JP2002033892A - 画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002033892A
JP2002033892A JP2000213178A JP2000213178A JP2002033892A JP 2002033892 A JP2002033892 A JP 2002033892A JP 2000213178 A JP2000213178 A JP 2000213178A JP 2000213178 A JP2000213178 A JP 2000213178A JP 2002033892 A JP2002033892 A JP 2002033892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 C−MOSイメージセンサの温度上昇による
ノイズレベル悪化を軽減する。 【解決手段】 C−MOSイメージセンサ1の、大きさ
がその温度に依存するノイズが発生しない場合の、最終
的に表示される時点の画素の画素値をDidとするとき、
C−MOSイメージセンサ1の温度を温度センサ2にて
測り、その温度に基づき、制御マイコン3にて、上記画
素の画像データを、最終的に表示される時点のその画素
の画素値が上記Didに近づく方向に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、C−MOSイメー
ジセンサを搭載したデジタルカメラやデジタルカメラで
撮影した画像の読み出し・画像処理を行う装置等の画像
処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】C−MOSイメージセンサは、プロセス
がC−MOSであることから、従来のC−MOSLSI
製造ラインで製造でき、単一電源で駆動でき、消費電力
も小さい。また、固体撮像素子として従来から一般的に
用いられているCCDでは別のチップとして搭載する必
要があったタイミングジェネレータ等をC−MOSイメ
ージセンサチップ内部に集積することができるため、デ
ジタルカメラの小型化が可能である等、CCDに比べ優
れた点が多い。そのため、C−MOSイメージセンサを
用いたデジタルカメラが普及し始めている。
【0003】そのような優れた特長の一方、C−MOS
イメージセンサの画素を構成するフォトダイオードの蓄
積電荷をMOSトランジスタでスイッチングして読み出
しているため、理想的にはフォトダイオードの光電変換
による電荷のみがスイッチング操作により外部に読み出
されればよいが、MOSトランジスタの製造バラツキに
よりフォトダイオードで光電変換以外の電荷が発生し、
それが本来の撮像画像による電荷にプラスされ周囲画素
よりも明るい画素として現れてしまう。これは特に周囲
画素よりも明るい白い点として見えることから白点ノイ
ズとよばれている。
【0004】また、同じC−MOSイメージセンサ内で
も画素によるバラツキが大きいため、上記光電変換以外
の電荷が多い画素がイメージセンサ内で多い場合は画像
品質を劣化させる要因となる。すなわち、上記光電変換
以外の電荷が多いことにより白点の輝度値がまちまちで
あり、しかも、白い点として見える画素がエリアセンサ
ー内で多い場合は、画面一面に白点がばらまかれたよう
な画像となり画像品質を著しく劣化させる。
【0005】また、このノイズレベルは温度が上昇に伴
い増加する。すなわち、この白点の輝度値は、上述した
ように画素によるバラツキは大きいが、平均的に温度の
上昇に伴い増加する。例えば、常温でS/Nが良好なC
−MOSイメージセンサも、周囲温度が上昇し、C−M
OSイメージセンサチップの温度も上昇すると、ノイズ
が目立つようになり、画像全体に白く浮き上がり、特に
ノイズレベルの高い画素は白点として現れる。すなわ
ち、画像全体に散らばっている白点により画像全体が白
く浮き上がる印象を与える。かつ、S/Nの著しい劣
化、コントラストの低下、ダイナミックレンジが狭くな
る等の影響が出る。
【0006】そこで、CCDの例では、特開平7−33
6603号公報に見られるように、温度上昇により順方
向電圧降下が減少するダイオードの特性を利用してフィ
ードバックループを構成してCCDの基板電圧を制御
し、ダイナミックレンジを確保する手法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなC−MOS
イメージセンサの温度上昇によるノイズレベル悪化に対
し、C−MOSイメージセンサ自体の特性の改良が様々
に試みられているが、製造プロセス上、CCDレベルま
で向上するのは現状では困難である。
【0008】また、このようなC−MOSイメージセン
サを採用したデジタルカメラのシステム全体についてみ
ても、ノイズに関しては、採用するC−MOSイメージ
センサ自体の温度−ノイズ特性に委ねられているのみで
あるのが現状である。
【0009】また、C−MOSイメージセンサは個体ご
とに温度特性バラツキがあるため、上述のようにデバイ
ス(ダイオード)の温度特性を利用して補正する方法で
は、このような個々のC−MOSイメージセンサの温度
特性バラツキを吸収することは不可能であり、個々のC
−MOSイメージセンサに対応できない。
【0010】また、C−MOSデジタルカメラで撮影し
た画像が上記白点を多く含んでいた場合に、画像処理装
置に転送した後で、操作者が自分で画像処理の各操作パ
ラメータをカット&トライにて決めてノイズ低減処理を
行う必要がある。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、C−MOSイメージセンサの温度
上昇によるノイズレベル悪化を容易に軽減でき、温度に
関係なくノイズの少ない高品位な画像表示が可能な画像
処理装置および、画像処理プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の画像処理装置は、C−MOSイメージセン
サにて光電変換により画像から得られた電気信号を各画
素の画素値として処理する画像処理装置において、上記
C−MOSイメージセンサの温度を測る温度計測手段
と、上記温度計測手段にて測られたC−MOSイメージ
センサの温度を記憶する温度情報記憶手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0013】また、本発明の画像処理装置は、C−MO
Sイメージセンサにて光電変換により画像から得られた
電気信号を各画素の画素値として処理する画像処理装置
において、上記C−MOSイメージセンサの、大きさが
温度に依存するノイズが発生しない場合の、最終的に表
示される時点の画素の画素値をDidとするとき、上記C
−MOSイメージセンサの温度に基づき、上記画素の画
像データを、最終的に表示される時点のその画素の画素
値が上記Didに近づく方向に補正する画像補正手段を備
えたことを特徴としている。
【0014】また、本発明の画像処理装置は、C−MO
Sイメージセンサにて光電変換により画像から得られた
電気信号を画素の画素値として処理する画像処理装置に
おいて、上記C−MOSイメージセンサの、大きさが温
度に依存するノイズが発生しない場合の、最終的に表示
される時点の画素の画素値をDidとするとき、上記C−
MOSイメージセンサの温度を測る温度計測手段と、上
記C−MOSイメージセンサの温度に基づき、上記画素
の画像データを、最終的に表示される時点のその画素の
画素値が上記Didに近づく方向に補正する画像補正手段
とを備えたことを特徴としている。
【0015】上記の構成により、C−MOSイメージセ
ンサの、大きさが温度に依存するノイズが発生しない場
合の、最終的に表示される時点の画素の画素値をDidと
するとき、C−MOSイメージセンサの温度を測り、上
記C−MOSイメージセンサの温度に基づき、上記画素
の画像データを、最終的に表示される時点のその画素の
画素値が上記Didに近づく方向に補正する。したがっ
て、昇温して画像のノイズが増大しても、それを効果的
に軽減することができる。
【0016】例えば、昇温により必要量以上の電荷が多
くなり輝度値が増大してしまう場合でも、画素の輝度値
を小さくする方向へ画像データを補正し、それにより、
輝度値の増大による白点などのノイズを軽減することが
できる。
【0017】ここで、所定の補正手順、例えば、式によ
る計算や、あらかじめ用意したデータテーブルの参照な
どの手順を用いることができる。
【0018】このように、採用するC−MOSイメージ
センサ自体の温度−ノイズ特性に委ねるのではなく、C
−MOSイメージセンサを採用したデジタルカメラ等の
画像処理装置システム全体で、ノイズを軽減すべく、好
適に画像データを補正している。
【0019】そのため、C−MOSイメージセンサの温
度上昇によるノイズレベル悪化に対し、C−MOSイメ
ージセンサ自体の特性の改良が不要である。また、C−
MOSイメージセンサの個体ごとに温度特性バラツキが
存在していても、これを吸収することができ、個々のC
−MOSイメージセンサに対応できる。また、C−MO
Sデジタルカメラで撮影した画像が上記白点を多く含ん
でいた場合に、画像処理装置に転送した後で、操作者が
自分で画像処理の各操作パラメータをカット&トライに
て決める必要がない。
【0020】それゆえ、C−MOSイメージセンサの温
度上昇によるノイズレベル悪化を容易に軽減でき、温度
に関係なくノイズの少ない高品位な画像表示の可能な画
像処理を行うことができる。
【0021】上記本発明の画像処理装置は、撮影した画
像を外部インタフェースを介して外部の別の画像処理装
