JP2002025992A - 基板のプラズマ処理中に基板のバイアスを監視するための改善された装置および方法 - Google Patents

基板のプラズマ処理中に基板のバイアスを監視するための改善された装置および方法

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JP2002025992A JP2001159118A JP2001159118A JP2002025992A JP 2002025992 A JP2002025992 A JP 2002025992A JP 2001159118 A JP2001159118 A JP 2001159118A JP 2001159118 A JP2001159118 A JP 2001159118A JP 2002025992 A JP2002025992 A JP 2002025992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマの非一様性に対処するため基板バイ
アスに対する更に精密な調整を提供する。 【解決手段】 プラズマで基板を処理する処理システム
は、プラズマ28と基板支持物20を入れるように構成
された処理チャンバ12を含む。各電極を基板支持物に
結合し、RF電源48を各電極に結合することにより各
電極をバイアスして、支持表面上に配置した基板22上
にDCバイアスを作成する。第一と第二の入力をそなえ
た第一の比較器U1を一方の電極46に電気的に結合
し、絶縁素子D1を第一と第二の入力間に結合して第一
入力を一方の電極上のバイアスから絶縁する。出力は第
一と第二の入力の間の電圧差を反映する。第二の比較器
U2の第一の入力を第一の電極44に、第二の入力を第
二の電極46に結合する。出力は第一と第二の電極の間
のバイアス差から生じる第一と第二の入力の間の電圧差
を反映する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、集積回路の
生産におけるプラズマを利用する基板の処理に関するも
のである。詳しくはプラズマ処理システム、たとえば処
理の間、静電チャックを利用して基板をサセプタに固定
するプラズマ処理システムでの基板バイアスパラメータ
の決定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスプラズマは、PECVDのようなプ
ラズマエッチングおよびプラズマ堆積の用途を含むさま
ざまな集積回路製造プロセスで広く使用される。一般
に、プラズマは処理チャンバの中で作成され、チャンバ
内に低圧プロセスガスを入れた後、チャンバ内に電気エ
ネルギーを向けて、チャンバ内に電界を形成することに
より作成される。電界によりチャンバ内に電子流が形成
される。電子流は、個々の電子とガス分子との衝突によ
り分子に運動エネルギーを移すことにより個々のガス分
子をイオン化する。電子は電界の中で加速され、ガス分
子の効率的なイオン化を行う。ガスのイオン化された粒
子と自由電子は全体として、ガスプラズマと呼ばれるも
のを形成する。
【0003】ガスプラズマはさまざまな異なるプロセス
で有用である。普通に使用される一つのプラズマプロセ
スはプラズマエッチングプロセスであり、基板の表面か
ら材料の層が除去すなわち「エッチング」される。エッ
チングプロセスでは、プラズマのイオン化されたガス分
子は一般に正に帯電され、基板は負にバイアスされるの
で、正にイオン化されたプラズマ粒子は基板表面に吸引
され、表面に射突することにより基板表面をエッチング
する。たとえば、基板をエッチングして基板上の望まし
くない材料層またはコーティングを除去した後、もう一
つの層が堆積される。このような堆積前エッチングプロ
セスは基板のエッチング洗浄と呼ばれることが多い。
【0004】他の普通のプラズマプロセスには堆積が含
まれ、基板上に材料層が堆積される。化学蒸着法(ch
emical vapor deposition)す
なわちCVDでは、たとえば、一般に、材料ガスが処理
チャンバに導入され、処理チャンバ内でガスが化学的に
反応し、露出した基板表面上に材料層またはコーティン
グが形成される。ガスプラズマを利用して化学反応を増
強することができる。プラズマを利用するこのようなC
VD蒸着プロセスはプラズマ増強(enhanced)
CVDすなわちPECVDと呼ばれる。プラズマを利用
して、エネルギーをプロセスに供給し、蒸着品質、蒸着
速度を増強する。通常程度の当業者には一般に理解され
るように、他のプラズマ堆積プロセスも存在する。
【0005】半導体基板のプラズマ処理の間、基板の表
面に加速電圧を印加することが有用であることが多い。
加速電圧または基板バイアスを利用して、プラズマの中
のイオンまたは他の帯電粒子を基板表面に加速する。エ
ッチングプロセスでは、帯電プラズマ粒子が基板表面に
引き付けられ、実際に表面に射突し、前記のようにエッ
チングを行う。PECVDのような堆積プロセスでは、
このような帯電粒子の射突により与えられるエネルギー
を利用して、前記のように堆積速度を更に向上したり、
堆積品質を向上する。
【0006】一般に、プラズマ増強されたエッチングお
よび堆積プロセスでの基板のバイアスは、基板を介して
処理チャンバ内の電極からのRF電界を、エッチングさ
れるべき、または堆積される材料層を受け入れるべき露
出された基板表面に容量結合することにより行われる。
詳しく述べると、サセプタまたは基板支持物の中に配置
された電極はRF給電装置でバイアスされて、RF電界
が作成される。次に、サセプタと基板を介してRF電界
が容量結合されることにより、露出した基板表面を横切
って比較的一様なDCバイアス電位が形成される。基板
表面のDCバイアスは前記のようにプラズマに影響を及
ぼすことにより、エッチングまたは堆積のプロセスを増
強する。
【0007】プラズマ処理システム内では、プラズマに
は通常、特定の非一様性が伴う。たとえば、プラズマ密
度はプラズマの中心で最大となることが多い。これは、
処理チャンバの側面に近接したエッジ効果によるもので
ある。プラズマの中の非一様性は、プラズマを利用する
エッチングおよび堆積のプロセスの中の不一致に変化す
る。たとえば、基板の中心近傍のエッチング速度が基板
の外側のへり近傍のエッチング速度より大きいというエ
ッチング速度の望ましくない変動が生じ得る。更に、プ
ラズマ増強された堆積プロセスでは、堆積の受ける影響
は基板の中心近傍と基板のへりとで異なることがあり、
その結果、基板を横切って放射状に非一様な堆積層およ
び非一様な堆積速度が生じることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】プラズマ処理システム
のこのようなプラズマの非一様性に対処する試みが当業
者により行われてきた。たとえば、2000年5月4日
に出願された米国特許出願、「静電チャックを利用する
基板のプラズマ処理のための改善された装置および方
法」(Improved Apparatus and
Method for Plasma Proces
sing of a SubstrateUtiliz
ing an Electrostatic Chuc
k)には、基板上のバイアスを選択的に調整することに
より、システム内のプラズマの非一様性を相殺するプラ
ズマ処理システムが開示されている。この出願はここに
引用することにより全体を本明細書の一部として組み入
れる。そのシステムは全体のプラズマプロセスを改善す
るが、基板バイアスを変化させる際に精密な選択性を達
成することは困難であった。したがって、本発明の一つ
の目的は、プラズマの非一様性に対処するためにプラズ
マ処理システムで基板バイアスに対する、より精密な調
整を提供することである。
【0009】発明の他の側面によれば、静電チャックを
利用するシステムでも精密なバイアス制御が提供される
ことが望ましい。特に集積回路の製造の間、処理されて
いる基板は基板支持物またはサセプタにより処理チャン
バの中に支持される。基板は処理の間、サセプタ上に物
理的に固定されることが多い。これは、たとえば、基板
とサセプタとの間の熱伝達を改善するためである。基板
を固定する一つの仕方は静電チャック(ESC:ele
