JP2002024312A - プリント基板の設計支援装置、設計支援方法および設計支援装置で使用されるプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

プリント基板の設計支援装置、設計支援方法および設計支援装置で使用されるプログラムを記録した記録媒体

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JP2002024312A JP2000211754A JP2000211754A JP2002024312A JP 2002024312 A JP2002024312 A JP 2002024312A JP 2000211754 A JP2000211754 A JP 2000211754A JP 2000211754 A JP2000211754 A JP 2000211754A JP 2002024312 A JP2002024312 A JP 2002024312A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板からのコモンモードの電磁放射
を抑制するための設計機能を備えたプリント基板の設計
支援装置を提供する。 【解決手段】 情報処理装置を使用したプリント基板の
設計支援装置において、プリント基板のレイアウト情報
から基板内にあるグランドプレーンの各辺の長さを求め
る手段と、前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さ
が略一致する周波数であって、かつ不要電磁放射の規制
対象の範囲内にある周波数を求める手段と、その周波数
の値を出力表示する手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置を使
用したプリント基板の設計支援装置、設計支援方法およ
び設計支援装置で使用されるプログラムを記録した記録
媒体に関し、特に不要な電磁放射を抑制したプリント基
板の設計支援装置、設計支援方法および設計支援装置で
使用されるプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器から放射される不要な電磁波
(以下EMI(Electromagnetic In
terference)という)が公共の放送や通信に
障害を与えないようにするため、電子機器から放射され
るEMIについて各国で規制が行われている。例えば、
CISPRなどの国際規格がその代表的なものであり、
規制の対象となる周波数範囲は現状、30MHz〜1G
Hzである。このため、製造メーカはその製品のEMI
をその規制値以下に抑えなければ製品を出荷することが
できない。しかし規格に基づくEMI測定は、実際に製
品が完成しないと行えないため、出荷間近のEMI測定
で規格を満たしていないと判明した場合は、急きょ、部
品を追加したり再設計などの対策を講じていた。このた
め、製品の出荷遅れやコストアップを生じることがあっ
た。
【0003】そこで、この問題を解決するための方法と
して、EMIを抑えた製品を設計するための装置が考え
出された。すなわち、電子機器でのEMIを発生する主
要因がその中のプリント基板であるため、プリント基板
の設計支援装置にEMIを抑制する設計機能を設けたも
のである。例えば、特開平10−49568号公報「回
路基板設計方法および記録媒体」や特開平10−916
63号公報「プリント基板CAD装置」などがこれに相
当する。
【0004】図27は特開平10−49568号公報
「回路基板設計方法および記録媒体」に記載されてい
る、プリント基板のレイアウト方法の概略を示すフロー
チャートである。この発明は、プリント基板からのEM
Iの放射は、その信号線からのものが支配的と考え、そ
の信号線からの輻射量を算出し、その値がある限度値を
超えた場合には対策を講じ、さらにその対策の最適配置
を決定することを特徴とするものである。このようにし
て信号線に起因するEMIを抑えたプリント基板を設計
しようとしている。
【0005】一方、図28は特開平10−91663号
公報「プリント基板CAD装置」に記載されているCA
D装置の動作概念図である。この発明は、プリント基板
CAD装置上で、ある配線を指定すると、その配線の信
号波形情報をもとにその配線からのEMIの放射量を算
出し、場所ごとの放射量の強さを視覚的に表示すること
を特徴としている。このCAD装置を用いれば、電磁放
射の主たる原因になっている信号配線の場所を特定する
ことができ、対策がしやすくなる。
【0006】上記2つの設計支援装置は共に、プリント
基板上の信号配線からの電磁放射を抑えることを目的と
したものである。このような電磁放射はノーマルモード
放射もしくはディファレンシャルモード放射と呼ばれ
る。しかし、プリント基板からの電磁放射の原因には、
これ以外にコモンモード放射があり、実際の製品では、
このコモンモード放射の方がノーマルモード放射に比べ
支配的な場合が多い。
【0007】以下、ノーマルモード放射およびコモンモ
ード放射の発生源である「ノーマルモード電流」と「コ
モンモード電流」について詳しく説明する。
【0008】EMIの原因となる高周波電流には、「ノ
ーマルモード電流」と「コモンモード電流」とがある。
プリント基板上の「ノーマルモード電流」とは、信号配
線とそれに対向するグランドプレーンに同量でお互いに
逆向きに流れるペア電流のことをいい、ループ電流とも
称される。図29はノーマルモード電流とコモンモード
電流について説明するための図であり、図29の点線で
示した電流がノーマルモード電流に相当する。これに対
して、「コモンモード電流」は、何らかの原因で信号配
線とグランドプレーンを流れる「ノーマルモード電流」
のバランスが崩れ、それによって生ずる信号配線電流と
グランドプレーン電流の差分電流のことをいう。図29
の実線で示した電流がこれに相当する。「ノーマルモー
ド電流」は信号配線とグランドプレーン間の閉回路を流
れる電流であるのに対し、「コモンモード電流」はグラ
ンドプレーンや、それにつながるケーブルにも流れる電
流である。
【0009】「ノーマルモード電流」は同量で逆位相の
電流が近接して流れるため、電磁界を互いに打ち消しあ
い、電流値が小さければそのEMIは小さく問題になら
ないが、「コモンモード電流」は打ち消しあう逆向きに
流れる電流が近くにないため、もとの電流値が小さくて
も、強い電磁放射を引き起こす。
【0010】また、「ノーマルモード電流」は信号配線
を流れる電流として容易に把握できるが、「コモンモー
ド電流」はその発生原因がまだ十分には解明されておら
ず、また、その電流量が「ノーマルモード電流」に比べ
極めて少ないため、どこをどのように流れているか把握
することは非常に困難である。そのため、「コモンモー
ド電流」を抑えるための有効なプリント基板の設計手法
は今までなかった。
【0011】例えば、「1990年、実践ノイズ逓減技
法、ジャックス出版」の337ページには、「ノーマル
モード(差動モード)放射は、製品の設計とレイアウト
で容易に抑制できるが、一方、コモンモード(共通モー
ド)放射は抑制するのが困難であり、通常は製品の放射
性能全体がこれで決まる。」と記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来例の項で説明した
「回路基板設計方法」および「プリント基板CAD装
置」のような信号配線によるノーマルモード放射を抑え
たプリント基板の設計支援装置はあったが、コモンモー
ド放射を抑えたプリント基板の設計支援装置は今まで存
在しなかった。
【0013】本発明の目的は、コモンモード放射を抑え
たプリント基板を設計するための支援装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1記載のプリント基板の設計支援装置は、
情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援装置に
おいて、プリント基板のレイアウト情報からプリント基
板内のグランドプレーンの各辺の長さを求める手段と、
前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致す
る周波数であって、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲
内にある周波数を求める手段と、前記求めた周波数の値
を出力表示する手段を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項2記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板のレイアウト情報からプリ
ント基板内のグランドプレーンの各辺の長さを求める手
段と、前記各辺の長さに所定の係数を乗じた値と1/2
波長の整数倍の長さが略一致する周波数であるか、また
は前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致
する周波数に所定の係数を乗じた周波数であって、かつ
不要電磁放射の規制対象の範囲内にある周波数を求める
手段と、前記求めた周波数の値を出力表示する手段とを
備えたことを特徴とする。
【0016】請求項3記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板上に電子部品を仮配置する
手段と、仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続
する手段と、接続した配線の、グランドプレーンの長辺
方向の配線長を最小にするように、仮配置した前記電子
部品を再配置する手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板上に電子部品を仮配置する
手段と、仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続
する手段と、接続した配線の、グランドプレーンの長辺
方向の配線長が所定の基準値以下となるように、仮配置
した前記電子部品を再配置する手段とを備えたことを特
徴とする。
【0018】請求項5記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向にN個の領域に区分する手段と、プリント基板上に
配置した複数の電子部品の端子を指定する手段と、前記
指定した端子間を接続する配線のグランドプレーンの長
辺方向の部分を、N個の領域に区分したグランドプレー
ンの内側のM個の領域に配置する手段とを備えたことを
特徴とする。
【0019】請求項6記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向に4個の領域に区分する手段と、プリント基板上に
配置した複数の電子部品の端子を指定する手段と、前記
指定した端子間を接続する配線のグランドプレーンの長
辺方向の部分を、4個の領域に区分したグランドプレー
ンの内側の2個の領域に配置する手段とを備えたことを
特徴とする。
【0020】請求項7記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向にN個の領域に区分する手段と、プリント基板上の
電子部品間を接続する配線を指定する手段と、前記指定
した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所
定の割合以上、区分したグランドプレーンの内側のM個
