JP2002026782A - 無線受信装置 - Google Patents

無線受信装置

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JP2002026782A
JP2002026782A JP2000202006A JP2000202006A JP2002026782A JP 2002026782 A JP2002026782 A JP 2002026782A JP 2000202006 A JP2000202006 A JP 2000202006A JP 2000202006 A JP2000202006 A JP 2000202006A JP 2002026782 A JP2002026782 A JP 2002026782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、より適切な受信回路を選択し
得る無線受信装置を提供すること。 【解決手段】 無線受信装置10は、第1受信用アンテ
ナ11及び第1受信回路12からなる第1受信手段と、
第2受信用アンテナ13及び第2受信回路14からなる
第2受信手段と、エッヂ検出回路21と、第1,第2受
信手段を選択的にデコード部23に接続する切換えスイ
ッチ22とを備えている。エッヂ検出回路は、第1,第
2受信手段のうち車両側装置30から送信された呼出し
信号に対し立ち上がりエッヂを有する受信信号を早期に
発生した受信手段をデコード部と接続するように、切換
えスイッチを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等の移
動体等に設置された送信装置からの送信信号を受信して
受信信号を発生する複数の受信手段と、前記受信信号を
処理する処理手段とを備えた無線受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アンテナを含む受信手段を複
数備え、同複数の受信手段により受信した信号を適宜選
択してその後の処理に用いるダイバシティ受信装置が知
られている(特開2000−115042号公報参
照)。このダイバシティ受信装置の一例について図23
を参照しながら説明すると、同ダイバシティ受信装置
は、第1アンテナ201と第1受信回路202とからな
る第1受信手段203と、第2アンテナ204と第2受
信回路205とからなる第2受信手段206とを備えて
いて、これら第1,第2受信手段203,206は、切
換えスイッチ207により選択的に制御処理回路208
と接続されるようになっている。また、第1,第2受信
回路202,205は、第1,第2AD変換器209,
210とそれぞれ接続され、同第1,第2AD変換器2
09,210は、制御処理回路208に接続されてい
る。
【0003】制御処理回路208は、第1,第2AD変
換器209,210によりデジタル値に変換された第
1,第2受信回路202,205の受信信号を比較し
て、振幅値のより大きい受信信号を発生している第1,
第2受信手段203,206の何れかが同制御処理回路
208と接続されるように、切換えスイッチ207に切
換え指示信号を送出するようになっている。これによ
り、ダイバシティ受信装置は、受信状態がより良好な受
信手段の受信信号に基づいて必要な処理を行うことがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、第1,第2AD変換器209,2
10を必要とし、更に同第1,第2AD変換器209,
210のデジタル値を比較する比較回路が必要となるた
め、回路構成、及び信号処理が複雑となるという問題が
ある。
【0005】
【本発明の概要】本発明は、上記課題を解決するために
なされたものであって、その特徴は、送信装置からの送
信信号を受信して受信信号を発生する複数の受信手段
と、前記受信信号に応じた処理を行う処理手段とを備え
た無線受信装置において、前記処理手段は、前記送信装
置からの同一送信信号に対してより早く受信信号を発生
した前記複数の受信手段のうちの一つの受信手段の受信
信号を前記処理に使用するように構成されてなることに
ある。
【0006】これによれば、受信信号の発生時期に基づ
いて処理に用いる受信信号を決定することができるの
で、AD変換器を必要とせず、回路構成を簡単にするこ
とができる。なお、前記同一送信信号は、送信装置から
無線受信装置に対して発生される呼出し信号(ASK信
号)であってよい。また、前記受信信号とは、アンテナ
を介して受信した信号そのもの、又はこの受信した信号
を検波、積分等した信号が所定値(閾値)に到達したと
きに発生される信号であってもよい。更に、前記より早
く受信信号を発生した受信手段は、最先に受信信号を発
生した受信手段に限られず、例えば、受信手段が3個存
在するシステムにおいては、2番目に前記受信信号を発
生した受信手段であってよい。
【0007】この場合において、前記処理手段は、前記
送信装置からの同一送信信号に対してより早く受信信号
を発生した前記複数の受信手段のうちの一つの受信手段
を選択する選択手段を含み、前記選択した受信手段の受
信信号を同選択後における前記処理に使用するように構
成されてなることが好適である。
【0008】これによれば、例えば、エッヂ検出回路等
の受信信号の発生時期をモニタする回路と、このモニタ
回路により切換え制御される選択スイッチとにより、処
理に用いる受信信号を発生する受信手段を選択すること
ができるので、回路構成を更に簡単にすることができ
る。
【0009】また、この場合において、前記選択手段
は、前記受信手段を選択した時点から前記処理が終了す
る時点までは前記選択を維持し、前記処理が終了した後
は再度前記選択を行ってから前記処理を実行するように
構成されてなることが好適である。
【0010】これによれば、受信手段が一旦選択される
と、(一連の)処理が終了するまでは同選択された受信
手段からの受信信号に基づいて同処理が行われる。とこ
ろが、この処理が終了するまでに無線受信装置が移動す
る等の理由により、選択している受信手段の受信状態が
良好ではなくなる場合がある。一方、実際には、特定の
無線受信装置が送信装置から所定範囲内にあるか否かを
常時確認するセキュリティドアシステム等においては、
同無線受信装置と同送信装置との照合を行う処理を繰り
返し行う必要がある場合が存在する。この場合、前記処
理の終了後において先に選択された受信手段を切換える
ことなく次の処理を開始すると、無線受信装置と送信装
置とが通信不能となるおそれがある。そこで、上記のよ
うに、前記処理が終了した後は再度前記選択を行ってか
ら前記処理を実行するように構成すれば、良好な受信状
態にある受信手段を用いて通信を行うことが可能とな
る。
【0011】また、前記複数の受信手段の各々は、前記
送信信号を受信した信号を検波するとともに遅延する検
波遅延手段と、前記検波及び遅延した信号を基準値と比
較する比較手段とを含み、前記比較手段の比較結果に応
じて前記受信信号を発生するように構成されてなること
が好適である。
【0012】これによれば、例えばコンパレータ等の比
較手段の基準値(閾値)が製造上の理由等により多少変
動した場合であっても、前記受信信号の発生タイミング
を、より良好な受信状態にある受信手段の順に発生させ
ることができるので、受信手段の誤選択を回避し得る。
【0013】また、前記処理手段は、前記選択手段によ
る受信手段の選択後から所定時間が経過する前に同選択
した受信手段が前記送信信号を新たに受信しないとき、
前記処理を終了するように構成されてなることが好適で
ある。
【0014】これによれば、ノイズ等を送信装置からの
送信信号として誤って認識し、前記ノイズに対して良好
な受信状態を示した受信手段が選択されてしまった場合
であっても、その後に送信信号を受信しなければ処理が
終了されるため、前記送信装置から正規の送信信号が送
信された際に、これに適した受信手段が選択し直され
る。従って、この無線受信装置は、良好な受信状態にあ
る受信装置が受信した送信装置からの送信信号に基づい
て処理を行うことができる。
【0015】また、前記複数の受信手段の各々に電力を
独立して供給可能であって、前記選択された受信手段に
対し電力供給を継続するとともに前記選択された受信手
段以外の受信手段に対し電力供給を停止する電力供給手
段を備えることが好適である。これによれば、電力消費
量を低減することができる。
【0016】また、前記処理手段は、前記選択された受
信手段の受信信号の異常を検出する異常検出手段と、前
記異常が検出されたとき前記選択された受信手段を他の
受信手段に切換える切換え手段とを含んでなることが好
適である。
【0017】無線受信装置が、送信装置に対して過度に
近接した場合等においては、上記のように選択した受信
信号が異常となることがある。例えば、送信装置がパル
ス列によりデータを送信しているにもかかわらず、受信
信号が連続的なハイレベル信号となる場合等である。従
って、無線受信装置は、上記のように受信信号の異常を
検出する異常検出手段を備え、異常検出に伴って受信手
段を切り換えるようにすれば、正常な受信信号を発生す
る受信手段を用いて前記送信装置と交信を行うことがで
きる。
【0018】また、前記処理手段は、前記複数の受信手
段が発生する受信信号のオア信号を形成するオア手段を
含み、前記オア信号を前記処理に使用するように構成さ
れることもできる。
【0019】これによれば、オア信号は、前記送信装置
からの同一送信信号に対してより早く受信信号を発生し
た受信手段の受信信号を含むので、簡単な構成により良
好な受信状態にある受信手段の受信信号を前記処理に使
用することができる。
【0020】また、前記複数の受信手段の各々はアンテ
ナを備え、前記アンテナの一つと前記アンテナの他の一
つとは互いに指向性が異なるように構成することが好適
であり、更に、前記アンテナの一つは、前記アンテナの
他の一つと実質的に直交する指向性を有してなることが
好適である。
