JP2002031903A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
画像形成方法及び画像形成装置Info
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Abstract
及びそのための画像形成装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも感光体、トナー及び露光装置
を用いる画像形成方法において、該感光体が、CuKα
線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)
27.3゜に明瞭な回折ピークを有するオキシチタニウ
ムフタロシアニンを含有する感光層を有し、該露光装置
によって該感光体に対し記録ドット密度が600ドット
/インチ以上のデジタル像露光を行い、この像露光で形
成された静電潜像の現像において、体積平均粒径が3〜
9μmであり、かつ、体積平均粒径の40%以下の粒径
を有する粒子の全粒子に対する割合が9.0個数%以下
であるトナーを用いることを特徴とする画像形成方法及
びそのための画像形成装置。
Description
像形成方法及び画像形成装置に関する。
て、光導電性物質からなる感光体を一様に帯電させ、次
いで、露光させた後、露光された部分の電荷を消散させ
て静電荷潜像を形成し、露光されていない部分に荷電さ
せたトナーを付着させることによってその静電荷潜像を
可視化させて現像し、得られた可視像を転写紙等の転写
材に転写させ、加熱、加圧等によってその可視像を転写
材に定着させる方法が多用されている。
力向上に伴い、文字画像等にとどまらず写真画像も取り
扱われるに及び、それに対応して複写機やプリンターに
おいては高解像度化や高階調化が求められているが、装
置面での対応には限界があり、現像剤としてのトナー面
での対応に期待が寄せられている。
結着樹脂と着色剤、或いは更に離型剤、帯電制御剤等を
溶融混練した樹脂組成物を、粉砕し、分級することによ
る粉砕法が主として採られているが、この方法は、得ら
れるトナー粒子の形状が不定形となって、高解像度化や
高階調化には必ずしも適しておらず、また、小粒径化に
は限度があり、更に、分級工程が必要であることから経
済的に不利であるという側面もあった。
色剤等の存在下に懸濁重合する懸濁重合法、又は、結着
樹脂成分モノマーを乳化重合して得られたエマルジョン
を、着色剤等の存在下に攪拌することによって乳化粒子
を凝集(会合)させる乳化重合凝集法等が用いられてい
るが、前者の懸濁重合法では、重合後の樹脂粒子の形状
は真球であると共にトナーに適した粒径となって高画質
化には適しているものの、粒径分布の制御が困難であっ
て高解像度化及び高階調化には対応し得てはおらず、ま
た、後者の乳化重合凝集法では、高解像度化及び高階調
化には一応の対応は可能であるものの、重合条件や凝集
条件等による粒径分布が必ずしも安定しておらず、往々
にして高解像度化及び高階調化に対応し得ない場合が発
生するという問題があった。
向上させようとする他の方法として、像露光時のドット
数を増やすことが考えられる。これには、ビーム径を絞
り、出力パルス数を増やすことになるが、このような高
密度記録になると、1ドットを露光するのに要する時間
が短くなる。このような場合、従来の感光体では感度が
不十分で、1ドットの再現性が劣化するため、階調性や
解像力が向上することにならない。また、これを解決す
る方法として光エネルギー自体を大きくすることも考え
られるが、これでは感光層に光疲労などの問題を生じ
る。
3−37678号公報には、CuKα特性X線(波長
1.541Å)に対するX線回折のブラッグ角2θが2
7.2±0.2°に強いピークを示す結晶型のオキシチ
タニルフタロシアニンを感光層の光導電性物質として用
いる方法が開示されており、このオキシチタニルフタロ
シアニンを用いることによって、高感度、高γで十分な
光応答性を示す感光体を実現することができ、この感光
体を用いる場合には、高密度記録で各ドットの露光時間
が短い場合でも、十分なドット再現性が実現できること
が示されている。
径のトナーを併用することが記載されているが、実際に
はトナーが小粒径というだけでは上述の課題は必ずしも
十分に解決されない。
像度化や高階調化を実現し得る画像形成方法及び画像形
成装置を提供することにある。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、トナーの平均粒径
を特定の範囲とすると共に、微小粒子の個数を特定の範
囲とし、さらに特定の電荷発生剤を含有する感光体を前
記トナーと組み合わせて用いることにより、前記目的が
達成できることを見出し、その知見に基づいて本発明を
完成した。即ち、本発明の要旨は、少なくとも感光体、
トナー及び露光装置を用いる画像形成方法において、該
感光体が、CuKα線によるX線回折においてブラッグ
角(2θ±0.2)27.3゜に明瞭な回折ピークを有
するオキシチタニウムフタロシアニンを含有する感光層
を有し、該露光装置によって該感光体に対し記録ドット
密度が600ドット/インチ以上のデジタル像露光を行
い、この像露光で形成された静電潜像の現像において、
体積平均粒径が3〜9μmであり、かつ、体積平均粒径
の40%以下の粒径を有する粒子の全粒子に対する割合
が9.0個数%以下であるトナーを用いることを特徴と
する画像形成方法、に存する。また、本発明の他の要旨
は、少なくとも感光体、トナー及び露光装置を備えた画
像形成装置において、該感光体が、CuKα線によるX
線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)27.3゜
に明瞭な回折ピークを有するオキシチタニウムフタロシ
アニンを含有する感光層を有し、該トナーの体積平均粒
径が3〜9μmであって、体積平均粒径の40%以下の
粒径を有する粒子の全粒子に対する割合が9.0個数%
以下であり、かつ、該露光装置が記録ドット密度が60
0ドット/インチ以上のデジタル像露光を行うものであ
ることを特徴とする画像形成装置、に存する。
それに用いられる画像形成装置の概要を、フルカラー画
像形成方法の一例である非磁性1成分系トナーを使用す
る電子写真記録装置について説明するが、本発明はこの
一例に限定されるものではない。図1は本発明に用いら
れる電子写真記録装置の一実施態様の要部構成の概略図
であり、感光体1、帯電装置2、露光装置3、現像装置
4、転写装置5、クリーニング装置6及び定着装置7を
有している。
電体により形成され、外周面に感光導電材料を塗布して
感光層を形成したものである。感光体1の外周面に沿っ
て帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5及
びクリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
帯電器、ローラー帯電器などよりなり、感光体1の表面
を所定電位に均一帯電する。帯電装置としては、接触帯
電によるものが好ましい。露光装置3は、感光体1の感
光面にLED、レーザー光などで露光を行って感光体1
の感光面に静電潜像を形成するものである。
ラー43、現像ローラー44、規制部材45からなり、
