JP2002027291A - 視覚的フィードバックを有するマルチフレームパニング方法 - Google Patents

視覚的フィードバックを有するマルチフレームパニング方法

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JP2002027291A
JP2002027291A JP2001131147A JP2001131147A JP2002027291A JP 2002027291 A JP2002027291 A JP 2002027291A JP 2001131147 A JP2001131147 A JP 2001131147A JP 2001131147 A JP2001131147 A JP 2001131147A JP 2002027291 A JP2002027291 A JP 2002027291A
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Douglas K Gennetten
ケィ・ダグラス・ゲネッテン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】コンピュータ画像形成ソフトウェアを使用し
て、標準カメラからパノラマ写真を生成する場合、一連
の画像を撮影しても個々の画像の一部が欠けていた場
合、パノラマ写真の一部が欠けてしまうが、これは撮影
からずっと後まで発見されない。従って、特別なカメ
ラ、装備または現像処理無しに消費者が利用できるより
簡単な方法が望まれている。 【解決手段】マルチフレームパニング動作中にシーン捕
捉経過の視覚的なフィードバックを提供することにより
上記課題を解決する。すなわち個々のフレームでシーン
14の一部分を捕捉し、個々のフレームが捕捉されるに
従いこのフレームからシーンの画像を構成し、画像が構
成されるに従ってディスプレイ32に表示していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像捕捉装置にお
いて、画像捕捉操作のための視覚的フィードバック方法
に関し、特にマルチフレームパニング動作中にシーン捕
捉経過の視覚的フィードバックを提供する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パノラマ式写真術は、1840年代まで
遡る。最初のパノラマ写真は、1840年に撮られた
が、後に並べてフレームに入れるか掛けることができる
一続きの銀板写真画像を撮ることによって作成された。
後に、鉄板写真および用紙印刷にも同じ方法が使用され
た。20世紀後期まで、パノラマ式写真撮影専用の電動
カメラが製造されていた。1つのタイプは、フィルムが
固定されたままでレンズが揺動する。他のタイプは、特
別な三脚の上でカメラが回転することにより、移動する
シート状のフィルムに画像を描く。かかるカメラの最も
有名なものの1つであるコダックサーカット(Koda
k Cirkut)カメラは、1904年に特許権を取
得した。それは、幅が5インチから16インチまでのラ
ージフォーマットフィルムを使用したため、20フィー
ト長までの寸法の360度写真を製作することができ
た。
【0003】今日、プリントと画面上での使用との両方
に対してパノラマを生成する、多数の専用のパノラマカ
メラがある。しかしながら、これら専用のカメラのコス
トは、概して大抵の消費者に対して極端に高価である。
更に、これら専用のパノラマカメラによって製作される
不規則にサイズの大きいネガには、めったになくかつ高
価である特別なフィルム現像サービスが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】専用のパノラマカメラ
は、パノラマ写真を製作する唯一の方法ではない。コン
ピュータ画像形成ソフトウェアの開発により、標準カメ
ラを使用してパノラマ写真を生成することができるよう
になった。従来からのフィルムまたはデジタルカメラを
使用して、回転の1つの点、すなわちレンズの光学中心
の周囲の一続きの個々の画像を注意深く捕捉することに
より、繋ぎ目のないパノラマ写真を生成することができ
る。一続きの画像が撮影された後、それらがデジタルカ
メラで撮影されなかった場合には、それら画像はデジタ
