JP2002031112A - パイプ固定装置 - Google Patents

パイプ固定装置

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JP2002031112A
JP2002031112A JP2000212919A JP2000212919A JP2002031112A JP 2002031112 A JP2002031112 A JP 2002031112A JP 2000212919 A JP2000212919 A JP 2000212919A JP 2000212919 A JP2000212919 A JP 2000212919A JP 2002031112 A JP2002031112 A JP 2002031112A
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pipe
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pipe member
fixing device
cylindrical portion
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JP2000212919A
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Tadahiko Tao
忠彦 田尾
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Royal Corp
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 に係り、パイプ部材への板部材の組付けと同
時にパイプ部材に対する板部材の取付角度の割り出しと
パイプ部材の回転防止とができるパイプ固定装置を提供
する。 【解決手段】 主パート4の端面8に設けた軸方向から
見て非円形の突起13に、板部材1に形成した同形の嵌
合孔12を嵌合させて主パート4と板部材1との取付角
度をこれらの組立と同時に割り出す。又、主パート4の
周面に形成した位置決め溝17をパイプ部材2aの内周
に形成した突起18に位置合わせしながら主パート4を
パイプ部材2aに挿入して、これらの組付けと同時に主
パート4に対するパイプ部材2aの取付角度を割り出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、壁面に取り付け
られるハンガーなどのパイプ部材と板部材とを固定する
時にパイプ部材の端部に挿入されるパイプ固定装置に係
り、特に、板部材のパイプ部材への取り付け角度を取り
付けと同時に正確に割り出せるようにしたパイプ固定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、店舗等の壁面等にハンガーが取り
付けられ、商品の陳列等に用いられている。このハンガ
ーは、図8に示すように、パイプ200の両端部に壁に
取り付けけられる1対のアーム状の板部材(ブラケッ
ト)300が取り付けられる。そして、壁などに取り付
けられた縦メンバー400の係止溝401に、ブラケッ
ト300に設けられた係止爪301を係合させて、壁面
等にハンガーが取り付けられる。
【0003】ところで、1本のパイプ200の両端に例
えば壁に取り付けられる1対のアーム状のブラケット3
00をパイプ200の端部を突き当てるように固定する
方法として、パイプ200の各端部にパイプ固定装置1
00を挿入し、ブラケット300の孔302に挿通した
ボルト102をこのパイプ固定装置100に螺合し、こ
のボルト102を締め込むことによりブラケット300
をパイプ200の両端面に締付ける方法が用いられてい
る。
【0004】上記したパイプ固定装置100としては、
パイプ200の端部に挿入される主パート100と、ブ
ラケット300に挿通され、前記主パート100のネジ
孔101に螺合されるボルトとを備え、この主パート1
00をパイプ200の端部に例えば、ねじ込み、圧入、
リベット止めなどの方法で固定している。
