JP2002022203A - 蒸発装置および蒸発方法 - Google Patents

蒸発装置および蒸発方法

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JP2002022203A
JP2002022203A JP2000201551A JP2000201551A JP2002022203A JP 2002022203 A JP2002022203 A JP 2002022203A JP 2000201551 A JP2000201551 A JP 2000201551A JP 2000201551 A JP2000201551 A JP 2000201551A JP 2002022203 A JP2002022203 A JP 2002022203A
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JP
Japan
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water
hydrophilic member
receiver
evaporator
water receiver
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JP2000201551A
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English (en)
Inventor
Toshiro Totsuka
利郎 戸塚
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OHM Electric Co Ltd
Original Assignee
OHM Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレン水を蒸発処理させるときの消費電力が
大きかったり、蒸発しなかったドレン水が蒸発装置内や
外部へ流れ出てしまったりしていた。 【解決手段】 導入される水を溜める上側水受け30
と、上側水受け30よりも下方に設けられて水を溜める
ことが可能な下側水受け60と、下側水受け60に立設
された第一の親水性部材50と、上側水受け30に溜ま
った水を第一の親水性部材50の上部に導く第二の親水
性部材41とを具備した。本蒸発装置100に導入され
る水が多いとき、水は第一の親水性部材50の上部から
下部へ移動する間に蒸発するとともに下側水受け60に
溜まり、導入される水が少なくなったとき、下側水受け
60に溜まった水は第一の親水性部材50に吸い上げら
れながら蒸発する。したがって、水を装置内や外部へ流
し出すことなく、第一の親水性部材50の全体を有効に
利用して水を効率よく蒸発させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸発装置および蒸
発方法に関し、特に、空調機等から排出されるドレン水
を蒸発させるのに好適な蒸発装置および蒸発方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、空調機より排出されるドレン
水を蒸発させ、ドレン水用の配管を不要にさせる蒸発装
置が知られている。例えば、特開平10−73365号
公報に開示された蒸発装置は、ドレン水を高温の蒸発器
に接触させ、加熱蒸発させる処理を行っている。また、
実開昭59−128024号公報に開示された蒸発装置
も知られている。この蒸発装置は、凝縮器に相対向して
配設した吸水性かつ通気性のある蒸発体の上端部をドレ
ン水をためるドレンストレージのドレン水中に位置させ
ている。そして、凝縮器にて加熱乾燥された空気を凝縮
器用送風機で蒸発体に送ることで、ドレン水を蒸発させ
る処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の蒸発装
置においては、次のような課題があった。前者の蒸発装
置では、ドレン水を加熱蒸発させる処理を行うため、消
費電力が大きいという問題があった。一方、後者の蒸発
装置では、処理すべきドレン水が多いとき、蒸発体から
蒸発しなかったドレン水が蒸発装置内や外部へ流れ出て
しまうという問題があった。本発明は、上記課題にかん
がみてなされたもので、空調機等から導入される水を装
置内や外部へ流し出してしまうことなく効率よく蒸発さ
せることが可能な蒸発装置および蒸発方法の提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、導入される水を溜める上
側水受けと、この上側水受けよりも下方に設けられ、水
を溜めることが可能な下側水受けと、この下側水受けに
立設された第一の親水性部材と、上記上側水受けに溜ま
った水を上記第一の親水性部材の上部に導く第二の親水
性部材とを具備する構成としてある。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、上側水受けが導入される水を溜めると、
第二の親水性部材は上側水受けに溜まった水を第一の親
水性部材の上部に導く。第一の親水性部材の上部に導か
れた水は同第一の親水性部材に吸い込まれ、下部へ移動
しながら蒸発する。なお、水の一部は第二の親水性部材
を移動している間に蒸発している。第一の親水性部材を
上部から下部へ移動する水量が蒸発量よりも多い場合、
水は第一の親水性部材を立設している下側水受けに滲み
出る。そして、第一の親水性部材に導かれる水が少なく
なると、この第一の親水性部材が下部から下側水受けに
溜まった水を吸い込む。すると、下側水受けに溜まった
水は第一の親水性部材の上部へ移動しながら蒸発する。
【0006】すなわち、本蒸発装置に導入される水が多
いとき、水は第一の親水性部材の上部から下部へ移動す
る間に蒸発するとともに下側水受けに溜まり、導入され
る水が少なくなったとき、下側水受けに溜まった水は第
一の親水性部材に吸い上げられながら蒸発する。したが
って、第一の親水性部材の全体を有効に利用して空調機
等から導入されるドレン水等の水を効率よく蒸発させる
ことが可能となる。このとき、下側水受けが一時的に水
を溜めるので、水が装置内や外部へ流れ出ることはな
い。下側水受けにだけ水が溜まっている状態であって
も、第一の親水性部材に吸い上げられて蒸発することに
より、蒸発装置内に水を残したままになることがない。
【0007】ここで、上側水受けは、導入される水を溜
めて第二の親水性部材にこの水を供給することができれ
ばよい。例えば、上部が大きく開口した皿状の容器であ
ってもよいし、水導入口と第二の親水性部材への接続口
とを形成したタンク状の容器であってもよく、その構成
は様々可能である。下側水受けは、水を溜めることが可
能であって第一の親水性部材を立設することができれば
よい。例えば、上側水受けと同様、上部が大きく開口し
た皿状の容器であってもよいし、第二の親水性部材への
接続口を形成したタンク状の容器であってもよく、その
構成は様々可能である。
【0008】第一の親水性部材は水と親和性のある部材
であればよく、その具体例として、請求項2にかかる発
明は、請求項1に記載の蒸発装置において、上記第一の
親水性部材は、略鉛直方向に設けられた吸水性シートで
ある構成としてある。上記のように構成した請求項2に
かかる発明においては、本蒸発装置に導入された水は吸
水性シートの表面から蒸発する。すなわち、吸水性シー
トは吸い込む水に対し蒸発面が広くとられているので、
水の蒸発が促進される。むろん、第一の親水性部材を吸
水性シートとするのは一例に過ぎず、例えば、親水性多
孔質プラスチックの板や凹凸を設けた紙等で構成しても
よく、その構成は様々可能である。また、吸水性シート
を略鉛直方向に設けるのも一例に過ぎず、適宜、斜めに
