JP2002033794A - 携帯型無線通信装置 - Google Patents

携帯型無線通信装置

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JP2002033794A
JP2002033794A JP2000214814A JP2000214814A JP2002033794A JP 2002033794 A JP2002033794 A JP 2002033794A JP 2000214814 A JP2000214814 A JP 2000214814A JP 2000214814 A JP2000214814 A JP 2000214814A JP 2002033794 A JP2002033794 A JP 2002033794A
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Emiko Maki
恵実子 真木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンズフリーな使用で、常に携帯型無線通信
装置を装着した状態でも使用できるようにし、使用者の
意志を迅速且つ正確に理解できるようにする。 【解決手段】 音声入力部1より入力された音声は、音
声認識部3によって認識され、単語解析部4が、単語デ
ータベース部5に基づいて、受信した音声信号の単語の
解析を行う。内容解釈部6は、単語解析部4より抽出し
た単語から、音声信号が要求する内容を解析して検索キ
ーを選択する。事例推論データベース部7は、選択され
た検索キーを用いて応答の検索を行う。音声合成部8
は、事例推論データベース部7で検索された応答を音声
に合成し、認識結果出力部9で音声として出力する。ま
た、事例推論データベース部7がモード切替を行う情報
通知をした場合は、モード切替制御部10が通常会話モ
ードと無線通信装置使用モードとのモード切替えを行
う。操作制御部11は、装置全体の操作制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンズフリー機能
を備えた携帯端末などの携帯型無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モバイル的な端末装置として用い
られる携帯型無線通信装置は、ボタンにより操作制御を
行うように構成されている。また、無線電話機としての
音声認識機能を持つ携帯型無線通信装置が、例えば、特
開平08−186654号公報などに開示されている。
この技術は、端末モードと電話モードとを切換える手段
や音声を認識する手段などを備えることによって、携帯
電話と同様の操作性を確保し、音声認識に基づいて、携
帯端末を片手で操作したりボタンを見ないで操作できる
ようにして、携帯端末の作業環境の改善と向上を図るよ
うにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の携帯型無線通信装置においては、例えば、ヘツドセ
ット等で常に携帯型無線通信装置を使用できる状態にし
ている場合、通常の会話をしている時でも、携帯型無線
通信装置は操作制御の命令であると解釈してしまう。そ
のため、その都度、音声認識及びその分析を行い、認識
した結果を音声で知らせ、音声出力での内容確認が繰り
返し行われる。また、音声入力内容に対する携帯型無線
通信装置の解釈の如何を問わずに操作を行うため、誤っ
た接作が行われてしまう場合がある。尚、前述の特開平
08−186654号公報など技術においても、携帯型
無線通信装置の指示でない音声を携帯型無線通信装置へ
の指示と認識してしまい、誤動作してしまう虞がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、通常会話モードと無線通信
装置使用モードのと切替えにより、常に携帯型無線通信
装置を装着した状態でも使用できるようにし、特に、音
声対話を質問形式で行うことによって使用者の音声入力
内容を確認し、入力不充分な点を補って確実な内容とす
ることで、誤った操作を防ぐことのできる携帯型無線通
信装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の携帯型無線通信装置は、ハンズフリー機能
を備え、データ通信が可能な携帯型無線通信装置であっ
て、音声対話によって、通常会話モードとデータ通信に