【0005】上記したように、パイプ200の両端に取
り付けられたブラケット300は、壁等に取り付けられ
た縦メンバー400の係止溝401にその係止爪301
を係合される。このため、両端のブラケット300は、
互いに平行にパイプ固定装置100に固定する必要があ
る。
【0006】しかしながら、上記したブラケット300
とパイプ200との接合構造においては、パイプ200
に対するブラケット300の軸心回りの取り付け角度を
正確に割り出すことができないので、これらを所定の取
り付け角度で組付けるためには、治具や人手によってパ
イプ200及びブラケット300を所定の取り付け角度
になるように保持しながらボルト102を締め込む必要
があり、取り付け作業が煩瑣になるなどコストダウンを
図る上で不利になるという問題がある。
【0007】一方、パイプと板部材との固定をパイプに
パイプ固定装置を取り付ける作業で同時に行うようにし
たパイプの固定装置が実開平6−25613号公報(I
nt.Cl.F16B 9/02)に開示されている。
このパイプの固定装置を図9に従い説明する。
【0008】このパイプの固定装置は、割カラー420
と固定部材430と可動部材440とからなり、パイプ
450の被取付端部451に装着される。
【0009】割カラー420は略筒形状の筒状本体42
1で構成され、その筒方向には割溝422が形成されて
いるとともに、前記筒状本体421の内面側にその中央
部分が肉厚に形成された肉厚部423を有し、前記肉厚
部423から筒方向の前側端部421aに向かって低く
なる前側テーパ面424と後側端部421bに向かって
低くなる後側テーパ面425が形成されている。
【0010】この割カラー420は板状の取付部材46
0に固定されるパイプ450の被取付端部451近傍内
部に挿入される。
【0011】固定部材430は略円錐台形状の本体部4
31とこの本体部431の大径部431a側から外方向
に形成されたフランジ部432とからなり、前記パイプ
450の被取付端部451に装着される。
【0012】本体部431は、その略中央円錐方向に形
成された締付ボルト470のための貫通孔433を有
し、かつ前記本体部431の外周面には前記割カラー4
20の後側テーパ面425と摺接する外周テーパ面43
5が形成され、この外周テーパ面435には突部434
が形成されている。
【0013】フランジ部432は、前述したように、本
体部431の大径部431a側から外方向に形成されて
いて、パイプ450に挿入された時にパイプ450の被
取付端部451の端面451aに当接するように構成さ
れている。前記突部434は前記割カラー420の割溝
422に係合するようになっていて、前記固定部材43
0の位置決めをなし、後述するストッパ部材438の取
り付けを容易になすものである。
【0014】可動部材440は逆略円錐台形状の本体部
441よりなり、その略中央円錐方向に前記締付ボルト
470と螺合するネジ穴443が形成され、前記パイプ
の被取付端部451近傍内において前記割カラー420
の前方に挿入される。
【0015】本体部441の外周面は前記割カラー42
0の前側テーパ面424と摺接する外周テーパ面444
が形成され、この外周テーパ面444には突部442が
形成されている。
【0016】この突部442は前記固定部材430の突
部434と同様に前記割カラー420の割溝422に係
合して位置決めをなすだけでなく、締付ナット470を
前記固定部材430を介して可動部材440に螺着した
際に、当該締付ボルト470の回転に伴って可動部材4
40が回動するのを防ぐものである。
【0017】前記固定部材430にはストッパ部材43
8が設けられている。このストッパ部材438は公知の
ネジ部材などからなり、前記可動部材440の締付ボル
トのためのネジ孔443に沿って設けられた貫通孔44
9を経て前記固定部材430のネジ孔439に螺着する
ようになっている。
【0018】この固定装置は、前記固定部材430を被
取付端部451側にし可動部材440をパイプ450内
側に挿入した状態で当該パイプ450の被取付端部45
1に装着される。固定装置が装着されたパイプ450
は、ベース板などの取付部材460の取付穴461から
