JP6716047B1 - 生体情報装置、分散型台帳本人確認システム、及びプログラム - Google Patents

生体情報装置、分散型台帳本人確認システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、IoT(Internet of Things)に関連し、技術分野はIPC分類においてG06Q等に該当するものであり、なりすましを防止することを容易にするとともに、データ改ざんを防止することを容易にすることが可能な分散型台帳本人確認システム、分散型台帳本人確認方法、プログラム、生体情報装置及び本人確認装置を提供することを目的とする。【解決手段】街中にある複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して、本人確認をする分散型台帳本人確認システムは、前記生体情報装置に、対象者の生体情報を取得させ、前記生体情報装置に、前記生体情報を解析させて、前記対象者の特徴量を抽出させ、前記生体情報装置に、前記特徴量から、前記対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定させ、前記生体情報装置に、前記同一人物であると判定された場合に、前記ユーザのIDを抽出させ、前記生体情報装置に、前記IDと、前記生体情報が取得された時間及び位置とを前記分散型台帳に記録させ、前記分散型台帳に記録された、前記時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認をさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、IoT(Internet of Things)に関連し、技術分野はIPC分類においてG06Q等に該当する。本発明は、街中にある複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して本人確認をする分散型台帳本人確認システム、分散型台帳本人確認方法、プログラム、生体情報装置及び本人確認装置に関する。
近年、犯罪防止や個人に関する情報の保護を目的として、生体認証に基づいた本人確認を行う技術が知られている。このような生体認証の技術として、取得した生体情報と、予めサーバに格納している生体情報とを照合し、本人確認を行う構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−262333号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、単純に取得した生体情報に基づいて本人確認を行うものに過ぎないことから、本人確認を行う対象者が、必ずしも本人であるという保証がなく、本人確認に際して、なりすましを防止することが困難であった。加えて、生体情報をサーバに格納していることから、この格納されている生体情報そのものが改ざんされてしまうおそれもあった。
本発明は、経路情報を利用して本人確認を行うことにより、なりすましを防止することを容易にするとともに、エッジデバイスが、エッジの情報をそのまま分散型台帳に記録するため、サーバを介さずに本人確認を行うことにより、データ改ざんを防止することを容易にすることが可能な分散型台帳本人確認システム、分散型台帳本人確認方法、プログラム、生体情報装置及び本人確認装置を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。本発明は、複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して、本人確認をする分散型台帳本人確認システムであって、生体情報装置に、対象者の生体情報を取得させる取得手段と、生体情報装置に、生体情報を解析させて、対象者の特徴量を抽出させる第1抽出手段と、生体情報装置に、特徴量から、対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定させる判定手段と、生体情報装置に、同一人物であると判定された場合に、ユーザのIDを抽出させる第2抽出手段と、生体情報装置に、IDと、生体情報が取得された時間及び位置とを分散型台帳に記録させる記録手段と、分散型台帳に記録された、時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認をさせる確認手段と、を備えることを特徴とする分散型台帳本人確認システムを提供する。
本発明は、複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して本人確認をする分散型台帳本人確認方法であって、生体情報装置に、対象者の生体情報を取得させるステップと、生体情報装置に、生体情報を解析させて、対象者の特徴量を抽出させるステップと、生体情報装置に、特徴量から、対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定させるステップと、生体情報装置に、同一人物であると判定された場合に、ユーザのIDを抽出させるステップと、生体情報装置に、IDと、生体情報が取得された時間及び位置とを分散型台帳に記録させるステップと、分散型台帳に記録された、時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認をさせるステップと、を備えることを特徴とする分散型台帳本人確認方法を提供する。
