JP2002033921A - 読み取り装置 - Google Patents

読み取り装置

Info

Publication number
JP2002033921A
JP2002033921A JP2000216300A JP2000216300A JP2002033921A JP 2002033921 A JP2002033921 A JP 2002033921A JP 2000216300 A JP2000216300 A JP 2000216300A JP 2000216300 A JP2000216300 A JP 2000216300A JP 2002033921 A JP2002033921 A JP 2002033921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pixel
image data
reflected light
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000216300A
Other languages
English (en)
Inventor
Fuminori Moro
文則 毛呂
Hajime Otsuki
肇 大月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000216300A priority Critical patent/JP2002033921A/ja
Publication of JP2002033921A publication Critical patent/JP2002033921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読み取り装置において、専用の照明光源
を用いることなく、簡単な方法で被写体からの正反射光
の有無を検出することを可能にし、画像データ中におけ
る白抜けの発生を防ぐ。 【解決手段】 通常の撮影画像データ中の画素信号のレ
ベルが正反射光に相当する範囲内にある画素の数に基づ
いて、画像データ中に正反射光を読み取った画像データ
が存在するか否かを検出するようにした(S3乃至S
5)。これにより、偏光性のある光を発する専用の照明
光源を用いることなく正反射光の有無を検出することが
でき、また、撮影画像データ中の各画素を信号レベル毎
にヒストグラム化する等の複雑な処理を行うことなく、
所定レベルの画素の数をそのまま用いた簡単な判定方法
で被写体からの正反射光の有無を検出することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物からの反射
光を画素信号に変換して読み取る読み取り装置に係わ
り、特に、読み取ったデータから正反射光の影響を除去
する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の読み取り装置の分野において、被
写体からの正反射光に起因するいわゆる白抜け等の発生
を防止する工夫が施されたものが知られており、例え
ば、特開平7−250224号公報に示されるものは、
専用光源から発した偏光性のある照明光で原稿面を照明
し、反射光中の偏光性を保持した光を原稿面からの正反
射光とみなして除去することで、読み取りの際における
正反射光の影響を取り除いている。また、特開平10−
210353号公報に示されるものは、読み取った画像
を複数の小領域に分割して、各小領域の画素信号のヒス
トグラムを作成し、これらのヒストグラムの形に基づい
て被写体からの正反射光の有無を検出する方法により、
正反射光に起因する白抜けの発生を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−250224号公報に示されるような従来の読
み取り装置では、偏光性のある照明光を発する特殊な専
用光源が必要になるという問題があった。また、上記特
開平10−210353号公報に示されるような各小領
域の画素信号のヒストグラムに基づいて正反射光の有無
を検出する装置では、読み取った画像を複数の小領域に
分割する処理や、各小領域の画素信号のヒストグラムを
作成する処理が必要となり、正反射光の有無を検出する
ための処理が複雑になってしまう。
【0004】本発明の目的は、専用の照明光源を用いる
ことなく、簡単な方法で被写体からの正反射光の有無を
検出することができ、データ中に正反射光の影響による
白抜けが発生することを防ぐことが可能な読み取り装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、対象物からの反射光を画素信号
に変換してデータとして読み取る撮像手段を有する読み
取り装置において、撮影手段により読み取られたデータ
に基づいて画素信号のレベルが特定の範囲内にある画素
を抽出する画素抽出手段と、画素抽出手段により抽出さ
れた画素の状態に基づいてデータの状態を検出する検出
手段と、検出手段による検出結果に応じて、特定の処理
を行う特定処理手段とを備えたものである。
【0006】上記構成においては、画素抽出手段が、撮
影手段により読み取られたデータに基づいて、画素信号
のレベルが正反射光等に相当する特定の範囲内にある画
