JP2002024596A - 不動産買取システム、不動産仲介システム、不動産買取方法及び不動産仲介方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不動産売買や賃貸における仲介業務を簡素化
し、コストがかからず、仲介手数料の自由化にも貢献す
ることができる不動産仲介システムを提供する。 【解決手段】 本発明の不動産仲介システムは、売買不
動産の登録や不動産購入の申し込み手続きなどを行う端
末装置２０ａ、２０ｂ、及び携帯端末装置２０ｃと、売
買不動産の登録などを受け付けて提供する買取サーバ１
０と、売買不動産の購入登録などを受け付けて購入処理
を行う購入サーバ４０と、各端末装置２０ａ〜２０ｃ、
買取サーバ１０及び購入サーバ４０を接続するインター
ネット３０と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、土地や建物、マン
ションなどの不動産の仲介業務を支援する不動産買取シ
ステム、不動産仲介システム、不動産買取方法及び不動
産仲介方法に関する。特には、インターネットなどのコ
ンピュータネットワークを介して、土地や建物、マンシ
ョンなどの不動産の仲介業務を支援することができる不
動産買取システム、不動産仲介システム、不動産買取方
法及び不動産仲介方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、土地や建物、マンションなど
の不動産の売買においては、不動産関係の仲介業者が売
主と買主の間に立って行われるか、若しくは、直接不動
産業者が買主に対してマンションなどを売る形態で行わ
れている。この不動産関係の仲介業者が売主と買主の間
に立って不動産の売買を行う場合、一般には、次のよう
な方法で行われている。

【０００３】まず、売買対象となる不動産の確保である
が、これは、売主からの直接の申し込み、仲介業者など
の営業マンによる売主の確保、また、業界の流通システ
ムであるレインズと呼ばれる不動産情報システムなどに
よって行われている。このようにして収集された売買対
象物件は、仲介業者の保有する購入顧客情報から当該物
件の条件に合う購入顧客に対してその物件情報を電話や
ファクシミリなどを利用して通知し、または、新聞広告
などを利用して買主を見つけ、売主と買主の仲介を行っ
て、不動産売買を成立させている。

【０００４】一方、従来から、複数のコンピュータを通
信回線などによって接続し、データやプログラムなどを
複数のコンピュータ同士で蓄積交換したり、データなど
を共有するコンピュータ・ネットワーク（以下、単に
「ネットワーク」とも言う）が構築されている。

【０００５】このようなネットワークの方式としては、
所定の通信プロトコルなどに準拠すれば、原則として自
由にコンピュータの接続ができるオープン型ネットワー
ク方式と、ネットワークをホスト・コンピュータなどで
管理し、接続されるコンピュータなどの端末装置に一定
のセキュリティなどの制限を設けて、管理外のコンピュ
ータ・ノードをネットワークに接続させないようにする
クローズ型ネットワーク方式がある。

【０００６】上述のオープン型ネットワーク方式の代表
的なものとして、インターネットがある。このインター
ネットにおいては、通信プロトコルにＴＣＰ（Transfer
Control Protocol）／ＩＰ（Internet Protocol）が採
用されており、原則としてこの通信プロトコルを遵守し
たコンピュータであればネットワークに接続することが
できる。

【０００７】近年において、インターネットのような自
由なネットワーク環境を背景に、ＷＷＷ（World Wide W
eb）などのマルチメディア環境が整備されてきた。特
に、最近では、このインターネットを利用して特定のサ
ービスを行うインターネットビジネスといわれるものが
多く提案され運営されている。

【０００８】このインターネットにおいては、不動産情
報提供サービスといったようなサービスも行われてい
る。このサービスにおいては、上述したような売主から
の直接の申し込み、仲介業者などの営業マンによる売主
の確保、または、業界の流通システムであるレインズと
呼ばれる不動産情報システムなどによって収集された不
動産情報を、予めインターネット上で登録されているメ
ンバに対して、電子メールなどでその不動産情報を送る
ことができるようになっている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】ここで、上述したよう
な従来の不動産仲介方法によれば、他の仲介業者などに
先駆けて売買対象となる不動産物件を確保することが重
要なことである。しかし、レインズなどの既存のシステ
ムでは他社との情報の優位性は出ず、売主からの直接の
申し込みでは常に有利な情報を確保する確実性がない。
また、営業マンによる情報収集の限界などもあり、他の
仲介業者以上の情報を得ることが困難であった。

【００１０】さらに、他の仲介業者などに先駆けて売買
対象となる不動産物件を確保するには、人手をかけて情
報収集をせざるを得ず、このため人件費などのコストが
かかってしまう。また、不動産物件を売るには、チラシ
配布などの広告などを行い、購入者の集客が必須である
が、この広告費が約２００万円〜３００万円と非常に高
額なものとなっている。

【００１１】このため、売主及び買主双方に課している
不動産売買の手数料（売買価格の３［％］）を値引くこ
とが困難であり、不動産売買における手数料の自由化
（引き下げ）がなかなかできないという問題があった。

【００１２】従って、本発明の目的は、不動産売買や賃
貸における仲介業務を簡素化し、コストがかからず、仲
介手数料の自由化にも貢献することができる不動産買取
システム、不動産仲介システム、不動産買取方法及び不
動産仲介方法を提供することである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の不動産買取システムは、ネットワークに接
続されて土地や建物などの不動産の買取を支援する不動
産買取システムであって、ネットワークに接続され、不
動産情報やユーザ情報の送受信を行うネットワーク通信
手段と、ネットワーク通信手段で受信した不動産の物件
情報を登録する物件登録手段と、物件登録手段で登録さ
れた物件情報からネットワーク上に提供する物件提供情
報を準備する物件提供手段と、を備え、ネットワーク通
信手段は、物件提供手段で準備された物件提供情報を、
ネットワークを介して開示する、ことを特徴とする。

【００１４】さらに、物件情報の調査情報を入力する入
力手段と、入力手段から入力された調査情報を対応する
物件情報と関連付けて記録する記録手段と、を備えるこ
とができる。また、さらに、ネットワーク通信手段で受
信した物件情報の売主のユーザ情報を登録するユーザ情
報登録手段を備えることもできる。

【００１５】ここで、ネットワークは、インターネット
であり、ネットワーク通信手段は、不動産情報やユーザ
情報の送受信をＷｅｂページのコンテンツとして行う、
ようにするとよい。

【００１６】また、上記課題を解決するため、本発明の
不動産仲介システムは、土地や建物などの不動産の売買
を支援する不動産仲介システムであって、売主側の物件
や売却条件などを含む物件情報と売主のユーザ情報とを
入力する売主側端末と、売主側端末からの物件情報と売
主のユーザ情報とを登録して管理する、上記記載の不動
産買取システムと、不動産買取システムから提供される
物件提供情報に対応した購入情報を入力する購入側端末
と、購入側端末から入力された購入情報に応じて、物件
提供情報の購入優先順位を決定する不動産購入仲介シス
テムと、売主側端末、不動産買取システム、購入側端末
及び不動産買取システムを接続するネットワークと、を
備えることを特徴とする。

【００１７】また、上記課題を解決するため、本発明の
不動産買取方法は、インターネットを利用して土地や建
物などの不動産の買取を支援する不動産買取方法であっ
て、売主側に対して売買対象の物件情報を入力するため
のＷｅｂページを提供し、Ｗｅｂページに入力された物
件情報を登録し、物件情報に関する調査情報を部件情報
と関連付けて物件提供情報とし、当該物件提供情報をイ
ンターネット上にＷｅｂページのコンテンツとして提供
する、ことを特徴とする。

【００１８】また、上記課題を解決するため、本発明の
不動産仲介方法は、インターネットを利用して土地や建
物などの不動産の売買を支援する不動産仲介方法であっ
て、売主側に対して売買対象の物件情報を入力するため
のＷｅｂページを提供し、Ｗｅｂページに入力された物
件情報を登録し、物件情報に関する調査情報を部件情報
と関連付けて物件提供情報とし、当該物件提供情報をイ
ンターネット上に不動産情報Ｗｅｂページのコンテンツ
として提供し、不動産情報Ｗｅｂページに入力された、
物件提供情報に対応した購入情報を受信し、購入情報と
物件情報に基づいて、購入優先順位を決定し、購入順位
に応じて物件情報に関わる不動産の仲介を行う、ことを
特徴とする。

【００１９】インターネットを利用して売主側の情報と
買主側の情報を登録し、これらの情報に基づいて不動産
売買に仲介を行うため、幅広い不動産情報の迅速な取得
と提供を低コストで行うことができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の不
動産買取システム、不動産仲介システム、不動産買取方
法及び不動産仲介方法の実施の形態を説明する。ここ
で、本発明の不動産買取システム、不動産仲介システ
ム、不動産買取方法及び不動産仲介方法においては、イ
ンターネットなどのコンピュータネットワークを利用す
る。

【００２１】図１は、本発明の不動産買取システムを適
用した不動産仲介システムの一形態を示す図である。こ
の不動産仲介システムは、クライアント機能を有し、売
買不動産の登録や不動産購入の申し込み手続きなどを行
うＰＣ（Personal Computer）などの端末装置２０ａ、
２０ｂと、クライアント機能を有し、売買不動産の登録
や不動産購入の申し込み手続きなどを行う携帯電話など
の携帯端末装置２０ｃと、サーバ機能を有し、売買不動
産の登録などを受け付け、またこれらの不動産登録情報
を提供する不動産買取仲介装置（以下、単に「買取サー
バ」ともいう）１０と、サーバ機能を有し、売買不動産
の購入登録などを受け付け、また売買不動産の購入処理
を行う不動産購入仲介装置（以下、単に「購入サーバ」
ともいう）４０と、各端末装置（以下、単に「クライア
ント」ともいう）２０ａ〜２０ｃ、買取サーバ１０及び
購入サーバ４０を接続するインターネットなどのコンピ
ュータネットワーク（以下、単に「ネットワーク」とも
いう）３０と、を備えている。

【００２２】ここで、ネットワーク３０は、インターネ
ットやイントラネットを利用して構築することができ
る。この場合、インターネットの通信プロトコルに準拠
した既存のアプリケーションやシステムを使用すること
ができるので、低コストで本発明のデータ提供システム
を実現することができる。

【００２３】図２は、図１に示した買取サーバ１０の構
成の一例を示す図である。図２において、買取サーバ１
０は、売買不動産の登録入力画面や提供画面となるＷｅ
ｂページやネットワークアプリケーションなどを記憶す
るＷｅｂＤＢ（Web Data Base）１３と、インターネッ
トなどのコンピュータネットワーク３０に接続され、コ
ンピュータネットワーク３０に接続されている端末装置
２０ａ〜２０ｃ（図１）に、ＷｅｂＤＢ１３に記憶され
ている画面を送信すると共に、端末装置２０ａ〜２０ｃ
（図１）から画面の各項目に入力された情報や売主ユー
ザの個人情報を受信するＷｅｂページ処理部１１と、受
信した売主ユーザの個人情報を処理して登録する売主ユ
ーザ登録処理部１８と、売主ユーザ登録処理部１８で登
録処理した売主ユーザ情報を記憶する売主ユーザ情報Ｄ
Ｂ１４と、売主によって登録され買主に提供される不動
産物件などの情報を記憶する物件ＤＢ１５と、クライア
ント２０ａ〜２０ｃ（購入者側）に提供する売買物件の
情報を記憶する提供物件ＤＢ１６と、Ｗｅｂページ処理
部１１で受信した売買物件情報を物件ＤＢ１５に登録
し、物件ＤＢ１５に登録されている売買物件情報からク
ライアント２０ａ〜２０ｃ（購入者側）に提供する売買
物件の情報を選択して提供物件ＤＢ１６に準備する物件
登録提供部１２と、登録されている売買物件の調査情報
を入力する入力部１７ａと、登録されている売買物件情
報を出力する出力部１７ｂと、入力部１７ａ及び出力部
１７ｂを制御する入出力制御部１９と、を備えている。

【００２４】ここで、物件登録提供部１２は、Ｗｅｂペ
ージ処理部１１で受信した売買物件情報を物件ＤＢ１５
に登録する売買物件登録処理部１２ａと、物件ＤＢ１５
に登録されている売買物件情報からクライアント２０ａ
〜２０ｃ（購入者側）に提供する売買物件の情報を選択
して提供物件ＤＢ１６に準備する売買物件提供部１２ｂ
と、を備えている。

【００２５】なお、図１に示したクライアント２０ａ〜
２０ｃ、コンピュータネットワーク３０及び買取サーバ
１０によって、本発明の不動産買取システムを構成する
こととなる。

【００２６】図３は、図１に示した購入サーバ４０の構
成の一例を示す図である。図３において、購入サーバ４
０は、売買不動産の購入条件の入力画面などのＷｅｂペ
ージやネットワークアプリケーションなどを記憶するＷ
ｅｂＤＢ（Web Data Base）４３と、インターネットな
どのコンピュータネットワーク３０に接続され、コンピ
ュータネットワーク３０に接続されている端末装置２０
ａ〜２０ｃ（図１）に、ＷｅｂＤＢ４３に記憶されてい
る画面を送信すると共に、端末装置２０ａ〜２０ｃ（図
１）から画面の各項目に入力された情報や購入ユーザの
個人情報を受信するＷｅｂページ処理部４１と、受信し
た購入ユーザの個人情報を処理して登録する購入ユーザ
登録処理部４８と、購入ユーザ登録処理部４８で登録処
理した購入ユーザ情報を記憶する購入ユーザ情報ＤＢ４
４と、買主によって提示された購入条件などの情報を記
憶する購入条件ＤＢ４５と、クライアント２０ａ〜２０
ｃ（購入者側）に提供する購入決定情報を記憶する購入
決定情報ＤＢ４６と、Ｗｅｂページ処理部４１で受信し
た購入条件情報を購入条件ＤＢ４５に登録し、購入条件
ＤＢ４５に登録されている購入条件情報から物件の購入
順位を決定し、クライアント２０ａ〜２０ｃ（購入者
側）に提供する当該購入決定情報を購入決定情報ＤＢ４
６に準備する購入処理部４２と、登録されている売買物
件の購入条件情報の修正や追加を行う入力部４７ａと、
表示装置やプリンタなどの出力部４７ｂと、入力部４７
ａ及び出力部４７ｂを制御する入出力制御部４９と、を
備えている。

【００２７】ここで、購入処理部４２は、Ｗｅｂページ
処理部４１で受信した購入条件情報を購入条件ＤＢ４５
に登録する購入条件登録処理部４２ａと、購入条件ＤＢ
４５に登録されている購入条件情報から物件の購入順位
を決定し、クライアント２０ａ〜２０ｃ（購入者側）に
提供する当該購入決定情報を購入決定情報ＤＢ４６に準
備する購入決定処理部４２ｂと、を備えている。

【００２８】また、図２及び図３に示した入力部１７
ａ、４７ａとしては、キーボード、マウス、スキャナ等
のほか、マイク、デジタルカメラとのインタフェース、
通信モデムなどデータの入力装置全般を含み、それらか
ら任意のものを選択して使用できるものである。また、
出力部１７ｂ、４７ｂとしては、モニタ、液晶表示装
置、プリンタ、スピーカなど出力装置全般を含み、それ
らから任意のものを選択して使用できるものである。

【００２９】次に、図１〜図３に示した本発明の不動産
買取システム及び不動産仲介システムを利用した不動産
買取仲介サービス及び不動産仲介サービスについて説明
する。なお、以下の説明において具体的な一例として、
端末装置２０ａ、２０ｂは、クライアント機能を有する
ＰＣであり、コンピュータネットワーク３０はインター
ネットであるとして説明する。

【００３０】図４〜図７は、本発明の不動産買取システ
ム及び不動産仲介システムを利用した不動産買取仲介サ
ービス及び不動産仲介サービスを示すフローチャートで
ある。図１〜図７において、先ず、不動産物件の売主
は、売主側の端末装置（以下、「ＰＣ」ともいう）２０
ａでブラウザを起動し、コンピュータネットワーク（以
下、「インターネット」ともいう）３０を介して、買取
サーバ１０のＷｅｂページ処理部１１が提供するＷｅｂ
ページにアクセスする（ステップ４０１）。ここで、売
主には、一般地主のほか、企業や不動産業者、不動産売
買仲介業者なども含まれる。

【００３１】次に、Ｗｅｂページ処理部１１は、ＰＣ２
０ａからのアクセス要求（ＵＲＬ）に応じて、ＷｅｂＤ
Ｂ１３に記憶しているＷｅｂページから売買物件登録画
面のＷｅｂページを検索して、このＷｅｂページをＰＣ
２０ａに送信する（ステップ４０２）。これにより、Ｐ
Ｃ２０ａの画面上には、売買物件登録用の売主ユーザ情
報入力画面のＷｅｂページが表示される（ステップ４０
３）。

【００３２】次に、売主ユーザは、自己を識別して特定
するためのＩＤ（売主）とパスワードを入力して、売買
物件登録画面のＷｅｂページにアクセスする（ステップ
４０４）。このとき、当該サービスの利用が初回の場合
（ステップ４０５）、即ち、登録ＩＤ（売主）とパスワ
ードが入力されていない場合には、売主ユーザ登録Ｗｅ
ｂページをＰＣ２０ａに送信する（ステップ４０６）。

【００３３】売主ユーザ登録Ｗｅｂページが表示された
ＰＣ２０ａでは、情報入力画面のＷｅｂページの各項目
に必要なユーザ情報が入力され、ネットワーク３０を介
してこのユーザ情報が買取サーバ１０のＷｅｂページ処
理部１１に送信される（ステップ４０７）。ここで、売
主ユーザ登録Ｗｅｂページの各項目に必要なユーザ情報
としては、ユーザの氏名または名称（企業名など）、連
絡先住所、連絡先メールアドレスなどが含まれる。

【００３４】Ｗｅｂページ処理部１１は、ＰＣ２０ａか
ら受け取った売主ユーザのユーザ情報を売主ユーザ登録
処理部１８に送る。売主ユーザ登録処理部１８では、受
信したユーザ情報に基づいて、ＩＤ（売主）とパスワー
ドを決定し、売主ユーザ側のＰＣ２０ａに送信する（ス
テップ４０８）。売主ユーザは、このようにして送信さ
れてきたＩＤ（売主）とパスワードを入力して、売買物
件登録画面のＷｅｂページにアクセスする（ステップ４
０４）。なお、ＩＤ（売主）は、売主ユーザのタイプ
毎、例えば、企業、個人、不動産施工販売業者、不動産
仲介業者などにグループ分けしてＩＤ（売主）登録を行
うようにすることができる。

【００３５】次に、ユーザは、ＰＣ２０ａに表示された
Ｗｅｂページ画面から、登録物件の種類（例えば、土
地、建築条件付売り地、新築土地付き一戸建て、中古土
地付き一戸建て、新築マンション、中古マンションな
ど）、売条件（希望売却価格、売却希望日、登録有効期
間、引渡しなどのその他の条件）などを入力し、売買物
件の登録手続きを行う（ステップ４０９）。売主ユーザ
がＰＣ２０ａから入力した売買物件登録情報は、インタ
ーネット３０を介して買取サーバ１０のＷｅｂページ処
理部１１に送信される（ステップ４１０）。

【００３６】次に、買取サーバ４０のＷｅｂページ処理
部１１は、売買物件登録情報を受信すると、物件登録提
供部１２に売買物件登録情報をユーザＩＤ（売主）と共
に転送する（ステップ４１１）。

【００３７】物件登録提供部１２の売買物件登録処理部
１２ａでは、売買物件登録情報とユーザＩＤ（売主）と
を関連付けて、物件ＤＢ１５に登録（記録）する（ステ
ップ４１２）。

【００３８】物件ＤＢ１５に新たに登録された売買物件
登録情報は、定期的に又は任意のタイミングで入出力制
御部１９を介して出力部１７ｂに出力される（ステップ
４１３）。この新規物件の登録情報に基づいて、物件の
調査を行う。この調査においては、物件の現況（外観な
ど）をデジタルカメラなどで撮影して画像情報を得、ま
た、謄本や公図、測量図などに基づいて、物件の査定を
行う。このようにして、得られた物件の調査情報は、入
力部１７ａから入力され、入出力制御部１９を介して、
物件ＤＢ１５に売買物件登録情報に関連付けて記録され
る（ステップ４１４）。なお、このときに算出した査定
額などを売主側に提示し、この提示を受けて、売主側で
売却価格などの諸条件の変更をすることもできる。

【００３９】このようにして、物件ＤＢ１５に登録され
た売買物件登録情報及び調査情報は、売買物件提供部１
２ｂによって、売買物件提供情報として提供物件ＤＢ１
６に記録され準備される（ステップ４１５）。これによ
り、買い手側の一般顧客や、企業、不動産仲介業者など
に売買物件の情報の提供が可能となる。

【００４０】以上のステップ４０１〜４１５までが、本
発明の不動産買取方法による不動産買取仲介サービスの
主な処理となる。

【００４１】次に、売買物件提供部１２ｂは、提供物件
ＤＢ１６に準備した売買物件提供情報を提供しているＷ
ｅｂページのＵＲＬ（Uniform Resource Locator）情報
（以下、「物件ＵＲＬ」ともいう）を購入サーバ４０に
送信する（ステップ４１６）。

【００４２】購入サーバ４０側では、送信されてきた物
件ＵＲＬをＷｅｂページ処理部４１で受け取り、Ｗｅｂ
ＤＢ４３に記録する（ステップ４１７）。これによっ
て、不動産売買情報を買取側に提供するＷｅｂページ
に、売買対象となった物件情報を閲覧するための物件Ｕ
ＲＬを提示することができる。

【００４３】次に、不動産物件の購入希望者は、購入側
の端末装置（以下、「ＰＣ」ともいう）２０ｂでブラウ
ザを起動し、コンピュータネットワーク（以下、「イン
ターネット」ともいう）３０を介して、購入サーバ４０
のＷｅｂページ処理部４１が提供する購入用Ｗｅｂペー
ジにアクセスする（ステップ４１８）。ここで、購入希
望者（買主）には、一般顧客のほか、企業や不動産業
者、不動産売買仲介業者なども含まれる。

【００４４】次に、Ｗｅｂページ処理部４１は、ＰＣ２
０ｂからのアクセス要求（ＵＲＬ）に応じて、ＷｅｂＤ
Ｂ４３に記憶しているＷｅｂページから売買物件の一覧
を含む購入用画面のＷｅｂページを検索して、このＷｅ
ｂページをＰＣ２０ｂに送信する（ステップ４１９）。
これにより、ＰＣ２０ｂの画面上には、物件購入登録用
の購入ユーザ情報入力画面のＷｅｂページが表示される
（ステップ４２０）。

【００４５】次に、購入ユーザは、自己を識別して特定
するためのＩＤ（購入）とパスワードを入力して、購入
申込登録画面のＷｅｂページにアクセスする（ステップ
４２１）。このとき、当該サービスの利用が初回の場合
（ステップ４２２）、即ち、登録ＩＤ（購入）とパスワ
ードが入力されていない場合には、購入ユーザ登録Ｗｅ
ｂページをＰＣ２０ｂに送信する（ステップ４２３）。

【００４６】購入ユーザ登録Ｗｅｂページが表示された
ＰＣ２０ｂでは、情報入力画面のＷｅｂページの各項目
に必要なユーザ情報が入力され、ネットワーク３０を介
してこのユーザ情報が購入サーバ４０のＷｅｂページ処
理部４１に送信される（ステップ４２４）。ここで、購
入ユーザ登録Ｗｅｂページの各項目に必要なユーザ情報
としては、ユーザの氏名または名称（企業名など）、連
絡先住所、連絡先メールアドレスなどが含まれる。

【００４７】Ｗｅｂページ処理部４１は、ＰＣ２０ｂか
ら受け取った購入ユーザのユーザ情報を購入ユーザ登録
処理部４８に送る。購入ユーザ登録処理部４８では、受
信したユーザ情報に基づいて、ＩＤ（購入）とパスワー
ドを決定し、購入ユーザ側のＰＣ２０ｂに送信する（ス
テップ４２５）。購入ユーザは、このようにして送信さ
れてきたＩＤ（購入）とパスワードを入力して、購入用
画面のＷｅｂページにアクセスする（ステップ４２
１）。なお、ＩＤ（購入）は、購入ユーザのタイプ毎、
例えば、企業、個人、不動産施工販売業者、不動産仲介
業者などにグループ分けしてＩＤ（購入）登録を行うよ
うにすることができる。

【００４８】次に、購入ユーザは、ＰＣ２０ｂに表示さ
れたＷｅｂページ画面から、購入物件の種類（例えば、
土地、建築条件付売り地、新築土地付き一戸建て、中古
土地付き一戸建て、新築マンション、中古マンションな
ど）、購入条件（希望購入価格、購入希望日、登録有効
期間、引渡しなどのその他の条件）などを入力し、購入
登録手続きを行う（ステップ４２６）。購入ユーザがＰ
Ｃ２０ｂから入力した購入条件情報は、インターネット
３０を介して買取サーバ４０のＷｅｂページ処理部４１
に送信される（ステップ４２７）。

【００４９】Ｗｅｂページ処理部４１では、購入条件情
報に基づいて、該当する物件情報を提供しているＷｅｂ
ページを示す物件ＵＲＬの一覧をＷｅｂＤＢ４３から検
索して、Ｗｅｂページ上でＰＣ２０ｂに提示する（ステ
ップ４２８）。

【００５０】ＰＣ２０ｂから所望する物件の物件ＵＲＬ
が指定されると、ＰＣ２０ｂのブラウザ機能によって買
取サーバ１０のＷｅｂページ処理部１１で提供する該当
の売買物件のＷｅｂページにアクセスされる（ステップ
４２９）。このＷｅｂページは、提供物件ＤＢ１６に記
録されている提供物件情報に基づいて表示される。即
ち、このＷｅｂページのコンテンツには、物件の売却条
件情報のほか、物件を特定するための物件ＩＤ、物件の
画像情報、公図、測量図などが含まれる。また、売却条
件情報には、物件の売却希望価格のほか、購入申込を先
着順で行う一般申込かオークション形式で行う入札申込
かの情報も含まれる。

【００５１】購入側で希望する物件があった場合、ＰＣ
２０ｂから当該物件の物件ＩＤと購入希望条件が入力さ
れると、この購入情報は、購入サーバ４０に送信される
（ステップ４３０）。

【００５２】購入サーバ４０のＷｅｂページ処理部４１
は、購入情報を受け取ると、ユーザＩＤ（購入）と共に
この購入情報を購入処理部４２に送る。購入処理部４２
の購入条件登録処理部４２ａは、送られてきた購入情報
を購入条件ＤＢ４５に記録する（ステップ４３１）。

【００５３】次に、購入条件登録処理部４２ａは、購入
対象となっている物件が購入申込を先着順で行う一般申
込かオークション形式で行う入札申込かの判断をする
（ステップ４３２）。

【００５４】物件の売買条件が一般申込の場合には、購
入決定処理部４２ｂが、この購入情報に基づいて、当該
物件に対する購入順位（申込優先順位）を決定し、購入
決定情報ＤＢ４６に記録する（ステップ４３３）。ま
た、この購入情報と物件ＩＤを、入出力制御部４９を介
して出力部４７ｂに出力する。この出力によって、当該
サービスの提供者（サーバ管理者）にも物件の売買状況
を提供することができる。

【００５５】一方、物件の売買条件が入札申込の場合に
は、購入決定処理部４２ｂは、申込期限の経過後、購入
条件ＤＢ４５を検索し、売主の売却条件に最も近い、若
しくは、売主に対して最も有利な条件の購入情報から順
に申込優先順位を決定し、購入決定情報ＤＢ４６に記録
する（ステップ４３４）。また、購入情報と物件ＩＤを
優先順位に基づいて整理し、入出力制御部４９を介して
出力部４７ｂに出力する。この出力によって、当該サー
ビスの提供者（サーバ管理者）にも物件の売買状況を提
供することができる。

【００５６】次に、Ｗｅｂページ処理部４１は、購入決
定情報ＤＢ４６に記録されている購入申込決定情報に基
づいて、当該購入申込情報に該当する購入ユーザにこの
申込受け付け決定情報を送信（通知）する（ステップ４
３５）。これは、購入ユーザの電子メールアドレス宛に
送信するようにすることができる。また、購入ユーザの
申し出によっては、ファクシミリや郵送で送ることもで
きる。

【００５７】さらに、Ｗｅｂページ処理部４１は、この
購入申込情報を買取サーバ１０に送信する。買取サーバ
１０のＷｅｂページ処理部１１は、購入申込情報に基づ
いて、売主ユーザ情報ＤＢ１４から該当する売主を検索
し、その売主に当該購入申込情報を送る（ステップ４３
６）。これは、売主ユーザの電子メールアドレス宛に送
信するようにすることができる。また、売主ユーザの申
し出によっては、ファクシミリや郵送で送ることもでき
る。

【００５８】以上述べた通り、本発明の不動産買取シス
テム、不動産仲介システム、不動産買取方法及び不動産
仲介方法よれば、インターネットなどのコンピュータネ
ットワークに接続された端末から不動産の売買情報を入
力することができるので、他の仲介業者などに先駆けて
売買対象となる不動産物件を確保することができるよう
になった。

【００５９】さらに、今後一般家庭に広く普及すること
が予想されるインターネットを利用することによって、
一般の売主から人件費やコストをかけずに広く情報を集
めることができるようになった。このため、従来、不動
産物件を売るために必要とされてきたチラシ配布などの
広告などを行う必要がなく、コストや人手をかけずに購
入者の集客を行うことができるため、非常に高額な広告
費を削減することができるようになった。さらに、この
コスト削減の効果により、売主及び買主双方に課してい
る不動産売買の手数料（売買価格の３［％］）を値引く
ことが非常に容易となり、不動産売買における手数料の
自由化（引き下げ）を促進することができるようになっ
た。

【００６０】このため、例えば、売主に課していた不動
産売買の手数料（売買価格の３［％］）を、売買価格に
拘わらず一律に定額（例えば、５０万円など）にするこ
とができる。さらに、買主側にも不動産売買の手数料
（従来、売買価格の３［％］）を、売買価格の１［％］
程度に抑えることもできる。

【００６１】また、インターネットを利用することによ
って、不動産流通においても、企業対企業（Ｂ to
Ｂ）、企業対個人（Ｂ to Ｃ）、個人対個人（Ｃ to
Ｃ）での不動産流通が効果的に行うことができるように
なった。

【００６２】また、売主側の都合で、公に一般広告でき
ないような事情のある物件に対しても有効な情報を購入
側に提供することができるようになった。

【００６３】以上のように、本発明の不動産買取システ
ム、不動産仲介システム、不動産買取方法及び不動産仲
介方法を示したが、買取サーバ１０と購入サーバ４０を
同一のサーバにして提供することができる。また、売主
側や購入側の情報端末としては、図１に示したようにＰ
Ｃや携帯電話などのほか、インターネットなどのネット
ワークに接続され情報の通信ができるものであればよ
い。

【００６４】また、上述で説明した不動産の売買のみで
なく、賃貸物件に対しても本発明を適用することができ
る。このとき、図２に示した買取サーバ１０は、貸主用
の申込サーバとなり、図３に示した購入サーバ４０は、
借主用の申込サーバとなる。

【００６５】

【発明の効果】以上述べた通り、本発明の不動産買取シ
ステム、不動産仲介システム、不動産買取方法及び不動
産仲介方法よれば、インターネットなどのコンピュータ
ネットワークに接続された端末から不動産の売買情報を
入力することができるので、他の仲介業者などに先駆け
て売買対象となる不動産物件を確保することができるよ
うになった。

【００６６】さらに、今後一般家庭に広く普及すること
が予想されるインターネットを利用することによって、
一般の売主から人件費やコストをかけずに広く情報を集
めることができるようになった。このため、従来、不動
産物件を売るために必要とされてきたチラシ配布などの
広告などを行う必要がなく、コストや人手をかけずに購
入者の集客を行うことができるため、非常に高額な広告
費を削減することができるようになった。さらに、この
コスト削減の効果により、売主及び買主双方に課してい
る不動産売買の手数料（売買価格の３［％］）を値引く
ことが非常に容易となり、不動産売買における手数料の
自由化（引き下げ）を促進することができるようになっ
た。

【００６７】また、インターネットを利用することによ
って、不動産流通においても、企業対企業（Ｂ to
Ｂ）、企業対個人（Ｂ to Ｃ）、個人対個人（Ｃ to
Ｃ）での不動産流通が効果的に行うことができるように
なった。

【００６８】また、売主側の都合で、公に一般広告でき
ないような事情のある物件に対しても有効な情報を購入
側に提供することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の不動産仲介システムの一例を示す図で
ある。

【図２】本発明の買取サーバの一例を示す図である。

【図３】本発明の購入サーバの一例を示す図である。

【図４】本発明の不動産仲介サービス方法の処理を示す
フローチャートである。

【図５】本発明の不動産仲介サービス方法の処理を示す
フローチャートである。

【図６】本発明の不動産仲介サービス方法の処理を示す
フローチャートである。

【図７】本発明の不動産仲介サービス方法の処理を示す
フローチャートである。

【符号の説明】

１０ 買取サーバ １１、４１ Ｗｅｂページ処理部 １２ 物件登録提供部 １２ａ 売買物件登録処理部 １２ｂ 売買物件提供部 １３、４３ ＷｅｂＤｂ １４ 売主ユーザ情報ＤＢ １５ 物件ＤＢ １６ 物件提供情報ＤＢ １７ａ、４７ａ 入力部 １７ｂ、４７ｂ 出力部 １８ 売主ユーザ登録処理部 １９、４９ 入出力制御部 ２０ａ、２０ｂ、２０ｃ 端末装置 ３０ コンピュータネットワーク ４０ 購入サーバ ４２ 購入処理部 ４２ａ 購入条件登録処理部 ４２ｂ 購入決定処理部 ４４ 購入ユーザ情報ＤＢ ４５ 購入情報ＤＢ ４６ 購入決定情報ＤＢ ４８ 購入ユーザ登録処理部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続されて土地や建物な
   どの不動産の買取を支援する不動産買取システムであっ
   て、 ネットワークに接続され、不動産情報やユーザ情報の送
   受信を行うネットワーク通信手段と、 前記ネットワーク通信手段で受信した不動産の物件情報
   を登録する物件登録手段と、 前記物件登録手段で登録された物件情報から前記ネット
   ワーク上に提供する物件提供情報を準備する物件提供手
   段と、を備え、 前記ネットワーク通信手段は、前記物件提供手段で準備
   された前記物件提供情報を、前記ネットワークを介して
   開示する、 ことを特徴とする不動産買取システム。
2. 【請求項２】 さらに、前記物件情報の調査情報を入力
   する入力手段と、 前記入力手段から入力された前記調査情報を対応する物
   件情報と関連付けて記録する記録手段と、 を備えることを特徴とする請求項１記載の不動産買取シ
   ステム。
3. 【請求項３】 さらに、前記ネットワーク通信手段で受
   信した前記物件情報の売主のユーザ情報を登録するユー
   ザ情報登録手段を備えることを特徴とする請求項１また
   は２記載の不動産買取システム。
4. 【請求項４】 前記ネットワークは、インターネットで
   あり、 前記ネットワーク通信手段は、前記不動産情報やユーザ
   情報の送受信をＷｅｂページのコンテンツとして行う、 ことを特徴とする請求項１乃至３記載の不動産買取シス
   テム。
5. 【請求項５】 土地や建物などの不動産の売買を支援す
   る不動産仲介システムであって、 売主側の物件や売却条件などを含む物件情報と売主のユ
   ーザ情報とを入力する売主側端末と、 前記売主側端末からの前記物件情報と前記売主のユーザ
   情報とを登録して管理する、請求項１乃至４記載の不動
   産買取システムと、 前記不動産買取システムから提供される前記物件提供情
   報に対応した購入情報を入力する購入側端末と、 前記購入側端末から入力された前記購入情報に応じて、
   前記物件提供情報の購入優先順位を決定する不動産購入
   仲介システムと、 前記売主側端末、前記不動産買取システム、前記購入側
   端末及び前記不動産買取システムを接続するネットワー
   クと、 を備えることを特徴とする不動産仲介システム。
6. 【請求項６】 インターネットを利用して土地や建物な
   どの不動産の買取を支援する不動産買取方法であって、 売主側に対して売買対象の物件情報を入力するためのＷ
   ｅｂページを提供し、 前記Ｗｅｂページに入力された物件情報を登録し、 前記物件情報に関する調査情報を前記部件情報と関連付
   けて物件提供情報とし、当該物件提供情報を前記インタ
   ーネット上にＷｅｂページのコンテンツとして提供す
   る、 ことを特徴とする不動産買取方法。
7. 【請求項７】 インターネットを利用して土地や建物な
   どの不動産の売買を支援する不動産仲介方法であって、 売主側に対して売買対象の物件情報を入力するためのＷ
   ｅｂページを提供し、 前記Ｗｅｂページに入力された物件情報を登録し、 前記物件情報に関する調査情報を前記部件情報と関連付
   けて物件提供情報とし、当該物件提供情報を前記インタ
   ーネット上に不動産情報Ｗｅｂページのコンテンツとし
   て提供し、 前記不動産情報Ｗｅｂページに入力された、前記物件提
   供情報に対応した購入情報を受信し、 前記購入情報と前記物件情報に基づいて、購入優先順位
   を決定し、 前記購入順位に応じて前記物件情報に関わる不動産の仲
   介を行う、 ことを特徴とする不動産仲介方法。