置に転送する機能を持つ、C−MOSイメージセンサを
搭載したデジタルカメラとすることができる。また、本
発明の画像処理装置は、上記温度計測手段の出力を入力
とし、露光調整、ホワイトバランス調整、ノイズレベル
補正を行う制御マイコン(マイクロコンピュータ)や、
画像の高品質化ブロックとして、階調補正処理やエッジ
強調処理を行うブロックを有することができる。
【0022】また、このノイズレベル補正として、C−
MOSイメージセンサ出力をアナログ増幅するAGCア
ンプの制御最大値を制限したり、アナログ増幅した後A
/D変換器の入力オフセット電圧を調節したり、画像高
品質化ブロックにおける階調補正パラメータやエッジ強
調パラメータを調節したりするように構成することがで
きる。
【0023】また、上記制御マイコンの管理下に不揮発
性メモリを有し、動作保証温度範囲を数個に分割し、そ
のおのおのの分割範囲と上記ノイズレベル補正パラメー
タとの対応テーブルを上記不揮発性メモリに記憶し、制
御マイコンが、上記C−MOSイメージセンサの温度が
どの温度範囲に属するかを判定し、温度範囲に対応した
ノイズレベル補正パラメータを上記不揮発性メモリから
読み出し、上記各高品質化ブロックに設定するように構
成することができる。
【0024】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、A/D変換前後の上記画素の画素値をそれぞ
れX、Yとし、上記C−MOSイメージセンサの温度に
よって定まる境界値をCaとするとき、 X≦CaのときY=0、 Ca<XのときY=X−Ca を満たすようにA/D変換するA/D変換器を備え、上
記画像補正手段が、上記C−MOSイメージセンサの昇
温につれて上記Caを増加させることを特徴としてい
る。
【0025】上記の構成により、X≦CaのときにはY
=0を満たすようにA/D変換し、Ca<Xのときには
Y=X−Caを満たすようにA/D変換する。したがっ
て、A/D変換前の元の画素値が高い部分では、A/D
変換後の画素値は、元の画素値より低いが比較的高い画
素値が保たれる一方、ある境界値Caを境にして、A/
D変換前の元の画素値が低い部分では、元の画素値に関
係なく、A/D変換後の画素値が0となる。すなわち、
A/D変換前の元の入力画素値の範囲を2分割し、元の
画素値が低い範囲については、A/D変換後の画素値は
0になり、元の画素値が高い範囲については、A/D変
換後の画素値は、比例定数が1で、ある正の境界値Ca
分だけ小さくなるような入出力特性を持ったA/D変換
特性となっている。
【0026】このため、明るい部分と暗い部分との差が
より強調される。それゆえ、上記の構成による効果に加
えて、C−MOSイメージセンサの温度上昇によるノイ
ズゆえに白点化などのように全体的に輝度が高くなるの
を防止し、画像のコントラストをより良好に、よりきめ
細かく高めることができ、より高品位表示化することが
できる。
【0027】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、階調補正前後の上記画素の画素値をそれぞれ
X、Yとし、上記C−MOSイメージセンサの温度によ
って定まる境界値をCgとするとき、定数g、0<p<
1を満たす定数p、0<r<1を満たす定数rに対し、 X≦CgのときY=pX、 Cg<XのときY=g・{(X−Cg)/(g−C
g)}r +pCg を満たすように階調補正する階調補正処理部を備え、上
記画像補正手段が、上記C−MOSイメージセンサの昇
温につれて上記Cgを増加させることを特徴としてい
る。
【0028】上記の構成により、X≦CgのときY=p
X、Cg<XのときY=g・{(X−Cg)/(g−C
g)}r +pCgを満たすように階調補正する。したが
って、上に凸の指数関数に沿い、画素値が中程度の部分
では、階調補正後の画素値は、階調補正前の元の画素値
より大きくなり、階調補正前の元の画素値が高い部分で
は、その大きくなる度合いが徐々に小さくなる。一方、
画素値のある境界値Cgを境にして、階調補正前の元の
画素値が低い部分では、0<p<1であるため、階調補
正後の画素値は、階調補正前の元の画素値より画素値が
小さくなる。すなわち、階調補正前の元の入力画素値の
範囲を2分割し、画素値が低い範囲については、比例定
数が1よりも小さくかつ0より大きい1次式となり、画
素値が高い範囲に関しては、中間調増幅特性となる入出
力特性を持つような階調補正特性を有している。
【0029】このため、明るい部分と暗い部分との差が
より強調される。それゆえ、上記の構成による効果に加
えて、C−MOSイメージセンサの温度上昇によるノイ
ズゆえに白点化などのように全体的に輝度が高くなるの
を防止し、画像のコントラストをより良好に、よりきめ
細かく高めることができ、より高品位表示化することが
できる。
【0030】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、上記画像補正手段が、上記C−MOSイメー
ジセンサの温度によって定まる基準値Ydを、上記C−
MOSイメージセンサの昇温につれて減少させ、1画像
サイズ分の画素内の任意の横3画素、縦3画素より構成
される画素エリアを考え、注目画素をその3×3画素エ
リアの中央の画素としたとき、全9画素のそれぞれ赤、
緑、青の画素値であるR値、G値、B値をそれぞれ昇順
または降順に並べ替えたときのR値、G値、B値それぞ
れにおける中央値Rc、Gc、Bcを求め、各色におい
て、上記9画素の輝度平均値Ynを求め、上記注目画素
の輝度値Ymと上記9画素の輝度平均値Ynとを比較
し、その差が上記基準値Yd以上であるときに、上記注
目画素のR値、G値、B値をそれぞれ上記9画素の中央
値Rc、Gc、Bcで置き換えることを特徴としてい
る。
【0031】上記の構成により、1画像サイズ分、例え
ばデジタルカメラ撮影画像の1画面分の、画素内の任意
の横3画素、縦3画素より構成される画素エリアを考
え、注目画素をその3×3画素エリアの中央の画素とし
たとき、注目画素の輝度値Ymと上記9画素の輝度平均
値Ynとの差が基準値Yd以上であるときに注目画素の
R値、G値、B値をそれぞれ上記9画素の中央値Rc、
Gc、Bcで置き換える処理を行う際に、基準値Yd
を、C−MOSイメージセンサの昇温につれて小さくす
る。したがって、昇温時には、上記差がYd以上という
条件を満たしやすくなる。そのため、上記のような置き
換え処理に該当する画素が多くなり、多くの画素が置き
換え処理される。これは、昇温するほどノイズが高くな
り白点など輝度が高すぎる画素が増えるという現象に対
して、置き換え処理により輝度が下げられる画素も増え
るということである。それゆえ、上記の構成による効果
に加えて、昇温により白点などの画像のノイズが増えて
も、それをより容易かついっそう効果的に抑制すること
ができる。
【0032】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、上記画像補正手段が、計測した上記C−MO
Sイメージセンサの温度が前回の計測時と同一であるか
否かを調べ、今回計測した上記C−MOSイメージセン
サの温度が前回の計測時と同一であるときは、上記基準
値Ydとして、前回の計測時の値を用いることを特徴と
している。
【0033】上記の構成により、今回計測した上記C−
MOSイメージセンサの温度が、前回の計測時と同一で
あるときは、上記基準値Ydとして、前回の計測時の値
を用いる。したがって、その分処理を簡略化することが
できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、よ
り容易に、C−MOSイメージセンサの温度に応じて適
切な画像処理を行うことができる。
【0034】また、本発明の画像処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、C−MO
Sイメージセンサにて光電変換により画像から得られた
電気信号を画素の画素値として処理する画像処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
おいて、上記C−MOSイメージセンサの、大きさが温
度に依存するノイズが発生しない場合の、最終的に表示
される時点の画素の画素値をDidとするとき、上記C−
MOSイメージセンサの温度に基づき、上記画素の画像
データを、最終的に表示される時点のその画素の画素値
が上記Didに近づく方向に補正する画像補正を行う画像
処理プログラムを記録したことを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0036】図1は、本実施の形態に係る画像処理装置
としてのデジタルカメラのブロック図である。1は、光
電変換を行うC−MOSイメージセンサである。2は、
温度センサ(温度計測手段)であり、C−MOSイメー
ジセンサ1のチップ温度を測定する。C−MOSイメー
ジセンサ1は、C−MOSイメージセンサの画素を構成
するフォトダイオードの蓄積電荷をMOSトランジスタ
でスイッチングして読み出すため、理想的にはフォトダ
イオードの光電変換による電荷のみがスイッチング操作
により外部に読み出されればよいが、フォトダイオード
およびMOSトランジスタの製造バラツキによりフォト
ダイオードで光電変換以外の電荷が発生し、それが本来
の撮像画像による電荷にプラスされ、周囲画素よりも明
るい画素、すなわち輝度の高い白い点として見える。こ
れは白点ノイズと呼ばれている。この白点ノイズレベル
は温度上昇に伴い増加する特性がある。
【0037】上記光電変換以外の電荷が多い画素がイメ