設ける構成とすることも可能である。さらに、吸水性シ
ートを略平面形状となるように設けてもよいし、曲面形
状となるように設けてもよい。
【0009】また、第一の親水性部材に吸い込まれた水
の蒸発を促進させる構成例として、請求項3にかかる発
明は、請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の蒸
発装置において、上記第一の親水性部材に送風する送風
機構が設けられている構成としてある。上記のように構
成した請求項3にかかる発明においては、第一の親水性
部材に空気が送風される。すると、第一の親水性部材の
表面から出た水の蒸気が外部へ運ばれるとともに、同表
面に新しい空気が供給される。したがって、第一の親水
性部材に吸い込まれた水の蒸発がさらに促進される。こ
こで、送風機構は、第一の親水性部材に送風することが
できればよい。例えば、送風面を第一の親水性部材に向
けて配置した汎用的なファンを用いてもよいし、外部の
空調機から排出される空気の流れを第一の親水性部材に
向けて導入するようにしてもよく、その構成は様々可能
である。
【0010】さらに、第一の親水性部材への送風を制御
する構成としてもよく、その一例として、請求項4にか
かる発明は、請求項3に記載の蒸発装置において、上記
送風機構は、上記上側水受けに水が所定量溜まったとき
に送風を開始させるスイッチを備える構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明において
は、上側水受けに水が所定量溜まったときにスイッチが
入り、送風機構は送風を開始する。すなわち、本蒸発装
置に導入される水を蒸発させる必要があるときのみ第一
の親水性部材に送風されるため、省電力で水の蒸発を促
進させることができる。
【0011】ここで、スイッチは上側水受けに水が所定
量溜まったときに第一の親水性部材への送風を開始させ
ることができればよい。例えば、水が溜まった上側水受
けの重量でオンになって通電させるリミットスイッチで
あってもよいし、水に触れるとオンになって通電させる
水検出型スイッチやフロートの浮きによりオンになって
通電させるフロートスイッチであってもよく、その構成
は様々可能である。また、第一の親水性部材に送風する
送風機構を設ける構成も一例に過ぎず、例えば、送風機
構を設けず、吸い込んだ水に対して表面積の大きい第一
の親水性部材を用いて水を自然蒸発させる構成とするこ
とも可能である。
【0012】ところで、吸い込まれた水の蒸発を促進さ
せる形状の具体例として、請求項5にかかる発明は、請
求項1〜請求項4のいずれかに記載の蒸発装置におい
て、上記第一の親水性部材は、空気を流通させる貫通穴
を備える構成としてある。上記のように構成した請求項
5にかかる発明においては、空気が第一の親水性部材に
向かって流れてくると、この空気は貫通穴を通過する。
すると、第一の親水性部材の表面から出た水の蒸気が貫
通穴を通過して外部へ運ばれやすくなるとともに、同表
面に貫通穴を通過した新しい空気が供給されやすくな
る。したがって、第一の親水性部材に吸い込まれた水の
蒸発がさらに促進される。
【0013】また、第一の親水性部材として複数の吸水
性シートを用いるときの配置例として、請求項6にかか
る発明は、請求項5に記載の蒸発装置において、上記第
一の親水性部材は、上記貫通穴が相連続して重ならない
ように配置された複数の吸水性シートである構成として
ある。上記のように構成した請求項6にかかる発明にお
いては、空気が複数の吸水性シートに向かって流れてく
ると、この空気は貫通穴を通過する。ここで、貫通穴は
相連続して重ならない位置にあるので、空気は蛇行しな
がら吸水性シートの間を流れることになる。すると、複
数の吸水性シートの間に蒸発した水の蒸気が蛇行する空
気の流れにのって貫通穴を通過して外部へ運ばれやすく
なるとともに、吸水性シートの表面に新しい空気が供給
されやすくなる。したがって、第一の親水性部材に吸い
込まれた水の蒸発がさらに促進される。むろん、貫通穴
が相連続して重ならないように複数の吸水性シートを配
置するのは一例に過ぎず、貫通穴を通過する空気量等に
応じて、適宜、貫通穴が相連続して重なるように複数の
吸水性シートを配置する構成とすることも可能である。
また、第一の親水性部材に貫通穴を設けるのも一例に過
ぎず、例えば、第一の親水性部材の表面に多数の凹凸を
形成してもよく、第一の親水性部材の形状は様々可能で
ある。
【0014】ところで、第二の親水性部材は、上側水受
けに溜まった水を第一の親水性部材の上部に導くことが
できればよく、材質や形状等に応じて導く水量等を調整
することができる。そこで、その具体的な構成の一例と
して、請求項7にかかる発明は、請求項1〜請求項6の
いずれかに記載の蒸発装置において、上記第二の親水性
部材は、略鉛直方向に設けられるとともに上端が下方に
曲げられて上記上側水受けの中に入れられた第二の吸水
性シートである構成としてある。
【0015】上記のように構成した請求項7にかかる発
明においては、略鉛直方向に設けられた第二の吸水性シ
ートは、下方に曲げられて上側水受けの中に入れられた
上端から上側水受けに溜まった水を吸い込む。すると、
水は第二の吸水性シートの上端から下端に向かって移動
し、下端から滲み出て第一の親水性部材の上部に導かれ
る。したがって、簡易な構造で上側水受けに溜まった水
を第一の親水性部材の上部に導くことができる。また、
第二の吸水性シートを介して水を導くことにより、上側
水受けに溜まった水は略一定の流量で移動するため、第
二の吸水性シートの形状に応じて第一の親水性部材の上
部に導く水量を調整することが可能である。なお、第二
の吸水性シートを略鉛直方向に設けるのは一例に過ぎ
ず、適宜、斜めに設ける構成とすることも可能である。
【0016】また、第二の親水性部材を構成する別の一
例として、請求項8にかかる発明は、請求項1〜請求項
7のいずれかに記載の蒸発装置において、上記上側水受
けは、側面に切り欠きが設けられ、上記第二の親水性部
材は、上記切り欠きに掛止するとともに、上記上側水受
けの内側と外側とにわたって設けられた第二の吸水性シ
ートである構成としてある。上記のように構成した請求
項8にかかる発明においては、上側水受けの切り欠きに
掛止した第二の吸水性シートは、上側水受けの内側にあ
る部分から溜まった水を吸い込む。すると、水は第二の
吸水性シートにおいて上側水受けの内側から外側に向か
って移動し、外側の下端から滲み出て第一の親水性部材
の上部に導かれる。したがって、このような構造でも上
側水受けに溜まった水を第一の親水性部材の上部に導く
ことができる。
【0017】なお、第二の親水性部材は、請求項7の構
成の第二の吸水性シートと請求項8の構成の第二の吸水
性シートの両方を用いたものであってもよいし、両構成
を一枚の第二の吸水性シートに複合したものであっても
よい。また、第二の親水性部材を吸水性シートとするの
は一例に過ぎず、第一の親水性部材と同様、親水性多孔
質プラスチックの板や凹凸を設けた紙等で構成してもよ
く、その構成は様々可能である。むろん、第一の親水性
部材と第二の親水性部材とを同じ材質で構成してもよい
し、違う材質で構成してもよい。さらに、吸水性シート
を略平面形状となるように設けてもよいし、曲面形状と
なるように設けてもよい。
【0018】さらに、第二の吸水性シートの形状の具体
的な一例として、請求項9にかかる発明は、請求項7あ
るいは請求項8のいずれかに記載の蒸発装置において、
上記第二の吸水性シートは、下端に凸部が形成されてい
る構成としてある。上記のように構成した請求項9にか
かる発明においては、第二の吸水性シートに吸い込まれ
た水は、下端にある凸部に移動して滲み出し、第一の親
水性部材の上部に導かれる。すると、凸部の位置に応じ
て第一の親水性部材の上部への水を導く位置を調整する