よる無線通信装置使用モードとの切替えを行い、無線通
信装置使用モードのとき、音声対話に基づいてボタン操
作を行って操作制御を実行することを特徴とする。
【0006】すなわち、本発明の携帯型無線通信装置に
よれば、音声対話によって通常会話モードと無線通信装
置使用モードの切り替えを行うことにより、常に携帯型
無線通信装置を装着した状態でも、通常会話モードと無
線通信装置使用モードの切替を行うことができ、音声対
話によって携帯無線通信装置のボタン動作同様の操作制
御を行うことができる。したがって、使い勝手のよいハ
ンズフリーな携帯無線通信装置を実現することができ
る。
【0007】また、上記発明における携帯型無線通信装
置の具体的な構成は、入力された音声を認識する音声認
識手段と、認識した音声の情報内容を構成する単語要素
を解析する単語解析手段と、認識した音声が要求してい
る内容を解釈して検索キーの選択を行う内容解釈手段
と、内容解釈手段から受信した検索キーに基づいて、出
力すべき応答を検索する応答検索手段と、応答検索手段
から入力された応答を音声に合成する音声合成手段と、
音声合成手段からの音声を確認して、音声を出力する音
声出力手段と、モード切替が要求されたとき、通常会話
モードと無線通信装置使用モードとの切り替えを行うモ
ード切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】すなわち、本発明の携帯型無線通信装置に
よれば、上記の各手段によって音声対話手段を構成し、
音声対話によって通常会話モードと無線通信装置使用モ
ードとの切り替えができ、さらに、音声対話によって携
帯型無線通信装置のボタン操作同様の操作を行うことが
できる。
【0009】また、本発明の携帯型無線通信装置は、上
記の発明において、音声対話の質問内容と応答の切替え
を行う質問形式切換手段を備え、この質問形式切換手段
により、質問内容に応じて変わる応答を検索する検索キ
ーを更新し、操作制御の確認を行うことを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明の携帯型無線通信装置に
よれば、質問を繰り返すごとに変わる応答を検索する検
索キーを更新して行くことにより、携帯型無線通信装置
の誤った認識による誤操作を防ぐことができ、正確な認
識による操作制御を行うことができる。
【0011】また、本発明の携帯型無線通信装置は、上
記の発明において、入力された音声の内容が認識できな
かったとき、または入力された音声の内容を認識するた
めに質問が繰り返された場合に、応答を検索する鍵とな
る情報を抜き出して検索キーとする検索キー保存手段を
備え、この検索キー保存手段に保存された検索キーを更
新することにより、操作制御の確認を行うことを特徴と
する。
【0012】すなわち、本発明の携帯型無線通信装置に
よれば、確認状況に応じて検索キーの更新を行うことに
より、検索の重要な鍵となる検索キーの絞込みを実現す
ることができる。これによって、より正確な操作制御を
行うことができる。
【0013】また、本発明の携帯型無線通信装置は、上
記の発明において、事例にない特有の音声入力によって
得られた検索キーを格納する新パターン格納手段を備
え、この新パターン格納手段に格納されている検索キー
の情報を学習し、応答検索手段が検索する応答回数を低
減して、迅速な操作制御を行うことを特徴とする。
【0014】すなわち、本発明の携帯型無線通信装置に
よれば、使用者特有の音声入力を把握し、データベース
にないものについてはその検索キーと検索結果を新たに
データベースに格納する。このようにして、データベー
スに格納されていないような特有の音声入力事例を学習
し、使用者特有の音声入カパターンを学習することによ
って、使用者特有の音声入力に対しても質問回数を減ら
し、迅速に制御が行えるようにする。これによって、ハ
ンズフリーの効果が充分に発揮できる学習型データベー
スを備えた携帯型無線通信装置を実現することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
ける携帯型無線通信装置について、幾つかの実施の形態
を説明する。
【0016】先ず、本発明の第1の実施の形態について
説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における
