JP2002022110A - データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法 - Google Patents

データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法

Info

Publication number
JP2002022110A
JP2002022110A JP2000212702A JP2000212702A JP2002022110A JP 2002022110 A JP2002022110 A JP 2002022110A JP 2000212702 A JP2000212702 A JP 2000212702A JP 2000212702 A JP2000212702 A JP 2000212702A JP 2002022110 A JP2002022110 A JP 2002022110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiant tube
length
sleeve portion
ceramic
data structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000212702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4073154B2 (ja
Inventor
Noriyasu Kimura
憲泰 木村
Hirotatsu Fujiwara
弘達 藤原
Hideaki Asano
秀昭 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2000212702A priority Critical patent/JP4073154B2/ja
Publication of JP2002022110A publication Critical patent/JP2002022110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4073154B2 publication Critical patent/JP4073154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas Burners (AREA)
  • Combustion Of Fluid Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、炉内10に露出され、内部に燃焼
室8を形成するセラミック製のラジアントチューブ1
と、ラジアントチューブ1を接着剤4を介して内挿接合
し、炉壁11に穿設された炉壁穴11aに内挿されるス
リーブ部2とを備えたセラミックラジアントチューブバ
ーナ100において、スリーブ部1の長さ等の構造が適
切なものかを瞬時に判断するのに利用することができる
データ構造及びその技術を実現することを目的とする。 【解決手段】 ラジアントチューブ1の径φ及び長さL
と、スリーブ部2の長さlとから求められるラジアント
チューブ1とスリーブ部2との接合部における最大応力
が、接合部の温度Tから求められる接着剤4の許容応力
以下となる、ラジアントチューブ1の径φ及び長さL
と、スリーブ部2の長さlと、接合部の温度Tとの4つ
のパラメータ値の相関関係を示すデータ構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】炉内に露出され、内部に燃焼
室を形成するセラミック製のラジアントチューブと、前
記ラジアントチューブを接着剤を介して内挿接合し、炉
壁に穿設された炉壁穴に内挿されるスリーブ部とを備え
たセラミックラジアントチューブバーナにおいて、その
構造情報を提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のラジアントチューブバーナは、加
熱炉や熱処理炉等の間接的な加熱に利用される。このよ
うなラジアントチューブバーナにおいて、最も一般的な
ものは、炉壁を貫通して炉内に露出されるラジアントチ
ューブが金属製のものであった。しかし、近年、炉内に
おける処理温度の上昇の要望に伴い、ラジアントチュー
ブの耐熱性等を向上させ長期間安定して使用することを
可能にするためにラジアントチューブの材質として、S
iC(炭化珪素)やSi3 4 (窒化珪素)等の耐熱性
の高いセラミックの利用が検討、実用化されている。一
般にセラミック製のラジアントチューブは、従来の金属