ル化される。画像は、一旦デジタルフォーマットになる
と、Roundabout Logic社のNodes
tar、VideoBrush社のPhotograp
her、またはLive Picture社のPhot
o Vista等の特別な画像形成ソフトウェアによ
り、繋ぎ合わされ繋ぎ目のないパノラマビューとなる。
しかしながら、個々の画像の1つが正確に撮影されてい
ないか、またはシーンの一部が欠けていた場合、パノラ
マ画像には割れ目が入る。望ましくないことには、その
割れ目は通常、画像が捕捉されてからずっと後まで発見
されない。
【0005】この問題の1つの解決法は、特別な三脚を
使用するというものであった。個々の画像が従来のまた
はデジタルカメラによって捕捉される場合、フレーム間
に画像のオーバラップが十分にあるように、カメラは一
定の量でパニングされなければならない。それにより、
ソフトウェアが後に、2つの連続した画像の特徴を一致
させ、シーンを一緒に登録することができる。三脚によ
っては、カメラを案内するための指標マークかまたはカ
メラを適当な位置に固定するための移動止めが付属して
いる。要求される画像の数は、焦点長、カメラの画角お
よびカメラの向き(水平または垂直)によって決まる。
適当な数の画像が撮影されることを保証するために、し
ばしば計算が必要である。この解決法は、従来の技術に
対して大幅に改良されたものであるが、パノラマ画像に
対して個々の画像を捕捉する経過を監視する有効な方法
は提供していない。
【0006】最後に、選択可能な「パノラマモード」を
有しているカメラもある。しかしながら、このモード
は、従来からのサイズの画像の中央を横切る帯状の部分
を捕捉するだけであり、画像の頂部と底部は非露出帯域
のままである。実質的に、これは、撮影後に単に画像を
切り取る場合と違いはない。同様に、経過の監視は行わ
れない。
【0007】これらは、パノラマ写真撮影をより利用し
易くかつ信頼性の高いものにすることに対し重大な障害
である。従って、パノラマ写真撮影を、特別なカメラ、
装備または現像処理無しに大抵の消費者が利用できるも
のにする、より簡単な自動化方法が望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】好ましい実施の形態によ
れば、本発明は、マルチフレームパニング動作中にシー
ン捕捉経過の視覚的フィードバックを提供する方法およ
び装置を提供する。本発明は、まず、シーンのマルチフ
レーム捕捉中にカメラディスプレイ上に視覚的フィード
バックを提供する方法として見ることができる。本方法
は、以下の動作によって広く概念化されてよい。すなわ
ち、シーンに亙ってカメラをパニングすることと、カメ
ラがシーンに亙ってパニングされるに従い、個々のフレ
ームでシーンの一部分を捕捉することと、個々のフレー
ムが捕捉されるに従い個々のフレームからシーンの画像
を構成することと、画像が構成されるに従い、カメラデ
ィスプレイに画像を表示することと、である。
【0009】本発明の他の特徴によれば、画像は表示さ
れる前にディスプレイに適合するようサイズが変更され
てよい。更に、各フレームは、画像を表示している時に
視覚性を強調するために輪郭が描かれてもよい。画像は
リアルタイムに構成され表示される。
【0010】本発明の他の特徴によれば、シーンの一部
の画像が欠けている場合、パニング動作は、そのシーン
の欠けている部分にカメラを再配置することを更に含
む。個々のフレームは、1つまたは複数の先行するフレ
ームとの最適なオーバラップに基づいて自動的にトリガ
される。
【0011】また、本発明は、シーンのマルチフレーム
捕捉中に視覚的フィードバックを提供するカメラとして
見てもよい。本カメラは、ディスプレイと、ディスプレ
イに連結され、カメラがシーンに亙ってパニングされる
に従い個々のフレームでシーンの一部分を捕捉し、個々
のフレームが捕捉されるに従いここのフレームからシー
ンの画像を構成し、画像が構成されるに従いディスプレ
イに画像を表示するよう構成されたプロセッサと、を備
えてよい。
【0012】当業者には、添付図面と共に例示的な実施
の形態の以下の詳細な説明を調べることによって、本発
明の他の特徴および利点が明らかとなろう。かかるすべ