その内部にトナーTを貯留している。また、必要に応
じ、現像装置にはトナーを補給する補給装置(図示せ
ず)を付帯させてもよく、補給装置にはボトル、カート
リッジなどの容器からトナーを補給することができるも
のである。
なるもので、現像ローラー44に当接している。現像ロ
ーラー44は、感光体1と供給ローラー43との間に配
置され、感光体1及び供給ローラー43にそれぞれ当接
している。供給ローラー43及び現像ローラー44は、
回転駆動機構によって回転される。供給ローラー43
は、貯留されているトナーを担持して現像ローラー44
に供給する。現像ローラー44は、供給ローラー43に
よって供給されるトナーを担持して感光体1の表面に接
触させる。
アルミニウム、ニッケルなどの金属ロール、又は金属ロ
ールにシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂など
を被覆した樹脂ロールなどからなる。現像ロール表面
は、必要に応じ平滑加工したり、粗面加工したりしても
よい。
ーン樹脂やウレタン樹脂などの樹脂ブレード、ステンレ
ス鋼、アルミニウム、銅、真鍮、リン青銅などの金属ブ
レード、金属ブレードに樹脂を被覆した被覆ブレード等
により形成されている。この規制部材45は、現像ロー
ラー44に当接し、ばね等によって現像ローラー44側
に所定の力で押圧(一般的なブレード線圧は5〜500
g/cm)されている。必要に応じトナーとの摩擦帯電
によりトナーに帯電を付与する機能を具備させてもよ
い。
てそれぞれ回転されており、トナーを攪拌するととも
に、トナーを供給ローラー43側に搬送する。アジテー
タは、羽根形状、大きさ等を違えて複数設けてもよい。
れた転写チャージャー、転写ローラー、転写ベルトなど
よりなる。この転写装置5は、トナーの帯電電位とは逆
極性で所定電圧値(転写電圧)を印加し、感光体1に形
成されたトナー像を記録紙Pに転写するものである。
ード、ファーブラシなどのクリーニング部材からなり、
感光体1に付着している残留トナーをクリーニング部材
で掻き落とし、残留トナーを回収するものである。な
お、本発明に用いられるトナーのようにトナーの球形度
が高い場合には、転写性が高く、クリーニング装置を備
えていなくてもよい。
着部材72とからなり、上部又は下部の定着部材の内部
には加熱装置73を備えている。定着部材はステンレ
ス、アルミニウムなどの金属素管にシリコーンゴムを被
覆した定着ロール、更にテフロン(登録商標)樹脂で被
覆した定着ロール、定着シートなど公知の熱定着部材を
使用することができる。更に、定着部材には離型性を向
上させる為にシリコーンオイル等の離型剤を供給しても
よい。また、上部定着部材と下部定着部材にはバネ等に
より強制的に圧力を加える機構としてもよい。
に加熱された上部定着部材71と下部定着部材72の間
を通過する際、トナーが溶融状態まで加熱され、通過後
冷却されて記録紙P上にトナーが定着される。
では、次のようにして画像の記録が行われる。即ち、ま
ず感光体1の表面(感光面)は、帯電装置2によって所
定の電位(例えば−600V)に帯電される。続いて、
帯電されたのちの感光体1の感光面を記録すべき画像に
応じて露光装置3によって露光し、感光面に静電潜像を
形成する。そして、その感光体1の感光面に形成された
静電潜像の現像を現像装置4で行う。
給されるトナーが現像ブレード45により薄層化される
とともに、所定の極性(ここでは感光体1の帯電電位と
同極性であり、負極性)に摩擦帯電されて、現像ローラ
ー44に担持され、搬送されて感光体1の表面に接触さ
せられる。
により感光体1の表面に静電潜像に対応するトナー像が
形成される。そしてこのトナー像は、転写装置5によっ
て用紙Pに転写される。この後、感光体1の感光面は転
写されずに残留しているトナーがクリーニング装置6で
除去される。記録紙P上への転写の後、トナーは定着装
置7を通過させられて熱定着されることで、最終的な画
像が得られる。
明する。本発明において、トナー用樹脂組成物を構成す
る結着樹脂としては、特に限定されるものではなく、ス
チレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ケトン系樹脂、アク
リル系樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ
系樹脂等、結着樹脂として一般に用いられている各種樹
脂を用いることができる。その中で本発明においては、
スチレン−(メタ)アクリレート系共重合体に代表され
るスチレン系樹脂及びポリエステル系樹脂が好ましい。
〜80℃であるものが好ましく、55〜70℃であるの
が更に好ましく、58〜65℃であるのが特に好まし
い。ガラス転移温度が上記範囲未満では、トナーとして
の保存安定性が低下する傾向があり、一方、上記範囲を
越えると、画像の転写材への定着が不良となったり、透
明性の良好な画像を得ることが困難となったりする傾向
がある。
物を構成する着色剤についても特に限定されるものでは
なく、トナー用着色剤として一般に用いられている各種
の有機及び無機顔料、染料等を用いることができる。
としては、例えばカーボンブラック、マグネタイト、ア
ニリンブラック等が挙げられ、非磁性トナー用としては
カーボンブラックが、磁性トナー用としてはマグネタイ
トが、それぞれ好ましい。
ネス法で製造されたものが好ましく、BET法での窒素
吸着による比表面積が20〜500m2/gで、ジブチ
ルフタレート(DBP)吸油量が30〜150ml/1
00gのものが好ましい。また、非磁性一成分系負荷電
性トナー用としては、純水中で沸騰させた後のカーボン
ブラック懸濁液のpHが6以下の酸性カーボンブラック
が好ましい。
ば、C.I.ピグメント・イエロー1、同3、同74、
同97、同98等のアセト酢酸アリールアミド系モノア
ゾ黄色顔料、C.I.ピグメント・イエロー12、同1
3、同14、同17等のアセト酢酸アリールアミド系ジ
スアゾ黄色顔料、C.I.ピグメント・イエロー93、
同155等の縮合モノアゾ系黄色顔料、C.I.ピグメ
ント・イエロー109、同110、同137、同173
等のイソインドリン系顔料、C.I.ピグメント・イエ
ロー150、同180、同185等のその他黄色顔料、
及びC.I.ソルベント・イエロー19、同77、同7
9、C.I.ディスパース・イエロー164等の黄色染
料等が挙げられ、中で、C.I.ピグメント・イエロー
13、同17、同74、同93、同150、同155、
同180、同185の黄色顔料が好適である。
ば、C.I.ピグメント・レッド48、同49:1、同
53:1、同57、同57:1、同81、同122、同
5、同146、同184、同238、C.I.ピグメン
ト・バイオレット19等の赤色若しくは紅色顔料、及び
C.I.ソルベント・レッド49、同52、同58、同
8等の赤色染料等が挙げられ、中で、C.I.ピグメン
ト・レッド57:1、同122、同146、同184、
同238、C.I.ピグメント・バイオレット19等の
赤色若しくは紅色顔料が好適である。
C.I.ピグメント・ブルー15:3、同15:4等の
銅フタロシアニン又はその誘導体系青色顔料、及びC.
I.ピグメント・グリーン7、同36(フタロシアニン
グリーン)等の緑色顔料等が挙げられ、中で、C.I.
