JP2002034103A - 電動車両の電力制御方法 - Google Patents

電動車両の電力制御方法

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JP2002034103A
JP2002034103A JP2000216503A JP2000216503A JP2002034103A JP 2002034103 A JP2002034103 A JP 2002034103A JP 2000216503 A JP2000216503 A JP 2000216503A JP 2000216503 A JP2000216503 A JP 2000216503A JP 2002034103 A JP2002034103 A JP 2002034103A
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Mikio Saito
幹夫 斎藤
Soichi Shiozawa
総一 塩澤
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド電動車両における燃料電池の燃
料の無駄を抑えて効率よく燃料電池を駆動する電力制御
方法を提供する。 【解決手段】 燃料電池および二次電池を電源とする電
動車両の電力制御方法において、前記燃料電池のセル温
度が所定温度より低いときに、該燃料電池の出力をその
最大出力より低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動車両の電力制御
方法に関し、特に、燃料電池と二次電池とを組合せたハ
イブリッド電源からなる電動車両の電力制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車両駆動用モータの電源として燃料電池
を用いた電動車両において、燃料電池の電力を補うとと
もに要求負荷への応答性を高めるために、車両に燃料電
池とともに二次電池を搭載し、これら2つの電源を用い
てモータを駆動するハイブリッド電動車両が開発されて
いる。このように二次電池を併用することにより、車両
に搭載する燃料電池の重量や容積を軽減し且つ大電力が
必要な場合に対処するとともに燃料電池の応答性をカバ
ーすることができる。
【0003】このようなハイブリッド電動車両におい
て、モータからの要求負荷に応じて、燃料電池と二次電
池からの電力供給配分を変えて負荷や電池容量等に対応
した最適な分担割合でモータを駆動することが考えられ
ている。例えば、図9(A)に示すように、変動する要
求負荷aに対し、燃料電池(FC)の最大電力を超える
ピーク負荷時にはその超える分を二次電池からの放電で
補い、燃料電池の最大電力以下のときにはその剰余電力
で二次電池を充電する。また、同図(B)に示すよう
に、要求負荷aが常に燃料電池の最大電力を超えている
ときには二次電池を充電することなく常に燃料電池と二
次電池からの放電によりモータに電力を供給する。ま
た、同図(C)に示すように、要求負荷が常に燃料電池
の最大電力より小さいときには燃料電池のみでモータを
駆動しつつ剰余電力で二次電池を充電する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電動車両において、スペース等の点から燃料電池容
量に大きな余裕を持たせることができないため、通常燃
料電池は常に最大出力付近で運転される。したがって、
起動直後から大きな出力で運転される。
【0005】一方、燃料電池の発電性能は電池を構成す
るセル温度に影響され、セル温度が低いと起電力が低下
し燃料効率が悪くなる。したがって、起動直後のセル温
度が低いときには、高出力を得るために多量の燃料を供
給しても走行に必要な高電力が得られず燃料が無駄に消
費される。
【0006】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、ハイブリッド電動車両における燃料電池の燃料の
無駄を抑えて効率よく燃料電池を駆動する電力制御方法
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、燃料電池および二次電池を電源とする
電動車両の電力制御方法において、前記燃料電池のセル
温度が所定温度より低いときに、該燃料電池の出力をそ
の最大出力より低くすることを特徴とする電動車両の電