製のラジアントチューブと同様にフランジ部においてつ
ば付きの形状であるが、単純に金属製のラジアントチュ
ーブをつば付きのセラミック製のラジアントチューブに
置き換えた場合、炉壁との固定部はセラミックチューブ
のフランジ部を挟み込むいわゆる二重フランジ構造とな
り、従来の金属製のフランジ部で固定していた場合と比
較して、その構造が複雑となるため、炉壁との固定部の
改造に多大な費用が必要となる。このような事態を避
け、固定部の構造の単純化、及び既設品との互換性を図
るために、セラミック製のラジアントチューブをつば無
しの直管型とし、そのラジアントチューブが炉壁に固定
される金属製のフランジ固定部材等に設けられ、炉壁穴
に内挿されるスリーブ部に耐熱接着材を介して内挿さ
れ、炉内に露出される構造とする場合がある。このよう
に構成することで、フランジ固定部及びスリーブ部を従
来通りの金属製としたまま、ラジアントチューブのみを
セラミック製とし、両者を耐熱接着剤を利用して簡便に
固定接合することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たセラミックラジアントチューブバーナにおいて、ラジ
アントチューブの自重等によりラジアントチューブと接
着剤との界面において発生する応力が、その接合部の許
容応力以上となるとラジアントチューブの脱落や破損の
虞があり、特に、ラジアントチューブの長手方向を水平
方向とする場合、上記界面の特にスリーブ部の炉内側の
縁部付近において、局所的に大きな応力が発生するの
で、その応力が許容応力以下であるかどうかを判定する
必要があった。しかし、スリーブ部の長さが、セラミッ
クラジアントチューブバーナを設置しようとする顧客側
の炉壁の厚さ以上であると、炉内にスリーブ部が晒され
破損する虞があり、スリーブ部の構造を適切なものに設
定する必要がある。よって、上記の顧客からセラミック
ラジアントチューブバーナの設置の検討依頼があったと
きに、これらの事情を踏まえて、顧客側の炉に設置可能
なセラミックラジアントチューブバーナの構造を決定
し、そのバーナの構造が顧客の要望にあったものかを判
断する必要があるが、従来、このような判断を適切且つ
瞬時に行う手段はなく、セラミックラジアントチューブ
を設置しようとする顧客から、その設置の可否等の問合
せがあっても、瞬時に対応することは困難であった。
【0004】従って、本発明は、上記の事情に鑑みて、
上記のセラミックラジアントチューブにおいて、スリー
ブ部の長さ等の構造が適切なものかを瞬時に判断するの
に利用することができるデータ構造及びその技術を実現
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ構造
は、請求項1に記載したごとく、炉内に露出され、内部
に燃焼室を形成するセラミック製のラジアントチューブ
と、前記ラジアントチューブを接着剤を介して内挿接合
し、炉壁に穿設された炉壁穴に内挿されるスリーブ部と
を備えたセラミックラジアントチューブバーナにおい
て、前記ラジアントチューブの径φ及び長さLと、前記
スリーブ部の長さlとから求められる前記ラジアントチ
ューブと前記スリーブ部との接合部における最大応力
が、前記接合部の温度Tから求められる前記接着剤の許
容応力以下となる、前記ラジアントチューブの径φ及び
長さLと、前記スリーブ部の長さlと、前記接合部の温
度Tとの4つのパラメータ値の相関関係を示すことを特
徴とする。
【0006】セラミック製のラジアントチューブをフラ
ンジ固定部材のスリーブ部に内挿し、接着剤で接合して
なるセラミックラジアントチューブバーナにおいて、ス
リーブ部に充填された接着剤とラジアントチューブとの
界面にかかる最大応力は、ラジアントチューブの径φと
ラジアントチューブの長さLとであるラジアントチュー
ブの構造に関する値とスリーブ部の長さlに依存性を持
ち、ラジアントチューブの径φ及び長さLが大きくなる
ほど、若しくはスリーブ部の長さlが小さくなるほど、
上記界面にかかる最大応力は大きくなる。また、このよ
うな最大応力は、夫々の値から、実験若しくはコンピュ
ータシュミレーション等で求めることができる。また、
接着剤の許容応力は、スリーブ部の温度Tに依存し、温
度Tが大きくなるほど、許容応力は小さくなる。よっ
て、本構成のごとく、本発明のデータ構造は、上記の最
大応力が、上記の許容応力以下となるような、上記の4
つのパラメータ値(φ,L,l,T)の相関関係を示す
ように構成され、このデータ構造は、ラジアントチュー
ブバーナの4つのパラメータ値が適正な値となっている
かを判断することに利用することができ、例えば、ラジ