の領域にあることを検査する手段と、検査した結果を出
力表示する手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項8記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向に4個の領域に区分する手段と、プリント基板上の
電子部品間を接続する配線を指定する手段と、前記指定
した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所
定の割合以上、区分したグランドプレーンの内側の2個
の領域にあることを検査する手段と、検査した結果を出
力表示する手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項9記載のプリント基板の設計支援装
置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支援
装置において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向にN個の領域に区分する手段と、プリント基板上の
電子部品間を接続する配線を指定する手段と、前記指定
した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所
定の割合以上、区分したグランドプレーンの外側のP個
の領域にあることを検査する手段と、検査した結果を出
力表示する手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】請求項10記載のプリント基板の設計支援
装置は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置において、プリント基板のグランドプレーンを短
辺方向に4個の領域に区分する手段と、プリント基板上
の電子部品間を接続する配線を指定する手段と、前記指
定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、
所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外側の2
個の領域にあることを検査する手段と、検査した結果を
出力表示する手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項11記載のプリント基板の設計支援
方法は、プリント基板のレイアウト情報からプリント基
板内のグランドプレーンの各辺の長さを求める工程と、
前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致す
る周波数であって、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲
内にある周波数を求める工程と、前記求めた周波数の値
を出力表示する工程とを含むことを特徴とする。
【0025】請求項12記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
ランドプレーンの各辺の長さを求める工程と、前記各辺
の長さに所定の係数を乗じた値と1/2波長の整数倍の
長さが略一致する周波数であるか、または前記各辺の長
さと1/2波長の整数倍の長さが略一致する周波数に所
定の係数を乗じた周波数であって、かつ不要電磁放射の
規制対象の範囲内にある周波数を求める工程と、前記求
めた周波数の値を出力表示する工程とを含むことを特徴
とする。
【0026】請求項13記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板上に電子部品を仮配置する工程と、仮配置
した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程と、接
続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長を
最小にするように、仮配置した前記電子部品を再配置す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0027】請求項14記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板上に電子部品を仮配置する工程と、仮配置
した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程と、接
続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長が
所定の基準値以下となるように、仮配置した前記電子部
品を再配置する工程とを含むことを特徴とする。
【0028】請求項15記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
域に区分する工程と、プリント基板上に配置した複数の
電子部品の端子を指定する工程と、前記指定した端子間
を接続する配線のグランドプレーンの長辺方向の部分
を、N個の領域に区分したグランドプレーンの内側のM
個の領域に配置する工程とを含むことを特徴とする。
【0029】請求項16記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
域に区分する工程と、プリント基板上に配置した複数の
電子部品の端子を指定する工程と、前記指定した端子間
を接続する配線のグランドプレーンの長辺方向の部分
を、4個の領域に区分したグランドプレーンの内側の2
個の領域に配置する工程とを含むことを特徴とする。
【0030】請求項17記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
域に区分する工程と、プリント基板上の電子部品間を接
続する配線を指定する工程と、前記指定した配線の、グ
ランドプレーンの長辺方向の部分が、所定の割合以上、
区分したグランドプレーンの内側のM個の領域にあるこ
とを検査する工程と、検査した結果を出力表示する工程
とを含むことを特徴とする。
【0031】請求項18記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
域に区分する工程と、プリント基板上の電子部品間を接
続する配線を指定する工程と、前記指定した配線の、グ
ランドプレーンの長辺方向の部分が、所定の割合以上、
区分したグランドプレーンの内側の2個の領域にあるこ
とを検査する工程と、検査した結果を出力表示する工程
とを含むことを特徴とする。
【0032】請求項19記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
域に区分する工程と、プリント基板上の電子部品間を接
続する配線を指定する工程と、前記指定した配線の、グ
ランドプレーンの長辺方向の部分が、所定の割合以上、
区分したグランドプレーンの外側のP個の領域にあるこ
とを検査する工程と、検査した結果を出力表示する工程
とを含むことを特徴とする。
【0033】請求項20記載のプリント基板の設計支援
方法は、情報処理装置を使用したプリント基板の設計支
援装置におけるプリント基板の設計支援方法において、
プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
域に区分する工程と、プリント基板上の電子部品間を接
続する配線を指定する工程と、前記指定した配線の、グ
ランドプレーンの長辺方向の部分が、所定の割合以上、
区分したグランドプレーンの外側の2個の領域にあるこ
とを検査する工程と、検査した結果を出力表示する工程
とを含むことを特徴とする。
【0034】請求項21記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のレイアウト情報からプリ
ント基板内のグランドプレーンの各辺の長さを求める工
程のコードと、前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の
長さが略一致する周波数であって、かつ不要電磁放射の
規制対象の範囲内にある周波数を求める工程のコード
と、前記求めた周波数の値を出力表示する工程のコード
とを記録したことを特徴とする。
【0035】請求項22記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のレイアウト情報からプリ
ント基板内のグランドプレーンの各辺の長さを求める工
程のコードと、前記各辺の長さに所定の係数を乗じた値
と1/2波長の整数倍の長さが略一致する周波数である
か、または前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さ
が略一致する周波数に所定の係数を乗じた周波数であっ
て、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲内にある周波数
を求める工程のコードと、前記求めた周波数の値を出力
表示する工程のコードとを記録したことを特徴とする。
【0036】請求項23記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板上に電子部品を仮配置する
工程のコードと、仮配置した電子部品間を最短経路の配
線で接続する工程のコードと、接続した配線の、グラン
ドプレーンの長辺方向の配線長を最小にするように、仮
配置した前記電子部品を再配置する工程のコードとを記
録したことを特徴とする。
【0037】請求項24記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板上に電子部品を仮配置する
工程のコードと、仮配置した電子部品間を最短経路の配
線で接続する工程のコードと、接続した配線の、グラン
ドプレーンの長辺方向の配線長が所定の基準値以下とな
るように、仮配置した前記電子部品を再配置する工程の
コードとを記録したことを特徴とする。
【0038】請求項25記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向にN個の領域に区分する工程のコードと、プリント
基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定する工程
のコードと、前記指定した端子間を接続する配線のグラ
ンドプレーンの長辺方向の部分を、N個の領域に区分し
たグランドプレーンの内側のM個の領域に配置する工程
のコードとを記録したことを特徴とする。
【0039】請求項26記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向に4個の領域に区分する工程のコードと、プリント
基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定する工程
のコードと、前記指定した端子間を接続する配線のグラ
ンドプレーンの長辺方向の部分を、4個の領域に区分し
たグランドプレーンの内側の2個の領域に配置する工程
のコードとを記録したことを特徴とする。
【0040】請求項27記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向にN個の領域に区分する工程のコードと、プリント
基板上の電子部品間を接続する配線を指定する工程のコ
ードと、前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺
方向の部分が、所定の割合以上、区分したグランドプレ
ーンの内側のM個の領域にあることを検査する工程のコ
ードと、検査した結果を出力表示する工程のコードとを
記録したことを特徴とする。
【0041】請求項28記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向に4個の領域に区分する工程のコードと、プリント
基板上の電子部品間を接続する配線を指定する工程のコ
ードと、前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺
方向の部分が、所定の割合以上、区分したグランドプレ
ーンの内側の2個の領域にあることを検査する工程のコ
ードと、検査した結果を出力表示する工程のコードとを
記録したことを特徴とする。
【0042】請求項29記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向にN個の領域に区分する工程のコードと、プリント
基板上の電子部品間を接続する配線を指定する工程のコ
ードと、前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺
方向の部分が、所定の割合以上、区分したグランドプレ
ーンの外側のP個の領域にあることを検査する工程のコ
ードと、検査した結果を出力表示する工程のコードとを
記録したことを特徴とする。
【0043】請求項30記載の記録媒体は、情報処理装
置を使用したプリント基板の設計支援装置で使用される
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、プリント基板のグランドプレーンを短辺
方向に4個の領域に区分する工程のコードと、プリント
基板上の電子部品間を接続する配線を指定する工程のコ
ードと、前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺
方向の部分が、所定の割合以上、区分したグランドプレ
ーンの外側の2個の領域にあることを検査する工程のコ
ードと、検査した結果を出力表示する工程のコードとを
記録したことを特徴とする。
【0044】まず、請求項1および請求項11記載の発
明の作用について説明する。実験およびその検討結果か
ら、プリント基板のコモンモード電流は、プリント基板
上の信号配線のノーマルモード電流がもとになり、それ
に対向するグランドプレーンに流れること、コモンモー
ド電流の流れる向きはノーマルモード電流と同じである
こと、その方向のグランドプレーンの長さと1/2波長
の整数倍の長さが一致するかもしくはそれに近い周波数
では、コモンモード電流が多く流れ、コモンモード放射
も強くなることが判明した。この結果から、グランドプ
レーン各辺の長さと、1/2波長の整数倍の長さが近い
周波数をプリント基板の設計段階で把握しておけば、コ
モンモード放射が起こりやすい周波数や、その周波数が
EMIの規制対象の周波数範囲に含まれるのかがわか
り、コモンモード放射の原因となる高速信号(「信号周
波数が高い」の意)の信号配線をプリント基板のどちら
方向に引くべきかなどの判断ができる。
【0045】次に、請求項2および請求項12記載の発
明の作用について説明する。実験およびその検討結果か
ら、グランドプレーンのように幅の広い金属板の場合、
厳密には一辺の長さと1/2波長の整数倍の長さとが一
致する周波数よりもわずかに低い周波数でグランドプレ
ーンが強く共振することが判明した。また、その値は、
一辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが一致する周波
数に約0.75をかけた値であった。そこで、一辺の長
さと1/2波長の整数倍の長さが一致する周波数(また
はそれに近い周波数)に0.75(またはそれに近い
値)をかけた周波数を求めて出力表示するか、あるい
は、一辺の長さに1.3(またはそれに近い値)をかけ
た値が、1/2波長の整数倍の長さと一致する周波数
(またはそれに近い周波数)を求めて出力表示すること
とした。これにより、プリント基板の設計段階でコモン
モード放射が起こりやすい周波数や、その周波数がEM
Iの規制対象の周波数範囲に含まれるかどうかを知るこ
とができ、コモンモード放射の原因となる高速信号の信
号配線をプリント基板のどちら方向に引くべきかなどの
判断がしやすくなる。
【0046】次に、請求項3および請求項13記載の発
明の作用を説明する。実験およびその検討結果から、複
数の電子部品を配線接続してプリント基板を構成する場
合、電子部品と配線の位置関係が同じでもグランドプレ
ーン上に置く位置が変わればEMIの放射レベルが違う
こと、配線をグランドプレーンの長辺方向に沿って配置
する方が、短辺方向に沿って配置する場合よりもコモン
モード放射レベルが高くなることが判明した。そこでこ
の発明では、電子部品を仮配置し、部品間を最短経路の
配線でつないだ後、その配線の、グランドプレーンの長
辺方向の配線長を求め、その値が最小になるように、仮
配置した電子部品を再配置する。これによって、コモン
モード放射を抑えたプリント基板が設計できる。
【0047】次に、請求項4および請求項14記載の発
明の作用を説明する。請求項4および請求項14記載の
発明は、請求項3および請求項13記載の発明の中の
「仮配置した電子部品を再配置する条件」を、「グラン
ドプレーン長辺方向の配線長を求め、その値がある値以
下になるように」としたものである。この値はできるだ
け小さい方が良いが、プリント基板の大きさや総配線長
によって値を変更できるようにすることで、設計条件が
緩和できる。このように条件を緩和しても、請求項3記
載の発明と同様に、コモンモード放射を抑えたプリント
基板が設計できる。
【0048】次に、請求項5および請求項15記載の発
明の作用を説明する。実験およびその検討結果から、信
号配線をグランドプレーンの長辺方向に沿って配置する
場合、信号配線をグランドプレーンのエッジ(端側)に
配置する方が、グランドプレーンの中央に配置する場合
に比べ、プリント基板からのコモンモード放射が大きく
なることが判明した。そこで、この発明では、まず、グ
ランドプレーンをその短辺方向にN個の領域に区分す
る。次に、複数の電子部品の端子を指定し、その指定し
た端子間を接続する配線を、区分けしたグランドプレー
ンのうちの、内側のM個の領域に配置する。これによ
り、コモンモード放射を抑えたプリント基板が設計でき
る。
【0049】次に、請求項6および請求項16記載の発
明の作用を説明する。本発明は、請求項5および請求項
15記載の発明において、グランドプレーンをプリント
基板の短辺方向に4個の領域に区分し、信号配線を配置
する領域をグランドプレーンの内側の2個の領域とした
ものである。この値は経験的に得られた値である。これ
によって、コモンモード放射を抑えたプリント基板が設
計できる。
【0050】次に、請求項7、請求項8、請求項17お
よび請求項18記載の発明の作用を説明する。請求項7
および請求項17記載の発明は、すでに配置されたある
信号配線に対し、そのある割合以上の長さが、グランド
プレーンの短辺方向にN個に区分けした領域のうちの、
内側のM個の領域内に配置されているかどうかを調べる
ものである。また、請求項8および請求項18記載の発
明は、領域の区分数を4個とし、チェックする配置領域
をグランドプレーンの内側の2個の領域としたものであ
る。このように、信号配線がエッジに配置されているか
否かを調べることにより、コモンモード放射を抑えたプ
リント基板設計ができているかどうかをチェックするこ
とができる。もし、できていなければ再設計しなければ
ならないことが明確になる。
【0051】次に、請求項9、請求項10、請求項19
および請求項20記載の発明の作用を説明する。請求項
9および請求項19記載の発明は、すでに配置された信
号配線に対し、その配線のある割合以上の長さが、グラ
ンドプレーンの短辺方向にN個に区分けした領域のうち
の、外側のP個の領域内に配置されているかどうかを調
べるものである。請求項10および請求項20記載の発
明は、その領域の区分数を4個とし、チェックする配置
領域をグランドプレーンの外側の2個の領域としたもの
である。なお、請求項7および請求項8記載の発明とは
チェックする位置が違うだけで、信号配線に対して同じ
特性をチェックしていることになる。このように、配線
がエッジに配置されているか否かを調べることにより、
コモンモード放射を抑えたプリント基板設計ができてい
るかどうかをチェックすることができ、できていなけれ
ば再設計しなければならないことが明確になる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明は、ワークステーションや
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置(いわゆる
コンピュータシステム)を使用したプリント基板の設計
支援装置に、EMIを抑制するための設計機能を付加し
て実現される。またその実現手段はソフトウエアによ
る。したがって、本発明はシステムを構成するハードウ
エアの種類には限定されず、使用するシステムのハード
ウエア構成は特には図示していない。
【0053】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態について説明する。
【0054】この例では、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータなどの情報処理装置を使用したプリン
ト基板の設計支援装置に、プリント基板のレイアウト情
報からプリント基板内にあるグランドプレーン(グラン
ド層)の各辺の長さを求める処理部と、1/2波長の整
数倍の長さが前記各辺の長さとなる周波数であって、か
つ不要電磁放射の規制対象の範囲内にある周波数を求め
る処理部と、その周波数の値を出力表示する処理部を設
けてシステムを構成している。
【0055】図1は本発明の第1の実施の形態の動作を
説明するためのプリント基板の例を示し、長方形のプリ
ント基板1にLSI(大規模集積回路)3a、3b、3
c、3dを配置した例である。
【0056】本例では、まずプリント基板1のレイアウ
ト情報からグランドプレーン2の情報を取り出し、その
情報からグランドプレーン2の各辺の長さを求める。こ
こでは、長辺がL1、短辺がL2である。
【0057】次に、その長さL1、L2が、1/2波長
となる周波数を求める。周波数と波長の関係は、(周波
数 Hz)=(3×10E+8)/(波長 m)の関係
があるので、周波数frは
【0058】
【数1】
【0059】により求まる。ここで、周波数fr[H
z]、辺の長さL[m]であり、3×10E+8[m/
s]は真空中を電磁波が伝搬する速度である。最後に、
求めた周波数を設計支援装置の表示部に出力する。
【0060】このように、各辺の長さが1/2波長とな
る周波数を出力表示することによって、プリント基板設
計者はコモンモード放射が強くなる周波数を設計の段階
で把握することができ、設計しているプリント基板にコ
モンモード放射を抑える施策が必要か否か判断できる。
【0061】ここでは、1/2波長を例に述べたが、1
波長、3/2波長など1/2波長の整数倍となる周波数
でも共振は起こりうる。したがって、1/2波長だけで
なく、その整数倍の周波数がEMIの規制の対象となる
周波数の範囲内にあれば、これを出力表示する。
【0062】次に、より具体的なプリント基板を例にと
