JP2002027315A - 動き検出装置及び動き検出方法 - Google Patents

動き検出装置及び動き検出方法

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JP2002027315A
JP2002027315A JP2000207368A JP2000207368A JP2002027315A JP 2002027315 A JP2002027315 A JP 2002027315A JP 2000207368 A JP2000207368 A JP 2000207368A JP 2000207368 A JP2000207368 A JP 2000207368A JP 2002027315 A JP2002027315 A JP 2002027315A
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JP2000207368A
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Shigeru Mori
繁 盛
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63FCARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A63F2300/00Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game
    • A63F2300/60Methods for processing data by generating or executing the game program
    • A63F2300/69Involving elements of the real world in the game world, e.g. measurement in live races, real video
    • A63F2300/695Imported photos, e.g. of the player

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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度よく動き検出をする。 【解決手段】 CCD部11等ならかる撮像部は、非同
期のシャッターにより任意のタイミングで撮像を行う機
能と、撮像のための同期信号の一周期内において複数の
撮像を行う多重露光撮影により撮像を行う機能とを有し
ている。ゲーム制御部22は、動き検出手段としての機
能により、ゲームプレーヤの動作前の撮影画像と、ゲー
ムプレーヤの動作後の撮影画像とを比較して、当該ゲー
ムプレーヤにおける動きを検出する。そして、ゲーム制
御部22は、動き検出手段としての機能により検出した
動き検出結果に基づいてプログラムを実行する制御手段
としての機能も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画像に基づ
いて動き検出装置及び動き検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複数の画像から被写体の動きを
検出する動き検出といった技術が提供されている。動き
検出は、画像を圧縮するため等として種々の技術に用い
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ゲーム装置
は、複数のボタンやいわゆるジョイスティック等の入力
装置(入力部)を備えており、使用者(ゲームプレー
ヤ)がゲーム装置に設けられているボタンやいわゆるジ
ョイスティック等の入力装置を操作することにより情報
の入力がなされていた。
【0004】近年、電子ゲームの進化に伴い、従来のジ
ョイスティックと幾つかのボタンによる入力だけでは、
使用者の興味を獲得できなくなってきた。そのような環
境下で、例えば釣りをするゲームであれば本物の釣り道
具を模した入力装置を、また、例えば楽器を使うゲーム
であれば楽器を模した入力装置を大型筐体として業務用
に訴求されることが多くなった。
【0005】しかし、大型筐体の利用は、基本的に新し
い種類のゲームを導入する度に導入しなおすために導入
コストがかさむ、ゲーム開発の度にハードから開発しな
おす必要がある、家庭用ゲーム装置に移植する際に新た
な入力装置を家庭用に広く普及させる必要がある等のデ
メリットがある。
【0006】また、ダンスをシミュレーションするゲー
ム等の流行により、使用者が体全体を使って楽しむゲー
ムが今後普及していくものと思われる。しかし、このよ
うなダンスをシミュレーションするゲームの入力装置
(入力部)は、使用者の体の動きをステップの動き等の
部分的な動きに置き換えて入力がなされており、体全体
の動きそのものを捉えた入力装置とはなっていない。さ
らに、使用者の体全体の動きを、当該使用者の足のステ
ップ等の部分的な動きに置き換えるような入力装置は、
構造上人間に比べて充分大きな装置が必要とされ、必然
的に大型筐体を構成することとなり、これにより、家庭
用に転用する際の障壁になっていた。
【0007】一方、非接触で使用者の目標部位の位置を
検知するシステムは存在する。例えば、赤外線を用いた
装置や、超音波を用いた装置が存在する。しかし、赤外
線を用いた装置は、予め設置された複数の赤外線発生装
置からの赤外線を受けて干渉縞を検出することにより位
置並びに動きを特定するために、使用者が赤外線センサ
ー並びに通信手段を携帯若しくは装着する必要があっ
た。また、超音波を用いた装置は、予め設置された複数
の超音波センサーが受ける反射波を測定することにより
位置並びに動きを特定するために、使用者が超音波発信
機並びに通信手段を携帯若しくは装着する必要があっ
た。
【0008】以上のように、従来型のユーザーインター
フェース技法として、上述したメカニカルな接触型イン
ターフェースを介したGUI(Graphical User Interfa
ce)やデスクトップ・メタファといった概念があるが、
上述したように種々の問題がある。
【0009】このようなことから、ユーザーインターフ
ェースとして動き検出を利用することが考えられる。例
えば、ゲームプレーヤを撮像して、その撮影画像から動
き検出によりゲームプレーヤの動きを検出して、その検
出結果を利用してゲームを実行するといったようにであ
る。しかし、過渡的動作或いは素早い動作をゲームプレ
ーヤに要求するようなゲームでは、通常の動き検出では
検出精度が悪く、これでは、ゲームプレーヤの意思をゲ
ームに反映させることはできない。
【0010】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、精度よく動き検出できる動き検出装
置及び動き検出方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動き検出装
置は、上述の課題を解決するために、非同期のシャッタ
ーにより任意のタイミングで撮像を行う撮像部と、撮像
部から出力された時間的に異なる撮影画像を比較して動
き検出をする動き検出手段とを備えている。
【0012】このような構成を備えた動き検出装置は、
非同期のシャッターにより任意のタイミングで撮像を行
う撮像部から出力された時間的に異なる撮影画像を比較
して動き検出を動き検出手段により行う。これにより動
き検出装置は、任意のタイミングにより撮像された撮影
画像に基づいて動き検出をする。
【0013】また、本発明に係る動き検出方法は、上述
の課題を解決するために、非同期のシャッターにより任
意のタイミングで撮像を行う撮像工程と、撮像工程にて
出力された時間的に異なる撮影画像を比較して動き検出
をする動き検出工程とを有する。これにより動き検出方
法は、任意のタイミングにより撮像された撮影画像に基
づいて動き検出をする。
【0014】また、本発明に係る動き検出装置は、上述
の課題を解決するために、撮像のための同期信号の一周
期内において複数の撮像を行う多重露光撮影により撮像
を行う撮像部と、撮像部にて一周期内において撮像され
た時間的に異なる撮影画像を比較して動き検出をする動
き検出手段とを備える。
【0015】このような構成を備えた動き検出装置は、
撮像部により、撮像のための同期信号の一周期内におい
て複数の撮像を行う多重露光撮影により撮像を行い、撮
像部にて一周期内において撮像された時間的に異なる撮
影画像を比較して動き検出を動き検出手段により行う。
これにより動き検出装置は、撮像のための同期信号の周
期より短い時間間隔で撮像された撮影画像に基づいて動
き検出をする。
【0016】また、本発明に係る動き検出方法は、上述
の課題を解決するために、撮像のための同期信号の一周
期内において複数の撮像を行う多重露光撮影により撮像
を行う撮像工程と、撮像工程にて一周期内において撮像
された時間的に異なる撮影画像を比較して動き検出をす
る動き検出工程とを有する。これにより動き検出方法
は、撮像のための同期信号の周期より短い時間間隔で撮
像された撮影画像に基づいて動き検出をする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を用いて詳しく説明する。先ず第1の実施の形態
は、本発明が適用された動き検出手段を備えているエン
タテインメント装置とされるゲーム装置である。例え
ば、ゲーム装置が実行するゲームの内容としては、使用
者の体の動きによりキャラクターの動きを制御するよう
なものがある。
【0018】図1に示すように、第1の実施の形態のゲ
ーム装置1の外観は、筐体2、画像が出力される画像表
示部3、撮像部4及びスピーカ5を備えて構成されてい
る。このゲーム装置1は、例えばいわゆるゲームセンタ
ー等に配置されるようなゲーム装置である。このゲーム
装置1の筐体2は、その大きさが業務用の大型筐体程度
とされている。そして、この筐体2の前面2aの上側
に、画像表示部3が取り付けられている。画像表示部3
には、ゲームの内容であるアニメーション画像等が出力
される。また、この筐体2の前面2aかつ画像表示部4
の下側であって、筐体2の前面2aの略中央に位置され
るように撮像部4が取り付けられている。撮像部4は、
例えば、撮像素子としてCCD(Charge Coupled Devic
e)が採用されて構成されている。
【0019】このようなゲーム装置1は、撮像部4によ
り撮影した撮影画像から動き検出をすることで使用者1
000の動きを検出して、その動き検出結果を使用者か
らの入力情報として得ている。ゲーム装置1は、入力情
報に基づいて、例えば、画像表示部3に表示されるキャ
ラクターの動きを変化させている。例えば、このゲーム
装置1により実行されるゲームは、使用者の動きに応じ
てキャラクターが動作するダンス判定ゲーム等である。
【0020】このゲーム装置1の回路構成は、図2に示
すように、レンズ部10、固体撮像素子とされるCCD
(Charge Coupled Device)部或いはCCDイメージャ
ー(Imager)11、S/H部12、AGC部13、A/
D部14、信号処理部15、TG部16、撮像駆動部1
8、撮像制御部18、SDRAM19、メインメモリ2
0、機械的IF(インターフェース)部21、ゲーム制
御部22、表示生制御部23、ROM24、画像処理部
25、フレームメモリ26及び画像表示部3を備えてい
る。
【0021】このような構成からなるゲーム装置1にお
いて、CCD(Charge Coupled Device)部或いはCC
Dイメージャー(Imager)11、S/H部12、AGC
部13、A/D部14、信号処理部15、TG部16、
撮像駆動部18、撮像制御部18及びSDRAM19か
ら撮像部4が構成され、ゲーム制御部22は、撮像部4
から出力された時間的に異なる撮影画像を比較して動き
検出をする動き検出手段として機能する。
【0022】具体的には、撮像部4は、非同期のシャッ
ターにより任意のタイミングで撮像を行う機能と、撮像
のための同期信号の一周期内において複数の撮像を行う
多重露光撮影により撮像を行う機能とを有している。こ
のような機能については後で詳述する。一方、ゲーム制
御部22は、動き検出手段としての機能により、ゲーム
プレーヤの動作前の撮影画像と、ゲームプレーヤの動作
後の撮影画像とを比較して、当該ゲームプレーヤにおけ
る動きを検出する。そして、ゲーム制御部22は、動き
検出手段としての機能により検出した動き検出結果に基
づいてプログラムを実行する制御手段としての機能も有
する。
【0023】このようなゲーム装置1において、レンズ
部10を介して入力されてくる撮像された像は、固体撮
像素子とされるCCD部11にて光電変換される。例え
ば、撮像素子は、CCDイメージにより構成されている
ことに限定されるものではなく、例えば、CMOSセン
サー等といった他の撮像素子により構成することもでき
る。CCD部11にて光電変換された画像信号は、S/
H部12にてサンプルホールドによりサンプリングさ
れ、続いてAGC部13にて利得の調節がなされて、A
/D部14に入力される。ここで、CCD部11からの
