JP2002031561A - 液位、バブリング検出方法およびその装置 - Google Patents

液位、バブリング検出方法およびその装置

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JP2002031561A
JP2002031561A JP2000213902A JP2000213902A JP2002031561A JP 2002031561 A JP2002031561 A JP 2002031561A JP 2000213902 A JP2000213902 A JP 2000213902A JP 2000213902 A JP2000213902 A JP 2000213902A JP 2002031561 A JP2002031561 A JP 2002031561A
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Japan
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elastic wave
sensor
bubbling
liquid level
liquid
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JP2000213902A
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English (en)
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Tomoki Sakamoto
知己 阪本
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 液体中に気泡が存在している状態、容器中の
液位を検出する。 【解決手段】 弾性波送信センサ2および弾性波受信セ
ンサ3を用いて、液体を収容する容器の壁面にラム波状
の弾性波を伝搬させ、伝搬してきた弾性波の強度に基づ
いて容器内における液位を検出する液位検出装置におい
て、伝搬してきた弾性波の強度および所定時間における
強度のばらつきから液体中のバブリング状態を検出する
とともに、所定時間における強度の平均値から液位を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弾性波送信セン
サおよび弾性波受信センサを用いて、液体を収容する容
器の壁面にラム波状の弾性波を伝搬させ、伝搬してきた
弾性波の強度に基づいて容器内における液位を検出する
液位検出装置に適用されて、液位、バブリングを検出す
るための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液体を収容する容器の壁面に
超音波素子によってラム波状の弾性波を伝搬させたと
き、その弾性波が容器壁面に接触する液体の存在によっ
て減衰することを利用して液位の検出を行う方法が知ら
れている(特開昭59−230116号公報、特開平2
−212795号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の液位検出方法
は、液体中に気泡が発生していない状態において液位を
かなり正確に検出することができる方法であるが、液体
中に気泡が発生すると液位を誤検出する可能性がある。
そして、一般的に液体中に気泡が発生しているか否かを
容器の外部から確認することはできないので、得られた
液位検出信号が正確に液位を表すものであるか否かを判
定することができない。
【0004】また、空気調和機の蒸発器内では、気液が
混合した状態で熱交換が行われるのであるが、気泡が多
く発生しすぎると熱交換効率が悪くなるので、気泡が過
度に発生していない状態に制御するためにバブルの状態
をモニターしたいという要求があるが、バブルの状態を
直接にモニターすることができる装置は提案されていな
かった。
【0005】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、液体中に気泡が存在している状態、容器
中の液位を検出することができる液位、バブリング検出
方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の液位、バブリ
ング検出方法は、弾性波送信センサおよび弾性波受信セ
ンサを用いて、液体を収容する容器の壁面にラム波状の
弾性波を伝搬させ、伝搬してきた弾性波の強度に基づい