ctrostatic chuck)を使用することで
ある。静電チャックは、基板にDCバイアスを印加する
ことにより、基板をサセプタに静電的に引き付け、固定
する。静電チャックは当業者には知られており、適切な
設計が前記の2000年5月4日に出願された米国特許
出願、「静電チャックを利用する基板のプラズマ処理の
ための改善された装置および方法」(Improved
Apparatus and Method for
Plasma Processing of a Su
bstrate Utilizing an Elec
trostatic Chuck)、および米国特許第
5,117,121号に示されている。後者の米国特許
もここに引用することにより本明細書の一部として組み
入れる。静電チャックは通常、基板をバイアスするため
に使用されるのと同じ電極を使用する。この慣例によ
り、このような測定に対する静電クランピング電圧の影
響により、基板表面のバイアスレベルの精密な測定が更
に一層困難となった。したがって、本発明のもう一つの
目的は、静電チャックを利用して処理システム内のプラ
ズマの非一様性に対処するために、より精密な基板バイ
アスを提供することである。
【0010】本発明の更にもう一つの目的は、プラズマ
処理に必要な基板の所望のバイアスに悪影響を与えるこ
となく、前記の目的に対処することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の原理によれば、
処理システムは改善された基板バイアス制御のために、
プラズマ処理システムの中で基板バイアスの更に精密な
監視を行う。更に、本発明のシステムは、静電チャック
を利用するシステムと組み合わせてこのような精密なバ
イアス測定を行う。より一様なプラズマ処理または選択
的に変化するプラズマ処理のため、システムから得られ
る測定結果を使用して、露出した基板表面の選択された
部分を横切ってバイアスを変化させることができる。
【0012】その目的のため、処理システムはプラズマ
を入れるための処理チャンバを含む。プラズマに近接し
て基板を支持するために、基板支持物がチャンバ内にと
う載される。複数の電極、たとえば第一および第二の電
極が基板支持物に結合され、支持表面に近接して配置さ
れる。電極は電気的に相互に絶縁される。電極をRF電
気エネルギーでバイアスするために、RF電源が各電極
に結合される。バイアスされた電極は、基板支持物の支
持表面上に配置された基板の露出した表面上にDCバイ
アスを作成するように基板支持物とともに動作し得る。
【0013】本発明の一つの側面によれば、バイアスを
選択的に変える目的で、複数の比較器を利用して個々の
電極上のバイアスを監視する。更に詳しく述べると、第
一の比較器は一方の電極に電気的に結合された第一およ
び第二の入力をそなえる。第一の入力と第二の入力との
間に結合された絶縁素子が、RF電源によって作成され
る被監視電極上のバイアスから第一の入力を絶縁するよ
うに動作することができる。第一の比較器は、RF電源
によって作成される電極DCバイアスにより生じる第一
の入力と第二の入力との間の電圧差を反映する出力をそ
なえている。第一の入力はRF電源によって作成される
電極バイアスから絶縁されているので、第一の比較器は
電極RFバイアスを反映する。
【0014】第二の比較器は第一の電極と第二の電極と
の間の電圧バイアス差の表示を与える。第一の比較器か
らの出力を一方の電極に結合し、第二の比較器の出力を
両方の電極の間に結合することにより、各個別電極のバ
イアスレベルを得ることができる。詳しく述べると、第
二の比較器は第一の電極に結合された第一の入力と第二
の電極に結合された第二の入力とをそなえる。第二の比
較器は、第一の電極と第二の電極との間のバイアス差か
ら生じる第一の入力と第二の入力との間の電圧差を反映
する出力をそなえる。一方の電極上のバイアスを反映す
る信号と二つの電極の間のバイアス差を反映する信号と
から、他方の非測定電極の相対バイアスを得ることがで
きる。このようにして、第一の電極と第二の電極上の相
対バイアスを監視することによりバイアスを最適に調整
できる。
【0015】比較器の被監視出力を利用して、電極の相
対バイアスを判定することにより、プラズマプロセスの
希望に沿ってバイアスを調整することができる。その目
的のため、RF電源と電極との間に可変コンデンサが結
合される。コンデンサのキャパシタンスを変える事によ
り、複数の電極の中の少なくとも一つの電極により基板
上に作成されるバイアスを複数の電極の中の他の電極に
より基板上に作成されるバイアスに対して変える。この
ようにして、基板の一つの部分でのプラズマの影響を基
板のもう一つの部分でのプラズマの影響に対して選択的
に変えることができる。
【0016】本発明のもう一つの側面によれば、比較器
の入力の少なくとも一方が分圧回路を介して電極に結合
される。分圧回路は比較器入力の電圧レベルを変えるよ
うに選択的に調整できる可変抵抗を含む。処理システム
が静電チャックを利用するとき、RF電源の他にDC電
源が各電極に結合される。DC電源は、基板をサセプタ
に静電的にクランプするために必要な各電極での電圧差
を与える。可変抵抗を選択的に変えることにより、比較
器入力の電極に対するクランピングDCバイアスの影響
を除去することができる。このようにして、比較器出力
は、RF電源により作成される電極上のDCバイアスが
生じる入力間の差に直接関連している。
【0017】本発明のもう一つの側面によれば、それぞ
れ第一および第二の電極に結合された第一および第二の
入力をそなえる、もう一つの比較器が利用される。比較
器の出力は、第一の電極と第二の電極との間のバイアス
差によって生じる第一の入力と第二の入力との間の電圧
差を反映する。しかし、出力は自動調整素子、たとえば
サーボモータに結合され、自動調整素子は可変抵抗に結
合される。サーボモータは自動的に可変抵抗の抵抗値を
変えて、入力の一方を調整し、比較器出力をゼロにす
る。比較器出力は、出力がゼロになるまでサーボと可変
抵抗を駆動する。DC電源がオンで、RF電源がオフの
状態でこれが行われると、両方の電極に結合された比較
器入力がゼロ出力を生じるように調整されるので、バイ
アス測定は本質的にDC電源の影響を受けない。可変抵
抗の自動調整を行う比較器入力は電極間の異なるバイア
スを測定する比較器入力と同じであるので、一方の比較
器の出力を自動的にゼロにすることにより、他方の比較
器の出力もゼロとなる。各比較器の出力と自動調整素子
との間にディセーブルスイッチが結合される。ディセー
ブルスイッチはRF電源に結合され、電極にRF電力が
与えられるときに自動調整素子をディセーブルするよう
に動作することができる。したがって、両方の電極に結
合された比較器の出力はその出力をゼロにするように更
に変えられることはないので、比較器はその第一の入力
と第二の入力との間の電圧差を測定して、電極間のバイ
アス差を反映する出力信号を与える。
【0018】したがって、RF給電装置に起因する電極
の個別バイアスレベルを反映する信号が比較器出力に生
じる。このようにして、可変コンデンサを調整して、二
つの電極の間の所望の電極バイアスを達成することがで
きる。したがって、基板のバイアスを同様に選択的に変
えて、プラズマプロセスの中で所望の結果を達成するこ
とができる。二つの電極について本発明を説明するが、
多数の電極を利用してもよく、それらのバイアスレベル
も本発明を利用して同様に測定することができる。
【0019】本発明のこれらの特徴と利点、および他の
特徴と利点は、付図を参照して以下更に詳細に説明す
る。
【0020】本明細書に含まれ、本明細書の一部を構成
する付図は、本発明の実施例を示し、また下記の本発明
の一般的な説明とともに、本発明の原理を説明する役目
を果たす。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の原理に従って利
用することができるプラズマ処理システムの一実施例を
示す。プラズマ処理システムは一般に処理チャンバ12
を含む。処理チャンバ12は、ステンレス鋼のような適
当な金属で形成されたベース部14、および石英のよう
な適当な金属で形成された誘電体部16を含む。プラズ