素を抽出し、検出手段が、この抽出された画素の状態に
基づいて、例えばデータ中に正反射光を読み取ったデー
タが存在するか否かというデータの状態を検出する。こ
れにより、専用の照明光源を用いることなく、画素信号
のレベルが特定の範囲内にある画素の状態(例えば画素
の数)に基づく簡単な検出方法で、被写体からの正反射
光の有無を検出することができる。また、データ中に正
反射光を読み取ったデータが存在する場合でも、正反射
光の影響による白抜けの発生を特定処理手段により防止
することができる。
【0007】また、特定処理手段による特定の処理を、
撮像手段により読み取られたデータ中に対象物からの正
反射光のデータが含まれていることを警告する処理、撮
像手段の撮像素子のゲインを変更して再度対象物のデー
タを読み取る処理、又は撮像手段と対象物との間に撮像
手段への入射光量を減衰させる部材を挿入して再度対象
物のデータを読み取る処理のいずれかとしてもよい。こ
れにより、検出手段によりデータ中に正反射光を読み取
ったデータが存在すると検出された場合でも、上記いず
れかの処理が実行されるので、正反射光の影響を受けた
データをそのまま使用してしまうことを防ぐことができ
る。
【0008】また、対象物からの反射光の一定方向の成
分を除去する偏光手段をさらに備え、特定処理手段によ
る特定の処理を、偏光手段を制御する処理としてもよ
い。これにより、検出手段によりデータ中に正反射光を
読み取ったデータが存在すると検出された場合に、偏光
手段による除去対象となる光の偏光方向を対象物からの
正反射光の偏光方向と一致させることで、対象物からの
反射光より正反射光を除去することができる。
【0009】また、偏光手段の制御処理は、偏光手段の
偏光方向を切り換える処理であってもよい。これによ
り、検出手段によりデータ中に正反射光を読み取ったデ
ータが存在すると検出された場合に、偏光手段の偏光方
向を対象物からの正反射光を遮る方向に切り換えて、正
反射光を除去することができる。
【0010】また、請求項5の発明は、対象物からの反
射光を画素信号に変換してデータとして読み取る撮像手
段を有する読み取り装置において、撮影手段により読み
取られたデータに基づいて画素信号のレベルが特定の範
囲内にある画素を抽出する画素抽出手段と、画素抽出手
段により抽出された画素の状態に基づいてデータの状態
を検出する検出手段と、対象物からの反射光の一定方向
の成分を除去する偏光手段と、検出手段による検出結果
に応じて、偏光手段の偏光方向を切り換える切り換え手
段とを備えたものである。この構成においては、上記と
同様な作用を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態について図面を参照して説明する。図1に本発明の第
1の実施形態による読み取り装置1の外観を示す。読み
取り装置1は、原稿11が載置される原稿載置台10と
その上方に設けられた撮像手段30とより構成される。
撮像手段30は、原稿載置台10上に載置された原稿1
1を撮影する撮像素子(CCDエリアセンサ)と原稿載
置台10上の画像を撮像素子に結像させる光学系とを有
している。このCCDエリアセンサで撮像された画像デ
ータは外部へ出力されて、例えば、メモリカードに記録
されたり、パーソナル・コンピュータ(以下、パソコン
と略す)のモニターに表示されたり、プリンタで印刷さ
れたりする。なお、第1の実施形態では、CCDエリア
センサで画像データを読み取る場合について説明する
が、ラインセンサを走査することにより画像データを読
み取る構成とすることも可能である。原稿載置台10上
の原稿11は、装置の設置環境において不図示の照明光
源(一般的には室内の蛍光灯等)により照明されてい
る。なお、図に示される読み取り装置1は、専用の照明
光源を有していないが、より確実に原稿11を照明する
ために専用の照明光源を設けた構成としてもよい。
【0012】図2に第1の実施形態による読み取り装置
1の回路ブロック図を示す。読み取り装置1は、原稿1
1を撮影するCCDエリアセンサ31と、このCCDエ
リアセンサ31により撮影された画像データをデジタル
データに変換するA/Dコンバータ32と、A/Dコン
バータ32により変換された画像データの格納用の画像
メモリ40とを有している。また、読み取り装置1は装
置全体の制御を行うCPU21を備えている。このCP
U21には、上記の画像メモリ40、画像メモリ40に
格納されている画像データ中に正反射光を読み取った画
像データが存在するか否かを検出するための比較器51
とカウンタ52と比較器53、CCDエリアセンサ31
の駆動部33、及びエラー発生時等にユーザに警告を発
するための警告発生手段60が接続される。
【0013】次に、上記読み取り装置1における画像処
理の概略について説明する。CCDエリアセンサ31に
より撮影された原稿11の画像データは、A/Dコンバ
ータ32に転送されてデジタルデータに変換された後
に、画像メモリ40に格納される。この画像データの格
納が完了すると、CPU21は、画像データ中の一定輝
度値以上の画素を抽出するために、画像メモリ40から
該当する画像データを読み出して、画像データ中の各画