ピグメント・ブルー15:3、同15:4の青色顔料が
好適である。
色剤の含有量は、前記結着樹脂100重量部に対して1
〜15重量部であるのが好ましく、2〜10重量部であ
るのが更に好ましい。
は、少なくとも前記結着樹脂と前記着色剤を含有する
が、更に、離型剤としてワックス類を含有するのが好ま
しく、そのワックス類としては、例えば、低分子量ポリ
エチレン、低分子量ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体等のポリオレフィン系ワックス、パラフィ
ン系ワックス、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステ
ル、モンタン酸エステル等の長鎖脂肪族基を有するエス
テル系ワックス、水添ヒマシ油、カルナバワックス等の
植物系ワックス、ジステアリルケトン等の長鎖アルキル
基を有するケトン、アルキル基を有するシリコーン、ス
テアリン酸等の高級脂肪酸、長鎖脂肪族アルコール、ペ
ンタエリスリトール等の多価アルコールとステアリン酸
等の長鎖脂肪酸との(部分)エステル、オレイン酸アミ
ド、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等、公知
のものを用いることができる。
中で、下記一般式(1)で表される化合物又は、多価ア
ルコールの脂肪酸エステルを用いるのが特に好ましい。
R2 はアルキル基または−X−COOR3 を示す。ま
た、上記R2 中のXはアルキレン基を示し、R3 はアル
キル基を示す。)
アルキル基であるときは、R1はアルコキシ基であるの
が好ましい。R1、R2のアルキル基としては、炭素数が
通常10以上であり、16以上であるのが好ましく、2
0以上であるのが更に好ましい。また、R2 のアルコキ
シカルボニルアルキル基としては、アルコキシカルボニ
ル基におけるアルキル基の炭素数が通常10以上であ
り、16以上であるのが好ましく、20以上であるのが
更に好ましく、アルキレン基が炭素数6以上の直鎖状で
あるのが好ましい。
しては、例えば、ジデシルケトン、ジドデシルケトン、
ジステアリルケトン、ジエイコシルケトン、ジベヘニル
ケトン、ジテトラコシルケトン等の脂肪族ケトン、セバ
シン酸ジドデシル、セバシン酸ジステアリル、セバシン
酸ジベヘニル等の脂肪酸ジエステル、ラウリン酸ステア
リル、ラウリン酸ベヘニル、ステアリン酸ステアリル、
ステアリン酸ベヘニル、ベヘン酸ベヘニル等の脂肪酸モ
ノエステル等が挙げられる。また、多価アルコールの脂
肪酸エステルとしては、ペンタエリスリトールのステア
リン酸エステル、グリセリンのベヘン酸エステル、ジエ
チレングリコールのステアリン酸エステル等が挙げられ
る。なお、これらの中で、示差走査熱量計(DSC)に
よる吸熱ピークの半値幅が15℃以下のものが特に好ま
しい。
類の含有量は、前記結着樹脂100重量部に対して1〜
25重量部であるのが好ましく、5〜15重量部である
のが更に好ましい。
要に応じて、帯電制御剤を含有していてもよく、その帯
電制御剤としては、例えば、ニグロシン系染料、4級ア
ンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、
イミダゾール系化合物、ポリアミン系樹脂等の正荷電性
帯電制御剤、又は、クロム、コバルト、アルミニウム、
鉄等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸若しくはアルキ
ルサリチル酸のクロム、亜鉛、若しくはアルミニウム塩
等の金属塩や金属錯体、ベンジル酸の金属塩や金属錯
体、アミド化合物、フェノール化合物、ナフトール化合
物、フェノールアミド化合物等の負荷電性帯電制御剤
等、公知のものを用いることができる。
は、トナーの粘着性、凝集性、流動性、帯電性、表面抵
抗等の改質を目的として公知の各種内添剤等を更に含有
していてもよい。
前記結着樹脂及び前記着色剤を含有するトナー用樹脂組
成物からなり、体積平均粒径が3〜9μmであり、か
つ、体積平均粒径の40%以下の粒径を有する粒子の全
粒子に占める割合が9.0個数%以下であることを必須
とする。体積平均粒径は4〜8μmであるのが好まし
く、5〜7μmであるのが更に好ましい。また、体積平
均粒径の40%以下の粒径を有する粒子の全粒子に占め
る割合が6.0個数%以下であるのが好ましく、3.0
個数%以下であるのが更に好ましい。
は、体積平均粒径の40%以下の粒径を有する粒子の全
粒子に占める割合が前記範囲を越える場合は、トナーと
しての解像性、階調性に十分な改良効果を与えることが
できず、一方、体積平均粒径が前記範囲より小さい場合
は、トナーとしての流動性が低下することとなる。な
お、トナーの前記体積平均粒径及びその粒径分布は、ベ
ックマン・コールター社製マルチサイザーにて測定した
ものである。
特に限定されるものではなく、例えば、前記の結着樹
脂、着色剤、及びワックス、帯電制御剤等を、例えばヘ
ンシェルミキサー等の混合機により均一に混合した後、
一軸又は二軸以上の押出機等の混練機により溶融混練し
てトナー用樹脂組成物となし、冷却固化させた後、例え
ばフェザーミル等により粗粉砕或いは更に中粉砕して粗
粒子とした後、該粗粒子を、例えばジェットミル等によ
り微粉砕し、得られた粉体を、例えばエルボジェット等
の分級機により分級して規定粒度のトナー粒子とする粉
砕法、前記結着樹脂成分モノマーを、前記着色剤、及び
前記ワックス、前記帯電制御剤等の存在下に懸濁重合さ
せる懸濁重合法、前記結着樹脂成分モノマーを乳化重合
させたエマルジョンを、前記の着色剤、及びワックス、
帯電制御剤等の存在下に攪拌して乳化粒子を凝集(会
合)させる乳化重合凝集法等をあげることができるが、
中では、後者の重合法によるのが好ましく、その中でも
乳化重合凝集法によるのが特に好ましい。
するスチレン系樹脂について更に詳述すると、例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン等
のα−置換アルキルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン等の核置
換スチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレ
ン、ジブロモスチレン等の核置換ハロゲン化スチレン等
のスチレン類を単独で、又は、それらスチレン類と、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ベンジ
ル(メタ)アクリレート等の単官能アクリレート、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ヘキサメチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート、ソルビトールトリ(メタ)ア