挿入された締付ボルト470を前記固定装置の固定部材
430を介して可動部材440のネジ孔443に螺着す
ることによって、前記取付部材460に一体に固定され
る。
【0019】上記した固定装置において、締付ボルト4
70を可動部材440に螺着し、ねじ込むことによっ
て、相対的にその本体部441が割カラー420の肉厚
部423方向に嵌入する。前記割カラー420には筒方
向に割溝422が設けられているので、可動部材440
の外周テーパ面444によって当該割カラー420が押
し広げられもって、割カラー420の前側テーパ面42
4が押圧される。さらに、割カラー420の後側テーパ
面425において、このテーパ面と摺接する固定部材4
30の外周テーパ面435に力が作用する。そして、力
は取付端部451内に挿入された割カラー420と固定
部材430と可動部材440の各テーパ面424,42
5,435,444において幅広く均一に分散され、前
記パイプ450に対する高い保持力となって作用する。
【0020】以上説明したように、このパイプの固定装
置によれば、締付ボルトの締付力は固定部材および可動
部材を介して割カラーに分散され、パイプ内面を広い面
積で強く押圧することができる。したがって、取付部材
に対して高い保持力を有し、パイプががたつくことがな
く確実に固定される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したパイプの固定
装置においても、このような取付部材と固定部材との接
合構造においては、パイプに対する取付部材の軸心回り
の取り付け角度を正確に割り出すことができない。この
ため、これらを所定の取り付け角度で組付けるために
は、治具や人手によってパイプ及び取付部材(板部材)
を所定の取り付け角度になるように保持しながらボルト
を締め込む必要があり、やはり作業が煩瑣になるという
問題がある。
【0022】又、上述したように、パイプ部材200の
両端に板部材300が取り付けけられる場合には、両端
の板部材300が同じ取り付け角度で取り付けけられる
ことが望まれるが、取り付け角度が不揃いになることが
多く、この不揃いを矯正するためにパイプ部材200の
軸心回りに板部材300を捩ると、ボルト120が緩
み、パイプ部材200と板部材300との接合が不確実
になり、パイプ部材200にその軸心回りに回転させる
外力が作用すると簡単にパイプ部材200が回転してし
まうことがある。
【0023】更に、板部材300をパイプ部材200の
軸方向に抜こうとする外力によって、ボルト120やナ
ット130のネジが潰され、パイプ部材200と板部材
300との接合が不確実になることがある。
【0024】この発明は、これらの従来技術の課題を解
決し、板部材のパイプ部材に対する軸心周りの取り付け
角度を組付けと同時に正確に割り出せるようにしたパイ
プ固定装置を提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明のパイプ固定装
置は、パイプ部材の端部に挿入される主パートと、板部
材に挿通され、前記主パートに差込まれるボルトと、主
パート内に軸方向に進退可能に、かつ、軸心回りに回転
不能に配置され、前記ボルトが螺合されるナットとを備
え、前記主パートはボルト挿通孔が形成された端面と、
この端面の片面に同軸心状に連設された筒部とを有し、
この筒部の周壁に軸方向に延びる摺り割が形成されると
共に、該筒部内に前記ナットを端面側から受止めるテー
パー面が形成されたパイプ固定装置において、前記端面
の筒部と反対側の面に、該端面に直角の方向から見て非
円形に形成され、前記板部材に透設された同形の嵌合孔
に嵌合される突起が設けられ、前記筒部の外周面にその
母線方向に延び、パイプ部材の内周面に突出させた別の
突起が嵌め込まれる位置決め溝が形成されていることを
特徴とする。
【0026】これによると、パイプ部材の内周面の突起
が位置決め溝に嵌る位置でなければパイプ固定装置をパ
イプ部材の端部に十分に挿入することができず、突起の
位置と位置決め溝の位置とを合せてパイプ固定装置をパ
イプ部材に挿入することにより、パイプ部材に対するパ