ージセンサ内で多い場合は、画像品質を劣化させる要因
となる。また、このノイズレベルは、温度が上昇に伴い
増加する。たとえば、常温でS/N(信号対雑音比)が
良好なC−MOSイメージセンサも、周囲温度が上昇
し、C−MOSイメージセンサチップの温度も上昇する
と、ノイズが目立つようになる。その結果、画像全体に
白く浮き上がり、かつ、特にノイズレベルの高い画素は
白点として現れ、S/Nの著しい劣化、コントラストの
低下、ダイナミックレンジが狭くなる等の影響が出る。
【0038】3は、カメラシステム全体の制御を行う制
御マイコン(マイクロコンピュータ)である。本実施の
形態においては、制御マイコン3は、温度センサ2から
C−MOSイメージセンサ1のチップ温度の情報が入力
されるようになっている。そして、制御マイコン3は、
信号処理DSP6と協調して、入力された映像信号の輝
度平均値(Y)、色信号の信号平均値(I、Q)、およ
び、温度センサ出力値により、画像の明るさ、色バラン
ス(ホワイトバランス)、画像の高品質化に寄与する階
調補正曲線、エッジ強調パラメータ、A/D変換器5の
入力オフセット電圧等をダイナミックに制御する。特
に、本発明に関わる、温度センサ2から入力される温度
データについては、カメラの動作保証温度範囲を3つに
分割したそれぞれの温度範囲のどこに属するかを判定
し、EEPROM(Electrically Erasable Programmab
le ROM)11から温度範囲に対応した設定パラメータを
読み出し、A/D変換器5の入力オフセット電圧、信号
処理DSP6の階調補正曲線、エッジ強調パラメータ等
を設定する。なお、EEPROM11の設定値は、パー
ソナルコンピュータあるいはPDA(Personal Digital
Assistant)といったホスト装置から外部コネクタ1
2、ホストインタフェース11および制御マイコン3を
介して書き換えが可能であり、使用するC−MOSイメ
ージセンサに応じて変更(チューニング)することが可
能である。
【0039】温度センサ2による温度測定としては、例
えばサーミスタを用い、これを制御マイコンに接続する
ことで行うことができる。サーミスタは、温度によって
電気抵抗が変化する素子である。このため、マイコン内
蔵の定電流回路により一定の電流をサーミスタに流し、
サーミスタ両端の端子電圧をマイコン内蔵のA/D変換
器でA/D変換してデジタル値に変換することにより、
温度データを得ることが可能である。
【0040】4は、光電変換されたアナログの映像信号
を増幅するAGC(Auto Gain Control )アンプであ
る。AGCアンプ4は、制御マイコン3により、画面上
で適切な明るさとなるようにそのゲインをコントロール
される。AGCアンプ4のゲインの最大値は、制御マイ
コン3により、温度が低いときはデフォルト値まで上昇
し、温度が高い場合は小さくなるように制御される。
【0041】5は、AGCアンプ4で増幅されたアナロ
グの映像信号をデジタル値に変換するA/D変換器であ
る。このA/D変換器5の入力部分には、入力映像信号
に正の直流バイアス電圧を加え、デジタル出力を全体的
に高めにしたり、逆に負の直流バイアス電圧(後述の−
Ab 、−Ac )を与えアナログ映像信号の振幅の低い部
分をクリップしたりできる。この直流バイアス値も、制
御マイコン3から変更可能である。
【0042】6は、カメラの信号処理DSP(Digital
Signal Processer、デジタル信号処理装置)であり、O
Bオフセットクランプ、画素補間処理部、YIQ値積算
処理部、ホワイトバランスアンプとからなる画像補正処
理部6aを有している。制御マイコン3および信号処理
DSP6によって画像補正手段が構成されている。OB
オフセットクランプは、黒レベルの再生を行う。画素補
間処理部は、各画素ごとにRGBの3色を再現する画素
補間処理を行う。YIQ値積算処理部は、自動露光制御
や自動色補整(自動ホワイトバランス制御)等の判断デ
ータとなる輝度(Y)および色信号(I、Q)値積算処
理を行う。ホワイトバランスアンプは、前記YIQ積算
値に基づきRBゲインを制御するホワイトバランス処理
等を行う。信号処理DSP6は、これら画像補正処理部
6aの動作を制御マイコン3と連動して行っている。
【0043】また、信号処理DSP6は、階調補正処理
部6bおよびエッジ強調処理部6cをも有している。階
調補正処理部6bは、画像の高品位化処理として、画像
の階調を補正し、明るくコントラストのよい画像を作り
出すブロックである。たとえば入力信号に対し、中間調
を増幅するような補正曲線を与えることにより、画像の
画素値分布の最大値と最小値は変化させずに全体的に明
るい出力画像を得ることが可能である。また、入力Xに
対し、出力Y=−Xとなるような負の直線特性を与える
ことにより階調反転を実現することも可能である。
【0044】エッジ強調処理部6cは、同じく画像の高
品位化処理として、画像のくっきり感を強調するための
ブロックである。
【0045】信号処理DSP6から出力された画像信号
は、メモリコントローラ7を介して、一旦フレームメモ
リ8に格納される。
【0046】メモリコントローラ7は、エッジ強調処理
された完成されたデジタル画像データをフレームメモリ
8へ格納することや、外部コネクタ10に接続されたパ
ーソナルコンピュータやPDAといったホスト装置から
ホストインタフェース9を介して与えられる画像読み出
しコマンドにより、画像データを読み出してホストイン
タフェース9に転送する等の動作を行う。メモリコント
ローラ7は、外部コネクタ10に接続されたパーソナル
コンピュータやPDAといったホスト装置がホストイン
タフェース9を介して読み出し操作を行うたびに、フレ
ームメモリ8から1画素ずつRGB値をホストインタフ
ェース9に転送する。
【0047】ホストインタフェース9は、上述したよう
に、ホスト装置からの要求に応じて、メモリコントロー
ラ7と協調して画像データをホスト装置へ転送する。ま
た、ホスト装置から、制御マイコン3用のプログラムを
制御マイコン3に転送し、制御マイコン3がそれをEE
PROM11に書き込む際にも利用される。この制御プ
ログラム転送機能は、主に製品開発時のマイコン制御プ
ログラム開発、製造工程において出荷用の制御プログラ
ムの書き込み、製品出荷後の制御マイコンプログラムの
バージョンアップ等に利用されている。また、ホスト装
置から転送する制御プログラムは、ホスト装置が持つ外
部記憶装置のタイプに応じた記録媒体に収納されてい
る。例えば、屋外での撮影テストを行いながらの制御プ
ログラム開発では、ホスト装置には可搬型のコンピュー
タが利用され、記録媒体は、例えば、PCMCIA(Pe
rsonal Computer Memory Card International Associat
ion)のTypeIIのATA(Advanced Technology Attachm
ent)カードや、あるいは3.5インチ等のサイズの磁
気ディスク等とすることができる。
【0048】制御マイコン3による温度センサの出力値
に応じた、A/D変換器5、階調補正処理部6b、エッ
ジ強調処理部6cの各ブロックの制御の具体例について
説明する。
【0049】制御マイコン3は、図2に示す表に従っ
て、各ブロックの設定値を決定する。図2では、本デジ
タルカメラのシステム全体の動作温度範囲である0℃〜
40℃を3つの温度範囲に分割し、そのおのおのについ
て設定値が定義されている。
【0050】C−MOSイメージセンサ1のチップ温度
Taが上昇し、ノイズレベルが増大すると、出力画像は
全体的に白く浮き上がる。したがって、制御マイコン3
が、温度に応じてA/D変換器5の入力部分の直流バイ
アス電圧(入力オフセット電圧)を切り換えて、画素値
の低い部分がA/D変換器5の入力最低電圧(後述のA
b、Ac)よりも低くなるようにすれば、ノイズがクリ
ップされ、ノイズの目立たない出力画像を得ることが可
能である。ここで、入力オフセット電圧とは、A/D変
換器5にC−MOSイメージセンサ1からの画素アナロ
グ出力を入力する際に、この画素アナログ出力に加える
電圧である。また、後述するエッジ強調パラメータは、
以下の式 hvparam_a > hvparam_b > hvparam_c nnparam_a > nnparam_b > nnparam_c で示される関係を有している。
【0051】図2の3つの温度範囲に対応したA/D変
換器5の入出力特性を図3に示す。すなわち、図3は、
A/D変換器5の入力と出力との関係(入出力特性)を
示しており、温度上昇時に、C−MOSイメージセンサ
1からA/D変換器5に入力される画素アナログ出力に
加える電圧すなわち入力オフセット電圧を下げることに
より、入出力特性がa→b→cのように切り替わってい
くことを表している。入力アナログレベルをX、A/D
変換後のデジタルレベルをYとし、ある定数をCa(>
0)とすると、図3の直線はそれぞれ、式(1)に示す
数式 Y=X−Ca (Ca<X≦Xmax ) (1) Y=0 (0≦X≦Ca) で表される。そして、具体的には、図3では、この定数
Caとして、25℃〜35℃の範囲、35℃以上あるい
は35℃より高温の範囲において、それぞれAb、Ac
(ここではいずれも正)を用いる。そのため、0℃〜2
5℃のA/D変換曲線(直線)a、25℃〜35℃のA
/D変換曲線b、および35℃以上あるいは35℃より
高温の場合のA/D変換曲線cはそれぞれ、 Y=X (0≦X≦Xmax ) (A/D変換曲線a) (1a) Y=X−Ab (Ab<X≦Xmax ) (A/D変換曲線b) (1b) Y=0 (0≦X≦Ab) Y=X−Ac (Ac<X≦Xmax ) (A/D変換曲線c) (1c) Y=0 (0≦X≦Ac) で表される1つの直線、または2つ以上の直線の組み合