マ生成集合体18が処理チャンバ12の誘電体部16に
結合される。基板支持物またはサセプタ20が処理チャ
ンバ12の中に配置され、プラズマ処理のためにその中
で半導体ウェハまたは基板22を支持するように構成さ
れる。処理チャンバ12、そして特に誘電体部16はそ
の中に、プラズマ28を入れるためのプロセス空間26
を定める。図1の実施例では、プロセス空間26とプラ
ズマ28の下に基板22が配置される。
【0022】本発明の一実施例では、処理システムは隔
離されたプラズマプロセスに対して利用される独立型の
プラズマ処理システムとすることができる。もう一つの
実施例では、処理システムは、複数の他の処理システム
と、種々のシステムの間で基板を移動させる、図示しな
い、中央に配置された基板転送モジュールとをそなえた
多プロセスシステムに組み込むように構成することがで
きる。このような多チャンバ多プロセスのシステムは当
業者には知られている。
【0023】プラズマ処理のため、プロセス空間26は
一般に真空でなければならない。したがって、処理チャ
ンバ12は適切な真空系30に結合される。真空系30
は、プロセス空間26の中に所望の真空圧力を与えるた
めに、当業者には知られているような適切な真空ポンプ
と弁を含む。処理チャンバ12は、当業者には知られて
いるように空間26に真空を入れるために必要な開口を
そなえるように適切に構成される。
【0024】プラズマ生成集合体18が図1に示されて
おり、これは処理チャンバ12の誘電体部16に電気的
に結合される。プラズマ生成集合体18は、しばしば当
業者により「ガラス鐘」と呼ばれる誘電体部16内に電
気エネルギーを誘導結合することにより、基板支持集合
体20より上のプロセス空間26の中にプラズマ28を
形成する(図1参照)。誘電体部すなわちエンクロージ
ャ16は、ベース14の開放した上面34を取り囲むベ
ース14のフランジ32の上に据え付けられる。処理チ
ャンバの種々の部を適切に真空封止するために、ベース
14と誘電体部16との間に適切なOリングシールと他
のシール(図示しない)が通常配置される。
【0025】空間26の中にプラズマを形成するため
に、空間26にプロセスガスが導入され、空間に電気エ
ネルギーが電気的に結合されることにより、ガス粒子が
イオン化されてプラズマが形成される。その目的のた
め、処理チャンバが適切なプロセスガス源36に結合さ
れ、適切なプロセスガスが導入されて、プラズマ28が
形成される。何か適切なガス分散素子(図示しない)を
ガス源36に結合して、アルゴンのようなプロセスガス
を空間26内に一様に導入することにより、一様で密な
プラズマを形成してもよい。ガス源36は、たとえば化
学蒸着法のために、チャンバ12の中で一緒に混合され
た多重ガスを含んでもよい。
【0026】空間26内でプラズマを点弧して持続する
ために、プラズマ生成集合体は図1に示されるように、
誘電体部16のまわりに巻かれたヘリカルコイル38の
形式の誘導素子を含む。コイル38は本質的に、誘電体
部16とエンクロージャの外壁表面17のまわりにはめ
こまれるような寸法のヘリカルコイルの形状に形成され
た細長い導体である。コイル38はプラズマ電源40に
電気的に結合される。プラズマ電源40は、従来通り、
RF給電装置と、RF電力をコイル38に効率的に結合
するための適切なRF整合回路とを含む。電源40から
のRF電気エネルギーはコイル38によりプロセス空間
26に誘導結合されて、プロセスガスを励起し、プラズ
マ28を形成する。誘導結合されたプラズマとそのプラ
ズマの形成は当業者には知られており、プロセス空間2
6にエネルギーを誘導結合するために種々の異なる構成
を利用することができる。したがって、図1は広い概念
形式で、プラズマを処理チャンバ12に誘導結合するた
めの一つの可能な実施例だけを開示している。
【0027】更に、通常程度の当業者には容易に理解さ
れるように、本発明での使用に適したプラズマ処理シス
テムは多数の異なる形式の任意の一つを取ってもよく、
異なる構成の処理チャンバを含んでもよい。たとえば、
もう一つの誘導結合されたプラズマ処理システムでは、
処理チャンバの上面上に配置された(ヘリカルコイルに
対立するものとしての)平らなコイルを利用し、処理チ
ャンバの上面の誘電体窓を通してエネルギーが結合され
る。また、プラズマは誘導的でなく、容量的に形成して
もよい。このような容量結合されたシステムでは、プロ
セス空間26内の電極素子、たとえば、電気的にバイア
スされたガス分散シャワーヘッド(図示しない)がもう
一つの電極、たとえば、バイアスされた基板支持物集合
体20および基板22と組み合わせて利用される。電極
相互の間の電界は基板近傍のプラズマを持続させる。し
たがって、本発明は誘導結合されたプラズマまたは容量
結合されたプラズマを使用する種々の異なるプラズマ処
理システム、あるいは半導体基板22を処理するための
プラズマを別の方法で形成するシステムと一緒に組み込
んでもよい。
【0028】本発明では、多重電極を使用して、処理結
果を改善するようなプラズマの形状にしている。図1に
示されるように、本発明の実施例では複数の電極が含ま
れる。これら複数の電極には、基板支持物20に結合さ
れた第一の電極44、および第一の電極44に近接し
て、やはり基板支持物に結合された第二の電極46が含
まれる。図示するように、電極44および46は基板支
持物20の中に埋め込まれている。第二の電極46は全
体として第一の電極44から間隔を置いて配置され、第
一の電極44から電気的に絶縁されている。本発明は基
板表面23にDCバイアスを形成し、選択的にDCバイ
アスを変化させるために多重電極の使用を期待する。し
たがって、開示された本発明は少なくとも二つの電極、
しかし多分、より多数の電極を利用するシステムを包含
し、特許請求の範囲はこのような多重電極処理システム
を包含する。ここで本発明を説明する際に参照しやすく
するため、図示の電極をときに第一の電極44および第
二の電極46と呼ぶことがある。しかし、前記したよう
に、本発明の他の実施例では、第三、第四、および他の
電極を利用してもよい。更に、第一の電極と第二の電極
は呼び方を入れ替えてもよい。たとえば、図1および図
2に示された実施例では多重電極に、第一の電極と名付
けられた外側の環状電極44、および第二の電極と名付
けられた内側の平円盤状電極46が含まれる。しかし、
このような名称は逆にしてもよく、たとえば、電極44
を第二の電極、電極46を第一の電極と名付けてもよ
い。
【0029】本発明のもう一つの側面によれば、RF電
源48によって形成される電極上のDCバイアスは電極
相互の間で選択的に変えられる。その目的のため、一方
の電極のバイアスは他方の電極上の一定バイアスに対し
て選択的に変えてもよく、またその逆を行ってもよい。
その代わりに、本発明の原理に従って両方(またはより
多くの)電極を相互に選択的に変えてもよい。したがっ
て、本発明を説明する目的で図面の電極を第一の電極お
よび第二の電極と名付けることはいかなる意味でも本発
明を限定するものと考えるべきでない。
【0030】本発明の一実施例では、図示されているよ
うに、第一と第二の電極44、46は基板支持物または
サセプタ20の中に埋め込まれる。基板支持物20は窒
化アルミニウムのような誘電体材料で形成されることが
好ましい。電極はモリブデンのような適当な導電性の材
料で作ることができる。適当な電極44、46は日本の
N.G.K.から厚さ120ミクロンのモリブデン電極
として入手できる。本発明の原理に従って、他の適当な
電極材料を利用してもよい。
【0031】以下に説明するような電極44および46
は、RF電力を電極に与えるための適切なRF給電装置
を含むRF電源に電気的に結合される。本発明の一実施
例では、電極44、46は、基板22を基板支持物20
に静電的にクランプするためにも利用される。その目的
のため、電極44、46はクランピングDC電源50に
結合される。クランピングDC電源50は電極上にDC
バイアスを誘起することにより、適当な電界を形成す
る。この電界は、周知の静電クランピング原理に従って
基板22をクランプする。バイアスされた電極44、4
6と組み合わされたRF電源48は基板22上に、特に