【0021】これらによれば、無線受信装置は、指向性
の異なるアンテナを有するから、同無線受信装置の向き
等がその受信能力に及ぼす影響を小さくすることができ
る。従って、同無線受信装置は、良好な受信信号を得る
ことができる。
【0022】また、前記処理手段が行う処理を、前記無
線受信装置と前記送信装置との照合を行うための処理と
することで、同無線受信装置を同送信装置との照合装置
に使用することが好適である。
【0023】照合装置における無線受信装置の通信は、
携帯電話機の通話等に比べて極めて短時間内に終了する
ことが多いため、照合処理開始時点で良好な受信状態に
あった受信手段の受信状態が、同照合処理中に他の受信
手段の受信状態よりも悪化する可能性は小さい。従っ
て、例えば、無線受信装置の構成が、送信装置からの呼
出し信号に対してより早く受信信号を発生した受信手段
を照合処理終了まで切換えないこととする単純なもので
あっても、同照合処理は滞り無く行われ得る。
【0024】また、このような無線受信装置は、前記送
信装置が搭載された移動体の機器を遠隔操作する機器遠
隔制御装置に適用される。これによれば、移動体の機器
をより確実に遠隔操作することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1は、移動体である車両
に適用された第1実施形態に係る機器遠隔制御システム
(機器遠隔制御装置)の概略をブロック図により示して
いる。この機器遠隔制御システムは、車両のユーザが同
車両のキーとして携帯するカード又はキー形状のケース
に内蔵される携帯機としての無線受信装置10と、移動
体である車両のドアに埋設された車両側装置30とを備
えている。なお、この機器遠隔制御システムは、無線受
信装置10と車両側装置30との照合装置としても機能
する。
【0026】無線受信装置10は、第1受信用アンテナ
11、前記第1受信用アンテナ11と接続された第1受
信回路12、第2受信用アンテナ13、前記第2受信用
アンテナ13と接続された第2受信回路14、送信回路
15、前記送信回路15と接続された送信用アンテナ1
6、及び第1,第2受信回路12,14と送信回路15
とが接続された制御処理回路(処理手段)20とを備え
ている。なお、第1受信用アンテナ11及び第1受信回
路12は第1受信手段を構成し、第2受信用アンテナ1
3及び第2受信回路14は第2受信手段を構成してい
る。
【0027】第1受信用アンテナ11は、所定の指向性
を有するフェライトバーアンテナである。第1受信回路
12は、前記第1受信用アンテナ11に接続されて同第
1受信用アンテナ11の受信した信号を増幅する増幅器
12aと、前記増幅器12aに接続された検波回路12
bと、前記検波回路12bに接続されたコンパレータ1
2c(2値化回路)とから構成されている。
【0028】検波回路12bは、検波ダイオード12b
1、コンデンサ12b2、及び抵抗12b3を含んでい
る。前記検波ダイオード12b1は、そのアノードが増
幅器12aの出力端子に接続され、そのカソードがコン
パレータ12cの入力端子に接続されている。即ち、検
波ダイオード12b1は、増幅器12aからコンパレー
タ12cに向う方向を順方向とするように、増幅器12
aとコンパレータ12cとの間に接続されている。ま
た、検波ダイオード12b1とコンパレータ12cとを
接続するラインは、それぞれ前記コンデンサ12b2、
及び前記抵抗12b3を介して接地されている。検波回
路12bは、前記増幅器12aにより増幅された信号を
検波ダイオード12b1により整流し、コンデンサ12
b2を充電するとともに、同コンデンサ12b2の電荷
を抵抗12b3を介して放電させることにより、前記増
幅された信号の検波(エンベロープの抽出)を行うよう
になっている。
【0029】コンパレータ12cは、検波回路12bに
より検波された電圧信号と所定の閾値Th(一定電圧)
を比較し、検波された電圧信号が前記閾値Thより大き
いときハイレベル信号(論理値「1」)を出力し、検波
された電圧信号が前記閾値Thより小さいときローレベ
ル信号(論理値「0」)を出力するようになっている。
【0030】第2受信用アンテナ13は、第1受信用ア
ンテナ11の指向性と実質的に直交する指向性を有する
フェライトバーアンテナである。第2受信回路14は、
第1受信回路12と同一の構成を有している。即ち、第
2受信回路14は、前記第2受信用アンテナ13に接続
されて同第2受信用アンテナ13の受信した信号を増幅
する増幅器14aと、前記増幅器14aに接続された検
波回路14bと、前記検波回路14bに接続されたコン
パレータ14cとから構成され、前記検波回路14b
は、検波ダイオード14b1、コンデンサ14b2、及
び抵抗14b3を含んでいる。これらの接続関係と機能
は第1受信回路12と同様であるので、その説明を省略
する。
【0031】送信回路15は、制御処理回路20(送信
コード生成部26)から供給されるコード信号を変調
し、送信用アンテナ16から発信させるためのものであ
って、図示しない変調回路及び増幅器を内蔵している。
【0032】制御処理回路20は、第1,第2受信回路
12,14の発生する信号(データ)を入力するととも
に、送信回路15を介して車両側装置30に所定の信号
(データ)を送信し、車両側装置30と交信しながら無
線受信装置10と同車両側装置30との照合を行うため
の一連の処理を行うためのものであって、図示しない電
源回路から電力が供給されて常時ウェイクアップ状態
(作動状態)に維持されるエッヂ検出回路21及び切換
えスイッチ22と、通常は前記電源回路からの電力供給
が遮断されているスリープ状態(待機状態)にあって、
前記エッヂ検出回路21からのウェイクアップ信号に基
づいて同電源回路から電力が供給されることによりウェ
イクアップ状態となるデコード部23、不揮発性メモリ
24、照合部25、及び送信コード生成部26を備えて
いる。なお、デコード部23、不揮発性メモリ24、照
合部25、及び送信コード生成部26がスリープ状態に
ある場合に無線受信装置10がスリープ状態(待機状
態)にあるといい、デコード部23、不揮発性メモリ2
4、照合部25、及び送信コード生成部26がウェイク
アップ状態(作動状態)にある場合に無線受信装置10
がウェイクアップ状態(作動状態)にあるという。
【0033】より具体的には、エッヂ検出回路21は、
第1,第2受信回路12,14と接続されるとともに、
切換えスイッチ22、デコード部23、不揮発性メモリ
24、照合部25、及び送信コード生成部26と接続さ
れている。このエッヂ検出回路21は、無線受信装置1
0がスリープ状態にあるときに、第1,第2受信回路1
2,14の出力信号がローレベル信号からハイレベル信
号に変化したこと(即ち、第1,第2受信回路12,1
4の出力信号の立ち上がりエッヂ)を検出し、同立ち上
がりエッヂを検出したときに同エッヂを示した出力信号
を発生した第1,第2受信回路12,14の何れかを前
記デコード部23と接続するように切換えスイッチ22
に切換え制御信号を送出して同切換えスイッチ22を切
換えるとともに、デコード部23、不揮発性メモリ2
4、照合部25、及び送信コード生成部26にウェイク
アップ信号を送出してこれらをウェイクアップ状態とす
るようになっている。
【0034】デコード部23は、切換えスイッチ22と
接続されていて、同切換えスイッチ22により接続状態
とされた第1受信回路12又は第2受信回路14の何れ
かの出力信号を入力し、入力された信号(即ち、受信信
号)のデコード(解読)を行うようになっている。ま
た、デコード部23は、照合部25と接続されていて、
前記デコードにより得られた受信コード情報(即ち、受
信信号中に含まれているコード情報)を照合部25に供
給するようになっている。
【0035】照合部25は、不揮発性メモリ24と接続
されていて、同不揮発性メモリ24から所定のIDコー
ド情報が供給され、このIDコード情報と前記デコード
部23から供給された受信コード情報とを照合するよう
になっている。また、照合部25は送信コード生成部2
6と接続されていて、前記IDコード情報と前記デコー
ド部23から供給された受信コード情報とが一致した場
合(即ち、照合がとれた場合)には、送信コード生成部
26に送信コードの生成を指示する生成指示信号を送出
するようになっている。送信コード生成部26は、送信
回路15と接続されていて、前記生成指示信号を受信す
ると前記IDコード情報に応じて送信コードを生成し、
同生成したコードを同送信回路15に供給するようにな
っている。
【0036】車両側装置30は、図2に示したように、
フェライトバー型の送受信アンテナ31、同送受信アン
テナ31と接続された通信部32、通信部32と接続さ
れたデコード部33、デコード部33と接続された照合
部34、及び照合部34と接続された不揮発性メモリ3
5を備えている。また、車両側装置30は、通信部32
及び照合部34と接続された制御部36、制御部36と
接続された車両側機器のアクチュエータとしてのドアロ
ック用電磁弁37とを備えている。
【0037】送受信アンテナ31は、無線受信装置10
との交信を行うためのものであって、通信部32に受信
信号を供給するとともに、通信部32から供給される送
信信号を外部に送信するようになっている。通信部32
は、アンテナ31から供給された受信信号を復調し、同
復調した信号をデコード部33及び制御部36に供給す
るようになっている。また、通信部32は、制御部36
から供給される送信コード(パルス列信号)及び無線受
信装置10に対する呼出し信号(パルス)を所定振幅の
高周波に変調し、同変調した信号を前記アンテナ31に
前記送信信号として供給するようになっている。
【0038】デコード部33は、通信部32から供給さ
れた受信信号のデコードを行い、このデコードにより得
られた受信コード情報を照合部34に供給するようにな
っている。照合部34は、不揮発性メモリ35から所定
のIDコード情報が供給されるようになっていて、この
IDコード情報と前記デコード部33から供給された受