クリレート、ソルビトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレート、ソルビ
トールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能アクリレ
ート等のアクリレート類、又は、更に(メタ)アクリル
酸(なお、以上の例示における「(メタ)アクリル」と
は、アクリル及びメタクリルを意味するものとする。)
とを、過酸化水素等の重合開始剤の存在下に、カチオン
系、アニオン系、又はノニオン系等の界面活性剤を乳化
剤として乳化重合或いは共重合させ、得られた単独重合
体或いは共重合体の乳化液を、前記の着色剤、及びワッ
クス、帯電制御剤等と共に、所定の温度でディスパーザ
ー等で攪拌することにより、微小1次粒子を凝集(会
合)させることにより、トナー粒子を製造するものであ
る。
性剤としては、例えば、ドデシルアンモニウムクロライ
ド、ドデシルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムブロマイド、ドデシルピリジニウムク
ロライド、ドデシルピリジニウムブロマイド、ヘキサデ
シルトリメチルアンモニウムブロマイド等が、また、ア
ニオン系界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸ナ
トリウム、ドデカン酸ナトリウム等の脂肪酸石鹸、硫酸
ドデシルナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム等が、また、ノニオン系界面活性剤としては、例
えば、ドデシルポリオキシエチレンエーテル、ヘキサデ
シルポリオキシエチレンエーテル、ノニルフェニルポリ
オキシエチレンエーテル、ラウリルポリオキシエチレン
エーテル、ソルビタンモノオレエートポリオキシエチレ
ンエーテル、スチリルフェニルポリオキシエチレンエー
テル、モノデカノイル蔗糖等が挙げられ、これらの中で
は、アニオン系界面活性剤又はノニオン系界面活性剤が
好ましい。
径、及び体積平均粒径の40%以下の粒径を有する粒子
の全粒子に占める割合は、前記製造方法における、乳化
重合時の界面活性剤の種類と量、凝集時のpH、攪拌条
件、凝集時に必要に応じて用いられる有機溶剤、無機塩
等の種類と量、凝集処理時間等で調整することができ
る。
常、前記方法で得られたトナー粒子に、トナー用として
一般に用いられているシリカ、アルミナ、チタニア等の
無機質微粉末を外添剤として添加し、例えばヘンシェル
ミキサー等の混合機により均一に混合し、トナー粒子の
粒子表面にこれらの無機質微粉末を被覆させてから用い
られる。その際の無機質微粉末としては、例えばシラン
カップリング剤又はシリコーンオイル等で表面処理され
たものが好ましく、比表面積が5〜500m2/gであ
るものが更に好ましい。
ーを磁力により静電潜像部に搬送するためのキャリアと
してのフェライト、マグネタイト等の磁性粉を共存させ
る磁性二成分用、及び、それらの磁性粉をトナー中に含
有させた磁性一成分用、トナーに磁性粉を用いない非磁
性一成分用のいずれにも用いられるが、非磁性一成分用
又は磁性一成分用として好適に用いられる。
明する。本発明に用いられる感光体は、導電性支持体上
に感光層を有する。感光層は好ましくは電荷発生層と電
荷移動層とが積層された積層型感光体であり、それは少
なくとも導電性支持体、電荷発生層及び電荷移動層から
なるものである。電荷発生層と電荷移動層とは、通常
は、電荷発生層の上に電荷移動層が積層された構成をと
るが、逆の構成でもよい。また、これらの他に、接着
層、ブロッキング層等の中間層や、保護層など、電気特
性、機械特性の改良のための層を設けてもよい。導電性
支持体としては周知の電子写真感光体に採用されている
ものがいずれも使用できる。
アルミニウム、ステンレス、銅等の金属ドラム、シート
あるいはこれらの金属箔のラミネート物、蒸着物が挙げ
られる。更に、金属粉末、カーボンブラック、ヨウ化
銅、高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダーと
ともに塗布して導電処理したプラスチックフィルム、プ
ラスチックドラム、紙、紙管等が挙げられる。また、金
属粉末、カーボンブラック、炭素繊維等の導電性物質を
含有し、導電性となったプラスチックのシートやドラム
が挙げられる。また、酸化スズ、酸化インジウム等の導
電性金属酸化物で導電処理したプラスチックフィルムや
ベルトが挙げられる。
要に応じてブロッキング層が設けられるが、ブロックキ
ング層としては、アルマイト層または樹脂による下引き
層(中間層ともいう)あるいはこれらを併用したものが
用いられる。
体としてアルミニウム基体を用い、まず、これを酸、ア
ルカリ、有機溶剤、界面活性剤、エマルジョン、電解な
どの各種脱脂洗浄方法により脱脂処理することが好まし
い。次いで、例えばクロム酸、硫酸、シュウ酸、ホウ
酸、スルファミン酸等の酸性浴中で、好ましくは硫酸浴
中で陽極酸化処理が施され、陽極酸化被膜(アルマイト
層)が形成される。陽極酸化被膜の平均膜厚は、通常1
〜20μm、好ましくは1〜7μmである。以上のよう
にして形成されたアルマイト層は、水への浸漬、水流、
水の噴射による洗浄、ブラシ状、フォーム状又は布状の
擦り材による物理的接触による洗浄、あるいはこれらの
併用によって洗浄処理が施され、次いで、風乾、加熱乾
燥等の乾燥処理が施される。
マー及び電荷発生剤を含んでおり、本発明においては、
電荷発生剤としてオキシチタニウムフタロシアニンが用
いられる。これに、必要に応じ有機光導電性化合物、色
素、電子吸引性化合物等を含んでいてもよい。電荷発生
層に用いられるバインダーポリマーとしては、スチレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル、ビニルアルコール、エチルビニル
エーテル等のビニル化合物の重合体及び共重合体、ポリ
ビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアミド、ポリウレタン、セルロースエステル、セル
ロースエーテル、フェノキシ樹脂、けい素樹脂、エポキ
シ樹脂等が挙げられる。オキシチタニウムフタロシアニ
ンとバインダーポリマーとの割合は、特に制限はない
が、一般には、オキシチタニウムフタロシアニン100
重量部に対し、5〜500重量部、好ましくは20〜3
00重量部のバインダーポリマーを使用する。
て、特定の結晶型オキシチタニウムフタロシアニンを用
いることにある。本発明に用いられる結晶型オキシチタ
ニウムフタロシアニンは、CuKα線によるX線回折に
おいてブラッグ角(2θ±0.2)27.3゜に明瞭な
回折ピークを示すものである。なお、X線回折は、一般
的なブラッグ−ブレンターノの集中法で測定される。ま