イプ固定装置の軸心回りの取り付け角度を組付けと同時
に正確に割り出せる。
【0027】又、パイプ部材にパイプ固定装置を挿入し
た後、パイプ固定装置の突起を板部材の嵌合孔に嵌め込
むと、板部材に対するパイプ固定装置の軸心回りの取り
付け角度を組付けと同時に正確に割り出せる。
【0028】そして、このようにしてパイプ固定装置を
介して板部材に対するパイプ部材の軸心回りの取り付け
角度が割り出された後、板部材及び端面のボルト挿通孔
に挿通したボルトをナットに螺合し、締め込むことによ
りナットを端面側に引き寄せると、取り付け角度が正確
に割り出された状態のままで、主パートがパイプ部材に
固定されるとともに、板部材がパイプ部材の端面に押付
けられて、パイプ部材及び主パートに固定される。
【0029】この発明において、パイプ固定装置の材質
は特に限定されず、例えば、鉄、ステンレススチールを
含む鋼、銅、青銅、アルミニウム、真鍮、砲金などの金
属、天然又は合成の熱可塑性樹脂、天然又は合成の熱硬
化性合成樹脂、木などを用いれば良い。
【0030】又、この発明においては、主パートはボル
ト挿通孔が形成された端面と、この端面の片面に同軸心
状に連設された筒部とを備え、この筒部の周壁に摺り割
が形成されるが、この摺り割の数は1条以上であればよ
い。
【0031】ここで、唯一または複数条中の1条の摺り
割は、筒部と端面との接続部位に過大な内部応力が生じ
ないようにするために、筒部から端面のボルト挿通孔ま
で延長して設けることが推奨される。
【0032】更に、この発明においては、前記筒部内に
内径が前記端面に近づくに連れて小径になり、前記ナッ
トを端面側から受止めるテーパ面が形成されるが、この
テーパ面は筒部の内周面全体にわたって形成しても、そ
の軸方向の一部分のみに形成しても良い。
【0033】加えて、この発明においては、この筒部の
内部にナットが配置されるが、板部材とパイプ部材とを
接合する作業の作業性を高めるためにはこのナットを筒
部内に保持することが好ましく、このため、例えば筒部
の内周面にリング溝を形成し、このリング溝に内嵌した
スナップリングでナットの脱出を防止することが推奨さ
れる。
【0034】さて、この発明のパイプ固定装置において
は、前記端面の筒部と反対側の面に、該端面に直角の方
向から見て非円形に形成され、板部材に透設された同形
の嵌合孔に嵌合される突起が設けられる。
【0035】ここで、非円形とは、前記ボルト挿通孔と
同心の円形を除く任意の形状のことを言い、例えば長方
形、正方形、菱形、台形、平行四辺形などの四角形、三
角形、五角形、六角形、七角形、八角形などを含む多角
形、扇形、弦月形、小判形、楕円形などの形状を含む
他、例えば前記ボルト挿通孔から偏心させた円形、前記
端面の中心に関して対称位置に設けた1対のピン、前記
端面の中心から等距離の3箇所以上の複数箇所に分散し
て設けた複数のピンなど、この突起と板部材の嵌合孔と
の嵌合により板部材が端面に対してボルト挿通孔の周り
に回転不能となる形状を広く含む意味で用いている。
【0036】上述したように、摺り割が端面のボルト挿
通孔まで延長して設けられる場合に、端面に形成される
前記突起の少なくとも一部分が摺り割の両側に分けて形
成されると、ナットにより筒部が径方向に拡大されると
同時に嵌合孔内で突起が拡大され、嵌合孔の内周面に所
定の接触圧で接触する。これにより、主パートからの板
部材の引抜きに対する抵抗が増大するので、板部材をパ
イプ部材の軸方向に抜こうとする外力によって、ボルト
やナットのネジが潰され難くなり、パイプ部材と板部材
の接合が不確実になることが防止されるので有利であ
る。
【0037】この発明において、端面に形成する突起の
大きさは、特に限定されないが、可能な限り大きくする
ことが強度上好ましい。この観点からは、端面からはみ
出る程度の大きさにすることが考えられるが、製造の容
易性及び製造コストを安価にすることを考慮にいれて、
端面からはみ出さない程度で可能な限り大きくすること
が好ましい。
【0038】又、この発明のパイプ固定装置において
は、前記筒部の外周面にその母線方向に延び、パイプ部
材の内周面に突出させた別の突起が嵌め込まれる位置決