プラズマ28に面する基板の上表面23上にRFで作成
されたDCバイアスを形成する。基板表面23上のバイ
アスはプラズマ28の中のイオンおよび他の帯電粒子を
表面23に加速する。表面23上のこのような基板バイ
アスはプラズマエッチングプロセスを増強する。また
は、表面23上のこのような基板バイアスを使用して、
たとえばPECVDにおける堆積を増強する。電源50
により基板上に形成されるクランピングDCバイアスは
一般に表面23から離れるように限定され、プラズマと
相互作用する表面23のRFで作成されるDC基板バイ
アスにあまり影響を与えない。このような方法で基板を
バイアスすることにより、エッチングプロセスと堆積プ
ロセスを増強することは知られているが、一般にこのよ
うなバイアスに対して制御はほとんど行われず、プラズ
マプロセスはプロセス空間26の中に形成されたプラズ
マ28の気ままに任されている。
【0032】2000年5月4日に出願され、ここに引
用することにより本明細書の一部として組み入れる米国
特許出願、「静電チャックを利用する基板のプラズマ処
理のための改善された装置および方法」(Improv
ed Apparatusand Method fo
r Plasma Processing ofa S
ubstrate Utilizing an Ele
ctrostatic Chuck)の発明は、電極4
4、46の選択的バイアスにより基板表面上のRFによ
り作成されるDCバイアスを選択的に変化させることに
より、問題に対処している。本発明は、各電極上に作成
される特定の相対バイアスの測定が行えるようにするこ
とによりバイアスをより精密に調整して、より選択的な
プラズマ処理が行えるようにする。
【0033】図2は本発明の一実施例を示し、第一およ
び第二の電極44、46の切り取った透視図を示す。第
一および第二の電極44、46はRF電源48に結合さ
れる。RF電源48は、電極をバイアスするのに適当な
RF信号を作成することができるRF給電装置54を含
む。本発明の一側面によれば、電気的に容量性の構造5
6、58がRF電源48と電極44、46との間に電気
的に結合され、電気的に容量性の構造56、58の一つ
以上が可変または調整可能なキャパシタンスをそなえて
おり、電極の少なくとも一つにより基板表面23上に作
成されるDCバイアスを他の電極の少なくとも一つによ
り基板上に作成されるDCバイアスに対して変化させ
る。図2に示される実施例では、第一の電極44は、可
変キャパシタンスをそなえた第一の電気的に容量性の構
造56に結合される。すなわち、容量性の構造56のキ
ャパシタンスは増加または減少するように調整すること
ができる。第二の電極46は、第二の容量性構造58に
よりRF電源48に結合される。図2に示される実施例
では、第二の容量性構造も可変キャパシタンスをそなえ
る。本発明で使用されるべき適当な容量性構造は、可変
空気コンデンサまたは真空コンデンサのような従来の可
変コンデンサである。
【0034】前記のように、第一および第二の電極の名
付けに対して、コンデンサ56、58も同様に本発明の
説明の目的で名付けられる。二つより多い電極を利用す
ることも考えられるので、種々の電極をRF電源48に
結合するために二つより多いコンデンサを利用してもよ
く、これらはすべてが可変コンデンサ、もしくは可変コ
ンデンサと固定コンデンサの組み合わせとすることがで
きる。したがって、本明細書でのコンデンサを第一およ
び第二のコンデンサと表示するのは、いかなる意味でも
本発明の範囲に対する限定と解釈すべきではない。
【0035】本発明の一つの側面によれば、可変コンデ
ンサ56、58を利用することにより、電極の一つによ
り基板表面23上に作成される容量的に結合されたDC
バイアスを電極のもう一つにより基板表面上に作成され
るDCバイアスに対して変化させる。詳しく述べると、
各電極の相互の電気バイアスは、特定の電極とRF電源
48との間に結合されたコンデンサの電気キャパシタン
スを変えることにより選択的に変えることができる。た
とえば、プラズマがどのように影響を受けるかに応じ
て、一方の電極を他方の電極より高いバイアス電圧でバ
イアスしてもよい。前記のように、制限された空間内の
プラズマ、たとえば、処理チャンバ12の中のプラズマ
28では一般に、プラズマ密度が一様でない。特に、密
度が最大になるのは、チャンバ12の中心、したがっ
て、基板の外側のへりではなくて、基板の中心が最も多
い。したがって、エッチング速度、堆積速度、およびプ
ラズマに影響される他のパラメータの変化は、基板表面
23を横切って放射状に変わり得る。本発明を使用し
て、このようなプラズマの非一様性に対処し、またエッ
チング速度および堆積速度を含む対応するプラズマパラ
メータの放射状の変化に対処することができる。ここで
説明されている本発明の一実施例では、プラズマと基板
表面23の中心では表面23の外側のへり(エッジ)よ
りプラズマ密度が大きいという問題に対処するため、電
極44、46は相互に異なったバイアスを受ける。通常
程度の当業者には容易に理解されるように、特定の処理
システムに付随する他の種々のプラズマの非一様性も、
コンデンサのキャパシタンスを変え、電極の中の一つ以
上の電極上の、したがって基板表面23上のRFで作成
されるDCバイアスを操作することにより本発明で対処
することができる。
【0036】図2で第一のコンデンサ56は、必要に応
じて増減できる可変キャパシタンスをそなえている。基
板の外側のへりでの低いプラズマ密度に対処するため
に、第一の電極44はより高いバイアスレベルでバイア
スして、より多数のプラズマ粒子が基板表面23の外側
の環状の、または周囲のへりに引き付けられるようにす
るべきである。コンデンサ56のキャパシタンスを小さ
くすると、電極44のバイアスレベルが上昇する。たと
えば、電極44、46の両方を、電力レベルが300ワ
ットから400ワットの範囲にあるRF電源48によっ
て同様にバイアスすると、両方の電極がアース電位に対
して約−100ボルトDCのバイアスレベルを受けるこ
とになる。このようにして、電極は基板22の表面23
を横切って約−100ボルトDCの範囲のほぼ一様なD
Cバイアスを加えることになる。このとき、基板表面2
3を横切る一様なDCバイアスはプラズマ28の中の非
一様性を受けることになる。種々の電極44、46に与
えられる電力量はそれらの電極とRF電源48との間に
結合されたそれぞれのコンデンサ56、58のキャパシ
タンス特性によって左右される。本発明の一つの側面で
は、可変コンデンサ56のキャパシタンスを小さくする
ことにより、より多くの電力が第一の、すなわち外側の
電極44に与えられるので、電極44は基板表面23の
外側、すなわち環状部分の、より高いDCバイアスレベ
ルを維持する。もちろん、可変コンデンサ56のキャパ
シタンスを大きくすることにより、逆の結果が生じ、第
一の電極44に比べて、より多くの電力が第二の、すな
わち中心の電極46に与えられる。このとき、電極46
は電極44より相対的に高いバイアスに維持されるの
で、基板表面23の中心部分は表面23の外側の環状部
分より高いバイアスレベルに維持される。基板表面23
の外側の環状部分で、より高いバイアスレベルを維持す
ることは、プラズマ28の外側へりで通常生じるプラズ
マ密度の低下に対処して、基板表面23を放射状に横切
って一様なエッチングまたは堆積速度を達成するために
望ましい。
【0037】若干類似した効果を得るため、そして中心
電極46に対して外側の電極44のバイアスレベルを上
昇させるために、第二のコンデンサ58も変えることが
できる。そのようにして、第二のコンデンサ58のキャ
パシタンスを大きくすると、電極46に与えられる電力
量が少なくなるので、電極46のバイアスレベルが低下
する。これにより実質的に、基板表面23の内側すなわ
ち中心部分のバイアスレベルと比べて基板表面23の外
側の環状部分に近接したバイアスレベルが上昇する。な
お更に、両方のコンデンサ56、58を変化させてもよ
い。この場合、コンデンサ56、58のキャパシタンス
を調整して相互に増減させて、電極44、46上と表面
23を横切って所望の相対バイアスレベル調整を行う。
たとえば、電極46に対して外側の、すなわち第一の電