た通常、回折強度はcpsで表示される。
ンは、例えば特開昭62−67094号公報の第2図
(同公報ではII型と称されている)、特開平2−82
56号公報の第1図、特開昭64−17066号公報の
第1図、特開昭63−20365号公報の第1図、電子
写真学会誌第92巻(1990年発行)第3号第250
〜258頁(同刊行物ではY型と称されている)に示さ
れている。本明細書では、本発明に用いられる結晶型オ
キシチタニウムフタロシアニンを、学術発表での呼称に
従いY型と呼ぶこととする。Y型は、ブラッグ−ブレン
ターノの集中法によれば27.3゜に最大回折ピークを
示すことが特徴であることから、α型、β型と区別され
る。例えば、特開平3−128973号公報、特開平3
−269064号公報に記載の結晶も、結晶性は異なる
が、結晶型はY型であると考えられる。また、Y型は2
7.3゜以外のピークは、その結晶性により、ピーク強
度比が変化したり、ピークがブロードになって、ピーク
トップ位置がずれたりすることがあり得るが(これは、
結晶が強固ではないことを示している)、典型的には
7.4゜、9.7゜、24.2゜にピークを示す。
的で、Y型オキシチタニウムフタロシアニン以外の電荷
発生剤を混合して用いてもよい。この場合、α型オキシ
チタニウムフタロシアニン、β型オキシチタニウムフタ
ロシアニン等のチタン含有フタロシアニン系化合物との
み混合するのであれば、電荷発生剤中のY型オキシチタ
ニウムフタロシアニンの割合は通常30重量%以上であ
り、50重量%以上が好ましく、70重量%以上が更に
好ましい。また、チタン含有フタロシアニン系化合物以
外の電荷発生剤とも混合するのであれば、電荷発生剤中
のY型オキシチタニウムフタロシアニンの割合は通常4
0重量%以上であり、60%重量以上が好ましく、80
重量%以上が更に好ましい。
好ましくは0.1〜2μmである。電荷発生層から電荷
キャリアーが注入される電荷移動層は、キャリアーの注
入効率と移動効率の高いキャリアー移動媒体(電荷移動
剤)を含有する。
必要によりバインダーポリマーを含んでおり、これに、
必要に応じ、酸化防止剤、増感剤、可塑剤、流動性付与
剤、架橋剤等の各種添加剤が含まれていてもよい。電荷
移動剤としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ
スチリルアントラセンのような複素環化合物や縮合多環
芳香族化合物を側鎖に有する高分子化合物のほか、低分
子化合物として、ピラゾリン、イミダゾール、オキサゾ
ール、オキサジアゾール、トリアゾール、カルバゾール
等の複素環化合物、トリフェニルメタンのようなトリア
リールアルカン誘導体、トリフェニルアミンのようなト
リアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、
N−フェニルカルバゾール誘導体、スチルベン誘導体、
ヒドラゾン化合物などが挙げられ、特に、置換アミノ基
やアルコキシ基のような電子供与性基、あるいはこれら
の置換基を有する芳香族環基が置換した電子供与性の大
きい化合物が挙げられる。
ーポリマーが用いられる。バインダーポリマーとして
は、上記電荷移動剤(キャリアー移動媒体)との相溶性
が良く、塗膜形成後にキャリアー移動媒体が結晶化した
り、相分離したりすることのないポリマーが好ましく、
それらの例としては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ブタ
ジエン等のビニル化合物の重合体及び共重合体、ポリビ
ニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポ
リスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタ
ン、セルロースエステル、セルロースエーテル、フェノ
キシ樹脂、けい素樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
は、特にバインダーポリマーを用いなくてもよいが、可
とう性の改良等のためにそれらを混合することも行われ
る。低分子化合物の場合は、成膜性のため、バインダー
ポリマーが用いられ、その使用量は、通常キャリアー移
動媒体100重量部に対し50〜3000重量部、好ま
しくは70〜1000重量部の範囲である。電荷移動層
にはこの他に、塗膜の機械的強度や、耐久性向上のため
の種々の添加剤を用いることができる。このような添加
剤としては、周知の可塑剤や、種々の安定剤、流動性付
与剤、架橋剤等が挙げられる。
を行う露光装置としては、デジタル露光を行う装置が用
いられるが、上記のY型オキシチタニウムフタロシアニ
ンの吸光度を考慮すると、600〜850nmのレーザ
ー光を発する露光装置が好ましい。更に具体的には、6
35nm付近、650nm付近、780nm付近、83
0nm付近のレーザー光を発する露光装置が好ましい。
て画像を形成する際、感光体のドット露光後の現像にお
いて、記録ドット密度が600dpi以上とドット数が
多い場合に、体積平均粒径が3〜9μmであり、かつ、
体積平均粒径の40%以下の粒径を有する粒子の全粒子
に占める割合が9.0個数%以下であるトナーと組み合
わせて用いた場合、潜像上へのトナーの付着が良好にな
るので、高階調、高解像度の潜像を忠実に再現できるも
のである。
アニンを感光体の電荷発生物質として用いることで、感
光体が高感度、高γとなり、この感光体は十分な光応答
性を示すので、600dpi以上とドット数が増えて各
ドットの露光時間が短くなってもなお十分なトナー濃度
で現像することができる。更に、より小型、高速、高解
像度の画像形成装置に有効に適用できる。
特に限定はないが、好ましくは非磁性1成分トナーまた
は磁性1成分トナーである。1成分トナーにおいては、
キャリアーを用いる2成分トナーに比べて顕著な効果が
得られる。
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以
下の実施例によって限定されるものではない。なお、実
施例中、「部」とあるのは、特に指示のない限り、重量
部を意味する。実施例1〜9及び比較例1〜3 [感光体の製造] オキシチタニウムフタロシアニンの製造例 常法に従って合成したオキシチタニウムフタロシアニン
100gを2kgの濃硫酸に溶解し、20リットルの水
にあけて析出させて濾取し、十分水洗いを繰り返し(所
望によりアンモニア水等の希アルカリ水を使用)、アモ
ルファス状態のウェットペーストを得た。このウェット
ペースト2gに、1,2−ジクロロエタン300gを加
え、室温下で3時間撹拌を行なった。メタノールで希釈
して濾過し、メタノールで洗浄した後、乾燥して、Cu
Kα線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.