画像信号の読み出しタイミングやS/H部12における
処理タイミングは、TG部16からの読み出しタイミン
グ信号によって制御されている。
【0024】A/D部14では、入力された撮像信号は
量子化される。A/D部14にて量子化された画像情報
は信号処理部15にて一般的なカメラ信号処理が施され
て、情報記憶部とされるSDRAM19に格納される。
例えば、画像情報が記憶される情報記憶部は、SDRA
M19に限定されるものではなく、他の揮発性記憶手段
であってよい。SDRAM19に格納された画像は、ゲ
ーム制御部22の要求に応じて撮像制御部18にてスト
リームにされて、ゲーム制御部22を介してメインメモ
リ20に転送される。
【0025】ここで、撮像制御部18は、ゲーム装置1
の各部を制御する機能を有している。例えば、撮像制御
部18は、撮像駆動部17を制御してレンズ部10を駆
動させ、絞り、ズーム、フォーカス等の制御を行う。
【0026】ゲーム制御部22は、SDRAM19から
ストリームとして転送された画像を画像処理して動き検
出を行う。具体的には、ゲーム制御部22は、次のよう
に動き検出を行う。なお、ゲーム制御部22と撮像制御
部18とは、同一のプロセッサとして構成されていても
よい。
【0027】ゲーム制御部22は、転送された画像を画
像処理して、予め決められている使用者のターゲットと
なる特徴点を抽出(認識)する。例えば、ゲーム制御部
22は、自動認識により特徴点を認識する。自動認識に
よる特徴点の認識とは、後で詳述するが、例えば、使用
者に特徴点とされる腕の動作を、音声出力や画像表示に
より要求して、その要求により使用者において動作した
部分を特徴点として認識するようなものである。ここ
で、認識される特徴点としては、例えば、腕、足等の人
間が動作可能とされる部分である。また、例えば、特徴
点は、ゲームの趣旨によって決定されている。以下の説
明では、特徴点を腕とした場合について説明する。
【0028】次に、ゲーム制御部22は、上述のように
して抽出した使用者の腕(特徴点)の座標を記憶する。
そして、ゲーム制御部22は、次々に転送されてくる画
像、すなわち撮像部4にて撮像されている画像につい
て、上述した処理を繰り返す。これにより、ゲーム制御
部22は、腕が振られているときには、次々転送されて
くる画像から、振られているために位置が変化する腕を
特徴点として抽出して、その座標を検出していく。
【0029】それから、ゲーム制御部22は、そのよう
にして処理して得ることにより時系列とされた特徴点の
座標を統計し、分析することにより、動き検出を行う。
この動き検出により、使用者の特徴点である腕の動きが
検出される。
【0030】例えば、動き検出は多重露光撮影により行
う。多重露光撮影については、特開平9-247556号公報に
開示されている技術があり、後で詳述するが、概略は次
のようになる。
【0031】使用者の動き検出をする場合、多重露光撮
影により、図3に示すような撮影画像1001を得るこ
とができる。撮影画像1001には、多重露光撮影によ
り、同一の撮影画像内に二重となって腕10011,1
0012が示されている。多重露光撮影を利用した動き
検出では、このような多重露光撮影により得た前後の腕
の位置から動き検出を行っている。
【0032】ゲーム制御部22が検出した使用者の特徴
点の動きは、機械的IF部21からの制御信号と共に、
制御信号として扱われ、ゲームに対する使用者からの入
力信号(入力情報)として取り扱われる。そして、ゲー
ム制御部22は、入力信号が含まれる制御信号を基にビ
デオゲームを実行し、使用者の動きに依存して動くキャ
ラクターをモニター等の画像表示部3に表示する。すな
わち、ゲーム制御部22は、動き検出結果を制御信号に
含めて、動きを伴うキャラクターの画像表示部3への表
示にその動き検出結果を利用している。
【0033】なお、ROM24には、ゲームを実行する
ためのプログラム等が記憶されている。また、画像処理
部25は、画像処理を行う部分であって、例えば、後述
するように、画像処理としてのクロマキー処理等を行
う。
【0034】以上のように、第1の実施の形態のゲーム
装置1は、腕等の使用者の特徴点の動きを検出して、そ
れに応じて動作するキャラクターを画像表示部3に表示
することができる。
【0035】これにより、ゲーム装置1は、現実世界の
情報であるゲームプレーヤ(使用者)の体の動き入力情
報として仮想物体に反映させることができる。よって、
ゲーム装置1は、ゲームプレーヤの動きをよりリアルに
仮想世界にリンクさせて表現することができるので、よ
りリアルな仮想現実をゲーム上で実現することができ
る。
【0036】例えば、ゲーム装置1は、ゲームプレーヤ
の手足の動きを動き検出してゲームを制御することによ
り、ゲームプレーヤの手足の動きに合わせて仮想世界の
キャラクターが踊り採点されるようなダンスシミュレー
ションゲーム(例えば、ダンス判定ゲーム)をより高い
嗜好性で実現できる。
【0037】また、ゲーム装置1は、ゲームプレーヤの
手の動きを動き検出してゲームを制御することにより、
ゲームプレーヤの手の動きに合わせて仮想キャラクター
が釣りをするような釣りシミュレーションゲームをより
高い嗜好性で実現できる。
【0038】また、ゲーム装置1は、ゲームプレーヤの
眼球の動きを動き検出してゲームを制御することによ
り、ゲームプレーヤの目の動きに合わせて画面をスクロ
ールさせるようなゲームをより高い嗜好性で実現でき
る。
【0039】また、ゲーム装置1は、ゲームプレーヤの
体の動きを動き検出してゲームを制御することにより、
ゲームプレーヤの体の動きに合わせて仮想キャラクター
を動かすようなアクションゲームをより高い嗜好性で実
現できる。
【0040】また、ゲーム装置1は、ゲームプレーヤの
動き情報を記憶装置で記憶することにより、実在する自
分の動きを仮想空間に持ち込むことで、より効果的に仮
想世界を演出できる。例えば、ゲーム装置1は、ゲーム
プレーヤの歩き方で仮想キャラクターを歩かせること
で、より効果的に仮想世界を演出できるようになる。
【0041】なお、撮像制御部18は、図4に示すよう
な手順により処理を行う。撮像制御部18は撮影条件を
常に監視して、ステップS1において、その撮影条件が
適正が否かの判別をする。撮像制御部18は、撮影条件
が適正でないと判断した場合、ステップS2において、
ただちに絞り(Iris)、ズーム(Zoom)、フォーカス
(Focus)の撮像駆動部17、TG部16、AGC部1
3及び信号処理部15を制御して、撮影条件を調整す
る。
【0042】一方、撮像制御部18は、ステップS1に
おいて、撮影条件が適正であると判断した場合、ステッ
プS3において、動き検出の要求があるか否かを判別す
る。ここで、撮像制御部18は、動き検出の要求があっ
た場合、ステップS4において、撮影画像の出力(取
得)処理を行う。また、動き検出の要求がない場合に
は、上述のステップS1における撮影条件が適正か否か
の判別処理をする。すなわち、ステップS1とステップ
S3の判別処理により、動き検出の要求がなされるま
で、撮像条件が最適化されるような処理がループとして
実行される。
【0043】なお、上述の例では、動き検出の要求がな
された場合に撮影画像を取得することについて説明して
いるが、動き検出の要求がない場合においても、撮影画
像を取得できることはいうまでもない。
【0044】次に、第1の実施の形態のゲーム装置1に
おける動き検出の具体例を挙げて説明する。例えば、ゲ
ーム装置1は、図5に示すように、ベクトル演算ユニッ
ト27を備えて、このベクトル演算ユニット27により
ベクトル演算して画像から使用者の動きを動きベクトル
として検出している。
【0045】なお、図5に示すゲーム装置では、ゲーム
制御部22は、メインメモリ20、機械的I/F部2
1、ROM24、画像処理部25及びフレームメモリ2
6とバス28を介して接続されている構成となっている
が、図5に示すゲーム装置と図2に示すゲーム装置と
は、基本的には同様な処理を行う。また、上述の例で
は、ゲーム制御部22が動き検出をする機能を有してい
る場合について説明しており、本例のように、動き検出
手段としてベクトル演算ユニット27を備えたような場
合には、ゲーム制御部22は、動き検出をする機能を有
する必要はなくなる。
【0046】この図5に示すゲーム装置1において、ベ
クトル演算ユニット27は、現フレームにて撮像したフ
レームと、メインメモリ20に記憶されている前のフレ
ームで撮影した画像とからベクトル場を計算する。そし
て、ベクトル演算ユニット27は、このベクトル場から
特徴点を抽出して、対応するベクトル場を追いかけるこ
とにより、動き検出を行う。そして、ゲーム制御部22
は、ベクトル演算ユニット27による動き検出結果を、
上述したように機械的I/F21からの制御信号共にし
て、制御信号をとして扱い、使用者の入力信号として扱
う。
【0047】図6には、撮影画像が入力されてから、ベ
クトル演算ユニット27による動き検出がなされるまで
の一連の処理手順を示している。
【0048】ゲーム装置1は、ステップS11におい
て、撮影画像が入力されたか否かを判別する。ゲーム装
置1は、撮影画像が入力されるまでこのステップS11
における処理を行う。そして、ゲーム装置1は、ステッ
プS11において撮影画像が入力された場合、ステップ
S12〜ステップS15の一連の処理を行う。
【0049】ゲーム装置1は、ステップS12におい
て、目標の特徴点(ターゲット)を抽出する。そして、
ゲーム装置は、続くステップS13において、目標の特
徴点の座標を記憶する。例えば、目標の特徴点の座標
は、位置データとして記憶される。
【0050】そして、ゲーム装置1は、続くステップS
14において、特徴点が動くことにより得られた時系列
の特徴点の座標から、動きベクトルを算出する。例え
ば、動きベクトルは、目標の特徴点の座標が時系列の統
計結果として導き出される。そして、ゲーム装置1は、
続くステップS15において、算出した動きベクトルか
らノイズ分を除去し、その動きベクトルを制御信号とし
て、動きを伴うキャラクターの表示に利用する。例え
ば、ノイズ分の除去は、高周波のノイズ成分の除去によ
り行われる。
【0051】なお、ステップS11における撮影画像の
入力の判別は処理上必須ではなく、撮影画像の入力の判
別過程なしに、ステップS12以降の動き検出等の処理
を行うこともできる。
【0052】また、動き検出は、図6に示した一連の処
理により実行されることに限定されるものではない。動
き検出は、図7に示すような処理によりなされてもよ
い。図7に示す処理は次のようにしてなされる。
【0053】ゲーム装置1は、ステップS21におい
て、撮影画像が入力されたか否かを判別する。ゲーム装
置1は、撮影画像が入力されるまでこのステップS21
における処理を行う。そして、ゲーム装置1は、ステッ
プS21において撮影画像が入力された場合、ステップ
S22〜ステップS28の一連の処理を行う。
【0054】ベクトル演算ユニット27は、ステップS
22において、画素値の濃度曲面を算出し、続くステッ
プS23において、画像全体の動きを検出して統計処理
する。これにより、ぶれを抽出して補正をする。そし
て、ベクトル演算ユニット27は、続くステップS24
において、補正後の画像を格子状のブロックに分け、各
々のブロック毎に動きベクトルを抽出することでベクト
ル場を算出する。ベクトル場の概念は、図8に示すよう
になる。ベクトル場の算出では、先ず、濃度曲面を基準
として、現フレームと前フレームとの差分をとり、濃度
の変化を求める。そして、再び現フレームに対してその
濃度の変化を乗算することにより、当該濃度曲面に関し
ての動きベクトル場を算出する。図9を用いて濃度変化
から動きベクトルを算出する手順の概要について説明す
る。
【0055】ここで提案している動き検出の手法はオプ
ティカルフローを応用した相関を用いて行うものであ
る。先ず、時間tが0から1に遷移するにあたり、濃度
Qが位置Xに対してガウス分布しており、その中心がt
=0の時にはX=1の位置にあり、t=1の時にX=2
の位置に移動するような濃度変化を想定してみる。本提
案では、X=1,2,3という基本セルでの濃度遷移か
ら動きを検出するため、その中間の位置では濃度がサン
プルできないと仮定し、各基本セル毎に濃度遷移に対応
した動きベクトルを出力することを目的としている。こ
こでは、X=2の位置における動きベクトルVX を例に
計算してみる。
【0056】先ず、t=1の時のX=2の位置における
X軸に正方向の動きに対する相関をC2,1とすると、
それはサンプリングレートX=1刻みに対しての動きと
の相関が最大にならなくてはならないため、t=0の時
のX=1の位置での濃度Q1, 0と、t=1の時のX=2
の位置での濃度Q2,1との相関を中心に計算する必要が
ある。故に本提案では、C2,1=Q1,0×Q2,1としての
相関を算出している。また同様に、t=1の時のX=2
の位置におけるX軸に負方向の動きに対する相関をC
2,3とすると、それはC2,3=Q3,0×Q2,1として算出で
きる。そして、最後にX=2の位置における動きベクト
ルVXを相関値C2,1−C2,3として計算することができ
る。