極44上の相対バイアスレベルを上昇させるためには、
コンデンサ56のキャパシタンスを小さくするか、コン
デンサ58のキャパシタンスを大きくするか、または両
方の条件を同時に満足させる。図2に示すように、コン
デンサ56、58をリンケージ57で物理的に一緒に接
続して、それらのキャパシタンスが同期して変化するよ
うにしてもよい。
【0038】図2を参照して説明してきた本発明は、静
電チャックを含む基板支持物があってもなくてもプラズ
マ処理チャンバの中で利用することができる。図2は、
第一および第二の電極44、46を利用する基板支持物
上に静電チャック機能を設けるために利用できる構成要
素を示す。詳しく述べると、クランピングDC電源50
が電極44、46に結合され、電極相互の間にDC電位
差を与えるので、周知の静電クランピング原理に従って
基板を支持物20に静電的にクランプする。クランピン
グDC電源は一般に、電極に結合される正の端子61お
よび負の端子62をそなえたクランピングDC給電装置
を含む。図2に示された実施例では、正の端子61は外
側すなわち第一の電極44に結合され、負の端子62は
内側すなわち第二の電極46に結合される。しかし、D
Cクランピングバイアス電圧は電極に対して逆転しても
よく、静電チャックは同様に良好に動作する。本発明を
静電チャックと一緒に利用するときは、RFフィルタ6
4、66を利用して、クランピングDC電源50を給電
装置54からのRF信号による損傷から保護する。図2
の実施例に示されるコンデンサ56、58はともに可変
であり、したがって、各々のキャパシタンスを変えるこ
とにより、前記したように一方の電極により基板上に作
成されるRFから形成されるDCバイアスを他方の電極
により基板上に作成されるDCバイアスに対して変える
ことができる。本発明と一緒に静電クランピング機能も
組み入れられるとき、コンデンサ56、58は更に電源
50のDC信号からRF給電装置54への絶縁も行う。
【0039】前記したように、コンデンサ56、58の
キャパシタンスを同時に、そして同期して変化させるこ
とが望ましいことがある。その目的のためコンデンサ
は、リンケージ57のように一緒に結合されることによ
り同期式で調整されるように構成することができる。た
とえば、処理の間、RF給電装置54に対してやや一定
の電力負荷を維持することが望ましいことがある。した
がって、可変コンデンサ56、58は物理的に結合すな
わち連動させることにより、それらのキャパシタンス値
を同期式で同時に調整して、やや一定の電力負荷を与え
ることができる。詳しく述べると、連動コンデンサを調
整して、第一のコンデンサ56のキャパシタンスを小さ
くするとともに第二のコンデンサ58のキャパシタンス
を同様の量だけ大きくすることにより、第二の、すなわ
ち内側の電極46に対して第一の、すなわち外側の電極
44に、より大きなバイアスレベルを与えることができ
る。コンデンサ56、58は並列に給電装置54に電気
的に結合されているので、それらのキャパシタンスは直
列に数学的に加算されて、給電装置に対する全体的な容
量性負荷を表す。したがって、コンデンサが給電装置5
4に対して与える全体の電力負荷はコンデンサ56、5
8のキャパシタンスの和を累積したものとなる。したが
って、一方のコンデンサを大きくすると、他方のコンデ
ンサを同じ量だけ小さくすることができ、一定の負荷が
維持される。したがって、可変コンデンサ56、58に
対する調整機構を連動させることにより、電極44、4
6の間の相対差分DCバイアスを前記のように変化させ
て調整しつつ、RF給電装置に対する比較的一定の電力
負荷を維持することができる。
【0040】再び図2を参照して、本発明の一実施例を
更に詳細に説明する。本発明は、RF電源48により各
電極上に容量的に作成されるDCバイアスを測定するた
めのシステムと方法を提供する。その目的のため本発明
は、RF給電装置54により電極の少なくとも一つの上
に作成されるDCバイアス、および二つの電極の間で測
定されるDCバイアス差を監視するためのシステムを提
供する。一方の電極からのバイアスと、二つの電極の間
の差分バイアス測定値を利用して、他方の測定されない
電極からのバイアス測定値を判定することができる。本
発明により、各電極上のバイアスの精密な測定を行うこ
とができるので、可変コンデンサ56および58に対す
る精密で選択的な調整を行って、基板表面23で所望の
DCバイアスを得ることができる。図2に示される実施
例は静電クランプを利用しているので、電極はRF電源
48からのRF、およびDC電源50からのDC信号で
バイアスされる。
【0041】より詳しく述べると、第一の比較器U1は
第一の入力70および第二の入力72をそなえている。
第一の比較器U1は、図2でバイアス電圧出力と表され
る出力73をそなえている。比較器U1の第一および第
二の入力70、72は一方の電極、たとえば電極46に
電気的に結合される。クランピングDC電源50の端子
62は電極46に結合され、比較器入力70、72は電
気的に電極46と電源50との間に結合される。分圧回
路74が電源50と入力70との間に電気的に結合され
て、構成要素U1に入力信号を与える。分圧回路は抵抗
R1および可変抵抗VR2を含む。入力70は分圧回路
74の抵抗R1とVR2との間に接続される。RFフィ
ルタ66は入力70をRF給電装置54のRF信号から
絶縁する。
【0042】入力72は分圧回路76を介して電極46
および電源50に結合される。分圧回路76は抵抗R3
およびR4を含む。入力72は抵抗R3とR4との間に
接続される。RFフィルタ77が入力72を給電装置5
4のRF信号から絶縁する。比較器U1は、入力70と
72との間の電圧レベルの差に基づいて出力73に差信
号を与えるように差動演算増幅器を利用して構成されて
もよい。
【0043】ダイオードD1のような絶縁素子が第一の
入力70と第二の入力72との間に電気的に結合され
る。詳しく述べると、D1は電源50の負端子62に、
図2に示される向きに結合される。絶縁素子D1は、本
発明の原理に従って入力70、72に差電圧信号を供給
するために利用される。詳しく述べると、RF電源48
からの電極46のバイアス電圧を測定するために、電源
48がターンオフされ、DC電源50がオンの状態で、
両方の入力70と72の入力電圧が等しくなるようにV
R2の抵抗が変えられる。抵抗R3とR4および分圧回
路76の固定値により、入力72の入力電圧が固定され
る。したがって、入力70が入力72に等しくなって比
較器U1の出力73に本質的に出力電圧が生じないよう
に、VR2が調整される。入力70と72が等しいと
き、比較器U1は本質的にゼロまたは非常に小さい出力
電圧を生じる。VR2を調整して比較器U1の出力をゼ
ロにすると、RF電源48がターンオンされ、電極46
がRFで作成されるDCバイアスを形成する。ブロッキ
ングダイオードD1により、電極46上に作成されるD
Cバイアスが分圧回路74に電流を生じることが防止さ
れる。しかし、電極46のRFのDCバイアスが分圧回
路76に電流を生じるので、抵抗R4の両端間に電圧降
下が生じる。一方、入力70はRF電源48の影響をあ
まり受けないので、入力72は入力70と異なってく
る。前記のように、クランピングDC電源50の影響は
VR2の抵抗の変化によって打ち消され、比較器U1の
出力73がゼロとなる。したがって、入力70、72の
間の電圧差と結果として得られる出力電圧73はほぼ単
に電源48からのRFで作成されるDCバイアスの結果
となる。したがって、比較器U1の出力73は電源48
によって作成される電極46上のDCバイアス電圧に比
例する。絶縁素子、すなわちブロッキングダイオードD
1はRF電源により作成される電極46上のバイアスか
ら第一の入力70を絶縁するように動作し得る。電極4
6でなくて電極44で同様の測定を行うこともできる。
【0044】第二の比較器U2を利用して、RF電源に
起因する第一の電極44と第二の電極46との間のバイ
アス差を判定する。その目的のため、第二の比較器U2
は電極44に電気的に結合された入力78と電極46に
電気的に結合された入力80とをそなえている。図2
で、第二の入力は入力72と同様に分圧回路76および