て容器内における液位を検出する液位検出装置におい
て、伝搬してきた弾性波の強度および所定時間における
強度のばらつきから液体中のバブリング状態を検出する
とともに、所定時間における強度の平均値から液位を検
出する方法である。
【0007】請求項2の液位、バブリング検出装置は、
弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを用いて、液
体を収容する容器の壁面にラム波状の弾性波を伝搬さ
せ、伝搬してきた弾性波の強度に基づいて容器内におけ
る液位を検出する液位検出装置において、伝搬してきた
弾性波の強度および所定時間における強度のばらつきか
ら液体中のバブリング状態を検出するバブリング状態検
出手段と、所定時間における強度の平均値から液位を検
出する液位検出手段と、を含むものである。
【0008】請求項3の液位、バブリング検出装置は、
前記容器として、その内部と連通し、かつ容器壁面に対
して所定角度をなす傾斜筒体を有するものを採用し、前
記弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを傾斜筒体
の所定位置に配置したものである。
【0009】請求項4の液位、バブリング検出装置は、
前記傾斜筒体の傾斜角度と傾斜筒体に対する弾性波送信
センサおよび弾性波受信センサの配置位置とを、要求さ
れるバブル感度に応じて設定したものである。
【0010】請求項5の液位、バブリング検出装置は、
前記容器として、鉛直面に対して所定角度をなす側壁を
少なくとも一部に有するものを採用し、前記弾性波送信
センサおよび弾性波受信センサを前記側壁の所定位置に
配置したものである。
【0011】請求項6の液位、バブリング検出装置は、
液位検出対象区間を複数の小区間に区分し、各小区間に
対応させて弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを
配置したものである。
【0012】請求項7のバブリング検出方法は、弾性波
送信センサおよび弾性波受信センサを用いて、液体を収
容する容器の壁面にラム波状の弾性波を伝搬させ、伝搬
してきた弾性波の強度および所定時間における強度のば
らつきから液体中のバブリング状態を検出する方法であ
る。
【0013】請求項8のバブリング検出装置は、液体を
収容する容器の壁面にラム波状の弾性波を伝搬させる弾
性波送信センサと、伝搬してきた弾性波の強度を検出す
る弾性波受信センサと、検出された強度および所定時間
における強度のばらつきから液体中のバブリング状態を
検出するバブリング状態検出手段とを含むものである。
【0014】請求項9のバブリング検出装置は、前記容
器として、その内部と連通し、かつ容器壁面に対して所
定角度をなす傾斜筒体を有するものを採用し、前記弾性
波送信センサおよび弾性波受信センサを傾斜筒体の所定
位置に配置したものである。
【0015】請求項10のバブリング検出装置は、前記
傾斜筒体の傾斜角度と傾斜筒体に対する弾性波送信セン
サおよび弾性波受信センサの配置位置とを、要求される
バブル感度に応じて設定したものである。
【0016】請求項11のバブリング検出装置は、前記
容器として、鉛直面に対して所定角度をなす側壁を少な
くとも一部に有するものを採用し、前記弾性波送信セン
サおよび弾性波受信センサを前記側壁の所定位置に配置
したものである。
【0017】請求項12のバブリング検出装置は、液位
検出対象区間を複数の小区間に区分し、各小区間に対応
させて弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを配置
したものである。
【0018】
【作用】請求項1の液位、バブリング検出方法であれ
ば、弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを用い
て、液体を収容する容器の壁面にラム波状の弾性波を伝
搬させ、伝搬してきた弾性波の強度に基づいて容器内に
おける液位を検出するに当たって、伝搬してきた弾性波
の強度および所定時間における強度のばらつきから液体
中のバブリング状態を検出するとともに、所定時間にお
ける強度の平均値から液位を検出するのであるから、液
位およびバブリング状態を共に検出することができる。
【0019】請求項2の液位、バブリング検出装置であ
れば、弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを用い
て、液体を収容する容器の壁面にラム波状の弾性波を伝
搬させ、伝搬してきた弾性波の強度に基づいて容器内に