素を順次比較器51に転送する。CPU21は、比較器
51を用いて各画素の信号値(輝度値)を予め設定され
た閾値と比較して、閾値を超える画素の数をカウンタ5
2にて計数する。CPU21は、カウンタ52にて計数
した画素数と予め求めておいた撮影画像全体の画素数と
に基づいて、撮影画像全体の画素数に対する一定輝度値
以上の画素の割合kを算出する。そして、このkの値を
比較器53に転送して、予め設定された正反射光による
白抜けの有無の判断基準の閾値a(0≦a<1)と比較
する。ただし、aの値は、0.05等のかなり0に近い
値に設定しておく。
【0014】上記の比較の結果、k≦aの場合、すなわ
ち、撮影画像データ中にある値以上の輝度値を持つ画素
が存在しないか、存在してもごくわずかである場合に
は、CPU21は、画像メモリ40から読み出した画像
データをそのまま画像処理部41に転送する。これに対
して、k>aの場合、すなわち、撮影画像データ中に正
反射光による白抜けが存在している場合には、CCDエ
リアセンサの駆動部33に対し、CCDエリアセンサ3
1のダイナミックレンジ(ひずみ無しで再生しうる輝度
レベルの範囲)を変更して(例えば、1回目の撮影時の
1.5倍程度にして)、再度画像撮影を行うように指示
する。CPU21は、2回目の撮影画像データに対して
1回目の撮影画像データに対する処理とほぼ同様な処理
を行い、再度、撮影画像中に正反射光による白抜けがあ
ると判断した場合には、警告発生手段60により警告を
発して画像の読み取り動作を終了する。
【0015】上記の1回目と2回目の撮影画像データ中
における白抜けの有無を判断するための閾値aは、異な
る値であってもよいし、同じ値であってもよい。また、
2回目の撮影画像データ中に正反射光による白抜けがあ
ると判断した場合に、再度CCDエリアセンサ31のダ
イナミックレンジを変更して3回目の画像撮影を行うよ
うにしてもよい。上記のCPU21と比較器51とが、
請求項における画素抽出手段に相当する。また、上記の
CPU21、カウンタ52及び比較器53が請求項にお
ける検出手段に相当する。また、CPU21は、請求項
における特定処理手段としても機能する。
【0016】次に、上記読み取り装置1の画像処理の流
れについて図3のフローチャートを参照して説明する。
ユーザが画像の読み取り開始を指示すると(S1)、C
PU21は、CCDエリアセンサ31による画像の撮影
を実行して(S2)、撮影された画像データを画像メモ
リ40に格納した後に、この画像データ中の画素から信
号レベルが一定の値以上の画素を抽出する(S3)。こ
の例では、信号レベルとして輝度値を用いている。輝度
とは、画素の明るさを表したものであり、ここでは0か
ら255の整数値で表すこととする。輝度値が大きくな
るにつれて明るく(白く)なり、輝度値が小さくなるに
つれて暗く(黒く)なる。次に、CPU21は、カウン
タ52を用いて輝度値が一定の値以上の画素の総数を求
めて、この画素数の撮影画像全体の画素数に対する割合
(k)を算出する(S4)。このkの値に応じて以降の
処理が異なる。すなわち、CPU21は、予め設定した
任意の値aを閾値として、kとaの値の大小関係を判定
する(S5)。そして、k≦aの場合(S5でYE
S)、つまり、ある値以上の輝度値を持つ画素が存在し
ないか、存在してもごくわずかである場合には、CPU
21は、撮影画像には正反射光の影響が無いと判断し
て、画像データをそのまま画像処理部41に送り(S
6)、画像の読み取り動作を終了する。
【0017】これに対して、k>aの場合(S5でN
O)、つまり、ある値以上の輝度値を持つ画素が一定割
合以上存在する場合には、CPU21は、撮影画像中に
正反射光による白抜けが存在していると判断して、CC
Dエリアセンサ31のダイナミックレンジを大きくして
(S7)、再度画像を撮影する(S8)。そして、この
2回目の撮影によって得られた画像データをそのまま画
像処理部41に送って(S6)、画像の読み取り動作を
終了する。このCCDエリアセンサ31のダイナミック
レンジを変更して再度画像を撮影する処理が、請求項2
における撮像素子のゲインを変更して再度対象物の画像
データを読み取る処理に相当する。
【0018】上記の処理ではS8で撮影した2回目の撮
影画像データを無条件に画像処理部41に送ったが、図
4のフローチャートに示されるように、2回目の撮影画
像データを白抜けが発生していない場合にのみ画像処理
部41に送るようにしてもよい。図4において、図3と
同じ処理内容のステップには同番号を付している。上記
図3と同様な処理を行って1回目と2回目の画像撮影を
行った後(S1乃至S7及びS10)、2回目の撮影画
像データをチェックした結果、k>aとなって白抜けが
検出された場合には(S11でNO)、CPU21は、
警告を発した後(S12)、2回目の撮影画像データを
画像処理部41に送らずに、画像の読み取り動作を終了
する。
【0019】上記図3及び図4の処理では白抜けの有無
の判定に用いる閾値aに同じ値を用いたが、2回目の判
定に用いる閾値aに1回目の判定に用いた閾値aと異な
る値を用いてもよい。また、2回目の判定でも白抜けが
検出された場合に、再度CCDエリアセンサ31のダイ
ナミックレンジを大きくして(例えば、2回目の撮影時