ことが可能となる。したがって、例えば、第一の親水性
部材の上部へ略均一に水を導き、第一の親水性部材から
略均一に水を蒸発させるようにすることが可能となる。
ここで、凸部は第二の吸水性シートの下端に形成されて
いればよく、一つのみ形成されていてもよいし、複数形
成されていてもよい。また、凸部は第一の親水性部材に
接触していてもよいし、第一の親水性部材の上部に配置
されて滲み出す水を第一の親水性部材の上部に滴下させ
るようにしてもよい。さらに、第一の親水性部材と第二
の親水性部材との間に水を伝える部材を介挿してもよ
く、その構成は様々可能である。
【0019】ところで、第一の親水性部材に吸い込まれ
た水の蒸発をさらに促進させる構成例として、請求項1
0にかかる発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記
載の蒸発装置において、上記第一の親水性部材に接触せ
ずに同第一の親水性部材を加熱する加熱機構が設けられ
ている構成としてある。上記のように構成した請求項1
0にかかる発明においては、第一の親水性部材は加熱さ
れ、第一の親水性部材に吸い込まれた水が暖められて蒸
発されやくすなる。ここで、加熱機構は第一の親水性部
材に接触しておらず、同第一の親水性部材を間接的に加
熱する。したがって、第一の親水性部材を加熱しすぎる
ことなく、同第一の親水性部材に吸い込まれた水の蒸発
がさらに促進される。その際、第一の親水性部材が加熱
されすぎないため安全対策として好適であるとともに、
第一の親水性部材を直接加熱したときのような目に見え
る白い水蒸気の発生を防止することが可能となる。
【0020】ここで、加熱機構は、第一の親水性部材に
接触せずに同第一の親水性部材を加熱することができれ
ばよく、その具体的な構成の一例として、請求項11に
かかる発明は、請求項10に記載の蒸発装置において、
上記加熱機構は、ヒータと、このヒータの周囲に配設さ
れた放熱板材とを具備する構成としてある。上記のよう
に構成した請求項11にかかる発明においては、ヒータ
の熱は放熱板材を介して外部に伝達される。すなわち、
ヒータと第一の親水性部材とは、ヒータの周囲に配設さ
れた放熱板材により直接接触しない。ここで、放熱板材
は、ヒータの周囲に配設されていればよく、例えばヒー
タを周回する複数の放熱板であってもよいし、ヒータの
周囲に螺旋状に設けた板材であってもよく、その構成は
様々可能である。
【0021】また、第一の親水性部材への加熱を制御す
る構成としてもよく、その一例として、請求項12にか
かる発明は、請求項10あるいは請求項11のいずれか
に記載の蒸発装置において、上記加熱機構は、上記下側
水受けの所定位置における水を検出する水検出電極を有
し、この水検出電極にて水が検出されたときに加熱を開
始する構成としてある。上記のように構成した請求項1
2にかかる発明においては、下側水受けに水が所定位置
まで溜まったとき、水検出電極は溜まった水を検出す
る。すると、加熱機構は第一の親水性部材への加熱を開
始する。すなわち、第一の親水性部材を上部から下部へ
移動する水量が蒸発量よりも多い場合のみ第一の親水性
部材が加熱されるため、省電力で水の蒸発を促進させる
ことができる。なお、下側水受けに溜まった水を水検出
電極で検出する構成とするのは一例に過ぎず、例えばフ
ロートスイッチを利用して水を検出する構成とすること
も可能である。また、第一の親水性部材を加熱する加熱
機構を設ける構成も一例に過ぎず、例えば、加熱機構を
設けず、下側水受けに水が所定位置まで溜まったときに
第一の親水性部材への送風量を増やす構成とすることも
可能である。
【0022】ところで、上記加熱機構は種々の蒸発装置
に適用することが可能であり、その構成の一例として、
請求項13にかかる発明は、導入される水を溜める水受
けと、この水受けに溜まった水が導かれる親水性部材
と、この親水性部材に接触せずに同親水性部材を加熱す
る加熱機構が設けられている構成としてある。上記のよ
うに構成した請求項13にかかる発明においては、水受
けが導入される水を溜めると、親水性部材には水受けに
溜まった水が導かれる。そして、親水性部材は間接的に
加熱され、第一の親水性部材に吸い込まれた水が暖めら
れて蒸発されやくすなる。したがって、親水性部材を加
熱しすぎることなく、同親水性部材に吸い込まれた水の
蒸発がさらに促進される。また、請求項14にかかる発
明は、請求項13に記載の蒸発装置において、上記水受
けよりも下方に設けられて水を溜めることが可能である
とともに、上記親水性部材を立設する下側水受けが設け
られている構成としてある。すなわち、上記構成を有す
る蒸発装置としても有効である。
【0023】ところで、本蒸発装置の具体的な適用例と
して、請求項15にかかる発明は、導入されるドレン水
を溜める水受けと、この水受けに溜まった水が導かれる
親水性部材と、上記親水性部材に送風する送風機と、上
記水受けにドレン水が所定量溜まったときに上記送風機
に送風を開始させるスイッチと、上記水受けの所定位置
におけるドレン水を検出する水検出電極と、上記親水性
部材に接触しないように配置され、上記水検出電極にて
ドレン水が検出されたときに同親水性部材の加熱を開始
するヒータとを具備する構成としてある。
【0024】上記のように構成した請求項15にかかる
発明においては、水受けが導入されるドレン水を溜める
と、親水性部材には水受けに溜まったドレン水が導かれ
る。そして、水受けにドレン水が所定量溜まったときに
スイッチが入り、送風機は送風を開始する。また、水受
けにドレン水が所定位置まで溜まったとき、水検出電極
は溜まったドレン水を検出し、親水性部材に接触しない
ように配置されたヒータが親水性部材への加熱を開始す
る。したがって、ドレン水の水量に応じて制御されなが
ら送風機が親水性部材に向かって送風し、ヒータが親水
性部材を加熱するので、省電力で水の蒸発を促進させる
ことができる。すなわち、本発明は、上記具体構成を有
し、空調機等から導入されるドレン水を処理する蒸発装
置としても有効である。むろん、水受けを上述のように
上側水受けと下側水受けとで構成することも可能である
し、親水性部材も上述のように第一および第二の親水性
部材で構成することも可能である。
【0025】このように導入される水を蒸発させる手法
は、必ずしも実体のある装置に限られる必要もなく、そ
の一例として、請求項16にかかる発明は、導入される
水を上側水受けに溜め、この上側水受けよりも下方に設
けられて水を溜めることが可能な下側水受けに立設され
た第一の親水性部材の上部に同上側水受けに溜まった水
を第二の親水性部材を介して導くことにより水を蒸発さ
せる構成としてある。また、別の一例として、請求項1
7にかかる発明は、導入される水を水受けに溜め、この
水受けに溜まった水を親水性部材に導き、この親水性部
材に接触せずに同親水性部材を加熱することにより水を
蒸発させる構成としてある。すなわち、必ずしも実体の
ある装置に限らず、その方法としても有効であり、請求
項2〜請求項12、請求項14、請求項15に記載され
た装置構成を当該方法に対応させることも可能であるこ
とは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、空調機等
から導入される水を装置内や外部へ流し出してしまうこ
となく効率よく蒸発させることが可能な蒸発装置を提供
することができる。また、請求項2にかかる発明によれ
ば、導入される水の蒸発を促進させることが可能とな
る。さらに、請求項3にかかる発明によれば、導入され
る水の蒸発をさらに促進させることが可能となる。
【0027】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
省電力で導入される水の蒸発を促進させることが可能と