おける液位を検出するに当たって、バブリング状態検出
手段によって、伝搬してきた弾性波の強度および所定時
間における強度のばらつきから液体中のバブリング状態
を検出し、液位検出手段によって、所定時間における強
度の平均値から液位を検出することができる。
【0020】したがって、液位およびバブリング状態を
共に検出することができる。
【0021】請求項3の液位、バブリング検出装置であ
れば、前記容器として、その内部と連通し、かつ容器壁
面に対して所定角度をなす傾斜筒体を有するものを採用
し、前記弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを傾
斜筒体の所定位置に配置しているので、傾斜筒体の傾斜
角度および両センサの配置位置によってバブルに対する
感度を調節することができるほか、請求項2と同様の作
用を達成することができる。
【0022】請求項4の液位、バブリング検出装置であ
れば、前記傾斜筒体の傾斜角度と傾斜筒体に対する弾性
波送信センサおよび弾性波受信センサの配置位置とを、
要求されるバブル感度に応じて設定しているので、要求
されるバブル感度を達成することができるほか、請求項
2と同様の作用を達成することができる。
【0023】請求項5の液位、バブリング検出装置であ
れば、前記容器として、鉛直面に対して所定角度をなす
側壁を少なくとも一部に有するものを採用し、前記弾性
波送信センサおよび弾性波受信センサを前記側壁の所定
位置に配置しているので、側壁の傾斜角度および両セン
サの配置位置によってバブルに対する感度を調節するこ
とができるほか、請求項2と同様の作用を達成すること
ができる。
【0024】請求項6の液位、バブリング検出装置であ
れば、液位検出対象区間を複数の小区間に区分し、各小
区間に対応させて弾性波送信センサおよび弾性波受信セ
ンサを配置しているので、液位検出精度、バブリング検
出精度を高めることができる。
【0025】請求項7のバブリング検出方法であれば、
弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを用いて、液
体を収容する容器の壁面にラム波状の弾性波を伝搬さ
せ、伝搬してきた弾性波の強度および所定時間における
強度のばらつきから液体中のバブリング状態を検出する
のであるから、バブリング状態を検出することができ
る。
【0026】請求項8のバブリング検出装置であれば、
弾性波送信センサによって、液体を収容する容器の壁面
にラム波状の弾性波を伝搬させ、弾性波受信センサによ
って、伝搬してきた弾性波の強度を検出し、バブリング
状態検出手段によって、検出された強度および所定時間
における強度のばらつきから液体中のバブリング状態を
検出することができる。
【0027】したがって、バブリング状態を検出するこ
とができる。
【0028】請求項9のバブリング検出装置であれば、
前記容器として、その内部と連通し、かつ容器壁面に対
して所定角度をなす傾斜筒体を有するものを採用し、前
記弾性波送信センサおよび弾性波受信センサを傾斜筒体
の所定位置に配置しているので、傾斜筒体の傾斜角度お
よび両センサの配置位置によってバブルに対する感度を
調節することができるほか、請求項8と同様の作用を達
成することができる。
【0029】請求項10のバブリング検出装置であれ
ば、前記傾斜筒体の傾斜角度と傾斜筒体に対する弾性波
送信センサおよび弾性波受信センサの配置位置とを、要
求されるバブル感度に応じて設定しているので、要求さ
れるバブル感度を達成することができるほか、請求項8
と同様の作用を達成することができる。
【0030】請求項11のバブリング検出装置であれ
ば、前記容器として、鉛直面に対して所定角度をなす側
壁を少なくとも一部に有するものを採用し、前記弾性波
送信センサおよび弾性波受信センサを前記側壁の所定位
置に配置しているので、側壁の傾斜角度および両センサ
の配置位置によってバブルに対する感度を調節すること
ができるほか、請求項8と同様の作用を達成することが
できる。
【0031】請求項12のバブリング検出装置であれ
ば、液位検出対象区間を複数の小区間に区分し、各小区
間に対応させて弾性波送信センサおよび弾性波受信セン
サを配置しているので、液位検出精度、バブリング検出
精度を高めることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の液位、バブリング検出方法およびその装置の実施
の態様を詳細に説明する。
【0033】図1はこの発明の液位、バブリング検出装