の1.5倍程度にして)、3回目の画像撮影を行うよう
にしてもよい。また、2回目の撮影画像データ中にも正
反射光による白抜けが検出された場合には、1回目と2
回目の撮影画像データを比較して、より白抜けの少ない
方の画像データ(kの値が小さい方の画像データ)を選
択して、画像処理部41ヘ転送するようにしてもよい。
【0020】上述したように、第1の実施形態による読
み取り装置1によれば、画像データ中の画素信号のレベ
ルが正反射光に相当する範囲内にある画素の数に基づい
て、画像データ中に正反射光に起因する白抜けが発生し
ているか否かを検出することができる。この検出結果に
応じて、CCDエリアセンサ31のダイナミックレンジ
を変更して再度対象物の画像データを読み取る処理を行
うことにより、白抜けのない良好な画像データを得るこ
とができる。
【0021】上記第1の実施形態では、1回目の撮影画
像データ中に正反射光による白抜けが存在していると判
断した場合に、CCDエリアセンサ31のダイナミック
レンジを大きくして2回目の画像を撮影することで、2
回目の撮影画像データ中に白抜けが発生しにくくなるよ
うにした。この白抜けを発生しにくくするための方法
は、CCDエリアセンサ31と原稿11との間の光路中
にCCDエリアセンサ31ヘの入射光量を減衰させる部
材を挿入する方法であってもよい。光量を減衰させるた
めの部材としては、光学フィルターが一般的である。
【0022】図5に第2の実施形態による読み取り装置
1のブロック構成図を示す。第2の実施形態による読み
取り装置1は、上記の光量減衰用の部材として光学フィ
ルターを用いたものである。図5において、図2のブロ
ック図と同様な部材には同じ番号を付している。第2の
実施形態の読み取り装置1は、第1の実施形態による読
み取り装置1と異なり、光量減衰用の光学フィルターを
制御するフィルター制御手段61を有している。第2の
実施形態では、1回目の撮影画像データ中に正反射光に
よる白抜けが存在している場合に、CPU21が、フィ
ルター制御手段61に指示を与えて、光学フィルターを
CCDエリアセンサ31と原稿11の間の光路中に挿入
することで、2回目の撮影画像データ中に白抜けが発生
する確率を低減させている。
【0023】次に、図6のフローチャートを参照して、
第3の実施形態による読み取り装置1の画像処理方法に
ついて説明する。第3の実施形態による読み取り装置1
は、上述した第2の実施形態とほぼ同様な構成となって
いる。第2の実施形態では、撮影画像データ中における
白抜けの発生を防止するためにCCDエリアセンサ31
への光路中に光学フィルターを挿入したが、第3の実施
形態では、白抜けの発生を防止するために偏光フィルタ
ーの偏光方向を切り換える。図3及び図4と同様な処理
内容のステップには同番号を付している。上記図4中の
S1乃至S4及びS10と同様な処理を行った後、1回
目の撮影画像データにおいてk≦aの場合(S5でYE
S)、すなわち、ある値以上の輝度値を持つ画素が存在
しないか、存在してもごくわずかである場合には、CP
U21は、撮影画像には正反射光の影響が無いと判断し
て、画像データをそのまま画像処理部41に送り(S
6)、画像の読み取り動作を終了する。
【0024】これに対して、k>aの場合(S5でN
O)、すなわち、ある値以上の輝度値を持つ画素が一定
割合以上存在する場合には、CPU21は、撮影画像中
に正反射光による白抜けが存在していると判断し、原稿
11とCCDエリアセンサ31との間の光路中に光の一
定方向の偏光成分のみを透過させる偏光フィルター(偏
光手段)を挿入して(S13)、2回目の画像撮影を実
行する。偏光フィルターを挿入した場合には、CCDエ
リアセンサ31への入射光量は減少するため、適正な出
力が得られるようにダイナミックレンジを変更しておく
方が好ましい。また、ダイナミックレンジを変更する代
わりに、電気的な補正により入射光量の減少に伴う画素
信号のレベル低下を補ってもよい。偏光フィルターの偏
光方向については、任意の方向であっても構わないし、
白抜け画像の分布形態から自動的に決定してもよい。偏
光フィルターの偏光方向を自動的に決定する場合の具体
的な方法としては、光学系のレンズの光軸に対する白抜
け画像の分布方向を検出し、正反射の原因となる光源の
方向を推定して、この方向に応じて偏光フィルターの偏
光方向を決定する方法が考えられる。
【0025】上記2回目の撮影によって得られた画像デ
ータについては、再度白抜けの有無を検出するようにし
てもよいし、そのまま画像処理部41に送ってもよい。
ここでは、2回目の撮影画像データについても白抜けの
有無を検出するようにしている。2回目の撮影画像デー
タについても白抜けが検出された場合には(S11でN
O)、警告を発して処理を終了してもよいし、1回目と
2回目の撮影画像データを比較して、より白抜けが少な
い方の画像データを画像処理部41へ送ってもよい。こ
こでは偏光フィルターの偏光方向を変更して(S1
4)、3回目の画像撮影を行うようにしている。
【0026】上記3回目の撮影によって得られた画像デ
ータについては、再度白抜けの有無を検出するようにし
てもよいし、そのまま画像処理部41に送ってもよい。