【0057】一般にゲーム機では、ベクトル演算に特化
した演算処理装置をハードとしてもち、高速に処理でき
るため、上記のようなベクトル演算に焼き直し易い相関
の算出での動き検出が有効である。以上が濃度変化から
動きベクトルを算出する場合の概略である。
【0058】続いて、ベクトル演算ユニット27は、ス
テップS25において、ベクトル場をその隣接のベクト
ル場と比較し、連続した類似ベクトルをまとめることに
より物体を抽出する。
【0059】そして、ベクトル演算ユニット27は、ス
テップS26において、抽出した物体についてパターン
マッチングと追跡判定を施すことにより特徴点を認識す
る。そして、ベクトル演算ユニット27は、ステップS
27において、特徴点の座標遷移から動きベクトルを算
出する。ベクトル演算ユニット27は、最後に特徴点の
動きベクトルを制御信号に変換し、ゲームへの入力情報
として利用する。
【0060】ゲーム装置1は、図7に示すような手順で
ベクトル演算ユニット27を用いて特徴点を抽出するこ
とにより、色や特別な投光等に頼ることなどをせずに、
負荷をかけないで、高精度にリアルタイムの動き検出を
することができる。
【0061】以上、第1の実施の形態のゲーム装置1の
説明である。次に第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態は、本発明を、家庭用のゲームシ
ステムに適用したものである。この第2の実施の形態の
ゲームシステムは、図10に示すように、モニター4
0、ゲーム装置50及びカメラ一体型ビデオ装置60を
備えている。
【0062】ここで、モニター40は画像表示手段であ
り、ゲーム装置50は家庭用のゲーム装置であって、所
定のプログラムに従って処理することにより、ゲームを
実行する処理手段であり、カメラ一体型ビデオ装置60
は撮像手段である。例えば、ゲーム装置50とカメラ一
体型ビデオ装置60とは、無線通信又は有線通信により
データの送受信を行うことができる。モニター40、ゲ
ーム装置50及びカメラ一体型ビデオ装置60は、図1
0に示すように、それぞれが一般的に普及している外観
を有している。
【0063】この第2の実施の形態のゲームシステム
は、モニター40、ゲーム装置50及びカメラ一体型ビ
デオ装置60により、上述した第1の形態のゲーム装置
1の処理内容と同様な処理を行うことができる。すなわ
ち、第2の実施の形態において、モニター40は、ゲー
ム装置1の画像表示部3に対応した処理を行い、ゲーム
装置50は、上述のゲーム装置1における動き検出等に
対応した処理を行い、カメラ一体型ビデオ装置60は、
上述のゲーム装置1における撮像部4に対応した処理を
行う。
【0064】このゲームシステムを構成する各装置の回
路構成は、図11に示すようになっている。前述したよ
うに、第2の実施の形態のゲームシステムは、第1の実
施の形態のゲーム装置1と同様な処理を行うことから、
基本的には、第1の実施の形態のゲーム装置と構成部分
を共通にすることができる。よって、第1の実施の形態
のゲーム装置と共通する構成部分については、同一番号
を付して説明する。なお、当然のことながら、第1の実
施の形態のゲーム装置と共通な構成部分であっても、第
2の実施の形態のゲームシステムに適応して独自に構成
することができることはいうまでもない。
【0065】このゲームシステムにおける処理は、基本
的には、第1の実施の形態のゲーム装置と同様な処理を
行うようになっており、概略として次のように行う。
【0066】カメラ一体型ビデオ装置60において、レ
ンズ部10を介して入力されてくる撮像された像は、C
CD部11にて光電変換される。CCD部11にて光電
変換された画像信号は、S/H部12にてサンプルホー
ルドによりサンプリングされ、続いてAGC部13にて
利得調節されて、A/D部14に入力される。ここで、
CCD部11からの画像信号の読み出しタイミングやS
/H部12における処理タイミングは、TG部16から
の読み出しタイミング信号によって制御されている。
【0067】A/D部14では、入力された撮像信号は
量子化される。A/D部14にて量子化された画像情報
は信号処理部15にて一般的なカメラ信号処理が施され
て、情報記憶部とされるSDRAM19に格納される。
SDRAM19に格納された画像は、ゲーム制御部22
の要求に応じて撮像制御部18にてストリームとされ
て、ゲーム制御部22を介してメインメモリ20に転送
される。
【0068】カメラ一体型ビデオ装置60は、I/F部
61を備えており、このI/F部61を介してゲーム装
置50との間でデータ通信を行う。対応するゲーム装置
50は、I/F部51を備えており、このI/F部51
を介してカメラ一体型ビデオ装置60のI/F部61と
の間でデータ通信を行う。例えば、カメラ一体型ビデオ
装置60のI/F61と、ゲーム装置50のI/F部5
1とは、無線通信或いは有線通信によりデータ通信を行
うことができる通信手段である。
【0069】上述した第1の実施の形態のゲーム装置1
については、撮像制御部18とゲーム制御部22とは例
えば信号線により接続されており、このようなことから
I/F部51,61は、第2の実施の形態のゲームシス
テムにおける特有の構成となる。
【0070】カメラ一体型ビデオ装置60からの画像デ
ータ等が送信されてくるゲーム装置50では、ゲーム制
御部22にて、SDRAM19からストリームとして転
送された画像を画像処理して動き検出が行われる。ゲー
ム制御部22による動き検出については、第1の実施の
形態のゲーム装置1と同様な処理によってなされる。そ
して、ゲーム制御部22が検出した動きの検出結果は、
機械的IF部21からの制御信号と共に、制御信号とし
て扱われ、ゲームに対する使用者からの入力情報として
取り扱われる。
【0071】そして、ゲーム制御部22は、入力情報が
含まれる制御信号を基にビデオゲームを実行し、モニタ
ーI/F部52を介してモニター40を駆動して、使用
者の動きに依存して動くキャラクターを画面表示する。
【0072】以上のように、第2の実施の形態とされる
ゲームシステムは、腕等の使用者のターゲットの動きを
検出して、それに応じて動作するキャラクターをモニタ
ー40に表示することができる。
【0073】よって、ゲームシステムでは、動画像の撮
影、画像の記録及び再生装置であるカメラ一体型ビデオ
装置60に動き検出機能(情報入力機能)を統合させて
いるので、ゲームシステムは、より安いコストでより高
い嗜好性のビデオゲームを提供することができる。
【0074】例えば、ダンスシミュレーションゲームで
使うダンス用のマット、釣りシミュレーションゲームで
使う釣り用コントローラー、奏楽シミュレーションゲー
ムで使うドラムパッド等といったように、情報入力装置
は各ゲーム内容に適応した形態のハードにより実現され
ていたが、情報入力装置をカメラ一体型ビデオ装置60
に置き換え、それらのゲームにおいて必要な情報入力を
使用者の動き動作により行うことで、使用者はより安く
高い嗜好性のビデオゲームが楽しむことができるように
なる。
【0075】また、第2の実施の形態のゲームシステム
では、上述の第1の実施の形態のゲーム装置1と同様
に、ベクトル演算ユニットにより動き検出することもで
きる。この場合、ゲームシステムは、図12に示すよう
に、ゲーム装置50にベクトル演算ユニット53を備え
る。なお、図12に示すゲームシステムでは、ゲーム制
御部22は、メインメモリ20、機械的I/F部21、
ROM24、画像処理部25及びフレームメモリ26と
バス28を介して接続されている構成となっているが、
図12に示すゲームシステムと図11に示すゲームシス
テムとの基本的な構成は同様である。
【0076】この図12に示すゲームシステムにおい
て、ベクトル演算ユニット53は、現フレームにて撮像
したフレームと、メインメモリ20に記憶されている前
のフレームで撮影した画像とからベクトル場を計算す
る。そして、ベクトル演算ユニット53は、このベクト
ル場から特徴点を抽出して、対応するベクトル場を追い
かけることにより、動き検出を行う。そして、ゲーム制
御部22は、ベクトル演算ユニット53による動き検出
の結果を、上述したように機械的I/F21からの制御
信号共にして、制御信号をとして扱い、使用者の入力情
報として扱う。
【0077】また、ゲームシステムは、動き検出手段を
カメラ一体型ビデオ装置60に備えることもできる。こ
の場合、カメラ一体型ビデオ装置60は、上述のゲーム
装置50と同様な処理により撮影画像に基づいて動き検
出を行う。例えば、カメラ一体型ビデオ装置60は、上
述したような撮像制御部18としての機能を併有する制
御部によって動き検出を行う。そして、ゲーム装置50
は、カメラ一体型ビデオ装置50からI/F61,51
を介して送信されてくる動き検出結果を、使用者の入力
情報として扱う。
【0078】例えば、カメラ一体型ビデオ装置60が動
き検出手段の機能を有するような場合には、カメラ一体
型ビデオカ装置60は、ゲーム装置50からの制御信号
から送られてくる制御信号に基づいて動き検出を行い、
その検出結果をゲーム装置50に送信するようにしても
よい。図13には、そのようにカメラ一体型ビデオ装置
60が動き検出の機能を有する場合のゲームシステムを
示している。カメラ一体型ビデオ装置60は、使用者1
000を撮像して、撮影画像から動き検出をする。
【0079】また、ゲーム装置は、撮影画像を圧縮する
画像圧縮手段を備えていてもよい。なお、ゲーム装置
は、第1の実施の形態のゲーム装置1又は第2の実施の
形態のゲームシステムを構成する家庭用ゲーム装置50
である。ゲーム装置の処理は、次のようになされる。
【0080】図14に示すように、上述の図4に示すよ
うな処理工程をそのまま基本的な処理工程としながら、
ステップS3の動き検出要求があるか否かの判別工程
と、ステップS4の撮影画像の出力工程との間に、撮影
画像を圧縮する画像圧縮工程を設ける。
【0081】これにより、撮像制御部18は、ステップ
S3において動き検出の要求があったと判断した場合、
ステップS3−1に進み、画像圧縮工程にて、撮像した
画像の圧縮を行う。それから、続くステップS4にて、
撮影画像の出力(取得)処理を行う。
【0082】ゲーム装置は、このように撮影画像を圧縮
して、以後、画像情報を扱うことになるが、動き検出を
する際には、その圧縮画像の展開が必要になってくる。
この場合のゲーム装置の処理は、図15に示すようにな
る。図15に示すように、上述の図6に示すような処理
工程を基本的な処理工程としながら、ステップS11の
撮影画像の入力の判別工程と、ステップS12の目標の
特徴点の抽出工程との間に、撮影画像を展開する画像展
開工程を設ける。
【0083】これにより、ゲーム装置は、ステップS1
1において撮影画像が入力されたと判断した場合、ステ
ップS11−1に進み、画像展開工程にて、圧縮画像の
展開を行う。それから、続くステップS12〜ステップ
S15の一連の処理により、動き検出のための処理を行
う。
【0084】また、上述の図7に示した画素値の濃度曲
面を算出して、画像全体の動きを検出する場合にも、入
力された画像が圧縮画像とされた場合には、上述の図1
5と同様に画像展開工程が必要になる。
【0085】この場合、図16に示すように、上述の図
7に示すような処理工程を基本的な処理工程としなが
ら、ステップS21の撮影画像の入力の判別工程と、ス
テップS22の画素値の濃度曲面を算出する工程との間
に、撮影画像を展開する画像展開工程を設ける。
【0086】これにより、ゲーム装置は、ステップS2
1において撮影画像が入力されたと判断した場合、ステ
ップS21−1に進み、画像展開工程にて、圧縮画像の
展開を行う。それから、続くステップS22〜ステップ
S28の一連の処理により、動き検出のための処理を行
う。
【0087】以上のように、ゲーム装置は、撮影画像を
圧縮して取り扱うこともできる。これにより、ゲーム装
置は、大容量の情報記憶手段を備えることなく、撮影画
像を記憶し、さらに、そのような圧縮された画像から動
き検出をすることができる。
【0088】なお、撮影画像の圧縮は、第2の実施の形
態のゲームシステムにあっては、カメラ一体型ビデオ装
置60においてすることとしてもよい。この場合、圧縮
画像の展開部を備えたゲーム装置50は、カメラ一体型
ビデオ装置60から送信されてきた圧縮画像を当該展開
部により展開して、その後の動き検出等の処理を行う。
【0089】次に、動き検出をより高精度で行うための
具体例について説明する。例えば、高精度の動き検出
は、特徴点をより正確に把握することにより実現するこ
とができ、そのような動き検出について、具体例を以下
に説明する。なお、以下では、第1の実施の形態の大型
筐体からなるゲーム装置1に適用して説明しているが、
家庭用のゲームシステムについても適用できることはい
うまでもない。
【0090】例えば、ゲーム装置1は、撮像部4に対応
して、投光部(発光部)を備える。例えば、図17に示
すように、投光部71は、筐体2の前面2aに備えられ
る。そして、このような投光部71は、撮像部4のシャ
ッターに同期して発光させるようになされている。例え
ば、投光部71は、ストロボライトである。