わせからなる線である。なお、図中、Ysat はYの最大
値である。Ab、Acの値は、画像処理装置の製造時や
制御マイコン3のプログラムの変更時に任意に設定でき
る。
【0052】図3において、温度範囲が0℃〜25℃で
は、ノイズレベルがさほど大きくないため、A/D変換
曲線aに従い、入力されたアナログ画像信号をそのまま
デジタルに変換している。C−MOSイメージセンサ1
のチップ温度が上昇し、ノイズによる白浮きが目立つよ
うになるに従い、A/D変換曲線b、cと切り換え、そ
れぞれAb、Ac以下の入力をクリップする。入力をク
リップすることにより、画像全体に白く浮き上がる現象
が抑えられる。また、ノイズレベルの大きく白い点とし
て見える画素も、入力時点でAbあるいはAcだけ画素
値が下がるため、後段の階調補正曲線による中間調の増
幅特性との相乗効果でS/Nがより大きく改善される効
果がある。
【0053】図4に、図2に示す各温度範囲において設
定される階調補正特性を示す。入力画素値をX、階調補
正後の出力画素値をYとすると、温度範囲が0℃〜25
℃では、ノイズレベルがさほど大きくないため、階調補
正処理部6bヘの入力の最小値から最大値までを、ゆる
やかな中間調増幅特性を持つ曲線aに従って階調変換を
行っている。すなわち、曲線aや、曲線b、cの曲線部
(高画素値領域)はいずれも、上に凸の形状で単調増加
の曲線である。中間調を明るくすることにより、全体的
に明るくコントラスト良い画像を得ることが可能であ
る。
【0054】C−MOSイメージセンサ1のチップ温度
が上昇し、ノイズによる白浮きが目立つようになるに従
い、階調補正曲線をb、cに切り換える。そして、それ
ぞれGb、Gc以下の入力(低画素値領域)に対しては
1以下の増幅率を与え、ノイズが目立つ入力を減衰させ
る。入力がGb、あるいは、Gc以上となった場合(高
画素値領域)は、曲線a同様、中間調増幅特性を与え
る。この例ではA/D変換器5の出力ビット数は8ビッ
トであり、入力値Xは0から255までの値を取りう
る。すなわち、ある定数をCg(>0)とすれば 0≦X≦Cgのとき Y=p・X Cg≦X≦255のとき Y=255×{(X−Cg)/(255−Cg)}r +p・Cg (2) である。ただし0<p<1、r<1である。そして、具
体的には、図4では、この定数CgとしてGb、Gc
(ここではいずれも正)の2つを用いている。そして、
0℃〜25℃の階調補正曲線aは、 0≦X≦255のとき Y=p・X (2a) であり、25℃〜35℃の階調補正曲線bは、 0≦X≦Gbのとき Y=p・X Gb≦X≦255のとき Y=255×{(X−Gb)/(255−Gb)}r +p・Gb (2b) であり、35℃以上あるいは35℃より高温の場合の階
調補正曲線cは、 0≦X≦Gcのとき Y=p・X Gc≦X≦255のとき Y=255×{(X−Gc)/(255−Gc)}r +p・Gc (2c) で表される。
【0055】A/D変換器5の出力ビット数がnビット
であれば、上記式中の255が2n- 1 に替わる。また、
Gb、Gc、p、rの値は、画像処理装置の製造時や制
御マイコン3のプログラムの変更時に任意に設定でき
る。
【0056】この不連続な階調変換を行うことにより、
温度上昇した場合でも、ノイズを抑え、しかも、暗いと
ころは暗く、中間調を明るく、また、もともと明るい部
分は明るく再現することが可能であり、コントラストの
良い出力画像を得ることが可能である。
【0057】さらに、本実施の形態においては、エッジ
強調処理部6cのエッジ強調パラメータを、温度センサ
2の出力に応じて切り換えている。エッジ強調は、図5
に示す3×3の画素(aないしi)について次の演算に
より行っている。これは一般にラプラシアンフィルタと
呼ばれている微分フィルタを構成している。いま、図5
の3×3画素の中央画素eを注目画素としたとき、微分
フィルタによる出力画素値をOutとすれば、 Out=e+hvparam {e−(b+d+f+h)/4} +nnparam {e−(a+c+g+i)/4} (3) である。なお、aないしiはここでは各画素の画素値
(電圧値のデジタルレベル)である。また、式(3)に
おいて、第2項は水平方向および垂直方向のエッジ成分
を表しており、hvparam はその増幅係数である。また、
第3項は斜め方向のエッジ成分であり、nnparam はその
増幅係数である。
【0058】C−MOSイメージセンサ1の温度が上昇
した場合は、制御マイコン3はhvparam およびnnparam
を小さくし、画素の白点ノイズを目立たなくしている。
すなわち、hvparam およびnnparam は実際には、それぞ
れ、図2に示す通り、C−MOSイメージセンサの温度
Taが0℃〜25℃では hvparam_a 、 nnparam_aで
あり、Taが25℃〜35℃では hvparam_b 、 nnpar
am_b であり、Taが35℃〜では hvparam_c 、 nnp
aram_c であり、すでに述べたように hvparam_a > hvparam_b > hvparam_c nnparam_a > nnparam_b > nnparam_c で示される関係を有している。
【0059】なお、図3の処理と図4の処理とは、いず
れか一方を行ってもよく、また、両方を行えば、白点ノ
イズを目立たなくするうえでより好ましい。
【0060】このように、本実施の形態においては、C
−MOSイメージセンサ1の、大きさがその温度に依存
するノイズが発生しない場合の、最終的に表示される時
点の画素の画素値をDidとするとき、まず、C−MOS
イメージセンサ1の温度を温度センサ2にて実際に測
る。そして、得られたC−MOSイメージセンサ1の温
度情報に基づき、画素の画像データを、図2ないし図4
等を用いて説明したように処理する。それによって、最
終的に表示される時点のその画素の画素値が上記Didに
近づくような補正を行っている。したがって、C−MO
Sイメージセンサ1が昇温して画像の白点ノイズ等のノ
イズが増大するような状況でも、そのようなノイズを効
果的に軽減することができる。
【0061】以上の制御マイコン3の処理は、制御マイ
コン3に組み込まれたソフトウエアによって実現されて
いる。このソフトウェアによる動作について、図6を用
いて説明する。
【0062】図6は、制御マイコンの動作を表してい
る。ステップ101(以下ステップをSと略記する。)
では、制御マイコン3が、制御マイコン3に直結された
EEPROM11から制御プログラムを読み出し、マイ
コン内RAMへ読み込んでいる。
【0063】1秒30枚のフレームレートの場合は、S
102以下の処理が1秒につき30回繰り返される。S
102では、ホワイトバランス、露光制御のため、1フ
レームの輝度(Y)、色信号(I信号およびQ信号)の
積算値を信号処理DSP6より読み出し、その画素平均
値を計算する。
【0064】S103では、Y値により露光制御を行
う。具体的には電子シャッターおよびAGCアンプ4の
ゲインの制御を行い、被写体が暗くなれば電子シャッタ
ーによる露光時間を長く制御し、電子シャッターの最長
露光時間を越えても目標の明るさが得られない場合はA
GCアンプ4の増幅率を上げる。逆に、被写体が明るく
なった場合は、AGCアンプ4の増幅率を下げ、電子シ
ャッターによる露光時間が短くなるように制御する。ま
た、S104では、自動ホワイトバランス処理を行う。
【0065】一方、制御マイコン3は、処理したフレー
ム数をカウントしており(S105)、S106で規定
のカウント値まで達したら、S107にて温度センサ2
からC−MOSイメージセンサ1の温度情報を取得し、
S108にて、図2の温度範囲のどの範囲に入るかを判
定し、S109で、上記入力オフセット電圧(以下、A
/Dオフセットと略称する)、階調補正曲線、エッジ強
調パラメータ等の設定を行う。これは、温度の変化はフ
レームレートに比べると非常に緩やかであり、毎フレー
ムに温度センサ出力によって制御することは不要だから
である。
【0066】温度センサ2の出力値による上記A/Dオ
フセット、階調補正曲線、エッジ強調パラメータ等の設
定終了後、フレームカウンタを0にリセットし(S11
0)、次フレームの制御に移行する。
【0067】本マイコンプログラムは、制御マイコン3
内のROMに格納するものであってもよいし、ホストイ
ンタフェース9を介して、パーソナルコンピュータやP
DAといったホスト装置から電源投入時に制御マイコン
3にロードされるものであってもよい。後者の場合は、
後々のソフトウェアのバージョンアップがしやすいメリ
ットがある。本実施の形態では、制御マイコン3内にS
−RAM(static random access memory )を内蔵して
おり、電源投入時にホスト装置から制御プログラムをロ
ードする方式を採用している。
【0068】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図7ないし図14に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記してその説明を省略する。
【0069】図7に示すように、本実施の形態に係るデ
ジタルカメラは、実施の形態1とほぼ同様の構成を有し
ている。
【0070】本実施の形態においては、制御マイコン3
は、実施の形態1におけるEEPROM11(図1参
照)の機能を、制御マイコン3内部に備えている。ある