め溝が形成されるが、この位置決め溝は端面の外周まで
延長しても良い。
【0039】なお、パイプ部材の内周に別の突起を形成
する方法は、特に限定されず、例えばパイプ部材の周方
向の一部分を軸心方向に打ち込むことにより形成する方
法、パイプ部材の内周面に別体に形成された別の突起を
溶接、融着、接着、粘着する方法、パイプ部材の周壁に
ビスを螺合し、このビスの先端部で別の突起を形成する
方法などがその例として挙げられる。
【0040】
【発明の実施の態様】以下、この発明の一実施例に係る
パイプ固定装置を図面に基づいて具体的に説明するが、
これに先立ってこの発明が適用されたハンガーについて
説明する。
【0041】図6の分解斜視図に示すハンガーは、一対
のブラケット(板部材)1の間にパイプフレーム2をこ
の発明の一実施例に係るパイプ固定装置3を用いて組み
立てる。この後、両板部材1の係止爪1aを壁等に取り
付けられた縦メンバー(図示せず)係合させて固定し、
使用される。
【0042】パイプフレーム2は、左右両端がそれぞれ
ブラケット1に突き当て状に連結される幹用のパイプ部
材2aと、これの軸方向中央から前後に突き出るように
固定された枝用のパイプ部材2bと、この枝用のパイプ
部材2bの先端部に上向きに突設されたピン2cとを備
えている。また、枝用のパイプ部材2bの先端部には、
後述するように、エンドパーツ30が取り付けられてい
る。
【0043】この幹用のパイプ部材2aとブラケット1
との連結に用いるパイプ固定装置3は、図1の分解斜視
図、図2の分解縦断面図、図3の組立横断面図に示すよ
うに、主パート4と、これの内部に配置されたナット5
と、ブラケット1に挿通され、主パート4内の前記ナッ
ト5に螺合されるボルト6とを備える。
【0044】前記主パート4は中心にボルト挿通孔7が
形成された端面8と、この端面8の片面に連続するよう
に形成された筒部9とを備え、この筒部9は内径が前記
端面8に近づくに連れて小径になるように形成されてい
る。
【0045】又、この筒部9の周壁から端面8のボルト
挿通孔7までにわたって1条の摺り割10が形成されて
いる。
【0046】前記端面8の外周面と筒部9の外周面は互
いに連続した外径の一様な円筒面を構成し、端面8の外
周面には、必要に応じて、ブラケット1に受止められる
つば11が形成される。
【0047】又、図4の正面図に示すように、この端面
8の筒部9と反対側の面には、ブラケット1に形成され
た嵌合孔12に対応する小判形の突起13が連設されて
いる。
【0048】この突起13の長軸は端面8に延長された
摺り割10上に配置される。したがって、この突起13
の中央部に前記ボルト挿通孔7が位置し、この突起13
の長軸方向の半分がこのボルト挿通孔7から端面8の周
縁に延びる摺り割10の両側に分けて形成されることに
なる。
【0049】図5の縦断正面図に示すように、前記筒部
9内には、前記ナット5が該筒部9の軸方向に進退可能
に挿入され、このナット5の周面の1箇所に形成した突
条14を前記摺り割10に突入させることにより、ナッ
ト5がその軸心回りに回転しないようにしている。
【0050】更に、図2、図3に示すように、この筒部
9の先端部の内周面には、リング溝15が周設され、こ
のリング溝15に内嵌したスナップリング16で前記ナ
ット5を受止めて筒部から脱出することを防止してい
る。
【0051】加えて、図1ないし図5に示すように、前
記主パート4の外周面には、例えば摺り割10と反対側
で母線方向に延びる位置決め溝17が軸方向の全長にわ
たって形成される。そして、パイプ部材2aの周方向の
1箇所には、その端面から所定の位置に別の突起18が
内向きに突出させてあり、主パート4は位置決め溝17
の位置をこの突起18の位置に合せなければパイプ部材
2aに十分に挿入できず、この位置合わせをして主パー
ト4をパイプ部材2aに差込むと、主パート4が、位置
決め溝17と突起18との噛み合いにより、パイプ部材
2aに対して軸心回りに位置決めされるようにしてあ
る。
【0052】つまり、この主パート4をパイプ部材2a
の端部に筒部9側を先にして、前記別の突起18と位置
決め溝17の位置を合わせながら、つば11がパイプ部