【0091】これによりゲーム装置1は、シャッターに
同期して投光部71が発光することを利用して、多重露
光撮影に依ることなく、高密度サンプリングによる撮像
を実現することができる。なお、多重露光撮影について
は、後で詳述する。さらに、ゲーム装置は、投光部71
の発光タイミングを多重露光撮影の各露光タイミングに
同期させて発光させて、撮像画像を取得することによ
り、高密度サンプリング撮影をより高性能に行うことが
できる。
【0092】また、ゲーム装置1は、投光部71による
発光を赤外線照射により行うことにより、フラッシュ光
等による投光と異なり、使用者に気付かれずに画像を取
得して、動き検出を行うことができる。
【0093】また、ゲーム装置1は、反射マーカーや赤
外線高反射体等を使用者に装着させて、撮像部4による
撮像を行うこともできる。この場合、ゲーム装置1は、
図18に示すように、投光部71から赤外線を照射し、
使用者が腕(ターゲット)に装着した反射マーカー72
からの赤外線光の反射光から腕の位置を検出する。これ
により、ゲーム装置1は、高精度に特徴点を抽出するこ
とができるようになる。なお、使用者の動きを検出した
いターゲット部位に装着する物は上述した例に限定され
るものではない。使用者に装着させる物としては、例え
ば、反射マーカー等の高反射物体、又は蛍光色等の高輝
度の色であって、比較的服装に使われにくい色の物体、
又は白や黒のチェック等であって、比較的服装に使われ
にくい模様の物体が挙げられる。これにより、ゲーム装
置1は、特徴点の検出をさらに容易にすることができ
る。
【0094】また、ゲーム装置1は、撮像部4が、規定
の輝度に満たない、若しくは規定の色範囲内にあるとい
った条件の画素を黒く塗りつぶす等のクロマキー撮影を
するようにしてもよく、このような条件下において得た
画像から動き検出をすることもできる。例えば、クロマ
キー処理は、第1の実施の形態のゲーム装置1にあって
は、図2に示す画像処理部25において撮影画像に基づ
いて実行される。
【0095】また、ゲーム装置1は、使用者の特徴点を
認識する特徴点認識手段を備えていてもよい。これによ
り、ゲーム制御部22は、認識点認識手段により自動的
に特徴点を認識することができ、さらに、認識した特徴
点に基づいて容易に使用者における動きを検出すること
ができるようになる。特徴点認識手段は、例えば、使用
者に、特徴点として認識しようとする部分を動作させる
要求をする要求出力手段を備え、当該要求出力手段によ
る要求に応じて同時或いは直後に動作した使用者におけ
る部分を特徴点として認識する。以下、具体例を説明す
る。
【0096】ゲーム装置1は、ターゲット(特徴点)の
特定のために、所定の動作を促す出力を使用者に対して
出力するように動作することで特徴点認識手段を実現す
る。所定の動作を促す出力としては、すなわち要求出力
手段としては、看板等を利用した視覚によるものや、音
声等を利用した聴覚によるもの等が挙げられる。具体的
には、要求出力手段は、図19に示すように、ターゲッ
トが腕とされるような場合には、「まず手を挙げて下さ
い」といった看板73による表示を行う。また、要求出
力手段は、図20に示すように、画像表示部3へ「まず
手を挙げて下さい」といった表示を行う。そして、特徴
点認識手段は、このように使用者に所定の情報を出力し
て所定の動作を促すことで、特徴点を把握(認識)して
いる。
【0097】さらに、ゲーム装置1は、図20に示すよ
うに、画像表示部3により使用者に所定の動作を促す情
報を出力するような構成を採った場合において、特徴点
認識手段に同期して、画像表示部3へ所定の動作を促す
情報を出力することもできる。これにより、ゲーム装置
1は、使用者の動作に同期して認識処理を実行すること
ができるようになり、容易に特徴点を検出することがで
きるようになる。
【0098】以下に、本発明が先行関連技術として利用
した特開平9-247556号公報(発明の名称「個体撮像部を
備えた撮像装置」)について説明する。この先行関連技
術では、発明を撮像装置に適用している。
【0099】撮像装置は、例えば図21に示すように、
光電変換を行う多数の受光素子部が多数の並行列を形成
して配列形成されるとともに、各受光素子部で得られた
電荷を転送するCCDにより形成された電荷転送領域が
設けられて成る受光・電荷転送部を有するものとされた
固体撮像部111が備えられている。また、固体撮像部
111の前方には、絞り機構112、レンズ・システム
113等を含んで構成される光学系が配されており、こ
の光学系は、固体撮像部111が有する受光・電荷転送
部に外光を入射させて被写体像を投影する。
【0100】受光・電荷転送部は、図22に示すよう
に、半導体基体115上に、各々が個々の画素を構成す
る多数の受光素子部116が、多数の水平方向(矢印h
の方向)に伸びる並行列(画素水平列)を形成するもの
とされて配列配置されている。多数の画素水平列のそれ
ぞれを形成する受光素子部116は、また、多数の垂直
方向(矢印vの方向)に伸びる並行列(画素垂直列)を
も形成しており、このような受光素子部116が形成す
る各画素垂直列に沿って、CCD群により形成された垂
直電荷転送部117が配されている。各垂直電荷転送部
117は、例えば、2相の垂直転送駆動信号φV1及び
φV2により駆動されて電荷転送動作を行う。そして、
各画素垂直列を形成する複数の受光素子部116それぞ
れとその垂直列に対応する垂直電荷転送部117との間
には、電荷読出ゲート部118が設けられている。
【0101】また、各受光素子部116の周囲には、図
23に示すように、チャンネル・ストッパー部119及
びオーバーフロー制御部120が形成されている。さら
に、オーバーフロー制御部120に隣接してドレイン部
121が配され、このドレイン部121と隣の垂直電荷
転送部117との間が、チャンネル・ストッパー部12
2によって区別されている。
【0102】上述の各部の上には絶縁層が配されてお
り、その絶縁層を介して、垂直電荷転送部117上に水
平方向に伸びる垂直転送電極E1及びE2が垂直方向に
交互に配されている。垂直転送電極E1は、蓄積部電極
E1cと転送部電極E1tとで構成され、また、垂直転
送電極E2が、蓄積部電極E2cと転送部電極E2tと
で構成されている。そして、垂直転送電極E1及びE2
に垂直転送駆動信号φV1及びφV2がそれぞれ供給さ
れる。
【0103】また、電荷読出ゲート部118上には、垂
直方向に伸びる読出ゲート電極EGが配され、さらに、
オーバーフロー制御部120上には、同じく垂直方向に
伸びるオーバーフローゲート電極EDが配されている。
これらの読出ゲート電極EG及びオーバーフローゲート
電極EDには、読出ゲート制御信号SG及びオーバーフ
ローゲート制御信号SDがそれぞれ供給される。そし
て、受光素子部116上を残して他の各部の上には、遮
光層が配されている。
【0104】複数の垂直電荷転送部117のそれぞれの
一端部側は、半導体基体115の端縁部において、CC
D群により形成されて水平方向に伸びるものとされた水
平電荷転送部123に連結されている。水平電荷転送部
123は、例えば、2相の水平転送駆動信号φH1及び
φH2により駆動されて電荷転送動作を行う。そして、
水平電荷転送部123の一端には出力部24が設けられ
ており、出力部124からは出力端子125が導出され
ている。
【0105】また、半導体基体115における複数の垂
直電荷転送部117それぞれの他端部側には、水平方向
に伸びる電荷吸収部126が設けられている。
【0106】このような図22及び図23に示される受
光・電荷転送部を有した固体撮像部111において静止
画撮像動作が行われる際には、受光・電荷転送部につい
ての所定の受光期間が設定され、その受光期間におい
て、レンズ・システム113、絞り機構112等を含む
光学系を通じて受光・電荷転送部に入射する撮像対象か
らの光を受けた多数の受光素子部116のそれぞれが、
光電変換を行って受光に応じた電荷を蓄積する。その
後、複数の電荷読出ゲート部118が、それに供給され
る駆動信号形成部130からの読出ゲート制御信号SG
に応じて、対応する受光素子部116に蓄積された電荷
を対応する垂直電荷転送部117へと読み出す。
【0107】続いて、各垂直電荷転送部117に読み出
された電荷が、駆動信号形成部130から信号電荷転送
駆動信号STとして固体撮像部111における垂直転送
電極E1及びE2にそれぞれ供給される2相の垂直転送
駆動信号φV1及びφV2によって駆動される各垂直電
荷転送部117の電荷転送動作により、各画素水平列を
形成する複数の受光素子部116により得られた分宛、
順次、信号電荷として水平電荷転送部123に向けて転
送されていく。水平電荷転送部123においては、駆動
信号形成部130から信号電荷転送駆動信号STとして
供給される2相の水平転送駆動信号φH1及びφH2に
よって駆動されることにより行われる電荷転送動作によ
り信号電荷として転送される、1画素水平列を形成する
複数の受光素子部116で得られた分の電荷が、出力部
124へと供給される。出力部124においては、水平
電荷転送部123により転送されてくる電荷が順次信号
化されて出力端子125に導出され、出力端子125
に、複数の受光素子部116に蓄積された電荷に基づ
く、撮像対象に応じた撮像出力信号IPが得られる。
【0108】斯かる場合、受光・電荷転送部における全
画素水平列のそれぞれを形成する複数の受光素子部11
6で得られた電荷についての1画素水平列分宛の、各垂
直電荷転送部117による水平電荷転送部123への転
送は、各フレーム期間内において終了し、また、水平電
荷転送部123に転送される1画素水平列を形成する複
数の受光素子部116で得られた分の電荷についての、
水平電荷転送部123による出力部124への供給は、
各ライン期間内において終了するものとされるように、
信号電荷転送駆動信号STとされる2相の垂直転送駆動
信号φV1及びφV2及び2相の水平転送駆動信号φH
1及びφH2のそれぞれが設定される。それゆえ、出力
端子125に導出される撮像出力信号IPは、ライン期
間分を単位とするものが連なって形成されるフレーム期
間分が繰り返されるものとされることになる。
【0109】駆動信号形成部130は、タイミング信号
発生部131からの電荷読出タイミング信号TG、信号
電荷転送タイミング信号TT、電荷掃出し転送タイミン
グ信号TS及び電荷排出タイミング信号TDが供給さ
れ、電荷読出タイミング信号TGに応じて形成した読出
ゲート制御信号SGを送出し、また、信号電荷転送タイ
ミング信号TTに応じて形成した2相の垂直転送駆動信
号φV1及びφV2及び2相の水平転送駆動信号φH1
及びφH2を信号電荷転送信号STとして送出する状態
と、電荷掃出し転送タイミング信号TSに応じて形成し
た2相の垂直転送駆動信号φV2及びφV1及び2相の
水平転送駆動信号φH2及びφH1を掃出し転送駆動信
号SSとして送出する状態とを選択的にとり、さらに、
電荷排出タイミング信号TDに応じて形成したオーバー
フローゲート制御信号SDを送出する。
【0110】タイミング信号発生部131は、同期信号
発生部132からのフレーム同期信号SF及びライン同
期信号SHが供給され、さらに、動作制御部を形成する
制御ユニット133からの受光期間信号SE、非同期ノ
ーマル受光モード設定信号SN、非同期シャッター待モ
ード設定信号SWS、同期復帰指令信号SR及び多重露
光モード設定信号SMMも供給される。
【0111】そして、タイミング信号発生部131にあ
っては、制御ユニット133からの受光期間信号SE、
非同期ノーマル受光モード設定信号SN、非同期シャッ
ター待モード設定信号SWS、同期復帰指令信号SR及
び多重露光モード設定信号SMMの状態に応じて、フレ
ーム同期信号SF及びライン同期信号SHにそれぞれ同
期したもの、すなわち、フレーム同期信号SF及びライ
ン同期信号SHとそれぞれ同位相のものもしくはフレー
ム同期信号SFとの間及びライン同期信号SHとの間に
それぞれ一定の位相差を有したものとされる内部フレー
ム同期信号SFO及び内部ライン同期信号SHOを発生
する状態と、フレーム同期信号SF及びライン同期信号
SHに対して非同期とされた内部フレーム同期信号SF
O及び内部ライン同期信号SHOを発生する状態とが選
択的にとられる。
【0112】さらに、駆動信号形成部130は、タイミ
ング信号発生部131においてフレーム同期信号SF及
びライン同期信号SHにそれぞれ同期したものとされる
内部フレーム同期信号SFO及び内部ライン同期信号S
HOが得られるもとで、それらの内部フレーム同期信号
SFO及び内部ライン同期信号SHOに基づいて形成さ
れた電荷読出タイミング信号TG、信号電荷転送タイミ
ング信号TT、電荷掃出し転送タイミング信号TS及び
電荷排出タイミング信号TDが供給され、電荷読出タイ
ミング信号TGに応じて形成した読出ゲート制御信号S
Gを送出する動作状態、及び、タイミング信号発生部1
31においてフレーム同期信号SF及びライン同期信号
SHに対して非同期とされる内部フレーム同期信号SF
O及び内部ライン同期信号SHOが得られるもとで、そ
れらの内部フレーム同期信号SFO及び内部ライン同期