置の一実施態様を示す概略斜視図である。
【0034】この液位、バブリング検出装置は、液体を
収容する筒状の容器1の側面所定位置に送信センサ(超
音波発振素子などからなるセンサ)2と受信センサ(超
音波受信素子などからなるセンサ)3とを設けていると
ともに、受信センサ3から出力される受信信号を入力と
して所定の処理を行い、液位、バブリング検出信号を出
力する信号処理部4とを有している。
【0035】なお、送信センサ2と受信センサ3とは、
単に液体が存在するか否かを検出する場合には互いに水
平方向に対向させておけばよいが、液位を検出する場合
には互いに斜め方向、または互いに鉛直方向に対向させ
ておけばよい。
【0036】上記の構成の液位、バブリング検出装置の
作用は次のとおりである。
【0037】送信センサ2を動作させれば、ラム波状の
弾性波が容器1の壁面を伝搬し、受信センサ3によって
受信される。そして、送信センサ2から受信センサ3に
至る弾性波伝搬経路に対応して容器1の内部に液体が存
在していれば弾性波が減衰するので、気泡が存在してい
ないことを条件として正確な液位の検出を達成すること
ができる。
【0038】しかし、液体中に気泡が存在すれば、受信
センサ3から出力される信号値が大きくばらつくので、
そのままでは正確な液位の検出を行うことができない。
【0039】しかし、この実施態様においては、信号処
理部4において、所定時間における受信信号のばらつき
から気泡が存在する状態(バブリング状態)を検出する
ことができ、しかも所定時間における受信信号値の平均
値から液位を検出することができる。なお、ここで、所
定時間は、バブリング状態、液位の検出精度を高めるこ
とができる必要最小限の時間に設定すればよく、実用的
には実験的に定めることが好ましい。
【0040】さらに説明する。
【0041】送信センサ2から受信センサ3へのラム波
状の弾性波の伝搬経路に対応して容器1の内部に液体が
収容されている状態において、発泡入浴剤を投入した後
において受信センサ3から出力される信号値の経時変化
を測定したところ、図2に示すように、当初は大量の気
泡が発生することに起因して液体が存在していない状態
に対応する信号値が得られ、その後は徐々に気泡の量が
減少するので振動しつつ信号値が減少し、やがて液体が
存在する状態に対応する信号値に落ちつく。
【0042】また、気泡発生状態(バブルの状態)と信
号値(センサ信号強度)との関係を模式的に表すと図3
に示すとおりになり、バブルが小さいほど、バブルが少
ないほどセンサ信号強度が低いとともにセンサ信号強度
の変動幅が小さく、逆にバブルが大きいほど、バブルが
多いほどセンサ信号強度が高いとともに、センサ信号強
度の変動幅が大きい。ただし、バブルが大きくなりす
ぎ、またはバブルが多くなりすぎるとセンサ信号強度が
液体が存在しない状態に対応する値になるとともに、セ
ンサ信号強度の変動がなくなってしまう。
【0043】したがって、バブルが大きくなりすぎ、ま
たはバブルが多くなりすぎた状態を除いて、センサ信号
強度の変動幅(ばらつき)からバブルの状態を検出する
ことができる。また、同時に液位を検出する必要がある
場合には、所定時間におけるセンサ信号強度の平均値か
ら液位を検出することができる。そして、液位検出の応
答性、精度を向上させる必要がある場合には、バブルに
対する感度を所定感度以下に設定しておくことが必要に
なる。
【0044】バブルに対する感度調節を行うための一例
として、容器1に連通した配管の所定位置に送信センサ
および受信センサを配置し、この配管と容器との間にオ
リフィスを設けてコンダクタンスを調整し、配管内にお
けるバブルの発生を低減することが考えられる。ただ
し、この場合には、容器内部のバブル情報と配管内部の
バブル情報との相関が薄れる可能性が高くなってしま
う。
【0045】そこで、圧力平衡を調節するのではなく、
図4に示すように、容器1と直接連通した配管5を傾
け、傾けた配管5の鉛直下側になる面に送信センサ2お
よび受信センサ3を設けることによってバブルに対する
感度を調節する。
【0046】容器内で発生したバブルは浮力によって上
昇するので、鉛直な壁面では、壁面と液体との界面付近
に常にバブルが存在することになる。そして、ラム波状
の弾性波が疎密波として液体に結合するためには、壁面
からその疎密波の波長分の領域の液中に存在するバブル
が最も影響を与えることになる。そこで、バブルの影響
を小さくするためには、壁面と液体との界面付近に存在
するバブル量を減少させればよいことが分かる。そし