信コード情報とを照合するようになっている。また、照
合部34は、前記IDコード情報と前記デコード部33
から供給された受信コード情報とが一致した場合(即
ち、照合がとれた場合)には、制御部36に駆動指示信
号を送出するようになっている。
【0039】制御部36は、照合部34から駆動指示信
号を受け取るとドアロック用電磁弁37に駆動信号を送
出するようになっている。ドアロック用電磁弁37は、
制御部36からの駆動信号により作動して、車両のドア
ロックを解除するようになっている。また、制御部36
は、無線受信装置10が車室内にないなどの所定の条件
が成立している状態において、所定時間(例えば、20
0msec)の経過毎に通信部32に対し前記無線受信
装置10に対する呼出し信号を形成するための所定の方
形波を送出するようになっている。
【0040】次に、上記のように構成された機器遠隔制
御システムの作動について、同システムの各部の波形を
示した図3を参照しながら説明する。
【0041】まず、無線受信装置10を内蔵する携帯機
を所持するユーザが車両から遠く離れた位置にいて、同
無線受信装置10と車両側装置30との距離が通信可能
に設定された距離以上である場合において、同車両側装
置30が呼出し信号を送出すると、各部の波形は図3の
時刻t1〜t2に示した通りとなる。
【0042】即ち、時刻t1〜t2の間において、図3
(A)に示したように、車両側装置30が上記呼出し信
号を送出すると、第1受信用アンテナ11はこれを受信
し、この信号が第1受信回路12の増幅器12aにより
増幅される。しかしながら、無線受信装置10は車両側
装置30から離れた位置にあるため、第1受信用アンテ
ナ11の受信する電波は微弱であり、図3(B)の時刻
t1〜t2に示したように、増幅器12aの出力信号の
振幅も小さい。このため、図3(C)に示した検波回路
12bの出力(即ち、コンデンサ12b2の充電電圧)
は僅かに上昇するのみであり、コンパレータ12cの閾
値Thより大きくならない。この結果、図3(D)に示
したように、コンパレータ12cの出力(即ち、第1受
信回路12の出力)は、論理値「0」を維持する。
【0043】このような状態は、第2受信用アンテナ1
3及び第2受信回路14についても同様であり、第2受
信回路14の出力も論理値「0」に維持される(図3
(E)〜(G)の時刻t1〜t2間を参照)。この場
合、エッヂ検出回路21は受信信号の立ち上がりエッヂ
を検出しないので、デコード部23、不揮発性メモリ2
4、照合部25、及び送信コード生成部26はスリープ
状態に維持される。
【0044】次に、無線受信装置10を所持するユーザ
が車両に近づき、同無線受信装置10と車両側装置30
との距離が通信可能に設定された距離以内となった場合
の作動について説明する。なお、ここでは、指向性の関
係から、第1受信用アンテナ11の方が第2受信用アン
テナ13よりも車両側装置30の送信する電波を良好に
受信するものとする。
【0045】車両側装置30が、図3(A)の時刻t3
〜t6に示したように、呼出し信号を送出すると、第1
受信用アンテナ11はこれを受信し、この信号が第1受
信回路12の増幅器12aにより増幅される。この場
合、第1受信用アンテナ11は上記呼出し信号を正常に
受信するため、図3(B)に示したように、増幅器12
aの出力信号の振幅は大きくなる。このため、図3
(C)に示した検波回路12bの出力は上昇し、時刻t
4においてコンパレータ12cの閾値Thを越える。従
って、図3(D)に示したコンパレータ12cの出力
は、時刻t4にて論理値「0」から論理値「1」へと変
化する。
【0046】一方、第2受信用アンテナ13の受信する
電波は第1受信用アンテナ11の受信する電波より微弱
であるため、図3(E)の時刻t3〜t6に示したよう
に、増幅器14aの出力振幅は増幅器12aの出力振幅
より小さくなる。このため、図3(F)に示した検波回
路14bの出力信号は、図3(C)に示した検波回路1
2bの出力信号よりも緩やかに上昇し、時刻t4よりも
遅い時刻t5においてコンパレータ12cの閾値Thを
越える。この結果、図3(G)に示したように、コンパ
レータ14cの出力は時刻t5にて論理値「0」から論
理値「1」へと変化する。
【0047】このような状態においては、エッヂ検出回
路21は第1受信回路12の受信信号の立ち上がりエッ
ヂを時刻t4にて検出し、この時点にてデコード部2
3、不揮発性メモリ24、照合部25、及び送信コード
生成部26をウェイクアップ状態へと変更するととも
に、切換えスイッチ22に切換え制御信号を送出する。
この結果、第1受信回路12がデコード部23に接続さ
れる。
【0048】時刻t4以降においては、無線受信装置1
0は、第1受信用アンテナ11、及び第1受信回路12
を介して車両側装置30から必要なデータを受信すると
ともに、送信回路15及び送信用アンテナ16を介して
必要なデータを送信し、同車両側装置30と同無線受信
装置10との照合を行う。また、車両側装置30も、無
線受信装置10との交信により、同車両側装置30と無
線受信装置10との照合を行い、照合がとれた場合には
ドアロック用電磁弁37を駆動するとともに必要な通信
が終了したことを示すデータを送信する。無線受信装置
10は、このデータを示す最後の信号を時刻t7〜t8
にて受信し、必要な終了処理(レスポンス信号の発生等
の処理)を実行した後、エッヂ検出回路21を除く他の
部分(即ち、デコード部23、不揮発性メモリ24、照
合部25、及び送信コード生成部26)を再びスリープ
状態に変更する。
【0049】また、時刻t8以降において、例えばユー
ザが車両から一旦離れた場合のように、所定の条件が成
立すると車両側装置30は、再び呼出し信号を送出す
る。そして、エッヂ検出回路21が、新たな立ち上がり
エッヂを検出すると、同エッヂ検出回路21は、同新た
な立ち上がりエッヂを発生した第1受信回路12又は第
2受信回路14の何れかをデコード部23に接続するよ
うに、切換えスイッチ22に対し切換え指示信号を送出
する。
【0050】図3における時刻t9以降は、上記所定の
条件が成立して車両側装置30から呼出し信号が再び送
出された場合において、無線受信装置10と車両側装置
30とが通信可能な範囲内にあり、且つ、無線受信装置
10の車両側装置30に対する角度が時刻t3〜t8の
場合とは異なるために、第2受信用アンテナ13の方が
第1受信用アンテナ11よりも呼出し信号を確実に受信
する場合の各部波形を示している。この場合、検波回路
14bの出力信号が、検波回路12bの出力信号よりも
早い時刻t10で閾値Thを上回る。この結果、エッヂ
検出回路21は、同時刻t10にて受信信号の立ち上が
りエッヂを検出し、同新たな立ち上がりエッヂを発生し
た第2受信回路14をデコード部23に接続するよう
に、切換えスイッチ22に対し切換え指示信号を送出す
る。
【0051】以上に説明したように、第1実施形態に係
る無線受信装置は、送信装置としての車両側装置30か
らの送信信号を受信して受信信号を発生する複数の受信
手段(第1,第2受信手段)と、前記受信信号に応じた
処理を行う処理手段(エッヂ検出回路21、デコード部
23、メモリ24、照合部25、送信コード生成部26
等)とを備え、前記処理手段は、前記送信装置からの同
一送信信号(呼出し信号)に対してより早く前記受信信
号を発生した受信手段の受信信号を前記処理に使用する
ように構成されている。
【0052】この結果、高価なAD変換器を受信手段の
個数分準備する必要が無く、安価且つ簡単な構成で、良
好な受信状態の受信手段を使用しながら照合処理を行う
ことができる。また、照合処理に要する時間は、携帯電
話の通話時間等に比べて極めて短時間(例えば、100
msec)内に終了し、同照合処理中(即ち、パケット
時間内)に受信状態が急変することが殆どないことか
ら、第1実施形態の無線受信装置は同照合装置に適した
ものとなる。更に、フェライトバーアンテナは、比較的
低い周波数(例えば、数十MHz以下)に対して、小型
でありながらアンテナゲインが高いという特質を有する
ので、第1実施形態の無線受信装置は小型携帯機に適し
ている。
【0053】なお、エッヂ検出回路21が立ち上がりエ
ッヂを検出して同無線受信装置10をウェイクアップ状
態に変更した後に、デコード部23が所定時間T(例え
ば10msec)以内に新たな論理値「1」を受信する
か否かを判定する異常検出手段(即ち、選択している受
信手段の受信信号の異常を検出する手段)を同デコード
部23の内部に設け、新たな論理値「1」を受信しなか
った場合には、同デコード部23からエッヂ検出回路2
1にその旨のデータを供給し、このデータを受信したエ
ッヂ検出回路21は同無線受信装置10をスリープ状態
に戻すとともに、その後、再びエッヂ検出回路21が新
たな立ち上がりエッヂを検出したときに、切換えスイッ
チ22に対して新たな切換え制御信号を発生するように
構成してもよい。この場合、上記所定時間Tは、車両側
装置30が呼出し信号に続いて次の信号を発生するまで
の時間よりも長く設定しておく。
【0054】図4は、このように構成された無線受信装
置10の作動を説明するための図である。この例におい
ては、時刻t1直前に車両側装置30以外からノイズが
発生し、第1,第2受信回路12,14がそれぞれ時刻
t1,t2において論理値「1」を出力している。この
場合、無線受信装置10がスリープ状態にあれば、第1
受信回路12の出力信号の立ち上がりエッヂが先に発生
することから、同1受信回路12が切換えスイッチ22
より選択される。ところが、実際には時刻t4以降に示
したように、車両側装置30からの送信信号に対しては
第1受信回路12よりも第2受信回路12の方が受信状
態が良く、第1受信回路12によっては同車両側装置3
0からの送信信号を正しく受信できない場合がある。
【0055】一方、上述したように、時刻t1での立ち
上がりエッヂが車両側装置30からの呼出し信号であれ
ば、所定時間Tが経過するまでに(時刻t3までに)、