ここでは、3回目の撮影画像データについても白抜けの
有無を検出するようにしている。3回目の撮影画像につ
いても白抜けが検出された場合には、警告を発して処理
を終了しても良いし、1回目と2回目と3回目の撮影画
像を比較して、最も白抜けが少ない画像データを選択し
て画像処理部41へ送ってもよい。3回目の撮影時にお
ける偏光フィルターの偏光方向(S14の処理により決
定される偏光方向)は2回目の撮影時の偏光方向と90
度をなす方向に設定しておくのが好ましい。この理由
は、装置の一般的な設置環境においては、ある方向から
の正反射光がCCDエリアセンサ31に入射する場合、
フィルターの偏光方向を90度変更することにより、偏
光方向の変更の前後に撮影したいずれかの画像について
は正反射光の影響を受けなくなる可能性が高いためであ
る。このことから、3回目の撮影画像についても白抜け
が検出された場合には(S15でNO)、装置の設置環
境の照度が大きく変化したと考えられ、図に示されるよ
うに、警告を発して(S12)、ユーザに装置設置環境
の再チェックを促すのが好ましい。
【0027】なお、1回目の画像撮影時に偏光フィルタ
ーを挿入してから撮影を行い、続いて、この偏光フィル
ターの偏光方向を変更して、2回目の画像撮影を行うよ
うにしてもよい。また、これらの2つの撮影画像データ
のそれぞれに対して直接白抜けの検出を行ってもよい
し、ヒストグラムを用いてこれら2つの撮影画像データ
の信号レベルの分布状態を比較することにより、各画像
データについての白抜けの検出を行ってもよい。また、
1回目と2回目の撮影画像データから、より白抜けが少
ない画像データを選択して、画像処理部41ヘ転送して
もよい。さらにまた、1回目と2回目の撮影画像データ
についての白抜けの検出状況によっては、偏光フィルタ
ーを光路中から退避させ、連動してダイナミックレンジ
を変更した上で、偏光フィルターを介することなく直接
原稿を再撮影して、この再撮影した画像データを画像処
理部41ヘ転送してもよい。
【0028】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記第1乃
至第3の実施形態では、本発明をモノクロセンサを用い
た読み取り装置1に適用した場合の例を示したが、本発
明をカラーセンサを用いた読み取り装置に適用してもよ
い。カラーセンサによる読み取りを行う場合の画像処理
は、R,G,B(又は、C,M,Y)の各センサの出力
値を総合して正反射光を判断するものとなる。カラーセ
ンサを使用した場合の正反射光の有無の判断は、R,
G,B(又は、C,M,Y)の各センサの出力値がすベ
て一定値以上である部分の合計面積を求めて、この面積
の全面積に占める割合を算出することにより行ってもよ
いし、明度の値が一定値以上となる画素を抽出して、か
かる画素の数の全画素数に占める割合を算出することに
より行ってもよい。
【0029】また、上記第1乃至第3の実施形態では、
画像データ中の一定輝度値以上の画素、すなわち、画素
信号のレベルが正反射光に相当する範囲内にある画素を
抽出し、これらの画素数の全画素に占める割合kに基づ
いて、白抜けの発生の有無を検出したが、これとは逆
に、画像データ中の一定輝度値以下の画素、すなわち、
画素信号のレベルが正反射光に相当する範囲外にある画
素を抽出し、これらの画素数の全画素に占める割合に基
づいて、白抜けの発生の有無を検出してもよい。また、
上記第1乃至第3の実施形態では、画像データ中の一定
輝度値以上の画素の数に基づいて、白抜けの発生の有無
を検出したが、画像データ中の一定輝度値以上の画素の
分布状況に基づいて、白抜けの発生の有無を検出しても
よい。
【0030】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
データ中の画素信号のレベルが正反射光に相当する範囲
内にある画素の状態(例えば、これらの画素の数)に基
づいて、データ中に正反射光を読み取ったデータが存在
するか否かというデータの状態を検出することができ
る。これにより、従来の専用の照明光源を用いる装置と
比べて、簡単な構成で正反射光の有無を検出することが
でき、また、従来の画素信号のヒストグラムに基づいて
正反射光の有無を検出する装置と比べて、正反射光の有
無を検出するための処理を簡単にすることができる。ま
た、この正反射光の有無の検出結果に応じて、正反射光
の影響による白抜けの発生を防止する処理を行うことに
より、良好なデータを得ることができる。
【0031】また、上記白抜けの発生を防止する処理
を、読み取られたデータ中に対象物からの正反射光のデ
ータが含まれていることを警告する処理、撮像素子のゲ
インを変更して再度対象物のデータを読み取る処理、又
は撮像手段と対象物との間に撮像手段への入射光量を減
衰させる部材を挿入して再度対象物のデータを読み取る
処理のいずれかとすることにより、被写体からの正反射
光が存在する場合でも、白抜けの発生したデータをその
まま使用してしまうことを防ぐことができる。
【0032】また、対象物からの反射光の一定方向の成
分を除去する偏光手段をさらに備え、上記白抜けの発生
を防止する処理を偏光手段を制御する処理とすることに
より、被写体からの正反射光が存在する場合でも、偏光
