JP2002024831A - 指紋認証装置及び指紋認証システム - Google Patents

指紋認証装置及び指紋認証システム

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JP2002024831A
JP2002024831A JP2000208911A JP2000208911A JP2002024831A JP 2002024831 A JP2002024831 A JP 2002024831A JP 2000208911 A JP2000208911 A JP 2000208911A JP 2000208911 A JP2000208911 A JP 2000208911A JP 2002024831 A JP2002024831 A JP 2002024831A
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Masakuni Iwanaga
正国 岩永
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】指紋画像を用いて個人認証を行うための指紋認
証装置で、指紋の特徴点が明確でなく、また、照合対象
として部分的な指紋画像しか得られない場合でも、十分
な認証精度で登録指紋画像と照合指紋画像を照合するこ
と。 【解決手段】指紋登録・認証局装置14の登録指紋デー
タベース装置に登録された登録ユーザの全体的な指紋画
像Aに対し、携帯電話端末11の小型指紋読み取り装置
16から入力された認証対象ユーザの部分的な指紋画像
データBを照合して個人認証する際に、照合すべき部分
指紋画像Bに配置した複数のテンプレート領域tm,t
1〜tnの各画像データと最大の相関係数を有する各最
大相関領域TM,T1〜Tnが登録された略全体の指紋
画像A上から検出され、前記各テンプレート領域の相互
位置関係と前記各最大相関領域の相互位置関係との比較
から登録指紋に対する照合指紋の同一性が判定され個人
認証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋画像を用いて
個人認証を行うための指紋認証装置及び指紋認証システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンピュータ上で稼動する従来の
指紋照合機能の一つとして、登録されている指紋データ
(登録指紋データ)と照合する指紋データ(照合指紋デ
ータ)との2つの指紋データから抽出した特徴図形(分
岐点,端点等)の位置関係により、前記2つの指紋デー
タの同一性を判定する指紋照合方法『特徴図形照合方
法』がある。そして、この『特徴図形照合方法』は、指
紋だけでなく画像同士を照合する多くの場合に有効であ
り、その有効性はよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、登録あ
るいは照合の対象となる被験者の指紋データが、 (1)指紋の「谷」が浅く、鮮明な指紋データになって
いない。
【0004】(2)皮膚が柔らかく、指紋の「山」がつ
ぶれやすい。
【0005】(3)特徴図形(分岐点,端点等)の出現
する位置が変わりやすい。
【0006】(4)特徴図形(分岐点,端点等)の数が
指紋データの採取毎に大きく変化する。 等の特徴を有する場合には、前記『特徴図形照合方法』
ではその照合を失敗する確率が増すという欠点があり、
しかも、このような特徴を有する指紋を持つ人の割合
は、100人当たり2〜3人程度存在すると言われてい
る。
【0007】これは、指紋データ照合時に本人拒否率や
他人受け入れ率として、0.1%程度が標準的な値とさ
れていることを考慮すると大きすぎると言え、認証精度
の点で問題である。
【0008】また、この『特徴図形照合方法』では、あ
る程度の認証精度を確保する上で、指紋データから一定
数(例えば13個所)以上の特徴図形を抽出する必要が
あり、登録指紋データ及び照合指紋データの何れについ
ても、対象となる指の略全体に近い一定領域以上の指紋
画像を採取する必要がある。
【0009】このため、指紋照合による個人認証を行う
場合に、例えば小さな指紋読み取り窓しか設けることの
できない携帯端末から採取された部分的な指紋画像で
は、一定数以上の特徴図形を抽出することができず、こ
の指紋照合による個人認証は困難な問題がある。
【0010】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、指紋の特徴点が明確でなく、また、照合対象
として部分的な指紋画像しか得られない場合でも、十分
な認証精度で登録指紋画像と照合指紋画像を照合するこ
とが可能な指紋認証装置及び指紋認証システムを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係る指紋認証装置は、登録対象ユーザの1つの指
の指紋の略全体画像を記憶する登録指紋記憶手段と、外
部の端末装置から指紋の一部の画像を受信する指紋画像
受信手段と、この指紋画像受信手段により受信された指
紋の一部の画像と前記登録指紋記憶手段により記憶され
た指紋の全体画像との間で相関関係が得られる複数の小
領域を検出する相関領域検出手段と、この相関領域検出
手段により検出された指紋の一部の画像上での複数の小
領域の相互位置関係と指紋の全体画像上での複数の小領
域の相互位置関係とに基づき前記登録対象ユーザの指紋
と前記外部の端末装置から受信された指紋との同一性を
判定する指紋判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】このような本発明の請求項1に係る指紋認
証装置では、指紋画像受信手段により外部の端末装置か
