JP2002027597A - 誘導ループ付きマイクロホン - Google Patents
誘導ループ付きマイクロホンInfo
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Abstract
を伝達するための誘導ループ付きマイクロホンを提供す
ること。 【解決手段】 音声を受音するマイク素子3と、マイク
素子3からの出力に対応する信号によって駆動されて磁
界を発生する誘導ループ2とを具備する誘導ループ付き
マイクロホン10は、マイク素子3の出力を増幅する増
幅回路と、該増幅回路の出力に結合された出力コイル
と、誘導ループ2を出力コイルに磁気的に結合する手段
とを内蔵する本体1を備え、誘導ループ2は本体1に取
り付けられる。
Description
マイクロホンに関する。特に、この発明は、補聴器の明
瞭度を上げることができる点で、補聴器と組み合わせて
使用されるとき特に有益である。
うものとして広く使用されている。しかし、通常の補聴
器には受信指向性や周波数選択性がないため、周囲の雑
音が大きい場合や会話の相手がある程度離れている場合
には、不必要な音までも増幅されてしまい、会話が困難
になることがある。
れている。その一つは、補聴器の外部入力端子に指向性
マイクロホンをケーブルで接続し、会話の相手の方にマ
イクロホンを向けることにより、会話を聞き取り易くす
る方法である。しかし、この方法は、補聴器と指向性マ
イクロホンとをケーブルで接続しているため見栄えが悪
く、指向性マイクロホンやケーブルが収納や持ち運びの
邪魔になるうえ、使用時にマイクロホンを補聴器に接続
する作業が面倒である、等の欠点を有する。
スマイクを介して送信し、これを受信機で受信して復調
した音声をイヤホーンで聞く方法、又は、この受信機の
イヤホン端子に磁気誘導装置を接続し、この磁気誘導装
置と補聴器を誘導結合させて音声を聞く方法である。こ
の方法によると、マイクロホンと補聴器を結ぶケーブル
を使用する必要がなくなるという利点がある一方、ワイ
ヤレスマイク、磁気誘導装置、イヤホン等の多くの機材
を必要とするので管理が面倒であり、携帯に不便である
うえ、使用時の準備作業が面倒であるという欠点があ
る。
を内蔵させ、これに対して専用ワイヤレスマイクから音
声信号を送る方法である。この方法によると、FM受信
機を内蔵した専用の補聴器とワイヤレスマイクとを購入
する必要があるのでコストがかかるうえ、専用の補聴器
を装着した人しか受信できないという欠点がある。
声を受け取るマイクロホンと補聴器を結ぶインターフェ
ースとして、有線のものにはケーブルしか、無線のもの
には電波しか考慮しなかったためである。
に鑑みて提案されたものであり、この発明の目的は、磁
界結合により補聴器等の受信装置に音声信号を伝達する
ための誘導ループ付きマイクロホンを提供することであ
る。
め、この発明は、音声を受音するマイク素子と、前記マ
イク素子からの出力に対応する信号によって駆動されて
磁界を発生する誘導ループと、を具備することを特徴と
する誘導ループ付きマイクロホン、を提供する。
前記マイク素子と、該マイク素子の出力を増幅する増幅
回路と、該増幅回路の出力に結合された出力コイルと、
前記誘導ループを前記出力コイルに磁気的に結合する手
段とが筐体内に設けられ、前記誘導ループは前記筐体に
取り付けられる。
は、例えば磁気コアによって結合することができる。ま
た、前記マイク素子及び前記誘導ループを前記筐体に対
して着脱自在に構成することが望ましい。
前記マイク素子は狭指向性を有するもの、例えば、二次
圧力傾度マイクロホンの構成としたものであることが望
ましい。
流に変換された後、誘導ループを流れる。これによって
誘導ループから、受け取った音声に対応した磁界が発生
される。
ホンの一つの実施の形態を概略的に示す図である。同図
において、マイクロホン10は、本体1をなす筐体と、
本体1の一端に設けられた誘導ループ2とを備える。本
体1の他端には話者等の発音源からの音を受け取るマイ
ク素子3が取り付けられる。本体10の一端には貫通穴
4が形成され、この貫通穴4を通るように誘導ループ3
が装着される。誘導ループ2は話者等の発音源からの音
に対応する磁界を発生する。誘導ループ2はハンドスト