次の論理値「1」が出力されるはずである。しかしなが
ら、図4の例では、時刻t1から時刻t3の間に論理値
「1」が発生しないため、上記異常検出手段を備えた無
線受信装置10は、時刻t1での立ち上がりエッヂはノ
イズによるものである(異常である)と判断し、時刻t
3にて同無線受信装置10をスリープ状態に戻す。そし
て、時刻t4にて車両側装置30からの呼出し信号に基
づいて第2受信回路14の出力信号が論理値「0」から
「1」に変化すると、エッヂ検出回路21がこの立ち上
がりエッヂを検出し、受信状態がより良好な同第2受信
回路14を選択し、以降、無線受信装置10は、同第2
受信回路14の出力信号に基づいて一連の処理を行う。
このように、異常検出手段を備えれば、ノイズの通信へ
の悪影響を低減することができる。
【0056】また、上記第1実施形態において、第1,
第2受信用アンテナ11,13は、その軸線(指向性)
が実質的に直交していればよい。即ち、第1,第2受信
用アンテナ11,13の指向性が、互いに80度〜10
0度の角度をもっていれば十分である。また、無線受信
装置10が比較的大型であってもよい場合には、第1受
信用アンテナ11と第2受信用アンテナ13との距離を
大きくとることにより、所謂スペースダイバシティアン
テナとしてもよい。
【0057】また、第1,第2受信用アンテナ11,1
3の指向性を全く異なるようにするためには、同第1,
第2受信用アンテナ11,13同士の結合が疎である
(アイソレーションが大きい)ことが必要である。この
場合、両アンテナ間の距離を物理的に大きくとることが
可能であれば、結合を疎にすることができる。しかし、
携帯機の場合には小型であることが要求されるため、前
記物理的距離を大きくとることができない。
【0058】一方、第1,第2受信用アンテナ11,1
3をフェライトバーアンテナで構成する場合について検
討すると、フェライトバーアンテナは磁束密度が高く、
フェライト部分からの漏れ磁束はなく、図5(A),
(B)に示すように、フェライトの断面(開放端面)か
ら磁束が空間に放出されることにより、アンテナとして
の効果を発揮するものである。従って、第1,第2受信
用アンテナ11,13を、図5(A)のように、互いに
直交配置した場合であっても、両アンテナの開放端面が
近接している場合には、両アンテナは極めて密に結合
し、結果として両アンテナの指向性に差異が生じ難い。
【0059】そこで、図5(B)に示したように、第1
受信用アンテナ11の開放端面が、第2受信用アンテナ
13の略中央に向かうように第1,第2アンテナ11,
13を配置すれば、フェライトバーアンテナの略中央部
は磁束の漏れが殆ど無いため、第1,第2受信用アンテ
ナ11,13の結合を疎にすることができるので、両ア
ンテナの指向性の差異を大きくすることができる。従っ
て、このようにアンテナを配置することは、小型の無線
受信装置に好適である。
【0060】次に、本発明による遠隔機器制御システム
の第2実施形態について、その無線受信装置40を示し
た図6を参照しながら説明する。この無線受信装置40
は、指向性が互いに略直交する3個のフェライトバーア
ンテナを備えている点において、主として第1実施形態
と相違している。従って、以下、第1実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0061】無線受信装置40は、第1実施形態と同様
に、第1,第2受信用アンテナ11,13と、これら第
1,第2受信用アンテナ11,13のそれぞれに接続さ
れた第1,第2受信回路12,14とを備えるのに加
え、フェライトバーアンテナである第3受信用アンテナ
17と同第3受信用アンテナ17に接続された第3受信
回路18とを備えている。第1,第2,第3受信用アン
テナ11,13,17は、それぞれ軸線がX,Y,Z軸
にほぼ沿うように配設されている。
【0062】また、無線受信装置40は、第1実施形態
の切換えスイッチ22に代え、3個の入力端子を1個の
出力端子に選択的に接続する切換えスイッチ27を備え
ている。第1〜第3受信回路12,14,18の出力側
端子は、前記切換えスイッチ27の3個の入力端子にそ
れぞれ接続されるとともに、エッジ検出回路28に接続
されている。他の構成については、第1実施形態と同様
である。
【0063】次に、第2実施形態の作動について説明す
ると、無線受信装置40がスリープ状態にあるときに、
車両側装置30から呼出し信号が発生すると、第1〜第
3受信用アンテナ11,13,17が同呼出し信号を受
信する。このとき、無線受信装置40が車両側装置30
と通信可能な範囲内に位置していれば、第1〜第3受信
回路12,14,18の少なくとも一つの出力は、論理
値「0」から論理値「1」へと変化する。エッヂ検出回
路28は、第1〜第3受信回路12,14,18による
この立ち上がりエッヂをモニタしていて、最初に検出し
た立ち上がりエッヂを発生した受信回路とデコード部2
3とを接続するように、切換えスイッチ27に対し切換
え制御信号を発生する。同時に、エッヂ検出回路28
は、デコード部23、不揮発性メモリ24、照合部2
5、及び送信コード生成部26をウェイクアップ状態に
変更する。
【0064】その後、前記呼出し信号により開始された
一連の照合処理が終了するまで、切換えスイッチ27は
同じ状態に維持され、同一連の処理が終了すると、エッ
ヂ検出回路28は、デコード部23、不揮発性メモリ2
4、照合部25、及び送信コード生成部26を再びスリ
ープ状態へと変更し、新たな呼出し信号による第1〜第
3受信回路12,14,18の出力の立ち上がりエッヂ
のモニタを再開する。
【0065】以上に説明したように、第2実施形態に係
る無線受信装置40は、互いに略直交する3つの受信用
アンテナを備えていて、同無線受信装置40の傾きがい
かなる場合であっても、良好な受信状態を示すアンテナ
が存在するため、車両側装置30と良好な交信を行うこ
とができる。なお、第2実施形態においても、第1〜第
3受信用アンテナ11,13,17の指向性は、互いに
実質的に直交していればよい。即ち、各指向性が互いに
80度〜100度の角度をもっていれば足りる。
【0066】次に、第2実施形態のアンテナの変形例に
ついて図7を参照しながら説明すると、図7は、第2実
施形態の第1〜第3受信用アンテナ11,13,17に
代用される3つの受信用アンテナを示している。本例に
おいては、第1,第2受信用アンテナ11,13は、上
記第2実施形態と同一のフェライトバーアンテナであ
り、その軸線(即ち、指向性)はそれぞれX軸,Y軸に
沿っている。また、第3受信用アンテナ19は、X−Y
平面内においてX軸及びY軸に平行な辺から形成される
長方形に沿って巻回された磁界検出型のループアンテナ
である。この第3受信用アンテナ19の受信軸(即ち、
指向性)は、Z軸に沿った方向である。
【0067】このように、上記変形例の第1〜第3受信
用アンテナ11,13,19は、互いに直交する向きの
指向性を有しているので、いかなる方向から送信されて
くる電波に対しても何れかのアンテナが良好な受信状態
となり得る。また、Z軸に沿った指向性を有する第3受
信用アンテナ19をX−Y平面内に構成できるため、無
線受信装置40を図8(A)に示した略長方形のカード
型とする場合には、同カードの外周に沿ってコイルを巻
回して第3受信用アンテナ19を構成し、且つX軸及び
Y軸に沿って第1,第2受信用アンテナ11,13を配
設することができる。従って、本変形例によれば、3個
のアンテナの全てをフェライトバーで構成した場合に比
べて、カード型の無線受信機をより薄型とすることがで
きる。なお、この構成のアンテナは、図8(B)に示し
たキーホルダ(FOB)型の携帯機にも適したものであ
る。
【0068】次に、本発明による第3実施形態につい
て、その無線受信装置50を示した図9と、同無線受信
装置50の所定部位の波形を示した図10を参照しなが
ら説明する。第3実施形態は、第1実施形態の第1受信
用アンテナ11と第1受信回路12を第1受信用アンテ
ナ51と第1受信回路52にそれぞれ置換え、また、第
2受信用アンテナ13と第2受信回路14を第2受信用
アンテナ53と第2受信回路54にそれぞれ置換えたも
のであり、第1実施形態との機能上の主たる相違点は、
第1,第2受信回路52,54が受信信号を遅延させる
点である。
【0069】より具体的に述べると、第1受信用アンテ
ナ51は、所定の指向性を有するフェライトバーアンテ
ナ51aと、コンデンサ51bとからなっている。フェ
ライトバーアンテナ51a及びコンデンサ51bの各一
端は第1受信回路52に接続され、各他端は接地されて
いる。
【0070】第1受信回路52は、前記フェライトバー
アンテナ51aの前記一端に入力端が接続された増幅器
52aと、増幅器52aの出力端にアノードが接続され
た検波ダイオード52bと、検波ダイオード52bのカ
ソードに一端が接続された抵抗52cと、抵抗52cの
他端が入力端子に接続されたコンパレータ52dと、抵
抗52c及びコンパレータ52dの接続ラインと接地と
の間に接続されたコンデンサ52e及び抵抗52fとか
らなっている。コンパレータ52dの出力端子(即ち、
第1受信回路52の出力端子)は、切換えスイッチ22
の一の入力端子と接続されている。なお、第1受信用ア
ンテナ51及び第1受信回路52は第1受信手段を構成
している。
【0071】第2受信用アンテナ53は、第1受信用ア
ンテナ51の指向性と略直交する指向性を有するフェラ
イトバーアンテナ53aと、コンデンサ53bとからな
っている。フェライトバーアンテナ53a及びコンデン
サ53bの各一端は第2受信回路54に接続され、各他
端は接地されている。
【0072】第2受信回路54は、増幅器54a、検波
ダイオード54b、抵抗54c、コンパレータ54d、
コンデンサ54e、及び抵抗54fからなっている。こ
れらの接続関係は、第1受信回路の対応する各素子52
a〜52fの接続関係と同一である。コンパレータ54
dの出力端子(即ち、第2受信回路54の出力端子)