材2aの先端面に受止められるまで差込むと、同時にパ
イプ部材2aに対する主パート4の軸心回りの取り付け
角度が割り出される。
【0053】前記ブラケット1には、主パート4の端面
8に形成した突起13と同じ形状及び大きさを有する嵌
合孔12が形成され、この嵌合孔12を突起13に合せ
てブラケット1を突起13に差込むと、ブラケット1が
主パート4に、その軸心回りの取り付け角度を割り出さ
れて組み付けられる。
【0054】更に、この後、ボルト6をブラケット1の
嵌合孔12と端面8のボルト挿通孔4とに順に通して、
ナット5に螺合させ、締め込むと、主パート4が径方向
に拡大してパイプ部材2aに固定され、また、ボルト6
の頭が主パート4に向かって螺進してブラケット1をパ
イプ部材2a及び主パート4に固定する。
【0055】ここで、パイプ部材2aに対する主パート
4の回転は位置決め溝17と突起18との噛み合いによ
って禁じられ、また、主パート4の端面8及び筒部9に
対するナット5の回転は突条13と摺り割10との噛み
合いによって禁じられているので、特に主パート4を手
で押さえなくとも、パイプ部材2aに対するブラケット
1の取り付け角度を変えることなく、ドライバー1本で
簡単にボルト6を締め込むことができる。
【0056】このようにして、主パート4をパイプ部材
2aの端部に差込み、ブラケット1を主パート4に差込
んでボルト6を締め込むと、ブラケット1をパイプ固定
装置3を介してパイプ部材2aに組み付けると同時にブ
ラケット1のパイプ部材2aに対する取り付け角度を割
り出すことができるのである。
【0057】ここで、幹用のパイプ部材2aの両端に形
成する突起18を軸方向から見て同じ位置に位置させて
おくと、いとも簡単に該パイプ部材2aの両端にブラケ
ット1を同じ取り付け角度に割り出して組付けることが
できる。
【0058】また、ボルト6をねじ込むことにより主パ
ート4が径方向に拡大することに伴い、端面8の突起1
3が径方向に拡大して、嵌合孔12の周面に所定の接触
圧で押圧され、ボルト6を引抜く外力に対する抵抗を生
むので、ボルト6及びブラケット1がパイプ部材2a及
び主パート4から抜け出し難くなる。
【0059】更に、幹用のパイプ部材2aにその軸心回
りの回転力が作用しても、端面8の突起13と嵌合孔1
2との噛み合いによりブラケット1に対する主パート4
の回転が防止され、位置決め溝17と別の突起18との
噛み合いによって主パート4に対するパイプ部材2aの
回転が防止されているので、簡単にはパイプ部材2aが
回転することはないのである。
【0060】次に、枝用のパイプ部材2bの先端部に取
り付けられるエンドパーツ30につき図7の分解斜視図
に従い説明する。このエンドパーツは主パート31と、
ボルト39と、主パート31内に配置されるナット37
とからなる。
【0061】このエンドパーツ30の主パート31はパ
イプ部材2bの端部内に挿入され、ボルト挿通孔32が
形成された円形の端面33と、この端面33の片面に同
軸心状に連設された筒部34とを備えている。
【0062】この筒部34は、周方向の一箇所に、母線
方向に延び、内周面から外周面まで貫通する摺り割35
を有し、その内周面の少なくとも一部分は前記端面33
に近づくに連れて小径になるテーパ面36に形成されて
いる。
【0063】前記ナット37は、この筒部34内に軸方
向に移動可能に配置され、その外周に突設した突条37
を前記摺り割35に突入させることにより軸心回りに回
転しないようにしてある。また、この筒部34の先端部
の内周面には、リング溝が周設され、このリング溝に内
嵌したスナップリング38で前記ナット37を受止めて
筒部から脱出することを防止している。
【0064】主パート31を筒部34側からパイプ部材
2bの端部に挿入し、ボルト39を前記ボルト挿通孔3
2から主パート31に差込み、ねじ込むと前記ナット3
7に螺合し、更にねじ込むと、ナット37がテーパ面3
6に受止められ、筒部34を径方向に押し広げる。これ
により、筒部34がパイプ部材2bの内面に所定の接触
圧で押付けられ、摩擦抵抗により、パイプ部材2b内で
の主パート31の回転とパイプ部材2bからの主パート