信号SHOに基づいて形成された電荷読出タイミング信
号TG、信号電荷転送タイミング信号TT、電荷掃出し
転送タイミング信号TS及び電荷排出タイミング信号T
Dが供給され、電荷読出タイミング信号TGに応じて形
成した読出ゲート制御信号SGを送出する動作状態を選
択的にとる。
【0113】同期信号発生部132からのフレーム同期
信号SF及びライン同期信号SH、及び、タイミング信
号発生部131において形成される内部フレーム同期信
号SFO及び内部ライン同期信号SHOは、制御ユニッ
ト133にも供給され、また、タイミング信号発生部1
31において得られる電荷読出タイミング信号TG、信
号電荷転送タイミング信号TT、電荷掃出し転送タイミ
ング信号TS及び電荷排出タイミング信号TDも制御ユ
ニット133に供給される。さらに、動作制御部を形成
する制御ユニット133には、動作モード指定信号SM
が端子134を通じて、シャッター速度指定信号SSV
が端子135を通じて、及び、装置に撮像動作を行わせ
るための操作であるシャッター操作に応じて発せられ
る、受光指令信号であるシャッター信号SSHが端子1
36を通じてそれぞれ供給される。
【0114】図22に示される固体撮像部111の受光
・電荷転送部における出力端子125に得られる撮像出
力信号IPは、図21に示される如くに、自動利得制御
(AGC)増幅部140により増幅されてサンプリング
・ホールド部141に供給される。サンプリング・ホー
ルド部141においては、撮像出力信号IPに対する所
定の短周期毎のレベル・サンプリング及びサンプル・レ
ベル保持が行われて、サンプリング・ホールド出力信号
SIが得られ、それがアナログ/ディジタル(A/D)
変換部142に供給される。A/D変換部142におい
ては、サンプリング・ホールド出力信号SIに基づいて
の撮像出力信号IPのディジタル化が図られ、A/D変
換部142から、撮像出力信号IPに対応するディジタ
ル撮像信号DIが得られて、それが撮像信号ディジタル
処理部143に供給される。
【0115】なお、図2に示したゲーム装置1の撮像部
4では、S/H部12から出力された信号がAGC部1
3において処理されており、前述の撮像装置の信号処理
手順と異なっているが、ゲーム装置1の撮像部4は、前
述の撮像装置のように、AGC増幅部140において処
理された信号をサンプルホールド部(S/H部)141
において処理するようにしてもよい。
【0116】撮像信号ディジタル処理部143と制御ユ
ニット133との相互間においては、制御データDCC
及び制御データDCDの遣り取りが行われ、撮像信号デ
ィジタル処理部143においては、制御データDCC及
び制御データDCDの遣り取りに応じて、撮像出力信号
IPに対する各種のディジタル処理が施される。その結
果、撮像信号ディジタル処理部143から出力端子14
4に、ディジタル撮像出力信号DIOが導出される。
【0117】このようなもとで、静止画撮像動作が行わ
れる際には、制御ユニット133に、選択されるべき動
作モードを指定する動作モード指定信号SMが端子13
4を通じて供給されるとともに、選択されるべきシャッ
ター速度を指定するシャッター速度指定信号SSVが供
給される。動作モード指定信号SMにより指定される動
作モードは、例えば、非同期ノーマル受光モード、非同
期シャッター待受光モード、多重露光モード等とされ
る。以下、各モードにおける撮像装置の処理について説
明する。
【0118】動作モード指定信号SMが指定する動作モ
ードが非同期ノーマル受光モードであるときには、制御
ユニット33は、非同期ノーマル受光モード設定信号S
Nをタイミング信号発生部131に供給する。タイミン
グ信号発生部131は、非同期ノーマル受光モード設定
信号SNに応じて、図24における時点ta前の期間に
おいて見られる如くに、図24のAに示される同期信号
発生部132からのフレーム同期信号SFとの間に一定
の位相差を有した図24のDに示される内部フレーム同
期信号SFOに基づく、図24のEに示される如くのタ
イミング信号SXOが形成される。
【0119】また、このとき、タイミング信号発生部1
31から内部フレーム同期信号SFOに応じた電荷読出
タイミング信号TG、信号電荷転送タイミング信号T
T、電荷掃出し転送タイミング信号TS及び電荷排出タ
イミング信号TDが送出されることにより、駆動信号形
成部130から、図24における時点ta前の期間にお
いて見られる如くに、内部フレーム同期信号SFOに同
期した、図24のFに示される如くの読出ゲート制御信
号SG及び図24のGに示される如くの掃出し転送駆動
信号SSが送出される。図24における時点ta前の期
間においては、図24のJに示される如く、フレーム同
期信号SFに同期したSF同期モードがとられているこ
とになる。
【0120】斯かるもとで、図24における時点taに
おいてシャッター操作が行われると、図24のBに示さ
れる如くの、受光指令信号であるシャッター信号SSH
が、端子136を通じて制御ユニット133に供給され
る。
【0121】制御ユニット133は、シャッター信号S
SHの前縁に応じて、図24のCに示される如くの受光
期間信号SEをタイミング信号発生部131に供給す
る。このときタイミング信号発生部131は、図24の
C及びDに示される如く、受光期間信号SEの前縁によ
り内部フレーム同期信号SFOの形成にリセットをかけ
て、内部フレーム同期信号SFOをフレーム同期信号S
Fと非同期なものとするとともに、タイミング信号SX
Oの形成を中断し、また、受光期間信号SEの前縁に応
じた電荷読出タイミング信号TG及び電荷排出タイミン
グ信号TDを送出する。
【0122】そして、駆動信号形成部130から、図2
4のF及びGに示される如くに、受光期間信号SEの前
縁に応じた読出ゲート制御信号SG及び掃出し転送駆動
信号SSが、固体撮像部111の受光・電荷転送部へと
送出される。それにより、固体撮像部111の受光・電
荷転送部において、各電荷読出ゲート部118が、読出
ゲート制御信号SGに応じて開状態をとり、各受光素子
部116における電荷を各垂直電荷転送部117へ読み
出す電荷読出しを行うとともに、各垂直電荷転送部11
7が、掃出し転送駆動信号SSに応じて、開状態をとる
電荷読出ゲート部118を通じて読み出された電荷を、
半導体基体115における水平電荷転送部123とは反
対側に設けられた電荷吸収部126へと転送する電荷掃
出し動作を行う。電荷掃出しにより転送された電荷は電
荷吸収部126において吸収される。このような電荷掃
出し動作が行われる電荷掃出期間は、例えば、27ライ
ン期間程度とされる。
【0123】そして、受光期間信号SEの前縁におい
て、電荷掃出期間を含む固体撮像部111の受光・電荷
転送部についての受光期間が開始され、図24のJに示
される如くに、SF同期モードから自走モードに移行す
ることになる。受光期間にあっては、図24のDに示さ
れる如く、受光期間信号SEの前縁においてリセットさ
れ、フレーム同期信号SFと非同期なものとされた内部
フレーム同期信号SFOが得られるが、タイミング信号
SXOは得られない。それにより、受光期間において
は、読出ゲート制御信号SGも受光期間信号SEの前縁
に応じて得られた以降においては得られず、電荷掃出期
間の始めの短期間を除いて電荷読出ゲート部118が閉
状態に維持されて、多数の受光素子部116に受光によ
る電荷の蓄積が図24のIに示される如くになされる。
【0124】図25は、制御ユニット133に供給され
るシャッター信号SSHと内部ライン同期信号SHO、
受光期間信号SE、読出ゲート制御信号SG及び掃出し
転送駆動信号SSとの詳細なタイミング関係を拡大して
示す。図25に示されるタイミング関係にあっては、時
点taにおいてシャッター信号SSHの前縁が到来する
と、その後の最初の内部ライン同期信号SHOの前縁の
時点において、受光期間信号SEの前縁が得られる。そ
して、受光期間信号SEの前縁の時点において、読出ゲ
ート制御信号SGの前縁及び掃出し転送駆動信号SSの
前縁が得られ、SF同期モードから自走モードに移行す
る。すなわち、受光期間信号SEの前縁はシャッター信
号SSHの前縁より僅か(最大で略1ライン期間)に遅
れることになる。
【0125】その後、図24に示される如く、時点tb
において、制御ユニット133からタイミング信号発生
部131に供給される受光期間信号SEの後縁が到来す
ると、タイミング信号発生部131においては、図24
のD及びEに示される如く、受光期間信号SEの後縁に
応じて内部フレーム同期信号SFOが得られるととも
に、その内部フレーム同期信号SFOの前縁応じてタイ
ミング信号SXOが得られる。受光期間信号SEの後縁
の時点tbは、制御ユニット133により、それに供給
されるシャッター速度指定信号SSVが指定するシャッ
ター速度に応じて設定される。そして、タイミング信号
発生部131は、タイミング信号SXOに応じて、電荷
読出タイミング信号TG及び信号電荷転送タイミング信
号TTを送出する。それにより、駆動信号形成部130
から、図24のF及びHに示される如く、受光期間信号
SEの後縁に応じた前縁を有する読出ゲート制御信号S
G及び受光期間信号SEの後縁に応じた前縁を有する信
号電荷転送駆動信号STが、固体撮像部111の受光・
電荷転送部に送出されて受光期間が終了する。
【0126】それにより、固体撮像部111の受光・電
荷転送部において、各電荷読出ゲート部118が、読出
ゲート制御信号SGに応じて開状態をとり、図24のI
に示される如くに、多数の受光素子部116における電
荷を各垂直電荷転送部117へ読み出す電荷読出しを行
うとともに、各垂直電荷転送部117が、信号電荷転送
駆動信号STに応じて、開状態をとる電荷読出ゲート部
118を通じて読み出された電荷を、信号電荷として半
導体基体115における水平電荷転送部123へと転送
する電荷転送動作が行われる。そして、さらに、水平電
荷転送部123が、信号電荷転送駆動信号STに応じ
て、各垂直電荷転送部117により転送された電荷を、
信号電荷として出力部124へと転送する電荷転送動作
が行われる。出力部124に転送された電荷は出力部1
24において撮像出力信号IPに変換され、撮像出力信
号IPが出力端子125に導出される。
【0127】このような各垂直電荷転送部117及び水
平電荷転送部123による電荷転送動作が行われる電荷
転送期間は、その後にタイミング信号発生部31におい
て、図24のD及びEに示される如く、内部フレーム同
期信号SFOが得られ、その内部フレーム同期信号SF
Oの前縁に応じてタイミング信号SXOが得られる時点
tcにおいて、信号電荷転送駆動信号STの後縁が到来
して終了する。そして、タイミング信号発生部131
は、タイミング信号SXOに応じて、電荷読出タイミン
グ信号TG及び信号電荷転送タイミング信号TTを送出
し、それにより、駆動信号形成部130から、図24の
F及びGに示される如く、信号電荷転送駆動信号STの
後縁に応じた前縁を有する読出ゲート制御信号SG及び
信号電荷転送駆動信号STの後縁に応じた前縁を有する
掃出し転送駆動信号SSが、固体撮像部111の受光・
電荷転送部に送出されて電荷掃出し動作が行われる。
【0128】その後、時点tdにおいて、図24のDに
示される如くに、タイミング信号発生部131において
得られる内部フレーム同期信号SFOが、再び、フレー
ム同期信号SFとの間に一定の位相差を有するものとさ
れて、図24のJに示される如くに、自走モードからS
F同期モードに戻ることになる。
【0129】このように、非同期ノーマル受光モードの
もとでの静止画撮像動作が行われる場合には、シャッタ
ー操作が行われると、そのシャッター操作の時点から最
大で略1ライン期間とされる僅かに遅れた時点におい
て、固体撮像部111の受光・電荷転送部についての受
光期間が開始され、その開始から電荷掃出し動作が終了
する、例えば、27ライン期間後には、受光・電荷転送
部における多数の受光素子部116に有効な電荷蓄積が
行われる受光状態が得られることになる。従って、シャ
ッター操作がなされた際における受光応答動作の迅速性
が大幅に改善される。
【0130】次に、非同期シャッター待受光モードにつ
いて説明する。動作モード指定信号SMが指定する動作
モードが非同期シャッター待受光モードであるときに、
制御ユニット133は、非同期シャッター待モード設定
信号SWSをタイミング信号発生部131に供給する。
タイミング信号発生部131は、非同期シャッター待モ
ード設定信号SWSに応じて、図26における時点te
前の期間において見られる如くに、図26のAに示され
る同期信号発生部132からのフレーム同期信号SFと
の間に一定の位相差を有した図26のDに示される内部
フレーム同期信号SFOが得られているもとで、時点t
e以降、タイミング信号SXOの形成を停止するととも
に、時点te後の最初の内部フレーム同期信号SFOの
前縁に応じて、電荷読出タイミング信号TG及び電荷掃
出し転送タイミング信号TSの継続的送出を開始する。
それにより、図26のBに示される如く、時点teにお
いて、ノーマル受光状態からシャッター待状態への移行
が行われる。
【0131】タイミング信号発生部131からの電荷読
出タイミング信号TG及び電荷掃出し転送タイミング信
