した
が、べたつきはなく、しっとりとしており使用感は良好
であった。
【0146】(実施例11)実施例1で得られた水を用
いて、下記配合組成の整髪料を常法により調製した。 この整髪料は、べたつきもなく、すっきりとした使用感
であった。
【0147】(実施例12)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成のシャンプーを常法により調製し
た。 得られたシャンプー(透明タイプ)は、製造後1年経過
後でも配合成分が良好に乳化分散されており、洗髪した
ところ、しっとりとしており使用感は良好であった。
【0148】(実施例13)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成のシャンプーを常法により調製し
た。 得られたシャンプー(パールタイプ)は、製造後1年経
過後でも配合成分が良好に乳化分散されており、洗髪し
たところ、しっとりとしており使用感は良好であった。
【0149】(実施例14)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成のシャンプーを常法により調製し
た。 得られたシャンプー(コンディショニングタイプ)は、
製造後1年経過後でも配合成分が良好に乳化分散されて
おり、洗髪したところ、しっとりとしており使用感は良
好であった。
【0150】(実施例15)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成のリンスを常法により調製した。 <リンスの組成>(数字は重量%である) 水 96% 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 1.4% ステアリルアルコール 0.6% グリセリンモノステアレート 1.5% 塩化ナトリウム 0.2% 香料、染料、防腐剤 各適量 (合計100%) 得られたリンスは、製造後1年経過後でも配合成分が良
好に乳化分散されており、洗髪したところ、しっとりと
しており使用感は良好であった。
【0151】(比較例2)実施例12において、精製水
を用いた以外は、実施例12と同様にしてシャンプーを
調製した。得られたシャンプーは、製造後30日経過後
には、配合成分の分散状態は悪化し、洗髪したところぱ
さつきがあり、使用感が悪かった。
【0152】(実施例16)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成のコンタクトレンズ洗浄液を常法に
より調製した。 <コンタクトレンズ洗浄液の組成> 水 100部 パパインおよび中性プロテアーゼ 18.5部 リパーゼ 1.4部 ヒアルロニダーゼ 1.4部 レシチナーゼ 1.4部 非イオン性界面活性剤 2.2部 EDTA−2Na 4.3部 NaCl 12.9部 重炭酸ナトリウムおよび無水クエン酸 37.6部 無水炭酸ナトリウム 6.5部 ホウ砂 8.6部 ポリエチレングリコール 5.2部
【0153】得られたコンタクトレンズ洗浄液の成分
は、非常によく親和し、製造後1年経過後でも沈澱を生
じることなく、長期保存が可能であった。非イオン性界
面活性剤の使用量は、通常に比べて、ごく少量であっ
た。
【0154】(比較例3)実施例16において、精製水
を用いた以外は、実施例16と同様にしてコンタクトレ
ンズ洗浄液を調製した。得られたコンアクトレンズ洗浄
液は、製造後30日経過後には、配合成分の分散状態は
悪化し、沈澱を生じた。
【0155】(実施例17)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成の点眼用組成物を常法により調製し
た。 <点眼液の組成>(数字は重量%である) 水 99.0% 涙成分 塩化ナトリウム 0.7% 塩化カリウム 0.2% 消炎剤 アズレンスルホン酸ナトリウム 0.02% 塩酸テトラヒドロゾン 0.02% 抗ヒスタミン剤 マレイン酸クロルフェニラミン 0.03% 得られた点眼用組成物の成分は、非常によく親和し、製
造後1年経過後でも沈澱を生じることなく、長期保存が
可能であった。
【0156】(実施例18)実施例1で得られた水を含
有する下記配合組成の歯磨剤を常法により調製した。 <歯磨剤の組成>(数字は重量%である) 水 43% 炭酸カルシウム 39% ソルビット 15% カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.6% ラウリル酸ナトリウム 1.3% サッカリン 0.1% 香料(ミント)、保存料 少量 (合計100%) 得られた歯磨剤の成分は、非常によく親和し、使用感も
良好であった。ラウリル酸ナトリウムの使用量が減少で
きる。
【0157】(実施例19)実施例1で得られた水およ
び対照として精製水を用いて、モノクロ写真の現像液お
よび定着剤を作製した。現像剤および定着剤は富士写真
フィルム社製のものを用い、製造者の指示に従って調製
した。本発明の水を用いた場合、精製水に比べて肉眼で
も鮮明度が高くなったことが観察された。これを実体顕
微鏡で観察したところ、鮮明度には明らかに有意差が見
られた。
【0158】
【発明の効果】本発明のクラスター水は、油脂類の分散
性に優れるとともに、細胞等への吸収性に優れる。従っ
て、医薬品の分野において、薬剤を迅速に送達あるいは
運搬し得るという効果を生じる。また、食品、化粧料の
分野にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラットにおける純水からのクラスター水、精製
水からのクラスター水および精製水に溶解したエタノー
ルの血中濃度の経時変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/075 A61K 7/075 7/08 7/08 7/11 7/11 7/16 7/16 9/10 9/10 47/14 47/14 C02F 1/30 C02F 1/30 1/34 1/34 1/36 1/36 1/68 510 1/68 510A 520 520K 520S 520V 530 530A 540 540B // A23L 2/02 A23L 2/02 Z 2/62 2/00 L Fターム(参考) 4B017 LC08 LG04 LG07 LK01 LP18 4C076 AA16 BB24 CC04 DD23 DD29 FF16 4C083 AA082 AA122 AA162 AB032 AB051 AB052 AB152 AB32 AB332 AC022 AC072 AC102 AC112 AC13 AC132 AC182 AC24 AC242 AC391 AC392 AC422 AC542 AC642 AC692 AC782 AC86 AD132 AD27 CC04 CC05 CC12 CC32 CC38 CC39 CC41 DD23 DD31 EE03 EE06 FF01 4D037 AA01 BA16 BA17 BA26 CA04 CA05 4D061 DA01 DB06 EA01 EA18 EC05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精製水よりも少なくとも約1.5倍以上
    のオレイン酸トリグリセライドを分散し得る水の製造方
    法であって、純水をクラスター処理することを含む、方
    法。
  2. 【請求項2】 前記クラスター処理が磁化処理である、
    請求項1に記載の方法。
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