は、切換えスイッチ22の他の入力端子と接続されてい
る。なお、第2受信用アンテナ53及び第2受信回路5
4は第2受信手段を構成している。
【0073】次に、第3実施形態の作動について説明す
ると、第1受信用アンテナ51により受信された信号は
増幅器52aにより増幅され、この増幅された信号が検
波ダイオード52bにより整流される。この信号は、抵
抗52cを介してコンデンサ52eを充電する。コンデ
ンサ52eに充電された電荷は抵抗52fを介して放電
される。このとき、抵抗52cはコンデンサ52e及び
抵抗52fと協働し、前記検波ダイオード52bの出力
信号を同抵抗52cの抵抗値Rと同コンデンサ52eの
容量Cとで決まる時定数をもって遅延しながら検波(積
分)する。換言すると、ダイオード52b、抵抗52
c、コンデンサ52e、及び抵抗52fは、受信した信
号を検波及び遅延する検波遅延手段を構成している。
【0074】コンパレータ(比較手段)52dは、前記
検波された信号レベル(コンデンサ52eの充電電圧)
と所定の閾値(基準値)Thを比較し、充電電圧が前記
閾値Thより大きいときハイレベル信号を出力し、検波
された電圧信号が前記閾値Thより小さいときローレベ
ル信号を出力する。
【0075】第2受信回路54は、第1受信回路52と
同様に機能する。即ち、第2受信回路54は、第2受信
用アンテナ53が受信した信号を増幅した後に、抵抗5
4cの抵抗値Rとコンデンサ54eの容量Cとで決まる
時定数をもって遅延しながら検波し、その検波信号のレ
ベルが所定の閾値Thより大きいときハイレベル信号を
出力し、同閾値Thより小さいときローレベル信号を出
力する。なお、抵抗54cの抵抗値は抵抗52cの抵抗
値と等しく、コンデンサ54eの容量はコンデンサ52
eの容量と等しい。即ち、第1受信回路52の時定数と
第2受信回路54の時定数とは等しくなるように設定さ
れている。
【0076】また、制御処理回路20は、第1実施形態
と同様に機能する。簡単に述べると、無線受信装置50
がスリープ状態にあるときに、車両側装置30から呼出
し信号が送出されて第1受信回路52又は第2受信回路
54の出力が論理値「0」から「1」に変化すると、エ
ッヂ検出回路21がこの変化(立ち上がりエッヂ)を検
出し、同変化した出力を発生した受信回路をデコード部
23に接続するように切換えスイッチ22を制御する。
その後、上記呼出し信号に続く一連の処理(例えば、照
合処理)が終了するまで、切換えスイッチ22が同じ状
態に維持され、前記一連の処理が終了すると無線受信装
置50は再びスリープ状態となる。
【0077】図10(A)は、車両側装置30と無線受
信装置10が所定の相対位置関係にあって第1受信用ア
ンテナ51の方が第2受信用アンテナ53よりも良好に
呼出し信号を受信している場合の、コンパレータ52d
に入力される信号(上記した遅延・検波された信号)V
1と同コンパレータ52dから出力される信号(第1受
信回路52の出力信号)V01の時間的変化を示してい
る。図10(B)は、同場合のコンパレータ54dに入
力される信号V2と、同コンパレータから出力される信
号(第2受信回路54の出力信号)V02の時間的変化
を、図10(A)と同一スケールにより示したものであ
る。なお、各図における破線は、抵抗52c及び抵抗5
4cを省略した場合(第1実施形態)における対応する
信号の波形を示している。
【0078】この図から明らかなように、コンパレータ
52dに入力される信号V1は、時刻t1にて閾値Th
を上回るため、同時刻t1において第1受信回路52の
出力信号V01が論理値「0」から「1」へと変化す
る。この場合、抵抗52cを省略した回路によると、出
力信号V01は時刻t1より前の時刻t1´にて論理値
「0」から「1」へと変化する。一方、コンパレータ5
4dに入力される信号V2は、時刻t2にて閾値Thを
上回るため、同時刻t2において第2受信回路54の出
力信号V02が論理値「0」から「1」へと変化する。
この場合、抵抗54cを省略した回路によると、出力信
号V02は時刻t2より前の時刻t2´にて論理値
「0」から「1」へと変化する。
【0079】この図からも明らかなように、本第3実施
形態においては、時刻t1と時刻t2の時間差が、時刻
t1´と時刻t2´との時間差よりも大きくなる。これ
は、第1,第2受信用アンテナ51,53からの信号の
振幅が小さいほど、上記遅延機能により、コンパレータ
52d,54dへの入力信号V1,V2の上昇が遅れる
ためである。これにより、設計上は同一値に設定されて
いる両コンパレータ52d,54dの閾値Thが製造上
の理由等により多少変動した場合であっても、第1,第
2受信回路52,54の立ち上がりエッヂのタイミング
が時間的に逆転し難いので、同第1,第2受信用アンテ
ナ51,53のうち、より良好な受信状態にある受信用
アンテナが確実に選択されることになる。
【0080】なお、第3実施形態において、検波ダイオ
ード52b,54bに十分な大きさの抵抗(インピーダ
ンス)が内在している場合には、独立した抵抗52c,
54cを省略することもできる。また、抵抗52c,5
4cの抵抗値Rは、同値Rが過大であると、呼出し信号
に続くデータ信号が過大に遅延されて同データのデュー
ティ比(論理値「1」と「0」の時間的比率)が設計値
から大きく変化し、データの読み取りエラーが発生する
恐れがあるので、これを考慮して適当な値に決定する必
要がある。
【0081】次に、本発明による第4実施形態について
説明すると、同第4実施形態は、無線受信装置10とド
ア側装置60とをセキュリティドアシステムに適用した
ものである。なお、無線受信装置10は、第2,第3実
施形態の無線受信装置40,50であってもよい。
【0082】図11にシステムの概要を模式的に示した
セキュリティドアシステムは、ドア側に設置されたドア
側装置60と、壁61,61に開口された入口を開閉す
るドア62と、ドア62をレール63に沿って移動させ
る電動モータ(図示省略)を含んでなるアクチュエータ
64,64とを備えている。前記ドア側装置60は、特
定のIDコードを有する無線受信装置10が同ドア側装
置60から所定範囲(通信可能エリア)AR内に存在す
ると認識した場合にのみ、前記入口を開放するようにド
ア62の位置を制御するものである。
【0083】より具体的には、ドア側装置60は、図1
2に示したように、図2に示した車両側装置30のドア
ロック用電磁弁37を上記アクチュエータ64に置換し
た点のみにおいて同車両側装置30と構成上相違してい
る。また、ドア側装置60の制御部36は、所定のタイ
ミングにて呼出し信号を送出し、この呼出し信号に伴う
一連の処理(照合処理、及びアクチュエータ64の駆動
処理)が終了すると所定時間(例えば、100mse
c)だけ何らの信号も発生せず、同所定時間の経過後に
再び呼出し信号を送出するように構成されている。
【0084】図13(A)は、無線受信装置10が上記
通信可能エリアAR内に存在している場合において、同
無線受信装置10とドア側装置60との間で交信される
データ列を時系列的に示したものである。なお、図13
(A)において、データ列が存在しない区間には記号
「−」が付されている。制御部36は、上記のように作
動するので、区間K1,K3、K5,K7…においては
データ列が存在し、区間K2,K4、K6,K8…にお
いてはデータ列が存在しない。この結果、無線受信装置
10は、区間K1,K3、K5,K7…の各開始時点に
おいてドア側装置60から送出されてくる呼出し信号を
受信し、同呼出し信号の受信をより良好に行う受信用ア
ンテナ及び受信手段を選択する。
【0085】通常、無線受信装置10はユーザにより所
持され、その位置及び方向が変化する。このため、無線
受信装置10の指向性は時間経過とともに変化する。こ
こで、上記構成とは異なり、図13(B)に示したよう
に、呼出し信号に伴う一連の処理の終了後直ちに(連続
的に)次のデータを繰り返し送出するように構成した場
合を考える。そして、区間K11において無線受信装置
10が通信可能エリアAR外から同通信可能エリアAR
内に移動したものと仮定する。
【0086】この場合、無線受信装置10はK11の開
始時点で呼出し信号を受信し、その時点でより良好な受
信状態を示す受信用アンテナと受信手段を選択する。こ
のため、例えば、区間K14において無線受信装置10
の方向が大きく変化し、選択した受信用アンテナの受信
状態が悪化すると、同図中に記号「×」を付したよう
に、区間K15〜K17にて通信が不能となり、無線受
信装置10が通信可能領域AR内に存在するにも拘ら
ず、ドア62が閉じられてしまうという問題がある。
【0087】これに対して上記第4実施形態によれば、
図13(A)に示したように、区間K2,K4、K6,
K8…において休止期間が設けられているので、この区
間において無線受信装置10は待機状態となる(受信ア
ンテナと受信手段の選択がリセットされる)ため、区間
K1,K3、K5,K7…の開始時点において最適な受
信アンテナ及び受信装置を選択することができる。従っ
て、同実施形態によれば、セキュリティドアシステムの
作動を確実なものとすることができる。
【0088】なお、図13(B)に示した連続的にデー
タ交信を行う場合であっても、各区間の開始時点(即
ち、一連の処理の開始時点)にて受信アンテナと受信手
段の選択をリセットし、同開始時点にて受信されるドア
側装置60からの呼出し信号に基づいて受信アンテナと
受信手段とを選択し直すように構成してもよく、これに
より、セキュリティドアシステムの作動を確実なものと
することができる。
【0089】次に、本発明による第5実施形態につい
て、無線受信装置70を示した図14を参照しながら説
明する。第5実施形態は、制御処理回路20内に受信回
路用電源71を設けるとともに、エッヂ検出回路21に
より開閉制御されるスイッチ72を設けた点のみにおい
て第1実施形態と構成上相違している。従って、以下に