号TSの継続的送出の開始により、駆動信号形成部13
0から、図26のG及びHに示される如く、時点te後
の最初の内部フレーム同期信号SFOの前縁に応じて、
読出ゲート制御信号SG及び掃出し転送駆動信号SSが
継続的に固体撮像部111の受光・電荷転送部に送出さ
れる状態とされる。それにより、固体撮像部111の受
光・電荷転送部において、各電荷読出ゲート部118
が、読出ゲート制御信号SGに応じて継続的に開状態を
とり、各受光素子部116における電荷を各垂直電荷転
送部117へ読み出す電荷読出しを継続的に行うととも
に、各垂直電荷転送部117が、掃出し転送駆動信号S
Sに応じて、継続的に開状態をとる電荷読出ゲート部1
18を通じて読み出された電荷を、半導体基体115に
おける水平電荷転送部123とは反対側に設けられた電
荷吸収部126へと継続的に転送する電荷掃出し動作を
行う。電荷掃出しにより転送された電荷は電荷吸収部1
26において吸収される。このような継続的な電荷掃出
し動作が行われる電荷掃出期間においては、図26のJ
に示される如く、固体撮像部111の受光・電荷転送部
における電荷の蓄積はなされない。
【0132】そして、固体撮像部111の受光・電荷転
送部において電荷掃出し動作が継続的に行われているも
とで、図26における時点tfにおいてシャッター操作
が行われると、図26のCに示される如くのシャッター
信号SSHが端子136を通じて制御ユニット133に
供給される。制御ユニット133は、シャッター信号S
SHの前縁に応じて、図26のFに示される如くの受光
期間信号SEをタイミング信号発生部131に供給す
る。このときタイミング信号発生部131は、図26の
D及びEに示される如く、受光期間信号SEの前縁によ
り内部フレーム同期信号SFOの形成にリセットをかけ
て、内部フレーム同期信号SFOをフレーム同期信号S
Fと非同期なものとするとともに、タイミング信号SX
Oの形成を中断し、また、電荷読出タイミング信号TG
及び電荷掃出し転送タイミング信号TSの継続的送出を
終了する。
【0133】それにより、駆動信号形成部130が、図
26のG及びHに示される如く、受光期間信号SEの前
縁に応じて読出ゲート制御信号SG及び掃出し転送駆動
信号SSの継続的送出を停止する。そして、図26のF
に示される如く、受光期間信号SEの前縁において、電
荷掃出期間を含むことなく、固体撮像部111の受光・
電荷転送部についての受光期間が開始され、図26のB
に示される如くに、シャッター待状態からノーマル受光
状態への移行が行われる。
【0134】受光期間にあっては、図26のDに示され
る如く、受光期間信号SEの前縁においてリセットさ
れ、フレーム同期信号SFと非同期なものとされた内部
フレーム同期信号SFOが得られるが、タイミング信号
SXOは得られない。それにより、受光期間において
は、読出ゲート制御信号SGも得られず、電荷読出ゲー
ト部118が閉状態に維持されて、多数の受光素子部1
16に受光による電荷の蓄積が図26のJに示される如
くになされる。
【0135】その後、時点tgにおいて制御ユニット1
33からタイミング信号発生部131に供給される受光
期間信号SEの後縁が到来すると、タイミング信号発生
部131においては、図26のD及びEに示される如
く、受光期間信号SEの後縁に応じて内部フレーム同期
信号SFOが得られるとともに、その内部フレーム同期
信号SFOの前縁応じてタイミング信号SXOが得られ
る。受光期間信号SEの後縁の時点tfは、制御ユニッ
ト133により、それに供給されるシャッター速度指定
信号SSVが指定するシャッター速度に応じて設定され
る。そして、タイミング信号発生部131は、タイミン
グ信号SXOに応じて、電荷読出タイミング信号TG及
び信号電荷転送タイミング信号TTを送出する。それに
より、駆動信号形成部130から、図26のG及びIに
示される如く、受光期間信号SEの後縁に応じた前縁を
有する読出ゲート制御信号SG及び受光期間信号SEの
後縁に応じた前縁を有する信号電荷転送駆動信号ST
が、固体撮像部111の受光・電荷転送部に送出されて
受光期間が終了する。
【0136】それにより、固体撮像部111の受光・電
荷転送部において、各電荷読出ゲート部118が、読出
ゲート制御信号SGに応じて開状態をとり、図26のJ
に示される如くに、多数の受光素子部116における電
荷を各垂直電荷転送部117へ読み出す電荷読出しを行
うとともに、各垂直電荷転送部117が、信号電荷転送
駆動信号STに応じて、開状態をとる電荷読出ゲート部
118を通じて読み出された電荷を、信号電荷として半
導体基体115における水平電荷転送部123へと転送
する電荷転送動作が行われる。そして、さらに、水平電
荷転送部123が、信号電荷転送駆動信号STに応じ
て、各垂直電荷転送部117により転送された電荷を、
信号電荷として出力部124へと転送する電荷転送動作
が行われる。出力部124に転送された電荷は出力部1
24において撮像出力信号IPに変換され、撮像出力信
号IPが出力端子125に導出される。
【0137】このような各垂直電荷転送部117及び水
平電荷転送部123による電荷転送動作が行われる電荷
転送期間は、その後にタイミング信号発生部131にお
いて、図26のD及びEに示される如く、内部フレーム
同期信号SFOが得られ、その内部フレーム同期信号S
FOの前縁に応じてタイミング信号SXOが得られる時
点thにおいて、信号電荷転送駆動信号STの後縁が到
来して終了する。そして、タイミング信号発生部131
は、タイミング信号SXOに応じて、電荷読出タイミン
グ信号TG及び電荷掃出し転送タイミング信号TSを送
出し、それにより、駆動信号形成部130から、図26
のG及びHに示される如く、信号電荷転送駆動信号ST
の後縁に応じた前縁を有する読出ゲート制御信号SG及
び信号電荷転送駆動信号STの後縁に応じた前縁を有す
る掃出し電荷転送駆動信号SSが、固体撮像部111の
受光・電荷転送部に送出されて電荷掃出し動作が行われ
る。
【0138】その後、時点tiにおいて、制御ユニット
133からタイミング信号発生部31に同期復帰指令信
号SRが送出され、それにより、図26のDに示される
如くに、タイミング信号発生部131において得られる
内部フレーム同期信号SFOが、再び、フレーム同期信
号SFとの間に一定の位相差を有するものとされて、S
F同期が復活される。
【0139】このように、非同期シャッター待受光モー
ドのもとでの静止画撮像動作が行われる場合には、予め
シャッター待状態がとられて固体撮像部111の受光・
電荷転送部において電荷掃出し動作が継続的に行われて
いるもとで、シャッター操作が行われると、そのシャッ
ター操作の時点まで行われていた継続的な電荷掃出し動
作が終了せしめられて、ただちに、固体撮像部111の
受光・電荷転送部についての受光期間が開始され、受光
・電荷転送部における多数の受光素子部116に有効な
電荷蓄積が行われる受光状態が得られることになる。従
って、シャッター操作がなされた際において、極めて迅
速な受光応答動作が行われることになる。
【0140】次に、多重露光モードについて説明する。
動作モード指定信号SMが指定する動作モードが多重露
光モードであるときに、制御ユニット133は、多重露
光モード設定信号SMMをタイミング信号発生部131
に供給する。タイミング信号発生部131は、多重露光
モード設定信号SMMに応じて、図27のAに示される
同期信号発生部132からのフレーム同期信号SFに対
して内部フレーム同期信号SFOを発生するとともに、
図27のCに示される如く、内部フレーム同期信号SF
Oについての3周期分を単位期間として、各単位期間内
においてその開始時点から所定数、例えば、7個のタイ
ミング信号SXOを一定の周期をもって発生する。
【0141】また、タイミング信号発生部131は、内
部フレーム同期信号SFOについての3周期分の各単位
期間において、所定数のタイミング信号SXOのそれぞ
れの前縁に応じた電荷読出タイミング信号TGを送出す
るとともに、所定数のタイミング信号SXOの最後のも
のの後縁の時点から単位期間の終了時点までの期間にお
いて、電荷排出タイミング信号TDを継続的に送出し、
さらに、内部フレーム同期信号SFOについての3周期
分の各単位期間中における最終の内部フレーム同期信号
SFOについての1周期分の期間に、信号電荷転送タイ
ミング信号TTを送出する。
【0142】それにより、駆動信号形成部130が、電
荷読出タイミング信号TGに応じて、図27のDに示さ
れる如くの、内部フレーム同期信号SFOについての3
周期分とされる各単位期間内における所定数、例えば、
7個の読出ゲート制御信号SGを、固体撮像部111の
受光・電荷転送部に送出するとともに、電荷排出タイミ
ング信号TDに応じて、図27のEに示される如くの、
内部フレーム同期信号SFOについての3周期分とされ
る各単位期間内における所定数の読出ゲート制御信号S
Gの最後のものの後縁の時点から単位期間の終了時点ま
での期間中継続するオーバーフローゲート制御信号SD
を固体撮像部111の受光・電荷転送部に送出する。さ
らに、駆動信号形成部130は、信号電荷転送タイミン
グ信号TTに応じて、図27のGに示される如く、内部
フレーム同期信号SFOについての3周期分とされる各
単位期間中における最終の内部フレーム同期信号SFO
についての1周期分の期間に、信号電荷転送駆動信号S
Tを固体撮像部111の受光・電荷転送部に送出する。
【0143】その結果、固体撮像部111の受光・電荷
転送部において、内部フレーム同期信号SFOについて
の3周期分とされる各単位期間中において、所定数、例
えば、7個の読出ゲート制御信号SGの相互間が受光・
電荷転送部についての分断受光期間とされることにな
り、図27のFに示される如くに、分断受光期間それぞ
れにおいて、受光・電荷転送部における多数の受光素子
部116に受光による電荷の蓄積がなされる。そして、
各分断受光期間により得られた電荷は、その期間に続く
期間に読出ゲート制御信号SGが供給されて開状態とさ
れる各電荷読出ゲート部18により各垂直電荷転送部1
17へと順次読み出される。
【0144】このようにして、内部フレーム同期信号S
FOについての3周期分とされる各単位期間中に、受光
・電荷転送部における多数の受光素子部116から各電
荷読出ゲート部118を通じて各垂直電荷転送部117
に断続的に読み出される電荷は、各単位期間中における
最終の内部フレーム同期信号SFOについての1周期分
の期間が到来するまでは、各垂直電荷転送部117にお
いて重畳蓄積される。それにより、実質的に、内部フレ
ーム同期信号SFOについての3周期分とされる各単位
期間中において、受光・電荷転送部における多数の受光
素子部116に対しての多重露光が行われることにな
る。
【0145】そして、各単位期間中における最終の内部
フレーム同期信号SFOについての1周期分の期間が到
来すると、各垂直電荷転送部117において重畳蓄積さ
れた電荷は、固体撮像部111の受光・電荷転送部に信
号電荷転送駆動信号STが供給されることにより、信号
電荷として各垂直電荷転送部117から水平電荷転送部
123へ、さらに、水平電荷転送部123から出力部1
24へと転送される。そして、出力部124に転送され
た電荷は、出力部124において撮像出力信号IPに変
換され、出力端子125に撮像出力信号IPが導出され
る。
【0146】このように各垂直電荷転送部117におい
て重畳蓄積された電荷が信号電荷として転送される期間
において、固体撮像部111の受光・電荷転送部におけ
る多数の受光素子部116に受光によって得られる電荷
は、そのとき受光・電荷転送部に設けられたオーバーフ
ローゲート電極EDにオーバーフローゲート制御信号S
Dが継続的に供給されることにより開状態とされるオー
バーフロー制御部120を通じて、ドレイン部121に
排出される。従って、各単位期間中における受光・電荷
転送部についての分断受光期間の開始時にあっては、受
光・電荷転送部における多数の受光素子部116に、そ
の分断受光期間に先立つ受光による不要な電荷が蓄積さ
れていることになる事態は生じない。
【0147】このようにして、多重露光モードのもとで
の静止画撮像動作が行われる場合には、比較的簡単な構
成及び動作制御にもとに、実質的に、内部フレーム同期
信号SFOについての3周期分とされる各単位期間中に
おいて、受光・電荷転送部における多数の受光素子部1
16に対しての多重露光が行われて得られる信号電荷に
基づく撮像出力信号IPが得られることになる。
【0148】以上が、先行関連技術の概略である。次に
このような先行関連技術を取り入れた本発明について具
体例を挙げて説明する。
【0149】先行関連技術によれば、図3に示すような
2回分の特徴点(腕)10011,10012が撮影され
た撮影画像は、N=2(内部フレーム同期信号SFOに
ついての2周期分)の多重露光撮影の結果とされる。
【0150】このような多重露光撮影により得た撮影画
像を利用することにより、時系列で2倍精密な動きベク
トルの測定が可能になる。ここで、2つの特徴点100
1,10012の時間的前後関係は、記憶してある過去
の特徴点の座標が連続していることを手掛かりに類推し