手段による除去対象となる光の偏光方向を対象物からの
正反射光の偏光方向と一致させることで、対象物からの
反射光より正反射光を除去することができる。
【0033】また、上記偏光手段を制御する処理を偏光
手段の偏光方向を切り換える処理とすることにより、被
写体からの正反射光が存在する場合でも、偏光手段の偏
光方向を対象物からの正反射光を遮る方向に切り換え
て、正反射光を除去することができる。
【0034】また、請求項5の発明によれば、上記に記
載の発明と同等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による読み取り装置
の外観を示す斜視図。
【図2】 上記読み取り装置のブロック構成図。
【図3】 上記読み取り装置の画像処理を示すフローチ
ャート。
【図4】 上記読み取り装置の変形例の画像処理を示す
フローチャート。
【図5】 本発明の第2の実施形態による読み取り装置
のブロック構成図。
【図6】 本発明の第3の実施形態による読み取り装置
の画像処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 読み取り装置 21 CPU(画素抽出手段、検出手段、特定処理手
段、切り換え手段) 30 撮像手段 31 CCDエリアセンサ(撮像素子) 51 比較器(画素抽出手段) 52 カウンタ(検出手段) 53 比較器(検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BB04 BC04 CB22 DA01 DC01 DC09 5B057 AA11 BA02 BA15 CA12 CC01 CE11 CH18 DA15 DC22 5C072 AA01 BA15 CA04 CA14 DA01 DA23 EA08 LA12 RA20 UA05 UA06 UA20 5C077 MM03 MP08 PP11 PP43 PQ03 PQ08 PQ17 PQ19 PQ20 SS03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物からの反射光を画素信号に変換し
    てデータとして読み取る撮像手段を有する読み取り装置
    において、 前記撮影手段により読み取られたデータに基づいて画素
    信号のレベルが特定の範囲内にある画素を抽出する画素
    抽出手段と、 前記画素抽出手段により抽出された画素の状態に基づい
    てデータの状態を検出する検出手段と、 前記検出手段による検出結果に応じて、特定の処理を行
    う特定処理手段とを備えたことを特徴とする読み取り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記特定処理手段による特定の処理が、 前記撮像手段により読み取られたデータ中に対象物から
    の正反射光のデータが含まれていることを警告する処
    理、 前記撮像手段の撮像素子のゲインを変更して再度対象物
    のデータを読み取る処理、 又は前記撮像手段と対象物との間に該撮像手段への入射
    光量を減衰させる部材を挿入して再度対象物のデータを
    読み取る処理のいずれかであることを特徴とする請求項
    1に記載の読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記対象物からの反射光の一定方向の成
    分を除去する偏光手段をさらに備え、 前記特定処理手段による特定の処理は、前記偏光手段を
    制御する処理であることを特徴とする請求項1に記載の
    読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光手段の制御処理は、前記偏光手
    段の偏光方向を切り換える処理であることを特徴とする
    請求項3に記載の読み取り装置。
  5. 【請求項5】 対象物からの反射光を画素信号に変換し
    てデータとして読み取る撮像手段を有する読み取り装置
    において、 前記撮影手段により読み取られたデータに基づいて画素
    信号のレベルが特定の範囲内にある画素を抽出する画素
    抽出手段と、 前記画素抽出手段により抽出された画素の状態に基づい
    てデータの状態を検出する検出手段と、 前記対象物からの反射光の一定方向の成分を除去する偏
    光手段と、 前記検出手段による検出結果に応じて、前記偏光手段の
    偏光方向を切り換える切り換え手段とを備えたことを特
    徴とする読み取り装置。
JP2000216300A 2000-07-17 2000-07-17 読み取り装置 Pending JP2002033921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000216300A JP2002033921A (ja) 2000-07-17 2000-07-17 読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000216300A JP2002033921A (ja) 2000-07-17 2000-07-17 読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002033921A true JP2002033921A (ja) 2002-01-31