ラップ又はネックストラップを兼用していることが望ま
しい。また、誘導ループ2を延長可能に構成してもよ
い。
マイク素子3に入力された音は、マイク素子3によって
音に対応する電気信号に変換され、該電気信号は増幅回
路5によって増幅されて出力コイル6に印加される。こ
れにより、出力コイル6には、マイク素子3に入力され
た音に対応する電流が流れる。誘導ループ2は出力コイ
ル6と磁気的に結合しているので、誘導ループ2にも、
出力コイル6に流れる電流、即ち、マイク素子3に入力
された音に対応する電流に応じた電流が流れ、これによ
って、誘導ループ2の周囲に、マイク素子3に入力され
た音に対応する磁界が発生される。
結合するためには、例えば図2の(b)に示すように、
中心に貫通穴を有するリング状の磁気コア7の周囲に出
力コイル6を巻回すると共に、この磁気コア7の貫通穴
に誘導ループ2を通すようにすればよい。
磁界は、誘導コイル等の磁界受信素子を備えた受信機に
よって受信することができる。受信機の一例は、老人や
難聴者等の聴力が不十分な人が携帯する補聴器である。
この場合、図1に示すマイクロホン10は、単一指向性
マイクロホンのような、一定の方向に対して高い感度を
持つよう設計されていることが望ましく、特に狭指向性
マイクロホンがこの発明のマイクロホンには好適であ
る。このように設計することにより、マイクロホン10
は、音源である集音対象から離れていたり、周囲の雑音
が多くても、集音対象からの音を或る程度強調して集音
することができるからである。
10を補聴器20と共に使用している状況を概略的に示
しており、耳掛け型の補聴器20は誘導ループ2と誘導
結合する誘導コイルを内蔵している。これにより、誘導
ループ2によって発生された磁界は補聴器20内部の誘
導コイルによって受信されて誘導コイルに起電力を発生
するので、これを増幅して空気振動へ変換することによ
り、補聴器20から音声が再生される。
3に示すような構成の二次圧力傾度マイクロホンであ
る。このマイクロホンは、2個の単一指向性のマイク素
子を間隔dだけ離して且つこれらマイク素子の正面軸が
一致するように配置し、それぞれのマイク素子の出力の
差をもって出力とするものである。間隔dは例えば40
mmである。二次圧力傾度マイクロホンは真横方向の感
度がほぼゼロになるという特徴を持ち、通常の単一指向
性マイクロホンに比較して、正面の方向に鋭い単一の指
向性を示す。
イクロホンの他の実施の形態を概略的に示す図である。
この実施の形態においては、誘導ループ2は本体1とは
別体とされ、本体1に対して着脱可能とされる。これを
実現するため、出力コイル6は、増幅回路5の出力と接
続された一次コイル61と、この一次コイルと磁気的に
結合する二次コイル62とを備え、二次コイル62の両
端は本体1の端部に設けられた出力端子81、82にそ
れぞれ接続される。これに対応して、誘導ループ2の両
端には、これらの出力端子81、82と着脱し得る端子
21、22が設けられる。具体的には、出力端子81、
82はジャックであり、誘導ループ2の端子21、22
はプラグである。これにより、誘導ループ2の端子2
1、22を出力端子81、82に挿入することにより、
誘導ループ2と出力コイル6との間の電気的な接続が行
われると共に、誘導ループ2は本体1に対して機械的に
保持される。
は必ずしも必要ではなく、これらのコイルを用いること
無く、低周波増幅器の出力を出力端子81、82に直結
するようにしてもよい。このように、一次コイル61及
び二次コイル62を使用しない構成は、これらのコイル
を用いる場合に比べて、誘導ループ2との間のインピー
ダンス整合が取り難いという問題はあるが、コスト的に
は有利である。
クロホンの一つの実施の形態を説明したが、この発明は
これに限られるものではなく、種々の変更が可能であ
る。例えば、(1)マイクロホン10の出力を調整する
ことができるよう、増幅回路5に可変抵抗を組み合せる
ことができる、(2)聞きやすい方向にマイクロホン1
0の指向性を変更することができるようスイッチを設け
ることができる、(3)本体1を、マイク素子3を有す
る第1の部分と、増幅回路5、出力コイル6及び誘導ル
ープ2を有する第2の部分とに二分し、これらの部分間