おいては、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0090】スイッチ72は各2個の入力端子及び出力
端子を備えていて、各入力端子は受信回路用電源71の
出力端子に接続されている。また、スイッチ72の出力
端子の一つは第1受信回路12と接続され、他の一つは
第2受信回路14と接続されている。このスイッチ72
は、常時は両入出力端子間を接続し、エッヂ検出回路2
1からの指令信号を受けている期間(無線受信装置70
がウェイクアップ状態にあるとき)において、何れかの
入出力端子間を解放するようになっている。なお、受信
回路用電源71とスイッチ72は、電力供給手段を構成
している。
【0091】次に第5実施形態の作動について説明する
と、無線受信装置70のエッヂ検出回路21は、車両側
装置30の呼出し信号を受信したとき、上記第1実施形
態と同様に切換えスイッチ22を切換えて、第1受信回
路12及び第2受信回路14の何れかを選択し、同選択
した受信回路とデコード部23とを接続するとともに、
デコード部23、メモリ24、照合部25、及び送信コ
ード生成部26をウェイクアップ状態とする。同時に、
エッヂ検出回路21は、スイッチ72に指令信号を送出
して、第1受信回路12及び第2受信回路14のうちの
選択されなかった受信回路と受信回路用電源71との接
続を遮断し、同選択されなかった受信回路への電力供給
を停止する。そして、エッヂ検出回路21は、前記呼出
し信号に伴う一連の処理が終了し、デコード部23、メ
モリ24、照合部25、及び送信コード生成部26を再
びスリープ状態とするまで、上記スイッチ72に上記指
令信号を送出し続け、前記選択されなかった受信回路へ
の電力供給を停止する。
【0092】以上説明したように、第5実施形態の無線
受信装置70は、ウェイクアップ状態において、選択さ
れなかった第1受信回路12又は第2受信回路14への
電力供給を遮断するようになっているので、無駄な電力
消費が低減され、図示しない無線受信装置70のバッテ
リ寿命を長くすることができる。
【0093】次に、本発明による第6実施形態について
図15を参照しながら説明する。第6実施形態は、無線
受信装置80の制御処理回路20が、モニタ部81を備
えている点のみにおいて第1実施形態の無線受信装置1
0と異なっている。
【0094】モニタ部81は、その入力端子が切換えス
イッチ22とデコード部23との間に接続され、その出
力端子が切換えスイッチ22と接続されていて、デコー
ド部23に入力される信号のデューティ比が所定値以上
(ここでは、80%以上)となった場合に、切換えスイ
ッチ22に切換え制御信号を送出し、車両側装置30の
呼出し信号に対する受信信号に基づいて選択されている
(デコード部23に接続される)第1,第2受信回路1
2,14の一つを、同第1,第2受信回路12,14の
他の一つへ切換えるものである。なお、デューティ比と
は、論理値「1」を出力している時間と、この論理値
「1」に続いて発生する論理値「0」を出力している時
間の割合を言う。また、モニタ部81は、受信した信号
(第1,第2受信回路12,14の出力信号)の異常を
検出する異常検出手段を含み、同モニタ部81と切換え
スイッチ22とは切換え手段を構成している。
【0095】次に、第6実施形態の作動について図16
を参照しながら説明すると、図16(A)は、車両側装
置30から送信される送信データ(送信波の概形)を示
している。この例では、パルス列からなる送信データの
デューティ比は50%とされている。図16(B)及び
図16(C)は、第1受信回路12の出力波形であっ
て、無線受信装置80が車両側装置30に接近した場
合、及び極めて接近した場合をそれぞれ示している。ま
た、図16(D)及び図16(E)は、第2受信回路1
4の出力波形であって、無線受信装置80が車両側装置
30に接近した場合、及び極めて接近した場合をそれぞ
れ示している。
【0096】図16に示した例においては、第1受信用
アンテナ11の軸線が車両側装置30の送受信アンテナ
31の軸線と略合致している。この結果、第1受信回路
12の出力波形のデューティ比は、無線受信装置80が
車両側装置30に接近した場合に略75%となり、極め
て接近した場合には100%、即ちパルス列のパルスが
切れ目なく継続する。また、第2受信回路14の出力波
形のデューティ比は、無線受信装置80が車両側装置3
0に接近した場合には略40%となり、極めて接近した
場合には略50%となる。これは、第2受信用アンテナ
13の軸線は車両側装置30の送受信アンテナ31と直
交した配置関係にあっても、両者が極めて接近している
ためにデータ通信をするのには十分な入力信号が得られ
ることによる。
【0097】一方、エッヂ検出回路21は、第1実施形
態と同様に、無線受信装置10がスリープ状態にあると
き、第1,第2受信回路12,14の出力信号における
立ち上がりエッヂの発生をモニタしている。そして、立
ち上がりエッヂを検出したときには、スイッチ22に切
換え制御信号を送出して同立ち上がりエッヂを先に発生
した受信回路を選択し、同受信回路をデコード部23と
接続する。ここでは、第1受信回路の方が受信状態が良
好であるから、車両側装置30の呼出し信号により同第
1受信回路12がデコード部23に接続されているもの
として説明を進める。
【0098】上述したように、モニタ部81は、上記デ
コード部23に接続された受信回路の出力信号のデュー
ティ比が80%以上となったか否かを判定し、80%以
上となると切換えスイッチ22に切換え制御信号を送出
する。従って、無線受信装置80が車両側装置30に接
近し、第1受信回路12の出力波形が図16(B)に示
したようになった場合には、この波形のデューティ比は
75%であるから、モニタ部81から切換えスイッチ2
2に切換え制御信号は送出されない。この結果、切換え
スイッチ22は同第1受信回路12をデコード部23に
接続する状態に維持される。
【0099】一方、無線受信装置80が車両側装置30
に極めて接近(更に接近)し、第1受信回路12の出力
波形が図16(C)に示したようになった場合には、こ
の波形のデューティ比は100%であって80%より大
きいから、モニタ部81は切換えスイッチ22に対して
切換え制御信号を送出し、同切換えスイッチ22はデコ
ード部23に接続される受信回路を第1受信回路12か
ら第2受信回路14へと切換える。このとき、第2受信
回路14の出力信号のデューティ比は50%程度である
から、誤りのないデータのデコードが行われ得る。
【0100】このように、第6実施形態においては、無
線受信装置80が車両側装置30に過度に接近し、受信
信号のデューティ比が劣化してデータの正確なデコード
が不可能となるおそれがある場合には、デコード部23
に接続する受信回路を、その時点で選択している受信回
路から他の受信回路へと切換える。従って、無線受信装
置80は、車両側装置30から送出されてくるデータを
より正確に認識することができる。
【0101】なお、上記第6実施形態においては、車両
側装置30から呼出し信号が送出され、その直後からデ
ータが送出されるようになっているが、呼出し信号に続
く数ビット分のデータを最適なアンテナを選択するため
のデータ(データ自体には意味がないデータ)として送
出するように構成してもよい。このようにすれば、正規
のデータが最初に送出される時点では、より適切な受信
用アンテナ、受信回路(受信手段)が選択され得るの
で、同データを一層正確に取得することができる。
【0102】次に、本発明による第7実施形態について
図17を参照しながら説明する。第7実施形態の無線受
信装置90は、第1受信用アンテナ11、第1受信回路
12、第2受信用アンテナ13、第2受信回路14、送
信回路15、送信用アンテナ16、及び第1,第2受信
回路12,14と送信回路15とが接続された制御処理
回路20とを備えている。このうち、制御処理回路20
を除く各要素については第1実施形態と同一であるの
で、その説明を省略する。
【0103】第6実施形態の制御処理回路20は、第1
実施形態の制御処理回路20に含まれるデコード部2
3、メモリ24、照合部25、及び送信コード生成部2
6に加え、図示しない電源回路から電力が供給されて常
時ウェイクアップ状態に維持されるオア(論理OR)回
路91、及びウェイクアップ回路92とを備えている。
デコード部23、不揮発性メモリ24、照合部25、及
び送信コード生成部26は、第1実施形態と同様に、通
常は前記電源回路からの電力が遮断されているスリープ
状態(待機状態)にあって、前記ウェイクアップ回路9
2からのウェイクアップ信号により同電源回路から電力
が供給されることでウェイクアップ状態となるように構
成されている。
【0104】オア回路91(オア手段)の二つの入力端
子は、前記第1,第2受信回路12,14の出力端子と
それぞれ接続されるとともに、同オア回路91の出力端
子は前記デコード部23と接続されていて、同オア回路
91は第1,第2受信回路12,14の出力信号の論理
オア信号を形成して出力するようになっている。
【0105】ウェイクアップ回路92は、その入力端子
がオア回路91とデコード部23との接続ラインに接続
されるとともに、その出力端子がデコード部23、不揮
発性メモリ24、照合部25、及び送信コード生成部2
6に接続されている。このウェイクアップ回路92は、
同ウェイクアップ回路92以外の部分がスリープ状態に
あるときに、オア回路91の出力信号がローレベル信号
からハイレベル信号に変化したことを検出すると、デコ
ード部23、不揮発性メモリ24、照合部25、及び送
信コード生成部26にウェイクアップ信号を送出してこ
れらをウェイクアップ状態とするようになっている。
【0106】次に、上記のように構成された第7実施形
態の作動について説明する。第7実施形態の制御処理回
路20によれば、図18に示したように、第1受信回路
12の出力信号(図18(A))と、第2受信回路14
の出力信号(図18(B))の論理オアがとられた信号
(図18(C))がデコード部23及びウェイクアップ