ら指紋の一部の画像が受信されると、この受信された指
紋の一部の画像と、登録指紋記憶手段により記憶された
登録対象ユーザの1つの指の指紋の略全体画像との間
で、相関関係が得られる複数の小領域が検出され、この
相関検出された指紋の一部の画像上での複数の小領域の
相互位置関係と、指紋の全体画像上での複数の小領域の
相互位置関係とに基づき、前記登録対象ユーザの指紋と
前記外部の端末装置から受信された指紋との同一性が判
定されるので、登録ユーザの指紋の略全体画像に対し同
一性を判定すべき指紋の画像が指紋の部分画像であった
としても、確実に指紋照合できることになる。
【0013】また、本発明の請求項2に係る指紋認証装
置は、前記請求項1に係る指紋認証装置にあって、前記
指紋画像受信手段により受信された指紋の一部の画像を
複数合成して指紋の略全体画像を生成する全体画像生成
手段をさらに備え、前記登録指紋記憶手段により記憶さ
れる登録対象ユーザの指紋の略全体画像は、前記全体画
像生成手段により生成された指紋の略全体画像であるこ
とを特徴とする。
【0014】このような本発明の請求項2に係る指紋認
証装置では、さらに、指紋画像受信手段により受信され
た指紋の一部の画像が、全体画像生成手段により複数合
成されて指紋の略全体画像が生成され、この全体画像生
成手段により生成された指紋の略全体画像が、登録指紋
記憶手段により登録対象ユーザの指紋の略全体画像とと
して記憶されるので、外部の端末装置で指紋の一部の画
像しか読み取ることができなくても、指紋照合に適した
指紋の略全体画像として登録できることになる。
【0015】また、本発明の請求項3に係る指紋認証装
置は、前記請求項1又は請求項2に係る指紋認証装置に
あって、さらに、外部の端末装置から指紋画像の取り込
み要求を受信する指紋要求受信手段と、この指紋要求受
信手段により受信された指紋画像の取り込み要求に応じ
て、前記登録指紋記憶手段により記憶された登録対象ユ
ーザの指紋の全体画像を加工し、前記外部の端末装置へ
送信する登録指紋加工送信手段とを備えていることを特
徴とする。
【0016】このような本発明の請求項3に係る指紋認
証装置では、さらに、指紋要求受信手段により外部の端
末装置から指紋画像の取り込み要求が受信されると、こ
の受信された指紋画像の取り込み要求に応じて、登録指
紋記憶手段により記憶された登録対象ユーザの指紋の全
体画像が加工され、前記外部の端末装置へ送信されるの
で、外部の端末装置において、この指紋認証装置に登録
された登録ユーザの指紋の画像を取り込み、独自の指紋
照合を実施できることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0018】図1は本発明に係る指紋認証装置及び指紋
認証システムを実施したネットワークシステムの構成を
示す図である。
【0019】このネットワークシステムの相互通信網で
あるインターネット10には、多数の個人の携帯電話端
末11…やコンピュータ端末12…の他に、電子モール
/サイバーショップ13等の様々な業種や場所で使用さ
れているコンピュータ端末が接続され、さらに、このイ
ンターネット10には、指紋登録・認証局装置14が接
続される。
【0020】指紋登録・認証局装置14は、インターネ
ット10を利用する各個人ユーザそれぞれの個人認証サ
ービスを指紋の照合によって行うもので、この指紋登録
・認証局装置14には、登録ユーザそれぞれの指紋の多
階調画像が記憶されて登録される。
【0021】この指紋登録・認証局装置14のコンピュ
ータ端末をはじめ、前記各個人の携帯電話端末11…、
コンピュータ端末12…には、そのそれぞれに指紋の略
全体画像を読み取り可能な指紋読み取り装置15や部分
画像を読み取り可能な小型指紋読み取り装置16が備え
られ、前記指紋登録・認証局装置14に対して個人登録
を行う際、及び該指紋登録・認証局装置14において個
人認証(指紋認証)を行わせる際に、各端末を操作する
ユーザの指紋画像が登録対象画像あるいは照合対象画像
として多階調画像で読み取られる。
【0022】なお、前記携帯電話端末11における小型
指紋読み取り装置16からの前記指紋登録・認証局装置
14に対する指紋画像の登録の際には、1つの指紋につ
いて複数回の指紋読み取り操作により得られる各部分画
像が合成され略全体の指紋画像に適正化されて登録され
る(図4,図5参照)。また、この指紋の略全体画像と
して登録された登録指紋画像に対する同携帯電話端末1
1における小型指紋読み取り装置16からの指紋照合の
際には、1回の読み取り操作により得られた部分的な指
紋画像が照合指紋画像として照合される。
【0023】その他コンピュータ端末12や指紋登録・
認証局装置14そのものにおける指紋の略全体画像を読
み取り可能な指紋読み取り装置15からの指紋画像の登
録,照合の際には、そのままの略全体の指紋画像が登録
され、また、照合指紋画像として照合される。
【0024】図2は前記ネットワークシステムに接続さ
れた指紋登録・認証局装置14におけるコンピュータ端
末の構成を示すブロック図である。
【0025】この指紋登録・認証局装置14のコンピュ
ータ端末には、制御部(CPU)21が備えられ、ハー
ドディスク装置や半導体メモリからなる記憶装置22に
予め記憶された認証局制御プログラムに従って指紋登録
処理や認証処理などの制御を行うもので、前記制御部
(CPU)21には、記憶装置22の他に、指紋読み取
り装置15、登録指紋データベース装置23、そしてイ
ンターネット10との接続を行う通信制御装置24が接
続される。
【0026】図3は前記指紋登録・認証局装置14の登
録指紋データベース装置23における登録ユーザデータ
を示す図である。