アントチューブの径φとラジアントチューブの長さLと
スリーブ部の温度Tとの既知のパラメータ値から、スリ
ーブ長さlの下限界値を導出して、その下限界値に基づ
いてスリーブ部の長さを決定することができる。
【0007】本発明に係るセラミックラジアントチュー
ブバーナの構造情報提供方法は、請求項2に記載したご
とく、炉内に露出され、内部に燃焼室を形成するセラミ
ック製のラジアントチューブと、前記ラジアントチュー
ブを接着剤を介して内挿接合し、炉壁に穿設された炉壁
穴に内挿されるスリーブ部とを備えたセラミックラジア
ントチューブバーナにおいて、前記ラジアントチューブ
の径φ、前記ラジアントチューブの長さL、前記スリー
ブ部の長さl、及び前記スリーブ部の温度Tの4つのパ
ラメータ値の内、3つの既知のパラメータ値を構造情報
依頼者から受付け、前記請求項1に記載のデータ構造に
示された前記4つのパラメータ値の相関関係に基づい
て、前記3つの既知のパラメータ値から、残りの1つの
パラメータ値を決定し、前記決定した構造に関する構造
情報を前記構造情報依頼者へ提供することを特徴とす
る。
【0008】本発明のセラミックラジアントチューブバ
ーナの構造情報提供方法は、本構成のごとく、例えばセ
ラミックラジアントチューブバーナを設置しようとする
顧客(構造情報依頼者)から、前記炉の加熱温度や炉壁
の厚さ、若しくは従来設置していたラジアントチューブ
バーナの構造等から求められる、前記ラジアントチュー
ブの径φ、前記ラジアントチューブの長さL、前記スリ
ーブ部の長さl、及び前記スリーブ部の温度Tの4つの
パラメータ値の内の3つの既知のパラメータ値を、直接
若しくはインターネット等を介して受付け、その3つの
パラメータ値と、上記の請求項1記載のデータ構造に示
された前記4つのパラメータ値の相関関係から、ラジア
ントチューブと接着剤との界面にかかる最大応力が、接
着剤の許容応力以下となるような、前記残りの1つのパ
ラメータ値を決定して、セラミックラジアントチューブ
バーナの構造を決定することができ、その決定されたパ
ラメータ値若しくはバーナ構造の情報、又はその決定さ
れたパラメータ値又はバーナ構造と、顧客側の炉の仕様
又は顧客の要求仕様等とを比較して得ることができる、
セラミックラジアントチューブバーナの設置可否を判断
情報等の前記構造情報を、直接若しくはインターネット
等を介して瞬時に顧客側に提供することができ、この構
造情報を提供された顧客は瞬時にセラミックラジアント
チューブバーナの設置の判断を行うことができる。ま
た、上記の決定されたバーナ構造は設置の際の設計基準
とすることができる。また、勿論、このようなデータ構
造は、前記データ構造を記憶し、コンピュータ読み取り
可能なデータ記憶媒体若しくは前記データ構造をグラフ
化してなるデータシートとして利用することもできる。
【0009】本発明に係るデータ記憶媒体は、請求項3
に記載したごとく、請求項1記載のデータ構造を記憶
し、コンピュータ読み取り可能なことを特徴とする。本
構成のごとく、本発明のデータ記憶媒体は、上記請求項
1記載のデータ構造を記憶し、コンピュータによって読
み取り可能に構成されているので、そのデータ記憶媒体
に記憶されているデータ構造を瞬時にパーソナルコンピ
ュータ等で読み取って、ラジアントチューブバーナの4
つのパラメータ値が適正な値となっているかを瞬時に判
断することに利用することができことができる。
【0010】本発明に係るデータシートは、請求項4に
記載したごとく、請求項1記載のデータ構造をグラフ化
してなることを特徴とする。本構成のごとく、本発明の
データシートは、上記請求項1記載のデータ構造をグラ
フ化してなるので、例えばそのデータシートをセラミッ
クラジアントチューブバーナが設置されている現場に持
ち込んで、その場で、ラジアントチューブバーナの4つ
のパラメータ値が適正な値となっているかを判断するこ
とに利用することができことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面に基づいて説明する。図1に示すセラミックラジアン
トチューブバーナ100は、一端を封止したSiCセラ
ミック製のラジアントチューブ1と、ラジアントチュー
ブ1の他端を耐熱性の接着剤4を介して内挿接合し、炉
壁11に穿設された炉壁穴11aに内挿されるSUS3
10S製のスリーブ部2とを備え、スリーブ部2を、炉
壁11の外側にネジ等によって固定されるSUS310
S製のフランジ固定部3に接合している。さらに、ラジ
アントチューブ1内には、同じくSiCセラミック製の
内管7と、その内管内に設けられたバーナ部材6とが備
えられており、バーナ部材6内に燃料を供給すると共