いは、実施の形態1同様にEEPROM11を備えるよ
うにしてもよい。また、ホストインタフェース9は内部
に画像読み出しレジスタ(RGBレジスタ)9a(温度
情報記憶手段)を備えており、制御マイコン3は、温度
センサ2から入力される温度データを、この画像読み出
しレジスタ9aに書き込む機能を有している。
【0071】メモリコントローラ7は、外部コネクタ1
0に接続されたパーソナルコンピュータやPDAといっ
たホスト装置がホストインタフェース9を介して画像読
み出しレジスタ9aに対し読み出し操作を行うたびに、
フレームメモリ8から1画素ずつ、RGB値をホストイ
ンタフェース9内の画像読み出しレジスタ9aに転送す
るようになっている。
【0072】ホストインタフェース9内の画像読み出し
レジスタ9aは、図8に示すように、8ビット幅のレジ
スタであり、アドレス順に、画像サイズの横幅Wx 、画
像サイズの縦幅Wy 、温度センサ2の測定値(C−MO
Sイメージセンサ1のチップ温度)Ta、1画素分のR
GB値等を格納している。画素のRGB値は、ホスト装
置からの指示により1画素分のRGB値がフレームメモ
リ8から読み込まれると、ホストインタフェース9はメ
モリコントローラ7と協調して、次の画素のRGB値を
フレームメモリ8から読み出して画像読み出しレジスタ
9aに格納するようになっている。したがって、ホスト
装置は1枚の画像の画素数回だけ画像読み出しレジスタ
9aを繰り返し読むことにより全画素のRGB値を順次
読み込むことができる。
【0073】図10に示すように、本実施の形態におけ
るデジタルカメラとしてのC−MOSデジタルカメラ6
0には、C−MOSイメージセンサ62(C−MOSイ
メージセンサ1に相当する)が格納されており、カード
状の部分には、ホスト装置としての画像処理装置50と
インタフェースするための外部コネクタ61(外部コネ
クタ10に相当する)が搭載されている。
【0074】また、画像処理装置50には、各種操作を
行うためのキー52・53、画像を表示する表示部5
1、上記C−MOSデジタルカメラ60等の周辺機器と
インタフェースするためのインタフェースコネクタ54
が搭載されている。
【0075】図9は、本発明に関わるホスト装置として
の画像処理装置の構成を示している。ユーザ入力装置2
03は、図10においてはキー52および53であり、
マスクROM206により提供されるホスト装置の基本
的な機能の操作や、コマンドの選択等を行う。表示装置
202は、ユーザのキー操作による応答や、処理結果の
画像の表示等を行う。204は画像処理用のフレームメ
モリであり、205は画像処理に用いるワークメモリと
しての演算用メモリである。207はユーザデータを記
憶するユーザデータ記憶メモリである。本実施の形態に
おけるホスト装置は、デジタルカメラの画像を表示する
機能の他に、住所録や、電話帳、個人データベース、ス
ケジュール管理、電子メール等の個人情報管理機能を搭
載しており、ユーザのデータを多く記録できるようにな
っている。
【0076】208は、デジタルカメラやその他の周辺
機器のデータフォーマットを変換する外部インタフェー
スである。210のインタフェースコネクタには、デジ
タルカメラをはじめ、数種類の周辺機器が接続される。
図10においては、このインタフェースコネクタ210
は画像処理装置50の内部に搭載されている(インタフ
ェースコネクタ54)。図10に示すカード状のC−M
OSデジタルカメラ60やその他のカード型周辺機器
を、画像処理装置50の、図中、右側面に設けられたス
リットに挿入すると、周辺機器側の外部コネクタ61と
ホスト側のインタフェースコネクタ54とが画像処理装
置50の内部で接続される。
【0077】本実施の形態では、図11に示すフラッシ
ュメモリカード型のメモリ媒体内に画像処理プログラム
を格納しており、画像処理装置50にこのカード型のメ
モリ媒体を外部記憶装置209として差し込み、CPU
201がその画像処理プログラムを読み出して実行する
ことにより画像処理装置を構成している。
【0078】次に、図12、図13、および図14のフ
ローチャートを用いて、上記画像処理プログラムによる
画像処理について説明する。
【0079】ステップ201(以下ステップをSと略記
する。)では、ホストインタフェース9内の画像読み出
しレジスタ9aの図8に示すアドレス00〜03から画
像サイズを読み出す。これにより、後段ステップで、画
像サイズ分の画素データ読み出し回数、および、フィル
タ処理の繰り返し回数を決定する。S202では、同様
にして温度センサ2の計測値Taを読み出す。このTa
は、後段でフィルタ処理を行うか行わないかを決定する
しきい値(ここでは、後述するYd)を計算するための
パラメータとなる。
【0080】S203およびS204は、1画面分の画
素値を読み出し、ホスト装置内のフレームメモリ204
(図9参照)に読み込むプロセスである。図中Aで示す
このS203およびS204の処理は、画像サイズ分繰
り返す。
【0081】S205では、前回この図14の処理を行
ったときの温度センサ計測値と、S202で読み出した
最新の温度センサ計測値とを比較し、前回と同一であれ
ば、S206をスキップし、後段でフィルタ処理を行う
か行わないかを決定するしきい値(Yd)の更新を行わ
ない。
【0082】S206では、C−MOSイメージセンサ
1のチップ温度Taにより、ノイズ除去フィルタ処理を
行うか行わないかを決定するしきい値Ydを計算してい
る。その計算には以下の式(4)を用いている。すなわ
ち、 Yd=−k×Ta+Y0 (4) である。ここで、Ydは、後段のノイズ除去フィルタ処
理を行うか行わないかを決定するしきい値である。ま
た、kは、使用するC−MOSイメージセンサの温度対
S/Nの特性により決定される比例定数(ここでは正)
である。TaはC−MOSイメージセンサ1のチップ温
度であり、Y0 は、温度Taが0℃の場合のしきい値で
ある。式(4)を図示すると図12のようになる。図1
2に示すように、C−MOSイメージセンサ1のチップ
温度が低い場合は、ノイズ除去フィルタ処理を行うか行
わないかを決定するしきい値Ydを大きくすることで、
ノイズ除去フィルタ処理を行う確率を下げる。一方、温
度が高くなるにつれてこのしきい値Ydを下げ、フィル
タ処理を行う確率を高くする。これは、前述したように
C−MOSイメージセンサ1は温度が上昇すると発生す
るノイズレベルも上昇し、また白点ノイズとして見える
画素の数も増加するので、このようなC−MOSイメー
ジセンサに対し、より多くの白点ノイズを後段のノイズ
除去フィルタの処理対象とするためである。
【0083】なお、S205で、C−MOSイメージセ
ンサの温度計測値Taが前回の画像読み出し時の値と同
一であれば、式(4)の計算によるYdの更新は行わな
い。そのため、前回の画像読み出し時と同一のYdが、
今回の次段のノイズ除去フィルタ処理で使用される。
【0084】S207からS213までが、本実施の形
態で用いているノイズ除去フィルタ処理である。図中B
で示すこのS207ないしS213の処理は、画像サイ
ズ分繰り返す。S207では、図13に示すように、元
画像から3×3画素の小エリアを切り出している。この
とき、3×3の画素は、注目画素eが画面上で中央の画
素となるように選ぶ。S208では、注目画素を含む3
×3エリアに含まれる9画素のRGB値それぞれを昇順
または降順に並べ替え、その中央の値(メディアン)を
検出する。すなわち昇順、または、降順に並べ替えたと
きの5番目の値を求める。この値をそれぞれRc、G
c、Bcとする。また注目画素のRGB値をRe、G
e、Beとする。
【0085】S209では、3×3エリアの輝度平均値
Ynを求めている。また、S210では、注目画素eの
輝度Ymを求めている。なお、S209およびS210
において、これら輝度平均値(YnやYm)を求めるう
えで、その元となる輝度値Yは次の式(5)によって求
めている。すなわち、 Y=0.3R+0.59G+0.11B (5) である。R、G、Bはそれぞれ赤、緑、青の画素値であ
る。
【0086】S211では、S206で求めたしきい値
Ydを用いて、ノイズ除去フィルタ処理を行うか行わな
いかを判定している。注目画素の輝度値Ymと9画素の
輝度の平均値との差(絶対値)が上記しきい値Ydより
も大きい場合は、注目画素が比較的目立つ白点であると
判断して、S212で示すノイズ除去フィルタ処理を行
い、注目画素の輝度値と9画素の輝度の平均値との差が
しきい値Ydと等しいかまたは小さい場合は、注目画素
は白点ではないと判断し、S212のノイズ除去フィル
タ処理を行わない。
【0087】S212でのノイズ除去フィルタ処理の方
法は、一般にメディアンフィルタと呼ばれる方法であ
り、注目画素を含む近傍画素の平均値を求めるローパス
フィルタ処理と比べて、解像度が落ちない特長がある。
本実施の形態では、C−MOSイメージセンサ1のチッ
プ温度により、上記メディアンフィルタ処理を行うか行
わないかを決定する選択的手法を取り入れている。S2
11で、注目画素が白点であると判断された場合は、R
e=Rc、Ge=Gc、Be=Bcとして、注目画素の
RGB値を9画素の中央値でそれぞれ置き換える。S2
11で注目画素が白点ではないと判断された場合は、S
212をスキップする。
【0088】S213では、注目画素を1画素シフトす
る。以上S207からS213までを画素数分だけ繰り
返すことにより、画像の全画素についてノイズ除去フィ
ルタ処理が実施されることになる。S214では、ノイ
ズ除去フィルタ処理が施されて白点ノイズが除去された
処理後の画像を、画像記録メディアに記録する。