力制御方法を提供する。
【0008】この構成によれば、燃料効率が低下するセ
ル低温時に、燃料電池の出力指令値を低くすることによ
り、燃料の無駄を抑えて低出力で運転し出力の足りない
分は二次電池でカバーすることができるため、燃料を有
効に消費して効率よくハイブリッド電源を使用すること
ができる。
【0009】好ましい構成例では、前記燃料電池の発電
用空気ポンプを駆動制御することにより該燃料電池の出
力を制御することを特徴としている。
【0010】この構成によれば、燃料電池の起電力発生
のために水素イオンと反応させる酸素供給用の空気ポン
プを駆動制御することにより、酸素の供給量を制御して
燃料電池の出力が制御される。
【0011】別の好ましい構成例においては、前記燃料
電池の出力側に設けたDC/DCコンバータを駆動制御
することにより該燃料電池の出力を制御することを特徴
としている。
【0012】この構成によれば、燃料電池の出力側に燃
料電池出力電圧を必要な電圧に変換するDC/DCコン
バータを接続し、このDC/DCコンバータの出力指令
値を制御することにより、燃料電池の出力が制御され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明が適用される
電動車両の電源供給装置全体のブロック構成図である。
この実施形態は例えば自動二輪車の電源供給装置であ
る。車両の後輪(不図示)に連結された車両駆動用モー
タ1の電源となる燃料電池(FCユニット)2および二
次電池3がインターフェイス(IF)を介してコントロ
ーラ4に連結される。
【0014】燃料電池2の構成を簡単に説明すると、こ
の燃料電池2は、アノード極に燃料となる水素を供給
し、カソード極に酸化剤として空気を供給し、触媒によ
る電気化学反応を行って発電するものである。両電極間
には高分子イオン交換膜が介装される。このイオン交換
膜には水素イオンの透過性を確保して円滑に移動させる
ため及び起電力反応に伴う発熱を冷却するために水が供
給される。このような電極対を単位としてセルが構成さ
れ、複数枚のセルを組合せて各セルの起電力を合計した
所定出力のFCユニットを形成する。
【0015】燃料となる水素は、例えばメタノールを一
次燃料としてこれを水と混合して加熱蒸発させ、改質器
の触媒反応により水素と二酸化炭素に分解し、シフトコ
ンバータや選択酸化反応器等を介して改質器で微量に発
生した一酸化炭素の濃度を低下させた後、この水素ガス
を燃料電池のセルのアノード電極に供給する。あるいは
水素ガスをボンベから直接供給してもよい。
【0016】発電用の空気は空気ポンプ44によりカソ
ード極に供給される。また、水素は水素ガスボンベある
いはメタノールタンクや改質器等からなる燃料源45か
ら供給される。
【0017】燃料電池2には、FCユニット内の水の凍
結防止のためのヒータ6と、該ヒータ6の加熱温度均一
化のため及び発電時の冷却のための冷却ファン7が備わ
る。ユーザスイッチ8は、例えば夜間充電モード等の運
転モードの設定を行う。メインスイッチ9がONにされ
ると、これがコントローラ4内のメインスイッチ検出部
10で検出され、システム電源制御部11を介してコン
トローラ電源12およびモータコントローラ13等の電
源がONとなり、コントローラ4によるシステム全体の
電力供給制御が可能な状態となる。
【0018】タイマ時間算出部14は、夜間低温時等に
燃料電池2内の水の凍結防止のために、ヒータ6あるい
は燃料電池2自体を駆動するためのタイマ時間を算出
し、メインスイッチ9がOFFであってもシステム電源
制御部11を介して電源をONにして暖気運転を行う。
この暖気運転は、外気温度検出部16およびセル温度検
出部17からの検出温度に基づいて暖気運転制御部18
が判断し、ヒータ制御部19あるいはFC出力制御部2
0を介してヒータ6あるいは燃料電池2を駆動する。ヒ
ータ6を駆動するときには温度均一化のために冷却ファ
ン制御部21を介して冷却ファン7も駆動する。また、
燃料電池2を駆動する場合においてもセル温度に応じて
冷却ファン7を駆動する。
【0019】モータ出力計算部22は、スロットル23
の操作によるスロットル開度信号からモータ1への供給
電力を算出する。このとき二次電池保護制御部24によ
り二次電池の残存容量や温度に応じて、二次電池保護の
ために燃料電池2と二次電池3との電力分担割合に制限
が加えられ、この制限値を加味してモータの制御信号が