2°)27.3°に最大回折ピークを有する結晶を得
た。
4部、ポリビニルブチラール2部を、4−メトキシ−4
−メチル−2−ペンタノン300部と共に、サンドグラ
インダーミルで8時間分散した。これを、アルミニウム
ドラム(30mmΦ)に浸漬塗布により塗布し、膜厚
0.2μmの電荷発生層を形成した。次いで、キャリア
移動媒体として4−(2,2−ジフェニルエテニル)−
N,N−ジフェニルベンゼンアミン100部とポリカー
ボネート樹脂(ユーピロンZ200)100部とからな
る膜厚20μmの電荷移動層を積層し、積層型感光層を
有する感光体を得た(これをPC1とする)。
シアニンとしてβ型を用いたこと以外は、感光体の製造
例−1と同様にして積層型感光層を有する感光体を得た
(これをPC2とする)。
ステルワックスのエマルジョン(日本油脂社製「ユニス
ターM2222SL」)を固形分として10重量部、ド
デシルベンゼンスルホン酸を0.4重量部、脱イオン水
を前記エマルジョン中の分も併せて400重量部仕込
み、窒素気流下で90℃に昇温した後、スチレン80重
量部、ブチルアクリレート20重量部、アクリル酸3重
量部、トリクロロブロモメタン1重量部、2%過酸化水
素水溶液43重量部、及び2%アスコルビン酸水溶液4
3重量部を仕込み、攪拌下に7時間乳化共重合させ、冷
却することにより、スチレン−ブチルアクリレート−ア
クリル酸共重合体の一次粒子エマルジョンを得た。
分として120重量部、青色色素フタロシアニン(大日
精化社製)を7重量部、帯電制御剤(オリエント化学社
製「ボントロンE−82」(5%分散液))を固形分と
して1重量部の割合の混合物を、pH2.6としてディ
スパーザーで攪拌しながら70℃に昇温し3時間保持し
た後、pHを7に調節し、95℃に昇温して2時間保持
した。得られたスラリーを冷却し、濾過、水洗し、45
℃の送風乾燥機で10時間乾燥させることにより静電荷
像現像用トナーを得た。
ールター社製マルチサイザーを用いて体積平均粒径及び
その粒径分布を測定し、その体積平均粒径、及び体積平
均粒径の40%以下の粒径を有する粒子数の全粒子数に
占める割合を算出し、結果を第1表に示した。
11) トナーの製造例−1において、得られた一次粒子エマル
ジョンを撹拌、凝集させる際の温度及び時間を変更する
ことにより、第1表に示す各種の体積平均粒径及び体積
平均粒径の40%以下の粒径を有する粒子の全粒子に占
める割合を有するトナーを製造した。
れた各トナー(T1〜T11)に、シランカップリング
剤で表面処理され比表面積が110m2/gのシリカ
(日本アエロジル社製「R972」)をトナー100重
量部当たり0.6重量部添加してヘンシェルミキサーで
混合して得たトナー、並びに感光体(PC1)を、レー
ザープリンター(ヒューレットパッカード社製 LJ−
5000)に装着し、記録ドット密度1200dpiに
て以下の評価項目に付き評価を行った。 (A)階調性 画像濃度が網点の面積率で10段階の濃度を判別できる
ような画像モードを有したプリントローラを接続し、プ
リント画像が何段階まで判別できるかを評価した。 (B)解像度 プリント画像上に1mm当り等間隔の縦線を、17本、
20本及び23本設けて評価した。解像度−2の評価は
次表の基準に従った。
C2に代えたこと以外は、実施例1と同様にして解像度
を評価した。結果を第2表に示す。
(Tg)及び50%円形度は、それぞれ下記の方法によ
り測定した。
LA−500、日機装社製マイクロトラックUPA(ul
tra particle analyzer)、コールター社製コールター
カウンターマルチサイザーII型(以下、コールターカ
ウンターと略す)により測定した。
ションクロマトグラフィー(GPC)により測定した
(装置:東ソー社製GPC装置 HLC−8020、カ
ラム:Polymer Laboratory 社製 PL-gel Mixed-B 10
μ、溶媒:THF、試料濃度:0.1Wt%、検量線:
標準ポリスチレン)
ー社製DSC7により測定した(30℃から100℃まで7
分で昇温し、100℃から−20℃まで急冷し、−20
℃から100℃まで12分で昇温し、2回目の昇温時に
観察されたTgの値を用いた)。
クス社製フロー式粒子像分析装置FPIA-2000により測定
した。
粒子像分析装置FPIA-2000にてトナーを測定し、下記式
より求められた値の50%における累積粒度値に相当す
る円形度を用いた。
粒子投影像の周長
(トナーTA1) (ワックス分散液−1)脱塩水68.33部、ペンタエ
リスリトールのステアリン酸エステル(ユニスターH−
476、日本油脂製)30部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム(ネオゲンSC、第一工業製薬製、有効
成分66%)1.67部を混合し、90℃にて高圧剪断
をかけて乳化し、エステルワックス微粒子の分散液を得
た。LA−500で測定したエステルワックス微粒子の
平均粒径は340nmであった。
(3枚翼)、加熱冷却装置、濃縮装置、及び各原料・助
剤仕込み装置を備えた反応器(容積60リットル、内径
400mm)にワックス分散液−128部、15%ネオ
ゲンSC水溶液1.2部、脱塩水393部を仕込み、窒
素気流下で90℃に昇温し、8%過酸化水素水溶液1.
6部、8%アスコルビン酸水溶液1.6部を添加した。
その後、次表のモノマー類及び乳化剤水溶液の混合物を
重合開始から5時間かけて、また開始剤水溶液を重合開
始から6時間かけて添加し、さらに30分保持した。
散液を得た。重合体のTHF可溶分の重量平均分子量は
127,000、UPAで測定した平均粒子径は220
nm、Tgは不明瞭であった。
翼)、加熱冷却装置、濃縮装置、及び各原料・助剤仕込
み装置を備えた反応器(容積60リットル、内径400
mm)に15%ネオゲンSC水溶液5部、脱塩水372
部を仕込み、窒素気流下で90℃に昇温して、8%過酸
化水素水溶液1.6部、8%アスコルビン酸水溶液1.
6部を添加した。その後、次表のモノマー類及び乳化剤
水溶液の混合物を重合開始から5時間かけて、また開始
剤水溶液を重合開始から6時間かけて添加し、さらに3
0分保持した。
散液を得た。重合体のTHF可溶分の重量平均分子量は
54,000、UPAで測定した平均粒子径は83n
m、Tgは85℃であった。
メントブルー15:3の水分散液(EP-700 Blue GA、大
日精化製、固形分35%)。UPAで測定した平均粒径
は150nmであった。
トナーを製造した。反応器(容積60リットル、バッフ
ル付きアンカー翼)に重合体一次粒子分散液と15%ネ
オゲンSC水溶液とを仕込み、均一に混合してから着色
剤微粒子分散液を添加し、均一に混合した。得られた混
合分散液を攪拌しながら硫酸アルミニウム水溶液を滴下
した(固形分として0.6部)。その後攪拌しながら2
5分かけて50℃に昇温して1時間保持し、さらに15
分かけて60℃に昇温して1時間35分保持した。樹脂
微粒子分散液、硫酸アルミニウム水溶液(固形分として
0.07部)の順に添加し、5分かけて96℃に昇温し
て30分保持した。15%ネオゲンSC水溶液(固形分
として3部)を添加してから50分かけて62℃に昇温
して3時間保持した。その後冷却し、濾過、水洗し、乾
燥することによりトナーを得た。
処理をしたシリカを0.6部混合攪拌し、現像用トナー
(TA1)を得た。 (トナーの評価−1)現像用トナー(TA1)のコール
ターカウンターによる体積平均粒径は7.2μm、粒径
の5μm以下の割合は2.5%、15μm以上の割合は
0.8%、粒径0.6〜2.12μmの粒子数割合は
0.39%、体積平均粒径の40%以下の粒径の割合は
1.37個数%であった。また、Dv/Dn=1.13
であり、50%円形度は0.95であった。
ベヘニルを主体とするエステル混合物(ユニスターM-22
22SL、日本油脂製)とステアリン酸ステアリルを主体と
するエステル混合物(ユニスターM9676、日本油脂製)
との7:3の混合物30部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(ネオゲンSC、第一工業製薬製、66