て、図4に示す構成を採用すれば、発生したバブルが上
側の壁面に沿って上昇することになるので、バブルの影
響を少なくすることができる(バブルに対する感度を低
くすることができる)。
【0047】逆に、バブルが細かい気泡を主体とするも
のであって、このようなバブルの影響を高い感度で検出
したい場合には、傾けた配管5の鉛直上側になる面に送
信センサ2および受信センサ3を設ければよい。
【0048】したがって、配管5の傾斜角度、送信セン
サ2および受信センサ3の配置位置によってバブルに対
する感度をきめ細かく調節することができる。
【0049】上記の構成の液位、バブリング検出装置の
適用対象としては、空気調和機チラーの蒸発器、発酵タ
ンクなどが例示できる。そして、空気調和機チラーの蒸
発器に適用する場合には、膨脹弁の制御にフィードバッ
クして、内部を常に適正な沸騰状態にコントロールする
ことができる。また、発酵タンクに適用する場合には、
食品などの発酵工程などで発生する気泡を監視すること
ができ、ひいては発酵状態を監視することができる。
【0050】図5はこの発明の液位、バブリング検出装
置の他の実施態様の要部を示す概略図である。なお、図
5には、容器と連通される配管5、送信センサ2および
受信センサ3のみを示している。また、図5には、配管
5を直立させた状態をも併せて示している。
【0051】この液位、バブリング検出装置において
は、配管5を45°傾斜させた状態で図示しない容器と
連通しているとともに、配管5の鉛直下側になる面に送
信センサ2および受信センサ3を設けている。そして、
送信センサ2および受信センサ3の個数および相対位置
は、送信センサ2が2個、受信センサ3が3個に設定さ
れているとともに、配管5の下側から受信センサ3、送
信センサ2、受信センサ3、送信センサ2、受信センサ
3の順に配置されており、しかも送信センサ2と受信セ
ンサ3との間隔を所定距離に設定している。また、各送
信センサ2の動作タイミングを互いに異なるタイミング
に設定することが好ましい。
【0052】上記の構成の液位、バブリング検出装置を
採用した場合には、隣合う送信センサ2および受信セン
サ3によってバブリング状態の検出および液位の検出を
行うことができる。
【0053】具体的には、容器内に液体を充満させ、静
置した後、液体を徐々に減少させながら受信センサ3か
らの受信信号値を監視したところ、図6に示すように経
時的に変化する受信信号値が得られた。なお、から
は、図5における各センサ区間〜に対応するもので
ある。そして、図6における区間Aが静置時間を、区間
Bが液体減少(液位低下)時間を、それぞれ示してい
る。
【0054】図6から分かるように、容器内に液体が充
満している場合(区間A参照)には全ての受信センサ3
からの受信信号値が液体が存在している状態の値とな
り、容器内の液体の量が十分に少なくなった場合(最も
下側の受信センサ3よりも下方に液面が位置する状態)
には全ての受信センサ3からの受信信号値が液体が存在
していない状態の値となる。
【0055】そして、両状態の中間においては、何れか
の対となる送信センサ2と受信センサ3との間に液面が
位置している場合に、対応する受信センサ3からの受信
信号値が液位に応じて徐々に変化し、他の対となる送信
センサ2と受信センサ3とについてみれば、受信信号値
が液体が存在している状態の値または液体が存在してい
ない状態の値となる。
【0056】したがって、バブルが全く発生していない
場合には、各受信センサ3からの受信信号値を監視する
ことによって液位の検出を行うことができる。
【0057】また、容器内に液体を充満させ、かつ配管
5を直立させた状態において容器内に発泡入浴剤を投入
し、次いで配管5を45°傾斜させた状態にし、その
後、液体を徐々に減少させながら受信センサ3からの受
信信号値を監視したところ、図7に示すように経時的に
変化する受信信号値が得られた。なお、からは、図
5における各センサ区間〜に対応するものである。
そして、図7における区間Aが配管起立時間を、区間B
が配管傾斜時間を、区間Cが液体減少(液位低下)時間
を、それぞれ示している。
【0058】図7から分かるように、配管5を直立さ
せ、かつ発泡入浴剤に起因して発泡が激しい場合(区間
A参照)には、受信信号値のばらつきが増加するととも
に、受信信号値のレベルも増加し、遂には全ての受信セ
ンサ3からの受信信号値が液体が存在していない状態の
値にはりついてしまい、バブリング、液位ともに検出す
ることが不可能になってしまう。
【0059】しかし、この状態において配管5を45°