ての特徴および利点は、本明細書において、発明の範囲
内に含まれ、特許請求の範囲によって保護されることが
意図されている。
【0013】本発明の上述したおよび他の態様、特徴お
よび利点は、発明の原理の一例としての例示である添付
図面を用いて行われる以下の詳細な説明から明らかとな
ろう。
【0014】
【発明の実施の形態】説明の目的のために図面に示すよ
うに、本発明は、マルチフレームパニング動作中にシー
ン捕捉経過の視覚的フィードバックを提供するカメラに
具体化されている。最終的な写真または画像の形態での
みフィードバックを提供した従来技術による方法とは異
なり、本発明は、パニング動作中にリアルタイムフィー
ドバックを提供し、それによって欠けているシーンの部
分を完成前に捕捉することができる。
【0015】まず図1を参照すると、好ましい実施の形
態による、ディスプレイを有するカメラCのブロック図
が示されている。本発明は、好ましくは、パノラマまた
は広角写真撮影用など、マルチフレーム捕捉シーケンス
が可能であるデジタルカメラにおいて具体化される。マ
ルチフレーム捕捉シーケンスでは、パノラマまたは広角
画像(すなわち、マルチフレーム画像)を構成するため
に、従来からのアスペクト比の複数の個々の画像が捕捉
される。一般に、パノラマまたは広角画像は、パーソナ
ルコンピュータに転送され、そこで個々の画像が共に繋
ぎ合わされパノラマまたは広角画像が生成される。
【0016】カメラの操作中、カメラCがシーンに亙っ
てパニングされるに従って個々の画像でシーンの部分が
捕捉される。好ましい実施の形態によれば、シーンの部
分が捕捉されるに従い、カメラは、ディスプレイに表示
するために都合よくシーンの画像を組立てる。これによ
り、カメラの操作者に対し、パニング動作中の経過のリ
アルタイムフィードバックがディスプレイ上に提供され
る。
【0017】従来のフィルムベースのカメラとは対照的
に、デジタルカメラは、画像センサ10と呼ばれる半導
体装置を使用する。画像センサ10は、爪の先程度の寸
法のシリコンチップであり、アレイ状に数10万または
数億の光電素子を含んでいる。好ましくは、画像センサ
10は、アクティブピクセルCMOS(相補型金属酸化
膜半導体)タイプのセンサであるが、パッシブピクセル
CMOSおよび電荷結合素子(CCD)センサ等、代替
的なセンサを使用してもよい。
【0018】従来からのカメラの場合と同様に、シーン
14から反射された光12は、シャッタ18によって制
御されるレンズ16を通してカメラCに入る。レンズ1
6は、画像センサ10上にシーン14の焦点を合せる
が、標準、広角、ズーム、望遠等、カメラCで使用され
るよう設計されたレンズであればいかなるタイプであっ
てもよい。シャッタ18は、好ましくは、画像センサに
光の収集の開始および停止を行わせるタイミング回路
(図示せず)の形態で、画像センサ10に組込まれてい
る。電気機械的および電気光学的シャッタ等、画像セン
サ10に組込まれていない代替的なシャッタを使用する
ことも可能である。シャッタ18が開くと、画像センサ
10上に光12が収集され、光電素子は赤、緑および青
の光の強度を記録する。各光電素子は、その上に入る光
を電荷に変換する。
【0019】シャッタ18が閉じると、画像センサ10
は記録したパターンを記憶する。画像センサ10に格納
された電荷は、一般に、1度に1列で読出される。各素
子の強度または電荷を表す信号は、増幅器(図示せず)
に提供され、その後アナログデジタル変換器(A/D)
20によってデジタル数値に変換される。
【0020】プロセッサ22により、デジタルデータが
A/D変換器20から読出され、ダイナミックまたはス
タティックRAM等のランダムアクセスメモリ(RA
M)24に書込まれる。RAM24に取込まれたデジタ
ル数値またはデータの集まりは、画像を構成している。
RAM24は、プロセッサ22がシャープネス、ライテ
ィング等について画像を最適化する間、画像を一時的に
保持する。
【0021】また、プロセッサ22は、プログラムメモ
リ(例えば、FLASH)26、記憶装置28、入力−
出力装置30および表示装置32に結合されている。プ
ログラムメモリ26は、プロセッサ22がそのタスクの
パフォーマンスで実行するためのプログラミングおよび
初期化ファームウェアを保持している。好ましくは、プ