に、バーナ部材6と内管7との間に燃焼用空気を供給し
て、ラジアントチューブ1と内管7との間に形成された
燃焼室8内において燃料を燃焼させてラジアントチュー
ブ1を加熱し、炉内10の加熱対象物(図示せず)を間
接的に加熱する。また、ラジアントチューブ1を加熱後
の排ガスは、ラジアントチューブの他端側から排出さ
れ、熱交換器を通じて燃焼用空気の予熱に利用される。
【0012】このラジアントチューブバーナ100は、
ラジアントチューブ1の長手方向、即ちスリーブ部2の
ラジアントチューブ1の挿入方向が水平方向であるの
で、ラジアントチューブ1と接着剤4との界面4aの特
にスリーブ部2の炉内10側の縁部付近において、局所
的に大きな応力が発生し、この界面4aにおける最大応
力が、接着剤4の許容応力以上になると、ラジアントチ
ューブ1の脱落や破損の虞がある。
【0013】そこで、図2に示すデータシートSとして
グラフ化された本発明のデータ構造は、ラジアントチュ
ーブ1の径φ及び長さLと、スリーブ部2の長さlとか
ら求められるラジアントチューブ1とスリーブ部2との
接合部の界面4aにおける最大応力が、界面4aの温度
Tから求められる接着剤4の許容応力以下となる、ラジ
アントチューブ1の径φ及び長さLと、スリーブ部2の
長さlと、接合部の温度Tとの4つのパラメータ値の相
関関係を示すものである。即ち、このデータシートS
は、ラジアントチューブ1の数種類の径φ(φ1,φ
2,φ3・・・)毎に作成されたものであり、また、接
着剤4の許容応力がスリーブ部2の温度Tによって異な
ることから、数種類の温度T(例えば、T=740℃,
720℃,700℃,680℃)毎に、上記界面4aに
発生する最大応力が接着剤4の許容応力となるラジアン
トチューブ1の長さLとスリーブ部2の長さlとの相関
関係を示すものである。このように求められた界面4a
に発生する最大応力は、図3に示すように、例えば、ラ
ジアントチューブ1の径φ=φ1(一定)とした場合、
スリーブ長lが長くなるほど減少し、ラジアントチュー
ブ1の長さLをL1,L2,L3(L1<L2<L3)
と変化させる、言換えれば長さLを長くするほど増加す
る。また、長さLと同様に、ラジアントチューブ1の径
φを増加させても、上記の最大応力は増加する。
【0014】次に、上記のデータ構造に示された相関関
係の求める方法について以下に説明する。スリーブ部2
に充填された接着剤4とラジアントチューブ1の界面4
aにかかる最大応力は、ラジアントチューブ1の径φと
ラジアントチューブ1の長さLとであるラジアントチュ
ーブの構造に関するパラメータ値とスリーブ部2の長さ
lであるパラメータ値とに依存性を持ち、ラジアントチ
ューブ1の径φ及び長さLが大きくなるほど、若しくは
スリーブ部2の長さlが小さくなるほど、大きくなる。
そして、このような最大応力値を求めるに、夫々のパラ
メータ値から、有限要素法を利用したコンピュータシュ
ミレーションによって、界面4aの炉内10側の変曲点
となる縁部から例えば5mm程度手前の点に発生する応
力を最大値として求めることができ、夫々のパラメータ
値を変化させ、そのときの最大応力値を夫々求めた。
【0015】また、接着剤4の許容応力は、スリーブ部
の温度Tに依存し、温度Tが大きくなるほど、小さくな
る。このような許容応力値は、その使用条件によって変
化するため、本実施の形態においては、実際の使用状況
に極力近い試験によって求めた。即ち、図4に示すよう
に、上記のラジアントチューブ1と同じSiCセラミッ
ク製の棒材21と、上記スリーブ部2と同じSUS31
0S製のリング部材22とを準備し、リング部材22の
内部に棒材21を内挿して接着剤4によって接合したも
のを作成する。そして周囲温度を上記のスリーブ部2の
温度となるように設定して、テーブル25に載せられた
リング部材22に接合された棒材21を、ロードセル2
6の下方に設けられた押圧部27によって下方に押圧
し、ロードセル26によって接着剤4による接合が破壊
されたときのせん断破壊押圧力を測定し、その押圧力か
ら接着剤4のせん断破壊応力を求めた。このように求め
られた接着剤4のせん断破壊応力は温度Tに依存し、図
5に示すように、例えば、温度Tが上昇するに連れて、
せん断破壊応力は低下する。尚、図5に示すグラフの応
力軸は、ある温度でのせん断破壊応力を基準とした比率
を表わす対数軸である。そして、周囲温度Tを変化させ
て同様の試験を行って、夫々の温度Tに対するせん断破
壊応力を求め、それを基に夫々の温度Tに対する許容応
力を求めた。
【0016】そして、このように求められた温度Tに対
応する接着剤4の許容応力と、図3に示した界面4aに