【0027】この登録指紋データベース装置23に記憶
されて登録される登録ユーザデータとしては、各登録ユ
ーザそれぞれの氏名・IDコード・登録指紋画像・画像
仕様(データサイズ,画素ピッチ,階調数)と共に、当
該登録ユーザデータの外部出力の可否を示す外部出力可
否データ、外部出力可の場合の許可端末アドレスを示す
許可端末データが、該各登録ユーザ毎に対応付けられて
記憶され登録される。
【0028】ユーザIDは、その登録に際して各個人毎
に個別に割り当てられる。
【0029】図4は前記指紋登録・認証局装置14の指
紋登録に伴う部分指紋画像からの合成適正化を示す図で
ある。
【0030】図5は前記指紋登録・認証局装置14の指
紋登録に伴う部分指紋画像の取り込み重ね合わせパター
ンの一例を示す図である。
【0031】例えば携帯電話端末11における小型指紋
読み取り装置16から指紋登録・認証局装置14に対し
て指紋画像の登録が行われる際には、小型指紋読み取り
装置16における複数回の指紋読み取り操作に応じて、
図4(A)に示すように、指紋登録・認証装置14に取
り込まれた複数枚の部分指紋画像が、図4(B)に示す
ように、画像認識,移動,回転によりズレ補正されて重
ね合わされ、図4(C)に示すように、合成適正化され
て登録される。
【0032】この際、小型指紋読み取り装置16による
指紋部分の読み取りの順番は、指紋登録・認証局装置1
4から携帯電話端末11に対して指紋入力要領のガイド
メッセージが与えられることで表示され、このガイドメ
ッセージに従ったユーザ操作により、例えば図5に示す
ように、第1に指紋中央部分、第2,第3,…にその周
辺部分が順次読み取られて指紋登録・認証局装置14へ
送られる。
【0033】図6は指紋の略全体画像による登録指紋画
像Aと同サイズの照合指紋画像Bとの照合データエリア
を示す図である。
【0034】図7は指紋の略全体画像による登録指紋画
像Aと同サイズの照合指紋画像Bとの照合データエリア
に応じた指紋登録・認証局装置14における指紋認証の
方法を説明するための図である。
【0035】すなわち、指紋の略全体画像が登録指紋画
像Aと照合指紋画像Bとの照合データエリアとなった場
合には、まず、照合指紋画像Bに対しその全体を囲むメ
インテンプレート領域tmとこのメインテンプレートt
mを基準とする4つのサブテンプレート領域t1〜t4
を配置し、この各テンプレート領域tm及びt1〜t4
それぞれの画像データと最大の相関関係を有する各最大
相関領域TM及びT1〜T4を登録指紋画像A上で検出
した後に、前記メインテンプレート領域tmに対するサ
ブテンプレート領域t1〜t4それぞれの相対位置関係
と前記各最大相関領域TMに対するT1〜T4それぞれ
の相対位置関係とが一致するか否かによって照合指紋画
像Bが登録指紋画像Aと同一人物の指紋であるかを判定
するものである。
【0036】図8は指紋の略全体画像による登録指紋画
像Aと部分画像による照合指紋画像Bとの照合データエ
リアを示す図である。
【0037】図9は指紋の略全体画像による登録指紋画
像Aと部分画像による照合指紋画像Bとの照合データエ
リアに応じた指紋登録・認証局装置14における指紋認
証の方法を説明するための図である。
【0038】すなわち、指紋の略全体画像である登録指
紋画像Aに対し指紋の部分画像が照合指紋画像Bとして
照合データエリアとなった場合には、まず、部分画像で
ある照合指紋画像Bに対しその全体を囲むメインテンプ
レート領域tmとこのメインテンプレートtm内を6分
割したうちの3つのサブテンプレート領域t1〜t3を
配置し、この各テンプレート領域tm及びt1〜t3そ
れぞれの画像データと最大の相関関係を有する各最大相
関領域TM及びT1〜T3を登録指紋画像A上で検出し
た後に、前記メインテンプレート領域tmに対するサブ
テンプレート領域t1〜t3それぞれの相対位置関係と
前記各最大相関領域TMに対するT1〜T3それぞれの
相対位置関係とが一致するか否かによって部分画像であ
る照合指紋画像Bが全体画像である登録指紋画像Aと同
一人物の指紋であるかを判定するものである。
【0039】つまり、テンプレート領域と最大相関関係
を有する画像領域を見出す場合においては、領域内に指
紋の特徴点(端点,分岐点など)が存在する必要がない
ため、領域の大きさを数本の指紋の山あるいは谷が含ま
れる程度の小さい領域とするすることができる。従っ
て、全体画像である登録指紋画像Aに対し部分画像であ
る照合指紋画像Bの照合を行う場合でも、照合指紋画像
Bの画像サイズに応じて複数のテンプレート領域tm,
t1〜t3を設定配置し、各テンプレート画像と最大相
関係数の算出される登録指紋画像A上の対応領域TM,
T1〜T3を検出し、そのそれぞれの相対位置関係を比
較判定することで、十分認証精度の高い指紋照合が行え
るものである。
【0040】なお、使用するテンプレートの形,大き
さ,配置は、この例に限らず、任意に設定できる。従っ
て、ここでは照合指紋画像が全体の指紋画像である場合
と部分指紋画像である場合とで異なるテンプレートを用
いたが、図9で示されるテンプレートを全体の指紋画像
である照合指紋画像の照合に用いても何ら問題はない。
【0041】そして、この照合方式は、少なくとも画素
ピッチが同じであれば、画像読み取りデバイスの種類を
問わないで照合できる特長がある。
【0042】図10は前記ネットワークシステム上の各
端末における指紋読み取り装置15(16)にて読み取
られて転送される指紋画像データのヘッダ情報を示す図
である。
【0043】この指紋画像データのヘッダ情報として
は、そのデータサイズ,画素ピッチ,階調データ,表裏
種類(指を読み取り面に押しつけた跡の形を表から見る
か裏から見るかの別)が記述される。