携帯型無線通信装置の構成を示すブロツク図である。こ
の携帯型無線通信装置は、音声を入力する音声入力部1
と、音声入力部1からの音声信号を受信する音声受信部
2と、音声受信部2が音声信号を受信したことを認識す
る音声認識部3と、認識した音声信号がどのような単語
から成り立っているかを解析する単語解析部4と、単語
解析部4に単語情報を与えることで単語解析の補助を行
う単語データベース部5と、単語解析部4により抽出さ
れた単語に基づいて、受信した音声信号が要求している
内容を解釈して検索キーの選択を行う内容解釈部6と、
内容解釈部6から渡された検索キーによって、出力する
応答を検索する事例推論データベース部7と、事例推論
データベース部7から入力された内容に対する応答を音
声に合成する音声合成部8と、音声合成部8からの音声
を確認して出力する認識結果出力部9と、モード切替が
要求されているときに通常会話モードと無線通信装置使
用モードとの切り替えを行うモード切替制御部10と、
携帯型無線通信装置全体の操作制御を行う操作制御部1
1とによって構成されている。
【0017】次に、図1における携帯型無線通信装置の
動作について説明する。先ず、この携帯型無線通信装置
は、音声入力部1より入力された使用者の音声入力を音
声受信部2によって受信し、さらに、音声認識部3によ
って音声入力を受信したことを認識する。そして、単語
解析部4は、単語データベース部5と情報をやりとりす
ることによって、受信した音声信号がどのような単語か
ら成り立っているかを解析する。例えば「音量を2つ下
げて下さい」という音声入力なら、“音量”、“2
つ”、“下げる”という、検索の際に重要となる単語を
導き出す。
【0018】さらに、内容解釈部6では、単語解析部4
より抽出された単語から音声信号が要求している内容を
解析して検索キーの選択を行う。そして、事例推論デー
タベース部7では、選択された検索キーを用いて応答の
検索を行う。次に、音声合成部8では、事例推論データ
ベース部7で検索された応答を音声に合成して、認識結
果出力部9で音声として出力する。
【0019】また、事例推論データベース部7がモード
切替を行う情報通知をした場合は、モード切替制御部1
0にて通常会話モードか無線通信装置使用モードかのモ
ード切替えを行う。ここで、通常会話モードか無線通信
装置使用モードかを判別する方法として、使用者は切替
えの指示を出す場合に、例えば、「モード切替」という
言葉を入れるようにすることで判別する。
【0020】また、通常会話モード時に、「モード切
替」以外の音声入力が入った場合は、事例推論データベ
ース部7にて「モード切替なし」という応答を得る。モ
ード切替制御部10がこの応答を受け取った場合にはモ
ードの切替を行わない。尚、音声合成部8がこの応答を
受け取った場合は音声合成をしないため応答の出力は行
わない。
【0021】操作制御部11は、事例推論データベース
部7から携帯型無線通信装置の操作制御内容の情報を受
け取った場合に、携帯型無線通信装置の操作制御を行
う。このとき、制御内容がモード切替の場合は、操作制
御部11は、モード切替制御部10からモード切替の情
報を受け取ってモード切替制御を開始する。
【0022】このような構成にしたことにより、携帯型
無線通信装置の操作制御がハンズフリーで行えることに
加えて、常に携帯型無線通信装置を装着した状態でも通
常の会話が可能となり、完全なハンズフリー化が実現で
きる。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態における
携帯型無線通信装置の構成を示すブロツク図である。第
2の実施の形態による携帯型無線通信装置は、図1に示
す第1の実施の形態の構成に加えて、携帯型無線通信装
置側が使用者に行う質問内容の切り替えを行うための質
問形式検索切替部12を追加したものである。すなわ
ち、質問形式検索切替部12が内容解釈部6と事例推論
データベース部7とにアクセスするように構成されてい
る。
【0024】次に、このように構成された第2の実施の
形態の携帯型無線通信装置について、その動作を説明す
る。尚、前述の第1の実施の形態と重複するところは省
略し、質問形式検索切替部12によって行われる音声入
力と応答との切り換え処理の流れについて説明する。
【0025】図3は、図2の構成において、音声入力部
1から認識結果出力部9までの間で行われる、使用者の