発生する最大応力を比較し、その最大応力が許容応力と
なるような、ラジアントチューブ1の径φ及び長さL
と、スリーブ部2の長さlと、接合部の温度Tとの4つ
のパラメータ値の相関関係を求めて、本発明のデータ構
造として構成し、上記の図2に示すようなデータシート
Sとすることができる。
【0017】以下に本発明のデータシートSの利用した
本発明のラジアントチューブバーナの構造情報提供方法
の実施の形態について説明する。このようなデータ構造
をグラフ化したデータシートSを利用して、例えば、セ
ラミックラジアントチューブバーナ100を設置しよう
とする顧客等(構造情報依頼者の一例)から、ラジアン
トチューブの径φ、ラジアントチューブの長さL、スリ
ーブ部の長さl、及びスリーブ部の温度Tの4つのパラ
メータ値の内の3つの既知のパラメータ値を、直接若し
くはインターネットを介して受付け、その3つのパラメ
ータ値と、データシートSに示された前記4つのパラメ
ータ値の相関関係から、ラジアントチューブ1と接着剤
4との界面にかかる最大応力が、接着剤の許容応力以下
となるような、残りの1つのパラメータ値を決定して、
セラミックラジアントチューブバーナ100の構造を決
定して、セラミックラジアントチューブバーナ100の
構造を決定することができ、その決定されたパラメータ
値若しくはバーナ構造の情報、又はその決定されたパラ
メータ値又はバーナ構造と顧客側の炉の仕様又は顧客の
要求仕様等とを比較して得られる、セラミックラジアン
トチューブバーナ100の設置可否の判断情報等の構造
情報を、直接若しくはインターネットを介して瞬時に顧
客側に提供することができる。また、この構造情報は、
設置するセラミックラジアントチューブの設計基準とし
て利用することができる。具体的には、セラミックラジ
アントチューブバーナ100の設置を検討している顧客
から、炉内10の必要加熱温度等から決定されるラジア
ントチューブ1の長さLと径φと、その必要加熱温度か
ら算出できるスリーブ部2の温度Tとを受け付ける。そ
して、受け付けたラジアントチューブ1の径φに対応す
るデータシートSに示された、スリーブ部2の温度Tに
対応するグラフによって、受け付けたラジアントチュー
ブ1の長さLに対応し、界面4aに発生する最大応力が
許容応力となるスリーブ部2の長さlの値を求める。こ
のように求められたスリーブ長さlが、顧客側の炉壁1
1の厚さ以下である場合に、セラミックラジアントチュ
ーブバーナ100を設置可能と判断し、その判断を構造
情報として瞬時に顧客に提供することができる。
【0018】〔別実施の形態〕次に、本発明の別の実施
の形態を図面に基づいて説明する。 〈1〉 上記の実施の形態において、本発明のデータ構
造を、グラフ化したデータシートSとして利用する構成
を説明したが、別に、データ構造をフロッピー(登録商
標)ディスク等のデータ記憶媒体に記憶させて、そのデ
ータ記憶媒体に記憶されているデータ構造を瞬時にパソ
コン等で取出して、ラジアントチューブバーナの4つの
パラメータ値(φ,L,l,T)が適正な値となってい
るかを瞬時に判断することに利用することができことが
できる。
【0019】〈2〉 上記の実施の形態において、顧客
側の炉の加熱温度に対応するように、ラジアントチュー
ブ1とスリーブ部2との接合部の温度Tを、複数点設定
したデータ構造を利用する構成について説明したが、別
に、本発明のデータ構造を、接合部の温度Tをセラミッ
クラジアントチューブバーナを利用する際に想定できる
最大温度として、その他のラジアントチューブの径φ及
び長さLと、スリーブ部の長さlの相関関係を示すもの
とすることができる。また、炉内の温度を接合部の温度
Tとみなして、本発明のデータ構造を構成することもで
きる。
【0020】〈3〉 上記の実施の形態において、本発
明のラジアントチューブバーナの構造情報提供方法で、
顧客からスリーブ部の長さl以外のパラメータ値を受け
付けて、本発明のデータ構造を利用して、スリーブ部の
長さlの下限界値を求める構成について説明したが、別
に、接合部温度T以外のパラメータ値を受け付けて、本
発明のデータ構造を利用して、接合部の温度Tの上限界
値を求めても構わず、勿論それ以外のパラメータ値の限
界値を求めるように構成しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミックラジアントチューブバーナの構成を
説明する概略断面図
【図2】本発明のデータシートの実施の形態を説明する
【図3】ラジアントチューブの長さLとスリーブ部の長
さlに対する界面に発生する最大応力を示すグラフ図
【図4】接着剤の破壊強度を測定する試験の構成を説明