り説明する。図9は、第1の実施形態の詳細な動作を説
明するためのプリント基板の例であり、この例により、
グランドプレーンの長さが1/2波長に近い周波数で、
コモンモード放射が強くなることを説明する。
【0063】図9に示すプリント基板は、大きさが21
0mm×100mm×1.6mmの4層プリント基板で
ある。層構成は上から信号層、グランド層(グランドプ
レーン)、電源層(電源プレーン)、信号層である。全
回路を第1層の信号層に配置した。40MHzの水晶発
振器、FPGA(Field programmabl
e gate array)のLSI、7pFの負荷容
量、0.1μFのデカップリングキャパシタ、初期化回
路でプリント基板の回路を構成した。40MHzの矩形
波信号を水晶発振器からLSIに出力し、20MHzの
矩形波信号をLSIから16個ある負荷容量に出力し
た。初期化回路はLSIの動作モードを決める回路なの
で、定常状態では、水晶発振器とLSI間、LSIと負
荷容量間の回路だけが動作するものである。
【0064】図10、11に本プリント基板の放射電界
特性を示す。EMI測定の規格に準じ30MHz〜1G
Hzの範囲で測定した。床面にも電波吸収体を敷いた電
波暗室内にて測定し、プリント基板−アンテナ間隔は3
m、プリント基板、アンテナとも高さ1.5mとした。
プリント基板は床面と平行に配置した。図10は水平偏
波特性、図11は垂直偏波特性を示している。どちらも
500MHz付近にピークをもつ特性であった。また、
300MHz〜700MHzの範囲で水平偏波の方が放
射レベルは高く、それ以外の周波数では水平、垂直で差
はほとんどなかった。
【0065】水平偏波の方がレベルの高い原因を突き止
めるために、放射レベルが最も高かった520MHzの
放射パターンを測定した。図12にその結果を示す。実
線が水平偏波、破線が垂直偏波である。水平偏波は90
°と270°にピークをもつ8の字パターンとなり、垂
直偏波は0°と180°にピークをもつ8の字パターン
に近い特性であった。この放射パターンは図13,図1
4に示す放射モデルで説明できる。図13は水晶発振器
−LSI間の信号配線、もしくはLSI−負荷容量間の
信号配線が微小ループアンテナとして作用するノーマル
モード放射モデルである。このモデルでは、ループ面と
アンテナ受信面が一致する垂直偏波が主偏波となり、角
度φが0°と180°でピークをもつ8の字の放射パタ
ーンとなる。測定結果の垂直偏波成分がそれに相当す
る。図14はグランドプレーンの長辺が半波長ダイポー
ルアンテナとして働くコモンモード放射モデルを示して
いる。このモデルでは、アンテナとして働くグランドプ
レーンの長さ方向とアンテナ受信面が一致する水平偏波
が主偏波となり、角度90°と270°でピークをもつ
8の字の放射パターンとなる。測定結果の水平偏波成分
がそれに相当する。この結果から、放射レベルが高い水
平偏波成分の原因がグランドプレーンからのコモンモー
ド放射であることが予想できる。
【0066】この結果の妥当性を検証するために、図1
5に示すような電磁解析モデルを用いて放射パターンを
計算で求めた。グランドプレーンにコモンモード電流を
流した主な原因をLSIと仮定した。LSIのチップ部
分を電圧源、LSIのリードフレームおよび信号配線を
完全導体ワイヤ、負荷容量を1オーム抵抗、グランドプ
レーンを完全導体プレーンで表現した。これは、図13
のノーマルモード放射モデルと図14のコモンモード放
射モデルを合成した放射モデルである。FDTD(Fi
nite Difference Time Doma
in)法による電磁界シミュレータを用いて放射パター
ンを求めた。図16が520MHzの計算結果である。
縦軸は放射電界特性と比例関係にある絶対利得で表示し
た。図12に示した測定結果と傾向がよく一致してい
る。この計算の結果から、図13、図14に示した放射
モデルの妥当性が確認できると共に、本プリント基板で
は、グランドプレーンからのコモンモード放射が支配的
であることが確認できる。
【0067】さらに、放射の原因であるグランドプレー
ン上のコモンモード電流の特性を調べるために、グラン
ドプレーン近傍の電磁界強度分布を求めた。図17が電
界強度分布、図18が磁界強度分布である。信号配線が
ない側のグランドプレーンから10mm離れた位置での
分布で、電磁界の3方向成分の二乗和をとったものであ
る。電界はグランドプレーンの長辺方向のエッジで強
く、中心で弱い。逆に磁界は中心で強く、エッジで弱
い。これは、グランドプレーンが半波長ダイポールアン
テナとして働いていることを示している。
【0068】グランドプレーンプレーンの長辺210m
mが1/2波長となる周波数は714MHzである。実
際に放射レベルが最も高い520MHzと比べると0.
75倍程度小さいが、長辺が約1/2波長となる周波数
でグランドプレーンが強く励振され、コモンモード放射
を引き起こしていることがわかる。
【0069】以上の結果から、グランドプレーンの長さ
1/2波長となる周波数付近でプリント基板からのコモ
ンモード放射が強くなることがわかる。したがって、グ
ランドプレーン各辺の長さが1/2波長もしくはその近
くとなる周波数を出力表示することで、設計者にコモン
モード放射の発生する周波数を知らせることができ、コ
モンモード放射を考慮したプリント基板設計の支援がで
きる。
【0070】また、1/2波長だけでなく、その整数倍
でも共振が起こりえる。したがって、不要電磁放射で問
題としている周波数の中で、グランドプレーンの長さが
1/2波長の整数倍となる周波数を出力することで、コ
モンモード放射を抑えたプリント基板が設計できる。
【0071】なお、第1の実施形態では、グランドプレ
ーンの長辺が1/2波長となる周波数を出力するとした
が、この例から分かるように、グランドプレーンのよう
な平板の場合には、共振周波数が1/2波長となる周波
数よりわずかに低くなる。この実験結果から、一辺の長
さの1.3倍が1/2波長となる周波数、もしくはその
長さが1/2波長となる周波数に0.75をかけた周波
数の方がより現実に近い。また、1/2波長だけでなく
1/2波長の整数倍の周波数でも同じ結果が得られるも
のと推定できる。
【0072】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施形態について説明する。
【0073】この例では、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータなどの情報処理装置を使用したプリン
ト基板の設計支援装置に、プリント基板上に電子部品を
仮配置する処理部と、仮配置した電子部品間を最短経路
の配線で接続する処理部と、接続した配線の、グランド
プレーンの長辺方向部分の配線長が最小となるように、
仮配置した電子部品を再配置する処理部を設けてシステ
ムを構成している。
【0074】図2は本発明の第2の実施の形態の動作を
説明するためのプリント基板の例である。図2は、プリ
ント基板1上に電子部品としてLSI3e、3fを仮配
置し、その間を最短経路の信号配線4でつないだ例であ
る。この場合に信号配線4はすべてグランドプレーン2
の長辺方向を向いている。次に、この長辺方向を向いて
いる信号配線がすべて短辺方向を向くようにLSI3
e、3fを移動する。この変更を行った例を図3に示
す。この一連の動作を説明したのが、図4に示すフロー
チャートである。EMIの原因となりうる高速信号の信
号配線4をグランドプレーンの長辺方向には引かないよ
うにすれば、コモンモード放射を効果的に抑えることが
できる。
【0075】次に、より具体的なプリント基板を例にと
り説明する。図19は、第2の実施形態を詳細に説明す
るためのプリント基板の例である。図19に示したプリ
ント基板は、図9に示したプリント基板と回路構成が全
く同じであるが、回路全体を、LSIを中心として時計
回りに90°回転させたものである。水晶発振器−LS
I間、LSI−負荷容量間の信号配線の大部分がグラン
ドプレーン短辺方向を向いている例である。図20は図
9のプリント基板の放射電界特性、図21は図19のプ
リント基板の放射電界特性を示している。先と同様に、
床面にも電波吸収体を敷いた電波暗室内で測定した結果
である。ただし、(1)プリント基板を床面に平行に配
置した場合、(2)プリント基板の長辺を床面に垂直に
配置した場合、(3)プリント基板の短辺を床面に垂直
に配置した場合についてそれぞれ水平偏波特性、垂直偏
波特性を測定し、すべてを重ね合わせた結果である。こ
の結果から、図19のプリント基板の方が、図9のプリ
ント基板よりも放射レベルが低くなっていることがわか
る。
【0076】このように図19のプリント基板の放射レ
ベルが低くなった原因を説明するために、放射レベルが
顕著に下がった520MHzの放射パターンを示す。図
22はプリント基板を床面と平行に配置したときの測定
結果である。図9のプリント基板とは信号配線の位置が
90°ずれているため、図12の結果と比較すると、ノ
ーマルモード放射による垂直偏波の8の字特性も90°
ずれている。一方、コモンモード放射による水平偏波は
低くなっている。この結果から、信号配線をグランドプ
レーン短辺方向に配置換えしたことで、コモンモード放
射が低くなったことがわかる。先に示した図17、図1
8のグランドプレーン近傍の電界および磁界分布では、
信号配線の向きとグランドプレーンの励振方向が一致し
ている。この結果から予測すると、図19のプリント基
板では、信号配線の大部分が短辺方向に配置されたた
め、長辺方向はほとんど励振されず、短辺方向を励振し
ているものと考えられる。しかし、短辺方向の長さ10
0mmが1/2波長となる長さは約1.5GHzであっ
たため、ここで測定した1GHz以下の周波数では強く
励振されず、強い放射が生じなかったものである。
【0077】以上の結果から、本発明を用いてグランド
プレーンの長辺方向の配線長が最小になるように部品を
再配置することで、コモンモード放射を抑えたプリント
基板を設計できることがわかる。
【0078】なお、図2、図3に示したプリント基板は
非常に簡単な例であり、実際のプリント基板では、部品
と配線が複雑に絡み合っている。そのような場合には、
グランドプレーンの長辺方向の配線長をある指定した値
以下となるように、仮配置した電子部品を再配置するよ
うにすればよい。値としては、全長の何パーセント以
下、または、何m、cm、mm以下などと指定すればよ
い。経験的な値としては、20パーセント以下が妥当な
値である。
【0079】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施形態について説明する。
【0080】この例では、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータなどの情報処理装置を使用したプリン
ト基板の設計支援装置に、プリント基板のグランドプレ
ーンを短辺方向にN個の領域に区分する処理部と、プリ
ント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定する
処理部と、その指定した端子間を接続する配線のグラン
ドプレーンの長辺方向の部分を、区分したグランドプレ
ーンの内側のM個の領域に配置する処理部を設けてシス
テムを構成している。
【0081】図5、図6に示すプリント基板により、本
発明の第3の実施の形態の動作を説明する。この例で
は、プリント基板1のグランドプレーン2を短辺方向に
均等に4つの領域に区分けしている。外側の2つの領域