ロセッサ22は、デジタル画像を強調する、色変換を実
行する、画像をより小さいファイルサイズに圧縮する、
画像を比較する、および合成画像を組立てる等、種々の
画像処理タスクを実行する数学機能を含んでいる。ファ
ームウェアは、よりパフォーマンスをよくするためにR
AM24に移動されてもよい。
【0022】記憶装置28は、取得された画像すなわち
写真を格納する永続メモリである。記憶装置28は、消
去可能プログラム可能メモリ(例えば、EPROM、F
LASH EPROM、EEPROM)等のシリコン記
憶装置、ハードまたはフロッピディスクドライブ等の磁
気記憶装置、または光記憶装置からなってもよい。記憶
装置28には、バッテリバック揮発性メモリを含む他の
リード/ライトまたはライトワンスタイプのメモリテク
ノロジが使用されてもよい。
【0023】入力/出力装置30は、好ましくは、カメ
ラCから、コンピュータシステムS、プリンタ、テレビ
または他の画像記憶装置等のリモート記憶装置かまたは
表示装置に画像をダウンロードする回路を含む。入力/
出力装置30は、好ましくはユニバーサルシリアルバス
(USB)通信リンクを含むが、IrDA(赤外線デー
タ協会)、RS−232シリアルリンク、RF(無線周
波数)(例えば、Bluetooth)、IEEE−1
394(FireWire)バス、またはSビデオ通信リ
ンク等、他の有線または無線通信リンクを使用すること
も可能である。
【0024】表示装置32は、好ましくは、グラフィク
スコントローラ34、フレームバッファ36およびカラ
ー液晶表示画面38からなる。グラフィクスコントロー
ラ34は、液晶表示画面38(以下、「ディスプレ
イ」)に表示するためにプロセッサ22からデータおよ
び制御を受信する。ディスプレイ38は、好ましくは、
カメラハウジングの裏面に取付けられている。他の適切
な表示画面テクノロジを使用することも可能である。表
示装置32は、画像を表示し、カメラのメニューおよび
制御にアクセスするために使用される。
【0025】以下の説明から当業者には明らかとなるよ
うに、多くのタイプの機能的に等価な構成が、上記ブロ
ックで識別される機能を実行することができる。例え
ば、プロセッサ22、メモリ26およびランダムアクセ
スメモリ24は、デジタル信号プロセッサに置き換えら
れてよい。他の変形例では、画像処理を、別個のプログ
ラム可能数値計算コンポーネント、専用の画像処理回路
またはピクセルコプロセサにより単独でまたは上記機能
の1つまたは複数と共に実行することができる。また、
上述した機能は、本発明の原理を逸脱することなく異な
る構造に分割されても結合されてもよい。
【0026】図2Aおよび図2Bは、カメラCのマルチ
フレーム捕捉および組立動作の概念を示す。図2Aに
は、捕捉動作が示されている。この例では、カメラCは
「S」状のパスでシーン40に亙ってパニングされるこ
とにより、6つの連続した画像(すなわち、フレーム)
でシーン40の部分を捕捉する。図は位置合せされたフ
レームを示しているが、x−y位置合せは必要ではな
い。さらに、とられるパスまたはシーケンスは、特に関
連していない。このため、マルチフレーム捕捉および組
立動作により、カメラの操作者は、あらゆる所望のパタ
ーンまたはパスでフレームのシーケンスを捕捉すること
ができる。画像は、個々の画像が共に繋ぎ合わされ1つ
のパノラマまたは広角画像となるように、互いにオーバ
ラップする。ナビゲーション技術は、画像がオーバラッ
プ要件に従って捕捉されるように画像間の相対的変位を
追跡する。
【0027】図2Bには、アセンブリ動作が示されてい
る。図2Aの個々の画像が捕捉されるに従い、カメラC
は、相対的変位に基づいて画像のシーケンスを1つの合
成画像に組立てる。組立てられた画像は、カメラの操作
者に対し視覚的フィードバックとしてカメラのディスプ
レイ38に表示される。画像が捕捉される度に、カメラ
Cは、シーン40の新たな合成画像を構成し、それによ
ってディスプレイ38をリアルタイムに更新する。シー
ン40が適当にパニングされ捕捉されたか判断するため
に、フィードバックは有用である。例えば、シーンの一
部が完全に捕捉されなかった場合、カメラはシーンの欠
けている部分に亙ってパニングされることにより欠けて