【0044】そして、各端末の指紋読み取り装置15
(16)で読み取られ指紋登録・認証局装置14へ送ら
れて指紋認証される照合指紋画像Bは、図10に示すよ
うなヘッダ情報に基づき、何れもそのデータサイズ,画
素ピッチ,階調数が、登録指紋データベース装置23内
の登録ユーザデータにおいて示される登録指紋画像Aの
画像仕様に合わせて標準化され照合される。
【0045】次に、前記構成のネットワークシステムに
おいて、まず、指紋登録・認証局装置14に指紋画像を
登録する場合の動作について説明する。
【0046】図11は前記ネットワークシステムで指紋
登録を行う場合の端末処理と認証局処理とを対応付けて
示すフローチャートである。
【0047】携帯電話端末11や個人コンピュータ端末
12からインターネット10を介し指紋登録・認証局装
置14の登録サイトへアクセスされ、指紋登録の要求と
共に各端末に備えられた小型指紋読み取り装置16や指
紋読み取り装置15に応じた読み取り可能な画像サイズ
が通知されると(ステップa1)、指紋登録・認証局装
置14では、前記端末からの指紋登録要求が受け付けら
れると共に、当該登録要求端末における読み取り可能な
指紋画像サイズが判定される(ステップb1)。
【0048】すると、指紋登録・認証局装置14から登
録要求端末に対して、該端末における読み取り可能な指
紋画像サイズに応じた指紋入力の要領を指示するガイド
メッセージが通知され(ステップb2)、端末側の表示
部において表示される(ステップa2)。
【0049】ここで、前記登録要求端末が部分的な指紋
画像を読み取り可能な小型指紋読み取り装置16を備え
た携帯電話端末11である場合には、例えば図5で示し
たように、第1に指紋中央部分、第2,第3,…にその
周辺部分を小型指紋読み取り装置16に順次ユーザ入力
させるための入力要領ガイドメッセージが指紋登録・認
証局装置14から段階的に通知されて表示される。
【0050】また、前記登録要求端末が全体的な指紋画
像を読み取り可能な指紋読み取り装置15を備えたコン
ピュータ端末12である場合には、1回で指紋の略全体
を指紋読み取り装置15にユーザ入力させるための入力
要領ガイドメッセージが指紋登録・認証局装置14から
通知されて表示される。
【0051】そして、携帯電話端末11の場合には、登
録対象ユーザの氏名,外部出力可否情報,外部出力許可
端末情報の入力と共に、その小型指紋読み取り装置16
からユーザの指紋の部分画像が順次複数回に渡り入力さ
れて送信され(ステップa3)、また、個人コンピュー
タ端末12の場合には、登録対象ユーザの氏名,外部出
力可否情報,外部出力許可端末情報の入力と共に、その
指紋読み取り装置15からユーザの指紋の全体画像が1
回で入力されて送信され、指紋登録・認証局装置14で
受信されると(ステップb3)、図12における画像の
適正化処理を経て(ステップbc)、登録対象ユーザの
指紋画像が正しく入力されたか判断される(ステップb
4)。
【0052】図12は前記ネットワークシステムで指紋
登録を行う場合の認証局処理に伴う画像の適正化処理を
示すフローチャートである。
【0053】この画像の適正化処理では、登録対象ユー
ザの指紋画像が、前記携帯電話端末11の小型指紋読み
取り装置16から、図4(A)で示したように、部分的
な複数の画像として入力され受信された場合に、その第
1に入力受信された中央部分の指紋画像に対して、第
2,第3,…に順次入力された周辺部分の各指紋画像の
相対距離,角度のズレが画像認識されて求められ(ステ
ップc1→c2)、これに基づき、図4(B)で示した
ように、中央部分の指紋画像に対して周辺部分の指紋画
像が重ね合わされて合成されることで、図4(C)で示
したように、全体的な指紋からなる登録画像が生成され
る(ステップc3)。そして、この適正化処理を経て生
成された登録対象ユーザの指紋画像が正しく入力された
か判断される(ステップb4)。
【0054】なお、登録対象ユーザの指紋画像が、前記
個人コンピュータ端末12の指紋読み取り装置15か
ら、全体的な1画像として入力され受信された場合は、
この画像の適正化処理における部分画像の重ね合わせ・
合成はなされず、そのままの全体的な指紋画像が正しく
入力されたか判断される(ステップc1→b4)。
【0055】ここで、登録対象ユーザの指紋画像が、例
えば画像の欠落や乱れが検出されて正しく入力されたと
判断されない場合には、再び登録要求端末に対して指紋
入力要領のガイドメッセージが通知されて、登録対象ユ
ーザの指紋画像の入力と受信適正化が繰り返される(ス
テップb4→b2)。
【0056】そして、登録対象ユーザの指紋画像が正し
く入力されたと判断された場合には、登録OKのメッセ
ージが前記携帯電話端末11あるいは個人コンピュータ
端末12の登録要求端末に対して通知され(ステップb
4→b5)、当該端末では、その登録OKのメッセージ
が受信されて確認表示される(ステップa4,a5)。
【0057】そして、指紋登録・認証局装置14では、
前記登録要求端末から入力されて受信された登録対象ユ
ーザの氏名,外部出力可否情報,外部出力許可端末情報
と共に、当該登録対象ユーザの全体的な指紋画像が登録
指紋画像Aとして対応付けされて、登録指紋データベー
ス装置23(図3参照)に記憶されて登録される(ステ
ップb6)。
【0058】次に、前記構成のネットワークシステムに
おいて、指紋登録・認証局装置14で指紋画像を認証す
る場合の動作について説明する。
【0059】認証すべきユーザの指紋画像は、インター
ネット10に接続された携帯電話端末11の小型指紋読
み取り装置16や個人コンピュータ端末12の指紋読み
取り装置15において読み取られ、指紋登録・認証局装