本発明は、複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して、本人確認をする分散型台帳本人確認システムに、生体情報装置に、対象者の生体情報を取得させるステップ、生体情報装置に、生体情報を解析させて、対象者の特徴量を抽出させるステップ、生体情報装置に、特徴量から、対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定させるステップ、生体情報装置に、同一人物であると判定された場合に、ユーザのIDを抽出させるステップ、生体情報装置に、IDと、生体情報が取得された時間及び位置とを分散型台帳に記録させるステップ、分散型台帳に記録された、時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認をさせるステップ、を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供する。
本発明は、対象者の生体情報を取得する取得手段と、生体情報を解析し、対象者の特徴量を抽出する第1抽出手段と、特徴量から、対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定する判定手段と、同一人物であると判定した場合に、ユーザのIDを抽出する第2抽出手段と、IDと、生体情報を取得した時間及び位置とを分散型台帳に記録する記録手段と、を備えることを特徴とする生体情報装置を提供する。
本発明は、対象者の生体情報を解析して得られる対象者の特徴量から対象者が予め登録されているユーザと同一人物であると判定された場合に分散型台帳に記録される、ユーザのIDと、生体情報を取得した時間及び位置とに基づく経路情報から、本人確認する確認手段を備えることを特徴とする本人確認装置を提供する。
本発明は、対象者の生体情報を取得する取得手段と、生体情報を解析し、対象者の特徴量を抽出する第1抽出手段と、特徴量から、対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定する判定手段と、同一人物であると判定した場合に、ユーザのIDを抽出する第2抽出手段と、IDと、生体情報を取得した時間及び位置とを分散型台帳に記録する記録手段と、を備えることを特徴とする生体情報装置を提供する。
本発明は、街中にある複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して、本人確認をする分散型台帳本人確認システムであって、
前記生体情報装置に、対象者の生体情報を取得させる取得手段と、
前記生体情報装置に、前記生体情報を解析させて、前記対象者の特徴量を抽出させる第1抽出手段と、
前記生体情報装置に、前記特徴量から、前記対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定させる判定手段と、
前記生体情報装置に、前記同一人物であると判定された場合に、前記ユーザのIDを抽出させる第2抽出手段と、
前記生体情報装置に、前記IDと、前記生体情報が取得された時間及び位置とを前記分散型台帳に記録させる記録手段と、
前記分散型台帳に記録された、前記時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認をさせる確認手段と、
を備えることを特徴とする分散型台帳本人確認システムを提供する。
本発明によれば、街中にある複数の生体情報装置と、分散型台帳と、を利用して、本人確認をする分散型台帳本人確認システムは、前記生体情報装置に、対象者の生体情報を取得させ、前記生体情報装置に、前記生体情報を解析させて、前記対象者の特徴量を抽出させ、前記生体情報装置に、前記特徴量から、前記対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定させ、前記生体情報装置に、前記同一人物であると判定された場合に、前記ユーザのIDを抽出させ、前記生体情報装置に、前記IDと、前記生体情報が取得された時間及び位置とを前記分散型台帳に記録させ、前記分散型台帳に記録された、前記時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認をさせる。
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
本発明によれば、なりすましを防止することを容易にするとともに、データ改ざんを防止することを容易にすることが可能な分散型台帳本人確認システム、分散型台帳本人確認方法、プログラム、生体情報装置及び本人確認装置を提供することが可能となる。
図1は、分散型台帳本人確認システム1の概要を示す図である。 図2は、分散型台帳本人確認システム1の全体構成図である。 図3は、生体情報装置100が実行する分散型台帳記録処理を示すフローチャートである。 図4は、本人確認装置200が実行する本人確認処理を示すフローチャートである。 図5は、本人確認装置200が作成する経路図を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[分散型台帳本人確認システム1の概要]
本発明の好適な実施形態の概要について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の好適な実施形態である分散型台帳本人確認システム1の概要を説明するための図である。分散型台帳本人確認システム1は、複数の生体情報装置100、本人確認装置200、分散型台帳から構成され、これらを利用して、対象者の本人確認を実行するシステムである。
なお、分散型台帳本人確認システム1は、図示していない対象者やユーザが所持するユーザ端末(スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末等)やその他の端末や装置類が含まれていてもよい。
生体情報装置100は、分散型台帳と公衆回線網等を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信を実行する。生体情報装置100は、街中に複数設定されたものであり、例えば、カメラデバイス、指紋センサデバイス、虹彩センサデバイスである。カメラデバイスである場合、対象者の生体情報として、対象者の動画や静止画等の画像を撮影する。指紋センサデバイスである場合、対象者の生体情報として、対象者の指紋を読み取る。虹彩センサデバイスである場合、対象者の生体情報として、対象者の虹彩を読み取る。生体情報装置100は、このように撮影した対象者の画像、読み取った指紋や虹彩等を、対象者の生体情報として取得する。
生体情報装置100は、取得した生体情報を解析し、対象者の生体情報における特徴量を抽出する。生体情報装置100は、特徴量として、形状、輪郭等や、画素値の平均、分散、ヒストグラム等の統計的な数値等を抽出する。
生体情報装置100は、抽出した特徴量から、対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定する。このとき、生体情報装置100は、例えば、特徴量とユーザとを対応付けた特徴量データベースを参照することにより、抽出した特徴量に対応付けられたユーザと、今回生体情報を取得した対象者とが同一人物であるか否かを判定する。なお、この同一人物かどうかの判定に際して、生体情報の取得状況に応じて揺らぎが発生することを加味するため、抽出した特徴量と、特徴量データベースに登録された特徴量とが所定の条件を満たすかどうかに基づいて、対象者と特徴量データベースに登録されたユーザとが同一人物であるかどうかを判定してもよい。例えば、抽出した特徴量と、特徴量データベースに登録された特徴量とを比較し、其々の特徴量の一致度が所定の割合以上である場合、登録された特徴量に対応付けられたユーザと、今回生体情報を取得した対象者とが同一人物であると判定する。
生体情報装置100は、対象者と登録されているユーザとが同一人物であると判定した場合、このユーザに紐付けられたIDを抽出する。例えば、生体情報装置100は、上述した特徴量データベースにおけるユーザに対応付けられたIDを抽出する。
生体情報装置100は、抽出したIDと、生体情報を取得した時間及び自身の位置とを分散型台帳に記録する。このとき、生体情報装置100は、予め認証されたもののみが分散型台帳に記録する構成であってもよい。また、生体情報装置100は、分散型台帳に記録した際、トークンが発行される構成であってもよい。生体情報装置100は、この発行されたトークンを消費することにより、次回以降の生体情報の取得や、分散型台帳への記録を実行する構成であってもよい。
本人確認装置200は、分散型台帳と公衆回線網等を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信を実行する。本人確認装置200は、例えば、本人確認用書類(旅券、在留カード、免許証、個人番号カード、写真付きの身分証明書等)等を読み取り、本人確認を実行する装置である。本人確認装置200は、コンピュータであってよく、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてよい。
本人確認装置200は、分散型台帳に記録された対象者の時間及び位置に基づく経路情報から、対象者の本人確認をする。このとき、本人確認装置200は、予め対象者から自身の本人確認をさせるか否かの許可を受け付けておき、許可を受け付けた場合、本人確認をする構成であってもよい。本人確認装置200は、経路情報に矛盾が生じている場合(例えば、10分前に東京で生体情報を取得していた記録があるのにも関わらず、ハワイで本人確認をしようとした)、なりすましであると判定する構成であってもよい。本人確認装置200は、本人確認をする際、本人確認がなされたユーザに予め発行されたトークンを消費することにより、本人確認を行う構成であってもよい。
本人確認装置200は、経路情報に基づいて、この対象者の移動経路を、地図上に表示させる構成であってもよい。例えば、本人確認装置200は、分散型台帳に記録された対象者の時間及び位置に基づいて、自身までの移動経路を地図上に重畳させ、この地図を、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末にこの地図を表示させることにより、対象者の移動経路を地図上に表示させる。
分散型台帳は、分散型台帳技術により実現されるものであり、各ノードが共有して管理する台帳である。この分散型台帳は、データを一つの台帳として記録し、この台帳を各ノードが共有するものや、データを数珠繋ぎにブロックとして記録し、各ノードがこのブロックを共有するものである。
分散型台帳本人確認システム1が実行する処理の概要について説明する。
はじめに、生体情報装置100は、対象者の生体情報を取得する(ステップS01)。生体情報装置100は、街中に複数設置されており、其々の生体情報装置100が、生体情報を取得する。上述した通り、生体情報装置100は、自身に応じた生体情報を取得する。
このとき、生体情報装置100は、自身が内蔵するタイマ等により、生体情報を取得した時間(日付及び時刻)を示す時間情報を取得する。また、生体情報装置100は、GPS(Global Positioning System)や予め自身が設置された場所に関する情報等から自身の位置を示す位置情報を取得する。
生体情報装置100は、取得した生体情報を解析し、対象者の生体情報における特徴量を抽出する(ステップS02)。生体情報装置100は、取得した生体情報が対象者の画像である場合、この画像の特徴量として、形状や輪郭等や、画素値の平均、分散、ヒストグラム等の統計的な数値等を抽出する。生体情報装置100は、取得した生体情報が対象者の指紋である場合、この指紋の特徴量として、紋様等を抽出する。生体情報装置100は、取得した生体情報が対象者の虹彩である場合、パターン等を抽出する。同様に、生体情報装置100は、他のデバイスであっても、自身が取得した生体情報に応じた特徴量を抽出する。
生体情報装置100は、この抽出した特徴量から、対象者が予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定する(ステップS03)。生体情報装置100は、例えば、特徴量とユーザとを対応付けて登録した特徴量データベースを参照することにより、この判定を行う。この場合、生体情報装置100は、今回抽出した特徴量に対応付けられたユーザが存在するかどうかを判定することにより、この判定を実行する。
生体情報装置100は、同一人物かどうかの判定において、生体情報の取得時の状況によっては、抽出する特徴量に揺らぎ(例えば、画像を撮影した角度や距離、読み取った指紋の状況、読み取った虹彩の状況)が存在する可能性があることから、抽出した特徴量と、特徴量データベースに登録された特徴量とを比較する際、所定の条件を満たすかどうかに基づいて、判定してもよい。例えば、生体情報装置100は、抽出した特徴量と、特徴量データベースに登録された特徴量との一致度が所定の割合以上一致(例えば、90%以上一致)である場合、この対象者が予め登録されているユーザと同一人物であると判定する。
生体情報装置100は、生体情報を取得した対象者と、登録されているユーザとが同一人物であると判定した場合、このユーザに紐付けられたIDを抽出する(ステップS04)。例えば、生体情報装置100は、上述した特徴量データベースにおけるユーザに対応付けられたIDを、このユーザのIDとして抽出する。
生体情報装置100は、抽出したIDと、生体情報を取得した時間及び自身の位置とを分散型台帳に記録する(ステップS05)。生体情報装置100は、時間として、取得した時間情報と、自身の位置として、取得した位置情報とを分散型台帳に記録する。
このとき、生体情報装置100は、予め認証されたもののみが分散型台帳に記録する構成であってもよい。また、生体情報装置100は、分散型台帳にIDと時間及び位置とを記録した際、トークンが発行される構成であってもよい。生体情報装置100は、この発行されたトークンを消費することにより、次回以降の生体情報の取得や、分散型台帳への記録を実行する構成であってもよい。
このようにすることにより、エッジに置かれたエッジデバイス(生体情報装置100)が、エッジの情報をそのまま分散型台帳に記録することになる。
本人確認装置200は、分散型台帳に記録された対象者の時間及び位置に基づく経路情報から、対象者の本人確認をする(ステップS06)。本人確認装置200は、予め対象者から自身の本人確認をさせるか否かの許可を受け付けておき、許可を受け付けていた場合のみ、本人確認をする構成であってもよい。また、本人確認装置200は、経路情報に矛盾が生じている場合(例えば、生体情報を取得した時間及び位置と、本人確認しようとした時間及び位置とがかけ離れている)、なりすましであると判定する構成であってもよい。本人確認装置200は、本人確認に際して、予めこの対象者に発行されたトークンを消費することにより、本人確認をする構成であってもよい。
本人確認装置200は、この経路情報に基づいて、対象者の移動経路を、地図上に表示させる構成であってもよい。例えば、本人確認装置200は、分散型台帳に記録された対象者の時間及び位置に基づいて、本人確認を行うまでの移動経路を地図上に重畳させたものを、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末にこれを表示させることにより、対象者の移動経路を地図上に表示させる。
以上が、分散型台帳本人確認システム1の概要である。
[分散型台帳本人確認システム1のシステム構成]
図2に基づいて、本発明の好適な実施形態である分散型台帳本人確認システム1のシステム構成について説明する。図2は、本発明の好適な実施形態である分散型台帳本人確認システム1のシステム構成を示す図である。図2において、分散型台帳本人確認システム1は、街中に複数設置された生体情報装置100、本人確認装置200、分散型台帳から構成され、これらを利用して、対象者の本人確認を実行するシステムである。生体情報装置100及び本人確認装置200は、其々が、公衆回線網等を介して、分散型台帳とデータ通信可能に接続される。
なお、分散型台帳本人確認システム1は、図示していない対象者やユーザが所持するユーザ端末(スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末等)やその他の端末や装置類が含まれていてもよい。
生体情報装置100は、上述した通り、街中に複数設置されており、対象者の生体情報を取得する装置である。生体情報装置100は、例えば、カメラデバイス、指紋センサデバイス、虹彩センサデバイスである。対象者の生体情報は、例えば、対象者の画像、対象者の指紋、対象者の虹彩である。
本人確認装置200は、上述した通り、対象者の本人確認をする装置である。本人確認装置200は、例えば、本人確認用書類等を読み取り、本人確認を実行する装置である。
分散型台帳は、上述した通り、各ノードが共有して管理する台帳である。
生体情報装置100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、生体情報装置100は、記録部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、生体情報装置100は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
生体情報装置100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、台帳記録モジュール120、トークン取得モジュール121を実現する。また、生体情報装置100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と協働して、記録モジュール130を実現する。また、生体情報装置100において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、生体情報取得モジュール140、特徴量抽出モジュール141、判定モジュール142、ID抽出モジュール143を実現する。
本人確認装置200は、生体情報装置100と同様に、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、ユーザ端末や他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi対応デバイス等を備える。また、本人確認装置200は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
本人確認装置200において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、確認要求受付モジュール220、本人情報取得モジュール221、経路図通知モジュール222を実現する。また、本人確認装置200において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、本人確認モジュール240、経路図作成モジュール241を実現する。
[分散型台帳記録処理]
図3に基づいて、分散型台帳本人確認システム1が実行する分散型台帳記録処理について説明する。図3は、生体情報装置100が実行する分散型台帳記録処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
はじめに、生体情報取得モジュール140は、対象者の生体情報を取得する(ステップS10)。ステップS10において、生体情報取得モジュール140は、対象者の生体情報を自身のデバイスに応じて取得する。例えば、カメラデバイスの場合、生体情報取得モジュール140は、対象者の身体の一部(例えば、顔)又は全身の動画や静止画等の画像を撮影することにより、対象者の生体情報を取得する。また、例えば、指紋センサデバイスの場合、生体情報取得モジュール140は、対象者の指紋を読み取ることにより、対象者の生体情報を取得する。また、例えば、虹彩センサデバイスの場合、生体情報取得モジュール140は、対象者の虹彩を読み取ることにより、対象者の生体情報を取得する。
生体情報取得モジュール140は、対象者の要求に応じて生体情報を取得する構成であってもよいし、対象者の要求によらずに生体情報を取得する構成であってもよい。例えば、カメラデバイスの場合、生体情報取得モジュール140は、対象者が自身の近傍を通過又は近傍に立ち止まった際、対象者の画像を撮影することにより、生体情報を取得する。また、指紋センサデバイスの場合、生体情報取得モジュール140は、装置に指先を触れることにより、生体情報を取得する。また、虹彩センサデバイスの場合、生体情報取得モジュール140は、対象者の目を撮影することにより、生体情報を取得する。
なお、生体情報装置100は、上述した例に限らずその他の装置であってもよい。例えば、声紋認証デバイスや、静脈認証デバイス等であってもよく、この場合、各装置に対応する生体情報を取得する構成であればよい。
生体情報取得モジュール140は、生体情報を取得した時間及び自身の位置を取得する(ステップS11)。ステップS11において、生体情報取得モジュール140は、自身が内蔵するタイマ等から、この生体情報を取得した時間(日付及び時刻)を示す時間情報を取得する。併せて、生体情報取得モジュール140は、GPSや予め自身が設置された場所に関する情報等から、この生体情報を取得した自身の位置を示す位置情報を取得する。
特徴量抽出モジュール141は、取得した生体情報を解析し、対象者の特徴量を抽出する(ステップS12)。ステップS12において、特徴量抽出モジュール141は、特徴量として、形状、輪郭等や、画素値の平均、分散、ヒストグラム等の統計的な数値等を抽出する。例えば、特徴量抽出モジュール141は、生体情報が画像である場合、対象者の顔の形状、顔の輪郭、全身の形状、全身の輪郭等を抽出する。また、例えば、特徴量抽出モジュール141は、生体情報が指紋である場合、指先の凹凸に基づいた紋様(分岐点、三角州、端点、中心点等)等を抽出する。また、例えば、特徴量抽出モジュール141は、生体情報が虹彩である場合、虹彩部分の画像から画像処理や数学的な計算に基づいて、固有パターン等を抽出する。
なお、特徴量抽出モジュール141は、上述した例に限らず、その他のものを特徴量として抽出してもよい。また、その他の装置の場合、特徴量抽出モジュール141は、各装置に対応する生体情報における特徴量を抽出する構成であればよい。
判定モジュール142は、この抽出した特徴量に基づいて、生体情報を取得した対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定する(ステップS13)。ステップS13において、判定モジュール142は、記録モジュール130が予め記録するユーザと、このユーザのID(名前、管理番号等)と、このユーザの特徴量とを対応付けて登録した特徴量データベースを参照することにより、この判定を実行する。具体的には、判定モジュール142は、抽出した特徴量と、特徴量データベースに登録された特徴量とを比較する。このとき、判定モジュール142は、抽出した特徴量と、登録された特徴量とが所定の条件を満たすかどうかに基づいて、抽出した特徴量が、特徴量データベースに登録されたものと同一であるかどうかを判定する。所定の条件の例としては、其々の特徴量の一致度が所定の割合以上(一致度が90%以上等)である。判定モジュール142は、抽出した特徴量と、登録された特徴量とが、上述した所定の条件を満たす場合、生体情報を取得した対象者が、予め登録されているユーザと同一人物であると判定する。
このように、判定モジュール142は、所定の条件に基づいた判定を行う理由としては、生体情報取得モジュール140が生体情報を取得したタイミングや状況によっては、この生体情報から抽出した特徴量に揺らぎが発生してしまうためである。例えば、対象者の画像を撮影する際、自身から対象者までの角度や距離に応じて、特徴量の抽出結果に若干の変化が発生すること、対象者の指紋を読み取る際、対象者の指先の状況や角度に応じて、特徴量の抽出結果に若干の変化が発生すること、対象者の虹彩を読み取る際、自身から対象者までの角度や距離に応じて、特徴量の抽出結果に若干の変化が発生することにより其々の特徴量の抽出結果に差異が発生する可能性がある。所定の条件に基づいた判定を行うことにより、この差異が発生している場合であっても、同一人物の判定を正確に行うことを容易とすることが可能となる。
なお、判定モジュール142は、所定の条件に関わらず、完全に一致する場合のみにおいて、同一人物であると判定する構成であってもよい。また、所定の条件は、上述した例に限らずその他の構成であってもよく、一致度の割合も適宜変更可能である。
[特徴量データベース]
記録モジュール130が記録する特徴量データベースについて説明する。特徴量データベースは、ユーザと、ユーザのIDと、特徴量とを対応付けて登録されたものである。ユーザとは、各ユーザを識別可能なものである。ユーザのIDとは、各ユーザの名前や各ユーザに割り振られた管理番号等である。特徴量とは、予めこの対象者の生体情報から抽出した特徴量(画像から抽出した特徴量、指紋から抽出した特徴量、虹彩から抽出した特徴量等)である。これらの特徴量は、予め生体情報装置100や、ユーザ端末や、他の端末や装置等により生体情報を取得しておき、この生体情報の特徴量を抽出したものである。特徴量データベースは、ユーザと、ユーザのIDと、特徴量とを対応付けて登録される。記録モジュール130は、このようにして登録された特徴量データベースを記録する。
なお、特徴量データベースは、ユーザ端末や、他の端末や装置等が記録するものであってもよいし、クラウド上に存在するものであってもよい。この場合、判定モジュール142は、この特徴量データベースを記録するものにアクセスすることにより、抽出した特徴量と、特徴量データベースにおける特徴量とを参照し、判定を実行する構成であればよい。
ステップS13において、判定モジュール142は、同一人物ではないと判定した場合(ステップS13 NO)、本処理を終了する。
一方、ステップ13において、判定モジュール142は、同一人物であると判定した場合(ステップS13 YES)、ID抽出モジュール143は、このユーザに紐付けられたIDを抽出する(ステップS14)。ステップS14において、ID抽出モジュール143は、特徴量データベースにおけるユーザに対応付けられたIDを、このユーザのIDとして抽出する。
台帳記録モジュール120は、抽出したユーザのIDと、生体情報を取得した時間及び自身の位置とを、本人情報として、分散型台帳に記録する(ステップS15)。ステップS15において、台帳記録モジュール120は、上述したステップS14の処理により抽出したユーザのIDと、上述したステップ11の処理により取得した時間及び位置とを本人情報として、分散型台帳に記録する。台帳記録モジュール120は、過去に分散型台帳に記録された本人情報に、今回の本人情報を結合し、分散型台帳に記録する。各ノードは、この分散型台帳を共有する。あるいは、台帳記録モジュール120は、過去に分散型台帳に記録された本人情報に、今回の本人情報を結合したハッシュ値を生成し、このハッシュ値を分散型台帳に記録する。
なお、ステップS15の処理は、予め認証された生体情報装置100のみが実行する構成であってもよい。例えば、生体情報装置100の管理者や設置者が、専用アプリ、認証用サイト又は申し込み等により、生体情報装置100の識別子(製造番号、MACアドレス、管理者名、設置者名等)及びパスワードを登録することにより、生体情報装置100を、分散型台帳に記録可能なデバイスとして認証する。
このようにすることにより、エッジに置かれたエッジデバイス(生体情報装置100)が、エッジの情報をそのまま分散型台帳に記録することになる。
トークン取得モジュール121は、トークンを取得する(ステップS16)。ステップS16において、トークン取得モジュール121は、分散型台帳に記録したことを契機として、他のコンピュータ等が発行するトークンを取得する。
生体情報装置100は、この取得したトークンを消費することにより、次回以降の生体情報の取得や、分散型台帳への記録を実行する。また、生体情報装置100は、トークンの消費量を、取得した生体情報に応じて可変とする構成であってもよい。例えば、生体情報が画像である場合と虹彩である場合とで、取得する際のトークンの消費量が異なっていたり、分散型台帳への記録する際のトークンの消費量が異なったりしていてもよい。また、より個人を特定することが容易な生体情報程、上述した各処理におけるトークンの消費量を少なくすることも可能である。また、その逆に、より個人を特定することが容易な生体情報程、上述した各処理におけるトークンの消費量を多くすることも可能である。
なお、上述したステップS16の処理は、省略することも可能である。
以上が、分散型台帳記録処理である。
[本人確認処理]
図4に基づいて、分散型台帳本人確認システム1が実行する本人確認処理について説明する。図4は、本人確認装置200が実行する本人確認処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
確認要求受付モジュール220は、本人確認の要求を受け付ける(ステップS20)。ステップS20において、確認要求受付モジュール220は、本人確認装置200の使用者等からの直接的な入力や、他の端末や装置類等を介した間接的な入力を受け付けることにより、対象者の本人確認の要求を受け付ける。確認要求受付モジュール220は、例えば、本人確認用書類の読み取り要求を、本人確認の要求として受け付ける。
本人確認モジュール240は、受け付けた本人確認の要求に基づいて、対象者を特定する(ステップS21)。ステップS21において、本人確認モジュール240は、例えば、本人確認用書類を読み取ることにより、対象者の特定に必要な特定用情報(例えば、対象者のID)を取得する。
なお、本人確認モジュール240は、本人確認用書類の読み取りに限らず、その他の方法により対象者を特定してもよい。例えば、本人確認モジュール240は、特定用情報の入力を受け付けることにより、特定用情報を取得する構成であってもよい。
本人情報取得モジュール221は、取得した特定用情報に基づいて、対象者の本人情報を取得する(ステップS22)。ステップS22において、本人情報取得モジュール221は、特定用情報に含まれるユーザのIDに基づいて、分散型台帳に記録されたこのIDに対応付けられた生体情報と、時間及び位置とを取得する。
本人確認モジュール240は、取得した時間及び位置に基づく経路情報から、対象者の本人確認をする(ステップS23)。ステップS23において、本人確認モジュール240は、現在の時間と位置と、経路情報における対象者のこれまでの時間及び位置とに基づいて、対象者が本人であるかどうかを判定する。例えば、本人確認モジュール240は、現在時間及び現在位置と、この現在時間の直近の経路情報とを比較する。本人確認モジュール240は、現在時間と、直近の経路情報における時間とに基づいて、対象者のおおよその現在位置を推測する。例えば、本人確認モジュール240は、平均的な徒歩での移動速度に基づいて、直近の経路情報における位置から移動可能な位置を算出し、対象者のおおよその現在位置を推測する。本人確認モジュール240は、推測した現在位置と、本人確認を行う現在位置とが、所定の範囲内(例えば、数m圏内、数百m圏内等)にあるかどうかに基づいて、対象者が本人であるかどうかを判定する。本人確認モジュール240は、所定の範囲内にある場合、対象者が本人であるものと判定し、所定の範囲外である場合、対象者が本人ではなくなりすましであるものと判定する。
本人確認モジュール240は、このように、現在の対象者の位置と、経路情報から想定される対象者の移動経路とに矛盾が生じてているか否かを判定することにより、本人であるかなりすましであるかの判定を行うことになる。具体的な事例としては、例えば、本人確認モジュール240は、経路情報に基づいて、10分前に東京で生体情報を取得していることが明らかであるのに対して、ハワイで本人確認の要求を受け付けた場合、対象者がなりすましであるものと判定する。
なお、本人確認モジュール240は、予めユーザから自身の本人確認をさせるか否かの許可を受け付けていた場合のみ、経路情報に基づいた本人確認を実行する構成であってもよい。例えば、ユーザは、専用アプリ、認証用サイト又は申し込み等により、自身の本人確認の実行の可否を登録することにより、本人確認装置200に本人確認を実行可能な対象者として登録する。本人確認モジュール240は、対象者がこの登録された人物である場合、上述した処理を実行すればよい。
また、本人確認装置200は、ユーザに予め発行されたトークンを消費することにより、上述した本人確認に関連する処理を実行する構成であってもよい。例えば、分散型台帳においてこのユーザのIDに発行されたトークンを併せて記録しておき、本人確認時に、このトークンを消費する構成であってもよい。本人確認装置200は、このトークンを消費することにより、対象者の本人確認の実行や、後述する経路情報の表示を実行してもよい。このとき、本人確認時におけるトークンの消費量と、経路情報表示時におけるトークンの消費量とが異なっていてもよい。例えば、本人確認はトークンを消費せずに、経路情報表示はトークンを消費する構成であってもよく、その逆に、本人確認はトークンを消費し、経路情報表示はトークンを消費しない構成であってもよい。また、本人確認よりも経路情報表示の方がトークンの消費量が多くすることも可能であるし、その逆に、経路情報表示よりも本人確認の方がトークンの消費量が多くすることも可能である。
経路図作成モジュール241は、取得した経路情報に基づいて、対象者の移動経路を地図上に重畳させた経路図を作成する(ステップS24)。ステップS24において、経路図作成モジュール241は、所定の範囲の時間(例えば、本日中、数時間以内、数分以内等)における経路情報に基づいて、この対象者の移動経路を推測する。このとき、経路図作成モジュール241は、条件に該当する複数の経路情報において、其々の時間と位置とに基づいて、対象者の移動経路を推測する。経路図作成モジュール241は、経路情報に基づいた経時的変化に伴う位置の変化を移動経路として推測する。その結果、経路図作成モジュール241は、対象者の移動経路を推測し、この推測した移動経路を地図上に重畳させた経路図を作成する。
図5に基づいて、経路図作成モジュール241が作成する経路図について説明する。図5は、経路図作成モジュール241が作成する経路図を模式的に示した図である。図5において、生体情報装置100として、カメラデバイス300、指紋センサデバイス310、虹彩センサデバイス320を地図600上に模式的に示している。また、本人確認装置200を地図600上に模式的に示している。カメラデバイス300の説明欄400に、取得する生体情報の内容として画像であること、生体情報の取得時間として10:00であること、カメラデバイス300の位置としてX1,Y1であることを併せて示している。指紋センサデバイス310の説明欄410に、取得する生体情報の内容として指紋であること、生体情報の取得時間として10:10であること、指紋センサデバイス310の位置としてX2,Y2であることを併せて示している。虹彩センサデバイス320の説明欄420に、取得する生体情報の内容として虹彩であること、生体情報の取得時間として10:15であること、虹彩センサデバイス320の位置としてX3,Y3であることを併せて示している。本人確認装置200の説明欄430には、ユーザの名前及び本人確認の結果を併せて示している。
経路図作成モジュール241は、カメラデバイス300、指紋センサデバイス310、虹彩センサデバイス320が其々生体情報を取得した時間及び自身の位置と、生体情報装置200が本人確認要求を受け付けた時間及び本人確認装置200の位置とに基づいてこのユーザ500の移動経路を推測する。このとき、このユーザ500は、其々の生体情報装置100が生体情報を取得した時間に、其々の生体情報装置100の位置を通過したと推測し、最終的に本人確認装置200の前に居る状況であることを推測する。すなわち、経路図作成モジュール241は、経時的変化が、カメラデバイス300、指紋センサデバイス310、虹彩センサデバイス320の順番であり、各位置の順番に移動し、本人確認装置200の前まで移動したものと推測する。経路図作成モジュール241は、ユーザ500の周辺の地図に、ユーザ500が生体情報を取得させた順番を経路として、開始地点から現在地までの間を、つなげた移動経路510を、地図600上に重畳させ、経路図を作成する。
経路図通知モジュール222は、ユーザ端末に作成した経路図を通知する(ステップS25)。ステップS25において、経路図通知モジュール222は、上述した作成した経路図を、本人確認が行われたユーザが所持するユーザ端末に送信する。ユーザ端末はこの経路図を受信し、自身の表示部に表示する。このようにして、経路図通知モジュール222は、ユーザ端末に作成した経路図を通知する。
なお、経路図通知モジュール222は、なりすましであった場合に、この経路図を通知する構成であってもよい。例えば、なりすましであった場合、このなりすましの被害者と思われるユーザのユーザ端末に、この経路図を通知するとともに、なりすましによる本人確認の要求が行われた通知を併せて行ってもよい。
以上が、本人確認処理である。
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態で提供される。また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 分散型台帳本人確認システム、100 生体情報装置、200 本人確認装置

Claims (11)

  1. 対象者の生体情報を取得する取得手段と、
    前記生体情報を解析し、前記対象者の特徴量を抽出する第1抽出手段と、
    前記特徴量から、前記対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定する判定手段と、
    前記同一人物であると判定した場合に、前記ユーザのIDを抽出する第2抽出手段と、
    前記IDと、前記生体情報を取得した時間及び位置とを分散型台帳に記録する記録手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報装置。
  2. 前記判定手段は、前記特徴量と、前記ユーザとを関連付けた特徴量データベースを参照し、前記同一人物かどうかを判定する、請求項1に記載の生体情報装置。
  3. 前記判定手段は、所定の条件を満たすかどうかに基づいて、前記同一人物かどうかを判定する、請求項1に記載の生体情報装置。
  4. 前記記録手段が前記分散型台帳に記録させたことを契機として発行されるトークンを消費して、次回以降の前記取得手段による生体情報の取得又は前記記録手段による前記分散型台帳への記録を実行する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の生体情報装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の生体情報装置と、
    前記生体情報装置によって前記分散型台帳に記録された前記時間及び位置に基づく経路情報から、本人確認を実行する確認手段を備える本人確認装置と、を備える分散型台帳本人確認システム。
  6. 前記確認手段は、前記ユーザからの自身の本人確認をさせる許可が受け付けられている場合、本人確認を実行する、請求項5に記載の分散型台帳本人確認システム。
  7. 前記確認手段は、前記経路情報に矛盾が生じている場合、なりすましであると判定する、請求項5または請求項6に記載の分散型台帳本人確認システム。
  8. 前記確認手段は、前記ユーザへ発行されたトークンを消費して本人確認を実行する、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の分散型台帳本人確認システム。
  9. 前記生体情報装置は、予め認証されて前記記録手段による前記分散型台帳への記録を実行する、
    請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の分散型台帳本人確認システム。
  10. 前記経路情報に基づいて前記ユーザの移動経路を地図上に表示する表示手段を備える、請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の分散型台帳本人確認システム。
  11. 生体情報装置のコンピュータに
    対象者の生体情報を解析し、前記対象者の特徴量を抽出することと、
    前記特徴量から、前記対象者が、予め登録されているユーザと同一人物かどうかを判定することと、
    前記同一人物であると判定した場合に、前記ユーザのIDを抽出することと、
    前記IDと、前記生体情報を取得した時間及び位置とを分散型台帳に記録することと、
    を実行させるプログラム。
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