いる部分を捕捉することができる。
【0028】ここで、図3Aおよび図3Bを参照する
と、好ましい実施の形態による、カメラCによって実行
されるマルチフレーム捕捉および組立動作が示されてい
る。以下に、図3Aおよび図3Bに示されるアルゴリズ
ムを示す。 ステップ50:カメラCをマルチフレームモードにす
る。 ステップ52:カメラCを所望のパノラマ一端に配置す
る。 ステップ54:シーンの一部がディスプレイに表示され
る。 ステップ56:第1の画像を捕捉する。 ステップ58:捕捉シーン部分がディスプレイに表示さ
れる。 ステップ60:連続するシーン部分がフレーム化され
る。 ステップ62:ディスプレイに構成画像がリアルタイム
に表示される。 ステップ64:フレームシーン部分と構成画像との相対
的位置決めを決定する。 ステップ66:フレームシーン部分が構成画像に十分に
オーバラップしているか判断する。 ステップ68:パニング方向が十分に変化しているか判
断する。 ステップ70:カメラはパニング動作を継続すべきであ
るか判断する。 ステップ72:最終画像としてフレームシーン部分を捕
捉する。 ステップ74:カメラは自動的に後続画像としてフレー
ムシーン部分を捕捉する。 ステップ76:カメラはステップ74で捕捉されたシー
ン部分と既に構成されている構成画像とからシーンの画
像を構成する。 ステップ78:構成画像がディスプレイの中央に表示さ
れる。 以下に図3Aおよび図3Bに示されるアルゴリズムの詳
細な説明をする。パニング動作は、ステップ50におい
て、カメラの操作者がカメラCをマルチフレームモード
にすることによって開始する。操作者の観点から、カメ
ラは静止して保持されてはならず、その代りに画像に亙
って物理的にパニングされなければならない、という点
で、マルチフレームモードは標準動作モードと異なって
いる。好ましくは、カメラCはフリーハンドでパニング
されるが、回転式三脚が使用されてもよい。
【0029】ステップ52において、カメラCが所望の
パノラマまたは広角シーンの一端に配置される。ステッ
プ54において、シーン14の一部がカメラの位置に従
ってディスプレイ38に表示される。例を図4Aに示
す。ステップ56において、カメラの操作者が電気機械
的な露光ボタンを駆動して第1の画像を捕捉すると、パ
ニングが開始される。露光ボタンを使用して露光をトリ
ガすることができる方法には多くの異なる方法がある。
第1の方法では、パニング動作を第1の作動で開始し、
第2の作動で停止する。第2の方法では、ボタンが押下
されている限りパニング動作が開始され継続される。第
3の方法では、パニング動作は第1の作動で開始し、各
フレームは、続く作動によるカメラからのオーディオ/
ビジュアル指示(別個にまたは組合せで)に応じてマニ
ュアルで捕捉され、パニング動作は、オーディオ/ビジ
ュアル指示が与えられている間にボタンが作動されると
停止する。いずれにしても、露光ボタンの駆動により、
第1の画像が捕捉され記憶装置28に格納される。
【0030】ステップ58において、捕捉シーン部分
(別名、構成画像)90がディスプレイ38に一瞬表示
される。好ましくは、捕捉シーン部分は、図4Bに示す
ようにサイズが決められほぼ中心に配置される。次にス
テップ60,62において、カメラCがパニングされる
ことにより続くシーン部分(フレームシーン部分)92
がフレーム化される。シーン14は、カメラCがパニン
グされている間、ディスプレイ38において構成画像9
0に対してリアルタイムに表示される。それにより、後
続フレームであるフレームシーン部分92を(フレーム
コーナによってディスプレイ38内で追跡されるよう
に)配置し捕捉することができる。また、シーン14
は、ディスプレイ38において構成画像90と並んで適
切に適合するようサイズが変更されてもよい。好ましく
は、構成画像90は、シーンの捕捉部分と未捕捉部分と
が容易に決定されるよう、シーン14の上にオーバレイ
されている。一例を図4Cに示す。ここでは、構成画像
90は、太い境界線によって輪郭が描かれており、シー
ン14の上にオーバレイされている。
【0031】好ましくは、本願発明のカメラは、「ME
THOD AND APPARATUS FOR OP
TIMALLY EXPOSING A PLURAL