なる。さらに、請求項5、請求項6にかかる発明によれ
ば、導入される水の蒸発をさらに促進させることが可能
となる。さらに、請求項7、請求項8にかかる発明によ
れば、第二の親水性部材を簡易な構造で構成することが
できるとともに、上側水受けに溜まった水を略一定の流
量で第一の親水性部材の上部に導くことができる。
【0028】さらに、請求項9にかかる発明によれば、
第一の親水性部材の上部への水を導く位置を調整するこ
とが可能となる。さらに、請求項10、請求項11にか
かる発明によれば、第一の親水性部材を加熱しすぎるこ
となく、導入される水の蒸発をさらに促進させることが
可能となる。さらに、請求項12にかかる発明によれ
ば、省電力で導入される水の蒸発を促進させることが可
能となる。
【0029】さらに、請求項13、請求項14にかかる
発明によれば、親水性部材を加熱しすぎることなく、同
親水性部材に吸い込まれた水の蒸発を促進させることが
可能となる。さらに、請求項15にかかる発明によれ
ば、省電力で空調機等から導入されるドレン水を蒸発さ
せることが可能な蒸発装置を提供することができる。さ
らに、請求項16にかかる発明によれば、空調機等から
導入される水を装置内や外部へ流し出してしまうことな
く効率よく蒸発させることが可能な蒸発方法を提供する
ことができる。さらに、請求項17にかかる発明によれ
ば、親水性部材を加熱しすぎることなく、同親水性部材
に吸い込まれた水の蒸発を促進させることが可能な蒸発
方法を提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態にかか
る蒸発装置を斜視図により示している。同図において、
蒸発装置100は箱形の筐体で覆われている。そして、
上面にはドレンホース接続部11が立設され、空調機等
のドレン水が蒸発装置100内に導入されるようになっ
ている。また、図1のA方向から見た面を正面として、
正面をみてやや左寄りの位置に空気を必要に応じて吸入
する空気吸入口12が設けられるとともに、右上には蒸
発装置100が所定の状態であるときに点灯するランプ
13,14が取り付けられている。なお、本実施形態で
は、正面側を前方向とし、左右方向はA方向から見る面
を基準とすることにする。左側面には取っ手を有し、後
述する親水性部材を収容したメンテナンスハッチ15が
あり、略全面にわたって引き出し可能に設けられてい
る。メンテナンスハッチ15には複数の穴で形成された
空気排出口16があり、空気吸入口12から吸入された
空気が空気排出口16から排出されるようになってい
る。その際、ドレン水を蒸発させて空気排出口16から
排出させることで、空調機等のドレン配管を不要にさせ
ている。また、メンテナンスハッチ15の側面の右下に
安全対策としてドレン水を排出可能な排出口84も立設
されている。
【0031】蒸発装置100の右側面には、図2の右側
面図に示すように、蒸発装置100に電源を導入する電
源コード引出口17や電源をオンオフさせる電源スイッ
チ18等が設けられている。また、蒸発装置100の筐
体の下側には、正面を前方向として右側面側で前側に転
倒検出スイッチ19が取り付けられ、蒸発装置100が
転倒したときには転倒検出スイッチ19が引き出されて
電源が遮断されるようになっている。
【0032】図3は蒸発装置100の内部を正面から見
て示した正面図であり、図4はその左側面図である。こ
れらの図に示すように、蒸発装置100内の上部には本
発明にいう上側水受け30が設けられ、ドレン水がドレ
ンホース接続部11を介して上側水受け30に導入され
るようになっている。また、蒸発装置100内の下部に
は本発明にいう下側水受け60が設けられ、ドレン水を
一時的に溜めることが可能となっている。下側水受け6
0の中には本発明にいう第一の親水性部材を構成する三
枚の吸水性シート50が立設され、上側水受け30に溜
まったドレン水はが吸水性シート50の上部に導かれる
ようになっている。
【0033】さらに、蒸発を促進させるため、吸水性シ
ート50よりも前方向で空気吸入口12よりも後方向に
送風機71が設けられるとともに、三枚の吸水性シート
50の間でこの吸水性シート50に接触しないように配
置された加熱器81も設けられている。蒸発装置100
内の右側上部には上側水受け30の重みで動作するリミ
ットスイッチ72が設けられ、送風機71への通電が制
御されるようになっている。下側水受け60内にはドレ
ン水が所定位置まで溜まっているかどうかを検出する水
検出電極82やフロートスイッチ83が設けられ、加熱
器81等が制御されるようになっている。なお、水検出
電極82やフロートスイッチ83は、蒸発装置100の
右側に設けられた制御部20に傾動可能に取り付けられ
ており、メンテナンスハッチ15を引き出す際には傾動
して下側水受け60の上方へ移動するようになってい
る。また、水検出電極82やフロートスイッチ83は取
り付け時の高さを調整することができるようになってお
り、適宜、下側水受け60に溜まるドレン水の検出量を
変更することが可能となっている。
【0034】ドレン水が導入される上側水受け30は、
図5の斜視図に示すように、上部が開口しており、水平
断面において左右方向の途中から左側に略二股形状とさ
れた容器で構成されている。言い換えると、略水平に設
けられた平板形状の底板の周囲に略鉛直上向きに平板形
状の側板が取り付けられた形状となっている。そして、
左側は水平断面において開口側の端部を左に向けた翼片
部30a,30bを有する略コ字形とされるとともに、
閉口側の基部30cの中間部から右に向けて突出した突
出部30dを有した形状に形成されている。そして、翼
片部30a,30bの左側における端部の底面には、略
水平とされ、前後方向を回転軸として蒸発装置100内
の左側上方に設けられた掛止部34に掛止する貫通穴を
有する掛止板31が取り付けられており、上側水受け3
0は蒸発装置100内で回転動可能に掛止されるように
なっている。一方、突出部30dの右側における端部に
は、上部を右方向であって略水平とされるとともに、蒸
発装置100内の右側上方の設けられたリミットスイッ
チ72に略水平とされた上部下面を当接させた押圧板3
2が取り付けられている。なお、リミットスイッチ72
は所定の押圧力以上でオンとなるスイッチであるため、
上側水受け30に溜まったドレン水が所定量以上の場合
に、押圧板32がリミットスイッチ72を押してオンに
させるようになっている。
【0035】また、基部30cの前後方向に向けて設け
られた側板には、左側の側板の中央部と、右側の側板に
おいて突出部30dに対し前後に一カ所ずつとに、上部
から切り欠き30e,30f,30gも形成されてい
る。そして、図6の斜視図に示すように、翼片部30
a,30bや突出部30dの左右方向に向けて設けられ
た側板や、切り欠き30e,30f,30gに、本発明
にいう第二の親水性部材および第二の吸水性シートを構
成する各種吸水性シート41,42が取り付けられるよ
うになっている。
【0036】ここで、上側水受け30は、導入されるド
レン水を溜めて吸水性シート41,42にこのドレン水
を供給することができればよい。したがって、上側水受
けを上部開口が円形である皿状の容器で構成してもよ
い。また、図5の上側水受け30の上部開口にドレン水
の導入部や吸水性シート41,42の取付部を確保した
上蓋を設けて、振動が生じるような環境でも上側水受け
30に溜まったドレン水をこぼれにくくさせる構成とし
てもよい。さらに、上側水受け30の形状に応じてリミ
ットスイッチ72をオンにさせるタイミングを調整する
ことが可能である。上側水受け30は、左端の掛止板3
1にて蒸発装置100に回転動可能に掛止されて、右端
の押圧板32にてリミットスイッチ72を押す。このた
め、例えば突出部30dの前後方向の幅を大きくする