RFフィルタ77を介して電極46に結合される。入力
78は抵抗R5と可変抵抗VR6とを含む分圧回路82
を介して電極44に結合される。RFフィルタ83が入
力78を電源48のRF信号から絶縁する。分圧回路8
2の電圧を調整して比較器U2の出力86から本質的に
ゼロの出力信号を得ることにより、電源50からのクラ
ンピングDC電圧の影響も比較器U2の入力78、80
から事実上除去される。抵抗VR6を変えることによ
り、分圧回路82からの信号レベルを変える。出力86
は図2でデルタ電圧出力と表されているが、これは電極
44と46との間のバイアス差を反映しているからであ
る。電源50がオンの状態でVR6を調整することによ
り、出力86は本質的にゼロとされる。次に、RF電源
48がターンオンされ、両方の電極44と46にDCバ
イアスが作成される。RFで作成されるDCバイアスに
よって、分圧回路76と82に電流が流れ、抵抗R4と
VR6の両端間に電圧降下が生じる。入力78と80と
の間の電圧差は出力86に反映され、両電極の異なるバ
イアスレベルを表す。電源50からのDCクランピング
電圧の影響を除去するように回路が予め調整されている
ので、比較器U2の出力は内側の電極46と外側の電極
44との間のDC電圧差に比例する。
【0045】一方の電極、たとえば電極46の相対DC
バイアス、および電極44と電極46との間の差分バイ
アスを知ることにより、個別の、測定されていない電極
44上の相対バイアスレベルを数学的に判定することが
できる。本発明の代替実施例では、もちろん、電極44
のバイアスレベルを測定して、電極46のバイアスレベ
ルを数学的に判定することができる。コンデンサ56お
よび58を変化させて、所望の精密な、電極44と46
の相対バイアス、および基板表面23の相対バイアスを
達成するための実験的なデータが、比較器の73と86
からの代表的な出力電圧信号を利用して得られる。たと
えば、一方の電極を高さが他方の電極の二倍のレベルに
バイアスすることが望ましいことがある。出力信号7
3、86は電極44および46上の相対バイアス電圧レ
ベルを反映する。出力からのデータを使用して、コンデ
ンサ56および58の可変キャパシタンスを実験的に調
整することにより、電極44と46の間の特定のバイア
スレベル差を設定する、すなわち両電極で、そして最後
に基板表面で、一様なバイアスレベルを得ることができ
る。
【0046】代わりに、本発明を利用して、クランピン
グ電圧を平衡させることができる。その目的のため、分
圧回路76および82で利用される抵抗値の選択によ
り、クランピングDC電源50に起因するデルタ電圧を
判定し、電源50からの信号を調整して、電極44と4
6で平衡した、すなわち等しいクランピング電圧を達成
することができる。
【0047】本発明のもう一つの側面によれば、もう一
つの比較器U3を比較器U2と同様に構成して、電極4
4と46との間の差電圧を測定し、比較器U2の出力を
自動的にゼロにすることができる。比較器U3の出力は
自動調整素子に結合され、自動調整素子は可変抵抗VR
6に結合される。破線90で示されるように、自動調整
素子は可変抵抗VR6の抵抗を自動的に変化させる。し
たがって、自動調整素子92はこのような動作のため、
可変抵抗VR6に適切に機械的または電気的に結合する
ことができる。その目的のため、比較器U3の出力94
はサーボモータ92に結合されてサーボモータを駆動
し、比較器U3からの出力94の電圧を自動的にゼロに
する。したがって、比較器U2およびU3は本質的に電
極44および46に並列に結合されているので、比較器
U2の出力86も自動的にゼロに駆動される。電極44
と46との間のデルタ電圧の測定を行うために、ディス
エーブルスイッチ、たとえばSTR1が比較器U3の出
力94とサーボモータ92との間に結合される。STR
1は線96を介してRF電源にも動作結合される。これ
により、RF電源がオンで、RF電力が電極44および
46に与えられるとき、STR1は開放し、サーボモー
タは更に抵抗VR6を調整することはできなくなる。こ
のようにして、比較器U2およびU3に対するDCクラ
ンピング電圧の影響はサーボモータ92によりゼロとさ
れる。RF給電装置54がターンオンされたとき、サー
ボモータ92はディセーブルされ、比較器U2およびU
3はRF給電装置54により電極44と46との間に作
成されるバイアス差とその結果生じるRFによるDCバ
イアスを測定する。
【0048】前記のように比較器U1、U2およびU3
の出力は、可変コンデンサ56および58を調整して電
極44および46に所望の相対DCバイアス電圧レベル
を得るための実験的なデータを与える。出力73、8
6、および94の差分電圧信号を直接利用して、どのよ
うにコンデンサ56、58を調整すべきか決めることが
できる。その代わりに、電極44および46、そして最
後に基板表面23上に所望のDCバイアスレベルを得る
ために必要な種々のキャパシタンスレベルを生じるため
に、種々の出力電圧から表またはチャートを作成しても
よい。
【0049】本発明は図1および2に示される特定の同
心円実施例をそなえた電極と一緒に使用することに限定
されず、種々の幾何学的構成の場合に多数の電極の間の
バイアス電圧を変化させるために使用することができ
る。たとえば、間にギャップをそなえた二つの電極を利
用する、しばしばダブルD構成と呼ばれる電極構成を本
発明と一緒に使用してもよい。このような構成はしばし
ば静電クランプと一緒に利用されるので、本発明と一緒
に使用して、たとえば、プロセスチャンバの一方の側
の、チャンバの他方の側に対するプラズマの非一様性に
対処するために、基板の一方の側の近傍のバイアスレベ
ルを基板の他方の側に対して変化させるのにも適してい
るかも知れない。通常程度の当業者には容易に理解され
るように、他の電極構成も本発明と一緒に使用するのに
適している。更に、プラズマ処理システムの非一様性に
対処するために、三つ以上の電極を使用して基板上のバ
イアスを更に適応させることもできる。たとえば、プラ
ズマに対する効果を更に適応させるために、図1および
2の配置と同様に3個または4個の同心円状の電極を利
用してもよい。このとき、ここに説明した本発明の原理
に従って電極の種々の電圧レベルを測定する。
【0050】実施例の説明により本発明を示し、また実
施例をかなり詳細に説明してきたが、いかなる意味でも
特許請求の範囲をこのような詳細に限定することは発明
者の意図するところではない。程度の高い当業者は付加
的な利点および変形を容易に考えつくであろう。したが
って、より広い側面での本発明は代表的な装置および方
法の特定の詳細、また図示し説明してきた例に限定され
ない。したがって、発明者の全体的な発明概念の趣旨ま
たは範囲から逸脱することなく、このような詳細から逸
脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って利用され得るプラズマ処
理システムの側面横断面図である。
【図2】本発明の一実施例の透視図と概略図である。
【符号の説明】
12 処理チャンバ 20 基板支持集合体 22 板 28 プラズマ 44 第一の電極 46 第二の電極 48 RF電源 50 クランピングDC電源 56 第一の電気容量構造 58 第二の電気容量構造 70 第一の比較器の第一の入力 72 第一の比較器の第二の入力 73 第一の比較器の出力 74 分圧回路 78 第二の比較器の第一の入力 80 第二の比較器の第二の入力 82 分圧回路 86 第二の比較器の出力 92 サーボモータ 94 第三の比較器の出力 D1 絶縁素子 STR1 デイセーブルスイッチ U1 比較器 U2 比較器 U3 比較器 VR2 可変抵抗 VR6 可変抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード エル、シル アメリカ合衆国 カリフォルニア、サンデ ィエゴ、 バーナード センター ドライ ブ 17177 (72)発明者 ウィリアム ディ、ジョーンズ アメリカ合衆国 アリゾナ、フェニック ス、 ウエスト パーム レーン 934 (72)発明者 クレイグ ティ、ボールドウィン アメリカ合衆国 アリゾナ、チャンドラ ー、 エヌ、フェデラル ストリート 375、ナンバー334 Fターム(参考) 4K030 CA12 GA02 JA17 KA20 5F004 AA01 BB11 BB12 CA03 5F045 AA08 BB02 DP02 DQ10 EC01 EH04 EH11 EH20 GB04