ITY OF FRAMES DURING A PA
N」と題された米国特許出願において述べられている技
術に従って、自動的にフレームを捕捉するよう動作可能
である。ステップ64〜68は、フレームを自動的に捕
捉することに関連している。しかしながら、パニング動
作中に有用な視覚的フィードバックがディスプレイ38
に提供されることにより、本発明はマニュアルでフレー
ムを捕捉するようにも同様に適応されている。
【0032】ステップ64において、カメラCは、フレ
ームシーン部分92と構成画像90との相対的位置決め
を継続的に決定する。変位および向きは、好ましくは、
引用をもってその開示内容が本明細書に包含されたもの
とする米国特許第5,644,139号に述べられてい
るナビゲーション技術に基づいて計算される。そこで述
べられているナビゲーション技術は、センサを使用して
物体の連続画像を形成し、連続画像の相関を使用して物
体に対する画像センサの位置と向きとを決定する。ステ
ップ64に関して、変位情報を決定する代替的な方法に
は、米国特許第5,644,139号に述べられている
もの等の独立したナビゲーションセンサを使用するこ
と、加速度計、コンパス、ジャイロスコープまたは他の
形態の動き検出装置を使用すること、またはリモートセ
ンシングを使用することが含まれる。リモートセンシン
グの例には、電磁界、波長またはビーム(例えば、光周
波数または無線周波数で)、電気的効果(例えば、容量
性)、および/または磁気的効果(例えば、誘導)を使
用する例が含まれる。これらの方法は、標準または特異
なグローバルポジショニングテクノロジかまたは他の測
位衛星を利用することができる。
【0033】フレームシーン部分92が構成画像90に
十分にオーバラップしているか(ステップ66)または
パニング方向が十分に変化している(ステップ68)場
合、カメラCは自動的に後続画像としてフレームシーン
部分92を捕捉する(ステップ74)。より詳細には、
ステップ66においてフレームシーン部分92が、10
〜25%等の予め決められたオーバラップ範囲により構
成画像90にオーバラップする場合、フレームシーン部
分92は自動的に捕捉される(ステップ74)。ステッ
プ68において、予め決められたオーバラップ範囲が捕
捉をトリガする前にパニング方向が変化すると、フレー
ムシーン部分92が自動的に捕捉される(ステップ7
4)。例えば、パニング方向が右方向から上方向に変化
すると、捕捉がトリガされコーナに位置するシーンが捕
捉される。ステップ66または68のいずれも捕捉をト
リガしない場合、カメラは、パニング動作を継続すべき
であるか判断する。パニング動作が完了していない場
合、カメラCはステップ60に戻り、パニング動作を継
続する。
【0034】ステップ70において、パニング動作が完
了すると、カメラ位置に従って最終シーン部分が捕捉さ
れ、動作が終了する。パニング動作が終了する方法には
いくつかの方法がある。好ましい実施の形態では、露光
ボタンが2回駆動されるか、パノラマ用のデフォルト画
像の数に達したか、カメラCの記憶容量に達したか、ま
たは移動が停止したかあるいは移動の速度が実質的に遅
くなった場合に、動作が終了する。代替的な実施の形態
では、露光ボタンがパニングの持続時間に起動される
(すなわち、ボタンが下げられた状態になる)場合に
は、その露光ボタンが元に戻されるか、またはカメラC
の記憶容量に達した時に、動作が終了する。動作がまだ
終了していない場合、プロセスはステップ60に戻る。
【0035】ステップ66または68から捕捉がトリガ
されると、ステップ74において、カメラCはフレーム
シーン部分92をパノラマまたは広角画像の後続画像と
して捕捉する。次に、ステップ76において、カメラC
はステップ74で捕捉されたシーン部分と既に構成され
ている構成画像90とからシーン14の画像を構成す
る。好ましくは、捕捉フレームはオーバラップして互い
に隣接しており、フレームシーン部分92は、ステップ
64の相対的位置決め情報を用いて構成画像90に付加
される。すべての捕捉フレームからなる新たに構成され
た画像は、構成画像90となる。
【0036】ディスプレイ38に表示可能な画素の数
は、一般に、画像を構成する画素の数より非常に少ない
ため、構成画像90はディスプレイ38に適合するよう