と、上側水受け30に溜まるドレン水の突出部30dに
おける割合が増えるため、リミットスイッチ72への押
圧力が大きくなる。この場合、リミットスイッチ72を
オンにさせるタイミングが早くなる。逆に突出部30d
の前後方向の幅を小さくすると、上側水受け30に溜ま
るドレン水の突出部30dにおける割合が減るため、リ
ミットスイッチ72への押圧力が小さくなり、リミット
スイッチ72をオンにさせるタイミングが遅くなる。む
ろん、突出部30dの長さを変更したり、翼片部30
a,30bの幅や長さを変更することでもリミットスイ
ッチ72をオンにさせるタイミングを調整することが可
能である。
【0037】蒸発装置100内の下部に設けられた下側
水受け60は、上部が開口した箱形に形成され、ドレン
水を溜めることが可能となっている。そして、下側水受
け60の底面には、本発明にいう第一の親水性部材を構
成する三枚の吸水性シート50がシート面を左右方向に
向けて立設されている。下側水受け60の内側には、ド
レン水の水面が所定位置になったことを検出する水検出
電極82と、同水面がこの所定位置よりも高い第二の所
定位置になったことを検出するフロートスイッチ83が
設けられている。フロートスイッチではフロートの浮き
でスイッチが入るため、フロートスイッチでドレン水を
検出するには下側水受け60に一定量のドレン水が溜ま
っている必要がある。本実施形態の場合、低い位置での
ドレン水の水面を検出したいため、水検出電極82を用
いている。また、同水面が第二の所定位置よりもさらに
高い位置となったときにドレン水を蒸発装置100の外
部へオーバーフローさせるためのオーバーフロー時排出
部である排出口84も設けられている。ここで、下側水
受け60は、水を溜めることが可能であって吸水性シー
ト50を立設することができればよい。したがって、上
側水受けと同様、下側水受けを上部が大きく開口した皿
状の容器で構成してもよいし、下側水受け60の上部開
口に吸水性シート50の挿入口を確保した上蓋を設け
て、振動が生じるような環境でも下側水受け60に溜ま
ったドレン水をこぼれにくくさせる構成としてもよい。
【0038】ドレン水を吸い込み可能な吸水性シート5
0は、略平板形状とされており、上端を導水板52の下
面に設けられたシートガイド53に掛止されて蒸発装置
100内で固定されている。シートガイド53は、左右
方向に設けられ、垂直断面において開口側の端部を下側
に向けて略コ字形に形成されている。そして、略コ字形
の両翼片が吸水性シート50の上端をくわえこんで掛止
させている。なお、吸水性シート50は、メンテナンス
ハッチ15とともに左方向に引き出し可能となってお
り、メンテナンスハッチ15引き出し時にはシートガイ
ド53から外れるようになっている。また、吸水性シー
ト50は下側水受け60に着脱可能に設けられており、
適宜、吸水性シート50を交換することができるように
なっている。蒸発装置100の正面には送風機71が設
けられており、適宜、吸水性シート50のシート面に対
し略垂直方向に送風されるようになっている。ここで、
空気を流通させやすくするため、吸水性シート50には
複数の貫通穴51が設けられている。すなわち、送風機
71からの送風が貫通穴51を通り抜けて三枚の吸水性
シート50に行き渡るようになっている。
【0039】なお、本実施形態では、貫通穴51が相連
続して重なるように吸水性シート50を配置している
が、図7の斜視図に示すように、貫通穴が相連続して重
ならないように吸水性シートを配置してもよい。この場
合、複数の吸水性シートに向かって流れてきた空気は蛇
行しながら吸水性シートの間を流れることになる。する
と、複数の吸水性シートの間に蒸発したドレン水の蒸気
が蛇行する空気の流れにのって貫通穴を通過して外部へ
運ばれやすくなるとともに、吸水性シートの表面に新し
い空気が供給されやすくなる。本実施形態では、部品の
種類を少なくする観点から、吸水性シート50は三枚と
も同じ形状のものを使用し、貫通穴51が相連続して重
なる構成としている。この構成でも、送風機71からの
送風が貫通穴51を通り抜けて三枚の吸水性シート50
に行き渡ることには変わりなく、ドレン水は吸水性シー
ト50から蒸発しやすくなっている。
【0040】また、本実施形態では吸水性シート50を
略鉛直方向に設けているが、下側水受けに立設されてい
る限り、斜めに設ける構成としてもよい。むろん、吸水
性シートは略平面形状であってもよいし、曲面形状であ
ってもよい。さらに、本発明にいう第一の親水性部材を
吸水性シートで構成するのも一例に過ぎず、例えば、強
度向上のために親水性多孔質プラスチックの板で構成し
たり、頻繁に交換することを前提として凹凸を設けた紙
で構成してもよい。
【0041】上側水受け30に取り付けられる吸水性シ
ート41,42は、取り付け位置に応じて形状が異なっ
ている。上側水受け30の翼片部30aの後側の側板、
翼片部30bの前側の側板、突出部30dの両側板に
は、図8の斜視図に示すような吸水性シート41が取り
付けられている。吸水性シート41は、上側水受け30
の側板の外側で略鉛直方向に設けられるとともに、上端
41aが折り返し部41bにて下方に折り返されて上側
水受け30の中に入れられている。また、吸水性シート
41の下端には複数の凸部41cが等間隔に形成されて
いる。
【0042】すると、図9の要部端面図に示すように、
上側水受け30に溜まったドレン水は、吸水性シート4
1の折り返された上端41aから吸い込まれ、毛細管現
象により、一旦、折り返し部41bまで吸い上げられ、
下端まで移動する。そして、上側水受け30に溜まった
ドレン水の水面よりも低い位置とされた下端に形成され
た凸部41cから滲み出る。ここで、ドレン水は吸水性
シート41内の小さい空隙を移動するため、急激に移動
することなく略一定の速度で移動し、ドレン水の流量が
一定に保たれる。また、凸部41cが等間隔にもうけら
れているので、ドレン水は片寄りなく滲み出る。なお、
吸水性シート41の上端41aは上側水受け30に溜ま
ったドレン水の中にあればよいので、折り返し部41b
の代わりに、例えば、曲面状とした折り曲げ部を形成し
て上端41aを上側水受け30の中に入れる構成として
もよい。
【0043】なお、凸部41cは、図10の斜視図に示
す導水板52に形成された左右方向に長い矩形状の二つ
の貫通穴52aに接触して貫通している。そして、凸部
41cから滲み出るドレン水は図9に示すように導水板
52の下面を伝わり、吸水性シート50の上部に導かれ
るようになっている。むろん、このようにしてドレン水
を導く構成は一例に過ぎず、例えば、吸水性シート41
の凸部41cを直接吸水性シート50の上部に接触させ
て、吸水性シート41から滲み出るドレン水を直接吸水
性シート50に伝える構成としてもよい。
【0044】一方、上側水受け30の切り欠き30e,
30f,30gには、図11の斜視図に示すような吸水
性シート42が取り付けられている。吸水性シート42
には、上側水受け30の切り欠き30e,30f,30
gに掛止する切り欠き42aが下端から略上方に形成さ
れている。切り欠き42aは下端を基準として左右方向
に片寄って形成されており、吸水性シート42は大部分
が上側水受け30の内側にある状態で上側水受け30の
内側と外側とにわたって取り付けられるようになってい
る。すると、上側水受け30に溜まったドレン水は、吸
水性シート42の上側水受け30における内側の下端4
2bから吸い込まれ、毛細管現象により、一旦、切り欠
き42aの上部を経由して、上側水受け30における外
側の下端42cまで移動する。そして、上側水受け30
に溜まったドレン水の水面よりも低い位置とされたこの
下端42cから滲み出る。この吸水性シート42でも、
ドレン水は吸水性シート42内の小さい空隙を移動する