【0089】なお、本発明に係るデジタルカメラは、以
下のような構成とすることができ、これにより、C−M
OSイメージセンサの温度に応じて、C−MOSイメー
ジセンサの出力を信号処理によってノイズが目立たなく
なるように補正することができる。
【0090】すなわち、本発明に係るデジタルカメラ
は、光電変換を行うC−MOSエリアイメージセンサ
と、前記C−MOSイメージセンサのチップ温度を測定
する温度センサと、前記温度センサの出力を入力とし、
露光調整、ホワイトバランス調整、ノイズレベル補正を
行う制御マイコンと、画像の高品質化ブロックとして、
階調補正、エッジ強調処理ブロックとを具備するように
構成してもよい。
【0091】この構成により、C−MOSイメージセン
サの温度を検出する温度センサをC−MOSイメージセ
ンサに設けており、前記温度センサの出力は制御マイコ
ンに入力されている。
【0092】また、本発明に係るデジタルカメラは、前
記ノイズレベル補正をC−MOSイメージセンサ出力を
アナログ増幅するAGCアンプの制御最大値の制限、お
よび、増幅した後アナログデジタル変換を行うA/D変
換器の入力オフセット電圧調節にて行うように構成して
もよい。
【0093】この構成により、C−MOSイメージセン
サの温度を検出する温度センサをC−MOSイメージセ
ンサに設けており、前記温度センサの出力は制御マイコ
ンに入力されており、制御マイコンからC−MOSイメ
ージセンサ出力をアナログ的に増幅するAGCアンプの
制御最大値の制限を行い、C−MOSイメージセンサ内
で発生したノイズを不用意に増幅し目立つことを防止す
るとともに、増幅した後アナログデジタル変換を行うA
/D変換器の入力オフセット電圧を調節し、温度が高い
ときは入力オフセット電圧を下げることによりノイズレ
ベルをある程度クリッピングすることを可能としてい
る。ここで、入力オフセット電圧とは、A/D変換器に
C−MOSイメージセンサからの画素アナログ出力を入
力する際に、この画素アナログ出力に加える電圧であ
る。図3は、A/D変換器の入力と出力との関係(入出
力特性)を示しており、温度上昇時に上記画素アナログ
出力に加える電圧すなわち入力オフセット電圧を下げる
ことにより、入出力特性がa→b→cのように切り替わ
っていく。
【0094】それゆえ、温度上昇によって生じた画素の
ノイズを低減することができる。
【0095】また、本発明に係るデジタルカメラは、前
記ノイズレベル補正を、画像高品質化ブロックの階調補
正パラメータ、エッジ強調ブロックパラメータを調節す
ることによって実現するように構成してもよい。
【0096】この構成により、C−MOSイメージセン
サの温度を検出する温度センサをC−MOSイメージセ
ンサに設けており、前記温度センサの出力は制御マイコ
ンに入力されており、制御マイコンから画像高品質化ブ
ロックの階調補正パラメータを制御することにより、ノ
イズの目立たない階調補正を行うことができる。
【0097】特に、温度が低いときは、入力値域の広範
囲にわたり、中間調増幅型の階調補正を行い、温度が高
いときは、入力画素値が低い場合は、1よりも小さい正
の増幅を行い、入力画素値が高い場合は中間調協調型の
階調補正を行うことにより、低い画素値に集中する白点
ノイズを効果的に低減することができる。
【0098】また、エッジ強調ブロックパラメータを調
節することにより、温度が高いときはエッジ強調を多少
弱くすることを可能としている。
【0099】また、本発明に係るデジタルカメラは、前
記制御マイコンの管理下に不揮発性メモリを有し、動作
保証温度範囲を数範囲に分割し、そのおのおのの分割範
囲と前記ノイズレベル補正パラメータとの対応テーブル
を前記不揮発性メモリに有し、制御マイコンが、前記温
度センサ出力がどの温度範囲に属するかを判定し、温度
範囲に対応したノイズ補正パラメータを前記不揮発性メ
モリから読み出して各ブロックに設定するように構成し
てもよい。
【0100】この構成により、C−MOSイメージセン
サの温度を検出する温度センサをC−MOSイメージセ
ンサに設けており、前記温度センサの出力は制御マイコ
ンに入力されている。制御マイコンは、不揮発性メモリ
をその管理下に有しており、不揮発性メモリは、動作保
証温度範囲を数範囲に分割したとき、そのおのおの温度
範囲について前記ノイズレベル補正パラメータとの対応
テーブルを有している。制御マイコンは、温度センサか
らの温度計測結果によって、前記対応テーブルから現在
の温度に対応した補正値を各ノイズレベル補正ブロック
に設定することにより、複雑なパラメータ計算を行うこ
と無しにノイズ補正を行える。
【0101】また、本発明に係る記録媒体は、前記制御
マイコンの管理下に不揮発性メモリを有し、動作保証温
度範囲を数範囲に分割し、そのおのおのの分割範囲と前
記ノイズレベル補正パラメータとの対応テーブルを前記
不揮発性メモリに有し、制御マイコンが前記温度センサ
出力がどの温度範囲に属するかを判定し、温度範囲に対
応したノイズ補正パラメータを前記不揮発性メモリから
読み出して各ブロックに設定する制御マイコンのプログ
ラムを記録するように構成してもよい。
【0102】また、本発明に係るデジタルカメラは、入
力画素値の値域を2分割し、値域が低い範囲について
は、入力に対し出力が比例定数が1よりも小さくかつ0
より大きい1次式となり、値域が高い範囲に関しては、
中間調増幅特性となる入出力特性をもたせるような階調
補正特性を有するように構成してもよい。
【0103】また、本発明に係るデジタルカメラは、入
力画素値の値域を2分割し、値域が低い範囲について
は、入力に対し出力が比例定数が1よりも小さくかつ0
より大きい1次式となり、値域が高い範囲に関しては、
中間調増幅特性となる入出力特性をもたせ、2分割の境
界をC−MOSイメージセンサのチップ温度によって変
更するように構成してもよい。
【0104】また、本発明に係るデジタルカメラは、制
御マイコンのプログラムを外部インタフェースより読み
込み、制御マイコンが読み出し、書き込み可能な不揮発
性メモリに書き込み、実行時に前記プログラムを制御マ
イコンが読み出し実行するように構成してもよい。
【0105】また、本発明に係る記録媒体は、光電変換
を行うC−MOSエリアイメージセンサと、前記C−M
OSイメージセンサのチップ温度を測定する温度センサ
と、前記温度センサの出力を入力とし、露光調整、ホワ
イトバランス調整、ノイズレベル補正を行う制御マイコ
ンと、画像の高品質化ブロックとして、階調補正、エッ
ジ強調処理ブロックとを具備することを特長としたC−
MOSデジタルカメラ装置において、前記ノイズレベル
補正をC−MOSイメージセンサ出力をアナログ増幅す
るAGCアンプの制御最大値の制限、および、増幅した
後アナログデジタル変換を行うA/D変換器の入力オフ
セット電圧調節にて行うことを特長としたC−MOSデ
ジタルカメラ装置の制御マイコン用プログラムを記録す
るように構成してもよい。
【0106】また、上記制御マイコンプログラムを、任
意の記録媒体に収録し、外部インタフェースを介して制
御マイコンに読み込むことを可能とすることにより、プ
ログラムの開発、改良、アップデートに迅速に対応で
き、場所を問わない開発環境を提供することが可能にな
る。
【0107】また、本発明に係るデジタルカメラおよび
画像処理装置は、白点の輝度値が温度依存性を持つこと
に注目し、ノイズ除去処理パラメータの決定に温度情報
を用いるように構成することができる。
【0108】すなわち、本発明に係るデジタルカメラ
は、撮影した画像を、外部インタフェースを介して外部
の画像処理装置に転送する機能を持つC−MOSイメー
ジセンサを搭載したデジタルカメラ装置において、温度
依存性の高いC−MOSイメージセンサの白点ノイズに
着目し、C−MOSイメージセンサのチップ温度を測定
する手段を有し、前記温度測定手段による測定結果を格
納するレジスタと画像データを格納するレジスタを持つ
ように構成してもよい。
【0109】この構成により、C−MOSイメージセン
サのチップ温度を測定する手段を有し、前記温度測定手
段による測定結果を画像データとともに外部画像処理装
置が読み出す手段を提供する。
【0110】それゆえ、カメラより転送されたチップ温
度データにより、ホスト装置側の画像処理によってノイ
ズフィルタのフィルタリングパラメータを決定する手段
を与える。
【0111】また、本発明に係る画像処理装置は、上記
C−MOSイメージセンサのチップ温度測定手段による
測定結果を読み出し、前記測定値をパラメータとしてノ
イズ除去処理を行うように構成してもよい。
【0112】この構成により、デジタルカメラに接続さ
れ、デジタルカメラで撮影した画像データを読み出すホ
スト装置が、前記C−MOSイメージセンサの温度測定
値をパラメータとしてノイズ除去処理を行う。
【0113】それゆえ、このデジタルカメラから読み込
むことが出来る温度情報を用いて画像処理のパラメータ
を決定することが出来、ユーザのカット&トライによる
ことなく自動的に効果的なフィルタ処理を行うことを可
能とする。また、温度データはデジタルカメラから読み
込まれるものに限らず、ユーザが入力装置により、任意
に与えるものでもよい。
【0114】また、本発明に係る画像処理装置は、撮影
画像内の任意の横3画素、縦3画素より構成される正方
形の画素エリアを考え、その注目画素を3×3画素のエ
リアの中央の画素としたとき、全9画素のR、G、Bの
値をそれぞれ昇順、または、降順に並べ替えたときの中
央のR、G、B値を求める手段と、前記9画素の輝度平
均値を求める手段と、注目画素の輝度値と前記9画素の