音声入力と携帯型無線通信装置の応答の処理の流れを示
すフローチャートである。図3において、[音声入力1]
は一番始めに入る音声入力を意味し、[応答1]は[音声
入力1]の内容を携帯型無線通信装置側が理解できなか
った場合の質問形式の応答を意味し、[音声入力2]は
[応答1]に対する返答を意味し、[応答2]は携帯型無線
通信装置側の解釈が正しいかどうかを確認する質問形式
の応答を意味し、また、[音声入力3]は[応答2]に対す
る返答でYes/No形式のものである。
【0026】次に、具体例を挙げて図3のフローチャー
トを説明する。例えば、「音量を上げて下さい」という
[音声入力1]を行うと(ステップS1)、その内容が理
解できたか否かの判定が行われ(ステップS2)、内容
が理解できない場合は(ステップS2,N)、「いくつ
上げますか?」と尋ねる[応答1]を行う(ステップS
3)。
【0027】すると、[応答1]の質問に対して、「2つ
上げて下さい」という[音声入力2]が入った時に(ステ
ップS4)、再び、その内容が理解できたか否かの判定
が行われ(ステップS5)、その内容が理解できた場合
には(ステップS5,Y)、「音量を2つ上げます。よ
ろしいですか?」と尋ねる[応答2]を行う(ステップS
6)。そして、[応答2]の質問に対して、「はい」とい
う[音声入力3]が入った時に(ステップS7)、さらに、
その内容が理解できたか否かの判定が行われ(ステップ
S8)、その内容が理解できた場合には(ステップS
8,Y)、「音量を2つ上げます」と答える[応答3]を
行う(ステップS9)。
【0028】尚、上記のフローにおいて、ステップS2
における内容理解の判定において、[音声入力1]の「音
量を上げて下さい」という内容が理解できた場合には
(ステップS2,Y)、ステップS6の[応答2]の「音
量を2つ上げます。よろしいですか?」の応答へとジャ
ンプする。
【0029】また、[音声入力2]の「2つ上げて下さ
い」の内容理解ができなかった場合は(ステップS5,
N)、ステップS3の[応答1]の「いくつ上げますか
?」に戻り、前述のステップを繰り返し再度の確認を行
う。同様に、[音声入力3]の「はい」の内容理解ができ
なかった場合は(ステップS8,N)、ステップS3の
[応答1]の「いくつ上げますか?」に戻り、前述のステ
ップを繰り返し再度の確認を行う。
【0030】質問形式検索切替部12は、内容解釈部6
から受け取った検索キーから、使用者の音声入力に対し
て応答1〜3のどの種類の応答を返すかの判断を行い、
その切替情報を事例推論データベース部7に報告する。
【0031】以上述べたように、質問形式で使用者の意
思を携帯型無線通信装置側に確実に伝えることにより、
携帯型無線通信装置側の誤操作を防ぐことが可能とな
る。
【0032】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態における
携帯型無線通信装置の構成を示すブロツク図である。第
3の実施の形態による携帯型無線通信装置は、図2に示
す第2の実施の形態の構成に対して、さらに、音声入力
に対する検索キーを格納するための検索キー保存部13
を追加したものである。すなわち、検索キー保存部13
が内容解釈部6と事例推論データベース部7にアクセス
するように構成されたものである。
【0033】図5は、図4の構成において、内容解釈部
6が内容解釈のための検索キー分析を行い、検索キー保
存部13に保存する処理の流れを示すフローチャートで
ある。したがって、図5を用いて、第3の実施の形態に
おいて、内容解釈部6が行う検索キーの分析処理の流れ
について説明する。
【0034】ここで、αは直前の検索の時に検索キー保
存部13に保存されていた検索キーを表し、βは直前の
検索で新しく保存された検索キーを表し、γは今回の音
声入力で新たに保存される検索キーを表している。
【0035】また、応答に対しての音声入力には、「は
い」または「いいえ」のように、肯定または否定のみで
追加情報のないものと、「はい、音量を1つ上げて下さ
い」や「いいえ、音量を2つ下げて下さい」というよう
に、肯定または否定の後で追加情報が加えられているも
のとがある。
【0036】図5において、直前の検索の時に検索キー
保存部13に保存されていた検索キーαを用いた応答に
対して(ステップS11)、音声入力を行ったところ
(ステップS12)、その応答に対する音声入力が肯定