ため、ドレン水の流量が一定に保たれる。
【0045】ここで、下端42cは、導水板52に形成
された小さい矩形状の三つの貫通穴52bよりも僅かに
上方となっている。貫通穴52bはシートガイド53も
貫通しており、吸水性シート42の下端42cから滲み
出たドレン水は、吸水性シート50の上端に滴下される
ようになっている。また、上側水受け30にドレン水が
一度に大量に導入された場合、ドレン水は上側水受け3
0の切り欠き30e,30f,30gから吸水性シート
42を伝わって流れ出て、吸水性シート50の上端に落
下する。すると、上側水受け30からドレン水があふれ
出て、蒸発装置100内や外部へドレン水が流れ出るこ
とがない。以上述べたように、上側水受け30と吸水性
シート41,42とで、吸水性シート50へ導かれるド
レン水の水量が調整されるようになっている。
【0046】なお、本実施形態では吸水性シート41,
42を略鉛直方向に設けているが、斜めに設ける構成と
してもよい。また、吸水性シートは略平面形状であって
もよいし、曲面形状であってもよく、様々な形状が可能
である。さらに、本発明にいう第二の親水性部材を吸水
性シートで構成するのも一例に過ぎず、第一の親水性部
材と同様、例えば、強度向上のために親水性多孔質プラ
スチックの板で構成したり、頻繁に交換することを前提
として凹凸を設けた紙で構成してもよい。
【0047】蒸発装置100の正面側に設けられた送風
機71は、リミットスイッチ72がオンであるときに吸
水性シート50へ送風する。すなわち、送風機71は第
一の親水性部材に送風する本発明にいう送風機構を構成
する。送風機71が動作すると、外部から正面の空気吸
入口12を介して空気が蒸発装置100内に導入され
る。空気吸入口12にはフィルターが取り付けられてお
り、空気中の埃等の異物が除去されるようになってい
る。蒸発装置100内に導入された空気は吸水性シート
50に当てられたり、貫通穴51を通過したりして、側
面の空気排出口16から外部へ排出される。このとき、
吸水性シート50から蒸発したドレン水の蒸気も一緒に
排出されることになる。なお、吸水性シート50へ送風
してドレン水の蒸発を促進させる構成とするのは一例に
過ぎないため、例えば、蒸発装置100の筐体の側板を
設けず、吸水性シート50中のドレン水を自然蒸発させ
る構成としてもよい。
【0048】また、メンテナンスハッチ15取り付け時
に吸水性シート50の間で接触しないように加熱器81
が設けられている。加熱器81は、図12の斜視図に示
すように、開口側の端部を蒸発装置100の右側に設け
られた制御部20に向けて略U字形に形成されている。
そして、吸水性シート50を適宜間接加熱する。すなわ
ち、加熱器81は第一の親水性部材を加熱する本発明に
いう加熱機構を構成する。この加熱器81は、中心を貫
くように設けられたヒータ81aと、ヒータ81aの周
囲に周回するように配設された複数の放熱板81bとか
ら構成されている。すなわち、ヒータ81aと吸水性シ
ート50とは放熱板81bにより直接接触しない。加熱
器81は、水検出電極82がオンであるときに吸水性シ
ート50を間接加熱する。加熱器81が動作すると、吸
水性シート50は加熱され、吸水性シート50に吸い込
まれたドレン水が暖められて蒸発されやくすなる。ここ
で、加熱器81は吸水性シート50を間接加熱するの
で、吸水性シート50を加熱しすぎることなく、吸水性
シート50に吸い込まれたドレン水の蒸発が促進される
ことになる。
【0049】上述した送風機71や加熱器81等を制御
するために、蒸発装置100には、図13の概略回路図
に示すような電気回路が組み込まれている。なお、電気
回路の配線は、ドレン水の蒸気が入り込まないように仕
切板で区切られた制御部20に主として組み込まれてい
る。図3に示すように、ブレーカー兼用の電源スイッチ
18と安全対策用の転倒検出スイッチ19とが商用の交
流電源に直接直列接続されており、転倒検出スイッチ1
9が非作動であって電源スイッチ18が入れられると、
電気回路の各部に交流電源が供給されるようになってい
る。電源ランプ13は転倒検出スイッチ19からの電源
に直接接続されており、電源が供給されているときに電
源ランプ13は常時点灯される。送風機71はリミット
スイッチ72に直列接続されており、上側水受け30が
所定の重量以上となってリミットスイッチ72が入る
と、送風機71に通電され、吸水性シート50に送風さ
れる。なお、送風機はリレーR1の接点にも接続され、
リレーR1導通時にも通電されるようになっている。ま
た、ヒータ81aはリレーR1に直列接続され、警告ラ
ンプ14はリレーR2に直列接続されている。
【0050】供給される交流電源はトランスTR1にて
降圧され、リレー制御に使用されるようになっている。
リレーR1は、水検出電極82、所定の温度以上のとき
非導通となる安全対策用のサーモスタットTH1と温度
ヒューズF1に直列接続されており、下側水受け60に
溜まったドレン水の水面が所定位置以上となって水検出
電極82がドレン水を検出すると、リレーR1が導通
し、ヒータ81aと送風機71とに通電される。する
と、ヒータ81aは吸水性シート50を間接加熱し、送
風機71は吸水性シート50に送風する。リレーR2
は、フロートスイッチ83に直列接続されており、下側
水受け60に溜まったドレン水の水面が第二の所定位置
以上となってフロートスイッチ83がドレン水を検出す
ると、リレーR2が導通し、警告ランプ14に通電す
る。すなわち、外部に下側水受け60のドレン水量が多
いことを知らせることができるようになっている。以上
述べたように、ドレン水の水量に応じて制御されながら
送風機71が吸水性シート50に向かって送風し、ヒー
タ81aが親水性部材を間接加熱するようになってい
る。
【0051】次に、本実施形態にかかる蒸発装置100
がドレン水を蒸発処理する作用について説明する。空調
機等からドレン水がドレンホース接続部11から蒸発装
置100内に流入すると、ドレン水は上側水受け30内
に溜められる。すると、図9で示したように、吸水性シ
ート41,42が上側水受け30に溜まったドレン水を
吸い込み、凸部41cや下端42cから滲み出させる。
ここで、上述のようにドレン水は吸水性シート41,4
2内の小さい空隙を移動するため、急激に移動すること
なく略一定の速度で移動し、ドレン水の流量が一定に保
たれている。すなわち、上側水受け30と吸水性シート
41,42とで、吸水性シート50へ導かれるドレン水
の水量が調整されている。
【0052】吸水性シート41の凸部41cから滲み出
たドレン水は、図10で示したように導水板52に形成
された貫通穴52aから導水板52の下面を伝わり、三
枚の吸水性シート50の上部に導かれる。なお、凸部4
1cは吸水性シート41の下端において等間隔に設けら
れているので、ドレン水は片寄りなく滲み出る。また、
吸水性シート42の下端42cから滲み出たドレン水
は、貫通穴52aを通り抜けて吸水性シート50の上端
に滴下される。すなわち、本発明にいう第二の親水性部
材である吸水性シート41,42は、上側水受け30に
溜まったドレン水を本発明にいう第一の親水性部材であ
る吸水性シート50の上部に導いている。
【0053】吸水性シート50の上部に導かれたドレン
水は、吸水性シート50に吸い込まれ、下部へ移動しな
がら吸水性シート50の表面から蒸発する。なお、ドレ
ン水の一部は吸水性シート41,42を移動している間
に蒸発することになる。吸水性シート50を上部から下
部へ移動するドレン水の水量が蒸発量よりも多い場合、
ドレン水は吸水性シート50を立設している下側水受け
60に滲み出る。そして、吸水性シート50に導かれる
ドレン水が少なくなると、吸水性シート50は下側水受
け60に溜まったドレン水を下部から吸い込み、今度は