サイズが変更されなければならない。例えば、構成画像
90は、ディスプレイサイズのおよそ1/9までサイズ
を変更することができる。画像のサイズを決める1つの
単純な技術は、20番目等、n番目ごとに画素をとると
いうものである。すべての画素をディスプレイ38に表
示することができないため、非可逆的技術が適当であ
る。画素平均化およびバイナリレートマルチプライヤ技
術等、他のより精密なアルゴリズムを使用することも可
能である。任意に、個々の捕捉フレームまたは構成画像
90全体を境界線によって強調表示することによって、
シーン14の捕捉部分および非捕捉部分を線引きしても
よい。色、点滅線、破線等、境界線の多くのバリエーシ
ョンを使用することができる。有利には、構成画像90
を組立てるために精密なスティッチングアルゴリズムは
必要でないが、使用することは可能である。
【0037】ステップ78において、構成画像90が、
シーン14のライブビューの無い視覚的フィードバック
としてディスプレイ38の中央に表示される。任意に、
シーン14にオーバレイする構成画像90を連続的に表
示する(ステップ62におけるように)ためにこのステ
ップをスキップすることができる。従って、フレームが
捕捉される度に、カメラCはシーン14の新たな構成画
像90を構成し、それによってリアルタイムにディスプ
レイ38を迅速に更新する。ステップ78において、カ
メラはステップ60〜70を繰返し、パニング動作は完
了する。シーン部分が捕捉されるに従い、画像90が構
成され、カメラのディスプレイ38に表示される。都合
のよいことには、これによってカメラの操作者は、シー
ン14が境界によって線引きされた捕捉部分と非捕捉部
分との両方を同時に表示することができる。
【0038】従って、パニング動作がステップ60〜7
8を繰返すことによってマルチフレームパノラマ画像ま
たは広角画像を構成するに従い、シーン14の所望の部
分が構成画像90として捕捉されるまでディスプレイ3
8のシーン14のライブビューが構成画像90によって
徐々に置換される。好ましい実施の形態では、この経過
は、シーン14の捕捉部分を強調表示する境界によって
視覚的に示される。このため、基本的にシーン14は連
続して表示され続け、パニング動作が進行するに従って
境界線のみが変化する。
【0039】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0040】(実施態様1)以下の(a)から(d)を
含む、シーン(14)のマルチフレーム捕捉中にカメラ
ディスプレイ(38)に視覚的フィードバックを提供す
る方法、(a)シーンに亙ってカメラ(C)をパニング
するステップと、(b)該カメラが該シーンに亙ってパ
ニングされるに従い、個々のフレームで該シーンの部分
を捕捉するステップ(56)と、(c)該個々のフレー
ムが捕捉されるに従い、該個々のフレームから該シーン
の画像を構成するステップ(58)と、(d)該画像が
構成されるに従い(76)、前記カメラディスプレイに
該画像を表示するステップ(78)と、を含むことを特
徴とする方法。
【0041】(実施態様2)前記シーンの一部の前記画
像が欠けている場合、前記パニング動作は、該シーンの
該欠けている部分に前記カメラを再配置するステップ
(60)を更に含む実施態様1記載の方法。
【0042】(実施態様3)前記画像を表示している時
に、視覚性を強調するために各個々のフレームの輪郭を
描くステップ(78)を更に含むことを特徴とする実施
態様1記載の方法。
【0043】(実施態様4)前記画像をリアルタイムに
構成表示する(78)実施態様1記載の方法。
【0044】(実施態様5)前記個々のフレームを、1
つまたは複数の先行するフレームとの最適なオーバラッ
プに基づいて(66)自動的にトリガする実施態様1記
載の方法。
【0045】(実施態様6)前記画像を表示する前に前
記ディスプレイに適合するよう該画像のサイズを変更す
るステップ(76)を更に含むことを特徴とする実施態
様1記載の方法。
【0046】(実施態様7)前記表示するステップは、
前記画像が構成されるに従い、前記カメラディスプレイ
に該画像および前記シーンを同時に表示し(62)、該
画像を該シーンの上にオーバレイさせるステップを更に