Family

ID=18711583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000216300A Pending JP2002033921A (ja) 2000-07-17 2000-07-17 読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002033921A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141511A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Pfu Ltd 画像読取装置
JP2015126274A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 株式会社Pfu 撮像システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141511A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Pfu Ltd 画像読取装置
JP2015126274A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 株式会社Pfu 撮像システム
US9350894B2 (en) 2013-12-25 2016-05-24 Pfu Limited Image capturing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101493064B1 (ko) 고도의 정확성으로 결함이 있는 눈을 검출하는 카메라에 기반한 방법
EP1583356B1 (en) Image processing device and image processing program
JP4709147B2 (ja) デジタル画像から赤目現象を除去するシステム及びその方法
JP4217698B2 (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JP4261068B2 (ja) イメージセンサ内の欠陥ピクセルの検出における高速の決定論的なアプローチ
KR100698483B1 (ko) 촬상장치 및 그 제어방법
US7345702B2 (en) Image sensing apparatus, control method for illumination device, flash photographing method, and computer program product
US8279301B2 (en) Red-eye filter method and apparatus
JP4834725B2 (ja) 赤目補正において虹彩色を組み込む方法及び装置
KR101374971B1 (ko) 디지털 이미지 내의 노이즈 감소 방법, 디지털 이미지 내의 노이즈 감소 장치 및 디지털 이미지 내의 노이즈 감소 시스템
US8009202B2 (en) Device and method for capturing an image of a human face
JP4523629B2 (ja) 撮像装置
US20050248664A1 (en) Identifying red eye in digital camera images
JP4726251B2 (ja) 撮像装置及び画像処理方法
US8311325B2 (en) Method of detecting and rectifying red-eyes automatically when taking photos
JP2002033921A (ja) 読み取り装置
EP1429538A2 (en) Image correction device and image correction program storage medium
JP2002077625A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP6525723B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体
JPH03205989A (ja) 画像処理方法
JP2001136438A (ja) 画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2001016446A (ja) イメージ読取装置
CN116343289A (zh) 一种人脸检测方法、系统、终端设备及存储介质
JP2005223659A (ja) デジタルカメラ
Wang et al. A novel automatic red-eye detection and removal method

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614