下側水受け60に溜まったドレン水が吸水性シート50
の上部へ移動しながら蒸発する。
【0054】すなわち、蒸発装置100に導入されるド
レン水が多いとき、ドレン水は吸水性シート50の上部
から下部へ移動する間に蒸発するとともに下側水受け6
0に溜まるが、導入されるドレン水が少なくなると、下
側水受け60に溜まった水は吸水性シート50の下部か
ら上部へ移動しながら蒸発する。したがって、吸水性シ
ート50の全面を有効に利用して空調機等から導入され
るドレン水を効率よく蒸発させることが可能となる。こ
こで、吸水性シート50の上部から下部へ移動するドレ
ン水を十分に蒸発させることができないときに下側水受
け60が一時的に水を溜めるので、ドレン水が装置内や
外部へ流れ出ることはない。また、下側水受け60にだ
けドレン水が溜まっている状態であっても、吸水性シー
ト50に吸い上げられて蒸発することにより、蒸発装置
100内にドレン水を残したままになることがない。な
お、ドレンホース接続部11からドレン水が一度に大量
に導入された場合は、上側水受け30に溜められるドレ
ン水は切り欠き30e,30f,30gから吸水性シー
ト42を伝わって流れ出て、吸水性シート50の上端に
落下する。したがって、このような場合でも、上側水受
け30からドレン水があふれ出て、蒸発装置100内や
外部へドレン水が流れ出ることがない。
【0055】ところで、上側水受け30に溜まったドレ
ン水が所定量以上となると、上側水受け30に取り付け
られた押圧板32がリミットスイッチ72を押す。電源
スイッチ18が入れられて転倒検出スイッチ19が作動
していなければ、リミットスイッチ72は送風機71へ
通電させ、空気吸入口12からフィルターを介して空気
が吸入される。例えば、上側水受け30と下側水受け6
0に溜まるドレン水の水量が図14のタイミングチャー
トのように変化する場合、タイミングT1にてリミットス
イッチ72がオンとなり、送風機71は吸水性シート5
0に送風を開始する。すると、蒸発装置100内で後方
向に進む空気は、吸水性シート50のシート面に当てら
れたり、貫通穴51を通過したりしたうえ、左方向に方
向転換させられて、空気排出口16から排出される。こ
こで、吸水性シート50の表面から出たドレン水の蒸気
が外部へ運ばれるとともに、同表面に新しい空気が供給
される。したがって、吸水性シート50に吸い込まれた
ドレン水の蒸発が促進される。また、上側水受け30に
ドレン水が所定量溜まったときにリミットスイッチ72
が入るので、蒸発装置100に導入されるドレン水を蒸
発させる必要があるときのみ吸水性シート50に送風さ
れ、省電力で水の蒸発が促進される。さらに、吸水性シ
ート50に貫通穴51が形成されているので、吸水性シ
ート50の表面から出たドレン水の蒸気が貫通穴51を
通過して外部へ運ばれやすくなるとともに、同表面に貫
通穴51を通過した新しい空気が供給されやすくなる。
したがって、吸水性シート50に吸い込まれたドレン水
の蒸発がさらに促進される。
【0056】一方、下側水受け60に溜まったドレン水
の水面が所定位置よりも高くなると、下側水受け60内
に取り付けられた水検出電極82がリレーR1に通電さ
せる。すると、送風機71への通電が確保されるととも
に、ヒータ81aも通電される(タイミングT2)。ヒー
タ81aは、三枚の吸水性シート50を加熱すると、同
吸水性シート50に吸い込まれたドレン水が暖められて
蒸発されやすくなる。ここで、ヒータ81aは吸水性シ
ート50に接触しておらず、吸水性シート50を間接加
熱するので、吸水性シート50は加熱されすぎず、吸い
込んだ水の蒸発をさらに促進させることができる。な
お、ドレン水は吸水性シート50内の細かい隙間にある
ため細かく分けられた状態となっており、ドレン水を直
接加熱して蒸発させるときよりも低い温度でドレン水を
間接加熱により蒸発させることが可能である。その結
果、吸水性シート50が加熱されすぎないため安全対策
として好適であるとともに、吸水性シート50を直接加
熱したときのような目に見える白い水蒸気の発生を防止
することが可能となる。また、下側水受け60にドレン
水が所定位置まで溜まったときにヒータ81aは通電さ
れるので、吸水性シート50を上部から下部へ移動する
ドレン水の水量が蒸発量よりも多い場合のみ吸水性シー
ト50が加熱される。したがって、省電力で水の蒸発を
促進させることができる。さらに、吸水性シート50へ
の送風と間接加熱との二段制御により、消費電力の無駄
を少なくさせて、ドレン水の蒸発効率を上げることがで
きる。なお、ヒータ81aへの通電/非通電を切り換え
るリレーR1は、水検出電極82とともにサーモスタッ
トTH1と温度ヒューズF1とにも直列接続されている
ため、蒸発装置100内の温度が高いときにはヒータ8
1aへの通電が中止される。
【0057】ここで、上側水受け30に溜まったドレン
水が少なくなってリミットスイッチ72がオフになった
場合、下側水受け60に溜まっているドレン水の水面が
所定位置以上であるならば、送風機71はリレーR1に
より通電され続けてオンのままである(タイミングT
3)。そして、下側水受け60に溜まったドレン水の水
面が所定位置よりも低くなったとき、リレーR1への通
電が中止され、送風機71とヒータ81aとがともにオ
フになる(タイミングT4)。なお、下側水受け60に溜
まったドレン水の水面が第二の所定位置よりも高くなる
と、下側水受け60内に取り付けられたフロートスイッ
チ83がリレーR2に通電させる。すると、警告ランプ
14への通電が開始され、警告ランプ14は点灯する
(タイミングT5)。また、万一下側水受け60に溜まっ
たドレン水の水面が排出口84よりも高くなると、ドレ
ン水はオーバーフローして排出口84から排出される。
したがって、ドレン水は下側水受け60からこぼれるこ
とがない。
【0058】以上述べたように、本蒸発装置100は、
上側水受け30、吸水性シート41,42、吸水性シー
ト50、下側水受け60にて、ドレン水を蒸発処理させ
ることが可能である。また、吸水性シート50に適宜送
風したり、間接加熱したりすることで、ドレン水の蒸発
処理を促進させることができる。その結果、空調機等の
ドレン配管を不要にさせることが可能である。したがっ
て、本実施形態のように蒸発装置100を独立した装置
として用いるてもよいし、冷房機、空調機、冷蔵庫等の
装置に組み込んで使用してもよく、種々の使用態様が可
能である。また、設置場所も様々可能であり、例えば、
工場の床上に置くことも可能であるし、家庭のベランダ
に設置することも可能である。さらに、ドレン水以外の
水であっても、上述の構成で同様に蒸発処理させること
が可能である。
【0059】このように、本発明を用いると、第一の親
水性部材の全体を有効に利用して空調機等から導入され
るドレン水等の水を効率よく蒸発させることが可能とな
る。また、下側水受けにだけ水が溜まっている状態であ
っても、第一の親水性部材に吸い上げられて蒸発するこ
とにより、蒸発装置内に水を残したままになることがな
い。したがって、空調機等から導入される水を装置内や
外部へ流し出してしまうことなく効率よく蒸発させるこ
とが可能な蒸発装置および蒸発方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる蒸発装置を示す斜
視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる蒸発装置を図1の
A方向から見て右側面を示した右側面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる蒸発装置の内部を
正面から見て示した正面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】上側水受けを示す斜視図である。