含む実施態様1記載の方法。
【0047】従って、上述したことから、本発明がマル
チフレームパニング動作中にシーン捕捉経過の視覚的フ
ィードバックを提供する方法および装置を提供すること
が分かる。都合のよいことには、精密なスティッチング
アルゴリズムは必要でない。本発明のいくつかの実施の
形態を説明し例示したが、本発明は、示し説明したよう
な要素の特定の形態または配置に限定されるものではな
い。従って、好ましい実施の形態で本発明の原理を例示
し説明したが、当業者には、本発明がかかる原理を逸脱
することなく配置および詳細を変更することができると
いうことが明らかなはずである。
【図面の簡単な説明】
【図1】好ましい実施の形態によるカメラCを示すブロ
ック図である。
【図2A】カメラCのマルチフレーム捕捉および組立動
作を示す概念図である。
【図2B】カメラCのマルチフレーム捕捉および組立動
作を示す概念図である。
【図3A】好ましい実施の形態によるカメラCによって
実行されるマルチフレーム捕捉および組立動作を示すフ
ローチャートである。
【図3B】好ましい実施の形態によるカメラCによって
実行されるマルチフレーム捕捉および組立動作を示すフ
ローチャートである。
【図4A】好ましい実施の形態によるカメラCのディス
プレイを示す図である。
【図4B】好ましい実施の形態によるカメラCのディス
プレイを示す図である。
【図4C】好ましい実施の形態によるカメラCのディス
プレイを示す図である。
【符号の説明】
10:画像センサ 12:反射された光 14、40:シーン 16:レンズ 18:シャッタ 20:アナログデジタル変換器(A/D) 22:プロセッサ 24:RAM 26:プログラムメモリ 28:記憶装置 30:入力−出力装置 32:表示装置 34:グラフィクスコントローラ 36:フレームバッファ 38:カラー液晶表示画面 90:構成画像 92:フレームシーン部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00 Fターム(参考) 2H059 BA06 5B057 CA13 CA16 CE10 5C022 AA13 AB36 AB62 AB68 AC03 AC13 AC27 AC42

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の(a)から(d)を含む、シーンの
    マルチフレーム捕捉中にカメラディスプレイに視覚的フ
    ィードバックを提供する方法、(a)シーンに亙ってカ
    メラをパニングするステップと、(b)該カメラが該シ
    ーンに亙ってパニングされるに従い、個々のフレームで
    該シーンの部分を捕捉するステップと、(c)該個々の
    フレームが捕捉されるに従い、該個々のフレームから該
    シーンの画像を構成するステップと、(d)該画像が構
    成されるに従い、前記カメラディスプレイに該画像を表
    示するステップと、を含むことを特徴とする方法。
JP2001131147A 2000-04-29 2001-04-27 視覚的フィードバックを有するマルチフレームパニング方法 Pending JP2002027291A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303651A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Nokia Corp 電子装置
JP2006339768A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Rohm Co Ltd 画像処理回路、電子機器
JP2016514984A (ja) * 2013-03-11 2016-05-26 ケアストリーム ヘルス インク 3次元の画像形成を行うための方法及びシステム
US10278584B2 (en) 2013-03-11 2019-05-07 Carestream Dental Technology Topco Limited Method and system for three-dimensional imaging

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