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマで基板を処理するための処理シ
    ステムであって、 プラズマを入れるように構成された処理チャンバと、 プラズマに近接して基板を支持するための支持表面をそ
    なえるチャンバ内の基板支持物と、 基板支持物に結合された第一および第二の電極であっ
    て、各々が支持表面に近接して配置され、電気的に相互
    に絶縁された第一および第二の電極と、 電極をバイアスするために各電極に結合されたRF電源
    であって、バイアスされた電極はその上にDCバイアス
    を作成し、支持表面上に配置された基板上にDCバイア
    スを作成するように動作し得る、RF電源と、 一方の電極に電気的に結合された、電極のDCバイアス
    を測定するための第一および第二の入力をそなえた第一
    の比較器であって、前記第一の入力と前記第二の入力と
    の間に結合された絶縁素子がRF電源によって作成され
    る前記一方の電極上のDCバイアスから前記第一の入力
    を絶縁するように動作することができ、前記RF電源に
    よって作成される電極DCバイアスにより生じる前記第
    一の入力と前記第二の入力との間の電圧差を反映する出
    力をそなえる第一の比較器と、 前記第一の電極に結合された第一の入力と前記第二の電
    極に結合された第二の入力とをそなえる第二の比較器で
    あって、前記第一の電極と前記第二の電極との間のDC
    バイアス差から生じる前記第一の入力と前記第二の入力
    との間の電圧差を反映する出力をそなえる第二の比較器
    とを含み、 前記第一の電極と前記第二の電極にRFで作成される相
    対的なDCバイアスレベルを監視することによりDCバ
    イアスレベルを最適に調整できる、 処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の処理システムであって、 RF電源と複数の電極の中の少なくとも一つとの間に電
    気的に結合された第一のコンデンサを更に含み、 前記第一のコンデンサは、前記少なくとも一つの電極に
    より基板上に作成されるDCバイアスを前記複数の電極
    の中の他の電極の少なくとも一つにより基板上に作成さ
    れるDCバイアスに対して変えるための可変キャパシタ
    ンスをそなえ、変えられたDCバイアスは基板の一つの
    部分でのプラズマの影響を基板のもう一つの部分でのプ
    ラズマの影響に対して変える、 処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の処理システムであって、前記
    複数の電極の中の少なくとも二つの電極によって作成さ
    れるDCバイアスが相互に対して変えられるように、前
    記複数の電極の中のもう一つの電極に結合された第二の
    コンデンサを更に含む、処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1の処理システムであって、基板
    支持物が誘電体材料で形成され、電極が誘電体材料の中
    に埋め込まれる、処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1の処理システムであって、電極
    に結合されたDC電源が更に含まれ、基板支持物の支持
    表面に基板を静電クランプするために、二つの電極の間
    にDC電位差を作成するように前記DC電源が動作し得
    る、処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1の処理システムであって、前記
    第一の比較器の入力の少なくとも一方が分圧回路を介し
    て電極に結合され、前記分圧回路は比較器入力の電圧レ
    ベルを変えるように調整できる可変抵抗をそなえてい
    る、処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1の処理システムであって、前記
    第二の比較器の入力の少なくとも一方が分圧回路を介し
    て電極に結合され、前記分圧回路は比較器入力の電圧レ
    ベルを変えるように調整できる可変抵抗をそなえてい
    る、処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7の処理システムであって、前記
    可変抵抗の抵抗値を自動的に変化させるために前記可変
    抵抗に結合された自動調整素子が更に含まれ、前記第二
    の比較器の出力に基づいて前記可変抵抗の抵抗値が変え
    られるように前記自動調整素子が前記第二の比較器の前
    記出力に結合される、処理システム。
  9. 【請求項9】 請求項7の処理システムであって、第一
    の入力が第一の電極に結合され、第二の入力が第二の電
    極に結合されたもう一つの比較器が更に含まれ、前記第
    一の電極と前記第二の電極との間のバイアス差によって
    生じる前記第一の入力と前記第二の入力との間の電圧差
    を前記もう一つの比較器の出力が反映する、処理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項8の処理システムであって、前
    記RF電源および前記自動調整素子に動作結合されたデ
    ィセーブルスイッチが更に含まれ、前記RF電源によっ
    て電極にRF電力が与えられるとき前記自動調整素子を
    ディセーブルするように前記ディセーブルスイッチが動
    作し得る、処理システム。
  11. 【請求項11】 請求項1の処理システムであって、前
    記絶縁素子がダイオードである、処理システム。
  12. 【請求項12】 プラズマで基板を処理するための処理
    システムであって、 プラズマを入れるように構成された処理チャンバと、 プラズマに近接して基板を支持するための支持表面をそ
    なえるチャンバ内の基板支持物と、 基板支持物に結合された第一および第二の電極であっ
    て、各々が支持表面に近接して配置され、電気的に相互
    に絶縁された第一および第二の電極と、 各電極に結合されたDC電源であって、基板支持物の支
    持表面に基板を静電クランプするために、二つの電極の
    間にDC電位差を作成するように動作し得るDC電源
    と、 電極をバイアスするために前記DC電源と同時に各電極
    に結合されたRF電源であって、RFバイアスされた電
    極はその上にDCバイアスを作成し、支持表面上に配置
    された基板上にDCバイアスを作成するように動作し得
    る、RF電源と、 各々、一方の電極に電気的に結合された、電極のDCバ
    イアスを測定するための第一および第二の入力をそなえ
    た第一の比較器であって、前記第一の入力と前記第二の
    入力との間に結合された絶縁素子がRF電源によって作
    成される前記一方の電極上のDCバイアスから前記第一
    の入力を絶縁するように動作することができ、前記RF
    電源によって作成される電極DCバイアスにより生じる
    前記第一の入力と前記第二の入力との間の電圧差を反映
    する出力をそなえる第一の比較器と、 前記第一の電極に結合された第一の入力と前記第二の電
    極に結合された第二の入力とをそなえる第二の比較器で
    あって、前記第一の電極と前記第二の電極との間のDC
    バイアス差から生じる前記第一の入力と前記第二の入力
    との間の電圧差を反映する出力をそなえる第二の比較器
    とを含み、 前記第一の比較器の入力の少なくとも一方が分圧回路を
    介して電極に結合され、前記分圧回路は比較器入力の電
    圧レベルを変えるように調整できる可変抵抗をそなえて