【図6】上側水受けに吸水性シートを取り付けた状態を
示す斜視図である。
【図7】変形例にかかる蒸発装置の吸水性シートの配置
を示す斜視図である。
【図8】上側水受けに取り付けられる吸水性シートを示
す斜視図である。
【図9】ドレン水の流れを前後方向の断面にて模式的に
示す要部端面図である。
【図10】導水板を示す斜視図である。
【図11】上側水受けに取り付けられる吸水性シートを
示す斜視図である。
【図12】加熱器を示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態にかかる蒸発装置に組み
込まれた電気回路の概略を示す概略回路図である。
【図14】送風機、ヒータ、警告ランプの動作例を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
11…ドレンホース接続部 12…空気吸入口 13,14…ランプ 15…メンテナンスハッチ 16…空気排出口 17…電源コード引出口 18…電源スイッチ 19…転倒検出スイッチ 20…制御部 30…上側水受け 30a,30b…翼片部 30c…基部 30d…突出部 30e,30f,30g…切り欠き 31…掛止板 32…押圧板 34…掛止部 41,42…吸水性シート 41a…上端 41b…折り返し部 41c…凸部 42a…切り欠き 42b,42c…下端 50…吸水性シート 51…貫通穴 52…導水板 52a,52b…貫通穴 53…シートガイド 60…下側水受け 71…送風機 72…リミットスイッチ 81…加熱器 81a…ヒータ 81b…放熱板 82…水検出電極 83…フロートスイッチ 84…排出口 100…蒸発装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導入される水を溜める上側水受けと、 この上側水受けよりも下方に設けられ、水を溜めること
    が可能な下側水受けと、 この下側水受けに立設された第一の親水性部材と、 上記上側水受けに溜まった水を上記第一の親水性部材の
    上部に導く第二の親水性部材とを具備することを特徴と
    する蒸発装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の蒸発装置におい
    て、 上記第一の親水性部材は、略鉛直方向に設けられた吸水
    性シートであることを特徴とする蒸発装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1あるいは請求項2のいずれ
    かに記載の蒸発装置において、 上記第一の親水性部材に送風する送風機構が設けられて
    いることを特徴とする蒸発装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の蒸発装置におい
    て、 上記送風機構は、上記上側水受けに水が所定量溜まった
    ときに送風を開始させるスイッチを備えることを特徴と
    する蒸発装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の蒸発装置において、 上記第一の親水性部材は、空気を流通させる貫通穴を備
    えることを特徴とする蒸発装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の蒸発装置におい
    て、 上記第一の親水性部材は、上記貫通穴が相連続して重な
    らないように配置された複数の吸水性シートであること
    を特徴とする蒸発装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の蒸発装置において、 上記第二の親水性部材は、略鉛直方向に設けられるとと
    もに上端が下方に曲げられて上記上側水受けの中に入れ
    られた第二の吸水性シートであることを特徴とする蒸発
    装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の蒸発装置において、 上記上側水受けは、側面に切り欠きが設けられ、 上記第二の親水性部材は、上記切り欠きに掛止するとと
    もに、上記上側水受けの内側と外側とにわたって設けら
    れた第二の吸水性シートであることを特徴とする蒸発装
    置。
  9. 【請求項9】 上記請求項7あるいは請求項8のいずれ
    かに記載の蒸発装置において、 上記第二の吸水性シートは、下端に凸部が形成されてい
    ることを特徴とする蒸発装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項1〜請求項9のいずれかに
    記載の蒸発装置において、 上記第一の親水性部材に接触せずに同第一の親水性部材
    を加熱する加熱機構が設けられていることを特徴とする
    蒸発装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載の蒸発装置にお
    いて、 上記加熱機構は、ヒータと、このヒータの周囲に配設さ
    れた放熱板材とを具備することを特徴とする蒸発装置。
  12. 【請求項12】 上記請求項10あるいは請求項11の
    いずれかに記載の蒸発装置において、 上記加熱機構は、上記下側水受けの所定位置における水
    を検出する水検出電極を有し、この水検出電極にて水が
    検出されたときに加熱を開始することを特徴とする蒸発
    装置。
  13. 【請求項13】 導入される水を溜める水受けと、 この水受けに溜まった水が導かれる親水性部材と、 この親水性部材に接触せずに同親水性部材を加熱する加
    熱機構が設けられていることを特徴とする蒸発装置。
  14. 【請求項14】 上記請求項13に記載の蒸発装置にお
    いて、 上記水受けよりも下方に設けられて水を溜めることが可
    能であるとともに、上記親水性部材を立設する下側水受
    けが設けられていることを特徴とする蒸発装置。
  15. 【請求項15】 導入されるドレン水を溜める水受け
    と、 この水受けに溜まった水が導かれる親水性部材と、 上記親水性部材に送風する送風機と、 上記水受けにドレン水が所定量溜まったときに上記送風
    機に送風を開始させるスイッチと、 上記水受けの所定位置におけるドレン水を検出する水検
    出電極と、 上記親水性部材に接触しないように配置され、上記水検
    出電極にてドレン水が検出されたときに同親水性部材の
    加熱を開始するヒータとを具備することを特徴とする蒸
    発装置。
  16. 【請求項16】 導入される水を上側水受けに溜め、こ
    の上側水受けよりも下方に設けられて水を溜めることが
    可能な下側水受けに立設された第一の親水性部材の上部
    に同上側水受けに溜まった水を第二の親水性部材を介し
    て導くことにより水を蒸発させることを特徴とする蒸発
    方法。
  17. 【請求項17】 導入される水を水受けに溜め、この水
    受けに溜まった水を親水性部材に導き、この親水性部材
    に接触せずに同親水性部材を加熱することにより水を蒸
    発させることを特徴とする蒸発方法。
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JP2013257067A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Sharp Corp 空気調和機
CN106403246A (zh) * 2016-09-29 2017-02-15 西安华为技术有限公司 冷凝水处理装置及无冷凝水空调系统

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