%)1.67部を混合し、90℃にて高圧剪断をかけて
乳化し、エステルワックス微粒子の分散液を得た。LA-5
00で測定したエステルワックス微粒子の平均粒径は34
0nmであった。 (重合体一次粒子分散液−2)攪拌装置(3枚翼)、加
熱冷却装置、濃縮装置、及び各原料・助剤仕込み装置を
備えた反応器(容積60リットル、内径400mm)に
ワックス分散液−228部、15%ネオゲンSC水溶液
1.2部、脱塩水393部を仕込み、窒素気流下で90
℃に昇温して、8%過酸化水素水溶液1.6部、8%ア
スコルビン酸水溶液1.6部を添加した。その後、次表
のモノマー類及び乳化剤水溶液の混合物を重合開始から
5時間かけて、また開始剤水溶液を重合開始から6時間
かけて添加し、さらに30分保持した。
散液を得た。重合体のTHF可溶分の重量平均分子量は
148,000、UPAで測定した平均粒子径は207
nm、Tgは55℃であった。 (樹脂微粒子分散液−2)樹脂微粒子分散液−1と同じ
ものを用いた。 (着色剤微粒子分散液−2)C.I.ピグメントイエロ
ー74 20部、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル7部、脱塩水73部をサンドグラインダーミル
にて分散し、着色剤微粒子分散液を得た。UPAで測定
した平均粒径は211nmであった。 (帯電制御剤微粒子分散液−2)4,4'-メチレンビス
[2−(4−クロロフェニルカルバモイル)−3−ヒド
ロキシナフタレン](下記式(A))20部、アルキル
ナフタレンスルホン酸塩4部、脱塩水76部をサンドグ
ラインダーミルにて分散し、帯電制御剤微粒子分散液を
得た。UPAで測定した平均粒径は200nmであっ
た。
トナーを製造した。反応器(容積1リットル、バッフル
付きアンカー翼)に重合体一次粒子分散液と着色剤微粒
子分散液とを仕込み、均一に混合した。得られた混合分
散液を攪拌しながら硫酸アルミニウム水溶液を滴下した
(固形分として0.6部)。その後攪拌しながら25分
かけて51℃に昇温して1時間保持し、さらに8分かけ
て59℃に昇温して40分保持した。帯電制御剤微粒子
分散液、樹脂微粒子分散液、硫酸アルミニウム水溶液
(固形分として0.07部)の順に添加し、15分かけ
て61℃に昇温して30分保持した。15%ネオゲンS
C水溶液(固形分として3.8部)を添加してから30
分かけて96℃に昇温して4時間保持した。その後冷却
し、濾過、水洗し、乾燥することによりトナーを得た。
このトナー100部に対し、疎水性の表面処理をしたシ
リカを0.6部混合攪拌し、現像用トナー(TA2)を
得た。
2)のコールターカウンターによる体積平均粒径は7.
5μm、粒径の5μm以下の割合は1.6%、15μm
以上の割合は0.7%、粒径0.6〜2.12μmの粒
子数割合は0.46%、体積平均粒径の40%以下の粒
径の割合は1.29個数%であった。また、Dv/Dn
=1.14であり、50%円形度は0.96であった。
て製造したものを用いた。LA-500で測定したエステルワ
ックス微粒子の平均粒径は340nmであった。
散液−3を用いて、重合体一次粒子分散液−2と同様に
して製造したものを用いた。重合体のTHF可溶分の重
量平均分子量は119,000、UPAで測定した平均
粒子径は189nm、Tgは57℃であった。 (樹脂微粒子分散液−3)樹脂微粒子分散液−1と同じ
ものを用いた。 (着色剤微粒子分散液−3)C.I.ピグメントレッド
238(下記式の化合物)20部、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩2.5部、脱塩水77.5部をサンドグライ
ンダーミルにて分散し、着色剤微粒子分散液を得た。U
PAで測定した平均粒径は181nmであった。
剤微粒子分散液−2と同じものを用いた。 (現像用トナーの製造−3)
トナーを製造した。反応器(容積1リットル、バッフル
付きアンカー翼)に重合体一次粒子分散液と15%ネオ
ゲンSC水溶液とを仕込み、均一に混合してから着色剤
微粒子分散液を添加し、均一に混合した。得られた混合
分散液を攪拌しながら硫酸アルミニウム水溶液を滴下し
た(固形分として0.8部)。その後攪拌しながら15
分かけて51℃に昇温して1時間保持し、さらに6分か
けて59℃に昇温して20分保持した。帯電制御剤微粒
子分散液、樹脂微粒子分散液、硫酸アルミニウム水溶液
(固形分として0.09部)の順に添加し59℃で20
分保持した。15%ネオゲンSC水溶液(固形分として
3.7部)を添加してから25分かけて95℃に昇温し
て、さらに15%ネオゲンSC水溶液(固形分として
0.7部)を添加して、3.5時間保持した。その後冷
却し、濾過、水洗し、乾燥することによりトナーを得
た。
処理をしたシリカを0.6部混合攪拌し、現像用トナー
(TA3)を得た。 (トナーの評価−3)現像用トナー(TA3)のコール
ターカウンターによる体積平均粒径は7.8μm、粒径
の5μm以下の割合は2.1%、15μm以上の割合は
2.1%、粒径0.6〜2.12μmの粒子数割合は
0.80%、体積平均粒径の40%以下の粒径の割合は
1.85個数%であった。また、Dv/Dn=1.15
であり、50%円形度は0.97であった。
長さ340mm、肉厚1mmのアルミニウムシリンダー
を脱脂剤、NC−#30(キザイ(株)製)の30g/
l水溶液中で60℃、5分間脱脂洗浄を行なった。続い
て水洗を行なった後、7%硝酸に25℃で1分間浸漬し
た。更に水洗後、180g/lの硫酸電解液中(溶存ア
ルミニウム濃度7g/l)で1.2A/dm2の電流密
度で陽極酸化を行ない、平均膜厚6μmの陽極酸化被膜
を形成した。次いで水洗後、酢酸ニッケルを主成分とす
る高温封孔剤トップシールDX−500(奧野製薬工業
(株)製)の10g/l水溶液に95℃で30分間浸漬
し封孔処理を行なった。続いて水洗を行なった後、ポリ
エステル製スポンジを用いて被膜全面を3回、往復させ
て擦り洗浄を行なった。次いで水洗し乾燥した。
(株)製、製品名TTO―55N(結晶型 ルチル、一
次粒径 0.03〜0.05μm)、混合アルコール
(メタノール/1−プロパノール=70/30)をボー
ルミルで16時間分散した。ここで得られた酸化チタン
分散液を下記式のポリアミド樹脂(PA−1)の混合ア
ルコール(メタノール/1−プロパノール=70/3
0)溶液に加えた。最終的に酸化チタン/ポリアミド樹
脂比1/1(重量比)で固形分濃度16%の分散液を調
製し、これを下引き層用分散液とした。
を、上記下引き層用分散液に浸漬塗布し、その乾燥膜厚
が0.75μmになるように下引き層を設けた。 (電荷発生層) ・β型オキシチタニウムフタロシアニン(β型TiOP
c)の製造 フタロジニトリル97.5gをα−クロロナフタレン7
50ml中に加え、次に窒素雰囲気下で四塩化チタン2
2mlを滴下する。滴下後昇温し、撹拌しながら200
〜220℃で3時間反応させた後、放冷し、100〜1
30℃で熱時濾過し、100℃に加熱したα−クロロナ
フタレン200mlで洗浄した。更に200mlのN−
メチルピロリドンで熱懸洗処理(100℃、1時間)を
3回行った。続いてメタノール300mlで室温にて懸
洗しさらにメタノール500mlで1時間熱懸洗を3回
行った。このようにして得られたオキシチタニウムフタ
ロシアニンのX線回折によれば、ブラッグ角(2θ±
0.2゜)で4゜から8゜には実質的なピークはなく、
9.3゜、10.6゜、13.2゜、15.1゜、1
5.7゜、16.1゜、20.8゜、23.3゜、2
6.3゜、27.1゜に明瞭な回折ピークがあり、この
内、26.3゜のピークが最も強い。
(Y型TiOPc)の製造 上述のようにして得られたβ型オキシチタニウムフタロ
シアニンをサンドグラインドミルにて20時間磨砕処理
を行い、続いて水400ml、オルトジクロロベンゼン
40mlの懸濁液中に入れ、60℃で1時間加熱処理を
行った。このようにして得られたオキシチタニウムフタ
ロシアニンのX線回折(ブラッグ−ブレンターノの集中
法)によれば、ブラッグ角(2θ±0.2゜)で27.