回路92に供給され、この信号に基づいて、データのデ
コードやウェイクアップ作動が実行される。即ち、車両
側装置30からの呼出し信号に応答して先に論理値
「1」を出力する受信回路の出力は、以降の処理におい
て必ず使用される。この結果、簡単な構成で、受信状態
がより良好な受信用アンテナ及び受信回路が実質的に選
択されることになる。
【0107】ところで、無線受信装置90は、携帯機と
して使用されることから、例えばリチウム電池等を電源
としている。従って、電池寿命を長くするために無線受
信装置90の暗電流は極めて小さいことが要求され、同
装置90を構成する抵抗、トランジスタ等の素子の抵抗
値は、例えば、数十MΩと極めて大きい値とされる。こ
の結果、第1,第2受信回路12,14の入力信号に対
する出力信号の遅れ(即ち、検波遅延時間td)は、第
1,第2受信回路12,14への入力信号が小さいほど
大きくなる。
【0108】このため、図19(A)に示したように、
第1,第2受信回路12,14の検波遅延時間td1,
td2の差Δtが送信データの最小周期の1/2より大
きくなると、同第1,第2受信回路12,14の出力信
号の論理オアをとった信号は、同図19(A)の(d)
に示したように連続的な波形となるので、これを使用し
て送信データの認識を行うことができない。
【0109】従って、上記第7実施形態にあっては、第
1,第2受信回路12,14の検波回路12b,14b
の検波遅延時間td1,td2の差Δtが送信データ
(データ波形)の最小周期の1/2以下となるように、
同検波回路12b,14bの各素子の選択、及び同送信
データの最小周期の選択を行う必要がある。このように
すれば、図19(B)の(d)に示したように、送信デ
ータのパルス波形がオア回路91の出力信号に必ず現れ
るので、無線受信装置90は受信したデータを認識する
ことが可能となる。
【0110】また、上記第7実施形態において、デコー
ド部23は、基準の時間をT0とするときに、論理値
「1」の入力信号が基準時間T0だけ継続した後に論理
値「0」の入力信号が同基準時間T0だけ継続したと
き、入力データが「0」であると認識するようになって
いる。また、デコード部23は、論理値「1」の入力信
号が基準時間T0だけ継続した後に論理値「0」の入力
信号が基準時間T0の2倍の時間(2・T0)だけ継続
したとき、入力データが「1」であると認識するように
なっている。
【0111】しかしながら、上記第7実施形態において
は、デコード部23に入力される信号は、結果的に(即
ち、入力信号の大きさに応じて)異なる検波遅延時間t
d1,td2を有することとなる第1,第2受信回路1
2,14の出力信号の論理オアがとられた信号であるの
で、この信号の論理値「1」である時間は、第1,第2
受信回路12,14の各出力信号が論理値「1」である
時間よりも長くなる。このため、上記データの認識方法
によると、デコード部23がデータを誤認識する恐れが
ある。
【0112】そこで、上記第7実施形態においては、デ
コード部23が、同デコード部23に入力される信号の
立ち上がりエッヂに基づいてデータ認識を行うように構
成されていれば好都合である。即ち、オア回路91の出
力信号における連続する二つの立ち上がりエッヂ間の時
間が第1の所定時間T01と略等しいとき(図20(d)
の時間t21及びt22参照)データが「1」であると
認識し、同立ち上がりエッヂ間の時間が第2の所定時間
T02(時間T01の1.5倍)と略等しいとき(図20
(d)の時間t23及びt24参照)データが「0」で
あると認識するように、デコード部23を構成しておく
ことが好適である。このようにすれば、遅延時間tdの
存在により、デコード部23に入力されるデータのデュ
ーティが乱れたとしても、同デコード部23は正確にデ
ータ認識をすることができる。
【0113】なお、上記第7実施形態においては、第
1,第2受信回路12,14により2値化された出力信
号の論理オアをとるように構成されていたが、図21に
示すように、ダイオード93a,93bとプルダウン抵
抗93cを有するアナログ的なオア回路93を用いるこ
とにより、検波回路12b,14bの出力信号に対して
アナログ的なオア信号を形成し、その後コンパレータ9
3dにより2値化するように構成してもよい。
【0114】次に、本発明による第8実施形態について
図22を参照しながら説明する。第8実施形態の無線受
信装置100は、第2実施形態と同様に、指向性が互い
に略直交する3個の受信用アンテナ101a,102
a,103aを備え、これら3個の受信用アンテナ10
1a,102a,103aは、増幅器101b,102
b,103b、及び検波回路101c,102c,10
3cにそれぞれ接続されている。検波回路101c,1
02c,103cの各々は、第1実施形態の検波回路1
2bと同一である。
【0115】また、検波回路101c,102c,10
3cはコンパレータ101d,102d,103dの各
入力端子にそれぞれ接続され、コンパレータ101d,
102d,103dの出力端子はNPN型トランジスタ
101e,102e,103eのベースにそれぞれ接続
されている。このトランジスタ101e,102e,1
03eのコレクタは点Pにて纏められた後、デコード部
23の入力端子と接続され、同トランジスタ101e,
102e,103eのエミッタは、総て接地されてい
る。
【0116】また、無線受信装置100は制御処理回路
110を備えている。この制御処理回路110は、第1
実施形態において説明したデコード部23、メモリ2
4、照合部25、及び送信コード生成部26を含み、送
信コード生成部26は、第1実施形態において説明した
送信回路15を介して送信用アンテナ16に接続されて
いる。制御処理回路110は、更に、ウェイクアップ回
路111、2値化回路用電源回路112、及び図示しな
い電源と点Pとの間に接続されたプルアップ抵抗113
を備えている。
【0117】上記ウェイクアップ回路111は、前記点
P(点Pとデコード部23との接続ライン)に接続され
るとともに、デコード部23、不揮発性メモリ24、照
合部25、及び送信コード生成部26と接続されてい
る。このウェイクアップ回路111は、第1実施形態の
エッヂ検出回路21と同様な構成を有していて、デコー
ド部23、メモリ24、照合部25、送信コード生成部
26がスリープ状態にあるとき(無線受信装置100が
スリープ状態にあるとき)に、点Pの信号がハイレベル
信号からローレベル信号に変化したこと(即ち、点Pの
信号の立ち下がりエッヂ)を検出すると、デコード部2
3、不揮発性メモリ24、照合部25、及び送信コード
生成部26にウェイクアップ信号を送出してこれらをウ
ェイクアップ状態とする(無線受信装置100をウェイ
クアップ状態とする)ようになっている。
【0118】2値化回路用電源回路112は、その入力
端子が上記コンパレータ101d,102d,103d
の各出力端子L1,L2,L3と接続されるとともに、
その出力端子が同コンパレータ101d,102d,1
03dの各電源入力端子に接続されている。この2値化
回路用電源回路112は、無線受信装置100がスリー
プ状態にあるとき、コンパレータ101d,102d,
103dに電力を供給するとともに、同コンパレータ1
01d,102d,103dの各出力端子L1,L2,
L3の信号がローベル信号からハイレベル信号に変化し
たこと(即ち、各出力端子の立ち上がりエッヂの発生)
をモニタし、同変化が検出されたとき同変化を示した信
号を出力したコンパレータ101d,102d,103
dの何れか一つ以外のコンパレータに対し電力の供給を
停止するようになっている。また、2値化回路用電源回
路112は、デコード部23とも接続されていて(記号
L4を参照)、同デコード部23等による一連の処理が
終了した時点で同デコード部23から処理終了信号を受
信し、これによりコンパレータ101d,102d,1
03dの全てに対し電力供給を再開するようになってい
る。
【0119】次に、第8実施形態の作動について説明す
る。まず、無線受信装置100がスリープ状態にあり、
車両側装置30の近傍にあるときに、車両側装置30が
所定のタイミングにて呼出し信号を送信すると、アンテ
ナ101a,102a,103aのうち最も受信状態が
良好なアンテナに接続されたコンパレータ101d,1
02d,103dの何れか一つの出力端子の信号に立ち
上がりエッヂが現れる。今、説明のため、コンパレータ
102dの出力端子L2に立ち上がりエッヂが最初に現
れたものとする。
【0120】この場合、トランジスタ102eが「オ
フ」から「オン」となるので、点Pの信号レベル(電
位)はハイレベルからローレベルへと変化する(立ち下
がる)。ウェイクアップ回路111は、この立下りエッ
ヂに基づいて無線受信装置100をウェイクアップ状態
とする。また、2値化回路用電源回路112は、前記コ
ンパレータ102dの出力端子L2に現れた立ち上がり
エッヂに基づいてコンパレータ101d,103dへの
電力供給を停止する。この結果、以降においては、コン
パレータ102dにのみ電力が供給され、検波回路10
2c等により得られる信号と同コンパレータ102dの
閾値Thとの大小関係に応じ、トランジスタ102eが
「オン」又は「オフ」の状態とされ、これによる信号が
デコード部23に入力される。また、トランジスタ10
1e,103eは「オフ」状態に維持されるため、同ト
ランジスタ101e,103eのコレクタはオープンと
なる。この結果、点Pにはコンパレータ101d,10
3dの影響が現れない。
【0121】このように、第8実施形態によれば、呼出
し信号に基づいて何れかのコンパレータから発生される
信号の立ち上がりエッヂが検出された後、同呼出し信号
に対応する一連の処理が終了するまでの期間において、
作動することが不要となったコンパレータへの電力の供
給が停止されるので、無駄な電力消費が低減される。ま
た、第8実施形態によれば、簡単な回路構成により、呼