置14へ送られる。すると、指紋登録・認証局装置14
では、認証要求端末から送られた指紋画像を対象に個人
認証が行われ、その認証結果が当該端末へ通知される。
【0060】図13は前記ネットワークシステムで指紋
認証を行う場合の端末処理と認証局処理とを対応付けて
示すフローチャートである。
【0061】携帯電話端末11あるいは個人コンピュー
タ端末12において、認証対象登録ユーザの氏名が入力
されると共にその認証依頼が入力されると、当該認証依
頼端末から指紋登録・認証局装置14のコンピュータ端
末に対して、インターネット10を介し認証対象登録ユ
ーザの氏名及びその認証依頼が送信される(ステップd
1)。
【0062】登録指紋・認証局装置14のコンピュータ
端末に前記認証依頼端末からの認証対象登録ユーザの氏
名及びその認証依頼が受信されると(ステップe1)、
受信された認証依頼ユーザの氏名が登録指紋データベー
ス装置23内の登録ユーザデータとして登録されている
か確認され(ステップe2)、認証依頼端末からの認証
対象データの受信待機状態となる(ステップe3)。
【0063】そして、認証依頼端末である携帯電話端末
11の小型指紋読み取り装置16あるいは個人コンピュ
ータ端末12の指紋読み取り装置15から該認証対象ユ
ーザの指紋画像が読み取られると(ステップd2)、こ
の入力された指紋画像のデータは照合指紋画像Bとして
指紋登録・認証局装置14のコンピュータ端末へ送信さ
れる(ステップd3)。
【0064】この際、認証依頼端末が携帯電話端末11
である場合には、その小型指紋読み取り装置16により
読み取られた認証対象ユーザの部分的な指紋画像が照合
指紋画像Bとして指紋登録・認証局装置14へ送信さ
れ、また、個人コンピュータ端末12である場合には、
その指紋読み取り装置15により読み取られた認証対象
ユーザの全体的な指紋画像が照合指紋画像Bとして指紋
登録・認証局装置14へ送信される。
【0065】指紋登録・認証局装置14のコンピュータ
端末で、前記認証依頼端末から送信された認証すべきユ
ーザの指紋画像(照合指紋画像B)が受信されると(ス
テップe3)、図14における認証処理に従って、登録
指紋データベース装置23に登録ユーザデータとして登
録されている認証依頼のユーザ氏名に対応付けられた登
録指紋画像Aと照合されてその同一性が判定され(ステ
ップef)、認証OKかNGかを示す認証結果のデータ
が前記認証依頼端末である携帯電話端末11あるいは個
人コンピュータ端末12へ通知される(ステップe
4)。
【0066】すると、認証依頼端末では、前記指紋登録
・認証局装置14から通知された認証結果のデータが受
信され、認証OK又は認証NGのメッセージが確認表示
される(ステップd4)。
【0067】図14は前記ネットワークシステムで指紋
認証を行う場合の認証局処理に伴う指紋の認証処理を示
すフローチャートである。
【0068】インターネット10上の認証依頼端末から
受信された個人認証の対象となる照合指紋画像Bは、そ
の画像サイズが例えば少なくとも携帯電話端末11の小
型読み取り装置16により読み取られた所定サイズ以上
の適正画像であるか判断確認され(ステップf1)、所
定サイズ未満の不適正な画像であると判断された場合に
は、照合不能として処理され(ステップf1→f7)、
前記認証依頼端末へ通知される(ステップe4)。
【0069】また、認証依頼端末から受信された照合指
紋画像Bが所定サイズ以上の適正画像であると判断確認
された場合には、そのヘッダ情報に記述されているデー
タサイズ,画素ピッチ,階調データ,表裏種類データに
基づき、前記登録確認された登録ユーザデータにおける
登録指紋画像Aの画像仕様に合わせて標準化される(ス
テップf1→f2)。
【0070】すると、前記照合指紋画像Bの画像サイズ
に応じて照合判定用のテンプレートパターンが選択され
るもので(ステップf3)、例えば個人コンピュータ端
末12の指紋読み取り装置15から入力された指紋の略
全体画像が含まれる照合指紋画像Bである場合には、図
7で示したようなテンプレートパターンが選択され、ま
ず、照合指紋画像Bに対しその全体を囲むメインテンプ
レート領域tmとこのメインテンプレートtmを基準と
する4つのサブテンプレート領域t1〜t4が配置さ
れ、この各テンプレート領域tm及びt1〜t4それぞ
れの画像データと最大の相関関係を有する各最大相関領
域TM及びT1〜T4が前記登録確認された登録指紋画
像A上で検出される(ステップf4,f5)。
【0071】すると、前記照合指紋画像Bに配置された
メインテンプレート領域tmに対するサブテンプレート
領域t1〜t4それぞれの相対位置関係と前記登録指紋
画像A上で検出された各最大相関領域TMに対するT1
〜T4それぞれの相対位置関係との相違が比較判断され
て照合指紋画像Bが登録指紋画像Aと同一人物の指紋で
あるかが判定される(ステップf6)。
【0072】また、例えば携帯電話端末11の小型指紋
読み取り装置16から入力された部分的な指紋の照合指
紋画像Bである場合には、図9で示したようなテンプレ
ートパターンが選択され、まず、照合指紋画像Bに対し
その全体を囲むメインテンプレート領域tmとこのメイ
ンテンプレートtm内を6分割したうちの3つのサブテ
ンプレート領域t1〜t3が配置され、この各テンプレ
ート領域tm及びt1〜t3それぞれの画像データと最
大の相関関係を有する各最大相関領域TM及びT1〜T
3が前記登録確認された登録指紋画像A上で検出される
(ステップf4,f5)。
【0073】すると、前記照合指紋画像Bに配置された
メインテンプレート領域tmに対するサブテンプレート
領域t1〜t3それぞれの相対位置関係と前記登録指紋
画像A上で検出された各最大相関領域TMに対するT1