輝度平均値とを比較し、その差が一定値以上であったと
きに注目画素のR、G、Bを前記9画素のRGBそれぞ
れの中央の値で置き換える手段を持つように構成しても
よい。
【0115】この構成により、撮影画像内の任意の横3
画素、縦3画素より構成される正方形の画素エリアを考
え、その注目画素を3×3画素の中央画素としたとき、
全9画素のR、G、Bの値をそれぞれ昇順、または、降
順に並べ替えたときの中央のR、G、B値を求める手段
と、前記9画素の輝度平均値を求める手段と、注目画素
の輝度値と前記9画素の輝度平均値とを比較し、その差
が一定値以上であったときに注目画素のR、G、Bを前
記9画素のRGBそれぞれの中央値で置き換えることで
ノイズ除去を行う手段を持つ。
【0116】それゆえ、メディアンフィルタ処理を行う
画素を選択し、選択条件に適合した画素についてのみメ
ディアンフィルタ処理を施すことにより、解像度を低下
させることなく、白点のみを除去する事が可能である。
【0117】また、本発明に係る画像処理装置は、注目
画素の輝度値と前記9画素の輝度平均値とを比較し、そ
の差がある基準値以上であったときに注目画素のR、
G、Bを前記9画素のRGBそれぞれの中央の値で置き
換える際に用いる基準値の算出を、上記外部インタフェ
ースに接続されたデジタルカメラからのC−MOSイメ
ージセンサの温度情報に用いて行うように構成してもよ
い。
【0118】この構成により、注目画素の輝度値と前記
9画素の輝度平均値とを比較し、その差がある基準値以
上であったときに注目画素のR、G、Bを前記9画素の
RGBそれぞれの中央の値で置き換える際に用いる基準
値の算出を、上記外部インタフェースに接続されたデジ
タルカメラからのC−MOSイメージセンサの温度情報
に基づいて行う。
【0119】それゆえ、C−MOSイメージセンサの温
度情報によりメディアンフィルタ処理を行う画素を選択
し、選択条件に適合した画素についてのみメディアンフ
ィルタ処理を施すことにより、温度が高いときは、レベ
ルの小さな白点をも除去する事が可能である。
【0120】また、本発明に係る画像処理装置は、注目
画素の輝度値と前記9画素の輝度平均値とを比較し、そ
の差がある基準値以上であったときに注目画素のR、
G、Bを前記9画素のRGBそれぞれの中央の値で置き
換える際に用いる基準値の算出を、上記外部インタフェ
ースに接続されたデジタルカメラからのC−MOSイメ
ージセンサの温度情報が、前回の画像読み出し時と同一
であれば行わないように構成してもよい。
【0121】また、本発明に係る記録媒体は、C−MO
Sイメージセンサのチップ温度測定手段による測定結果
を読み出し、撮影画像内の任意の横3画素、縦3画素よ
り構成される正方形の画素エリアを考え、その注目画素
を3×3画素のエリアの中央の画素としたとき、全9画
素のR、G、Bの値をそれぞれ昇順、または、降順に並
べ替えたときの中央のR、G、B値を求める手段と、前
記9画素の輝度平均値を求める手段と、注目画素の輝度
値と前記9画素の輝度平均値とを比較し、その差が前記
C−MOSイメージセンサのチップ温度から決定される
しきい値以上であったときに注目画素のR、G、Bを前
記9画素のRGBそれぞれの中央の値で置き換えるノイ
ズ除去処理を行う画像処理プログラムを記録するように
構成してもよい。
【0122】この構成により、上記温度情報の受信、ノ
イズ除去パラメータの計算、ノイズ除去処理はプログラ
ムによっても可能であり、パーソナルコンピュータや携
帯情報端末等のホスト装置用のプログラムを任意の記録
媒体に収録し提供する。
【0123】それゆえ、専用の画像処理装置を準備する
ことなく、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等の
一般的なハードウェアによって本発明の画像処理装置を
構成することが可能である。
【0124】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像処理装置
は、上記C−MOSイメージセンサの温度を測る温度計
測手段と、上記温度計測手段にて測られたC−MOSイ
メージセンサの温度を記憶する温度情報記憶手段とを備
えた構成である。
【0125】また、本発明の画像処理装置は、上記C−
MOSイメージセンサの、大きさが温度に依存するノイ
ズが発生しない場合の、最終的に表示される時点の画素
の画素値をDidとするとき、上記C−MOSイメージセ
ンサの温度に基づき、上記画素の画像データを、最終的
に表示される時点のその画素の画素値が上記Didに近づ
く方向に補正する画像補正手段を備えた構成である。
【0126】また、本発明の画像処理装置は、上記C−
MOSイメージセンサの、大きさが温度に依存するノイ
ズが発生しない場合の、最終的に表示される時点の画素
の画素値をDidとするとき、上記C−MOSイメージセ
ンサの温度を測る温度計測手段と、上記C−MOSイメ
ージセンサの温度に基づき、上記画素の画像データを、
最終的に表示される時点のその画素の画素値が上記Did
に近づく方向に補正する画像補正手段とを備えた構成で
ある。
【0127】また、本発明の画像処理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記C−
MOSイメージセンサの、大きさが温度に依存するノイ
ズが発生しない場合の、最終的に表示される時点の画素
の画素値をDidとするとき、上記C−MOSイメージセ
ンサの温度に基づき、上記画素の画像データを、最終的
に表示される時点のその画素の画素値が上記Didに近づ
く方向に補正する画像補正を行う画像処理プログラムを
記録した構成である。
【0128】これにより、C−MOSイメージセンサが
昇温して画像のノイズが増大しても、それを効果的に軽
減することができる。それゆえ、C−MOSイメージセ
ンサの温度上昇によるノイズレベル悪化を容易に軽減で
き、温度に関係なくノイズの少ない高品位な画像表示の
可能な画像処理を行うことができるという効果を奏す
る。
【0129】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、A/D変換前後の上記画素の画素値をそれぞ
れX、Yとし、上記C−MOSイメージセンサの温度に
よって定まる境界値をCaとするとき、 X≦CaのときY=0、 Ca<XのときY=X−Ca を満たすようにA/D変換するA/D変換器を備え、上
記画像補正手段が、上記C−MOSイメージセンサの昇
温につれて上記Caを増加させる構成である。
【0130】これにより、画素値が高い部分では比較的
高い画素値が保たれる一方、ある境界値Caを境にし
て、低い部分では、元の画素値に関係なく変換後の画素
値が0となり、明るい部分と暗い部分との差がより強調
される。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、C
−MOSイメージセンサの温度上昇によるノイズゆえに
白点化などのように全体的に輝度が高くなるのを防止
し、画像のコントラストをより良好に、よりきめ細かく
高めることができ、より高品位表示化することができる
という効果を奏する。
【0131】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、階調補正前後の上記画素の画素値をそれぞれ
X、Yとし、上記C−MOSイメージセンサの温度によ
って定まる境界値をCgとするとき、定数g、0<p<
1を満たす定数p、0<r<1を満たす定数rに対し、 X≦CgのときY=pX、 Cg<XのときY=g・{(X−Cg)/(g−C
g)}r +pCg を満たすように階調補正する階調補正処理部を備え、上
記画像補正手段が、上記C−MOSイメージセンサの昇
温につれて上記Cgを増加させる構成である。
【0132】これにより、画素値が中程度の部分では、
元の画素値より画素値が大きくなり、画素値が高い部分
では、その大きくなる度合いが徐々に小さくなり、一
方、ある境界値Cgを境にして、低い部分では、元の画
素値より画素値が小さくなり、明るい部分と暗い部分と
の差がより強調される。それゆえ、上記の構成による効
果に加えて、C−MOSイメージセンサの温度上昇によ
るノイズゆえに白点化などのように全体的に輝度が高く
なるのを防止し、画像のコントラストをより良好に、よ
りきめ細かく高めることができ、より高品位表示化する
ことができるという効果を奏する。
【0133】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、上記画像補正手段が、上記C−MOSイメー
ジセンサの温度によって定まる基準値Ydを、上記C−
MOSイメージセンサの昇温につれて減少させ、1画像
サイズ分の画素内の任意の横3画素、縦3画素より構成
される画素エリアを考え、注目画素をその3×3画素エ
リアの中央の画素としたとき、全9画素のそれぞれ赤、
緑、青の画素値であるR値、G値、B値をそれぞれ昇順
または降順に並べ替えたときのR値、G値、B値それぞ
れにおける中央値Rc、Gc、Bcを求め、各色におい
て、上記9画素の輝度平均値Ynを求め、上記注目画素
の輝度値Ymと上記9画素の輝度平均値Ynとを比較
し、その差が上記基準値Yd以上であるときに、上記注
目画素のR値、G値、B値をそれぞれ上記9画素の中央
値Rc、Gc、Bcで置き換える構成である。
【0134】これにより、昇温するほどノイズが高くな
り白点など輝度が高すぎる画素が増えるという現象に対
して、処理される画素も増える。それゆえ、上記の構成
による効果に加えて、昇温により白点などの画像のノイ
ズが増えても、それをより容易かついっそう効果的に抑