的であり(ステップS13、肯定)、且つ、追加情報が
ない場合は(ステップS14、無し)、検索キー保存部
13の保存内容は前の検索キーαのままである(ステッ
プS15)。
【0037】一方、応答に対して音声入力が肯定的であ
り(ステップS13、肯定)、且つ、追加情報がある場
合は(ステップS14、有り)、保存内容としては、前
の検索キーαに新たな検索キーγが加わって(ステップ
S16)、検索キー保存部13に保存される(ステップ
S15)。
【0038】また、応答に対して音声入力が否定的で有
り(ステップS13、否定)、且つ、追加情報がない場
合は(ステップS17、無し)、保存内容としては、前
の検索キーαから直前の検索で入った検索キーβが除か
れて(ステップS18)、検索キー保存部13に保存さ
れる(ステップS15)。
【0039】一方、応答に対して音声入力が否定的で有
り(ステップS13、否定)、且つ、追加情報が有る場
合は(ステップS17、有り)、保存内容としては、前
の検索キーαから検索で入った検索キーβを除き、新た
な検索キーγを加えて(ステップS19)、検索キー保
存部13に保存される(ステップS15)。ここで、直
前の検索で新しく保存された検索キーβを除くのは、直
前の検索の時にβが入ることによって否定されたので、
検索キー保存部13から否定された検索キーを消去する
ためである。
【0040】このようにして、前述の各ステップにおい
て検索キー保存部12に保存された検索キーは事例推論
データベース部7に渡される(ステップS20)。
【0041】以上のように、検索キーの更新を行うこと
により、検索の重要な鍵となる検索キーの絞込みを実現
することができる。
【0042】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図6は、本発明の第4の実施の形態における
携帯型無線通信装置の構成を示すブロツク図である。第
4の実施の形態による携帯型無線通信装置は、図4の第
3の実施の形態の構成に対して、さらに、使用者特有の
音声入力により得られた検索キーを格納するための新パ
ターン格納部14を追加したものである。すなわち、新
パターン格納部14が内容解釈部6と事例推論データベ
ース部7と検索キー保存部13にアクセスするように構
成されている。
【0043】このように構成された第4の実施の形態の
携帯型無線通信装置について、その動作を説明する。
尚、以下の説明では、携帯型無線通信装置の音量を2つ
上げる音声入力を行う場合について述べる。すなわち、
この場合は、携帯型無線通信装置の事例推論データベー
ス部7は、“音量”、“2つ”、“上げる”という検索
キーが入った場合に、「音量を2つ上げます」という応
答を返すデータベースを持っており、“音量”に変わる
他の検索キーを持っていないものとする。
【0044】このような事例推論データベース部7に対
して、使用者が「ボリュームを2つ上げて下さい」とい
う音声入力を入れると、携帯型無線通信装置側は“ボリ
ューム”、“2つ”、“上げる”という検索キーを得
る。しかし、携帯型無線通信装置側は“音量=ボリュー
ム”という認識が出来ないので、“ボリューム”という
検索キーを新パターン格納部14に格納し、「何を2つ
上げるのですか?」という応答を返す。
【0045】これに対して使用者が、「音量のことで
す」という音声を入力すると、この音声入力により携帯
型無線通信装置側は“音量”という検索キーを新パター
ン格納部14に入れ、“音量=ボリューム”という知識
を得ると同時に、使用者が要求しているのは「音量を2
つ上げます」という応答であるということを認識する。
【0046】新パターン格納部14に格納されている
“音量=ボリューム”をいう知識は、事例推論データベ
ース部7へ新しいパターンとして格納することで事例推
論データベース部7の学習を行う。
【0047】このように、事例推論データベース部7が
使用者の入カパターンを学習することにより、使用者特
有の音声入力に対しても質問回数を減らして迅速に制御
を行うことができる携帯型無線通信装置を実現すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の携帯型無
線通信装置によれば、音声対話により、通常会話モード
と無線通信装置使用モードとの切り替えが行えるので、
常に装着した状態での携帯型無線通信装置の使用が可能
となると共に、携帯型無線通信装置のボタン操作同様の