〜T3それぞれの相対位置関係との相違が比較判断され
て照合指紋画像Bが登録指紋画像Aと同一人物の指紋で
あるかが判定される(ステップf6)。
【0074】これにより、認証OKかNGかを示す認証
結果のデータが認証依頼端末へ通知されて確認表示され
る(ステップe4,d4)。
【0075】なお、この認証処理における照合指紋画像
Bに配置したテンプレート領域tm,t1〜tnに基づ
く登録指紋画像A上での最大相関係数領域TM,T1〜
Tnの具体的な検出方法、ならびに前記テンプレート領
域tm,t1〜tnの相対位置関係と最大相関係数領域
TM,T1〜Tnの相対位置関係との相違の具体的な算
出方法としては、同一出願人による先願(特願平10−
372205号)に開示された方法が採用されることが
好ましい。
【0076】次に、前記構成のネットワークシステムに
おいて、指紋登録・認証局装置14を用いずに、個人コ
ンピュータ端末12や電子モール/サイバーショップ1
3にあるその他のコンピュータ端末で独自の照合アルゴ
リズムを用いた指紋認証を行う場合に、前記指紋登録・
認証局装置14から認証対象ユーザの登録指紋画像Aを
取り込む動作について説明する。
【0077】図15は前記ネットワークシステムにおい
て指紋登録・認証局装置14に登録済みの指紋画像を他
のコンピュータ端末に取り込む場合の端末処理と認証局
処理とを対応付けて示すフローチャートである。
【0078】例えば個人コンピュータ端末12におい
て、独自の照合アルゴリズムを用いた指紋認証を行う場
合には、指紋登録・認証装置14から登録指紋データを
送信してもらう必要がある。この場合に、独自の照合ア
ルゴリズムで使用する画像データは、登録指紋データと
異なる仕様の場合がある。従って、当該端末12では、
認証対象とする登録ユーザの氏名が入力されると共に、
取り込むべき指紋画像の画像仕様も入力され、これらの
データを伴って、当該指紋画像データの要求依頼が指紋
登録・認証局装置14に対して送信される(ステップg
1)。
【0079】この指紋画像データの要求依頼が受け付け
られた指紋登録・認証局装置14では(ステップh
1)、要求された登録ユーザの氏名に対応付けられて当
該指紋要求元の端末アドレスが外部出力可の許可端末ア
ドレスとして登録指紋データベース装置23内に登録さ
れているか、その指紋要求端末の正当性が判断確認され
る(ステップh2)。
【0080】すると、前記要求された登録ユーザの指紋
画像データが登録指紋データベース装置23から読み出
されると共に、要求された画像仕様(例えば2値化画
像)に加工変換されて(ステップh3)、指紋要求元で
ある個人コンピュータ端末12に対して送信される(ス
テップh4)。
【0081】そして、前記指紋登録・認証局装置14か
ら送信された要求登録ユーザの指紋画像データが個人コ
ンピュータ端末12において受信されると(ステップg
2)、この登録ユーザの指紋画像に基づき、例えば『特
徴図形照合方法』による照合アルゴリズムに従って、指
紋読み取り装置15から入力された照合指紋画像との指
紋照合による個人認証が実施される。
【0082】したがって、前記構成のネットワークシス
テムにおける指紋登録・認証機能によれば、指紋登録・
認証局装置14の登録指紋データベース装置23に登録
された登録ユーザの指紋画像Aに対し、携帯電話端末1
1の小型指紋読み取り装置16や個人コンピュータ端末
12の指紋読み取り装置15から入力された認証対象ユ
ーザの指紋画像データBを照合して個人認証する際に
は、照合すべき指紋画像Bに配置した複数のテンプレー
ト領域tm,t1〜tnの各画像データと最大の相関係
数を有する各最大相関領域TM,T1〜Tnが登録指紋
画像A上から検出され、前記各テンプレート領域tm,
t1〜tnの相互位置関係と前記各最大相関領域TM,
T1〜Tnの相互位置関係との比較から登録指紋に対す
る照合指紋の同一性が判定されて個人認証されるので、
指紋の略全体として登録されている登録指紋画像Aに対
し照合指紋画像Bが例えば携帯電話端末11の小型読み
取り装置16により入力された部分的な指紋画像Bであ
った場合でも、確実に指紋照合を行うことができ、しか
も、指紋上特徴点の明確さに全く関係なく、認証精度の
高い指紋照合を行うことができる。
【0083】また、前記構成のネットワークシステムに
おける指紋登録・認証機能によれば、携帯電話端末11
に備えられた部分的な指紋画像が読み取り可能な小型指
紋読み取り装置16からのユーザ入力指紋画像を指紋登
録・認証局装置14へ登録する際には、前記小型指紋読
み取り装置16から複数回に分けて入力された指紋の各
部分画像が、順次重ね合わされた全体的な指紋画像に合
成されて指紋登録・認証局装置14へ登録されるので、
小さな読み取り範囲の指紋読み取り装置16しか設ける
ことのできない携帯電話端末11からであっても、指紋
照合に適した登録指紋画像Aとして登録できるようにな
る。
【0084】さらに、前記構成のネットワークシステム
における指紋登録・認証機能によれば、インターネット
10上に接続された各種のコンピュータ端末から指紋登
録・認証局装置14に対して所望の登録ユーザの登録指
紋画像Aの取り込み要求が与えられた際には、その取り
込み要求端末が登録指紋データベース装置23に登録さ
れた外部出力の許可されている端末であるか確認される
と共に、要求された画像仕様に加工されて要求端末へ出
力送信されるので、インターネット10上の各端末にお
いて、指紋登録・認証局装置14に登録された登録指紋
画像を利用して独自の指紋照合・個人認証処理を実施す
ることができる。
【0085】なお、前記実施形態において記載した手
法、すなわち、図11,図12のフローチャートに示す
指紋登録処理に伴う端末処理と認証局処理、図13,図
14のフローチャート指紋照合処理に伴う端末処理と認
証局処理、図15のフローチャートに示す登録指紋画像
の取り込み処理に伴う端末処理と認証局処理等の各手法
は、何れもコンピュータに実行させることができるプロ
グラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカ
ード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードデ
ィスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、
半導体メモリ等の外部記憶媒体に格納して配布すること
ができる。そして、各端末装置11,12,13や指紋
登録・認証局装置14のコンピュータは、この外部記憶
媒体に記憶されたプログラムを記憶媒体読取部によって
内蔵メモリに読み込み、この読み込んだプログラムによ
って動作が制御されることにより、前記実施形態におい
て説明した指紋登録機能や指紋認証機能、ならびに登録
指紋の取り込み機能を実現し、前述した手法による同様
の処理を実行することができる。
【0086】また、前記各手法を実現するためのプログ
ラムのデータは、プログラムコードの形態としてネット
ワーク(10)上を伝送させることができ、このネット
ワークに接続されたコンピュータ端末の通信制御部によ
って前記のプログラムデータを取り込み、前述した指紋
登録機能や指紋認証機能、ならびに登録指紋の取り込み
機能を実現することもできる。
【0087】なお、本願発明は、前記実施形態に限定さ
れるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記
実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示さ
れる複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種
々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つ
かの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようと
する課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄
で述べられている効果が得られる場合には、この構成要
件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出
され得るものである。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
指紋認証装置によれば、指紋画像受信手段により外部の
端末装置から指紋の一部の画像が受信されると、この受
信された指紋の一部の画像と、登録指紋記憶手段により
記憶された登録対象ユーザの1つの指の指紋の略全体画
像との間で、相関関係が得られる複数の小領域が検出さ
れ、この相関検出された指紋の一部の画像上での複数の
小領域の相互位置関係と、指紋の全体画像上での複数の
小領域の相互位置関係とに基づき、前記登録対象ユーザ
の指紋と前記外部の端末装置から受信された指紋との同
一性が判定されるので、登録ユーザの指紋の略全体画像
に対し同一性を判定すべき指紋の画像が指紋の部分画像
であったとしても、確実に指紋照合できるようになる。
【0089】また、本発明の請求項2に係る指紋認証装
置によれば、さらに、指紋画像受信手段により受信され
た指紋の一部の画像が、全体画像生成手段により複数合
成されて指紋の略全体画像が生成され、この全体画像生
成手段により生成された指紋の略全体画像が、登録指紋
記憶手段により登録対象ユーザの指紋の略全体画像とと
して記憶されるので、外部の端末装置で指紋の一部の画
像しか読み取ることができなくても、指紋照合に適した
指紋の略全体画像として登録できるようになる。
【0090】また、本発明の請求項3に係る指紋認証装
置によれば、さらに、指紋要求受信手段により外部の端
末装置から指紋画像の取り込み要求が受信されると、こ
の受信された指紋画像の取り込み要求に応じて、登録指
紋記憶手段により記憶された登録対象ユーザの指紋の全
体画像が加工され、前記外部の端末装置へ送信されるの
で、外部の端末装置において、この指紋認証装置に登録
された登録ユーザの指紋の画像を取り込み、独自の指紋
照合を実施できるようになる。
【0091】よって、本発明によれば、指紋の特徴点が
明確でなく、また、照合対象として部分的な指紋画像し
か得られない場合でも、十分な認証精度で登録指紋画像
と照合指紋画像を照合することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る指紋認証装置及び指紋認証システ
ムを実施したネットワークシステムの構成を示す図。
【図2】前記ネットワークシステムに接続された指紋登
録・認証局装置におけるコンピュータ端末の構成を示す
ブロック図。
【図3】前記指紋登録・認証局装置の登録指紋データベ
ース装置における登録ユーザデータを示す図。
【図4】前記指紋登録・認証局装置の指紋登録に伴う部
分指紋画像からの合成適正化を示す図。
【図5】前記指紋登録・認証局装置の指紋登録に伴う部
分指紋画像の取り込み重ね合わせパターンの一例を示す
図。
【図6】指紋の略全体画像による登録指紋画像Aと同サ
イズの照合指紋画像Bとの照合データエリアを示す図。
【図7】指紋の略全体画像による登録指紋画像Aと同サ
イズの照合指紋画像Bとの照合データエリアに応じた指
紋登録・認証局装置における指紋認証の方法を説明する
ための図。
【図8】指紋の略全体画像による登録指紋画像Aと部分
画像による照合指紋画像Bとの照合データエリアを示す
図。
【図9】指紋の略全体画像による登録指紋画像Aと部分
画像による照合指紋画像Bとの照合データエリアに応じ
た指紋登録・認証局装置における指紋認証の方法を説明
するための図。
【図10】前記ネットワークシステム上の各端末におけ
る指紋読み取り装置にて読み取られて転送される指紋画
像データのヘッダ情報を示す図。
【図11】前記ネットワークシステムで指紋登録を行う
場合の端末処理と認証局処理とを対応付けて示すフロー
チャート。
【図12】前記ネットワークシステムで指紋登録を行う
場合の認証局処理に伴う画像の適正化処理を示すフロー
チャート。
【図13】前記ネットワークシステムで指紋認証を行う
場合の端末処理と認証局処理とを対応付けて示すフロー
チャート。
【図14】前記ネットワークシステムで指紋認証を行う
場合の認証局処理に伴う指紋の認証処理を示すフローチ
ャート。
【図15】前記ネットワークシステムにおいて指紋登録
・認証局装置に登録済みの指紋画像を他のコンピュータ
端末に取り込む場合の端末処理と認証局処理とを対応付
けて示すフローチャート。
【符号の説明】
10 …インターネット 11 …携帯電話端末 12 …個人コンピュータ端末 13 …電子モール/サイバーショップ 14 …指紋登録・認証局装置 15 …指紋読み取り装置 16 …小型指紋読み取り装置 21 …制御部(CPU) 22 …記憶装置 23 …登録指紋データベース装置 24 …通信制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 登録対象ユーザの1つの指の指紋の略全
    体画像を記憶する登録指紋記憶手段と、 外部の端末装置から指紋の一部の画像を受信する指紋画
    像受信手段と、 この指紋画像受信手段により受信された指紋の一部の画
    像と前記登録指紋記憶手段により記憶された指紋の全体
    画像との間で相関関係が得られる複数の小領域を検出す
    る相関領域検出手段と、 この相関領域検出手段により検出された指紋の一部の画
    像上での複数の小領域の相互位置関係と指紋の全体画像
    上での複数の小領域の相互位置関係とに基づき前記登録
    対象ユーザの指紋と前記外部の端末装置から受信された
    指紋との同一性を判定する指紋判定手段と、を備えたこ
    とを特徴とする指紋認証装置。
  2. 【請求項2】 前記指紋画像受信手段により受信された
    指紋の一部の画像を複数合成して指紋の略全体画像を生
    成する全体画像生成手段をさらに備え、 前記登録指紋記憶手段により記憶される登録対象ユーザ
    の指紋の略全体画像は、前記全体画像生成手段により生
    成された指紋の略全体画像であることを特徴とする請求
    項1に記載の指紋認証装置。
  3. 【請求項3】 さらに、 外部の端末装置から指紋画像の取り込み要求を受信する
    指紋要求受信手段と、 この指紋要求受信手段により受信された指紋画像の取り
    込み要求に応じて、前記登録指紋記憶手段により記憶さ
    れた登録対象ユーザの指紋の全体画像を加工し、前記外
    部の端末装置へ送信する登録指紋加工送信手段と、を備
    えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の指紋認証装置。
  4. 【請求項4】 端末装置と指紋認証装置がネットワーク
    を介して接続された指紋認証システムであって、 前記端末装置は、 指紋の一部の画像を読み取る指紋読み取り手段と、 この指紋読み取り手段により読み取られた指紋の一部の
    画像を前記指紋認証装置へ送信する指紋画像送信手段と
    を備え、 前記指紋認証装置は、 登録対象ユーザの1つの指の指紋の略全体画像を記憶す
    る登録指紋記憶手段と、 前記端末装置の指紋画像送信手段により送信された指紋
    の一部の画像を受信する指紋画像受信手段と、 この指紋画像受信手段により受信された指紋の一部の画
    像と前記登録指紋記憶手段により記憶された指紋の全体
    画像との間で相関関係が得られる複数の小領域を検出す
    る相関領域検出手段と、 この相関領域検出手段により検出された指紋の一部の画
    像上での複数の小領域の相互位置関係と指紋の全体画像
    上での複数の小領域の相互位置関係とに基づき前記登録
    対象ユーザの指紋と前記外部の端末装置から受信された
    指紋との同一性を判定する指紋判定手段とを備えてい
    る、ことを特徴とする指紋認証システム。
  5. 【請求項5】 前記指紋認証装置は、さらに、 前記指紋画像受信手段により受信された指紋の一部の画
    像を複数合成して指紋の略全体画像を生成する全体画像
    生成手段を備え、 前記登録指紋記憶手段により記憶される登録対象ユーザ
    の指紋の略全体画像は、前記全体画像生成手段により生
    成された指紋の略全体画像であることを特徴とする請求
    項4に記載の指紋認証システム。
  6. 【請求項6】 前記指紋認証装置は、さらに、 ネットワーク上の端末装置から指紋画像の取り込み要求
    を受信する指紋要求受信手段と、 この指紋要求受信手段により受信された指紋画像の取り
    込み要求に応じて、前記登録指紋記憶手段により記憶さ
    れた登録対象ユーザの指紋の全体画像を加工し、前記ネ
    ットワーク上の端末装置へ送信する登録指紋加工送信手
    段と、 を備えていることを特徴とする請求項4又は請求項5に
    記載の指紋認証システム。
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