を適宜の手段を用いて電気的且つ機械的に着脱自在に接
続できるようにすることにより、マイク素子3を交換可
能とすることができる。
なときに取り出して発音源の方へ向けるだけで、誘導ル
ープと磁界結合し得る誘導コイルを内蔵した受信機で受
音することができるので、使用が極めて簡便であり、機
器の使用に不慣れな又は苦手な人であっても容易に使用
することができるうえ、例えば、異なる場所にいる話者
が次々と発声する場合のような発音源の場所的な変更に
も迅速に対応することができるという格別の効果を奏す
る。
器と組み合わせて用いるとき、補聴器の出力音声の明瞭
度を上げることができるので、周囲の雑音等に煩わされ
ることなく、必要な音を聞き取ることが可能になるとい
う効果を奏する。この効果は、マイク素子に狭指向性の
ものを使用するときに特に顕著であり、例えば、マイク
素子を二次圧力傾度マイクロホンの構成とするとき、真
横方向の感度が実質的にゼロで正面方向に対して鋭い指
向性を有するマイクロホンを提供することができる。
とすることにより、使用しないときには筐体と誘導ルー
プを別々に収納すればよく、持ち運びに便利であり、マ
イクロホンの筐体に対してマイク素子を交換可能に構成
することにより、マイクロホンの特性を容易に変更する
ことができるという効果を奏することもできる。
態を概略的に示す図である。
を用いて説明するための図であり、(b)は図1のマイ
クロホンの出力部と誘導ループとを結合させるための構
成例を示す図であり、(c)は図1のマイクロホンの使
用状態を示す図である。
傾度マイクロホンを説明する図である。
を概略的に示す図である。
2:誘導ループ、3:マイク素子、 4:貫通穴、
5:増幅回路、 6:出力コイル、7:磁気コア
Claims (7)
- 【請求項1】 音声を受音するマイク素子と、 前記マイク素子からの出力に対応する信号によって駆動
されて磁界を発生する誘導ループと、を具備することを
特徴とする誘導ループ付きマイクロホン。 - 【請求項2】 前記マイク素子と、該マイク素子の出力
を増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力に結合された
出力コイルと、前記誘導ループを前記出力コイルに磁気
的に結合する手段とを内蔵する筐体を備え、前記誘導ル
ープが前記筐体に取り付けられていることを特徴とす
る、請求項1記載の誘導ループ付きマイクロホン。 - 【請求項3】 前記出力コイルと前記誘導ループとが磁
気コアによって結合されていることを特徴とする、請求
項2記載の誘導ループ付きマイクロホン。 - 【請求項4】 前記誘導ループが前記筐体に対して着脱
自在であることを特徴とする、請求項2記載の誘導ルー
プ付きマイクロホン。 - 【請求項5】 前記マイク素子が前記筐体に対して着脱
自在であることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか
一つに記載の誘導ループ付きマイクロホン。 - 【請求項6】 前記マイク素子が狭指向性を有すること
を特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の誘
導ループ付きマイクロホン。 - 【請求項7】 前記マイク素子が二次圧力傾度マイクロ
ホンであることを特徴とする、請求項6記載の誘導ルー
プ付きマイクロホン。
Priority Applications (1)
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JP2000202066A JP4117096B2 (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 誘導ループ付きマイクロホン |
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JP4117096B2 JP4117096B2 (ja) | 2008-07-09 |
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Family Applications (1)
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