する概略図
【図5】接着剤の破壊強度と温度Tとの関係を示すグラ
フ図
【符号の説明】
1 ラジアントチューブ 2 スリーブ部 3 フランジ部 4 接着剤 6 バーナ部 7 内管 8 燃焼室 10 炉内 11 炉壁 11a 炉壁穴 100 セラミックラジアントチューブバーナ
フロントページの続き (72)発明者 浅野 秀昭 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3K017 BB05 BB06 BC05 BE12 BG03 3K091 AA20 BB08 CC22 DD10 EA01 EA16 EA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内に露出され、内部に燃焼室を形成す
    るセラミック製のラジアントチューブと、前記ラジアン
    トチューブを接着剤を介して内挿接合し、炉壁に穿設さ
    れた炉壁穴に内挿されるスリーブ部とを備えたセラミッ
    クラジアントチューブバーナにおいて、 前記ラジアントチューブの径φ及び長さLと、前記スリ
    ーブ部の長さlとから求められる前記ラジアントチュー
    ブと前記スリーブ部との接合部における最大応力が、前
    記接合部の温度Tから求められる前記接着剤の許容応力
    以下となる、前記ラジアントチューブの径φ及び長さL
    と、前記スリーブ部の長さlと、前記接合部の温度Tと
    の4つのパラメータ値の相関関係を示すデータ構造。
  2. 【請求項2】 炉内に露出され、内部に燃焼室を形成す
    るセラミック製のラジアントチューブと、前記ラジアン
    トチューブを接着剤を介して内挿接合し、炉壁に穿設さ
    れた炉壁穴に内挿されるスリーブ部とを備えたセラミッ
    クラジアントチューブバーナにおいて、 前記ラジアントチューブの径φ、前記ラジアントチュー
    ブの長さL、前記スリーブ部の長さl、及び前記スリー
    ブ部の温度Tの4つのパラメータ値の内、3つの既知の
    パラメータ値を構造情報依頼者から受付け、 前記請求項1に記載のデータ構造に示された前記4つの
    パラメータ値の相関関係に基づいて、前記3つの既知の
    パラメータ値から、残りの1つのパラメータ値を決定
    し、 前記決定した構造に関する構造情報を前記構造情報依頼
    者へ提供するセラミックラジアントチューブバーナの構
    造情報提供方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデータ構造を記憶し、コ
    ンピュータ読み取り可能なデータ記憶媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ構造をグラフ化し
    てなるデータシート。
JP2000212702A 2000-07-13 2000-07-13 データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法 Expired - Fee Related JP4073154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000212702A JP4073154B2 (ja) 2000-07-13 2000-07-13 データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000212702A JP4073154B2 (ja) 2000-07-13 2000-07-13 データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002022110A true JP2002022110A (ja) 2002-01-23
JP4073154B2 JP4073154B2 (ja) 2008-04-09

Family