を「Bad」領域、内側の2つの領域を「Good」領
域としている。また、LSI3g、3hの端子を指定
し、その間を信号配線4で接続している。図5の例はコ
モンモード放射を考慮せず配線した例であり、図6の例
は本発明を適用して配線した例である。先に述べた通
り、信号配線4をグランドプレーンの長辺方向に配置す
ると、コモンモード放射が大きくなる。さらに、詳細は
後で述べるが、その信号配線4をグランドプレーンのエ
ッジに配置すると、中央に配置したときよりもコモンモ
ード放射は強くなる。実際問題としてグランドプレーン
の長辺方向に全く配線を引かないことはできないので、
このような場合には、長辺方向の信号配線をなるべくグ
ランドプレーンの中央に配置することで、コモンモード
放射を抑えたプリント基板が設計できる。上記の動作を
説明したフローチャートを図7に示す。
【0082】以下、基板モデルを例にとり、より詳細に
説明する。図23は、信号配線をグランドプレーンのエ
ッジから10mmの位置に配置した場合の基板モデルを
示している。図24は、信号配線をグランドプレーン中
央に配置した場合の基板モデルを示している。他の条件
は図15に示した基板モデルと同じものである。これら
のモデルをもとに求めた放射パターンを図25、図26
に示す。周波数も先と同じく520MHzである。信号
配線がグランドプレーンの中央にある場合には、図26
示すように、コモンモード放射による水平偏波成分は左
右対称となる。しかし、信号配線がエッジにあると、図
25示すように、配線の寄った方向に指向性が鋭くな
る。EMI測定では、基板をターンテーブルに乗せ、基
板を回転させながらその最大放射レベルを測定するた
め、信号配線をエッジに配置した方が放射レベルは高く
なることがわかる。
【0083】以上の結果から、信号配線のグランドプレ
ーンの長辺方向の部分をできるだけグランドプレーンの
中央に配置するように仕向けることで、コモンモード放
射を抑えたプリント基板が設計できる。
【0084】なお、図5に示した例では、区分する領域
数Nを4、配線を引く領域数Mを2としており、この値
の組み合わせが基本となるが、より効果を出すには区分
数Nを多くし、M=N−2とすればよい。
【0085】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施形態について説明する。
【0086】この例では、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータなどの情報処理装置を使用したプリン
ト基板の設計支援装置に、プリント基板のグランドプレ
ーンを短辺方向にN個の領域に区分する処理部と、プリ
ント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する処理
部と、この指定した配線のグランドプレーンの長辺方向
部分が、ある割合以上、区分したグランドプレーンの内
側のM個の領域にあるかどうかを調べる処理部と、その
調べた結果を出力表示する処理部を設けてシステムを構
成している。
【0087】図5、図8を用いて動作を説明する。ま
ず、プリント基板1のグランドプレーン2を短辺方向に
4個の領域に区分する。次に、チェックする信号配線を
指定する。ここでは、3本の信号配線4を指定した。次
に、指定した信号配線4のグランドプレーンの長辺方向
の部分について、グランドプレーンの内側の2個の領域
に存在する長さを求め、その長さがグランドプレーンの
長辺方向の全長のある割合以下であるかどうかを求め、
それが指定した値以下であれば、その配線をエラーとし
て出力する。この例では、N=4、M=2とした。この
値の組み合わせが基本となるが、より効果を上げるには
領域数Nを多くし、M=N−2とすればよい。また、判
断基準の割合もより効果を上げるためには100パーセ
ントとすればよいが、80パーセント程度が妥当な値と
考える。この例では、外側の1つの線がエラーとなる。
【0088】以上説明したように、本例により、すでに
配置した信号配線について、信号配線のグランドプレー
ンの長辺方向部分がグランドプレーンの中央付近に配置
されているか否かを調べることができ、コモンモード放
射を抑えたプリント基板の設計ができているかどうかを
確認することができる。
【0089】[第5の実施の形態]最後に、本発明の第
5の実施形態について説明する。
【0090】この例では、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータなどの情報処理装置を使用したプリン
ト基板の設計支援装置に、プリント基板のグランドプレ
ーンを短辺方向にN個の領域に区分する処理部と、プリ
ント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する処理
部と、この指定した配線のグランドプレーンの長辺方向
部分のある割合以上が区分したグランドプレーンの外側
のP個の領域にあることを調べる処理部と、その調べた
結果を出力表示する処理部を設けてシステムを構成して
いる。本例は、信号配線のグランドプレーンの長辺方向
の部分について、その配置を調べるグランドプレーン領
域を、内部領域ではなく外側領域としたものである。
【0091】例えば、第4の実施の形態で判断基準の割
合を80パーセントとしたものと、本例で判断基準の割
合を20パーセントとしたものは結果的に同一である。
したがって、本例により、すでに配置した信号配線につ
いて、信号配線のグランドプレーンの長辺方向の部分が
グランドプレーンの中央付近に配置されているか否かを
調べることができ、コモンモード放射を抑えたプリント
基板の設計ができているかどうかを確認することができ
る。
【0092】ところで、以上説明した第1の実施の形態
から第5の実施の形態までの、ワークステーションやパ
ーソナルコンピュータなどの情報処理装置を使用したプ
リント基板の設計支援装置では、コンピュータがその内
部に記録されたプログラムコードを読み取り、処理を実
行するものである。したがって、上述した実施の形態の
機能を実現するプログラムコードを、コンピュータ読み
取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録され
たプログラムコードをプリント基板の設計支援装置のコ
ンピュータに読み込ませ、実行することによりプリント
基板の設計支援処理を行ってもよい。
【0093】なお、ここでいう「コンピュータ読み取り
可能な記録媒体」とは、フロッピー(登録商標)ディス
ク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒
体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク
等の記憶装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読
み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネッ
トワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが
送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュ
ータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、
一定時間プログラムを保持しているものも含むものとす
る。
【0094】また、上記プログラムコードは、このプロ
グラムコードを記憶装置等に格納したコンピュータシス
テムから伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝
送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよ
い。ここで、プログラムコードを伝送する「伝送媒体」
は、インターネット等のネットワーク(通信線)や電話
回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機
能を有する媒体のことをいう。
【0095】また、上記プログラムコードは、前述した
設計支援機能の一部を実現するためのものであってもよ
い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにす
でに記録されているプログラムコードとの組み合わせで
実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラ
ムのコード)であってもよい。
【0096】
【発明の効果】請求項1および請求項2記載のプリント
基板の設計支援装置によれば、基板設計段階で、コモン
モード放射が起こりやすい周波数や、その周波数がEM
Iの規制対象となる周波数範囲に含まれるのかどうかを
知ることができ、コモンモード放射の原因となる高速信
号の信号配線をプリント基板のどちら方向に引くべきか
などの判断がしやすくなる。また、求める周波数を、グ
ランドプレーン各辺の長さの1.3倍が1/2波長の整
数倍の長さに近い周波数、もしくはグランドプレーン各
辺の長さが1/2波長の整数倍の長さに近い周波数に
0.75をかけた周波数とすることで、より実際に近
い、コモンモード放射を起こす周波数を把握することが
できる。
【0097】請求項3および請求項4記載のプリント基
板の設計支援装置によれば、グランドプレーンの長辺方
向の配線長が最小となるか、またはある値以下になるよ
うに、仮配置した電子部品を再配置することで、コモン
モード放射を抑制したプリント基板を設計できる。
【0098】請求項5記載のプリント基板の設計支援装
置によれば、端子間を接続する信号配線のグランドプレ
ーンの長辺方向の部分を、N個の領域に区分けしたグラ
ンドプレーンの内側のM個の領域に配置することで、コ
モンモード放射が発生しずらい配線のレイアウトを実現
できる。
【0099】請求項6記載のプリント基板の設計支援装
置によれば、端子間を接続する配線のグランドプレーン
長辺方向の部分を、4個の領域に区分けしたグランドプ
レーンの内側の2個の領域に配置することで、コモンモ
ード放射が発生しずらい配線のレイアウトを実現でき
る。
【0100】請求項7記載のプリント基板の設計支援装
置によれば、端子間を接続する配線のグランドプレーン
の長辺方向の部分が、ある割合以上、N個の領域に区分
けしたグランドプレーンの内側のM個の領域に配置され
ているかどうかを調べることにより、コモンモード放射
が発生しずらくなるように、信号配線が配置されている
か否かをチェックすることができる。
【0101】請求項8記載のプリント基板の設計支援装
置によれば、端子間を接続する配線のグランドプレーン
の長辺方向の部分が、ある割合以上、4個の領域に区分
けしたグランドプレーンの内側の2個の領域に配置され
ているかどうかを調べることにより、コモンモード放射
が発生しずらくなるように、信号配線が配置されている
か否かをチェックすることができる。
【0102】請求項9記載のプリント基板の設計支援装
置によれば、端子間を接続する配線のグランドプレーン
の長辺方向の部分が、ある割合以上、N個の領域に区分
けしたグランドプレーンの外側のP個の領域に配置され
ているかどうかを調べることにより、コモンモード放射
が発生しずらくなるように、信号配線が配置されている
か否かをチェックすることができる。
【0103】請求項10記載のプリント基板の設計支援
装置によれば、端子間を接続する配線のグランドプレー
ンの長辺方向の部分が、ある割合以上、4個の領域に区
分けしたグランドプレーンの外側の2個の領域に配置さ
れているかどうかを調べることにより、コモンモード放
射が発生しずらくなるように、信号配線が配置されてい
るか否かをチェックすることができる。
【0104】請求項11および請求項12記載のプリン
ト基板の設計支援方法によれば、基板設計段階で、コモ
ンモード放射が起こりやすい周波数や、その周波数がE
MIの規制対象となる周波数範囲に含まれるのかどうか
を知ることができ、コモンモード放射の原因となる高速
信号の信号配線をプリント基板のどちら方向に引くべき
かなどの判断がしやすくなる。また、求める周波数を、
グランドプレーン各辺の長さの1.3倍が1/2波長の
整数倍の長さに近い周波数、もしくはグランドプレーン
各辺の長さが1/2波長の整数倍の長さに近い周波数に
0.75をかけた周波数とすることで、より実際に近
い、コモンモード放射を起こす周波数を把握することが
できる。
【0105】請求項13および請求項14記載のプリン
ト基板の設計支援方法によれば、グランドプレーンの長
辺方向の配線長が最小となるか、またはある値以下にな
るように、仮配置した電子部品を再配置することで、コ
モンモード放射を抑制したプリント基板を設計できる。
【0106】請求項15記載のプリント基板の設計支援
方法によれば、端子間を接続する信号配線のグランドプ
レーンの長辺方向の部分を、N個の領域に区分けしたグ
ランドプレーンの内側のM個の領域に配置することで、
コモンモード放射が発生しずらい配線のレイアウトを実
現できる。
【0107】請求項16記載のプリント基板の設計支援
方法によれば、端子間を接続する配線のグランドプレー
ン長辺方向の部分を、4個の領域に区分けしたグランド
プレーンの内側の2個の領域に配置することで、コモン
モード放射が発生しずらい配線のレイアウトを実現でき
る。
【0108】請求項17記載のプリント基板の設計支援
方法によれば、端子間を接続する配線のグランドプレー
ンの長辺方向の部分が、ある割合以上、N個の領域に区
分けしたグランドプレーンの内側のM個の領域に配置さ
れているかどうかを調べることにより、コモンモード放
射が発生しずらくなるように、信号配線が配置されてい
るか否かをチェックすることができる。
【0109】請求項18記載のプリント基板の設計支援
方法によれば、端子間を接続する配線のグランドプレー
ンの長辺方向の部分が、ある割合以上、4個の領域に区
分けしたグランドプレーンの内側の2個の領域に配置さ
れているかどうかを調べることにより、コモンモード放
射が発生しずらくなるように、信号配線が配置されてい
るか否かをチェックすることができる。
【0110】請求項19記載のプリント基板の設計支援
方法によれば、端子間を接続する配線のグランドプレー
ンの長辺方向の部分が、ある割合以上、N個の領域に区
分けしたグランドプレーンの外側のP個の領域に配置さ
れているかどうかを調べることにより、コモンモード放
射が発生しずらくなるように、信号配線が配置されてい
るか否かをチェックすることができる。
【0111】請求項20記載のプリント基板の設計支援
方法によれば、端子間を接続する配線のグランドプレー
ンの長辺方向の部分が、ある割合以上、4個の領域に区
分けしたグランドプレーンの外側の2個の領域に配置さ
れているかどうかを調べることにより、コモンモード放
射が発生しずらくなるように、信号配線が配置されてい
るか否かをチェックすることができる。
【0112】請求項21記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグラン
ドプレーンの各辺の長さを求める工程のコードと、前記
各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致する周
波数であって、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲内に
ある周波数を求める工程のコードと、前記求めた周波数
の値を出力表示する工程のコードとを記録したので、汎
用性のあるプリント基板の設計支援装置に適用すること
により、プリント基板の設計段階でコモンモード放射が
起こりやすい周波数や、その周波数がEMIの規制対象
となる周波数範囲に含まれるのかどうかを知ることがで
き、コモンモード放射の原因となる高速信号の信号配線
をプリント基板のどちら方向に引くべきかなどの判断が
しやすくなる。
【0113】請求項22記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグラン
ドプレーンの各辺の長さを求める工程のコードと、前記
各辺の長さに所定の係数を乗じた値と1/2波長の整数
倍の長さが略一致する周波数であるか、または前記各辺
の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致する周波数
に所定の係数を乗じた周波数であって、かつ不要電磁放
射の規制対象の範囲内にある周波数を求める工程のコー
ドと、前記求めた周波数の値を出力表示する工程のコー
ドとを記録したので、汎用性のあるプリント基板の設計
支援装置に適用することにより、プリント基板の設計段
階で、コモンモード放射が起こりやすい実際に近い周波
数や、その周波数がEMIの規制対象の周波数範囲に含
まれるのかどうかを知ることができ、コモンモード放射
の原因となる高速信号の信号配線をプリント基板のどち
ら方向に引くべきかなどの判断がしやすくなる。
【0114】請求項23記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板上に電子部品を仮配置する工程のコードと、仮
配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程の
コードと、接続した配線の、グランドプレーンの長辺方
向の配線長を最小にするように、仮配置した前記電子部
品を再配置する工程のコードとを記録したので、汎用性
のあるプリント基板の設計支援装置に適用することによ
り、グランドプレーンの長辺方向の配線長が最小となる
ように、仮配置した電子部品を再配置することで、コモ
ンモード放射を抑制したプリント基板を設計できる。
【0115】請求項24記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板上に電子部品を仮配置する工程のコードと、仮
配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程の
コードと、接続した配線の、グランドプレーンの長辺方
向の配線長が所定の基準値以下となるように、仮配置し
た前記電子部品を再配置する工程のコードとを記録した
ので、汎用性のあるプリント基板の設計支援装置に適用
することにより、グランドプレーンの長辺方向の配線長
が、所定の値以下になるように、仮配置した電子部品を
再配置することで、コモンモード放射を抑制したプリン
ト基板を設計できる。
【0116】請求項25記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領域に
区分する工程のコードと、プリント基板上に配置した複
数の電子部品の端子を指定する工程のコードと、前記指
定した端子間を接続する配線のグランドプレーンの長辺
方向の部分を、N個の領域に区分したグランドプレーン
の内側のM個の領域に配置する工程のコードとを記録し
たので、汎用性のあるプリント基板の設計支援装置に適
用することにより、端子間を接続する信号配線のグラン
ドプレーンの長辺方向の部分を、N個の領域に区分けし
たグランドプレーンの内側のM個の領域に配置すること
で、コモンモード放射が発生しずらい配線のレイアウト
を実現できる。
【0117】請求項26記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領域に
区分する工程のコードと、プリント基板上に配置した複
数の電子部品の端子を指定する工程のコードと、前記指
定した端子間を接続する配線のグランドプレーンの長辺
方向の部分を、4個の領域に区分したグランドプレーン
の内側の2個の領域に配置する工程のコードとを記録し
たので、汎用性のあるプリント基板の設計支援装置に適
用することにより、端子間を接続する配線のグランドプ
レーン長辺方向の部分を、4個の領域に区分けしたグラ
ンドプレーンの内側の2個の領域に配置することで、コ
モンモード放射が発生しずらい配線のレイアウトを実現
できる。
【0118】請求項27記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領域に
区分する工程のコードと、プリント基板上の電子部品間
を接続する配線を指定する工程のコードと、前記指定し
た配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所定
の割合以上、区分したグランドプレーンの内側のM個の
領域にあることを検査する工程のコードと、検査した結
果を出力表示する工程のコードとを記録したので、汎用
性のあるプリント基板の設計支援装置に適用することに
より、端子間を接続する配線のグランドプレーンの長辺
方向の部分が、ある割合以上、N個の領域に区分けした
グランドプレーンの内側のM個の領域に配置されている
かどうかを調べ、コモンモード放射が発生しずらくなる
ように、信号配線が配置されているか否かをチェックす
ることができる。
【0119】請求項28記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領域に
区分する工程のコードと、プリント基板上の電子部品間
を接続する配線を指定する工程のコードと、前記指定し
た配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所定
の割合以上、区分したグランドプレーンの内側の2個の
領域にあることを検査する工程のコードと、検査した結
果を出力表示する工程のコードとを記録したので、汎用
性のあるプリント基板の設計支援装置に適用することに
より、端子間を接続する配線のグランドプレーンの長辺
方向の部分が、ある割合以上、4個の領域に区分けした
グランドプレーンの内側の2個の領域に配置されている
かどうかを調べ、コモンモード放射が発生しずらくなる
ように、信号配線が配置されているか否かをチェックす
ることができる。
【0120】請求項29記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領域に
区分する工程のコードと、プリント基板上の電子部品間
を接続する配線を指定する工程のコードと、前記指定し
た配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所定
の割合以上、区分したグランドプレーンの外側のP個の
領域にあることを検査する工程のコードと、検査した結
果を出力表示する工程のコードとを記録したので、汎用
性のあるプリント基板の設計支援装置に適用することに
より、端子間を接続する配線のグランドプレーンの長辺
方向の部分が、ある割合以上、N個の領域に区分けした
グランドプレーンの外側のP個の領域に配置されている
かどうかを調べ、コモンモード放射が発生しずらくなる
ように、信号配線が配置されているか否かをチェックす
ることができる。
【0121】請求項30記載の記録媒体によれば、プリ
ント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領域に
区分する工程のコードと、プリント基板上の電子部品間
を接続する配線を指定する工程のコードと、前記指定し
た配線の、グランドプレーンの長辺方向の部分が、所定
の割合以上、区分したグランドプレーンの外側の2個の
領域にあることを検査する工程のコードと、検査した結
果を出力表示する工程のコードとを記録したので、汎用
性のあるプリント基板の設計支援装置に適用することに
より、端子間を接続する配線のグランドプレーンの長辺
方向の部分が、ある割合以上、4個の領域に区分けした
グランドプレーンの外側の2個の領域に配置されている
かどうかを調べ、コモンモード放射が発生しずらくなる
ように、信号配線が配置されているか否かをチェックす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の動作を説明する
ためのプリント基板の例である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の動作を説明する
ためのプリント基板の例1である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の動作を説明する
ためのプリント基板の例2である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】 本発明の第3、第4、第5の実施の形態の動
作を説明するためのプリント基板の例である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態によるプリント基
板の例である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図8】 本発明の第4の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】 本発明の第1の実施の形態の詳細な動作を説
明するためのプリント基板の例である。
【図10】 図9に示したプリント基板の水平偏波特性
の測定結果である。
【図11】 図9に示したプリント基板の垂直偏波特性
の測定結果である。
【図12】 図9に示したプリント基板の放射パターン
の測定結果である。
【図13】 図9に示したプリント基板のノーマルモー
ド放射モデルである。
【図14】 図9に示したプリント基板のコモンモード
放射モデルである。
【図15】 図9に示したプリント基板の電磁界解析モ
デルである。
【図16】 図9に示したプリント基板の放射パターン
の計算結果である。
【図17】 図9に示したプリント基板の近傍電界強度
分布計算結果である。
【図18】 図9に示したプリント基板の近傍磁界強度
分布計算結果である。
【図19】 第2の実施形態の詳細な動作を説明するた
めのプリント基板の例である。
【図20】 図9に示したプリント基板の放射電界特性
である。
【図21】 図19に示したプリント基板の放射電界特
性である。
【図22】 図19に示したプリント基板の放射パター
ン測定結果である。
【図23】 第3の実施の形態の動作を説明するための
基板モデル1である。
【図24】 第3の実施の形態の動作を説明するための
基板モデル2である。
【図25】 図23に示した基板モデルの放射パターン
計算結果である。
【図26】 図24に示した基板モデルの放射パターン
計算結果である。
【図27】 従来例のプリント基板のレイアウト方法の
概略を示すフローチャートである。
【図28】 従来例のCAD装置の動作概念図である。
【図29】 ノーマルモード電流とコモンモード電流に
つて説明するための図である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 グランドプレーン(グランド層) 3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h L
SI 4 信号配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/00 H05K 3/00 D 9/00 9/00 Z // G01R 29/08 G01R 29/08 Z (72)発明者 栗山 敏秀 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 HA09 JA10 5E321 AA50 GG05

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
    ランドプレーンの各辺の長さを求める手段と、 前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致す
    る周波数であって、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲
    内にある周波数を求める手段と、 前記求めた周波数の値を出力表示する手段とを備えたこ
    とを特徴とするプリント基板の設計支援装置。
  2. 【請求項2】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
    ランドプレーンの各辺の長さを求める手段と、 前記各辺の長さに所定の係数を乗じた値と1/2波長の
    整数倍の長さが略一致する周波数であるか、または前記
    各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致する周
    波数に所定の係数を乗じた周波数であって、かつ不要電
    磁放射の規制対象の範囲内にある周波数を求める手段
    と、 前記求めた周波数の値を出力表示する手段とを備えたこ
    とを特徴とするプリント基板の設計支援装置。
  3. 【請求項3】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板上に電子部品を仮配置する手段と、 仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する手段
    と、 接続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長
    を最小にするように、仮配置した前記電子部品を再配置
    する手段とを備えたことを特徴とするプリント基板の設
    計支援装置。
  4. 【請求項4】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板上に電子部品を仮配置する手段と、 仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する手段
    と、 接続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長
    が所定の基準値以下となるように、仮配置した前記電子
    部品を再配置する手段とを備えたことを特徴とするプリ
    ント基板の設計支援装置。
  5. 【請求項5】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する手段と、 プリント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定
    する手段と、 前記指定した端子間を接続する配線のグランドプレーン
    の長辺方向の部分を、N個の領域に区分したグランドプ
    レーンの内側のM個の領域に配置する手段とを備えたこ
    とを特徴とするプリント基板の設計支援装置。
  6. 【請求項6】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する手段と、 プリント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定
    する手段と、 前記指定した端子間を接続する配線のグランドプレーン
    の長辺方向の部分を、4個の領域に区分したグランドプ
    レーンの内側の2個の領域に配置する手段とを備えたこ
    とを特徴とするプリント基板の設計支援装置。
  7. 【請求項7】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する手段と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    手段と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの内
    側のM個の領域にあることを検査する手段と、 検査した結果を出力表示する手段とを備えたことを特徴
    とするプリント基板の設計支援装置。
  8. 【請求項8】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する手段と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    手段と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの内
    側の2個の領域にあることを検査する手段と、 検査した結果を出力表示する手段とを備えたことを特徴
    とするプリント基板の設計支援装置。
  9. 【請求項9】 情報処理装置を使用したプリント基板の
    設計支援装置において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する手段と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    手段と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外
    側のP個の領域にあることを検査する手段と、 検査した結果を出力表示する手段とを備えたことを特徴
    とするプリント基板の設計支援装置。
  10. 【請求項10】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する手段と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    手段と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外
    側の2個の領域にあることを検査する手段と、 検査した結果を出力表示する手段とを備えたことを特徴
    とするプリント基板の設計支援装置。
  11. 【請求項11】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
    ランドプレーンの各辺の長さを求める工程と、 前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致す
    る周波数であって、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲
    内にある周波数を求める工程と、 前記求めた周波数の値を出力表示する工程とを含むこと
    を特徴とするプリント基板の設計支援方法。
  12. 【請求項12】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
    ランドプレーンの各辺の長さを求める工程と、 前記各辺の長さに所定の係数を乗じた値と1/2波長の
    整数倍の長さが略一致する周波数であるか、または前記
    各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致する周
    波数に所定の係数を乗じた周波数であって、かつ不要電
    磁放射の規制対象の範囲内にある周波数を求める工程
    と、 前記求めた周波数の値を出力表示する工程とを含むこと
    を特徴とするプリント基板の設計支方法。
  13. 【請求項13】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板上に電子部品を仮配置する工程と、 仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程
    と、 接続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長
    を最小にするように、仮配置した前記電子部品を再配置
    する工程とを含むことを特徴とするプリント基板の設計
    支援方法。
  14. 【請求項14】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板上に電子部品を仮配置する工程と、 仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程
    と、 接続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長
    が所定の基準値以下となるように、仮配置した前記電子
    部品を再配置する工程とを含むことを特徴とするプリン
    ト基板の設計支援方法。
  15. 【請求項15】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する工程と、 プリント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定
    する工程と、 前記指定した端子間を接続する配線のグランドプレーン
    の長辺方向の部分を、N個の領域に区分したグランドプ
    レーンの内側のM個の領域に配置する工程とを含むこと
    を特徴とするプリント基板の設計支援方法。
  16. 【請求項16】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する工程と、 プリント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定
    する工程と、 前記指定した端子間を接続する配線のグランドプレーン
    の長辺方向の部分を、4個の領域に区分したグランドプ
    レーンの内側の2個の領域に配置する工程とを含むこと
    を特徴とするプリント基板の設計支援方法。
  17. 【請求項17】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する工程と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの内
    側のM個の領域にあることを検査する工程と、 検査した結果を出力表示する工程とを含むことを特徴と
    するプリント基板の設計支援方法。
  18. 【請求項18】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する工程と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの内
    側の2個の領域にあることを検査する工程と、 検査した結果を出力表示する工程とを含むことを特徴と
    するプリント基板の設計支援方法。
  19. 【請求項19】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する工程と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外
    側のP個の領域にあることを検査する工程と、検査した
    結果を出力表示する工程とを含むことを特徴とするプリ
    ント基板の設計支援方法。
  20. 【請求項20】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置におけるプリント基板の設計支援方法に
    おいて、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する工程と、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程と、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外
    側の2個の領域にあることを検査する工程と、 検査した結果を出力表示する工程とを含むことを特徴と
    するプリント基板の設計支援方法。
  21. 【請求項21】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
    ランドプレーンの各辺の長さを求める工程のコードと、 前記各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致す
    る周波数であって、かつ不要電磁放射の規制対象の範囲
    内にある周波数を求める工程のコードと、 前記求めた周波数の値を出力表示する工程のコードとを
    記録したことを特徴とする記録媒体。
  22. 【請求項22】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のレイアウト情報からプリント基板内のグ
    ランドプレーンの各辺の長さを求める工程のコードと、 前記各辺の長さに所定の係数を乗じた値と1/2波長の
    整数倍の長さが略一致する周波数であるか、または前記
    各辺の長さと1/2波長の整数倍の長さが略一致する周
    波数に所定の係数を乗じた周波数であって、かつ不要電
    磁放射の規制対象の範囲内にある周波数を求める工程の
    コードと、 前記求めた周波数の値を出力表示する工程のコードとを
    記録したことを特徴とする記録媒体。
  23. 【請求項23】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板上に電子部品を仮配置する工程のコード
    と、 仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程
    のコードと、 接続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長
    を最小にするように、仮配置した前記電子部品を再配置
    する工程のコードとを記録したことを特徴とする記録媒
    体。
  24. 【請求項24】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板上に電子部品を仮配置する工程のコード
    と、 仮配置した電子部品間を最短経路の配線で接続する工程
    のコードと、 接続した配線の、グランドプレーンの長辺方向の配線長
    が所定の基準値以下となるように、仮配置した前記電子
    部品を再配置する工程のコードとを記録したことを特徴
    とする記録媒体。
  25. 【請求項25】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する工程のコードと、 プリント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定
    する工程のコードと、 前記指定した端子間を接続する配線のグランドプレーン
    の長辺方向の部分を、N個の領域に区分したグランドプ
    レーンの内側のM個の領域に配置する工程のコードとを
    記録したことを特徴とする記録媒体。
  26. 【請求項26】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する工程のコードと、 プリント基板上に配置した複数の電子部品の端子を指定
    する工程のコードと、 前記指定した端子間を接続する配線のグランドプレーン
    の長辺方向の部分を、4個の領域に区分したグランドプ
    レーンの内側の2個の領域に配置する工程のコードとを
    記録したことを特徴とする記録媒体。
  27. 【請求項27】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する工程のコードと、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程のコードと、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの内
    側のM個の領域にあることを検査する工程のコードと、 検査した結果を出力表示する工程のコードとを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
  28. 【請求項28】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する工程のコードと、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程のコードと、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの内
    側の2個の領域にあることを検査する工程のコードと、 検査した結果を出力表示する工程のコードとを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
  29. 【請求項29】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向にN個の領
    域に区分する工程のコードと、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程のコードと、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外
    側のP個の領域にあることを検査する工程のコードと、 検査した結果を出力表示する工程のコードとを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
  30. 【請求項30】 情報処理装置を使用したプリント基板
    の設計支援装置で使用されるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 プリント基板のグランドプレーンを短辺方向に4個の領
    域に区分する工程のコードと、 プリント基板上の電子部品間を接続する配線を指定する
    工程のコードと、 前記指定した配線の、グランドプレーンの長辺方向の部
    分が、所定の割合以上、区分したグランドプレーンの外
    側の2個の領域にあることを検査する工程のコードと、 検査した結果を出力表示する工程のコードとを記録した
    ことを特徴とする記録媒体。
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