出し信号に応答した信号を最初に発生したコンパレータ
(アンテナ、増幅器、検波回路を含む受信手段)を選択
することができる。
【0122】なお、トランジスタ101e〜103e
は、電界効果型トランジスタ(FET)であってもよ
く、この場合には、プルアップ抵抗113に各ドレイン
を接続し、コンパレータ101d〜103dに各ゲート
をそれぞれ接続しておく。また、コンパレータ自体の出
力がオープンコレクタ(又はオープンドレイン)であれ
ば、コンパレータの出力Pをそのまま点Pにて結合(接
続)することも可能である。
【0123】以上、説明したように、本発明による各実
施形態によれば、ADコンバータを必要とせず、簡単な
回路構成で受信状態のより良好な受信回路を選択し得る
無線受信装置を提供することができる。
【0124】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることはなく、本発明の範囲内で種々の態様をとること
ができる。例えば、上記実施形態における車両側装置3
0と、無線受信装置10等は、ドアロック解除用に適用
されていたが、車両のエンジン始動装置、ステアリング
ロック解除装置、シフトレバーロックの解除装置、及び
いわゆるイモビライザの解除装置等としても利用でき
る。また、本発明は、各実施形態及び変形例を他の実施
形態及び変形例と適宜組み合わせた態様にて実施するこ
ともできる。例えば、図4に示した第1実施形態の無線
受信装置10変形例を、図6,図9,図14,及び図1
5に示した他の実施形態の無線受信装置に適用してもよ
く、図15に示した第6実施形態の無線受信装置80の
モニタ部81を、図6及び図9に示した他の実施形態の
無線受信装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1実施形態に係る機器遠隔制
御システムの概略ブロック図である。
【図2】 図1に示した車両側装置の概略ブロック図で
ある。
【図3】 図1に示した無線受信装置の各部の信号波形
を示す図である。
【図4】 図1に示した無線受信装置の変形例の作動に
ついて説明するため、第1,第2受信回路の出力信号波
形を示した図である。
【図5】 図1に示した受信用アンテナの配置関係を示
した図である。
【図6】 本発明による第2実施形態に係る無線受信装
置の概略図である。
【図7】 本発明による第2実施形態の受信用アンテナ
の変形例を示す概略図である。
【図8】 図6に示した無線受信装置が内蔵されるカー
ド、FOBの外観図である。
【図9】 本発明による第3実施形態に係る無線受信装
置の概略図である。
【図10】 図9に示した無線受信装置の各部の信号波
形を示す図である。
【図11】 本発明の第4実施形態に係るセキュリティ
ドアシステムの概略平面図である。
【図12】 図11に示したドア側装置の概略ブロック
図である。
【図13】 図13(A)及び図13(B)は、無線受
信装置とドア側装置との間で交信されるデータ列を時系
列的に示した図である。
【図14】 本発明による第5実施形態に係る機器遠隔
制御システムの概略ブロック図である。
【図15】 本発明による第6実施形態に係る機器遠隔
制御システムの概略ブロック図である。
【図16】 図15に示した車両側装置から送信される
送信波、及び無線受信装置の各部の信号波形を示す図で
ある。
【図17】 本発明による第7実施形態に係る機器遠隔
制御システムの概略ブロック図である。
【図18】 図17に示した無線受信装置の各部の信号
波形を示す図である。
【図19】 図17に示した無線受信装置の各部の信号
波形を示す図である。
【図20】 図17に示した無線受信装置のデータ認識
方法を説明するために同装置の各部の信号波形を示す図
である。
【図21】 本発明による第7実施形態に係る機器遠隔
制御システムの変形例の概略ブロック図である。
【図22】 本発明による第8実施形態に係る機器遠隔
制御システムの概略ブロック図である。
【図23】 従来の無線受信装置の概略ブロック図であ
る。
【符号の説明】
10…無線受信装置、11…第1受信用アンテナ、12
…第1受信回路、12a…増幅器、12b…検波回路、
12b1…検波ダイオード、12b2…コンデンサ、1
2b3…抵抗、12c…コンパレータ、13…第2受信
用アンテナ、14…第2受信回路、14a…増幅器、1
4b…検波回路、14b1…検波ダイオード、14b2
…コンデンサ、14b3…抵抗、14c…コンパレー
タ、15…送信回路、16…送信用アンテナ、20…制
御処理回路、21…エッヂ検出回路、22・…切換えス
イッチ、23…デコード部、24…不揮発性メモリ、2
5…照合部、26…送信コード生成部、30…車両側装
置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信装置からの送信信号を受信して受信信
    号を発生する複数の受信手段と、 前記受信信号に応じた処理を行う処理手段とを備えた無
    線受信装置において、 前記処理手段は、 前記送信装置からの同一送信信号に対してより早く受信
    信号を発生した前記複数の受信手段のうちの一つの受信
    手段の受信信号を前記処理に使用するように構成されて
    なることを特徴とする無線受信装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の無線受信装置において、 前記処理手段は、 前記送信装置からの同一送信信号に対してより早く受信
    信号を発生した前記複数の受信手段のうちの一つの受信
    手段を選択する選択手段を含み、前記選択した受信手段
    の受信信号を同選択後における前記処理に使用するよう
    に構成されてなる無線受信装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の無線受信装置において、 前記選択手段は、 前記受信手段を選択した時点から前記処理が終了する時
    点までは前記選択を維持し、前記処理が終了した後は再
    度前記選択を行ってから前記処理を実行するように構成
    されてなる無線受信装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は請求項3に記載の無線受信装
    置において、 前記複数の受信手段の各々は、 前記送信信号を受信した信号を検波するとともに遅延す
    る検波遅延手段と、 前記検波及び遅延した信号を基準値と比較する比較手段
    とを含み、 前記比較手段の比較結果に応じて前記受信信号を発生す
    るように構成されてなる無線受信装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の無線受信装置において、 前記処理手段は、 前記選択手段による受信手段の選択後から所定時間が経
    過する前に同選択した受信手段が前記送信信号を新たに
    受信しないとき、前記処理を終了するように構成されて
    なる無線受信装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至請求項5の何れか一項に記載
    の無線受信装置において、 前記複数の受信手段の各々に電力を独立して供給可能で
    あって、前記選択された受信手段に対し電力供給を継続
    するとともに前記選択された受信手段以外の受信手段に
    対し電力供給を停止する電力供給手段を備えてなる無線
    受信装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載
    の無線受信装置において、 前記処理手段は、 前記選択された受信手段の受信信号の異常を検出する異
    常検出手段と、 前記異常が検出されたとき前記選択された受信手段を他
    の受信手段に切換える切換え手段とを含んでなる無線受
    信装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の無線受信装置において、 前記処理手段は、 前記複数の受信手段が発生する受信信号のオア信号を形
    成するオア手段を含み、前記オア信号を前記処理に使用
    するように構成されてなる無線受信装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載
    の無線受信装置において、 前記複数の受信手段の各々はアンテナを備え、前記アン
    テナの一つと前記アンテナの他の一つとは互いに指向性
    が異なることを特徴とする無線受信装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の無線受信装置におい
    て、 前記アンテナの一つは、前記アンテナの他の一つと実質
    的に直交する指向性を有してなる無線受信装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項10の何れか一項に
    記載の無線受信装置において、 前記処理手段が行う処理は、前記送信装置と前記無線受
    信装置との照合を行うための処理である無線受信装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項11の何れか一項に
    記載の無線受信装置であって、 前記送信装置が搭載された移動体の機器を遠隔操作する
    機器遠隔制御装置に適用されたことを特徴とする無線受
    信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7489949B2 (en) 2004-10-27 2009-02-10 Nihon Dempa Kogyo, Ltd. Control method for high-frequency radio equipment and high-frequency radio system
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