31の脱出が防止される。このようにして、パイプ部材
2bの端部にエンドパーツ30が取り付けられる。
【0065】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明のパイ
プ固定装置は、前記端面の筒部と反対側の面に、該端面
に直角の方向から見て非円形に形成され、板部材に透設
された同形の嵌合孔に嵌合される突起が設けられ、前記
筒部の外周面にその母線方向に延び、パイプ部材の内周
面に突出させた別の突起が嵌め込まれる位置決め溝が形
成されるので、端面の突起と板部材の嵌合孔との嵌合に
より、板部材に対するパイプ固定装置の取り付け角度の
割り出し及び回転防止が図られ、又、筒部の位置決め溝
とパイプ部材の別の突起との噛み合いにより、パイプ部
材にジョイントパートを介して板部材を組付けると同時
に板部材のパイプ部材に対する取り付け角度の割り出し
ができ、また、板部材に対するパイプ部材の回転を防止
することができるのである。
【0066】この発明において、特に前記摺り割が筒部
の周面から端面のボルト挿通孔まで連続して形成され、
端面に形成される前記突起の少なくとも一部分が摺り割
の両側に分けて形成されると、ボルトを締めこんだ時に
主パートが径方向に拡大されるのに伴って前記突起が径
方向に拡大され、嵌合孔の周面に押圧されて、ボルトを
引抜く外力に対する抵抗を生じる。そして、この抵抗に
より、ボルトやナットのネジが潰されることが防止さ
れ、板部材がパイプ部材及び主パートから分解されるこ
とを防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の分解斜視図である。
【図2】この発明の分解縦断面図である。
【図3】この発明の組立横断面図である。
【図4】この発明の正面図である。
【図5】この発明の縦断正面図である。
【図6】この発明が適用されたハンガーの斜視図であ
る。
【図7】この発明が適用されるハンガーのエンドパーツ
部分の分解斜視図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【図9】従来の固定装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ブラケット 2a パイプ部材 3 パイプ固定装置 4 主パート 5 ナット 6 ボルト 7 ボルト挿通孔 8 端面 9 筒部 10 摺り割 12 嵌合孔 13 突起 15 位置決め溝 16 別の突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ部材の端部に挿入される主パート
    と、板部材に挿通され、前記主パートに差込まれるボル
    トと、主パート内に軸方向に進退可能に、かつ、軸心回
    りに回転不能に配置され、前記ボルトが螺合されるナッ
    トとを備え、前記主パートはボルト挿通孔が形成された
    端面と、この端面の片面に同軸心状に連設された筒部と
    を有し、この筒部の周壁に軸方向に延びる摺り割が形成
    されると共に、該筒部内に前記ナットを端面側から受止
    めるテーパ面が形成されたパイプ固定装置において、 前記端面の筒部と反対側の面に、該端面の軸方向から見
    て非円形に形成され、板部材に透設された同形の嵌合孔
    に嵌合される突起が設けられ、前記筒部の外周面に軸方
    向に延び、パイプ部材の内周面に突出させた別の突起を
    突入させる位置決め溝が形成されることを特徴とするパ
    イプ固定装置。
  2. 【請求項2】 前記摺り割が筒部の周面から端面のボル
    ト挿通孔まで連続して形成され、端面に形成される前記
    突起の少なくとも一部分が摺り割の両側に分けて形成さ
    れる請求項1に記載のパイプ固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4722093B2 (ja) * 2007-07-03 2011-07-13 株式会社ロイヤル パイプ装置

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