3゜が最大であって、鋭いピークを示した。
ウムフタロシアニンを、試料ホルダとしてキャピラリー
を用い、1.2085Åによる透過法X線回折を行った
ところ、ブラッグ角(2θ±0.2゜)21.3゜(1
00)(但し、括弧内は21.3゜のピーク強度を10
0としたときの相対強度)、18.9゜(13)、1
4.1゜(12)、11.8゜(14)、11.1゜
(11)、9.2゜(11)、7.6゜(36)、7.
4゜(25)、5.8゜(8)に回折ピークが観測され
た。なお、測定装置は、多連装検出器粉末X線回折装置
で、装置の詳細は高エネルギー物理学研究所発行の、
「放射光粉末回折実験ステーション(BL−4B)デザ
インレポート,(1995),KEK Report
94−11」に記載されている。測定条件は、ステップ
角0.005゜、4.5秒/ステップ、d値計算用波長
=1.2085Åである。
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 150重
量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を
行った。また、ポリビニルブチラール(電気化学工業
(株)製、商品名デンカブチラール#6000C)の5
%−1,2−ジメトキシエタン溶液100部及びフェノ
キシ樹脂(ユニオンカーバイド社製、商品名PKHH)
の5%−1,2−ジメトキシエタン溶液100部を混合
してバインダー溶液を作製した。先に作製した顔料分散
液160重量部に、バインダー溶液100重量部及び適
量の1,2−ジメトキシエタンを加え、最終的に固形分
濃度4.0%の分散液を調製した。このようにして得ら
れた分散液を、上記下引き層が塗布されたアルミニウム
ドラム上にさらに浸漬塗布により塗布し、膜厚0.2μ
mの電荷発生層を形成した。
剤(TAPC)を45部、および下記構造式で示される
ポリカーボネート樹脂(PCR1;m:n=51:4
9、粘度平均分子量30,000)を100部、4−メ
チル−2,6−ジ−t−ブチルフェノール 16部、及
びシリコーンオイル(信越シリコーン製、KF−96)
0.03部をジオキサン170部、テトラヒドロフラン
400部の混合溶媒に溶解させて、塗布液を作製した。
これを、上記下引き層及び電荷発生層が塗布されたアル
ミニウムドラム上にさらに浸漬塗布により、125℃で
20分間、乾燥後の膜厚が20μmとなるように電荷移
動層を設けた。これを感光体「PC−A1」とする。
restoN4−612II用現像槽にシアントナー
(TA1)を入れ、また、感光体(PC−A1)を装着
し、600dpiの露光密度にて画像形成して、以下の
項目について評価したところ、解像度−1が12本であ
り、解像度−2が33μmであり、解像度−3が33μ
mであった。 ・解像度−1 プリント画像として、1mm当たり6本、9本、12本
の等間隔の縦線を描くように露光し、画像形成して、1
mm当り何本の縦線まで判別できるかを目視により評価
した。本数が多いほど高精細であることを示す。 ・解像度−2 プリント画像として、約80μm、約55μm、約40
μm、約33μmの細線を描くように露光し、画像形成
して評価した。より細い線まで画像形成可能なほうが、
高精細であることを示す。 ・解像度−3 プリント画像として、べた画像内に、約55μm、約4
0μm、約33μmの細線(白抜き)を描くように露光
し、画像形成して評価した。より細い線まで画像形成可
能なほうが、高精細であることを示す。
ーとして上記シアントナー(TA1)に代えて、イエロ
ートナー(TA2)を用いたこと以外は、実施例A1と
同様に画像形成を行うことにより、実施例A1と同等の
解像度の画像が得られた。
ーとして上記シアントナー(TA1)に代えて、マゼン
タトナー(TA3)を用いたこと以外は、実施例A1と
同様に画像形成を行うことにより、実施例A1と同等の
解像度の画像が得られた。
得られる画像形成方法及びそのための画像形成装置を提
供することができる。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも感光体、トナー及び露光装置
を用いる画像形成方法において、該感光体が、CuKα
線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)
27.3゜に明瞭な回折ピークを有するオキシチタニウ
ムフタロシアニンを含有する感光層を有し、該露光装置
によって該感光体に対し記録ドット密度が600ドット
/インチ以上のデジタル像露光を行い、この像露光で形
成された静電潜像の現像において、体積平均粒径が3〜
9μmであり、かつ、体積平均粒径の40%以下の粒径
を有する粒子の全粒子に対する割合が9.0個数%以下
であるトナーを用いることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項2】 感光層が、電荷発生層と電荷移動層とが
積層したものである、請求項1に記載の画像形成方法。 - 【請求項3】 トナー粒子が、乳化重合で得られた微粒
子を凝集させて得られたものである、請求項1または2
に記載の画像形成方法。 - 【請求項4】 トナーの結着樹脂がスチレン−(メタ)
アクリレート系共重合体である、請求項3に記載の画像
形成方法。 - 【請求項5】 トナーが、下記一般式(1)で表される
化合物を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の画
像形成方法。 【化1】 (式中、R1はアルキル基またはアルコキシ基を示し、
R2はアルキル基または−X−COOR3を示す。また、
上記R2中のXはアルキレン基を示し、R3はアルキル基
を示す。) - 【請求項6】 トナーが、多価アルコールの脂肪酸エス
テルを含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像
形成方法。 - 【請求項7】 少なくとも感光体、トナー及び露光装置
を備えた画像形成装置において、該感光体が、CuKα
線によるX線回折においてブラッグ角(2θ±0.2)
27.3゜に明瞭な回折ピークを有するオキシチタニウ
ムフタロシアニンを含有する感光層を有し、該トナーの
体積平均粒径が3〜9μmであって、体積平均粒径の4
0%以下の粒径を有する粒子の全粒子に対する割合が
9.0個数%以下であり、かつ、該露光装置が記録ドッ
ト密度が600ドット/インチ以上のデジタル像露光を
行うものであることを特徴とする画像形成装置。
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