操作を行うことができる。また、質問形式による音声対
話により、無線通信装置独自の判断による誤操作のな
い、正確な認識による操作制御を行うことができる。さ
らに、質問を繰り返すことによって、更新されていく応
答を検索する検索キーの選出が可能になり、より一層正
確な認識を行うことができる。また、データベースに格
納されていない音声入力と検索キーとの関係を学習し、
使用者特有の音声入カパターンを学習することにより、
使用者の意思が伝わりやすくなり、ハンズフリーの効果
を充分に発揮することができ、極めて使い勝手のよい携
帯型無線通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における携帯型無線
通信装置の構成を示すブロツク図
【図2】本発明の第2の実施の形態における携帯型無線
通信装置の構成を示すブロツク図
【図3】図2の構成において、音声入力部1から認識結
果出力部9までの間で行われる、使用者の音声入力と携
帯型無線通信装置の応答の処理の流れを示すフローチャ
ート
【図4】本発明の第3の実施の形態における携帯型無線
通信装置の構成を示すブロツク図
【図5】図4の構成において、内容解釈部6が内容解釈
のための検索キー分析を行い、検索キー保存部13に保
存する処理の流れを示すフローチャート
【図6】本発明の第4の実施の形態における携帯型無線
通信装置の構成を示すブロツク図
【符号の説明】
1 音声入力部 2 音声受信部 3 音声認識部 4 単語解析部 5 単語データベース部 6 内容解釈部 7 事例推論データベース部 8 音声合成部 9 認識結果出力部 10 モード切替制御部 11 操作制御部 12 質問形式検索切替部 13 検索キー保存部 14 新パターン格納部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンズフリー機能を備え、データ通信が
    可能な携帯型無線通信装置であって、 音声対話によって、通常会話モードとデータ通信による
    無線通信装置使用モードとの切替えを行い、 前記無線通信装置使用モードのとき、音声対話に基づい
    てボタン操作を行い、操作制御を実行することを特徴と
    する携帯型無線通信装置。
  2. 【請求項2】 入力された音声を認識する音声認識手段
    と、 認識した音声の情報内容を構成する単語要素を解析する
    単語解析手段と、 認識した音声が要求している内容を解釈して検索キーの
    選択を行う内容解釈手段と、 前記内容解釈手段から受信した検索キーに基づいて、出
    力すべき応答を検索する応答検索手段と、 前記応答検索手段から入力された応答を音声に合成する
    音声合成手段と、 前記音声合成手段からの音声を確認して、音声を出力す
    る音声出力手段と、 モード切替が要求されたとき、通常会話モードと無線通
    信装置使用モードとの切り替えを行うモード切替手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型無線
    通信装置。
  3. 【請求項3】 音声対話の質問内容と応答の切替えを行
    う質問形式切換手段を備え、 前記質問形式切換手段により、質問内容に応じて変わる
    応答を検索する検索キーを更新し、操作制御の確認を行
    うことを特徴とする請求項2に記載の携帯型無線通信装
    置。
  4. 【請求項4】 入力された音声の内容が認識できなかっ
    たとき、または入力された音声の内容を認識するために
    質問が繰り返された場合に、応答を検索する鍵となる情
    報を抜き出して検索キーとする検索キー保存手段を備
    え、 前記検索キー保存手段に保存された検索キーを更新する
    ことにより、操作制御の確認を行うことを特徴とする請
    求項2に記載の携帯型無線通信装置。
  5. 【請求項5】 事例にない特有の音声入力によって得ら
    れた検索キーを格納する新パターン格納手段を備え、 前記新パターン格納手段に格納されている検索キーの情
    報を学習し、前記応答検索手段が検索する応答回数を低
    減して、迅速な操作制御を行うことを特徴とする請求項
    2〜請求項4の何れかに記載の携帯型無線通信装置。
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