    おり、 前記第二の比較器の入力の少なくとも一方が分圧回路を
    介して電極に結合され、前記分圧回路は比較器入力の電
    圧レベルを変えるように調整できる可変抵抗をそなえて
    おり、 前記第一の電極と前記第二の電極にRFで作成される相
    対的なDCバイアスレベルを監視することによりDCバ
    イアスレベルを最適に調整できる、 処理システム。
  13. 【請求項13】 請求項12の処理システムであって、
    前記可変抵抗の抵抗値を自動的に変化させるために前記
    第二の比較器に結合されている前記可変抵抗に結合され
    た自動調整素子が更に含まれ、前記第二の比較器の出力
    に基づいて前記可変抵抗の抵抗値が変えられるように前
    記自動調整素子が前記第二の比較器の前記出力に結合さ
    れる、処理システム。
  14. 【請求項14】 請求項12の処理システムであって、
    第一の入力が第一の電極に結合され、第二の入力が第二
    の電極に結合されたもう一つの比較器が更に含まれ、前
    記第一の電極と前記第二の電極との間のバイアス差によ
    って生じる前記第一の入力と前記第二の入力との間の電
    圧差を前記もう一つの比較器の出力が反映する、処理シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 請求項13の処理システムであって、
    前記RF電源および前記自動調整素子に動作結合された
    ディセーブルスイッチが更に含まれ、前記RF電源によ
    って電極にRF電力が与えられるとき前記自動調整素子
    をディセーブルするように前記ディセーブルスイッチが
    動作し得る、処理システム。
  16. 【請求項16】 請求項12の処理システムであって、
    前記絶縁素子がダイオードである、処理システム。
  17. 【請求項17】 プラズマで基板を処理する方法であっ
    て、 処理チャンバの中の基板支持物の支持表面上に基板を配
    置するステップと、 基板に近接して処理チャンバ内にプラズマを形成するス
    テップと、 基板支持物に結合された第一および第二の電極であっ
    て、各々が支持表面に近接して配置され、電気的に相互
    に絶縁された第一および第二の電極を設けるステップ
    と、 RF電源を各電極に結合し、各電極をバイアスして、基
    板支持物の支持表面上に配置された基板上にDCバイア
    スを作成するステップと、 一方の電極に第一の比較器の第一および第二の入力を電
    気的に結合することにより電極のDCバイアスを測定
    し、前記第一の入力と前記第二の入力との間に絶縁素子
    を結合することによりRF電源によって作成される前記
    一方の電極上のDCバイアスから前記第一の入力を絶縁
    するステップと、 前記第一の比較器の出力を監視することにより、前記R
    F電源によって前記一方の電極上に作成される電極バイ
    アスを反映する前記第一の入力と前記第二の入力との間
    の電圧差を判定するステップと、 第二の比較器の第一の入力を前記第一の電極に電気的に
    結合し、前記第二の比較器の第二の入力を前記第二の電
    極に電気的に結合するステップと、 前記第二の比較器の出力を監視することにより、前記R
    F電源によって前記第一の電極と前記第二の電極上に作
    成される電極DCバイアスを反映する前記第一の入力と
    前記第二の入力との間の電圧差を判定するステップと、 前記第一の比較器および前記第二の比較器の出力に基づ
    いて前記第一の電極と前記第二の電極のDCバイアスを
    判定するステップとを含み、 前記第一の電極と前記第二の電極の相対的なバイアスを
    監視することによりバイアスを最適に調整できる、 処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項17の処理方法であって、更に
    RF電源と複数の電極の中の少なくとも一つとの間に可
    変キャパシタンスをそなえた第一のコンデンサを電気的
    に結合するステップと、 前記第一の比較器および前記第二の比較器の少なくとも
    一つの比較器の出力に基づいて、前記第一のコンデンサ
    のキャパシタンスを変化させることにより、前記少なく
    とも一つの電極により基板上に作成されるDCバイアス
    を他方の電極により基板上に作成されるDCバイアスに
    対して変え、それにより基板の一つの部分でのプラズマ
    の影響を基板のもう一つの部分でのプラズマの影響に対
    して変えるステップと、 を含む処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項18の処理方法であって、更に
    RF電源ともう一つの電極との間に可変キャパシタンス
    をそなえた第二のコンデンサを電気的に結合するステッ
    プと、 前記第一の比較器および前記第二の比較器の少なくとも
    一つの比較器の出力に基づいて、前記第二のコンデンサ
    のキャパシタンスを変化させることにより、前記少なく
    とも一つの電極により基板上に作成されるDCバイアス
    を前記もう一つの電極により基板上に作成されるDCバ
    イアスに対して更に変えるステップとを含む処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項19の処理方法であって、更に
    前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサのキャパ
    シタンスを同期して変化させるステップを含む処理方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項17の処理方法であって、更
    に、 DC電源を前記第一および第二の電極に結合するステッ
    プと、 前記第一の電極と前記第二の電極の間にDC電位差を作
    成することにより、基板支持物の支持表面に基板を静電
    クランプするステップとを含む処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項17の処理方法であって、更に
    前記第一の比較器の入力の少なくとも一方を、比較器入
    力の電圧レベルを変えるように調整できる可変抵抗をそ
    なえている分圧回路を介して電極に結合するステップを
    含む処理方法。
  23. 【請求項23】 請求項17の処理方法であって、更に
    前記第二の比較器の入力の少なくとも一方を、比較器入
    力の電圧レベルを変えるように調整できる可変抵抗をそ
    なえている分圧回路を介して電極に結合するステップを
    含む処理方法。
  24. 【請求項24】 請求項23の処理方法であって、更
    に、 前記可変抵抗の抵抗値を自動的に変化させるために自動
    調整素子を前記可変抵抗に結合するステップと、 前記自動調整素子を前記第二の比較器の前記出力に結合
    し、前記出力に基づいて前記可変抵抗の抵抗値を変える
    ステップとを含む処理方法。
  25. 【請求項25】 請求項17の処理方法であって、更
    に、 第三の比較器の第一の入力を前記第一の電極に電気的に
    結合し、前記第三の比較器の第二の入力を前記第二の電
    極に電気的に結合するステップと、 前記第三の比較器の出力を監視することにより、RF電
    源が前記第一の電極および前記第二の電極上に作成する
    電極バイアスを反映する前記第一の入力と前記第二の入
    力との間の電圧差を判定するステップとを含む処理方
    法。
  26. 【請求項26】 請求項24の処理方法であって、更
    に、 前記RF電源および前記自動調整素子にディセーブルス
    イッチを結合するステップと、 前記RF電源によって電極にRF電力が与えられるとき
    前記自動調整素子をディセーブルするステップとを含む
    処理方法。
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