傾斜させれば、その瞬間に受信信号値が液体が存在して
いる状態の値になるので(区間B参照)、液位を検出す
ることができる。
【0060】その後、液位を低下させれば、発泡に起因
する受信信号値のばらつきが認められるものの、概略的
にみれば液体が存在している状態の値から液体が存在し
ていない状態の値に向かって徐々に変化しているので
(区間C参照)、所定時間における受信信号値のばらつ
きからバブリング状態を検出することができるととも
に、所定時間における受信信号値の平均値から液位を検
出することができる。
【0061】また、図5に示す液位、バブリング検出装
置においては、何れかの送信センサ2を停止させた状態
において対応する受信センサ3からの受信信号値を検出
すれば、この受信信号値は機械ノイズに起因するもので
あるから、この機械ノイズによる影響を排除して液位、
バブリング検出精度を高めることができる。もちろん、
液体が存在していない状態に対応するセンサ対により得
られる受信信号値から機械ノイズによる影響を検出する
こともできる。
【0062】なお、容器1と連通される配管5を設ける
代わりに、容器1の少なくとも一部の壁体を傾斜させ、
この傾斜壁体の所定位置に送信センサ2および受信セン
サ3を設けることが可能である。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明は、液位およびバブリン
グ状態を共に検出することができるという特有の効果を
奏する。
【0064】請求項2の発明は、液位およびバブリング
状態を共に検出することができるという特有の効果を奏
する。
【0065】請求項3の発明は、傾斜筒体の傾斜角度お
よび両センサの配置位置によってバブルに対する感度を
調節することができるほか、請求項2と同様の効果を奏
する。
【0066】請求項4の発明は、要求されるバブル感度
を達成することができるほか、請求項2と同様の効果を
奏する。
【0067】請求項5の発明は、側壁の傾斜角度および
両センサの配置位置によってバブルに対する感度を調節
することができるほか、請求項2と同様の効果を奏す
る。
【0068】請求項6の発明は、液位検出精度、バブリ
ング検出精度を高めることができるほか、請求項2から
請求項5の何れかと同様の効果を奏する。
【0069】請求項7の発明は、バブリング状態を検出
することができるという特有の効果を奏する。
【0070】請求項8の発明は、バブリング状態を検出
することができるという特有の効果を奏する。
【0071】請求項9の発明は、傾斜筒体の傾斜角度お
よび両センサの配置位置によってバブルに対する感度を
調節することができるほか、請求項8と同様の効果を奏
する。
【0072】請求項10の発明は、要求されるバブル感
度を達成することができるほか、請求項8と同様の効果
を奏する。
【0073】請求項11の発明は、側壁の傾斜角度およ
び両センサの配置位置によってバブルに対する感度を調
節することができるほか、請求項8と同様の効果を奏す
る。
【0074】請求項12の発明は、液位検出精度、バブ
リング検出精度を高めることができるほか、請求項8か
ら請求項11の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液位、バブリング検出装置の一実施
態様を示す概略斜視図である。
【図2】送信センサから受信センサへのラム波状の弾性
波の伝搬経路に対応して容器の内部に液体が収容されて
いる状態において、発泡入浴剤を投入した後において受
信センサから出力される信号値の経時変化を測定した結
果を示す図である。
【図3】気泡発生状態(バブルの状態)と信号値(セン
サ信号強度)との関係を模式的に表す図である。
【図4】バブルに対する感度を低くするための構成例を
示す図である。
【図5】この発明の液位、バブリング検出装置の他の実
施態様の要部を示す概略図である。
【図6】容器内に液体を充満させ、静置した後、液体を
徐々に減少させながら受信センサからの受信信号値を監
視した結果を示す図である。
【図7】容器内に液体を充満させ、かつ配管を直立させ
た状態において容器内に発泡入浴剤を投入し、次いで配
管を45°傾斜させた状態にし、その後、液体を徐々に
減少させながら受信センサからの受信信号値を監視した
結果を示す図である。
【符号の説明】
1 容器 2 送信センサ 3 受信センサ 4 信号処理部 5 配管

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性波送信センサ(2)および弾性波受