モータコントローラ13に送られる。
【0020】充電状態検出部25は、二次電池3が充電
状態か放電状態かを判別するとともに充電の場合には燃
料電池によるものか回生電流によるものかを判別する。
すなわち、二次電池3の電流センサ26からの電流検出
信号を電流検出部27で充電方向か放電方向かを判別す
るとともに、モータ1の電流センサ28により回生電流
が二次電池側に流れているかを検出して充電状態を判別
する。
【0021】容量計算部29は、二次電池3の電圧検出
部30および温度検出部31からの検出信号および電流
検出データに基づいて二次電池3の容量を計算し、これ
を前述の二次電池保護制御部24に送るとともに、FC
出力制御部20に送り、二次電池容量に応じて燃料電池
2の電力配分を制御する。
【0022】FC出力制御部20は、D/A変換器32
を介して電圧指令値を空気ポンプ44に送る。この電圧
指令値は、モータ1に供給される燃料電池2からの電力
を制御するものである。この場合、燃料電池の異常、例
えば燃料切れやセル温度の異常等が発生した場合には、
その検出データが異常データ受信部33に送られる。こ
の異常データはFC出力制御部20を介してFC起動/
停止判断部34に送られ、ここで燃料電池2の駆動が可
能かどうかを判断して燃料電池2のON/OFF信号を
送出する。
【0023】図2は、上記構成の電動車両における本発
明の電力制御方法の制御ルーチンを示す。まず、メイン
スイッチ9(図1)がONされているかを判別する(ス
テップS1)。これはメインスイッチ検出部10(図
1)で行われる。OFFであればONになるまで待機す
る。
【0024】メインスイッチがONであれば、燃料電池
のセル温度を検出する(ステップS2)。続いて、この
セル温度に基づいて、燃料電池(FC)の電流指令値
(出力指令値)をマップを用いて演算する(ステップS
3)。このマップは、後述の図3に示すように、セル温
度が低いときにFCの電流指令値を低くするものであ
る。次に、この電流指令値により、後述の図4に示すよ
うに、空気ポンプを駆動してFCの出力制御を行う(ス
テップS4)。この場合、電流指令値のままFC出力制
御部20(図1)からD/A変換器32を介して空気ポ
ンプ44を駆動してもよいし、あるいは図1に示すよう
に、電圧指令値に変換して空気ポンプを駆動してもよ
い。
【0025】図3(A)は、上記ステップS3で用いる
マップの一例を示す。セル温度がT2以上では、FC電
流指令値をFCの定格最大出力電流となるi1とする。
セル温度がT1以下ではFC電流指令値をi1より小さ
いi0とする。セル温度がT1とT2の間では温度に応
じてi0からi1まで比例的に変化させる。このような
セル温度T1,T2は、図3(B)に示す燃料効率特性
グラフに基づいて定められる。図示したように、温度が
T2から下がると燃料効率が徐々に低下し、T1および
それ以下でほぼ最小となる。この燃料効率特性の具体的
数値は各燃料電池により異なり、実験等により求められ
る。このような燃料電池の燃料効率特性に基づいて、出
力指令値マップのセル温度T1,T2および電流指令値
i0等が定められる。
【0026】図4(A)は、上記ステップS4における
空気ポンプによるFC電流(出力)の制御ルーチンを示
す。まず目標とするFC電流値(FC出力指令値Wf
c)から同図(B)のマップ1を用いて反応空気量を算
出する(ステップR1)。続いて、同図(C)のマップ
2を用いて反応空気量に対応するモータデューティを算
出する(ステップR2)。このモータデューティに対応
したデューティ比のパルス信号を出力して空気ポンプを
駆動する(ステップR3)。これにより、FCの起電力
が制御され、前述のようにセル温度に基づいてFCの出
力を制限することができる。
【0027】図5は本発明の別の実施形態の全体構成図
である。この実施形態は、燃料電池2の出力側にDC/
DCコンバータ5を接続し、このDC/DCコンバータ
5の出力を制御することにより、FCの出力制御を行う
ものである。すなわち、前述の図1の実施形態では、空
気ポンプ44を駆動制御することによりFC出力を制御
していたが、この図5の実施形態ではDC/DCコンバ
ータの出力制御によりFCの出力制御を行うものであ
る。DC/DCコンバータ5は、出力可変型であり、出
力指令信号に応じて燃料電池2からの電圧をモータ駆動
に必要な電圧に変換してモータ1に電力を供給する。こ
のDC/DCコンバータ5により、前述のようにセル温
度に応じて燃料電池からの出力を制御することができ、
これにより燃料電池を効率よく駆動させることができ
る。なお、図5において、FCに必要な発電用空気ポン
プおよび燃料源は図示省略してある。
【0028】図6は、図5のDC/DCコンバータ5に
よるFCの出力制御のルーチンを示す。まず、FCの電
流を検出し、この検出値と目標とするFC電流値(FC
出力指令値Wfc)とに基づいてDC/DCコンバータ
5の出力電圧の指令値をPI計算により以下のように算
出する(ステップT1)。 DC/DC出力電圧=H(FC電流検出値,目標FC電流) =係数1*(目標FC電流) +係数2*(目標FC電流−FC電流検出値) +係数3*d(目標FC電流−FC電流検出値)/dT これにより、DC/DCコンバータの出力電圧指令値が
求まる。この計算はFC出力制御部20(図5)で行わ
れる。
【0029】次に、このDC/DCコンバータ5への出
力電圧指令値に対応して実際の信号電圧を計算する(ス
テップT2)。この信号電圧は、図6(B)のグラフに
示すように、DC/DC出力電圧と比例関係にあり、 信号電圧=係数*(DC/DC出力電圧) により求まる。
【0030】この信号電圧は、電圧指令値としてD/A
変換器32に送られ実際の信号電圧がDC/DCコンバ
ータ5に出力される(ステップT3)。
【0031】図7は、上記本発明に係るセル温度による
FC制御方法を応用したFC出力制限ルーチンのフロー
チャートである。この応用例は、前述のようにセル温度
に基づいてFC出力を制限するルーチン(ステップP4
〜P7)と、バッテリ(二次電池)の容量に基づいてF
C出力を制限するルーチン(ステップP8〜P14)
と、バッテリの温度に基づいてFCの出力を制限するル
ーチン(ステップP15〜P22)とを有している。
【0032】最初、メインスイッチの動作電流やタイマ
信号の有無チェック等のみに必要な微弱電流が流れる小
電力状態で待機している(ステップP1)。タイマ信号
またはメインスイッチONの外部信号があるかどうかを
判別し(ステップP2)、外部信号があれば小電力状態
を解除する(ステップP3)。ここでコントローラ4
(図1、図5)による燃料電池2の制御動作が実行可能
状態となる。
【0033】まず、FCのセル温度を検出し(ステップ
P4)、これを判別する(ステップP5)。セル温度が
t1以上であればFCの出力指令値Wfc1をLmax
に設定する(ステップP7)。このLmaxは、例えば
前述の図3(A)の電流指令値i1に対応する指令値で
ある。セル温度がt1未満であれば、FCの出力指令値
Wfc1をLmaxより小さいL1に設定する(ステッ
プP6)。これにより、セル温度に基づいてFCの出力
を制御し、セル温度が低いときの出力を抑えて効率よく
FCを駆動することができる。なお、この例では、温度
t1を境に2段階(Lmax,L1)で出力を制御して
いるが、前述の図3の例と同様に、所定の温度範囲内で
温度に対応して徐々に出力を変化させてもよい。
【0034】次にバッテリ電流を検出し(ステップP
8)、これを積算してバッテリ容量を計算する(ステッ
プP9)。この場合、積算した容量データを温度や電圧
の検出データを用いて補正することにより、容量計算値
の精度を高めることができる。このバッテリ容量が最大
容量の何%かを計算し、これがC1〜C2%の範囲内か
どうかを判別する(ステップP10)。このC1〜C2
%は、バッテリの充放電を行うのに適正な容量であり、
C1%以下での放電およびC2%以上での充電はバッテ
リ劣化の要因となる。
【0035】容量がC1%以下の場合、すなわち放電が
好ましくない場合に、FCが現在動作しているかどうか
を判別する(ステップP11)。FCがOFF(バッテ
リは放電)であればステップP13に進む。ステップP
13では、FCが現在OFFである場合に、これを再起
動してONにする。二次電池(バッテリ)を充電するた
めである。
【0036】二次電池の容量がC2%以上である場合、
すなわち充電が好ましくない場合には、FCをOFFに
してこれ以上充電されないようにする(ステップP1
2)。
【0037】二次電池の容量がC1〜C2%の範囲、す
なわち充放電に適正な範囲内の場合には、FCの出力指
令値(電流指令値)Wfc2を計算する(ステップP1
4)。この計算は後述の図8のグラフに示すマップ演算
により行われる。この出力指令値Wfc2は、バッテリ
容量が所定の適正範囲内で充放電を行わせるための出力
指令値である。
【0038】次に、バッテリ温度に基づくFC出力制限
のルーチンを行う。まず、モータの電流およびバッテリ
の温度を検出する(ステップP15,P16)。この検
出データに基づき、まずステップP17でバッテリ温度
が充電に適正な所定の温度範囲内かどうかを判別する。
特に充電時のバッテリ温度が特性劣化に影響するからで
ある。適正な温度範囲内(Q1〜Q2℃)であれば、前
述のセル温度によるFC出力制限のフローでのステップ
P6またはP7で求めた出力指令値Wfc1をバッテリ
温度によるFC制限の出力指令値Wfc3とする(ステ
ップP21)。
【0039】バッテリ温度が充電に適正な所定の温度範
囲外の場合、バッテリに電流が流れているかを判別する
とともに流れていれば充電方向か放電方向かを判別する
(ステップP18)。放電状態であれば、温度条件は問
題ないので前述の出力指令値Wfc1をバッテリ温度に
よる出力指令値Wfc3とする(ステップP21)。
【0040】ステップP18でバッテリが充電状態の場
合、FCからの電流で充電されているか又はモータ1か
らの回生電流によるものかを前述のモータ電流検出デー
タ(またはFC電流検出データ)から判別する(ステッ
プP19)。FC電流が流れてなく回生電流による充電
の場合には、FCからの充電作用は行われてない状態で
あり、この場合にはFCの出力指令値Wfc3は前述の
Wfc1とする(ステップP21)。
【0041】FCからバッテリ充電電流が流れている場
合には、この充電の電流がゼロになるようにFC電流指
令値Wfc3を計算する(ステップP20)。このバッ
テリ温度に基づいてFC出力に制限を加えるための出力
指令値(電流指令値)Wfc3は、バッテリ電流検出値
と,目標とするバッテリ電流値とを関数として、PI計
算により求める。このPI計算の基本式は以下のとおり
である。 Wfc3=G(バッテリ電流検出値,目標バッテリ電流) =係数1*(目標バッテリ電流) +係数2*(目標バッテリ電流−バッテリ電流検出値) +係数3*d(目標バッテリ電流−バッテリ電流検出値)/dT このようにして求めた電流指令値Wfc3は、バッテリ
の温度条件に基づいてFC出力に制限を加えた指令値で
ある。
【0042】次に、ステップP22において、セル温度
に基づいてFC出力に制限を加えた出力指令値Wfc1
と、バッテリ容量に基づいてFC出力に制限を加えた出
力指令値Wfc2と、バッテリ温度に基づいてFC出力
に制限を加えた出力指令値Wfc3のうち最小の指令値
を最終的なFC出力指令値Wfcとする。このように最
小指令値WfcでFCを駆動することにより、セル温度
に基づき最適効率でFCを駆動するとともにバッテリの
温度および容量によるいずれの条件においても適正範囲
で充放電を行ってバッテリの劣化を抑制することができ
る。
【0043】このようにして求めたFC出力指令値Wf
cにより、前述のように、空気ポンプまたはDC/DC
コンバータを駆動してFCの出力制御を行う。この場
合、電流指令値によりFC出力制御部20(図1、図
5)からD/A変換器32を介して空気ポンプ44また
はDC/DCコンバータを駆動してもよいし、あるいは
図1および図5に示すように、電圧指令値に変換して駆
動してもよい。
【0044】以上で1回の制御サイクルが終了し、メイ
ンスイッチがON状態であれば前述のステップP4から
P22までを繰返し、メインスイッチがOFFになれば
ステップP1の小電力状態で待機する(ステップP2
3)。
【0045】図8は上記ステップP14におけるWcf
2の演算処理の説明図であり、(A)および(B)はそ
れぞれ別の実施例の充放電動作を示す。
【0046】図8(A)の方法は、バッテリ容量がC1
〜C2%の範囲内で、FCの出力指令値(電流指令値)
Wfc2をONまたはOFFのいずれか一方にするもの
である。すなわち、C2%以下の領域ではラインA1で
示すように、電流指令値は例えば最大定格出力に対応す
る一定電流値i1としてバッテリを充電する。バッテリ
容量がC2%に達したら、ラインA2で示すように、F
CをOFFにして充電を停止する。この後はバッテリの
放電によりモータ1(図1、図5)を駆動する。これに
よりラインA3で示すように、容量が低下する。容量が
C1%まで低下したらラインA4で示すように、FCを
起動して電流指令値wfc2を前述の一定値i1にして
バッテリを充電する。C1%以下ではFCをONにして
バッテリに充電することにより放電を防止し、C2%以
上ではFCをOFFにしてバッテリへの充電を防止す
る。このようにC1〜C2%の範囲内でFCのON/O
FFを繰り返すことにより、適正な容量範囲内での充放
電が行われバッテリ劣化が抑制される。
【0047】なお、FCをOFFにして充電を停止する
方法に代えて、FCからバッテリに充電電流が流れない
ように電流停止回路を形成してもよい。
【0048】図8(B)の方法は、容量がC1〜C2%
の範囲内で、FC出力指令値(電流指令値)Wfc2を
容量に応じて変化させる。この例では、ラインB2で示
すように、容量に比例して指令値を減少させている。前
記(A)と同様に、C1%以下ではラインB1で示すよ
うに、電流指令値はi1であってバッテリを充電し、C
2%以上ではFCをOFFにして充電を防止する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、燃料
効率が低下するセル低温時に、燃料電池の出力指令値を
低くすることにより、燃料の無駄を抑えて低出力で運転
し出力の足りない分は二次電池でカバーすることができ
るため、燃料を有効に消費して効率よくハイブリッド電
源を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電動車両のブロック
構成図。
【図2】 本発明の実施形態に係るFC出力制御ルーチ
ンのフローチャート。
【図3】 FC電流指令値の計算説明図。
【図4】 空気ポンプによるFC制御ルーチンの説明
図。
【図5】 本発明の別の実施形態に係る電動車両のブロ
ック構成図。
【図6】 DC/DCコンバータによるFC制御ルーチ
ンの説明図。
【図7】 本発明の応用例に係るFC制御ルーチンのフ
ローチャート。
【図8】 バッテリ容量に基づくFC電流指令値の説明
図。
【図9】 ハイブリッド電動車両の電力供給作用の説明
図。
【符号の説明】
1:車両駆動用モータ、2:燃料電池、3:二次電池、
4:コントローラ、5:DC/DCコンバータ、6:ヒ
ータ、7:冷却ファン、8:ユーザスイッチ、9:メイ
ンスイッチ、10:メインスイッチ検出部、11:シス
テム電源制御部、12:コントローラ電源、13:モー
タコントローラ、14:タイマ時間制御部、16:温度
検出部、17:温度検出部、18:暖気運転制御部、1
9:ヒータ制御部、20:FC出力制御部、23:スロ
ットル、24:二次電池保護制御部、25:充電状態検
出部、26:電流センサ、27:電流検出部、28:電
流センサ、29:容量計算部、30:電圧検出部、3
1:温度検出部、32:D/A変換器、33:データ受
信部、34:FC起動/停止判断部、35:電圧セン
サ、36:電流センサ、37:電流検出部、38:電圧
検出部、39:電圧センサ、40:効率特性データのマ
ップ、41:要求負荷、42:電圧センサ、43:電流
センサ、44:空気ポンプ、45:燃料源。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H027 AA06 BA01 BA05 BA13 DD03 MM04 MM26 5H115 PI16 PI29 PI30 PU01 PV02 QN12 SE06 TI02 TI05 TI06 TI10 TO05 TO12 UI29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料電池および二次電池を電源とする電動
    車両の電力制御方法において、 前記燃料電池のセル温度が所定温度より低いときに、該
    燃料電池の出力をその最大出力より低くすることを特徴
    とする電動車両の電力制御方法。
  2. 【請求項2】前記燃料電池の発電用空気ポンプを駆動制
    御することにより該燃料電池の出力を制御することを特
    徴とする請求項1に記載の電動車両の電力制御方法。
  3. 【請求項3】前記燃料電池の出力側に設けたDC/DC
    コンバータを駆動制御することにより該燃料電池の出力
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の電動車両
    の電力制御方法。
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