制することができるという効果を奏する。
【0135】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
において、上記画像補正手段が、計測した上記C−MO
Sイメージセンサの温度が前回の計測時と同一であるか
否かを調べ、今回計測した上記C−MOSイメージセン
サの温度が前回の計測時と同一であるときは、上記基準
値Ydとして、前回の計測時の値を用いる構成である。
【0136】上記の構成により、今回計測した上記C−
MOSイメージセンサの温度が、前回の計測時と同一で
あるときは、上記基準値Ydとして、前回の計測時の値
を用いる。したがって、その分処理を簡略化することが
できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、よ
り容易に、C−MOSイメージセンサの温度に応じて適
切な画像処理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るC−MOSイメージセンサ搭載の
デジタルカメラのシステム内部の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】温度センサ出力と制御マイコンの設定値との対
応テーブルを示す説明図である。
【図3】A/D変換器の入力特性を表すA/D変換曲線
を示すグラフである。
【図4】階調補正特性を表す階調補正曲線を示すグラフ
である。
【図5】エッジ強調の演算単位となる画素を示す説明図
である。
【図6】本発明による画像読み込み処理および温度に基
づく画像補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るC−MOSイメージセンサ搭載の
デジタルカメラのシステム内部の他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】外部のホスト装置がデジタルカメラから画像情
報を読み出すのに用いる画像読み出しレジスタの構成を
示す説明図である。
【図9】本発明の画像処理装置の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明のデジタルカメラおよびそれを装着す
るホスト装置の外観を示す平面図である。
【図11】本発明の画像処理装置をプログラムによって
構成したときにそのプログラムを記録したカード型記録
媒体の一構成例を示す平面図である。
【図12】C−MOSイメージセンサのチップ温度か
ら、ノイズ除去フィルタ処理を行うか否かを決定するた
めのしきい値を計算する様子を示すグラフである。
【図13】本発明におけるノイズ除去フィルタの動作を
示す説明図である。
【図14】本発明による画像読み込み処理および温度に
基づく画像補正処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】 1 C−MOSイメージセンサ 2 温度センサ(温度計測手段) 3 制御マイコン(画像補正手段) 4 AGCアンプ 5 A/D変換器 6 信号処理DSP(画像補正手段) 6a 画像補正処理部 6b 階調補正処理部 6c エッジ強調処理部 7 メモリコントローラ 8 フレームメモリ 9 ホストインタフェース 9a 画像読み出しレジスタ(温度情報記憶手段) 10 外部コネクタ 11 EEPROM 50 画像処理装置 51 表示部 52 キー 53 キー 54 インタフェースコネクタ 60 C−MOSデジタルカメラ 61 外部コネクタ 62 C−MOSイメージセンサ 201 CPU 202 表示装置 203 ユーザ入力装置 204 フレームメモリ 205 演算用メモリ 206 マスクROM 207 ユーザデータ記憶メモリ 208 外部インタフェース 209 外部記憶装置 210 インタフェースコネクタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C−MOSイメージセンサにて光電変換に
    より画像から得られた電気信号を各画素の画素値として
    処理する画像処理装置において、 上記C−MOSイメージセンサの温度を測る温度計測手
    段と、 上記温度計測手段にて測られたC−MOSイメージセン
    サの温度を記憶する温度情報記憶手段とを備えたことを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】C−MOSイメージセンサにて光電変換に
    より画像から得られた電気信号を各画素の画素値として
    処理する画像処理装置において、 上記C−MOSイメージセンサの、大きさが温度に依存
    するノイズが発生しない場合の、最終的に表示される時
    点の画素の画素値をDidとするとき、 上記C−MOSイメージセンサの温度に基づき、上記画
    素の画像データを、最終的に表示される時点のその画素
    の画素値が上記Didに近づく方向に補正する画像補正手
    段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】C−MOSイメージセンサにて光電変換に
    より画像から得られた電気信号を各画素の画素値として
    処理する画像処理装置において、 上記C−MOSイメージセンサの、大きさが温度に依存
    するノイズが発生しない場合の、最終的に表示される時
    点の画素の画素値をDidとするとき、 上記C−MOSイメージセンサの温度を測る温度計測手
    段と、 上記C−MOSイメージセンサの温度の情報が入力さ
    れ、上記C−MOSイメージセンサの温度に基づき、上
    記画素の画像データを、最終的に表示される時点のその
    画素の画素値が上記Didに近づく方向に補正する画像補
    正手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】A/D変換前後の上記画素の画素値をそれ
    ぞれX、Yとし、上記C−MOSイメージセンサの温度
    によって定まる境界値をCaとするとき、 X≦CaのときY=0、 Ca<XのときY=X−Ca を満たすようにA/D変換するA/D変換器を備え、上
    記画像補正手段が、上記C−MOSイメージセンサの昇
    温につれて上記Caを増加させることを特徴とする請求
    項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】階調補正前後の上記画素の画素値をそれぞ
    れX、Yとし、上記C−MOSイメージセンサの温度に
    よって定まる境界値をCgとするとき、定数g、0<p
    <1を満たす定数p、0<r<1を満たす定数rに対
    し、 X≦CgのときY=pX、 Cg<XのときY=g・{(X−Cg)/(g−C
    g)}r +pCg を満たすように階調補正する階調補正処理部を備え、上
    記画像補正手段が、上記C−MOSイメージセンサの昇
    温につれて上記Cgを増加させることを特徴とする請求
    項2または3に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】上記画像補正手段が、上記C−MOSイメ
    ージセンサの温度によって定まる基準値Ydを、上記C
    −MOSイメージセンサの昇温につれて減少させ、1画
    像サイズ分の画素内の任意の横3画素、縦3画素より構
    成される画素エリアを考え、注目画素をその3×3画素
    エリアの中央の画素としたとき、全9画素のそれぞれ
    赤、緑、青の画素値であるR値、G値、B値をそれぞれ
    昇順または降順に並べ替えたときのR値、G値、B値そ
    れぞれにおける中央値Rc、Gc、Bcを求め、各色に
    おいて、上記9画素の輝度平均値Ynを求め、上記注目
    画素の輝度値Ymと上記9画素の輝度平均値Ynとを比
    較し、その差が上記基準値Yd以上であるときに、上記
    注目画素のR値、G値、B値をそれぞれ上記9画素の中
    央値Rc、Gc、Bcで置き換えることを特徴とする請
    求項2または3に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】上記画像補正手段が、計測した上記C−M
    OSイメージセンサの温度が前回の計測時と同一である
    か否かを調べ、今回計測した上記C−MOSイメージセ
    ンサの温度が前回の計測時と同一であるときは、上記基
    準値Ydとして、前回の計測時の値を用いることを特徴
    とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】C−MOSイメージセンサにて光電変換に
    より画像から得られた電気信号を画素の画素値として処
    理する画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体において、上記C−MOSイメージ
    センサの、大きさが温度に依存するノイズが発生しない
    場合の、最終的に表示される時点の画素の画素値をDid
    とするとき、上記C−MOSイメージセンサの温度に基
    づき、上記画素の画像データを、最終的に表示される時
    点のその画素の画素値が上記Didに近づく方向に補正す
    る画像補正を行う画像処理プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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