    信センサ(3)を用いて、液体を収容する容器(1)の
    壁面にラム波状の弾性波を伝搬させ、伝搬してきた弾性
    波の強度に基づいて容器内における液位を検出する液位
    検出装置において、 伝搬してきた弾性波の強度および所定時間における強度
    のばらつきから液体中のバブリング状態を検出するとと
    もに、所定時間における強度の平均値から液位を検出す
    ることを特徴とする液位、バブリング検出方法。
  2. 【請求項2】 弾性波送信センサ(2)および弾性波受
    信センサ(3)を用いて、液体を収容する容器(1)の
    壁面にラム波状の弾性波を伝搬させ、伝搬してきた弾性
    波の強度に基づいて容器内における液位を検出する液位
    検出装置において、 伝搬してきた弾性波の強度および所定時間における強度
    のばらつきから液体中のバブリング状態を検出するバブ
    リング状態検出手段(4)と、 所定時間における強度の平均値から液位を検出する液位
    検出手段(4)と、 を含むことを特徴とする液位、バブリング検出装置。
  3. 【請求項3】 前記容器(1)は、その内部と連通し、
    かつ容器壁面に対して所定角度をなす傾斜筒体(5)を
    有し、前記弾性波送信センサ(2)および弾性波受信セ
    ンサ(3)は傾斜筒体(5)の所定位置に配置されてい
    る請求項2に記載の液位、バブリング検出装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜筒体(5)の傾斜角度と傾斜筒
    体(5)に対する弾性波送信センサ(2)および弾性波
    受信センサ(3)の配置位置とを、要求されるバブル感
    度に応じて設定している請求項3に記載の液位、バブリ
    ング検出装置。
  5. 【請求項5】 前記容器(1)は、鉛直面に対して所定
    角度をなす側壁を少なくとも一部に有するものであり、
    前記弾性波送信センサ(2)および弾性波受信センサ
    (3)は前記側壁の所定位置に配置されている請求項2
    に記載の液位、バブリング検出装置。
  6. 【請求項6】 液位検出対象区間を複数の小区間に区分
    し、各小区間に対応させて弾性波送信センサ(2)およ
    び弾性波受信センサ(3)を配置している請求項2から
    請求項5の何れかに記載の液位、バブリング検出装置。
  7. 【請求項7】 弾性波送信センサ(2)および弾性波受
    信センサ(3)を用いて、液体を収容する容器(1)の
    壁面にラム波状の弾性波を伝搬させ、伝搬してきた弾性
    波の強度および所定時間における強度のばらつきから液
    体中のバブリング状態を検出することを特徴とするバブ
    リング検出方法。
  8. 【請求項8】 液体を収容する容器(1)の壁面にラム
    波状の弾性波を伝搬させる弾性波送信センサ(2)と、
    伝搬してきた弾性波の強度を検出する弾性波受信センサ
    (3)と、検出された強度および所定時間における強度
    のばらつきから液体中のバブリング状態を検出するバブ
    リング状態検出手段(4)とを含むことを特徴とするバ
    ブリング検出装置。
  9. 【請求項9】 前記容器(1)は、その内部と連通し、
    かつ容器壁面に対して所定角度をなす傾斜筒体(5)を
    有し、前記弾性波送信センサ(2)および弾性波受信セ
    ンサ(3)は傾斜筒体(5)の所定位置に配置されてい
    る請求項8に記載のバブリング検出装置。
  10. 【請求項10】 前記傾斜筒体(5)の傾斜角度と傾斜
    筒体(5)に対する弾性波送信センサ(2)および弾性
    波受信センサ(3)の配置位置とを、要求されるバブル
    感度に応じて設定している請求項9に記載のバブリング
    検出装置。
  11. 【請求項11】 前記容器(1)は、鉛直面に対して所
    定角度をなす側壁を少なくとも一部に有するものであ
    り、前記弾性波送信センサ(2)および弾性波受信セン
    サ(3)は前記側壁の所定位置に配置されている請求項
    9に記載のバブリング検出装置。
  12. 【請求項12】 液位検出対象区間を複数の小区間に区
    分し、各小区間に対応させて弾性波送信センサ(2)お
    よび弾性波受信センサ(3)を配置している請求項8か
    ら請求項11の何れかに記載のバブリング検出装置。
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