ている。
【0151】従来の制御I/Fでは、1秒あたり60回
のサンプリングを行って、撮像タイミングの制御信号と
しているが、一般的な撮像装置では1秒あたり30回の
サンプリングしか行えない。このようなことから、一般
的な撮像装置では、従来の制御I/Fに比べ、粗い制御
になり、このような撮像装置をゲーム装置或いはゲーム
システムの撮像手段として適用しても、特徴点を正確に
取得することができない。このようなことから、本発明
が適用されるゲーム装置の撮像手段に一般的な撮像装置
を使用してしまうと、ゲーム装置は、使用者の意志を的
確にゲームに反映させることができずに、使用者の楽し
さを半減させてしまう恐れがある。
【0152】そこで、ゲーム装置又はゲームシステムの
撮像手段として上述の撮像装置を用いることにより、N
=2とすれば従来と同等のサンプリングレートが期待で
きるようになる。N=2とすれば従来の撮像装置の倍の
サンプリングレートが期待でき、より細やかなタイミン
グの特徴点を検出が可能になり、ゲーム装置及びゲーム
システムは、動き検出を精度よくできるようになる。例
えば、ゲーム装置又はゲームシステムにおいて、撮像タ
イミングを制御するTG部16に先行関連技術の発明を
適用することにより、従来と同等のサンプリングレート
の実現を図ることができる。
【0153】また、この場合、画像の転送レートはサン
プリングレートのN分の1でよいため、動き検出システ
ムのボトルネックになる転送レートを稼ぐことができ、
ゲーム装置又はゲームシステムは、より効率よく構築さ
れた動き検出システムを持つことができる。例えば、U
SBver1.1に準拠した高速モード12MHzのデータ転送
では、OVGA16bitの色数で30fpsの画像を転送す
るのが限界だった。しかし、多重露光撮影をN=4とし
て行うことにより、図7に示したステップS25までの
処理工程である、連続した類似ベクトルをまとめること
により物体を抽出する処理工程までは、30fpsについ
て処理を行う場合と変わらないCPUパワーで、120
fpsのサンプリングレートを実現することができ、これ
により高精度な動き検出を実現することができる。
【0154】以上のような高サンプリングレートによる
撮像が可能とされることにより実現されるゲームについ
て説明する。いわゆるダンス判定ゲームを例に挙げて説
明する。ダンス判定ゲームとは、例えば、ゲーム装置が
出力する音楽や画像に合わせて、使用者(ゲームプレー
ヤ)がダンスをしているか否かを判定するゲームであ
る。
【0155】このようなゲームを実行するゲーム装置1
は、図28に示すように、ゲームの内容に同期させて、
スピーカー5から音楽を流したり、画像表示部3にその
音楽に同期して動くキャラクター3aを表示したり、或
いは画像表示部3にその音楽に同期して変化する音符等
の記号3bを表示したりする。使用者1000は、この
ようなゲーム装置の音楽或いは表示による出力に対し
て、スピーカー5から出力される音楽に合わせて体を動
かし、又はその音楽に同期して動く画像表示部3に表示
されたキャラクター3aの動き或いは音符等の記号3b
の動きに合わせて体を動かし、一方で、ゲーム装置1
は、その使用者の動きを入力情報としてダンスの判定を
行う。このようなゲーム装置1により、使用者は、ダン
スを音楽に合わせて踊れているかどうかを楽しむことが
できる。
【0156】このようなタイプのゲーム装置では、従
来、60fpsの接触センサーが用いられており、このセ
ンサーのサンプリングレートでは、ナイキスト限界でも
225(=60/2×60×4/3)拍までの曲の32分音符ま
でしか判定できず、タイミングよく動けたかどうかを精
度よく測定するためには、もっと遅い曲か16分音符で
判定する等、判定の分解能を落とすしかなかった。
【0157】しかし、本発明を適用することにより、ゲ
ーム装置1は、30fps読み出し、N=4、の多重露光
撮影を実現すれば、ナイキスト限界ぎりぎりで450
(=120/2×60×4/32)拍までの曲の32分音符を判定
できることになる。これにより、ゲーム装置1による判
定の誤差範囲は、人間の感覚の誤差範囲内に抑えられる
ようになる。
【0158】なお、本発明をダンス判定ゲームを実行す
るゲーム装置を例に挙げて説明したが、ダンス判定ゲー
ム以外にも他のゲームを実行するゲーム装置に本発明を
適用できることはいうまでもない。例えば、楽器の演奏
シミュレーション、スポーツのシミュレーション或いは
釣りのシミュレーション等、使用者の体を使って入力情
報を獲得できるようなあらゆるシミュレーションゲーム
を実行するゲーム装置に本発明を適用することもでき
る。
【0159】次に、任意のタイミングで撮像する場合に
ついて説明する。図29中(A)には、従来の固定され
たタイミングにより撮像する場合を説明するための図を
示し、図29中(B)には、本発明が適用されたゲーム
装置が任意のタイミングで撮像する場合を説明するため
の図を示している。
【0160】従来では、図29中(A)に示すように、
前の画像10101と後の画像10102とは1/30秒
間隔で固定のタイミングにより撮像がなされており、最
初の撮像から1/30秒までの間の任意のタイミングで
の撮像は不可能であった。
【0161】しかし、本発明が適用されたゲーム装置
は、任意のタイミングにて撮像を行うことができる。す
なわち、ゲーム装置は、図29中(B)に示すように、
画像10103を任意のタイミングで得ることができ
る。これは、図24や図26を用いて説明した非同期に
よる撮像技術を利用することにより実現される。なお、
任意のタイミングにより得た画像の直前の画像(本来の
固定のタイミングにより撮像された画像)1010
1は、掃き捨てられるため読めない。しかし、任意のタ
イミングにより得た画像10103の後の画像10104
は、通常の撮像タイミングとして、1/30秒のCCD
の読み取りタイミングに合わせて読み取られる。
【0162】従来の撮像装置を使用した場合、1/30
秒等のCCDの読み出しタイミングで得た画像からだけ
しか特徴点の位置検出ができなかった。また、上述した
ように、多重露光撮影により撮像した場合でも、1/3
0秒等のCCDの読み出しタイミングをN=4程度まで
の小さな整数で時分割したタイミングで得た画像からだ
けしか位置検出ができなかった。このように特徴点の位
置検出が制限されたのでは、精度よく動き検出をするこ
とはできない。
【0163】しかし、本発明を適用したゲーム装置は、
任意のタイミングで撮像することができるので、任意の
タイミングでの使用者の特徴点の位置を測定でき、例え
ば、補間で特徴点の位置を類推するのに比べ、より高精
度に動き検出ができる。また、ゲーム装置は、決定的な
瞬間をトリガにして動き検出をかけることもできる。
【0164】以上のような高サンプリングレートによる
撮像が可能とされることにより実現されるゲームについ
て説明する。いわゆるピッチング判定ゲームを例に挙げ
て説明する。ピッチング判定ゲームとは、例えば、ボー
ルを投げた際のピッチングフォームを判定するゲームで
ある。
【0165】このゲーム装置は、図30に示すように、
使用者がボール31を投げたことを検出する。例えば、
使用者の手からボールが離れた瞬間は、電磁共鳴センサ
ー32により検出する。そして、ゲーム装置1は、その
ような電磁共鳴センサー32の検出信号をトリガとし
て、任意のタイミングによる撮像が可能な非同期シャッ
ターが適用された撮像部4により投球の瞬間を撮影す
る。
【0166】これにより、図30に示すように、画像表
示部(以下、モニターという。)3には、使用者のフォ
ーム3dと、投球された瞬間のボール3cとからなる投
球の瞬間の画像が映し出される。さらに、モニター3に
は、同一画面内に、投球速度が表示される。例えば、投
球速度は、投球した瞬間のシャッタータイミングにより
撮像された画像と、次のフレームの画像を用いること
で、特徴点をボールとする動き検出を行うことにより求
めることができる。
【0167】従来のこのタイプのゲーム装置では、スピ
ードセンサーと画像の撮像装置が全く非同期に動いてい
るため、撮影される投球フォームは、CCDの読み出し
タイミングと投球のタイミングによって一様ではなかっ
た。また、ゲーム装置は、スピードセンサーが別途必要
なため、高価で大掛かりな装置になっていた。
【0168】しかし、ゲーム装置1は、本発明を適用す
ることにより、常に投球に対して同じタイミングで撮像
できるので、使用者は自分の投球フォームを正確に把握
できる。また、ゲーム装置は、投球速度を撮像部4によ
り得た撮影画像により得ているので、安価なものとして
構成され、これにより、使用者にサービスを安価に提供
することができる。
【0169】なお、本発明が適用されるゲーム装置1に
ついては、上述の例に限定されないことはいうまでもな
い。例えば、多重露光撮影により投球フォームを撮像す
るようにすることもできる。
【0170】また、投球の瞬間を検出する検出手段とし
て電磁共鳴センサーを挙げて説明したが、これに限定さ
れない。例えば、投球を検出する検出手段として、赤外
線センサー等の非接触センサーや、すだれ状の接触セン
サーであってもよい。また、ボール31に紐がついてい
て、ボール31が投球された際の張力を利用して投球の
瞬間を検知するセンサーであってもよい。また、撮像部
4により撮像した画像で予測した投球タイミングをトリ
ガにすることもできる。また、ゲームにより撮像対象と
されるものとしては、野球のピッチングフォーム以外
に、バスケットの投球フォーム、ボーリングの投球フォ
ーム、サッカーボールのキックのフォーム、野球のバッ
ティングフォーム、ゴルフのショットのフォーム、テニ
スのショットのフォーム、卓球のショットのフォーム、
バトミントンのショットのフォーム或いはダンスのきめ
のステップ等が挙げられる。
【0171】
【発明の効果】本発明に係る動き検出装置は、非同期の
シャッターにより任意のタイミングで撮像を行う撮像部
から出力された時間的に異なる撮影画像を比較して動き
検出を動き検出手段により行うことにより、任意のタイ
ミングにより撮像された撮影画像に基づいて動き検出を
することができる。
【0172】また、本発明に係る動き検出方法は、非同
期のシャッターにより任意のタイミングで撮像を行う撮
像工程と、撮像工程にて出力された時間的に異なる撮影
画像を比較して動き検出をする動き検出工程とを有する
ことにより、任意のタイミングにより撮像された撮影画
像に基づいて動き検出をすることができる。
【0173】また、本発明に係る動き検出装置は、撮像
部により、撮像のための同期信号の一周期内において複
数の撮像を行う多重露光撮影により撮像を行い、撮像部
にて一周期内において撮像された時間的に異なる撮影画
像を比較して動き検出を動き検出手段により行うことに
より、撮像のための同期信号の周期より短い時間間隔で
撮像された撮影画像に基づいて動き検出をすることがで
きる。
【0174】また、本発明に係る動き検出方法は、撮像
のための同期信号の一周期内において複数の撮像を行う
多重露光撮影により撮像を行う撮像工程と、撮像工程に
て一周期内において撮像された時間的に異なる撮影画像
を比較して動き検出をする動き検出工程とを有すること
により、撮像のための同期信号の周期より短い時間間隔
で撮像された撮影画像に基づいて動き検出をすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のゲーム装置の外観
を示す斜視図である。
【図2】上述のゲーム装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】多重露光撮影を説明するために使用した図であ
る。
【図4】撮影画像を取り込む際の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図5】動き検出を行うための上述のゲーム装置の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図6】動き検出をして、その動き検出結果をゲームに
利用するまでの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】撮影画像からベクトル場を算出して、動きベク
トルを求め、当該動きベクトルをゲームに利用する場合
の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】ベクトル場の概念図を示す図である。
【図9】濃度変化から動きベクトルを算出する手順を説
明するために使用した特性図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態であるゲームシス
テムの外観を示す図である。
【図11】上述のゲームシステムの構成を示すブロック
図である。
【図12】動き検出を行うための上述のゲームシステム
の具体的な構成を示すブロック図である。
【図13】動き検出の機能を有しているカメラ一体型ビ
デオ装置を説明するために使用したゲームシステムの外
観を示す図である。
【図14】撮影画像を取り込む際の処理手順であって、
取り込まれた画像の圧縮工程を含むフローチャートであ
る。
【図15】動き検出をして、その動き検出結果をゲーム
に利用するまでの処理手順であって、圧縮画像を展開す
る工程を含むフローチャートである。
【図16】撮影画像からベクトル場を算出して、動きベ
クトルを求め、当該動きベクトルをゲームに利用する場
合の処理手順であって、圧縮画像を展開する工程を含む
フローチャートである。
【図17】投光部を備えたゲーム装置の外観を示すゲー
ム装置である。
【図18】特徴点の特定を容易にするために、使用者に
されるマーカーを備えたゲーム装置の外観を示す斜視図
である。
【図19】使用者に特徴点の動作を看板により要求する
ゲーム装置の外観を示す斜視図である。
【図20】使用者に特徴点の動作を画像表示により要求
するゲーム装置の外観を示す斜視図である。
【図21】非同期シャッターによる撮影及び多重露光撮
影を行うように構成されている撮像装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図22】上述の撮像装置の固体撮像装部における受光
・電荷転送部を説明するために使用した図である。
【図23】上述の受光・電荷転送部の一部を示す図であ
る。
【図24】上述の撮像装置の動作説明に使用したタイム
チャートである。
【図25】図24に示したタームチャートの一部詳細を
示すタイムチャートである。
【図26】上述の撮像装置の動作説明に使用したタイム
チャートである。
【図27】上述の撮像装置の動作説明に使用したタイム
チャートである。
【図28】多重露光撮影を行う撮像部を備えたゲーム装
置の外観を示す斜視図である。
【図29】非同期シャッターによる撮影を説明するため
に使用した図である。
【図30】非同期シャッターの撮像部を備えたゲーム装
置の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 画像表示部、4 撮像部、11 CCD部、12
S/H部、13 AGC部、14 A/D部、15 信
号処理部、16 TG部、17 撮像駆動部、18 撮
像制御部、19 SDRAM、20 メインメモリ、2
1 機械的I/F部、22 ゲーム制御部、24 RO
M、25 画像処理部、26 フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 C 5/335 5/335 Z Q 7/18 7/18 P G Fターム(参考) 2C001 AA00 AA03 AA05 AA15 BA07 BB00 BB05 CA00 CA08 CA09 CB01 CC02 CC08 5C022 AA01 AA14 AA15 AB12 AB17 AB20 AB22 AB63 AB64 AB65 AB66 AC42 AC52 AC54 AC69 CA00 5C024 AX07 CX53 CX55 CY20 EX42 GY01 HX22 HX23 HX29 HX58 5C054 CC05 CD03 EB05 EF06 EH02 FC01 FC12 FC13 FF07 GA04 HA15 HA31 5L096 AA03 BA01 CA04 HA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期のシャッターにより任意のタイミ
    ングで撮像を行う撮像部と、 上記撮像部から出力された時間的に異なる撮影画像を比
    較して動き検出をする動き検出手段とを備えたことを特
    徴とする動き検出装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像部は、受光により電荷を蓄積す
    る複数の受光素子部、電荷を転送する電荷転送部、上記
    複数の受光素子部に蓄積された電荷を上記電荷転送部に
    読み出す電荷読出ゲート部、及び、上記電荷転送部によ
    り転送された電荷を撮像出力信号に変換する出力部を含
    む受光・電荷転送部を備えた固体撮像部と、 ライン同期信号及びフレーム同期信号を発生する同期信
    号発生部と、 上記フレーム同期信号と同位相若しくは上記フレーム同
    期信号との間に一定の位相差を有した第1の内部フレー
    ム同期信号及び上記フレーム同期信号とは非同期とされ
    る第2の内部フレーム同期信号を選択的に発生するとと
    もに、当該第1の内部フレーム同期信号若しくは第2の
    内部フレーム同期信号に同期した電荷読出タイミング信
    号及び電荷転送タイミング信号を送出するタイミング信
    号発生部と、 当該タイミング信号発生部から送出される電荷読出タイ
    ミング信号及び電荷転送タイミング信号に夫々応じたゲ
    ート駆動信号及び電荷転送駆動信号を形成して、当該ゲ
    ート駆動信号及び電荷転送駆動信号を上記固体撮像部に
    おける電荷読出ゲート部及び電荷転送部に夫々供給する
    駆動信号形成部と、 受光指令信号が供給されるとともに、上記タイミング信
    号発生部についての動作制御を行う動作制御部とを備
    え、 上記動作制御部が、上記受光指令信号が供給されると
    き、当該受光指令信号に応じて上記タイミング信号発生
    部に所定の期間に亙って上記第2の内部フレーム同期信
    号を発生するとともに当該第2の内部フレーム同期信号
    に同期した電荷読出タイミング信号及び電荷転送タイミ
    ング信号を送出する状態をとらせ、それにより上記固体
    撮像部の受光・電荷転送部についての受光期間を上記第
    2の内部フレーム同期信号に応じて設定される期間とな
    されており、 上記動き検出手段は、上記撮像部により得た撮影画像に
    基づいて動き検出をすることを特徴とする請求項1記載
    の動き検出装置。
  3. 【請求項3】 上記タイミング信号発生部が、電荷転送
    タイミング信号として電荷掃出し転送タイミング信号と
    信号電荷転送タイミング信号とを送出し、駆動信号形成
    部が、上記電荷掃出し転送タイミング信号に応じた掃出
    し転送駆動信号を固体撮像部における電荷転送部に供給
    して、当該電荷転送部における電荷が掃き出される状態
    となし、また、上記信号電荷転送タイミング信号に応じ
    た信号電荷転送駆動信号を上記固体撮像部における電荷
    転送部に供給して、当該電荷転送部における電荷が信号
    電荷として出力部へと転送される状態となすことを特徴
    とする請求項2記載の動き検出装置。
  4. 【請求項4】 上記動作制御部が、受光指令信号が供給
    されるとき、先ず、タイミング信号発生部に第2の内部
    フレーム同期信号に同期した電荷読出タイミング信号及
    び電荷掃出し転送タイミング信号を送出させて、固体撮
    像部における複数の受光素子部及び電荷転送部における
    電荷が掃き出される状態となし、続いて、上記固体撮像
    部の受光・電荷転送部についての受光期間が経過したと
    き、上記タイミング信号発生部に第2の内部フレーム同
    期信号に同期した電荷読出タイミング信号及び信号電荷
    転送タイミング信号を送出させて、上記固体撮像部にお
    ける複数の受光素子部に蓄積された電荷を信号電荷とし
    て上記電荷転送部を通じて出力部へと転送される状態と
    なすことを特徴とする請求項3記載の動き検出装置。
  5. 【請求項5】 上記動作制御部が、タイミング信号発生
    部に第2の内部フレーム同期信号に同期した時点から電
    荷読出タイミング信号及び電荷掃出し転送タイミング信
    号を継続的に送出する受光指令待状態をとらせて、固体
    撮像部における複数の受光素子部及び電荷転送部におけ
    る電荷が継続的に掃き出される状態となし、上記タイミ
    ング信号発生部が上記受光指令待状態にあるもとで受光
    指令信号が供給されるとき、上記タイミング信号発生部
    に上記電荷読出タイミング信号及び電荷掃出し転送タイ
    ミング信号の送出を停止させて、上記固体撮像部の受光
    ・電荷転送部についての受光期間を開始させ、当該受光
    期間が経過したとき、上記タイミング信号発生部に上記
    電荷読出タイミング信号及び信号電荷転送タイミング信
    号を送出させて、上記固体撮像部における複数の受光素
    子部における電荷が信号電荷として上記電荷転送部を通
    じて出力部へと転送される状態となすことを特徴とする
    請求項3記載の動き検出装置。
  6. 【請求項6】 上記動き検出手段は、ベクトル演算手段
    により動き検出をすることを特徴とする請求項1記載の
    動き検出装置。
  7. 【請求項7】 非同期のシャッターにより任意のタイミ
    ングで撮像を行う撮像工程と、 上記撮像工程にて出力された時間的に異なる撮影画像を
    比較して動き検出をする動き検出工程とを有することを
    特徴とする動き検出方法。
  8. 【請求項8】 撮像のための同期信号の一周期内におい
    て複数の撮像を行う多重露光撮影により撮像を行う撮像
    部と、 上記撮像部にて上記一周期内において撮像された時間的
    に異なる撮影画像を比較して動き検出をする動き検出手
    段とを備えたことを特徴とする動き検出装置。
  9. 【請求項9】 上記撮像部は、受光により電荷を蓄積す
    る複数の受光素子部、電荷を転送する電荷転送部、上記
    複数の受光素子部に蓄積された電荷を上記電荷転送部に
    読み出す電荷読出ゲート部、及び、上記電荷転送部によ
    り転送された電荷を撮像出力信号に変換する出力部を含
    む受光・電荷転送部を備えた固体撮像部と、 ライン同期信号及びフレーム同期信号を発生する同期信
    号発生部と、 上記フレーム同期信号と同位相若しくは上記フレーム同
    期信号との間に一定の位相差を有した第1の内部フレー
    ム同期信号及び上記フレーム同期信号とは非同期とされ
    る第2の内部フレーム同期信号を選択的に発生するとと
    もに、当該第1の内部フレーム同期信号若しくは第2の
    内部フレーム同期信号に同期した電荷読出タイミング信
    号及び電荷転送タイミング信号を送出するタイミング信
    号発生部と、 当該タイミング信号発生部から送出される電荷読出タイ
    ミング信号及び電荷転送タイミング信号に夫々応じたゲ
    ート駆動信号及び電荷転送駆動信号を形成して、当該ゲ
    ート駆動信号及び電荷転送駆動信号を上記固体撮像部に
    おける電荷読出ゲート部及び電荷転送部に夫々供給する
    駆動信号形成部と、 受光指令信号が供給されるとともに、上記タイミング信
    号発生部についての動作制御を行う動作制御部とを備
    え、 上記動作制御部が、上記受光指令信号が供給されると
    き、当該受光指令信号に応じて上記タイミング信号発生
    部に所定の期間に亙って上記第2の内部フレーム同期信
    号を発生するとともに当該第2の内部フレーム同期信号
    に同期した電荷読出タイミング信号及び電荷転送タイミ
    ング信号を送出する状態をとらせ、それにより上記固体
    撮像部の受光・電荷転送部についての受光期間を上記第
    2の内部フレーム同期信号に応じて設定される期間とな
    され、且つ上記第2の内部フレーム同期信号に基づいて
    設定される所定の単位期間において、タイミング信号発
    生部に電荷読出タイミング信号を所定回数だけ繰り返し
    送出させて、固体撮像部における複数の受光素子部に蓄
    積される電荷が上記所定回数だけ間欠的に電荷転送部へ
    と読み出されて該電荷転送部に蓄積される状態となし、
    その後、タイミング信号発生部に信号電荷転送タイミン
    グ信号を送出させて、上記電荷転送部に蓄積された電荷
    が信号電荷として出力部へと転送される状態をなし、 上記タイミング信号発生部が、電荷転送タイミング信号
    として電荷掃出し転送タイミング信号と信号電荷転送タ
    イミング信号とを送出し、駆動信号形成部が、上記電荷
    掃出し転送タイミング信号に応じた掃出し転送駆動信号
    を固体撮像部における電荷転送部に供給して、当該電荷
    転送部における電荷が掃き出される状態となし、また、
    上記信号電荷転送タイミング信号に応じた信号電荷転送
    駆動信号を上記固体撮像部における電荷転送部に供給し
    て、当該電荷転送部における電荷が信号電荷として出力
    部へと転送される状態をなすことを特徴とする請求項8
    記載の動き検出装置。
  10. 【請求項10】 上記動き検出手段は、ベクトル演算手
    段により動き検出をすることを特徴とする請求項8記載
    の動き検出装置。
  11. 【請求項11】 撮像のための同期信号の一周期内にお
    いて複数の撮像を行う多重露光撮影により撮像を行う撮
    像工程と、 上記撮像工程にて上記一周期内において撮像された時間
    的に異なる撮影画像を比較して動き検出をする動き検出
    工程とを備えたことを特徴とする動き検出方法。
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