ID=18708582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000212702A Expired - Fee Related JP4073154B2 (ja) 2000-07-13 2000-07-13 データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4073154B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007448A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Osaka Gas Co Ltd 燃焼設備構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011007448A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Osaka Gas Co Ltd 燃焼設備構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4073154B2 (ja) 2008-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5119274B2 (ja) グロープラグ
JP7458409B2 (ja) ガスバーナ用の改良された温度センサ及び該温度センサとバーナとからなるアセンブリ
JP2002022110A (ja) データ構造及びセラミックラジアントチューブバーナの構造情報提供方法
Jiang et al. Temperature evolution during low-cycle fatigue of ULTIMET® alloy: Experiment and modeling
CN101034014A (zh) 超临界直流锅炉膜式水冷壁温度的测量方法
JP2009145185A (ja) クリープ寿命評価方法
Saleh et al. Validated prediction of the strength size effect in polycrystalline silicon using the three‐parameter Weibull function
Mates et al. A pulse-heated Kolsky bar technique for measuring the flow stress of metals at high loading and heating rates
Ma et al. Effect of sample thickness on concurrent steady spread behavior of floor-and ceiling flames
EP1227317A3 (en) Thermal analysis assembly with distributed resistance and integral flange for mounting various cooling devices
Brochen et al. Determination of the thermal shock resistance of refractories
JP5048581B2 (ja) 点火装置
Pahlavanyali et al. Thermo-mechanical fatigue testing of superalloys using miniature specimens
Plácido et al. Stress analysis of casing string submitted to cyclic steam injection
JPWO2019191244A5 (ja)
Besterfield et al. Parametric finite element modeling and full-scale testing of trunnion-hub-girder assemblies for bascule bridges
JP3344126B2 (ja) 高温硬度計
Castelli Improved techniques for thermomechanical testing in support of deformation modeling
JP5793454B2 (ja) 接合装置および接合方法
JP2003065503A (ja) ラジアントチューブ
JP7460326B2 (ja) 温度計測装置
JP3848902B2 (ja) 耐熱材料選択方法及び耐熱材料選択プログラム
JPS62245155A (ja) フエライト系耐熱鋼の余寿命評価方法
Segall Instrumentation techniques for ceramic radiant tubes
Gyekenyesi et al. High temperature tensile testing of ceramic composites

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140201

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees